JP2021005932A - 電源基板および電源基板の製造方法 - Google Patents

電源基板および電源基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電源基板の2次側回路部分においてトラッキング現象が生じることをより確実に防ぐことが可能な電源基板を提供する。【解決手段】交流電圧を直流電圧に変換するための電源回路が搭載された電源基板10であって、電源基板10は、基板100に実装された電気部品102の脚部103が突出する側の基板100の表面100aのうち、少なくとも2次側の回路部分の高電圧領域R10が、脚部103の高さを超える範囲において、絶縁性のRTVゴム301によって被覆されている。【選択図】図5

Description

本発明は、電源回路が実装される電源基板および当該電源基板の製造方法に関する。
電源回路が実装された電源基板が種々の製品に搭載されている。たとえば、商用の交流電圧を直流電圧に変換するための電源回路が搭載された電源基板が、太陽光発電システムのエネルギーモニタに搭載されている。この種の電源基板では、エネルギーモニタに電源基板を収めるために、電源基板の面積がかなり制限される。このため、電源基板に実装される電気部品は、互いに接近した状態で、基板に実装される必要がある。
以下の特許文献1には、電源基板と制御基板とを1つのケーシング内に収納させる構成の電源付き制御装置が記載されている。この制御装置では、制御基板に必要なコネクタが電源基板に実装される。制御基板は、防湿絶縁処理が施された後、コネクタに接続される。特許文献1には、電源基板に対して、ポッティング等の防湿処理を施す必要はないと記載されている。
特開2019−37108号公報
しかしながら、上記のように、エネルギーモニタに搭載される電源基板では、基板面積が制限される関係から、基板に実装される電気部品間の距離を縮める必要がある。ここで、交流電圧を処理する1次側の回路部分では、安全規格に基づいた絶縁距離が電気部品間に確保される。これに対し、交流電圧を直流電圧に変換する2次側の回路部分には、このような規格上の制限がないため、上記のように限られた基板面積に電気部品を実装する場合には、2次側の回路部分の電気部品間の距離をかなり狭める必要がある。
ところが、2次側の回路部分のうち、交流電圧を直流電圧に変換する直後の回路部分の領域には、かなりの高電圧が生じる。このため、この高電圧領域において電気部品が接近していると、水分や塵埃等によって漏電が生じる現象(いわゆるトラッキング現象)が発生する虞がある。
このような問題を解消する方法として、たとえば、電気部品が半田付けされる基板の表面に防湿剤を塗布する方法が考えられる。しかしながら、基板に電気部品を実装した場合、電気部品の脚部が、基板の表面から大きく突出する。このため、脚部が突出する側の基板表面に防湿材を塗布したとしても、防湿材の流動性により、脚部の端部が防湿材に覆われない。このため、脚部間においてトラッキング現象が生じる虞がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、電源基板の2次側回路部分においてトラッキング現象が生じることをより確実に防ぐことが可能な電源基板を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、交流電圧を直流電圧に変換するための電源回路が搭載された電源基板に関する。この態様に係る電源基板は、基板に実装された電気部品の脚部が突出する側の基板表面のうち、少なくとも2次側の回路部分の高電圧領域が、前記脚部の高さを超える範囲において、絶縁性のRTVゴムによって被覆されている。
RTVゴムは、粘度が高いため、たとえばノズルから吐出されて基板表面に付着した場合、基板表面において流動しにくく、基板付着時の高さを略維持した状態で自然硬化する。このため、基板に実装された電気部品の脚部が基板表面から突出していても、RTVゴムにより、脚部の高さを超える範囲において、脚部を完全に被覆することができる。よって、本態様に係る電源基板によれば、2次側の高電圧領域において電気部品が接近して配置されていても、電気部品間のトラッキング現象を確実に防ぐことができる。
本態様に係る電源基板は、前記高電圧領域のうち、放熱が必要な電気部品の表面には、前記RTVゴムが被覆されないことが好ましい。これにより、当該電気部品の放熱がRTVゴムによって妨げられることがなく、当該電気部品からの放熱を適切に確保することができる。
また、本態様に係る電源基板は、前記2次側の回路部分に配置される前記電気部品の前記脚部が突出する領域が、前記高電圧領域を含む第1の領域と、前記第1の領域に対して所定幅の間隙をもって区分される第2の領域とを有する構成とされ得る。この場合、前記第1の領域が、前記RTVゴムによって被覆され、前記第2の領域は、前記RTVゴムによって被覆されていない構成とされ得る。こうすると、手作業によりRTVゴムを被覆する場合に、作業者は、間隙を目安として、間隙までの第1の領域にRTVゴムを被覆すればよいことを容易に把握できる。よって、作業者は、基板に対するRTVゴムの被覆作業を円滑に進めることができる。
また、本態様に係る電源基板において、前記RTVゴムは、被覆対象の領域を所定のルートで1回だけ通るように前記基板表面に導入されていることが好ましい。この構成によれば、重ね塗りなく1回の塗布により、被覆対象の領域をRTVゴムで被覆できる。よって、RTVゴムの無駄な浪費を抑制しつつ、効率的に、被覆対象の領域をRTVゴムで被覆できる。
本発明の第2の態様は、交流電圧を直流電圧に変換するための電源回路が搭載された電源基板の製造方法に関する。この態様に係る電源基板の製造方法は、基板に実装された電気部品の脚部が突出する側の基板表面のうち、少なくとも2次側の回路部分の高電圧領域を、前記脚部の高さを超える範囲において、絶縁性のRTVゴムによって被覆することを特徴とする。
本態様に係る電源基板の製造方法によれば、上記第1の態様と同様、粘度が高いRTVゴムにより2次側の高電圧領域が被覆されるため、高電圧領域に配置された電気部品の脚部を確実に被覆できる。よって、高電圧領域において電気部品が接近して配置されていても、電気部品間のトラッキング現象を確実に防ぐことができる。
以上のとおり、本発明によれば、電源基板の2次側回路部分においてトラッキング現象が生じることをより確実に防ぐことが可能な電源基板を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施形態に係る、RTVゴムが被覆される前の電源基板の構成を示す平面図である。図1(b)は、図1(a)の高電圧領域付近の側面図である。 図2(a)は、実施形態に係る、RTVゴムが被覆される過程における電源基板の構成を示す平面図である。図2(b)は、図2(a)の高電圧領域付近の側面図である。 図3(a)は、実施形態に係る、RTVゴムが被覆される過程における電源基板の構成を示す平面図である。図3(b)は、図3(a)の高電圧領域付近の側面図である。 図4(a)は、実施形態に係る、RTVゴムが被覆される過程における電源基板の構成を示す平面図である。図4(b)は、図4(a)の高電圧領域付近の側面図である。 図5(a)は、実施形態に係る、RTVゴムが被覆された後の電源基板の構成を示す平面図である。図5(b)は、図5(a)の高電圧領域付近の側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、たとえば、太陽光発電システムのエネルギーモニタに搭載される電源基板に本発明を適用したものである。図面には、適宜、互いに直交するXYZ軸が付記されている。Z軸方向は、電源基板の厚み方向であり、X軸方向およびY軸方向は、それぞれ、電源基板の長手方向および短手方向である。
図1(a)は、RTVゴムが被覆される前の電源基板10の構成を示す平面図である。図1(b)は、図1(a)の高電圧領域R10付近をY軸負側から見た側面図である。
図1(a)、(b)に示すように、電源基板10は、電源回路を構成する電気部品102が、基板100に実装された構成となっている。基板100には、電源回路を構成する配線パターン101が形成され、当該配線パターン101を覆うように、基板100のZ軸正側の表面100aがレジストで被覆されている。
図1(b)に示すように、基板100のZ軸負側の表面100bに電気部品102が実装され、電気部品102の脚部(リード)103が、Z軸正側の表面100aから突出している。すなわち、基板100には、脚部103が貫通する孔が形成され、この孔に脚部103が通されることにより、脚部103がZ軸正側の表面100aから突出している。このとき、脚部103は、表面100aから比較的大きく突出する。表面100aから突出する脚部103の高さH0は、JIS規格では2.5mm以下とされている。このため、高さH0の上限は2.5mm程度になることが想定され得る。
なお、便宜上、図1(b)には、1つの電気部品102のみが図示されているが、実際は、電源回路を構成する多数の電気部品が表面100bに実装され、これら電気部品の脚部103が、表面100aから突出している。図1(a)には、これら電気部品の脚部103が図示されている。
図1(a)、(b)に示すように、脚部103の周囲に半田104が付される。表面100aのうち、脚部103が通される孔の周囲には、レジストが付されていない。したがって、脚部103の周囲に半田104が付されることにより、脚部103が配線パターン101に電気的に接続される。
図1(a)に示すように、基板100に実装される電源回路は、X軸方向において、1次側の回路部分と2次側の回路部分に区分される。1次側の回路部分は、商用電源から供給される交流電圧を処理する回路部分である。また、2次側の回路部分は、1次側の回路部分で処理された電圧を、装置で用いる直流電圧に変換する処理を行う回路部分である。なお、本実施形態では、2次側の回路部分に設置される電気部品のうち、交流電圧を全波整流するためのダイオードブリッジ105が、基板100のZ軸正側の表面100aに設置されている。2次側の回路部分を構成するその他の電気部品は、上記のように、Z軸負側の表面100bに設置されている。
ところで、エネルギーモニタに搭載される電源基板10では、基板面積が制限される関係から、基板100に実装される電気部品102間の距離を縮める必要がある。ここで、交流電圧を処理する1次側の回路部分では、図1(a)に示すように、安全規格に基づいた絶縁距離が電気部品間に確保され、これに伴い、脚部103間の距離も広く確保される。このため、1次側の回路部分では、脚部103間にトラッキング現象が生じることがない。
これに対し、交流電圧を直流電圧に変換する2次側の回路部分には、このような規格上の制限がない。このため、上記のように限られた基板面積に電気部品102を実装する場合には、2次側の回路部分の電気部品102間の距離をかなり狭める必要がある。その結果、図1(a)に示すように、2次側の回路部分では、各電気部品102の脚部103がかなり接近することになってしまう。
ところが、2次側の回路部分のうち、交流電圧を直流電圧に変換する直後の回路部分の領域には、かなりの高電圧が生じる。図2(a)において破線で囲われた領域がこの高電圧領域R10に相当する。このため、この高電圧領域R10において電気部品の脚部103が接近すると、水分や塵埃等によってトラッキング現象が発生する虞がある。
そこで、本実施形態では、このような問題を解消するために、基板100に実装された電気部品102の脚部103が突出する側の基板100の表面100aのうち、少なくとも2次側の回路部分の高電圧領域R10が、脚部103の高さを超える範囲において、絶縁性のRTVゴムによって被覆される。すなわち、上記のように、脚部103が突出する高さH0の上限が2.5mm程度である場合、2.5mmを超える高さで、RTVゴムが基板100の表面100a上の高電圧領域R10を含む領域に塗布される。
具体的には、本実施形態では、図1(a)に示すように、2次側の回路部分に配置される電気部品102の脚部103が突出する領域が、高電圧領域R10を含む第1の領域R11と、第1の領域R11に対し所定幅の間隙D11をもって区分される第2の領域R12とを有している。本実施形態では、これらの領域のうち、第1の領域R11のみが、RTVゴムによって被覆され、第2の領域R12は、RTVゴムによって被覆されない。
また、第1の領域R11のうち、放熱が必要な電気部品、すなわち、ダイオードブリッジ105の表面は、RTVゴムによって被覆されず、外部に露出する状態に保たれる。
以下、RTVゴムの被覆工程について、図2(a)〜図5(b)を参照して説明する。
本実施形態では、表面100aに対するRTVゴムの被覆が手作業で行われる。作業者は、空気圧によりRTVゴムが吐出されるノズルを操作して、表面100aにRTVゴムを導入する。
ここで、RTVゴムとは、シリコンを含む高粘度のペースト状のゴムのことであり、表面100aに吐出されると、常温環境下で速やかに硬化する。RTVゴムとして、たとえば、信越化学工業株式会社製の「一液型RTVシリコーンゴム」を用いることができる。これと同様の粘度を有する他のRTVゴムが用いられてもよい。
図2(a)、(b)に示すように、作業者は、ノズル201を操作して、第1の領域R11の外縁に沿って、基板100の表面100aにRTVゴム301を導入する。ここでは、第1の領域R11の左下の角付近を起点として、Y軸正方向にノズル201が移動されて、基板100の表面100aにRTVゴム301が導入される。このとき、表面100aに導入されたRTVゴム301の高さH1が、脚部103の高さH0よりも高くなるように、ノズル201の吐出量とノズル201の移動速度が調整される。また、作業者は、ダイオードブリッジ105の上面がRTVゴム301によって覆われないように、ノズル201の移動ルートと、ノズル201から吐出されるRTVゴム301の吐出量を適宜調節する。表面100aに導入されたRTVゴム301は、速やかに硬化する。
作業者は、第1の領域R11の左上の角付近までノズル201を移動させた後、図3(a)、(b)に示すように、ノズル201をX軸正方向に移動させる。これにより、第1の領域R11の上辺に沿ってRTVゴム301が導入される。その後、作業者は、第1の領域R11と第2の領域R12との間の間隙D11を目安として、間隙D11までの第1の領域R11の上辺に沿って、RTVゴム301を導入する。
こうして、間隙D11の位置までノズル201を移動させた後、作業者は、ノズル201をY軸負方向に移動させる。これにより、第1の領域R11の上辺に沿ってRTVゴム301が導入される。その後、作業者は、図4(a)、(b)に示すように、ノズル201をX軸負方向に移動させる。これにより、第1の領域R11の下辺に沿ってRTVゴム301が導入される。このとき、作業者は、ダイオードブリッジ105の上面がRTVゴム301によって覆われないように、ノズル201の移動ルートと、ノズル201から吐出されるRTVゴム301の吐出量を適宜調節する。作業者は、RTVゴム301の導入起点位置まで、ノズル201を移動させる。これにより、第1の領域R11の外縁が、RTVゴム301によって囲まれる。
こうして第1の領域R11の外縁をRTVゴム301で囲んだ後、作業者は、外縁の内部をRTVゴム301で埋めるように、ノズル201を移動させる。たとえば、作業者は、上記の工程により形成されたRTVゴム301の矩形の壁のうち、X軸方向に向き合う2つの壁をRTVゴム301により橋渡しする操作を行う。このとき、作業者は、橋渡しにより形成されるRTVゴム301の断片が、X軸方向に一部重なり合うように、ノズル201を操作する。これにより、図5(a)、(b)に示すように、第1の領域R11が、RTVゴム301で被覆される。この場合も、作業者は、ダイオードブリッジ105の上面がRTVゴム301によって覆われないように、ノズル201の移動ルートと、ノズル201から吐出されるRTVゴム301の吐出量を適宜調節する。
第1の領域R11の外縁を形成するRTVゴム301の壁は、この外縁の内部をRTVゴム301で埋める際の障壁となる。したがって、作業者は、外縁の内部をRTVゴム301で埋める作業を円滑に進めることができる。
なお、外縁の内部をRTVゴム301で埋める方法は、上記の方法に限られるものではない。たとえば、ノズル201をY軸方向に移動させて外縁の内部をRTVゴム301で埋めてもよく、あるいは、外縁の中央から旋回の径を広げながらノズル201を旋回させて外縁の内部をRTVゴム301で埋めてもよい。外縁の内部を隙間なくRTVゴム301で埋めることができる限りにおいて、どのようなルートでノズル201が移動されてもよい。
ただし、ノズル201の移動ルートが重複することなく、ノズル201の1回の走査によって、第1の領域R11がRTVゴム301によって被覆される方法が好ましい。これにより、RTVゴム301の無駄な浪費を抑制しつつ、効率的に、被覆対象の領域(第1の領域R11)をRTVゴム301で被覆することができる。
<実施形態の効果>
上記実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
RTVゴム301は、粘度が高いため、ノズル201から吐出されて基板100の表面100aに付着した場合、基板100の表面100aにおいて流動しにくく、基板付着時の高さH1を略維持した状態で自然硬化する。このため、基板100に実装された電気部品102の脚部103が基板100の表面100aから突出していても、RTVゴム301により、脚部103の高さH0を超える範囲において、脚部103を完全に被覆することができる。よって、図1(a)のように、2次側の高電圧領域R10において電気部品102の脚部103が接近して配置されていても、電気部品102の脚部103間のトラッキング現象を確実に防ぐことができる。
なお、発明者は、図5(a)、(b)に示した電源基板10を実際に動作させた状態で、RTVゴム301の被覆領域に塩化アンモニウム水溶液を200滴滴下するトラッキング試験を行った。その結果、発煙や発火が生じないことを確認できた。
図5(a)に示したように、高電圧領域R10のうち、放熱が必要な電気部品であるダイオードブリッジ105の表面には、RTVゴム301が被覆されない。これにより、ダイオードブリッジ105の放熱がRTVゴム301によって妨げられることがなく、ダイオードブリッジ105からの放熱を適切に確保できる。
図1(a)に示したように、2次側の回路部分に配置される電気部品102の脚部103が突出する領域が、高電圧領域R10を含む第1の領域R11と、第1の領域R11に対して所定幅の間隙D11をもって区分される第2の領域R12とを有している。そして、これらの領域のうち、第1の領域R11がRTVゴム301によって被覆され、第2の領域R12は、RTVゴム301によって被覆されない。これにより、作業者は、間隙D11を目安として、間隙D11までの第1の領域R11にRTVゴム301を被覆すればよいことを容易に把握できる。よって、作業者は、基板100に対するRTVゴム301の被覆作業を円滑に進めることができる。
図2(a)〜図5(b)を参照して説明したとおり、RTVゴム301は、被覆対象の第1の領域R11を所定のルートで1回だけ通るように基板100の表面100aに導入される。これにより、重ね塗りなく1回の塗布により、被覆対象の第1の領域R11をRTVゴム301で被覆できる。よって、RTVゴム301の無駄な浪費を抑制しつつ、効率的に、被覆対象の第1の領域R11をRTVゴム301で被覆できる。
<変更例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施形態では、第1の領域R11がRTVゴム301によって被覆されたが、RTVゴム301によって被覆される領域は、高電圧領域R10を含む限りにおいて、他の領域であってもよい。たとえば、高電圧領域R10のみがRTVゴム301によって被覆されてもよく、あるいは、2次側の領域の全てがRTVゴム301によって被覆されてもよい。
また、上記実施形態では、まず、被覆対象領域の外縁をRTVゴム301によって囲んだ後、外縁の内側をRTVゴム301で埋めたが、被覆対象領域に対するRTVゴム301の導入方法はこれに限られるものではない。
ただし、上記のように、まず、被覆対象領域の外縁をRTVゴム301によって囲むと、外縁に導入されたRTVゴム301が障壁となるため、その内側をRTVゴム301で円滑に埋めることができる。また、外縁を明確に区分できるため、被覆対象領域からRTVゴム301がはみ出すことを抑止できる。よって、上記実施形態の方法によれば、被覆対象領域の被覆作業を、より円滑かつ適切に行うことができる。
また、上記実施形態では、基板100のZ軸正側の表面100aにダイオードブリッジ105が設置されたが、スイッチングレギュレータ等の他の電気部品がZ軸正側の表面100aに設置されてもよい。この場合、他の電気部品に放熱が必要であれば、さらに他の電気部品の表面も、RTVゴム301によって覆わないように、RTVゴム301を導入すればよい。
また、上記実施形態では、RTVゴム301の被覆が手作業によって行われたが、RTVゴム301の被覆作業が装置によって行われてもよい。この場合、当該装置には、たとえば、ノズル201をX軸方向およびY軸方向に移動させるための2次元アクチュエータと、当該2次元アクチュエータおよびノズル201の吐出量を制御する制御部とが設けられる。制御部は、基板100の被覆対象領域が1回の走査によりRTVゴム301で埋められるようにノズル201の移動ルートを設定する。被覆対象領域に放熱が必要な電気部品が含まれる場合、制御部は、この電気部品がRTVゴム301で被覆されないように、ノズル201の移動ルートを設定する。そして、制御部は、設定した移動ルートに沿ってノズル201を移動させながら、ノズル201からRTVゴム301を吐出させる。このとき、制御部は、基板100の表面100aに導入されたRTVゴム301の高さH1が、表面100aから突出する電気部品の脚部103の高さH0の上限を超えるように、ノズル201におけるRTVゴム301の吐出量とノズル201の移動速度を制御する。
このように、RTVゴム301の被覆作業を装置により行うことにより、電源基板10間におけるRTVゴム301の被覆状態の差異を抑制でき、全ての電源基板10に対して略一律に、RTVゴム301による被覆を行うことができる。また、被覆対象領域に対するRTVゴム301のはみ出しを抑制することもできる。
また、上記実施形態では、ノズル201からRTVゴム301を吐出させる構成であったが、他の方法により、被覆対象領域にRTVゴム301が導入されてもよい。
この他、基板100の形状や、電気部品の実装領域、配線パターン101のレイアウトは、上記実施形態に示したものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。さらに、本発明は、太陽光発電システムのエネルギーモニタに搭載される電源基板に限らず、他の装置に搭載される電源基板にも適宜適用可能である。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
10 電源基板
100 基板
100a 表面
102 電気部品
103 脚部
301 RTVゴム
R10 高電圧領域
R11 第1の領域
R12 第2の領域

Claims (5)

  1. 交流電圧を直流電圧に変換するための電源回路が搭載された電源基板であって、
    基板に実装された電気部品の脚部が突出する側の基板表面のうち、少なくとも2次側の回路部分の高電圧領域が、前記脚部の高さを超える範囲において、絶縁性のRTVゴムによって被覆されている、
    ことを特徴とする電源基板。
  2. 前記高電圧領域のうち、放熱が必要な電気部品の表面には、前記RTVゴムが被覆されていない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源基板。
  3. 前記2次側の回路部分に配置される前記電気部品の前記脚部が突出する領域は、前記高電圧領域を含む第1の領域と、前記第1の領域に対して所定幅の間隙をもって区分される第2の領域とを有し、
    前記第1の領域が、前記RTVゴムによって被覆され、前記第2の領域は、前記RTVゴムによって被覆されていない、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電源基板。
  4. 前記RTVゴムは、被覆対象の領域を所定のルートで1回だけ通るように前記基板表面に導入されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の電源基板。
  5. 交流電圧を直流電圧に変換するための電源回路が搭載された電源基板の製造方法であって、
    基板に実装された電気部品の脚部が突出する側の基板表面のうち、少なくとも2次側の回路部分の高電圧領域を、前記脚部の高さを超える範囲において、絶縁性のRTVゴムによって被覆する、
    ことを特徴とする電源基板の製造方法。
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