JP2021017140A - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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貴裕 川原
Takahiro Kawahara
貴裕 川原
晃洋 西田
Akihiro Nishida
晃洋 西田
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Shiroki Corp
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Abstract

【課題】一例として、簡素で効率的な構造の車両用スライドレール装置を得る。【解決手段】実施形態に係る車両用スライドレール装置は、一例として、向かい合う第1及び第2の内面を有するロアレールと、移動可能に前記ロアレールに取り付けられるアッパレールと、前記アッパレールに接続される軸と、回転可能に前記軸に接続され、前記第2の内面に支持されるローラと、第1の位置と第2の位置との間で移動可能に前記アッパレールに取り付けられるロック部材と、前記第1の内面及び前記ローラに接触する第3の位置と、前記第1の内面及び前記ローラから離間する第4の位置と、の間で回動可能に前記軸に接続される回動部材と、前記ロック部材が前記第1の位置へ回動するときに前記回動部材を前記第3の位置へ回動させ、前記ロック部材が前記第2の位置へ回動するときに前記回動部材を前記第4の位置へ回動させる連動機構と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、車両用スライドレール装置に関する。
従来、ロアレールと、前後方向に移動可能にロアレールに取り付けられるアッパレールと、を備える車両用スライドレール装置が知られる。アッパレールに設けられたローラがロアレールの内面を転動することで、アッパレールがロアレールに対して滑らかに移動することができる。
スライドレール装置に、ロアレールとアッパレールとの前後方向の移動を制限するロック機構が設けられる。さらに、ロック時にロアレールに当接することでアッパレールとロアレールとの上下方向のガタつきを抑制する可動部材が、アッパレールに設けられることがある(特許文献1)。
特開平10−100752号公報
しかしながら、従来の構成では、可動部材を支持するための専用の部品又は部分がアッパレールに設けられる。このため、スライドレール装置の構造が複雑化しやすい。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、簡素で効率的な構造の車両用スライドレール装置を提供する。
本発明の実施形態に係る車両用スライドレール装置は、一例として、車両のフロアに取り付けられ、前記フロアに向く第1の内面と、前記第1の内面と向かい合う第2の内面と、を有する、ロアレールと、前記ロアレールに沿って移動可能に当該ロアレールに取り付けられる、アッパレールと、前記アッパレールに接続される軸と、第1の回転中心まわりに回転可能に前記軸に接続され、前記第2の内面に転動可能に支持される、ローラと、前記ロアレールと前記アッパレールとの相対的な移動を制限する第1の位置と、前記ロアレールと前記アッパレールとの相対的な移動を許容する第2の位置と、の間で移動可能に前記アッパレールに取り付けられるロック部材と、前記第1の内面及び前記ローラに接触する第3の位置と、前記第1の内面及び前記ローラから離間する第4の位置と、の間で、第2の回転中心まわりに回動可能に前記軸に接続される、回動部材と、前記ロック部材が前記第1の位置へ回動するときに前記回動部材を前記第3の位置へ回動させ、前記ロック部材が前記第2の位置へ回動するときに前記回動部材を前記第4の位置へ回動させる連動機構と、を備える。よって、一例としては、ローラと、回動部材とが、共に軸に接続されるため、車両用スライドレール装置の構造を簡素化することができる。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記第1の回転中心は、前記第2の回転中心から離間し、前記回動部材は、当該回動部材が前記第3の位置に位置するときに前記ローラに接触する接触部を有し、前記接触部は、前記回動部材が前記第3の位置に位置するとき、前記第1の回転中心から、前記ロアレールに対して前記アッパレールが移動可能な移動方向において、当該移動方向のうち一方向に離間し、前記回動部材が前記第3の位置から前記第4の位置へ回動するとき、前記移動方向において、当該移動方向のうち前記一方向に移動する。よって、一例としては、回動部材は、第3の位置から第4の位置へ移動するとき、第1の内面とローラとの間から容易に抜けることができる。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記連動機構は、前記回動部材を前記第4の位置から前記第3の位置へ向かう回転方向に付勢する付勢部材と、前記第2の位置へ回動する前記ロック部材に押されることで前記回動部材を前記第4の位置へ回動させる伝達部材と、前記ロアレールの外部において前記伝達部材を前記アッパレールに回動可能に取り付ける取付部材と、を有する。よって、一例としては、伝達部材のうち、ロアレールの内部に位置する部分を少なくすることができる。
図1は、第1の実施形態に係るシート装置を概略的に示す側面図である。 図2は、第1の実施形態のスライドレール装置の一部を示す断面図である。 図3は、第1の実施形態のスライドレール装置の一部を図2のF3−F3線に沿って示す断面図である。 図4は、第1の実施形態のアッパレール、ロック機構、軸部材、ローラ、回動部材、及び連動機構を分解して示す斜視図である。 図5は、第1の実施形態のスライドレール装置の一部を図2のF5−F5線に沿って示す断面図である。 図6は、第1の実施形態のロック部材がアンロック位置にあるスライドレール装置の一部を示す断面図である。 図7は、第1の実施形態のスライドレール装置の一部を図6のF7−F7線に沿って示す断面図である。 図8は、第1の実施形態のロアレール、軸部材、ローラ、及び回動部材を示す断面図である。 図9は、第1の実施形態のスライドレール装置の一部を図2のF9−F9線に沿って示す断面図である。 図10は、第1の実施形態のロアレール、軸部材、ローラ、及びアンロック位置にある回動部材を示す断面図である。 図11は、第1の実施形態のスライドレール装置の一部を図6のF11−F11線に沿って示す断面図である。 図12は、第2の実施形態に係るロアレール、軸部材、ローラ、及び回動部材を示す断面図である。 図13は、第3の実施形態に係るロアレール、軸部材、ローラ、及び回動部材を示す断面図である。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図11を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明について、複数の表現が記載されることがある。複数の表現がされた構成要素及び説明は、記載されていない他の表現がされても良い。さらに、複数の表現がされない構成要素及び説明も、記載されていない他の表現がされても良い。
図1は、第1の実施形態に係るシート装置10を概略的に示す側面図である。シート装置10は、四輪自動車のような車両1に搭載され、スライドレール装置11と、シート12とを有する。シート12は、シートクッション12aと、当該シートクッション12aに回動可能に取り付けられたシートバック12bとを有する。
各図面に示されるように、本明細書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、車両1の左右方向に沿う。Y軸は、車両1の前後方向に沿う。Z軸は、車両1の上下方向に沿う。
さらに、本明細書において、X方向、Y方向及びZ方向が定義される。X方向は、X軸に沿う方向であって、X軸の矢印が示す+X方向(車両1の左方向)と、X軸の矢印の反対方向である−X方向(車両1の右方向)とを含む。Y方向は、Y軸に沿う方向であって、Y軸の矢印が示す+Y方向(車両1の前方向)と、Y軸の矢印の反対方向である−Y方向(車両1の後方向)とを含む。Z方向は、Z軸に沿う方向であって、Z軸の矢印が示す+Z方向(車両1の上方向)と、Z軸の矢印の反対方向である−Z方向(車両1の下方向)とを含む。
図2は、第1の実施形態のスライドレール装置11の一部を示す断面図である。スライドレール装置11は、二つのロアレール21と、二つのアッパレール22と、複数のナット23と、ロック機構24と、複数の軸部材25と、複数のローラ26と、複数の回動部材27と、二つの連動機構28とを有する。図2は、ロアレール21、アッパレール22、ナット23、軸部材25、ローラ26、回動部材27、及び連動機構28を一つずつ示す。軸部材25は、軸の一例である。
図1に示すように、ロアレール21は、Y方向に延びるように車両1のフロア1aに取り付けられる。フロア1aは、略+Z方向に向く。なお、フロア1aは、他の方向に向く部分を有しても良い。二つのロアレール21は、X方向に互いに離間して配置される。
アッパレール22は、Y方向に延びるとともに、Y方向(+Y方向及び−Y方向)にスライド移動可能に、ロアレール21に取り付けられる。言い換えると、アッパレール22は、ロアレール21に沿って移動可能に、当該ロアレール21に取り付けられる。Y方向は、移動方向の一例である。二つのアッパレール22は、シート12を支持する。
図3は、第1の実施形態のスライドレール装置11の一部を図2のF3−F3線に沿って示す断面図である。図3に示すように、ロアレール21は、曲げ加工された一つの板金により作られ、略C字状の断面を有する。なお、ロアレール21はこの例に限られない。ロアレール21は、底壁31と、二つの外側壁32と、二つの連結壁33と、二つの内側壁34とを有する。
底壁31は、底部31aと、二つの段部31bとを有する。底部31aは、X‐Y平面上に広がる板状の部分である。段部31bは、X方向における底部31aの両端部に接続され、ロアレール21の内側に突出するように曲げられている。なお、底壁31はこの例に限られず、例えば全体が平坦であっても良い。底壁31は、フロア1aに取り付けられる。例えば、底部31aが、ボルトによりフロア1aに取り付けられる。なお、ロアレール21は、他の部分がフロア1aに取り付けられても良い。
二つの外側壁32は、X方向における底壁31の両端部から、略+Z方向に延びる。二つの内側壁34は、二つの外側壁32の間に位置し、略Z方向に延びる。X方向において、二つの内側壁34は、互いに離間するとともに、二つの外側壁32からも離間する。連結壁33は、+Z方向における外側壁32の端部と、+Z方向における内側壁34の端部とを連結する。−Z方向における内側壁34の端部は、底壁31から離間している。
ロアレール21は、二つの第1の内面21aと、二つの第2の内面21bとを有する。第1の内面21a及び第2の内面21bは、ロアレール21の内部に向く。第1の内面21aは、連結壁33に設けられ、略−Z方向に向く。第1の内面21aは、底壁31を介してフロア1aに向く。第2の内面21bは、底壁31の段部31bに設けられ、略+Z方向に向く。第2の内面21bは、第1の内面21aと向かい合う。なお、第1の内面21aと第2の内面21bとの間に、アッパレール22のような他の部品が存在しても良い。
内側壁34に複数のロック孔36が設けられる。ロック孔36は、一方の内側壁34を貫通する孔である。複数のロック孔36は、Y方向に略等間隔に設けられる。なお、ロック孔36の代わりに、−Z方向における内側壁34の端部に開く切欠きが、内側壁34に設けられても良い。
アッパレール22は、曲げ加工された一つの板金により作られる。なお、アッパレール22は、この例に限られない。アッパレール22は、上部41と、下部42と、中間部43とを有する。
上部41は、ロアレール21から+Z方向に離間した位置に配置され、略Y方向に延びる略四角形の筒状に形成される。上部41の内部に、ナット23が収容される。ナット23は、上部41に、例えば溶接によって固定される。
ナット23は、例えば、ボルトを介して車両1のシート12に固定される。このため、アッパレール22が、ナット23及びボルトを介して、シート12に固定される。例えば、ナット23は、ボルトにより、シート12のシートブラケットに固定される。なお、ナット23とシート12との間に、シートリフタのような種々の装置及び部品が介在しても良い。
下部42は、ロアレール21の内部に収容される。下部42がロアレール21と嵌り合うことで、アッパレール22が移動可能にロアレール21に取り付けられる。下部42は、二つの挿通壁51と、二つの中側壁52と、二つの下壁53とを有する。
二つの挿通壁51及び二つの中側壁52は、略平行に配置される。二つの挿通壁51及び二つの中側壁52は、X方向に互いに離間している。挿通壁51は、二つの中側壁52の間に位置する。挿通壁51は、ロアレール21の二つの内側壁34の間の隙間に通される。中側壁52は、ロアレール21の外側壁32と内側壁34との間に位置する。下壁53は、−Z方向における挿通壁51の端部と、−Z方向における中側壁52の端部とを連結する。
中側壁52はそれぞれ、内面52aと外面52bとを有する。内面52a及び外面52bは、略平坦に形成され、+X方向又は−X方向に向く。内面52aは、間隔を介して挿通壁51及びロアレール21の内側壁34に向く。外面52bは、内面52aの反対側に位置し、間隔を介してロアレール21の外側壁32に向く。
図4は、第1の実施形態のアッパレール22、ロック機構24、軸部材25、ローラ26、回動部材27、及び連動機構28を分解して示す斜視図である。図4に示すように、一方の挿通壁51に、複数の第1の貫通孔57が設けられる。複数の第1の貫通孔57は、Y方向に略等間隔に設けられる。複数の第1の貫通孔57の間隔は、ロアレール21のロック孔36の間隔と略等しい。
また、一方の中側壁52に、複数の第2の貫通孔58が設けられる。第1の貫通孔57が設けられた挿通壁51と、第2の貫通孔58が設けられた中側壁52とは、下壁53を介して結合されている。複数の第2の貫通孔58は、Y方向に略等間隔に設けられる。複数の第2の貫通孔58の間隔は、ロアレール21のロック孔36の間隔と略等しい。
図5は、第1の実施形態のスライドレール装置11の一部を図2のF5−F5線に沿って示す断面図である。図5に示すように、第1の貫通孔57が設けられた挿通壁51と第2の貫通孔58が設けられた中側壁52との間に、ロック孔36が設けられた内側壁34が位置する。このため、ロック孔36と、第1の貫通孔57と、第2の貫通孔58とが、X方向に並んで連通することが可能である。ロック孔36の数は、第1の貫通孔57の数より多く、且つ第2の貫通孔58の数よりも多い。
中間部43は、上部41と下部42とを連結する。図4に示すように、中間部43は、二つの中間壁61と、切り曲げ部63とを有する。中間壁61はそれぞれ、Y−Z平面上に広がる板状の部分であり、アッパレール22の長手方向であるY方向に延びる。二つの中間壁61は、略平行に配置される。
中間壁61は、+Z方向における挿通壁51の端部から、+Z方向に延びる。+Z方向における中間壁61の端部は、上部41に接続される。二つの中間壁61は、X方向に互いに離間している。二つの中間壁61の間隔は、二つの挿通壁51の間隔よりも狭い。なお、中間壁61の位置は、この例に限られない。
一方の中間壁61に、第1の収容孔65が設けられる。第1の収容孔65は中間壁61を貫通している。本実施形態では、第1の収容孔65は、中間壁61と上部41とに亘って設けられる。なお、第1の収容孔65は、中間壁61にのみ設けられても良いし、中間壁61と下部42とに亘って設けられても良い。
他方の中間壁61に、第2の収容孔66が設けられる。第2の収容孔66は、中間壁61を貫通している。第1の収容孔65と第2の収容孔66とは、X方向に並んで連通している。
切り曲げ部63は、第1の収容孔65に対して−Y方向に隣接した位置に設けられる。なお、切り曲げ部63の位置は、この例に限られない。切り曲げ部63は、第1の収容孔65が設けられた中間壁61と一体に形成される。具体的には、切り曲げ部63は、中間壁61の一部を切り曲げ加工することによって形成される。なお、切り曲げ部63は、この例に限られない。切り曲げ部63は、中間壁61から、略X方向に突出する。
中間壁61に、複数の取付孔68が設けられる。取付孔68は、中間壁61を貫通している。一方の中間壁61に設けられた取付孔68と、他方の中間壁61に設けられた取付孔68とは、X方向に並んで連通している。
上述のように、上部41はロアレール21の外部に位置し、下部42はロアレール21の内部に位置する。また、中間部43の一部はロアレール21の内部に位置し、中間部43の他の一部はロアレール21の外部に位置する。なお、中間部43は、全体がロアレール21の外部に位置しても良い。
ロック機構24は、ロアレール21とアッパレール22との、Y方向における相対的な位置をロックする。ロック機構24は、ブラケット71と、複数のリベット72と、ロック部材74と、コイルバネ75と、図1に示すハンドル76とを有する。
ブラケット71は、アッパレール22と別個に設けられる。ブラケット71は、曲げ加工された一つの板金により作られ、略L字状に形成される。なお、ブラケット71はこの例に限られない。
一つのリベット72は、切り曲げ部63が設けられた中間壁61にブラケット71を取り付ける。ブラケット71は、+Y方向に切り曲げ部63から離間した位置で中間壁61に取り付けられる。第1の収容孔65は、Y方向において、ブラケット71と切り曲げ部63との間に位置する。また、第1の貫通孔57及び第2の貫通孔58も、Y方向において、ブラケット71と切り曲げ部63との間に位置する。他のリベット72も、中間壁61に取り付けられる。二つのリベット72の間に、切り曲げ部63、第1の収容孔65、及びブラケット71が位置する。
ロック部材74は、切り曲げ部63とブラケット71との間に位置する。ロック部材74は、切り曲げ部63とブラケット71とによりアッパレール22の中間部43に取り付けられる。なお、ロック部材74は、この例に限らず、例えば、二つのブラケット71により中間部43に取り付けられても良い。
図6は、第1の実施形態のロック部材74がアンロック位置Puにあるスライドレール装置11の一部を示す断面図である。図7は、第1の実施形態のスライドレール装置11の一部を図6のF7−F7線に沿って示す断面図である。
ロック部材74は、図5に示すロック位置Plと、図7に示すアンロック位置Puとの間で回動可能に、切り曲げ部63とブラケット71とに支持される。ロック位置Plは、第1の位置の一例である。アンロック位置Puは、第2の位置の一例である。
図5に示すように、ロック部材74は、曲げ加工された一つの板金により作られ、略C字型の断面を有する。ロック部材74は、基部81と、二つの軸受部82と、レバー部84と、複数の歯85とを有する。
基部81は、Y方向に延びる板状に形成される。基部81は、第1の部分81aと、第2の部分81bと、第3の部分81cとを有する。第1の部分81aは、ロック位置Plにおいて、略X方向に延びる。第2の部分81bは、ロック位置Plにおいて、−X方向における第1の部分81aの端部から斜め下方向(−X方向と−Z方向との間の方向)に延びる。第2の部分81bは、第1の収容孔65及び第2の収容孔66に通される。第3の部分81cは、ロック位置Plにおいて、−Z方向における第2の部分81bの端部から略−Z方向に延びる。
軸受部82は、Y方向における第1の部分81aの端部から略−Z方向に突出する。一方の軸受部82は、切り曲げ部63に支持される。他方の軸受部82は、ブラケット71に支持される。このため、ロック部材74は、Y方向に延びる回転中心Axlまわりに回動可能に、切り曲げ部63とブラケット71とに支持される。
レバー部84は、+X方向における第1の部分81aの端部から略+X方向に突出する。レバー部84に、例えば、図1に示すハンドル76が接続される。これにより、レバー部84は、ハンドル76により操作されることができる。
複数の歯85は、−Z方向における第3の部分81cの端部から略+X方向に突出する。複数の歯85は、Y方向に略等間隔に設けられる。ロック位置Plにおいて、歯85は、アッパレール22の第1の貫通孔57及び第2の貫通孔58に通される。さらに、歯85は、ロアレール21のロック孔36に通される。これにより、歯85がロック孔36に嵌り、ロアレール21とアッパレール22との相対的な位置がロックされる。このように、ロック部材74は、ロック位置Plにおいて、ロアレール21とアッパレール22とのY方向における相対的な移動を制限する。
ロック部材74によるロアレール21とアッパレール22との相対的な移動の制限は、歯85によるものに限られない。例えば、ロック部材74は、ロアレール21に押し付けられ、摩擦によりロアレール21とアッパレール22との相対的な移動を制限しても良い。
図7に示すように、レバー部84が押し下げられると、ロック部材74がアンロック位置Puへと回動する。アンロック位置Puにおいて、複数の歯85がロック孔36から抜け出ており、ロックが解除される。このように、ロック部材74は、アンロック位置Puにおいて、ロアレール21とアッパレール22とのY方向における相対的な移動を許容する。言い換えると、ロック部材74がアンロック位置Puにある場合、ロアレール21とアッパレール22とが、Y方向に相対的に移動可能となる。
図4に示すように、コイルバネ75は、二つの端部75aと、コイル部75bと、係止部75cとを有する。二つの端部75aは、二つのリベット72に支持される。コイル部75bは、二つの端部75aの間に設けられ、コイル状に巻回されている。係止部75cは、コイル部75bから突出し、ロック部材74に取り付けられている。
コイルバネ75は、ロック部材74を、アンロック位置Puからロック位置Plへ向かう回転方向に付勢する。これにより、コイルバネ75は、歯85がロック孔36に挿入されるようにロック部材74を付勢する。ロック部材74がロック位置Plに位置する場合、コイルバネ75は、歯85がロック孔36に通された状態にロック部材74を保つ。
+Y方向におけるアッパレール22の端部の近傍において、二つの中側壁52のそれぞれに、軸部材25が取り付けられる。また、−Y方向におけるアッパレール22の端部の近傍において、二つの中側壁52のそれぞれに、軸部材25が取り付けられる。すなわち、それぞれのアッパレール22に、四つの軸部材25が取り付けられる。なお、軸部材25は、この例に限られない。
軸部材25は、例えば、金属によって作られる。なお、軸部材25の材料は、この例に限られない。図3に示すように、軸部材25はそれぞれ、第1の軸部101と、第2の軸部102と、接続部103とを有する。
軸部材25は、Z方向において、ロアレール21の第1の内面21aと第2の内面21bとの間に位置する。また、第1の軸部101は、第1の内面21aと第2の内面21bとの間に位置する。
図8は、第1の実施形態のロアレール21、軸部材25、ローラ26、及び回動部材27を示す断面図である。図8に示すように、第1の軸部101は、回転中心Axrに沿って延びる略円柱形の部分である。回転中心Axrは、第1の回転中心の一例である。回転中心Axrは、第1の軸部101の中心軸であり、X方向に延びている。
第2の軸部102は、回転中心Axpに沿って延びる略円柱形の部分である。回転中心Axpは、第2の回転中心の一例である。回転中心Axpは、第2の軸部102の中心軸であり、X方向に延びている。第2の軸部102の直径は、第1の軸部101の直径よりも大きい。なお、第2の軸部102の直径は、第1の軸部101の直径と同一又はより小さくても良い。
回転中心Axrと回転中心Axpとは、平行にX方向に延びている。別の表現によれば、回転中心Axr及び回転中心Axpはそれぞれ、ロアレール21に対してアッパレール22が移動可能なY方向と直交し、且つフロア1aが向く+Z方向と直交するX方向に延びている。
第1の実施形態において、回転中心Axrは、回転中心Axpから離間している。回転中心Axpは、回転中心Axrよりも、Y方向におけるアッパレール22の中央に近い。また、Z方向において、回転中心Axpと回転中心Axrとは略同一位置にある。このため、回転中心Axpとロアレール21の第2の内面21bとの間の距離は、回転中心Axrと第2の内面21bとの間の距離に略等しい。
図3に示すように、第2の軸部102は、内端部102aと、外端部102bとを有する。内端部102aは、中側壁52の外面52bに接触している。外端部102bは、内端部102aの反対側に位置する。第1の軸部101は、外端部102bから突出している。
接続部103は、第2の軸部102の内端部102aに設けられる。接続部103は、例えば溶接により、中側壁52の外面52bに接続される。これにより、軸部材25が中側壁52の外面52bに取り付けられる。別の表現によれば、軸部材25は、中側壁52に接続され、中側壁52の外面52bからX方向に突出している。なお、内端部102aが中側壁52にさらに溶接されても良い。
ローラ26は、少なくとも一部が回転中心Axrまわりに回転可能に、第1の軸部101に接続される。ローラ26は、例えば、ベアリング、又はベアリングを介して第1の軸部101に取り付けられる車輪である。例えば、ベアリングであるローラ26の内輪が、カシメによって第1の軸部101に取り付けられる。なお、ローラ26はこの例に限られない。
ローラ26は、ロアレール21の第2の内面21bに支持される。ローラ26は、第2の内面21bの上を転動することができる。ローラ26が第2の内面21bの上を転動することで、アッパレール22がロアレール21に対して滑らかにY方向に移動することができる。ローラ26は、ロアレール21の第1の内面21aから離間している。
回動部材27は、例えば、合成樹脂によって作られる。なお、回動部材27の材料は、この例に限られない。回動部材27は、第2の軸部102に、回転中心Axpまわりに回動可能に接続される。図8に示すように、回動部材27はそれぞれ、壁111と、ストッパ112と、連結部113とを有する。
壁111は、Y−Z平面上に広がる壁上の部分である。図3に示すように、壁111は、内側面111aと、外側面111bとを有する。内側面111a及び外側面111bは、略平坦に形成され、+X方向又は−X方向に向く。外側面111bは、内側面111aの反対側に位置する。
壁111に挿通孔115が設けられる。挿通孔115は、壁111を貫通する円形の孔である。挿通孔115は、内側面111a及び外側面111bに開く。第2の軸部102が挿通孔115を通されることで、壁111が第2の軸部102に回転中心Axpまわりに回動可能に取り付けられる。
壁111は、中側壁52とローラ26との間に位置する。内側面111aは、中側壁52の外面52bと僅かな隙間を介して向かい合う。なお、内側面111aが中側壁52の外面52bに接触しても良い。外側面111bは、間隔を介してローラ26に向く。
ストッパ112は、壁111の外側面111bから突出する。図8に示すように、ストッパ112は、第1の端部112aと、第2の端部112bと、第1の接触面112cと、第2の接触面112dとを有する。
第1の端部112aは、Y方向におけるストッパ112の一方の端部である。第2の端部112bは、Y方向におけるストッパ112の他方の端部である。本実施形態では、第1の端部112aは、第2の端部112bよりも、Y方向におけるアッパレール22の中央から遠い。
以下、Y方向のうち、第1の端部112aが向く方向を、外方向と称する。図8の例において、外方向は、+Y方向である。また、Y方向のうち、第2の端部112bが向く方向を、内方向と称する。図8の例において、内方向は、−Y方向である。内方向は、ロアレールに対してアッパレールが移動可能な移動方向のうち一方向の一例である。
第1の接触面112c及び第2の接触面112dはそれぞれ、第1の端部112aに接続される。第1の接触面112cは、ロアレール21の第1の内面21aに向く。第2の接触面112dは、第1の接触面112cの反対側に位置し、ローラ26に向く。
第1の接触面112c及び第2の接触面112dは、第1の端部112aから、互いに遠ざかるように延びる。なお、第1の接触面112cと第2の接触面112dが略平行であっても良い。
図9は、第1の実施形態のスライドレール装置11の一部を図2のF9−F9線に沿って示す断面図である。図9に示すように、連結部113は、壁111の内側面111aから突出する。
軸部材25を介して一方の中側壁52に取り付けられた一つの回動部材27の連結部113は、他方の中側壁52に取り付けられた他の回動部材27の連結部113に連結される。例えば、一つの回動部材27の連結部113と、他の回動部材27の連結部113とは、スナップフィットにより連結される。なお、二つの連結部113は、接着のような他の方法により連結されても良い。
二つの連結部113が連結されることで、二つの回動部材27は、回転中心Axpまわりに一体的に回動することができる。連結部113により連結された二つの回動部材27の回転中心Axpは、互いの延長線上にある。
図10は、第1の実施形態のロアレール21、軸部材25、ローラ26、及びアンロック位置Ppuにある回動部材27を示す断面図である。回動部材27は、図8に示すロック位置Pplと、図10に示すアンロック位置Ppuとの間で回動可能に、第2の軸部102に接続される。ロック位置Pplは、第3の位置の一例である。アンロック位置Ppuは、第4の位置の一例である。
図8に示すように、ロック位置Pplにおいて、ストッパ112の第1の接触面112cは、ロアレール21の第1の内面21aに接触する。第1の接触面112cは、第1の内面21aに面接触する。なお、第1の接触面112cは、第1の内面21aに、線接触又は点接触しても良い。
上記のように、ロック位置Pplにおいて、ストッパ112は、ロアレール21の第1の内面21aに接触する。また、ローラ26は、ロアレール21の第2の内面21bに支持されている。すなわち、軸部材25に接続されたローラ26及び回動部材27が、ロアレール21の対向する二つの内面(第1の内面21a及び第2の内面21b)に接触する。このため、軸部材25が接続されたアッパレール22が、Z方向にガタつく(移動する)ことが抑制される。
ロック位置Pplにおいて、ストッパ112の第2の接触面112dは、ローラ26の外周面に接触する。第2の接触面112dは、ローラ26に線接触する。なお、第2の接触面112dは、ローラ26に、面接触又は点接触しても良い。
ストッパ112は、接触部112eを有する。接触部112eは、回動部材27がロック位置Pplに位置するときにローラ26に接触する、第2の接触面112dの一部である。
ロック位置Pplにおいて、ストッパ112は、ロアレール21の第1の内面21aとローラ26との間に介在する。ストッパ112は、楔状にロアレール21の第1の内面21aとローラ26との間に配置されるため、ロアレール21の第1の内面21aに強く押し付けられる。これにより、アッパレール22がZ方向にガタつくことが抑制される。
図10に示すように、アンロック位置Ppuにおいて、回動部材27は、第1の内面21aを含むロアレール21から離間している。これにより、回動部材27がロアレール21に対するアッパレール22の移動を阻害することが抑制される。さらに、アンロック位置Ppuにおいて、回動部材27は、ローラ26から離間している。これにより、回動部材27がローラ26の転動を阻害することが抑制される。
図8に示すように、ストッパ112の接触部112eは、回動部材27がロック位置Pplに位置するとき、回転中心Axrから、Y方向において、内方向(図8の例では−Y方向)に離間している。言い換えると、接触部112eは、回動部材27がロック位置Pplに位置するとき、回転中心AxrよりもY方向におけるアッパレール22の中央に近い。また、ストッパ112の接触部112eは、回動部材27がロック位置Pplに位置するとき、回転中心Axpから、Y方向において、内方向に離間している。
図10に示すように、ストッパ112の接触部112eは、回動部材27がロック位置Pplからアンロック位置Ppuへ回動するとき、Y方向において、内方向に移動する。言い換えると、アンロック位置Ppuにおける接触部112eは、ロック位置Pplにおける接触部112eよりも、Y方向におけるアッパレール22の中央に近い。図10は、ロック位置Pplにおける回動部材27を二点鎖線で示す。
回動部材27は、ロック部材74がロック位置Plへ回動するときに、連動機構28によりロック位置Pplへ回動させられる。また、回動部材27は、ロック部材74がアンロック位置Puへ回動するときに、連動機構28によりアンロック位置Ppuへ回動させられる。すなわち、回動部材27は、ロック部材74に連動して回動する。
図4に示すように、連動機構28はそれぞれ、四つの捩りバネ121と、二つのリンク122と、二つの取付軸123と、引張バネ124とを有する。捩りバネ121は、付勢部材の一例である。リンク122は、伝達部材の一例である。取付軸123は、取付部材の一例である。
捩りバネ121はそれぞれ、二つの端部121aと、コイル部121bとを有する。一方の端部121aは、アッパレール22の中側壁52に支持される。他方の端部121aは、回動部材27に支持される。コイル部121bは、二つの端部121aの間に設けられる。図3に示すように、コイル部121bは、第2の軸部102の周りでコイル状に巻回されている。コイル部121bは、ローラ26と回動部材27の壁111との間に位置する。
捩りバネ121は、回動部材27をアンロック位置Ppuからロック位置Pplへ向かう回転方向(図8の例では反時計回り方向)に付勢する。これにより、捩りバネ121は、ストッパ112がロアレール21の第1の内面21aとローラ26との間の隙間に挿入されるように回動部材27を付勢する。回動部材27がロック位置Pplに位置する場合、捩りバネ121は、ストッパ112がロアレール21の第1の内面21aとローラ26とに接触した状態に回動部材27を保つ。
なお、付勢部材は、捩りバネ121に限らず、回動部材27を、アンロック位置Ppuからロック位置Pplへ向かう回転方向に付勢する他の部材であっても良い。例えば、付勢部材は、コイルスプリング又は板バネの弾性力を用いる部材や、磁石又は電磁石による磁力を用いる部材であっても良い。
図4に示すように、リンク122は、例えば板金により作られ、略棒状に形成される。リンク122は、X方向において、二つの中間壁61の間に位置する。リンク122はそれぞれ、第1の当接部122aと、第2の当接部122bとを有する。
第1の当接部122aは、リンク122の一方の端部に位置する。第2の当接部122bは、リンク122の他方の端部に位置する。図5に示すように、第1の当接部122aは、ロック部材74の基部81に当接し、又は基部81の近傍に位置する。図9に示すように、第2の当接部122bは、回動部材27の連結部113に当接し、又は連結部113の近傍に位置する。
図4に示すように、リンク122にそれぞれ、取付孔127と、連結孔128とが設けられる。取付孔127は、第1の当接部122aと第2の当接部122bとの間に位置する。取付孔127と、中間壁61の取付孔68とは、X方向に並んで連通している。連結孔128は、第1の当接部122aの近傍に位置する。
取付軸123は、中間壁61の取付孔68と、リンク122の取付孔127とに通される。これにより、取付軸123は、ロアレール21の外部において、リンク122を、中間壁61に回動可能に取り付ける。
引張バネ124の一方の端部は、一つのリンク122の連結孔128に取り付けられる。引張バネ124の他方の端部は、他のリンク122の連結孔128に取り付けられる。これにより、二つのリンク122は、互いに近づくように引張バネ124に引っ張られる。
引張バネ124がリンク122を引っ張ることで、リンク122が回動し、リンク122の第1の当接部122aがロック部材74の基部81に当接する。引張バネ124は、リンク122を付勢し、第1の当接部122aを基部81に当接した状態に保つ。
以下、連動機構28による回動部材27の回動方法の一例について説明する。なお、連動機構28による回動部材27の回動方法は、以下の例に限られない。まず、図7に示すように、ロック部材74がロック位置Plからアンロック位置Puへ回動すると、基部81がリンク122の第1の当接部122aを+Z方向に押し上げる。
図11は、第1の実施形態のスライドレール装置11の一部を図6のF11−F11線に沿って示す断面図である。基部81が第1の当接部122aを押し上げると、リンク122が回動する。図11に示すように、リンク122が回動することで、第2の当接部122bが回動部材27の連結部113を−Z方向に押し下げる。
図10に示すように、第2の当接部122bが連結部113を押し下げることで、リンク122は、回動部材27を回転中心Axpまわりに回動させる。リンク122が回動部材27を回動させる力は、捩りバネ121が回動部材27を回動させる力よりも強い。このため、リンク122は、回動部材27を、ロック位置Pplからアンロック位置Ppuへ回動させる。以上のように、リンク122は、ロック部材74がアンロック位置Puへ回動するときに、ロック部材74に押されて、回動部材27をアンロック位置Ppuへ回動させる。
ロック部材74がアンロック位置Puに位置することで、ロック部材74がロアレール21とアッパレール22との相対的な移動を許容する。さらに、回動部材27がアンロック位置Ppuに位置することで、ストッパ112がロアレール21及びローラ26から離間する。これにより、アッパレール22がロアレール21に対して滑らかに移動可能となる。
ロック部材74がアンロック位置Puからロック位置Plへ回動すると、基部81による第1の当接部122aの押し上げが解除され、又は弱まる。引張バネ124がリンク122を引っ張ることで、リンク122が回動する。
リンク122が回動することで、第2の当接部122bによる連結部113の押し下げが解除され、又は弱まる。これにより、捩りバネ121が、回動部材27をアンロック位置Ppuからロック位置Pplへ回動させる。
ロック部材74がロック位置Plに位置することで、ロック部材74がロアレール21とアッパレール22とのY方向の相対的な移動を制限する。さらに、回動部材27がロック位置Pplに位置することで、ストッパ112がロアレール21の第1の内面21a及びローラ26に接触する。これにより、アッパレール22がロアレール21に対してZ方向にガタつくことが抑制される。
以上説明された第1の実施形態に係るスライドレール装置11において、ローラ26は、ロアレール21の第2の内面21bに転動可能に支持される。回動部材27は、ロアレール21の第1の内面21a及びローラ26に接触するロック位置Pplと、第1の内面21a及びローラ26から離間するアンロック位置Ppuと、の間で回動可能である。回動部材27がロック位置Pplへ回動すると、ローラ26及び回動部材27が互いに対向するロアレール21の第1の内面21a及び第2の内面21bに接触し、アッパレール22がロアレール21に対してZ方向にガタつくことが抑制される。ローラ26と、回動部材27とが、共に軸部材25に接続されるため、スライドレール装置11の構造を簡素化及び効率化することができる。さらに、ローラ26と回動部材27とが別々の軸に接続される場合に比べ、スライドレール装置11の部品点数が低減され、スライドレール装置11のコストが低減可能となる。加えて、回動部材27の回動範囲が軸部材25周りとなるため、アッパレール22、特にアッパレール22の長手方向において他の部品を取り付け可能な部分を増やすことができる。
回転中心Axrは、回転中心Axpから離間している。回動部材27の接触部112eは、回動部材27がロック位置Pplに位置するとき、回転中心Axrから、ロアレール21に対してアッパレール22が移動可能なY方向において、当該Y方向のうち一方向(内方向)に離間する。さらに、接触部112eは、回動部材27がロック位置Pplからアンロック位置Ppuへ回動するとき、Y方向において、当該Y方向のうち一方向(内方向)に移動する。これにより、回動部材27は、ロック位置Pplからアンロック位置Ppuへ移動するとき、第1の内面21aとローラ26との間から容易に抜けることができる。
連動機構28は、リンク122と取付軸123とを有する。リンク122は、アンロック位置Puへ回動するロック部材74に押されることで回動部材27をアンロック位置Ppuへ回動させる。取付軸123は、ロアレール21の外部においてリンク122をアッパレール22に回動可能に取り付ける。すなわち、リンク122の回動中心を形成する取付軸123が、ロアレール21の外部に位置する。これにより、リンク122のうち、ロアレール21の内部に位置する部分を少なくすることができる。このため、例えばZ方向におけるロアレール21及びアッパレール22の長さを短くしても、リンク122がロアレール21の内部に位置するボルトのような部品に干渉することが抑制される。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図12を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図12は、第2の実施形態に係るロアレール21、軸部材25、ローラ26、及び回動部材27を示す断面図である。図12は、アンロック位置Ppuにおける回動部材27を実線で示し、ロック位置Pplにおける回動部材27を二点鎖線で示す。
図12に示すように、第2の実施形態において、回転中心Axrは、回転中心Axpから離間している。回転中心Axpは、回転中心Axrよりも、ロアレール21の第2の内面21bに近い。また、Y方向において、回転中心Axpと回転中心Axrとは略同一位置にある。なお、Y方向において、回転中心Axpと回転中心Axrとが異なる位置にあっても良い。
第1の実施形態及び第2の実施形態のように、回転中心Axpと回転中心Axrとが互いに離間するとともに、回転中心Axpと第2の内面21bとの間の距離は、回転中心Axrと第2の内面21bとの間の距離と同一又はより短い。これにより、回動部材27は、ロック位置Pplで第1の内面21a及びローラ26に接触するような軌道で回動することができる。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態について、図13を参照して説明する。図13は、第3の実施形態に係るロアレール21、軸部材25、ローラ26、及び回動部材27を示す断面図である。図13は、アンロック位置Ppuにおける回動部材27を実線で示し、ロック位置Pplにおける回動部材27を二点鎖線で示す。
図13に示すように、第3の実施形態において、回転中心Axrと回転中心Axpとが一致している。別の表現によれば、回転中心Axrと回転中心Axpとは、互いの延長線上にある。このため、ローラ26及び回動部材27は、同一の回転中心Axr,Axpまわりに回動可能である。
第3の実施形態では、回動部材27は、ロック位置Pplに位置するときに、ロアレール21の第1の内面21aに押し付けられることで、ローラ26に近づくように弾性変形する。これにより、回動部材27がローラ26に接触する。また、回動部材27は、アンロック位置Ppuに位置するとき、第1の内面21aから離間しているため、ローラ26から離間するように復元する。
以上説明された第3の実施形態のスライドレール装置11において、回転中心Axrと回転中心Axpとが一致する。これにより、回動部材27を容易に第1の内面21aに接触させることができる。また、軸部材25、ローラ26、及び回動部材27を小型化することができる。
以上の複数の実施形態において、軸部材25は、アッパレール22の中側壁52に溶接により固定される。さらに、ローラ26及び回動部材27は、回動可能に軸部材25に取り付けられる。しかし、アッパレール22、軸部材25、ローラ26、及び回動部材27は、この例に限られない。
例えば、第3の実施形態において、軸部材25とローラ26とが一体に形成されても良い。この場合、軸部材25及びローラ26が、回転可能にアッパレール22に取り付けられる。さらに、回動部材27が、回動可能に軸部材25に取り付けられる。
また、軸部材25と回動部材27とが一体に形成されても良い。この場合、軸部材25及び回動部材27が、回動可能にアッパレール22に取り付けられる。さらに、ローラ26が、回転可能に軸部材25に取り付けられる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態及び変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
1…車両、1a…フロア、11…スライドレール装置、21…ロアレール、21a…第1の内面、21b…第2の内面、22…アッパレール、25…軸部材、26…ローラ、27…回動部材、28…連動機構、74…ロック部材、112e…接触部、121…捩りバネ、122…リンク、123…取付軸、Pl,Ppl…ロック位置、Pu,Ppu…アンロック位置、Axr,Axp…回転中心。

Claims (3)

  1. 車両のフロアに取り付けられ、前記フロアに向く第1の内面と、前記第1の内面と向かい合う第2の内面と、を有する、ロアレールと、
    前記ロアレールに沿って移動可能に当該ロアレールに取り付けられる、アッパレールと、
    前記アッパレールに接続される軸と、
    第1の回転中心まわりに回転可能に前記軸に接続され、前記第2の内面に転動可能に支持される、ローラと、
    前記ロアレールと前記アッパレールとの相対的な移動を制限する第1の位置と、前記ロアレールと前記アッパレールとの相対的な移動を許容する第2の位置と、の間で移動可能に前記アッパレールに取り付けられるロック部材と、
    前記第1の内面及び前記ローラに接触する第3の位置と、前記第1の内面及び前記ローラから離間する第4の位置と、の間で、第2の回転中心まわりに回動可能に前記軸に接続される、回動部材と、
    前記ロック部材が前記第1の位置へ回動するときに前記回動部材を前記第3の位置へ回動させ、前記ロック部材が前記第2の位置へ回動するときに前記回動部材を前記第4の位置へ回動させる連動機構と、
    を具備する車両用スライドレール装置。
  2. 前記第1の回転中心は、前記第2の回転中心から離間し、
    前記回動部材は、当該回動部材が前記第3の位置に位置するときに前記ローラに接触する接触部を有し、
    前記接触部は、前記回動部材が前記第3の位置に位置するとき、前記第1の回転中心から、前記ロアレールに対して前記アッパレールが移動可能な移動方向において、当該移動方向のうち一方向に離間し、前記回動部材が前記第3の位置から前記第4の位置へ回動するとき、前記移動方向において、当該移動方向のうち前記一方向に移動する、
    請求項1の車両用スライドレール装置。
  3. 前記連動機構は、
    前記回動部材を前記第4の位置から前記第3の位置へ向かう回転方向に付勢する付勢部材と、
    前記第2の位置へ回動する前記ロック部材に押されることで前記回動部材を前記第4の位置へ回動させる伝達部材と、
    前記ロアレールの外部において前記伝達部材を前記アッパレールに回動可能に取り付ける取付部材と、
    を有する、請求項1又は2の車両用スライドレール装置。
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