JP2021015235A - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに直交する3軸回りに回転する可動体の回転がフレキシブルプリント基板により阻害されることを抑制できる振れ補正機能付き光学ユニットを提供すること。【解決手段】振れ補正機能付き光学ユニット1では、フレキシブルプリント基板9は、X軸およびY軸を含むXY平面に沿って延びる引き出し基板部分153および当該引き出し基板部分153の端からZ軸方向に湾曲する湾曲基板部分154を備える第1折り曲げ部156と、Y軸およびZ軸を含むYZ平面に沿って延びる平坦基板部分155および当該平坦基板部分155からX軸方向に湾曲する湾曲基板部分158を備える第2折り曲げ部159と、X軸およびZ軸を含むXZ平面に沿って延びる平坦基板部分161および当該平坦基板部分161からY軸方向に湾曲する湾曲基板部分162を備える第3折り曲げ部160と、を備える。【選択図】図15

Description

本発明は、カメラモジュールを互いに直交する3軸回りに回転させて振れ補正を行う振れ補正機能付き光学ユニットに関する。
携帯端末や移動体に搭載される光学ユニットの中には、携帯端末や移動体の移動時の撮影画像の乱れを抑制するために、カメラモジュールが搭載される可動体を、光軸回り、光軸と直交する第1軸回り、および光軸と第1軸とに直交する第2軸回りに回転させるものがある。特許文献1には、この種の振れ補正機能付き光学ユニットが記載されている。
特許文献1の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを備える可動体と、固定体と、固定体に対して可動体を光軸と交差する回転軸周りに回転可能に支持する揺動支持機構を有する。可動体からは、カメラモジュールに接続されるフレキシブルプリント基板が引き出されている。フレキシブルプリント基板は、可動体の光軸方向の後ろ側でU字状に1回撓んだ形状に引き回された後、可動体を囲む固定体の径方向外側へ引き出されている。
特開2018−169499号公報
可動体は、フレキシブルプリント基板を撓ませながら回転する。従って、フレキシブルプリント基板が備えるバネ性によって、可動体の動きが阻害されることがある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、互いに直交する3軸回りに回転する可動体の回転がフレキシブルプリント基板により阻害されることを抑制できる振れ補正機能付き光学ユニットを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを備え、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、およびZ軸としたときに、前記X軸回り、前記Y軸回り、および前記Z軸回りに回転可能に支持された可動体と、前記可動体から引き出されたフレキシブルプリント基板と、を有し、前記フレキシブルプリント基板は、前記X軸および前記Y軸を含むXY平面に沿って延びる第1基板部分および当該第1基板部分の前記X軸方向の端からZ軸方向に湾曲する第1湾曲基板部分を備える第1折り曲げ部と、前記Y軸および前記Z軸を含むYZ平面に沿って延びる第2基板部分および当該第2基板部分の前記Y軸方向の端から前記X軸方向に湾曲する第2湾曲基板部分を備える第2折り曲げ部と、前記X軸および前記Z軸を含むXZ平面に沿って延びる第3基板部分および当該第3基板部分の前記Z軸方向の端から前記Y軸方向に湾曲する第3湾曲基板部分を備える第3折り曲げ部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、可動体に接続されるフレキシブルプリント基板は、第1折り曲げ部、第2折り曲げ部、および第3折り曲げ部を備えるので、可動体がX軸回り、Y軸回り、およびZ軸回りに回転する際のフレキシブルプリント基板のバネ定数を小さくできる。すなわち、第1折り曲げ部は、XY平面に沿って延びる第1基板部分と第1基板部分のX軸方
向の端からZ軸方向に湾曲する第1湾曲基板部分を備えるので、可動体がY軸回りに回転したときに撓みやすい。第2折り曲げ部は、YZ平面に沿って延びる第2基板部分と第2基板部分のY軸方向の端からX軸方向に湾曲する第2湾曲基板部分を備えるので、可動体がZ軸回りに回転したときに撓みやすい。さらに、第3折り曲げ部は、XZ平面に沿って延びる第3基板部分と第3基板部分のZ軸方向の端からY軸方向に湾曲する第3湾曲基板部分を備えるので、可動体がX軸回りに回転したときに撓みやすい。従って、可動体がX軸回り、Y軸回り、およびZ軸回りに回転する際のフレキシブルプリント基板のバネ定数は、フレキシブルプリント基板がこれらの折り曲げ部を備えていな場合よりも、小さくなる。よって、可動体の回転が、フレキシブルプリント基板によって阻害されることを抑制できる。
本発明において、前記Z軸は、前記カメラモジュールの光軸と一致するものとすることができる。このようにすれば、可動体が、光軸回り、光軸と直交するピッチ方向、および光軸およびピッチ方向と直交するヨー方向に回転する際に、フレキシブルプリント基板が可動体の動きを阻害することを抑制できる。
本発明において、前記フレキシブルプリント基板は、前記可動体から、前記XY平面に沿って引き出されているものとすることができる。このようにすれば、フレキシブルプリント基板の引き回しを、光軸方向から見た場合に可動体と重ならない位置で行うことできる。従って、フレキシブルプリント基板の引き回しを、光軸方向から見た場合に可動体と重なる位置で行う場合と比較して、光軸方向における振れ補正機能付き光学ユニットの設置スペースを抑制できる。
本発明において、前記第2折り曲げ部は、前記X軸方向で前記第2基板部分と隙間を介して対向する対向基板部分を備え、前記第2湾曲基板部分は、前記第2基板部分と前記対向基板部分とを接続するものとすることができる。このようにすれば、第2折り曲げ部は、可動体がZ軸回りに回転したときに、より、撓みやすい。
本発明において、前記第2折り曲げ部は、複数設けられていることが望ましい。このようにすれば、フレキシブルプリント基板は、可動体がZ軸回りに回転したときに、さらに、撓みやすくなる。
本発明において、前記フレキシブルプリント基板として、前記Y軸方向に配列された第1フレキシブルプリント基板および第2フレキシブルプリント基板を備えるものとすることができる。可動体に複数の配線を接続する際に、2枚のフレキシブルプリント基板を用いれば、1枚のフレキシブルプリント基板を用いる場合と比較して、各フレキシブルプリント基板の幅を狭くすることができる。これにより、各フレキシブルプリント基板のバネ定数を低減させやすくなる。
本発明において、前記第1フレキシブルプリント基板と前記第2フレキシブルプリント基板とは、前記第1フレキシブルプリント基板と前記第2フレキシブルプリント基板との間で前記XZ平面と平行な仮想面に対して対称の形状を備えるものとすることができる。このようにすれば、第1フレキシブルプリント基板および第2フレキシブルプリント基板との間でバネ定数に差が出ることを防止或いは抑制できる。従って、可動体が回転したときに、第1フレキシブルプリント基板および第2フレキシブルプリント基板を同様に撓ませることができる。よって、2枚のフレキシブルプリント基板のバネ定数が相違する場合と比較して、可動体の回転が安定する。
本発明において、前記第1湾曲基板部分、前記第2湾曲基板部分、および前記第3湾曲基板部分のそれぞれには、湾曲した形状を保持するための形状保持部材が固定されている
ものとすることができる。このようにすれば、フレキシブルプリント基板に、第1折り曲げ部、第2折り曲げ部、および第3折り曲げ部を備えることが容易である。
前記フレキシブルプリント基板を展開した場合の平面形状は、直線状の延びる直線状基板部分と、前記直線状基板部分の一方の端部分から当該直線状基板部分の延設方向と交差する交差方向の一方に延びる第1延設基板部分と、前記直線状基板部分の他方の端部分から前記第1延設基板部分と同一の方向に延びる第2延設基板分と、を備えるものとすることができる。このようにすれば、3つの折り曲げ部を形成する前のフレキシブルプリント基板の形状を簡易なものとすることができる。
本発明において、前記可動体を前記X軸回りおよび前記Y軸回りに回転させる振れ補正用磁気駆動機構と、前記可動体を前記Z軸回りに回転させるローリング補正用磁気駆動機構と、を有するものとすることができる。本発明では、可動体がX軸回り、Y軸回り、Z軸回りに回転したときに、フレキシブルプリント基板が撓みやすい。従って、可動体を回転させる際に、フレキシブルプリント基板の撓みに起因する負荷が小さい。よって、フレキシブルプリント基板の撓みに起因する負荷が小さくなった分、可動体をX軸回りおよびY軸回りに回転させるための振れ補正用磁気駆動機構の駆動力を小さくできる。また、フレキシブルプリント基板の撓みに起因する負荷が小さくなった分、可動体をZ軸回りに回転させるためのローリング補正用磁気駆動機構の駆動力を小さくできる。よって、振れ補正用磁気駆動機構およびローリング補正用磁気駆動機構の消費電力を、低く抑えることが可能となる。
本発明によれば、可動体に接続されるフレキシブルプリント基板は、互いに湾曲する方向が異なる第1折り曲げ部、第2折り曲げ部、および第3折り曲げ部を備える。従って、フレキシブルプリント基板は、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に撓みやすい。よって、可動体の回転が、フレキシブルプリント基板によって阻害されることを抑制できる。
振れ補正機能付き光学ユニットの斜視図である。 フレキシブルプリント基板を取り外した振れ補正機能付き光学ユニットを図1とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 カバーを取り除いた振れ補正機能付き光学ユニットを光軸方向から見た場合の平面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。 可動体、回転支持機構、およびジンバル機構の説明図である。 可動体、回転支持機構、ジンバルフレーム、第1接続機構の断面図である。 可動体、回転支持機構、およびジンバルフレームの分解斜視図である。 回転支持機構の分解斜視図である。 ジンバルフレーム、補強部材、第1支持部材の分解斜視図である。 ケースおよびジンバルフレーム受け部材の斜視図である。 ケースおよびジンバルフレーム受け部材の分解斜視図である。 フレキシブルプリント基板の説明図である。 フレキシブルプリント基板を平面上に展開した場合の展開図である。 形状保持部材の別の例の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットの実施形態
を説明する。
(全体構成)
図1は、振れ補正機能付き光学ユニットの斜視図である。図2は、フレキシブルプリント基板を取り外した振れ補正機能付き光学ユニットを図1とは異なる方向から見た場合の斜視図である。図3は、カバーを取り除いた振れ補正機能付き光学ユニットを光軸方向から見た場合の平面図である。図4は、図3のA−A線断面図である。図5は、図3のB−B線断面図である。図6は、振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。図7は、可動体、回転支持機構、およびジンバル機構の説明図である。図8は、可動体、回転支持機構、およびジンバルフレームの断面図である。図9は、可動体、回転支持機構、ジンバルフレーム、および第1接続機構の分解斜視図である。なお、図2から図9では、可動体から引き出されたフレキシブルプリント基板を省略して示す。
振れ補正機能付き光学ユニット1は、レンズ2および撮像素子3を備えたカメラモジュール4を有する。振れ補正機能付き光学ユニット1は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ドライブレコーダー等の光学機器や、ヘルメット、自転車、ラジコンヘリコプター等の移動体に搭載されるアクションカメラやウエアラブルカメラ等の光学機器に用いられる。このような光学機器では、撮影時に光学機器の振れが発生すると、撮像画像に乱れが発生する。振れ補正機能付き光学ユニット1は、撮影画像が傾くことを回避するため、ジャイロスコープ等の検出手段によって検出された加速度や角速度、振れ量等に基づき、可動体の傾きを補正する。
本例の振れ補正機能付き光学ユニット1は、光軸L回り、光軸Lと直交する第1軸R1回り、並びに、光軸Lおよび第1軸R1と直交する第2軸R2回りにカメラモジュール4を回転させて振れ補正を行う。従って、振れ補正機能付き光学ユニット1は、ローリング補正、ピッチング補正、および、ヨーイング補正を行う。
以下の説明では、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、Z軸とする。Z軸は光軸Lと一致する。X軸は、光軸Lと直交して、第1軸R1と第2軸R2との交点を通過する。また、X軸は、第1軸R1および第2軸R2と45°の角度で交差する。Y軸は、光軸LおよびX軸と直交して、第1軸R1および第2軸R2の交点を通過する。また、Y軸は、第1軸R1および第2軸R2と45°の角度で交差する。従って、X軸およびY軸を含む平面をXY平面とした場合に、第1軸R1および第2軸R2は、XY平面上に位置する。第1軸R1および第2軸R2は、Z軸回りで、X軸およびY軸に対して45度傾斜する。
また、以下の説明では、X軸、Y軸、Z軸の沿った方向をX軸方向、Y軸方向−Z方向とする。X軸方向の一方側を−X方向、他方側を+X方向とする。Y軸方向の一方側を−Y方向、他方側を+Y方向とする−Z方向の一方側を−Z方向第、他方側を+Z方向第とする−Z方向は、カメラモジュール4が備えるレンズ2の光軸Lに沿った光軸方向である。−Z方向は、カメラモジュール4の像側であり、+Z方向は、カメラモジュール4の被写体側である。また、第1軸R1に沿った方向を第1軸R1方向、第2軸R2に沿った方向を第2軸R2方向とする。
図1に示すように、振れ補正機能付き光学ユニット1は、カメラモジュール4を備える可動体5と、可動体5を光軸L回りに回転可能に支持する回転支持機構6を備える。従って、可動体5は、光軸L回りのロール方向ROLLに回転可能である。
また、振れ補正機能付き光学ユニット1は、回転支持機構6を、第1軸R1回りに回転可能に支持するとともに、第2軸R2回りに回転可能に支持するジンバル機構7と、ジンバル機構7および回転支持機構6を介して可動体5を支持する固定体8と、を有する。従
って、可動体5は、ジンバル機構7を介して、第1軸R1回りに揺動可能に支持されるとともに、第2軸R2回りに揺動可能に支持される。ここで、可動体5は、第1軸R1回りの回転および第2軸R2回りの回転を合成することにより、X軸回りのヨー方向YAW、およびY軸回りのピッチ方向PITCHに回転可能である。
また、振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体5から固定体8の外部に引き出されたフレキシブルプリント基板9を備える。フレキシブルプリント基板9は、可動体5から+X方向に引き出されている。フレキシブルプリント基板9における+X方向の端部分は、振れ補正機能付き光学ユニット1が搭載される光学機器の不図示の基板に接続される。従って、フレキシブルプリント基板9における+X方向の端部分は、固定された状態となる。
さらに、振れ補正機能付き光学ユニット1は、図2に示すように、可動体5を第1軸R1回りおよび第2軸R2回りに回転させる振れ補正用磁気駆動機構10を有する。振れ補正用磁気駆動機構10は、可動体5に対してX軸回りの駆動力を発生させる第1振れ補正用磁気駆動機構11と、可動体5に対してY軸回りの駆動力を発生させる第2振れ補正用磁気駆動機構12と、を備える。第1振れ補正用磁気駆動機構11は、可動体5の−Y方向に配置される。第2振れ補正用磁気駆動機構12は、可動体5の−X方向に配置される。さらに、振れ補正機能付き光学ユニット1は、図1、図3に示すように、可動体5を光軸L回りに回転させるローリング補正用磁気駆動機構13、を有する。第1振れ補正用磁気駆動機構11、第2振れ補正用磁気駆動機構12、およびローリング補正用磁気駆動機構13は、光軸L回りの周方向に配列されている。光軸Lと直交する方向から見た場合に、ローリング補正用磁気駆動機構13は、振れ補正用磁気駆動機構10と重なる。本例では、ローリング補正用磁気駆動機構13と第1振れ補正用磁気駆動機構11とは、光軸Lを間に挟んで対向する位置に配置されている。また、図1に示すように、振れ補正機能付き光学ユニット1は、固定体8に取り付けられたフレキシブルプリント基板15を備える。
また、振れ補正機能付き光学ユニット1は、固定体8の+Z方向第の端面に固定された枠状のカバー9を備える−Z方向から見た場合に、カバー9は、可動体5の外周側に位置する。
(可動体)
図4、図5、図8に示すように、可動体5は、カメラモジュール4と、カメラモジュール4を外周側から囲むホルダ16を備える。また、可動体5は、可動体本体部17と、可動体本体部17から+Z方向第に突出する可動体突出部18と、を備える。可動体突出部18は、カメラモジュール4の鏡筒である。可動体突出部18にはレンズ2が収容されている。可動体本体部17は、ホルダ16と、カメラモジュール4においてホルダ16の内周側に位置する部分と、からなる。可動体本体部17には、撮像素子3が収容されている。撮像素子3は、レンズ2の光軸L上においてレンズ2の−Z方向に配置されている。フレキシブルプリント基板9は、撮像素子3に接続される配線パターンを備える。
図3に示すように、可動体本体部17を上方から見た場合の形状は、略8角形である。すなわち、可動体本体部17は、図9に示すように、Y軸方向に平行に延びる第1側壁21、および第2側壁22と、X軸方向に平行に延びる第3側壁23および第4側壁24を備える。第1側壁21は、第2側壁22の−X方向に位置する。第3側壁23は、第4側壁24の−Y方向に位置する。また、可動体本体部17は、第1軸R1方向の対角に位置する第5側壁25および第6側壁26と、第2軸R2方向の対角に位置する第7側壁27および第8側壁28を備える。第5側壁25は、第6側壁26の−X方向に位置する。第7側壁27は、第8側壁28の−Y方向に位置する。
可動体突出部18は、可動体本体部17の中央部分から突出する。図4に示すように、可動体突出部18は、一定の外径寸法で光軸方向に延びる円筒部分30と、円筒部分30の+Z方向第で、円筒部分30よりも外径寸法が小さい小径筒部分31と、を備える。円筒部分30と小径筒部分31とは、+Z方向第を向く環状面によって接続されている。
図9に示すように、可動体5の第1側壁21には、第1マグネット35が固定されている。第1マグネット35は−Z方向に2分割されている。可動体5の第3側壁23には、第2マグネット36が固定されている。第2マグネット36は−Z方向に2分割されている。可動体5の第4側壁24には、第3マグネット37が固定されている。第3マグネット37は、周方向で2分割されている。
(回転支持機構)
図10は、回転支持機構6の分解斜視図である。図10に示すように、回転支持機構6は、可動体5に固定されたプレートロール41と−Z方向でプレートロール41に対向する対向部55を備えるプレートホルダ42と、プレートロール41および対向部に接触した状態で転動する複数の球体43を備える回転機構44と、プレートロール41およびプレートホルダ42を互いに接近する方向に付勢する与圧機構45と、を備える。
プレートロール41は、金属製である。プレートロール41は、光軸Lを囲むプレートロール環状部47と、プレートロール環状部47から第2軸R2方向の両側に突出して第1方向に延びる一対のプレートロール延設部48と、を備える。プレートロール環状部47は、プレートロール環状板50と、プレートロール41の内周側の端縁から第1方向に屈曲する円筒形状の屈曲部分51を備える。図8に示すように、プレートロール環状板50の−Z方向の端面には、径方向の中央に、プレートロール環状溝52が設けられている。屈曲部分51は、−Z方向の端に向かって外周側に傾斜するテーパーの内周面51aを備える。可動体突出部18の円筒部分30は、−Z方向の側から屈曲部分51に挿入されて、屈曲部分51に嵌っている。
図10に示すように、一対のプレートロール延設部48のそれぞれには、−Z方向の端部分に、可動体5に固定される固定部53が設けられている。固定部53は、周方向の両端縁に、+Z方向第に向かって周方向の幅が広がる楔形状の突起53aを複数備える。また、固定部53は、第2軸R2方向の外側面に、矩形の突起53bを備える。矩形の突起53bは、+Z方向第に向かって第2軸R2方向の突出量が増加する。
プレートホルダ42は、図10に示すように、可動体突出部18を囲むプレートホルダ環状部56と、プレートホルダ環状部56から第1軸R1方向の両側に向かって突出して−Z方向に延びる一対のプレートホルダ延設部57と、を備える。プレートホルダ環状部56は、プレートロール環状部47とZ軸方向で対向する対向部55である。プレートホルダ環状部56は、プレートホルダ環状板58と、プレートホルダ環状板58の外周側の端縁から+Z方向第に延びるプレートホルダ環状壁59と、を備える。プレートホルダ環状板58の+Z方向第の端面には、周方向で離間する複数のプレートホルダ円弧溝60が設けられている。複数のプレートホルダ円弧溝60は、周方向に延びており、それぞれがプレートロール環状溝52に対向する。複数のプレートホルダ円弧溝60は、等角度間隔で設けられている。本例では、プレートホルダ環状板58は、6つのプレートホルダ円弧溝60を備える。
一対のプレートホルダ延設部57は、プレートホルダ環状壁59の上端部分から第1軸R1方向をプレートホルダ環状部56から離間する方向に延びるプレートホルダ第1延設部分57aと、プレートホルダ第1延設部分57aの外周側の端から、プレートホルダ環
状部56から離間する方向に向かって−Z方向に傾斜するプレートホルダ第2延設部分57bと、プレートホルダ第2延設部分57bの−Z方向の端から可動体5の外周側を−Z方向に延びるプレートホルダ第3延設部分57cと、を備える。図8に示すように、一方のプレートホルダ延設部57のプレートホルダ第3延設部分57cは、可動体5の第5側壁25と第1軸R1方向で僅かな隙間を開けて対向する。他方のプレートホルダ延設部57のプレートホルダ第3延設部分57cは、可動体5の第6側壁26と第1軸R1方向で僅かな隙間を開けて対向する。また、各プレートホルダ第3延設部分57cは、第1軸R1線上を可動体5の側に窪む第1凹曲面61を備える。第1凹曲面61は、後述する第1支持部材81とともに、ジンバル機構7の第1接続機構76を構成する。
図10に示すように、回転機構44は、複数の球体43と、リテーナ65と、を備える。リテーナ65は、複数の球体43のそれぞれを転動可能に保持する複数の球体保持穴65aを備える。本例では、回転機構44は、6個の球体43を備える。従って、リテーナ65は6つの球体43を保持可能な数の球体保持穴65aを備える。各球体43の−Z方向の端部分は、各プレートホルダ円弧溝60に、部分的に挿入されている。リテーナ65は、球体保持穴65aがZ軸方向に貫通する環状のリテーナ本体部66と、リテーナ本体部66の周方向の複数箇所から径方向の両側に突出する4つのリテーナ突出部67と、を備える。球体43は、球体保持穴65aに保持されて、リテーナ65から−Z方向および+Z方向第に突出する。球体保持穴65aは、+Z方向第に向かって内径寸法が小さくなる円弧の曲面形状を備える。従って、リテーナ65は、+Z方向第から各球体43に被せられている。
各リテーナ突出部67は、径方向外側に突出する外側突出部67a、および径方向内側に突出する内側突出部67bを備える。4つのリテーナ突出部67は、90°間隔で設けられている。リテーナ65がプレートホルダ環状部56とプレートロール環状部47との間に配置された状態では、外側突出部67aに、プレートホルダ環状部56のプレートホルダ環状壁59が径方向外側から当接する。すなわち、プレートホルダ環状壁59は、リテーナ突出部67に径方向から当接する当接部である。また、内側突出部67bに、プレートロール環状部47の屈曲部分51が径方向内側から当接する。すなわち、プレートロール環状部47の屈曲部分51は、リテーナ突出部67に径方向から当接する当接部である。リテーナ65は、リテーナ突出部67がプレートホルダ環状部56およびプレートロール環状部47と当接することにより、径方向で位置決めされる。
与圧機構45は、プレートロール環状部47に固定された板バネ70を備える。板バネ70は円環状である。板バネ70は、内周側に向かって+Z方向第に傾斜するテーパー形状を備える。図8に示すように、板バネ70は、内周縁がプレートロール環状部47の屈曲部分51の−Z方向の端面に固定されている。板バネ70の外周側部分は、−Z方向に撓んだ状態でプレートホルダ環状部56に−Z方向の側から当接する。より詳細には、プレートホルダ環状部56は、内周側の端縁部分に、+Z方向第に窪む薄肉部分56aを備える。板バネ70の外周側部分は、プレートロール環状部47から離間する方向に弾性変形した状態で、薄肉部分56aに−Z方向から当接する。従って、板バネ70は、自己の弾性復帰力により、プレートホルダ42(プレートホルダ環状部56)をプレートロール41(プレートロール環状部47)の側に向かって付勢する。
ここで、図9に示すように、可動体5は、可動体本体部17の第2軸R2方向の両端部分のそれぞれに、一対のプレートロール延設部48の固定部53を受け入れるプレートロール固定孔72を備える。プレートロール固定孔72は、ホルダ16に設けられている。プレートロール固定孔72は、第7側壁27および第8側壁28と平行で、−Z方向に延びる。
回転支持機構6は、プレートロール41の各プレートロール延設部48の固定部53が、各プレートロール固定孔72に圧入されることにより可動体5に固定される。固定部53をプレートロール固定孔72に挿入する際には、プレートロール環状板50の中心穴に可動体突出部18を挿入する。そして、可動体突出部18を屈曲部分51に嵌合させる。これにより、プレートロール41は、可動体突出部18と同軸に位置決めされる。すなわち、プレートロール41は、光軸Lを基準に位置決めされる。また、各プレートロール延設部48の固定部53を、各プレートロール固定孔72に圧入すると、固定部53の突起53aおよび突起53bが塑性変形して潰れた状態となる。これにより、プレートロール41と可動体5とは固定される。プレートロール41と可動体5とが固定されると、可動体5は、プレートロール41と一体に、光軸L回りに回転可能となる。
(ジンバル機構)
図11は、ジンバルフレーム、補強部材、および第1支持部材の分解斜視図である。図4に示すように、ジンバル機構7は、ジンバルフレーム75と、ジンバルフレーム75とプレートホルダ42とを第1軸R1回りに回転可能に接続する第1接続機構76とを備える。また、図5に示すように、ジンバル機構7は、ジンバルフレーム75と固定体8とを第2軸R2回りに回転可能に接続する第2接続機構77、を備える。第1接続機構76は、ジンバルフレーム75から第1軸R1上をプレートホルダ42の側に突出する第1支持部材81と、プレートホルダ42に設けられて第1支持部材81の先端が回転可能に接触する第1凹曲面61を備える。第2接続機構77は、固定体8から第2軸R2上をジンバルフレーム75の側に突出する第2支持部材82と、ジンバルフレーム75に設けられて第2支持部材82の先端が接触する第2凹曲面83と、を備える。図11に示すように、ジンバルフレーム75には、第1軸R1が通過する部分を補強するための補強部材100が固定されている。
(ジンバルフレーム)
ジンバルフレーム75は、金属製の板バネからなる。図9に示すように、ジンバルフレーム75は、プレートホルダ42の+Z方向第に位置するジンバルフレーム本体部85と、ジンバルフレーム本体部85から第1軸R1方向の両側に向かってに突出して−Z方向に延びる一対の第1ジンバルフレーム延設部86と、ジンバルフレーム本体部85から第2軸R2方向の両側に向かってに突出して−Z方向に延びる一対の第2ジンバルフレーム延設部87と、を備える。ジンバルフレーム本体部85は、第1軸R1方向に延びる略長方形形状の中央板部分85aと、中央板部分85aの第2軸R2方向の一方側(−Y方向の側)から+Z方向第に傾斜する第1傾斜板部分85bと、中央板部分85aの第2軸R2方向の他方側(+Y方向の側)から+Z方向第に傾斜する第2傾斜板部分85cと、を備える。また、ジンバルフレーム本体部85は、中央に−Z方向に貫通する開口部90を備る。開口部90には、可動体突出部18が挿入されている。
一対の第1ジンバルフレーム延設部86は、プレートホルダ42の外周側に位置する。図11に示すように、一対の第1ジンバルフレーム延設部86のそれぞれは、第1軸R1方向をジンバルフレーム本体部85から離間する方向に延びる第1ジンバルフレーム延設部第1延設部分86aと、第1ジンバルフレーム延設部第1延設部分86aの先端から第1軸R1方向をジンバルフレーム本体部85から離間する方向に向かって−Z方向に傾斜する第1ジンバルフレーム延設部第2延設部分86bと、第1ジンバルフレーム延設部第2延設部分86bの−Z方向の端からプレートホルダ42の外周側を−Z方向に延びる第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cと、を備える。
第1ジンバルフレーム延設部第1延設部分86aは、中央板部分85aから第1軸R1方向に延びている。第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cは、第1軸R1方向に貫通するジンバルフレーム延設部貫通孔92を備える。また、第1ジンバルフレーム延
設部第3延設部分86cは、ジンバルフレーム延設部貫通孔92の開口縁から第1軸R1方向を可動体5とは反対側(補強部材の側)に突出する支持部材固定用筒部93を備える。さらに、第1ジンバルフレーム延設部86は、第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cにおいて周方向でジンバルフレーム延設部貫通孔92を挟んだ両側から周方向に突出する一対の第1ジンバルフレーム延設部突部94を備える。
ここで、第1支持部材81は、円柱形状であり、第1軸R1上を第1軸R1方向に延びる。第1支持部材81の可動体5の側の端部は、半球面を備える。第1支持部材81は、支持部材固定用筒部93に挿入されて保持される。第1支持部材81の可動体5の側の端部は、第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cから可動体5の側に突出する。
一対の第2ジンバルフレーム延設部87は、可動体5の外周側に位置する。一対の第2ジンバルフレーム延設部87のそれぞれは、第2軸R2方向をジンバルフレーム本体部85から離間する方向に延びる第2ジンバルフレーム延設部第1延設部分87aと、第2ジンバルフレーム延設部第1延設部分87aの先端から第1軸R1方向をジンバルフレーム本体部85から離間する方向に向かって−Z方向に傾斜する第2ジンバルフレーム延設部第2延設部分87bと、第2ジンバルフレーム延設部第2延設部分87bの−Z方向の端から可動体5の外周側を−Z方向に延びる第2ジンバルフレーム延設部第3延設部分87cと、を備える。−Y方向に位置する一方の第2ジンバルフレーム延設部87の第2ジンバルフレーム延設部第1延設部分87aは、第1傾斜板部分85bの外周側の端縁から第2軸R2方向に延びる。+Y方向に位置する一方の第2ジンバルフレーム延設部87の第2ジンバルフレーム延設部第1延設部分87aは、第2傾斜板部分85cの外周側の端縁から第2軸R2方向に延びる。各第2ジンバルフレーム延設部第3延設部分87cは、第2軸R2方向に窪む第2凹曲面83を備える。また、第2ジンバルフレーム延設部87は、第2ジンバルフレーム延設部第3延設部分87cにおいて周方向で第2凹曲面83を挟んだ両側から周方向に突出する一対の第2ジンバルフレーム延設部突部95を備える。ここで、第2凹曲面83は、後述する固定体8の第2支持部材82とともに、第2接続機構77を構成する。
(補強部材)
図11に示すように、補強部材100は、第1ジンバルフレーム延設部第1延設部分86aの+Z方向第に位置する第1補強部分100aと、第1補強部分100aの外周側の端から第1ジンバルフレーム延設部第2延設部分86bに沿って延びる第2補強部分100bと、第2延設部の−Z方向の端から第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cに沿って延びる第3補強部分100cと、を備える。第3補強部分100cは、第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cの径方向外側に位置する。第1ジンバルフレーム延設部86と補強部材100とが重ねられた積層方向における補強部材100の厚みは、第1ジンバルフレーム延設部86よりも厚い。補強部材100の剛性は、第1ジンバルフレーム延設部86の剛性よりも高い。補強部材100は、樹脂製である。
また、補強部材100は、第1補強部分100aをZ軸方向に貫通する接着剤注入孔101と、第1ジンバルフレーム延設部86の側の面を、第1補強部分100a、第2補強部分100bおよび第3補強部分100cに沿って延びて接着剤注入孔101に連通する連通溝102を備える。さらに、第3補強部分100cは、第1軸R1方向に貫通してジンバルフレーム延設部貫通孔92に連通する補強部材貫通孔103を備える。補強部材貫通孔103は、第1ジンバルフレーム延設部86の支持部材固定用筒部93が挿入可能な内径寸法を備える。
図8に示すように、補強部材100は、支持部材固定用筒部93が第3補強部分100cの補強部材貫通孔103に挿入されて、ジンバルフレーム75延設部に取り付けられる
。従って、支持部材固定用筒部93に挿入された第1支持部材81は、第1ジンバルフレーム延設部86および補強部材100に支持される。この状態で、接着剤注入孔101に接着剤が注入されると、接着剤は、連通溝102を流れて、補強部材100と第1ジンバルフレーム延設部86との間に介在する。補強部材100と第1ジンバルフレーム延設部86とは、連通溝102内の接着剤により固定される。
また、補強部材100は、図7、図11に示すように、第1ジンバルフレーム延設部86に取り付けられたときに、光軸L回りの周方向における第1ジンバルフレーム延設部86の両側を可動体5の側に向かって突出する一対の補強部材第1突部104を備える。一対の前記補強部材第1突部104は、第1ジンバルフレーム延設部86に設けられた一対の第1ジンバルフレーム延設部突部94の+Z方向第に位置する−Z方向から見た場合に、一対の前記補強部材第1突部104と一対の第1ジンバルフレーム延設部突部94とは、重なる。さらに、補強部材100は、第1ジンバルフレーム延設部86の−Z方向を可動体5の側に向かって突出する補強部材第2突部105を備える−Z方向から見た場合に、補強部材第2突部105と第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cとは重なる。
(第1接続機構)
ここで、一対の第1ジンバルフレーム延設部86は、可動体5の外周側に位置する。一対のプレートホルダ延設部57は、一対の第1ジンバルフレーム延設部86と可動体5との間に位置する。そして、第1支持部材81を保持する第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分86cと、第1凹曲面61を備えるプレートホルダ第3延設部分57cとは、第1軸R1上において、対向する。第1接続機構76は、第1支持部材81において、第1ジンバルフレーム延設部86から可動体5の側に突出する先端が第1凹曲面61に接触することにより構成される。本例では、第1支持部材81と、第1凹曲面61とは、点接触する。これにより、回転支持機構6は、第1接続機構76を介して、ジンバルフレーム75に回転可能に支持される。従って、回転支持機構6に支持された可動体5は、ジンバル機構7により、第1軸R1回りに回転可能に支持される。
可動体5および回転支持機構6がジンバル機構7に支持された状態では、ジンバルフレーム本体部85、プレートロール環状部47、およびプレートホルダ環状部56は、可動体本体部17の+Z方向第で、可動体突出部18の外周側に位置する。プレートロール環状部47は−Z方向におけるジンバルフレーム本体部85と可動体本体部17との間に位置する。プレートホルダ環状部56は−Z方向におけるジンバルフレーム本体部85と可動体本体部17との間に位置する。また、プレートロール環状部47、およびプレートホルダ環状部56は、第1軸R1および第2軸R2よりも+Z方向第に位置する。さらに、ジンバルフレーム本体部85、プレートロール環状部47、およびプレートホルダ環状部56は、撮像素子3よりも+Z方向第に位置する。
(固定体)
図12は、固定体8を構成するケースおよびジンバルフレーム受け部材の斜視図である。図13は、ケースおよびジンバルフレーム受け部材の分解斜視図である。図1に示すように、固定体8は、樹脂製のケース109を備える。ケース109は、可動体5、回転支持機構6、およびジンバルフレーム75を外周側から囲む枠部110を備える。枠部110は、矩形である。枠部110は、図12に示すように、X軸方向で対向する第1枠部部分111および第2枠部部分112と、Y軸方向で対向する第3枠部部分113および第4枠部部分114を備える。第1枠部部分111は第2枠部部分112の−X方向に位置する。第3枠部部分113は、第4枠部部分114の−Y方向に位置する。
第1枠部部分111には、第1コイル固定孔111aが設けられている。図2に示すよ
うに、第1コイル固定孔111aには第1コイル115が固定されている。第3枠部部分113には、第2コイル固定孔113aが設けられている。第2コイル固定孔113aには第2コイル116が固定されている。第1コイル115および第2コイル116は、周方向に長い長円形の空芯コイルである。図12に示すように、第4枠部部分114には、第3コイル固定孔114aが設けられている。図1に示すように、第3コイル固定孔114aには、第3コイル117が配置されている。第3コイル117は−Z方向に長い空芯コイルである。ここで、第1コイル115および第2コイル116および第3コイル117は、フレキシブルプリント基板15に電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板15は、枠部110における第4枠部部分114、第1枠部部分111、および第3枠部部分113の外周面に沿って、この順番に引き回されている。図12に示すように、第2枠部部分112には、開口部112aが設けられている。可動体5のカメラモジュール4から引き出されたフレキシブルプリント基板9は、開口部112aを介して枠部110の+X方向に引き出される。
図4、図12に示すように、枠部110における第1軸R1方向の対角部分のそれぞれには、径方向外側に窪んでZ軸方向に延びる溝部120が設けられている。図12に示すように、溝部120は−Z方向に延びる底面120aと、底面120aの光軸L回りの周方向の両端から内周側に延びる一対の側面120bと、によって規定されている。
図5、図12に示すように、枠部110における第2軸R2方向の対角部分のそれぞれには、第2軸R2上をジンバルフレーム75の側に突出する第2支持部材82が固定されている。第2支持部材82は、球体である。より具体的には、図13に示すように、枠部110における第2軸R2方向の対角部分のそれぞれには、径方向外側に窪む凹部121が設けられている。各凹部121は、第2軸R2方向に延びる底面121aと、底面121aの外周端から+Z方向第に延びる背面121bと、底面121aの光軸L回りの周方向の両端から+Z方向第に延びる一対の側面121cと、によって規定されている。底面121aは、周方向の中央部分に、一定幅で第2軸R2方向に延びる第1溝121dを備える。背面121bは、周方向の中央部分に−Z方向に一定幅で延びる第2溝121eを備える。第1溝121dと第2溝121eとは連通する。
図12に示すように、各凹部121には、それぞれジンバルフレーム受け部材125が固定されている。図13に示すように、ジンバルフレーム受け部材125は、第2支持部材82と、第2支持部材82が固定されたスラスト受け部材126と、を備える。スラスト受け部材126および第2支持部材82は、金属製である。図7、図13に示すように、スラスト受け部材126は−Z方向に延びる板状の第1板部131と、第1板部131の−Z方向の端部から略直角に屈曲して径方向内側へ延びる第2板部132と、第1板部131の+Z方向第の端部における周方向の両側から略直角に屈曲して径方向内側へ延びる一対の第3板部133と、を備える。一対の第3板部133の内周側の端部は、周方向を互いに離間する方向に屈曲している。第1板部131には第2支持部材固定孔131aが設けられている。第2支持部材固定孔131aは−Z方向において、第2板部132と一対の第3板部133との間に位置する。第2支持部材82は、外周側の一部分が第2支持部材固定孔131aに部分的に嵌り込んだ状態で、溶接によって、第1板部131に固定される。第2支持部材82は、第1板部131から内周側に突出する。
ジンバルフレーム受け部材125がケース109の凹部121に挿入される際には、図12に示すように、スラスト受け部材126の一対の第3板部133が凹部121の一対の側面121cに当接する。これにより、第2支持部材82は、光軸L回りの周方向で位置決めされる。また、スラスト受け部材126の第2板部132が、凹部121の底面121aに当接する。これにより、第2支持部材82は、Z軸(光軸L)方向に位置決めされる。スラスト受け部材126は、第1溝121dおよび第2溝121eに塗布された接
着剤により、凹部121に固定される。スラスト受け部材126が凹部121に固定されると、第2支持部材82は、第2軸R2線上に位置し、枠部110に固定されたスラスト受け部材126材の第1板部131から内周側に突出する。
(第2接続機構)
ジンバル機構7によって可動体5を第2軸R2線回りに支持する際には、可動体5および回転支持機構6が支持されたジンバルフレーム75を枠部110の内側に配置する。また、図4に示すように、枠部110の対角部分に設けられた溝部120に、第1ジンバルフレーム延設部86および補強部材100を挿入する。さらに、図5に示すように、枠部110の対角部分に配置された第2支持部材82(球体)と、第2凹曲面83を備える第2ジンバルフレーム延設部第3延設部分87cとを対向させる。そして、第2支持部材82の先端部分を第2凹曲面83に挿入して、第2凹曲面83に接触させる。また、図7に示すように、スラスト受け部材126の一対の第3板部133と、第2板部132との間に、一対の第2ジンバルフレーム延設部突部95を挿入する。これにより第2接続機構77が構成されるので、回転支持機構6は、ジンバル機構7により、第2軸R2回りに回転可能に支持される。すなわち、回転支持機構6は、ジンバル機構7により、第1軸R1回りに回転可能に支持するとともに、第2軸R2回りに回転可能に支持される。よって、回転支持機構6に支持された可動体5も、ジンバル機構7により、第1軸R1回りに回転可能に支持するとともに、第2軸R2回りに回転可能に支持される。
ここで、ジンバルフレーム75は板バネなので、第2ジンバルフレーム延設部87は、第2軸R2方向に弾性変形可能である。従って、第2支持部材82と第2ジンバルフレーム延設部87の第2凹曲面83とを接触させる際、第2ジンバルフレーム延設部87を内周側へ撓ませて接触させる。これにより、第2ジンバルフレーム延設部87は、外周側へ向かう弾性復帰力により、第2支持部材82に内周側から弾性接触する。従って、第2ジンバルフレーム延設部87と枠部110との接続が解除されることを防止或いは抑制できる。
(振れ補正用磁気駆動機構およびローリング補正用磁気駆動機構)
可動体5および回転支持機構6がジンバル機構7により支持された状態では、可動体5の第1側壁21に固定された第1マグネット35と第1コイル115とがX軸方向で隙間を開けて対向する。第1マグネット35および第1コイル115は、第2振れ補正用磁気駆動機構12を構成する。また、可動体5の第3側壁23に固定された第2マグネット36と第2コイル116とがY軸方向で隙間を開けて対向する。第2マグネット36および第2コイル116は、第1振れ補正用磁気駆動機構11を構成する。従って、第1コイル115への給電により、可動体5は、Y軸回りに回転する。また、第2コイル116への給電により、可動体5はX軸回りに回転する。振れ補正用磁気駆動機構10は、第1振れ補正用磁気駆動機構11による可動体5のY軸回りの回転と、第2振れ補正用磁気駆動機構12による可動体5のX軸回りの回転と、を剛性して、可動体5を第1軸R1回り、および第2軸R2回りに回転させる。
可動体5が枠部110の内周側に配置された状態では、可動体5の第4側壁24に固定された第3マグネット37と第3コイル117とがY軸方向で隙間を開けて対向する。第3マグネット37および第3コイル117は、ローリング補正用磁気駆動機構13を構成する。従って、第13イルへの給電により、可動体5は、光軸L回りに回転する。
また、ジンバルフレーム75が第2接続機構77を介して枠部110に接続された状態では、ジンバルフレーム75の一対の第1ジンバルフレーム延設部86および補強部材100は、枠部110における第1軸R1方向の対角部分に設けられた溝部120の内側に配置される。ここで、図3に示すように、溝部120の一対の側面120bは、それぞれ
が光軸L回りの周方向で補強部材100と所定の第1間隔を開けて対向する。溝部120の一対の側面120bは、ジンバルフレーム75が周方向に変位したときに補強部材100に当接して当該ジンバルフレーム75の移動範囲を規定する移動範囲規定部145である。また、図3、図4に示すように、溝部120において、補強部材100の径方向外側に位置する底面120aは、第1軸R1方向で補強部材100と第2間隔を開けて対向する。溝部120の底面120aは、ジンバルフレーム75が第2軸R2回りに回転したときに当該補強部材100に当接して当該ジンバルフレーム75の回転範囲を規定する回転範囲規定部146である。
なお、図2、図6に示すように、第1コイル115の中心穴のZ軸方向の中心には、矩形の第1磁性板141が配置されている。第2コイル116の中心穴のZ軸方向の中心には、矩形の第2磁性板142が配置されている。第1磁性板141は、可動体5の第1マグネット35と対向しており、可動体5をY軸回りの回転方向における基準回転位置に復帰させるための磁気バネを構成している。第2磁性板142は、可動体5の第2マグネット36と対向しており、可動体5をX軸回りの回転方向における基準回転位置に復帰させるための磁気バネを構成している。また、図1、図6に示すように、第3コイル117の中心穴の周方向の中心には、矩形の第3磁性板143が配置されている。第2磁性板は、可動体5の第3マグネット37と対向しており、可動体5を、光軸L回りの回転方向における基準回転位置に復帰させるための磁気バネを構成している。
(フレキシブルプリント基板)
図14は、フレキシブルプリント基板9の説明図である。図14に示すように、本例では、フレキシブルプリント基板9として、可動体5から引き出された第1フレキシブルプリント基板151と、第2フレキシブルプリント基板152と、を備える。第1フレキシブルプリント基板151と、第2フレキシブルプリント基板152とは、Y軸方向に並列に配置されて、X軸方向に延びる。第1フレキシブルプリント基板151は、第2フレキシブルプリント基板152の+Y方向に位置する。ここで、第1フレキシブルプリント基板151と第2フレキシブルプリント基板152とは、第1フレキシブルプリント基板151と第2フレキシブルプリント基板152とのY軸方向の中心でXZ平面と平行な仮想面に対して対称の形状を備える。従って、第1フレキシブルプリント基板151を説明して、第2フレキシブルプリント基板152の説明は省略する。
第1フレキシブルプリント基板151は、可動体5の−Z方向の端面に接続されている。第1フレキシブルプリント基板151は、XY平面に沿って可動体5から+X方向に延びる平坦な引き出し基板部分153(第1基板部分)と、引き出し基板部分153の+X方向の端からZ軸方向に湾曲する湾曲基板部分154(第1湾曲基板部分)と、湾曲基板部分154の引き出し基板部分153とは反対側の端からYZ平面に沿って延びる平坦基板部分155(第2基板部分)とを備える。本例では、湾曲基板部分154は+X方向に向かって+Z方向第に湾曲する。引き出し基板部分153と、湾曲基板部分154とは、第1折り曲げ部156を構成する。ここで、湾曲基板部分154からYZ平面に沿って+Z方向に延びる平坦基板部分155は、−Y方向の端部分の+Z方向の側が円弧形状に切り欠かれている。
また、第1フレキシブルプリント基板151は、第1折り曲げ部156の+X方向に連続して、つづら折り部157を備える。つづら折り部157は、YZ平面に沿って延びる平坦基板部分155(第2基板部分)、当該平坦基板部分155のY軸方向の端からX軸方向に湾曲する湾曲基板部分158(第2湾曲板部分)、X軸方向で平坦基板部分155と隙間を介して対向しており、湾曲基板部分158によって平坦基板部分155と接続された第2の平坦基板部分155(対向基板部分)とからなる第2折り曲げ部159を、6つ備える。また、つづら折り部157は、+X方向の端に、YZ平面に沿って延びる平坦
基板部分155(第2基板部分)と当該平坦基板部分155のY軸方向の端からX軸方向に湾曲する湾曲基板部分158(第2湾曲板部分)とから構成される第2折り曲げ部159を備える。つづら折り部157では、平坦基板部分155の+Y方向の端で+X方向に向かって−Y方向に屈曲する湾曲基板部分158と、平坦基板部分155の−Y方向の端で+X方向に向かって+Y方向に屈曲する湾曲基板部分158とが、交互に、設けられている。
さらに、第1フレキシブルプリント基板151は、つづら折り部157の+X方向に連続する第3折り曲げ部160を備える。第3折り曲げ部160は、つづら折り部157の+X方向の端の第2折り曲げ部159の湾曲基板部分158からYZ平面に沿って+X方向に延びる平坦基板部分161(第3基板部分)と、当該平坦基板部分161のZ軸方向の端からY軸方向に湾曲する湾曲基板部分162(第3湾曲基板部分)と、湾曲基板部分162の平坦基板部分161とは反対側の端から、XY平面に沿ってY軸方向に延びる平坦な接続基板部分163と、を備える。本例では、湾曲基板部分162は、平坦基板部分161の−Z方向の端から、−Z方向に向かって−Y方向に屈曲する。なお、平坦基板部分161は、+X方向の端部分の+Z方向の側が円弧形状に切り欠かれている。
接続基板部分163の先端部分には、第1フレキシブルプリント基板151を補強する補強板165が固定されている。第1フレキシブルプリント基板151は、補強板165が固定された先端部分が、光学機器の基板などに固定される。
ここで、第1フレキシブルプリント基板151の各湾曲基板部分154、158、162には、湾曲した形状を保持するための形状保持部材167が固定されている。本例において、形状保持部材167は、円柱形状であり、樹脂からなる。各湾曲基板部分154、158、162は、各形状保持部材167の外周面の周方向の一部分に接着剤によって固定される。これにより、各湾曲基板部分154、158、162では、湾曲した形状が維持される。本例では、つづら折れ部15の各第2折り曲げ部159の湾曲基板部分158に固定された形状保持部材167の外径は、第1折り曲げ部156の湾曲基板部分154に固定された形状保持部材167の外径および第2折り曲げ部160の湾曲基板部分162に固定された形状保持部材167の外径よりも大きい。
図15は、フレキシブルプリント基板9を平面上に展開した場合の展開図である。図15に示すとおり、フレキシブルプリント基板9を展開した場合の平面形状は、直線状の延びる直線状基板部分170と、直線状基板部分170の一方の端部分から当該直線状基板部分170の延設方向と交差する交差方向の一方に延びる第1延設基板部分171と、直線状基板部分170の他方の端部分から交差方向の一方に延びる第2延設基板部分172と、を備える。第1延設基板部分171は、引き出し基板部分153となる部位である。第2延設基板部分172は、接続基板部分163となる部位である。直線状基板部分170は、つづら折り部157となる部位である。
(作用効果)
本例の振れ補正機能付き光学ユニット1では、フレキシブルプリント基板9が、第1折り曲げ部156、第2折り曲げ部159、および第3折り曲げ部160を備える。従って、可動体5がX軸回り、Y軸回り、およびZ軸回りに回転する際のフレキシブルプリント基板9のバネ定数を小さくできる。
すなわち、第1折り曲げ部156は、XY平面に沿って延びる引き出し基板部分153と、引き出し基板部分153のX軸方向の端からZ軸方向に湾曲する湾曲基板部分154とを備えるので、可動体5がY軸回りに回転したときに撓みやすい。また、第2折り曲げ部159は、YZ平面に沿って延びる平坦基板部分155と平坦基板部分155のY軸方
向の端からX軸方向に湾曲する湾曲基板部分158を備えるので、可動体5がZ軸回りに回転したときに撓みやすい。さらに、第3折り曲げ部160は、XZ平面に沿って延びる平坦基板部分161と平坦基板部分161のZ軸方向の端からY軸方向に湾曲する湾曲基板部分162を備えるので、可動体5がX軸回りに回転したときに撓みやすい。従って、可動体5がX軸回り、Y軸回り、およびZ軸回りに回転する際のフレキシブルプリント基板9のバネ定数は、フレキシブルプリント基板がこれらの折り曲げ部を備えていな場合よりも、小さくなる。よって、可動体5の回転が、フレキシブルプリント基板9によって阻害されることを抑制できる。
ここで、Z軸は、カメラモジュール4の光軸Lと一致する。従って、可動体5が、光軸L回りのロール方向ROLL、光軸Lと直交するピッチ方向PITCH、および光軸Lおよびピッチ方向PITCHと直交するヨー方向YAWに回転する際に、フレキシブルプリント基板9が可動体5の動きを阻害することを抑制できる。
また、フレキシブルプリント基板9は、可動体5から、XY平面に沿ってX軸方向に引き出されている。従って、フレキシブルプリント基板9の引き回しを−Z方向から見た場合に可動体5と重ならない位置で行うことが容易となる。よって、フレキシブルプリント基板9をZ軸方向から見た場合に可動体5と重なる位置で引き回す場合と比較して、Z軸方向における振れ補正機能付き光学ユニット1の設置スペースを抑制できる。
さらに、第2折り曲げ部159は、X軸方向で平坦基板部分155と隙間を介して対向する第2の平坦基板部分155を備え、それらの間の湾曲基板部分158は、平坦基板部分155と第2の平坦基板部分155とを接続する。従って、第2折り曲げ部159は、可動体5がZ軸回りに回転したときに、より、撓みやすい。
また、フレキシブルプリント基板9には、複数の第2折り曲げ部159によってつづら折り部157が設けられている。従って、フレキシブルプリント基板9は、可動体5がZ軸回りに回転したときに、さらに、撓みやすい。
さらに、本例では、フレキシブルプリント基板9として、Y軸方向に配列された第1フレキシブルプリント基板151および第2フレキシブルプリント基板152を備える。可動体5に複数の配線を接続する際に、2枚のフレキシブルプリント基板151、152を用いれば、1枚のフレキシブルプリント基板9を用いる場合と比較して、各フレキシブルプリント基板9の幅を狭くすることができる。よって、各フレキシブルプリント基板9のバネ定数を低減させることができる。
また、第1フレキシブルプリント基板151と第2フレキシブルプリント基板152とは、第1フレキシブルプリント基板151と第2フレキシブルプリント基板152との間でXZ平面と平行な仮想面Sに対して対称の形状を備える。これにより、第1フレキシブルプリント基板151と第2フレキシブルプリント基板152との間でバネ定数に差が発生することを防止或いは抑制できる。従って、可動体5が回転したときに、第1フレキシブルプリント基板151および第2フレキシブルプリント基板152を、同様に、撓ませることができる。よって、第1フレキシブルプリント基板151のバネ定数と第2フレキシブルプリント基板152のバネ定数とが相違する場合と比較して、可動体5の回転が安定する。
さらに、本例では、湾曲基板部分154、湾曲基板部分158、および湾曲基板部分162のそれぞれには、湾曲した形状を保持するための形状保持部材167が固定されている。従って、フレキシブルプリント基板9に第1折り曲げ部156、第2折り曲げ部159、および第3折り曲げ部160を備えることが容易である。
ここで、フレキシブルプリント基板9を展開した場合の平面形状は、直線状の延びる直線状基板部分170と、直線状基板部分170の一方の端部分から当該直線状基板部分170の延設方向と交差する交差方向の一方に延びる第1延設基板部分171と、直線状基板部分170の他方の端部分から交差方向の一方に延びる第2延設基板部分172と、を備える。これにより、第1折り曲げ部156、第2折り曲げ部159、および第3折り曲げ部160を形成する前のフレキシブルプリント基板9の形状を簡易なものとすることができる。
また、本例では、可動体5がX軸回り、Y軸回り、Z軸回りに回転したときに、フレキシブルプリント基板9が撓みやすい。従って、可動体5を回転させる際に、フレキシブルプリント基板9の撓みに起因する負荷が小さい。よって、フレキシブルプリント基板9の撓みに起因する負荷が小さくなった分、可動体5をX軸回りおよびY軸回りに回転させるための振れ補正用磁気駆動機構10の駆動力を小さくできる。また、フレキシブルプリント基板9の撓みに起因する負荷が小さくなった分、可動体5をZ軸回りに回転させるためのローリング補正用磁気駆動機構13の駆動力を小さくできる。よって、振れ補正用磁気駆動機構10およびローリング補正用磁気駆動機構13の消費電力を、低く抑えることが可能となる。
(その他の実施の形態)
図16は、形状保持部材167の別の例の説明図である。第1の形態の形状保持部材167Aは、図16(a)に示すように、半円形状の断面を備える柱である。形状保持部材167Aを用いる場合には、湾曲基板部分154、湾曲基板部分158、および湾曲基板部分162のそれぞれを、形状保持部材167Aの半円形状の外周面部分167aに沿って引き回して、当該形状保持部材167Aに固定する。
第2の形態の形状保持部材167Bは、図16(b)に示すように、周方向の一部分に半円形状の凹曲面167bを備える柱である。形状保持部材167Bを用いる場合には、形状保持部材167Bを、湾曲基板部分154、湾曲基板部分158、および湾曲基板部分162のそれぞれの外周側に配置する。そして、湾曲基板部分154、湾曲基板部分158、および湾曲基板部分162のそれぞれを、半円形状の凹曲面167bに沿って引き回して、当該形状保持部材167Bに固定する。
ここで、可動体5から引き出すフレキシブルプリント基板9は、1枚でもよく、3枚以上でもよい。
また、引き出し基板部分153は、可動体5の+Z方向の側から引き出してもよい。すなわち、引き出し基板部分153は、可動体本体部17の+Z方向の端部分に接続されていてもよい。この場合には、引き出し基板部分153の+X方向の端に連続する湾曲基板部分154を、+X方向に向かって−Z方向に湾曲するものとして、第1折り曲げ部156を形成する。
ここで、フレキシブルプリント基板9に、第1折り曲げ部156および第3折り曲げ部160を、複数、設けてもよい。
なお、フレキシブルプリント基板は第1折り曲げ部156、第2折り曲げ部159、および第3折り曲げ部160のそれぞれを一つ備えていれば、可動体5がX軸回り、Y軸回り、およびZ軸回りに回転する際に撓みやすくなる。
1…振れ補正機能付き光学ユニット、2…レンズ、3…撮像素子、4…カメラモジュール、5…可動体、6…回転支持機構、7…ジンバル機構、8…固定体、9…カバー、9…フレキシブルプリント基板、10…振れ補正用磁気駆動機構、11…第1振れ補正用磁気駆動機構、12…第2振れ補正用磁気駆動機構、13…ローリング補正用磁気駆動機構、15…フレキシブルプリント基板、16…ホルダ、17…可動体本体部、18…可動体突出部、21〜28…側壁、30…円筒部分、31…小径筒部分、35…第1マグネット、36…第2マグネット、37…第3マグネット、41…プレートロール、42…プレートホルダ、43…球体、44…回転機構、45…与圧機構、47…プレートロール環状部、48…プレートロール延設部、50…プレートロール環状板、51…屈曲部分、51a…テーパーの内周面、52…プレートロール環状溝、53…固定部、53a・53b…矩形の突起、55…対向部、56…プレートホルダ環状部、56a…薄肉部分、57…プレートホルダ延設部、57a…プレートホルダ第1延設部分、57b…プレートホルダ第2延設部分、57c…プレートホルダ第3延設部分、58…プレートホルダ環状板、59…プレートホルダ環状壁、60…プレートホルダ円弧溝、61…第1凹曲面、65…リテーナ、65a…球体保持穴、66…リテーナ本体部、67…リテーナ突出部、67a…外側突出部、67b…内側突出部、70…板バネ、72…プレートロール固定孔、75…ジンバルフレーム、76…第1接続機構、77…第2接続機構、81…第1支持部材、82…第2支持部材、83…第2凹曲面、85…ジンバルフレーム本体部、85a…中央板部分、85b…第1傾斜板部分、85c…第2傾斜板部分、86…第1ジンバルフレーム延設部、86…第1ジンバルフレーム延設部、86a…第1ジンバルフレーム延設部第1延設部分、86b…第1ジンバルフレーム延設部第2延設部分、86c…第1ジンバルフレーム延設部第3延設部分、87…第2ジンバルフレーム延設部、87a…第2ジンバルフレーム延設部第1延設部分、87b…第2ジンバルフレーム延設部第2延設部分、87c…第2ジンバルフレーム延設部第3延設部分、90…開口部、92…ジンバルフレーム延設部貫通孔、93…支持部材固定用筒部、94…第1ジンバルフレーム延設部突部、95…第2ジンバルフレーム延設部突部、100…補強部材、100a…第1補強部分、100b…第2補強部分、100c…第3補強部分、101…接着剤注入孔、102…連通溝、103…補強部材貫通孔、104…補強部材第1突部、105…補強部材第2突部、109…ケース、110…枠部、111…第1枠部部分、111a…第1コイル固定孔、112…第2枠部部分、112a…開口部、113…第3枠部部分、113a…第2コイル固定孔、114…第4枠部部分、114a…第3コイル固定孔、115…第1コイル、116…第2コイル、117…第3コイル、120…溝部、120a…底面、120b…側面、121…凹部、121a…底面、121b…背面、121c…側面、121d…第1溝、121e…第2溝、125…ジンバルフレーム受け部材、126…スラスト受け部材、131…第1板部、131…第1板部、132…第2板部、131a…第2支持部材固定孔、133…第3板部、141…第1磁性板、142…第2磁性板、143…第3磁性板、145…移動範囲規定部、146…回転範囲規定部、151…第1フレキシブルプリント基板、152…第2フレキシブルプリント基板、153…引き出し基板部分(第1基板部分)、154…湾曲基板部分(第1湾曲基板部分)、155…平坦基板部分(第2基板部分/対向基板部分)、156…第1折り曲げ部、157…つづら折り部、158…湾曲基板部分(第2湾曲基板部分)、159…第2折り曲げ部、160…第3折り曲げ部、161…平坦基板部分(第3基板部分)、162…湾曲基板部分(第3湾曲基板部分)、163…接続基板部分、165…補強板、167・167A・167B…形状保持部材、170…直線状基板部分、171…第1延設基板部分、172…第2延設基板部分

Claims (10)

  1. カメラモジュールを備え、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、およびZ軸としたときに、前記X軸回り、前記Y軸回り、および前記Z軸回りに回転可能に支持された可動体と、
    前記可動体から引き出されたフレキシブルプリント基板と、を有し、
    前記フレキシブルプリント基板は、
    前記X軸および前記Y軸を含むXY平面に沿って延びる第1基板部分および当該第1基板部分の前記X軸方向の端からZ軸方向に湾曲する第1湾曲基板部分を備える第1折り曲げ部と、
    前記Y軸および前記Z軸を含むYZ平面に沿って延びる第2基板部分および当該第2基板部分の前記Y軸方向の端から前記X軸方向に湾曲する第2湾曲基板部分を備える第2折り曲げ部と、
    前記X軸および前記Z軸を含むXZ平面に沿って延びる第3基板部分および当該第3基板部分の前記Z軸方向の端から前記Y軸方向に湾曲する第3湾曲基板部分を備える第3折り曲げ部と、を備えることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。
  2. 前記Z軸は、前記カメラモジュールの光軸と一致することを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  3. 前記フレキシブルプリント基板は、前記可動体から、前記XY平面に沿って引き出されていることを特徴とする請求項2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  4. 前記第2折り曲げ部は、前記X軸方向で前記第2基板部分と隙間を介して対向する対向基板部分を備え、
    前記第2湾曲基板部分は、前記第2基板部分と前記対向基板部分とを接続することを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  5. 前記第2折り曲げ部は、複数設けられていることを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  6. 前記フレキシブルプリント基板として、前記Y軸方向に配列された第1フレキシブルプリント基板および第2フレキシブルプリント基板を備えることを特徴とする請求項2から5のうちのいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  7. 前記第1フレキシブルプリント基板と前記第2フレキシブルプリント基板とは、前記第1フレキシブルプリント基板と前記第2フレキシブルプリント基板との間で前記XZ平面と平行な仮想面に対して対称の形状を備えることを特徴とする請求項6に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  8. 前記第1湾曲基板部分、前記第2湾曲基板部分、および前記第3湾曲基板部分のそれぞれには、湾曲した形状を保持するための形状保持部材が固定されていることを特徴とする請求項2から7のうちのいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  9. 前記フレキシブルプリント基板を展開した場合の平面形状は、直線状の延びる直線状基板部分と、前記直線状基板部分の一方の端部分から当該直線状基板部分の延設方向と交差する交差方向の一方に延びる第1延設基板部分と、前記直線状基板部分の他方の端部分から前記第1延設基板部分と同一の方向に延びる第2延設基板分と、を備えることを特徴とする請求項2から8のうちのいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  10. 前記可動体を前記X軸回りおよび前記Y軸回りに回転させる振れ補正用磁気駆動機構と

    前記可動体を前記Z軸回りに回転させるローリング補正用磁気駆動機構と、を有することを特徴とする請求項2から9のうちのいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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