JP2021014612A - 7000系アルミニウム合金製部材の製造方法 - Google Patents

7000系アルミニウム合金製部材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021014612A
JP2021014612A JP2019129402A JP2019129402A JP2021014612A JP 2021014612 A JP2021014612 A JP 2021014612A JP 2019129402 A JP2019129402 A JP 2019129402A JP 2019129402 A JP2019129402 A JP 2019129402A JP 2021014612 A JP2021014612 A JP 2021014612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
temperature
series aluminum
manufacturing
plastic working
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019129402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7244195B2 (ja
Inventor
寛哲 細井
Hiroaki Hosoi
寛哲 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2019129402A priority Critical patent/JP7244195B2/ja
Priority to CN202010619317.9A priority patent/CN112210734B/zh
Priority to US16/925,529 priority patent/US11512376B2/en
Publication of JP2021014612A publication Critical patent/JP2021014612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7244195B2 publication Critical patent/JP7244195B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/04Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon
    • C22F1/047Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon of alloys with magnesium as the next major constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/04Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon
    • C22F1/053Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon of alloys with zinc as the next major constituent

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】T1調質のアルミニウム合金押出形材に塑性加工を施して製品化するにあたり、塑性加工時の割れ発生を防止するとともに、製品の引張残留応力をいっそう低減し、耐応力腐食割れ性を向上させる、7000系アルミニウム合金製造部材の製造方法を提供する。【解決手段】T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材を150℃以上の温度範囲に昇温させた後、前記温度範囲内で塑性加工を行い、次いで冷却した後、人工時効処理を行う。昇温開始からの時間をt(s)、時間tにおける前記押出形材の温度をT(t)(℃)、昇温過程で前記押出形材が140℃に達するまでの時間をt1、冷却過程で前記押出材が再び140℃に達するまでの時間をt2としたとき、t1≦t≦t2の区間における{T(t)−140}2の積分値(=F140)が5×105(℃2・s)以下になるように規制する。【選択図】図1

Description

本発明は、7000系アルミニウム合金製部材の製造方法に関わり、特にT1調質の7000系アルミニウム合金押出形材を塑性加工して7000系アルミニウム合金製部材を製造する方法に関わる。
アルミニウム合金は、 密度が約2.7gcm−3と鋼の約1/3であることから、 近年、軽量化が重視される輸送機分野、特に自動車への適用が拡大している。特にアルミニウム合金製押出形材は、追加の加工なしで、任意の肉厚配分を有する閉断面の長尺材が得られるという特長があり、自動車の骨格部品や、エネルギ吸収部品などへの積極的な採用が拡大している。そのような骨格部品としてロッカー、サイドメンバー、ピラー等があり、エネルギ吸収部品としてドア補強材、バンパー補強材、ルーフ補強材等がある。
自動車部品を、鋼部品からアルミニウム合金製押出形材から製造される部品に置換して得られる軽量化効果は、アルミニウム合金の強度(耐力)に大きく依存する。このため、自動車の骨格部品やエネルギー吸収部品向けに、高強度アルミニウム合金の開発が進められている。
高強度アルミニウム合金として代表的なものに、析出硬化型合金である6000系(Al−Mg−Si−(Cu)系)及び7000系(Al−Zn−Mg−(Cu)系)がある。一般的に、6000系アルミニウム合金は0.2%耐力で200〜350MPa程度、7000系アルミニウム合金は0.2%耐力で300〜500MPa程度が、T5、T6又はT7調質で得られる。特に7000系アルミニウム合金は高強度が得られ,高い軽量化効果が期待できる。
一方、高強度の7000系アルミニウム合金では、腐食環境下で引張応力が絶えず生じている箇所において生じる割れ、すなわち応力腐食割れ(SCC)が問題となっている。この応力腐食割れは鋭敏であるため、進展が早く、強く忌避される。
応力腐食割れは一般に高強度材であるほど生じやすく、応力腐食割れがネックとなって、自動車部品への7000系アルミニウム合金の採用が見送られることも多々ある。
応力腐食割れは、引張応力がある閾値以上に生じている箇所が、腐食環境にさらされることで発生する。この引張応力は、製造中の塑性加工、切削加工、熱処理工程において生じた引張残留応力が要因となって生じることが多い。
アルミニウム合金押出形材を自動車部品にするためには、一般に、塑性加工や切削加工などの追加加工が必要となる。塑性加工は、機械的力により材料を変形させ、材料を所定の形状、寸法の製品に成形する手段であり、アルミニウム合金押出形材の長手方向の形状を変化させる曲げ加工、プレス機により断面を潰したり拡大させたりする変断面加工、プレス機により穴あけや切断を行う剪断加工等がこれに含まれる。
アルミニウム合金製部材(アルミニウム合金押出形材に追加加工や熱処理を施して得られた部材)の引張残留応力は、追加加工(塑性加工や切削加工)又は熱処理によって発生する。特に問題となるのは、塑性加工によって生じる引張残留応力である。アルミニウム合金押出形材に対して行われる塑性加工の代表例は、上記した曲げ加工、変断面加工及び剪断加工である。
曲げ加工には種々の方法があるが、総じて、曲げ内側(凹側)と側面の一部に長手方向に沿って高い引張残留応力が生じる。変断面加工は、変断面加工に伴い曲げ変形する辺の凹側の面の断面周方向に沿って高い残留応力が生じる。このように、曲げ加工と変断面加工では、基本的に曲げ内側に高い引張残留応力が生じる。剪断加工では、一般に剪断変形部(剪断加工により塑性変形した箇所)に引張残留応力が生じることが多い。切削加工では、表面に高い引張残留応力が生じることは少ない。
7000系アルミニウム合金製部材に生じる引張残留応力を抑制する技術として、特許文献1には、T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材に所定の条件で復元処理(熱処理)を施した後、常温で塑性加工を施し、その後人工時効処理を施すことが記載されている。なお、T1調質とは、押出加工後に自然時効以外は調質処理されていない状態を意味する。
また、特許文献2には、7000系アルミニウム合金押出形材に溶体化処理及び焼き入れ後、50〜100℃×1〜30分の熱処理を施し、続いて100〜200℃に昇温し、その温度範囲内で塑性加工(温間加工)を行い、冷却後、人工時効処理を施すことが記載されている。
特許第5671422号公報 特開2009−114514号公報
特許文献1の技術によれば、T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材を、割れの発生なく常温で塑性加工ができ、製品(アルミニウム合金製部材)の引張残留応力を低減して耐応力腐食割れ性を向上させることができる。しかし、一層の耐応力腐食割れ性の向上が求められている。
特許文献2の技術によれば、W調質又はT4調質のアルミニウム合金押出形材を、割れの発生なしに塑性加工することができ、引用文献2には、製品の耐応力腐食割れ性が優れることが記載されている。しかし、特許文献2の技術は、より低コスト化が可能なT1調質のアルミニウム合金押出形材に適応したものではなく、また、溶体化処理と温間加工の間に別の熱処理が必要であって工程も複雑である。
本発明は、T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材に塑性加工を施して、製品化するにあたり、塑性加工時の割れ発生を防止するとともに、製品(アルミニウム合金製部材)の引張残留応力をいっそう低減し、耐応力腐食割れ性を向上させることを目的とする。
本発明は、7000系アルミニウム合金押出形材を略室温から昇温して所定の温度範囲内の温度に到達させた後、前記温度範囲内で塑性加工を行い、次いで冷却した後、人工時効処理を行う7000系アルミニウム合金製部材の製造方法において、前記7000系アルミニウム合金押出形材がT1調質材であり、前記温度範囲が150℃以上であり、昇温開始からの時間をt(単位:s)、時間tにおける前記押出形材の温度をT(t)(単位:℃)、昇温過程で前記押出形材が140℃に達するまでの時間をt、冷却過程で前記押出形材が再び140℃に達するまでの時間をtとしたとき、t≦t≦tの区間における{T(t)−140}の積分値が5×10(単位:℃・s)以下であることを特徴とする。
本発明によれば、T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材に塑性加工を施して製品化するにあたり、塑性加工による割れの発生を防止し、製品(7000系アルミニウム合金製部材)の強度を犠牲にすることなく、製品の引張残留応力を低減し、耐応力腐食割れ性を向上させることができる。
そして、本発明によれば、昇温−塑性加工−冷却の過程で、塑性加工を150℃以上で行い、かつ前記積分値を5×10(単位:℃・s)以下となるようにする、という比較的単純な方法で上記効果を得ることができる。
また、本発明では、T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材を素材として用いるので、強度が求められるドア補強材、バンパー補強材、ルーフ補強材等のエネルギー吸収部品、及びロッカー、サイドメンバー、ピラー等の自動車骨格部品を、低コストで製造することができる。
本発明のプロセスのフロー図である。 昇温−塑性加工−冷却の工程における7000系アルミニウム合金押出形材の温度履歴(温度と時間の関係)を説明する図である。 実施例1の温度履歴測定用試験材を500℃に設定された空気炉に挿入したときに得られた前記試験材の温度履歴である。 実施例1で得られた7000系アルミニウム合金押出形材の塑性加工時の温度と割れ発生状況の関係を示す図である。 実施例2に使用した7000系アルミニウム合金押出形材の断面模式図(5A)、塑性変形後の側面模式図(5B)、及び図5BのI−I、II−II、III−IIIの各断面図(5C)である。 ≦t≦tの区間における{T(t)−140}の積分値(F140)と、従来プロセスを基準としたときの0.2%耐力の割合(100分率)の関係を示す図である。 ≦t≦tの区間における{T(t)−140}の積分値(F140)と、従来プロセスを基準としたときの引張強さの割合(100分率)の関係を示す図である。
以下、本発明に係る7000系アルミニウム合金製部材の製造方法について、より具体的に説明する。この製造方法は、図1に示すように、T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材を製造する工程(P1)、押出形材を室温(R.T.)から所定の昇温速度で150℃以上の温度に昇温する工程(P2)、前記温度範囲で押出形材を塑性加工する工程(P3)、押出形材を所定の冷却速度で室温まで冷却する工程(P4)、及び時効処理(P5)の5つの工程からなる。
(T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材)
本発明に係る7000系アルミニウム合金製部材の製造方法では、素材として7000系アルミニウム合金押出形材のT1調質材が用いられる。
本発明が適用される7000系(Al−Mg−Zn(−Cu)系)アルミニウム合金の組成は特に限定的ではない。しかし、好ましい組成として、Zn:3.0〜9.0質量%、Mg:0.4〜2.5質量%、Cu:0.05〜2.0質量%、Ti:0.005〜0.2質量%を含有し、さらに、Mn:0.01〜0.3質量%、Cr:0.01〜0.3質量%、Zr:0.01〜0.3質量%の1種又は2種以上を含有し、残部Al及び不可避不純物からなる組成を挙げることができる。
本発明においてT1調質材とは、押出加工後に自然時効のみの調質処理をされている材料を意味する。また、本発明において押出形材とは、JISH4100に規定された形材の定義に従う押出材、及びJISH4080に規定された管の定義に従う押出材を意味し、中空形材と中実形材の両方が含まれる。
7000系アルミニウム合金製部材の例として、ドア補強材、バンパー補強材、ルーフ補強材等のエネルギー吸収部品、及びロッカー、サイドメンバー、ピラー等の自動車骨格部品が挙げられる。
(押出形材の温度履歴)
図2は、図1に示すP2〜P4の一連の工程(昇温→塑性加工→冷却)において、押出形材の温度と時間の関係(温度履歴)の一例を示すグラフである。図2において、直交座標の横軸が昇温開始からの時間t(単位:s)であり、縦軸が時間tにおける押出形材の温度T(単位:℃)である。
昇温工程において押出形材は室温(R.T.)から所定の昇温速度で昇温され、150℃以上の温度(到達温度)に到達し、押出形材に対し塑性加工が行われ、冷却工程において所定の冷却速度で室温まで冷却される。
7000系アルミニウム合金押出形材は、高温に長時間晒されるほど、人工時効処理後の0.2%耐力(及び引張強さ)が低下する傾向にあり、特に140℃を超える高温に長時間晒されたとき、その影響が顕著に生じる。このため本発明では、時刻tにおける押出形材の温度T(t)が臨界温度(140℃)を超えたときの超過温度{T(t)−140}を、本発明を表現するパラメーターとして選択した。
昇温工程で押出形材が140℃に達するまでの時間をt、冷却過程で前記押出形材が再び140℃に達するまでの時間をtとしたとき、本発明では、t≦t≦tの区間における{T(t)−140}の積分値F140が5×10(単位:℃・s)以下に制限される。この積分値F140は、下記式(1)で表される。なお、後述する実施例(図6,7)に示すように、アルミニウム合金押出形材の強度に対する温度履歴の影響を整理する因子として、この積分値F140を採用したことにより、温度履歴と耐力比(YS/YS)及び引張強さ比(TS/TS)の関係が、精度よく線形で整理できる。
Figure 2021014612
前記積分値F140が5×10・s以下のとき、従来の製造方法に比べて、ほとんど遜色のない、高強度を有する7000系アルミニウム合金部材を製造することができる。一方、この積分値F140が5×10・sを超えるとき、従来の製造方法に比べて、7000系アルミニウム合金部材の人工時効処理後の0.2%耐力及び引張強さの低下が顕在化する。
昇温工程における昇温速度、到達温度、到達温度での保持時間及び冷却工程における冷却速度は、前記積分値F140が5×10・s以下という条件内で、適宜選択できる。
なお、本発明が主な対象とする自動車部材は、大量生産が前提であり、経済的な観点からもサイクルタイム(部品1つを生産するために必要な時間)の極小化が重要である。昇温及び塑性加工の工程では、加熱装置及びプレス装置によりアルミニウム合金押出形材が1個ずつ処理されるため、サイクルタイムの極小化には、昇温及び塑性加工の工程に要する時間を短縮する必要がある。自動車業界の一般的なサイクルタイム目標は60s以下(1時間当たり60個以上の生産性)であり、そのためには昇温及び塑性加工の工程を60s以下で終了することが好ましく、昇温速度は好ましくは3℃/s以上、より好ましくは5℃/s以上とする。
一方、冷却工程では、冷却装置により複数の製品(アルミニウム合金部材)を連続的に処理することができるため、冷却速度をサイクルタイムの観点で選択する必要はない。しかし、冷却速度が大きいほど、人工時効処理後の0.2%耐力(及び引張強さ)が上がるため、冷却速度は好ましくは3℃/s以上とする。
(塑性加工)
本発明では、7000系アルミニウム合金押出形材を室温から150℃以上の温度(到達温度)に昇温させ、昇温した箇所に塑性加工(温間加工)を施した後、当該箇所を冷却する。前記到達温度の上限値は、前記積分値F140を5×10・s以下に保つことができる限り、特に制限がないが、現実的にみて300℃以下であることが好ましい。
昇温工程でアルミニウム合金押出形材を昇温させる箇所は、少なくとも塑性加工が予定されている箇所が含まれていればよく、アルミニウム合金押出形材の全体(全長)でも、長手方向の一部(例えば塑性加工が行われる箇所及びその近傍)でもよい。塑性加工には、一般的に、曲げ加工、変断面加工及び剪断加工が含まれる。なお、塑性加工時の温度低下を防止するため、塑性加工時に押出形材に接触する金型、ジグ等を、昇温工程における到達温度又はその近傍の温度に保っておくことが好ましい。
7000系アルミニウム合金押出形材に対する塑性加工を150℃以上で行うことにより、塑性加工時の割れの発生を防止するとともに、塑性加工により製品(7000系アルミニウム合金製部材)に生じる引張残留応力を低減することができる。しかし、塑性加工時の温度が150℃未満では、割れの発生を防止する効果が十分でなく、割れの発生がなかったとしても、塑性加工により製品に生じる引張残留応力を十分低減することができない。引張残留応力を低減するとの観点からは、塑性加工時の温度は170℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましい。人工時効処理後の0.2%耐力(及び引張強さ)を向上させるには、塑性加工後の冷却は、3℃/秒以上の冷却速度で行うことが好ましい。
(人工時効処理)
人工時効処理は、製品(7000系アルミニウム合金製部材)の機械的特性、特に0.2%耐力値を向上させるために行う。人工時効処理の条件は特に限定的ではなく、通常の7000系アルミニウム合金で行われている一般的な時効処理条件、例えば120〜160℃×6〜24時間で行うことができる。又は、一般的な時効処理より高温・長時間の条件で時効処理(過時効処理)を行うことができる。
T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材を室温から昇温し、到達温度を種々変化させ、当該到達温度にて塑性加工(温間加工)を施し、割れが発生しない温度条件を調査した。この7000系アルミニウム合金は、Mg:1.4質量%、Zn:6.5質量%、Cu:0.15質量%、Zr:0.15質量%、Cr:0.03質量%、Ti:0.025質量%を含み、残部Al及び不純物からなる。前記押出形材は、断面が高さ約50mm×幅約150mmの矩形輪郭を有し、2個の中空部を有し、肉厚が2〜4mmで、長さ約150mmの一対のフランジと、前記一対のフランジに等間隔で接続する3つの長さ約50mmのウエブからなる。この押出形材は、例えばバンパーリインフォースの素材として用いられる。
前記押出形材を押出方向に対し垂直に一定長さに切断し、温度履歴測定用の試験材と複数個の塑性加工用の試験材を作成した。
前記試験材の昇温は500℃に設定した空気炉で行った。まず、温度履歴測定用の試験材のウエブに熱電対を添付し、前記空気炉に装入して、前記試験材の温度履歴を測定した。その結果を図3に示す。前記温度履歴から、前記試験材が前記空気炉に装入されてから種々の温度(到達温度)に到達するまでの時間(到達時間)を求めた。なお、図3に示されるように、350℃までの昇温速度は約5℃/sであった。
次に塑性加工用の試験材を1個ずつ前記空気炉に装入し、所定の到達温度に到達後(すなわち、所定の到達時間経過後すぐ)、前記試験材を前記空気炉から取出し、直ちに塑性加工(温間加工)を施した。塑性加工は通常のプレス機を用い、上下平行な金型を前記到達温度に保持し、前記試験材の断面高さが20mmになるまで潰し加工を行った。
潰し加工された箇所では、ウエブは大きく曲げ変形し、前記到達温度によっては、ウエブの曲げ外側に、曲げの稜線と平行な割れや肌荒れの発生が確認された。前記到達温度とウエブの曲げ外側の外観品質の関係をプロット(×、△、○)したものを図4に示す。図4において、×は明確な割れの発生、△は軽微な亀裂の発生、○は肌荒れのみの発生を意味する。
図4に示すように、塑性加工時の温度(到達温度)が150℃以上のとき、塑性加工(潰し加工)で割れが生じていない。
T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材に対し、室温を超える種々の温度で塑性加工を施し、塑性加工温度と引張残留応力の関係を調査した。この7000系アルミニウム合金の組成は、実施例1のものと同じである。前記押出形材は、例えばドアビームの素材として用いられるもので、図5Aに示すように、互いに平行な一対のフランジと前記一対のフランジを連結する一対のウエブからなり、高さが35mmで、前記フランジとウエブは互いに垂直である。一対のフランジのうち一方のフランジ(薄肉側フランジ)は、肉厚が2.2mmで幅が約34mmであり、他方のフランジ(厚肉側フランジ)は、肉厚が5.6mmで、幅が40mmである。また、前記ウエブは共に肉厚が2mmで、長さが27.2mmである。
前記押出形材を押出方向に対し垂直に一定長さに切断し、厚肉側フランジの突出部を切除し、複数個の試験材を作成した。
前記試験材を500℃に設定した空気炉に挿入して加熱し、500℃に到達後、空気炉から取出し、接触式温度計で温度を管理しつつ冷却し、各試験温度(300℃、250℃、200℃、150℃、50℃)に達した時点で、直ちに塑性加工を行った。塑性加工は通常のプレス機を用い、上下平行な金型を前記試験温度に保持し、前記試験材の先端から長さ200mmまでを、断面高さが25mmになるまで潰し加工を行った。なお、試験材は各試験温度ごとに2個ずつとし、それぞれに同じ潰し加工を行った。
潰し加工後の試験材は、直ちに室温まで強制空冷した。
潰し加工された箇所では、ウエブは大きく曲げ変形している。
潰し加工後の試験材(時効処理前)を用い、潰し加工によりウエブの曲げ外側に発生した残留応力を、X線応力測定装置MSF−3M(リガク株式会社製)を用いて測定した。測定箇所は、潰し加工された領域(断面高さ25mmの領域)と潰し加工されていない領域(断面高さ35mmの領域)の間の領域における厚肉側フランジ近傍位置(測定箇所A)と、潰し加工された領域における厚肉側フランジ近傍位置(測定箇所B)とした。測定条件及び解析条件を表1に示し、測定箇所A,Bを図5B、5Cに○印で示す。測定箇所Aは略平坦であり、測定箇所Bは凹部である。
塑性加工温度と測定結果を表2に示す。表2に示す引張残留応力の値は2個の試験材の平均値である。表2において、−の付与された数値は圧縮残留応力である。
Figure 2021014612
Figure 2021014612
表2に示すように、塑性加工温度がR.T.に近い50℃のとき、測定箇所A,Bの両方において高い引張残留応力が発生するが、塑性加工温度が150℃以上では、引張残留応力が50℃のときの60%以下に低減される。また、塑性加工温度が150℃を超えると引張残留応力の低下が顕著であった。なお、塑性加工温度が150℃以上のとき、ウエブに発生した引張残留応力の大きさは十分に低く、その値が人工時効処理によって大きく変化しないことが確認された。
実施例1と同じT1調質の7000系アルミニウム合金押出形材を用い、そのフランジから長手方向が押出平行方向となるようにJIS13B号試験片(No.1〜23)を作成した。この試験片の厚さは3mmである。このうちNo.1〜20の試験片を室温から昇温し、到達温度を種々変化させ、当該到達温度にて所定時間保持し、続いて室温まで種々の冷却速度で冷却した後、時効処理を施し、機械的性質を測定した。
No.1〜20の試験片の到達温度は150℃、200℃、250℃、275℃のいずれかとし、前記到達温度への昇温は、前記到達温度に保持したオイルバス(150℃、200℃)又は硝石炉(250℃、275℃)で行った。前記到達温度における保持時間は30s、60s、90s、150s、180sのいずれかとし、冷却方法は自然空冷又は水冷とした。前記到達温度から140℃までの冷却速度は、自然空冷の場合約1℃/s、水冷の場合約100℃/sであった。なお、各試験片の温度履歴は、各試験片にT熱電対をカプトン(登録商標)テープで添付して測定した。
また、従来技術との比較のため、No.21〜23の試験片を再加熱して溶体化処理した後(480℃で3600s保持後、ファン空冷)、No.1〜20の試験片と同じ条件で時効処理し、機械的性質を測定した。
時効処理後の試験片(No.1〜23)を用い、JISZ2241(2011)に準拠して引張試験を実施し、機械的性質(0.2%耐力、引張強さ、破断伸び)を測定した。
表3に、No.1〜20の試験片の到達温度、到達温度での保持時間、冷却方法、引張強さ、0.2%耐力、破断伸び、及びF140の値と、No.21〜23の試験片の溶体化処理条件(保持温度、保持時間)、0.2%耐力、引張強さ及び破断伸びを示す。
さらに、従来技術で処理した試験片(No.21〜23の試験片)の0.2%耐力の平均値を基準値(YS)とし、前記基準値に対するNo.1〜20の各試験片の0.2%耐力値(YS)の割合((YS/YS)×100)を求め、表3に記載した。また、従来技術で処理した試験片(No.21〜23の試験片)の引張強さの平均値を基準値(TS)とし、前記基準値に対するNo.1〜20の各試験片の引張強さ(TS)の割合((TS/YS)×100)を求め、表3に記載した。
表3のデータを基に、(YS/YS)×100とF140との関係、及び(TS/YS)×100とF140との関係を図6,7のグラフに示す。
Figure 2021014612
図6,7に示すように、No.1〜20の試験片のうち、F140≦5×10(℃・s)を満たす試験片において、(YS/YS)×100又は(TS/YS)×100の値として90%以上が得られている。つまり、F140≦5×10(℃・s)のとき、従来技術(No.21〜23)と比較したときの0.2%耐力の変化率(低下率)を、ほぼ10%以下に抑えることができている。なお、強度部材では、機械的性質のうち0.2%耐力が最も重要視されている。
以上の[実施例1]〜[実施例3]に示されたように、T1調質の7000系アルミニウム合金押出形材に塑性加工を加えてアルミニウム合金部材を製造する場合に、塑性加工時の温度が150℃以上のとき、塑性加工において割れの発生が防止され、かつ引張残留応力が低減する。また、塑性加工時の7000系アルミニウム合金押出形材の温度履歴において、F140が5×10(℃・s)以下のとき、時効処理後に従来材と比べて遜色のない高強度を得ることができる。

Claims (4)

  1. 7000系アルミニウム合金押出形材を略室温から昇温して所定の温度範囲内の温度に到達させた後、前記温度範囲内で塑性加工を行い、次いで冷却した後、人工時効処理を行う7000系アルミニウム合金製部材の製造方法において、前記7000系アルミニウム合金押出形材がT1調質材であり、前記温度範囲が150℃以上であり、昇温開始からの時間をt(s)、時間tにおける前記押出形材の温度をT(t)(℃)、昇温過程で前記押出形材が140℃に達するまでの時間をt、冷却過程で前記押出形材が再び140℃に達するまでの時間をtとしたとき、t≦t≦tの区間における{T(t)−140}の積分値が5×10(℃・s)以下であることを特徴とする7000系アルミニウム合金製部材の製造方法。
  2. 昇温速度が3℃/s以上であることを特徴とする請求項1に記載された7000系アルミニウム合金製部材の製造方法。
  3. 前記塑性加工が変断面加工、曲げ加工、剪断加工のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載された7000系アルミニウム合金製部材の製造方法。
  4. 前記7000系アルミニウム合金製部材がエネルギー吸収部品又は自動車骨格部品であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された7000系アルミニウム合金製部材の製造方法。
JP2019129402A 2019-07-11 2019-07-11 7000系アルミニウム合金製部材の製造方法 Active JP7244195B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019129402A JP7244195B2 (ja) 2019-07-11 2019-07-11 7000系アルミニウム合金製部材の製造方法
CN202010619317.9A CN112210734B (zh) 2019-07-11 2020-07-01 7000系铝合金制构件的制造方法
US16/925,529 US11512376B2 (en) 2019-07-11 2020-07-10 Method for manufacturing 7000-series aluminum alloy member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019129402A JP7244195B2 (ja) 2019-07-11 2019-07-11 7000系アルミニウム合金製部材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021014612A true JP2021014612A (ja) 2021-02-12
JP7244195B2 JP7244195B2 (ja) 2023-03-22

Family

ID=74059004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019129402A Active JP7244195B2 (ja) 2019-07-11 2019-07-11 7000系アルミニウム合金製部材の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11512376B2 (ja)
JP (1) JP7244195B2 (ja)
CN (1) CN112210734B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021149411A1 (ja) * 2020-01-20 2021-07-29 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金製部材の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220648A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Togo Seisakusho Corp アルミニウム合金製コイルばねとその製造方法
JP2009114514A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 温間加工性に優れたAl−Zn−Mg−Cu合金押出材およびその製造方法ならびに該押出材を用いた温間加工材
JP2010159489A (ja) * 2008-12-09 2010-07-22 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 7000系アルミニウム合金材の成形加工方法及び該7000系アルミニウム合金材の成形加工方法により成形される成形加工品
JP2013023753A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Kobe Steel Ltd 高強度7000系アルミニウム合金部材の製造方法および高強度7000系アルミニウム合金部材
JP2014147958A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Kobe Steel Ltd 高強度7000系アルミニウム合金部材および高強度7000系アルミニウム合金部材の製造方法
JP2019143232A (ja) * 2018-02-24 2019-08-29 アイシン軽金属株式会社 アルミニウム合金を用いた曲げ成形品の製造方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU725069B2 (en) * 1997-08-04 2000-10-05 Hoogovens Aluminium Profiltechnik Gmbh High strength Al-Mg-Zn-Si alloy for welded structures and brazing application
KR20060033013A (ko) * 2003-07-14 2006-04-18 토소우 에스엠디, 인크 저 전도 백킹 플레이트를 갖는 스퍼터링 타겟 조립체 및 그제조 방법
WO2005040440A1 (ja) * 2003-10-23 2005-05-06 Aisin Keikinzoku Co., Ltd. 衝撃吸収性に優れたアルミニウム合金押出形材
BRPI0606957B1 (pt) * 2005-02-10 2016-09-13 Alcan Rhenalu produto trabalhado de liga à base de alumínio laminado ou forjado e processo para a sua produção
AT504089B1 (de) * 2006-09-04 2008-08-15 Aluminium Lend Gmbh & Co Kg Aluminiumlegierung und verfahren zu deren herstellung
CN102108463B (zh) * 2010-01-29 2012-09-05 北京有色金属研究总院 一种适合于结构件制造的铝合金制品及制备方法
CN102796974B (zh) * 2012-08-13 2013-12-18 北京有色金属研究总院 一种改进的7000系铝合金双级过时效热处理工艺
CN102796973B (zh) * 2012-08-13 2014-01-29 北京有色金属研究总院 一种改善7xxx系铝合金微观组织和综合性能的多级时效处理方法
JP6273158B2 (ja) * 2013-03-14 2018-01-31 株式会社神戸製鋼所 構造材用アルミニウム合金板
JP5968285B2 (ja) * 2013-09-09 2016-08-10 株式会社神戸製鋼所 バンパー補強材及びその製造方法
JP6406971B2 (ja) * 2014-10-17 2018-10-17 三菱重工業株式会社 アルミニウム合金部材の製造方法
JP2016151045A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 株式会社神戸製鋼所 耐応力腐食割れ性に優れた7000系アルミニウム合金部材の製造方法
AU2016333860B2 (en) * 2015-10-08 2019-09-19 Novelis Inc. A process for warm forming a hardened aluminum alloy
CN105349855A (zh) * 2015-10-23 2016-02-24 安徽华铝铝业有限公司 一种耐腐蚀耐磨铝管及其制备方法
JP6677584B2 (ja) * 2016-06-17 2020-04-08 株式会社神戸製鋼所 エネルギー吸収部材の製造方法
CN106756319A (zh) * 2016-12-13 2017-05-31 中国科学院金属研究所 一种用于制备高强高塑铝基复合材料的铝合金和铝基复合材料
CN108220845A (zh) * 2017-12-29 2018-06-29 西南铝业(集团)有限责任公司 一种用于重载列车牵引杆的超高强7系铝合金材料的固溶时效工艺
CN108239714B (zh) * 2018-02-02 2020-03-13 广西南南铝加工有限公司 高速动车用Al-Zn-Mg铝合金空心型材的生产方法
CN109136689B (zh) * 2018-10-22 2019-09-10 广西平果百矿高新铝业有限公司 一种Al-Zn-Mg-Cu超高强铝合金及其快速挤压在线淬火生产方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220648A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Togo Seisakusho Corp アルミニウム合金製コイルばねとその製造方法
JP2009114514A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 温間加工性に優れたAl−Zn−Mg−Cu合金押出材およびその製造方法ならびに該押出材を用いた温間加工材
JP2010159489A (ja) * 2008-12-09 2010-07-22 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 7000系アルミニウム合金材の成形加工方法及び該7000系アルミニウム合金材の成形加工方法により成形される成形加工品
JP2013023753A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Kobe Steel Ltd 高強度7000系アルミニウム合金部材の製造方法および高強度7000系アルミニウム合金部材
JP5671422B2 (ja) * 2011-07-25 2015-02-18 株式会社神戸製鋼所 高強度7000系アルミニウム合金部材の製造方法および高強度7000系アルミニウム合金部材
JP2014147958A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Kobe Steel Ltd 高強度7000系アルミニウム合金部材および高強度7000系アルミニウム合金部材の製造方法
JP2019143232A (ja) * 2018-02-24 2019-08-29 アイシン軽金属株式会社 アルミニウム合金を用いた曲げ成形品の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021149411A1 (ja) * 2020-01-20 2021-07-29 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金製部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11512376B2 (en) 2022-11-29
CN112210734A (zh) 2021-01-12
CN112210734B (zh) 2022-03-04
US20210079507A1 (en) 2021-03-18
JP7244195B2 (ja) 2023-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10487383B2 (en) Method for producing 7000-series aluminum alloy member excellent in stress corrosion cracking resistance
RU2524017C2 (ru) Способ формирования листовых компонентов из алюминиевого сплава
JP6113111B2 (ja) 鉄合金の熱機械処理、及び関連する合金並びに物品
CN101243196B (zh) 形变铝aa7000-系列合金产品和制造所述产品的方法
JP5671422B2 (ja) 高強度7000系アルミニウム合金部材の製造方法および高強度7000系アルミニウム合金部材
US20180023174A1 (en) Aluminum alloy sheet
CN109072390B (zh) 用于精整经挤出的钛产品的改进方法
US10029624B2 (en) Sheet metal molding for motor vehicles and process for producing a sheet metal molding for motor vehicles
US20180148815A1 (en) High-strength hot-forged aluminum alloy
US20210292861A1 (en) Process for manufacturing thin sheets made of 7xxx aluminum alloy suitable for shaping and assembly
JP7244195B2 (ja) 7000系アルミニウム合金製部材の製造方法
RU2492275C1 (ru) Способ изготовления плит из двухфазных титановых сплавов
CN110551953A (zh) 具有中间淬火的高强度铝热冲压
JP7046780B2 (ja) 7000系アルミニウム合金製部材の製造方法。
JP6005539B2 (ja) 高強度7000系アルミニウム合金部材の製造方法
WO2021149411A1 (ja) アルミニウム合金製部材の製造方法
JP6795460B2 (ja) 耐応力腐食割れ性に優れた7000系アルミニウム合金部材の製造方法
RU2793901C9 (ru) Способ получения материала для высокопрочных крепежных изделий
RU2793901C1 (ru) Способ получения материала для высокопрочных крепежных изделий
KR101728009B1 (ko) 알루미늄 합금 제품의 제조 방법
CN110462091B (zh) 生产铜镍锡合金的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7244195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150