JP2019180188A - 接地装置、電力変換装置、電力変換システム及び接続箱 - Google Patents

接地装置、電力変換装置、電力変換システム及び接続箱 Download PDF

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智哉 合田
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Abstract

【課題】分散型電源の電極への対地電圧の低減可能な、接地装置、電力変換装置、電力変換システム及び接続箱を提供する。【解決手段】接地装置20は、第1電極11及び第2電極12を含む分散型電源1と、分散型電源1からの直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路3との間をつなぐ一対の電路101,102に、電気的に接続可能である。接地装置20は、一対の電路101,102の少なくとも一方に電気的に接続される第1端子21)と、グラウンドに電気的に接続される第2端子(22)と、第1端子(21)と第2端子(22)との間に電気的に接続される抵抗素子(R20)と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に、接地装置、電力変換装置、電力変換システム及び接続箱に関する。より詳細には、本開示は、分散型電源と、分散型電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路との間をつなぐ一対の電路に電気的に接続可能な接地装置、及び接地装置を含む、電力変換装置、電力変換システム及び接続箱に関する。
例えば、特許文献1は、太陽電池の直流出力を使って電機製品に電力を供給する太陽光発電システムを開示する。この太陽光発電システムでは、太陽電池アレイ(分散型電源)と蓄電池がインバータと並列に接続されている。インバータは、太陽電池アレイ又はバッテリーからの直流電力を交流に変換して、連系スイッチを介して電力系統に出力する。
特開平9−91049号公報
特許文献1に記載の太陽光発電システムは、発電していない状態で、蓄電池からの直流電力をインバータ回路で交流電力に変換する場合に、分散型電源の電極に対地電圧を印加する可能性があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、分散型電源の電極への対地電圧の低減可能な、接地装置、電力変換装置、電力変換システム及び接続箱を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る接地装置は、第1電極及び第2電極を含む分散型電源と、前記分散型電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路との間をつなぐ一対の電路に、電気的に接続可能である。前記接地装置は、前記一対の電路の少なくとも一方に電気的に接続される第1端子と、グラウンドに電気的に接続される第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間に電気的に接続される抵抗素子と、を備える。
本開示の一態様に係る電力変換装置は、前記接地装置と、前記DC−DCコンバータと、前記インバータ回路と、前記充放電回路と、を備える。前記DC−DCコンバータは、太陽電池である前記分散型電源の直流電圧を昇圧して得られる前記分散型電源からの直流電力を中間バスに供給する。前記インバータ回路は、前記直流電力を交流電力に変換して前記交流電力を電力系統に供給する。前記充放電回路は、蓄電池の電力を前記中間バスに放電し、かつ前記直流電力で前記蓄電池を充電する。
本開示の一態様に係る電力変換システムは、前記電力変換装置と、前記太陽電池と、前記蓄電池と、を備える。
本開示の一態様に係る接続箱は、前記接地装置を備える。
以上説明したように、本開示では、分散型電源の電極への対地電圧の低減が可能であるという効果がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る電力変換システムを示す概略回路図である。 図2は、比較例の電力変換装置の動作の説明図である。 図3は、本開示の一実施形態に係る電力変換システムの動作の説明図である。 図4は、本開示の一実施形態の第1変形例に係る電力変換システムを示す概略回路図である。 図5は、本開示の一実施形態の第1変形例に係る別の電力変換システムを示す概略回路図である。 図6は、本開示の一実施形態の第2変形例に係る電力変換システムを示す概略回路図である。 図7は、本開示の一実施形態の第3変形例に係る電力変換システムを示す概略回路図である。 図8は、本開示の一実施形態の第4変形例に係る電力変換システムを示す概略回路図である。 図9は、本開示の一実施形態の第4変形例に係る別の電力変換システムを示す概略回路図である。
(1)概要
本実施形態の電力変換システム200では、図1に示すように、分散型電源1が単相3線式の電力系統6に系統連系される。電力変換システム200は、分散型電源1と、電力変換装置100と、蓄電池5とを備える。本開示でいう「電力系統」は、電力会社等の電気事業者が需要家の受電設備に電力を供給するためのシステム全体を意味する。本実施形態では、一例として、このような電力変換システム200が、オフィスビル、病院、商業施設及び学校等の、非住宅施設に導入される場合を想定して説明する。
電力変換システム200の電力変換装置100は、図1に示すように、インバータ回路3を備えている。インバータ回路3は、分散型電源1と電力系統6との間に接続され、分散型電源1からの直流電圧を交流電圧に変換して交流電力を出力する。分散型電源1は、第1電極及び第2電極を含む。図1の例では、第1電極及び第2電極は、それぞれ、正極11及び負極12である。本開示でいう「接続する」は、端子、電子部品、又は電線等の要素同士を機械的に接続することの他、要素同士を電気的に接続することを含む。電力変換装置100は、分散型電源1の出力する直流電力をインバータ回路3にて交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統6に出力する。また、電力変換装置100は、電力系統6の停電等の異常時には、解列器を開放し、電力系統6から解列された状態で交流電力を出力する自立運転を行うように構成されている。
電力変換装置100は、接地装置20を更に備える。接地装置20は、分散型電源1とインバータ回路3との間をつなぐ一対の電路101,102に、電気的に接続可能である。接地装置20は、一対の電路101,102の少なくとも一方に接続される第1端子21と、グラウンドに接続される第2端子22と、第1端子21と第2端子22との間に接続される抵抗素子R20と、を備える。なお、図1におけるCe1とCe2との各々は対地容量を表す。
上述のように、本実施形態では、抵抗素子R20が設けられるので、正極11及び負極12の少なくとも一方とグラウンドとの間の電位を低減可能である。つまり、上記対地容量Ce1,Ce2は抵抗素子R20によって充電され難くなる。その結果、分散型電源1の電極への対地電圧の低減が可能となる。
(2)詳細
本実施形態に係る電力変換装置100は、図1に示すように、昇圧回路2と、インバータ回路3と、充放電回路50と、接地装置20と、を備えている。また、電力変換装置100は、入力キャパシタC0及び出力キャパシタC1と、フィルタ回路4と、制御回路10と、を更に備えている。入力キャパシタC0及び出力キャパシタC1、昇圧回路2、インバータ回路3、フィルタ回路4、及び制御回路10は、1つの筐体(以下、「第1筐体」ともいう)7に収納されている。なお、接地装置20も、図1に示すように、第1筐体7に収納されてもよい。
電力変換装置100には、分散型電源1が接続されている。本実施形態では、分散型電源1は、太陽電池を含む太陽光発電装置である。更に、電力変換装置100の充放電回路50には蓄電池5が接続されている。蓄電池5及び充放電回路50は、電力変換装置の出力キャパシタC1に対して、分散型電源1と並列に接続されている。
入力キャパシタC0は、分散型電源1と昇圧回路2との間に接続されている。入力キャパシタC0の第1電極13は、分散型電源1の正極11、及び昇圧回路2の高電位の入力端に接続されている。入力キャパシタC0の第2電極14は、分散型電源1の負極12、及び昇圧回路2の低電位の入力端に接続されている。入力キャパシタC0は、分散型電源1の出力する直流電圧を安定化する機能を有している。
出力キャパシタC1は、昇圧回路2とインバータ回路3との間に接続されている。出力キャパシタC1の第1電極15は、昇圧回路2の高電位の出力端、及びインバータ回路3の高電位の入力端に接続されている。出力キャパシタC1の第2電極16は、昇圧回路2の低電位の出力端、及びインバータ回路3の低電位の入力端に接続されている。出力キャパシタC1は、昇圧回路2の出力する直流電圧を安定化する機能を有している。
昇圧回路2は、非絶縁方式の昇圧型DC−DCコンバータであり、インダクタL0と、ダイオードD0と、スイッチング素子Q0と、を有している。インダクタL0の第1端は、昇圧回路2の高電位の入力端に接続され、入力キャパシタC0の第1電極13に接続されている。インダクタL0の第2端は、ダイオードD0のアノードに接続されている。ダイオードD0のカソードは、昇圧回路2の高電位の出力端に接続され、出力キャパシタC1の第1電極15に接続されている。
スイッチング素子Q0は、エンハンスメント型のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-SemiconductorField-Effect Transistor)からなる。スイッチング素子Q0のソースは、昇圧回路2の低電位の入力端及び出力端に接続され、入力キャパシタC0の第2電極14に接続されている。スイッチング素子Q0のドレインは、インダクタL0の第2端及びダイオードD0のアノードの接続点に接続されている。スイッチング素子Q0は、制御回路10(後述する)から与えられる制御信号S0によりオン/オフする。スイッチング素子Q0はMOSFETに限定されず、例えば、IGBT(Insulated Gate BipolarTransistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、又はバイポーラトランジスタ等の他の半導体スイッチ素子であってもよい。
昇圧回路2は、スイッチング素子Q0が制御回路10によりPWM(Pulse Width Modulation)制御されることで、入力キャパシタC0の両端電圧を昇圧する。そして、昇圧回路2は、昇圧した直流電圧を中間バスMBに接続された出力キャパシタC1及びインバータ回路3に出力する。言い換えれば、昇圧回路2は、分散型電源1とインバータ回路3との間に接続され、分散型電源1の出力する直流電圧を所定の大きさの直流電圧に変換する。
インバータ回路3は、フルブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q1〜Q4を有している。インバータ回路3では、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q3の直列回路と、スイッチング素子Q2及びスイッチング素子Q4の直列回路とが、出力キャパシタC1の両端間に対して並列に接続されている。スイッチング素子Q1,Q2のドレインは、昇圧回路2の高電位の出力端、及び出力キャパシタC1の第1電極15に接続されている。スイッチング素子Q3,Q4のソースは、いずれも昇圧回路2の低電位の出力端、および出力キャパシタC1の第2電極16に接続されている。
スイッチング素子Q1〜Q4は、いずれもデプレッション形のnチャネルMOSFETからなる。スイッチング素子Q1〜Q4は、MOSFETに限定されず、例えば、IGBT、又はバイポーラトランジスタ等の他の半導体スイッチ素子であってもよい。
インバータ回路3は、スイッチング素子Q1〜Q4が制御回路10によりPWM制御されることで、出力キャパシタC1とフィルタ回路4との間において、直流電圧から交流電圧、又は交流電圧から直流電圧への変換を行う双方向のDC/ACコンバータである。つまり、インバータ回路3は、出力キャパシタC1からの直流電力(中間バスMBからの直流電力)を交流電力に変換して電力系統6へ出力する機能と、電力系統6からの交流電力を直流電力に変換して出力キャパシタC1(中間バスMB)へ出力する機能と、を有する。
このように、本実施形態では、インバータ回路3は、蓄電池5の充電及び放電の両方に対応できるように、出力キャパシタC1と電力系統6との間で、双方向に電力の変換を行うように構成されている。これにより、電力変換装置100は、蓄電池5を電力系統6に系統連系させ、電力系統6から供給される電力により蓄電池5を充電したり、蓄電池5が出力する電力を電力系統6に接続されている負荷に供給したりすることが可能である。
フィルタ回路4は、2つのインダクタL1,L2と、キャパシタC2と、を有している。インダクタL1の第1端は、スイッチング素子Q1のソース及びスイッチング素子Q3のドレインの接続点に接続されている。インダクタL1の第2端は、電力系統6に接続されている。インダクタL2の第1端は、スイッチング素子Q2のソース及びスイッチング素子Q4のドレインの接続点に接続されている。インダクタL2の第2端は、電力系統6に接続されている。また、インダクタL1の第2端とインダクタL2の第2端との間には、キャパシタC2が接続されている。フィルタ回路4は、インバータ回路3の出力する交流電圧の高周波成分を除去し正弦波状の電圧を生成する機能を有している。
制御回路10は、例えば、1以上のプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータにて構成されている。言い換えれば、制御回路10は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御回路10として機能する。プログラムは、ここでは制御回路10のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御回路10は、例えば、FPGA(Field-ProgrammableGate Array)、又はASIC(Application SpecificIntegrated Circuit)等で構成されてもよい。制御回路10は、例えば、電力系統6及び蓄電池5の少なくとも一方から図示しない電源回路を介して動作電力を受けて動作する。
制御回路10は、5つのスイッチング素子Q0〜Q4を制御するための制御信号S0〜S4を出力する。制御信号S0〜S4は、直接的に、又は駆動回路を介して、スイッチング素子Q0〜Q4のゲートに印加され、スイッチング素子Q0〜Q4を個別にオン/オフする。制御回路10は、デューティ比を調節可能なPWM方式によって、スイッチング素子Q0〜Q4を制御する。
充放電回路50は、双方向のDC/DCコンバータであって、蓄電池5と出力キャパシタC1との間の中間バスMBに接続されている。充放電回路50は、蓄電池5の出力する直流電力を所定の大きさの直流電力に変換し、変換した直流電力を出力キャパシタC1に出力する機能を有している。また、充放電回路50は、出力キャパシタC1の出力する直流電力を所定の大きさの直流電力に変換し、変換した直流電力を蓄電池5に出力する機能を有している。
接地装置20は、一対の電路101,102の少なくとも一方に接続される第1端子21と、グラウンドに接続される第2端子22と、第1端子21と第2端子22との間に接続される抵抗素子R20と、を備える。抵抗素子R20の抵抗値は、10MΩ以上に設定されるが、本実施形態では後述の効果の観点から10MΩであるとする。
図1の例では、接地装置20は、第1端子21として2つの第1端子211,212を含み、第2端子22として2つの第2端子221,222を含む。第1端子211は電路101に接続されている一方、第1端子212は電路102に接続されている。また、第2端子221及び第2端子222はグラウンドに接続されている。換言すると、第1端子21及び第2端子22は、分散型電源1と昇圧回路2との間に設けられ、昇圧回路2は、分散型電源1とインバータ回路3との間に設けられる。
また、接地装置20は、抵抗素子R20として2つの抵抗素子R21,R22を含む。抵抗素子R21は、第1端子211と第2端子222との間に接続されている一方、抵抗素子R22は、第1端子212と第2端子222との間に接続されている。これにより、抵抗素子R21は対地容量Ce1と並列に接続されることになり、抵抗素子R22は対地容量Ce2と並列に接続されることになる。なお、図1の例において、Vb1は、基準電位である。なお、本開示でいう「基準電位Vb1」は、電力系統6の中性線が大地に接続されている状態における、大地の電位をいう。
(3)動作
まず、本実施形態の電力変換装置100の基本的な動作について図1を用いて説明する。日中など、分散型電源1が十分な太陽光を受けて発電している場合、分散型電源1は、昇圧回路2を介して、インバータ回路3に直流電力を出力する。インバータ回路3は、入力された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統6に出力する。これにより、分散型電源1の発電する電力が、電力系統6に接続されている負荷に供給される。また、分散型電源1の発電電力に余剰電力がある場合、分散型電源1は、昇圧回路2及び充放電回路50を介して余剰電力を蓄電池5に出力することで、蓄電池5を充電する。その他、電力系統6がインバータ回路3及び充放電回路50を介して蓄電池5に直流電力を出力することで、蓄電池5を充電してもよい。
一方、天気が曇り又は雨、若しくは夜間など、分散型電源1が十分な太陽光を受けることができず発電していない場合、蓄電池5は、充放電回路50を介して、インバータ回路3に直流電力を出力する。インバータ回路3は、入力された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統6に出力する。これにより、蓄電池5が放電する電力が、電力系統6に接続されている負荷に供給される。
ここで、図2に示すように、接地装置20が具備されていない電力変換装置(以下、「比較例」ともいう)の動作について説明する。比較例は、接地装置20が具備されていない他は、本実施形態の電力変換装置100と同様に構成される。
上述のように、夜間など、分散型電源1が発電していない場合でも、蓄電池5から電力系統6へ電力を供給するときにインバータ回路3が動作する場合がある。この場合、出力キャパシタC1の第1電極15と基準電位Vb1との間には、第1電極15を高電位とする対地電圧V1が発生する。また、出力キャパシタC1の第2電極16と基準電位Vb1との間には、基準電位Vb1を高電位とする対地電圧V2が発生する。
なお、本実施形態では、分散型電源1としての太陽電池と、蓄電池5とを用いた電力変換装置100について説明しているため、分散型電源1が発電していない場合にインバータ回路3が動作する一例として夜間を挙げているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、分散型電源1、又は蓄電池5の代わりの他の直流電源によっては、夜間以外の状況であっても、分散型電源1が発電していない場合にインバータ回路3が動作する可能性がある。
ここで、分散型電源1の正極11及び負極12は、いずれも比較的大きい電極である。このため、分散型電源1の正極11と基準電位Vb1との間、及び分散型電源1の負極12と基準電位Vb1との間には、それぞれ無視できない程度の大きさの対地容量Ce1及び対地容量Ce2が生じる。そして、対地電圧V1を電圧発生源として、昇圧回路2の高電位、対地容量Ce1、基準電位Vb1の順に漏洩電流が流れる電流経路(以下、「第1経路P1」ともいう)が形成され得る。同様に、対地電圧V2を電圧発生源として、基準電位Vb1、対地容量Ce2、昇圧回路2の低電位、の順に漏洩電流が流れる電流経路(以下、「第2経路P2」ともいう)が形成され得る。これらの電流経路は、いずれもインバータ回路3から見て分散型電源1側の回路の少なくとも一部を含む。また、これらの電流経路は、昇圧回路2の高電位及び低電位の少なくとも一方を含む。本実施形態では、電流経路のうち第1経路P1は、昇圧回路2の高電位側の電路を含んでおり、第2経路P2は、昇圧回路2の低電位側の電路を含む。
まず、第1経路P1及び第2経路P2のうち後者について説明すると、第2経路P2には、第2経路P2を通して基準電位Vb1に漏洩電流が流れ得る。このため、対地容量Ce2が漏洩電流により充電され、分散型電源1の負極12には対地電圧(つまり、負極12と基準電位Vb1との間の電圧)が印加され得る。次に、第1経路P1について説明すると、第1経路P1では、昇圧回路2のダイオードD0が逆流阻止ダイオードとして機能することで、基準電位Vb1に流れる漏洩電流が抑制される。
しかし、電力変換装置100では、制御回路10が昇圧回路2及びインバータ回路3を制御するために検出回路9(後述の図7参照)が設けられる。この場合、昇圧回路2の高電位の出力端はダイオードD0によって出力キャパシタC1の第1電極15から電気的に遮断されている。このため、図7に示すように、対地電圧V2を電圧発生源として、基準電位Vb1、対地容量Ce1、検出回路9の抵抗成分、の順に漏洩電流が流れる電流経路(以下、「第3経路P3」ともいう)が形成され得る。このため、対地容量Ce1が漏洩電流により充電され、分散型電源1の正極11には対地電圧が印加され得る。
このように分散型電源1の正極11及び負極12のうち少なくとも一方の電極に、対地電圧が印加されることで、分散型電源1に悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、分散型電源1が太陽光発電装置である場合、PID(Potential InducedDegradation)現象が発生することで、太陽光発電装置が劣化し、分散型電源1の発電量が低下する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、図3に示すように、第2経路P2が形成されても、抵抗素子R22が設けられているので、負極12とグラウンドとの間の電位を低減することができる。つまり、対地容量Ce2は抵抗素子R22によって充電され難くくなる。同様に、第3経路P3(図7参照)が形成されても、抵抗素子R21が設けられているので、正極11とグラウンドとの間の電位を低減することができる。つまり、対地容量Ce1は抵抗素子R21によって充電され難くくなる。このため、本実施形態では、分散型電源1への対地電圧の低減が可能であり、結果として分散型電源1に悪影響が及ぶ可能性を低減することができる。
このように、本実施形態では、分散型電源1とインバータ回路3との間をつなぐ一対の電路101,102に、電気的に接続可能な接地装置20が具備される。接地装置20は、一対の電路101,102の少なくとも一方に接続される第1端子21と、グラウンドに接続される第2端子22と、第1端子21と第2端子22との間に接続される抵抗素子R20と、を備える。このため、本実施形態では、正極11及び負極12の少なくとも一方とグラウンドとの間の電位を低減することができる、という利点がある。
ここで、対地容量Ce1及び対地容量Ce2の充電経路を遮断することが考えられる。具体的には、分散型電源1と昇圧回路2との間にメカニカルリレーを設けることが考えられる。この態様では、分散型電源1が発電していないときに、メカニカルリレーにより分散型電源1と昇圧回路2との間を遮断することで、対地容量Ce1及び対地容量Ce2の充電経路を遮断することが可能である。
しかしながら、この態様では、本実施形態の構成と比較してメカニカルリレーのコストが高い、メカニカルリレーを駆動するための電源を確保する必要がある、という問題がある。そのほか、この態様では、メカニカルリレーの開閉回数に制限がある(つまり、メカニカルリレーに寿命がある)、チャタリング(chattering)の発生により動作が不安定になる可能性がある、という問題がある。
一方、本実施形態では、一対の電路101,102に電気的に接続可能な接地装置20を設けるという簡易な構成により、分散型電源1への対地電圧の低減が可能である。しかも、本実施形態では、上述のメカニカルリレーを設ける態様で生じ得る問題が生じない、という利点がある。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
第1変形例の電力変換装置100では、電力変換装置100が複数(ここでは、2つ)の分散型電源1に接続されている点で、上述の実施形態の電力変換装置100と相違する。具体的には、本変形例では、図4及び図5に示すように、1つの分散型電源1(つまり、各分散型電源1の正極11及び負極12)に対して、1つの入力キャパシタC0と、1つの昇圧回路2とが接続されている。そして、本変形例の電力変換装置100には、2つの分散型電源1が接続されている。したがって、本変形例の電力変換装置100は、2つの入力キャパシタC0と、2つの昇圧回路2とを備えている点で、上述の実施形態の電力変換装置100と相違する。
図4及び図5に示す例では、分散型電源1、制御回路10、インバータ回路3、フィルタ回路4、蓄電池5、充放電回路50、及び電力系統6の図示を省略している。以下、図6〜図9においても同様である。
本変形例では、1つの入力キャパシタC0及び1つの昇圧回路2で各機能部A1を構成して、2つの機能部A1が出力キャパシタC1に対して並列に接続されている。そして、2つの分散型電源1の各々とインバータ回路3との間をつなぐ一対の電路101,102に、電気的に接続可能な接地装置20が具備されている。
図4に示す例では、2つの抵抗素子R21が、それぞれ、2つの分散型電源1と2つの機能部A1との間に設けられている一方、1つの抵抗素子R22が2つの機能部A1の両出力と出力キャパシタC1との間に設けられている。この場合、1つの抵抗素子R22は、共通素子として2つの接地装置20に具備され、2つの抵抗素子R21は2つの接地装置20に個々に具備される。なお、1つの抵抗素子R22は、出力キャパシタC1とインバータ回路3との間に設けられてもよい。
図5に示す例では、2つの接地装置20が、それぞれ、2つ分散型電源1と2つの機能部A1との間に具備され、2つの接地装置20の各々は、1つの抵抗素子R21と1つの抵抗素子R22を含んでいる。
本変形例では、複数の分散型電源1の各々について、接地装置20により、対地容量Ce1及び対地容量Ce2の充電電圧を低減している。このため、本変形例では、複数の分散型電源1の各々への対地電圧の低減が可能であり、結果として複数の分散型電源1に悪影響が及ぶ可能性を低減することができる。
(4.2)第2変形例
第2変形例の電力変換装置100では、接地装置20を備える接続箱8が具備される。本変形例では、図6に示すように、複数の接地装置20が、第1筐体7とは異なる第2筐体80に収納され、接地装置20及び第2筐体80が接続箱8を構成している点で、第1変形例の図5に示す電力変換装置100と相違する。接続箱8は、複数(ここでは、2つ)の分散型電源1の正極11及び負極12と、第1筐体7との間に接続されている。そして、接続箱8が上記のように接続されることで、複数の分散型電源1の各々について、接地装置20が正極11及び負極12と入力キャパシタC0との間に接続される。
本変形例では、第1変形例と同様に、複数の分散型電源1の各々について、正極11及び負極12のいずれへの対地電圧の低減が可能であり、結果として複数の分散型電源1に悪影響が及ぶ可能性を低減することができる。また、本変形例では、接地装置20が第1筐体7に内蔵されておらず、接地装置20を外付けすることが可能である。つまり、本変形例では、第1筐体7に接続箱8を外付けすることにより、既存のインバータ回路3に接地装置20を容易に接続することが可能である、という利点がある。
(4.3)第3変形例
第3変形例の電力変換装置100では、図7に示すように、抵抗素子R20の他に開閉素子SW20が接続箱8に収納されている点で、第2変形例の電力変換装置100と相違する。また、本変形例の電力変換装置100は、2つの機能部A1の各々において、昇圧回路2に対して、検出回路9が入力キャパシタC0と並列に接続されている点でも、第2変形例の電力変換装置100と相違する。
検出回路9は、入力キャパシタC0と並列に接続されている。検出回路9は、分散型電源1の出力に関連する値である関連値を取得する。ここで、検出回路9の例として、電圧検出回路、電流検出回路及び電力検出回路を挙げることができ、この場合、関連値の例として電圧値、電流値及び電力値をそれぞれ挙げることができる。なお、本実施形態はこれらの例に限らず、検出回路9の例として照度計及び計時装置を更に挙げることができ、この場合、関連値の例として照度計から得られる値及び計時装置から得られる時刻を更に挙げることができる。時刻は、例えば昼間と夜間で区別されることで、関連値として利用可能である。ここで、昼間は日の出から日没までの期間(daytime)をいい、夜間は日没から日の出までの期間(nighttime)をいう。以下、電圧値、電流値、電力値及び照度測定値(照度計から得られる値)の各々を「第1関連値」といい、計時装置から得られる時刻を「第2関連値」という。
接続箱8は、2つの接地装置20を有している。2つの接地装置20の各々は、第1端子21と第2端子22との間に直列接続された抵抗素子R20及び開閉素子SW20を有している。図7の例では、2つの接地装置20の各々は、図5の第1変形例と同様に、抵抗素子R20として1つの抵抗素子R21と1つの抵抗素子R22を含むほか、開閉素子SW20として1つの開閉素子SW21と1つの開閉素子SW22を含む。開閉素子SW21は、抵抗素子R21と直列に接続されて、第1端子211と第2端子221との間に接続されている。開閉素子SW22は、抵抗素子R22と直列に接続されて、第1端子212と第2端子222との間に接続されている。なお、各開閉素子SW20は、メカニカルリレー(の接点)であってもよいし、MOSFET、IGBT又はバイポーラトランジスタ等の半導体スイッチ素子であってもよい。なお、接地装置20用の制御回路が制御回路10とは別に設けられ、接地装置20内に具備されてもよい。この場合の接地装置20内の制御回路も制御回路10と同様にマイクロコンピュータなどで構成され、分散型電源1から図示しない電源回路を介して動作電力を受けて動作してもよい。接地装置20内の制御回路も制御回路10と同様に電力系統6及び蓄電池5の少なくとも一方から図示しない電源回路を介して動作電力を受けて動作してもよい。
各開閉素子SW20は、例えば制御回路10で制御される。制御回路10は、関連値が所定値よりも小さいか又は所定範囲内にある場合に各開閉素子SW20をオンし、関連値が上記所定値よりも大きいか又は上記所定範囲内にない場合に開閉素子SW20をオフする。分散型電源1が太陽光発電装置である場合、第1関連値に対する所定値の例として、第1関連値が日没時に取り得る値、第1関連値が日没時に取り得る値のうち中央値と最大値との間の値、最大値、及び最大値と所定マージンとの合計値などを挙げることができる。第2関連値に対する所定範囲の例として、夜間、又は夜間の開始及び終了時刻の一方又は両方に所定のマージン時間を加えて得られる期間を挙げることができる。
以下、関連値が、限定されないが、入力キャパシタC0の両端間電圧であるとして説明する。この場合、検出回路9は、入力キャパシタC0の両端間電圧、つまり分散型電源1の出力電圧を検出する回路となる。検出回路9は、例えば複数の抵抗の直列回路を有する。本変形例では、制御回路10は、検出回路9の検出電圧を監視しており、検出電圧に応じて昇圧回路2及びインバータ回路3を動作させる。具体的には、制御回路10は、検出電圧が上記所定値とは異なる所定の電圧値を上回ると、分散型電源1の発電量が十分にあるとして、昇圧回路2及びインバータ回路3を動作させる。一方、制御回路10は、検出電圧が所定の電圧値を下回ると、分散型電源1の発電量が不足しているとして、昇圧回路2及びインバータ回路3を停止させる。なお、制御回路10は、蓄電池5が放電する場合には、インバータ回路3を動作させる。
検出回路9、及び制御回路10による検出回路9の検出電圧に応じた制御は、上述の実施形態、第1変形例、第2変形例の他、以下で説明する第4変形例にも適用し得る。
ここで、第2変形例のように接続箱8が開閉素子SW20を有していない態様では、以下のような問題が生じ得る。すなわち、既に述べたように、分散型電源1が発電しておらず、蓄電池5から電力系統6への電力供給のためにインバータ回路3が動作している場合、対地電圧V1,V2が発生する。このとき、対地電圧V2を電圧発生源として、基準電位Vb1、対地容量Ce2、昇圧回路2の低電位、の順に漏洩電流が流れる第2経路P2が形成され得る。また、対地電圧V2を電圧発生源として、基準電位Vb1、対地容量Ce1、検出回路9の抵抗成分の順に漏洩電流が流れる第3経路P3が形成され得る。このため、第2経路P2を漏洩電流が流れることで対地容量Ce2が充電され、分散型電源1の負極12に対地電圧が印加され得る。また、第3経路P3を漏洩電流が流れることで対地容量Ce1が充電され、分散型電源1の正極11に対地電圧が印加され得る。
そこで、本変形例では、接続箱8に接地装置20を設けることで、上記の問題を解決している。すなわち、制御回路10は、検出回路9の検出電圧が上記所定値としての電圧値を下回るとき、つまり分散型電源1が発電していないときに、各開閉素子SW20をオンにする。これにより、第2経路P2を介した対地容量Ce2の充電電圧が抵抗素子R22で低減され、また第3経路P3を介した対地容量Ce1の充電電圧が抵抗素子R21で低減される。その結果、分散型電源1への対地電圧を低減可能である。
上述のように、本変形例では、分散型電源1が電力系統6と系統連系する期間を含む間、各開閉素子SW20を閉じ、それ以外のときには各開閉素子SW20を開くという制御が実現可能である。そして、この制御により、分散型電源1と電力系統6との間を流れる電流を阻害することなく、分散型電源1の電極への対地電圧を低減可能である、という利点がある。
(4.4)第4変形例
第4変形例の電力変換装置100は、図8及び図9に示すように、各抵抗素子R20に直列に接続される開閉素子SW20を更に備える点で、図4及び図5の電力変換装置100とそれぞれ相違する。
図8の電力変換装置100は、図4の電力変換装置100と同様に、抵抗素子R20として、2つの抵抗素子R21と1つの抵抗素子R22とを含む。2つの抵抗素子R21の各々は、開閉素子SW20としての開閉素子SW21と直列に接続されて、第1端子211と第2端子221との間に接続されている。1つの抵抗素子R22は、開閉素子SW20としての開閉素子SW22と直列に接続されて、第1端子212と第2端子222との間に接続されている。
図9の電力変換装置100は、図5の電力変換装置100と同様に、抵抗素子R20として、複数の分散型電源1の各々と、対応する機能部A1との間に2つの抵抗素子R21,R22を含む。抵抗素子R21は、開閉素子SW20としての開閉素子SW21と直列に接続されて、第1端子211と第2端子221との間に接続されている。抵抗素子R22は、開閉素子SW20としての開閉素子SW22と直列に接続されて、第1端子212と第2端子222との間に接続されている。
各開閉素子SW20は、メカニカルリレーであってもよいし、MOSFET等の半導体スイッチ素子であってもよい。
各開閉素子SW20は、いずれも制御回路10により制御されることでオン/オフを切り替える。具体的には、各開閉素子SW20は、分散型電源1が電力系統6と系統連系するときにオフとなり、それ以外のときにオンとなるように、制御回路10により制御される。以下、制御回路10による各開閉素子SW20の制御の一例について説明する。
制御回路10は、検出回路9(第3変形例参照)を用いて、検出電圧が上記所定値としての電圧値を上回るとき、例えば分散型電源1が電力系統6と系統連系するときに、各開閉素子SW20をオフする。これにより、接地装置20が分散型電源1の電力系統6との系統連系に影響するのを防止することができる。また、制御回路10は、検出電圧が上記所定値としての電圧値を下回るとき、各開閉素子SW20をオンにする。これにより、分散型電源1の電極への対地電圧の低減が可能となる。
上述のように、本変形例では、分散型電源1が電力系統6と系統連系するときに、分散型電源1の電極への対地電圧の低減が可能である。
(5)その他の変形例
以下、その他の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、「(4)変形例」に列挙した変形例を含めて、適宜組み合わせて適用可能である。
上述の実施形態では、入力キャパシタC0及び出力キャパシタC1、昇圧回路2、インバータ回路3、フィルタ回路4、及び制御回路10は、1つの筐体(第1筐体)7に収納されているが、複数の筐体に分散して収納されていてもよい。
上述の実施形態では、昇圧回路2は、昇圧型のDC−DCコンバータであるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、昇圧回路2は、降圧型のDC/DCコンバータであってもよいし、昇圧及び降圧の両方が可能な昇圧回路であってもよい。
上述の実施形態では、インバータ回路3は、双方向に電力を変換する構成であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、インバータ回路3は、昇圧回路2からフィルタ回路4への一方向(単方向)にのみ電力を変換する構成であってもよい。この場合、蓄電池5は、電力系統6から供給される電力によっては充電されず、分散型電源1の発電電力のうちの余剰電力によって充電される。
上述の実施形態では、分散型電源1に蓄電池5が並列に接続されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、分散型電源1には、蓄電池5の代わりに他の分散型電源が接続されていてもよい。この態様においても、分散型電源1が発電しておらず、他の分散型電源が電力を出力している場合に、分散型電源1の正極11及び負極12のいずれへの対地電圧の低減が可能である。
上述の実施形態では、電力変換装置100は、入力キャパシタC0、昇圧回路2、出力キャパシタC1、及びフィルタ回路4を備えているが、これらの一部又は全部を備えていなくてもよい。例えば、電力変換装置100において、分散型電源1とインバータ回路3との間に昇圧回路2が接続されていなくてもよい。
上述の実施形態において、分散型電源1は太陽光発電装置であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、分散型電源1は、蓄電池(電気自動車用の蓄電池を含む)、又は燃料電池などの発電装置であってもよい。
上述の実施形態では、電力変換装置100は、電力系統6の異常時に解列器を開放して自立運転を行うように構成されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、電力変換装置100は、電力系統6の異常時に自立運転を行わない構成であってもよい。
上述の実施形態において、電力変換装置100は、非住宅施設に導入されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、電力変換装置100は、住宅に導入されてもよいし、電気自動車等、施設以外に適用されてもよい。
第3変形例〜第4変形例においては、電力変換装置100には、複数の分散型電源1が接続されているが、1つの分散型電源1のみが接続されていてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る接地装置(20)は、第1電極(11)及び第2電極(12)を含む分散型電源(1)と、分散型電源(1)から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路(3)との間をつなぐ一対の電路(101,102)に、電気的に接続可能である。接地装置(20)は、一対の電路(101,102)の少なくとも一方に電気的に接続される第1端子(21)と、グラウンドに電気的に接続される第2端子(22)と、抵抗素子(R20)と、を備える。抵抗素子(R20)は、第1端子(21)と第2端子(22)との間に電気的に接続される。
この態様によれば、分散型電源(1)の電極への対地電圧の低減が可能である、という利点がある。
第2の態様に係る接地装置(20)は、第1の態様において、第1端子(21)と第2端子(22)との間に、抵抗素子(R20)と電気的に直列に接続される開閉素子(SW20)を更に備える。
第3の態様に係る接地装置(20)では、第2の態様において、開閉素子(SW20)は、メカニカルリレーの接点である。
第4の態様に係る接地装置(20)では、第2の態様において、開閉素子(SW20)は、半導体スイッチ素子である。
これら第2から第4の態様によれば、抵抗素子(R20)を第1端子(21)と第2端子(22)との間に接続することで、分散型電源(1)の電極への対地電圧の低減が可能である、という利点がある。また、抵抗素子(R20)を第1端子(21)と第2端子(22)とから切り離すことで、分散型電源(1)及びインバータ回路(3)への接地装置(20)、特に抵抗素子(R20)の影響を排除することができる、という利点がある。
第5の態様に係る接地装置(20)は、第2から第4の態様の何れかにおいて、制御回路(10)を更に備える。制御回路(10)は、関連値が所定値よりも小さいか又は所定範囲内にある場合に開閉素子(SW20)をオンし、関連値が所定値よりも大きいか又は所定範囲内にない場合に開閉素子(SW20)をオフする。関連値は、分散型電源(1)の出力に関連する値である。
この態様によれば、例えば、分散型電源(1)が出力を低減又は停止している場合に抵抗素子(R20)を第1端子(21)と第2端子(22)との間に接続し、それ以外の場合に抵抗素子(R20)を第1端子(21)と第2端子(22)とから切り離すことができる、という利点がある。
第6の態様に係る接地装置(20)は、第1から第5の態様の何れかにおいて、第1端子(21)及び第2端子(22)は、分散型電源(1)と昇圧回路(2)との間に設けられる。昇圧回路(2)は、分散型電源(1)とインバータ回路(3)との間に設けられる。
この態様によれば、分散型電源(1)の出力を増大する機能を有しながらも、分散型電源(1)の電極への対地電圧の低減が可能である、という利点がある。
第2〜第6の態様に係る構成については、接地装置(20)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第7の態様に係る電力変換装置(100)は、接地装置(20)と、昇圧回路(2)と、インバータ回路(3)と、充放電回路(50)と、を備える。昇圧回路(2)は、太陽電池である分散型電源(1)の直流電圧を昇圧して直流電力を中間バス(MB)に供給する。インバータ回路(3)は、直流電力を交流電力に変換して交流電力を電力系統(6)に供給する。充放電回路(50)は、蓄電池(5)の電力を中間バス(MB)に放電し、かつ直流電力で蓄電池(5)を充電する。
この態様によれば、分散型電源(1)の電極への対地電圧の低減が可能である、という利点がある。
第8の態様に係る電力変換システム(200)は、電力変換装置(100)と、太陽電池(1)と、蓄電池(5)と、を備える。
この態様によれば、分散型電源(1)の電極への対地電圧の低減が可能である、という利点がある。
第9の態様に係る接続箱(8)は、接地装置(20)を備える。
この態様によれば、分散型電源(1)の電極への対地電圧の低減が可能である、という利点がある。
上記態様のほか、本開示は、接地装置(20)の制御方法、及びプログラムを含む。
接地装置(20)の制御方法は、第5態様の接地装置(20)における制御回路(10)の制御方法である。つまり、制御方法は、関連値が所定値よりも小さいか又は所定範囲内にある場合に制御回路(10)により開閉素子(SW20)をオンすることを含む。また、制御方法は、関連値が所定値よりも大きいか又は所定範囲内にない場合に制御回路(10)により開閉素子(SW20)をオフすることを含む。
プログラムは、コンピュータを、第5態様の接地装置(20)の制御回路(10)として機能させるためのプログラムである。つまり、プログラムは、コンピュータを、関連値が所定値よりも小さいか又は所定範囲内にある場合に開閉素子(SW20)をオンし、また関連値が所定値よりも大きいか又は所定範囲内にない場合に開閉素子(SW20)をオフする制御回路(10)として機能させる。
本開示における装置、システム又は方法の主体は、コンピュータを備えることができる。このコンピュータがプログラムを実行することで、本開示における装置、システムまたは方法の主体の一ないし複数の機能の実現を可能とする。コンピュータは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備えてもよい。ただし、プロセッサは、プログラムを実行することで一ないし複数の機能を実現することができる限り、その種類は問わない。一例として、プロセッサは、一ないし複数の電子回路で構成され、その各々は、半導体集積回路(IC)またはLSI(large scaleintegration)を含んでもよい。なお、ICまたはLSIは、集積度合いに応じて、システムLSI、VLSI(very large scaleintegration)又はULSI(ultra large scaleintegration)と呼ばれる。別例として、プロセッサを構成する一ないし複数の電子回路の各々は、同じ目的で使用され、LSI製造後にプログラムされる論理デバイスを含んでもよい。論理デバイスの例としては、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、LSI内部の接合関係の再構成可能な論理デバイス、及びLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスを挙げることができる。複数の電子回路は、ワンチップに集積されてもよく、あるいは複数のチップに分離されてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されてもよく、あるいは複数の装置に分けられてもよい。プログラムは、ROM、光ディスクまたはハードディスクなどの、コンピュータ読取可能な非一時的記録媒体(以下単に「記録媒体」という)に記録することができる。プログラムは、記録媒体に予め格納されてもよく、インターネットなどの広域通信網を介して記憶媒体に格納されてもよい。
1 分散型電源
2 昇圧回路(DC−DCコンバータ)
3 インバータ回路
5 蓄電池
8 接続箱
80 第2筐体
10 制御回路
11 正極(第1電極)
12 負極(第2電極)
20 接地装置
21 第1端子
22 第2端子
50 充放電回路
100 電力変換装置
101,102 一対の電路
200 電力変換システム
R20 抵抗素子
SW20 開閉素子
MB 中間バス

Claims (9)

  1. 第1電極及び第2電極を含む分散型電源と、前記分散型電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路との間をつなぐ一対の電路に、電気的に接続可能な接地装置であって、
    前記一対の電路の少なくとも一方に電気的に接続される第1端子と、
    グラウンドに電気的に接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に電気的に接続される抵抗素子と、を備える
    接地装置。
  2. 前記第1端子と前記第2端子との間に、前記抵抗素子と電気的に直列に接続される開閉素子を更に備える請求項1記載の接地装置。
  3. 前記開閉素子は、メカニカルリレーの接点である請求項2記載の接地装置。
  4. 前記開閉素子は、半導体スイッチ素子である請求項2記載の接地装置。
  5. 前記分散型電源の出力に関連する値である関連値が所定値よりも小さいか又は所定範囲内にある場合に前記開閉素子をオンし、前記関連値が前記所定値よりも大きいか又は前記所定範囲内にない場合に前記開閉素子をオフする制御回路を更に備える請求項2から4の何れか1項に記載の接地装置。
  6. 前記第1端子及び前記第2端子は、前記分散型電源とDC−DCコンバータとの間に設けられ、前記DC−DCコンバータは、前記分散型電源と前記インバータ回路との間に設けられる請求項1から5の何れか1項に記載の接地装置。
  7. 請求項6記載の接地装置と、
    太陽電池である前記分散型電源の直流電圧を昇圧して得られる前記分散型電源からの直流電力を中間バスに供給する前記DC−DCコンバータと、
    前記直流電力を交流電力に変換して前記交流電力を電力系統に供給する前記インバータ回路と、
    蓄電池の電力を前記中間バスに放電し、かつ前記直流電力で前記蓄電池を充電する充放電回路と、
    を備える電力変換装置。
  8. 請求項7記載の電力変換装置と、
    前記太陽電池と、
    前記蓄電池と
    を備える電力変換システム。
  9. 請求項6記載の接地装置を備える接続箱。
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