JP2021004615A - チェーン及びチェーンの製造方法 - Google Patents

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【課題】ブシュの耐久性を向上することができるチェーン及びチェーンの製造方法を提供する。【解決手段】チェーン11は、互いに対向して離れて配置される一対の内リンクプレート12と、一対の内リンクプレート12に形成されたブシュ挿入孔16に両端部がそれぞれ圧入される筒状のブシュ17と、ブシュ17に回転可能に挿入されるピン19と、一対の内リンクプレート12を外側から挟むように配置され、且つピン19の両端部がそれぞれ接合される一対の外リンクプレート14とを備えている。ブシュ17におけるブシュ挿入孔16に挿入されている部分は挿入部17aとされ、ブシュ17における一対の内リンクプレート12間に位置してブシュ挿入孔16に挿入されていない部分は非挿入部17bとされている。挿入部17aは、その少なくとも一部の外径が非挿入部17bの外径よりも大きくなるように延びている。【選択図】図2

Description

本発明は、ブシュを有したチェーン及びチェーンの製造方法に関する。
従来、この種のチェーンとして、例えば特許文献1に示すものが知られている。こうしたチェーンは、一対のブシュの両端部を一対の内プレートに形成されたブシュ圧入穴に圧入してなる内リンクと、一対のピンの両端部を一対の外プレートに形成されたピン圧入穴に圧入してなる外リンクとを、ブシュにピンが挿入されるようにして連結し、ピンの両端部が一対の外プレートの外側でかしめられた構成になっている。
特開2009−85238号公報
ところで、上述のようなチェーンでは、ブシュの両端部を一対の内プレートに形成されたブシュ圧入穴に圧入すると、通常、ブシュにおける両端部が内側に湾曲するように塑性変形される。このため、ブシュの外周面とブシュ圧入穴の内周面との間に隙間が形成されるので、ブシュの外周面とブシュ圧入穴の内周面との接触面積が小さくなってしまう。したがって、チェーンに引っ張り力が作用した場合には、ブシュ圧入穴の内周面からブシュが受ける面圧が高くなるので、ブシュの耐久性が低下するという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされた。その目的は、ブシュの耐久性を向上することができるチェーン及びチェーンの製造方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するチェーンは、互いに対向して離れて配置される一対の内リンクプレートと、一対の前記内リンクプレートに形成されたブシュ挿入孔に両端部がそれぞれ圧入される筒状のブシュと、前記ブシュに回転可能に挿入されるピンと、一対の前記内リンクプレートを外側から挟むように配置され、且つ前記ピンの両端部がそれぞれ接合される一対の外リンクプレートと、を備え、前記ブシュにおける前記ブシュ挿入孔に挿入されている部分は挿入部とされ、前記ブシュにおける一対の前記内リンクプレート間に位置して前記ブシュ挿入孔に挿入されていない部分は非挿入部とされ、前記挿入部は、その少なくとも一部の外径が前記非挿入部の外径よりも大きくなるように延びていることを要旨とする。
この構成によれば、ブシュの挿入部は、その少なくとも一部の外径が非挿入部の外径よりも大きくなるように延びているため、ブシュの挿入部の外周面と内リンクプレートのブシュ挿入孔の内周面との接触面積を稼ぐことができるとともにピンとブシュとの接触面積を稼ぐことができる。このため、チェーンに引っ張り力が作用した場合にブシュ挿入孔の内周面からブシュの挿入部が受ける面圧が低減されるとともにピンから受けるブシュの曲げ応力が低減されるので、ブシュの耐久性を向上することができる。
上記チェーンにおいて、前記挿入部は、一対の前記内リンクプレートの外側に向かうほど外径が大きくなるように延びていることが好ましい。
この構成によれば、ブシュの両端部に位置する挿入部の内周面の形状がチェーンに引っ張り力が作用した場合のピンの曲がりに沿った形状になるので、チェーンに引っ張り力が作用した場合にピンの外周面とブシュの内周面との接触面積を稼ぐことができる。このため、ピンの外周面からブシュの内周面が受ける面圧を低減できるので、ピン及びブシュ間の摩耗を低減できる。
上記チェーンにおいて、前記ブシュの両端面は凸曲面によって形成され、前記ブシュは、前記ブシュにおける前記凸曲面と前記凸曲面に隣接する隣接面との境界が一対の前記内リンクプレートの外側に位置するように、前記ブシュ挿入孔に圧入されていることが好ましい。
この構成によれば、ブシュにおける凸曲面と隣接面との境界には突出部が形成されるが、当該突出部がブシュ挿入孔の外側に位置するようになるので、当該突出部がブシュ挿入孔の内周面に食い込むことを抑制できる。
上記チェーンにおいて、前記挿入部の内周面は、前記非挿入部の内周面よりも滑らかであることが好ましい。
通常、チェーンに引っ張り力が作用した場合には、非挿入部の内周面よりも挿入部の内周面の方が、ピンの外周面から受ける面圧が高くなる。この点、この構成によれば、非挿入部の内周面及び挿入部の内周面のうち、ピンの外周面から受ける面圧が高い方の挿入部の内周面を、ピンの外周面から受ける面圧が低い方の非挿入部の内周面よりも滑らかにすることで、特に挿入部の内周面とピンの外周面との間の摩耗を効果的に抑制できる。
上記課題を解決するチェーンの製造方法は、一対の内リンクプレートに形成されたブシュ挿入孔に筒状のブシュの両端部をそれぞれ圧入する圧入工程と、一対の前記内リンクプレートの外側から前記ブシュ内に押圧部材を圧入することにより、前記ブシュの両端部の内径及び前記ブシュ挿入孔の内径が大きくなるように、前記ブシュの両端部と一緒に前記ブシュ挿入孔を塑性変形させる変形工程と、前記ブシュ内にピンを回転可能に挿入した状態で一対の前記内リンクプレートの外側に一対の外リンクプレートを配置し、一対の前記外リンクプレートに前記ピンの両端部を接合する接合工程と、を備えることを要旨とする。
この構成によれば、変形工程を行うことで、ブシュの両端部の外周面と内リンクプレートのブシュ挿入孔の内周面との接触面積を稼ぐことができるとともにピンとブシュとの接触面積を稼ぐことができる。このため、チェーンに引っ張り力が作用した場合にブシュ挿入孔の内周面からブシュの両端部の外周面が受ける面圧が低減されるとともにピンから受けるブシュの曲げ応力が低減されるので、ブシュの耐久性を向上することができる。
本発明によれば、ブシュの耐久性を向上することができる。
一実施形態のチェーンの一部を示す分解斜視図。 チェーンの一部を示す断面図。 チェーンの製造過程を示す断面模式図。 チェーンの製造過程を示す断面模式図。 チェーンの製造過程を示す断面模式図。 チェーンの製造過程を示す断面模式図。 変更例のチェーンの一部を示す断面図。 図7の要部拡大図。
以下、チェーンの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、チェーン11は、その長手方向Xと直交する幅方向Yで互いに対向して離れて配置される一対の内リンクプレート12を各々有した複数の内リンク13と、一対の内リンクプレート12を幅方向Yの外側から挟むように配置される一対の外リンクプレート14を各々有した複数の外リンク15とを備えている。幅方向Yで対向する内リンクプレート12及び外リンクプレート14は、互いに平行となるように配置されている。
内リンクプレート12の長手方向Xにおける両端部には、それぞれ円形のブシュ挿入孔16が内リンクプレート12の厚さ方向ともなる幅方向Yに貫通するように形成されている。内リンク13において対向する一対の内リンクプレート12間には、これら一対の内リンクプレート12間の距離を保つように円筒状のブシュ17が2つ組み付けられる。
ブシュ17は、その両端部が一対の内リンクプレート12のブシュ挿入孔16に対してそれぞれ回転不能に圧入されている。ブシュ17は、円筒状のローラ18に挿入されることでローラ18を回転可能に支持している。すなわち、ブシュ17は、ローラ18に遊嵌されている。
外リンクプレート14の長手方向Xにおける両端部には、それぞれブシュ17の内径よりも若干小さい外径を有した円柱状のピン19が挿嵌される円形のピン挿入孔20が外リンクプレート14の厚さ方向ともなる幅方向Yに貫通するように形成されている。そして、外リンク15の一対の外リンクプレート14は、ブシュ17が一対の内リンクプレート12間に組み付けられて形成された内リンク13における一対の内リンクプレート12を外側から挟むように配置された状態で、ピン19を介して内リンク13の内リンクプレート12に対して回動自在に連結される。
この場合、ピン19は、内リンク13の一対の内リンクプレート12間に組み付けられたブシュ17に回転可能に挿入された状態で、外リンク15の一対の外リンクプレート14のピン挿入孔20に対してそれぞれ両端部が回転不能に嵌合(接合)されている。したがって、チェーン11は、長手方向Xで隣り合う内リンク13の内リンクプレート12と外リンク15の外リンクプレート14とが長手方向Xの端部同士でピン19及びブシュ17を介して回動自在に連結されている。なお、本実施形態のチェーン11は、鋼材によって構成されている。
図2に示すように、ブシュ17におけるブシュ挿入孔16に挿入されている部分は挿入部17aとされ、ブシュ17における一対の内リンクプレート12間に位置してブシュ挿入孔16に挿入されていない部分は非挿入部17bとされている。挿入部17aの先端面と内リンクプレート12の外側面とは、略面一になっている。挿入部17aは、その少なくとも一部の外径が非挿入部17bの外径よりも大きくなるように延びている。本実施形態では、挿入部17a全体の外径が非挿入部17bの外径よりも大きくなっている。
そして、ブシュ17の挿入部17aは、一対の内リンクプレート12の幅方向Yの外側に向かうほど内径及び外径がリニアに大きくなるように延びている。この場合、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内径も、ブシュ17の挿入部17aの外径に合わせるように、幅方向Yの外側に向かうほどリニアに大きくなっている。つまり、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面とブシュ17の挿入部17aの外周面とは密着した状態になっている。なお、挿入部17aの内周面は、非挿入部17bの内周面よりも滑らかになっている。
次に、チェーン11の製造方法について説明する。
チェーン11を製造する場合には、図3に示すように、まず、円筒状のブシュ17をローラ18に挿入した状態で、ブシュ17の両端部を一対の内リンクプレート12に形成されたブシュ挿入孔16にそれぞれ圧入する(圧入工程)。すると、ブシュ17の両端部におけるブシュ挿入孔16に圧入された部分が内側に曲がるように変形される。続いて、図4に示すように、一対の円錐台状をなす押圧部材21を、両端部が一対の内リンクプレート12のブシュ挿入孔16にそれぞれ圧入された状態のブシュ17の両端の開口に対向するように配置する。
このとき、各押圧部材21は、小径側の面がブシュ17の開口と対向するように配置される。各押圧部材21における小径側の面の外径は、内側に曲がるように変形されたブシュ17の両端部の内径よりも若干小さくなるように設定されている。一方、各押圧部材21における大径側の面の外径は、内側に曲がるように変形されたブシュ17の両端部の内径よりも大きくなるように設定されている。
続いて、図5に示すように、一対の内リンクプレート12の外側からブシュ17内に両側から一対の押圧部材21を圧入することにより、ブシュ17の両端部の内径及びブシュ挿入孔16の内径が一対の内リンクプレート12の外側に向かうほど大きくなるように、ブシュ17の両端部と一緒にブシュ挿入孔16を塑性変形させる(変形工程)。
つまり、変形工程では、押圧部材21がブシュ17の内側から径方向の外側に向かって押圧することによって、ブシュ17の両端部とブシュ挿入孔16とを同時に押し広げるようにして塑性変形させている。これにより、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面には圧縮残留応力が発生し、且つ内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面とブシュ17の挿入部17aの外周面とが密着する。
続いて、図6に示すようにブシュ17内にピン19を回転可能に挿入した状態で、図2に示すように一対の内リンクプレート12の外側に一対の外リンクプレート14を配置し、一対の外リンクプレート14のピン挿入孔20にピン19の両端部を回転不能に嵌合することによって一対の外リンクプレート14にピン19の両端部を接合する(接合工程)。その後、ピン19の両端をかしめることにより、一対の内リンクプレート12と一対の外リンクプレート14とがピン19及びブシュ17を介して回転可能に連結される。
このようにして、一対の内リンクプレート12と一対の外リンクプレート14とをピン19及びブシュ17を介して交互に複数直列に連結することによってチェーン11が製造される。
次に、チェーン11の作用について説明する。
チェーン11は、長尺無端状に形成され、例えば一定の距離を置いて離れて配置された一対のスプロケット(図示略)に巻き掛けられて使用される。そして、チェーン11は、これら一対のスプロケットのうちの一方を回転駆動することによって、一対のスプロケットを周回するように移動され、物品の搬送や動力の伝達などを行う。こうしたチェーン11の使用時には、通常、チェーン11に対して引っ張り力が作用する(引っ張り荷重がかかる)。
この場合、チェーン11は、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面とブシュ17の挿入部17aの外周面とが密着しているため、ブシュ挿入孔16の内周面と挿入部17aの外周面との間に隙間がない。このため、チェーン11に対して引っ張り力が作用した際に、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面からブシュ17の挿入部17aの外周面が受ける面圧が、従来の特許文献1のチェーンのようなブシュの外周面とブシュ圧入穴の内周面との間に隙間が形成された構成に比べて、格段に低くなるので、ブシュ17の耐久性が向上する。
また、チェーン11は、その製造過程において、押圧部材21がブシュ17の内側から径方向の外側に向かって押圧することによって、ブシュ17の両端部とブシュ挿入孔16とを同時に押し広げるようにして塑性変形させているため、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面には圧縮残留応力が発生している。このため、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の疲労強度は向上されている。したがって、チェーン11に対して引っ張り力が繰り返し作用した場合でも、内リンクプレート12のブシュ挿入孔16から疲労破壊されることが抑制される。
さらに、チェーン11では、ブシュ17の挿入部17aが一対の内リンクプレート12の外側に向かうほど外径が大きくなるように延びている。すなわち、チェーン11では、ブシュ17の挿入部17aの内周面の形状がチェーン11に引っ張り力が作用した場合のピン19の曲がりに沿ったテーパー形状になっている。このため、チェーン11に引っ張り力が作用した場合には、ピン19の外周面がブシュ17の挿入部17aの内周面だけでなく非挿入部17bの内周面にも接触するため、ピン19の外周面とブシュ17の内周面との接触面積を稼ぐことができる。したがって、チェーン11に引っ張り力が作用した場合においてピン19の外周面からブシュ17の内周面が受ける面圧が低減されるので、ピン19及びブシュ17間の摩耗が低減される。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)チェーン11において、ブシュ17の挿入部17aは、その少なくとも一部の外径が非挿入部17bの外径よりも大きくなるように延びている。この構成によれば、ブシュ17の両端部を内リンクプレート12のブシュ挿入孔16に圧入した場合でもブシュ17の挿入部17aの外周面と内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面との接触面積を稼ぐことができるとともにピン19とブシュ17との接触面積を稼ぐことができる。このため、チェーン11に引っ張り力が作用した場合にブシュ挿入孔16の内周面からブシュ17の挿入部17aが受ける面圧を低減できるとともにピン19から受けるブシュ17の曲げ応力を低減できるので、ブシュ17の耐久性を向上することができる。
(2)チェーン11において、ブシュ17の挿入部17aは、一対の内リンクプレート12の外側に向かうほど外径が大きくなるように延びている。この構成によれば、ブシュ17の両端部に位置する挿入部17aの内周面の形状がチェーン11に引っ張り力が作用した場合のピン19の曲がりに沿った形状になるので、チェーン11に引っ張り力が作用した場合にピン19の外周面とブシュ17の内周面との接触面積を稼ぐことができる。このため、ピン19の外周面からブシュ17の内周面が受ける面圧を低減できるので、ピン19及びブシュ17間の摩耗を低減できる。
(3)チェーン11において、ブシュ17における挿入部17aの内周面は非挿入部17bの内周面よりも滑らかになっている。通常、チェーン11に引っ張り力が作用した場合には、非挿入部17bの内周面よりも挿入部17aの内周面の方が、ピン19の外周面から受ける面圧が高くなる。この点、この構成によれば、非挿入部17bの内周面及び挿入部17aの内周面のうち、ピン19の外周面から受ける面圧が高い方の挿入部17aの内周面を、ピン19の外周面から受ける面圧が低い方の非挿入部17bの内周面よりも滑らかにすることで、特に挿入部17aの内周面とピン19の外周面との間の摩耗を効果的に抑制できる。
(4)チェーン11の製造方法は、一対の内リンクプレート12の外側からブシュ17内に押圧部材21を圧入することにより、ブシュ17の両端部の内径及びブシュ挿入孔16の内径が大きくなるように、ブシュ17の両端部と一緒にブシュ挿入孔16を塑性変形させる変形工程を備えている。この構成によれば、チェーン11を製造する際に変形工程を行うことで、ブシュ17の両端部の外周面と内リンクプレート12のブシュ挿入孔16の内周面との接触面積を稼ぐことができる。このため、チェーン11に引っ張り力が作用した場合にブシュ挿入孔16の内周面からブシュ17の両端部の外周面が受ける面圧を低減できるので、ブシュ17の耐久性を向上することができる。
(変更例)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。また、上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図7及び図8に示すように、チェーン11において、ブシュ17の両端面を凸曲面17cによって形成し、ブシュ17は、ブシュ17における凸曲面17cと凸曲面17cに隣接する隣接面17dとの境界が一対の内リンクプレート12の幅方向Yの外側に位置するように、ブシュ挿入孔16に圧入するようにしてもよい。この構成によれば、通常、ブシュ17における凸曲面17cと隣接面17dとの境界には環状の突出部17eが形成されるが、突出部17eはブシュ挿入孔16の外側に位置するようになるので、突出部17eがブシュ挿入孔16の内周面に食い込むことを抑制できるとともにブシュ挿入孔16からのブシュ17の抜け止めとしても機能させることができる。
・チェーン11において、ブシュ17における挿入部17aの内周面は、必ずしも非挿入部17bの内周面よりも滑らかにする必要はない。
・チェーン11において、ブシュ17の挿入部17aは、必ずしも一対の内リンクプレート12の外側に向かうほどリニアに外径が大きくなるように延びている必要はない。例えば、ブシュ17の挿入部17aは、一対の内リンクプレート12の外側に向かって段階的に外径が大きくなるように延びていてもよい。
・チェーン11において、ブシュ17の挿入部17aは、必ずしも全体の外径が非挿入部17bの外径よりも大きくなっている必要はない。例えば、ブシュ17の挿入部17aの外径は、部分的に非挿入部17bの外径よりも小さくなっていてもよいし、部分的に非挿入部17bの外径と同じになっていてもよい。
・チェーン11において、一対の外リンクプレート14とピン19の両端部とは、溶接されていてもよい。
・チェーン11において、ローラ18は、省略してもよい。
11…チェーン、12…内リンクプレート、14…外リンクプレート、16…ブシュ挿入孔、17…ブシュ、17a…挿入部、17b…非挿入部、17c…凸曲面、17d…隣接面、19…ピン、21…押圧部材。

Claims (5)

  1. 互いに対向して離れて配置される一対の内リンクプレートと、
    一対の前記内リンクプレートに形成されたブシュ挿入孔に両端部がそれぞれ圧入される筒状のブシュと、
    前記ブシュに回転可能に挿入されるピンと、
    一対の前記内リンクプレートを外側から挟むように配置され、且つ前記ピンの両端部がそれぞれ接合される一対の外リンクプレートと、
    を備え、
    前記ブシュにおける前記ブシュ挿入孔に挿入されている部分は挿入部とされ、
    前記ブシュにおける一対の前記内リンクプレート間に位置して前記ブシュ挿入孔に挿入されていない部分は非挿入部とされ、
    前記挿入部は、その少なくとも一部の外径が前記非挿入部の外径よりも大きくなるように延びていることを特徴とするチェーン。
  2. 前記挿入部は、一対の前記内リンクプレートの外側に向かうほど外径が大きくなるように延びていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン。
  3. 前記ブシュの両端面は凸曲面によって形成され、
    前記ブシュは、前記ブシュにおける前記凸曲面と前記凸曲面に隣接する隣接面との境界が一対の前記内リンクプレートの外側に位置するように、前記ブシュ挿入孔に圧入されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチェーン。
  4. 前記挿入部の内周面は、前記非挿入部の内周面よりも滑らかであることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のチェーン。
  5. 一対の内リンクプレートに形成されたブシュ挿入孔に筒状のブシュの両端部をそれぞれ圧入する圧入工程と、
    一対の前記内リンクプレートの外側から前記ブシュ内に押圧部材を圧入することにより、前記ブシュの両端部の内径及び前記ブシュ挿入孔の内径が大きくなるように、前記ブシュの両端部と一緒に前記ブシュ挿入孔を塑性変形させる変形工程と、
    前記ブシュ内にピンを回転可能に挿入した状態で一対の前記内リンクプレートの外側に一対の外リンクプレートを配置し、一対の前記外リンクプレートに前記ピンの両端部を接合する接合工程と、
    を備えることを特徴とするチェーンの製造方法。
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