JP2021007716A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで実現でき、遊技者が楽しむことができる演出を実行できる遊技機を提供する。【解決手段】遊技機10は、赤色光及び青色光を発光可能である発光装置41と、発光装置41を収容し、光を集光するハウジング46と、集光された光が照射される装飾シート40と、を備え、装飾シート40は、特定領域47、規定領域49及び不透過領域48を有し、特定領域47は赤色光を透過し青色光を透過しない領域であり、規定領域49は少なくとも青色光を透過する領域であり、不透過領域48は赤色光及び青色光を透過しない領域であり、不透過領域48は特定領域47及び規定領域49のいずれとも隣接し、かつ、特定領域47を囲むように配置され、規定領域49は特定領域47を囲むように配置された不透過領域48を囲むように配置され、発光装置41により発光される光が切り替わることにより装飾シート40により表示される図柄が変化する。【選択図】図10

Description

本発明は、発光可能な光源による演出を行う遊技機に関する。
パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機は、遊技内容により遊技者の遊技意欲を高め、遊技を楽しませるものであるが、遊技内容だけでなく、遊技に付随して行われる様々な演出によっても、遊技者を楽しませ、遊技の興趣を向上させる。
演出としては、表示装置に表示される映像による演出、スピーカーにより出力される音楽や音声による演出、及び光源から発する光による演出等がある。ここで、光による演出を行う遊技機として、例えば、特許文献1には、透光性のインクを用いて、互いに異なる色の2種類の図柄が印刷された図柄シートを備え、この図柄シートに照射する光の色を変更させることにより、1つの図柄シートにおいて異なる図柄を表示可能とした遊技機が開示されている。
特開2007−61223号公報
上記特許文献1に開示された発明のように、透光性のインクにより図柄が印刷された図柄シートを用いた演出は、液晶表示装置等のような高価な機器を用いることなく、低コストで視覚による演出を実行できるとの効果を奏する。このような図柄シートを用いた演出を実行する遊技機は、様々なものが提案されており、遊技者は演出を楽しみながら遊技を行っている。それにより、遊技の興趣が向上する。
しかし、遊技者は、遊技を楽しむうちに、いずれは演出に飽きてしまうこととなるため、絶えず新しい演出が求められているとの問題がある。このような問題を解決するために、より複雑な演出が実行できるように、演出を行う機構をより複雑な構造とすることも行われているが、これにより、遊技機の製造コストが増加するとの問題が生じる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低コストで実現でき、遊技者が楽しむことができる演出を実行できる遊技機を提供することである。
本発明の一態様に係る遊技機は、
光による演出を実行可能である遊技機であって、
少なくとも、赤色、緑色及び青色のうちのいずれか2色の光をそれぞれ個別に発光可能である光源と、
前記光源を収容し、前記光源からの光を集光するハウジングと、
前記ハウジングにより集光された前記光が照射される装飾シートと、を備え、
前記装飾シートは、光の透過特性が互いに異なる領域である、特定領域と、規定領域と、不透過領域と、を有し、
前記特定領域は、前記2色の光の一方である特定色光を透過し、前記2色の光の他方である規定色光を透過しない領域であり、
前記規定領域は、少なくとも前記規定色光を透過する領域であり、
前記不透過領域は、前記特定色光及び前記規定色光を透過しない領域であり、
前記不透過領域は、前記特定領域及び前記規定領域のいずれとも隣接し、かつ、前記特定領域を囲むように配置され、
前記規定領域は、前記特定領域を囲むように配置された前記不透過領域を囲むように配置され、
前記光源により発光される光が、前記特定色光及び前記規定色光のいずれかに切り替わることにより、前記装飾シートにより表示される図柄が変化する、ことを特徴とする。
上記遊技機によれば、特定色光を透過し、規定色光を透過しない特定領域と、少なくとも規定色光を透過する規定領域と、特定色光及び規定色光のどちらも透過しない不透過領域と、を有する装飾シートを備え、光源から装飾シートに照射される光が特定色光及び規定色光のいずれかに切り替えられることにより、装飾シートにより表示される図柄を変化させる。このように、簡単な構成であって、かつ、装飾シートに照射する光を特定色光及び規定色光のいずれかに切り替えるという簡単な動作により、装飾シートにより表示される図柄を変更することができる。これにより、低コストで、遊技者を楽しませる演出を実行することができる。
また、上記遊技機は、不透過領域が特定領域を囲んで配置されている。ここで、不透過領域は、光源から装飾シートに照射される光が特定色光及び規定色光のいずれであっても透過しないことから黒色の表示となる。そして、特定領域は、特定色光が照射された際には明るく特定色に表示され、規定色光が照射された場合には黒色に表示される。このため、装飾シートに特定色光が照射された場合は、特定領域は特定色で明るく表示されるのに対して、特定領域を囲んで配置された不透過領域は黒色となるため、特定領域が強調されることとなる。これに対して、装飾シートに規定色光が照射された場合は、互いに隣接する特定領域及び不透過領域が共に黒色となり、不透過領域を囲む規定領域は規定色で明るく表示される。これにより、特定領域及び不透過領域が一体化した黒色の領域は、明るく表示された規定領域により縁取りがされたように表示されることとなる。このように、照射される光が切り換わることにより、装飾シートに表示される図柄が大きく変化する。具体的には、特定色光が照射された場合は特定領域が特定色に明るく表示されることから発光図柄となり、規定色光が照射された場合は特定領域が黒色に表示されることから遮光図柄となり、2種類の図柄が存在する。したがって、演出効果が高く、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上記遊技機によれば、不透過領域が、特定領域及び規定領域のいずれとも隣接して配置されているので、特定領域及び規定領域の境界に不透過領域が配置されていることとなる。つまり、特定領域及び規定領域は不透過領域により分断されることとなる。また、特定領域及び規定領域では、装飾シートに照射される光が切り換わることでそれぞれ表示が変化するのに対して、不透過領域は黒色の表示のままである。これにより、不透過領域を挟んで、それぞれ表示が変化することから、不透過領域に対して特定領域及び規定領域の表示が強調されることとなり、演出効果が高く、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上述の遊技機において、
前記規定領域は、前記特定色光も透過し、
前記規定領域の面積は、前記特定領域の面積よりも小さい、こととしてもよい。
これにより、規定領域は、規定色光だけでなく特定色光も透過することから、光源から照射される光が規定色光及び特定色光のいずれであっても、規定領域が光を透過し、明るく表示されることとなる。これにより、簡単な構成であって、かつ、装飾シートに照射する光を特定色光及び規定色光のいずれかに切り替えるという簡単な動作により、装飾シートに表示される図柄を変更することができる。したがって、低コストで、遊技者を楽しませる演出を実行することができる。
また、規定領域の面積が特定領域の面積よりも小さいことから、特定色光が照射された場合は、規定領域よりも面積が大きい特定領域が明るく特定色に表示されることから、特定領域をより目立たせることができる。これに対して、規定色光が照射された場合は、特定領域及び不透過領域が黒色になる。これにより、面積の大きいこれら黒色の領域が、明るく表示された規定領域により縁取りがされたように表示されることとなる。したがって、特定色及び規定色の色変化による図柄の変化をより強調することができる。それにより、演出の効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特定色光が照射されて特定領域が明るく特定色に表示された場合は、規定色光が照射されて特定領域が黒色に表示となった場合に比べて、装飾シートの表示が目立つこととなる。したがって、照射される光が特定色光及び規定色光のいずれかに切り替えられることにより、装飾シートにおける演出に対して遊技者が受ける印象を変化させることができる。これにより、演出の効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上述の遊技機において、
遊技状態に応じて遊技者に対して特典が付与され、
前記光源により発光される光が前記特定色光である場合の方が、前記光源により発光される光が前記規定色光である場合に比べて、前記特典が付与される期待度が高い、こととしてもよい。
これにより、遊技者に対する特典の付与の期待度により、装飾シートにおいて異なる表示を行うことができ、遊技者は特典付与の期待度の変化を予測しやすい。このため、遊技者は、特典付与の期待度が高いと認識した場合はより集中して遊技を行うため、遊技の興趣が向上する。
また、特定色光を照射した方が、規定色光を照射した場合に比べて、装飾シートによる表示が目立つことから、装飾シートの表示が目立った方が特典付与の期待度が高いこととなる。このため、遊技者は、特典付与の期待度が高いことを、容易に予測することができ、遊技の興趣が向上する。
また、一般的に、遊技者は、装飾シートの表示が目立つ場合は、なんらかの有利な状態であることを期待するため、特典付与の期待度が高いことについても容易に予測でき、遊技を楽しむことができる。
本発明の実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の各リールにおける図柄配置を示す図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の制御基板における入力及び出力を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る遊技機のメイン制御基板の機能構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る遊技機のサブ制御基板の機能構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る遊技機におけるメイン制御基板側で管理している遊技の状態を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る遊技機における有利区間の状態を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る遊技機における遊技の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る遊技機における発光装置及び装飾シート等の配置について説明するために模式的に示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートの構成を説明するための下パネルの一部の拡大図である。 本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートの表示について説明するための図であって、図12(a)は赤色光を照射した場合の装飾シートの表示を示し、図12(b)は青色光を照射した場合の装飾シートの表示を示す。 本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートにおいて、白色光を照射した場合の表示について説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機における装飾シートの構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機における装飾シートの表示について説明するための図であって、図15(a)は赤色光を照射した場合の装飾シートの表示を示し、図15(b)は青色光を照射した場合の装飾シートの表示を示す。 本発明の他の実施形態に係る遊技機における装飾シートにおいて、白色光を照射した場合の表示について説明するための図である。
以下に、本実施形態に係る遊技機について、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下の実施形態では、遊技機として、図柄を変動表示する3つの回転リールを備えた遊技機であって、コイン、メダル又はトークン等の他に、遊技者に付与されたカード等の遊技価値を用いて遊技することが可能な遊技機である、いわゆるパチスロ遊技機を用いて説明する。ただし、本発明に係る遊技機は、パチスロ遊技機に限定されるわけではなく、例えば、パチンコ遊技機やスロットマシン等、パチスロ遊技機以外の遊技機であってもよい。
なお、本明細書において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10に向かって位置する遊技者から見て左側の方向を「左」方向とし、遊技者から見て右側の方向を「右」方向とする。同様に、「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の上方向や下方向を意味する。また、遊技機10の正面から遊技者に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、遊技機10における各部材の説明についても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材が遊技機10の所定位置に配置されている状態において遊技者から見た方向としている。
(遊技機10の外観構成)
図1を参照しながら、本実施形態に係る遊技機の概観について説明する。なお、図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
遊技機10の全体は、箱状の筐体1aと、この筐体1aの前面に配置されて開閉可能な前扉1bと、により構成されている。
前扉1bの中央部分には、薄板樹脂からなる透明の中パネル3が設けられている。中パネル3の略中央には横長矩形のリール窓14が設けられ、このリール窓14から3個のリール13L、13C、13Rの外周面に形成された図柄8が、中パネル3を介して視認可能である。これら図柄8は、遊技に必要な複数種類の図柄8によって構成される識別情報として描かれている。なお、リール13Lは左側に配置され、リール13Cは中央に配置され、リール13Rが右側に配置されている。
3個のリール13L、13C、13Rは、回転自在であって、横一列となるように筐体1a内に設けられている。そして、前扉1bに設けられたリール窓14が、3個のリール13L、13C、13Rの前側に位置し、リール13L、13C、13Rがそれぞれ回転することで、遊技者は中パネル3を介してリール窓14から図柄8の変動表示を視認可能である。これら3個のリール13L、13C、13Rが停止した際に、遊技者は、リール窓14を介して縦3列横3行に配置された合計9個の図柄8を視認できる。また、リール窓14には、有効ライン9が設けられており、3個のリール13L、13C、13Rの回転が停止した際に、遊技者は、有効ライン9上に停止している複数の図柄8の組み合わせを視認可能である。
ここで、有効ライン9は役の成否に関わるものである。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄8が有効ライン9に対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役が成立(入賞)することとなる。具体的には、有効ライン9は、リール13L、13C、13Rのそれぞれに形成されている各図柄のうちリール窓14から視認可能な図柄をリール13L、13C、13Rごとに繋いでできるラインのうち、入賞するために有効となる図柄の組み合わせの並びを規定したラインである。
リール窓14の上方には液晶ディスプレイ16が設けられている。さらに液晶ディスプレイ16の上方には上部ランプ30が設けられ、液晶ディスプレイ16の上方左右にはそれぞれ上部スピーカー27が設けられている。液晶ディスプレイ16は、画像等を表示することで遊技者に当選や入賞等を告知したり、操作態様を報知したりする等の演出を行う。上部ランプ30は、発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等により構成されることとし、緑色、黄色、青色、赤色等、複数色の発光が可能である既存の発光素子とすればよい。上部ランプ30は、発光することにより当選や入賞の告知等の演出を行う。また、上部スピーカー27は効果音や音声等による演出を行う。
リール窓14の下方において、後述するマックスベットスイッチ18の右上方には払出枚数表示器36が設けられている。払出枚数表示器36は、入賞成立時等において遊技機10から払い出されたメダルの払出枚数や、エラー等の情報を表示する。払出枚数表示器36は、例えば2個の7セグメントLEDからなり、2桁の払出枚数を表示できる。また、払出枚数表示器36により、後述するストップスイッチ21L、21C、21Rの操作態様(押し順)を報知することとしてもよい。
また、リール窓14の下方において、後述するメダル投入口11の左上方には左側からクレジット表示器35及び区間報知ランプ37が並んで設けられている。クレジット表示器35は、メダルの貯留枚数を表示し、例えば2個の7セグメントLEDからなり2桁の貯留枚数を表示できる。なお、遊技機10は、遊技開始の条件として投入されるメダルを、メダル投入口11から予め投入可能であり、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。このクレジット可能な50枚を、最大クレジットメダル数という。
区間報知ランプ37は、後述する「有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200(図3を参照)により点灯される。区間報知ランプ37は、「有利区間」である間は常時点灯されており、「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。なお、本実施形態において、区間報知ランプ37は、「有利区間」である間、常時点灯するものであるが、これに限らず、有利区間中において、有利区間に移行してから所定の出玉率を超え、かつ、後述するストップスイッチ21L、21C、21Rの押し順が表示されるまでの任意の契機で点灯するようにしてもよい。ここで、区間報知ランプ37の点灯制御は、メイン制御基板200に搭載されているメインCPU201(図3を参照)により制御されることが望ましく、より具体的には、有利区間を制御する有利区間制御手段260(図4を参照)により実行される。なお、この点灯制御を実行する専用の区間報知制御手段を設けて、点灯制御が実行されることとしてもよい。
払出枚数表示器36、クレジット表示器35及び区間報知ランプ37のさらに下方には、ボタン等が設置された操作部6が形成されている。つまり、操作部6は中パネル3の下方に位置している。なお、前扉1bの下方には後述する下パネル4が設けられていることから、操作部6は中パネル3及び下パネル4に上下を挟まれるように配置されている。
操作部6の上側左端にはシングルベットスイッチ19が設けられ、シングルベットスイッチ19の右側にはマックスベットスイッチ18が設けられている。これらはボタン型のスイッチである。マックスベットスイッチ18が操作されることにより、貯留された(クレジットされた)遊技媒体であるメダルのうち、最大投入枚数(具体的には2枚又は3枚)のメダルが投入される。また、シングルベットスイッチ19が操作されることにより、クレジットされたメダルから1枚のメダルが投入される。
操作部6の上側中央部には、演出用スイッチ7が設けられている。演出用スイッチ7は、遊技中の所定の演出において遊技者が操作可能なボタン型のスイッチである。また、操作部6の上側右端にはメダルを投入するためのメダル投入口11が設けられている。
操作部6において、シングルベットスイッチ19及びマックスベットスイッチ18の下方(操作部6の下側左端)にはスタートスイッチ20が設けられている。スタートスイッチ20はレバー型のスイッチであり、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。このスタートスイッチ20が操作されることにより、リール13L、13C、13Rが回転を開始する。
操作部6において、スタートスイッチ20の右側の略中央部(操作部6の下側中央部)には、遊技者の押下操作により3個のリール13L、13C、13Rの回転をそれぞれ停止させるための停止操作手段としてのストップスイッチ21L、21C、21Rが設けられている。ストップスイッチ21L、21C、21Rが操作されると、操作されたストップスイッチ21L、21C、21Rにそれぞれ対応するリール13L、13C、13Rの回転が停止する。なお、本実施形態では、一のゲーム(単位遊技)は、基本的にスタートスイッチ20が操作されることにより開始し、すべてのリール13L、13C、13Rが停止したときに終了する。
操作部6において、ストップスイッチ21L、21C、21Rの右側(操作部6の下側右端)にボタン型のスイッチである払戻しスイッチ25が設けられている。払戻しスイッチ25が操作されることにより、クレジットされたメダルを払い出すことができる。
操作部6の下方には、薄板樹脂からなる透明の下パネル4が設けられている。さらに下パネル4の後側(背面側)には装飾シート40が配置されている。具体的には、下パネル4が外側であり、装飾シート40が内側であるように、これらが重なって、枠4aに嵌まり込んで設置されている。つまり、装飾シート40は、下パネル4に対して筐体1aの内部側に配置されている。装飾シート40は、透明である下パネル4を介して、遊技者から視認可能となっている。詳細は後述するが、装飾シート40のさらに後側には、赤色LED(光源)41R、緑色LED(光源)41G及び青色LED(光源)41Bを備えた発光装置(光源)41(図3を参照)が配置されている。発光装置41は、装飾シート40の背面側(後側)から装飾シート40に光を照射することができ、発光装置41が照射する光に応じて、装飾シート40に表示される図柄が変化する。これにより、演出が実行される。
また、下パネル4の左右には、それぞれ下部ランプ31が設けられている。下部ランプ31は、上部ランプ30と同様に、発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等により構成されることとし、緑色、黄色、青色、赤色等、複数色の発光が可能である既存の発光素子とすればよい。下部ランプ31は、発光することにより当選や入賞の告知等の演出を行う。
前扉1bにおいて、下パネル4のさらに下方の正面には、メダルが払い出されるメダル払出口12と、払い出されたメダルを貯留するメダル受け皿5とが設けられている。例えば、入賞成立時等において貯留可能枚数を超えてメダルの払い出しが行われた場合や、払戻しスイッチ25が操作された場合等に、メダル払出口12からメダルが払い出されてメダル受け皿5に溜められる。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口12から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
メダル払出口12の左右両側には、下部スピーカー28がそれぞれ設けられている。下部スピーカー28は、上部スピーカー27と同様に、効果音や音声等による演出を行う。
(遊技の流れ)
本実施形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ18やシングルベットスイッチ19等の操作やメダルの投入により所定枚数のメダルが投入されることにより遊技の開始が可能となる。その後、スタートスイッチ20が操作されることにより、リール13L、13C、13Rが回転を開始して遊技が開始され、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。リール13L、13C、13Rの回転開始後、これらリール13L、13C、13Rにそれぞれ対応するストップスイッチ21L、21C、21Rが操作されたタイミング及び役抽選の結果に基づいて、リール13L、13C、13Rの回転が停止する。リール13L、13C、13Rの停止時における図柄8の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄8の組み合わせが所定の有効ライン9上に停止した場合は入賞となり、所定枚数のメダルが払い出される等の所定の利益が遊技者に付与される。
有効ライン9は、具体的にはリール13L、13C、13Rに形成されている各図柄8のうちリール窓14から視認可能な図柄8をリール13L、13C、13Rごとに繋いでできるラインのうち、入賞等するために有効となる図柄8の組み合わせの並びを規定したラインである。
本実施形態の有効ライン9は、リール13Lの中段と、リール13Cの中段と、リール13Rの下段とを結んだラインである。なお、有効ライン9はこのラインに限定されない。また、有効ライン9が複数であってもかまわない。例えば、有効ライン9がV字形や山形の場合を含めて6つ以上のラインとしてもよい。本実施形態では遊技状態や投入枚数にかかわらず1つの有効ライン9としたが、遊技状態や投入枚数に応じて有効ライン9の数が変化することとしてもよい。つまり、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施形態では2枚又は3枚)のメダルをベットすることにより有効ライン9が変動してもよい。さらに、規定の賭け数(規定数)は、遊技状態に応じて変動することとしてもよい。
(図柄8)
図2を参照しながら、リール13L、13C、13Rの外周面に形成された図柄8について説明する。なお、図2は、本発明の実施形態に係る遊技機の各リールにおける図柄配置を示す図である。
図2に示すように、リール13L、13C、13Rの外周面には、「白セブン」、「赤セブン」、「バー1」、「バー2」、「チェリー」、「スイカ」、「リプレイ」、「ベル」、「ブランク」等の複数の図柄8が形成されている。これらの図柄8は、それぞれの絵柄がプリントされたテープをリール13L、13C、13Rの外周面に貼付されることで形成されることとすればよい。
(遊技機10の電気的な構成)
図1に加えて、図3を参照しながら、本実施形態に係る遊技機10の電気的な構成について説明する。なお、図3は、本発明の実施形態に係る遊技機の制御基板における入力及び出力を概略的に示すブロック図である。なお、以下の各部材の説明において、すでに説明した内容については省略することがある。
(リールユニット50)
リール窓14の後方向(奥方向)には、各リール13L、13C、13Rにそれぞれ対応した3個のステッピングモータであるリール駆動モータ59L、59C、59Rと、リール駆動モータ59L、59C、59Rによってそれぞれ回転させられる3個のリール13L、13C、13Rと、リール駆動モータ59L、59C、59R及びリール13L、13C、13Rを保持するユニットホルダ(図示せず)と、を有するリールユニット50が配置されている。
さらに、リールユニット50には、各リール13L、13C、13Rの回転位置を検出するためのリール位置センサ65及びバックランプ61が設けられている。リール位置センサ65は、例えば光センサであって、リール13L、13C、13Rが一回転したことを示すリールインデックスをリール13L、13C、13Rに応じて検出する。また、バックランプ61は、リール13L、13C、13Rの図柄8を照らすためのものである。
(メダルセレクタ51)
遊技機10の内部であって前扉1bの裏側(後側)において、メダル投入口11の近傍には、投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみを後述するホッパーユニット76に導くメダルセレクタ51が設けられている。メダルセレクタ51には、メダル投入口11に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ66が設けられている。
なお、前扉1bの裏側には図示しないメダル通路が設けられている。例えば、メダルセレクタ51によって非正規のメダルと判断されたメダルや、後述するホッパーユニット76から払い出されたメダルは、このメダル通路を通じてメダル払出口12に導かれ、メダル払出口12から遊技機10の外部に払い出される。
(扉開閉用スイッチ53)
前扉1bの裏側には、前扉1bの開閉を検知する扉開閉用スイッチ53が配置されている。例えば、前扉1bが閉じられた状態で前扉1bが扉開閉用スイッチ53を押圧して扉開閉用スイッチ53がオンとなり、前扉1bが開かれた場合は扉開閉用スイッチ53と前扉1bとが離間して、扉開閉用スイッチ53の押圧が解除されて扉開閉用スイッチ53がオフとなるように扉開閉用スイッチ53を配置すればよい。
(設定変更スイッチ56)
また、前扉1bの裏側には、設定変更スイッチ56も配置されている。設定変更スイッチ56及び後述する電源ユニット73の設定キースイッチ55を操作することにより設定変更を行うことが可能である。ここで、遊技機10においては、予め設定された当選確率に応じてボーナス等の役に決定されるか否かの抽選が行われるが、この当選確率を変更することが可能である。具体的には、遊技機10は、設定1〜設定6の6つの設定値を有しており、ボーナスを含む役に決定される抽選確率が設定値毎に異なっている。そして、遊技店側は設定値を変更することができるが、遊技者が設定値を変更することはできないようになっている。
(設定表示器57)
また、前扉1bの裏側には、現在の設定値を表示する設定表示器57も配置されている。設定表示器57は、例えば7セグメントの小型のLEDにより構成されている。なお、設定表示器57は前扉1bを開かなければ視認できないことから、遊技者が設定値を認識することは困難である。さらに、設定値を設定した後、所定時間が経過すると、設定表示器57の表示が消えるように設定されている。これにより、設定値を変更した者以外に設定値が漏れることが防止される。
(ホッパーユニット76)
筺体1a内の下部にはメダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット76が設けられている。ホッパーユニット76は、メダルセレクタ51からの正規のメダルを貯留するメダルタンク(図示せず)と、メダルをメダル払出口12へと移動させるように駆動するホッパーモータ60と、ホッパーユニット76の出口付近に設けられてメダル払出口12から払い出されたメダル数を検出する払出センサ67と、メダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンク(図示せず)と、補助タンク内がメダルで満たされたことを検出するオーバーフローセンサ68と、を有する。
(電源ユニット73)
また、筺体1a内の下部には、各部材に電力を供給する電源ユニット73も設けられている。電源ユニット73には、遊技機10の電源投入又は電源遮断操作を行う電源スイッチ54と、設定値を変更するための設定キースイッチ55と、が設けられている。
(外部集中端子板52)
筺体1aの内部において右側には、遊技データ等を遊技機10の外部に出力するための外部集中端子板52が設けられている。外部集中端子板52は、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示せず)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。外部集中端子板52を介して、遊技機10はデータ表示器等の遊技島設備やホールコンピュータ等と電気的に接続されている。
(発光装置41)
筺体1a内において、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bを備えた発光装置41が設けられている。発光装置41は、上述したように装飾シート40の背面側(後側)に配置されており、装飾シート40に光を照射する。特に、発光装置41は後述するハウジング46(図9を参照)内に収納されており、装飾シート40に対して光を照射可能である。
赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bは、それぞれ、赤色光、緑色光及び青色光を発光可能である。また、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bは、互いに独立して発光することが可能である。つまり、発光装置41は、赤色光、緑色光及び青色光を単独で照射可能であり、これらの光の混合光も照射可能であることから、様々な色の光を照射可能である。例えば、白色光や、「虹」及び「グラデーション」等を想起させるような様々な色に変化する光を照射可能である。
(制御装置)
遊技機10は、全体の動作を制御するための制御装置を備えている、この制御装置はメイン制御基板200及びサブ制御基板300を有している。なお、メイン制御基板200への不正アクセスを防止するために、メイン制御基板200からサブ制御基板300への通信は行われるが、サブ制御基板300からメイン制御基板200への通信は行うことができないように構成されている。
メイン制御基板200は、遊技機10の動作を制御し、特に遊技を進行させて遊技状態を制御する。メイン制御基板200は、メインCPU201と、メインROM202と、メインRAM203と、を有するマイクロコンピュータを主要な構成要素とする。
メインROM202には、メインCPU201により実行される制御プログラムや、内部抽選テーブル等のデータテーブルや、後述するサブ制御基板300に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。また、メインRAM203には、制御プログラムの実行により決定された当選役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。また、メインCPU201は、制御プログラムを実行し、遊技機10の動作を制御する。
メイン制御基板200は、メダルセレクタ51(投入センサ66)、スタートスイッチ20、マックスベットスイッチ18、シングルベットスイッチ19、ストップスイッチ21L、21C、21R、設定変更スイッチ56、払戻しスイッチ25、扉開閉用スイッチ53、電源ユニット73(電源スイッチ54、設定キースイッチ55)、リール位置センサ65、払出センサ67及びオーバーフローセンサ68から入力され、クレジット表示器35、払出枚数表示器36、リール駆動モータ59L、59C、59R、ホッパーモータ60、外部集中端子板52、設定表示器57、区間報知ランプ37及びサブ制御基板300に出力する。
サブ制御基板300は、メイン制御基板200と電気的に接続されており、メイン制御基板200から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。例えば、遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行う。サブ制御基板300は、サブCPU301と、サブROM302と、サブRAM303と、を有するマイクロコンピュータを主要な構成要素とする。
サブCPU301は、メイン制御基板200から送信されたコマンドに応じて、サブROM302に記憶されている制御プログラムに従い、画像、音、光等の出力の制御を行う。サブRAM303には、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、メイン制御基板200から送信される内部当選役等の各種データを格納する格納領域等が設けられている。また、サブROM302には、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とが設けられている。
サブ制御基板300は、メイン制御基板200及び演出用スイッチ7から入力され、上部ランプ30、下部ランプ31、上部スピーカー27、下部スピーカー28、液晶ディスプレイ16、バックランプ61、及び発光装置41(赤色LED41R、緑色LED41G、青色LED41B)に出力する。
(メイン制御基板200)
図4を参照しながら、メイン制御基板200の機能構成について説明する。なお、図4は、本発明の実施形態に係る遊技機のメイン制御基板の機能構成を概略的に示すブロック図である。
メイン制御基板200はプログラムを実行することにより種々の機能を有する。図4に示すように、メイン制御基板200は、役抽選手段210と、リール制御手段220と、停止図柄判定手段230と、払出制御手段240と、遊技制御手段250と、有利区間制御手段260と、送信手段270と、を備えている。なお、有利区間制御手段260は、サブ制御基板300が有することとしてもよいし、メイン制御基板200及びサブ制御基板300の両方で分けて有することとしてもよい。また、遊技制御手段250は、さらにノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253を備えている。
メイン制御基板200は、上述した構成を有しており、役の抽選を行い、リール13L、13C、13Rの回転及び停止を制御し、停止したリール13L、13C、13Rにおける図柄8を判定し、遊技の進行を行う。
上述したように、賭け数に応じて有効ライン9が変動する場合は、メダル投入口11にメダルが投入されるか、シングルベットスイッチ19又はマックスベットスイッチ18が操作されることでメダルが投入されることで、投入されたメダル数に応じて有効ライン9が設定される。そして、スタートスイッチ20が操作されると、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選するか否かの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技のリール13L、13C、13Rの回転開始時から所定の時間(例えば、4.1秒)が経過しているか否かが判定されて、所定の時間が経過した場合はリール13L、13C、13Rのすべての回転が開始される。
リール13L、13C、13Rの回転開始後、所定の条件(本実施形態では、リール13L、13C、13Rを加速する処理を実行した後、リール13L、13C、13Rの回転位置が基準位置であることが検出されること)が成立すると、ストップスイッチ21L、21C、21Rの操作が可能な状態となる。
ストップスイッチ21L、21C、21Rの操作が可能な状態となった後に、ストップスイッチ21L、21C、21Rのうちいずれか1つを操作すると、操作されたストップスイッチ21L、21C、21Rに対応するリール13L、13C、13Rの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ21L、21C、21Rの操作が終了すると、3個すべてのリール13L、13C、13Rの回転が停止する。3個すべてのリール13L、13C、13Rの回転が停止した際に、有効ライン9上に所定の図柄8の組み合わせが揃うと、その組み合わせに対応した処理が行われる。
本実施形態に係る遊技機10は、有効ライン9上に予め定められた図柄8組み合わせが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄8の組み合わせが有効ライン9上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが付与される。また、再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄8の組み合わせが有効ライン9上に揃うと、メダルは付与されないが、次回の遊技においてメダルを投入することなく遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210により、役に当選するか否かの役抽選が実行される。具体的には、メダルが投入された後にスタートスイッチ20が操作されることを契機に、役抽選手段210によって、設定されている設定値に応じた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選が行われる。なお、この役抽選において決定された役を当選役という。
ここで、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルは、ノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用及びボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数あり、メインROM202に記憶されている。役抽選手段210は、予め定められたこれらの抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、役抽選を行う。なお、役抽選手段210による処理は、後述するステップS1002(図8を参照)において行われる。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、リール13L、13C、13Rの回転を停止制御する。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選の結果と、ストップスイッチ21L、21C、21Rが操作されたときの対応するリール13L、13C、13Rの回転位置(ストップスイッチ21L、21C、21Rが操作されたタイミング)と、に基づいてリール13L、13C、13Rの回転を停止制御する。なお、リール制御手段220は、ストップスイッチ21L、21C、21Rごとの押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合もある。リール制御手段220による処理は、後述するステップS1003(図8を参照)において行われる。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、すべてのリール13L、13C、13Rが停止した際における有効ライン9上の図柄8の組み合わせを記憶するとともに入賞等の判定を行う。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップS1004(図8を参照)において行われる。
(払出制御手段240)
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行う。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。なお、払出制御手段240による処理は、後述するステップS1005(図8を参照)において行われる。
(遊技制御手段250)
遊技制御手段250は、遊技状態を制御する。なお、上述したように、遊技制御手段250は、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253を備えている。
(ノーマル遊技状態制御手段251)
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」(図6を参照)を制御する。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御されるボーナス内部中状態、及び、ボーナス遊技状態制御手段253により制御されるボーナス遊技状態以外の状態をいう。
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図6を参照)を制御する。ここで、ボーナス内部中状態は、役抽選手段210においてボーナス移行役「RBB1」〜「RBB6」に当選したにもかかわらず、これらのボーナス移行役に対応した図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示されなかった場合に移行する遊技状態である。
(ボーナス遊技状態制御手段253)
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」(図6を参照)を制御する。ボーナス遊技状態は、役抽選手段210においてボーナス移行役「RBB1」〜「RBB6」に当選し、かつ、これらのボーナス移行役に対応した図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示された場合に移行する遊技状態である。
ここで、「ボーナス遊技状態」は、所定の枚数を越えるメダルが払い出されると終了する。「RBB1」〜「RBB4」により移行したボーナス遊技状態は、例えば36枚を超えるメダルの払い出しで終了する。また、「RBB5」、「RBB6により移行したボーナス遊技状態は、例えば5枚を超えるメダルの払い出しで終了する。そして、ボーナス遊技状態終了後、遊技状態はノーマル遊技状態に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、後述する非有利区間及び有利区間における遊技を制御する(図7を参照)。なお、非有利区間はストップスイッチ21L、21C、21Rの操作態様の報知が不可能な区間であり、有利区間はストップスイッチ21L、21C、21Rの操作態様の報知が可能な区間である。また、演出制御手段320(図5を参照)を用いてストップスイッチ21L、21C、21Rの押し順を報知する演出(押し順ナビ)等が実行される。
有利区間制御手段260は、例えば役抽選により予め定められた役に当選した場合等の所定条件が成立した場合に行われる「非有利区間」から「有利区間」への移行抽選に当選することにより「非有利区間」から「有利区間」への移行を行う。なお、本実施形態では、役抽選により予め定められた役に当選することを契機に有利区間移行抽選が行われ、この有利区間移行抽選により有利区間へ移行することが決定された場合に移行することとしたが、これ以外に、有利区間移行抽選を行うことなく、予め定められた役に当選することにより非有利区間から有利区間へ移行することを可能としてもよい。
また、有利区間制御手段260は、上記有利区間移行抽選だけでなく、後述するように、有利区間に属する各状態において、各種の抽選を実行している。
有利区間制御手段260は、いわゆる天井を実行可能である。具体的には、有利区間制御手段260は、有利区間へ移行したときにゲーム数の計数を開始し、計数されたゲーム数が、予め定められた所定のゲーム数(例えば666ゲーム)に到達することにより、後述する第1AT状態へ移行する。なお、上記所定のゲーム数は、抽選により決定されることとしてもよい。
ここで、上記所定のゲーム数である666ゲームに到達する前に、後述する第1AT状態へ移行するか否かの抽選(第1AT状態移行抽選(有利区間通常状態中)、第1AT状態移行抽選(CZ状態中))に当選した場合は、天井ゲーム数カウンタにより計数されているゲーム数は初期化される。
また、天井ゲーム数カウンタによるゲーム数の計数は、3枚賭けでの遊技のゲーム数のみ計数され、2枚賭けでの遊技のゲーム数は計数されない。これは、後述するように、3枚賭けでの遊技の場合のみ、有利区間移行抽選や押し順ナビ等の有利区間に関する処理が行われ、2枚賭けでの遊技では有利区間に関する処理が行われないことから、2枚賭けでの遊技のゲーム数は計数されないこととしている。
また、有利区間は、遊技可能な遊技数に上限が設定されており、非有利区間から有利区間へ移行してから、所定の上限ゲーム数(例えば1500ゲーム)を消化した場合は、有利区間から非有利区間へ移行する。また、詳細は後述するが、本実施形態では、非有利区間から有利区間へ移行した後、上記所定の上限ゲーム数である1500ゲームを消化する前であっても、予め定められた所定枚数(例えばMY2400枚)のメダルを遊技者が獲得した場合には、上記所定の上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行する。
(送信手段270)
送信手段270は、サブ制御基板300へ信号を送信する。
(サブ制御基板300)
図5を参照しながら、サブ制御基板300の機能構成について説明する。なお、図5は、本発明の実施形態に係る遊技機のサブ制御基板の機能構成を概略的に示すブロック図である。
サブ制御基板300はプログラムを実行することにより種々の機能を有する。図5に示すように、サブ制御基板300は、受信手段310と、演出制御手段320と、を備えている。
サブ制御基板300は、上記構成を有しており、メイン制御基板200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行う。例えば、サブ制御基板300は、発光装置41、上部ランプ30、下部ランプ31及びバックランプ61の点灯や消灯を制御する。また、サブ制御基板300は、上部スピーカー27及び下部スピーカー28から出力する音声等を制御する。また、サブ制御基板300は、液晶ディスプレイ16が演出用の画像等を表示するように制御する。
(受信手段310)
受信手段310は、送信手段270からの信号を受信する。
(演出制御手段320)
演出制御手段320は、図6に示す遊技状態及び図7に示す非有利区間や有利区間における遊技状態に応じた遊技機10における演出を制御する。例えば、演出制御手段320は、図7に示す有利区間において有利区間制御手段260から送信されるストップスイッチ21L、21C、21Rの押し順を報知するコマンドを受信した場合には、この押し順を報知する演出が実行される。
押し順を報知する演出としては、例えば、液晶ディスプレイ16において、ストップスイッチ21L、21C、21Rに対応するリール13L、13C、13Rの上方に押し順を示す画像を表示する。具体的には、リール13Lの上方位置に「1」、リール13Cの上方位置に「3」、リール13Rの上方位置に「2」と表示し、この場合は、遊技者は左右中の順(ストップスイッチ21L、ストップスイッチ21R、ストップスイッチ21Cの順)でストップスイッチ21L、21C、21Rを操作すればよい。
また、演出制御手段320は、発光装置41における赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bの発光を制御する。これにより、発光装置41から照射される光の色が制御され、装飾シート40において表示される図柄が変化して、演出を実行可能である。
(メイン制御基板200により管理される遊技状態の説明)
図6を参照しながら、メイン制御基板200により管理される遊技状態について説明する。なお、図6は、本発明の実施形態に係る遊技機におけるメイン制御基板側で管理している遊技の状態を説明するための説明図である。図6に示すように、メイン制御基板200により管理される遊技状態は、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態及びボーナス遊技状態がある。
(ノーマル遊技状態)
ノーマル遊技状態は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御される。ノーマル遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、このボーナス移行役に対応する図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示されなかった場合は、ノーマル遊技状態からボーナス内部中状態へ移行する。また、ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、このボーナス移行役に対応する図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示された場合はボーナス遊技状態へ移行する。
ノーマル遊技状態におけるメダルの規定数は2枚又は3枚であり、マックスベットスイッチ18が操作された場合は3枚のメダルが投入される。また、ノーマル遊技状態において、賭け数が3枚の場合はボーナス移行役「RBB1」〜「RBB4」が役抽選の対象であり、賭け数が2枚の場合はボーナス移行役「RBB5」、「RBB6」が役抽選の対象となっている。ここで、詳細は後述するが、ボーナス移行役「RBB1」〜「RBB4」に当選し、ボーナス内部中状態へ移行した場合は遊技状態「RT1」(RBB1F、RBB2F、RBB3F、RBB4F)となるが、この遊技状態「RT1」では賭け数が3枚及び2枚のいずれであっても有利区間移行抽選がなされることがない。これに対して、ボーナス移行役「RBB5」、「RBB6」に当選し、ボーナス内部中状態へ移行した場合は遊技状態「RT2」(RBB5F、RBB6F)となり、この遊技状態「RT2」では賭け数が3枚であれば有利区間移行抽選や押し順ナビ等の有利区間に関する処理が行われる。
なお、詳細は後述するが、ノーマル遊技状態において賭け数が3枚の場合は、例えば有利区間移行抽選や押し順ナビ等の有利区間に関する処理が行われるが、賭け数が2枚の場合は、有利区間に関する処理は行われない。
(ボーナス内部中状態)
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御される。ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役「RBB1」〜「RBB6」に当選し、このボーナス移行役「RBB1」〜「RBB6」に対応する図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示されなかった場合に移行する。
具体的には、ボーナス移行役「RBB1」に当選した場合は「RBB1F(RT1)」に、ボーナス移行役「RBB2」に当選した場合は「RBB2F(RT1)」に、ボーナス移行役「RBB3」に当選した場合は「RBB3F(RT1)」に、ボーナス移行役「RBB4」に当選した場合は「RBB4F(RT1)」に、ボーナス移行役「RBB5」に当選した場合は「RBB5F(RT2)」に、ボーナス移行役「RBB6」に当選した場合は「RBB6F(RT2)」に、それぞれ移行する。なお、ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、ノーマル遊技状態に比べて高く設定されている。
ボーナス内部中状態におけるメダルの規定数は2枚又は3枚であり、マックスベットスイッチ18が操作された場合は3枚のメダルが投入される。また、ボーナス内部中状態のうち、「RBB1F(RT1)」、「RBB2F(RT1)」、「RBB3F(RT1)」、「RBB4F(RT1)」に滞在中で賭け数が2枚の場合及び3枚の場合のいずれであっても、例えば有利区間移行抽選や押し順ナビ等の有利区間に関する処理が行われない。これに対して、ボーナス内部中状態のうち、「RBB5F(RT2)」、「RBB6F(RT2)」に滞在中で賭け数が3枚の場合は、例えば有利区間移行抽選や押し順ナビ等の有利区間に関する処理が行われる。なお、「RBB5F(RT2)」、「RBB6F(RT2)」に滞在中であっても、賭け数が2枚の場合は、有利区間に関する処理は行われない。
また、ボーナス内部中状態「RBB5F(RT2)」、「RBB6F(RT2)」において、賭け数が3枚の場合は、ボーナス遊技状態に移行するための図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示されないように設定がなされている。一方、賭け数が2枚の場合は、このような設定がなされておらず、ボーナス遊技状態に移行するための図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示可能ではあるが、小役やリプレイを優先するよう引き込み制御が行われるように設定されている。このため、結局、ボーナス遊技状態に移行するための図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示されることは困難である。したがって、ボーナス内部中状態「RB5F(RT2)」、「RBB6F(RT2)」から、ボーナス遊技状態に移行することはない。
(ボーナス遊技状態)
ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態制御手段253により制御される。ノーマル遊技状態においてボーナス移行役「RBB1」〜「RBB6」に当選し、このボーナス移行役「RBB1」〜「RBB6」に対応する図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示された場合にボーナス遊技状態に移行する。なお、ボーナス遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役「RBB1」に当選した場合に移行可能な「RBB1」、ボーナス移行役「RBB2」に当選した場合に移行可能な「RBB2」、ボーナス移行役「RBB3」に当選した場合に移行可能な「RBB3」、ボーナス移行役「RBB4」に当選した場合に移行可能な「RBB4」、ボーナス移行役「RBB5」に当選した場合に移行可能な「RBB5」、ボーナス移行役「RBB6」に当選した場合に移行可能な「RBB6」が、それぞれ設けられている。
なお、上述したように、ボーナス遊技状態「RBB5」、「RBB6」へは、ボーナス内部中状態「RBB5F(RT2)」、「RBB6F(RT2)」から移行することはないため、ノーマル遊技状態でボーナス移行役「RBB5」、「RBB6」に当選し、ボーナス内部中状態に移行することなく、このボーナス移行役「RBB5」、「RBB6」に対応する図柄8の組み合わせが有効ライン9上に停止表示された場合のみ移行する。
ボーナス遊技状態「RBB1」〜「RBB4」は、所定の枚数(例えば36枚)を超えるメダルの払い出しで終了し、「RBB5」、「RBB6」は、所定の枚数(例えば5枚)を超えるメダルの払い出しで終了する。ボーナス遊技状態が終了した後は、ノーマル遊技状態に移行する。
また、ボーナス遊技状態「RBB1」〜「RBB4」に滞在中で賭け数が3枚の場合は、例えば有利区間移行抽選や押し順ナビ等の有利区間に関する処理が行われない。なお、ボーナス遊技状態「RBB1」〜「RBB4」は、規定数が3枚であるため、賭け数が2枚では遊技ができない。
また、ボーナス遊技状態「RBB5」、「RBB6」に滞在中で賭け数が2枚の場合は、例えば有利区間移行抽選や押し順ナビ等の有利区間に関する処理が行われない。なお、ボーナス遊技状態「RBB5」、「RBB6」は、規定数が2枚であるため、賭け数が3枚では遊技ができない。
(有利区間の説明)
図7を参照しながら、有利区間について説明する。なお、図7は、本発明の実施形態に係る遊技機における有利区間の状態を説明するための説明図である。
遊技機10の遊技において、「非有利区間」及び「有利区間」がある。ここで、「有利区間」とは、AT状態に移行するか否かを抽選するAT移行抽選が行われる状態、及び、AT状態が実行される区間である。なお、「非有利区間」は「有利区間」以外の状態である。つまり、「非有利区間」においては、AT移行抽選が行われず、AT状態が実行されることもない。
ここで、AT状態とは、役抽選手段210による役抽選で決定された役を成立(入賞)させるための情報を遊技者に対して報知する遊技状態である。具体的には、上述したストップスイッチ21L、21C、21Rの押し順を報知する遊技状態である。AT状態では決定された小役をとりこぼすことを防止できることから、遊技者にとって有利な遊技状態である。したがって、「有利区間」は「非有利区間」に比べて、遊技者にとって有利であるといえる。
本実施形態では、「非有利区間」において役抽選により予め定められた役に当選した場合に、有利区間移行抽選がなされてこの有利区間移行抽選に当選すると、「有利区間」に移行する。なお、本実施形態において、有利区間移行抽選の当選確率は、比較的高確率に設定されており、「非有利区間」において数ゲームが行われることで「有利区間」に移行するように設定されている。
また、上述したように、遊技状態がボーナス内部中状態である「RT1」(RBB1F、RBB2F、RBB3F、RBB4F)では、賭け数が3枚及び2枚のいずれであっても有利区間移行抽選がなされないように設定されている。したがって、「有利区間」に移行する可能性はない。
また、上述したように、遊技状態がボーナス内部中状態である「RT2」(RBB5F、RBB6F)では、賭け数が3枚であれば有利区間移行抽選がなされるように設定されている。したがって、賭け数を3枚として遊技をしていれば、有利区間移行抽選がなされ、「有利区間」に移行する可能性がある。
また、上述したように、ノーマル遊技状態では、賭け数が3枚であれば有利区間移行抽選がなされるように設定されている。しかし、ノーマル遊技状態から「RT1」(RBB1F、RBB2F、RBB3F、RBB4F)に移行した場合は、賭け数が3枚であっても2枚であっても有利区間移行抽選がなされない。そのため、遊技者は、ノーマル遊技状態においては、「RT1」(RBB1F、RBB2F、RBB3F、RBB4F)に移行しないように、賭け数を2枚として遊技することが好ましい。つまり、遊技者は、ノーマル遊技状態では、シングルベットスイッチ19を2回操作することにより、「RT2」(RBB5F、RBB6F)へ移行することを狙うことが好ましい。
なお、本実施形態では、「非有利区間」において、まず有利区間移行抽選を行い、さらに有利区間移行抽選で当選することにより「有利区間」に移行することとしたが、例えば有利区間移行抽選を行うことなく、「非有利区間」において予め定められた役に当選することにより「有利区間」に移行することとしてもよい。
また、上述したように、区間報知ランプ37は、「有利区間」に移行することで点灯する。具体的には、有利区間へ移行する契機となるゲームにおいて、リール13L、13C、13Rがすべて停止した後に点灯する。なお、区間報知ランプ37の点灯タイミングは、これに限定されず、例えば、「有利区間」において第1AT状態に移行した時に点灯することとしてもよい。
(有利区間)
上述したように、「有利区間」は、「非有利区間」に比べて遊技者にとって有利である。ただし、「有利区間」全体として「非有利区間」よりも有利であって、「有利区間」の一部状態において「非有利区間」よりも有利でない場合があってもよい。
「非有利区間」から「有利区間」に移行した後に所定の上限ゲーム数(例えば1500ゲーム)を消化した場合は、「非有利区間」に移行する。つまり、上限ゲーム数に到達したことを条件として、「有利区間」は終了して「非有利区間」に移行する。メイン制御基板200は上限ゲーム数カウンタを備えており、「有利区間」におけるゲーム数を計数している。そして、所定の上限ゲーム数である1500ゲームに到達した場合は、有利区間制御手段260は「有利区間」を「非有利区間」に移行させる。
また、「有利区間」において、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前であっても、遊技者が予め定められた所定枚数(例えばいわゆるMY2400枚)のメダルを獲得した場合は、「有利区間」から「非有利区間」に移行する。メイン制御基板200は、「有利区間」における投入枚数と払出枚数とを計数しており、所定枚数(MY2400枚)のメダルが獲得された場合は、有利区間制御手段260は「有利区間」を「非有利区間」に移行させる。
ここで、「非有利区間」には通常状態しかないが、「有利区間」には通常状態以外に、CZ(チャンスゾーン)状態、第1AT状態、第2AT状態、特化状態(上乗せ状態)及び引戻ゾーン状態が含まれる。なお、「非有利区間」における通常状態を非有利区間通常状態といい、「有利区間」における通常状態を有利区間通常状態という。このように「非有利区間」には非有利区間通常状態しかないことから、「非有利区間」から「有利区間」へ移行するとは、非有利区間通常状態から「有利区間」へ移行することである。具体的には、非有利区間通常状態から有利区間通常状態に移行する。なお、有利区間通常状態は非有利区間通常状態から継続した通常状態であり、いずれも通常状態である。例えば、演出制御手段320により実行される演出は、有利区間通常状態及び非有利区間通常状態のいずれも同じである。
(有利区間通常状態)
「非有利区間」から「有利区間」に移行した場合、すなわち非有利区間通常状態から有利区間通常状態に移行した場合は、通常、高確、超高確のいずれの状態に移行するかを抽選により決定する。ここで、通常、高確及び超高確は、互いに、CZ状態に移行する期待度が異なる。具体的には、通常に比べて高確の方がCZ状態に移行する期待度が高く、高確に比べて超高確の方がCZ状態に移行する期待度が高い。つまり、CZ状態に移行する期待度は、超高確が最も高く、高確が超高確の次に高く、通常が最も低い。
有利区間通常状態では、第1AT状態移行抽選(有利区間通常状態中)及びCZ状態移行抽選の2つの抽選が行われる。なお、これらの抽選はスタートスイッチ20が操作された時に行われることとすればよい。
第1AT状態移行抽選(有利区間通常状態中)は、役抽選により予め定められた当選役に当選した場合に行われる抽選であり、第1AT状態へ移行するか否かを抽選するものである。この第1AT状態移行抽選(有利区間通常状態中)に当選した場合は、第1AT状態へ移行するまでに行われるゲーム数が抽選により決定され、このゲーム数が消化されると第1AT状態へ移行する。
また、第1AT状態移行抽選(有利区間通常状態中)に当選しなかった場合において、CZ状態に移行する期待度が昇格するか否かの抽選が行われる。つまり、通常である場合は、高確又は超高確に昇格するか否かの抽選が行われ、この抽選に当選すれば高確又は超高確に昇格する。また、高確である場合は、超高確に昇格するか否かの抽選が行われ、この抽選に当選すれば超高確に昇格する。
CZ状態移行抽選は、上記CZ状態に移行する期待度が昇格するか否かの抽選が行われた後に行われる。この抽選によりCZ状態に移行するか否かが決定される。また、CZ状態に移行することが決定された場合はCZ状態に移行するまでのゲーム数が決定され、このゲーム数が消化された後にCZ状態へ移行する。
(CZ状態)
CZ状態(チャンスゾーン)は、予め定められた遊技数(例えば20ゲーム)の間実行され、有利区間通常状態に比べて第1AT状態へ移行する期待度の高い状態である。具体的には、役抽選により予め定められた当選役に当選した場合に行われる抽選であり、第1AT状態へ移行するか否かを抽選する第1AT状態移行抽選(CZ状態中)がCZ状態においても実行される。そして、有利区間通常状態において実行される第1AT状態移行抽選(有利区間通常状態中)に比べて、CZ状態において実行される第1AT状態移行抽選(CZ状態中)の方が、当選確率が高くなるように設定されている。なお、このように第1AT状態移行抽選の当選確率を高くする以外に、有利区間通常状態よりもCZ状態の方が、第1AT状態移行抽選の回数が多く得られるようにする等して、有利区間通常状態に比べてCZ状態の方が第1AT状態へ移行する期待度が高くなるようにしてもよい。
ここで、CZ状態において、第1AT状態移行抽選(CZ状態中)及びCZポイント抽選が行われる。これらの抽選はスタートスイッチ20が操作された時に行われることとすればよい。また、CZ状態において行われる抽選はこれらの抽選に限定されることはない。また、これらの抽選は行われなくてもよい。
第1AT状態移行抽選(CZ状態中)は、CZ状態において10ゲームが消化された後に行われる。つまり、CZ状態の11ゲーム目から第1AT状態移行抽選(CZ状態中)が行われる。このように、第1AT状態移行抽選(CZ状態中)がCZ状態の11ゲーム目から行われることとしたことにより、10ゲームまでは第1AT状態に移行することがなく、CZ状態が開始してから複数ゲームにわたって継続する所定の演出を実行できる。
第1AT状態移行抽選(CZ状態中)において、第1AT状態への移行が決定した場合は、次のゲームから第1AT状態へ移行する。なお、これに限定されず、CZ状態の終了後に第1AT状態に移行することとしてもよい。また、第1AT状態移行抽選(CZ状態中)は、CZ状態において10ゲームが消化された後ではなく、CZ状態の開始後すぐに行われることとしてもよい。
CZポイント抽選は、第1AT状態移行抽選(CZ状態中)において第1AT状態への移行が決定されなかった場合(当選しなかった場合)に行われる抽選であり、獲得するCZポイントを抽選により決定する。そして、CZ状態中はこのCZポイントは累積して加算していき、所定の数のCZポイントを獲得した場合は第1AT状態へ移行するようにする。
CZ状態において、20ゲームが消化されると、有利区間通常状態に移行する。つまり、CZ状態に移行すると20ゲーム以内に第1AT状態に移行できないと、有利区間通常状態に再び戻ることとなる。なお、有利区間通常状態に戻る際に、通常、高確、超高確のいずれに移行するかが抽選により決定される。
(第1AT状態)
第1AT状態は、予め定められたゲーム数(例えば20ゲーム)の間実行される。第1AT状態において、ゲーム数が上乗せされることはない。第1AT状態においては、押し順ナビが行われる。つまり、ストップスイッチ21L、21C、21Rの押し順が報知され、遊技者は報知された押し順にしたがってストップスイッチ21L、21C、21Rを操作することにより、役抽選によって当選している小役に確実に入賞することとなる。これにより、決定された小役をとりこぼすことが防止されることから、遊技者にとって有利な遊技状態である。
なお、上述したように、本実施形態では、予め定められたゲーム数が消化されると第1AT状態が終了することとしたが、第1AT状態の終了条件はこれに限定されるわけではない。例えば、予め定められた枚数のメダルが払い出された場合に第1AT状態が終了することとしてもよいし、払い出されたメダルと投入されたメダルとの差が予め定められた枚数となった場合に第1AT状態が終了することとしてもよい。
また、第1AT状態において、第2AT状態移行抽選が行われる。なお、この抽選はスタートスイッチ20が操作された時に行われることとすればよい。第2AT状態移行抽選に当選した場合は、第1AT状態終了後に第2AT状態に移行する。一方、第2AT状態移行抽選において当選しなかった場合は、第1AT状態終了後に非有利区間通常状態に移行する。
(第2AT状態)
第2AT状態は、予め定められたゲーム数(例えば40ゲーム)の間実行される。第2AT状態においては、第1AT状態と同様に、上述した押し順ナビが行われる。つまり、ストップスイッチ21L、21C、21Rの押し順が報知され、遊技者は報知された押し順にしたがってストップスイッチ21L、21C、21Rを操作することにより、役抽選によって当選している小役に確実に入賞することとなる。これにより、決定された小役をとりこぼすことが防止されることから、遊技者にとって有利な遊技状態である。
なお、第2AT状態は第1AT状態とは異なり、後述するように特化状態に移行して実行されるゲーム数が上乗せされる場合があるが、さらに、例えば第2AT状態に移行したことにより実行されるゲーム数が上乗せされる場合があることとしてもよい。つまり、第2AT状態の開始前に実行されるゲーム数が上乗せされることとしてもよい。例えば、第2AT状態に移行した際に抽選が行われ、その抽選に当選した場合は実行されるゲーム数が上乗せされることとすればよい。これにより、特化状態に移行しなくとも、40ゲームよりも多くゲームを実行できることとなる。
なお、第2AT状態では、第1AT状態と異なり、実行されるゲーム数が増加する場合がある。具体的には、後述する特化状態に移行して、実行されるゲーム数が上乗せされる場合がある。また、後述する引戻ゾーン状態に移行して、第2ATゲーム状態が継続することが決定される場合がある。
ここで、第2AT状態において、特化状態移行抽選が行われる。なお、この抽選はスタートスイッチ20が操作された時に行われることとすればよい。特化状態移行抽選に当選した場合は、第2AT状態から特化状態に移行する。特化状態移行した場合は、第2AT状態におけるゲーム数を上乗せするか否かについて抽選(上乗せ抽選)し、この抽選に当選してゲーム数を上乗せすることが決定した場合は、さらに、上乗せするゲーム数を決定するための抽選(上乗せゲーム数抽選)を行い、この抽選により決定された上乗せするゲーム数が予め定められた第2AT状態におけるゲーム数に追加される。
なお、特化状態では、上乗せ抽選及び上乗せゲーム数抽選を行い、ゲーム数の上乗せが行われることとしたが、これに限定されず、例えば、ストック抽選が行われることとしてもよい。具体的には、特化状態においてストック抽選に当選すれば、第2AT状態が1セット追加されることとなる。つまり、実行されているセットの終了後も引き続き第2AT状態を1セット行うことができることとなる。また、複数セットの追加が可能であり、ストック抽選に当選した際にセット数についても決定されることとしてもよい。これにより、例えば、ストック抽選において2セット追加されることが決定された場合は、2セット分のゲーム数である80ゲームが追加されたこととなる。このように、特化ゾーンに移行してストック抽選に当選すれば、第2AT状態において実行可能な予め定められたゲーム数である40ゲームよりも多くのゲームを実行できる。
特化状態において、上記上乗せ抽選に当選しなかった場合は、特化状態から第2AT状態に移行する。また、特化状態において上記上乗せゲーム数抽選により上乗せするゲーム数が決定した場合も特化状態から第2AT状態に移行する。
第2AT状態において、予め定められたゲーム数が消化された場合、あるいは、上乗せ抽選によりゲーム数を上乗せすることが決定した場合は予め定められたゲーム数に上乗せゲーム数抽選によって決定されたゲーム数を追加したゲーム数が消化された場合は、第2AT状態が終了し、引戻ゾーン状態に移行する。
引戻ゾーン状態において、継続抽選が行われる。この継続抽選は、再び第2AT状態が継続されるか否かを抽選するものである。この継続抽選に当選した場合は、引戻ゾーン状態から第2AT状態に移行し、再び第2AT状態が開始される。また、この継続抽選に当選しなかった場合は、引戻ゾーン状態から非有利区間通常状態に移行する。
(遊技の基本的な流れの説明)
図8を参照して、メイン制御基板200が単位遊技ごとに実行する遊技制御処理について説明する。なお、図8は、本発明の実施形態に係る遊技機における遊技の流れの一例を示すフローチャートである。
メイン制御基板200において、まず、スタートスイッチが操作されたか否かが判断される(ステップS1001)。なお、このステップS1001の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御基板200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(2枚又は3枚)に達しているか否かの判定が行われる。
スタートスイッチが操作されていない場合は(ステップS1001においてNO)、再びステップS1001が実行される。また、スタートスイッチが操作されている場合は(ステップS1001においてYES)、役抽選処理が実行される(ステップS1002)。なお、役抽選処理が実行された場合は役抽選の結果がメイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される。具体的には、送信手段270から受信手段310へ送信される。
ステップS1002の後、回転変動処理が実行される(ステップS1003)。具体的には、リール制御手段220による処理がなされ、リール13L、13C、13Rが回転変動し、所定の回転速度に達した後、ストップスイッチ21L、21C、21Rの操作があった場合はリール13L、13C、13Rの回転が停止する。そして、メイン制御基板200からサブ制御基板300へリール13L、13C、13Rの回転停止情報が送信される。
ステップS1003の後、停止図柄判定処理が実行される(ステップS1004)。具体的には、有効ライン9上の図柄8の組み合わせに対して所定の役の図柄8の組み合わせが揃っているか否かの入賞等の判定処理が実行される。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御基板200からサブ制御基板へ送信される。
ステップS1004の後、配当付与処理が実行される(ステップS1005)。具体的には、払出制御手段240により、停止図柄判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、払い出しが不要な場合には、払出処理は行われない。
(装飾シート40における演出)
上述したように、遊技機10において、発光装置41が装飾シート40に光を照射することにより演出が実行される。まず、図9を参照しながら、発光装置41及び装飾シート40等の配置について説明する。図9は、本発明の実施形態に係る遊技機における発光装置及び装飾シート等の配置について説明するために模式的に示した斜視図である。なお、図9は、発光装置41及び装飾シート40の周辺の構成を抜き出して模式的に示したものであり、装飾シート40、発光装置41、ハウジング46及び下パネル4のみを図示し、これら以外の部材については図示していない。また、ハウジング46の内部は、実際には下パネル4及び装飾シート40により外側から視認困難であるが、下パネル4及び装飾シート40を破線で示して、ハウジング46の内部についても図示している。
図9において、下パネル4が最も前側に位置しており、遊技者は下パネル4側から発光装置41側への方向に向かって遊技を行うこととなる。また、実際には、下パネル4の一方の主面のみが遊技機10の外部に露呈しており、それ以外の部材である装飾シート40、発光装置41及びハウジング46は、遊技機10の内部に配置されている。なお、上述したように、下パネル4が外側であり装飾シート40が内側であるように、これらが重なって配置されているが、下パネル4は透明であることから、遊技者は下パネル4を介して装飾シート40を視認可能である。
赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bを備えた発光装置41は、装飾シート40に対して光を照射可能となるように配置されている。具体的には、発光装置41はハウジング46内に収納されており、ハウジング46において装飾シート40と対向する箇所に発光装置41が設置され、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bが発光した場合は光が装飾シート40に向かって照射される。また、ハウジング46は発光装置41からの光を集光して装飾シート40に照射する構成である。具体的には、ハウジング46の上下の内側面46a及び左右の内側面46bは、それぞれ前側に進むにしたがって互いに間隔が広がるようにテーパー状に形成されている。また、ハウジング46の内側面46a、46bは、光が低損失で反射するように鏡面とされている。これにより、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bから発せられた光はハウジング46により集光されて装飾シート40に照射される。つまり、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bから装飾シート40に直接照射されなかった光も、ハウジング46の内側面46a、46bで反射して装飾シート40へと照射される。これにより、発光装置41からの光は高い効率で装飾シート40に照射される。なお、図9において発光装置41は1つであるが、このような構成に限定されるわけではない。例えば、1つのハウジング46に複数の発光装置41が収納されている構成としてもよい。一般的に、下パネル4に光を照射するための発光装置41は複数設置される。
上述したように、遊技機10によれば、装飾シート40に光を照射する発光装置41を収納するハウジング46が1つであることから、複数のハウジング46を設置し、それぞれのハウジング46内に発光装置41を設ける場合に比べて部品点数が少なくなるため、部品コストを低下させることができる。
上述したように、発光装置41はサブ制御基板300の演出制御手段320により制御されており、遊技に応じて赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bが発光する。赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bが発光することにより、装飾シート40に表示される図柄が変化し、演出が実行される。
次に、図10及び図11を参照しながら、装飾シート40の構成について説明する。図10は、本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートの構成を説明するための下パネルの一部の拡大図である。また、図11は、本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートの構成を示す断面図である。
ここで、図10は、図1に示す下パネル4の左下の部分についての拡大図である。上述したように、下パネル4は透明であることから、図10に示すように、下パネル4の後側にある装飾シート40が視認可能である。
図10に示すように、装飾シート40は、下パネル4と共に枠4aに嵌まり込んで設置されている。なお、下パネル4は無色透明であることから、遊技者は、下パネル4を介して装飾シート40を視認することとなる。この装飾シート40は、光の透過特性が互いに異なる3種類の領域を備えている。具体的には、図10に示すように、装飾シート40は、特定色光である赤色光のみを透過する特定領域47と、少なくとも規定色光である青色光を透過する規定領域49と、赤色光及び青色光のいずれも透過しない不透過領域48を備えている。より具体的には、特定領域47は赤色透明である領域であり、規定領域49は無色透明である領域であり、不透過領域48は黒色である領域である。特定領域47は赤色透明であることから特定色光である赤色光を透過可能であるが、規定色光である青色光を透過することはない。また、規定領域49は無色透明であることから規定色光である青色光だけでなく、特定色光である赤色光も透過する。また、不透過領域48は、特定色光である赤色光及び規定色光である青色光のいずれも透過することはない。
これら特定領域47、不透過領域48及び規定領域49の構成について説明する。図11に示すように、装飾シート40は、無色透明の基材40aの一方の主面にインクにより印刷層が形成された構成である。つまり、基材40a上に赤色インク40bが印刷により形成された箇所は特定領域47であり、基材40a上に遮光インク40cが印刷により形成された箇所は不透過領域48であり、基材40a上において印刷がなされずにインクが形成されていない箇所が規定領域49である。なお、図11において、遊技機10に装飾シート40を搭載した状態において、基材40aにおいて、赤色インク40b及び遮光インク40cが形成された側が遊技機10の後側(奥側)であり、赤色インク40b及び遮光インク40cが形成されていない側が遊技機10の前側(正面側)である。発光装置41は、装飾シート40における赤色インク40b及び遮光インク40cが形成された側に配置されており、赤色インク40b及び遮光インク40cが形成された側から装飾シート40に光を照射する。また、下パネル4は、基材40a側に配置される。
ここで、基材は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の透明の樹脂とすればよい。また、赤色インク40bは赤色透明であり、赤色光を透過可能である。また、遮光インク40cは例えば黒色のインクであり、遮光性を有しており光を透過させることがない。また、規定領域49にはインクが形成されないこととしたが、例えば無色透明のインクを印刷により形成することとしてもよい。なお、図11において、赤色インク40bと遮光インク40cとは前後方向に重なって形成されてはいないが、実際に基材40aに赤色インク40b及び遮光インク40cを印刷により形成する際に、これらの境界付近において前後方向に重なって形成される可能性がある。なお、赤色インク40b及び遮光インク40cが前後方向に重なった個所は、遮光インク40cにより光を透過することがないため、不透過領域48となる。
次に、装飾シート40における、特定領域47、不透過領域48及び規定領域49の配置について説明する。図10に示すように、装飾シート40において、不透過領域48は、特定領域47及び規定領域49のいずれとも隣接するように配置されている。また、不透過領域48は、特定領域47を囲むように配置され、さらに不透過領域48を囲むように規定領域49が配置されている。また、装飾シート40において、特定領域47の面積は、規定領域49よりも大きい。
具体的には、周囲を不透過領域48により囲まれた特定領域47が複数あり、これらの間に規定領域49が形成されている。複数の特定領域47の形状は、同一ではなく、これらは不規則に配置されている。また、これら複数の特定領域47は、装飾シート40における大部分を占めており、装飾シート40における特定領域47が形成された範囲の面積は、不透過領域48及び規定領域49が形成された範囲の面積に比べて大きい。
ここで、上述したように、不透過領域48は、特定領域47を囲むように配置されているとしたが、「囲む」とは、不透過領域48が特定領域47の周りに連続的に存在する状態に限定されるわけではない。例えば、不透過領域48が部分的に切断されて特定領域47の周りに存在している場合でも、不透過領域48が特定領域47を囲むように配置されているといえる。また、装飾シート40の縁部に存在する特定領域47については、縁部側において不透過領域48が存在しないこととなるが、このような場合であっても縁部以外の部分において不透過領域48に囲まれているのであれば、不透過領域48が特定領域47を囲むように配置されているといえる。例えば、図10に示す領域A内において、枠4aに接して配置されていることから、外周の一部に不透過領域48が配置されていない特定領域47が存在するが、このような特定領域47についても不透過領域48により囲まれているといえ、不透過領域48は、特定領域47を囲むように配置されているといえる。なお、上述したように、不透過領域48を囲むように規定領域49が配置されているとしたが、この場合の「囲む」も同様である。
次に、図12を参照しながら、装飾シート40における演出について説明する。図12は、本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートの表示について説明するための図であって、図12(a)は赤色光を照射した場合の装飾シートの表示を示し、図12(b)は青色光を照射した場合の装飾シートの表示を示す。ここで、遊技機10において、装飾シート40の前側には下パネル4が配置されているが、下パネル4は無色透明であることから遊技者からは装飾シート40が視認できることとなる。そこで、下パネル4については図示及び説明を省略する。なお、後述する図13、図15及び図16についても同様に、下パネル4については図示及び説明を省略する。
遊技機10において、発光装置41により赤色光を装飾シート40に照射した場合の装飾シート40の表示について説明する。発光装置41が赤色光を照射する場合は、赤色LED41Rのみが発光し、緑色LED41G及び青色LED41Bは発光しない。発光装置41が赤色光を装飾シート40に照射した場合は、図12(a)に示すように、赤色光が赤色透明である特定領域47を透過することから、特定領域47は赤色に明るく表示されて発光図柄を形成する。また、赤色光は不透過領域48を透過しないことから、不透過領域48は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、赤色光は無色透明である規定領域49を透過することから、規定領域49も赤色に明るく表示されて発光図柄を形成する。これにより、装飾シート40は、赤色に光る領域が大部分となり、赤色の領域に黒色の環状の領域が描かれたような図柄が表示される。なお、発光図柄とは、明るく表示される図柄であり、遮光図柄とは黒色で表示される図柄である。
次に、遊技機10において、発光装置41により青色光を装飾シート40に照射した場合の装飾シート40の表示について説明する。発光装置41が青色光を照射する場合は、青色LED41Bのみが発光し、赤色LED41R及び緑色LED41Gは発光しない。発光装置41が青色光を装飾シート40に照射した場合は、図12(b)に示すように、青色光は赤色透明である特定領域47を透過しないことから、特定領域47は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、青色光は不透過領域48を透過しないことから、不透過領域48は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、青色光は無色透明である規定領域49を透過することから、規定領域49は青色に明るく表示されて発光図柄を形成する。なお、特定領域47及び不透過領域48は隣接していることから、これらは一体となって黒色に表示されて遮光図柄を形成する。これにより、装飾シート40は、黒色の領域が大部分となり、黒色の領域に青色の網目状の領域が描かれたような図柄が表示される。
つまり、発光装置41により赤色光を照射した場合は特定領域47が赤色に明るく表示されて発光図柄となり、不透過領域48が黒色に表示されて遮光図柄となり、特定領域47及び不透過領域48は互いに異なるのに対して、発光装置41により青色光を照射した場合は特定領域47及び不透過領域48が共に黒色で表示されて、これらが一体化した遮光図柄となる。また、規定領域49は、発光装置41から照射された光をそのまま透過し、赤色及び青色のいずれかで明るく表示されて発光図柄となる。このように、遊技機10によれば、発光装置41から照射する光の色を変えるという簡単な動作により、装飾シート40に表示される図柄を大きく変化させることができる。これにより、遊技者が受ける印象が大きく変化する。また、装飾シート40及び発光装置41の構成についても、簡単な構成であることから、製造コストの増加を抑制することができる。
また、不透過領域48は発光装置41から照射された光の色にかかわらず黒色に表示されるが、特定領域47及び規定領域49は発光装置41から照射された光の色に応じて異なる表示となる。ここで、不透過領域48は特定領域47及び規定領域49のいずれとも隣接して配置されていることから、特定領域47及び規定領域49は、不透過領域48を挟んで配置される。これにより、常時遮光図柄を形成する不透過領域48を挟んで、特定領域47及び規定領域49の表示は変化することから、不透過領域48に対して特定領域47及び規定領域49により形成される図柄が強調されることとなり、演出効果が高く、遊技の興趣を向上させることができる。
また、発光装置41から赤色光が照射された場合は、規定領域49よりも面積が大きい特定領域47が赤色に明るく表示されることから、特定領域47をより目立たせることができる。また、発光装置41から青色光が照射された場合は、特定領域47及び不透過領域48が黒色に表示され、これらに対して面積の小さい規定領域49は青色に明るく表示されることから、黒色の領域が青色で縁取りがなされたように表示されることとなる。このように、照射される光の色が変化することにより、装飾シート40に表示される図柄の変化がより強調される。それにより、演出の効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上述したように、発光装置41から赤色光が照射された場合は、特定領域47が赤色に明るく表示され、特定領域47を囲む不透過領域48は黒色に表示されるのに対して、発光装置41から青色光が照射された場合は、特定領域47及び不透過領域48が共に黒色で表示されて一体化することとなる。そのため、発光装置41から照射される光を赤色光から青色光に変化させると、遊技者は、あたかも特定領域47の面積が大きくなったように感じることとなる。これにより、特定領域47で構成される図柄に対する遊技者の印象を変化させることができる。このため、演出効果が高く、遊技の興趣を向上させることができる。
上述したように、遊技機10において、発光装置41から赤色光及び青色光のいずれかを照射することにより、装飾シート40において複数の図柄を表示する演出が実行できる。例えば、遊技機10において、遊技者にとって有利な遊技状態に移行した際や、メダルが大量に払い出された際等のなんらかの特典が付与された際に、これらの演出が実行されることとしてもよい。遊技者は、演出が実行されたことを認識すると、有利な特典が付与されることを期待することとなり、演出が実行された後に有利な遊技状態に移行したり、メダルが大量に払い出されたり等の特典が付与されると、有利な特典が付与されるかもしれないとの期待度が高まっているところに実際に特典が付与されることから、遊技を楽しむことができるため、遊技の興趣が向上する。
また、発光装置41から特定色光である赤色光が照射されている場合の方が、規定色光である青色光を照射されている場合に比べて特典が付与される期待度が高いこととすればよい。つまり、発光装置41から赤色光が装飾シート40に照射されて実行される演出時の方が、青色光が装飾シート40に照射されて実行される演出時よりも、遊技者にとってより有利な状態であることとすればよい。上述したように、青色光が照射されている場合よりも赤色光が照射されている場合の方が、装飾シート40において明るく表示される領域の面積が大きいことから、遊技者にとっても、有利な特典が付与されることを予測でき、より期待度が高くなる。
例えば、非有利区間通常状態から有利区間通常状態における高確状態に移行した場合は、発光装置41から青色光が装飾シート40に照射される演出を実行し、非有利区間通常状態から有利区間通常状態における超高確状態に移行した場合は、発光装置41から赤色光が装飾シート40に照射される演出が実行されることとすればよい。
また、発光装置41は、赤色光及び青色光だけでなく、これら以外の色の光を照射することが可能である。具体的には、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bのそれぞれが赤色光、緑色光及び青色光を発光することから、これらが発光する各光の強度を調整して混合することにより、発光装置41は様々な色の光を照射することができる。
例えば、白色光を照射するためには、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bのそれぞれが赤色光、緑色光及び青色光を発光して混合すればよい。また、発光装置41において、赤色光及び緑色光の2つの光を混合させると、黄色光が照射される。また、発光装置41において、緑色光及び青色光の2つの光を混合させるとシアン色光が照射される。また、発光装置41において、青色光及び赤色光の二つの光を混合させると、赤紫色光が照射される。このように、赤色光、緑色光及び青色光における混合する光の組合せと、各光の強度を調整することにより、他の色の光についても照射可能である。
ここで、図13を参照しながら、発光装置41から装飾シート40に白色光を照射した場合の装飾シート40に表示される図柄について説明する。図13は、本発明の実施形態に係る遊技機における装飾シートにおいて、白色光を照射した場合の表示について説明するための図である。
発光装置41が白色光を照射する場合は、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bがそれぞれ発光する。これにより、赤色光、緑色光及び青色光が混合されて白色光となり、装飾シート40に照射される。発光装置41が白色光を装飾シート40に照射した場合は、図13に示すように、白色光の内、赤色光の成分のみが赤色透明である特定領域47を透過することから、特定領域47は赤色に明るく表示されて発光図柄を形成する。また、不透過領域48を白色光は透過しないことから、不透過領域48は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、無色透明である規定領域49は白色光を透過することから、規定領域49は白色に明るく表示されて発光図柄を形成する。
このように、発光装置41から白色光が照射された場合は、装飾シート40において赤色で明るく表示される発光図柄及び白色で明るく表示される発光図柄と、黒色で表示される遮光図柄とが形成される。これにより、発光装置41から赤色光または青色光が照射された場合とは異なる図柄が表示されることとなり、遊技機10においてより複雑な演出が実行可能となる。赤色光及び青色光が照射された演出が行われる場合以外において、白色光が照射される演出を行えばよい。
また、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bが発光する光の強度を制御することにより、発光装置41から照射される光の色が変化し続けるようにしてもよい。この場合は、照射される光に赤色光の成分が含まれていれば、赤色透明である特定領域47を透過することから、特定領域47は赤色に明るく表示されて発光図柄を形成する。また、光は不透過領域48を透過しないことから、不透過領域48は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、無色透明である規定領域49は光の色が変化し続けて、色が変化する発光図柄を形成することとなる。なお、規定領域49において光の色が変化することから、遊技者が「虹」や「グラデーション」を連想させるように発光装置41が照射する光の色を制御してもよい。つまり、いわゆるレインボー表示及びグラデーション表示とすればよい。このような表示は、遊技者に強い印象を与えることから、このような演出が行われた場合は、特に有利な遊技状態であると遊技者の期待度が高まる。したがって、例えば、第1、第2AT状態に移行した場合等に、このような演出が行われることとすればよい。
(他の実施形態に係る装飾シート40における演出)
装飾シート40における演出について説明したが、本発明において、規定領域が無色透明に限定されるわけではない。例えば、規定領域49を青色透明であることとし、規定領域は規定色光である青色光のみを透過可能であることとしてもよい。図13、図14及び図15を参照しながら、他の実施形態に係る装飾シート40における演出について説明する。なお、他の実施形態は、規定領域が無色透明ではなく青色透明である点で上述した実施形態とは異なるが、その他の構成は同様である。そこで、上述した実施形態と同様の部材については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図14は、本発明の他の実施形態に係る遊技機における装飾シートの構成を示す断面図である。また、図15は、本発明の他の実施形態に係る遊技機における装飾シートの表示について説明するための図であって、図15(a)は赤色光を照射した場合の装飾シートの表示を示し、図15(b)は青色光を照射した場合の装飾シートの表示を示す。また、図16は、本発明の他の実施形態に係る遊技機における装飾シートにおいて、白色光を照射した場合の表示について説明するための図である。
他の実施形態に係る装飾シート40の基材40aにおいて、規定領域49aには青色透明である青色インク40dが印刷により形成されている。これにより、規定領域49aは青色透明であり、青色光を透過するが他の光は透過しない。
次に、図15を参照しながら、装飾シート40における演出について説明する。遊技機10において、発光装置41により赤色光を装飾シート40に照射した場合の装飾シート40の表示について説明する。発光装置41が赤色光を装飾シート40に照射した場合は、図15(a)に示すように、赤色光が赤色透明である特定領域47を透過することから、特定領域47は赤色に明るく表示されて発光図柄を形成する。また、赤色光は不透過領域48を透過しないことから、不透過領域48が黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、赤色光は青色透明である規定領域49aを透過しないことから、規定領域49aも黒色に表示されて遮光図柄を形成する。なお、不透過領域48及び規定領域49aは隣接していることから、これらは一体となって黒色に表示されて遮光図柄を形成する。これにより、装飾シート40には、赤色に光る領域が大部分となり、赤色の領域に黒色の網目状の領域が描かれたような図柄が表示される。
遊技機10において、発光装置41により青色光を装飾シート40に照射した場合の装飾シート40の表示について説明する。発光装置41が青色光を装飾シート40に照射した場合は、図15(b)に示すように、青色光は赤色透明である特定領域47を透過しないことから、特定領域47は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、青色光は不透過領域48を透過しないことから、不透過領域48は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、青色光は青色透明である規定領域49aを透過することから、規定領域49aは青色に明るく表示されて発光図柄を形成する。なお、特定領域47及び不透過領域48は隣接していることから、これらは一体となって黒色に表示されて遮光図柄を形成する。これにより、装飾シート40は、黒色の領域が大部分となり、黒色の領域に青色の網目状の領域が描かれたような図柄が表示される。
つまり、発光装置41により赤色光を照射した場合は特定領域47が赤色に明るく表示されて発光図柄となり、不透過領域48及び規定領域49aが黒色に表示されて、これらが一体化した遮光図柄となる。これに対して、発光装置41により青色光を照射した場合は規定領域49aが青色に明るく表示されて発光図柄となり、特定領域47及び不透過領域48が共に黒色で表示されて、これらが一体化した遮光図柄となる。したがって、発光装置41により赤色光を照射した場合及び青色光を照射した場合のいずれにおいても、装飾シート40には、網目状の領域が描かれたような図柄が表示される。しかし、赤色光が照射された場合は、赤色に光る領域が大部分となり、赤色の領域に黒色の網目状の領域が描かれたような図柄が表示されるのに対して、青色光が照射された場合は、黒色の領域が大部分となり、黒色の領域に青色の網目状の領域が描かれたような図柄が表示される。このように、赤色光が照射された場合と、青色光が照射された場合とでは、装飾シート40に表示される図柄が大きく異なる。
また、赤色光が照射された場合は、不透過領域48及び規定領域49aが一体化した図柄となるのに対して、青色光が照射された場合は、特定領域47及び不透過領域48が一体化した図柄となる。このため、赤色光が照射された場合と、青色光が照射された場合とでは、あたかも特定領域47で示される図柄の面積が異なっているように見えることとなる。
このように、遊技機10によれば、発光装置41から照射する光の色を変えるという簡単な動作により、装飾シート40に表示される図柄を大きく変化させることができる。また、主に特定領域47で構成される図柄に対する遊技者の印象も変化させることができる。また、装飾シート40及び発光装置41の構成についても、簡単な構成であることから、製造コストが増加することはない。
また、他の実施形態においても、発光装置41は、赤色LED41R、緑色LED41G及び青色LED41Bのそれぞれが発光する赤色光、緑色光及び青色光を混合して各光の強度を調整することにより、様々な色の光を装飾シート40に照射することとしてもよい。
例えば、図16を参照しながら、発光装置41から装飾シート40に白色光を照射した場合の装飾シート40に表示される図柄について説明する。発光装置41が白色光を装飾シート40に照射した場合は、図16に示すように、白色光の内、赤色光の成分のみが赤色透明である特定領域47を透過することから、特定領域47は赤色に明るく表示される。また、不透過領域48を白色光は透過しないことから、不透過領域48は黒色に表示される。また、青色透明である規定領域49aは、白色光の内、青色光の成分のみ白色光を透過することから、規定領域49aは青色に明るく表示される。
このように、発光装置41から白色光が照射された場合は、装飾シート40において赤色で明るく表示される発光図柄及び青色で明るく表示される発光図柄と、黒色で表示される遮光図柄とが形成される。これにより、発光装置41から赤色光または青色光が照射された場合とは異なる図柄が表示されることとなり、遊技機10においてより複雑な演出が実行可能となる。
また、他の実施形態においても、発光装置41から照射される光の色が変化し続けるようにしてもよい。この場合は、照射される光に赤色光の成分が含まれていれば、赤色透明である特定領域47を透過することから、特定領域47は赤色に明るく表示されて発光図柄を形成する。また、光は不透過領域48を透過しないことから、不透過領域48は黒色に表示されて遮光図柄を形成する。また、照射される光に青色光の成分が含まれていれば、青色透明である規定領域49aを透過することから、規定領域49aは青色に明るく表示されて発光図柄を形成する。
上述したように、他の実施形態に係る遊技機10において、発光装置41から照射される光の色が異なることにより、装飾シート40に表示される図柄が異なることから、複雑な演出が実行可能となる。また、装飾シート40は容易に構成されることから、製造コストの増加を抑制することができる。
また、他の実施形態においても、上記実施形態と同様に、発光装置41から特定色光である赤色光が照射されている場合の方が、規定色光である青色光を照射されている場合に比べて特典が付与される期待度が高いこととすればよい。つまり、発光装置41から赤色光が装飾シート40に照射されて実行される演出時の方が、青色光が装飾シート40に照射されて実行される演出時よりも、遊技者にとってより有利な状態であることとすればよい。他の実施形態においても、青色光が照射されている場合よりも赤色光が照射されている場合の方が、装飾シート40において明るく表示される領域の面積が大きいことから、遊技者にとっても、有利な特典が付与されることを予測でき、より期待度を高めることとなる。
以上、本発明の実施形態及び他の実施形態に係る遊技機10について説明した。遊技機10によれば、製造コストを抑制できることから低コストであり、より複雑な演出を実行可能であることから、遊技者が楽しむことができる演出を実行できる。
なお、本発明に係る遊技機は、上述した実施形態及び他の実施形態に限定されるわけではなく、上記以外の構成を有していてもよい。例えば、実施形態及び他の実施形態では、特定色光を赤色光とし、規定色光を青色光としたが、特定色光は赤色光以外に緑色光及び青色光のいずれかでもよい。また、規定色光は青色光以外に赤色光及び緑色光のいずれかであり特定色光と異なればよい。また、特定色光及び規定色光に応じて特定領域47及び規定領域49、49aの色も異なるようにすればよい。上述したように、特定領域47は特定色光のみを透過し、規定領域49、49aは少なくとも規定色光が透過することとすればよい。なお、特定色光及び規定色光のそれぞれは、赤色光、緑色光及び青色光のいずれかでなくてもよい。例えば、赤色光、緑色光及び青色光のうち少なくとも2つの光の混合光でもよく、例えば、パープル(紫)色光でもよい。
また、装飾シート40を下パネル4の全面に配置することとしたが、装飾シート40の位置はこの位置に限定されるわけではない。例えば、中パネル3や中パネル3の上に配置される上パネル等に配置されることとしてもよく、遊技中に遊技者が認識しやすい位置に配置されればよい。また、下パネル4、中パネル3及び上パネルの全面ではなく、これらの一部に装飾シート40が配置されることとしてもよい。また、下パネル4、中パネル3及び上パネル以外の位置に装飾シート40が配置されてもよい。
また、各特定領域47の形状は、それぞれ同一でなく、不規則に配置されていることとしたが、すべての特定領域47の形状が同一であり、規則正しく配置されることとしてもよい。
また、装飾シート40による演出が実行される状態についても上記実施形態及び他の実施形態に限定されない。例えば、CZ状態において、所定の条件により第1AT状態に移行する期待度が変動することとし、この期待度が上昇した場合(有利な特典が付与された場合)に、発光装置41が発光して装飾シート40に表示される図柄が変化する演出が実行されることとしてもよい。なお、この期待度に応じて、発光装置41が照射する光の色を変化させることとすればよい。
また、例えば、第1AT状態及び第2AT状態の少なくともいずれかにおいて、所定の条件により押し順ナビが行われる確率が変動することとし、この押し順ナビが行われる確率が上昇した場合(有利な特典が付与された場合)に上記演出が行われることとしてもよい。なお、この確率に応じて、発光装置41が照射する光の色を変化させることとすればよい。
また、例えば、第2AT状態において、所定の条件により特化状態に移行する期待度が変動することとし、この期待度が上昇した場合(有利な特典が付与された場合)に上記演出が行われることとしてもよい。なお、この期待度に応じて、発光装置41が照射する光の色を変化させることとすればよい。
また、例えば、第1AT状態や、第2AT状態や、特化ゾーン等において、追加されるセット数を決定するストック抽選が行われることとし、このストック抽選により所定のセット数以上の追加が決定された場合(有利な特典が付与された場合)に、上記演出が行われることとしてもよい。また、引戻ゾーン状態において行われる継続抽選における当選確率は、第2AT状態において行われる継続率抽選に当選することで上昇することとし、この継続率抽選に当選して継続抽選における当選確率が上昇した場合(有利な特典が付与された場合)に上記演出が行われることとしてもよい。なお、この当選確率に応じて、発光装置41が照射する光の色を変化させることとすればよい。
また、例えば、AT状態の継続期待度やボーナス遊技状態に移行する期待度を示唆するために、上記演出が行われることとしてもよい。なお、これら期待度に応じて、発光装置41が照射する光の色を変化させることとすればよい。また、例えば、小役が成立したことを示唆するために、上記演出が行われることとしてもよい。なお、小役が成立した際のメダルの払出枚数に応じて、発光装置41が照射する光の色を変化させることとすればよい。
また、発光装置41から照射される光の色に応じて、装飾シート40に表示される図柄が変化する上記演出は、遊技機10における他の演出機器と連携して演出することとしてもよい。例えば、遊技機10が動作可能な役物を備えることとし、この役物の動作に応じて発光装置41から照射される光の色が変化し、装飾シート40に表示される図柄が変化することとしてもよい。また、役物が、装飾シート40に表示される図柄と似た図柄を有し、役物が動作することによりその図柄が変化することとし、役物の図柄の変化に応じて、発光装置41から照射される光の色が変化して装飾シート40に表示される図柄が変化することとしてもよい。また、液晶ディスプレイ16上の画像と、装飾シート40に表示される図柄が変化する上記演出とが連携するようにしてもよい。例えば、装飾シート40に表示される図柄は、ひび割れが生じているようにも見えることから、役物が有する図柄や液晶ディスプレイ16に表示される画像も、ひび割れが生じたようなものとして、これらが装飾シート40に表示される図柄と連続するように見えるような演出を行ってもよい。これにより、役物や液晶ディスプレイ16上の画像が、装飾シート40と一体となる演出が可能である。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
10 遊技機 40 装飾シート
41 発光装置 41R 赤色LED
41G 緑色LED40c 41B 青色LED
46 ハウジング 47 特定領域
48 不透過領域 49 規定領域

Claims (3)

  1. 光による演出を実行可能である遊技機であって、
    少なくとも、赤色、緑色及び青色のうちのいずれか2色の光をそれぞれ個別に発光可能である光源と、
    前記光源を収容し、前記光源からの光を集光するハウジングと、
    前記ハウジングにより集光された前記光が照射される装飾シートと、を備え、
    前記装飾シートは、光の透過特性が互いに異なる領域である、特定領域と、規定領域と、不透過領域と、を有し、
    前記特定領域は、前記2色の光の一方である特定色光を透過し、前記2色の光の他方である規定色光を透過しない領域であり、
    前記規定領域は、少なくとも前記規定色光を透過する領域であり、
    前記不透過領域は、前記特定色光及び前記規定色光を透過しない領域であり、
    前記不透過領域は、前記特定領域及び前記規定領域のいずれとも隣接し、かつ、前記特定領域を囲むように配置され、
    前記規定領域は、前記特定領域を囲むように配置された前記不透過領域を囲むように配置され、
    前記光源により発光される光が、前記特定色光及び前記規定色光のいずれかに切り替わることにより、前記装飾シートにより表示される図柄が変化する、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記規定領域は、前記特定色光も透過し、
    前記規定領域の面積は、前記特定領域の面積よりも小さい、ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技状態に応じて遊技者に対して特典が付与され、
    前記光源により発光される光が前記特定色光である場合の方が、前記光源により発光される光が前記規定色光である場合に比べて、前記特典が付与される期待度が高い、ことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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