JP2021010226A - 電力変換システム、電力供給方法、及びプログラム - Google Patents

電力変換システム、電力供給方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力変換システムの少なくとも一部に対する動作用の電力の供給の安定化を図ること。【解決手段】電力変換システム100は、電力変換部3と、第1電源部21と、第2電源部22と、供給部23と、可変部24と、を備える。電力変換部3は、一次側A1から入力される電力を所定の電力に変換して二次側A2から出力する。第1電源部21は、一次側A1に入力される電力に基づいて第1電圧V1を生成する。第2電源部22は、二次側A2から出力される電力に基づいて第2電圧V2を生成する。供給部23は、第1電圧V1及び第2電圧V2のうちの大きい方の電圧を、制御部10へ動作用の電圧として供給する。可変部24は、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に電力変換システム、電力供給方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、電力変換システムの少なくとも一部に動作用の電力を供給する電力変換システム、電力供給方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、太陽光発電装置の直流出力を使って電機製品に電力を供給する太陽光発電システム(電力変換システム)が開示されている。この太陽光発電システムでは、インバータ(電力変換部)に、太陽電池アレイとバッテリーとが並列に接続されている。インバータは、太陽電池アレイ又はバッテリーからの直流電力を交流に変換して、連系スイッチを介して電力系統に出力する。
特開平9−91049号公報
本開示は、電力変換システムの少なくとも一部に対する動作用の電力の供給の安定化を図ることができる電力変換システム、電力供給方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電力変換システムは、電力変換部と、第1電源部と、第2電源部と、供給部と、可変部と、を備える。前記電力変換部は、一次側から入力される電力を所定の電力に変換して二次側から出力する。前記第1電源部は、前記電力変換部の前記一次側に入力される電力に基づいて第1電圧を生成して出力する。前記第2電源部は、前記電力変換部の前記二次側から出力される電力に基づいて第2電圧を生成して出力する。前記供給部は、前記第1電圧及び前記第2電圧のうちの大きい方の電圧を、電力変換システムの少なくとも一部へ動作用の電圧として供給する。前記可変部は、前記第1電圧及び前記第2電圧の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる。
本開示の一態様に係る電力供給方法は、電力変換システムの少なくとも一部への電力供給方法である。前記電力変換システムは、電力変換部と、第1電源部と、第2電源部と、を備える。前記電力変換部は、一次側から入力される電力を所定の電力に変換して二次側から出力する。前記第1電源部は、前記電力変換部の前記一次側に入力される電力に基づいて第1電圧を生成して出力する。前記第2電源部は、前記電力変換部の前記二次側から出力される電力に基づいて第2電圧を生成して出力する。前記電力供給方法は、供給ステップと、可変ステップと、を有する。前記供給ステップは、前記第1電圧及び前記第2電圧のうちの大きい方の電圧を、前記電力変換システムの少なくとも一部へ動作用の電圧として供給するステップである。前記可変ステップは、前記第1電圧及び前記第2電圧の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させるステップである。
本開示の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の電力供給方法を実行させる。
本開示は、電力変換システムの少なくとも一部に対する動作用の電力の供給の安定化を図ることができる、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る電力変換システムの要部を示す概略回路図である。 図2は、同上の電力変換システムを示す概略回路図である。 図3は、同上の電力変換システムの動作の説明図である。 図4は、同上の電力変換システムにおける供給部の他の構成を示す概略回路図である。
(1)概要
本実施形態の電力変換システム100は、図1及び図2に示すように、分散型電源1を単相3線式の電力系統SY1に系統連系させるシステムである。本開示でいう「電力系統」は、電力会社等の電気事業者が需要家の受電設備に電力を供給するためのシステム全体を意味する。本実施形態では、一例として、このような電力変換システム100が、オフィスビル、病院、商業施設及び学校等の、非住宅施設に導入される場合を想定して説明する。
電力変換システム100は、図1及び図2に示すように、電力変換部3と、第1電源部21と、第2電源部22と、供給部23と、可変部24と、を備えている。図2では、第1電源部21、第2電源部22、供給部23、及び可変部24の図示を省略している。
電力変換部3は、一次側A1から入力される電力を所定の電力に変換して二次側A2から出力する。本開示でいう「一次側」は、電力変換部3に接続される部分であって、電力変換部3から見て分散型電源1からの電力が入力される側である。また、本開示でいう「二次側」は、電力変換部3に接続される部分であって、電力変換部3から見て電力系統SY1へ電力を出力する側である。以下の説明では、電力系統SY1から電力変換部3に電力が入力される場合においても、上記の「一次側」及び「二次側」の定義が適用される。本開示でいう「接続する」は、端子、電子部品、又は電線等の要素同士を機械的に接続することの他、要素同士を電気的に接続することを含んでいる。
第1電源部21は、電力変換部3の一次側A1に入力される電力に基づいて第1電圧V1を生成して出力する。本実施形態では、第1電源部21は、分散型電源1から電力変換部3への入力電圧を所定の電圧に変換することで、第1電圧V1を生成する。
第2電源部22は、電力変換部3の二次側A2から出力される電力に基づいて第2電圧V2を生成して出力する。本実施形態では、第2電源部22は、電力変換部3から電力系統SY1又は自立系統SY2への出力電圧を所定の電圧に変換することで、第2電圧V2を生成する。
供給部23は、第1電圧V1及び第2電圧V2のうち大きい方の電圧を、電力変換システム100の少なくとも一部へ動作用の電圧として供給する。本開示でいう「電力変換システムの一部」とは、電力変換システム100を構成する複数の構成要素(回路を含む)の一部をいう。以下では、制御部10を電力変換システム100の一部として説明する。つまり、制御部10は、供給部23から第1電圧V1及び第2電圧V2のうちのいずれかの電圧を供給されることで、動作用の電源を生成して動作する。
可変部24は、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる。本実施形態では、可変部24は、第2電源部22を制御することにより、第2電圧V2の大きさを変化させるように構成されている。
上述のように、本実施形態では、可変部24により、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させることが可能である。このため、本実施形態では、電力変換システム100の置かれる状況に応じて、第1電源部21及び第2電源部22のうちのいずれかの電源部から動作用の電力を供給するかを制御することができる。したがって、本実施形態では、電力変換システム100の少なくとも一部(ここでは、制御部10)に対する動作用の電力の供給の安定化を図ることができる、という利点がある。
(2)詳細
本実施形態に係る電力変換システム100は、図1に示すように、電力変換部3と、第1電源部21と、第2電源部22と、供給部23と、制御部10(可変部24)と、を備えている。また、電力変換システム100は、図2に示すように、入力キャパシタC0と、整流素子D1と、DC/DCコンバータ2と、解列リレー5と、自立リレー6と、を更に備えている。電力変換部3、第1電源部21、第2電源部22、供給部23、及び制御部10は、いずれも1つの筐体101に収納されている。また、入力キャパシタC0、整流素子D1、DC/DCコンバータ2、解列リレー5、及び自立リレー6も筐体101に収納されている。
電力変換システム100には、図2に示すように、分散型電源1が接続されている。本実施形態では、分散型電源1は、太陽電池を含む太陽光発電装置である。さらに、電力変換システム100には、図2に示すように、充放電回路B2を介して蓄電池B1が接続されている。蓄電池B1及び充放電回路B2は、電力変換システム100に対して、分散型電源1と並列に接続されている。以下では、分散型電源1、蓄電池B1、及び充放電回路B2がいずれも電力変換システム100の構成要素に含まれないとして説明するが、これらの一部又は全部が電力変換システム100の構成要素に含まれていてもよい。
入力キャパシタC0は、図2に示すように、分散型電源1とDC/DCコンバータ2との間に接続されている。入力キャパシタC0の第1電極13は、分散型電源1の正極11、及びDC/DCコンバータ2の高電位の入力端に接続されている。入力キャパシタC0の第2電極14は、分散型電源1の負極12、及びDC/DCコンバータ2の低電位の入力端に接続されている。入力キャパシタC0は、分散型電源1の出力する直流電圧を安定化する機能を有している。
DC/DCコンバータ2は、非絶縁方式の昇圧型のDC/DCコンバータであり、図2に示すように、インダクタL0と、ダイオードD0と、スイッチング素子Q0と、を有している。インダクタL0の第1端は、DC/DCコンバータ2の高電位の入力端に接続され、入力キャパシタC0の第1電極13に接続されている。インダクタL0の第2端は、ダイオードD0のアノードに接続されている。ダイオードD0のカソードは、DC/DCコンバータ2の高電位の出力端に接続され、出力キャパシタC1の第1電極15に接続されている。
スイッチング素子Q0は、エンハンスメント型のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)からなる。スイッチング素子Q0のソースは、DC/DCコンバータ2の低電位の入力端及び出力端に接続され、入力キャパシタC0の第2電極14に接続されている。スイッチング素子Q0のドレインは、インダクタL0の第2端及びダイオードD0のアノードの接続点に接続されている。スイッチング素子Q0は、制御部10から与えられる制御信号S0によりオン/オフする。スイッチング素子Q0はMOSFETに限定されず、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、又はバイポーラトランジスタ等の他の半導体スイッチ素子であってもよい。
DC/DCコンバータ2は、スイッチング素子Q0が制御部10によりPWM(Pulse Width Modulation)制御されることで、入力キャパシタC0の両端電圧を昇圧可能である。具体的には、制御部10は、スイッチング素子Q0をスイッチング制御することで、入力キャパシタC0の両端電圧を昇圧し、昇圧した直流電圧を出力キャパシタC1及びインバータ31に出力する。
整流素子D1のアノードは、図2に示すように、出力キャパシタC1の第2電極16、及びインバータ31の低電位の入力端に接続されている。整流素子D1のカソードは、DC/DCコンバータ2の低電位の入力端に接続され、スイッチング素子Q0のソースに接続されている。整流素子D1は、分散型電源1の負極12から出力キャパシタC1に向かって電流が流れるのを阻止する。
電力変換部3は、一次側A1から入力される電力(直流電力)を所定の電力(交流電力)に変換して二次側A2から出力する機能を有している。本実施形態では、電力変換部3は、図1及び図2に示すように、出力キャパシタC1と、インバータ31と、ノイズフィルタ4と、を含んでいる。したがって、電力変換部3の一次側A1は、出力キャパシタC1よりも分散型電源1及び蓄電池B1側の回路を含んでいる。言い換えれば、電力変換部3の一次側A1は、蓄電池B1が接続されている。また、電力変換部3の二次側A2は、ノイズフィルタ4よりも電力系統SY1及び自立系統SY2側の回路を含んでいる。言い換えれば、電力変換部3の二次側A2は、電力系統SY1に接続されている。
インバータ31は、図1及び図2に示すように、フルブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q1〜Q4を有している。スイッチング素子Q1〜Q4は、いずれもデプレッション形のnチャネルMOSFETからなる。スイッチング素子Q1〜Q4は、MOSFETに限定されず、例えば、IGBT、又はバイポーラトランジスタ等の他の半導体スイッチ素子であってもよい。
インバータ31では、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q3の直列回路と、スイッチング素子Q2及びスイッチング素子Q4の直列回路とが、出力キャパシタC1の両端間に対して並列に接続されている。スイッチング素子Q1,Q2のドレインは、DC/DCコンバータ2の高電位の出力端、及び出力キャパシタC1の第1電極15に接続されている。スイッチング素子Q3,Q4のソースは、いずれもDC/DCコンバータ2の低電位の出力端、および出力キャパシタC1の第2電極16に接続されている。
スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q3のドレインとの接続点(第1接続点)は、ノイズフィルタ4のインダクタL11及び解列リレー5の第1接点部51を介して、電力系統SY1に接続されている。また、第1接続点は、ノイズフィルタ4のインダクタL11及び自立リレー6の第1接点部61を介して、自立系統SY2にも接続されている。スイッチング素子Q2のソースとスイッチング素子Q4のドレインとの接続点(第2接続点)は、ノイズフィルタ4のインダクタL12及び解列リレー5の第2接点部52を介して、電力系統SY1に接続されている。また、第2接続点は、ノイズフィルタ4のインダクタL12及び自立リレー6の第2接点部62を介して、自立系統SY2にも接続されている。
インバータ31は、双方向のDC/ACコンバータである。インバータ31は、スイッチング素子Q1〜Q4が制御部10によりPWM制御されることで、直流電圧から交流電圧、又は交流電圧から直流電圧への変換を行う。つまり、インバータ31は、出力キャパシタC1からの直流電力を交流電力に変換して電力系統SY1へ出力する機能と、電力系統SY1からの交流電力を直流電力に変換して出力キャパシタC1へ出力する機能と、を有する。また、インバータ31は、解列リレー5が開放され、自立リレー6が閉成されている場合に、出力キャパシタC1からの直流電力を交流電力に変換して自立系統SY2へ出力する機能を有する。
ノイズフィルタ4は、図1及び図2に示すように、2つのインダクタL11,L12と、キャパシタC2と、を有している。インダクタL11の第1端は、スイッチング素子Q1のソース及びスイッチング素子Q3のドレインの接続点(第1接続点)に接続されている。インダクタL11の第2端は、解列リレー5の第1接点部51及び自立リレー6の第1接点部61に接続されている。インダクタL12の第1端は、スイッチング素子Q2のソース及びスイッチング素子Q4のドレインの接続点(第2接続点)に接続されている。インダクタL12の第2端は、解列リレー5の第2接点部52及び自立リレー6の第2接点部62に接続されている。また、インダクタL11の第2端とインダクタL12の第2端との間には、キャパシタC2が接続されている。ノイズフィルタ4は、インバータ31の出力する交流電圧の高周波成分を除去し正弦波状の電圧を生成する機能を有している。
解列リレー5は、図1及び図2に示すように、第1接点部51と、第2接点部52と、を備える。第1接点部51及び第2接点部52は、制御部10から与えられる制御信号S10により、同時にオン又は同時にオフする。解列リレー5は、第1接点部51及び第2接点部52が同時にオンする場合にインバータ31を電力系統SY1に並列させ、同時にオフする場合にインバータ31を電力系統SY1から解列させる。
自立リレー6は、図1及び図2に示すように、第1接点部61と、第2接点部62と、を備える。第1接点部61及び第2接点部62は、制御部10から与えられる制御信号S20により、同時にオン又は同時にオフする。自立リレー6は、第1接点部61及び第2接点部62が同時にオンする場合にインバータ31を自立系統SY2に並列させ、同時にオフする場合にインバータ31を自立系統SY2から解列させる。
制御部10は、例えば、1以上のプロセッサ及びメモリを有するマイクロコントローラにて構成されている。言い換えれば、制御部10は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部10として機能する。プログラムは、ここでは制御部10のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部10は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されてもよい。
制御部10は、5つのスイッチング素子Q0〜Q4を制御するための制御信号S0〜S4を出力する。制御信号S0〜S4は、直接的に、又は駆動回路を介して、スイッチング素子Q0〜Q4のゲートに印加され、スイッチング素子Q0〜Q4を個別にオン/オフする。制御部10は、デューティ比を調節可能なPWM方式によって、スイッチング素子Q0〜Q4を制御する。
また、制御部10は、解列リレー5の第1接点部51及び第2接点部52のオン/オフを制御するための制御信号S10と、自立リレー6の第1接点部61及び第2接点部62のオン/オフを制御するための制御信号S20を出力する。制御部10は、例えば電力系統SY1の停電等の異常時に、解列リレー5を電力系統SY1から解列させ、かつ、自立リレー6を自立系統SY2に並列させる。そして、制御部10は、電力系統SY1の異常時において、インバータ31から自立系統SY2に交流電力を出力させる自立運転を行うように、DC/DCコンバータ2及びインバータ31を制御する。
第1電源部21は、図2に示すように、電力変換部3の一次側A1に入力される電力に基づいて第1電圧V1を生成して出力する。第1電圧V1は、一例として、二十数[V]である。本実施形態では、第1電源部21は、例えば絶縁型のDC/DCコンバータであって、出力キャパシタC1に入力される入力電圧(つまり、分散型電源1又は蓄電池B1からの入力電圧)を降圧して、降圧した電圧を第1電圧V1として供給部23に出力する。
第2電源部22は、電力変換部3の二次側A2に入力される電力に基づいて第2電圧V2を生成して出力する。第2電圧V2は、一例として、二十数[V]である。本実施形態では、第2電源部22は、例えば絶縁型のAC/DCコンバータであって、解列リレー5の電力系統SY1側に入力される電圧(つまり、電力系統SY1の相電圧)を直流電圧に変換して、変換した直流電圧を第2電圧V2として供給部23に出力する。
供給部23は、制御部10に動作用の電力(動作用の電圧)を供給する。本実施形態では、供給部23は、図1に示すように、第1ダイオード231と、第2ダイオード232と、を有している。第1ダイオード231のアノードは、第1電源部21の高電位の出力端に接続されている。第2ダイオード232のアノードは、第2電源部22の高電位の出力端に接続されている。第1ダイオード231のカソードと、第2ダイオード232のカソードとは、いずれも接続点233に接続されている。そして、接続点233は、制御部10の高電位の電源端子に接続されている。
供給部23では、第1電圧V1が第2電圧V2よりも大きい場合、第1ダイオード231が導通し、第2ダイオード232が非導通となる。この場合、制御部10には、第1電源部21から第1ダイオード231を介して第1電圧V1が供給される。一方、第2電圧V2が第1電圧V1よりも大きい場合、第2ダイオード232が導通し、第1ダイオード231が非導通となる。この場合、制御部10には、第2電源部22から第2ダイオード232を介して第2電圧V2が供給される。つまり、供給部23は、第1電圧V1及び第2電圧V2のうちの大きい方の電圧を、制御部10(つまり、電力変換システム100の少なくとも一部)へ動作用の電圧として供給する。
なお、第1電源部21及び第2電源部22の設計上、第1電圧V1の設計上の電圧値と、第2電圧V2の設計上の電圧値とが同じになる場合もあり得る。しかしながら、この場合でも、実際の動作においては第1電圧V1と第2電圧V2とには差が生じるため、制御部10には第1電圧V1及び第2電圧V2のいずれかの電圧が供給されることになる。
可変部24は、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させるように構成されている。本実施形態では、可変部24は、第2電源部22を制御することにより、第2電圧V2の大きさを変化させることが可能である。例えば、第2電源部22がスイッチング素子をPWM制御することにより第2電圧V2を生成している、と仮定する。この場合、可変部24は、第2電源部22の有するスイッチング素子に制御信号S30を与えてデューティ比を変更することで、第2電圧V2の大きさを変化させる。本実施形態では、可変部24は、制御部10の有する機能の1つとして実現される。
ここで、供給部23では、第1電圧V1及び第2電圧V2のうち大きい方の電圧を制御部10に供給するように構成されている。このため、供給部23から供給される動作用の電力の供給元が不定とならないように、第1電圧V1と第2電圧V2とが同じ電圧値とならないようにするが好ましい。そこで、本実施形態では、可変部24は、第1電圧V1と第2電圧V2との差分が所定値以上となるように、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧(ここでは、第2電圧V2)の大きさを変化させる。これにより、本実施形態では、第1電圧V1と第2電圧V2とが同じ電圧値とならないようにしている。
本実施形態では、可変部24は、判定条件に応じて、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧(ここでは、第2電圧V2)の大きさを変化させる。一例として、判定条件は、電力系統SY1と連系運転を行うという条件である。連系運転は、解列リレー5の第1接点部51及び第2接点部52を同時にオンさせてインバータ31を電力系統SY1に並列させた状態の運転をいう。連系運転は、逆潮流を含み得る。そして、可変部24は、判定条件を満たす場合に供給部23が第1電圧V1を供給し、それ以外の場合に供給部23が第2電圧V2を供給するように、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧(ここでは、第2電圧V2)の大きさを変化させる。
つまり、可変部24は、連系運転中においては、第2電源部22を制御することにより、第1電圧V1よりも第2電圧V2が小さくなるように、第2電圧V2を降圧させる。一方、可変部24は、連系運転を行っていない期間においては、第2電源部22を制御することにより、第1電圧V1よりも第2電圧V2が大きくなるように、第2電圧V2を昇圧させる。
(3)動作
まず、本実施形態の電力変換システム100の基本的な動作について図2を用いて説明する。日中など、分散型電源1が十分な太陽光を受けて発電している場合、分散型電源1は、DC/DCコンバータ2を介して、インバータ31に直流電力を出力する。インバータ31は、入力された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統SY1に出力する。これにより、分散型電源1の発電する電力が、電力系統SY1に接続されている負荷に供給される。また、分散型電源1の発電電力に余剰電力がある場合、分散型電源1は、DC/DCコンバータ2及び充放電回路B2を介して余剰電力を蓄電池B1に出力することで、蓄電池B1を充電する。その他、電力系統SY1がインバータ31及び充放電回路B2を介して蓄電池B1に直流電力を出力することで、蓄電池B1を充電してもよい。
一方、天気が曇り又は雨、若しくは夜間など、分散型電源1が十分な太陽光を受けることができず発電していない場合、蓄電池B1は、充放電回路B2を介して、インバータ31に直流電力を出力する。インバータ31は、入力された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統SY1に出力する。これにより、蓄電池B1が放電する電力が、電力系統SY1に接続されている負荷に供給される。
また、電力系統SY1の停電等、電力系統SY1に異常が発生している場合、制御部10は、解列リレー5を電力系統SY1から解列させ、かつ、自立リレー6を自立系統SY2に並列させることにより、自立運転を行う。
次に、本実施形態の電力変換システム100における制御部10へ動作用の電力を供給する動作の一例について、図3を用いて説明する。図3に示す例では、第1電源部21の出力する第1電圧V1は、時間経過に依らず一定であると仮定する。第1期間T1は、第1電圧V1が第2電圧V2よりも大きく、供給部23から制御部10に第1電圧V1が供給されている期間である。また、第2期間T2は、第2電圧V2が第1電圧V1よりも大きく、供給部23から制御部10に第2電圧V2が供給されている期間である。
時刻0から時刻t1の間においては、電力変換システム100は連系運転を行っている。このため、判定条件を満たしているので、可変部24は、第2電圧V2が第1電圧V1よりも小さくなるように第2電圧V2を降圧させる。したがって、時刻0から時刻t1の間においては、供給部23から制御部10に第1電圧V1が動作用の電圧として供給される。なお、時刻0から時刻t1の間において第2電圧V2が第1電圧V1よりも常に小さい場合は、可変部24は第2電圧V2を降圧させなくてもよい。
時刻t1から時刻t2の間においては、電力変換システム100は連系運転を行っていない。このため、判定条件を満たしていないので、可変部24は、第2電圧V2が第1電圧V1よりも大きくなるように第2電圧V2を昇圧させる。したがって、時刻t1から時刻t2の間においては、供給部23から制御部10に第2電圧V2が動作用の電圧として供給される。
時刻t2以降においては、電力系統SY1が停電しているため、第2電源部22には電力系統SY1の相電圧が入力されず、第2電圧V2が零となる。したがって、時刻t2以降においては、第1電圧V1が第2電圧V2よりも大きくなるので、供給部23から制御部10に第1電圧V1が動作用の電圧として供給される。
以下、本実施形態の電力変換システム100の利点について、比較例の電力変換システムとの比較を交えて説明する。比較例の電力変換システムは、可変部24を備えていない点で、本実施形態の電力変換システム100と相違する。比較例の電力変換システムでは、第1電源部21及び第2電源部22のうちのいずれの電源部から制御部10に対して動作用の電力が供給されるかを制御することができず、動作用の電力の供給の安定化を図りがたい、という問題がある。
例えば、比較例の電力変換システムにおいて、第1電圧V1がα[V]で一定となるように第1電源部21が設計され、かつ、第2電圧V2がα±β[V]の範囲に収まるように第2電源部22が設計されている、と仮定する。この場合、比較例の電力変換システムの置かれる状況に応じて第2電圧V2が変動することから、比較例の電力変換システムは、制御部10に供給される動作用の電圧を第1電圧V1及び第2電圧V2のいずれかに制御することができない。このため、例えば比較例の電力変換システムが連系運転を行っている期間においても第2電圧V2(つまり電力系統SY1の相電圧)が制御部10に供給され得る。この場合、電力系統SY1の出力する電流波形に歪みが生じる可能性がある。
上記の問題を解決しようとすると、第1電圧V1が常に第2電圧V2よりも大きくなるように第1電源部21を設計しなければならないが、この場合、制御部10に対して常に第1電源部21から動作用の電力が供給されることになる。したがって、この場合、例えば比較例の電力変換システムが蓄電池B1を備えていると、夜間等の連系運転を行っていない期間においても、蓄電池B1に蓄積されたエネルギーが制御部10の動作用の電力として不要に消費されてしまう、という問題が生じ得る。
一方、本実施形態の電力変換システム100では、可変部24により、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させることが可能である。このため、本実施形態では、電力変換システム100の置かれる状況に応じて、第1電源部21及び第2電源部22のうちのいずれかの電源部から動作用の電力を供給するかを制御することができる。
例えば、既に述べたように、電力変換システム100が連系運転を行っている期間においては、可変部24により第1電圧V1よりも小さくなるように第2電圧V2を変化させれば、この期間においては常に第1電圧V1が制御部10に供給されることになる。この場合、電力系統SY1の相電圧が制御部10に供給されることがないので、電力系統SY1の出力する電流波形に歪みが生じる可能性を低減することが可能である。
また、例えば、電力変換システム100が連系運転を行っていない期間においては、可変部24により第1電圧V1よりも大きくなるように第2電圧V2を変化させれば、この期間においては第2電圧V2が制御部10に供給されることになる。したがって、この場合、夜間等の連系運転を行っていない期間において、蓄電池B1に蓄積されたエネルギーが制御部10の動作用の電力として不要に消費されることがない。
上述のように、本実施形態では、電力変換システム100の少なくとも一部(ここでは、制御部10)に対する動作用の電力の供給の安定化を図ることができる、という利点がある。
なお、本実施形態では、供給部23が第1電圧V1及び第2電圧V2のうちの大きい方の電圧を動作用の電圧として供給するように構成されている。このため、本実施形態では、第1電源部21及び第2電源部22のいずれか一方の電源部が停止しても、自動的に他方の電源部からの電圧が動作用の電圧として供給されるので、安定して動作用の電力を供給し続けることが可能である。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、電力変換システム100と同様の機能は、試験方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る電力供給方法は、電力変換システム100の少なくとも一部への電力供給方法である。電力変換システム100は、電力変換部3と、第1電源部21と、第2電源部22と、を備える。電力変換部3は、一次側A1から入力される電力を所定の電力に変換して二次側A2から出力する。第1電源部21は、電力変換部3の一次側A1に入力される電力に基づいて第1電圧V1を生成して出力する。第2電源部22は、電力変換部3の二次側A2から出力される電力に基づいて第2電圧V2を生成して出力する。電力供給方法は、供給ステップと、可変ステップと、を有する。供給ステップは、第1電圧V1及び第2電圧V2のうちの大きい方の電圧を、電力変換システム100の少なくとも一部(例えば、制御部10)へ動作用の電圧として供給するステップである。可変ステップは、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させるステップである。また、一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の電力供給方法を実行させる。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における電力変換システム100は、例えば制御部10にコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御部10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、制御部10における複数の機能が、1つの筐体に集約されていることは制御部10に必須の構成ではない。制御部10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、制御部10の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上述の実施形態のように、制御部10の全ての機能が、1つの筐体に集約されていてもよい。
上述の実施形態において、可変部24は、第2電圧V2の代わりに、第1電圧V1の大きさを変化させるように構成されていてもよい。また、可変部24は、第1電圧V1及び第2電圧V2の両方の電圧の大きさを変化させるように構成されていてもよい。
上述の実施形態において、可変部24により変化される第1電圧V1及び第2電圧V2の大きさは、筐体101に備え付けの操作部に入力することで設定してもよいし、サーバを経由した遠隔入力により設定してもよい。つまり、第1電圧V1及び第2電圧V2のうち可変部24により変化される電圧の大きさは、電力変換システム100の外部から設定可能であってもよい。
上述の実施形態において、供給部23は、例えば図4に示すような構成であってもよい。図4に示す例では、供給部23は、抵抗器R1,R2の直列回路と、抵抗器R3,R4の直列回路と、コンパレータ234と、バッファ235と、NOT回路236と、第1スイッチ237と、第2スイッチ238と、を有している。第1スイッチ237及び第2スイッチ238は、例えば半導体スイッチである。
抵抗器R1,R2の直列回路は、第1電圧V1を分圧し、分圧した電圧をコンパレータ234の非反転入力端子(「+」端子)に入力するように構成されている。抵抗器R3,R4の直列回路は、第2電圧V2を分圧し、分圧した電圧をコンパレータ234の反転入力端子(「−」端子)に入力するように構成されている。ここで、抵抗器R1,R2の直列回路の分圧比と、抵抗器R3,R4の直列回路の分圧比とは同じである。したがって、コンパレータ234は、実質的に第1電圧V1と第2電圧V2とを比較する。
コンパレータ234の出力端子は、バッファ235を介して第1スイッチ237に接続されている。また、コンパレータ234の出力端子は、NOT回路236を介して第2スイッチ238に接続されている。第1スイッチ237は、第1電源部21と制御部10の電源端子との間の電路を開閉する。第2スイッチ238は、第2電源部22と制御部10の電源端子との間の電路を開閉する。
図4に示す供給部23においては、第1電圧V1が第2電圧V2よりも大きい場合、第1スイッチ237がオンし、第2スイッチ238がオフする。したがって、この場合、第1電源部21と制御部10の電源端子との間の電路が閉成され、第1電圧V1が制御部10に動作用の電圧として供給される。一方、第2電圧V2が第1電圧V1よりも大きい場合、第1スイッチ237がオフし、第2スイッチ238がオンする。したがって、この場合、第2電源部22と制御部10の電源端子との間の電路が閉成され、第2電圧V2が制御部10に動作用の電圧として供給される。
上述の実施形態において、判定条件は、電力系統SY1と連系運転を行うという条件に限らない。例えば、判定条件は、蓄電池B1の充電電圧が閾値電圧よりも高い、という条件であってもよい。この場合、可変部24は、蓄電池B1の充電電圧が閾値電圧よりも高ければ第1電圧V1よりも小さくなるように第2電圧V2を変化させ、閾値電圧よりもよりも低ければ第1電圧V1よりも大きくなるように第2電圧V2を変化させればよい。また、例えば、判定条件は、分散型電源1に余剰電力が発生している、という条件であってもよい。
上述の実施形態において、電力変換システム100には、蓄電池B1及び充放電回路B2が接続されていなくてもよい。
上述の実施形態では、電力変換システム100は、入力キャパシタC0、DC/DCコンバータ2、出力キャパシタC1、及びノイズフィルタ4を備えているが、これらの一部又は全部を備えていなくてもよい。例えば、電力変換システム100において、分散型電源1とインバータ31との間にDC/DCコンバータ2が接続されていなくてもよい。つまり、電力変換部3は、インバータ31のみで構成されていてもよい。
上述の実施形態において、分散型電源1は太陽光発電装置であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、分散型電源1は、蓄電池(電気自動車用の蓄電池を含む)、又は燃料電池などの発電装置であってもよい。また、分散型電源1は、風力、水力、地熱、及びバイオマスなど、太陽光以外の再生可能エネルギーを利用した発電装置であってもよい。
上述の実施形態において、電力変換システム100は、非住宅施設に導入されることに限らず、住宅に導入されてもよいし、電気自動車等、施設以外に導入されてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る電力変換システム(100)は、電力変換部(3)と、第1電源部(21)と、第2電源部(22)と、供給部(23)と、可変部(24)と、を備える。電力変換部(3)は、一次側(A1)から入力される電力を所定の電力に変換して二次側(A2)から出力する。第1電源部(21)は、電力変換部(3)の一次側(A1)に入力される電力に基づいて第1電圧(V1)を生成して出力する。第2電源部(22)は、電力変換部(3)の二次側(A2)から出力される電力に基づいて第2電圧(V2)を生成して出力する。供給部(23)は、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)のうちの大きい方の電圧を、電力変換システム(100)の少なくとも一部(例えば、制御部(10))へ動作用の電圧として供給する。可変部(24)は、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる。
この態様によれば、電力変換システム(100)の少なくとも一部に対する動作用の電力の供給の安定化を図ることができる、という利点がある。
第2の態様に係る電力変換システム(100)では、第1の態様において、電力変換部(3)の二次側(A2)は、電力系統(SY1)に接続される。
この態様によれば、電力系統(SY1)から供給される電力に基づいて第2電圧(V2)を生成できるので、動作用の電力の供給の安定化を図りやすい、という利点がある。
第3の態様に係る電力変換システム(100)では、第1又は第2の態様において、可変部は、判定条件に応じて、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる。
この態様によれば、電力変換システム(100)の置かれる状況に応じて、動作用の電力の供給の安定化を図りやすい、という利点がある。
第4の態様に係る電力変換システム(100)では、第3の態様において、電力変換部(3)の二次側(A2)は、電力系統(SY1)に接続される。判定条件は、電力系統(SY1)と連系運転を行うという条件である。可変部(24)は、判定条件を満たす場合に供給部(23)が第1電圧(V1)を供給し、それ以外の場合に供給部(23)が第2電圧(V2)を供給するように、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる。
この態様によれば、連系運転中においては電力系統(SY1)から動作用の電力が供給されないので、電力変換部(3)の出力電流の波形の歪みを抑制しやすい、という利点がある。
第5の態様に係る電力変換システム(100)では、第1〜第4のいずれかの態様において、電力変換部(3)の一次側(A1)は、蓄電池(B1)が接続される。
この態様によれば、停電が発生した場合にも、蓄電池(B1)から供給される電力に基づいて第1電圧(V1)を生成できるので、動作用の電力の供給の安定化を図りやすい、という利点がある。
第6の態様に係る電力変換システム(100)では、第1〜第5のいずれかの態様において、可変部(24)は、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)の両方の電圧の大きさを変化させる。
この態様によれば、第1電源部(21)及び第2電源部(22)のいずれを優先的に動作用の電力の供給源として利用するかという設定の自由度を向上することができる、という利点がある。
第7の態様に係る電力変換システム(100)では、第1〜第6のいずれかの態様において、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)のうち可変部(24)により変化される電圧の大きさは、電力変換システム(100)の外部から設定可能である。
この態様によれば、電力変換システム(100)の設置場所に赴かずとも、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させることができる、という利点がある。
第8の態様に係る電力変換システム(100)では、第1〜第7のいずれかの態様において、可変部(24)は、第1電圧(V1)と第2電圧(V2)との差分が所定値以上となるように、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる。
この態様によれば、供給部(23)から供給される電圧が第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)のいずれであるかが不定になりにくい、という利点がある。
第9の態様に係る電力供給方法は、電力変換システム(100)の少なくとも一部への電力供給方法である。電力変換システム(100)は、電力変換部(3)と、第1電源部(21)と、第2電源部(22)と、を備える。電力変換部(3)は、一次側(A1)から入力される電力を所定の電力に変換して二次側(A2)から出力する。第1電源部(21)は、電力変換部(3)の一次側(A1)に入力される電力に基づいて第1電圧(V1)を生成して出力する。第2電源部(22)は、電力変換部(3)の二次側(A2)から出力される電力に基づいて第2電圧(V2)を生成して出力する。電力供給方法は、供給ステップと、可変ステップと、を有する。供給ステップは、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)のうちの大きい方の電圧を、電力変換システム(100)の少なくとも一部(例えば、制御部(10))へ動作用の電圧として供給するステップである。可変ステップは、第1電圧(V1)及び第2電圧(V2)の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させるステップである。
この態様によれば、電力変換システム(100)の少なくとも一部に対する動作用の電力の供給の安定化を図ることができる、という利点がある。
第10の態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、第9の態様に係る電力供給方法を実行させる。
この態様によれば、電力変換システム(100)の少なくとも一部に対する動作用の電力の供給の安定化を図ることができる、という利点がある。
第2〜第8の態様に係る構成については、電力変換システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
21 第1電源部
22 第2電源部
23 供給部
24 可変部
3 電力変換部
100 電力変換システム
A1 一次側
A2 二次側
B1 蓄電池
SY1 電力系統
V1 第1電圧
V2 第2電圧

Claims (10)

  1. 一次側から入力される電力を所定の電力に変換して二次側から出力する電力変換部と、
    前記電力変換部の前記一次側に入力される電力に基づいて第1電圧を生成して出力する第1電源部と、
    前記電力変換部の前記二次側から出力される電力に基づいて第2電圧を生成して出力する第2電源部と、
    前記第1電圧及び前記第2電圧のうちの大きい方の電圧を、電力変換システムの少なくとも一部へ動作用の電圧として供給する供給部と、
    前記第1電圧及び前記第2電圧の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる可変部と、を備える、
    電力変換システム。
  2. 前記電力変換部の前記二次側は、電力系統に接続される、
    請求項1記載の電力変換システム。
  3. 前記可変部は、判定条件に応じて、前記第1電圧及び前記第2電圧の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる、
    請求項1又は2に記載の電力変換システム。
  4. 前記電力変換部の前記二次側は、電力系統に接続され
    前記判定条件は、前記電力系統と連系運転を行うという条件であって、
    前記可変部は、前記判定条件を満たす場合に前記供給部が前記第1電圧を供給し、それ以外の場合に前記供給部が前記第2電圧を供給するように、前記第1電圧及び前記第2電圧の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる、
    請求項3記載の電力変換システム。
  5. 前記電力変換部の前記一次側は、蓄電池が接続される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  6. 前記可変部は、前記第1電圧及び前記第2電圧の両方の電圧の大きさを変化させる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  7. 前記第1電圧及び前記第2電圧のうち前記可変部により変化される電圧の大きさは、前記電力変換システムの外部から設定可能である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  8. 前記可変部は、前記第1電圧と前記第2電圧との差分が所定値以上となるように、前記第1電圧及び前記第2電圧の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  9. 一次側から入力される電力を所定の電力に変換して二次側から出力する電力変換部と、
    前記電力変換部の前記一次側に入力される電力に基づいて第1電圧を生成して出力する第1電源部と、
    前記電力変換部の前記二次側から出力される電力に基づいて第2電圧を生成して出力する第2電源部と、を備える電力変換システムにおいて、前記電力変換システムの少なくとも一部への電力供給方法であって、
    前記第1電圧及び前記第2電圧のうちの大きい方の電圧を、前記電力変換システムの少なくとも一部へ動作用の電圧として供給する供給ステップと、
    前記第1電圧及び前記第2電圧の少なくとも一方の電圧の大きさを変化させる可変ステップと、を有する、
    電力供給方法。
  10. 1以上のプロセッサに、
    請求項9記載の電力供給方法を実行させる、
    プログラム。
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