JP2021012599A - 生活習慣改善のための介入システム - Google Patents

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Abstract

【課題】より広く活用できる介入システム、及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】生活習慣改善のための介入システム1は、ユーザの医療情報を記憶する医療情報記憶部10と、ユーザの治療への主体的参加に関連する情報を取得する取得部20と、ユーザに対して生活習慣改善のための情報を提供する介入制御部30と、を備える。取得部20は、ユーザの生活習慣改善のための健康指導プログラムへの参加に関する共同意思決定のための情報を取得する第1データ取得部21を備える。介入制御部30は、医療情報記憶部10に記憶された医療情報と、第1データ取得部により得られた共同意思決定のための情報とに基づき、ユーザに対応した健康指導プログラムへの参加意欲を高める教育資料を提供する資料提供部31を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、生活習慣改善のための介入システムに関する。
高齢化の急速な進展に伴い、疾病全体に占める生活習慣病の割合が増加している。生活習慣病は、発症してしまうと予後不良のものが多く、健康長寿の最大の阻害要因とも言われている。そして生活習慣病を発症してしまった患者については、必要に応じて内科的もしくは外科的治療を行ったのち、薬物治療や、運動および食事などの生活習慣の改善を継続的に行うことが、再発予防や社会復帰の点で重要とされている。
例えば、生活習慣病のうちでも虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞症)の手術を受けた患者については、術後の入院中に医療スタッフの監視下で心臓リハビリテーションによる介入を始め、退院後は、外来の心臓リハビリテーションにより介入を受けることで、低下した心機能の回復ならびに病態増悪や再発予防などの重症化予防が推奨される。しかしながら、外来心臓リハビリテーションを受けられる施設は近年増加傾向にあるものの、仕事や交通手段の不都合等により、退院後に継続して心臓リハビリテーションを受ける患者は極めて少ないのが実状である。
特開2002−312479号公報
そこで、外来でのリハビリテーションに代えて、IoT等の情報通信技術の利用による健康指導の導入が検討されている。例えば、特許文献1には、患者、医者、および医療相談機関(アドバイザ)の三者が、お互いに協力しながら、患者の生活習慣病の治療を行なうようにした生活習慣病管理システムが開示されている。このシステムによると、医療相談機関は、医者による医療的見地を踏まえつつ、患者の健康状態のデータを基礎としたアドバイスを、患者に随時与えることができる。また、患者は、場所や時間による制限を抑えて、生活習慣を改善するためのアドバイスを受けることができる。しかしながら、このようなシステムであっても、広く普及して患者に活用されるまでには達していない。
本発明は、上記の従来の問題を解決すべく創出されたものであり、その目的とするところは、例えば、より広く活用できる介入システムを提供することである。また、本発明の他の目的は、この介入システムのためのプログラムを提供することである。
ここに開示される技術は、生活習慣改善のための介入システムを提供する。この介入システムは、ユーザの医療情報を記憶する医療情報記憶部と、ユーザの治療への主体的参加に関連する情報を取得する取得部と、ユーザに対して生活習慣改善のための情報を提供する介入制御部と、を備える。上記取得部は、ユーザの生活習慣改善のための健康指導プログラムへの参加に関する共同意思決定のための情報を取得する第1データ取得部を備えている。そして上記介入制御部は、上記医療情報記憶部に記憶された医療情報と、上記第1データ取得部により得られた共同意思決定のための情報と、に基づき、上記ユーザに対応した健康指導プログラムへの参加意欲を高める教育資料を提供する資料提供部を備える、介入システム。
本発明者の検討によると、外来リハビリテーション介入には以下の課題が存在すると考えられる。すなわち、例えば患者は、入院中であれば受動的にリハビリテーション介入を受けることができるものの、退院後は自らの意思で外来リハビリテーション介入を受ける必要があった。その場合、復職等による時間的不都合、通院のための地理的不都合、および、これらの調整の煩わしさなどが、リハビリテーションへの参加障壁となることが多かった。従来の遠隔健康指導によると、時間的および地理的不都合の問題が低減されるという利点があるものの、未だ普及には至っていない遠隔健康指導への信頼性の低下や導入の煩わしさが加わり、参加障壁の解消には限界があった。その結果、介入システムを広く活用できていないのが現状である。そこで、ここに開示される介入システムによると、患者の医療情報のみならず、リハビリテーション介入に対する共同意思決定のための情報に基づき、患者に対して、健康指導プログラム(例えば、リハビリテーション)への参加意欲を高める教育資料を提供することができる。これにより、上記参加障壁を低減して、介入システムをより広く継続的に活用することができる。延いては、患者が、医者による医療的見地を踏まえた在宅ケアを気軽に利用することができる。
なお、「共同意思決定」とは、一般には、医師と患者とが、互いの情報を共有し、希望の治療について合意に達することを意味する。本技術における介入システムは、リハビリテーション介入だけではなく、この共同意思決定に対しても介入する。この介入に際して、介入システムは、医療機関(例えば医者)などから提供される患者の医療情報(例えば、病態重症度)に加えて、当該介入システムが取得するユーザの治療への主体的参加に関連する情報を考慮して、当該ユーザに対し、適切に自己の病態を認識するとともに、健康指導プログラム(典型的には、在宅リハビリテーション)への参加を促すための教育資料を提供する。ユーザは、この教育資料を取得することにより、適切に自己の病態を認識するとともに、健康指導プログラムへの参加障壁が抑制されて、医療機関と健康指導プログラムに関する意思決定過程を共有するように誘導される。その結果、ユーザと医療機関とは、相互理解と納得のもとに健康指導プログラムへの共同意思決定の実現に至る。これにより、ユーザと医療機関とが必要な情報をこの介入システムに提供するだけで、従来よりも高い確率で、ユーザを健康指導プログラムに参加させることができる。
また、本技術において「介入」とは、人の健康に関する様々な事象に影響を与える要因およびその程度を制御する行為をいう。この「要因」は、健康の維持増進につながる行動、および、医療における疾病発症に係るリスク因子の是正、疾病の病態進行(重症化を含む)予防を含む。また、「健康の維持増進につながる行動」とは、例えば、上記の健康指導プログラム参加への共同意思決定,生活指導,栄養指導,禁煙指導,食事療法,作業療法,および運動療法等の健康指導、看護ケア等を含む。
また、介入とは、情報通信技術を利用して、時間的、地理的制限を低減して、健康維持のための運動やリハビリテーションの介入を行うことを含む。この介入は、例えば、いわゆる遠隔介入をも含む用語である。
ここに開示される介入システムの好適な一態様において、上記共同意思決定のための情報は、当該ユーザの病態認識に関する情報を含む。また、上記共同意思決定のための情報は、当該ユーザの生活習慣改善に対する健康リテラシーに関する情報を含む。あるいは、上記共同意思決定のための情報は、当該ユーザの生活習慣改善に対する自己効力感に関する情報を含む。このような共同意思決定のための情報によると、患者の生活における優先度や嗜好の癖を把握することができ、健康指導プログラムへの参加をより効果的に促すことができる。
ここに開示される介入システムの好適な一態様において、上記取得部は、ユーザの生活情報を取得する第2データ取得部をさらに備えている。また上記介入制御部は、上記医療情報記憶部に記憶された医療情報と、上記第1データ取得部により得られた共同意思決定のための情報と、上記第2データ取得部が取得したユーザの生活情報と、の少なくとも一つに基づき上記ユーザに適した運動情報を提供する運動指導部を備える。これにより、ユーザに適した内容の健康指導プログラムを提供することができる。
ここに開示される介入システムの好適な一態様において、上記取得部は、ユーザの介入に影響を与える介入関連因子情報を取得する第3データ取得部をさらに備えている。そして介入制御部は、上記第3データ取得部により得られた介入関連因子情報を考慮して、前記ユーザに適した運動情報を提供する運動指導部を備える。上記介入関連因子情報は、当該ユーザの生活習慣に関する情報、生活習慣を是正するための情報、精神的な不安に関する情報の少なくとも一つを含むことが好ましい。このような介入関連因子情報によると、上記教育資料や健康指導プログラムを当該ユーザにより適した内容で提供することができる。
また、他の側面において、ここに開示される技術は、コンピュータを、上記のいずれかに記載の介入システムとして動作させるように構成されているコンピュータプログラムを提供する。これにより、例えばコンピュータプログラムをオンラインで、あるいは、記録媒体に記録された形態で入手することで、任意のコンピュータを用いて上記介入システムを構築することができる。例えば、複数のユーザの医療情報を保持する医療機関ごとに、介入システムを実現することができ、各種の情報を安全かつ簡便に管理することができる。あるいは、複数の医療機関から入手した医療情報について、一つの介入システムを実現することができ、ユーザに対して効率的に健康指導プログラムを提供することができる。
図1は、一実施形態に係る介入システムの構成を説明する概念図である。 図2は、一実施形態に係る介入システムのブロック図である。 図3は、一実施形態に係る介入のモデルプログラムである。 図4は、一実施形態に係る教育資料の作成フロー図である。 図5は、従来の心臓リハビリテーション介入のモデルプログラムの一例である。
以下、図面を適宜参照しつつ、ここに開示される技術の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって、本発明の実施に必要な事柄(介入内容およびその基本的なアルゴリズム等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、以下の図面において、同様の作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略または簡略化することがある。
図1は、ここに開示される介入システム1の構成を説明する概念図であり、図2はそのブロック図である。介入システム1とは、情報通信技術を利用して、介入を実現するためのシステムである。本実施形態では、例えば、情報通信技術としてインターネットを利用し、虚血性心疾患(以下、単に「心臓病」という場合がある。)により心臓血管に関する手術を受けた患者に対する心臓リハビリテーション介入を例にして、介入システム1について説明する。なお、虚血性心疾患とは、心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を含む血液を送るために心臓の周囲に通っている冠動脈が、動脈硬化などの原因で狭くなったり、閉塞したりして、心筋に血液が行かなくなること(心筋虚血)で起こる疾患をいう。虚血性心疾患には、狭心症、心筋梗塞、虚血性心不全等が含まれる。
[1.心臓リハビリテーションプログラム]
まず、急性冠症候群により冠動脈バイパス手術を受けた患者の、一般的な心臓リハビリテーションのモデルプログラムを図5に示した。
外科的手術の手術日から1〜2週間は急性期(第1期)と呼ばれ、患者は、集中治療室や一般病棟に入院しながら、低下した心臓の働きを回復させ、医療スタッフの監視のもとで歩行等の動作を行うための運動トレーニングや検査等を行う。併せて、集団での講義や教育パンフレットなどによって、心臓病に対する正しい知識を身に付け、食事療法や禁煙等の生活習慣について指導を受ける。
その後、発病から5か月間程度は回復期(第2期)と呼ばれ、院内リハビリから、外来リハビリ(通院リハビリ)に変更される。心臓病の発症や入院中に安静生活を続けたことによって、患者の運動能力や身体の調節機能は低下している。そのため、退院してからすぐに強い活動はできず、また、患者自身も自らの身体機能等に不安を覚えている。そこで、退院に合わせて、患者に対して運動負荷試験(CPX)などの機能評価検査の他、積極的な運動療法、社会や職場へ復帰するためのカウンセリング等の退院時指導が行なわれる。運動療法では、運動負荷試験の結果から当該患者に最も適した運動強度や運動時間による運動トレーニングが処方される。これにより、心臓に負担をかけることなく安全に、かつ、より早期の社会復帰を試みる。
社会復帰した後は、維持期(第3期)として、生涯にわたってリハビリを継続する。維持期リハビリは、在宅で、あるいは地域の運動施設などで運動療法を行う一方で、二次予防(再発予防)のために食事療法や禁煙等の生活習慣改善を続ける。患者は、例えば医師や医療スタッフのいる運動施設などにおいて運動負荷試験を実施することで、回復期の通院リハビリの終了時に、自らの状態に応じた心臓機能や運動機能を改善するための運動療法や生活習慣改善のためのアドバイスを受けることができる(終了時指導)。
心臓病になった患者は、このような心臓リハビリテーションに参加することにより、体力的な自信と精神的な自信とが回復され、心臓病の再発予防、生活の質の改善、そして死亡率の低下等の効果を得ることができる。換言すれば、快適で質の良い生活を送ることができる。その反面、心臓リハビリテーションに参加しなかったり、途中で断念したりすることで、心臓病の症状が悪化したり再発したりして、心身ともに健康な生活を送ることが困難となり得る。したがって、患者には、リハビリテーションに参加すること、これを継続することが非常に重要である。
[2.介入プログラム]
そこで、本実施形態では、例えば図3に示す介入プログラムに沿って、回復期の健康指導プログラム(在宅リハビリテーション)を実施する。そしてこの介入プログラムを実施する場合を例にして、ここで提案される介入システム1について説明する。
まず、この介入プログラムでは、図3に示すように、(S1)患者が心臓病等を発症し、外科的手術により入院したのち、退院するまでの急性期に、(S2)各種の検査、運動負荷試験(CPX)等に加えて、共同意思決定のための情報Iaと介入関連因子情報Ibとを得るためのアンケートを実施するようにしている。そしてこれらの情報を元に、(S3)患者に教育資料を提供し、(S4)退院時に健康指導プログラムへの参加の意思決定を行う。ここで、参加の意思がある患者が、退院後に、この介入システム1によって提供される(S5)健康指導プログラムに参加する。本介入システム1を利用して、工程(S2)〜工程(S3)を実施することによって、より多くの患者を(S5)健康指導プログラム(在宅リハビリテーション)に好適に参加させることができる。
(S5)健康指導プログラムの内容は特に限定されない。この介入プログラムにおける健康指導プログラムは、回復期の在宅リハビリテーションに相当し、例えば、約2週間の導入期、約8〜12週間の積極的介入期、および、約8週間の後戻り予防介入期により構成されている。各期間の間には、ライフスタイル評価(Life Style Assessment:LSA)を実施する。ライフスタイル評価では、例えば、IoTデバイスを用いて取得する身体活動量や睡眠時間などの客観的情報や、介入関連因子情報を得るためのアンケートを実施する。このアンケートは、ここに開示される介入システム1によって好適に実施することができる。また、介入システム1を利用することによって、導入期、積極的介入期、および後戻り予防介入期の全ての時期において、運動療法における運動条件を見直すことができる。例えば、導入期では、おおよそ1回/1週間〜1回/2週の頻度で、運動療法における運動条件を見直すことができる。また、後戻り予防介入期には、例えば、おおよそ1回/2週の頻度で、運動療法における運動条件を見直すことができる。なお、おおよそ1回/8週間程度の頻度で、外来診察と必要に応じて医療スタッフとの面接とを実施してもよい。後戻り予防介入期の後には、ライフスタイル評価とともに、健康指導プログラムの終了に伴う医療スタッフとの面接を行うとよい。
[3.介入システム]
介入システム1は、図2に示すように、医療情報記憶部10と、取得部20と、介入制御部30と、を備えている。これらの各構成要素は、相互に通信可能に接続されている。通信手段は、有線および無線の少なくとも一方の接続手段であってよい。また、通信手段は、例えば、インターネット等のオープンネットワークであってもよいし、イントラネット、エクストラネット等のクローズドネットワーク等であってもよい。また、医療情報記憶部10、取得部20、および介入制御部30は、地理的に離れた場所に設置されていてもよいし、近接した場所に設置されていてもよい。例えば、医療情報記憶部10、取得部20および介入制御部30の一部または全部は、同一のコンピュータ内に設けられていてもよいし、異なるコンピュータに設けられていてもよい。コンピュータの構成は特に限定されず、例えば、後述する情報通信端末40やセンサデバイス42等の外部機器との間で各種の情報を送受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(Central processing unit:CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(Read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(Random access memory)とを備えるものが挙げられる。
[医療情報記憶部]
医療情報記憶部10は、患者であるユーザについての医療情報を記憶する。医療情報記憶部10は、例えば記憶装置により構成されている。医療情報は、例えば、患者が入院した医療機関から得られるものや、患者が受診した医療機関(かかりつけ医を含む)などから得られるものであってよい。医療情報としは、具体的には、患者の名前、年齢等の個人特定情報(ID情報)と、これに紐付けられた、当該患者に施した手術や投薬等の治療内容、心臓機能や運動機能の評価検査、既往歴、血液検査,血圧測定,心拍測定等の検査結果などが含まれる。この医療情報は、例えばユーザが医療機関を受診するたびに、新たな医療情報が追加されたり、更新されてもよい。
[取得部]
取得部20は、ユーザの治療への主体的参加に関連する情報を取得する。取得部20は、例えばインターネット等の通信手段を介して、ユーザが操作する情報通信端末40やセンサデバイス42等と通信可能に構成されている。取得部20は、医療機関等の当該患者について医療データ記憶部等と通信可能に構成されていてもよい。情報通信端末40の構成は特に制限されない。情報通信端末40は、例えば、電話、ファクシミリ、ラジオ、タブレット端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等であってよい。本実施形態における情報通信端末40は、タブレット端末である。取得部20は、情報通信端末40やセンサデバイス42等から送られるユーザについての情報を取得する。取得部20は、第1データ取得部21と、付加的な第2データ取得部22と、付加的な第3データ取得部23とを備えている。取得部20およびその各部は、回路やマイクロコンピュータ等のハードウェアによって構成されていてもよいし、CPUがコンピュータプログラムを実行することにより機能的に実現されるようになっていてもよい。
第1データ取得部21は、ユーザの生活習慣改善のための健康指導プログラムへの参加に関する共同意思決定のための情報Iaを取得する。ここで、共同意思決定のための情報Iaとは、健康指導プログラム(典型的には、在宅リハビリテーション)に関するユーザの希望や好み、価値観に関する情報である。この共同意思決定のための情報Iaは、当該ユーザの退院後の健康指導プログラムに対する参加意欲を高められるような教育資料を作成するために利用される。換言すれば、この介入システム1は、ユーザと積極的に関わり、ユーザにとって最適な状況である健康指導プログラムへの主体的な参加の意思をユーザが自然に獲得できるように支援する。
したがって、この共同意思決定のための情報Iaは、在宅リハビリテーションが開始される前、すなわち入院リハビリテーション中にユーザから得ることが好ましい。第1データ取得部21は、例えば、共同意思決定に関連するアンケートをユーザが操作する情報通信端末40に送信し、ユーザがこのアンケートに答えることで、共同意思決定のための情報Iaを取得する。なお、この共同意思決定のための情報Iaは、ユーザの意識や環境の変化等を把握するために、在宅リハビリテーションの中に、必要に応じて、または定期的に、ユーザから取得するようにしてもよい。この共同意思決定のための情報Iaは、例えば以下のa〜dの因子に関する情報を含む。共同意思決定のための情報Iaは、これらの因子のいずれか1つ以上を含むことが好ましい。これらの因子は、ユーザの様々な価値観を把握するための因子でありうる。
a.ユーザの自己の病態認識
b.ユーザの生活習慣改善に対する健康リテラシー
c.ユーザの生活習慣改善に関する自己効力感
d.ユーザの指導への志向性
[a.ユーザの自己の病態認識]
本発明者らの知見によると、病態認識の違いによって、その後のリハビリテーションへの参加意欲や、リハビリテーションへの取り組み姿勢に大きな違いが生じ得ることが明らかとなっている。例えば、患者の客観的な病態と患者の主観的な病態認識とが一致する場合は、大きな問題は生じない。しかしながら、患者の病態が重症であるにも関わらず、患者本人が軽症であると誤認しているとき、当該患者はリハビリテーションへの参加意欲が低かったり取り組み姿勢が悪かったりして、身体機能の回復が遅れたり、無理をして症状を悪化させたり心臓病を再発させたりする危険性が高くなる。例えば、心臓リハビリテーションの運動療法においては、自覚的運動強度が「11(楽である)〜13(ややきつい)」となる運動負荷で運動することが適している。そして、これ以上の運動負荷を身体に与えると、血中の乳酸濃度が上昇し、疲労が蓄積されて心臓に負担が生じ得る。したがって、自己の病態を軽症側に誤認している患者には、自己の病態を正しく認識させるとともに、運動負荷を高めすぎることなく積極的に運動療法に取り組むよう、意識を改変させることが望まれる。また、患者の病態が軽症であるにも関わらず、患者本人が重症であると誤認しているとき、このような患者も悲観によりリハビリテーションへの参加意欲が低くなったり、恐怖心からリハビリテーションへの取り組み姿勢が悪くなったりし得る。したがって、このような患者にも、自己の病態を正しく認識させるとともに、安全な範囲で高い運動負荷による運動療法に積極的に取り組むよう、意識や行動を改変させることが望まれる。そのため、この介入システム1では、第1データ取得部21により、ユーザ(患者)の自己の病態認識についての情報を、取得するようにしている。
ユーザの自己の病態認識に関する情報は、これに限定されるものではないが、例えば、第1データ取得部21が用意した多肢選択式のアンケートにユーザが答えるかたちで収集することができる。この場合の質問としては、例えば、「自分の心臓病は重症だと思う」、「自分の現時点で問題のない血管も、将来は狭くなることがある」等のような、重症度に対する認識を問うものとするとよい。またこれに対する回答の選択肢は、例えば、「強くそう思う」、「そう思う」、「ややそう思う」、「あまりそう思わない」、「全くそう思わない」等とするとよい。
[b.ユーザの生活習慣改善に対する健康リテラシー]
健康リテラシー(ヘルス・リテラシーや、医療リテラシーとも言う。)とは、健康面での適切な意思決定に必要な、基本的健康情報やサービスを調べたり入手して、理解し、効果的に利用する個人的能力の程度を意味する。
本発明者らの知見によると、患者の生活習慣改善に対する健康リテラシーの違いによって、その後のリハビリテーションへの参加意欲や、リハビリテーションへの取り組み姿勢に大きな違いが生じ得ることが明らかとなっている。例えば、生活習慣を改善することについて、ユーザの健康リテラシーが高い場合は、ユーザの興味のある正しい健康情報やサービス等をさらに提供することで、生活習慣の改善をさらに効果的に進めることができるために好ましい。一方で、例えば、生活習慣を改善することについて、ユーザの健康リテラシーが低い場合は、当該ユーザに必要な健康情報やサービス等を、負担にならない程度で提供し、生活習慣の改善に関心を持たせて、生活習慣の改善を効果的に進められるようにユーザの心理や行動を改変することが好ましい。したがって、この介入システム1では、第1データ取得部21により、ユーザ(患者)の生活習慣改善に対する健康リテラシーに関する情報を取得するようにしている。
第1データ取得部21は、共同意思決定のための情報Iaを、上記のとおり、アンケート形式で電子データとして取得すると、回答の集計や利用、さらには質問の変更等を迅速かつ簡便に行えるために好ましい。共同意思決定のための情報Iaは、例えば、ユーザが情報通信端末40を利用して、第1データ取得部21が提供する「共同意思決定のための情報Iaを提供するためのサイト」にアクセスし、当該サイトが用意するアンケートに答えることで、取得するように構成されていてもよい。あるいは、共同意思決定のための情報Iaは、第1データ取得部21が、例えば、共同意思決定のための情報Iaに関連するアンケートをユーザが操作する情報通信端末40に送信し、ユーザがこのアンケートに対する回答を第1データ取得部21に送信することで、取得するように構成されていてもよい。さらに、共同意思決定のための情報Iaは、退院時に医療機関が行った上記アンケートの結果を、例えば、電子データとして、第1データ取得部21が取得するように構成されていてもよい。
[c.ユーザの生活習慣改善に対する自己効力感]
自己効力感(セルフ・エフィカシー、Self-Efficacy:SE)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できるかという可能性の認知を意味する。換言すると、自己効力感とは、自身が持っている効力予期の程度であり、ある結果を生み出すために適切な行動を遂行できるという確信の程度を意味する。ただし、自己効力感は、心理学的要素を含む主観的指標であり、必要な行動を実際に行えるかどうかを保証するものではない。また、自己効力感は、自覚的運動強度とは明確に区別される。
本発明者らの知見によると、患者の生活習慣改善に対する自己効力感の違いによって、その後のリハビリテーションへの参加意欲や、リハビリテーションへの取り組み姿勢に大きな違いが生じ得ることが明らかとなっている。例えば、生活習慣を改善することについて、ユーザの自己効力感が高い場合は、他者からのサポートを必要とせずに自らの力で生活改善を行えることが多い。しかしながら、生活習慣を改善することについてユーザの自己効力感が低い場合は、何らかのサポートをして、無理なく生活改善を実行するようにユーザの心理や行動を改変することが好ましい。したがって、この介入システム1では、第1データ取得部21により、ユーザ(患者)の生活習慣改善に対する自己効力感に関する情報を取得するようにしている。
ユーザの生活習慣改善に対する自己効力感に関する情報は、これに限定されるものではないが、例えば、第1データ取得部21が用意した多肢選択式のアンケートにユーザが答えるかたちで収集することができる。この場合の質問としては、例えば、「自分で、心臓病に良くない生活習慣は改善できる」等のような、自身の生活習慣改善の成功の可能性についての認識を問うものとするとよい。またこれに対する回答の選択肢は、例えば、「強くそう思う」、「そう思う」、「ややそう思う」、「あまりそう思わない」、「全くそう思わない」等とするとよい。
[d.ユーザの指導への志向性]
本発明者らの知見によると、患者のリハビリテーションの指導形態に対する志向性には大きな違いがあり、患者に適した指導形態でリハビリテーションを行うことが、その後のリハビリテーションへの参加意欲や、リハビリテーションへの取り組み姿勢に大きな違いが生じ得ることが明らかとなっている。例えば、情報通信端末40の操作に強い抵抗を感じたり操作が不可能な患者や、自宅近くの外来リハビリテーション施設を利用できる患者にとっては、退院後に外来通院リハビリテーションによる指導を受けることが好ましい場合がある。したがって、この介入システム1では、第1データ取得部21により、ユーザ(患者)のリハビリテーションの指導形態に対する志向性に関する情報を取得することができる。
このように取得された共同意思決定のための情報Iaは、例えば、取得部20が備える記憶部に記憶される。
第2データ取得部22は、ここに開示される介入システム1に付加的に備えられる。第2データ取得部22は、ユーザの生活情報を取得する。この生活情報としては、ユーザのID情報に紐付けられる、当該ユーザの日々の体重、血圧、脈拍、身体活動量(例えば、運動強度および運動時間であってもよい。)およびその変動等の客観的情報であってよい。生活情報は、例えば、公知の体重計、血圧計(脈拍計の機能を兼ね備えていてもよい)、脈拍計、活動量計等のセンサデバイス42等によって計測することができる。センサデバイス42は、例えばユーザの生活情報を第2データ取得部22に送信可能に構成されている。介入システム1は、このユーザの生活情報を考慮することで、ユーザの健康状態を監視するとともに、例えば、ユーザの症状および回復状態に応じた適切な強さおよび時間の運動を処方することができる。この生活情報は、在宅リハビリテーションの開始に合わせて、適時にユーザから得ることが好ましい。例えば、ユーザの体重情報は、毎日、あるいは定期的に取得するとよい。ユーザの血圧および脈拍は、例えば毎日、あるいは運動時に随時、ユーザから得られるように構成されていることが好ましい。
第3データ取得部23は、ここに開示される介入システム1に付加的に備えられる。第3データ取得部23は、ユーザのリハビリテーション介入に影響を与える介入関連因子情報Ibを取得する。介入関連因子情報Ibとは、上記の共同意思決定のための情報Iaとは異なる情報であって、リハビリテーション介入に影響を与え得るユーザの生活習慣を把握するための情報である。ただし、介入関連因子情報Ibは、健康指導プログラムへの参加意欲を高めるために貢献し得る情報であってもよい。この介入関連因子情報Ibを考慮することで、教育資料および健康指導プログラムの作成に上記ユーザの希望や好み、価値観を取り入れることに加え、ユーザの生活習慣を考慮して、在宅リハビリテーションをより効果的に実現しやすいものに作りこむことができる。
したがって、この介入関連因子情報Ibは、在宅リハビリテーションが開始される前、すなわち入院リハビリテーション中にユーザから得ることが好ましい。また、この介入関連因子情報Ibは、ユーザの意識や環境の変化等を把握するために、在宅リハビリテーションの中で、必要に応じて、または定期的に、ユーザから得るようにしてもよい。介入関連因子情報Ibの取得方法は特に制限されず、例えば、上記の共同意思決定のための情報Iaの取得方法のいずれかと同様の手法で取得してもよい。例えば、介入関連因子情報Ibは、例えば、ユーザが情報通信端末40を利用して、第3データ取得部23が提供する「介入関連因子情報Ibを提供するためのサイト」にアクセスし、当該サイトが用意するアンケートに答えることで、取得するように構成されていてもよい。このアンケートは、共同意思決定に関連するアンケートと一体的に用意されていてもよい。換言すれば、取得部20がユーザ向けの「情報提供サイト」を用意しておき、当該サイトで用意するアンケートにユーザが答えることで、第1データ取得部21および第3データ取得部23が、それぞれ必要な情報を取得できるように構成されていてもよい。
この介入関連因子情報Ibは、例えば以下のm〜qの因子に関する情報を含む。介入関連因子情報Ibは、これらの因子のいずれか1つ以上を含むことが好ましい。これらの因子は、ユーザのライフスタイルを様々な側面から把握するための因子でありうる。
m.服薬の理解と継続の自信
n.睡眠の時間と質
o.減量の意思
p.喫煙・飲酒状況
q.発症時の胸の痛み
[m.服薬の理解と継続の自信]
虚血性心疾患の治療薬には、大きく分けて、発作止めとして使われる薬と、予防を目的として使われる薬があり、いずれの薬も弱くなった心臓の機能を補うために継続的な服薬が重要である。したがって、ユーザの処方された薬への理解と、服薬の継続の自信の程度に関する情報を入手し、服薬の継続のための適切な指導を行うことが望ましい。ユーザの服薬の理解と継続の自信に関する情報は、これに限定されるものではないが、例えば、第3データ取得部23が用意した多肢選択式のアンケートにユーザが答えるかたちで収集することができる。この場合の質問としては、例えば、「提示された薬それぞれの効果を理解していますか」等のような薬効の理解を問うものとするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「十分理解している」、「やや理解している」、「あまり理解していない」、「ほとんど理解していない」等とするとよい。また、質問としては、例えば、「薬を飲み忘れないようにできると思いますか」等のような継続的な服薬の自信を問うものとするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「強く思う」、「思う」、「やや思う」、「あまり思わない」、「全く思わない」等とするとよい。
[n.睡眠の時間と質]
疫学調査においては、近年、睡眠時間が循環器疾患の関連因子であるとする研究結果が数多く報告されている。例えば、睡眠時無呼吸症候群の患者では、睡眠中の頻繁な呼吸停止による低酸素状態が動脈硬化を加速し、循環器疾患につながると考えられている。また、睡眠の質が低下することで、これに起因する睡眠不足や睡眠障害が高血圧や耐糖能に悪影響を及ぼし、循環器疾患や糖尿病のリスクを高めると考えられている。したがって、虚血性心疾患の患者については、病気の再発や悪化を防止するために、必要に応じてCPAP療法などの治療を行うことが望まれる。したがって、ユーザの睡眠の時間と質に関する情報を入手し、必要に応じて良質な睡眠のための適切な指導を行うことが望ましい。ユーザの睡眠の時間と質に関する情報は、これに限定されるものではないが、例えば、第3データ取得部23が用意したアンケートにユーザが答えるかたちで収集することができる。この場合の質問としては、例えば、「普段の睡眠時間は何時間ですか」等のような日常の一日あたりの睡眠時間を問うものとするとよい。これに対する回答は、睡眠時間を1〜24までの適切な数字(時間)として選択するものであるとよい。また、質問としては、例えば、「睡眠で疲れはどの程度とれますか」等のような睡眠による回復度合いを問うものとするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「とてもとれる」、「ややとれる」、「あまりとれない」、「ほとんどとれない」等とするとよい。
[o.減量の意思]上岡さん、下記追記しています。山田純生
身体の機能や組織を健康に保つためには、適正なカロリーを守り、さまざまな栄養素を食事によってバランスよく摂取することが重要である。特に、虚血性心疾患の発症リスク因子の発現には脂肪細胞から分泌される様々な生理活性物質が関係していることが明らかとなっており、特に肥満症を併存する患者の重症化予防には減量が必須となっている。特に、男性の肥満が心筋梗塞を代表とする虚血性心疾患の発症の危険を増大させることが知られている。したがって、肥満症のユーザについては、減量の意思に関する情報を入手し、必要に応じて減量のための適切な指導を行うことが望ましい。ユーザの減量の意思に関する情報は、これに限定されるものではないが、例えば、第3データ取得部23が用意した多肢選択式のアンケートにユーザが答えるかたちで収集することができる。この場合の質問としては、例えば、「体重を3ヶ月で2〜3kg減量するとしたら、できると思いますか」等のような適切な減量の達成の意思を問うものとするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「強く思う」、「思う」、「やや思う」、「あまり思わない」、「全く思わない」等とするとよい。
[p.喫煙・飲酒状況]
喫煙すると、ニコチンが交感神経系を刺激して血圧が上昇し、脈拍が増えるほか、血液中の酸素が不足気味となり、心臓への負荷も高まることが知られている。また、日々の飲酒量が多いほど、血圧の平均値が上がって、高血圧症になるリスクが高まることも知られている。したがって、喫煙や飲酒の習慣のあるユーザについては、喫煙・飲酒状況に関する情報を入手し、必要に応じて禁煙や飲酒の制限等の適切な指導を行うことが望ましい。ユーザの喫煙・飲酒状況に関する情報は、これに限定されるものではないが、例えば、第3データ取得部23が用意した多肢選択式のアンケートにユーザが答えるかたちで収集することができる。この場合の質問としては、例えば、「たばこに関する状況をお答えください」等のような喫煙の程度を問うものとするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「これまで吸ったことがない」、「吸っていたが、やめた(やめてからの年数:「 」年)」、「入院まで吸っていた(「 」本/日、「 」年間)」等とするとよい。また、「 」の欄には、1以上の適切な数字を選択するものであるとよい。また、例えば、「入院まで吸っていた」と答えたユーザについては、「退院後、禁煙できそうですか」等のように禁煙達成の意思について問うようにするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「強く思う」、「思う」、「やや思う」、「あまり思わない」、「全く思わない」等とするとよい。また、飲酒の状況に関する質問については、「お酒は飲みますか」等のような飲酒の状況を問うものとするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「全く飲まない」、「機会飲酒」、「習慣的に飲酒」等とするとよい。また、例えば、「習慣的に飲酒」と答えたユーザについては、飲酒の頻度や、そのお酒の種類および量について問うようにするとよい。また、例えば、「習慣的に飲酒」と答えたユーザについては、「退院後、飲酒量を以下の適正量に抑えることができそうですか」等のように飲酒量の制限の達成の意思について問うようにするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「強く思う」、「思う」、「やや思う」、「あまり思わない」、「全く思わない」等とするとよい。
[q.発症時の胸の痛み]
本発明者らの検討によると、心臓病の発症時の胸の痛みと生活習慣の改善効果とには、一定の相関性が見られるとの知見が得られている。したがって、ユーザの心臓病発症時の胸の痛みの程度に関する情報を入手し、必要に応じて生活習慣の改善のための適切な指導を行うことが望ましい。ユーザの発症時の胸の痛みに関する情報は、これに限定されるものではないが、例えば、第3データ取得部23が用意した多肢選択式のアンケートにユーザが答えるかたちで収集することができる。この場合の質問としては、例えば、「発症時の胸の痛みはどの程度でしたか」等のような痛みの程度を問うものとするとよい。これに対する回答の選択肢は、例えば、「軽度、辛うじて気づく程度」、「中等度で、苦しい」、「重度で、不快感が強い」等とするとよい。
介入関連因子情報Ibの因子は上記の例に限定されず、例えば、生活習慣の改善について、相談、話し合い、および応援・承認等ができる相手がいるかどうか、仲間がいるかどうか、歩行運動に対する自信、日常生活の困難さ、等のいずれか一つ以上を含んでいてもよい。
[介入制御部]
介入制御部30は、ユーザに対して生活習慣改善のための情報を提供する。介入制御部30は、例えばインターネットを介して、ユーザが操作する情報通信端末40と通信可能に構成されている。介入制御部30は、例えばユーザが操作する情報通信端末40に、生活習慣改善のための情報を送信する。介入制御部30は、資料提供部31と、運動指導部32と、生活指導部33と、を備えている。介入制御部30およびその各部は、回路やマイクロコンピュータ等のハードウェアによって構成されていてもよいし、CPUがコンピュータプログラムを実行することにより機能的に実現されるようになっていてもよい。また、情報通信端末40は、取得部20が情報収集のために通信した情報通信端末40と同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。例えば、情報通信端末40は、医師や医療スタッフが所有する情報通信端末40であって、患者教育のために使用する情報通信端末40であってもよい。
<資料提供部>
資料提供部31は、医療情報記憶部10に記憶された医療情報と、第1データ取得部21により得られた共同意思決定のための情報Iaと、に基づき、ユーザに自己の病態重症度を適切に認識させ、かつ、ユーザに対応した健康指導プログラムへの参加意欲を高める教育資料を提供する。教育資料とは、例えば、心臓病に対する正しい知識と自己の病態重症度、運動療法、食事療法や、禁煙および服薬等の重要性と実行方法、日常生活の注意事項等について学ぶための資料である。この教育資料は、例えば、情報通信端末40の画面に、資料を表示可能なように、当該資料データを送信することにより提供することができる。
図4は、工程(S2)で得た医療情報と共同意思決定のための情報Iaとから、工程(S3)資料提供部31が、ユーザに対応した健康指導プログラムへの参加意欲を高める教育資料を作成する様子を説明するフロー図である。
資料提供部31は、例えば、以下の項目について説明する資料の組合せを教育資料として作成するとよい。
(1)冠動脈の説明
(2)予防イベントの明確化
(3)病態認識リスク
(4)重症化リスク因子
(5)健康リテラシー
(6)自己効力感
(7)指導への志向性
例えば、(1)冠動脈の説明の資料は、心臓病の原因やそれに深く関わる冠動脈について説明する。これにより、ユーザは、心臓病の原因について把握することができる。
(2)予防イベントの明確化の資料は、例えば、心臓病の症状と、当該ユーザの症状およびその治療目標とについて説明する。これにより、ユーザは、今後のリハビリテーションにおける自己の心臓病の治療目的について把握することができる。これらの資料は、例えば、全てのユーザに共通の資料として用意してもよい。
資料提供部31は、上記の(3)病態認識リスク〜(7)指導への志向性についての資料を、医療情報と共同意思決定のための情報Iaとから、個々のユーザに対応した資料として用意する。換言すれば、医療情報と共同意思決定のための情報Iaとから当該ユーザを所定の類型に個別化し、予め用意しておいた当該類型に適した資料を組み合わせることで、当該ユーザに適した教育資料を用意する。
(3)病態認識リスクについての説明資料
資料提供部31は、病態認識リスクについての説明資料として、例えば、標準的な表現の教育資料と、心臓病の危険性を強調した教育資料と、ネガティブな感情を与え得る表現を控えた教育資料と、ポジティブな感情を与え得る表現を控えた教育資料と、をそれぞれデータとして予め用意していてもよい。資料提供部31は、工程(S3a)に示すように、ユーザの医療情報と自己の病態認識(a)とを比較し、ユーザの病態認識が実際の病態と(a1)軽症で一致しているか、(a2)中〜重症で一致しているか、(a3)悲観的であるか、(a4)楽観的であるかを判断する。そして、例えば、ユーザ病態認識が実際の病態と(a1)軽症一致していると判断されたユーザについては、標準的な教育資料を提供する。(a2)重症一致していると判断されたユーザについては、心臓病の危険性を強調した教育資料を提供する。(a3)悲観的と判断されたユーザについては、ネガティブな感情を与え得る表現を控えた教育資料を提供し、不安を取り除くようにする。そして(a4)楽観的と判断されたユーザについては、ポジティブな感情を与え得る表現を控えた教育資料を提供し、脅威を認識させるようにする。このように、ユーザの自己の病態認識の状態に応じて個別化し、各ユーザに適した教育資料を与えることで、ユーザの病態認識が実際の病態に近づくように矯正する。
(4)重症化リスク因子についての説明資料
資料提供部31は、重症化リスク因子についての説明資料として、例えば、再発または重症化のリスクの高い高リスクな患者向けの教育資料と、リスクが中程度の中シルクな患者向けの教育資料と、リスクが低い低リスクな患者向けの教育資料と、をそれぞれデータとして予め用意していてもよい。重症化のリスクの度合いは、例えば、医療情報を基に決定することができる。具体的には、重症化のリスクの度合いは、例えば、ユーザの有する重症化リスク因子の数によって区別してもよい。リスク因子としては、例えば、高血圧、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病、肥満などの既往があること、Andersen-Tawil症候群の既往があること、虚血性心疾患やAndersen-Tawil症候群の遺伝があること、等が挙げられる。このとき、例えば、ユーザが有するリスク因子が0個の場合を低リスクとし、リスク因子が1〜2個の場合に中リスクとし、リスク因子が3〜4個の場合にハイリスクと個別化してもよい。資料提供部31は、工程(S3x)に示すように、例えば、ユーザの医療情報から、当該ユーザの重症化のリスクを(x1)高リスクか、(x2)中リスクか、(x3)低リスクか、を判断する。そして、例えば、(x1)高リスクと判断されたユーザについては、高リスクな患者向けの教育資料を提供する。また、(x2)中リスクと判断されたユーザについては、中リスクな患者向けの教育資料を提供する。(x3)低リスクと判断されたユーザについては、低リスクな患者向けの教育資料を提供する。このように、再発や重症化の原因因子を適切に認識させるとともに、ユーザの重症化リスクに応じて、生活習慣の改善により当該リスクを低減させることの重要性を認識させて、健康指導プログラムへの参加意欲を高めることができる。なお、リスク因子のカウントには、医療情報の他に、例えば、喫煙・飲酒の状況に関する情報等の介入関連因子情報Ibを考慮してもよい。
(5)健康リテラシーについての説明資料
資料提供部31は、生活改善に対する健康リテラシーについての説明資料として、例えば、生活習慣の改善のための情報について、標準的な量の教育資料と、より多くの情報を得ることができる教育資料と、をそれぞれデータとして予め用意していてもよい。このとき、情報量の多い教育資料については、複数の追加資料を予め用意しておき、要求に応じて各追加資料にアクセスできるように、教育資料を階層化構造にしておいてもよい。例えば、心臓病と、薬、食事、喫煙、運動、趣味などについての追加資料がそれぞれ用意されていてもよい。資料提供部31は、工程(S3b)に示すように、ユーザの健康リテラシー(b)についての情報から、ユーザが(b1)健康リテラシーが低いか、(b2)健康リテラシーが高いか、を判断する。そして、例えば、(b1)健康リテラシーが低いと判断されたユーザについては、生活習慣改善のための情報量が標準的な教育資料を提供する。また、(b2)健康リテラシーが高いと判断されたユーザについては、生活習慣改善のための情報量が多い教育資料を提供する。このように、ユーザの健康リテラシーに応じて、適度な量の情報を提供してユーザの嗜好に応じた適切情報を適切な量で提供し、健康指導プログラムへの参加意欲を高めることができる。
(6)自己効力感についての説明資料
資料提供部31は、生活改善に対する自己効力感についての説明資料として、例えば、生活習慣の改善ペースが速くてもよいことを示す教育資料と、遅くてもよいことを示す教育資料と、をそれぞれデータとして予め用意していてもよい。資料提供部31は、工程(S3c)に示すように、ユーザの生活習慣改善に関する自己効力感(c)についての情報から、ユーザが(c1)自己効力感があるか、(c2)自己効力感がないか、を判断する。そして、例えば、(c1)自己効力感があると判断されたユーザについては、生活習慣の改善ペースが速くてもよいことを示す教育資料を提供する。また、(c2)自己効力感がないと判断されたユーザについては、生活習慣の改善ペースが遅くてもよいことを示す教育資料を提供する。このように、ユーザの生活習慣改善に関する自己効力感に応じて、無理をすることなく、「これなら大丈夫」と思える自分のペースで進めればよいことを認識させる。
(7)指導への志向性についての説明資料
資料提供部31は、生活改善に対する指導への志向性についての説明資料として、例えば、本介入システムを利用することを勧める教育資料と、在宅通院リハビリテーションを利用することを勧める教育資料と、をそれぞれデータとして予め用意していてもよい。資料提供部31は、工程(S3d)に示すように、ユーザの生活改善に対する指導への志向性(d)についての情報から、ユーザが(d1)介入システムの利用に向いているか、(d2)介入システムの利用に向いていないか、を判断する。そして、例えば、(d1)介入システムの利用に向いていると判断されたユーザについては、在宅通院リハビリテーションを利用することを勧める教育資料を提供する。また、(c2)介入システムの利用に向いていないと判断されたユーザについては、本介入システムを利用することを勧める教育資料を提供する。このように、ユーザの生活改善に対する指導への志向性に応じて、無理をすることなく、適切なリハビリテーションを受けるように心理的にサポートすることができる。
なお、上記の説明資料のうち、(1)〜(4)は、ユーザの病態の重症化リスクについて説明する教育資料である。資料提供部31は、当該ユーザの病態の重症化リスクを把握し、ユーザごとに適切に個別化された資料を提供する。したがって、ユーザを適切に個別化するために、共同意思決定のための情報Iaは、少なくともユーザの自己の病態認識に関する情報を含むことが好ましい。
また、上記の説明資料のうち、(5)〜(7)は、ユーザがライフスタイルを変えることの準備性についての教育資料である。資料提供部31は、当該ユーザの生活習慣の改善に対する準備性(受け入れ性)を把握し、ユーザごとに適切に個別化された資料を提供する。したがって、ユーザを適切に個別化するために、共同意思決定のための情報Iaは、ユーザの生活習慣改善に対する健康リテラシーに関する情報や、自己効力感に関する情報の少なくとも一つを含むことが好ましい。
このように、退院後のリハビリテーションについての教育資料を、ユーザ(患者)の医療情報にユーザの自身の健康に関するリスク、認識、価値観等を掛け合わせて改変する。このことにより、ユーザの生活習慣の改善意欲に適切なルートでアプローチし、ユーザに主体的に健康指導プログラムに参加するように促すことができる。換言すると、ユーザの心理や行動を変化させることができる。これにより、ユーザに対して、適切なリハビリテーションを継続して受ける環境を提供することができる。
<運動指導部>
なお、心臓病を発症した患者は、血管が狭くなったり心不全が生じたりし得るため、過度な運動等をすると病状が悪化してしまう。したがって、身体活動量や運動療法における運動強度は、患者の病態情報を踏まえて処方することが重要である。
そこで運動指導部32は、医療情報記憶部10に記憶された医療情報と、第1データ取得部により得られた共同意思決定のための情報Iaと、第3データ取得部23により得られた介入関連因子情報Ibと、第2データ取得部が取得したユーザの生活情報と、の少なくとも一つに基づき、ユーザに適した運動情報を提供する。運動情報とは、例えば、身体活動量とそのスケジュールであってよい。身体活動量は、例えば、運動療法において当該ユーザが運動するときの運動強度、運動時間、頻度などであってよい。この運動情報は、例えば、ユーザが操作する情報通信端末40の画面に表示可能なようにデータとして送信することができる。
運動指導部32は、健康指導プログラムの導入期の運動情報として、例えば、医療情報により把握される患者の病態および運動負荷試験の結果や、共同意思決定のための情報Iaおよび介入関連因子情報Ib等から、当該患者に最も適した運動強度や運動時間を決定して提供することができる。
また、運動指導部32は、健康指導プログラムの積極的介入期や後戻り予防介入期には、例えば、医療情報により把握される患者の病態および運動負荷試験の結果や、共同意思決定のための情報Iaおよび介入関連因子情報Ib等と、ユーザの生活情報とから、当該患者に最も適した運動強度や運動時間を決定した運動情報を提供することができる。
例えば、運動指導部32は、ユーザの自己の病態認識が(a1)軽症または(a2)重症で一致しているユーザには通常算出される運動情報を提供し、自己の病態認識が(a3)悲観的であるユーザに対しては運動強度(または身体活動量)がやや強めの運動情報を、自己の病態認識が(a4)楽観的であるユーザに対しては運動強度(または身体活動量)がやや低めの運動情報を提供するなどしてもよい。
また、例えば、運動指導部32は、ユーザの生活習慣改善に関する自己効力感(c)についての情報から、ユーザに(c1)自己効力感がある場合は運動強度(または身体活動量)がやや強めの運動情報を、ユーザの(c2)自己効力感がない場合は運動強度(または身体活動量)がやや弱めの運動情報を、提供するなどしてもよい。
例えば、運動情報として、一日当たりの目標歩行歩数を提供する場合、ユーザから取得した共同意思決定のための情報Iaの内容によって運動情報を決定することができる。運動情報は、例えば、所定のタイミングで,あるいは、定期的に、変化させることができる。運動情報の変更方法は特に制限されない。運動情報は、例えば、健康指導プログラムの日数が経過するにつれて、身体活動量が漸増するように決定するとよい。例えば、健康指導プログラムの日数が経過するにつれて、運動強度、運動時間、および、運動頻度の少なくとも一つを増大させるものであるとよい。また、運動強度、運動時間、および、運動頻度の少なくとも一つを増大させたとき、残りの要素については減少させることで、身体活動量の増加量が急激に大きくなってユーザへの身体的負担が過度になることを抑制できるために好ましい。また、運動情報は、ユーザの生活情報等を元に、身体活動量を維持したり、提言させるものであってもよい。例えば、ユーザにとって身体的あるいは肉体的負担となる身体活動量が運動情報として提供されたとき(例えば、心拍数が過度に高くなったとき等)は、運動強度、運動時間、および、運動頻度の少なくとも一つを減少させるように運動情報を変更してもよい。これにより、重症化リスクを低減しながら、ユーザの身体状態に応じて身体活動量を無理なく徐々に増やすことができ、より効果的なメニューによって運動療法を実施することができる。
なお、運動療法中には、胸痛、不整脈、めまい、心臓発作などが起こる可能性が否定できない。したがって、これらを避けるため、運動療法中は、第2データ取得部22は常時ユーザの生活情報(典型的には、心拍数および血圧)を取得して、ユーザの健康状態を常時監視することが好ましい。これにより、ユーザの医療情報と生活情報とから、ユーザの病態が悪化すると判断できる条件を満たす場合に、運動指導部32は、ユーザに対して、身体活動量を減らすよう注意する運動情報を提供することができる。あるいは、運動指導部32は、運動を中止するよう警告する運動情報を提供することができる。
<生活指導部>
さらに介入制御部30は、付加的な生活指導部33を備えていてもよい。生活指導部33は、少なくとも、医療情報記憶部10に記憶された医療情報と、第3データ取得部23により得られた介入関連因子情報Ibと、に基づき、ユーザに対応した生活習慣の改善のためのサブプログラムや助言を必要に応じて提供する。サブプログラムとは、例えば、安全に減量するための食事指導(減量)プログラムや、効果的に禁煙するための禁煙プログラム、無理なく飲酒量を低減するための飲酒量低減プログラム、等であり得る。また、助言とは、これらのサブプログラムを円滑に進めるための助言等であり得る。これらのサブプログラムや助言は、所定のアルゴリズムに基づいて、予め複数のパターンが用意されている。そして、介入制御部30は、少なくとも医療情報と介入関連因子情報Ibとに基づき、複数のサブプログラムや助言の中から、ユーザに適したサブプログラムおよび助言を選択して提供する。これらのサブプログラムや助言は、例えば、ユーザが操作する情報通信端末40の画面に表示可能なように、当該サブプログラムや助言についてのデータを送信することにより提供することができる。あるいは、医療スタッフが操作する情報通信端末40の画面に表示可能なように当該サブプログラムや助言についてのデータを送信し、表示されたサブプログラムや助言等の情報を医療スタッフがユーザに伝えることにより提供することができる。
また、ここに開示される技術は、コンピュータを、上記の介入システム1として機能させるように構成されているコンピュータプログラムを提供する。このコンピュータは、例えば、ユーザの医療情報を記憶する医療情報記憶部と、ユーザの治療への主体的参加に関連する情報を取得する取得部と、ユーザに対して生活習慣改善のための情報を提供する介入制御部と、を備えている。そしてここに開示されるコンピュータプログラムは、取得部が、ユーザから、ユーザの生活習慣改善のための健康指導プログラムへの参加に関する共同意思決定のための情報を取得する第1データ取得部として機能するように構成されている。また、ここに開示されるコンピュータプログラムは、介入制御部が、医療情報記憶部に記憶された医療情報と、第1データ取得部により得られた共同意思決定のための情報とに基づき、ユーザに対応した健康指導プログラムへの参加意欲を高める教育資料を提供する資料提供部として機能するように構成されている。このコンピュータプログラムによってコンピュータを制御することで、当該コンピュータを介入システム1として機能させることができる。
以上、本技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 介入システム
10 医療情報記憶部
20 取得部
21 第1データ取得部
22 第2データ取得部
23 第3データ取得部
30 介入制御部
31 資料提供部
32 運動指導部

Claims (8)

  1. 生活習慣改善のための介入システムであって、
    ユーザの医療情報を記憶する医療情報記憶部と、
    ユーザの治療への主体的参加に関連する情報を取得する取得部と、
    ユーザに対して生活習慣改善のための情報を提供する介入制御部と、
    を備え、
    前記取得部は、
    ユーザの生活習慣改善のための健康指導プログラムへの参加に関する共同意思決定のための情報を取得する第1データ取得部を備え、
    前記介入制御部は、
    前記医療情報記憶部に記憶された医療情報と、前記第1データ取得部により得られた共同意思決定のための情報とに基づき、前記ユーザに対応した健康指導プログラムへの参加意欲を高める教育資料を提供する資料提供部を備える、介入システム。
  2. 前記共同意思決定のための情報は、当該ユーザの病態認識に関する情報を含む、請求項1に記載の介入システム。
  3. 前記共同意思決定のための情報は、当該ユーザの生活習慣改善に対する健康リテラシーに関する情報を含む、請求項1または2に記載の介入システム。
  4. 前記共同意思決定のための情報は、当該ユーザの生活習慣改善に対する自己効力感に関する情報を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の介入システム。
  5. 前記取得部は、ユーザの生活情報を取得する第2データ取得部をさらに備え、
    前記介入制御部は、前記医療情報記憶部に記憶された医療情報と、前記第1データ取得部により得られた共同意思決定のための情報と、前記第2データ取得部が取得したユーザの生活情報と、の少なくとも一つに基づき前記ユーザに適した運動情報を提供する運動指導部を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の介入システム。
  6. 前記取得部は、ユーザの介入に影響を与える介入関連因子情報を取得する第3データ取得部をさらに備え、
    前記介入制御部は、前記第3データ取得部により得られた介入関連因子情報を考慮して、前記ユーザに適した運動情報を提供する運動指導部を備える、請求項5に記載の介入システム。
  7. 前記介入関連因子情報は、当該ユーザの生活習慣に関する情報、生活習慣を是正するための情報、精神的な不安に関する情報の少なくとも一つを含む、請求項6に記載の介入システム。
  8. コンピュータを、請求項1〜7のいずれか1項に記載の介入システムとして動作させるように構成されている、コンピュータプログラム。
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