JP2021016249A - 計器収納盤扉遠隔開閉装置及び点検システム - Google Patents

計器収納盤扉遠隔開閉装置及び点検システム Download PDF

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Abstract

【課題】遠隔にて計器収納盤内部の目視点検が可能な点検システム及びこれに用いる計器収納盤扉遠隔開閉装置を提供する。【解決手段】この計器収納盤扉遠隔開閉装置80は、計器収納盤90の扉12の開閉を遠隔操作にて行うことができる。また、扉12に対する手動の開閉操作は計器収納盤扉遠隔開閉装置80の動作よりも優先され、且つ電子制御を介さない機械的な機構により行われる。これにより、停電等でロック機構50が施錠状態で停止している場合でも、手動による物理的な開錠が可能となる。また、この点検システム100は、遠隔操作にて計器収納盤90の扉12を開けた後、内部画像等の点検データを管理部92側で確認することができる。これにより、点検作業者は現地に移動する必要が無く、点検作業者の負担軽減と人件費の抑制とを図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、配電盤等の計器収納盤の点検に係る人的負担を軽減する点検システム及び計器収納盤扉遠隔開閉装置に関するものである。
配電盤は電源と電気機械設備との間に設けられ、電気回路の開閉や切り換え等を行うものであり、大規模な工場や商業施設等では多数の配電盤が各所に分散して設置されている。また、離島や山間部等の電気施設、線路や自動車専用道路、トンネル等の基本的に人が常駐していない場所にも設置される。そして、設置場所に関わらず、これら配電盤には年次点検と月次点検が法的に義務付けられている。ここで、下記[特許文献1]には人による配電盤の点検を支援する点検システムに関する発明が開示されている。
特開2010−165321号公報
この[特許文献1]に記載の発明は人による配電盤の点検を支援するものであるため、人による点検が必要な例えば年次点検に対しては作業者への負担軽減が可能となる。しかしながら、例えば月次点検の必須項目は内部の目視確認のみであり、特に人の常駐していない箇所に設置された配電盤では点検作業自体よりも点検作業者の移動に多大な負担とコストが掛るという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、遠隔にて配電盤等の計器収納盤内部の目視点検が可能な点検システム及びこれに用いる計器収納盤扉遠隔開閉装置の提供を目的とする。
本発明は、
(1)計器収納盤90の扉12を遠隔で開閉する扉遠隔開閉装置であって、
扉12の開要求を受信する受信部82と、
前記開要求を受けて所定の開閉制御を行う開閉制御部30と、
前記開閉制御により前記扉12に対する開錠動作及び施錠動作を行うロック機構50と、
前記開閉制御により前記扉12を開閉する扉開閉機構60と、を有することを特徴とする計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)ロック機構50が、扉12側に固定され計器収納盤90の筐体10側に突出することで前記扉12を施錠し、前記筐体10側から後退することで前記扉12を開錠するロックロッド52と、
前記ロックロッド52の突出と後退とを開閉制御に応じて行うアクチュエータ機構54a、54bと、を備え、
前記アクチュエータ機構54a、54bは前記扉12に設けられた手動ノブ14が開方向に動かされたときは前記ロックロッド52が前記筐体10側から後退する方向に移動して、前記アクチュエータ機構54a、54bの動作状態とは無関係に前記扉12を開錠することを特徴とする上記(1)記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)ロック機構50が、手動ノブ14と同軸で固定したクランク部材56と、
アクチュエータ機構54a、54bを保持するとともに前記クランク部材56のクランクアームと接続したアクチュエータプレート55a、55bと、を有し、
前記手動ノブ14が開方向に動かされたときに前記前記クランク部材56が回転し、前記クランクアームが前記アクチュエータプレート55a、55bを引くことで前記アクチュエータ機構54a、54bがロックロッド52の後退する方向に移動することを特徴とする上記(2)記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)ロックロッド52の先端部に、計器収納盤90の筐体10の内側面に当接して回転するローラ52aを備えたことを特徴とする上記(2)または上記(3)に記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(5)扉開閉機構60が、先側が扉12の上辺に固定した開閉アーム62と、前記開閉アーム62を回動させて前記扉12を開閉する回動手段64と、前記扉開閉機構60を計器収納盤90の筐体10に固定するための保持体66と、を有し、前記保持体66は前記筐体10の上面の吊ボルト穴によって前記筐体10に固定されることを特徴とする上記(1)乃至上記(4)のいずれかに記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(6)上記(1)乃至上記(5)のいずれかに記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を備えた計器収納盤90と、
前記計器収納盤90の内部を撮影可能な画像取得手段70aを少なくとも有する情報取得部70と、
受信部82に対し開要求を送信するとともに、前記情報取得部70からの点検データを取得する管理部92と、を有し、
計器収納盤扉遠隔開閉装置80は前記管理部92からの開要求を受けて扉12を開くとともに、
前記情報取得部70は計器収納盤90の内部の画像を含む点検データを前記管理部92に送信することを特徴とする点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
(7)情報取得部70が、計器収納盤90内部の表面温度の点検データを取得する温度取得手段70bをさらに有することを特徴とする上記(6)記載の点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
(8)情報取得部70が、音声の点検データを取得する音声取得手段70cをさらに有することを特徴とする上記(6)または上記(7)に記載の点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
(9)計器収納盤扉遠隔開閉装置80を備えた計器収納盤90を複数有するとともに、情報取得部70を移動させる移動手段72をさらに有し、
前記移動手段72は扉12の開いた前記計器収納盤90の点検位置に前記情報取得部70を移動させ、前記情報取得部70は扉12の開いた前記計器収納盤90に対する点検データを前記管理部92に送信することを特徴とする上記(6)乃至上記(8)のいずれかに記載の点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置は、計器収納盤の扉の開閉を遠隔操作にて行うことができる。また、扉に対する手動の開閉操作は計器収納盤扉遠隔開閉装置の動作よりも優先され、且つ電子制御を介さない機械的な機構により行われる。これにより、停電等でロック機構が施錠状態で停止している場合でも、手動による物理的な開錠が可能となる。また、本発明に係る点検システムは、遠隔操作にて計器収納盤の扉を開けた後、内部画像等の点検データを管理部側で確認することができる。このため、点検作業者は現地に移動する必要が無く、点検作業者の負担軽減と人件費の抑制とを図ることができる。
本発明に係る点検システムの概略構成図である。 本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置のロック機構の施錠状態を示す図である。 本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置のロック機構の開錠状態を示す図である。 本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置のロック機構の手動開錠状態を示す図である。 本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置の扉開閉機構を示す図である。
本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80及び点検システム100について図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る点検システム100の概略構成図である。先ず、本発明に係る点検システム100は、計器収納盤扉遠隔開閉装置80を備えた計器収納盤90と、この計器収納盤90の点検データを取得する情報取得部70と、計器収納盤扉遠隔開閉装置80に動作指示を送信するとともに情報取得部70から点検データを取得する管理部92と、を有している。
ここで、本願発明における計器収納盤90とは、配電盤、受電盤、制御盤等、計器や電気設備を収容した金属製の箱であり、前面が開口した筐体10と、この筐体10の内部に設置された図示しない周知の電気設備と、筐体10の前面の開口に開閉可能に設置された扉12と、を有している。そして、この計器収納盤90に本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80が設置される。尚、ここでは扉12が2枚の観音扉型の計器収納盤90を用いて説明を行うが、本発明は扉12が1枚の片開き型の計器収納盤90に対しても適用が可能である。また、筐体10の前面と後面の両面に(点検対象の)扉12を有する計器収納盤90の場合には、後面側にも計器収納盤扉遠隔開閉装置80を設置する。
また、本発明に係る計器収納盤90の扉12には、従来の計器収納盤と同様に扉12を手動で開閉するための手動ノブ14が設けられている。また、手動ノブ14にはシリンダー錠等の周知の手動鍵を設け、関係者以外が開閉できないようにすることが好ましい。尚、この手動鍵は例えば手動ノブ14の回転をロックするなどして手動での開錠のみを阻止し、計器収納盤扉遠隔開閉装置80による自動開閉動作には影響を与えないものとする。
次に、本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80の構成を説明する。尚、ここでは前面の扉12に設置された計器収納盤扉遠隔開閉装置80を用いて説明を行うが、後面の扉12に設置されるものも構成及び動作は基本的に同じである。先ず、本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80は、後述の管理部92等からの開要求を受信する受信部82と、この受信部82からの開要求を受けて各部に対する所定の開閉制御を行う開閉制御部30と、この開閉制御により扉12に対する開錠動作及び施錠動作を行うロック機構50(50L、50R)と、同じく開閉制御部30からの開閉制御により扉12を開閉する扉開閉機構60(60L、60R)と、を有している。尚、ロック機構50、扉開閉機構60は、扉12毎にそれぞれ設けられ、本例では図1中の向かって左側のロック機構50、扉開閉機構60を50L、60Lとし、向かって右側のロック機構50、扉開閉機構60を50R、60Rと記述する。また、計器収納盤扉遠隔開閉装置80には扉12の開閉を周囲に報知するブザーやアラーム、スピーカ等の音声出力手段32を設けても良い。
次に、本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80のロック機構50(50L、50R)を図2〜図4を用いて説明する。ここで、図2(a)はロック機構50の施錠状態を扉12の裏面側(筐体10の内部側)から示した図であり、図2(b)は側方から示した図である。また、図3(a)はロック機構50の開錠状態を扉12の裏面側から示した図であり、図3(b)は側方から示した図である。また、図4(a)は手動で開錠した際のロック機構50を扉12の裏面側から示した図であり、図4(b)は側方から示した図である。
本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80のロック機構50L、50Rは、図2〜図4に示すように、ロックロッド52が接続した上部アクチュエータ機構54a及び下部アクチュエータ機構54bと、これら上下アクチュエータ機構54a、54bをそれぞれ保持するアクチュエータプレート55a、55bと、これらアクチュエータプレート55a、55bに接続したクランク部材56と、を有している。尚、アクチュエータ機構は上下のいずれか一方でも良いが、上下双方に設けることが施錠動作の安定性の面から特に好ましい。そして、ロックロッド52は突出状態において、図2(b)に示すように先端部が筐体10の前面枠10aの内側(後面の扉12の場合には後面枠の内側)に位置する。尚、ロックロッド52の支持方法としては、例えば扉12に固定したロッド支持部材53の保持孔にロックロッド52をスライド可能に挿入して行うことが好ましい。
また、クランク部材56は上方及び下方に向けて伸びたクランクアームを備えており、上側のクランクアームは上側のアクチュエータプレート55aの下端と接続する。また、下側のクランクアームは下側のアクチュエータプレート55bの上端と接続する。また、クランク部材56は手動ノブ14の回転軸と同軸で固定し、手動ノブ14の回動と同時に回動する。尚、クランク部材56は既存の手動ノブ14が通常有しているベロー金具との交換により設置することが好ましい。
そして、ロック機構50L、50Rの施錠状態においては、上下アクチュエータ機構54a、54bのロックロッド52は扉12の上下方向に押し出された突出状態にある。この状態では、上部アクチュエータ機構54aのロックロッド52の先端部が図2に示すように筐体10の前面枠10aの上辺内側に突出し、下部アクチュエータ機構54bのロックロッド52の先端部は前面枠10aの下辺内側に突出する。これにより、扉12の回動はロックロッド52の先端部によって阻止され、扉12は開閉不可の施錠状態となる。また、ロック機構50L、50Rが開閉制御部30からの所定の開錠指令を受けると、上下アクチュエータ機構54a、54bは図3の矢印に示す方向にロックロッド52を引き込んで前面枠10a側から後退させる。これにより、ロックロッド52の先端部は前面枠10a側から引き抜かれ、扉12は回動(開閉)が可能な開錠状態となる。尚、ロックロッド52の先端部の形状や構成には特に限定は無く、ピン形状、板形状、その他の周知の形状、構成とすることができる。中でも特にロックロッド52の先端部にローラ52aを設けることが好ましい。この構成では、ロックロッド52の移動時にローラ52aの周面が前面枠10aの内側面に当接して回転するため施錠動作、開錠動作を滑らかに行う事が可能となる。また、ローラ52aが前面枠10aの内面をホールドして扉12を適切な閉状態に誘導し確実な施錠動作を行うことができる。
また、点検作業者等が手動ノブ14を握って開方向に回すと、手動ノブ14と同軸で固定したクランク部材56が回転する。これにより、クランクアームは上下方向から左右方向に回動し、図4に示すように上部アクチュエータ機構54aをアクチュエータプレート55aごと引き下げるとともに、下部アクチュエータ機構54bをアクチュエータプレート55bごと引き上げる。これにより、上部アクチュエータ機構54aのロックロッド52は全体的に下方に移動して、その先端部が前面枠10a側から後退する。また、下部アクチュエータ機構54bのロックロッド52は全体的に上方に移動して、その先端部が前面枠10a側から後退する。これにより、ロックロッド52が突出した状態であっても、その先端部は上下の前面枠10a側から後退してロック機構50L、50Rによる施錠は実質的に解除される。これにより、扉12は手動での開閉が可能となる。よって、点検作業者は計器収納盤扉遠隔開閉装置80に対しては何ら特別な開錠操作を行うことなく、扉12に対する開閉を従来通りに行うことができる。また、停電等でロック機構50L、50Rが動作停止している場合でも、手動による物理的な開錠が可能となる。
また、扉開閉機構60L、60Rは、扉12を電子制御にて開閉可能で、且つ停電時、通電時を問わず手動による扉12の開閉が可能であれば如何なるものを用いても良い。ここで、本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80に好適な扉開閉機構60L、60Rの例を図5を用いて説明する。ここで、図5(a)は扉開閉機構60L、60Rを筐体10の上面10b側から見た図であり、図5(b)は扉開閉機構60L、60Rを前面側から見た図である。尚、図5では、既存の計器収納盤90に後付けが可能な扉開閉機構60L、60Rの例を示しているが、扉開閉機構60L、60Rは計器収納盤90に作り付けとしても良い。
図5に示す本発明に好適な扉開閉機構60L、60Rは、先側が扉12の上辺に固定した開閉アーム62と、この開閉アーム62の基側を回動させて扉12を開閉する回動手段64と、扉開閉機構60L、60Rを筐体10に固定するための保持体66(66L、66R)と、を有している。
扉開閉機構60L、60Rの開閉アーム62は、回動手段64の回転力により扉12を開閉するものであり如何なる機構のものを用いても良い。ただし、後付けが可能な扉開閉機構60L、60Rでは、扉12の回転軸と回動手段64の回転軸とが同軸でなくとも開閉動作をスムーズに行う事が可能なように、開閉アーム62の長さが可変するものを用いることが好ましい。尚、本例では開閉アーム62を外筒と内筒とで構成し、内筒が外筒内にスライド移動することで伸縮する開閉アーム62の例を図示している。また、開閉アーム62と扉12との固定は扉12を加工して行っても良いが、後付けが可能な扉開閉機構60L、60Rにおいてはクランプ金具68等を用いるなどして、扉12に対する機械的な加工を行うことなく固定することが好ましい。また、扉開閉機構60L、60Rの回動手段64としては、開閉制御部30からの開閉制御によって正転及び逆転する周知のモータ等を用いることが好ましい。
また、保持体66は扉開閉機構60L、60Rを筐体10に固定するものであり、これも如何なる構成のものを用いても良い。ただし、後付けが可能な扉開閉機構60L、60Rの場合、保持体66を左右の保持体66L、66Rで構成し、これを長孔66a等を用いて長さ調節可能に構成することが好ましい。この構成では筐体10の横寸法に応じて保持体66の寸法調整が可能なため、種々なサイズの計器収納盤に対して扉開閉機構60L、60Rの設置が可能となる。さらに、一般的な筐体10の上面10bの4角には吊ボルト16を固定する吊ボルト穴が設けられている。よって、後付けが可能な扉開閉機構60L、60Rでは、この吊ボルト穴を用いて保持体66(66L、66R)を固定することが好ましい。この構成では、筐体10を穿孔するなどの機械的な加工を行うことなく扉開閉機構60L、60Rの取付けを行うことができる。
次に、本発明に係る点検システム100の構成を説明する。本発明に係る点検システム100は、前述のように計器収納盤扉遠隔開閉装置80を備えた計器収納盤90と、情報取得部70と、管理部92と、を主な構成として有している。そして、情報取得部70は計器収納盤90の内部画像を点検データとして撮影可能な画像取得手段70aを少なくとも有する。また、情報取得部70は画像取得手段70aに加え、計器収納盤90内部の特に電気設備の表面温度を点検データとして取得するサーモグラフィ等の温度取得手段70bを有していても良い。この構成では、計器収納盤90内部の発熱状態を管理部92側で把握することが可能となり、発熱状態の異常から機器の不具合の可能性を判断することができる。さらに、情報取得部70は画像取得手段70aに加え、計器収納盤90内部及び周囲の音声を点検データとして取得するマイク等の音声取得手段70cを有していても良い。この構成では、計器収納盤90の内部及び周囲の異音の有無を管理部92側で把握することが可能となり、これら異音から機器の異常の可能性を判断することができる。尚、情報取得部70は、必要に応じてその他の測定手段を備えていても良い。
また、情報取得部70は固定式としても良いが、移動手段72を有する可動式とすることが好ましい。特に、計器収納盤90を同一エリアに複数設置する場合には、移動手段72により1台の情報取得部70を複数の計器収納盤90の点検位置(画像取得手段70aが計器収納盤90の内部を撮影可能な位置)に移動させて用いることが好ましい。
そして、点検システム100の管理部92は、例えば人が常駐もしくは比較的行き来が容易な場所に設けられ、少なくとも画像取得手段70aの撮影した画像データ(点検データ)を出力可能なモニタ94を有している。また、情報取得部70が温度取得手段70b、音声取得手段70c等を有する場合には、これらからの点検データ(音声データ、温度データ等)を出力可能なスピーカやモニタ94を有している。そして、管理部92と受信部82、及び情報取得部70とはインターネットやイントラネット、各種ケーブルや周知の通信システム等によって有線もしくは無線にて接続する。
次に、本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80及び点検システム100の動作を説明する。尚、ここでは計器収納盤扉遠隔開閉装置80と情報取得部70(移動手段72)とが連動して動作する例を説明するが、計器収納盤扉遠隔開閉装置80、情報取得部70、移動手段72等は人が管理部92を介して独立して操作するようにしても良い。
先ず、待機状態において計器収納盤90の左右の扉12は閉状態にあり、且つ計器収納盤扉遠隔開閉装置80のロック機構50L、50Rは、図2に示すように、ロックロッド52の先端部(ローラ52a)が筐体10の上下の前面枠10aの内側に突出した施錠状態にある。次に、点検作業者等が管理部92を操作して目的の計器収納盤90の点検指示を行う。これにより管理部92は、指示された計器収納盤90の計器収納盤扉遠隔開閉装置80へ開要求を送信する。この開要求はインターネットや周知の通信手段を介して有線、無線にて伝達され、計器収納盤扉遠隔開閉装置80の受信部82によって受信される。そして、受信部82はこの開要求を開閉制御部30に出力し、開閉制御部30はこの開要求を受けて、ロック機構50L、50R及び扉開閉機構60L、60R等に対し例えば以下の様な開閉制御を行う。
先ず、開要求を受けた開閉制御部30は、音声出力手段32に対し予め設定された所定の警報音、メロディ、音声等を出力し、扉12の開閉を周囲に報知する。尚、この音声出力は基本的に開閉制御が終了するまで継続される。次に、開閉制御部30は先に開動作を行う側の扉12のロック機構50R(本例では右側の扉12を先側とする)に開錠指令を送信する。この開錠指令によりロック機構50Rの上下アクチュエータ機構54a、54bは上下のロックロッド52を引き込むよう動作する。これにより、上下のロックロッド52の先端部(ローラ52a)が前面枠10a側から後退して引き抜かれ、計器収納盤90の右側の扉12は開錠状態となる。
次に、開閉制御部30は扉開閉機構60Rの回動手段64を正転方向(右側の扉12の開方向)に回転させる。これにより、扉開閉機構60Rの開閉アーム62が伸長しながら開方向に回動する。これにより、右側の扉12は開状態となる。そして、右側の扉12が完全に開状態になると、開閉制御部30は扉開閉機構60Rの回動手段64を停止するとともに、もう一方の扉12のロック機構50Lに対し開錠指令を送信する。これにより、ロック機構50Lの上下アクチュエータ機構54a、54bは上下のロックロッド52を引き込むよう動作する。これにより、上下のロックロッド52の先端部(ローラ52a)が前面枠10a側から後退して引き抜かれ、左側の扉12は開錠状態となる。
次に、開閉制御部30は扉開閉機構60Lの回動手段64を正転方向(左側の扉12の開方向)に回転させる。これにより、扉開閉機構60Lの開閉アーム62が伸長しながら開方向に回動する。これにより、左側の扉12は開状態となる。そして、左側の扉12が完全に開状態になると、開閉制御部30は扉開閉機構60Lの回動手段64を停止する。これにより、計器収納盤90の左右の扉12は開状態で維持される。
尚、例えば扉12の前に障害物等が存在して扉12が完全な開状態とならない場合、開閉制御部30はこれを回動手段64への過負荷等により検知し、例えば開状態とならない扉12の開動作を複数回試み、それでも開状態とならない場合には後述の閉動作を行って左右の扉12を完全に閉じて施錠した後、管理部92に対して開動作が正常に行われなかった事を通知する。また、このとき画像取得手段70aが計器収納盤90の前方を撮影して障害物の有無等を管理部92に送信するようにしても良い。
そして、計器収納盤扉遠隔開閉装置80と情報取得部70とが連動する構成では、開閉制御部30が情報取得部70(点検制御部74)に対し自身の計器収納盤90が開いたことを通知する。点検制御部74はこれを受けて移動手段72を制御し、開状態となった計器収納盤90の点検位置に情報取得部70を移動させる。そして、情報取得部70を動作させ開状態の計器収納盤90の内部の点検データを取得する。具体的には、画像取得手段70aが開状態の計器収納盤90の内部を撮影し、その画像データ(動画もしくは静止画)を点検データとして管理部92に送信する。また、温度取得手段70bを有する構成では、温度取得手段70bが開状態の計器収納盤90の内部の表面温度を取得して点検データとして管理部92に送信する。また、音声取得手段70cを有する構成では、音声取得手段70cが計器収納盤90内部及び周囲の音声を取得して点検データとして管理部92に送信する。管理部92は受信した点検データをモニタ94やスピーカにて出力する。そして、点検作業者等はモニタ94に表示された計器収納盤90内部の撮影画像を視認して、然るべき目視点検を行う。尚、このとき点検作業者等が画像取得手段70aを管理部92を介して遠隔操作して、撮影箇所の移動やズームを行うようにしても良い。また、温度取得手段70b、音声取得手段70cを有する構成では、点検作業者等が計器収納盤90内部の例えば熱分布の画像や音声を確認し、異常な発熱や異音の有無等を確認する。尚、これらの点検データ(画像データ、温度データ、音声データ等)はハードディスク等の記録媒体に保存するようにしても良い。そして、点検データの確認により何らかの異常が認められた場合、実際に点検作業者を派遣するなどの適切な措置を講ずる。
また、所定の点検作業が終了すると、点検作業者は管理部92に対し点検終了を指示する。管理部92はこの点検終了指示を受けて先ず点検制御部74に対し点検の終了を指示する。これにより、点検制御部74は情報取得部70による各点検データの取得動作を停止するとともに、移動手段72を制御して情報取得部70を所定の待機位置に移動させる。
情報取得部70の移動が終了すると点検制御部74は計器収納盤扉遠隔開閉装置80の開閉制御部30に対し閉要求を送信する。尚、この閉要求の送信は点検制御部74の動作状況もしくは所定のタイミングで管理部92が自動的に行うようにしても良い。
そして、計器収納盤扉遠隔開閉装置80の開閉制御部30はこの閉要求を受けて、先ず扉開閉機構60Lの回動手段64を逆転方向(左側の扉12の閉方向)に回転させる。これにより、扉開閉機構60Lの開閉アーム62は縮小しながら閉方向に回動する。これにより、左側の扉12は閉状態となる。そして、左側の扉12が完全に閉状態になると、開閉制御部30はこれを検知して扉開閉機構60Lの回動手段64を停止するとともに、左側のロック機構50Lに対し施錠指令を送信する。これにより、ロック機構50Lの上下アクチュエータ機構54a、54bが施錠動作してロックロッド52を押し出し、これによりロックロッド52の先端部が上下の前面枠10aの内側に突出する。尚、ロックロッド52の先端部にローラ52aが設置されている場合、ローラ52aの周面が前面枠10aの縁に接触して回転し、ロックロッド52及び扉12を適切な位置に誘導する。これにより、計器収納盤90の左の扉12は閉状態で施錠される。
次に、開閉制御部30は扉開閉機構60Rの回動手段64を逆転方向(右側の扉12の閉方向)に回転させる。これにより、扉開閉機構60Rの開閉アーム62が縮小しながら閉方向に回動する。これにより、右側の扉12は閉状態となる。そして、右側の扉12が完全に閉状態になると、開閉制御部30はこれを検知して扉開閉機構60Rの回動手段64を停止するとともに、右側のロック機構50Rに対し施錠指令を送信する。これにより、ロック機構50Rの上下アクチュエータ機構54a、54bが施錠動作してロックロッド52を押し出し、これによりロックロッド52の先端部が上下の前面枠10aの内側に突出する。この際、ロックロッド52の先端部にローラ52aが設置されている場合、左の扉12と同様にローラ52aの周面が前面枠10aの縁に接触して回転し、ロックロッド52及び扉12を適切な位置に誘導する。これにより、計器収納盤90の右の扉12も閉状態で施錠され、これにより計器収納盤90は閉状態となる。次に、開閉制御部30は音声出力手段32による報知を停止する。そして、開閉制御を終了し待機状態に移行する。尚、扉12と筐体10との間になんらかの障害物が挟まるなどして、扉12が完全な閉状態とならない場合、開閉制御部30はこれを回動手段64への過負荷等により検知し、例えば閉状態とならない扉12の閉動作を複数回試み、それでも閉状態とならない場合には開動作を行ってこの扉12を開状態とした後、管理部92に対して閉動作が正常に行われなかった事を通知して待機する。また、このとき画像取得手段70aが計器収納盤90の前方を撮影して障害物の有無等を管理部92に送信するようにしても良い。
また、計器収納盤90が複数設置されている場合や計器収納盤90の前後に扉12が存在する場合には、例えば点検システム100の管理部92もしくは図示しないシステム制御部が所定の順序で計器収納盤扉遠隔開閉装置80に開要求を送信して順次開閉動作を行わせるとともに、移動手段72を制御して開状態となった計器収納盤90の点検位置に情報取得部70を順次移動させて連続して点検データの取得動作を行う。この構成によれば、点検作業者等は一つの指示動作で予め設定された複数の計器収納盤90の点検を連続して効率的に行う事が可能となる。
また、点検作業者等が手動にて計器収納盤90の扉12を開ける場合、手動鍵等を用いて開錠した後、手動ノブ14を開方向に回転させる。これにより、図4に示すようにクランク部材56が回転し、上部アクチュエータ機構54aがアクチュエータプレート55aごと下方へ移動し、下部アクチュエータ機構54bがアクチュエータプレート55bごと上方に移動する。これにより、上下ロックロッド52の先端部が前面枠10a側から物理的に引き抜かれ、上下アクチュエータ機構54a、54bが施錠状態(ロックロッド52が突出した状態)にあっても扉12は開錠する。そして、点検作業者等は扉12を手動にて開け、然るべき点検、修理、保守管理等を行う。尚、この手動による計器収納盤90の開錠動作は開閉制御部30が関与しないため、停電等で計器収納盤扉遠隔開閉装置80が停止していても問題無く機能する。
以上のように、本発明に係る計器収納盤扉遠隔開閉装置80は、計器収納盤90の扉12の開閉を遠隔操作にて行うことができる。また、点検作業者が手動にて扉12の開閉を行う場合、計器収納盤扉遠隔開閉装置80に対しては何ら特別な開錠操作を行うことなく、従来通りの手順にて開閉を行うことができる。さらに、扉12に対する手動の開閉操作は計器収納盤扉遠隔開閉装置80の動作よりも優先され、且つ電子制御を介さない機械的な機構により行われる。これにより、停電等でロック機構50が施錠状態で停止している場合でも、手動による物理的な開錠が可能となる。
また、本発明に係る点検システム100は、計器収納盤扉遠隔開閉装置80を備えた計器収納盤90と、計器収納盤90の内部画像を点検データとして取得可能な情報取得部70と、点検データを出力可能なモニタ94を備えた管理部92と、を有し、遠隔操作にて計器収納盤90の扉12を開けた後、内部画像等の点検データを管理部92側で確認することができる。これにより、人が常駐しない遠隔地の計器収納盤90や敷地内に点在する複数の計器収納盤90の目視点検を管理部92側にて行うことができる。このため、点検作業者は現地に移動する必要が無く、点検作業者の負担軽減と人件費の抑制とを図ることができる。
尚、本例で示した計器収納盤扉遠隔開閉装置80及び点検システム100は一例であるから、各部の構成、情報伝達経路、機械機構、動作等はこれに限定されるわけではなく、適宜必要な設備、装置、手順等を挿入可能な他、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
10 筐体
12 扉
14 手動ノブ
30 開閉制御部
50 ロック機構
52 ロックロッド
52a ローラ
54a、54b アクチュエータ機構
55a、55b アクチュエータプレート
56 クランク部材
60 扉開閉機構
62 開閉アーム
64 回動手段
66 保持体
70 情報取得部
70a 画像取得手段
70b 温度取得手段
70c 音声取得手段
72 移動手段
80 計器収納盤扉遠隔開閉装置
82 受信部
90 計器収納盤
92 管理部
100 点検システム
本発明は、
(1)計器収納盤90の扉12を遠隔で開閉する扉遠隔開閉装置であって、
扉12の開要求を受信する受信部82と、
前記開要求を受けて所定の開閉制御を行う開閉制御部30と、
前記開閉制御により前記扉12に対する開錠動作及び施錠動作を行うロック機構50と、
前記開閉制御により前記扉12を開閉する扉開閉機構60と、を有し、
前記ロック機構50が、扉12側に固定され前記計器収納盤90の筐体10側に突出することで前記扉12を施錠し、前記筐体10側から後退することで前記扉12を開錠するロックロッド52と、
前記ロックロッド52の突出と後退とを開閉制御に応じて行うアクチュエータ機構54a、54bと、
前記扉12に設けられた手動ノブ14と同軸で固定したクランク部材56と、
前記アクチュエータ機構54a、54bを保持するとともに前記クランク部材56のクランクアームと接続したアクチュエータプレート55a、55bと、を備え、
前記手動ノブ14が開方向に動かされたときに前記クランク部材56が回転し、前記クランクアームが前記アクチュエータプレート55a、55bを引くことで前記アクチュエータ機構54a、54bが前記筐体10側からロックロッド52が後退する方向に移動して、前記アクチュエータ機構54a、54bの動作状態とは無関係に前記扉12を開錠することを特徴とする計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
)ロックロッド52の先端部に、計器収納盤90の筐体10の内側面に当接して回転するローラ52aを備えたことを特徴とする上記(1)に記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
)扉開閉機構60が、先側が扉12の上辺に固定した開閉アーム62と、前記開閉アーム62を回動させて前記扉12を開閉する回動手段64と、前記扉開閉機構60を計器収納盤90の筐体10に固定するための保持体66と、を有し、前記保持体66は前記筐体10の上面の吊ボルト穴によって前記筐体10に固定されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
)上記(1)乃至上記()のいずれかに記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置80を備えた計器収納盤90と、
前記計器収納盤90の内部を撮影可能な画像取得手段70aを少なくとも有する情報取得部70と、
受信部82に対し開要求を送信するとともに、前記情報取得部70からの点検データを取得する管理部92と、を有し、
計器収納盤扉遠隔開閉装置80は前記管理部92からの開要求を受けて扉12を開くとともに、
前記情報取得部70は計器収納盤90の内部の画像を含む点検データを前記管理部92に送信することを特徴とする点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
)情報取得部70が、計器収納盤90内部の表面温度の点検データを取得する温度取得手段70bをさらに有することを特徴とする上記()記載の点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
)情報取得部70が、音声の点検データを取得する音声取得手段70cをさらに有することを特徴とする上記()または上記()に記載の点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
)計器収納盤扉遠隔開閉装置80を備えた計器収納盤90を複数有するとともに、情報取得部70を移動させる移動手段72をさらに有し、
前記移動手段72は扉12の開いた前記計器収納盤90の点検位置に前記情報取得部70を移動させ、前記情報取得部70は扉12の開いた前記計器収納盤90に対する点検データを前記管理部92に送信することを特徴とする上記()乃至上記()のいずれかに記載の点検システム100を提供することにより、上記課題を解決する。

Claims (9)

  1. 計器収納盤の扉を遠隔で開閉する扉遠隔開閉装置であって、
    扉の開要求を受信する受信部と、
    前記開要求を受けて所定の開閉制御を行う制御部と、
    前記開閉制御により前記扉に対する開錠動作及び施錠動作を行うロック機構と、
    前記開閉制御により前記扉を開閉する扉開閉機構と、を有することを特徴とする計器収納盤扉遠隔開閉装置。
  2. ロック機構が、扉側に固定され計器収納盤の筐体側に突出することで前記扉を施錠し、前記筐体側から後退することで前記扉を開錠するロックロッドと、
    前記ロックロッドの突出と後退とを開閉制御に応じて行うアクチュエータ機構と、を備え、
    前記アクチュエータ機構は前記扉に設けられた手動ノブが開方向に動かされたときは前記ロックロッドが前記筐体側から後退する方向に移動して、前記アクチュエータ機構の動作状態とは無関係に前記扉を開錠することを特徴とする請求項1記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置。
  3. ロック機構が、手動ノブと同軸で固定したクランク部材と、
    アクチュエータ機構を保持するとともに前記クランク部材のクランクアームと接続したアクチュエータプレートと、を有し、
    前記手動ノブが開方向に動かされたときに前記前記クランク部材が回転し、前記クランクアームが前記アクチュエータプレートを引くことで前記アクチュエータ機構がロックロッドの後退する方向に移動することを特徴とする請求項2記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置。
  4. ロックロッドの先端部に、計器収納盤の筐体の内側面に当接して回転するローラを備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置。
  5. 扉開閉機構が、先側が扉の上辺に固定した開閉アームと、前記開閉アームを回動させて前記扉を開閉する回動手段と、前記扉開閉機構を計器収納盤の筐体に固定するための保持体と、を有し、前記保持体は前記筐体の上面の吊ボルト穴によって前記筐体に固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の計器収納盤扉遠隔開閉装置を備えた計器収納盤と、
    前記計器収納盤の内部を撮影可能な画像取得手段を少なくとも有する情報取得部と、
    受信部に対し開要求を送信するとともに、前記情報取得部からの点検データを取得する管理部と、を有し、
    計器収納盤扉遠隔開閉装置は前記管理部からの開要求を受けて扉を開くとともに、
    前記情報取得部は計器収納盤の内部の画像を含む点検データを前記管理部に送信することを特徴とする点検システム。
  7. 情報取得部が、計器収納盤内部の表面温度の点検データを取得する温度取得手段をさらに有することを特徴とする請求項6記載の点検システム。
  8. 情報取得部が、音声の点検データを取得する音声取得手段をさらに有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の点検システム。
  9. 計器収納盤扉遠隔開閉装置を備えた計器収納盤を複数有するとともに、情報取得部を移動させる移動手段をさらに有し、
    前記移動手段は扉の開いた前記計器収納盤の点検位置に前記情報取得部を移動させ、前記情報取得部は扉の開いた前記計器収納盤に対する点検データを前記管理部に送信することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の点検システム。
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