JP2021013283A - 回転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械や産業機械などの回転装置において、大きな中空部を有しながらも、そこにケーブルを通さない構造で回転時に確実にケーブルが動作する省スペースかつ、配線の寿命を低下させにくい構造を提供する。【解決手段】1対のケーブル13a,13bをそれぞれ屈曲させ、屈曲部16a,16bを向い合せる。屈曲部16a,16bは屈曲支持ローラ19a,19bによって支持される。屈曲するケーブルとともにベルト15を共に屈曲させ配置する。回転部10が回転する際、ケーブル13a,13bの一方及びベルト15は巻き取られ、屈曲支持ローラ19a,19bの一方が引っ張られ、ケーブル支持体14が回転する。【選択図】図4

Description

本発明は、工作機械や産業機械等の回転装置に関する。
工作機械や産業機械等には回転装置が多く用いられている。これらの回転装置では、外部環境への対応等から回転装置内に配線配管が内蔵され、外部に晒されないことが求められている。外部に晒されないよう、閉空間に配線配管を設置する場合、回転装置の動作によって配線配管が引っかかったり、つかえたりせずスムーズに動作するための構造が必要となる。
特許文献1には、傾斜回転円テーブルを傾斜させる電動機を備えた回動体の回動に追従して動くケーブルの動きを一定にすることを課題として、本体と、該本体に支承されテーブル面の傾斜に連動して回動する回動体と、該回動体に取付けられる傾斜用の電動機と、該電動機に連結するケーブルを備える傾斜回転円テーブルにおいて、前記ケーブルを弾性変形可能なベルト状のケーブルガイドに沿わせ固定し、前記ケーブルガイドがその一端を回動体に設けた回動支柱に他端を本体に設けた固定支柱に固定されるとともに電動機の径方向に拡縮可能な形状で取付けることが記載されている。
特許文献2には、回転部に接続するケーブルやチューブが回転時にからまり、不連続な抵抗になることを防ぎ、高精度な移動や位置決めを実現することを課題として、回転部と固定部にそれぞれ設けられた円弧状ガイドと二つのガイド間でループ状に屈曲する形で回転部と固定部とを連結するサポートベルトを備え、そのサポートベルトにケーブル等を保持させることが記載されている。
特許文献3には、省スペース化を図ることを課題として、旋回テーブルと旋回テーブルの一端に固定した蛇腹状のケーブル担持体とこの旋回テーブルに隣接してこの蛇腹状のケーブル担持体を収納する収納袋空間とからなり、旋回テーブルの正逆回転に伴って旋回テーブルと収納袋空間との間をケーブル担持体が直線移動するようにガイド部を設ける構成とすることが記載されている。
特許文献4には、位置決め精度に優れ、作業性がよく、かつ配管に必要なスペースが比較的小さいターンテーブルを備えた加工装置を提供することを課題として、ターンテーブルの上面に真空チャックが設けられ、複数の固定管がターンテーブルの下面に鉛直に取り付けられ、フレキシブルホースが継手によって固定管の下端に接続され、中継取付具がシャフトを覆う円筒形のカバーに固定され、フレキシブルホースは、中継取付具によって複数の継手の配置と並行に束ねられ、僅かな間隙をもって互いに平行に引き回される構成が記載されている。
特許文献5には、信頼性が高く騒音の低減化が図れるケーブルリールを提供することを課題として、リング状の空間内に配置される複数のローラ同志を連結部材によって繋ぐことが記載されている。
特許文献6には、ケーブル支持板に沿って設けられているケーブルの表面が接触摩耗を生じたり、ケーブルの曲げの曲率が許容値以下となることを防止するために、円筒状の内面を有する固定ボデーと、固定ボデーに対しその軸線周りに旋回移動可能な旋回ボデーと、固定ボデー内に同軸に設けられて旋回ボデーに固定された案内筒と、案内筒の外周面と固定ボデーの内面との間の空間内に略U字状に屈曲されて配置された弾力性を有する帯状のケーブル支持板とを備え、ケーブル支持板が固定ボデーに固定された固定側端部と案内筒に固定された可動側端部とを有する構成が記載されている。
特開2002−273630号公報 特開2002−345141号公報 特開2005−103688号公報 特開2005−279859号公報 特開平4−310445号公報 特開昭61−274897号公報
上記従来技術に示すように、ケーブルが回転時にからまることを防止する各種構造が提案されているが、工作機械や産業機械の回転装置において、用途、目的によっては回転時に確実にケーブルが動作する構造は得られていない。特に、大きな中空部があり、当該中空部にケーブルを通せないという条件で、省スペースでありながら可動範囲が大きく、ケーブルの寿命を低下させにくい構造は得られていない。
本発明の目的は、回転時に確実にケーブルが動作し得る省スペースで、かつケーブルの寿命を低下させにくい構造を備えた回転装置を提供することにある。
本発明は、回転部と非回転部を備える回転装置であって、前記回転部と前記非回転部の間の空間に回転可能に配置され、円周上に配置された複数の支持ローラを備えるリング状のケーブル支持体と、前記複数の支持ローラのうちの端部に配置された一対の支持ローラを一対の屈曲支持ローラとし、前記ケーブル支持体を囲むように前記ケーブル支持体に沿って配置されるとともに前記屈曲支持ローラに当接して屈曲する可撓性長尺体と、前記可撓性長尺体に沿い、かつ前記ケーブル支持体の第1の回転方向に沿って配置されて前記回転部と前記非回転部とを接続するとともに前記一対の屈曲支持ローラのうちの一方の屈曲支持ローラの位置において屈曲する第1のケーブルと、前記可撓性長尺体に沿い、かつ前記ケーブル支持体の前記第1の回転方向と異なる第2の回転方向に沿って配置されて前記回転部と前記非回転部とを接続するとともに前記一対の屈曲支持ローラのうちの他方の屈曲支持ローラの位置において屈曲する第2のケーブルとを備え、前記回転部の回転時に前記一対の屈曲支持ローラのいずれかに前記可撓性長尺体を介して引っ張り力が印加されて前記ケーブル支持体を前記空間内で回転させることを特徴とする。可撓性長尺体の一例はベルトであるが、これに限定されない。
本発明の1つの実施形態では、前記可撓性長尺体と前記一対の屈曲支持ローラは転がり接触する。
本発明の他の実施形態では、前記可撓性長尺体と前記複数の支持ローラは転がり接触する。
本発明のさらに他の実施形態では、前記一対の屈曲支持ローラの間隔は、前記回転部の動作範囲に合わせて設定される。
本発明のさらに他の実施形態では、前記ケーブルは、複数のケーブルを接合したフラットケーブルである。フラットケーブルは、前記回転部と前記非回転部との間に、径方向に複数重ねて配置されてもよい。
本発明のさらに他の実施形態では、前記ケーブルは、電気信号、光信号、流体の少なくともいずれかを前記回転部と前記非回転部との間で供給する。
本発明のさらに他の実施形態では、前記ケーブルは、物理的な力を供給するコントロールケーブルである。
本発明によれば、回転時に確実にケーブルが動作する省スペースかつ、ケーブルの寿命を低下させにくい構造を実現できる。これにより、回転装置のケーブル構造の設計の自由度を大きく向上させることができる。
実施形態の外観図である。 図1のうち、ケーブルとケーブル支持体とベルトのみを示した図である。 図1のうち、ケーブル支持体のみを示した図である。 図1のうち、ケーブルとローラとベルトの位置関係を示した図である。 図1のうち、向かい合わせて配置した屈曲部のみを示した図である。 図1の動作説明図(その1)である。 図1の動作説明図(その2)である。 図1の動作説明図(その3)である。 他の実施形態の外観図である。 さらに他の実施形態の外観図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における回転装置の外観図である。回転装置は、回転部10と、回転部10の外側に配置された非回転部12を備える。また、回転装置は、2本で1組のケーブル13a,13bと、ケーブル支持体14と、可撓性長尺体としてのベルト15を備える。
回転部10は、図示しないモータ等の駆動源で回転駆動される。
非回転部12は、回転部10の外側に所定間隔を空けて配置される。
ケーブル支持体14は、その外観形状がリング状で、回転部10と非回転部12との間の空間に配置される。ケーブル支持体14は、後述するように所定間隔で配置された複数の支持ローラと、これら複数の支持ローラの上面及び下面に配設されたリング部品を備える。複数の支持ローラは円周上に間隔を空けて配置されるが、その一部は一対の屈曲支持ローラとして機能し、それ以外の支持ローラは中間支持ローラとして機能する。
一対のケーブル13a,13bは、それぞれケーブル支持体14の周囲に配置される。また、ベルト15もケーブル支持体14の周囲に配置される。具体的には、ベルト15は、ケーブル支持体14の外周の回りに延在して一対の屈曲支持ローラのうちの一方の屈曲支持ローラに達し、そこで屈曲してケーブル支持体14の内周側に回り込み、さらにケーブル支持体14の内周の回りに延在して一対の屈曲支持ローラのうちの他方の屈曲支持ローラに達し、そこで屈曲してケーブル支持体14の外周側に回り込み、再びケーブル支持体14の外周の回りに延在して配置される。ベルト15は、リング状のケーブル支持体14の周囲を囲むように配置され、ベルト15の一部は回転部10、非回転部12のそれぞれに固定される。
第1のケーブルとしてのケーブル13aは、リング状のケーブル支持体14を囲むベルト15に沿ってケーブル支持体14の外周の回りに延在(上方から見て時計回りに延在)して一対の屈曲支持ローラのうちの一方の屈曲支持ローラに達し、そこで屈曲支持ローラに沿って屈曲し、ケーブル支持体14の内周側に回り込む。ケーブル支持体14の内周側に回り込んだケーブル13aはさらにケーブル支持体14の内周の回りに延在(上方から見て反時計回りに延在)して、回転部10の開口から回転部10内に進入する。ケーブル13aは、ケーブル支持体14の内周側と外周側に延在するが、内周側のケーブル13aと外周側のケーブル13aは複数の支持ローラで隔てられているため互いに擦れることはない。
第2のケーブルとしてのケーブル13bは、ケーブル支持体14を囲むベルトに沿ってケーブル支持体14の外周の回りに延在(上方から見て反時計回りに延在)して一対の屈曲支持ローラのうちの他方の屈曲支持ローラに達し、そこで屈曲支持ローラに沿って屈曲し、ケーブル支持体14の内周側に回り込む。ケーブル支持体14の内周側に回り込んだケーブル13bはさらにケーブル支持体14の内周の回りに延在(上方から見て時計回りに延在)して、回転部10の開口から回転部10内に進入する。ケーブル13bは、ケーブル支持体14の内周側と外周側に延在するが、内周側のケーブル13bと外周側のケーブル13bは複数の支持ローラで隔てられているため互いに擦れることはない。
図2は、図1の外観図において、ケーブル13a,13b、ケーブル支持体14、及びベルト15を抜き出した図である。
ベルト15は、一対の屈曲支持ローラの一方で屈曲してケーブル支持体14の外周面から内周面に回り込むとともに、一対の屈曲支持ローラの他方で屈曲してケーブル支持体14の内周面から外周面に回り込む。ベルト15は、一対の屈曲支持ローラに当接する位置において一対の屈曲部16a、16bを備える。
第1のケーブルとしてのケーブル13aは、ケーブル支持体14の回りを第1の回転方向に沿って延在し、一対の屈曲支持ローラの一方で屈曲してケーブル支持体14の外周面から内周面に回り込む。ケーブル13aは、一対の屈曲支持ローラの一方に当接する位置に屈曲部16aを備える。
第2のケーブルとしてのケーブル13bは、ケーブル支持体14の回りを第1の回転方向とは異なる第2の回転方向に沿って延在し、一対の屈曲支持ローラの他方で屈曲してケーブル支持体14の外周面から内周面に回り込む。ケーブル13bは、一対の屈曲支持ローラの他方に当接する位置に屈曲部16bを備える。ベルト15の屈曲部16a、16bと、ケーブル13a,13bの屈曲部16a、16bは、互いに対向する一対の同一屈曲部として示される。本実施形態において、特に区別する場合を除き、屈曲部16a,16bは、ベルト15及びケーブル13a,13b双方の屈曲部を意味する。ベルト15は屈曲支持ローラに当接して屈曲し、ケーブル13a,13bはベルト15に沿って屈曲するので、屈曲部16a,16bの屈曲の度合いあるいは曲率は、屈曲支持ローラの側面曲率に応じて決定される。
図3は、図1の外観図において、ケーブル支持体14のみを抜き出した図である。リング状のケーブル支持体14は、所定間隔で円周上に配置された複数の支持ローラ19と、これら複数の支持ローラの上面及び下面に配設されたリング部品17a,17bを備える。複数の支持ローラ19は全て円柱形状である。複数の支持ローラ19のそれぞれの上面はリング部品17aに回転可能に軸支され、複数の支持ローラ19のそれぞれの下面はリング部品17bに回転可能に軸支される。リング部品17a,17bは、複数の支持ローラ19を繋ぐ連結板として機能する。
複数の支持ローラ19のうち、端部に配置された一対の支持ローラ19は、屈曲支持ローラ19a,19bとして機能する。複数の支持ローラ19及びリング部品17a,17bからなるケーブル支持体14は、ケーブル13a,13bを巻き取るリールとして機能し、屈曲支持ローラ19a,19bは、ケーブル13a,13b及びベルト15の屈曲部16a,16bを形成し、その他の支持ローラ19(中間支持ローラ)は、ケーブル支持体14の外周側のケーブル13a,13bと内周側のケーブル13a,13b、及びケーブル支持体14の外周側のベルト15と内周側のベルト15が互いに擦らないように離間支持する。
図4は、ケーブル支持体14にベルト15及びケーブル13a,13bを配置した状態の平面図であり、上面のリング部品17aを省いた状態の平面図である。また、図5は、図4の一部拡大図であり、特に屈曲支持ローラ19a,19b近傍の一部拡大図である。
ケーブル支持体14は、回転部10と非回転部12の間の空間に配置される。ベルト15は、図4の下部に形成された非回転部12の開口部のベルト非回転部固定部15aで固定され、図中時計回りにケーブル支持体14の外周に沿って延在する。そして、ベルト15が屈曲支持ローラ19aに達すると、円柱形状の屈曲支持ローラ19aの側面に沿って屈曲し、屈曲部16aを形成してケーブル支持体14の内周側に回り込む。そして、ベルト15はケーブル支持体14の内周側を反時計回りに延在し、回転部10の開口部のベルト回転部固定部15bで固定され、ベルト15が屈曲支持ローラ19bに達すると、円柱形状の屈曲支持ローラ19bの側面に沿って屈曲し、屈曲部16bを形成してケーブル支持体14の外周側に回り込む。そして、ベルト15はケーブル支持体14の外周側を時計回りに延在する。
ケーブル13aは、図4の下部に形成された非回転部12の開口からベルト15に沿ってケーブル支持体14に向けて進入し、ベルト15に沿ってケーブル支持体14を時計回りに延在する。ケーブル13aは、屈曲支持ローラ19aに達すると、ベルト15の屈曲部16aに沿って屈曲してベルト15と同様に屈曲部16aを形成し、ケーブル支持体14の外周側から内周側に回り込む。そして、ケーブル支持体14の内周側をベルト15に沿って反時計回りに延在し、回転部10の開口から回転部10の内部に進入する。
ケーブル13bは、図4の下部に形成された非回転部12の開口からベルト15に沿ってケーブル支持体14に向けて進入し、ベルト15に沿ってケーブル支持体14を反時計回りに延在する。ケーブル13bは、屈曲支持ローラ19bに達すると、ベルト15の屈曲部16bに沿って屈曲してベルト15と同様に屈曲部16bを形成し、ケーブル支持体14の外周側から内周側に回り込む。そして、ケーブル支持体14の内周側をベルト15に沿って時計回りに延在し、回転部10の開口から回転部10の内部に進入する。
以上のようにして、ケーブル13a,13b及びベルト15は、略同心円状に配置された回転部10と非回転部12の間の空間にケーブル支持体14を介して配設される。すなわち、回転部10の外周側に隙間をおいて非回転部12を配置し、回転部10と非回転部12の間の空間にケーブル支持体14を介在させてケーブル13a,13b及びベルト15を配置し、一対のケーブル13a,13bとベルト15で回転部10と非回転部12を接続する。
図5の一部拡大図に示すように、屈曲支持ローラ19a,19bで形成される屈曲部16a,16bに着目すると、屈曲部16a,16bの外側にケーブル13a,13bが配置され、内側にベルト15が配置される構成である。言い替えれば、屈曲支持ローラ19aを基準とすると、屈曲支持ローラ19a上にベルト15が配置され、ベルト15の上にケーブル13aが配置される。ベルト15と屈曲支持ローラ19aは転がり接触する。また、屈曲支持ローラ19bを基準とすると、屈曲支持ローラ19b上にベルト15が配置され、ベルト15の上にケーブル13bが配置される。ベルト15と屈曲支持ローラ19bは転がり接触する。ベルト15とその他の中間支持ローラ19も転がり接触してもよい。
ベルト15とケーブル13a,13bは、屈曲部16a,16bにおいて互いに摺らないように隙間が設けられていてもよい。また、回転部10とケーブル13a,13bとの間、非回転部12とケーブル13a,13bとの間にも隙間が設けられる。
また、本実施形態では、図4に示すように、ケーブル支持体14の中間支持ローラ19(屈曲支持ローラ19a,19bを含む)は合計23個円周状に配置されているが、その数は必ずしもこれに限定されるものではなく任意に増減し得る。
図6〜図8は、本実施形態の回転装置の動作説明図を示す。図6は回転部10が回転する前の初期状態を示す図である。図7は、図6の状態から回転部10を上から見て反時計方向に135度回転させた状態を示す。このときの回転角を+135度とする。さらに、図8は、図6の状態から回転部10を上から見て時計方向に135度回転させた状態を示す。このときの回転角を−135度とする。
図6に示すように、回転前の初期状態では、非回転部12の開口位置、一対の屈曲支持ローラ19a,19bの中間位置は略同一直線上にある。
図7に示すように、回転部10が回転角度+側に回転すると、ベルト15が回転部10とともに回転し、屈曲部15cが+側に引っ張られる。屈曲部15cが+側に引っ張られると、屈曲支持ローラ19aが+側に引っ張られ、ケーブル支持体14が+側に回転する。ケーブル支持体14が+側に回転することで、ケーブル支持体14の中間支持ローラ19がケーブル13a,13bのガイドとして機能し、ケーブル13a,13bは回転部10に追従して移動する。ケーブル支持体14が+側に回転すると、他方の屈曲部15dも+側に回転移動するから、ケーブル13bのたるみが防止される。このとき、ベルト15とケーブル13a、13bには隙間があることで、ケーブル支持体14はベルト15に引っ張られる。従って、回転時にケーブル13a,13bがつかえることなくスムーズに動作し得る。
他方で、図8に示すように、回転部10が回転角度−側に回転すると、ベルト15が回転部10とともに回転し、屈曲部15dが−側に引っ張られる。屈曲部15dが−側に引っ張られると、屈曲支持ローラ19bが−側に引っ張られ、ケーブル支持体14が−側に回転する。ケーブル支持体14が−側に回転することで、ケーブル支持体14の中間支持ローラ19がケーブル13a,13bのガイドとして機能し、ケーブル13a,13bは回転部10に追従して移動する。ケーブル支持体14が−側に回転すると、他方の屈曲部15cも−側に回転移動するから、ケーブル13aのたるみが防止される。このとき、ベルト15とケーブル13a、13bには隙間があることで、ケーブル支持体14はベルト15に引っ張られる。従って、回転時にケーブル13a,13bがつかえることなくスムーズに動作し得る。
回転部10の+側回転及び−側回転に追従してケーブル13a,13bが移動する際に、ケーブル支持体14が回転移動するための張力をベルト15が負担することでケーブル13a,13bへの負荷が軽減される。すなわち、ケーブル13a,13bによりケーブル支持体14を回転させる際に、ケーブル支持体14を回転させる張力をケーブル13a,13bが直接負担すると、ケーブル13a,13bは摺動、屈曲に加え、引っ張り力も複合された過酷な動作条件となるのでケーブル13a,13bの寿命低下の原因となり得るが、本実施形態では、ベルト15を介在させてケーブル支持体14を回転させる張力を負担させることで、ケーブル13a,13bの寿命低下を効果的に抑制できる。また、このような構成により、広範囲の回転角度が可能で省スペースな配線が可能となる。
図9は、ケーブル支持体14の中間支持ローラ19の数を合計13個に設定するとともに、一対の屈曲支持ローラ19a,19bの間隔を図4の場合よりも拡大させた場合のケーブル支持体14の平面図である。このように、一対の屈曲支持ローラ19a,19bの間隔を拡大しても、回転部10の回転角度が相対的に小さい場合には問題なく動作し得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、回転部10の外側に非回転部12を配置しているが、回転部10と非回転部12の位置関係を逆転させ、回転部10の内側に非回転部12を配置してもよい。
また、本実施形態におけるケーブル13a,13bには基本的には電気信号を供給することで回転部10と非回転部12との間で電気信号を供給するが、ケーブル13a,13bに代えてチューブを配置し、回転部10と非回転部12との間で流体を供給してもよい。また、ケーブル13a,13bに代えて光ファイバーを配置し、回転部10と非回転部12との間で光信号を供給してもよい。要するに、ケーブル13a,13bは、電気信号、光信号、流体の少なくともいずれかを回転部10と非回転部12との間で供給すればよい。ケーブル13a,13bに代えてコントロールケーブルを配置し、インナーワイヤーとアウターワイヤーによって回転部10と非回転部12との間で物理的な力を供給してもよい。また、ケーブル13a,13bとしては、複数のケーブルを接合したフラットケーブルとしてもよい。
また、図10に示すように、フラットケーブルを径方向に複数配置してもよい。フラットケーブルを径方向に複数重ねて配置することで、フラットケーブルの厚み分の空間のみで、動作させるケーブルの量を増やすことができる。
また、本実施形態では、回転部10と非回転部12を可撓性長尺体としてのベルト15で接続しているが、可撓性長尺体としてベルト15に代えて紐を用いてもよい。また、ベルト15の材質は、ゴム以外にも弾性変形可能な金属としてもよい。また、ベルト15は、ケーブル13a,13bと屈曲支持ローラ19a,19bとの間に介在してケーブル支持体14を回転移動させる際の張力を負担する機能を発揮し得る態様で配置すればよく、ケーブル13a,13bのうち中間支持ローラ19に対向する面にケーブル13a,13bと一体的に設けられていてもよい。
本実施形態の回転装置は、種々の用途に適用し得るが、例えば工作機械における機内ロボットの回転部分、例えば関節部分等に適用し得る。
10 回転部、12 非回転部、13a,13b ケーブル、14 ケーブル支持体、15 ベルト、15c,15d,16a,16b 屈曲部、17a,17b リング部品、19 中間支持ローラ、19a,19b 屈曲支持ローラ。

Claims (8)

  1. 回転部と非回転部を備える回転装置であって、
    前記回転部と前記非回転部の間の空間に回転可能に配置され、円周上に配置された複数の支持ローラを備えるリング状のケーブル支持体と、
    前記複数の支持ローラのうちの端部に配置された一対の支持ローラを一対の屈曲支持ローラとし、前記ケーブル支持体を囲むように前記ケーブル支持体に沿って配置されるとともに前記屈曲支持ローラに当接して屈曲する可撓性長尺体と、
    前記可撓性長尺体に沿い、かつ前記ケーブル支持体の第1の回転方向に沿って配置されて前記回転部と前記非回転部とを接続するとともに前記一対の屈曲支持ローラのうちの一方の屈曲支持ローラの位置において屈曲する第1のケーブルと、
    前記可撓性長尺体に沿い、かつ前記ケーブル支持体の前記第1の回転方向と異なる第2の回転方向に沿って配置されて前記回転部と前記非回転部とを接続するとともに前記一対の屈曲支持ローラのうちの他方の屈曲支持ローラの位置において屈曲する第2のケーブルと、
    を備え、前記回転部の回転時に前記一対の屈曲支持ローラのいずれかに前記可撓性長尺体を介して引っ張り力が印加されて前記ケーブル支持体を前記空間内で回転させる
    ことを特徴とする回転装置。
  2. 前記可撓性長尺体と前記一対の屈曲支持ローラは転がり接触する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
  3. 前記可撓性長尺体と前記複数の支持ローラは転がり接触する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
  4. 前記一対の屈曲支持ローラの間隔は、前記回転部の動作範囲に合わせて設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
  5. 前記ケーブルは、複数のケーブルを接合したフラットケーブルである
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
  6. 前記フラットケーブルは、前記回転部と前記非回転部との間に、径方向に複数重ねて配置される
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転装置。
  7. 前記ケーブルは、電気信号、光信号、流体の少なくともいずれかを前記回転部と前記非回転部との間で供給する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回転装置。
  8. 前記ケーブルは、物理的な力を供給するコントロールケーブルである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回転装置。
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