JP2021017398A - グリオキシル酸含有毛髪用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果の高く、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果が向上した毛髪用組成物を提供する。【解決手段】(A)一般式(1)で表されるアミドアミンと、一般式(2)で表されるグリオキシル酸と、(C)一般式(3)で表される高級アルコールと、を含有する毛髪用組成物である。さらに、(D)芳香族アルコールを含有することが好ましく、(E)シリコーン化合物を含有することが好ましい。また、(D)芳香族アルコールが、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪用組成物に関し、特に、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果の高く、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果が向上した毛髪用組成物に関する。
グリオキシル酸は、化学式CHOCOOHで示されるアルデヒドカルボン酸の一つであり、グリオキサル酸とも言われている。かかるグリオキシル酸は、毛髪用組成物(毛髪化粧料、毛髪処理剤)に配合して使用すると、縮れ毛、くせ毛等の矯正に利用できるため、近年、様々な方法等が提案されている。
例えば、特許文献1には、グリオキシル酸からなる毛髪強化剤が開示され、特許文献2には、(a)前記毛髪に直毛化組成物を適用する段階と、(b)前記毛髪上に前記組成物を1〜120分間放置する段階と、(c)任意的に、前記毛髪を濯ぐ段階と、(d)前記毛髪を乾燥させる段階と、(e)前記毛髪を表面温度が130〜250℃のアイロンで処理する段階と、(f)任意的に、前記毛髪に濯ぎ処理及び/又はシャンプー処理を施し、乾燥させる段階と、(g)前記毛髪を、洗浄組成物及びコンディショニング組成物の一方又は両方で処理する段階と、を含み、前記直毛化組成物は、pHが4以下であり、かつグリオキシル酸及び/又はその水和物及び/又はその塩を含み、前記洗浄組成物は、pHが4以下であり、かつアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤と、グリオキシル酸及び/又はその水和物及び/又はその塩とを含み、前記コンディショニング組成物は、pHが4以下であり、かつ1種以上のコンディショニング成分と、グリオキシル酸及び/又はその水和物及び/又はその塩とを含むことを特徴とする毛髪の半永久的直毛化及びアフターケア処理のためのプロセスが、開示されている。
また、有機酸とアミドアミンを組合せた技術についても様々な方法等が提案されている。特許文献3には、特定のアミドアミンと脂肪族アルコールを含有する毛髪化粧料が開示され、特許文献4には、特定のアミドアミンと高級アルコールと有機酸を含有する毛髪化粧料が開示されている。
特開2019−26574号公報 特許第6244468号公報 特開2005−298447号公報 特開2013−253055号公報
しかしながら、特許文献1および2記載の技術は、様々なカチオン性分を考慮しているため、グリオキシル酸を毛髪化粧料(毛髪処理剤)に使用した場合、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレなどによる刺激の発生する場合があった。特に、グリオキシル酸は、眼に対しては、重篤な損傷の恐れがある物質であるため、塗布中のタレには万全の対策をとることが求められていた。
また、特許文献3および2記載の技術は、様々な有機酸を使用しているため、損傷した毛髪へのトリートメント効果が十分でない場合があり、しかも頭皮等へのタレなどによる刺激の発生する場合があり、その改善が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決し、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果の高く、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果が向上した毛髪用組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のカチオン成分とグリオキシル酸を組合せることで、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の毛髪用組成物は、(A)下記一般式(1)、
(式(1)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数16〜24の炭化水素基を表す)で表されるアミドアミンと、
(B)下記一般式(2)、
で表されるグリオキシル酸と、
(C)下記一般式(3)、
(式(3)中、Rは、直鎖の割合が80質量%以上の炭素数12〜24のアルキル基またはアルケニル基を表す)で表される高級アルコールと、を含有することを特徴とするものである。
また、本発明の毛髪用組成物は、さらに、(D)芳香族アルコールを含有することが好ましく、前記(D)芳香族アルコールが、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
また、本発明の毛髪用組成物は、さらに、(E)シリコーン化合物を含有することが好ましい。
本発明によると、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果の高く、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果が向上した毛髪用組成物を提供することができる。
実施例2のゲルの状態を示す写真である。 比較例3のゲルの状態を示す写真である。 比較例6のゲルの状態を示す写真である。 ゲルの安定性を示す写真である。
以下、本発明の毛髪用組成物について具体的に説明する。
本発明の毛髪用組成物は、本発明の毛髪用組成物は、(A)下記一般式(1)、
(式(1)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数16〜24の炭化水素基を表す)で表されるアミドアミンと、
(B)下記一般式(2)、
で表されるグリオキシル酸と、
(C)下記一般式(3)、
(式(3)中、Rは、直鎖の割合が80質量%以上の炭素数12〜24のアルキル基またはアルケニル基を表す)で表される高級アルコールと、を含有することを特徴とするものである。これにより、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果の高く、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果が向上した毛髪用組成物を提供することができる。
本発明において、(A)下記一般式(1)、
(式(1)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数16〜24の炭化水素基を表す)で表されるアミドアミンとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン等を使用でき、具体的には、日光ケミカルズ株式会社製のNIKKOL アミドアミン MPB PLUS(商品名)、NIKKOL アミドアミン MPS(商品名)等を使用できる。
また、本発明において、(B)下記一般式(2)、
で表されるグリオキシル酸は、グリオキシル酸だけでなく、その水和物またはその塩として使用することもできる。かかるグリオキシル酸としては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、グリオキザールフリー(500ppm以下)のものが好ましく、例えば、Weylchem Lamotte社製のGlyoxo High Pure 50(商品名)等を挙げることができる。
さらに、本発明において、(C)下記一般式(3)、
(式(3)中、Rは、直鎖の割合が80質量%以上の炭素数12〜24のアルキル基またはアルケニル基を表す)で表される高級アルコールとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、ラウリルアルコール、ミスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等を挙げることができる。
また、本発明の毛髪用組成物は、さらに、(D)芳香族アルコールを含有することが好ましい。前記(D)芳香族アルコールとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
また、本発明の毛髪用組成物は、さらに、(E)シリコーン化合物を含有することが好ましい。前記(E)シリコーン化合物としては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、高重合ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン)、シクロメチコン(環状ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルキルエーテル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、ペプチド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性及びポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体を挙げることができる。
また、本発明において、(A)上記一般式(1)で表されるアミドアミンの配合量としては、本発明の効果が得られれば限定されないが、0.1〜5.0質量%であることが好ましく、1.0〜3.0質量%であることがより好ましい。かかる範囲とすることで、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果をより向上し、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果をより向上することができる。
さらに、本発明において、(B)上記一般式(2)で表されるグリオキシル酸の配合量としては、本発明の効果が得られれば限定されないが、5.0〜40質量%であることが好ましい。かかる範囲とすることで、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果をより向上し、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果をより向上することができる。
さらにまた、本発明において、(C)上記一般式(3)で表される高級アルコール配合量としては、本発明の効果が得られれば限定されないが、1.0〜10.0質量%であることが好ましく、2.0〜5.0質量%であることがより好ましい。かかる範囲とすることで、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果をより向上し、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果をより向上することができる。
また、本発明において、(A)上記一般式(1)で表されるアミドアミンに加えて、カチオン界面活性剤を添加することもでき、かかるカチオン界面活性剤としては、通常化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、カプリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリエチルアンモニウムブロマイド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、トリオレイルメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルモノステアリルメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルモノベヘニルメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂アルキルジメチルアンモニウムブロマイド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルメチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジイソステアリルジメチルアンモニウムメトサルフェート、トリステアリルメチルアンモニウムメトサルフェート、N−ステアリル−N,N,N−トリ(ポリオキシエチレン)アンモニウムクロライド(合計3モル付加)、ジ[(2−ドデカノイルアミノ)エチル]ジメチルアンモニウムクロライド、ジ[(2−ステアロイルアミノ)プロピル]ジメチルアンモニウムエトサルフェート、セチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド等の4級カチオン性界面活性剤が挙げられ、それぞれ一種単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、本発明において、毛髪用組成物とは、人間の毛髪に使用できれば特に限定されず、主として化粧品であるが、医薬部外品、医薬品等の用途を排除するものではない。また、特に、毛髪のトリートメントや毛髪の処理に使用される毛髪化粧料である。
さらに、本発明において、本発明の効果が損なわれない範囲で、適宜他の成分等を添加することもできる。質的、量的範囲で上記以外の任意の成分を配合することができ、化粧料に通常配合される成分、例えば、界面活性剤、油性成分、保湿剤、酸化防止剤、香料、各種ビタミン剤、キレート剤、着色剤、紫外線吸収剤、薬効成分、無機塩類等を配合することができる。
配合できる成分の例として、非イオン界面活性剤としては、例えば、モノ脂肪酸ポリグリセリル、ポリ脂肪酸ポリグリセリル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレン水素添加ステロール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
両性界面活性成分として、例えば、2−ウンデシルーN,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2−ナトリウム塩等の、イミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ペンチレングリコール、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体、およびそれらの重合体よりなる群から選ばれる一種以上等が挙げられる。
高分子成分として、例えば、キサンタンガム、ジェランガム、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルラン、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチンメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等を挙げることができる。
抽出液成分として、例えば、カミツレエキス、パセリエキス、スイカズラエキス、コメエキス、コメヌカエキス、ホップエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、ユーカリエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス、チンピエキス、ピーカンナッツエキス、グレープフルーツエキス、シークワーサーエキス、パッションフルーツエキス、ビワエキス、ブドウエキス、ローズフルーツエキス、クララエキス、ペパーミントエキス等の各種抽出成分が挙げられる。
保湿成分として、例えば、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、エラスチン、グルコサミン、ヒアルロン酸、シクロデキストリン、コラーゲン、胆汁酸塩等が挙げられる。
薬効成分として、例えば、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなどのビタミン類およびそれらの誘導体、グリチルリチン酸及びの誘導体、グリチルレチン酸及びの誘導体、尿素などの各種塩、クレアチニン、CoQ10、アスタキサンチン、ポリフェノール、セラミド等の成分が挙げられる。
紫外線吸収剤として、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸等のパラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸オクチル等のメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル等のサリチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−ブチル−4‘メトキシジベンゾイルメタン、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
また、本発明において、毛髪用組成物の製造方法としては、通常の化粧料の製造方法で製造することができ、油相成分と水相成分を加熱して製造する方法やD相乳化法などを用いることができる。
さらに、本発明の毛髪用組成物を使用した毛髪の処理方法としては、通常の毛髪用組成物の使用方法で使用することができる。
また、本発明において、毛髪用組成物の毛髪への塗布方法は、毛髪に毛髪用組成物を塗布できれば特に限定されず、直接毛髪に毛髪用組成物を手で塗布してもよいし、容器等から直接塗布してもよい。
以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の処方に関する表中の数字は、質量%を示す。
(実施例1〜3、比較例1〜6)
下記表1記載の処方に従って、実施例1〜3および比較例1〜6の毛髪用組成物を作製した。また、下記評価方法で毛髪用組成物の外観を観察し、結果を表1に併記した。
(ゲルの状態の評価)
目視でゲル状態を確認し、下記基準で評価した。
ゲルの状態の評価基準
◎:わずかに粘度下がるが、ゲル状態維持:目視
○:ゲル状態解消、粘性の流動性液体:粘度500mPas以上
△:ゲル状態解消、低粘性の流動性液体:粘度100mPas以上粘度500mPas未満
×:ゲル状態解消、粘性なしの流動性液体:粘度100mPas未満
※粘度の測定は、B型粘度計を用いて測定した。
(ゲルの安定性評価)
薬さじスプーンに毛髪用組成物のサンプルを2g測りとり、ビーカーの口の傾斜を利用して、ゲルが流れる速度を確認して評価した。
図1は、実施例2のゲルの状態を示す写真であり、図2は、比較例3のゲルの状態を示す写真であり、図3は、比較例6のゲルの状態を示す写真である。表1および図1〜図3の結果から、実施例1〜3の毛髪用組成物は、ゲル状態は良好であった。一方、比較例1〜6の毛髪用組成物は、比較例3および6の毛髪用組成物では、ゲル状態は良好であったが、他の毛髪用組成物は、ゲル状態を十分に維持できるものではなかった。なお、実施例2と比較例3の毛髪用組成物は艶がありきれいなゲルを形成していたが、比較例6の毛髪用組成物は艶が少なく、白色が薄いゲルであった。また、図4は、ゲルの安定性を示す写真である。この結果から、実施例2は、比較例3および6より安定であった。
実施例1〜3および比較例1〜6の毛髪用組成物について、下記評価方法で毛髪用組成物の官能評価を行い、結果を表2に併記した。
(官能評価)
市販のブリーチ毛髪を束ねて、エタノールで油分を除去後、10%ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液で洗浄後、毛髪用組成物(1g)を均一に塗布し、40℃の流水ですすぎ、タオルドライ後ドライヤーで乾燥した時の塗布時の伸び広がり易さ、すすぎ時のキシミ感のなさ、タオルドライ後(湿潤時)のキシミ感のなさ、並びに乾燥後のしっとり感、まとまり感を10名の専門パネラーにて、官能的に比較し、下記基準で評価した。
◎:良いと答えた人が9人以上の場合
○:良いと答えた人が6〜8人の場合
△:良いと答えた人が3〜5人の場合
×:良いと答えた人が2人以下の場合
表2の結果から、実施例1〜3の毛髪用組成物は、ダメージヘアに対しても塗布時、すすぎ時、湿潤時及び乾燥後の使用性で、いずれも優れた性能を示した。一方、比較例1〜6の毛髪用組成物は、ダメージヘアに対しても塗布時、すすぎ時、湿潤時及び乾燥後の使用性で、実施例1〜3の毛髪用組成物と比較して劣っていた。このことから、本発明の毛髪用組成物は、ダメージヘアに対しても塗布時の良好な 使用性(伸び広がり易さ)、すすぎ時の滑らかさ、湿潤時の滑らかさ、柔軟性及び乾燥後 の櫛通り性、まとまり感を与えることができた。
実施例1、2および比較例3、6の毛髪用組成物について、下記評価方法で毛髪用組成物の実際の使用による官能評価を行い、結果を表3に併記した。
(実際の使用による官能評価)
専門パネラー20名が通常の洗髪後のヘアトリートメントとして、毛髪用組成物を均一に塗布し、40℃の流水ですすぎ、タオルドライ後ド ライヤーで乾燥した時の塗布時の伸び広がり易さ、すすぎ時のキシミ感のなさ、タオルド ライ後(湿潤時)のキシミ感のなさ、並びに乾燥後のしっとり感、まとまり感を、官能的に比較し、下記基準で評価した。
◎:良いと答えた人が9人以上の場合
○:良いと答えた人が6〜8人の場合
△:良いと答えた人が3〜5人の場合
×:良いと答えた人が2人以下の場合
表3の結果から、実施例1および2の毛髪用組成物は、ダメージヘアに対しても塗布時、すすぎ時、湿潤時及び乾燥後の使用性で、いずれも優れた性能を示した。一方、比較例3および6の毛髪用組成物は、ダメージヘアに対しても塗布時、すすぎ時、湿潤時及び乾燥後の使用性で、実施例1および2の毛髪用組成物と比較して劣っていた。このことから、本発明の毛髪用組成物は、ダメージヘアに対しても塗布時の良好な 使用性(伸び広がり易さ)、すすぎ時の滑らかさ、湿潤時の滑らかさ、柔軟性及び乾燥後 の櫛通り性、まとまり感を与えることができた。


本発明は、毛髪用組成物に関し、特に、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果の高く、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果が向上したグリオキシル酸含有毛髪用組成物に関する。
また、特許文献3および記載の技術は、様々な有機酸を使用しているため、損傷した毛髪へのトリートメント効果が十分でない場合があり、しかも頭皮等へのタレなどによる刺激の発生する場合があり、その改善が望まれていた。
即ち、本発明の毛髪用組成物は、(A)下記一般式(1)、
(式(1)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数22の炭化水素基を表す)で表されるアミドアミンと、
(B)下記一般式(2)、
で表されるグリオキシル酸と、
(C)下記一般式(3)、
(式(3)中、Rは、直鎖の割合が80質量%以上の炭素数18〜24のアルキル基またはアルケニル基を表す)で表される高級アルコールと、を含有し、ゲル化したことを特徴とするものである。
また、本発明の毛髪用組成物は、さらに、(D)芳香族アルコールを含有することが好ましく、前記(D)芳香族アルコールが、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
以下、本発明の毛髪用組成物について具体的に説明する。
本発明の毛髪用組成物は、本発明の毛髪用組成物は、(A)下記一般式(1)、
(式(1)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数22の炭化水素基を表す)で表されるアミドアミンと、
(B)下記一般式(2)、
で表されるグリオキシル酸と、
(C)下記一般式(3)、
(式(3)中、Rは、直鎖の割合が80質量%以上の炭素数18〜24のアルキル基またはアルケニル基を表す)で表される高級アルコールと、を含有し、ゲル化したことを特徴とするものである。これにより、毛髪に塗布したときに、頭皮等へのタレの防止効果の高く、しかも損傷した毛髪へのトリートメント効果が向上した毛髪用組成物を提供することができる。
本発明において、(A)下記一般式(1)、
(式(1)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数22の炭化水素基を表す)で表されるアミドアミンとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、ベヘナミドプロピルジメチルアミン等を使用でき、具体的には、日光ケミカルズ株式会社製のNIKKOL アミドアミン MPB PLUS(商品名)等を使用できる。
さらに、本発明において、(C)下記一般式(3)、
(式(3)中、Rは、直鎖の割合が80質量%以上の炭素数18〜24のアルキル基またはアルケニル基を表す)で表される高級アルコールとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えばステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等を挙げることができる。

Claims (4)

  1. (A)下記一般式(1)、
    (式(1)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数16〜24の炭化水素基を表す)で表されるアミドアミンと、
    (B)下記一般式(2)、
    で表されるグリオキシル酸と、
    (C)下記一般式(3)、
    (式(3)中、Rは、直鎖の割合が80質量%以上の炭素数12〜24のアルキル基またはアルケニル基を表す)で表される高級アルコールと、を含有することを特徴とする毛髪用組成物。
  2. さらに、(D)芳香族アルコールを含有する請求項1に記載の毛髪用組成物。
  3. 前記(D)芳香族アルコールが、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項2記載の毛髪用組成物。
  4. さらに、(E)シリコーン化合物を含有する請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の毛髪用組成物。


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