JP2021018112A - 自己位置推定装置 - Google Patents

自己位置推定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021018112A
JP2021018112A JP2019132950A JP2019132950A JP2021018112A JP 2021018112 A JP2021018112 A JP 2021018112A JP 2019132950 A JP2019132950 A JP 2019132950A JP 2019132950 A JP2019132950 A JP 2019132950A JP 2021018112 A JP2021018112 A JP 2021018112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
value
unit
observed
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019132950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7028223B2 (ja
Inventor
大輝 森
Daiki Mori
大輝 森
服部 義和
Yoshikazu Hattori
義和 服部
豪軌 杉浦
Toshiki Sugiura
豪軌 杉浦
山口 裕之
Hiroyuki Yamaguchi
裕之 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2019132950A priority Critical patent/JP7028223B2/ja
Publication of JP2021018112A publication Critical patent/JP2021018112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7028223B2 publication Critical patent/JP7028223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】出力値が異常なセンサを識別し、当該センサを除外することにより、自己位置推定の精度を担保できる自己位置推定装置を実現する。【解決手段】自己位置推定装置10は、撮像装置22、車速センサ24、IMU26、操舵角センサ28、GPS30及びLIDAR32を含むセンサを用いて車両の位置推定に必要な観測量を検出する。演算装置14は、車両の位置を示す状態量の予測値及び検出した観測量の予測値を算出すると共に、センサが新たに検出した観測量と観測量の予測値とに基づいて、異常値を出力するセンサを識別し、異常値を出力すると識別されたセンサを除外して得た観測量で補正した状態量の予測値に基づいて車両の現在位置を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、自己位置推定装置に係り、特に、センサから出力される情報に基づいて自車両の位置を推定する自己位置推定装置に関する。
車両の姿勢角及び位置に係る情報は、運転支援技術及び予防安全技術にとって最も重要な情報である。例えば、車体のロール角及びピッチ角は、重力加速度成分を補償する制御入力(操舵角、アクセル及びブレーキ)を決定する際に活用でき、より安定した車両の制御が可能になる。さらに、位置推定は車両の位置制御に必要不可欠である。
特に現在の自動運転技術はGPS(Global Positioning System)又はLIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)等の車両以外の状況(外界状況)を検知する外界センサの情報が自車両の位置を推定する際に必須となっている。そして、かかる外界センサが機能しなくなった際のフェールセーフとして慣性航法(デッドレコニング)が重要な課題となっている。
デッドレコニングは、自車両の位置を直接検出するのではなく、走行時の車両の挙動を示す3軸の角速度(ピッチレート、ロールレート、ヨーレート)と3軸の加速度(前後加速度、横加速度、上下加速度)とが検出可能なIMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)、車速センサ及び操舵角センサ等の車両自身の状態を検知する内界センサで検出した自車両の移動の蓄積に基づいて自車両の位置を推定する慣性航法の方式である。
外界センサは雨や霧、夜間や逆光といった外界の環境によってその精度が大きく左右されやすい。デッドレコニングは、外界センサが全て使用不可になり内界センサは全て使用可能という状況を想定している。しかしながら、センサの各々で得意とする環境及び苦手とする環境は異なっており、外界センサが全て使用不可になり、内界センサのみ使用可能という状況は、一例に過ぎない。逆に外界センサは良好に機能しているが、内界センサが機能しなくなる場合も十分に想定され得る。
外界センサ及び内界センサを問わず、センサの各々が装置として正常であっても、外界の環境による攪乱(環境外乱)により、特定のセンサが異常値を出力する場合がある。図11は、正しい推定位置60、GPSに基づいた推定位置62、LIDARに基づいた推定位置64、外界センサの一種である車載カメラ(撮像装置)が環境外乱により異常値を出力した場合に当該撮像装置で取得した車両周囲の画像に基づいた推定位置68、及び撮像装置が出力した異常値と他のセンサの出力値とに基づいた推定位置66の一例を示した概略図である。
図11に示したように、異常値を出力する撮像装置で取得した車両周囲の画像に基づいた推定位置68は、正常な推定位置60から大きく外れる。また、撮像装置が出力した異常値と他のセンサの出力値とに基づいた推定位置66も、正しい推定位置60からは離れている。
正しい推定位置を得るには、装置としては正常であっても、異常値を出力するセンサを除外することが求められるが、当該センサを特定するには、各々のセンサに対して特有の評価方法を設定する必要があった。
特許文献1には、外部センサ及びGPSセンサ等の複数の情報に基づいて車両の自己位置を推定すると共に各種センサ間の相関を算出し、センサ間の相関及び出力位置の相関の値に基づいて自己位置が正しく推定できているかどうかを判断する自動運転車両の制御システムの発明が開示されている。
特許文献2には、GPSに異常が生じた場合に、LIDARを用いて位置の計測を行う自己位置推定装置の発明が開示されている。
特許文献3には、GPSセンサからの情報の途絶を検知した場合に、GPSセンサ以外のセンサを用いて自己位置の推定を継続すると共に、推定した自己位置の精度が基準値以下になると、運転者への車両制御の移行又は車両の自動停車を判断する自動走行制御装置の発明が開示されている。
特開2018−77771号公報 特開2017−97479号公報 特開2016−192028号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、入力される数多くの情報のうちの1の情報が劣化しただけで自己位置推定の精度が劣化するおそれがある。また、精度を評価する際に用いられる相関値の閾値は、複数回の走行から算出されるので、走行データが無い場所については自己位置推定の信頼性が担保できないという問題があった。
特許文献2に記載の発明は、GPSに異常が生じた場合に、車両の前後方向に連続しているような土砂の山やガードレール等の周辺環境をLIDARが常に認識ができることが前提となっているため、LIDARが取得した周辺環境の情報が劣化すると異常検知ができなくなるという問題があった。
特許文献3に記載の発明は、GPSセンサの途絶検知はするものの、他のセンサの異常検知はしていないため、GPSセンサ以外のセンサが同時に途絶又は当該センサの出力値が劣化すると自動運転継続時間が短くなり、さらに、複数のセンサからの出力値が劣化した場合は、自動運転継続時間が極めて短くなるため緊急停車になるおそれがある。また、複数センサの協調による自己位置の推定が十分に達成できていないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、出力値が異常なセンサを識別し、当該センサを除外することにより、自己位置推定の精度を担保できる自己位置推定装置を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の自己位置推定装置は、車両の位置推定に必要な観測量を検出して出力する複数の各々異なる検出部と、前記車両の位置を含む状態量の予測値を算出し、前記状態量の予測値に基づいて、前記複数の検出部の各々が検出した観測量の予測値を算出する事前推定部と、前記複数の検出部の各々について、前記検出部が新たに検出して出力した観測量と前記事前推定部が算出した観測量の予測値とに基づいて、異常値を出力する検出部であるか否かを識別する異常識別部と、前記異常識別部で異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々によって検出して出力した前記観測量と、前記事前推定部が算出した前記検出部の各々の前記観測量の予測値との差分に基づいて、前記事前推定部によって算出した前記状態量の予測値を補正する位置推定部と、を含んでいる。
また、請求項2に記載の自己位置推定装置は、請求項1に記載の自己位置推定装置において、前記事前推定部は、更に、前記状態量の誤差の広がりを算出し、前記状態量の誤差の広がりに基づいて前記複数の検出部の各々が検出する観測量の誤差の広がりを算出し、前記異常識別部は、前記複数の検出部の各々について、前記検出部が新たに検出して出力した観測量と、前記事前推定部が算出した観測量の予測値と、前記検出部が検出する前記観測量の誤差の広がりとに基づいて、異常値を出力する検出部であるか否かを識別する。
また、請求項3に記載の自己位置推定装置は、請求項1又は2に記載の自己位置推定装置において、所定時間前から現在までの、異常値を出力する検出部でないと識別された前記複数の検出部の各々についての、前記補正された前記状態量の予測値から観測方程式を用いて計算される前記観測量と、前記検出部が新たに検出して出力した観測量との誤差に基づいて、観測方程式の誤差の広がりを更新する更新部をさらに備え、前記位置推定部は、観測方程式の誤差の広がりを更に用いて、前記事前推定部によって算出した前記状態量の予測値を補正する。
また、請求項4に記載の自己位置推定装置は、請求項1又は2に記載の自己位置推定装置において、前記異常識別部は、更に、異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々によって検出して出力した前記観測量からなる観測を構成し、異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々の前記観測量の予測値からなる観測の予測値を構成し、異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々が検出する前記観測量の誤差の広がりからなる観測量の誤差共分散行列を構成し、異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々が検出する前記観測量と、前記状態量との共分散からなる、状態量と観測量との共分散行列を構成し、前記位置推定部は、前記構成された前記観測量の誤差共分散行列、及び前記状態量と観測量との共分散行列に基づいて、ゲインを計算し、前記ゲイン、及び前記構成された前記観測と前記観測の予測値との差分に基づいて、前記状態量の予測値補正する。
また、請求項5に記載の自己位置推定装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の自己位置推定装置において、前記検出部は、走行時の車両の挙動を示す角速度及び加速度、前記車両の前後速度、前記車両の操舵角、車両周辺に照射した電磁波の反射に基づいて前記車両の周辺の情報、前記車両の周辺の画像情報、並びに衛星から測位に係る情報を各々取得し、前記位置推定部は、前記検出部で取得した各々の情報のいずれかに基づいて測位する。
本発明によれば、出力値が異常なセンサを識別し、当該センサを除外することにより、自己位置推定の精度を担保できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る自己位置推定装置の一例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における座標系を示した概略図である。 本発明の実施の形態における変数の一例を示した説明図である。 車両の重心における前後速度及び横速度、後輪車軸中心における前後速度及び横速度、前輪実舵角、重心から前輪車軸中心までの距離、重心から後輪車軸中心までの距離の関係を示した説明図である。 横滑りを含む車両の運動と目標経路との関係の一例を示した説明図である。 横滑りを含む車両の運動と目標経路との関係の一例を示した説明図である。 本発明の実施の形態に係る自己位置推定装置の演算装置の機能ブロック図の一例である。 本発明の実施の形態に係る自己位置推定装置の演算装置の事前推定部の機能ブロック図の一例である。 本発明の実施の形態に係る自己位置推定装置の演算装置のセンサ異常判定部の機能ブロック図の一例である。 本発明の実施の形態に係る自己位置推定装置の演算装置のフィルタリング部の機能ブロック図の一例である。 正しい推定位置と、各種センサに基づいた推定位置の一例を示した概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る自己位置推定装置10は、後述する演算装置14の演算に必要なデータ及び演算装置14による演算結果を記憶する記憶装置18と、撮像装置22が取得した画像情報から目標経路と車両との相対横位置、車両のヨー角及び目標経路の曲率を算出する画像情報処理部20と、画像情報処理部20が算出した横位置偏差、ヨー角偏差及び曲率、車速センサ24が検出した車両前後速度、IMU26が検出した車両の方位角の偏差及び加速度、操舵角センサ28が検出した車両の操舵角、GPS30で検出した車両の現在位置及び現在のヨー角(方位角)、LIDAR32で検出した車両の現在位置及び現在のヨー角、並びにV2X通信部34が無線通信で取得した情報が各々入力される入力装置12と、入力装置12から入力された入力データ及び記憶装置18に記憶されたデータに基づいて車両の自己位置の推定の演算を行なうコンピュータ等で構成された演算装置14と、演算装置14で演算された車両の位置等を表示するCRT又はLCD等で構成された表示装置16と、で構成されている。
本実施の形態に係る外界センサである撮像装置22は車載カメラ等であり、一例として、撮影により取得した車両周辺の画像情報を解析して道路の白線等を検出する。又は、画像と高精度地図とのマッチングから現在位置の座標及び車両の方位角を算出してもよい。LIDAR32は、一例として、車両周辺に照射したパルス状のレーザ(電磁波)の散乱光から道路の白線等を検出する。
続いて、車両200の挙動に係る座標系を図2に示したように定義する。地球座標系204は地球平面を基準として重力加速度方向とzeとが平行で、yeが北方向を向いている座標系である。路面座標系206は、zrが車両200の重心を通り路面に垂直な方向に向き、xrは車両進行方向に向いている座標系である。車体座標系208は車体バネ上に固定された座標系で、zvは車体鉛直上方向、xvは車体進行方向を向いている。従って、車両200の前後方向は、車体座標系208のx軸に平行な方向となる。後述するように、本実施の形態では、車体座標系208の基準点を車両200の重心ではなく、車両200の後輪の車軸の車幅方向の中心とする。
また、オイラー姿勢角であるロール角φ、ピッチ角θ及びヨー角ψは、地球座標系204に対して、図2に示したように定義される。例えば、ロール角φはx軸まわりの回転角であり、ピッチ角θは、y軸まわりの回転角であり、ヨー角ψは、z軸まわりの回転角である。また、ロール角φ、ピッチ角θ及びヨー角ψの各々は、右ネジの方向(図2では、各々の矢印方向)の回転で正の値を示す。本実施の形態では、便宜上、後述するヨー角偏差は基準座標系を路面座標系206とし、さらに、本来は地球座標系204に対して定義されるオイラー姿勢角を、車体座標系208に対して、ロール角φv、ピッチ角θv及びヨー角ψvと定義する。以後、単に、ロール角φ、ピッチ角θ及びヨー角ψと記した場合は、基本的に、車体座標系208に対して定義された姿勢角であるとする。
図3は、本実施の形態における変数の一例を示した説明図である。本実施の形態では、車両200の前後速度U、車両200の横速度V及び車両200の上下速度Wの各々を定義する。Uはx軸、Vはy軸及びWはz軸に各々平行する。
また、車両200のロール角φ、ピッチ角θ、ヨー角ψに対応するIMU26の出力値は、角速度であるロールレートP、ピッチレートQ、ヨーレートRと定義する。
従来はIMU26、ジャイロセンサ等の精度が不十分であったこともあり、ヨーレートRの推定にも車両運動モデルを活用していた。しかし近年、安価なIMU26に用いられるMEMSジャイロの精度が向上していると共に、車速センサ及び操舵角センサ等の複数センサが車両200に搭載されることで特にヨーレートRについては補正が容易になった。
本実施の形態では、車両運動モデルのヨーレートは使用せず、IMU26が検出したヨーレートRの値を使用する。
本実施の形態では、目標経路220と車両200の運動との関係等を用いて、状態方程式f(x)を定義し、演算装置14における事前推定とフィルタリングのステップとで活用する。事前推定及びフィルタリングのステップの詳細については、後述する。
車両200の状態量を示す状態変数xは、下記のように定義する。
上記のxでは、地球座標系204において、基準となる地点から車両200までの相対的な位置を示すEN座標での位置を(Evv)とする。Evは当該地点から経度方向の位置を、Nvは当該地点から緯度方向の位置を、各々メートルで表したものである。
また、上記xでは、車両200の姿勢角をロール、ピッチ、ヨーの順に(φv θv ψv)とし、車体座標系208における速度を前後速度、横速度の順で(Uvv)とし、回転角速度をロールレート、ピッチレート、ヨーレートの順で(Pvvv)とし、操舵角をδとし、路面上の白線に対する横位置、ヨー角を(εv φv)とし、白線の曲率をρとする。
続いて、上記の状態変数xに係る状態方程式について説明する。状態方程式は下記の式のように定義される。以下、状態変数xの各々に係る状態方程式を導出する。
地球座標系204のx軸、y軸及びz軸の各々における回転行列を下記のように定義する。
地球座標系204における車両200の速度veは、車体座標系208の車両200の速度vvとオイラー角の定義とに基づいて、下記のように表現できる。
v=(Uvv)であり、vvはEN座標での位置(Evv)の微分を意味するので、上記の式は下記のようになる。
上記の式から、EN座標での位置に係る状態方程式である下記の式(1)、(2)が得られる。
また、車両200の前後速度Uvに係る状態方程式は、下記の式(3)のようになる。
また、路面姿勢角のロール角をφr、ピッチ角をθrとすると、横方向の運動方程式は、次式によって表される。
上記の中のFyはy軸方向に働く力であり、下記の式に示したように、前輪タイヤ横力Ffと後輪タイヤ横力Frとの和で表される。
そして、前輪タイヤ横力Ff及び後輪タイヤ横力Frは次式で表される。
上記式に関連して、図4に示した車両200の重心CG周りの速度をvc=(Uc、Vc、Wc)、ヨーレートをRc、前輪実舵角をδw、重心CGから前輪車軸中心210までの距離をlf、重心CGから後輪車軸中心202までの距離をlr、前輪、後輪のコーナリングスティフネスを各々Kf、Kr、車両質量をmとした。
上記運動方程式のFyに前輪タイヤ横力Ff及び後輪タイヤ横力Frを代入して整理する。
上記式中の変数Rc、Uc、Vcの各々を、Rv=Rc、Uv=Uc、Vv=Vc−lrvの関係を用いて後輪車軸中心202を基準とした変数Rv、Uv、Vvに変換すると、横速度Vvに係る状態方程式である下記の式(4)が得られる。なお、式(4)右辺のdRv/dtの項は、後述する式(11)として、ヨーレートRvに係る状態方程式を構成する。
また、車両200の前後速度Uvの変化率に係る状態方程式は下記の式(5)のようになる。
また、姿勢角φv、 θv、ψvと回転角速度Pv、Qv、Rvとの関係は、回転行列を用いて下記のように表現される。
上式の右辺の行列の逆行列を上式の両辺に乗算すると、下記のようになる。
上記の式より、姿勢角φv、 θv、ψvに係る状態方程式である下記の式(6)、(7)、(8)が得られる。
また、回転角速度であるロールレートPvに係る状態方程式、及び同ピッチレートQvに係る状態方程式は、各々、下記の式(9)、(10)のようになる。
また、ヨー方向の運動方程式は、下記のように定義される。下記の式中のFfは前輪タイヤ横力であり、同Frは後輪タイヤ横力であり、lfは車両の重心CGから前輪車軸中心210までの距離であり、lrは重心CGから後輪車軸中心202までの距離である。
上述のように、前輪タイヤ横力Ff及び後輪タイヤ横力Frは次式で表される。
上記のヨー方向の運動方程式に、前輪タイヤ横力Ff及び後輪タイヤ横力Frを代入すると共に、前述のように、変数Rc、Uc、Vcの各々を、Rv=Rc、Uv=Uc、Vv=Vc−lrvの関係を用いて後輪車軸中心202を基準とした変数Rv、Uv、Vvに変換すると、ヨーレートRvに係る状態方程式である式(11)が得られる。
また、操舵角δに係る状態方程式は、下記の式(12)のようになる。
図5は、横滑りを含む車両200の運動と目標経路220との関係の一例を示した説明図である。目標経路220は、一例として、道路の白線の位置を示す。Ptは目標位置であり、Pvは車両200の位置を示す。一般に車両200は路面に対して横滑りをしており、横速度を有する運動を伴っている。車両200の挙動に対し、走行車線上の目標位置Ptは前後方向の速度Utのみを有し、横速度を有さない運動をしている。この特徴を利用し、車両200の運動と目標位置Ptの運動との差分を導出する事で、車両200の横速度を推定するのに必要な条件式を導出する事が可能になる。
本実施の形態では、図5のように各変数を設定する。目標経路220上の目標位置Ptは、接線方向の速度成分Utのみを持つとして、目標位置Ptの速度ベクトルをVt=[Ut 0]T、目標位置PtをPt=[xtt ]T、地球座標系のx軸方向に対する接線方向の方位角をψtと定義する。さらに車両200は前後方向のみならず横速度を有するとして(車体スリップ角を有する)、車両200の位置をPt、車両200の方位角をψv、車両200の各軸方向の速度成分を図5に示したように、νv=[Uvv ]Tとする。本実施の形態では、後に車体座標系208を基準に計測されたセンサ情報との関係を容易にするため、偏差の基準座標系を車体座標系208とし、目標位置Ptの方位角ψtと車両200の方位角をψvとの偏差としてφ=ψt−ψvを定義する。
また、車両200から目標点Ptを見た偏差ベクトルPeは、下記のようになる。
上記の式中のRz 2dは、下記のような2次元のヨー方向の回転行列である。
偏差ベクトルPeを時間微分すると、下記のようになる。なお、下記式中のRvはヨーレートである。
e=[ex、ey]として、exの変化量を0、φ≪1、eyv/Uv≪1とすると、横位置εvに係る状態方程式である式(13)と、ヨー角φvに係る状態方程式である式(14)とが得られる。
また、曲率ρに係る状態方程式は、下記の式(15)のようになる。
状態方程式である式(1)〜(15)の各々に含まれる誤差vの各々を対角成分とした誤差共分散行列Qnが定義される。

後述するカルマンフィルタでは、状態方程式f(x)に係る上記の微分方程式を単純積分又はルンゲクッタ法を用いて離散化して使用する。従って、関数f(x)の入出力関係を、時間t=k、k−1に対して、x(k)=f(x(k−1))となる形で使用する。ただし、撮像装置22による白線認識の情報がない場合は、式(13)、(14)、(15)は状態方程式として使用しない。
次にセンサによる観測変数(観測量)を下記のように定義する。
本実施の形態では、IMU26により前後加速度asx、横加速度asy、ロールレートPs、ピッチレートQs及びヨーレートRsを各々検出する。また、撮像装置22で取得した画像情報と高精度地図とのマッチングからEN座標Ecam、Ncamと方位角ψcamとを算出する。
また、GNSS衛星からの情報に基づいてEN座標Egps、Ngpsを算出し、さらにドップラー速度をEN座標Egps、Ngps の変化率として算出する。
図6は、横滑りを含む車両200の運動と目標経路220との関係の一例を示した説明図である。横滑りが発生している場合、車両200の後輪車軸中心202には横速度Vrとヨー角φsが生じ、目標位置Ptと後輪車軸中心202との間には、相対横位置εsが観察される。
本実施の形態では、撮像装置22等を用いて相対横位置εs、ヨー角φs及び走路の曲率ρを算出する。そして、操舵角センサ28により、操舵角δsを検出する。
y=h(x)を満たす観測方程式h(x)は、下記の各式のように、状態量(右辺)と観測量(左辺)との対応を定義したものである。
上記観測方程式のうち、横加速度asyに係る観測方程式右辺のdVv/dtの項は、横速度Vvに係る状態方程式である式(4)で表される。センサを増設した場合は、当該センサに対応する観測方程式を設定する。また、撮像装置22による白線認識の情報が無い場合は、εs、φs、ρsの各々に係る観測方程式は使用しない。
観測方程式の誤差共分散行列Rnを下記のように定義する。
誤差共分散行列Rnは観測方程式の誤差とその広がりであるので、観測方程式の不確かさとセンサのノイズを共に含んでいる。
誤差共分散行列Rnは、各々のσで表される観測方程式の誤差を対角成分に有する誤差共分散行列である。本実施の形態では、誤差共分散行列Rnは初期値が設定されるが、以後は更新式によって算出される。
以上により、カルマンフィルタを利用するのに必要な状態方程式、観測方程式、及び誤差共分散行列が定義された。
カルマンフィルタは線形・非線形を含め種々の手法が提案されている。本実施の形態では、前述のように状態方程式f(x)が非線形である事を踏まえ、非線形カルマンフィルタを活用する例を示す。中でも状態方程式f(x)についての線形化を要さず、かつ計算負荷が比較的小さいアンセンティッドカルマンフィルタを一例として採用する。状態方程式f(x)が線形の場合は、線形カルマンフィルタを用いてもよいし、アンセンティッドカルマンフィルタ以外の非線形カルマンフィルタを用いてもよい。
一般的なカルマンフィルタの内部では、走行路と横滑りを含む車両200との平面運動の関係に基づいた状態の事前推定と、事前推定の値をセンサ値で補正するフィルタリングとの2つのステップにより未知数の推定を行っている。
しかしながら、本実施の形態に係る自己位置推定装置10の演算装置14では、事前推定とフィルタリングとに加えて、異常値を出力するセンサを判定するセンサ異常判定と観測方程式の誤差共分散行列Rnの更新とをさらに行う。
図7は、本実施の形態に係る自己位置推定装置10の演算装置14の機能ブロック図の一例である。演算装置14は、状態方程式f(x)を用いて、目標経路220である走行車線と横滑りを含む車両200の平面運動との関係に基づく状態の推定を行うと共に、観測方程式h(x)を用いて、対応するセンサ情報を推定する事前推定部42と、異常値を出力するセンサを判定するセンサ異常判定部44と、事前推定部42が出力した事前推定値を、センサ情報を用いて補正するフィルタリング部46と、観測方程式の誤差共分散行列Rnを更新する更新部48と、を含む。
図7に示した変数及び観測量は、下記の通りである。
図8は、事前推定部42の機能ブロック図の一例である。図8に示したように、事前推定部42は、第1アンセンティッド変換部42Aと第2アンセンティッド変換部42Bとを含む。
第1アンセンティッド変換部42Aは、状態方程式f(x)に基づいて状態量を更新する1回目のアンセンティッド変換(Unscented transfer)を行って、xの平均及びxの誤差とその広がりを示す共分散行列を出力する。
第2アンセンティッド変換部42Bは、第1アンセンティッド変換部42Aが出力した状態量xの平均及び状態量xの共分散行列を用いて、観測方程式h(x)に従って、対応する観測量に変換する2回目のアンセンティッド変換を行う。
なお、アンセンティッド変換の目的は、ある非線形関数y=f(x)による変換において、下記の観測量yの平均及び観測量yの誤差とその広がりを示す共分散行列を精度よく求めることにある。
従って、本実施の形態は、平均値と標準偏差とに対応する2n+1個のサンプル(シグマポイント)を用いて、確率密度関数を近似することを特徴とする。
図8に示したように、第1アンセンティッド変換部42Aは、シグマポイント重み係数部42A1と、関数変換部42A2と、U変換部42A3と、を含む。また、第2アンセンティッド変換部42Bは、シグマポイント重み係数部42B1と、関数変換部42B2と、U変換部42B3と、を含む。
第1アンセンティッド変換部42Aのシグマポイント重み係数部42A1及び第2アンセンティッド変換部42Bのシグマポイント重み係数部42B1では、シグマポイントXi:i=0、1、2、…2nが、下記のように選択される。なお、Pxの平方根行列のi番目の列は、一例としてコレスキー分解によって算出される。
ただし、スケーリングファクタκは、κ≧0となるように選択する。また、シグマポイントに対する重みは下記のように定義する。
第1アンセンティッド変換部42Aの関数変換部42A2における、非線形関数f(x)による各シグマポイントの変換は下記のようになる。下記は、第1アンセンティッド変換部42Aの関数変換部42A2での状態方程式f(x)による変換だが、第2アンセンティッド変換部42Bの関数変換部42B2での観測方程式h(x)を用いた変換では、観測量Yi(k)が得られる。
第1アンセンティッド変換部42AのU変換部42A3では、関数f(x)によって変換された値と、前述の重み係数とを用いて、下記のように状態量xの平均値と状態量xの誤差とその広がりである共分散行列を算出する。なお、下記式中のQnは状態方程式の誤差共分散行列である。
第2アンセンティッド変換部42BのU変換部42B3では、下記の計算を行う。
図9は、センサ異常判定部44の機能ブロック図の一例である。センサ異常判定部44は、すべてのセンサの観測量及び誤差共分散に基づいて、各々のセンサの異常度を計算する異常度算出部44Aと、閾値に基づいて異常値を出力するセンサを検出する異常検出部44Bと、異常値を出力するセンサを除外するように各種ベクトル及び行列を再構成する再構成部44Cと、を備える。
以下、異常度算出部44Aにおいて、一例として、あるセンサAについての異常度を計算する手法について説明する。
y(k)iを観測量のi番目の要素とし、センサAの情報が観測量y(k)のi=la、…、(la+ma)番目の要素に記録されているとして、下記のベクトルと行列を定義する。
かかる場合に、異常度は、下記の式の形で定義がされる。
上記の式による異常度の計算を任意のセンサに対して行う事により、各々のセンサの異常度を計算する事ができる。上記の式では、観測量から予測値を引いた偏差を含む観測ベクトルの2乗を、誤差とその広がりを示す共分散行列で除算する。その結果、各変数の分散のみならず、共分散も加味した異常度が算出される。
異常検出部44Bでは、あるセンサAについて計算された異常度が閾値aa thを超えた場合に、当該センサは異常だとみなす。異常度の確率分布は自由度maスケールが下記の式で示した1のカイ2乗分布χ2(μ|ma, 1)に従うことが知られている。
上記の式中のΓはガンマ関数を示し、次式で表される。
確率値αa以下で発生する値は異常とみなすとすると、閾値aa thは下記の式を満たす。
閾値aa thは上記の式に基づいて算出するが、演算負荷が問題となるので、閾値aa thは予め算出しておいてもよい。又は、確率値αaに対応した閾値aa thが記述されたテーブル(マップ)を予め備えていてもよい。
上記のように、センサの出力値aa(k)が閾値aa thを超えた場合は、出力値aa(k)を出力したセンサを異常とみなし、当該センサをフィルタリング部46で使用しない。なお、閾値aa thを可変にして、例えば密集地帯を走行している際には、より厳しい閾値aa thに変更するなど、状況に応じて閾値aa thを変化させてもよい。
再構成部44Cでは、異常検出部44Bでの異常なセンサと正常なセンサとの識別後に、フィルタリング部46で使用する各種ベクトルと行列を整理する。異常と識別されたセンサの観測量y(k)における要素番号を除いた要素番号のみを含むベクトルをIT(k)とし、IT(k)の要素番号をIT(k)=[1 2 … sizeIT(k) ]として、下記の4式をフィルタリング部46で使用する。
図10は、フィルタリング部46の機能ブロック図の一例である。フィルタリング部46では、U変換部42B3で計算された、状態量の事前予測値に対応する観測量と、実際に観測された観測量との差を比較し、状態量の予測値を補正する処理を行う。なお、フィルタリング部46で用いる各種ベクトル及び行列は、再構成44Cによって再構成されたものである。例えば、フィルタリング部46で用いる観測量は、センサ異常判定部44で正常と判定されたセンサの出力値である。
状態量の予測値を実際に観測された値でフィードバックする処理はカルマンゲイン(Kalman Gain)と呼ばれ、次式で計算される。なお、次式のRnは観測ノイズである誤差共分散行列Rnである。
次に、このカルマンゲインを用いて、状態量の事前予測値を補正する処理を次のように行う。
以上の事前推定部42及びフィルタリング部46の処理を各タイムステップごとに繰り返すことにより、車両200の横速度Vv等を推定する。
一例として、車両200の横速度Vvを推定する場合、フィルタリング部46が出力したx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部42に入力し、上述のように2段階のアンセンティッド変換を行って状態量の事前予測値及び対応する観測量を計算する。計算した状態量の予測値は、フィルタリング部46でカルマンゲイン及び実際に観測された最新の観測量を用いて補正される。フィルタリング部46が出力したx(k)、Px(k)は、記憶装置18に一時的にホールドし、記憶装置18にホールドしたx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部42に入力する。
この状態量の事前予測値の計算と実際に観測された最新の値での補正を繰り返すことにより、車両の横速度Vvを精度よく推定できる。
更新部48では、観測方程式の誤差共分散行列Rn(k)の更新を行う。更新部48では、ある時間k(例えば現在)からwステップ前の過去からの観測量及び状態量を保存し、保存した観測量及び状態量を用いて誤差共分散行列Rn(k)を更新する。更新式を次式に示す。
上記の更新式では、過去の観測量と推定値との誤差とその広がりに関する共分散行列を用いている。また、上記の更新式では、異常と判断されたセンサの値も使用して、前回の共分散行列に基づいた値を利用する。
上記の更新式内のCn(k)を求める他の方法として、新しく観測された観測量と推定値とに対する時定数τの1次遅れ系として扱うことも可能である。かかる場合には、下記の更新式を使用する。
上記の更新式を利用する場合は1ステップ前の値のみ必要で、1ステップよりも過去の記録を残しておく必要がない。上記の方法以外にも、ロバスト推定等を用いた誤差共分散行列の算出を行ってもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る自己位置推定装置10によれば、観測量の予測値とセンサが新たに検出して出力した観測量との偏差に基づいて算出した異常度により異常値を出力するセンサを識別し、当該センサを除外することにより、自己位置推定の精度を担保できる。
一般的にセンサは、自身が装置として正しく動作しているかどうかの判断はできても、環境外乱によるセンサ値の劣化は把握できない場合が多い。センサ値の劣化の例として、GPS信号のマルチパスによる位置情報の劣化や、LIDAR情報と地図情報との誤マッチング等が挙げられる。いずれも出力値はあるがその質が極端に劣化している。
従来の自己位置推定装置では、情報の途絶による欠落等の明らかな情報の劣化には対応ができていたが、情報そのものの質の劣化には対応できていなかった。本実施の形態に係る自己位置推定装置10は、車両運動モデルによる予測からセンサ値を予測する事によって、取得されたセンサ情報の質を監視する事を可能にした。
各種センサは環境に応じてその情報の質が変化する。センサの異常監視はセンサ情報の外れ値を検出する技術であるが、一方で定常的に精度が向上したり低下したりすることが考えられる。このような長い時間をかけて変化をするようなセンサ値のばらつきに対応するように、カルマンフィルタ内で想定する誤差共分散行列Rnを逐次更新する方法を導入した。その結果、事前にセンサ値のばらつきを評価する試験を行わなくても、センサ値の精度向上や低下に影響されにくい自己位置推定が可能となる。
10 自己位置推定装置
12 入力装置
14 演算装置
16 表示装置
18 記憶装置
20 画像情報処理部
22 撮像装置
24 車速センサ
28 操舵角センサ
30 GPS
32 LIDAR
34 V2X通信部
42 事前推定部
44 センサ異常判定部
46 フィルタリング部
48 更新部
200 車両
202 後輪車軸中心
210 前輪車軸中心
220 目標経路

Claims (5)

  1. 車両の位置推定に必要な観測量を検出して出力する複数の各々異なる検出部と、
    前記車両の位置を含む状態量の予測値を算出し、前記状態量の予測値に基づいて、前記複数の検出部の各々が検出した観測量の予測値を算出する事前推定部と、
    前記複数の検出部の各々について、前記検出部が新たに検出して出力した観測量と前記事前推定部が算出した観測量の予測値とに基づいて、異常値を出力する検出部であるか否かを識別する異常識別部と、
    前記異常識別部で異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々によって検出して出力した前記観測量と、前記事前推定部が算出した前記検出部の各々の前記観測量の予測値との差分に基づいて、前記事前推定部によって算出した前記状態量の予測値を補正する位置推定部と、
    を含む自己位置推定装置。
  2. 前記事前推定部は、更に、前記状態量の誤差の広がりを算出し、前記状態量の誤差の広がりに基づいて前記複数の検出部の各々が検出する観測量の誤差の広がりを算出し、
    前記異常識別部は、前記複数の検出部の各々について、前記検出部が新たに検出して出力した観測量と、前記事前推定部が算出した観測量の予測値と、前記検出部が検出する前記観測量の誤差の広がりとに基づいて、異常値を出力する検出部であるか否かを識別する請求項1に記載の自己位置推定装置。
  3. 所定時間前から現在までの、異常値を出力する検出部でないと識別された前記複数の検出部の各々についての、前記補正された前記状態量の予測値から観測方程式を用いて計算される前記観測量と、前記検出部が新たに検出して出力した観測量との誤差に基づいて、観測方程式の誤差の広がりを更新する更新部をさらに備え、
    前記位置推定部は、観測方程式の誤差の広がりを更に用いて、前記事前推定部によって算出した前記状態量の予測値を補正する請求項1又は2に記載の自己位置推定装置。
  4. 前記異常識別部は、更に、異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々によって検出して出力した前記観測量からなる観測を構成し、
    異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々の前記観測量の予測値からなる観測の予測値を構成し、
    異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々が検出する前記観測量の誤差の広がりからなる観測量の誤差共分散行列を構成し、
    異常値を出力する検出部でないと識別された前記検出部の各々が検出する前記観測量と、前記状態量との共分散からなる、状態量と観測量との共分散行列を構成し、
    前記位置推定部は、前記構成された前記観測量の誤差共分散行列、及び前記状態量と観測量との共分散行列に基づいて、ゲインを計算し、
    前記ゲイン、及び前記構成された前記観測と前記観測の予測値との差分に基づいて、前記状態量の予測値補正する請求項1又は2記載の自己位置推定装置。
  5. 前記検出部は、走行時の車両の挙動を示す角速度及び加速度、前記車両の前後速度、前記車両の操舵角、車両周辺に照射した電磁波の反射に基づいて前記車両の周辺の情報、前記車両の周辺の画像情報、並びに衛星から測位に係る情報を各々取得し、
    前記位置推定部は、前記検出部で取得した各々の情報のいずれかに基づいて測位する請求項1〜4のいずれか1項に記載の自己位置推定装置。
JP2019132950A 2019-07-18 2019-07-18 自己位置推定装置 Active JP7028223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019132950A JP7028223B2 (ja) 2019-07-18 2019-07-18 自己位置推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019132950A JP7028223B2 (ja) 2019-07-18 2019-07-18 自己位置推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021018112A true JP2021018112A (ja) 2021-02-15
JP7028223B2 JP7028223B2 (ja) 2022-03-02

Family

ID=74564209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019132950A Active JP7028223B2 (ja) 2019-07-18 2019-07-18 自己位置推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7028223B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115792796A (zh) * 2023-02-13 2023-03-14 鹏城实验室 基于相对观测等效模型的协同定位方法、装置及终端

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001245335A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム
JP2014228495A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社Ihi 自己位置推定装置及び方法
JP2019082328A (ja) * 2016-02-16 2019-05-30 株式会社日立製作所 位置推定装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001245335A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム
JP2014228495A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社Ihi 自己位置推定装置及び方法
JP2019082328A (ja) * 2016-02-16 2019-05-30 株式会社日立製作所 位置推定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115792796A (zh) * 2023-02-13 2023-03-14 鹏城实验室 基于相对观测等效模型的协同定位方法、装置及终端

Also Published As

Publication number Publication date
JP7028223B2 (ja) 2022-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106289275B (zh) 用于改进定位精度的单元和方法
US9183463B2 (en) Orientation model for a sensor system
US9753144B1 (en) Bias and misalignment compensation for 6-DOF IMU using GNSS/INS data
JP4964047B2 (ja) 位置検出装置及び位置検出方法
US9645250B2 (en) Fail operational vehicle speed estimation through data fusion of 6-DOF IMU, GPS, and radar
JP4781300B2 (ja) 位置検出装置および位置検出方法
JP5419665B2 (ja) 位置標定装置、位置標定方法、位置標定プログラム、速度ベクトル算出装置、速度ベクトル算出方法および速度ベクトル算出プログラム
KR102432116B1 (ko) 항법 시스템
JP7036080B2 (ja) 慣性航法装置
US20100007550A1 (en) Positioning apparatus for a mobile object
CN110031019B (zh) 一种用于自动驾驶车辆的打滑检测处理方法
JP5586994B2 (ja) 位置標定装置、位置標定装置の位置標定方法および位置標定プログラム
KR102441073B1 (ko) 자이로 센싱값 보상 장치, 그를 포함한 시스템 및 그 방법
CN107076559B (zh) 用于匹配导航系统的方法和系统
CN114167470A (zh) 一种数据处理方法和装置
JP5164645B2 (ja) カルマンフィルタ処理における繰り返し演算制御方法及び装置
CN115060257B (zh) 一种基于民用级惯性测量单元的车辆变道检测方法
CN111751857A (zh) 一种车辆位姿的估算方法、装置、存储介质及系统
CN110637209A (zh) 估计机动车的姿势的方法、设备和具有指令的计算机可读存储介质
JP7028223B2 (ja) 自己位置推定装置
JP7206883B2 (ja) ヨーレート補正装置
JP6939759B2 (ja) 車両状態推定装置
CN112577513A (zh) 一种状态量误差确定方法及车载终端
JP6981459B2 (ja) センサ誤差補正装置
CN111284496B (zh) 用于自动驾驶车辆的车道追踪方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7028223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150