JP2021008939A - 回転伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2方向クラッチと電磁クラッチを用いて回転の伝達と遮断とを行う回転伝達装置において、圧縮方向に過剰な軸方向荷重が作用したときの内部部品の破損を防止する。【解決手段】出力軸2と2方向クラッチ10の外輪11とを相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に連結して、通常使用時の出力軸2と外輪11の軸方向相対移動は係止機構60で規制されるようにしておき、圧縮方向に所定値以上の軸方向荷重が作用したときには、出力軸2が係止機構60による規制を解除されて入力軸1の軸端部に設けられた軸方向孔7に入り込むことにより、外輪11の入力軸1側への相対移動が抑えられ、外輪11の押圧による電磁クラッチ50等の内部部品の破損を防止できるようにした。【選択図】図1

Description

この発明は、回転の伝達と遮断の切り換えに用いられる回転伝達装置に関する。
入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行う回転伝達装置として、2方向クラッチを有し、その2方向クラッチの係合および解除を電磁クラッチにより制御するようにしたものが従来から知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された回転伝達装置は、2方向クラッチとして、出力軸の軸端部に設けられた外輪と、入力軸の軸端部に設けられ、外輪の径方向内側に配置される内輪と、入力軸に回転自在かつ軸方向移動自在に支持される制御保持器および回転保持器を有し、外輪の内周と内輪の外周との間に、制御保持器の柱部と回転保持器の柱部を周方向で交互に配置し、隣接する柱部どうし間に形成されたポケットに組み込んだ一対のローラ(係合子)を、コイルばね(弾性部材)で互いに離反する方向に付勢して、外輪の内周に形成された円筒面と内輪の外周に形成されたカム面とに係合する位置にスタンバイさせ、内輪が一方向に回転すると、一対のローラの一方が外輪の円筒面と内輪のカム面に係合した状態で内輪の回転を外輪に伝達するものを採用している。
そして、入力軸上に設けた電磁クラッチの電磁コイル(電磁石)に対する通電により、入力軸に固定されたロータと対向する位置で制御保持器に連結されたアーマチュアに磁気吸引力を付与して、アーマチュアおよび制御保持器を軸方向に移動させ、その制御保持器の円板部と回転保持器の円板部の対向面間に設けられたトルクカム(運動変換機構)の作用により、ポケットの周方向幅が小さくなる方向に制御保持器と回転保持器とを相対回転させて、各保持器の柱部で一対のローラを係合解除位置(係合が解除された中立位置)まで移動させ、内輪から外輪への回転伝達を遮断するようにしている。
また、電磁クラッチの電磁コイルに対する通電を解除すると、コイルばねがローラを介して制御保持器および回転保持器の柱部を押圧することにより、制御保持器と回転保持器とがポケットの周方向幅が大きくなる方向に相対回転して、一対のローラが円筒面およびカム面に係合するスタンバイ状態が保持される。
特開2014−25483号公報
ところで、上記のような回転伝達装置では、出力軸と外輪とが一体に形成されているため、使用中のトラブル等によって入力軸と出力軸とが互いに接近する方向(以下、「圧縮方向」とも称する。)に過剰な軸方向荷重が作用した場合に、外輪が出力軸と一体に入力軸側へ相対移動し、電磁クラッチ等の内部部品を押圧して破損させてしまうおそれがあった。
そこで、この発明は、2方向クラッチと電磁クラッチを用いて回転の伝達と遮断とを行う回転伝達装置において、圧縮方向に過剰な軸方向荷重が作用したときの内部部品の破損を防止することを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、前記入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチと、前記入力軸上に設けられて2方向クラッチの係合および解除を制御する電磁クラッチを有し、前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられ、前記外輪の径方向内側に配置される内輪と、前記入力軸に回転自在かつ軸方向移動自在に支持される制御保持器および回転保持器を有し、前記外輪の内周と内輪の外周との間に、前記制御保持器および回転保持器のそれぞれに設けられた柱部を周方向に交互に配置し、隣接する柱部どうしの間に形成されたポケットに、一対の係合子と、その一対の係合子を互いに離反する方向に付勢して、前記外輪の内周および内輪の外周に係合する位置にスタンバイさせる弾性部材を組み込んだものであり、前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に固定されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ロータに対向配置された電磁石を有し、前記電磁石に対する通電により制御保持器を軸方向に移動させ、その制御保持器の軸方向移動を運動変換機構によって前記ポケットの周方向幅が小さくなる方向の制御保持器と回転保持器の相対回転運動に変換して、前記一対の係合子を係合解除させるものである回転伝達装置において、前記出力軸と外輪とが相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に連結され、その出力軸と外輪の軸方向相対移動を規制する係止機構が設けられるとともに、前記入力軸の軸端部には前記出力軸が進入可能な軸方向孔が設けられており、前記入力軸と出力軸とが互いに接近する方向に所定値以上の軸方向荷重が作用したときに、前記出力軸が前記係止機構による規制を解除されて、前記入力軸の軸方向孔に入り込むようになっている構成を採用した。
すなわち、出力軸と外輪とを相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に連結して、通常使用時の出力軸と外輪の軸方向相対移動は係止機構で規制されるようにしておき、圧縮方向に所定値以上の軸方向荷重が作用したときには、出力軸が係止機構による規制を解除されて入力軸の軸端部の軸方向孔に入り込むことにより、外輪の入力軸側への相対移動が抑えられ、外輪の押圧による内部部品の破損を防止できるようにしたのである。
ここで、前記係止機構としては、前記外輪の出力軸との連結部の軸方向内側面と対向するように出力軸の外周に設けられたフランジと、前記外輪の出力軸との連結部の軸方向外側面と対向する位置で、前記出力軸の外周に設けられた止め輪溝に嵌め込まれる止め輪とからなるものを採用することができる。
また、前記出力軸の外周と外輪の内周に、互いに嵌合するインロー部が設けられている構成とすれば、出力軸と外輪が精度よく芯出しされるので、通常使用時の回転伝達動作の安定性が向上するとともに、過剰な軸方向荷重が作用したときに出力軸がスムーズに入力軸の軸方向孔に入り込み、より確実に内部部品の破損を防止できるようになる。
この発明の回転伝達装置は、上述したように、圧縮方向に所定値以上の過剰な軸方向荷重が作用しても、出力軸が外輪と軸方向相対移動して入力軸の軸方向孔に入り込むことにより、外輪の入力軸側への相対移動が抑えられるので、外輪の押圧による内部部品の破損を防止することができる。
この発明の実施形態の回転伝達装置の正面断面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2に対応してローラの係合状態を示す断面図 図1のIV−IV線に沿った断面図 図4のV−V線に沿った断面図 図1のVI−VI線に沿った断面図 (a)は図6のVII−VII線に沿った断面図、(b)は(a)に対応してトルクカムの動作を説明する断面図 (a)は図1の要部を拡大して示す断面図、(b)は(a)の止め輪の嵌合部分の拡大断面図 図8(a)に対応して過剰な軸方向荷重が作用したときの状態を示す断面図 (a)〜(c)はそれぞれ図8(b)に対応して止め輪の嵌合部分の変形例を示す断面図 (a)は図8(b)に対応して歯付き座金を用いた変形例を示す断面図、(b)は(a)のXI−XI線に沿った断面図
以下、図1乃至図11に基づき、この発明の実施形態を説明する。この実施形態の回転伝達装置は、図1に示すように、入力軸1と、その入力軸1と同軸上に配置された出力軸2と、その両軸1、2の軸端部を覆う円筒状のハウジング3と、そのハウジング3内に組み込まれて入力軸1から出力軸2への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチ10およびその2方向クラッチ10の係合、解除を制御する電磁クラッチ50とからなる。
2方向クラッチ10は、図1および図2に示すように、出力軸2の軸端部に設けられた外輪11の内周に円筒面12を形成し、入力軸1の軸端部に設けられた内輪13の外周に複数のカム面14(傾斜面14a、14b)を周方向に等間隔に形成して、各カム面14と円筒面12との間に一対の係合子としてのローラ15と弾性部材としてのコイルばね20を組み込み、そのローラ15を保持器16(制御保持器16Aおよび回転保持器16B)で保持している。そして、その内輪13が一方向に回転すると、一対のローラ15の一方が円筒面12およびカム面14に係合した状態で内輪13の回転を外輪11に伝達し、内輪13の他方向への回転時には、他方のローラ15が円筒面12およびカム面14に係合した状態で内輪13の回転を外輪11に伝達するようにしている。その外輪11の一端側(閉塞端側)の内周には、入力軸1の軸端部を回転自在に支持する軸受17が組み込まれている。
ここで、外輪11は、出力軸2と別体に形成され、その一端部がスプライン結合によって出力軸2に相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に連結されている。この外輪11と出力軸2との軸方向相対移動は、後述する係止機構60によって規制されている。そして、外輪11の出力軸2との連結部(以下、単に「外輪11の連結部」とも称する。)の一部をなす小径筒部18が、軸受4を介してハウジング3の一端に形成された小径の軸受筒5に回転自在に支持されている。また、その小径筒部18とハウジング3との間をシールする密封シール6が、軸受4よりも軸方向外側で軸受筒5の内周に圧入されている。
一方、入力軸1の軸端部には出力軸2が進入可能な軸方向孔7が設けられており、この入力軸1に内輪13が一体に形成されている。その内輪13のカム面14は、相反する方向に傾斜する一対の傾斜面14a、14bからなり、各傾斜面14a、14bと外輪11の円筒面12との間に周方向の一側または他側で狭小となる楔形空間が形成されている。また、内輪13の一対の傾斜面14a、14bの間には内輪13の接線方向に向く平坦なばね支持面19が設けられ、そのばね支持面19によってコイルばね20が支持されている。
コイルばね20は、一対のローラ15の間に配置されて、各ローラ15を互いに離反する方向に付勢している。これにより、各ローラ15は、円筒面12およびカム面14に係合するスタンバイ位置(図2に示す位置)に配置され、そのスタンバイ位置と円筒面12およびカム面14との係合が解除される係合解除位置(図3示す位置)との間で周方向に移動可能とされている。そして、入力軸1に固定されたばねホルダ45の外周側に形成されたばね保持片47によって、外周側への移動が規制された状態で一対のローラ15の間に保持されている(図4、図5参照)。
保持器16は制御保持器16Aと回転保持器16Bとからなる。そのうちの制御保持器16Aは、環状の円板部21の片面にカム面14と同数の柱部22を周方向に等間隔に設けて、隣接する柱部22どうしの間に円弧状の長孔23を形成し(図6参照)、外周には柱部22と反対向きに筒部24を設けた構成とされている。一方、回転保持器16Bは、環状の円板部25の片面にカム面14と同数の柱部26を周方向に等間隔に設けた構成とされている。
制御保持器16Aと回転保持器16Bは、制御保持器16Aの長孔23内に回転保持器16Bの柱部26が挿入されて、それぞれの柱部22、26が周方向に交互に並ぶ組み合わせとされている。そして、その組み合わせ状態でそれぞれの柱部22、26の先端部が外輪11と内輪13との間に配置され、それぞれの円板部21、25が入力軸1の外周に嵌合された支持リング28と外輪11との間に位置する組込みとされている。
上記のような各保持器16A、16Bの組込みによって、図2に示すように、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26との間に、内輪13のカム面14と径方向で対向するポケット27が形成され、各ポケット27に一対のローラ15およびコイルばね20が組み込まれている。
また、各保持器16A、16Bの円板部21、25は入力軸1の外周に形成されたスライド案内面29に沿ってスライド(軸方向移動)自在に支持されており、回転保持器16Bの円板部25と入力軸1に嵌合された前記支持リング28との間にはスラスト軸受30が組み込まれている。スラスト軸受30は、回転保持器16Bが電磁クラッチ50側に移動するのを防止する状態で、その回転保持器16Bを回転自在に支持している。
そして、制御保持器16Aの円板部21と回転保持器16Bの円板部25との間には、制御保持器16Aの軸方向の移動を、その制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対的な回転運動に変換する運動変換機構としてのトルクカム40が設けられている。
トルクカム40は、図6および図7(a)、(b)に示すように、制御保持器16Aの円板部21と回転保持器16Bの円板部25の互いの対向面に、周方向の中央部で深く両端に至るに従って次第に浅くなる対向一対のカム溝41、42を設け、その対向一対のカム溝41、42の間にボール43を組み込んだ構成としている。カム溝41、42は、ここでは略V字状の溝を示したが、円弧状の溝であってもよい。
そして、図7(b)に示す状態から、制御保持器16Aの円板部21が回転保持器16Bの円板部25に接近する方向に制御保持器16Aが軸方向移動した際に、図7(a)に示すように、ボール43がカム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅を小さくする方向に相対回転するようになっている。
ここで、図4および図5に示すように、入力軸1には、内輪13の他端側に形成されたホルダ嵌合面44に、前記ばねホルダ45が相対回転不能かつ軸方向移動不能に嵌合されており、そのばねホルダ45の外周に、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26との間に配置される回り止め片46が複数形成されている。その複数の回り止め片46は、制御保持器16Aと回転保持器16Bとがポケット27の周方向幅を縮小する方向に相対回転した際に、各保持器16A、16Bの柱部22、26を両側縁で受け止めて一対のローラ15を中立位置に保持するようになっている。
一方、電磁クラッチ50は、図1に示すように、制御保持器16Aの筒部24の端面に軸方向で対向するアーマチュア51と、そのアーマチュア51と軸方向で対向するロータ52と、そのロータ52に軸方向で対向する電磁石53とを有している。
アーマチュア51は、支持リング28の外周円筒面54に回転自在かつスライド自在に嵌合されており、その外周部の片面に設けられた連結筒55の内周に制御保持器16Aの筒部24が圧入されて、制御保持器16Aと連結一体化されている。これにより、アーマチュア51は、支持リング28の外周円筒面54と入力軸1の外周のスライド案内面29の軸方向の2箇所でスライド自在の支持とされている。ここで、支持リング28は、入力軸1のスライド案内面29の軸方向他側に形成された段部によって軸方向に位置決めされている。
ロータ52は、入力軸1の外周に嵌合され、支持リング28との間に組み込まれたシム56によって軸方向に位置決めされ、かつ、入力軸1に対して回り止めされている。
電磁石53は、電磁コイル53aと、電磁コイル53aを支持するヨーク53bとからなる。そのヨーク53bは、ハウジング3の他端側(開口側)の内周に嵌合されて、止め輪9によって抜止めされており、軸受57を介して入力軸1と相対的に回転自在とされている。なお、この電磁石53の組込みにより、ハウジング3の開口が閉塞され、ハウジング3内へ異物が侵入しないようになっている。
図8(a)、(b)に示すように、出力軸2と外輪11の軸方向相対移動を規制する係止機構60は、出力軸2の軸端の外周に外輪11の連結部の軸方向内側面と対向するフランジ61を設けるとともに、外輪11の連結部の軸方向外側面と対向する位置で、出力軸2の外周に設けた断面半円状の止め輪溝62に、丸サークリップ(断面円形のサークリップ)からなる止め輪63の内周側半部を嵌め込んだものである。そして、圧縮方向(入力軸1と出力軸2とが互いに接近する方向)に所定値以上の軸方向荷重が作用すると、止め輪63が出力軸2の止め輪溝62から外れて、出力軸2と外輪11の軸方向相対移動を規制する機能が失われるようになっている。
また、出力軸2のフランジ61に隣接する位置には、出力軸2の外周と外輪11の内周に、互いに嵌合するインロー部64、65が設けられている。これにより、出力軸2と外輪11が精度よく芯出しされ、通常使用時の回転伝達動作が安定して行われるようになっている。
なお、この例では、出力軸2のインロー部64が、出力軸2のスプライン8の切れ上がりの分だけ、外輪11のインロー部65よりも軸方向に短く形成されているが、出力軸2のインロー部64の一端側に隣接する位置にスプライン8よりも深い環状溝を設けるようにすれば、スプライン8の切れ上がりをなくし、インロー部64を延長して軸方向で外輪11のインロー部65と当接させることができる。
この回転伝達装置は上記の構成であり、電磁クラッチ50の電磁コイル53aに対する通電を遮断しているときは、図3に示したように、2方向クラッチ10のローラ15は外輪11の円筒面12および内輪13のカム面14に係合する状態にある。このため、入力軸1が一方向に回転すると、その回転は内輪13から一対のローラ15の一方を介して外輪11に伝達され、出力軸2が入力軸1と同方向に回転する。また、入力軸1が逆方向に回転すると、その回転は内輪13から他方のローラ15を介して外輪11および出力軸2に伝達される。
一方、2方向クラッチ10の係合状態で電磁クラッチ50の電磁コイル53aに通電すると、アーマチュア51に吸引力が作用し、アーマチュア51が軸方向に移動してロータ52に吸着される。このとき、アーマチュア51と制御保持器16Aとは連結筒55と筒部24の嵌合によって連結一体化されているため、アーマチュア51の軸方向移動に伴って、制御保持器16Aは、その円板部21が回転保持器16Bの円板部25に接近する方向に移動する。
上記の制御保持器16Aと回転保持器16Bの軸方向相対移動により、トルクカム40のボール43がカム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し(図7(b)の状態から図7(a)の状態となり)、制御保持器16Aと回転保持器16Bはポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転する。この制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対回転により、2方向クラッチ10のローラ15は制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26で押されて互いに接近する方向に移動する。
これにより、図2に示したように、ローラ15が円筒面12およびカム面14に対して係合解除する中立位置に変位し、2方向クラッチ10が係合解除状態とされる。
そして、2方向クラッチ10の係合解除状態において、入力軸1を一方向に回転させると、ばねホルダ45に形成された回り止め片46が制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26の一方を押圧するため、入力軸1とともに制御保持器16Aおよび回転保持器16Bが回転する。このとき、2方向クラッチ10のローラ15は係合解除位置に保持されているため、入力軸1および内輪13の回転は外輪11および出力軸2に伝達されず、入力軸1はフリー回転する。
ここで、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅を小さくする方向に相対回転するときは、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26がばねホルダ45の回り止め片46の両側縁に当接して相対回転量が規制される。このため、コイルばね20は必要以上に収縮することはなく、伸長と収縮が繰り返し行われても疲労によって破損するようなことはない。
上記のように入力軸1がフリー回転する状態において、電磁コイル53aに対する通電を解除すると、アーマチュア51は吸着が解除されて回転自在となり、制御保持器16Aと回転保持器16Bがコイルばね20の押圧によってポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転して、各ローラ15が円筒面12およびカム面14に係合するスタンバイ状態(図3の状態)に戻り、一方のローラ15を介して入力軸1の回転が出力軸2に伝達されるようになる。そして、この状態で入力軸1を一旦停止させてその回転方向を切り換えると、他方のローラ15を介して入力軸1の回転が出力軸2に伝達される。
また、この回転伝達装置では、圧縮方向に所定値以上の軸方向荷重が作用すると、図9に示すように、出力軸2と外輪11との軸方向相対移動を規制する係止機構60の止め輪63が出力軸2の止め輪溝62から外れ、出力軸2が係止機構60による規制を解除されて入力軸1の軸方向孔7に入り込む。ここで、出力軸2の外周と外輪11の内周にはインロー部64、65が設けられ、出力軸2と外輪11が精度よく芯出しされているので、入力軸1の軸方向孔7への出力軸2の進入はスムーズに行われる。
したがって、使用中のトラブル等によって圧縮方向に過剰な軸方向荷重が作用しても、外輪11の入力軸1側への相対移動が抑えられ、外輪11の押圧による内部部品の破損を防止することができる。
上述した実施形態の係止機構60では、出力軸2の止め輪溝62を断面半円状とし、止め輪63に丸サークリップを用いたが、図10(a)に示すように、止め輪溝62の軸方向外側部分を所定角度のテーパ面62aとすれば、圧縮方向に所定値以上の軸方向荷重が作用したときに、よりスムーズに止め輪63が止め輪溝62から外れるようになる。
また、図10(b)に示すように、出力軸2の外周にそのスプライン8よりも浅い断面矩形の止め輪溝66を設け、この止め輪溝66に断面矩形のサークリップからなる止め輪67の内周側部分を嵌め込むようにしてもよい。そして、この場合にも、図10(c)に示すように、止め輪溝66の軸方向外側の内壁を所定角度のテーパ面66aに変形することにより、圧縮方向に所定値以上の軸方向荷重が作用したときに、よりスムーズに止め輪67が止め輪溝66から外れるようにすることができる。
また、図11(a)、(b)に示すように、出力軸2の外周に設けた断面矩形の止め輪溝68に、図10(b)、(c)の止め輪67に代わる内歯形の歯付き座金69の内歯部分69aを嵌め込むようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 入力軸
2 出力軸
3 ハウジング
7 軸方向孔
10 2方向クラッチ
11 外輪
12 円筒面
13 内輪
14 カム面
15 ローラ(係合子)
16A 制御保持器
16B 回転保持器
20 コイルばね(弾性部材)
22 柱部(制御保持器側)
26 柱部(回転保持器側)
27 ポケット
40 トルクカム(運動変換機構)
50 電磁クラッチ
51 アーマチュア
52 ロータ
53 電磁石
60 係止機構
61 フランジ
62、66、68 止め輪溝
63、67 止め輪
64 インロー部(出力軸側)
65 インロー部(外輪側)
69 歯付き座金

Claims (3)

  1. 入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、前記入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチと、前記入力軸上に設けられて2方向クラッチの係合および解除を制御する電磁クラッチを有し、
    前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられ、前記外輪の径方向内側に配置される内輪と、前記入力軸に回転自在かつ軸方向移動自在に支持される制御保持器および回転保持器を有し、前記外輪の内周と内輪の外周との間に、前記制御保持器および回転保持器のそれぞれに設けられた柱部を周方向に交互に配置し、隣接する柱部どうしの間に形成されたポケットに、一対の係合子と、その一対の係合子を互いに離反する方向に付勢して、前記外輪の内周および内輪の外周に係合する位置にスタンバイさせる弾性部材を組み込んだものであり、
    前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に固定されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ロータに対向配置された電磁石を有し、前記電磁石に対する通電により制御保持器を軸方向に移動させ、その制御保持器の軸方向移動を運動変換機構によって前記ポケットの周方向幅が小さくなる方向の制御保持器と回転保持器の相対回転運動に変換して、前記一対の係合子を係合解除させるものである回転伝達装置において、
    前記出力軸と外輪とが相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に連結され、その出力軸と外輪の軸方向相対移動を規制する係止機構が設けられるとともに、前記入力軸の軸端部には前記出力軸が進入可能な軸方向孔が設けられており、
    前記入力軸と出力軸とが互いに接近する方向に所定値以上の軸方向荷重が作用したときに、前記出力軸が前記係止機構による規制を解除されて、前記入力軸の軸方向孔に入り込むようになっていることを特徴とする回転伝達装置。
  2. 前記係止機構が、前記外輪の出力軸との連結部の軸方向内側面と対向するように出力軸の外周に設けられたフランジと、前記外輪の出力軸との連結部の軸方向外側面と対向する位置で、前記出力軸の外周に設けられた止め輪溝に嵌め込まれる止め輪とからなることを特徴とする請求項1に記載の回転伝達装置。
  3. 前記出力軸の外周と外輪の内周に、互いに嵌合するインロー部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転伝達装置。
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