JP2020167904A - 電力変換装置、電力変換システム、及び電力変換装置の制御方法 - Google Patents

電力変換装置、電力変換システム、及び電力変換装置の制御方法 Download PDF

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晃 吉武
智哉 合田
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智哉 合田
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良典 則竹
裕明 湯浅
Hiroaki Yuasa
裕明 湯浅
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Abstract

【課題】太陽電池の出力の回復を図る。【解決手段】電力変換装置100は、出力キャパシタC1と、太陽電池1と出力キャパシタC1との間に電気的に接続されるDC/DCコンバータ2と、を備える。電力変換装置100の動作モードは、第1モードと第2モードとを含む。第1モードは、DC/DCコンバータ2を動作させて、太陽電池1からの出力電力を変換した直流電力を出力キャパシタC1に供給する動作モードである。第2モードは、基準電位Vb1に対する太陽電池1の正極11の電圧の絶対値と基準電位Vb1に対する太陽電池1の負極12の電圧の絶対値との間の大小関係が、第1モードとは反対となる動作モードである。基準電位Vb1は、出力キャパシタC1の正極15と負極16との中間電位である。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に電力変換装置、電力変換システム、及び電力変換装置の制御方法に関し、より詳細には、太陽電池に接続される電力変換装置、この電力変換装置を含む電力変換システム、及びこの電力変換装置の制御方法に関する。
従来、太陽光発電装置の直流出力を使って電機製品に電力を供給する太陽光発電システムが知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の太陽光発電システムでは、インバータに、太陽電池アレイとバッテリーとが並列に接続されている。インバータは、太陽電池アレイ又はバッテリーからの直流電力を交流に変換して、連系スイッチを介して電力系統に出力する。
特開平9−91049号公報
特許文献1に記載の太陽光発電システムでは、太陽電池アレイの電極に対地電圧が印加されることで、PID(Potential Induced Degradation)現象が発生し、太陽電池アレイが劣化して出力が低下する可能性があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、PID現象により低下した太陽電池の出力の回復を図ることが可能な電力変換装置、電力変換システム、電力変換装置の制御方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電力変換装置は、キャパシタと、DC/DCコンバータと、を備える。DC/DCコンバータは、太陽電池と前記キャパシタとの間に電気的に接続される。前記電力変換装置の動作モードは、第1モードと第2モードとを含む。前記第1モードは、前記DC/DCコンバータを動作させて、前記太陽電池からの出力電力を変換した直流電力を前記キャパシタに供給する動作モードである。前記第2モードは、基準電位に対する前記太陽電池の正極の電圧の絶対値と前記基準電位に対する前記太陽電池の負極の電圧の絶対値との間の大小関係が、前記第1モードとは反対となる動作モードである。前記基準電位は、前記キャパシタの正極と負極との中間電位である。
本開示の一態様に係る電力変換システムは、前記電力変換装置と、前記太陽電池と、蓄電池と、充放電回路と、を備える。前記充放電回路は、前記蓄電池の電力を前記キャパシタに放電し、かつ前記直流電力で前記蓄電池を充電する。
本開示の一態様に係る電力変換装置の制御方法は、キャパシタ、及びDC/DCコンバータを備える電力変換装置の制御方法である。前記DC/DCコンバータは、太陽電池と前記キャパシタとの間に電気的に接続される。前記電力変換装置の動作モードは、第1モードと第2モードとを含む。前記第1モードは、前記DC/DCコンバータを動作させて、前記太陽電池からの出力電力を変換した直流電力を前記キャパシタに供給する動作モードである。前記第2モードは、基準電位に対する前記太陽電池の正極の電圧の絶対値と前記基準電位に対する前記太陽電池の負極の電圧の絶対値との間の大小関係が、前記第1モードとは反対となる動作モードである。前記基準電位は、前記キャパシタの正極と負極との中間電位である。前記制御方法は、所定の切替条件を満たした場合に、前記電力変換装置を前記第2モードで動作させることを含む。
本開示によれば、PID現象により低下した太陽電池の出力の回復を図ることが可能となるという利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る電力変換システムを示す概略回路図である。 図2は、同上の電力変換システムの、第1モードにおける要部の等価回路図である。 図3は、同上の電力変換システムの、第2モードにおける要部の等価回路図である。 図4Aは、同上の電力変換システムの要部の、第1モードにおける電位の関係を示す図である。図4Bは、同上の電力変換システムの要部の、第2モードにおける電位の関係を示す図である。 図5は、本開示の一実施形態の第1変形例に係る電力変換システムの概略回路図である。 図6は、本開示の一実施形態の第2変形例に係る電力変換システムの概略回路図である。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態の電力変換システム200は、太陽電池1と、電力変換装置100と、を備えている。電力変換装置100は、太陽電池1を単相3線式の電力系統6に系統連系させる装置である。本開示でいう「電力系統」は、電力会社等の電気事業者が需要家の受電設備に電力を供給するためのシステム全体を意味する。本実施形態では、一例として、このような電力変換システム200が、オフィスビル、病院、商業施設及び学校等の、非住宅施設に導入される場合を想定して説明する。
図1に示すように、電力変換システム200の電力変換装置100は、キャパシタ(以下、「出力キャパシタ」ともいう)C1と、DC/DCコンバータ2と、インバータ3と、を備えている。
DC/DCコンバータ2は、太陽電池1と出力キャパシタC1との間に接続される。インバータ3は、出力キャパシタC1と電力系統6との間に接続される。本開示でいう「接続する」は、端子、電子部品、又は電線等の要素同士を機械的に接続することの他、要素同士を電気的に接続することを含んでいる。
電力変換装置100の動作モードは、第1モードと第2モードとを含む。
第1モードは、電力変換装置100の通常の動作モード(通常モード)である。第1モードでは、電力変換装置100は、DC/DCコンバータ2を動作させて、太陽電池1が出力する直流電力(太陽電池1からの出力電力)をDC/DCコンバータ2にて所望の直流電力に変換し、変換した直流電力を出力キャパシタC1に供給する。また第1モードでは、電力変換装置100は、インバータ3を動作させて、出力キャパシタC1からの直流電力をインバータ3にて交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統6に供給する。
第2モードは、PID現象により低下した太陽電池1の出力の回復を図るための動作モード(リバースモード)である。第2モードは、基準電位Vb1に対する太陽電池1の正極11の電圧の絶対値A1と基準電位Vb1に対する太陽電池1の負極12の電圧の絶対値A2との間の大小関係が、第1モードとは反対となる動作モードである(図4A、図4B参照)。本開示でいう「基準電位Vb1」は、電力系統6の中性線が大地に接続されている状態における、大地の電位をいう。本実施形態では、基準電位Vb1は、出力キャパシタC1の正極15と負極16との中間電位(正極15の電位と負極16の電位の中間の電位)となる。
本実施形態の電力変換装置100は、動作モードとして第2モードを有しているので、PID現象により低下した太陽電池1の出力の回復を図ることが可能となる、という利点がある。
(2)構成
電力変換装置100は、図1に示すように、正極線L1、負極線L2、キャパシタ(以下、「入力キャパシタ」ともいう)C0、出力キャパシタC1、DC/DCコンバータ2、整流素子D1、インバータ3、解列リレー4、及び制御回路10を備えている。入力キャパシタC0及び出力キャパシタC1、DC/DCコンバータ2、インバータ3、解列リレー4、並びに制御回路10は、1つの筐体7に収納されている。
電力変換装置100には、太陽電池1が接続されている。正極線L1は、太陽電池1の正極11とインバータ3の高電位の入力端との間に接続されている。負極線L2は、太陽電池1の負極12とインバータ3の低電位の入力端との間に接続されている。
入力キャパシタC0は、太陽電池1とDC/DCコンバータ2との間に接続されている。入力キャパシタC0の正極(第1電極)13は、正極線L1に接続されており、太陽電池1の正極11、及びDC/DCコンバータ2の高電位の入力端に接続されている。入力キャパシタC0の負極(第2電極)14は、負極線L2に接続されており、太陽電池1の負極12、及びDC/DCコンバータ2の低電位の入力端に接続されている。入力キャパシタC0は、太陽電池1の出力する直流電圧を安定化する機能を有している。
DC/DCコンバータ2は、非絶縁方式の昇圧型のDC/DCコンバータ(昇圧チョッパ回路)である。DC/DCコンバータ2は、インダクタL0と、開閉素子(第1開閉素子)SW0と、整流素子(第1整流素子;以下、「第1ダイオード」ともいう)D0と、スイッチング素子Q0と、を有している。
インダクタL0は、正極線L1に接続されている。インダクタL0の第1端は、DC/DCコンバータ2の高電位の入力端に接続され、入力キャパシタC0の正極13に接続されている。
開閉素子SW0は、正極線L1に接続されている。第1ダイオードD0は、開閉素子SW0に並列に接続されている。ここで、開閉素子SW0は、エンハンスメント型のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)からなる。開閉素子SW0のソースは、インダクタL0の第2端に接続されている。開閉素子SW0のドレインは、DC/DCコンバータ2の高電位の出力端に接続され、出力キャパシタC1の正極15に接続されている。開閉素子SW0は、制御回路10(後述する)から与えられる制御信号S10によりオン/オフする。第1ダイオードD0は、ここでは、開閉素子SW0の寄生ダイオード(ボディダイオード)である。ただし、開閉素子SW0は、第1ダイオードD0とは別体に設けられた例えばメカニカルリレー等であってもよいし、他の半導体スイッチであってもよい。第1ダイオードD0のアノードは、インダクタL0の第2端に接続され、カソードは、DC/DCコンバータ2の高電位の出力端に接続され、出力キャパシタC1の正極15に接続されている。
スイッチング素子Q0は、エンハンスメント型のnチャネルMOSFETからなる。スイッチング素子Q0のソースは、DC/DCコンバータ2の低電位の入力端及び出力端に接続され、入力キャパシタC0の負極14に接続されている。スイッチング素子Q0のドレインは、インダクタL0の第2端及び第1ダイオードD0のアノード(開閉素子SW0のソース)に接続されている。言い換えれば、スイッチング素子Q0は、第1ダイオードD0とインダクタL0の接続点と、負極線L2との間に接続されている。スイッチング素子Q0は、整流素子(ボディダイオード)を備えている。スイッチング素子Q0の整流素子は、アノードが負極線L2に接続されており、カソードが正極線L1に接続されている。スイッチング素子Q0は、制御回路10から与えられる制御信号S0によりオン/オフする。スイッチング素子Q0はMOSFETに限定されず、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、又はバイポーラトランジスタ等の他の半導体開閉素子であってもよい。
DC/DCコンバータ2は、スイッチング素子Q0が制御回路10によりPWM(Pulse Width Modulation)制御されることで、入力キャパシタC0の両端電圧を昇圧可能である(以下、このDC/DCコンバータ2の動作を「昇圧動作」ともいう)。具体的には、制御回路10は、スイッチング素子Q0をスイッチング制御し、開閉素子SW0をオフ制御することで、入力キャパシタC0の両端電圧を昇圧し、昇圧した直流電圧を出力キャパシタC1及びインバータ3に出力する。
出力キャパシタC1は、DC/DCコンバータ2とインバータ3との間に接続されている。出力キャパシタC1の正極(第1電極)15は、正極線L1に接続されており、DC/DCコンバータ2の高電位の出力端、及びインバータ3の高電位の入力端に接続されている。出力キャパシタC1の負極(第2電極)16は、負極線L2に接続されており、整流素子D1を介してDC/DCコンバータ2の低電位の出力端に接続され、インバータ3の低電位の入力端に接続されている。出力キャパシタC1は、DC/DCコンバータ2の出力する直流電圧を安定化する機能を有している。
整流素子(第2整流素子;以下、「第2ダイオード」ともいう)D1は、負極線L2に接続されている。第2ダイオードD1のアノードは、出力キャパシタC1の負極16、及びインバータ3の低電位の入力端に接続されている。第2ダイオードD1のカソードは、DC/DCコンバータ2の低電位の出力端に接続され、スイッチング素子Q0のソースに接続されている。第2ダイオードD1は、太陽電池1の負極12から出力キャパシタC1の負極16に向かって電流が流れるのを阻止する。
インバータ3は、フルブリッジ接続された4つのスイッチング素子(以下、「第1〜第4スイッチング素子」ともいう)Q1〜Q4を有している。第1〜第4スイッチング素子Q1〜Q4は、いずれも、デプレッション形のnチャネルMOSFETからなる。第1〜第4スイッチング素子Q1〜Q4は、それぞれ制御回路10から与えられる制御信号S1〜S4によりオン/オフする。
インバータ3では、第1スイッチング素子Q1及び第3スイッチング素子Q3の直列回路と、第2スイッチング素子Q2及び第4スイッチング素子Q4の直列回路とが、出力キャパシタC1の両端間に対して並列に接続されている。第1スイッチング素子Q1のドレイン及び第2スイッチング素子Q2のドレインは、DC/DCコンバータ2の高電位の出力端、及び出力キャパシタC1の正極15に接続されている。第3スイッチング素子Q3のソース及び第4スイッチング素子Q4のソースは、出力キャパシタC1の負極16に接続されている。第1スイッチング素子Q1のソースと第3スイッチング素子Q3のドレインとの接続点は、解列リレー4の第1接点部41を介して、電力系統6の第1電圧線17に接続されている。第2スイッチング素子Q2のソースと第4スイッチング素子Q4のドレインとの接続点は、解列リレー4の第2接点部42を介して、電力系統6の第2電圧線18に接続されている。
インバータ3は、双方向のDC/ACコンバータである。インバータ3は、第1〜第4スイッチング素子Q1〜Q4が制御回路10によりPWM制御されることで、出力キャパシタC1と電力系統6(解列リレー4)との間において、直流電圧から交流電圧、又は交流電圧から直流電圧への変換を行う。つまり、インバータ3は、出力キャパシタC1からの直流電力を交流電力に変換して電力系統6(解列リレー4)へ出力する機能と、電力系統6(解列リレー4)からの交流電力を直流電力に変換して出力キャパシタC1へ出力する機能と、を有する。
解列リレー4は、第1接点部41と、第2接点部42と、を備える。第1接点部41は、正極線L1に接続されている。第2接点部42は、負極線L2に接続されている。第1接点部41と第2接点部42とは、制御回路10から与えられる制御信号S20により、同時にオン又は同時にオフする。
制御回路10は、例えば、1以上のプロセッサ及びメモリを有するマイクロコントローラにて構成されている。言い換えれば、制御回路10は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御回路10として機能する。プログラムは、ここでは制御回路10のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御回路10は、例えば、FPGA(Field- Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されてもよい。
制御回路10は、DC/DCコンバータ2のスイッチング素子Q0及びインバータ3の4つのスイッチング素子Q1〜Q4をスイッチング制御するための制御信号S0〜S4を出力する。制御信号S0〜S4は、直接的に、又は駆動回路を介して、スイッチング素子Q0〜Q4のゲートに印加され、スイッチング素子Q0〜Q4を個別にオン/オフする。制御回路10は、デューティ比を調節可能なPWM方式によって、スイッチング素子Q0〜Q4を制御する。
また、制御回路10は、DC/DCコンバータ2の開閉素子SW0のオン/オフを制御するための制御信号S10を出力する。
また、制御回路10は、解列リレー4の第1接点部41及び第2接点部42のオン/オフを制御するための制御信号S20を出力する。制御回路10は、電力系統6の停電等の異常時に、第1接点部41及び第2接点部42をオフし、電力系統6から解列された状態でインバータ3から交流電力を出力させる自立運転を行うように、DC/DCコンバータ2及びインバータ3を制御する。
(3)動作
次に、本実施形態の電力変換装置100の動作について説明する。上述のように、電力変換装置100の動作モードは、第1モード(通常モード)と第2モード(リバースモード)とを含んでいる。
まず、本実施形態の電力変換装置100の第1モードにおける動作について、図1を用いて説明する。日中など、太陽電池1が十分な太陽光を受けて発電している場合、太陽電池1は、DC/DCコンバータ2を介して、インバータ3に直流電力を出力する。インバータ3は、入力された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統6に出力する。これにより、太陽電池1の発電する電力が、電力系統6に接続されている負荷に供給される。
具体的には、第1モードにおいて、制御回路10は、DC/DCコンバータ2のスイッチング素子Q0をスイッチング制御し、開閉素子SW0をオフに維持する。これにより、DC/DCコンバータ2は、太陽電池1からの出力電力を昇圧し、昇圧した直流電圧を出力キャパシタC1に出力する。また第1モードにおいて、制御回路10は、インバータ3の4つのスイッチング素子Q1〜Q4をスイッチング制御する。すなわち、制御回路10は、対角に配置された2つのスイッチング素子が同時にオンし、かつ出力キャパシタC1の両端間に直列接続された2つのスイッチング素子が同時にオンしないように、第1〜第4スイッチング素子Q1〜Q4を制御する。これにより、インバータ3は、出力キャパシタC1からの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統6に出力する。
ここで、第1モードにおいてインバータ3が上記のように動作している場合、出力キャパシタC1の正極15と負極16とには、基準電位Vb1(大地の電位)に対して絶対値が等しく正負が逆の電位差が生じる。例えば、図2に示すように、出力キャパシタC1の両端電圧がVBである場合、出力キャパシタC1の正極15には基準電位Vb1に対して+VB/2の電位差(対地電圧)が発生し、負極16には基準電位Vb1に対して−VB/2の電位差(対地電圧)が発生する。なお、図2は、第1モードにおける、電力変換装置100の要部の等価回路を示す。
第1モードにおいては、DC/DCコンバータ2が動作(昇圧動作)することで、第2ダイオードD1には、出力キャパシタC1の負極16から太陽電池1の負極12に向かう向きの電流が流れる。これにより、第1モードでは、第2ダイオードD1の両端間に順方向電圧Vf1が発生する。第1モードでは、負極線L2において電圧降下を生じる要素が第2ダイオードD1のみである。このため、第1モードでは、太陽電池1の負極12の電位Vは、基準電位Vb1を基準としたときの出力キャパシタC1の負極16の電位(Vb1−VB/2)よりも第2ダイオードD1の順方向電圧Vf1だけ低い電位(Vb1−VB/2−Vf1)に維持される(図4A参照)。なお、第1モードにおいて、太陽電池1の正極11の電位Vは、入力キャパシタC0の両端電圧(太陽電池1の出力電圧)をVPNとすれば、負極11の電位VよりもVPNだけ高くなり、Vb1−VB/2−Vf1+VPNとなる。図4Aは、第1モードにおいて、太陽電池1の出力電圧VPNが出力キャパシタC1の両端電圧の半分(VB/2)よりも小さい場合の、基準電位Vb1、太陽電池1の正極11の電位V、負極12の電位Vの関係を示す。この場合、図4Aに示されるように、基準電位Vb1に対する太陽電池1の負極12の電圧の絶対値A2は、基準電位Vb1に対する太陽電池1の正極11の電圧の絶対値A1よりも大きくなる(A1<A2)。
上述のように、第1モードにおいて、太陽電池1は、負極12が大地(基準電位Vb1)に対して負電位となる。このため、第1モードでは、PID現象によって太陽電池1の出力の低下が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態の電力変換装置100は、動作モードとして第2モードを有している。
第2モードでは、基準電位Vb1に対する太陽電池1の正極11の電圧の絶対値A1と基準電位Vb1に対する太陽電池1の負極12の電圧の絶対値A2との間の大小関係が、第1モードとは反対となる(A1>A2)ように、電力変換装置100が動作する。
具体的には、第2モードにおいて、制御回路10は、DC/DCコンバータ2のスイッチング素子Q0をオフに維持し、開閉素子SW0をオンに維持する。また、第2モードにおいて制御回路10は、第1モードと同様に、インバータ3の第1〜第4スイッチング素子Q1〜Q4を制御する。
ここで、第2モードにおいてインバータ3が上記のように動作している場合、第1モードと同様に、出力キャパシタC1の正極15と負極16とには、基準電位Vb1(大地の電位)に対して絶対値が等しく正負が逆の電位差が生じる。例えば、図3に示すように、出力キャパシタC1の両端電圧がVBである場合、出力キャパシタC1の正極15には基準電位Vb1に対して+VB/2の電位差(対地電圧)が発生し、負極16には基準電位Vb1に対して−VB/2の電位差(対地電圧)が発生する。なお、図3は、第2モードにおける、電力変換装置100の要部の等価回路を示す。
第2モードにおいては、DC/DCコンバータ2が昇圧動作を停止することで、直流電力に対しては、太陽電池1の正極11と出力キャパシタC1の正極15とがほぼ同電位となる。すなわち、第2モードでは、太陽電池1の正極11の電位Vは、基準電位Vb1を基準としたときの出力キャパシタC1の正極15の電位(Vb1+VB/2)とほぼ同電位に維持される。
また、第2モードにおいて、太陽電池1の負極12の電位Vは、太陽電池1の出力電圧(入力キャパシタC0の両端電圧)をVPNとすれば、正極11の電位VよりもVPNだけ低くなり、Vb1+VB/2−VPNとなる。したがって、第2モード(A1>A2となる動作モード)において、太陽電池1の出力電圧VPNが出力キャパシタC1の両端電圧VBの半分(VB/2)よりも小さい場合、太陽電池1の負極12の電位Vが、基準電位Vb1に対して正に維持されることになる。図4Bは、第2モードにおいて、太陽電池1の出力電圧VPNが出力キャパシタC1の両端電圧の半分(VB/2)よりも小さい場合の、基準電位Vb1、太陽電池1の正極11の電位V、負極12の電位Vの関係を示す。上述のように、第2モードでは、基準電位Vb1に対する太陽電池1の負極12の電圧の絶対値A2は、基準電位Vb1に対する太陽電池1の正極11の電圧の絶対値A1よりも小さくなる。
一般に、太陽電池1が大地(基準電位Vb1)に対して負電位となることで発生するPID現象は、正電圧を印加することで解消され出力が回復することが知られている。
本実施形態では、上記のように、電力変換装置100の動作モードが、第2モード(A1>A2となる動作モード)を含んでいる。第2モードでは、上記のように太陽電池1の出力電圧VPNの大きさによっては、太陽電池1の電極の電位を、大地(基準電位Vb1)に対して正に維持することが可能である。したがって、本実施形態によれば、電力変換装置100を第2モードで動作させることで、太陽電池1の出力の回復を図ることが可能となる。
ここで、電力変換装置100が第1モードで動作するか第2モードで動作するかは、制御回路10によって制御される。制御回路10は、例えば、所定の切替条件が満たされた場合に、電力変換装置100を第2モードで動作させる。
切替条件は、例えば、太陽電池1の出力電圧が所定の閾値電圧よりも小さいことであってもよい。閾値電圧は、例えば、電力変換装置100の起動電圧(50〜60V程度)以下の値である。ここでいう「起動電圧」は、電力変換装置100が第1モードで動作するために必要な電圧をいう。制御回路10は、例えば夕方等の太陽電池1の出力電圧が漸減する場合のように、太陽電池1の出力電圧が、閾値電圧よりも大きい値から小さい値に変化したときに、電力変換装置100の動作モードを第1モードから第2モードに切り替えてもよい。ここにおいて、電力変換装置100の第2モードでは、DC/DCコンバータ2の昇圧動作が停止するので、太陽電池1の出力電力を出力キャパシタC1に供給することができない。このため、太陽電池1の発電電力を有効に利用する観点から、第2モードは、太陽電池1の出力電圧が小さい場合(一例において、電力変換装置100の起動電圧より小さい場合)に行われることが好ましい。
切替条件は、第2モードでの動作を指示する指示信号を、制御回路10が外部の指示装置から受け取ることであってもよい。例えば、太陽電池1の所有者若しくは太陽電池1のメンテナンスを行う業者等が、電圧計等を用いて、太陽電池1の出力電圧が所望の値よりも低下していることを確認した場合、指示装置を用いて電力変換装置100に第2モードでの動作を指示してもよい。これにより、太陽電池1の出力が低下した場合に、所望のタイミングで、太陽電池1の出力の回復を図ることが可能となる。
切替条件は、現在時刻が所定の第1時刻になることであってもよい。第1時刻は、例えば、太陽電池1の出力電圧が小さくなる(例えば、電力変換装置100の起動電圧よりも小さくなる)と推定される時刻(夜間等)である。もちろん、第1時刻は、太陽電池1の出力電圧が比較的大きくなると推定される時刻であってもよい。第1時刻は、1日のうちに複数回あってもよい。例えば制御回路10は、1日のうちで複数回、間欠的に(例えば、1時間毎に数分間程度)、電力変換装置100を第2モードで動作させてもよい。
制御回路10は、例えば、第2モードでの動作を開始してから所定の動作時間が経過すると、電力変換装置100の第2モードでの動作を終了してもよい。動作時間は、例えば数時間程度である。また、制御回路10は、第2モードでの動作の終了を指示する終了信号を外部の指示装置から受け取った場合に、電力変換装置100の第2モードでの動作を終了してもよい。或いは、制御回路10は、現在時刻が所定の第2時刻になると、電力変換装置100の第2モードでの動作を終了してもよい。
制御回路10は、電力変換装置100の第2モードでの動作を終了した場合、第1モードでの動作(DC/DCコンバータ2の昇圧動作)を開始してもよいし、電力変換装置100の動作(インバータ3の動作)を停止してもよい。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、いくつかの変形例について列記する。以下では上述した実施形態を「基本例」と呼ぶ。上述した基本例及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
第1変形例の電力変換システム200は、図5に示すように、蓄電池5及び充放電回路50を更に備えている点で、基本例の電力変換システム200と相違する。
本変形例において、蓄電池5は、充放電回路50を介して電力変換装置100に接続されている。蓄電池5及び充放電回路50は、電力変換装置100に対して、太陽電池1及びDC/DCコンバータ2の直列回路と並列に接続されている。
充放電回路50は、双方向のDC/DCコンバータである。充放電回路50は、電力変換装置100におけるDC/DCコンバータ2と出力キャパシタC1との接続点と、蓄電池5と、の間に接続されている。充放電回路50は、蓄電池5の出力する直流電力を所定の大きさの直流電力に変換し、変換した直流電力を出力キャパシタC1に出力する機能を有している。また、充放電回路50は、出力キャパシタC1の出力する直流電力を所定の大きさの直流電力に変換し、変換した直流電力を蓄電池5に出力する機能を有している。
なお、第2整流素子D1は、インバータ3から見て太陽電池1側、より詳細には、蓄電池5(及び充放電回路50)が接続される接続点よりも太陽電池1側における負極線L2の部分に設けられている。
本変形例の電力変換システム200では、例えば日中など、太陽電池1が十分な太陽光を受けて発電している場合、電力変換装置100は第1モードで動作し、太陽電池1がDC/DCコンバータ2を介してインバータ3に直流電力を出力する。また、インバータ3は、入力された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統6に出力する。これにより、太陽電池1の発電する電力が、電力系統6に接続されている負荷に供給される。また、太陽電池1の発電電力に余剰電力がある場合、太陽電池1は、DC/DCコンバータ2及び充放電回路50を介して余剰電力を蓄電池5に出力することで、蓄電池5を充電してもよい。
一方、天気が曇り又は雨、若しくは夜間など、太陽電池1が十分な太陽光を受けることができず発電していない場合、蓄電池5は、充放電回路50を介して、インバータ3に直流電力を出力する。このとき、電力変換装置100は第2モードで動作する、つまり、DC/DCコンバータ2は昇圧動作を停止し、インバータ3は、入力された直流電力を交流電力に変換し変換した交流電力を電力系統6に出力する。これにより、蓄電池5が放電する電力が、電力系統6に接続されている負荷に供給される。また、このとき、電力変換装置100が第2モードで動作することで、太陽電池1の正極11の電位が出力キャパシタC1の正極15と同電位に維持され、太陽電池1の出力電圧VPNの大きさによっては太陽電池1の負極12の電位を大地に対して正に維持することが可能となり、太陽電池1の出力の回復を図ることが可能となる。
もちろん、例えば夜間等に、インバータ3のみを動作させて(DC/DCコンバータ2及び充放電回路50の動作を停止させて)、電力変換装置100を第2モードで動作させてもよい。
(4.2)第2変形例
第2変形例の電力変換システム200は、図6に示すように、第2ダイオード(第2整流素子)D1に並列に接続される第2開閉素子SW1を更に備えている点で、基本例の電力変換システム200と相違する。
第2開閉素子SW1は、エンハンスメント型のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)からなる。第2開閉素子SW1のソースは、出力キャパシタC1の負極16に接続され、第2開閉素子SW1のドレインは、スイッチング素子Q0のソースに接続されている。第2開閉素子SW1は、制御回路10から与えられる制御信号S30によりオン/オフする。本変形例において、第2ダイオードD1は、第2開閉素子SW1の寄生ダイオード(ボディダイオード)である。ただし、第2開閉素子SW1は、第2ダイオードD1とは別体に設けられた例えばメカニカルリレー等であってもよいし、他の半導体スイッチであってもよい。
第2開閉素子SW1は、第1モードではオンされる。これにより、第1モードでは、太陽電池1の負極12とインバータ3の低電位の入力端との間の経路が短絡される。したがって、本変形例によれば、第1モードにおいて、基本例に比べて第2ダイオードD1が導通することによる損失を抑制することが可能となる。
また、第2開閉素子SW1は、第2モードではオフされる。したがって、第2モードにおいて、本変形例の電力変換装置100は、基本例の電力変換装置100における第2モードと同様の等価回路(図3参照)となる。したがって、本変形例の電力変換装置100でも、基本例の電力変換装置100と同様に、太陽電池1の出力の回復を図ることが可能となる。
(4.3)その他の変形例
入力キャパシタC0及び出力キャパシタC1、DC/DCコンバータ2、インバータ3、解列リレー4、並びに制御回路10は、1つの筐体7に収納されていなくてもよく、複数の筐体に分散して収納されていてもよい。
第2ダイオード(第2整流素子)D1(及びそれと並列の第2開閉素子SW1)は、図1等に示す位置に設けられていなくてもよい。第2ダイオード(第2整流素子)D1(及びそれと並列の第2開閉素子SW1)は、負極線L2において、出力キャパシタC1の負極16とインバータ3の低電位の入力端との接続点よりも、太陽電池1の負極12側に設けられていればよい。
例えば、第2ダイオード(第2整流素子)D1(及びそれと並列の第2開閉素子SW1)は、入力キャパシタC0の負極14の負極線L2との接続点と、スイッチング素子Q0におけるソースの負極線L2との接続点と、の間の負極線L2の部分に設けられていてもよい。
或いは、第2ダイオード(第2整流素子)D1(及びそれと並列の第2開閉素子SW1)は、太陽電池1の負極12と、入力キャパシタC0の負極14の負極線L2との接続点と、の間の負極線L2の部分に設けられていてもよい。この場合、第2ダイオード(第2整流素子)D1(及びそれと並列の第2開閉素子SW1)は、筐体7とは別体の接続箱に収納されて、負極線L2に後付けで接続される構成であってもよい。
DC/DCコンバータ2は、昇圧型のDC/DCコンバータに限られず、降圧型のDC/DCコンバータであってもよいし、昇圧及び降圧の両方が可能なDC/DCコンバータであってもよい。
電力変換システム200は、インバータ3と電力系統6との間に、フィルタ回路を備えていてもよい。フィルタ回路は、インバータ3の出力する交流電圧の高周波成分を除去し正弦波状の電圧を生成する機能を有する。フィルタ回路は、例えば、正極線L1に接続されている第1インダクタと、負極線L2に接続されている第2インダクタと、第1インダクタの電力系統6側の端部及び第2インダクタの電力系統6側の端部の間を接続するキャパシタと、を備えていてもよい。
電力変換システム200は、解列リレー4を備えていなくてもよい。
電力変換システム200は、非住宅施設に導入されることに限られず、住宅に導入されてもよいし、電気自動車等、施設以外に適用されてもよい。
本開示でいう「太陽電池1の出力の回復」は、PID現象により低下した太陽電池1の出力を、太陽電池1の製造当初の出力まで回復させることに限られず、低下した太陽電池1の出力を向上させることも含む。
制御回路10は、第1モードにおいて、DC/DCコンバータ2を同期整流式に制御してもよい。つまり、制御回路10は、スイッチング素子Q0がオンのときに開閉素子SW0をオフし、スイッチング素子Q0がオフのときに開閉素子SW0をオンにするように、開閉素子SW0を制御してもよい。このように、DC/DCコンバータ2を同期整流式に制御することで、第1ダイオードD0が導通することによる損失を抑制することが可能である。
(5)態様
以上説明した実施形態等から以下の態様が開示されている。
第1の態様の電力変換装置(100)は、キャパシタ(出力キャパシタC1)と、DC/DCコンバータ(2)と、を備えている。DC/DCコンバータ(2)は、太陽電池(1)とキャパシタとの間に電気的に接続される。電力変換装置(100)の動作モードは、第1モードと第2モードとを含む。第1モードは、DC/DCコンバータ(2)を動作させて、太陽電池(1)からの出力電力を変換した直流電力をキャパシタに供給する動作モードである。第2モードは、基準電位(Vb1)に対する太陽電池(1)の正極(11)の電圧の絶対値(A1)と基準電位(Vb1)に対する太陽電池(1)の負極(12)の電圧の絶対値(A2)との間の大小関係が、第1モードとは反対となる動作モードである。基準電位(Vb1)は、キャパシタの正極(15)と負極(16)との中間電位である。
この態様によれば、第1モードにおいて負となる太陽電池(1)の負極(12)の対地電圧を、第2モードにおいて正とすることが可能となり、太陽電池(1)の出力の回復を図ることが可能となる。
第2の態様の電力変換装置(100)は、第1の態様において、正極線(L1)と負極線(L2)と開閉素子(SW0)とを備える。正極線(L1)は、太陽電池(1)の正極(11)とキャパシタ(出力キャパシタC1)の正極(15)とを電気的に接続する。負極線(L2)は、太陽電池(1)の負極(12)とキャパシタの負極(16)とを電気的に接続する。開閉素子(SW0)は、正極線(L1)に接続されている。開閉素子(SW0)は、第1モードでは、キャパシタの正極(15)から太陽電池(1)の正極(11)への電流の流れを阻止し、第2モードでは、キャパシタの正極(15)から太陽電池(1)の正極(11)への電流の流れを許容する。
この態様によれば、開閉素子(SW0)によって、基準電位(Vb1)に対する太陽電池(1)の正極(11)の電圧の絶対値(A1)と負極(12)の電圧の絶対値(A2)との間の大小関係を、第2モードと第1モードとで反対とすることが可能となる。
第3の態様の電力変換装置(100)では、第2の態様において、DC/DCコンバータ(2)は、第1整流素子(第1ダイオードD0)と、インダクタ(L0)と、スイッチング素子(Q0)と、を有する。第1整流素子は、開閉素子(SW0)に電気的に並列に接続される。インダクタ(L0)は、正極線(L1)に接続され、第1整流素子に電気的に直列に接続される。スイッチング素子(Q0)は、第1整流素子とインダクタ(L0)との接続点と負極線(L2)との間に電気的に接続される。電力変換装置(100)は、第2整流素子(第2ダイオードD1)を更に備える。第2整流素子は、負極線(L2)に接続され、太陽電池(1)の負極(12)からキャパシタ(出力キャパシタC1)の負極(16)への電流の流れを阻止する。開閉素子(SW0)は、第1モードではオフされ、第2モードではオンされる。
この態様によれば、開閉素子(SW0)のオン/オフによって、基準電位(Vb1)に対する太陽電池(1)の正極(11)の電圧の絶対値(A1)と負極(12)の電圧の絶対値(A2)との間の大小関係を、第2モードと第1モードとで反対とすることが可能となる。
第4の態様の電力変換装置(100)では、第3の態様において、開閉素子(SW0)は、第1開閉素子である。電力変換装置(100)は、第2整流素子(第2ダイオードD1)に電気的に並列に接続される第2開閉素子(SW1)を更に備える。第2開閉素子(SW1)は、第1モードではオンされ、第2モードではオフされる。
この態様によれば、第1モードにおいて、第2ダイオードD1が導通することによる損失を抑制することが可能となる。
第5の態様の電力変換装置(100)は、第1〜第4の何れか一つの態様において、インバータ(3)を更に備える。インバータ(3)は、キャパシタ(出力キャパシタC1)と電力系統(6)との間に電気的に接続されている。インバータ(3)は、第1モードにおいて、直流電力を交流電力に変換して変換した交流電力を電力系統(6)に供給する。
この態様によれば、太陽電池(1)で発電した直流電力を交流電力に変換して電力系統(6)に供給することが可能となる。
第6の態様の電力変換システム(200)は、第1〜第5の何れか一つの態様の電力変換装置(100)と、太陽電池(1)と、蓄電池(5)と、充放電回路(50)と、を備える。充放電回路(50)は、蓄電池(5)の電力をキャパシタ(出力キャパシタC1)に放電し、かつ直流電力で蓄電池(5)を充電する。
この態様によれば、太陽電池(1)及び蓄電池(5)を備えたシステムにおいて、太陽電池(1)の出力の回復を図ることが可能となる。
第7の態様の電力変換装置(100)の制御方法は、キャパシタ(出力キャパシタC1)、及びDC/DCコンバータ(2)を備える電力変換装置(100)の制御方法である。DC/DCコンバータ(2)は、太陽電池(1)とキャパシタとの間に電気的に接続される。電力変換装置(100)の動作モードは、第1モードと第2モードとを含む。第1モードは、DC/DCコンバータ(2)を動作させて、太陽電池(1)からの出力電力を変換した直流電力をキャパシタに供給する動作モードである。第2モードは、基準電位(Vb1)に対する太陽電池(1)の正極(11)の電圧の絶対値(A1)と基準電位(Vb1)に対する太陽電池(1)の負極(12)の電圧の絶対値(A1)との間の大小関係が、第1モードとは反対となる動作モードである。基準電位(Vb1)は、キャパシタの正極(15)と負極(16)との中間電位である。この制御方法は、所定の切替条件を満たした場合に、電力変換装置(100)を第2モードで動作させることを含む。
この態様によれば、第1モードにおいて負となる太陽電池(1)の負極(12)の対地電圧を、第2モードにおいて正とすることが可能となり、太陽電池(1)の出力の回復を図ることが可能となる。
100 電力変換装置
200 電力変換システム
1 太陽電池
11 太陽電池の正極
12 太陽電池の負極
15 出力キャパシタの正極
16 出力キャパシタの負極
2 DC/DCコンバータ
3 インバータ
5 蓄電池
50 充放電回路
6 電力系統
C1 出力キャパシタ(キャパシタ)
D0 第1ダイオード(第1整流素子)
D1 第2ダイオード(第2整流素子)
L0 インダクタ
Q0 スイッチング素子
SW0 開閉素子(第1開閉素子)
SW1 第2開閉素子
L1 正極線
L2 負極線
Vb1 基準電位

Claims (7)

  1. 電力変換装置であって、
    キャパシタと、
    太陽電池と前記キャパシタとの間に電気的に接続されるDC/DCコンバータと、
    を備え、
    前記電力変換装置の動作モードは、
    前記DC/DCコンバータを動作させて、前記太陽電池からの出力電力を変換した直流電力を前記キャパシタに供給する第1モードと、
    前記キャパシタの正極と負極との中間電位を基準電位としたときに、前記基準電位に対する前記太陽電池の正極の電圧の絶対値と前記基準電位に対する前記太陽電池の負極の電圧の絶対値との間の大小関係が、前記第1モードとは反対となる第2モードと、
    を含む、
    電力変換装置。
  2. 前記太陽電池の前記正極と前記キャパシタの前記正極とを電気的に接続する正極線と、
    前記太陽電池の前記負極と前記キャパシタの前記負極とを電気的に接続する負極線と、
    前記正極線に接続されている開閉素子と、
    を備え、
    前記開閉素子は、
    前記第1モードでは、前記キャパシタの前記正極から前記太陽電池の前記正極への電流の流れを阻止し、
    前記第2モードでは、前記キャパシタの前記正極から前記太陽電池の前記正極への電流の流れを許容する、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記DC/DCコンバータは、
    前記開閉素子に電気的に並列に接続される第1整流素子と、
    前記正極線に接続され、前記第1整流素子に電気的に直列に接続されるインダクタと、
    前記第1整流素子と前記インダクタとの接続点と前記負極線との間に電気的に接続されるスイッチング素子と、
    を有し、
    前記電力変換装置は、前記負極線に接続され、前記太陽電池の前記負極から前記キャパシタの前記負極への電流の流れを阻止する第2整流素子を更に備え、
    前記開閉素子は、前記第1モードではオフされ、前記第2モードではオンされる、
    請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記開閉素子は、第1開閉素子であり、
    前記電力変換装置は、前記第2整流素子に電気的に並列に接続される第2開閉素子を更に備え、
    前記第2開閉素子は、前記第1モードではオンされ、前記第2モードではオフされる、
    請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記キャパシタと電力系統との間に電気的に接続されており、前記第1モードにおいて、前記直流電力を交流電力に変換して前記交流電力を前記電力系統に供給するインバータを更に備える、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の電力変換装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の電力変換装置と、
    前記太陽電池と、
    蓄電池と、
    前記蓄電池の電力を前記キャパシタに放電し、かつ前記直流電力で前記蓄電池を充電する充放電回路と、
    を備える、
    電力変換システム。
  7. キャパシタ、及び太陽電池と前記キャパシタとの間に電気的に接続されるDC/DCコンバータを備える電力変換装置の制御方法であって、
    前記電力変換装置の動作モードは、
    前記DC/DCコンバータを動作させて、前記太陽電池からの出力電力を変換した直流電力を前記キャパシタに供給する第1モードと、
    前記キャパシタの正極と負極との中間電位を基準電位としたときに、前記基準電位に対する前記太陽電池の正極の電圧の絶対値と前記基準電位に対する前記太陽電池の負極の電圧の絶対値との間の大小関係が、前記第1モードとは反対となる第2モードと、
    を含み、
    所定の切替条件を満たした場合に、前記電力変換装置を前記第2モードで動作させることを含む、
    電力変換装置の制御方法。
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