JP2021016409A - マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
Description
このような構成とすることにより、複数の被施療部(部位)のうちの一部の体感を変えることができる。例えば、背凭れ部や座部、フットレスト部に設けられた各エアセルのうち、特定のエアセル(例えば、足裏に設けられたエアセル)に出力する空気圧を強くすることで、足裏への体感を強くすることができる。
このような構成とすることにより、使用者の体格差に応じたマッサージをすることができる。例えば、体格の異なる使用者(例えば、男性、女性)が同一のマッサージ機を使用する場合であっても、使用者の身体情報に基づいてエアセルに出力する空気圧を変更することで、体格差に対応したマッサージをすることができる。
このような構成とすることにより、空気の給気流量を調整することができる。例えば、足部に設けられたエアセルに出力する際のエアポンプの単位時間あたりの空気の給気流量を1立方センチメートル/秒から3立方センチメートル/秒に変更することで、エアセルが膨張する速度を速くすることができる。つまり、1立方センチメートル/秒で空気を出力した場合と、3立方センチメートル/秒で空気を出力した場合と、でエアセルによる押圧時の速度が異なるため、使用者への体感を異ならせることができる。
このような構成とすることにより、マッサージコースの一連の動作において、エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる。例えば、全身コースにおいて、臀部に設けられたエアセルに出力する際の空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量と、脚部に設けられたエアセルに出力する際の空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量と、が異なるように変更する。
そうすることで、エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を異ならせ、脚部の体感と臀部の体感とを異ならせることができる。
このような構成とすることにより、身体支持部(座部、背凭れ部、肘掛部、フットレスト部)の各所に設けられたエアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することできる。例えば、座部に設けられたエアセルに出力する際のエアポンプの駆動周波数(60Hz)と、フットレスト部に設けられたエアセルに出力する際のエアポンプの駆動周波数(70Hz)と、を異ならせることで、被施療部(部位)ごとに体感を変更することができる。
このような構成とすることにより、リクライニング角度に応じてエアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる。例えば、リクライニング角度が小さい場合は、背凭れ部が受ける使用者からの荷重は小さいため、エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を増加させることでエアセルをより使用者に当接させ、体感を変更することができる。また、リクライニング角度が大きい場合は、背凭れ部が受ける使用者からの荷重は大きいため、エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を減少させることでエアセルが使用者に当接するのを抑制し、体感を変更させることができる。
このような構成とすることにより、揺動角度に応じてエアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる。例えば、揺動角度が小さい場合は、フットレスト部が受ける使用者からの荷重は小さいため、エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を増加させることで、エアセルをより使用者に当接させ、体感を変更することができる。また、揺動角度が大きい場合は、フットレスト部が受ける使用者からの荷重は大きいため、エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を減少させることでエアセルが使用者に当接するのを抑制し、体感を変更させることができる。
このような構成とすることにより、使用者の脹脛又は足先に対して強弱のあるマッサージをすることができる。例えば、エアポンプを制御し、脹脛ユニットに設けられたエアセルと足先ユニットに設けられたエアセルとで空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を異ならせることで、使用者の脹脛と足先とで体感を異ならせることができる。
以下、本発明のマッサージ機1の全体構成について説明する。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、マッサージ機1に着座した状態でマッサージ機1を使用する使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。
空気圧とは、動力などに利用する圧縮空気のことであり、例えば、20Kpaや40Kpaといったものである。空気の給気流量とは、単位時間当たりの空気の給気量のことであり、例えば、1立方センチメートル/秒や3立方センチメートル/秒といったものである。なお、空気圧を増加させると空気の給気流量は減少し、空気圧を減少させると空気の流量は増加する関係にある。
給排気装置13は、エアセル20に空気を供給するためのエアポンプ13aと、エアポンプ13aから出力される空気の給排を分配するためのバルブ13bと、から構成されている。バルブ13bは、エアセル20とエアポンプ13aとの間に設けられている。具体的には、エアポンプ13aは配管によってバルブ13bに接続され、バルブ13bは配管によりエアセル20に接続されており、制御部9によって、エアポンプ13aとバルブ13bが制御される。
図5と図6はエアポンプ13a内部を示す断面図である。図5と図6のエアポンプ13aは、紙面上の左側を「左」とし、紙面上の右側を「右」として定義する。図5のエアポンプ13aは、エアポンプ13aが駆動していない状態を示している。図6は、エアポンプ13aが駆動しており、空気を送気している状態を示している。なお、エアポンプ13aは、送気された空気の戻りを防止する逆止弁が内部に設けられているものが好ましい。
本実施例においては、ダイアフラム式のエアポンプ13aの場合について説明する。なお、エアポンプ13aについては、ダイアフラム式のような容積式ポンプ(モータ―ポンプを含む)であればどのようなポンプであってもよい。
このように設けられた吸入弁122と吐出弁121は、ダイアフラム112の動作によって図6(a),図6(b)に示す様に開閉するようになっている。
また、図6(b)は、振動子117が左側へ移動しており、振動子117の左側の移動に伴って左側のダイアフラム112と右側のダイアフラム112がそれぞれ左方向へ移動している。振動子117と左側のダイアフラム112と右側のダイアフラム112が左方向へ移動すると、左側の第二気室115の吐出弁121が開き、吐出口111側へ空気を送気する。右側の第二気室115は吸入弁122が開き、右側の第二気室115に空気を吸入する。
本実施例においては、エアポンプ13aの駆動周波数(左右のダイアフラム112と振動子117の動作周期)を変更することで、エアセル20に出力する空気圧を変更する場合について説明する。なお、エアセル20に出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる制御であれば、制御の方法は問わない。
つまり、エアポンプ13aの駆動周波数に応じてエアセル20へ出力する空気圧を変更することができる。
なお、エアポンプ13aは、駆動部113が停止すると、図5に示す様に、吸入弁122と吐出弁121の両方が閉じる状態となる。このため、吐出口111側の空気は、吐出弁121によって穴120が塞がれた状態となり、空気が抜けない逆止弁構造となっている。
図7は、バルブ13bの断面を示す図である。バルブ13bは三方弁である。図7(a)は、バルブ13bのOFF状態(排気)を示している。図7(b)は、バルブ13bのON状態(給気)を示している。
バルブ13bは、エアセル20とエアポンプ13aが連通する第1連通状態とエアセル20が大気と連通する第2連通状態の切換えを行うことが可能である。バルブ13bは、気室130と、吸入口131と、エアセル20側への第一吐出口132と、大気側への第二吐出口133と、気室内部に設けられた鉄心134と、鉄心134を移動させる駆動部135と、鉄心134を移動状態から復帰させるバネ136と、を有している。
このように、エアポンプ13aとバルブ13bを制御することで、エアセル20を給気状態と、膨張維持状態と、排気状態とすることが可能である。
第一バルブ13cと第二バルブ13dの内部に示された矢印は、連通状態を示しており、矢印の方向に空気が流れることとなる。第一バルブ13cには、第一エアセル20aが接続されており、第二バルブ13dには、第二エアセル20bが接続されている。また、第一エアセル20aと第二エアセル20bは、複数でも単数であってもよいし、後述するマッサージユニット8に設けられた進退駆動部65としてのエアセルや各マッサージ部a1〜a8としてのエアセルである。
図8(b)は、第一バルブ13cと第二バルブ13dがOFF状態(排気)となっており、第一エアセル20aと第二エアセル20bに空気が送気されない。また、第一エアセル20aと第二エアセル20bが膨張している場合は、第一バルブ13cと第二バルブ13dがOFF状態(排気)となると、内部の空気は抜けて、第一エアセル20aと第二エアセル20bは収縮する。これが収縮状態である。
図8(c)は、第一バルブ13cをON状態(給気)とし、第二バルブ13dをOFF状態(排気)としている。第一バルブ13cはON状態(給気)なので、第一エアセル20aに空気を送気している。第二バルブ13dは、OFF状態なので、第二エアセル20bに空気が送気されない。各バルブ13c、13dのON状態とOFF状態を制御することで、いずれかのエアセル20a、20bを膨張又は収縮させることが可能である。また、この状態でエアポンプ13aの送気を停止することで、第二エアセル20bに空気は送気されず、第一エアセル20aは膨張維持状態となる。
図9は、エアセル20の膨張状態を示す図である。図9(a)は、エアセル20に出力する空気圧が低い状態を示す図であり、図9(b)は、エアセル20に出力する空気圧が高い状態を示す図である。
図1〜3に示すとおり、座部2には、使用者の臀部及び/または大腿部を下方(背面)からマッサージする臀部マッサージ部a5が設けられている。臀部マッサージ部a5は、空気の給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
臀部マッサージ部a5の上部には、後述するマッサージ体70が位置するように設けられていてもよい。また、マッサージ体70の数は、1つでも複数でもよい。なお、座部2にマッサージ体70を設ける場合には、座部2の側部に上方へ向かって突出する内壁(図示せず)を設け、内壁(図示せず)内に駆動部73を配置すればよい。そうすることで、使用者の臀部を側方から押圧部81で押圧することができ、使用者の臀部の背面をマッサージ体70でマッサージすることができる。
図1〜図3に示すとおり、背凭れ部3は、硬質の背フレーム3aと、背フレーム3aに組み付けられたマッサージユニット8の昇降をガイドするガイドレール18と、背フレーム3aを被覆するカバー部材3cと、により構成されている。背フレーム3aは、金属部材及び/または樹脂部材により構成されている。また、背フレーム3aは、左右中央に形成された前後方向に開口する開口部3bを有し、正面視で略門型をなしている。背フレーム3aの下側には、使用者の腰をマッサージするための腰マッサージ部a4が左右一対設けられている。腰マッサージ部a4は、空気の給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
また、カバー部材3cは、開口部3bを前方から覆っている。マッサージユニット8の施療子62(図9参照)が開口部3bより前方へ突出しており、カバー部材3cを介して使用者の胴体を後方からマッサージできるようになっている。
以下、マッサージユニット8の構成について説明する。
図1〜図3、図10に示すとおり、背凭れ部3には、使用者の上半身を後方(背面)からマッサージするマッサージユニット8が設けられている。このマッサージユニット8は、身長方向に沿って複数(本実施形態では1つ)設けられていてもよい。このマッサージユニット8は、左右で対をなすアーム61と、アーム61の上下両端部に設けられた施療子62と、により構成されており、マッサージモータM1,M2の駆動により左右の施療子62が近接離反する揉みマッサージ、及び左右の施療子62が交互に使用者側へ進退する叩きマッサージを行わせることができる。
また、マッサージユニット8は、昇降モータM3の駆動により身長方向に沿って上方または下方へ移動して、身体に対する位置を変更したり、ローリングマッサージを行わせたりすることができる。背フレーム3aには、身長方向に延設された左右で対をなすガイドレール18が設けられており、マッサージユニット8はガイドレール18に沿って移動する。マッサージユニット8が身長方向に移動可能であるため、使用者の首から腰の間を施療子62でマッサージすることができる。
左右の偏心軸部67bは、叩き軸67の軸心に対する位相が互いに異なっており、具体的には180度だけ異なっている。揉み軸66及び叩き軸67は、それぞれマッサージモータM1,M2の駆動により回転する。施療子62は、揉み軸66の回転により揉みマッサージを行い、叩き軸67の回転により叩きマッサージを行う。なお、施療子62が設けられたアーム61、揉み軸66、及び叩き軸67は、可動フレーム60bに支持されている。従って、施療子62は、可動フレーム60bの移動を介して使用者に対して進退可能である。
具体的に説明すると、マッサージユニット8を身長方向に沿って上昇させる過程で、上側の施療子62が肩の上方に到達すると、施療子62に作用する負荷が解除されて、アーム61が前方へ揺動して所定の揺動位置となる。アーム61が所定の揺動位置となったことをセンサ69が検出し、その際のマッサージユニット8の上下位置に基づいて肩の位置を検出する。肩の位置を基準として、その他の部位(首、背中、腰等)の位置を計算により求める。検出された身体情報は記憶部50に記憶される。
図1〜図3に示すとおり、背フレーム3a(背凭れ部3)の左右両側には、使用者の肩または上腕の外側面に対向して設けられた側壁部7が設けられている。この側壁部7は、背凭れ部3の側方において前方へ立設されている。そして、側壁部7の内側面には、肩または上腕の外側面をマッサージする肩側マッサージ部a2が設けられている。肩側マッサージ部a2は、空気の給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
図1〜図3に示すとおり、背凭れ部3の上部前面には、使用者の頭及び/または首を支持する枕部5が設けられている。枕部5の前面には、頭及び/または首の背面に対向して設けられた左右で対をなす頭部マッサージ部a1が設けられている。頭部マッサージ部a1は、空気の給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
図1〜図3、図11に示すとおり、座部2の左右両側には、使用者の手先と前腕を支持する肘掛部6が設けられている。肘掛部6は、使用者の手先と前腕を載置する載置面6aと、載置面の側部から上方に向かって突出する外壁6bと、載置面6aに対向するように外壁6bから内側方に向かって突出する上壁6cと、からなるコの字状に形成されている。肘掛部6の手先と前腕の上下方向には、腕マッサージ部a3が複数設けられている。腕マッサージ部a3は、空気の給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
腕マッサージ部a3の上部には、後述するマッサージ体70が位置するように設けられていてもよい。また、マッサージ体70の数は、1つでも複数でもよい。なお、肘掛部6にマッサージ体70を設ける場合には、外壁6b内に駆動部73を配置すればよい。そうすることで、使用者の腕部を側方から押圧部81で押圧することができ、使用者の腕部の背面(載置面と対向する面)をマッサージ体70でマッサージすることができる。
図1〜図3に示すとおり、フットレスト部4は、使用者の下肢(下腿と足部)を支持する。なお、下腿とは、具体的には、脹脛のことを指している。
フットレスト部4は、使用者の下腿を支持する左右一対の脹脛ユニット40と、使用者の足部を支持する左右一対の足先ユニット41と、で構成されている。
図1〜図3に示すとおり、脹脛ユニット40は、使用者の下腿の背面に対向して設けられた底壁40aと、底壁40aの左右両端から前方に向かって立設された側壁40bと、底壁40aの左右中央から前方に向かって立設された中央壁40cと、から構成されている。
なお、脹脛ユニット40に、後述するマッサージ体70を設けてもよい。脹脛ユニット40に設ける場合には、側壁40b内に駆動部73を配置すればよく、中央壁40c内に駆動部73を配置してもよい。そうすることで、使用者の下腿を側方から押圧部81で押圧することができ、使用者の下腿の背面(底壁40aと対向する面)をマッサージ体70でマッサージすることができる。
また、底壁40aに脚マッサージ部(図示せず)を設け、脚マッサージ部(図示せず)の上部(前方)に、後述するマッサージ体70を位置するように設けてもよい。マッサージ体70の数は、1つでも複数でもよい。そうすることで、使用者の下腿の背面(底壁40aと対向する面)をマッサージ体70でマッサージすることができる。
図1〜図3、図13に示すとおり、足先ユニット41は、使用者の足裏を置く底壁41aと、底壁41aの左右両端から上方に向かって立設された側壁41bと、底壁41aの左右中央から上方に向かって立設された中央壁41cと、底壁41aの後部から上方へ立設された足部の背面(踵付近)に対向する後壁41dと、を有している。各壁41a〜41dより上方及び前方が開口した凹部42が形成されており、凹部42に足部を収容できるようになっている。
足マッサージ部a7と足裏マッサージ部a8は、空気の給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
そうすることで、使用者の足部を足マッサージ部a7により側方からマッサージすることができ、使用者の足裏を足裏マッサージ部a8とマッサージ体70でマッサージすることができる。なお、足マッサージ部a7はマッサージ体70を構成する押圧部81と兼用している。
本実施形態では、マッサージ体70を足先ユニット41に設けた場合について、図12〜図14に基づいて説明する。
図12〜図14に示すとおり、足先ユニット41に設けられたマッサージ体70は、使用者の身体の下面(この場合は足裏)を施療する施療子71を有しており、施療子71は使用者の身体の下面に対して略直交する方向に突出した形状をしている。施療子71は、アーム部72に支持されており、アーム部72は側壁41b内に設けられた駆動部73に連結部82を介して連結されている。
駆動部73は、モータ74であり、モータ74の回転軸中心に対して偏心させる偏心部75と、アーム部72の動作を規制する規制手段76を有している。偏心部75は、偏心カム75aとベアリング75bを有し、連結部82は、ベアリング75bを介して偏心カム75aに連結されている。この規制手段76によって、アーム部72に支持された施療子71は楕円軌道を描くように移動する。
具体的には、駆動部73の上下にそれぞれ連結部82が設けられている。上側の連結部82に押圧部81(足マッサージ部a7)が設けられており、下側の連結部82にアーム部72が設けられている。
さらに、上下の連結部82には、それぞれ規制手段76が設けられている。規制手段76は、連結軸85によって連結されている。そのため、上下で同様の軌道を描くことができる。この上下に設けられた連結部82によって、押圧部81(足マッサージ部a7)は、施療子71の移動に追従することが可能である。
身体情報取得部30について説明する。身体情報取得部30は、使用者の身体情報を取得する測定ユニット(図示せず)である。測定ユニット(図示せず)は、例えば、体重計や血圧計、脈拍計などである。これらの測定ユニット(図示せず)は、通信機能を備えており、通信機能を介して測定した結果をマッサージ機1へ送信することができる。
身体情報取得部30は、使用者の身体状態に関する複数の身体状態のうち少なくとも1種を測定する。身体情報は、例えば、使用者の体重、血圧、脈拍数、体温、発汗量、血糖値、体脂肪率、水分量、筋肉量、骨量、基礎代謝量、BMI、肥満度、歩数、歩行距離、消費カロリー、および睡眠状態などである。
なお、身体情報は使用者自身が入力してもよい。この場合、例えば、コントローラ10を操作して身体情報(例えば、身長)を入力し、制御部9の記憶部50に記憶させることができる。
制御部9がエアポンプ13aとバルブ13bからなる給排気装置13を制御する方法について説明する。制御部9は、エアポンプ13aの駆動周波数を変更することができる。エアポンプ13aの駆動周波数を変更することでエアセル20に出力する空気圧を変更することができる。
例えば、エアポンプ13aの駆動周波数を上昇(40Hzから70Hzに)させることで、エアポンプ13a内に設けられたダイアフラム112と振動子117(図5、図6参照)の動作周期を速くすることができる。そうすることで、エアポンプ13aから送り出される空気の空気圧を高い状態(例えば、20Kpaから40Kpaに)で送り出すことができるようになる。空気圧を高い状態で送り出すことにより、エアセル20の膨張量がおおきくなる。つまり、図9(a)に示す状態から図9(b)に示す状態となる。図9(b)の状態となることで、エアセル20が膨張可能な最大膨張量まで膨張することができるようになり、エアセル20が使用者から受ける負荷に打ち勝つことができ、体感を強くすることができる。
例えば、使用者が身長170cm、体重45kgの人の場合、身体情報取得部30(例えば、コントローラ10で入力した身長と体重計で測定した体重)により、取得した使用者の身体情報から、痩せ型であると判別し、エアポンプ13aの駆動周波数を変更(60Hzから40Hzに)する。駆動周波数を変更することで空気圧を変更し、使用者へ与える負荷を小さくすることができ、使用者の体格に合ったマッサージをすることができる。また、使用者が身長170cm、体重90kgの人の場合、身体情報取得部30(例えば、コントローラ10で入力した身長と体重計で測定した体重)により、取得した使用者の身体情報から、肥満型であると判別し、エアポンプ13aの駆動周波数を変更(60Hzから75Hzに)する。駆動周波数を変更することで空気圧を変更し、使用者へ与える負荷を大きくすることができ、使用者の体格に合ったマッサージをすることができる。
また、使用者が身長170cm、体重90kgの人の場合、身体情報取得部30(例えば、コントローラ10で入力した身長と体重計で測定した体重)により、取得した使用者の身体情報から、肥満型であると判別し、エアポンプ13aの駆動周波数を変更(60Hzから75Hzに)する。駆動周波数を変更することで単位時間あたりの空気の給気流量を減少させ、エアセル20が膨脹する速度を遅くする。そうすることで、エアセル20による押圧時の速度を遅くし、使用者への体感を変更しつつ、使用者の体格に合ったマッサージをすることができる。
このように、身体情報取得部30で取得した使用者の身体情報に基づいてエアポンプ13aの駆動周波数を変更することにより、使用者の体格に合ったマッサージをすることができる。
例えば、背凭れ部3の座部2に対するリクライニング角度が小さい場合(起立姿勢に近い状態)は、背凭れ部3が受ける使用者からの荷重は小さくなるため、背凭れ部3に設けられた腰マッサージ部a4に対して、エアポンプ13aの駆動周波数を上昇(60Hzから70Hzに)させることで空気圧を変更し、腰マッサージ部a4をより使用者に当接させ、体感をより強くすることができる。また、背凭れ部3の座部2に対するリクライニング角度が大きい場合(リクライニング姿勢に近い状態)は、背凭れ部3が受ける使用者からの荷重は大きくなるため、背凭れ部3に設けられた腰マッサージ部a4に対して、エアポンプ13aの駆動周波数を下降(60Hzから40Hzに)させることで空気圧を変更し、腰マッサージ部a4が使用者に当接するのを抑制し、体感をより弱くすることができる。
また、背凭れ部3の座部2に対するリクライニング角度が大きい場合(リクライニング姿勢に近い状態)は、背凭れ部3が受ける使用者からの荷重は大きくなるため、背凭れ部3に設けられた腰マッサージ部a4に対して、エアポンプ13aの駆動周波数を下降(60Hzから40Hzに)させることで単位時間あたりの空気の給気流量を増加させ、腰マッサージ部a4が使用者に当接するまでの時間を短くし、エアセル20による押圧時の速度を速くすることで使用者への体感を変更することができる。
このように、背凭れ部3の座部2に対するリクライニング角度に応じてエアポンプ13aの駆動周波数を変更することにより、リクライニング角度に応じてエアセル20に出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる。
例えば、フットレスト部4の座部2に対する揺動角度が小さい場合(垂下姿勢に近い状態)は、フットレスト部4が受ける使用者からの荷重は小さくなるため、エアポンプ13aの駆動周波数を上昇(60Hzから70Hzに)させることで空気圧を変更し、エアセル20をより使用者に当接させ、体感をより強くすることができる。また、フットレスト部4の座部2に対する揺動角度が大きい場合(上昇姿勢に近い状態)は、フットレスト部4が受ける使用者からの荷重は大きくなるため、エアポンプ13aの駆動周波数を下降(60Hzから40Hzに)させることで空気圧を変更し、エアセル20が使用者に当接するのを抑制し、体感をより弱くすることができる。
また、フットレスト部4の座部2に対する揺動角度が大きい場合(上昇姿勢に近い状態)は、フットレスト部4が受ける使用者からの荷重は大きくなるため、エアポンプ13aの駆動周波数を下降(60Hzから40Hzに)させることで単位時間あたりの空気の給気流量を増加させ、エアセル20が使用者に当接するまでの時間を短くし、エアセル20による押圧時の速度を速くすることで使用者への体感を変更することができる。
このように、フットレスト部4の座部2に対する揺動角度に応じてエアポンプ13aの駆動周波数を変更することにより、揺動角度に応じてエアセル20に出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる。
図14は、本実施形態における動作パターンを示すフロー図である。図15は、本実施形態における動作パターンを示すフロー図である。図14、図15に基づいて、マッサージ機1が有するマッサージコースの一連の動作においてエアポンプ13aの駆動周波数を変更する方法について説明する。
なお、動作パターンは一例であり、マッサージコースの一連の動作においてエアポンプ13aの駆動周波数を変更するものであればよく、駆動周波数を変更するタイミングは問わない。
また、マッサージユニット8やエアセル20の動作についてもこの限りではなく、エアポンプ13aの駆動周波数を変更するタイミングと組み合わせたマッサージコースであればよい。
図15は動作パターン1を説明するフロー図である。動作パターン1は、ダイアフラム式のエアポンプ13aの駆動周波数を変更することで、エアセル20に出力する空気圧を変更する場合について説明する。エアセル20に出力する単位時間あたりの空気の給気流量を変更する場合についての説明は、「空気圧」を「単位時間あたりの空気の給気流量」と読み替えることとする。
なお、エアポンプ13aについては、ダイアフラム式のような容積式ポンプ(モータ―ポンプを含む)であればどのようなポンプであってもよい。また、エアセル20に出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる制御であれば、制御の方法は問わない。
その後、エアポンプ13aを駆動し、左右両側の臀部マッサージ部a5を膨張させる(STEP5)。
そうすることで、使用者に対して、急に強い力で刺激を与えることなく段階的に使用者の臀部を押し上げることによる使用者の身体の反らしをすることができる。
その後、マッサージ体70を移動し、使用者の足裏の湧泉付近に位置させた状態でフットレスト部4の足マッサージ部a7と足裏マッサージ部a8を膨張させる(STEP9)。なお、膨張させる際のエアポンプ13aの駆動周波数は70Hzとする。
なお、STEP9とSTEP10を所定時間繰り返すように構成してもよい。
このように、同一の使用者であっても被施療部(部位)によってエアポンプ13aの駆動周波数を変更し、エアセルに出力する空気圧を変更することで、被施療部(部位)にあった強さでマッサージすることができる。また、単位時間あたりの空気の給気流量を変更することで、例えば、同一の使用者であっても体感を異ならせることができる。
図16は動作パターン2を説明するフロー図である。動作パターン2は、ダイアフラム式のエアポンプ13aの駆動周波数を変更することで、エアセル20に出力する空気圧を変更する場合について説明する。エアセル20に出力する単位時間あたりの空気の給気流量を変更する場合についての説明は、「空気圧」を「単位時間あたりの空気の給気流量」と読み替えることとする。
なお、エアポンプ13aについては、ダイアフラム式のような容積式ポンプ(モータ―ポンプを含む)であればどのようなポンプであってもよい。また、エアセル20に出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することができる制御であれば、制御の方法は問わない。
まず、エアポンプ13aを駆動し、背凭れ部3に設けられた腰マッサージ部a4を膨張させるとともに背凭れ部3をリクライニング姿勢にする(STEP5A)。なお、膨張させる際のエアポンプ13aの駆動周波数は60Hzとする。
そうすることで、使用者の上半身を伸ばしながら腰を反らすことができる。
そうすることで、使用者の腰を段階的に反らすことができる。その後、腰マッサージ部a4を収縮させるとともに背凭れ部3を起立姿勢にする(STEP8A)。そして、マッサージコースを終了する(STEP9)。
なお、STEP5A〜STEP8Aを所定時間繰り返すように構成してもよい。
まず、エアポンプ13aを駆動し、背凭れ部3に設けられた腰マッサージ部a4を膨張させるとともに背凭れ部3をリクライニング姿勢にする(STEP5B)。なお、膨張させる際のエアポンプ13aの駆動周波数は70Hzとする。
そうすることで、使用者の上半身を伸ばしながら腰を反らすことができる。
そうすることで、使用者の腰を段階的に反らすことができる。その後、腰マッサージ部a4を収縮させるとともに背凭れ部3を起立姿勢にする(STEP8B)。そして、マッサージコースを終了する(STEP9)。
なお、STEP5B〜STEP8Bを所定時間繰り返すように構成してもよい。
また、単位時間あたりの空気の給気流量を変更することで、例えば、同一の使用者であってもエアセル20による押圧時の速度を変えることで体感を異ならせることができる。
また、PWM制御によりエアポンプ13aを制御してもよい。さらに、これらの制御方法を組み合わせたものであってもよい。
そうすることで、エアセル20の制御をより細やかにすることができる。
9 制御部
13a エアポンプ
13b バルブ
20 エアセル
Claims (8)
- 使用者の身体を支持する身体支持部と、
前記身体支持部に設けられた空気の給排により膨張収縮する複数のエアセルと、
前記複数のエアセルに空気を供給するためのエアポンプと、
前記複数のエアセルと前記エアポンプとの間に設けられ前記エアポンプから出力される空気の給排を分配するためのバルブと、
少なくとも前記エアポンプと前記バルブを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記エアポンプを制御することで前記複数のエアセルのうち特定のエアセルに出力する空気圧を変更することを特徴とするマッサージ機。 - 使用者の身体を支持する身体支持部と、
前記身体支持部に設けられた空気の給排により膨張収縮するエアセルと、
前記エアセルに空気を供給するためのエアポンプと、
前記エアセルと前記エアポンプとの間に設けられ前記エアポンプから出力される空気の給排を分配するためのバルブと、
少なくとも前記エアポンプと前記バルブを制御する制御部と、
前記使用者の身体情報を取得する身体情報取得部と、を備え、
前記制御部は、前記身体情報取得部で取得した前記使用者の身体情報に基づき、前記エアポンプを制御することで前記エアセルに出力する空気圧を変更することを特徴とするマッサージ機。 - 前記制御部は、前記エアポンプを制御することで前記エアセルに出力する単位時間あたりの空気の給気流量を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
- 前記制御部は、マッサージ機が有するマッサージコースの一連の動作において、前記エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
- 前記身体支持部は、使用者が着座する座部、使用者の上半身を支持する背凭れ部、使用者の腕部を支持する肘掛部、使用者の下肢を支持するフットレスト部のうち、少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ機。
- 前記背凭れ部は、前記座部に対してリクライニング自在に構成されており、
前記制御部は、前記背凭れ部の前記座部に対するリクライニング角度に応じて前記エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することを特徴とする請求項5に記載のマッサージ機。 - 前記フットレスト部は、前記座部に対して揺動自在に構成されており、
前記制御部は、前記フットレスト部の前記座部に対する揺動角度に応じて前記エアセルに出力する空気圧及び/又は単位時間あたりの空気の給気流量を変更することを特徴とする請求項4又は5に記載のマッサージ機。 - 前記フットレスト部は、使用者の脹脛を支持する脹脛ユニットと使用者の足先を支持する足先ユニットと、で構成されており、
前記エアセルは、前記脹脛ユニット又は前記足先ユニットのうち少なくとも1つに設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のマッサージ機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20230027913A (ko) | 2021-08-20 | 2023-02-28 | 주식회사 세라젬 | 에어 마사지 장치 |
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---|---|---|---|---|
JP2015027405A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-12 | ファミリーイナダ株式会社 | マッサージ機 |
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-
2019
- 2019-07-17 JP JP2019131651A patent/JP2021016409A/ja active Pending
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