JP2021012619A - 電子機器及びその制御方法 - Google Patents

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大祐 吉田
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Abstract

【課題】操作体の移動を伴う移動操作に応じて変更対象をより好適に変更する。【解決手段】本発明の電子機器は、操作体の移動を伴う移動操作を検知する検知手段と、1回の移動操作における操作量が第1の量に達する前に、所定の操作量の移動操作に応じて、特定の変更対象を第1の変更量で変更するように制御し、前記1回の移動操作における操作量が前記第1の量に達した後に、前記所定の操作量の移動操作に応じて前記特定の変更対象を前記第1の変更量よりも大きい第2の変更量で変更するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は電子機器に関し、特に操作体の移動を伴う移動操作に応じた制御の方法に関する。
従来、電子機器の操作方法として、マウスやタッチパネル、タッチパッドのようなポインティングデバイスを用いた操作方法が提案されている。そして、ポインティングデバイスを有する電子機器は、例えばユーザーの指やスタイラス等の操作体の移動量をサムネイル画像選択や設定条件変更などへ反映する必要があり、ユーザーの操作感に一致した動作を提供することが求められている。例えば、撮像装置において測距点選択を行う際、測距点をある程度決めた後に、選択する測距点を微調整したい時は、せっかく決めた測距点が誤って大きく動いてしまわないように、大きな操作でも測距点が最小限で動くことが求められている。一方、測距点の端から端への移動など、測距点を大きく移動させたい時は、僅かな操作で測距点が大きく動くことが求められている。
特許文献1には、タッチがされた後ドラッグがされると、ドラッグの移動量に応じて表示されるフレームの移動量(変更量)を変えることが開示されている。より詳しくは、タッチパネルへの縦方向のタッチ位置に応じて、横方向のドラッグの移動量に対するデータの送り量を変更することが提案されている。
特開2013−175214号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、設定値などの変更対象の変更操作において、微調整を行いたいか、大きく変更させたいかに応じて縦方向のタッチ位置を変化させる必要があり、ユーザーにとって必ずしも直感的な操作ではない。
そこで本発明は、操作体の移動を伴う移動操作に応じて変更対象をより好適に変更することを目的とする。
本発明の電子機器は、操作体の移動を伴う移動操作を検知する検知手段と、1回の移動操作における操作量が第1の量に達する前に、所定の操作量の移動操作に応じて、特定の変更対象を第1の変更量で変更するように制御し、前記1回の移動操作における操作量が前記第1の量に達した後に、前記所定の操作量の移動操作に応じて前記特定の変更対象を前記第1の変更量よりも大きい第2の変更量で変更するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、操作体の移動を伴う移動操作に応じて変更対象をより好適に変更することができる。
本実施形態に係るカメラの外観図である。 本実施形態に係るカメラの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るAF−ONボタンの構造を表す図である。 本実施形態に係るサムネイル表示などを表す図である。 実施例1に係る画像選択処理を示すフローチャートである。 実施例1に係る移動量ΔXと枠移動量との対応関係を示す図である。 実施例2に係る画像選択処理を示すフローチャートである。 実施例2に係る移動量ΔXと枠移動量との対応関係を示す図である。 実施例3に係る画像選択処理を示すフローチャートである。 実施例3に係る移動量ΔXと枠移動量との対応関係を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)、図1(b)は、本発明を適用可能な撮像装置(電子機器である)の一例としての一眼レフカメラ(以降、カメラと称する)100本体の外観図である。具体的には、図1(a)はカメラ100を第1面(前面)側から見た図であり、撮影レンズユニットを外した状態を示す。図1(b)は、カメラ100を第2面(背面)側から見た図である。第1面はカメラ前面であり、被写体側の面(撮像方向側の面)である。第2面はカメラの背面であって、第1の面の裏側(反対側)の面であり、ファインダー16を覗く撮影者側の面である。
図1(a)に示すように、カメラ100には、横持ちでの撮影時にカメラ100を使用するユーザーがカメラ100を安定して握り、操作できるよう、前方に突出した第1グリップ部101が設けられている。またカメラ100には、縦持ちでの撮影時にカメラ100を使用するユーザーがカメラ100を安定して握り、操作できるよう、前方に突出した第2グリップ部102が設けられている。第1グリップ部101は、カメラ100の前面の第1の辺(図1(a)の左右にある2つの縦辺のうち左側の辺)に沿っており、第2グリップ部102は、前面のうち第1の辺と隣り合う第2の辺(図1(a)の上下にある2つの横辺のうち下側の辺)に沿っている。シャッターボタン103,105は、撮影指示を行うための操作部材である。メイン電子ダイヤル104,106は回転操作部材であり、メイン電子ダイヤル104,106を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。シャッターボタン103,105、及びメイン電子ダイヤル104,106は、操作部70に含まれる。シャッターボタン103とメイン電子ダイヤル104は横持ち撮影用、シャッターボタン105とメイン電子ダイヤル106は縦持ち撮影用として主に使用することができる。
図1(b)において、表示部28は画像や各種情報を表示する。表示部28はタッチ操作を受付け可能(タッチ検出可能)なタッチパネル70aと重畳、もしくは一体となって設けられる。AF−ONボタン1,2は、焦点調節位置を設定したり、AFを開始したりするための操作部材であり、操作部70に含まれる。本実施形態では、AF−ONボタン1,2は、タッチ操作や押し込み操作を受け付けることが可能なタッチ操作部材(本実施形態では、赤外線式センサー)である。このような光学式の操作部材を、光学トラッキングポインター(OTP)と称するものとする。ユーザーは、横持ちで(カメラ100を横位置で構えた状態で)、ファインダー16を覗いたまま、AF−ONボタン1に対して、第1グリップ部101を握った右手の親指で、タッチ操作や、任意の2次元方向へのスライド操作を行うことができる。また、ユーザーは、縦持ちで、ファインダー16を覗いたまま、AF−ONボタン2に対して、第2グリップ部102を握った右手の親指で、タッチ操作や、任意の2次元方向へのスライド操作を行うことができる。縦持ちとは、カメラ100を横位置と90度異なる縦位置で構えた状態である。カメラ100を操作するユーザーは、AF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2へのスライド操作で、表示部28に表示された測距点枠(AFに用いるAF枠の位置、焦点調節位置、焦点検出位置)を
移動させることができる。また、ユーザーは、AF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2への押し込み操作で、測距点枠の位置に基づくAFを即座に開始させることができる。AF−ONボタン1は横持ち撮影用、AF−ONボタン2は縦持ち撮影用として主に使用することができる。
AF−ONボタン1,2の配置について説明する。図1(b)に示すように、AF−ONボタン1,2はカメラ100の背面に配置されている。そして、AF−ONボタン2は、カメラ100の背面のうち、他の頂点よりも、第1グリップ部101に沿った辺(第1の辺)と第2グリップ部102に沿った辺(第2の辺)との成す頂点に近い位置に配置されている。また、AF−ONボタン2のほうが、AF−ONボタン1よりも、第1グリップ部101に沿った辺と第2グリップ部102に沿った辺との成す上記頂点に近い位置に配置されている。カメラ100の背面のうち第1グリップ部101に沿った辺(第1の辺)とは、図1(b)における左右にある2つの縦辺のうち右側の辺である。カメラ100の背面のうち第2グリップ部102に沿った辺(第2の辺)とは、図1(b)における上下にある2つの横辺のうち下側の辺である。ここで、上述した頂点は、カメラ100の背面を多角形とみなした場合の当該多角形の頂点(仮想的な頂点)である。カメラ100の背面が完全な多角形であれば、上述した頂点は、当該多角形の頂点(カメラ100の実際の頂点)であってもよい。第1の辺は、図1(b)における左右方向の右側の辺(縦辺)であり、第2の辺は図1(b)における上下方向の下側の辺(横辺)であり、第1の辺と第2の辺との成す上述の頂点は、図1(b)における右下の頂点である。さらに、AF−ONボタン2は、第1グリップ部101に沿った辺(第1の辺)のうち、AF−ONボタン1がある側の端部(すなわち上端部)よりも、反対側の端部(下端部)に近い位置に配置されている。また、上述したシャッターボタン103は、第1グリップ部101を握った右手の人差し指で操作可能(押下可能)な位置に配置されており、シャッターボタン105は、第2グリップ部102を握った右手の人差し指で操作可能な位置に配置されている。そして、AF−ONボタン1のほうが、AF−ONボタン2よりも、シャッターボタン103に近い位置に配置されており、AF−ONボタン2のほうが、AF−ONボタン1よりも、シャッターボタン105に近い位置に配置されている。
なお、AF−ONボタン1,2は、タッチパネル70aとは異なる操作部材であり、表示機能は備えていない。また、後述する例では、AF−ONボタン1、2への操作で選択された測距位置を示すインジケーター(AF枠)を移動させる例を説明するが、AF−ONボタン1,2への操作に応じて実行される機能は特に限定されない。例えば、表示部28に表示され、かつ移動させることができるものであれば、AF−ONボタン1,2へのスライド操作で移動させるインジケーターはいかなるものでもよい。例えば、マウスカーソルのような、ポインティングカーソルであってもよいし、複数の選択肢(メニュー画面に表示された複数の項目など)のうち選択された選択肢を示すカーソルであってもよい。AF−ONボタン1へのスライド操作と、AF−ONボタン2へのスライド操作とで異なるインジケーターが移動してもよい。AF−ONボタン1,2への押し込み操作で実行される機能は、AF−ONボタン1,2へのスライド操作で実行される機能に関する他の機能であってもよい。
モード切り替えスイッチ60は、各種モードを切り替えるための操作部材である。電源スイッチ72は、カメラ100の電源のONとOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は選択枠の移動や画像送りなどを行う回転操作部材である。8方向キー74a,74bは、上、下、左、右、左上、左下、右上、右下方向にそれぞれ押し倒し可能な操作部材であり、8方向キー74a,74bの押し倒された方向に応じた処理が可能である。8方向キー74aは横持ち撮影用、8方向キー74bは縦持ち撮影用として主に使用することができる。SETボタン75は、主に選択項目の決定などに用いられる操作部材である。静止画/動画切り替えスイッチ77は、静止画撮影モードと動画撮影モード
を切り替える操作部材である。LVボタン78は、ライブビュー(以下、LV)のONとOFFを切り替える操作部材である。LVがONとなると後述するミラー12が光軸から退避した退避位置に移動(ミラーアップ)して被写体光が後述する撮像部22に導かれ、LV画像の撮像が行われるLVモードとなる。LVモードでは、LV画像で被写体像を確認できる。LVがOFFとなるとミラー12が光軸上に移動(ミラーダウン)して被写体光が反射され、被写体光がファインダー16に導かれ、被写体の光学像(光学の被写体像)がファインダー16から視認可能なOVFモードとなる。再生ボタン79は、撮影モード(撮影画面)と再生モード(再生画面)とを切り替える操作部材である。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200(図2で後述する)に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。Qボタン76はクイック設定をするための操作部材であり、撮影画面においてQボタン76を押下すると設定値の一覧として表示されていた設定項目を選択可能になり、さらに設定項目を選択すると各設定項目の設定画面へと遷移することができるようになる。モード切り替えスイッチ60、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、8方向キー74a,74b、SETボタン75、Qボタン76、静止画/動画切り替えスイッチ77、LVボタン78、再生ボタン79は、操作部70に含まれる。メニューボタン81は、操作部70に含まれ、カメラ100の各種設定を行うための操作部材である。メニューボタン81が押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザーは、表示部28に表示されたメニュー画面と、サブ電子ダイヤル73、8方向キー74a,74b、SETボタン75、メイン電子ダイヤル104,106を用いて直感的に各種設定を行うことができる。ファインダー16はレンズユニットを通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認を行うための覗き込み型(接眼式)のファインダーである。INFOボタン82は操作部70に含まれ、カメラ100の各種情報を表示部28に表示することができる。
図2は、カメラ100の構成例を示すブロック図である。
レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ155は通常、フォーカスレンズ群、ズームレンズ群などの複数枚のレンズから構成されるが、図2では簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6はレンズユニット150がカメラ100側と通信を行うための通信端子であり、通信端子10はカメラ100がレンズユニット150側と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150は、これら通信端子6,10を介してシステム制御部50と通信する。そして、レンズユニット150は、内部のレンズシステム制御回路154によって、絞り駆動回路152を介して絞り151の制御を行い、AF駆動回路153を介してレンズ155の位置を変位させることで焦点を合わせる。レンズユニット150を装着可能な装着部を介してレンズユニット150は表示部28のある本体側に装着される。レンズユニット150として単焦点レンズやズームレンズなどの様々な種類のものを装着することができる。
AEセンサー17は、レンズユニット150、クイックリターンミラー12を通ってフォーカシングスクリーン13上に結像した被写体(被写体光)の輝度を測光する。
焦点検出部11は、クイックリターンミラー12を介して入射する像(被写体光)を撮像し、システム制御部50にデフォーカス量情報を出力する位相差検出方式のAFセンサーである。システム制御部50はデフォーカス量情報に基づいてレンズユニット150を制御し、位相差AFを行う。AFの方法は、位相差AFでなくてもよく、コントラストAFでもよい。また、位相差AFは、焦点検出部11を用いずに、撮像部22の撮像面で検出されたデフォーカス量に基づいて行ってもよい(撮像面位相差AF)。
クイックリターンミラー12(以下、ミラー12)は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影の際にシステム制御部50から指示されて、不図示のアクチュエータによりアップダ
ウンされる。ミラー12は、レンズ155から入射した光束をファインダー16側と撮像部22側とに切り替えるためのミラーである。ミラー12は通常時はファインダー16へと光束を導く(反射させる)ように配されているが(ミラーダウン)、撮影やライブビュー表示が行われる場合には、撮像部22へと光束を導くように上方に跳ね上がり光束中から待避する(ミラーアップ)。またミラー12はその中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を、焦点検出を行うための焦点検出部11に入射するように透過させる。
ユーザーは、ペンタプリズム14とファインダー16を介して、フォーカシングスクリーン13上に結像した像を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点状態や構図の確認が可能となる。
フォーカルプレーンシャッター21(シャッター21)は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を制御するためのものである。
撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子(撮像センサー)である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の処理(画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理)を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行われる。
メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。メモリ32は、メモリカードなどの着脱可能な記録媒体であっても、内蔵メモリであってもよい。
表示部28は画像を表示するための背面モニタであり、図1(b)に示すようにカメラ100の背面に設けられている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。表示部28は、画像を表示するディスプレイであれば、液晶方式のディスプレイであっても、有機ELなど他の方式のディスプレイであってもよい。
ファインダー内表示部41には、ファインダー内表示部駆動回路42を介して、現在オートフォーカスが行われている測距点を示す枠(AF枠)や、カメラの設定状態を表すアイコンなどが表示される。ファインダー外表示部43には、ファインダー外表示部駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラ100の様々な設定値が表示される。
姿勢検知部55は、カメラ100の角度による姿勢を検出するためのセンサーである。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、カメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を
撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。姿勢検知部55である、加速度センサーやジャイロセンサーを用いて、カメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否か等)を検知することも可能である。
不揮発性メモリ56は、システム制御部50によって電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサー(回路を含む)を内蔵し、カメラ100全体を制御する。システム制御部50は、前記の不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52では、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器19、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切り替えスイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード等のいずれかに切り替える。静止画撮影モードには、Pモード(プログラムAE)、Mモード(マニュアル)等が含まれる。あるいは、モード切り替えスイッチ60でメニュー画面に一旦切り換えた後に、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。Mモードでは、絞り値、シャッター速度、ISO感度をユーザーが設定でき、ユーザー目的の露出で撮影を行うことができる。
第1シャッタースイッチ62は、カメラ100に設けられたシャッターボタン103,105の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。またAEセンサー17による測光も行う。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン103,105の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像ファイルとして画像を記録するまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
電源制御部83は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部83は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源スイッチ72はカメラ100の電源のONとOFFを切り替えるためのスイッチである。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリ
カードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
上述したように、カメラ100は、操作部70の一つとして、表示部28(タッチパネル70a)に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザーが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構成することができる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下のタッチ操作、あるいは状態を検知できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・指やペンがタッチパネル70aをタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンをタッチパネル70aから離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検知されると、同時にタッチオンも検知される。タッチダウンの後、タッチアップが検知されない限りは、通常はタッチオンが検知され続ける。タッチムーブが検知されるのもタッチオンが検知されている状態である。タッチオンが検知されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検知されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検知された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのような操作が行われたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル70a上をタッチダウンから一定のタッチムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル70a上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検知され、そのままタッチアップが検知されるとフリックが行われたと判定できる。また、所定距離以上を、所定速度未満でタッチムーブしたことが検知された場合はドラッグが行われたと判定するものとする。タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いてもよい。タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検知する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検知する方式があるが、いずれの方式でもよい。
システム制御部50は、AF−ONボタン1,2からの通知(出力情報)により、AF
−ONボタン1,2へのタッチ操作や押し込み操作を検知できる。システム制御部50は、AF−ONボタン1,2の出力情報に基づいて、AF−ONボタン1,2上における指などの動きの方向(以降、移動方向と称する)を、上、下、左、右、左上、左下、右上、右下の8方向で算出する。さらに、システム制御部50は、AF−ONボタン1,2の出力情報に基づいて、x軸方向、y軸方向の2次元方向でAF−ONボタン1,2上における指などの動きの量(以降、移動量(x,y)と称する)を算出する。システム制御部50は、さらにAF−ONボタン1,2への以下の操作、あるいは状態を検知できる。システム制御部50は、AF−ONボタン1とAF−ONボタン2のそれぞれについて個別に、移動方向や移動量(x,y)を算出したり、以下の操作・状態を検知したりする。
・AF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2にタッチしていなかった指などが新たにAF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2にタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・AF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2を指などでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・指などがAF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2をタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・AF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2へタッチしていた指をAF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2から離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・AF−ONボタン1、またはAF−ONボタン2に何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検知されると、同時にタッチオンも検知される。タッチダウンの後、タッチアップが検知されない限りは、通常はタッチオンが検知され続ける。タッチムーブが検知されるのもタッチオンが検知されている状態である。タッチオンが検知されていても、移動量(x,y)が0であれば、タッチムーブは検知されない。タッチしていた全ての指などがタッチアップしたことが検知された後は、タッチオフとなる。
システム制御部50は、これらの操作・状態や移動方向、移動量(x,y)に基づいてAF−ONボタン1,2上にどのような操作(タッチ操作)が行われたかを判定する。タッチムーブについては、AF−ONボタン1,2上での指などの移動として、上、下、左、右、左上、左下、右上、右下の8方向、またはx軸方向、y軸方向の2次元方向の移動を検知する。システム制御部50は、8方向のいずれかの方向への移動、またはx軸方向、y軸方向の2次元方向の片方もしくは両方への移動が検知された場合は、スライド操作が行われたと判定するものとする。本実施形態では、AF−ONボタン1,2は、赤外線方式のタッチセンサーであるものとする。ただし、抵抗膜方式、表面弾性波方式、静電容量方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、別の方式のタッチセンサーであってもよい。
図3(a)、図3(b)を用いて、AF−ONボタン1の構造について説明する。AF−ONボタン2の構造はAF−ONボタン1の構造と同様のため、その説明は省略する。
カバー310はAF−ONボタン1の外装カバーである。窓311はAF−ONボタン1の外装カバーの一部であり、投光部312から投光された光を透過する。カバー310は、カメラ100の外装カバー301よりも外に突起しており、押し込み可能となっている。投光部312は、窓311に向かう光を照射する発光ダイオードなどの発光デバイスである。投光部312から発せられる光は、可視光ではない光(赤外線)などが望ましい。窓311の表面(AF−ONボタン1の操作面)に指300がタッチしている場合には、投光部312から照射された光が、タッチしている指300の表面に反射し、反射光が受光部313によって受光(撮像)される。受光部313は、撮像センサーである。受光
部313で撮像された画像に基づき、AF−ONボタン1の操作面に操作体(指300)が触れていない状態であるか、操作体がタッチしたか、タッチしている操作体がタッチしたまま移動しているか(スライド操作しているか)等を検知することができる。カバー310は弾性部材314で接地面316に設置されており、指300が窓311の表面を押し、カバー310が押し込まれることで、押し込み検知のためのスイッチ315にカバー310が触れる。これによってAF−ONボタン1が押し込まれたことが検知される。
顔検出機能について説明する。システム制御部50は顔検出の対象の画像を画像処理部24に送る。システム制御部50の制御下で画像処理部24は、当該画像データに水平方向バンドパスフィルタを作用させる。また、システム制御部50の制御下で画像処理部24は処理された画像データに垂直方向バンドパスフィルタを作用させる。これら水平及び垂直方向のバンドパスフィルタにより、画像データよりエッジ成分が検出される。
その後、システム制御部50は、検出されたエッジ成分に関してパターンマッチングを行い、目及び鼻、口、耳の候補群を抽出する。そして、システム制御部50は、抽出された目の候補群の中から、予め設定された条件(例えば2つの目の距離、傾き等)を満たすものを、目の対と判断し、目の対があるもののみ目の候補群として絞り込む。そして、システム制御部50は、絞り込まれた目の候補群とそれに対応する顔を形成する他のパーツ(鼻、口、耳)を対応付け、また、予め設定した非顔条件フィルタを通すことで、顔を検出する。システム制御部50は、顔の検出結果に応じて上記顔情報を出力し、処理を終了する。このとき、顔の数などの特徴量をシステムメモリ52に記憶する。
以上のようにLV画像あるいは再生表示される画像を画像解析して、画像の特徴量を抽出して被写体情報を検出する(特定の被写体を検出する被写体検出を行う)ことが可能である。本実施形態では特定の被写体として顔を例に挙げたが、瞳、手、胴体、特定の個人、動体、文字、など、他の被写体も検出し、AF等の対象として選択することが可能である。
図3(a)は、AF−ONボタン1の操作面に指300がタッチしているが、AF−ONボタン1を押し込んでいない状態の概略図である。図3(b)は、AF−ONボタン1の操作面を指300が押圧することで、AF−ONボタン1が押し込まれ、AF−ONボタン1が押されたことが検知される状態の概略図である。図3(b)の押し込まれた状態から、指300をAF−ONボタン1の操作面から離せば、弾性部材314の力によってAF−ONボタン1はスイッチ315に触れない図3(a)の状態に戻る。なお、弾性部材314を接地面316に設置する例を説明したが、接地面316ではなく、外装カバー301に設置してもよい。また、AF−ONボタン1は、操作面への押し込みと、操作面でのタッチ操作とを検知可能なものであれば、図3(a)、図3(b)に示した構造に限るものではなく、他の構造としてもよい。
OVFモードにて選択可能なAF枠について説明する。OVFモードでは、AF枠の選択モード(測距エリア選択モード)として、少なくとも以下の選択モードを含む複数の選択モードのうちいずれかを設定メニューより予めユーザーが選択して設定することができる。
・1点AF(任意選択)…191点の測距点(焦点調節領域)の中から、ピント合わせ(AF)に使う測距点をユーザーが1点選択する選択モード。後述するゾーンAFよりも狭い範囲が焦点調節領域となる。
・ゾーンAF(ゾーン任意選択)…複数の測距点を9つの測距ゾーン(焦点調節領域)に分類し、いずれかの測距ゾーンをユーザーが選択する選択モード。選択したゾーンに含まれる全ての測距点を用いて自動選択AFを行う。自動選択AFでは、対象となる測距点で測距された被写体のうち、自動的にピントを合わせるべき被写体と判定された被写体に
ピントが合うようにAFを行う。基本的には最も近距離にある被写体にピントが合うようにAFを行うが、画面上の位置や被写体のサイズ、被写体距離などの条件が加味されることもある。1点AFよりも被写体を捉えやすく、動きのある被写体を撮影するときにピントを合わせやすくなる。また、ピントを合わせるゾーンを絞っているため、構図における意図しない位置の被写体にピントが合ってしまうことも防止することができる。
・自動選択AF…全ての測距点を用いて上述の自動選択AFを行うモード。ユーザーがAFエリアを選択することなく、AFに用いる測距点は全測距点の中から自動的に決定される。
システム制御部50は、例えば、図4(a)に示すように、記録媒体200に格納された画像の一覧を表示部28に表示することができる(サムネイル表示)。ユーザーは、AF−ONボタン1やAF−ONボタン2、タッチパネル70aなどを用いて、表示部28に表示された複数の画像のいずれかを任意に選択したり、選択した画像の拡大表示などを指示したりできる。選択中の画像は枠(インジケータ;カーソル)の表示によって識別可能にされる。図4(a)では画像33が選択されており、例えば、タッチパネル70aの操作面のうち画像33が表示されている部分をユーザーがタッチすると、図4(b)に示すように画像33の拡大表示が行われる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について説明する。実施例1では、図4(a)に示すようなサムネイル表示を用いて画像を選択する例を説明する。図5は、実施例1に係る画像選択処理を示すフローチャートである。この処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。例えば、カメラ100が起動し、モード切り替えスイッチ60に対する操作によって、図4(a)に示すようなサムネイル表示を行うサムネイル表示モードに遷移すると、図5の処理が開始される。ここではAF−ONボタン1を用いた場合の処理(動作)を説明するが、AF−ONボタン2やタッチパネル70aを用いる場合も同様の処理が可能である。
S500では、システム制御部50は、AF−ONボタン1へのタッチダウンがあったか否かを判定する。AF−ONボタン1へのタッチダウンが検知されるとS501へ進み、そうでない場合はS520に進む。
S501では、システム制御部50は、AF−ONボタン1に対する1回のスライド操作(タッチダウンからタッチアップまでのスライド操作)における操作量(操作体の移動量)を検出するために、変数ΔX,ΔY,nを初期化する。変数ΔXは、1回のスライド操作におけるX方向(水平方向など)の操作体の移動量を表し、0に初期化される。変数ΔXは、タッチダウン時点からの現在(n回目の位置取得の時点)までのタッチムーブ量(指の移動量)のX方向成分の積算量(積算距離)である。変数ΔYは、1回のスライド操作におけるY方向(垂直方向など)の操作体の移動量を表し、0に初期化される。変数ΔYは、タッチダウン時点からの現在(n回目の位置取得の時点)までのタッチムーブ量(指の移動量)のY方向成分の積算量(積算距離)である。変数nは、移動量ΔX,ΔYを取得する処理の番号(取得番号)を表し、1に初期化される。
S502では、システム制御部50は、AF−ONボタン1の出力情報に基づいて、移動量ΔX,ΔYを取得(生成;検出)する。さらに、システム制御部50は、システムタイマー53を用いて、移動量ΔX,ΔYの取得からの経過時間tの計時を開始する(移動量検出周期Tthの計測)。
S503では、システム制御部50は、S502で取得した移動量ΔX,ΔYなど
に基づいて、サムネイル表示における枠の移動量(枠移動量;枠の位置の変更量)を決定する。枠移動量は、選択中の画像を他の画像に変更する(切り替える)変更量とも言える。
具体的には、システム制御部50は、移動量検出周期Tth(移動量ΔX,ΔYの1回の検知期間)におけるスライド操作の移動量Mx,Myを、以下の式1,2を用いて算出する。移動量Mxは、移動量検出周期Tthの1回分におけるX方向における操作体の移動量であり、移動量Myは、移動量検出周期Tthの1回分におけるY方向における操作体の移動量である。但し、取得番号n=1の場合は、システム制御部50は移動量Mx=My=0とする。
Mx=ΔX−ΔXn−1 …(式1)
My=ΔY−ΔYn−1 …(式2)
そして、システム制御部50は、移動量ΔX,ΔY,Mx,My、及び、移動量ΔX,ΔYと枠移動量との所定の対応関係に基づいて、枠移動量を算出する。
図6は、移動量ΔXとX方向の枠移動量との対応関係の一例を示す図であり、図6の横軸は移動量ΔXを示し、図6の縦軸はX方向の枠移動量を示す。
図6の対応関係では、枠移動量を1(1単位)変更するための操作体の移動量は、操作体がAF−ONボタン1に接触してからの操作体の移動量ΔXの増加により低下する。具体的には、移動量ΔXが移動量D3に達するまでは、操作体が移動量Dw1で移動する度に枠移動量が1変化する。移動量ΔXが移動量D3を超えて移動量D5に達するまでは、操作体が移動量Dw2(<Dw1)で移動する度に枠移動量が1変化する。そして、移動量ΔXが移動量D5を超えて移動量D8に達するまでは、操作体が移動量Dw3(<Dw2)で移動する度に枠移動量が1変化する。
言い換えると、移動量検出周期Tthの各回における移動量Mxが一定であれば(すなわち、タッチムーブの速度が一定であれば)、移動量Mxのスライド操作に応じた枠移動量は、移動量ΔXの増加により増加する。具体的には、移動量ΔXが移動量D3に達するまでは、システム制御部50は、所定の操作量(一定の移動量Mx)のスライド操作に応じて第1の変更量(移動量Dw1に基づく変更量)を枠移動量として算出する。移動量ΔXが移動量D3を超えて移動量D5に達するまでは、システム制御部50は、所定の操作量のスライド操作に応じて、第1の変更量よりも大きい第2の変更量(移動量Dw2に基づく変更量)を枠移動量として算出する。そして、移動量ΔXが移動量D5を超えて移動量D8に達するまでは、システム制御部50は、所定の操作量のスライド操作に応じて、第2の変更量よりも大きい第3の変更量を枠移動量として算出する。すなわち、タッチダウンからの指(操作体)の移動量が大きくなるほど、同じタッチムーブ量に対する変更対象の変更量(サムネイル表示における枠の移動量)が大きくなる。すなわち、タッチダウンからの指(操作体)の移動速度が等速の場合、タッチダウンからの指(操作体)の移動量が大きくなるほど変更対象の変更速度が大きくなっていく。
例えば、移動量ΔX=D3且つ移動量Mx=Dw1の場合は、移動量ΔXが移動量D3以下であるため、システム制御部50は、枠移動量=Mx/Dw1=Dw1/Dw1=1を算出する。移動量ΔX=D7且つ移動量Mx=2×Dw3の場合は、移動量ΔXが移動量D6以上移動量D8以下であるため、システム制御部50は、枠移動量=Mx/Dw3=2×Dw3/Dw3=2を算出する。
システム制御部50は、X方向の枠移動量の算出方法と同様の方法で、移動量ΔY,My、及び、移動量ΔYとY方向の枠移動量との所定の対応関係に基づいて、Y方向の
枠移動量を算出する。移動量ΔY及びY方向の枠移動量の対応関係として、移動量ΔX及びX方向の枠移動量の対応関係と共通の対応関係を使用してもよいし、移動量ΔX及びX方向の枠移動量の対応関係と異なる対応関係を使用してもよい。
図5の説明に戻る。S504では、システム制御部50は、S503で決定した枠移動量で、サムネイル表示における枠を移動させる。例えば、図4(a)の状態でX方向の枠移動量=1且つY方向の枠移動量=0が算出された場合は、システム制御部50は、選択中の画像を画像33から右隣の画像34に変更する(切り替える)ように、画像33の位置から画像34の位置に枠を移動させる。
S505では、システム制御部50は、AF−ONボタン1からのタッチアップがあったか(AF−ONボタン1へのタッチが離されたか)否かを判定する。タッチアップがあった場合(タッチが離された場合)はS520に進み、そうでない場合(タッチが継続している場合)はS506に進む。
S506では、システム制御部50は、S502で計時を開始した経過時間tが所定時間(移動量検出周期Tth)に達したか否かを判定する。経過時間tが所定時間に達した場合はS507へ進み、そうでない場合はS505へ戻る。
S507では、システム制御部50は、次の移動量ΔX,ΔYの検出のために、取得番号nを1つインクリメントして、S502へ戻る。
S520では、システム制御部50は、サムネイル表示モードを解除するか否かを判定する。例えば、画像の拡大表示や、カメラ100の電源OFFなどがユーザーによって指示された場合に、システム制御部50は、サムネイル表示モードを解除すると判定する。サムネイル表示モードを解除する場合は画像選択処理を終了し、そうでない場合はS500へ進む。
以上説明したように、実施例1によれば、1回のスライド操作における操作量(操作体の移動量)の増加により、枠移動量を1(1単位)変更するための操作量が低下し、所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量が増加する。これにより、ユーザーの意思を好適に反映した動作を提供することができる。例えば、1回のスライド操作における操作量が大きい場合には所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量が大きいため、ユーザーは、選択中の画像を遠くの画像に変更したい場合に、操作体を大きく動かして所望の画像を容易に選択できる。さらに、1回のスライド操作における操作量が小さい場合には所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量が小さいため、ユーザーは、選択中の画像を近くの画像に変更したい場合に、操作体を小さく動かして所望の画像を容易に選択できる。
本実施形態では、大きな操作量で操作されたことに対して、リニアでなく、加速度的に操作量を大きくする。従ってユーザーは、微調整をするのか大きく変更するのかを指示するための特別な操作を行うことなく、直感的に微調整や大きな変更量での変更を行うことができる。また、本実施形態では、前述の特許文献1のように、変更対象の変更指示に1軸目(横方向)を用い、微調整か大きな変更量での変更かの切替に2軸目(縦方向)を用いるといったように、微調整か大きな変更量での変更かの切替に2軸目を用いる必要がない。従って縦方向と横方向といった2次元操作が可能な場合に、縦方向と横方向の双方の軸の操作量を変更対象の変更指示に用いることができる。そのため、本実施形態のサムネイル表示モードのように、2次元配置された変更対象の中から変更先を決める場合により好適な操作感である。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2について説明する。実施例2では、操作体の操作履歴をさらに考慮して、ユーザーの意思をより好適に反映した動作を提供する例を説明する。なお、実施例1と共通する部分については説明を省略し、実施例2に特有の部分を中心に説明する。
図7は、実施例2に係る画像選択処理を示すフローチャートである。この処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。例えば、カメラ100が起動し、サムネイル表示モードに遷移すると、図7の処理が開始される。図7のS700〜S707,S720は、図5のS500〜S507,S520と同様である。
実施例2では、X方向の対応関係(移動量ΔX及びX方向の枠移動量の対応関係)として、図8(a)〜8(c)に示す3つの対応関係のいずれかを使用し、操作体の操作履歴に基づいてX方向の対応関係を切り替える。なお、X方向の対応関係の候補の数は3つより多くても少なくてもよい。Y方向の対応関係(移動量ΔY及びY方向の枠移動量の対応関係)の候補として複数の対応関係を用意し、操作体の操作履歴に基づいてY方向の対応関係を切り替えるようにしてもよい。X方向の対応関係とY方向の対応関係の一方のみを切り替えるようにしてもよいし、両方を切り替えるようにしてもよい。
図8(a)の対応関係は、図6の対応関係と同じである。画像選択処理の開始時(初期状態)では、例えば図8(a)の対応関係が使用される。
図8(b)の対応関係は、図8(a)の対応関係と同様の特徴を有するが、枠移動量を1(1単位)変更するための操作体の移動量が図8(a)よりも大きい。具体的には、移動量Dw1の代わりに移動量Dw1b(>Dw1)が使用されており、移動量Dw2の代わりに移動量Dw2b(>Dw2)が使用されており、移動量Dw3の代わりに移動量Dw3b(>Dw3)が使用されている。このため、図8(b)の対応関係を用いた場合には、所定の操作量(一定の移動量Mx)のスライド操作に応じた枠移動量が図8(a)の対応関係を用いた場合よりも小さくなる。
図8(c)の対応関係は、図8(a)の対応関係と同様の特徴を有するが、枠移動量を1(1単位)変更するための操作体の移動量が図8(a)よりも小さい。具体的には、移動量Dw1の代わりに移動量Dw1c(<Dw1)が使用されており、移動量Dw2の代わりに移動量Dw2c(<Dw2)が使用されており、移動量Dw3の代わりに移動量Dw3c(<Dw3)が使用されている。このため、図8(c)の対応関係を用いた場合には、所定の操作量(一定の移動量Mx)のスライド操作に応じた枠移動量が図8(a)の対応関係を用いた場合よりも大きくなる。
図7の説明に戻る。S708では、システム制御部50は、使用しているX方向の対応関係(移動量ΔX及びX方向の枠移動量の対応関係)が図8(a)の対応関係、図8(b)の対応関係、及び、図8(c)の対応関係のいずれであるかを判定する。図8(b)の対応関係の場合はS709へ進み、図8(a)の対応関係の場合はS710へ進み、図8(c)の対応関係の場合はS711へ進む。
S709では、システム制御部50は、現在までの所定数(実施例2では3つ)の移動量Mxの全て、すなわち取得番号n−2,n−1,nで取得された3つの移動量Mxの全てが所定量D4b以上であるか否かを判定する。現在までの3つの移動量Mxの全てが所定量D4b以上である場合はS713へ進み、そうでない場合はS712へ進む。
S710では、システム制御部50は、現在までの所定数(実施例2では3つ)の移動
量Mxの全てが所定量D5以上であるか、所定量D2以下であるか、それら以外であるかを判定する。現在までの3つの移動量Mxの全てが所定量D5以上である場合はS714へ進み、現在までの3つの移動量Mxの全てが所定量D2以下である場合はS712へ進み、それら以外の場合はS713へ進む。
S711では、システム制御部50は、現在までの所定数(実施例2では3つ)の移動量Mxの全てが所定量D2c以下であるか否かを判定する。現在までの3つの移動量Mxの全てが所定量D2c以下である場合はS713へ進み、そうでない場合はS714へ進む。
S712では、システム制御部50は、次回のS703で用いるX方向の対応関係を図8(b)の対応関係に決定し、S702へ戻る。S713では、システム制御部50は、次回のS703で用いるX方向の対応関係を図8(a)の対応関係に決定し、S702へ戻る。S714では、システム制御部50は、次回のS703で用いるX方向の対応関係を図8(c)の対応関係に決定し、S702へ戻る。
S708〜S714によれば、移動量Mxが所定量よりも小さい状態が所定回数続いた場合(実施例2では3回続いた場合)に、所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量が低減される(図8(a)の対応関係から図8(b)の対応関係への切り替えなど)。さらに、移動量Mxが所定量よりも大きい状態が所定回数続いた場合(実施例2では3回続いた場合)に、所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量が増加される(図8(a)の対応関係から図8(c)の対応関係への切り替えなど)。
以上説明したように、実施例2によれば、操作体の操作履歴をさらに考慮して枠移動量が制御される。これにより、ユーザーの意思をより好適に反映した動作を提供することができる。例えば、ユーザーは、選択中の画像を遠くの画像に変更したい場合に、操作体を素早く且つ大きく動かして所望の画像を容易に選択できる。さらに、ユーザーは、選択中の画像を近くの画像に変更したい場合に、操作体をゆっくり動かして所望の画像を容易に選択できる。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3について説明する。ここで、操作感の異なるタッチパネル70aとAF−ONボタン1の両方が有効(操作可能)な場合を考える。この場合に、タッチパネル70aとAF−ONボタン1の一方または両方について実施例1,2のように枠移動量を制御すると、タッチパネル70aとAF−ONボタン1の操作感の違いが増し、ユーザーが操作に違和感を覚える懸念がある。また、図4(c)に示すように選択可能な画像が少ない場合など、ユーザーの選択肢が所定数よりも少ない場合においては、枠を大きく動かすことが無いため、実施例1,2のような枠移動量の制御を行わないことが好ましい。そこで、実施例3では、これらの場合をさらに考慮した例を説明する。なお、実施例1,2と共通する部分については説明を省略し、実施例3に特有の部分を中心に説明する。
図9は、実施例3に係る画像選択処理を示すフローチャートである。この処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。例えば、カメラ100が起動し、サムネイル表示モードに遷移すると、図9の処理が開始される。
S900では、システム制御部50は、タッチパネル70aとAF−ONボタン1の両方が有効(操作可能)か否かを判定する。タッチパネル70aとAF−ONボタン1の両方が有効な場合はS903へ進み、そうでない場合(タッチパネル70aとAF−ONボ
タン1の一方のみが有効な場合)はS901へ進む。
S901では、システム制御部50は、サムネイル表示で選択可能な画像(選択する画像の候補)の数が所定数(例えば10)以下であるか否かを判定する。選択可能な画像の数が所定数以下の場合はS903へ進み、そうでない場合はS902へ進む。
S902では、システム制御部50は、タッチパネル70aとAF−ONボタン1のうち有効な操作部材について、実施例2の画像選択処理(図7)を行う。
S903では、システム制御部50は、タッチパネル70aまたはAF−ONボタン1へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチパネル70aまたはAF−ONボタン1へのタッチダウンが検知されるとS904へ進み、そうでない場合はS920に進む。
S904では、システム制御部50は、1回のスライド操作における操作体の移動量ΔX,ΔYを0に初期化し、取得番号nを1に初期化する。
S905では、システム制御部50は、タッチパネル70aとAF−ONボタン1の出力情報に基づいて、移動量ΔX,ΔYを取得(生成;検出)する。さらに、システム制御部50は、システムタイマー53を用いて、移動量ΔX,ΔYの取得からの経過時間tの計時を開始する(移動量検出周期Tthの計測)。
S906では、システム制御部50は、S905で取得した移動量ΔX,ΔYなどに基づいて、枠移動量を決定する。枠移動量の決定方法は実施例1,2(図5のS503や図7のS703)と同様であるが、移動量ΔX,ΔYと枠移動量との対応関係として実施例1,2(図6,8(a)〜8(c))と異なる対応関係を使用する。例えば、S906では、移動量ΔXとX方向の枠移動量との対応関係として、図10の対応関係を使用する。図10の対応関係では、枠移動量を1(1単位)変更するための操作体の移動量は、移動量ΔXに依存しない一定量(Dw)である。このため、所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量も、移動量ΔXに依存しない一定量となる。すなわち、タッチダウンからの指(操作体)の移動量が大きくなっても、同じタッチムーブ量に対する変更対象の変更量(サムネイル表示における枠の移動量)は変わらない。すなわち、タッチダウンからの指(操作体)の移動速度が等速の場合、タッチダウンからの指(操作体)の移動量が大きくなっても変更対象の変更速度は変わらない。
S907では、システム制御部50は、S906で決定した枠移動量で、サムネイル表示における枠を移動させる。
S908では、システム制御部50は、タッチパネル70aまたはAF−ONボタン1からのタッチアップがあったか(S903で開始されたタッチが離されたか)否かを判定する。タッチアップがあった場合(タッチが離された場合)はS920に進み、そうでない場合(タッチが継続している場合)はS909に進む。
S909では、システム制御部50は、S905で計時を開始した経過時間tが所定時間(移動量検出周期Tth)に達したか否かを判定する。経過時間tが所定時間に達した場合はS910へ進み、そうでない場合はS908へ戻る。
S910では、システム制御部50は、次の移動量ΔX,ΔYの検出のために、取得番号nを1つインクリメントして、S905へ戻る。
S920では、システム制御部50は、サムネイル表示モードを解除するか否かを判定する。サムネイル表示モードを解除する場合は図9の画像選択処理を終了し、そうでない場合はS900へ進む。
以上説明したように、実施例3によれば、以下の場合において、所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量が、1回のスライド操作における操作量(操作体の移動量)に依存しない一定量とされる。これにより、ユーザーが操作に違和感を覚えることを抑制できる。
・タッチパネル70aとAF−ONボタン1の両方が有効(操作可能)な場合
・サムネイル表示で選択可能な画像(選択する画像の候補)の数が所定数以下の場合
さらに、上記の場合以外では、実施例2の画像選択処理(図7)が行われるため、実施例2と同様の効果を得ることができる。
なお、選択可能な画像の数が変更可能であるように、枠などのインジケータのサイズが変更可能なこともある。そして、選択可能な画像が少ない場合と同様に、枠などのインジケータのサイズが大きい場合も、実施例1,2のような枠移動量の制御を行わないことが好ましい。このため、インジケータのサイズが所定サイズ以上の場合に、所定の操作量のスライド操作に応じた枠移動量を、1回のスライド操作における操作量(操作体の移動量)に依存しない一定量としてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、操作体の移動を伴う移動操作がスライド操作であり、スライド操作が可能な操作部材がタッチパネル70aやAF−ONボタン1,2等である例を説明したが、これに限られない。例えば、トラックパッドや、タッチパッド、マウスなどの他のポインティングデバイスに対する移動操作が行われる場合や、ダイヤル式スイッチ(回転操作部材)に対する移動操作(回転操作)が行われる場合などにも、本発明は適用可能である。
また、移動操作で枠を移動させて選択中の画像(あるいは、枠の位置)を変更する例を説明したが、移動操作で変更することのできる変更対象はこれに限るものではない。ユーザーが微調整や大きな変更量での変更をすることのある変更対象であれば、本発明を適用して移動操作に応じた変更をすることができる。本発明を適用可能な変更対象として例えば、背景技術で説明したような測距点(AF枠)の位置、ISO感度、シャッター速度などの撮像パラメータ(撮影パラメータ)、輝度調整値や色調整値などの画像処理パラメータなどの特定の設定項目の設定値がある。また、本発明を適用可能な変更対象として例えば、複数の画像の中からの表示される画像(表示領域に表示する画像を1枚ずつ送る、または戻す動作である画像切り替えにおける表示される画像)、1つの動画における表示するフレーム(再生位置)の変更、音楽や動画における再生する位置(再生位置)などがある。また、音量の変更、再生する楽曲の変更、日時設定の日付や時間や秒、アドレス帳などでの選択対象、文書での表示するページなど、種々のパラメータを変更対象とした変更動作にも本発明を適用可能である。
また、システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種制御は、1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサーや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。また、上述した実施形態においては、本発明をカメラ(撮像装置)に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例
に限定されず移動操作を検知可能な電子機器であれば適用可能である。例えば、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、プリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、映像プレーヤーなどに適用可能である。また、本発明は、表示装置(投影装置を含む)、タブレット端末、スマートフォン、AIスピーカー、家電装置、車載装置、医療機器などにも適用可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:カメラ
1,2:AF−ONボタン 70a:タッチパネル
50:システム制御部

Claims (19)

  1. 操作体の移動を伴う移動操作を検知する検知手段と、
    1回の移動操作における操作量が第1の量に達する前に、所定の操作量の移動操作に応じて、特定の変更対象を第1の変更量で変更するように制御し、前記1回の移動操作における操作量が前記第1の量に達した後に、前記所定の操作量の移動操作に応じて前記特定の変更対象を前記第1の変更量よりも大きい第2の変更量で変更するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は、前記検知手段の1回の検知期間における移動操作の操作量が所定量よりも小さい状態が所定回数続いた場合に、前記所定の操作量の移動操作に応じた前記特定の変更対象の変更量を低減するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記検知手段の1回の検知期間における移動操作の操作量が所定量よりも大きい状態が所定回数続いた場合に、前記所定の操作量の移動操作に応じた前記特定の変更対象の変更量を増加するように制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記検知手段は、ポインティングデバイスに対する移動操作を検知する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記検知手段は、トラックパッド、タッチパッド、及び、マウスの少なくともいずれかに対する移動操作を検知する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記移動操作は、前記操作体が操作面にタッチした状態で移動する操作であり、操作量は、前記操作体が前記操作面にタッチした状態での移動量である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記移動操作が行われる第1の操作部材の操作面とは異なる位置に設けられた表示面で前記特定の変更対象に関する表示を行うように制御する表示制御手段、をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記制御手段は、前記1回の移動操作における操作量が前記第1の量よりも大きい第2の量に達した後に、前記所定の操作量の移動操作に応じて前記特定の変更対象を前記第2の変更量よりも大きい第3の変更量で変更するように制御する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記検知手段は、前記特定の変更対象に関する表示を行う表示面とは異なる位置に設けられた操作面を有する第1の操作部材と、前記表示面と同じ位置に設けられた操作面を有する第2の操作部材とのうち有効な操作部材に対する移動操作を検知し、
    前記制御手段は、前記第1の操作部材と前記第2の操作部材との両方が有効な場合には、前記1回の移動操作における操作量に依らず、前記所定の操作量の移動操作に応じて第4の変更量で前記特定の変更対象を変更するように制御する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記特定の変更対象は、特定の設定項目の設定値である
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記特定の設定項目の設定値の候補の数は変更可能であり、
    前記制御手段は、前記候補の数が所定数よりも少ない場合には、前記1回の移動操作における操作量に依らず、前記所定の操作量の移動操作に応じて第4の変更量で前記特定の変更対象を変更するように制御する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記特定の変更対象は、特定のインジケータの位置である
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 前記特定のインジケータのサイズは変更可能であり、
    前記制御手段は、前記特定のインジケータのサイズが所定サイズよりも大きい場合には、前記1回の移動操作における操作量に依らず、前記所定の操作量の移動操作に応じて第4の変更量で前記特定の変更対象を変更するように制御する
    ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記特定の変更対象は、表示手段に表示される画像を複数の画像の中から切り替える変更における、表示する画像である
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子機器。
  15. 前記特定の変更対象は特定のパラメータである
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子機器。
  16. 前記特定のパラメータは、撮影パラメータ、画像処理パラメータ、動画または音楽の再生位置、音量、日付、時間、及び、秒のいずれかである
    ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
  17. 操作体の移動を伴う移動操作を検知するステップと、
    1回の移動操作における操作量が第1の量に達する前に、所定の操作量の移動操作に応じて、特定の変更対象を第1の変更量で変更するように制御し、前記1回の移動操作における操作量が前記第1の量に達した後に、前記所定の操作量の移動操作に応じて前記特定の変更対象を前記第1の変更量よりも大きい第2の変更量で変更するように制御するステップと、
    を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  18. コンピュータを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
  19. コンピュータを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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