[第1実施形態]
図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態である自動かんな盤1の概略構成について説明する。
自動かんな盤1は、テーブル43が有する載置面431に載置された被切削部材CMを切削領域CAに移送し、切削領域CAを通過する被切削部材CMの上方面を切削可能に構成されている。本実施形態においては、自動かんな盤1は、テーブル43に載置された被切削部材を図1に示した矢印の移送方向に移送する。
以下の説明では、便宜上、移送方向を前後方向と定義し、自動かんな盤1における被切削部材CMが移送される先を後側、反対側を前側と定義する。すなわち、被切削部材CMは、自動かんな盤1の前側から後側に向けて移送される。また、テーブル43における被切削部材CMを載置するための載置面431に垂直な方向を上下方向と定義し、上下方向のうちテーブル43から切削部材に向かう方向を上方向と定義し、上方向の逆方向を下方向と定義する。さらに、前後方向および上下方向に垂直な方向を左右方向と定義する。左右方向のうち、移送方向に向かって左側を左方向と定義し、移送方向に向かって右側を右方向と定義する。
図示するように、自動かんな盤1は、切削機能を有する本体ユニット10を備える。本体ユニット10の上方にはトップカバー41が配置され、下方には、ベース80が配置されている。ベース80の上部には、テーブル43が配置される。また、本体ユニット10の左側方には左側方カバー46が配置され、右側方には右側方カバー47が配置される。
トップカバー41には、昇降ハンドル48が設けられている。昇降ハンドル48は、上下方向に延在する回動軸周りに回動可能に構成されている。本体ユニット10は、昇降ハンドル48が使用者によって回動されることによって、テーブル43に対して相対的に上下方向に昇降可能に構成されている。本体ユニット10が昇降することによって、本体ユニット10とテーブル43と左側方カバー46と右側方カバー47とによって囲われた切削領域CAの上下方向の長さは調整可能である。被切削部材CMの厚さ(上下方向の長さ)に応じて切削領域CAの上下方向の長さが調整されることによって、自動かんな盤1は種々の厚さの被切削部材CMを切削可能に構成されている。
テーブル43の前側端部には、前側補助テーブル44が、左右方向に延在する回動軸周りに回動可能に支持されている。また、テーブル43の後側端部には、後側補助テーブル45が、左右方向に延在する回動軸周りに回動可能に支持されている。前側補助テーブル44は、被切削部材CMを載置可能な載置面441を有する。後側補助テーブル45は、被切削部材CMを載置可能な載置面451を有する。前側補助テーブル44および後側補助テーブル45が水平状態(開状態)のときには、載置面441と、載置面431と、載置面451とは、同一平面上に位置するように構成されている。前側補助テーブル44および後側補助テーブル45が回動軸周りに上方側へ回動した状態のときは、前側補助テーブル44および後側補助テーブル45は、テーブル43の前後端部上方に折り畳まれた状態(閉状態)となる。
なお、上述したように、本体ユニット10とテーブル43と左側方カバー46と右側方カバー47とによって囲われた領域を切削領域CAと定義する。また、図2に示すように、移送される被切削部材CMが通過する領域を移送領域TAと定義する。さらに、図3に示すように、昇降ハンドル48を含むトップカバー41よりも上方側の領域をカバー上方領域CUAと定義する。メインハウジング100の上端よりも上方の領域をハウジング上方領域HUAと定義する。メインフレーム30の下端からメインハウジング100の上端までの領域を駆動機構配置領域DMAと定義する。テーブル43の載置面431よりも下方の領域をベース領域BSAと定義する。左側方カバー46よりも左方の領域を左側方領域LSAと定義する。右側方カバー47よりも右方の領域を右側方領域RSAと定義する。
本実施形態においては、メインハウジング100よりも上方であって、トップカバー41よりも下方の領域に、バッテリパック取付ユニット50が取り付けられている。すなわち、バッテリパック取付ユニット50は、ハウジング上方領域HUAに取り付けられている。具体的には、トップカバー41の下面に、バッテリパック取付ユニット50が複数のネジ部によって締結されている。バッテリパック取付ユニット50は、2つのバッテリパック60が取り外し自在な状態で取り付け可能である。バッテリパック60は、バッテリパック取付ユニット50に対してスライドさせることによって着脱される。
図4および図5に示すように、バッテリパック60は、自動かんな盤1の後方側から、バッテリパック取付ユニット50に対して前後方向にスライドされることによって着脱される。トップカバー41の後方側には、アーチ形状の逃がし形状420が形成されている。逃がし形状420は、使用者によるバッテリパック60の着脱作業を容易にする。
バッテリパック取付ユニット50と本体ユニット10とは、電気コード52によって互いに電気的に接続されている。本実施形態における自動かんな盤1は、定格電圧が36ボルトである。バッテリパック取付ユニット50には、公称電圧が18ボルトである2つのバッテリパック60が、電気的に直列に接続されて取り付けられている。自動かんな盤1は、バッテリパック取付ユニット50に取り付けられた2つのバッテリパック60から供給される電力によって駆動する。バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60の詳細については後述する。
図3に示すように、本体ユニット10は、メインハウジング100と、メインフレーム30とを含む。メインハウジング100には、バッテリパック取付ユニット50に取り付けられた2つのバッテリパック60の各々のバッテリ残容量を表示する残容量表示部19が設けられている。残容量表示部19には、残容量ゲージ191と残容量ゲージ192とが配置されている。残容量ゲージ191は、バッテリパック取付ユニット50に取り付けられた2つのバッテリパック60のうちの一方のバッテリ残容量を表示する。残容量ゲージ192は、バッテリパック取付ユニット50に取り付けられた2つのバッテリパック60のうちの他方のバッテリ残容量を表示する。残容量ゲージ191には、3つのLEDランプが左右方向に一列に並んだ状態で配置されている。残容量ゲージ191に対応するバッテリパック60がフル充電の状態のときには、残容量ゲージ191の3つのLEDランプが点灯する。当該バッテリパック60の残容量が減少するにしたがって、3つのLEDランプが順次消灯する。残容量ゲージ192の構成は、残容量ゲージ191と同様の構成であるので、残容量ゲージ192の構成についての説明を省略する。
また、メインハウジング100には、メインスイッチ71とレバースイッチ72とが設けられている。メインスイッチ71をON状態にすることで、バッテリパック取付ユニット50に取り付けられたバッテリパック60から後述するモータ15までの電気回路のうち、レバースイッチ72まで電力が供給される。メインスイッチ71をON状態に維持し、レバースイッチ72をON状態にすることで、モータ15に電力が供給され、モータ15は回転を開始し、自動かんな盤1は被切削部材CMを切削可能な駆動状態となる。
メインスイッチ71は、押圧式のオルタネートスイッチである。OFF状態のメインスイッチ71は、一度押圧されると、OFF状態からON状態になり、ON状態を維持する。また、ON状態のメインスイッチ71は一度押圧されると、ON状態からOFF状態となり、OFF状態を維持する。
レバースイッチ72は、左右方向に延在する回動軸周りを回動可能にメインハウジング100に支持されている。OFF状態のレバースイッチ72は回動軸周りに上方側に所定角度回動されるとON状態となり、ON状態を維持する。ON状態のレバースイッチ72は回動軸周りに下方側に回動されて初期の位置に戻されると、OFF状態となり、OFF状態を維持する。なお、図1〜図5に示した自動かんな盤1においては、レバースイッチ72はOFF状態である。本実施形態の自動かんな盤1においては、メインスイッチ71とレバースイッチ72とを隣接して配置することによって、使用者が操作しやすい構成としている。
メインスイッチ71およびレバースイッチ72がON状態であり自動かんな盤1が駆動している状態で、切削領域CAに被切削部材CMが移送されると、自動かんな盤1は被切削部材CMを切削する。自動かんな盤1が被切削部材CMを切削することによって発生する切削屑は、本体ユニット10の後方側に設けられた切削屑排出口145から排出される。切削屑排出口145からはエアが噴出する。切削屑排出口145から噴出するエアは、切削屑排出口145から排出された切削屑を吹き飛ばし、切削屑排出口145の近傍に切削屑が蓄積することを抑制する。また、切削屑排出口145の上方には、板状形状のチップカバー350が、メインフレーム30にネジ部351とネジ部352によって締結されている。チップカバー350は、切削屑排出口145から排出される切削屑の飛散を抑制する。
図6〜図10を参照して、自動かんな盤1の詳細な構成について説明する。
図6、図7および図8に示すように、ベース80の四つの角には、支柱411、支柱412、支柱413、支柱414が、載置面431に垂直に立設されている。支柱411、支柱412、支柱413、支柱414の各上端部は、各々、ネジ部415、ネジ部416、ネジ部417、ネジ部418によって、トップカバー41と締結されている。また、メインフレーム30の4つの角には、支柱411、支柱412、支柱413、支柱414に対して上下方向にスライド可能なスライド部341、スライド部342、スライド部343、スライド部344が設けられている。スライド部341、スライド部342、スライド部343、スライド部344は、各々貫通孔を有し、各貫通孔には支柱411、支柱412、支柱413、支柱414がスライド可能に挿入されている。
ベース80の左端部および右端部には、昇降ネジ軸485、昇降ネジ軸486が、載置面431が備える軸受部材を介して回動可能に載置面431に垂直に立設されている。また、昇降ネジ軸485の下端部と、昇降ネジ軸486の下端部は、いずれも、ベース80の下方側に突出している。ベース80の下方側には空間(下方側領域)が形成されている。ベース80の下方側領域には、左右方向に延在する回動軸である昇降シャフト(図示省略)が配置されている。昇降ネジ軸485の下端部と、昇降ネジ軸486の下端部は、昇降シャフトによって接続されている。昇降シャフトは、昇降ネジ軸485の回動と、昇降ネジ軸486の回動とを同期させるために設けられている。昇降シャフトは、昇降ネジ軸485の上下方向に延在する回動軸周りの回動を、左右方向に延在する回動軸周りの回動に変換して、さらに、上下方向に延在する回動軸周りの回動に変換して、昇降ネジ軸486を回動させる。
メインフレーム30の左端部および右端部には、昇降ネジ孔部345、昇降ネジ孔部346が設けられている。昇降ネジ孔部345および昇降ネジ孔部346は、上下方向に貫通する貫通口を有し、当該貫通口に昇降ネジ軸485および昇降ネジ軸486が回動可能に螺合している。図8に示すように、昇降ネジ軸485の上端部は、トップカバー41を貫通し、昇降ハンドル48と接続されている。使用者によって昇降ハンドル48が回動されると、昇降ネジ軸485が昇降ハンドル48と一体的に回動する。また、昇降ネジ軸485の回動と同期して昇降ネジ軸486が回動する。昇降ネジ軸485および昇降ネジ軸486の回動によって、昇降ネジ孔部345および昇降ネジ孔部346が、昇降ネジ軸485および昇降ネジ軸486から上方または下方の力を受けて、メインフレーム30が上方または下方にスライドする。メインフレーム30が上方または下方にスライドすることによって、本体ユニット10が上方または下方にスライドし、切削領域CAの上下方向の長さが変更される。このように、使用者によって昇降ハンドル48が回動されることで、切削領域CAの上下方向の長さが変更される。
次に、本体ユニット10の詳細について説明する。
図9に示すように、メインハウジング100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング160と、第3ハウジング180とを有する。第1ハウジング110には、モータ15と、コントローラ112が収容されている。コントローラ112は、モータ15の駆動を制御する制御基板114を有する。制御基板114は、モータ15へ流れる電流をスイッチングするトランジスタ115を有する。本実施例においては、トランジスタ115として、FET(Field effect transistor)を採用する。制御基板114は、トランジスタ115を用いたPWM制御(Pulse Width Modulation)によってモータ15の駆動を制御する。
モータ15は、コントローラ112の下方に配置されている。本実施形態では、モータ15として、ステータ151と、ロータ152と、ロータ152から延設されたモータシャフト153とを備えたブラシレスモータが採用される。左右方向に延在するモータシャフト153は、左右端部において、ベアリング154およびベアリング155によって回動可能に支持されている。なお、本実施形態においては、モータ15およびベアリング155が第1ハウジング110に組み込まれる際に、第1ハウジング110が有する右端壁部118の外側から第1ハウジング110の内側に向けてモータシャフト153が挿入される。モータシャフト153が第1ハウジング110に挿入された後、ベアリング155が、モータシャフト153を軸支するように、右端壁部118の外側から第1ハウジング110に取り付けられる。
モータシャフト153におけるベアリング154とロータ152との間には、ファン156が設けられている。ファン156は、モータシャフト153を回動軸にしてモータシャフト153と一体的に回動する。メインハウジング100には、吸気口121と排気口125とが設けられている。また、メインハウジング100の内部には、吸気口121と排気口125とを連通するエア流路が形成されている。ファン156は、吸気口121からエア流路を経由して排気口125へと流通するエアの流れを発生させる。エア流路を流通するエアは、モータ15およびコントローラ112を冷却する。
第2ハウジング160には、ギア161と、ギア162と、ギア163とが収容されている。この3つのギアは、モータシャフト153の回動軸と平行な回動軸周りに回動可能に構成されている。モータシャフト153の左端部は第2ハウジング160内に突出しており、この部分にギア161が噛合する。ギア161はギア162と噛合し、ギア162はギア163と噛合する。第3ハウジング180には、ドライブシャフト164が収容されており、ギア163には、ドライブシャフト164の右端部が一体的に連結されている。ドライブシャフト164は、モータシャフト153の回動軸と平行な回動軸周りに回動可能に構成されている。ドライブシャフト164は、ギア163と一体的に回動する。モータ15の回転動力は、ギア161、ギア162、およびギア163を介して適宜変速されて、ドライブシャフト164に伝達される。図10に示すように、ドライブシャフト164の左端部には、ドライブシャフト164と一体的に回動するギア166が連結されている。ギア166には、チェーン301が架け渡されている。メインフレーム30には、移送ローラ31および移送ローラ33が収容されている。チェーン301は、移送ローラ31が有するギア312に架け渡されるとともに、移送ローラ33が有するギア332に架け渡されている。ドライブシャフト164の回転動力は、ギア166、チェーン301、ギア312を介して移送ローラ31に伝達されるとともに、ギア166、チェーン301、ギア332を介して移送ローラ33に伝達される。
図10に示すように、メインフレーム30には、被切削部材CMを切削するためのかんな胴21と、被切削部材CMを移送するための移送ローラ31および移送ローラ33が配置されている。移送ローラ31は、かんな胴21の前方に配置され、移送ローラ33は、かんな胴21の後方に配置される。移送ローラ31は、シャフト311と、ギア312と、ローラ部313とを有する。シャフト311は、左右方向に延在する回動軸周りを回動可能に構成されている。シャフト311の左端部には、ギア312がシャフト311と一体的に連結されている。シャフト311の回動軸周縁には、被切削部材CMを移送するときに当該被切削部材CMと当接するローラ部313が周設されている。移送ローラ33は、シャフト331と、ギア332と、ローラ部333とを有する。シャフト331は、左右方向に延在する回動軸周りを回動可能に構成されている。シャフト331の回動軸周縁には、被切削部材CMを移送するときに当該被切削部材CMと当接するローラ部333が周設されている。ローラ部313およびローラ部333は、移送ローラ31および移送ローラ33の回動力を、推進力として被切削部材CMに伝達するように構成されている。
図10に示すように、モータシャフト153の右端部には、プーリ157が、モータシャフト153と一体的に回動可能に連結されている。プーリ157にはベルト201が架け渡されている。ベルト201は、かんな胴21が有するプーリ211に架け渡されている。モータ15の回転動力は、プーリ157、ベルト201、プーリ211を介して適宜変速されてかんな胴21に伝達される。
かんな胴21は、左右方向に延在する回動軸周りに回動可能に構成されている。かんな胴21の周縁には、かんな刃213およびかんな刃214が、回動軸方向に平行に延設されている。かんな刃213およびかんな刃214は、かんな胴21の回動軸を中心として対称的な位置に、複数のネジ部215によって締結されている。かんな胴21の右端部には、プーリ211が、かんな胴21と一体的に回動可能に連結されている。上述したように、かんな胴21は、プーリ157、ベルト201、プーリ211を介して伝達されたモータ15の回転動力によって回動する。かんな胴21のかんな刃213およびかんな刃214は、移送ローラ31および移送ローラ33によって前方から後方に向けて移送される被切削部材CMを切削する。
次に、図8、図11〜図14を参照して、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60について説明する。
バッテリパック60は、公称電圧が18ボルトのバッテリパックである。バッテリパック60は、自動かんな盤1の電源として使用可能である。さらに、バッテリパック60は、自動かんな盤1以外の他の電動工具の電源として使用可能である。自動かんな盤1以外の他の電動工具として、例えば、電動ドリル、電動ドライバ、電動レンチ、電動グラインダ、電動マルノコ、電動レシプロソー、電動ジグソー、電動ハンマ、電動カッター、電動チェーンソー、電動カンナ、電動釘打ち機、電動ヘッジトリマ、電動芝生バリカン、電動芝刈機、電動刈払機、電動ブロワー、電動クリーナなどの電動工具が挙げられる。
バッテリパック60は、バッテリーパッケージや組電池と呼ばれる場合があり、所定のサイズに成形された外郭ハウジングと当該外郭ハウジング内に収容され、直列に接続された5個のリチウムイオン電池セルを有している。バッテリパック60は、再充電可能なバッテリパックであり、自動かんな盤1および他の電動工具の電源として使用された後に、充電器(図示省略)によって再充電することができる。バッテリパック60は、いわゆるスライド式のバッテリパックであり、自動かんな盤1が有するバッテリパック取付ユニット50や充電器に、取り外し自在な状態で取り付け可能である。
図12に示すように、バッテリパック60には、左右一対のレール受け部61aが設けられている。以下の説明では、バッテリパック60において、レール受け部61aが配置されている側を、バッテリパック60の上方とし、バッテリパック60の上方と逆方向を、バッテリパック60の下方とする。左右のレール受け部61aの間には、正極出力端子61bおよび負極出力端子61cが配置されている。正極出力端子61bと負極出力端子61cとの間には、バッテリパック60が充電器によって充電される際に充電器との間で制御信号を送受信するためのコネクタ部61dが配置されている。また、バッテリパック60の上方部には、ロック部材61eが設けられている。また、バッテリパック60の筐体内部であってロック部材61eの下方には、バネ部材(図示省略)が配置されている。当該バネ部材は、ロック部材61eを上方に押し上げるように付勢している。バッテリパック60の背面には、アンロックボタン61fが配置されている。アンロックボタン61f(図13参照)が下方側に押下されると、ロック部材61eは下方側に移動する。
図11に示すように、バッテリパック取付ユニット50には、取付部51が2つ配置されている。2つの取付部51は互いに同様の構成を備えている。2つの取付部51は電気的に直列に接続されている。従って、バッテリパック取付ユニット50は、公称電圧が18ボルトである2つのバッテリパック60を直列に接続することができる。上述のように、自動かんな盤1は、定格電圧が36ボルトである。バッテリパック60が2つ取り付けられたバッテリパック取付ユニット50から供給される電力で、自動かんな盤1は駆動することができる。取付部51には、左右一対のレール部51aが設けられている。左右のレール部51aの間には、正極入力端子51bと負極入力端子51cが配置されている。また、取付部51には、バッテリパック60のロック部材61eが係合するロック受入穴51eが設けられている。
取付部51に対してバッテリパック60が取り付け方向にスライドされることで、レール受け部61aがレール部51aに係合して、バッテリパック60は取付部51に取り付けられる。なお、以下の説明では、バッテリパック取付ユニット50のレール部51aに沿った方向をスライド方向と定義する。バッテリパック60が取付部51に取り付けられると、取付部51が有する正極入力端子51bおよび負極入力端子51cが、バッテリパック60が有する正極出力端子61bおよび負極出力端子61cに電気的に接続される。また、バッテリパック60が取付部51に取り付けられると、ロック部材61eがロック受入穴51eに係合し、バッテリパック60がスライド方向に移動不能に固定されたロック状態となる。
取付部51に取り付けられたバッテリパック60のアンロックボタン61fが使用者によって押下されると、ロック部材61eとロック受入穴51eとの係合が解除された状態(アンロック状態)となる。アンロック状態において、取付部51に対してバッテリパック60が取り外し方向にスライドされることによって、バッテリパック60は取付部51から取り外される。このように、バッテリパック60は、バッテリパック取付ユニット50が有する取付部51に、取り外し自在な状態で取り付け可能である。
次に、図8および図14を参照して、本実施形態の自動かんな盤1においてバッテリパック取付ユニット50が取り付けられている位置について詳細に説明する。
バッテリパック取付ユニット50は、バッテリパック取付ユニット50とバッテリパック60とが移送領域TA(図2参照)を回避した位置に存在するように、自動かんな盤1に配置されている。本実施形態においては、ハウジング上方領域HUA(図3参照)に、バッテリパック取付ユニット50とバッテリパック60とが配置されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50は、メインハウジング100よりも上方、かつ、トップカバー41よりも下方に配置されている。ここで、図14に示すように、本実施形態の自動かんな盤1においては、メインハウジング100の前後方向の長さHLは、メインフレーム30の前後方向の長さFLよりも短い。また、メインハウジング100は、メインフレーム30の上方領域の前方側に配置されている。したがって、メインフレーム30の上方領域の後方側にはスペースが存在する。そこで、本実施形態においては、バッテリパック取付ユニット50は、トップカバー41の下面であって、当該下面の後方側に複数のネジ部によって固定される。このような構成を採用することで、本体ユニット10がテーブル43に対して相対的に上昇し得る最も高い位置に上昇したときには、バッテリパック60およびバッテリパック取付ユニット50は当該スペースに収まり、バッテリパック60およびバッテリパック取付ユニット50が本体ユニット10と接触することを回避することができる。
本実施形態では、取付部51、レール部51a、正極入力端子51b、負極入力端子51cが、バッテリパック取付ユニット50の下方に位置するように、バッテリパック取付ユニット50はトップカバー41に取り付けられている。すなわち、レール受け部61a、正極出力端子61b、負極出力端子61cが上方を向いた状態のバッテリパック60が、バッテリパック取付ユニット50に取り付けられる。
また、上述したように、バッテリパック取付ユニット50とメインハウジング100とは、電気コード52によって接続されている。本実施形態においては、バッテリパック取付ユニット50から電気コード52が延出する方向と、メインハウジング100から電気コード52が延出する方向とは、ねじれの位置にある。具体的には、図8に示すように、バッテリパック取付ユニット50から電気コード52が延出する方向は左右方向であり、メインハウジング100から電気コード52が延出する方向は前後方向である。すなわち、上方から見た場合、バッテリパック取付ユニット50から電気コード52が延出する方向と、メインハウジング100から電気コード52が延出する方向とは、略直角である。このような構成を採用することで、本体ユニット10がテーブル43に対して相対的に上昇して、メインハウジング100とバッテリパック取付ユニット50との距離が短くなった場合に、メインハウジング100の後方、且つ、バッテリパック取付ユニット50の左方に位置する空間に、メインハウジング100とバッテリパック取付ユニット50との距離に対して余った電気コード52が緩やかに曲がりながら逃げることができる。このような構成を採用することで、本体ユニット10が上昇した場合に、電気コード52は、急なカーブで屈曲することを回避することができる。
図14に示すように、自動かんな盤1が運搬される場合や、収納される場合には、前側補助テーブル44および後側補助テーブル45は、左右方向に延在する回動軸周りに上方側へ回動され、テーブル43の前後端部上方に折り畳まれた状態(閉状態)となる。本実施形態の自動かんな盤1は、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60の後端部が、閉状態の後側補助テーブル45の後端部よりも前方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1が運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することが回避される。
また、トップカバー41の上面に設けられた昇降ハンドル48は、回動軸483によって支持されている。図4に示すように、自動かんな盤1が使用される場合には、昇降ハンドル48は、昇降ハンドル48が有する操作部481が上方を向くように、回動軸483回りに回動される。一方、図14に示すように、自動かんな盤1が運搬される場合や、収納される場合には、昇降ハンドル48は、昇降ハンドル48が有する操作部481が下方を向くように、回動軸483回りに回動され折り畳まれる。昇降ハンドル48が折り畳まれた場合、昇降ハンドル48の上端は、トップカバー41の上端よりも下方側に位置する。このような構成を採用することによって、自動かんな盤1が運搬される場合や、収納される場合に、昇降ハンドル48が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することが回避される。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1は、バッテリパック60を取り付けるためのバッテリパック取付ユニット50を備える。従って、バッテリパック取付ユニット50にバッテリパック60が取り付られることによって、モータ15に電力が供給可能となり、自動かんな盤1は駆動可能となる。これにより、自動かんな盤1は、外部電源のない環境下で、駆動することができるので、自動かんな盤の利便性を向上させることができる。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50は、当該バッテリパック取付ユニット50と当該バッテリパック取付ユニット50に取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、ハウジング上方領域HUAに、バッテリパック取付ユニット50とバッテリパック60とが配置されている。特に本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50は、メインハウジング100よりも上方側に配置されている。従って、使用者による切削作業中に、移送されている被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60に接触することを回避することができ、作業効率の低下を回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削中の被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1がバッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
さらに、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60は、その上下方向および左右方向を他の部材に囲まれている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60の上方側にはトップカバー41が配置され、その下方側にはメインハウジング100が配置され、その左右方向側には左側方カバー46および右側方カバー47が配置されている。従って、切削作業中や運搬中に、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することが回避される。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50はトップカバー41よりも下方に配置されている。従って、バッテリパック取付ユニット50が配置されることに起因してトップカバー41よりも上方側のサイズ(自動かんな盤1の上下方向の長さ)が増加することを回避することができる。その結果、自動かんな盤1を収納する場合に、省スペース化することができる。
さらに、本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50はトップカバー41の下面に取り付けられているので、トップカバー41の上方からの衝撃や接触などからバッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60を適切に保護することができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1は、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60の後端部が、閉状態の後側補助テーブル45の後端部よりも前方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1が運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。よって、本実施形態の自動かんな盤1によれば、収納性および携帯性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の自動かんな盤1においては、昇降ハンドル48は、当該昇降ハンドル48が有する操作部481が下方を向くように、回動軸483周りに回動し、折り畳まれることが可能に構成されている。昇降ハンドル48が折り畳まれた場合、昇降ハンドル48の上端は、トップカバー41の上端よりも下方側に位置する。このような構成を採用することによって、自動かんな盤1が運搬される場合や、収納される場合に、昇降ハンドル48が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。従って、自動かんな盤1の収納性および携帯性を向上させることができる。
また、バッテリパック取付ユニット50は、バッテリパック60を取り外し自在な状態で取り付け可能である。従って、自動かんな盤1に電力を供給しているバッテリパック60の残容量が低下した場合には、当該残容量が低下したバッテリパック60を、充電が完了している新たなバッテリパック60と容易に取り替えることができる。さらに、バッテリパック60は、上面を上方に向けた姿勢で取り付けることができる。従って、使用者は、バッテリパック60の重さを手で支えながら、バッテリパック60の着脱作業を行なうことができる。特に、使用者がバッテリパック60を取り外すときに、バッテリパック取付ユニット50から外れたバッテリパック60は使用者の手の平に乗るように把持されるので、使用者は必要以上に注意深く操作しなくてもよい。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50は、2つのバッテリパック60を取り付け可能であり、バッテリパック取付ユニット50に取り付けられた2つのバッテリパック60は、モータ15に電気的に直列に接続される。具体的には、自動かんな盤の定格電圧(36ボルト)よりも低い公称電圧(18ボルト)のバッテリパック60がバッテリパック取付ユニット50に2つ取り付けられることによって、自動かんな盤1は駆動されることができる。従って、自動かんな盤1の定格電圧よりも低い公称電圧のバッテリパック60を有効に利用することができる。
さらに、バッテリパック60は、他の電動工具の電源として使用可能である。従って、他の電動工具を使用する際に、新たなバッテリパックを用意する必要がなく、自動かんな盤1に用いられるバッテリパック60を、さらに有効に利用することができる。
また、本実施形態では、メインスイッチ71およびレバースイッチ72は、自動かんな盤1の前方側に配置されている。切削作業時は、被切削部材CMは、自動かんな盤1の前方から切削領域CAに送り込まれる。従って、通常、使用者は自動かんな盤1の前方で作業を開始する。この場合、使用者が開始する際に、メインスイッチ71およびレバースイッチ72が使用者の正面に位置することになる。従って、本実施形態によれば、自動かんな盤1の操作性を向上させることができる。
特に本実施形態においては、自動かんな盤1の前方側において、メインスイッチ71とレバースイッチ72とが隣接して配置されているので、自動かんな盤1の操作性を、さらに向上させることができる。
さらに、自動かんな盤1の前方には、残容量表示部19が配置されているので、使用者は、バッテリパック60の残容量を確認しながら切削作業を開始することができる。従って、自動かんな盤1の利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50から電気コード52が延出する方向と、メインハウジング100から電気コード52が延出する方向とは、ねじれの位置にある。さらに本実施形態では、上方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50から電気コード52が延出する方向と、メインハウジング100から電気コード52が延出する方向とは略直角である。従って、本体ユニット10が上昇した場合に、電気コード52は、メインハウジング100の後方、且つ、バッテリパック取付ユニット50の左方に位置する空間に、緩やかに曲がりながら逃げることができ、急なカーブで屈曲することを回避することができる。これにより、電気コード52の劣化が抑制される。従って、自動かんな盤1の耐久性を向上させることができる。
[第2実施形態]
図15および図16を参照して、第2実施形態に係る自動かんな盤1Aについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Aと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Aは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、メインハウジング100の上部に、バッテリパック取付ユニット50Aが配置されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Aは、ハウジング上方領域HUAに配置されている。特に本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Aは、メインハウジング100の上部に複数のネジ部によって締結されている。自動かんな盤1Aの上方側に配置されたトップカバー41Aの上部および前部には、逃がし形状420Aが形成されている。逃がし形状420Aは、トップカバー41Aの上部前方が開口するように形成されている。具体的には、逃がし形状420Aは、上方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Aに取り付けられたバッテリパック60の上方面が全て見えるような凹形状に形成されている。また、逃がし形状420Aは、前方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Aに取り付けられたバッテリパック60の前方面が全て見えるような形状に形成されている。
バッテリパック取付ユニット50Aは、バッテリパック60を自動かんな盤1Aの前方から着脱可能な向きに、メインハウジング100の上部に取り付けられている。具体的には、バッテリパック60は、自動かんな盤1Aの前方から後方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Aに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50に取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Aの前側から後側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Aの後方から前方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Aに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Aから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Aの後側から前側へ向かう方向である。
このような構成の場合、バッテリパック60が有するアンロックボタン61fは、自動かんな盤1Aの前方から操作されることが可能である。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Aの前方から行なうことができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Aは、バッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の前側補助テーブル44の前端部よりも後方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Aが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。よって、自動かんな盤1Aの収納性および携帯性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Aは、トップカバー41Aの上面および後方面に、逃がし形状420Aが形成されている。従って、バッテリパック60の着脱を容易にすることができる。
さらに、バッテリパック取付ユニット50Aは、バッテリパック60を自動かんな盤1Aの前方から着脱可能な向きに、メインハウジング100の上部に取り付けられている。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Aの前方から行なうことができる。これにより、自動かんな盤1Aの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Aにおいては、バッテリパック取付ユニット50Aは、メインハウジング100の上部に複数のネジ部で締結されている。従って、自動かんな盤1Aの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
本実施形態では、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Aは、当該バッテリパック取付ユニット50Aと当該バッテリパック取付ユニット50Aに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Aは、ハウジング上方領域HUAに配置されている。特に本実施形態では、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Aは、メインハウジング100よりも上方側に配置されている。従って、使用者による切削作業中に、移送されている被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60と接触することを回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削される被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1がバッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
さらに本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Aはトップカバー41よりも下方に配置されている。従って、バッテリパック取付ユニット50Aが配置されることに起因してトップカバー41よりも上方側のサイズ(自動かんな盤1の上下方向の長さ)が増加することを回避することができる。その結果、自動かんな盤1を収納する場合および積載する場合に、省スペース化することができる。
また、本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Aは、メインハウジング100の上部に取り付けられているので、メインハウジング100の上部のスペースを有効に利用することができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、メインハウジング100に対してバッテリパック取付ユニット50Aが固定される向きとして、バッテリパック取付ユニット50Aが本実施形態と異なる向きに固定される構成が採用されてもよい。例えば、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Aの後側から前側に向かう方向となるように、メインハウジング100に対してバッテリパック取付ユニット50Aが固定される構成が採用されてもよい。また、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Aの左側から右側に向かう方向となるように、メインハウジング100に対してバッテリパック取付ユニット50Aが固定される構成が採用されてもよい。さらに、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Aの右側から左側に向かう方向となるように、メインハウジング100に対してバッテリパック取付ユニット50Aが固定される構成が採用されてもよい。
また、トップカバー41A上における逃がし形状420Aの開口する方向は、メインハウジング100に取り付けられるバッテリパック取付ユニット50Aの向きに応じて変更されてもよい。例えば、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Aの後側から前側に向かう方向となるように、メインハウジング100に対してバッテリパック取付ユニット50Aが固定される場合には、逃がし形状420Aは、トップカバー41Aの上部後方が開口するように形成されてもよい。バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Aの左側から右側に向かう方向となるように、メインハウジング100に対してバッテリパック取付ユニット50Aが固定される場合には、逃がし形状420Aは、トップカバー41Aの上部左方が開口するように形成されてもよい。バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Aの右側から左側に向かう方向となるように、メインハウジング100に対してバッテリパック取付ユニット50Aが固定される場合には、逃がし形状420Aは、トップカバー41Aの上部右方が開口するように形成されてもよい。
また、トップカバー41Aに形成される逃がし形状として以下のような構成が採用されてもよい。すなわち、上方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Aに取り付けられたバッテリパック60の上方面の一部が見えるような凹形状に形成された逃がし形状が採用されてもよい。さらに、前方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Aに取り付けられたバッテリパック60の前方面の一部が見えるような形状に形成された逃がし形状が採用されてもよい。
本実施形態において、メインハウジング100とバッテリパック取付ユニット50Aとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、メインハウジング100およびバッテリパック取付ユニット50Aの強度を向上させることができる。
なお、メインハウジング100の上部にバッテリパック取付ユニット50Aおよびバッテリパック60を配置する構成を、メインハウジングの上部にトップカバーを備えない自動かんな盤に適用してもよい。このような構成を採用した場合、本実施形態と同様に、メインハウジング100の上部のスペースを有効に利用することができる。
[第3実施形態]
図17および図18を参照して、第3実施形態に係る自動かんな盤1Bについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Bと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Bは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、トップカバー41Bに、バッテリパック取付ユニット50Bと当該バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60との少なくとも一部を収容するバッテリパック収容部410Bが設けられている。バッテリパック収容部410Bは、メインハウジング100よりも上方側に配置されている。
バッテリパック収容部410Bは、バッテリパック取付ユニット50Bと当該バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60との少なくとも一部をトップカバー41Bの上面よりも下方側に収容するように構成されている。より具体的には、バッテリパック取付ユニット50Bは、ハウジング上方領域HUAおよびカバー上方領域CUAに配置されている。
バッテリパック収容部410Bは、トップカバー41Bの上部前方が開口するように形成されている。具体的には、バッテリパック収容部410Bは、上方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60の上方面が全て見えるような凹形状に形成されている。また、バッテリパック収容部410Bは、前方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60の前方面が全て見えるような凹形状に形成されている。
バッテリパック取付ユニット50Bは、バッテリパック収容部410Bの底部に、複数のネジ部によって締結されている。バッテリパック取付ユニット50Bは、バッテリパック60を自動かんな盤1Bの前方から着脱可能な向きに、バッテリパック収容部410Bの底部に取り付けられている。具体的には、バッテリパック60は、自動かんな盤1Bの前方から後方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Bに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Bに取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Bの前側から後側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Bの後方から前方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Bに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Bから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Bの後側から前側へ向かう方向である。
このような構成の場合、バッテリパック60が有するアンロックボタン61fは、自動かんな盤1Bの前方から操作されることが可能である。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Bの前方から行なうことができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Bは、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の前側補助テーブル44の前端部よりも後方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Bが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。よって、自動かんな盤1Bの収納性および携帯性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Bによれば、トップカバー41Bに、バッテリパック取付ユニット50Bと当該バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60との少なくとも一部を収容するバッテリパック収容部410Bが設けられている。従って、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60の少なくとも一部を保護することができる。例えば、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素に接触することを回避することができる。
また、バッテリパック収容部410Bは、トップカバー41Bの上部前方が開口するように形成されている。従って、バッテリパック60の着脱を容易にすることができる。
さらに、バッテリパック取付ユニット50Bは、バッテリパック60を自動かんな盤1Bの前方から着脱可能な向きに、バッテリパック収容部410Bの底部に取り付けられている。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Bの前方から行なうことができる。これにより、自動かんな盤1Bの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Bによれば、バッテリパック取付ユニット50Bは、バッテリパック収容部410Bの底部に複数のネジ部で締結されている。従って、自動かんな盤1Bの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
本実施形態の自動かんな盤1Bによれば、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Bは、当該バッテリパック取付ユニット50Bと当該バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Bは、ハウジング上方領域HUAおよびカバー上方領域CUAに配置されている。特に本実施形態の自動かんな盤1Bによれば、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Bは、メインハウジング100よりも上方側に配置されている。従って、切削作業中に、被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60と接触することを回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削中の被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1Bがバッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、バッテリパック収容部410Bの底部にバッテリパック取付ユニット50Bが固定される向きとして、バッテリパック取付ユニット50Bが本実施形態と異なる向きに固定される構成が採用されてもよい。例えば、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Bの後側から前側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Bの底部にバッテリパック取付ユニット50Bが固定される構成が採用されてもよい。また、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Bの左方から右方に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Bの底部にバッテリパック取付ユニット50Bが固定される構成が採用されてもよい。さらに、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Bの右側から左側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Bの底部にバッテリパック取付ユニット50Bが固定される構成が採用されてもよい。
また、トップカバー41Bにおいて、バッテリパック収容部410Bの開口する方向は、バッテリパック収容部410Bの底部に取り付けられるバッテリパック取付ユニット50Bの向きに応じて変更されてもよい。例えば、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Bの後側から前側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Bの底部にバッテリパック取付ユニット50Bが固定される場合には、バッテリパック収容部410Bは、トップカバー41Bの上部後方が開口するように設けられてもよい。バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Bの左側から右側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Bの底部にバッテリパック取付ユニット50Bが固定される場合には、バッテリパック収容部410Bは、トップカバー41Bの上部左方が開口するように形成されてもよい。バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Bの右側から左側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Bの底部にバッテリパック取付ユニット50Bが固定される場合には、バッテリパック収容部410Bは、トップカバー41Bの上部右方が開口するように形成されてもよい。
また、バッテリパック収容部410Bとして以下のような構成が採用されてもよい。すなわち、上方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60の上方面の一部が見えるような凹形状に形成されたバッテリパック収容部410Bが採用されてもよい。さらに、前方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60の前方面の一部が見えるような凹形状に形成されたバッテリパック収容部410Bが採用されてもよい。
本実施形態において、トップカバー41Bとバッテリパック収容部410Bとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、トップカバー41Bおよびバッテリパック収容部410Bの強度を向上させることができる。また、本実施形態において、バッテリパック収容部410Bとバッテリパック取付ユニット50Bとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、バッテリパック収容部410Bおよびバッテリパック取付ユニット50Bの強度を向上させることができる。さらに、本実施形態において、トップカバー41Bとバッテリパック収容部410Bとバッテリパック取付ユニット50Bとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、トップカバー41B、バッテリパック収容部410Bおよびバッテリパック取付ユニット50Bの強度を向上させることができる。
また、本実施形態において、バッテリパック取付ユニット50Bに取り付けられたバッテリパック60が、その上端部がトップカバー41Bの上面よりも上側に突出しないように収容されている構成が採用されてもよい。これにより、バッテリパック取付ユニット50Bおよびバッテリパック60がバッテリパック収容部410Bに収容されることに起因してトップカバー41Bよりも上方側のサイズ(自動かんな盤1Bの上下方向の長さ)が増加することを回避することができる。その結果、自動かんな盤1Bを収納する場合および積載する場合に、省スペース化することができる。
[第4実施形態]
図19および図20を参照して、第4実施形態に係る自動かんな盤1Cについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Cと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Cは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Cは、カバー上方領域CUAに配置されている。また、本実施形態では、トップカバー41Cに、バッテリパック取付ユニット50Cと当該バッテリパック取付ユニット50Cに取り付けられたバッテリパック60との少なくとも一部を収容するバッテリパック収容部410Cが設けられている。バッテリパック収容部410Cは、メインハウジング100よりも上方側に配置されている。
バッテリパック収容部410Cは、トップカバー41Cの上部に設けられた箱状の部材によって構成されている。また、バッテリパック収容部410Cは、その前方側が開口するように形成されている。具体的には、バッテリパック収容部410Cは、前方から見た場合に、バッテリパック取付ユニット50Cに取り付けられたバッテリパック60の前方面が全て見えるように形成されている。
バッテリパック取付ユニット50Cは、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部に、複数のネジ部によって締結されている。バッテリパック取付ユニット50Cは、バッテリパック60を自動かんな盤1Cの前方から着脱可能な向きに、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部に取り付けられている。具体的には、バッテリパック60は、自動かんな盤1Cの前方から後方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Cに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Cに取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Cの前側から後側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Cの後方から前方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Cに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Cから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Cの後側から前側へ向かう方向である。
このような構成の場合、バッテリパック60が有するアンロックボタン61fは、自動かんな盤1Cの前方から操作されることが可能である。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Cの前方から行なうことができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Cは、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の前側補助テーブル44の前端部よりも後方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Cが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。よって、自動かんな盤1Bの収納性および携帯性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Cによれば、トップカバー41Cの上部に、バッテリパック取付ユニット50Cと当該バッテリパック取付ユニット50Cに取り付けられたバッテリパック60との少なくとも一部を収容するバッテリパック収容部410Cが設けられている。従って、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60の少なくとも一部を保護することができる。例えば、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素に接触することを回避することができる。
また、バッテリパック収容部410Cは、その前方が開口している。従って、バッテリパック60の着脱を容易にすることができる。
さらに、バッテリパック取付ユニット50Cは、バッテリパック60を自動かんな盤1Cの前方から着脱可能な向きに、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部に固定されている。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Cの前方から行なうことができる。これにより、自動かんな盤1Cの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Cにおいては、バッテリパック取付ユニット50Cは、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部に複数のネジ部で締結されている。従って、自動かんな盤1Cの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
本実施形態の自動かんな盤1Cによれば、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Cは、当該バッテリパック取付ユニット50Cと当該バッテリパック取付ユニット50Cに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Cはカバー上方領域CUAに配置されている。特に本実施形態の自動かんな盤1Cによれば、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Cは、メインハウジング100よりも上方側に配置されている。従って、切削作業中に、被切削部材CMは、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60と接触することを回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削される被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1がバッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
さらに、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60は、その上下方向および左右方向をバッテリパック収容部410Cに囲まれている。従って、切削作業中や運搬中に、バッテリパック取付ユニット50Cおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素に接触することを回避することができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部にバッテリパック取付ユニット50Cが固定される向きとして、バッテリパック取付ユニット50Cが本実施形態と異なる向きに固定される構成が採用されてもよい。例えば、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Cの後側から前側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部にバッテリパック取付ユニット50Cが固定される構成が採用されてもよい。また、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Cの左側から右側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部にバッテリパック取付ユニット50Cが固定される構成が採用されてもよい。さらに、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Cの右側から左側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部にバッテリパック取付ユニット50Cが固定される構成が採用されてもよい。
また、バッテリパック収容部410Cの開口する方向は、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部に取り付けられるバッテリパック取付ユニット50Cの向きに応じて変更されてもよい。例えば、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Cの後側から前側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部にバッテリパック取付ユニット50Cが固定される場合には、バッテリパック収容部410Cは、その後方側が開口するように設けられてもよい。バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Cの左側から右側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部にバッテリパック取付ユニット50Cが固定される場合には、バッテリパック収容部410Cは、左方側が開口するように形成されてもよい。バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Cの右側から左側に向かう方向となるように、バッテリパック収容部410Cの内壁の上部にバッテリパック取付ユニット50Cが固定される場合には、バッテリパック収容部410Cは、その右方側が開口するように形成されてもよい。
また、バッテリパック取付ユニット50Cは、バッテリパック収容部410Cの内壁の下部、すなわち、トップカバー41Cの上面部に配置される構成が採用されてもよい。その他、バッテリパック取付ユニット50Cは、バッテリパック収容部410Cの内壁の左方部または右方部に配置される構成が採用されてもよい。
本実施形態において、トップカバー41Cとバッテリパック収容部410Cとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、トップカバー41Cおよびバッテリパック収容部410Cの強度を向上させることができる。また、本実施形態において、バッテリパック収容部410Cとバッテリパック取付ユニット50Cとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、バッテリパック収容部410Cおよびバッテリパック取付ユニット50Cの強度を向上させることができる。さらに、本実施形態において、トップカバー41Cとバッテリパック収容部410Cとバッテリパック取付ユニット50Cとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、トップカバー41C、バッテリパック収容部410Cおよびバッテリパック取付ユニット50Cの強度を向上させることができる。
[第5実施形態]
図21および図22を参照して、第5実施形態に係る自動かんな盤1Dについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Dと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Dは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Dは、メインハウジング100の後方、且つ、チップカバー350の上部に、複数のネジ部によって締結されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Dは、駆動機構配置領域DMA(図3参照)に配置されている。特に、本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Dは、バッテリパック60を自動かんな盤1Dの後方から着脱可能な向きに、チップカバー350の上部に取り付けられている。バッテリパック60は、自動かんな盤1Dの後方から前方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Dに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Dに取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Dの後側から前側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Dの前方から後方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Dに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Dから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Aの前側から後側へ向かう方向である。このような構成の場合、バッテリパック60が有するアンロックボタン61fは、自動かんな盤1Dの後方から操作されることが可能である。
また、上下方向において、バッテリパック取付ユニット50Dに取り付けられたバッテリパック60の上端部は、メインハウジング100の上端部より下方側に位置する。従って、本体ユニット10を最も高い位置まで上昇させた場合に、バッテリパック60がトップカバー41Dの下面に接触することが回避される。
また、本実施形態の自動かんな盤1Dは、バッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の後側補助テーブル45の後端部よりも前方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Dが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。よって、自動かんな盤1Dの収納性および携帯性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Dによれば、バッテリパック取付ユニット50Dは、メインハウジング100の後方、且つ、チップカバー350の上部に、複数のネジ部によって締結されている。従って、自動かんな盤1Aの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
また、メインハウジング100の後方、且つ、チップカバー350の上方には、スペースが存在する。本実施形態の自動かんな盤1Dによれば、バッテリパック取付ユニット50Dは、チップカバー350の上部に配置されているので、メインハウジング100の後方、且つ、チップカバー350の上方に存在するスペースを有効に利用することができる。
本実施形態の自動かんな盤1Dによれば、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Dは、当該バッテリパック取付ユニット50Dと当該バッテリパック取付ユニット50Dに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Dは、駆動機構配置領域DMAに配置されている。従って、切削作業中に、被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60と接触することを回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削される被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1がバッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
さらに本実施形態の自動かんな盤1Dによれば、バッテリパック取付ユニット50Dはトップカバー41よりも下方に配置されている。従って、バッテリパック取付ユニット50Dが配置されることに起因してトップカバー41よりも上方側のサイズ(自動かんな盤1の上下方向の長さ)が増加することを回避することができる。その結果、自動かんな盤1を収納する場合および積載する場合に、省スペース化することができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、チップカバー350にバッテリパック取付ユニット50Dが固定される向きとして、バッテリパック取付ユニット50Dが本実施形態と異なる向きに固定される構成が採用されてもよい。例えば、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Dの左側から右側に向かう方向となるように、チップカバー350にバッテリパック取付ユニット50Dが固定される構成が採用されてもよい。また、バッテリパック60の取り付け方向が自動かんな盤1Dの右側から左側に向かう方向となるように、チップカバー350にバッテリパック取付ユニット50Dが固定される構成が採用されてもよい。
本実施形態において、チップカバー350とバッテリパック取付ユニット50Dとが、一体的に形成された構成を採用してよい。この場合、チップカバー350およびバッテリパック取付ユニット50Dの強度を向上させることができる。
なお、チップカバー350の上部にバッテリパック取付ユニット50Dおよびバッテリパック60を配置する構成を、メインハウジング100の上部にトップカバーを備えない自動かんな盤に適用してもよい。このような構成を採用した場合、本実施形態と同様に、チップカバー350の上部のスペースを有効に利用することができる。
[第6実施形態]
図23および図24を参照して、第6実施形態に係る自動かんな盤1Eについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Eと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Eの構成および配置位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Eは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Eは、左側方領域LSAに配置されている。具体的には、左側方カバー46Eの下方部に、モータ15と電気的に接続された接続端子461Eが設けられている。そして、接続端子461Eには、電気コード52Eの一端が、電気的に接続されている。接続端子461Eと電気コード52Eとは、着脱自在な状態で接続されている。電気コード52Eの他端は、バッテリパック取付ユニット50Eと電気的に接続されている。バッテリパック取付ユニット50Eは、本体部50E1と蓋部50E2から構成される。蓋部50E2は、回動軸50E3周りに回動可能に本体部50E1に支持されており、本体部50E1に対して開閉させることができる。使用者はバッテリパック60をバッテリパック取付ユニット50Eに対して着脱する場合には、蓋部50E2を開状態にして、本体部50E1に対してバッテリパック60をスライドさせることによってバッテリパック60の着脱作業を行なう。バッテリパック60が本体部50E1に取り付けられた状態で、蓋部50E2が閉状態にされると、バッテリパック60の全体が本体部50E1と蓋部50E2によって覆われる。バッテリパック取付ユニット50Eは、第1実施形態と同様に、バッテリパック60を取り外し自在な状態で取り付け可能である。本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Eには2つのバッテリパック60が電気的に直列に取り付け可能である。
自動かんな盤1Eが使用されるときに、接続端子461Eに、バッテリパック取付ユニット50Eが電気コード52Eを介して接続される。そして、バッテリパック取付ユニット50Eに2つのバッテリパック60が取り付けられる。
自動かんな盤1Eが使用されないときは、接続端子461Eから電気コード52Eが取り外される。自動かんな盤1Eと、バッテリパック取付ユニット50Eとは、分離して収納可能である。
なお、本実施形態では、電気コード52Eとバッテリパック取付ユニット50Eとは分離不可能に接続される構成が採用されている。しかしながら、他の形態として、電気コード52Eとバッテリパック取付ユニット50Eとが分離可能に接続されてもよい。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Eによれば、バッテリパック取付ユニット50Eが自動かんな盤1Eの筐体の外部に配置されているので、バッテリパック60は容易に着脱可能である。
また、バッテリパック取付ユニット50Eは、移送領域TAを回避した位置に配置されている。より具体的には、バッテリパック取付ユニット50Eが自動かんな盤1Eの筐体の外部の領域である左側方領域LSAに配置されている。従って、かんな刃213およびかんな刃214の交換作業に伴ってかんな胴21を自動かんな盤1Eから出し入れする際に、バッテリパック取付ユニット50Eおよびバッテリパック60が当該作業の妨げになることを抑制し、作業を効率化することができる。また、自動かんな盤1Eと、バッテリパック取付ユニット50Eとは、分離可能である。従って、自動かんな盤1Eからバッテリパック取付ユニット50Eを分離した場合には、かんな刃213およびかんな刃214の交換作業において、バッテリパック取付ユニット50Eおよびバッテリパック60は、作業の妨げにならない。これにより、作業をさらに効率化することができる。
また、自動かんな盤1Eと、バッテリパック取付ユニット50Eとは、分離可能であるので、自動かんな盤1Eの収納性および携帯性を向上させることができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、電気コード52Eと、バッテリパック取付ユニット50Eとが一体的に形成された構成が採用されてもよい。さらに、電気コード52Eと、バッテリパック取付ユニット50Eとバッテリパック60とが一体的に形成された構成を、1つのバッテリユニットとして採用してもよい。
また、自動かんな盤が、その外部に配置されたバッテリパック取付ユニット50Eと電気コード52Eを介して接続される構成を、メインハウジングの上部にトップカバーを備えない自動かんな盤に適用してもよい。このような構成を採用した場合も、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第7実施形態]
図25および図26を参照して、第7実施形態に係る自動かんな盤1Fについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Fと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Fおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Fは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Fは、駆動機構配置領域DMAおよびハウジング上方領域HUAに配置されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Fは、メインハウジング100に取り付けられている。また、バッテリパック60がバッテリパック取付ユニット50Fのレール部51aに沿った方向(スライド方向)にスライドされる場合に、バッテリパック60が前後方向に移動するにしたがって上下方向に移動するように構成されている。すなわち、バッテリパック60のスライド方向が上下および前後に対して斜め方向になるように、バッテリパック取付ユニット50Fはメインハウジング100に取り付けられている。特に本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Fは、メインハウジング100の後方側に取り付けられている。そして、バッテリパック60の取り付け方向が後方から前方に向けて斜め下方向となるように、バッテリパック取付ユニット50Fは取り付けられている。また、バッテリパック取付ユニット50Fにおけるバッテリパック60との接続面が下方を向いている。
本実施形態の自動かんな盤1Fによれば、バッテリパック60は、自動かんな盤1Fの後方側から、後方から前方に向けて斜め下方向にスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Fに取り付けられる。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Fの後方側から、前方から後方に向けて斜め上方向にスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Fから取り外される。
また、本実施形態の自動かんな盤1Fによれば、トップカバー41Fの後方側には、アーチ形状の逃がし形状420Fが形成されている。逃がし形状420Fは、使用者によるバッテリパック60の着脱作業を容易にする。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Fによれば、バッテリパック60の取り付け方向が後方から前方に向けて斜め下方向となるように、バッテリパック取付ユニット50Fは取り付けられている。バッテリパック60は、自動かんな盤1Fの後方側から、後方から前方に向けて斜め下方向にスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Fに取り付けられる。従って、使用者は、手前側から奥側に手を斜め下に移動させるといった自然な動作によって、バッテリパック60をバッテリパック取付ユニット50Fに取り付けることができる。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Fの後方から、前方から後方に向けて斜め上方向にスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Fから取り外される。従って、使用者は、奥側から手前側に手を斜め上に移動させるといった自然な動作によって、バッテリパック60をバッテリパック取付ユニット50Fから取り外すことができる。よって、本実施形態の自動かんな盤1Fによれば、バッテリパック60の着脱作業を容易にすることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Fによれば、バッテリパック60がバッテリパック取付ユニット50Fから取り外される場合には、自動かんな盤1Fの後方から、バッテリパック60は前方から後方に向けて斜め上方向にスライドする必要がある。従って、自動かんな盤1Fの運搬する場合に、バッテリパック60がバッテリパック取付ユニット50Fから脱落することが抑制される。
さらに、トップカバー41Fの後方側には、アーチ形状の逃がし形状420Fが形成されている。従って、本実施形態は、使用者によるバッテリパック60の着脱作業を容易にする構成とされている。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Fは、当該バッテリパック取付ユニット50Fと当該バッテリパック取付ユニット50Fに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Fとバッテリパック60とは、駆動機構配置領域DMAおよびハウジング上方領域HUAに配置されている。従って、使用者による切削作業中に、移送されている被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60に接触することを回避することができ、作業効率の低下を回避することができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、バッテリパック60の取り付け方向が後方から前方に向けて斜め上方向となるように、バッテリパック取付ユニット50Fがメインハウジング100に取り付けられる構成が採用されてもよい。また、バッテリパック取付ユニット50Fにおけるバッテリパック60との接続面が上方を向いている構成が採用されてもよい。さらに、バッテリパック取付ユニット50Fが、メインハウジング100の前方側に取り付けられている構成が採用されてもよい。
また、本実施形態におけるバッテリパック取付ユニット50Fの構成を、メインハウジングの上部にトップカバーを備えない自動かんな盤に適用してもよい。このような構成を採用した場合、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第8実施形態]
図27を参照して、第8実施形態に係る自動かんな盤1Gについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Gと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Gおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Gは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、メインハウジング100よりも左側または右側に、バッテリパック取付ユニット50Gが配置されている。特に本実施形態においては、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方カバー46の左側面に配置されてる。すなわち、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方領域LSAに配置されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方カバー46の左側面に複数のネジ部によって締結されている。
バッテリパック取付ユニット50Gは、バッテリパック60を自動かんな盤1Gの左側において上方から着脱可能な向きに、左側方カバー46の左側面に取り付けられている。具体的には、バッテリパック60は、自動かんな盤1Gの上方から下方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Gに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Gに取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Gの上側から下側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Gの下方から上方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Gに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Gから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Gの下側から上側へ向かう方向である。このような構成の場合、バッテリパック60が有するアンロックボタン61fは、自動かんな盤1Gの左側から操作される。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Gによれば、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方カバー46の左側面に配置されている。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱を容易にすることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Gにおいては、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方カバー46の左側面に複数のネジ部で締結されている。従って、自動かんな盤1Gの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Gおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
また、バッテリパック60をバッテリパック取付ユニット50Gから取り外す場合には、バッテリパック60を自動かんな盤1Gの下方から上方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Gに対してスライドさせる必要がある。従って、自動かんな盤1Gの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Gからバッテリパック60が外れないようにすることができる。
本実施形態の自動かんな盤1Gによれば、使用者は、バッテリパック60の着脱作業時に、左側方カバー46の外側で作業をするので、使用者の手が本体ユニット10が配置されている領域の近傍や、切削領域CAの近傍に接近することを抑制することができる。
また、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方カバー46の左側面に配置されているので、かんな刃213およびかんな刃214の交換作業に伴ってかんな胴21を自動かんな盤1Gから出し入れする際に、バッテリパック取付ユニット50Gおよびバッテリパック60が当該作業の妨げになることを抑制し、作業を効率化することができる。
本実施形態の自動かんな盤1Gによれば、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Gは、当該バッテリパック取付ユニット50Gと当該バッテリパック取付ユニット50Gに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。特に本実施形態の自動かんな盤1Gによれば、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方カバー46の左側面に取り付けられている。すなわち、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方領域LSAに配置されている。従って、切削作業中に、被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50Gおよびバッテリパック60と接触することを回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Gおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削中の被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1Gがバッテリパック取付ユニット50Gおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Gによれば、バッテリパック取付ユニット50Gは、左側方カバー46の左側面に取り付けられているので、左側方カバー46の左側面のスペースを有効に利用することができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、バッテリパック取付ユニット50Gが右側方カバー47の右側面に配置される構成が採用されてもよい。また、バッテリパック取付ユニット50Gからのバッテリパック60の着脱方向が前後方向となるように、バッテリパック取付ユニット50Gを、左側方カバー46の左側面、または、右側方カバー47の右側面に配置する構成が採用されてもよい。特に、バッテリパック取付ユニット50Gへのバッテリパック60の取り付け方向が前側から後側に向かう方向となるように、バッテリパック取付ユニット50Gを、左側方カバー46の左側面、または、右側方カバー47の右側面に配置する構成が採用されてもよい。
本実施形態において、左側方カバー46とバッテリパック取付ユニット50Gとが一体的に形成された構成、または、右側方カバー47とバッテリパック取付ユニット50Gとが一体的に形成された構成が採用されてもよい。これにより、左側方カバー46とバッテリパック取付ユニット50Gの強度、または、右側方カバー47とバッテリパック取付ユニット50Gの強度を向上させることができる。
なお、メインハウジング100よりも左側または右側に、バッテリパック取付ユニット50Gが配置される構成を、メインハウジング100の上部にトップカバーを備えない自動かんな盤に適用してもよい。また、メインハウジング100よりも左側または右側に、バッテリパック取付ユニット50Gが配置される構成を、左側方カバー46および右側方カバー47を備えない自動かんな盤に適用してもよい。この場合、例えば、メインハウジング100の左側面にバッテリパック取付ユニット50Gを配置する構成や、メインハウジング100の右側面にバッテリパック取付ユニット50Gを配置する構成が採用されてもよい。このような構成を採用した場合、メインハウジング100の左側面または右側面のスペースを有効に利用することができる。
[第9実施形態]
図28および図29を参照して、第9実施形態に係る自動かんな盤1Hについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Hと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Hおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Hは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、メインハウジング100の前方部または後方部に、バッテリパック取付ユニット50Hが取り付けられる。すなわち、バッテリパック取付ユニット50Hは、駆動機構配置領域DMAおよびハウジング上方領域HUAに配置されている。特に本実施形態の自動かんな盤1Hにおいては、メインハウジング100の前方部に、バッテリパック取付ユニット50Hが配置されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Hは、メインハウジング100の前方部に複数のネジ部によって締結されている。
バッテリパック取付ユニット50Hは、バッテリパック60を自動かんな盤1Hの前側の上方から着脱可能な向きに、メインハウジング100の前方部に取り付けられている。具体的には、バッテリパック60は、自動かんな盤1Hの前側の上方から下方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Hに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Hに取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Hの上側から下側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Hの下側から上側へ向けてバッテリパック取付ユニット50Hに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Hから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Hの下側から上側へ向かう方向である。
このような構成の場合、バッテリパック60が有するアンロックボタン61fは、自動かんな盤1Hの前方から操作されることが可能である。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Hの前方から行なうことができる。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Hによれば、メインハウジング100の前方部に、バッテリパック取付ユニット50Hが配置されている。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱を容易にすることができる。また、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Hの前方から行なうことができる。従って、本実施形態の自動かんな盤1Hによれば、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Hにおいては、バッテリパック取付ユニット50Hは、メインハウジング100の前方部に複数のネジ部で締結されている。従って、自動かんな盤1Hの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Hおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
また、バッテリパック60をバッテリパック取付ユニット50Hから取り外す場合には、バッテリパック60を自動かんな盤1Hの下方から上方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Hに対してスライドさせる必要がある。従って、自動かんな盤1Hの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Hからバッテリパック60が外れないようにすることができる。
また、バッテリパック取付ユニット50Hは、メインハウジング100の前方部に配置されているので、かんな刃213およびかんな刃214の交換作業に伴ってかんな胴21を自動かんな盤1Hから出し入れする際に、バッテリパック取付ユニット50Hおよびバッテリパック60が当該作業の妨げになることを抑制し、作業を効率化することができる。
本実施形態の自動かんな盤1Hによれば、第1実施形態と同様、バッテリパック取付ユニット50Hは、当該バッテリパック取付ユニット50Hと当該バッテリパック取付ユニット50Hに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Hとバッテリパック60とが、駆動機構配置領域DMAおよびハウジング上方領域HUAに配置されている。特に本実施形態の自動かんな盤1Hによれば、バッテリパック取付ユニット50Hは、メインハウジング100の前方部に取り付けられている。従って、切削作業中に、被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50Hおよびバッテリパック60と接触することを回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Hおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削中の被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1Hがバッテリパック取付ユニット50Hおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Hによれば、バッテリパック取付ユニット50Hは、メインハウジング100の前方部に取り付けられているので、メインハウジング100の前方部のスペースを有効に利用することができる。
なお、バッテリパック取付ユニット50Hがメインハウジング100の後方部に配置される構成が採用されてもよい。また、本実施形態において、メインハウジング100とバッテリパック取付ユニット50Hとが一体的に形成された構成が採用されてもよい。これにより、メインハウジング100とバッテリパック取付ユニット50Hの強度を向上させることができる。
なお、メインハウジング100の前方部または後方部にバッテリパック取付ユニット50Hが配置される構成を、メインハウジング100の上部にトップカバーを備えない自動かんな盤に適用してもよい。このような構成を採用しても、メインハウジング100よりも前方部または後方部のスペースを有効に利用することができる。
[第10実施形態]
図30〜図32を参照して、第10実施形態に係る自動かんな盤1Iについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Iと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Iは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Iが、上下方向に延在する回動軸53I周りに回動可能に左側方カバー46Iに支持されている。そして、バッテリパック取付ユニット50Iは、左側方カバー46Iにおけるメインハウジング100に対向する第1の側方領域(内方領域)と、第1の側方領域の反対側の第2の側方領域(外方領域)との間で回動可能に構成されている。すなわち、バッテリパック取付ユニット50Iは、駆動機構配置領域DMAおよびハウジング上方領域HUA、又は、左側方領域LSAに配置されている。
以下、バッテリパック取付ユニット50Iが回動軸53I周りに回動することによって、当該バッテリパック取付ユニット50Iが第1の側方領域(駆動機構配置領域DMAおよびハウジング上方領域HUA)に位置する状態(図31に示す状態)を、第1の回動状態と定義する。また、バッテリパック取付ユニット50Iが回動軸53I周りに回動することによって、当該バッテリパック取付ユニット50Iが第2の側方領域(左側方領域LSA)に位置する状態(図32に示す状態)を、第2の回動状態と定義する。
使用者は、自動かんな盤1Iを収納や運搬する場合に、バッテリパック取付ユニット50Iを第1の回動状態にする。そして、使用者は、自動かんな盤1Iを使用する場合、および、バッテリパック60の着脱作業を行なう場合に、バッテリパック取付ユニット50Iを第2の回動状態にする。
第2の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iは、レール部51aや正極入力端子51bや負極入力端子51cが前方を向くように、左側方カバー46Iに回動軸53Iによって支持されている。従って、使用者は、自動かんな盤1Iの前方側からバッテリパック60の着脱作業を行なうことができる。
また、第2の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iは、バッテリパック60を自動かんな盤1Iの上方から着脱可能な向きに、左側方カバー46Iに回動軸53Iによって支持されている。具体的には、バッテリパック60は、自動かんな盤1Iの上方から下方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Iに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Iに取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Iの上側から下側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Iの下方から上方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Iに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Iから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Iの下側から上側へ向かう方向である。
図30に示すように、第1の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iは、メインハウジング100の後方、かつ、チップカバー350の上方に配置されている。また、本実施形態においては、第1の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の後側補助テーブル45の後端部よりも前方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Iが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Iによれば、第2の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iは、レール部51aや正極入力端子51bや負極入力端子51cが前方を向くように、左側方カバー46Iに回動軸53Iによって支持されている。従って、使用者は、自動かんな盤1Iの前方側からバッテリパック60の着脱作業を容易に行なうことができる。また、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Iの前方から行なうことができる。従って、本実施形態の自動かんな盤1Iによれば、利便性を向上させることができる。
また、第2の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iは、第1実施形態と同様、当該バッテリパック取付ユニット50Iと当該バッテリパック取付ユニット50Iに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Iは、左側方領域LSAに配置されている。特に本実施形態の自動かんな盤1Iによれば、第2の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iは、左側方カバー46Iよりも左方側に配置されている。従って、使用者による切削作業中に、移送されている被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60に接触することを回避することができ、作業効率の低下を回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削中の被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1がバッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
また、第2の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iは、左側方カバー46Iよりも左方側に配置されているので、かんな刃213およびかんな刃214の交換作業に伴ってかんな胴21を自動かんな盤1Iから出し入れする際に、バッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60が当該作業の妨げになることを抑制し、作業を効率化することができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Iによれば、第1の回動状態のバッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の後側補助テーブル45の後端部よりも前方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Iが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。よって、本実施形態の自動かんな盤1Iによれば、収納性および携帯性を向上させることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Iによれば、バッテリパック取付ユニット50Iは、左側方カバー46Iに回動軸53Iによって支持されているので、自動かんな盤1Iの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Iおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、バッテリパック取付ユニット50Iが、右側方カバー47Iに、回動軸53I周りに回動可能に支持される構成が採用されてもよい。
[第11実施形態]
図33〜図34を参照して、第11実施形態に係る自動かんな盤1Jについて説明する。本実施形態の自動かんな盤1Jと、第1実施形態における自動かんな盤1との主な差異点は、バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60が配置されている位置である。
なお、本実施形態で例示する自動かんな盤1Jは、第1実施形態の自動かんな盤1と同様、被切削部材を切削可能に構成されており、自動かんな盤1と共通する構成を含む。よって、以下では、自動かんな盤1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略または簡略化し、主に異なる構成について、図を参照して説明する。
本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Jは、テーブル43よりも下方に配置されている。すなわち、バッテリパック取付ユニット50Jは、ベース領域BSAに配置されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Jは、ベース80Jの下方側領域の前方に配置されている。特に本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Jは、ベース80Jの下面に複数のネジ部によって締結されている。ベース80Jの前面には開口部83Jが形成されている。バッテリパック取付ユニット50Jは、バッテリパック60を自動かんな盤1Jの前方から着脱可能な向きに、ベース80Jの下面に取り付けられている。具体的には、バッテリパック60は、自動かんな盤1Jの前方から後方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Jに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Jに取り付け可能である。すなわち、取り付け方向は、自動かんな盤1Jの前側から後側へ向かう方向である。また、バッテリパック60は、自動かんな盤1Jの後方から前方へ向けてバッテリパック取付ユニット50Jに対してスライドされることによって、バッテリパック取付ユニット50Jから取り外し可能である。すなわち、取り外し方向は、自動かんな盤1Jの後側から前側へ向かう方向である。
このような構成の場合、バッテリパック60が有するアンロックボタン61fは、自動かんな盤1Jの前方から操作されることが可能である。従って、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Jの前方から行なうことができる。
また、本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の前側補助テーブル44の前端部よりも後方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Jが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。
以上説明したように、本実施形態の自動かんな盤1Jによれば、使用者は、自動かんな盤1Jの前方側からバッテリパック60の着脱作業を容易に行なうことができる。また、使用者は、バッテリパック60の着脱作業を、メインスイッチ71とレバースイッチ72の操作、および、被切削部材CMを切削領域CAに向けて送り出す作業と同様に、自動かんな盤1Jの前方から行なうことができる。従って、本実施形態の自動かんな盤1Jによれば、利便性を向上させることができる。
また、バッテリパック取付ユニット50Jは、第1実施形態と同様、当該バッテリパック取付ユニット50Jと当該バッテリパック取付ユニット50Jに取り付けられたバッテリパック60とが、移送領域TAを回避した位置に存在するように構成されている。具体的には、バッテリパック取付ユニット50Jは、ベース領域BSAに配置されている。特に本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Jは、ベース80Jの下方側領域に配置されている。従って、使用者による切削作業中に、移送されている被切削部材CMが、バッテリパック取付ユニット50およびバッテリパック60に接触することを回避することができ、作業効率の低下を回避することができる。さらに、使用者とかんな胴21(又は、使用者と切削領域CA)との間の視界が、バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60によって遮られることを回避することができる。従って、使用者は切削中の被切削部材CMの様子を容易に確認することができる。結果として、自動かんな盤1がバッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60を備えることに起因して使用者による作業の効率が低下することを回避することができる。
また、バッテリパック取付ユニット50Jは、ベース80Jの下方側領域に配置されているので、かんな刃213およびかんな刃214の交換作業に伴ってかんな胴21を自動かんな盤1Iから出し入れする際に、バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60が当該作業の妨げになることを抑制し、作業を効率化することができる。
バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60の後端部が、閉状態の前側補助テーブル44の前端部よりも後方側(内側)に位置するように構成されている。従って、自動かんな盤1Jが運搬される場合や、収納される場合に、バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60が、作業者や周囲の設備などの外的な要素と接触することを回避することができる。よって、本実施形態の自動かんな盤1Jによれば、収納性および携帯性を向上させることができる。
また、本実施形態の自動かんな盤1Jによれば、バッテリパック取付ユニット50Jは、ベース80Jの下面に複数のネジ部によって締結されているので、自動かんな盤1Jの運搬時に、バッテリパック取付ユニット50Jおよびバッテリパック60が脱落しないようにすることができる。
また、本実施形態では、バッテリパック取付ユニット50Jは、テーブル43よりも下方に配置されているので、テーブル43よりも下方のスペースを有効に利用することができる。
このほか、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成および処理によって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、バッテリパック取付ユニット50Jを、ベース80Jの下方側領域の後方に配置する構成が採用されてもよい。そして、バッテリパック取付ユニット50Jを、バッテリパック60を自動かんな盤1Jの後方から着脱可能な向きに、ベース80Jの下面に取り付ける構成が採用されてもよい。
なお、バッテリパック取付ユニット50Jがテーブル43よりも下方に配置される構成を、テーブルがベースに対して上下に昇降可能な自動かんな盤に採用してもよい。また、バッテリパック取付ユニット50Jがテーブル43よりも下方に配置される構成を、メインハウジングの上部にトップカバーを備えない自動かんな盤に採用してもよい。この場合も、本実施形態と同様に、バッテリパック取付ユニットをベースの下方側領域に配置することで、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお上記の各実施形態によれば、自動かんな盤として、バッテリパック60を取り外し自在な状態で取り付け可能な構成が採用されたが、そのような構成に限定されることなく、他の構成が採用されてもよい。例えば、自動かんな盤として、バッテリパックが取り外しできない状態で取り付けられた構成が採用されることができる。具体的には、自動かんな盤として、バッテリパックが内蔵された構成が採用されてもよい。バッテリパック取り付けユニットの構成として、バッテリパックを自動かんな盤に取り外しできないように取り付けるための固定金具やネジ部など、バッテリパックを自動かんな盤に取り付けるために必要な部材が採用されることができる。そして、このような構成のバッテリパック取付ユニットと当該バッテリパック取付ユニットに取り付けられたバッテリパックとが、移送部によって切削部に移送される被切削部材が通過する領域を移送領域を回避した位置に存在する構成の自動かんな盤が採用されてもよい。
また、上記の各実施形態によれば、バッテリパック取付ユニットは、2つのバッテリパックが取り付け可能な構成が採用されたが、他の構成が採用されてもよい。バッテリパック取付ユニットとして、1つのバッテリパックが取り付け可能な構成や、3つ以上のバッテリパックが取り付け可能な構成が採用されることができる。
また、上記の各実施形態によれば、自動かんな盤として、バッテリパック取付ユニットに取り付けられた複数のバッテリパックは、モータに電気的に直列に接続される構成が採用されたが、他の構成が採用されてもよい。例えば、バッテリパック取付ユニットに取り付けられた複数のバッテリパックは、モータに電気的に並列に接続される構成が採用されることができる。
また、上記の各実施形態によれば、自動かんな盤は、被切削部材を一方向に移送する構成であるが、他の構成が採用されてもよい。例えば、自動かんな盤として、被切削部材を双方向に移送する構成が採用されることができる。
[対応関係]
上記実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。自動かんな盤1、1A〜1Jは、本発明の「自動かんな盤」の一例である。被切削部材CMは、本発明の「被切削部材」の一例である。モータ15は、本発明の「モータ」の一例である。
かんな胴21は、本発明の「切削部」の一例である。テーブル43、前側補助テーブル44、後側補助テーブル45は、本発明の「載置部」の一例である。移送ローラ31、移送ローラ33は、本発明の「移送部」の一例である。バッテリパック60は、本発明の「バッテリパック」の一例である。バッテリパック取付ユニット50、50A〜50J、および、自動かんな盤におけるバッテリパックを取り外しできない状態で取り付けるために必要な部材は、本発明の「バッテリパック取付ユニット」の一例である。移送領域TAは、本発明の「移送領域」の一例である。メインハウジング100は、本発明の「モータハウジング」の一例である。トップカバー41、トップカバー41A〜41B,41Fは、本発明の「カバー部」の一例である。バッテリパック収容部410B、バッテリパック収容部410Cは、本発明の「バッテリパック収容部」の一例である。チップカバー350は、本発明の「飛散抑制部」の一例である。トップカバー41、左側方カバー46、右側方カバー47、ベース80は、本発明の「自動かんな盤を構成する筐体」の一例である。電気コード52、電気コード52Eは、本発明の「通電部材」の一例である。左側方カバー46、右側方カバー47、左側方カバー46Eは、本発明の「側方部材」の一例である。第1の側方領域(内方領域)は、本発明の「第1の側方領域」の一例である。第2の側方領域(外方領域)は、本発明の「第2の側方領域」の一例である。回動軸53Iは、本発明の「第1の側方領域の反対側の第2の側方領域との間で回動可能に構成された回動軸」の一例である。