JP2021005938A - 蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システム - Google Patents

蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021005938A
JP2021005938A JP2019118128A JP2019118128A JP2021005938A JP 2021005938 A JP2021005938 A JP 2021005938A JP 2019118128 A JP2019118128 A JP 2019118128A JP 2019118128 A JP2019118128 A JP 2019118128A JP 2021005938 A JP2021005938 A JP 2021005938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
power
current
voltage
power storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019118128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7185597B2 (ja
Inventor
敏郎 若林
Toshiro Wakabayashi
敏郎 若林
富弘 小口
Tomihiro Oguchi
富弘 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Corp filed Critical Nichicon Corp
Priority to JP2019118128A priority Critical patent/JP7185597B2/ja
Publication of JP2021005938A publication Critical patent/JP2021005938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7185597B2 publication Critical patent/JP7185597B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】コンセントに接続するだけで単相3線の片相に系統連系可能な蓄電装置および蓄電システムを提供する。【解決手段】商用電力系統の単相3線式の配電線におけるU相およびW相の電流を検知する電流センサ51、52と、U相O相間の電圧およびW相O相間の電圧を検知する電圧センサ53、54と、これらのセンサが検知したセンサ値を送信するセンサ値送信機55とをを備え、蓄電装置2は、接地付コンセント200を介して単相3線式の配電線に接続され、蓄電池10に対して充放電動作を行う電力変換部と、電力変換部を制御する制御回路とを有するパワーコンディショナ20と、センサ値送信機55から送信されたセンサ値を受信するセンサ値受信機24とを有し、制御回路は、センサ値に基づき電力変換部による充放電動作を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システムに関するものである。
従来より、深夜割安になる電力を利用して蓄電し、昼間の電力需要ピーク時に蓄電された電気を使ったり、突然の停電時における電力のバップアップとして蓄電された電気を使ったりすることを可能にする蓄電システムがある。
一般家庭の家屋で使用される100[V]の家電製品は、単相3線200[V]の片相であるU相またはW相を使用している。100[V]コンセントは、通常、U相、W相をバランスよく配線している。しかし、家屋によってはU相またはW相に偏って配線されているとか、あるいは、コンセントの配線は均等になっているが、接続される家電製品がどちらかの相に偏ってしまう、といった事象が発生する可能性があり、極端な例では、どちらかの一方の相にのみ家電製品が接続される可能性がある。
仮に、どちらかの一方の相にのみ負荷である家電製品が接続されている状況において、蓄電システムを単相3線200[V]の片相100[V]に系統連系させたとする。この際、系統連系している片相が無負荷で、系統連系していない相に負荷が接続されるとき、逆潮流が発生しないように制御するために系統連系している無負荷の相に対して、系統連系していない相の負荷分の電力を出力する必要がある。
このため、系統連系していない相の負荷が定格出力電力と同じ場合、中性線には定格出力電流の2倍の電流が流れるため、定格出力電流の2倍以上の許容電流の配線材料、ブレーカを使用する必要があり、コストアップ、また線材が太くなるため引き回しにも影響してしまう。そこで、中性線に流れる電流値が所定の許容値を超えないように、蓄電システムを制御する技術が提案されている。
従来における、この種の技術としては、特許文献1に記載されている技術のように、太陽電池等の直流電源から受けた直流電力を単相2線式の逆変換装置で交流に変換して、単相3線式の商用電力系統と連系して負荷に交流電力を供給する系統連系型逆変換装置において、中性線に流れる電流値を検出し、当該電流値が所定の許容値を超えないように交流出力を制御する技術が提案されている。
特許第3107687号公報
ところで、単相3線の片相100[V]に系統連系させる場合には、系統連系しない片相の電流、電圧を監視する必要がある。ここで、特許文献1に記載された技術によれば、中性線に中性線電流検出器(電流センサ)が設けられ、中性線電流検出器から延びる配線が系統連系型逆変換装置に接続されるため、サービスマンが配線工事を誤らない限り、系統連系型逆変換装置は中性線に流れる電流値を正確に把握することが可能である。また、特許文献1に記載の装置では単相2線200[V]を逆変換装置に引き込むため、引き込まれた2線間の電圧を監視すれば足りる。
その一方で、特許文献1に記載の装置では、系統の電流を監視するために電流センサと逆変換装置を接続するための制御線が必要となっていた。さらに、上記したように、特許文献1に記載の装置とは異なり、単相3線の片相100[V]に系統連系させる場合には、系統連系しない片相の電圧の監視のため、系統連系しない片相の線も装置内に引き込む必要があり(すなわち、系統連系する2線も含めて3線すべてを装置内に引き込む必要があり)、単相3線の片相100[V]に系統連系させる場合には、相応の配線工事が必要となっていた。
そこで、系統連系を容易にするために、蓄電装置に接地極付プラグを設けて、当該接地極付プラグを単相3線の片相100[V]コンセントに差し込み、商用電力系統との電力授受を行うことが考えられる。しかしながら、このようなコンセントに接続するだけで使用可能になる蓄電装置においては、コンセントに接続される2線のうちいずれが中性線(O相)であるかを判別することは極めて困難である。また、O相ではない線はU相またはW相のいずれかとなるが、そのいずれかを判別することも極めて困難である。
そのような困難な状況であるものの、コンセントに蓄電装置のプラグを差し込んだ際に、コンセントの2つの接続端子のいずれがO相に対応し、O相に対応しない接続端子がU相またはW相のいずれに対応するか正確に相判別できなければ、蓄電装置の充放電制御ができなくなるおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、コンセントに接続するだけで単相3線の片相に系統連系可能な蓄電装置および蓄電システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
蓄電装置を備えた蓄電システムであって、商用電力系統の単相3線式の配電線におけるU相およびW相の電流と、U相O相間の電圧およびW相O相間の電圧を検知するセンサと、前記センサが検知したセンサ値を送信する送信手段とを有する検出部を備え、前記蓄電装置は、接地付コンセントを介して前記単相3線式の配電線におけるU相O相間およびW相O相間のいずれかに接続され、蓄電池に対して充放電動作を行う電力変換部と、前記電力変換部を制御する制御回路とを有するパワーコンディショナと、前記送信手段から送信されたセンサ値を受信する受信手段とを有し、前記制御回路は、前記センサ値に基づき前記電力変換部による前記充放電動作を制御することを特徴としている。
この構成によれば、接地付コンセントに対する2つの接続端子の電位差を比較することによって、接地付コンセントの2つの接続端子のいずれがO相であるか判別可能になり、さらに、O相では接続端子の電圧または電流情報と、受信手段が受信した既知の電圧または電流情報とを比較することにより、O相ではない接続端子がU相であるかW相であるかを判別することができる。このため、O相を流れる電流を監視して、O相を流れる電流が所定値を超えないように充放電動作を制御することが可能になる。これにより、系統の電流を監視するため制御線の蓄電装置への引き込みが不要となり、コンセントに接続するだけで単相3線の片相に蓄電装置を系統連系させることが可能になる。
ここで、前記受信手段の受信状態を監視し、前記送信手段からの送信が途絶えたと判定した場合に前記電力変換部を停止および/または前記電力変換部を商用電力系統から切り離すことが好ましい。
接続相を判別する具体的な態様として、次のように構成することで蓄電システムの充放電制御が可能になる。すなわち、前記制御回路は、前記接地付コンセントにおける一方の接続端子の接地電位に対する電圧と、他方の接続端子の接地電位に対する電圧とを比較して、いずれの接続端子がO相に対応するかを判別し、O相に対応すると判別されなかった接続端子の電圧または電流情報と、前記受信手段が受信した前記センサ値に基づく電圧または電流情報とを比較して、前記接続端子がU相およびW相のいずれに対応しているかを判別する判別手段を有し、当該判別手段の判別結果に基づいて、前記充放電動作を制御することができる。
また前記蓄電装置は、U相およびW相のいずれかに系統連系し、前記センサは、系統連系した相の電流を測定する第1電流センサと、系統連系しない相の電流を測定する第2電流センサと、系統連系した相の電圧を測定する第1電圧センサと、系統連系しない相の電圧を測定する第2電圧センサと、を有し、前記制御回路は、前記第1電流センサの測定値と前記第2電流センサの測定値とに基づいて、O線に流れる電流値を計算し、当該電流値が予め設定しておいた値を超えないように制御してもよい。
蓄電システムが備える蓄電装置は、接地付コンセントを介して前記単相3線式の配電線におけるU相O相間およびW相O相間のいずれかに接続され、蓄電池に対して充放電動作を行う電力変換部と、前記電力変換部を制御する制御回路とを有するパワーコンディショナと、商用電力系統の単相3線式の配電線におけるU相およびW相の電流とU相O相間の電圧およびW相O相間の電圧を検知するセンサからのセンサ値を受信する受信手段とを有し、前記制御回路は、前記センサ値に基づき前記電力変換部による前記充放電動作を制御することを特徴としている。
この構成によれば、接地付コンセントに対する2つの接続端子の電位差を比較することによって、接地付コンセントの2つの接続端子のいずれがO相であるか判別可能になり、さらに、O相では接続端子の電圧または電流情報と、受信手段が受信した既知の電圧または電流情報とを比較することにより、O相ではない接続端子がU相であるかW相であるかを判別することができる。このため、O相を流れる電流を監視して、O相を流れる電流が所定値を超えないように充放電動作を制御することが可能になる。これにより、系統の電流を監視するため制御線の蓄電装置への引き込みが不要となり、コンセントに接続するだけで単相3線の片相に蓄電装置を系統連系させることが可能になる。
ここで、前記受信手段の受信状態を監視し、前記センサ値の受信がなくなったと判定した場合に前記電力変換部を停止および/または前記電力変換部を商用電力系統から切り離すことが好ましい。
また、U相およびW相のいずれかに系統連系し、前記制御回路は、前記受信手段が受信したセンサ値に基づいて、O線に流れる電流値を計算し、当該電流値が予め設定しておいた設定値を超えないように制御してもよい。
本発明によれば、コンセントに接続するだけで単相3線の片相に系統連系可能な蓄電装置および蓄電システムを提供することができる。
本発明の一実施形態における蓄電システム1の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における蓄電システム1の外観を示す説明図である。 リレー回路27の要部を示すブロック図である。 制御回路21の要部を示すブロック図である。 本実施形態の蓄電システム1に係るパワーコンディショナ20の系統配線への接続を示す説明図である。 蓄電システム1が系統連系しているU相に負荷がなく、系統連系していないW相に消費電力2[kW]の負荷がある場合を示す説明図である。 図6において、中性線の上限電流IcMAXを30[A]と設定した場合についての説明図である。 系統連系している相(U相)に負荷がある場合における充放電制御を説明するための説明図である。 系統連系している相(U相)に負荷がなく、系統連系していない相(W相)に負荷がある場合における充放電制御を説明するための説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における蓄電システムの構成を示すブロック図であり、図2は、本発明の一実施形態における蓄電システムの外観を示す説明図である。
[蓄電システム1の構成]
図1に示すように、蓄電システム1は、蓄電装置2と、電流・電圧検出部50と、を備えている。蓄電装置2は、蓄電池10と、パワーコンディショナ20と、家屋内外に設置された100[V]の接地付コンセント200に差し込み可能なプラグ40(図2参照)と、家電製品のプラグが差し込み可能な自立出力用コンセント42(図2参照)と、を備えている。
電流・電圧検出部50は、本発明の「検出部」として機能し、図1に示すように、電流センサ51、52と、電圧センサ53、54と、センサ値送信機55と、を備えている。電流・電圧検出部50は、分電盤100(図2参照)に設置される。
分電盤100には、図2に示すように、系統配線101と、主幹ブレーカ102と、複数の分岐ブレーカ103と、アース(接地)端子104と、電流・電圧検出部50、が備えられている。
系統配線101は、送電線から変圧器、引込線等によって家屋内に引き込まれた商用電力系統150からの商用電力を、家電製品に供給するための配線である。本実施形態における商用電力の配線方式は単相3線式であるため、系統配線101は、U相の配線と、O相の配線と、W相の配線との3線からなる。なお、以下の説明において、U相、W相の配線を単にU相、W相と称する場合がある。また、O相の配線をO相または中性線と称する場合がある。
分電盤100において系統配線101は複数の経路に分岐されている。分岐ブレーカ103の一次側には、U相、O相およびW相の分岐からO相と、U相およびW相のいずれかの2相の配線が接続され、分岐ブレーカ103の二次側から延びる系統配線101の末端に100[V]の接地付コンセント200が配設されている。アース端子104は、いわゆる、フレームグランド(FG)と称される端子であり、分電盤100の筐体を接地するものである。
電流・電圧検出部50の電流センサ51、52と電圧センサ53、54は、分岐ブレーカ103に対して一次側の系統配線101に配設されており、主幹ブレーカ102は、電流・電圧検出部50に対して一次側の系統配線101に配置されている。
電流・電圧検出部50の電流センサ51、52は、一般に、CT(カレントトランス)と称される電流を検知するセンサであり、電流センサ51はU相に取り付けられ、電流センサ52はW相に取り付けられる。電圧センサ53は、U相−O相間の電圧を検知し、電圧センサ54は、W相−O相間の電圧を検知する。電流センサ51、52および電圧センサ53、54が検出したセンサ値はセンサ値送信機55によって送信される。
センサ値送信機55は、電流センサ51、52および電圧センサ53、54から送信されたセンサ値を変調してセンサ値受信機24に対して無線または有線により送信する。
[パワーコンディショナ20の構成]
次に、パワーコンディショナ20について説明する。
パワーコンディショナ20は、制御回路21と、コンバータ22と、インバータ23と、センサ値受信機24と、リレー回路27と、を備えている。なお、センサ値受信機24はパワーコンディショナ外に設けてもよい。
制御回路21は、パワーコンディショナ20全体を制御するものである。
コンバータ22は、蓄電池10の放電による直流電圧を昇圧して、インバータ23に供給する。また、コンバータ22は、インバータ23からの直流電圧を降圧して蓄電池10に供給する。この降圧された直流電力が蓄電池10に供給されることによって、蓄電池10が充電される。
インバータ23は、コンバータ22によって昇圧された蓄電池10からの直流電力(放電電力)を交流電力に変換して、リレー回路27を介して一般負荷5および/または自立負荷(重要負荷)6に供給する、DC/AC動作を行う。また、インバータ23は、系統配線101から入力した交流電力を直流電力(充電電力)に変換し、コンバータ22を介して蓄電池10に供給する、AC/DC動作を行う。このように、本実施形態ではコンバータ22およびインバータ23が本発明の「電力変換部」として機能する。
センサ値受信機24は、センサ値送信機55から送信される電流センサ51、52および電圧センサ53、54のセンサ値の情報を受信し、復調して制御回路21に送信する。制御回路21は、受信したセンサ値に基づいて、蓄電装置2が単相3線のうちどの相に接続されたのか(どの相に系統連系しているのか)を判別することができる。
リレー回路27は、図3に示すように、インバータ23と商用電力系統150との接続、切り離しを行う連系リレー27aと、商用電力系統150と自立負荷6との接続、切り離しを行う連系時自立出力リレー27bと、インバータ23と自立負荷6との接続、切り離しを行う連系時自立出力リレー27cと、を備えている。なお、自立負荷6は、自立出力用コンセント42(図2参照)に接続された家電製品を指す。
このリレー回路27の切換え制御を行うことにより、例えば、商用電力系統150から自立負荷6に電力を供給したり、商用電力系統150から自立負荷6に電力を供給しつつ蓄電池10を充電したり、商用電力系統150から電力を供給せずに蓄電池10が放電した電力を自立負荷6に供給したりするなど、自立負荷6へ供給する電力の供給元を切り替えることが可能になる。
[相判別・極性判別]
図4は制御回路21の要部を示すブロック図であり、制御回路21は、CPU25と、比較器26と、を備えている。CPU25は、パワーコンディショナ20全体を制御する。比較器26は、蓄電装置2のプラグ40が接地付コンセント200に差し込まれた場合に、系統配線101のU相およびW相のいずれか一方と中性線(O相)の2つの接続端子と1つの接地端子にそれぞれ接続される。また、比較器26は、センサ値受信機24およびCPU25に接続されている。
まず、中性線の判別を行う。比較器26は、接地付コンセント200における接地端子に対する2つの接続端子の電位差を比較する。CPU25は、比較器26による比較結果、電位差が小さい方を中性線に対応する接続端子であると判別する。
次に、CPU25は、中性線ではない接続端子がU相であるかW相であるかの判別を行う。具体的には、CPU25は、中性線ではない接続端子の電圧情報(電圧値と位相)と、センサ値受信機24が受信した分電盤100側の既知の電圧情報(電圧値と位相)を比較する。これにより、中性線ではない接続端子に対応する相がU相であるのかW相であるのかを判別する。なお、中性線ではない接続端子がU相であるかW相であるかの判別を行うために、電圧情報に代えて電流情報(電流値と位相)を比較してもよい。
制御回路21は、相判別の結果に基づいて各種の設定を行い、蓄電装置2を動作可能な状態にする。これにより、接地付コンセント200であればどのコンセントにでも蓄電装置2の使用が可能になる。一方で、制御回路21は、センサ値送信機55とセンサ値受信機24とによる通信が途絶え、上記した判別ができなくなる場合、パワーコンディショナ20の充放電制御が不能となるのを回避するため、連系リレー27aをオフ(開放)にする制御を行うとともに、インバータ23をゲートブロックしてインバータ23を停止(インバータ内の半導体スイッチをオフ)させる。これにより、蓄電装置2と商用電力系統150とが切り離され、系統連系が解消される。なお、系統連系を解消するために、インバータ23(電力変換装置)を停止および連系リレー27aをオフ(開放)のいずれか一方を実行してもよい。
このように本実施形態によれば、接地付コンセント200にプラグ40を接続した際に、接地端子に対する2つの接続端子の電位差を比較していずれの接続端子が中性線(O相)であるかを判別した後、中性線ではない接続端子の電圧または電流情報と、センサ値受信機24が受信した分電盤100側の既知の電圧または電流情報とを比較して中性線ではない接続端子がU相であるかW相であるかを判別することができるので、蓄電装置2の充放電を支障なく制御することが可能になる。また、制御線の蓄電装置2にへの引き込みが不要となり、コンセントに接続するだけで単相3線の片相に系統連系させることができる。
[蓄電装置の制御]
図5〜図9は本実施形態の蓄電装置に係るパワーコンディショナ20の負荷状況による電流の流れ方を説明する説明図であり、図5は蓄電装置2が系統連系しているU相に一般負荷5(以下、単に「負荷」という)として消費電力2[kW]の負荷がある場合を示している。
本実施形態の蓄電システム1の制御回路21は、電流センサ51および電圧センサ53のセンサ値に基づいて、U相における電力を消費方向、供給方向の判別を含めて計算して、電力値Eを算出する。同様に、電流センサ52および電圧センサ54のセンサ値に基づいて、W相における電力を消費方向、供給方向を含めて計算して、電力値Fを算出する。制御回路21は、逆潮流させないために、電力値Eと電力値Fとの合計が0(ゼロ)以下になるように制御する。
E+F≦0(W)
ここで、値Eと値Fとの合計が0ではなく、0以下に制御するのは、自立負荷6が、例えば急に減少することがあっても0を超過することがないようにするためである。
例えば、パワーコンディショナ20の定格電力が2[kW]の場合、図5のように系統連系しているU相に負荷5が接続されていれば、2[kW]まで蓄電池10で賄える。このとき、電力値Eが0以下になるように制御する。
E≦0
一方、W相側には負荷が無い状態なので、
F=0
になる。よって、
E+F≦0
となる。ここで、E+F≦0ではなく、簡単にするため、E+F=0とすると、U相の電流Ia、W相の電流Ibは、
Ia=Ib=0
となり、O相電流も0となる。
ここで、負荷5による消費電力が2[kW]を超える場合、例えば2.5[kW]の場合には、2[kW]まで蓄電池10で賄うことができる。2[kW]を超える部分は商用電力系統150から供給される。このとき
E=−2.5[kW]+2.0[kW]=−0.5[kW]
となり、順潮流状態となる。
この場合の各相の電流は、Ia=−0.5[A]、Ib=0、O相電流は0.5[A]となる。
図6は、蓄電装置2が系統連系しているU相に負荷が接続されておらず(無負荷)、系統連系していないW相に消費電力2[kW]の負荷が接続されている場合を示している。
W相側の電力Fは、負荷5による消費なので、
F=−2.0[kW]
となる。また、E+F≦0になるように制御するので
E+F=E−2.0[kW]≦0
となる。すなわち、E≦2.0[kW]となる。
このように、U相には負荷が接続されていないが、パワーコンディショナ20から2.0[kW]以下の電力を出力させる必要がある。
この場合も同様に、簡単にするため、E+F=0とすると、各相の電流は、Ia=20[A]、Ib=20[A]、O相電流Ic=40[A]となる。
よって、定格電力2.0[kW]で100[V]系統連系を想定すると、電流は20[A]となるが、仮に、連系している相が無負荷、連系していない相に定格以上の負荷がある場合、中性線に定格の2倍以上の電流が流れる。
そこで、電流センサ51の値Iaと電流センサ52の値Ibから算出される中性線の上限電流Ic(=Ia+Ib)を予め設定しておいて、これを超えないように制御することで、中性線に流れる電流を抑えることができる。
前述したように、図6を用いて説明した通常制御では、U相の電流Ia=20[A]、O相の電流Ic=40[A]となるが、例えば、図7のように、図6と同じパワーコンディショナ20の定格電力、負荷5にて、中性線の上限電流IcMAXを30[A]と設定した場合、W相の電流Ibは負荷5が接続されている相なので20[A]流れる。ここで、前述のとおりのE+F=0の制御ではIa=20[A]となるが、IcMAX=30Aに設定されているので、
Ia=IcMAX−Ib=30[A]−20[A]=10[A]
と、Ia=10[A]、Ic=30[A]に抑えることができる。
[充放電時の中性線電流制限]
本実施形態の蓄電システム1は、中性線の電流を監視して充放電制御を行う。
図8は、系統連系している相(U相)に負荷がある場合における充放電制御を説明するための説明図であり、図8(a)は放電時、図8(b)は充電時を示す。
蓄電システム1の放電時において、図8(a)に示すように、系統連系している相(U相)に消費電力2[kW]の負荷が接続され、系統連系していない相(W相)が無負荷(消費電力0[W])のとき、電流センサ51が消費電力2[kW]の負荷(図中細線の矢印の電流)への買電(商用電力の給電)を検知して、パワーコンディショナ20から放電制御する(図中太線の矢印の電流)。その結果、商用電力の買電による給電電流が0[A]となり、パワーコンディショナ20からの放電電力が負荷に給電(パワーコンディショナ20から20[A]の放電電流が供給)される。このように、図8(a)に示す場合は、負荷が放電電力を2[kW]使用したことになる。なお、各相の電圧と電流の向き(位相)で電力の向きを判断する。
蓄電システム1の充電時において、図8(b)に示すように、系統連系している相(U相)に消費電力2[kW]の負荷、系統連系していない相(W相)が無負荷(消費電力0[W])のとき、U相には充電電流20[A]+負荷分20[A]の40[A]、中性線にも40[A]が流れる。このとき、例えば中性線の電流を30[A]に制限するためにパワーコンディショナ20を制御することで、中性線に流れる電流を抑制する一方、充電も1[kW](10[A])に抑えられる。その結果、図8(b)に示す場合は、商用電力を蓄電池10の充電に1[kW]、負荷で2[kW]の計3[kW]使用したことになる。
図9は、系統連系している相(U相)が無負荷、系統連系していない相(W相)に負荷が接続されている場合における充放電制御を説明するための説明図であり、図9(a)は放電時、図9(b)は充電時を示す。
蓄電システム1の放電時において、図9(a)に示すように、系統連系している相(U相)は無負荷、系統連系されていない相(W相)に消費電力2[kW]の負荷が接続されているとき、電流センサ52が消費電力2[kW]の負荷(図中太線の矢印の電流)を検知して、パワーコンディショナ20から放電制御する(図中細線の矢印の電流)。つまり、各相の電圧と電流の向き(位相)で電力の向きを判断し、連系点(電流センサ51、52の位置(CTの位置))でU相、W相の電力の和がゼロになるように制御する。
このとき、中性線には20[A]+20[A]=40[A]流れることになるが、例えば、中性線に流れる電流を30[A]に制限するためにパワーコンディショナ20を制御することで、中性線に流れる電流を抑制する一方、図中細矢印のようにパワーコンディショナ20からの放電出力は1[kW](10[A])になる。その結果、U相は1[kW]の売電、W相は2[kW]の買電となり、結果として商用電力系統150から合計1[kW]の電力を使用(買電)することになる。
蓄電システム1の充電時において、図9(b)に示すように、系統連系している相(U相)は無負荷、系統連系していない相(W相)に消費電力2[kW]の負荷が接続されているとき、U相には充電電流が20[A]流れるが、W相の電流20[A]と打ち消しあって、中性線は0[A]となり、例えば中性線の電流を30[A]に制限する制御を行った場合でも閾値にかからない。その結果、商用電力を蓄電池10の充電に2[kW]、負荷の消費で2[kW]の計4[kW]使用(買電)したことになる。
このように構成された本実施形態によれば、コンセントに接続するだけで単相3線の片相に系統連系させることができるほか、負荷5が商用電力系統150に連系していない相に接続されている場合であっても中性線(O相)に流れる電流を抑制することができる。そのため、設置するブレーカーの容量を抑えるとともに、中性線の線径も比較的小さく抑えることができ、コストおよび線材の引き回し等の取り扱いを容易にすることができる。
1 蓄電システム
2 蓄電装置
5 一般負荷
6 自立負荷
10 蓄電池
20 パワーコンディショナ
21 制御回路
22 コンバータ
23 インバータ
24 センサ値受信機
50 電流・電圧検出部
51、52 電流センサ
53、54 電圧センサ
55 センサ値送信機
100 分電盤
150 系統電源
200 接地付コンセント

Claims (7)

  1. 蓄電装置を備えた蓄電システムであって、
    商用電力系統の単相3線式の配電線におけるU相およびW相の電流と、U相O相間の電圧およびW相O相間の電圧を検知するセンサと、前記センサが検知したセンサ値を送信する送信手段とを有する検出部を備え、
    前記蓄電装置は、接地付コンセントを介して前記単相3線式の配電線におけるU相O相間およびW相O相間のいずれかに接続され、蓄電池に対して充放電動作を行う電力変換部と、前記電力変換部を制御する制御回路とを有するパワーコンディショナと、前記送信手段から送信されたセンサ値を受信する受信手段とを有し、
    前記制御回路は、前記センサ値に基づき前記電力変換部による前記充放電動作を制御することを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記受信手段の受信状態を監視し、前記送信手段からの送信が途絶えたと判定した場合に前記電力変換部を停止および/または前記電力変換部を商用電力系統から切り離すことを特徴とする請求項1記載の蓄電システム。
  3. 前記制御回路は、
    前記接地付コンセントにおける一方の接続端子の接地電位に対する電圧と、他方の接続端子の接地電位に対する電圧とを比較して、いずれの接続端子がO相に対応するかを判別し、
    O相に対応すると判別されなかった接続端子の電圧または電流情報と、前記受信手段が受信した前記センサ値に基づく電圧または電流情報とを比較して、前記接続端子がU相およびW相のいずれに対応しているかを判別する判別手段を有し、
    当該判別手段の判別結果に基づいて、前記充放電動作を制御することを特徴とする請求項1または2記載の蓄電システム。
  4. 前記蓄電装置は、U相およびW相のいずれかに系統連系し、
    前記センサは、系統連系した相の電流を測定する第1電流センサと、系統連系しない相の電流を測定する第2電流センサと、系統連系した相の電圧を測定する第1電圧センサと、系統連系しない相の電圧を測定する第2電圧センサと、を有し、
    前記制御回路は、
    前記第1電流センサの測定値と前記第2電流センサの測定値とに基づいて、O線に流れる電流値を計算し、当該電流値が予め設定しておいた値を超えないように制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄電システム。
  5. 接地付コンセントを介して前記単相3線式の配電線におけるU相O相間およびW相O相間のいずれかに接続され、蓄電池に対して充放電動作を行う電力変換部と、前記電力変換部を制御する制御回路とを有するパワーコンディショナと、
    商用電力系統の単相3線式の配電線におけるU相およびW相の電流とU相O相間の電圧およびW相O相間の電圧を検知するセンサからのセンサ値を受信する受信手段とを有し、
    前記制御回路は、前記センサ値に基づき前記電力変換部による前記充放電動作を制御することを特徴とする蓄電装置。
  6. 前記受信手段の受信状態を監視し、前記センサ値の受信がなくなったと判定した場合に前記電力変換部を停止および/または前記電力変換部を商用電力系統から切り離すことを特徴とする請求項5記載の蓄電装置。
  7. U相およびW相のいずれかに系統連系し、
    前記制御回路は、前記受信手段が受信したセンサ値に基づいて、O線に流れる電流値を計算し、当該電流値が予め設定しておいた設定値を超えないように制御することを特徴とする請求項5または6記載の蓄電装置。
JP2019118128A 2019-06-26 2019-06-26 蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システム Active JP7185597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019118128A JP7185597B2 (ja) 2019-06-26 2019-06-26 蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019118128A JP7185597B2 (ja) 2019-06-26 2019-06-26 蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021005938A true JP2021005938A (ja) 2021-01-14
JP7185597B2 JP7185597B2 (ja) 2022-12-07

Family

ID=74098304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019118128A Active JP7185597B2 (ja) 2019-06-26 2019-06-26 蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7185597B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115366705A (zh) * 2022-04-22 2022-11-22 宁德时代新能源科技股份有限公司 充放电电路的控制方法、装置、设备、系统及存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002112461A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Canon Inc 電力変換装置および発電装置
JP2005012892A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Hitachi Home & Life Solutions Inc 電力負荷協調制御システム
JP2016136815A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社デンソー 電力供給装置
JP2017212852A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 京セラ株式会社 発電システム及びその制御方法
JP2019003872A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 異常検知システム、及び配線器具

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002112461A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Canon Inc 電力変換装置および発電装置
JP2005012892A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Hitachi Home & Life Solutions Inc 電力負荷協調制御システム
JP2016136815A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社デンソー 電力供給装置
JP2017212852A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 京セラ株式会社 発電システム及びその制御方法
JP2019003872A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 異常検知システム、及び配線器具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115366705A (zh) * 2022-04-22 2022-11-22 宁德时代新能源科技股份有限公司 充放电电路的控制方法、装置、设备、系统及存储介质
CN115366705B (zh) * 2022-04-22 2024-03-22 宁德时代新能源科技股份有限公司 充放电电路的控制方法、装置、设备、系统及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP7185597B2 (ja) 2022-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10875406B2 (en) Electric-vehicle charging apparatus
EP2924840B1 (en) Power supply system, power conversion apparatus, and measurement point switching apparatus
US9906025B2 (en) Electric power supply apparatus and system
JP5655167B2 (ja) 電力管理装置およびプログラム
EP2487770A1 (en) Power supply system
JP5756903B2 (ja) 配電システム
JP6273850B2 (ja) 電源装置、移動体、及び配電システム
US11139681B2 (en) Smart switching panel for secondary power supply
EP3309922B1 (en) Power storage system, power storage device, and operation method for power storage device
EP2717411A1 (en) Power supply system
JP5058188B2 (ja) 電力計測装置
WO2014083788A1 (ja) 双方向コンバータ
WO2016088626A1 (ja) 蓄電池制御装置、蓄電システム及び蓄電池の充電方法
KR101920695B1 (ko) 동시 충방전 및 on-off 그리드 전환 사용이 가능한 에너지 저장 장치(ess)
JP7185597B2 (ja) 蓄電装置および当該蓄電装置を備えた蓄電システム
JPWO2013094396A1 (ja) 充放電装置およびこれを用いた充放電システム
WO2018092821A1 (ja) 電力変換システム
JP6114930B2 (ja) 充電システム
JP2015220821A (ja) 電力供給システム及び電力供給制御装置
JP2018161007A (ja) 配線システム
US11394218B2 (en) Controller, electricity storage system, and recording medium
JP7045968B2 (ja) パワーコンディショナおよび配電システム
JP6272123B2 (ja) 電力供給制御装置
JP7257839B2 (ja) 系統解列装置
JP6505350B1 (ja) 電力変換システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7185597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150