JP2021004568A - 廃熱回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの廃熱を利用してエンジンの暖機を促進させることのできる廃熱回収装置を提供する。【解決手段】廃熱回収装置20は、作動媒体が流れる第1流通路21に、上流側から順に、第1圧送機22、前段蒸発器23、後段蒸発器24、第1膨張機25、第2膨張機26、および、凝縮器27を有している。また、廃熱回収装置20は、第1流通路21における第1膨張機25と第2膨張機26との間に、混合器30と、熱交換器35とを有する。また、廃熱回収装置20は、第1および第2膨張機25,26をバイパスする第1および第2バイパス路36,38と、第1および第2バイパス路36,38に対する作動媒体の流入を制御する第1および第2三方弁37,39と、を有する。エンジン10が暖機状態にあるとき、制御部50は、第1および第2膨張機25,26を作動媒体が迂回して流れるように第1および第2三方弁37,39を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンの廃熱を回収する廃熱回収装置に関する。
エンジンの廃熱を回収する廃熱回収装置は、作動媒体が循環する回路に圧送機、蒸発器、膨張機、および、凝縮器を備えている。圧送機は、液相状態の作動媒体を循環回路に圧送し、蒸発器は、液相状態の作動媒体をエンジンの廃熱で蒸発させることにより気相状態へ相転移させる。膨張機は、気相状態の作動媒体を膨張させることにより作動媒体の熱エネルギーを力学的エネルギーに変換し、凝縮器は、膨張機を通過した気相状態の作動媒体を凝縮して液相状態へ相転移させる。こうした廃熱回収装置として、例えば特許文献1には、EGRガスとの熱交換により気相状態へと相転移した作動媒体で複数の膨張機を駆動することによりエンジンの廃熱を回収する技術が開示されている。
ところで、エンジンは、冷間始動後の暖機運転が早期に完了することが好ましい。そのため、廃熱回収装置が回収したエンジンの廃熱を利用してエンジンの暖機を早期に完了させることが求められている。
本発明の目的は、エンジンの廃熱を利用してエンジンの暖機を促進させることのできる廃熱回収装置を提供することにある。
上記課題を解決する廃熱回収装置は、作動媒体を圧送する圧送機と、前記圧送機の下流に位置して前記圧送機が圧送した作動媒体をエンジンの排気ガスとの熱交換により蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器の下流に位置する膨張機と、前記膨張機の下流に位置し、エンジン冷却水と熱交換する熱交換器と、前記熱交換器の下流に位置する凝縮器と、前記膨張機をバイパスする膨張機バイパス路と、前記膨張機バイパス路に対する作動媒体の流入を制御する制御弁と、エンジンの運転状態を取得し、前記取得した運転状態に基づいて前記制御弁を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記運転状態が暖機状態にあるとき、前記膨張機バイパス路に作動媒体が流入するように前記制御弁を制御する。
上記構成によれば、作動媒体は、膨張機において熱エネルギーを損失することなく熱交換器に流入する。そのため、排気ガスから作動媒体が回収した廃熱をエンジン冷却水の加熱に効果的に利用できることから、エンジンの暖機を促進させることができる。
上記廃熱回収装置において、前記制御部は、前記熱交換器から流出する作動媒体が液相状態となるように作動媒体の圧送量およびエンジン冷却水の冷却水流量の少なくとも一方を制御することが好ましい。
上記構成によれば、熱交換器を通過した作動媒体は液相状態で圧送機に流入する。液相状態の作動媒体を圧送機が圧送することで圧送機による作動媒体の圧送量を高い精度のもとで制御することができる。
上記廃熱回収装置において、前記制御部は、前記運転状態が暖機状態にあるときには前記圧送機が圧送する作動媒体の圧力を高めることが好ましい。
上記構成によれば、エンジンの運転状態が暖機状態にあるときに作動媒体の飽和温度を高めることができる。これにより、熱交換器において作動媒体とエンジン冷却水との間に温度差が生じやすくなるとともに、エンジン10の暖機を促進させることができ、エンジン10の暖機をより早期に完了させることができる。
上記構成によれば、エンジンの運転状態が暖機状態にあるときに作動媒体の飽和温度を高めることができる。これにより、熱交換器において作動媒体とエンジン冷却水との間に温度差が生じやすくなるとともに、エンジン10の暖機を促進させることができ、エンジン10の暖機をより早期に完了させることができる。
上記廃熱回収装置は、前記凝縮器をバイパスする凝縮器バイパス路と、前記運転状態が暖機状態にあるときに前記凝縮器バイパス路に作動媒体が流入可能に構成された流路選択部と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、エンジンが暖機状態にあるときに作動媒体が凝縮器を迂回して流通可能であることから、凝縮器での冷却に起因した熱エネルギーの損失を抑えつつ作動媒体を流通させることができる。これにより、排気ガスから得た熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に効果的に活用することができる。
上記廃熱回収装置において、前記流路選択部は、気相状態の作動媒体を前記凝縮器に流入させるとともに液相状態の作動媒体を前記凝縮器バイパス路に流入させる気液分離器を含むことが好ましい。
上記構成によれば、熱交換器から流出する作動媒体の一部が気相状態であったとしても、その気相状態の作動媒体の凝縮を効果的に行うことができる。また、液相状態にある作動媒体は、凝縮器での冷却によって熱エネルギーを失うことなく圧送機によって再び圧送される。これにより、排気ガスから得た熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱により効果的に活用することができる。
上記廃熱回収装置において、前記流路選択部は、前記凝縮器バイパス路を開閉する開閉弁を備え、前記制御部は、前記運転状態が前記暖機状態にあるときに前記開閉弁を開状態に制御し、前記運転状態が前記暖機状態にないときに前記開閉弁を閉状態に制御することが好ましい。
上記構成によれば、エンジンが暖機状態にあるときは液相状態の作動媒体の熱エネルギーが凝縮器において失われることを防ぎつつ、エンジンが暖機状態にないときは全ての作動媒体が凝縮器に流入することでエンジンの廃熱回収を効果的に行うことができる。
上記廃熱回収装置において、前記制御弁は、前記膨張機に作動媒体を流入させる状態と前記膨張機バイパス路に作動媒体を流入させる状態とを有する三方弁であるとよい。
上記構成のように制御弁として三方弁を使用することにより、暖機状態にあるときに膨張機に作動媒体に流入することがない。これにより、膨張機における作動媒体のエネルギー損失を確実に抑えることができ、より多くの熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に活用することができる。
上記構成のように制御弁として三方弁を使用することにより、暖機状態にあるときに膨張機に作動媒体に流入することがない。これにより、膨張機における作動媒体のエネルギー損失を確実に抑えることができ、より多くの熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に活用することができる。
上記廃熱回収装置において、前記圧送機が第1圧送機であり、前記膨張機が第1膨張機であり、前記膨張機バイパス路が第1バイパス路であり、前記制御弁が第1制御弁であり、前記熱交換器と前記凝縮器との間に位置する第2膨張機と、前記第2膨張機をバイパスする第2バイパス路と、前記制御部によって制御され、前記第2バイパス路に対する作動媒体の流入を制御する第2制御弁と、前記凝縮器の下流で分流させた作動媒体を圧送する第2圧送機と、前記第1膨張機と前記熱交換器との間に位置し、前記第2圧送機が圧送した作動媒体と前記第1膨張機を通過した作動媒体とを混合する混合器と、前記第2圧送機から前記混合器へ向けた作動媒体の流通を許可するとともに前記混合器から前記第2圧送機へ向けた作動媒体の流通を禁止する逆止弁と、を備え、前記制御部は、前記運転状態が暖機状態にあるとき、前記第2バイパス路に作動媒体が流入するように前記第2制御弁を制御することが好ましい。
上記構成によれば、2つの膨張機が直列に接続された廃熱回収装置において、エンジンが暖機状態にあるときに第2膨張機での作動媒体の熱エネルギーの損失を抑えることができる。これにより、熱交換器には、第1膨張機および第2膨張機での熱エネルギーの損失が抑えられた作動媒体が流入することから、エンジンの暖機を促進させることができる。
上記廃熱回収装置にて、前記第2制御弁は、前記第2膨張機に作動媒体を流入させる状態と前記第2バイパス路に作動媒体を流入させる状態とを有する三方弁であってもよい。
上記構成のように第2制御弁として三方弁を使用することにより、暖機状態にあるときに第2膨張機に作動媒体に流入することがない。これにより、第2膨張機における作動媒体のエネルギー損失を確実に抑えることができ、より多くの熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に使用することができる。
上記構成のように第2制御弁として三方弁を使用することにより、暖機状態にあるときに第2膨張機に作動媒体に流入することがない。これにより、第2膨張機における作動媒体のエネルギー損失を確実に抑えることができ、より多くの熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に使用することができる。
上記廃熱回収装置において、前記逆止弁は、前記混合器と前記第2圧送機との間に位置していることが好ましい。
上記構成によれば、混合器と逆止弁との間の配管長を短くすることができ、混合器と逆止弁との間の配管部分における作動媒体の熱エネルギーの損失を小さくできる。
上記構成によれば、混合器と逆止弁との間の配管長を短くすることができ、混合器と逆止弁との間の配管部分における作動媒体の熱エネルギーの損失を小さくできる。
図1〜図5を参照して、廃熱回収装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、廃熱回収装置20は、ランキンサイクルを利用してエンジン10の廃熱を回収する。エンジン10は、エンジン10が吸入する作動ガスが流れるインテークマニホールド11と、エンジン10からの排気ガスが流入するエキゾーストマニホールド12とを備えている。エンジン10は、エキゾーストマニホールド12に接続されて大気中に排出される排気ガスが流れる排気通路13と、エキゾーストマニホールド12とインテークマニホールド11とを接続してエンジン10の吸気側へ還流される排気ガスが流れるEGR(EGR:Exhaust Gas Recirculation)通路14とを備えている。
図1に示すように、廃熱回収装置20は、ランキンサイクルを利用してエンジン10の廃熱を回収する。エンジン10は、エンジン10が吸入する作動ガスが流れるインテークマニホールド11と、エンジン10からの排気ガスが流入するエキゾーストマニホールド12とを備えている。エンジン10は、エキゾーストマニホールド12に接続されて大気中に排出される排気ガスが流れる排気通路13と、エキゾーストマニホールド12とインテークマニホールド11とを接続してエンジン10の吸気側へ還流される排気ガスが流れるEGR(EGR:Exhaust Gas Recirculation)通路14とを備えている。
廃熱回収装置20は、作動媒体が循環する循環回路を構成する第1流通路21を有している。作動媒体は、エンジン10を冷却するエンジン冷却水が平衡状態にあるとき、すなわちエンジン10の暖機が完了した状態にあるときにエンジン冷却水との熱交換によって蒸発可能な熱媒体である。作動媒体は、たとえばペンタン、代替フロン、アンモニア水、アルコールなど、大気圧下において水よりも沸点が低い熱媒体であることが好ましい。廃熱回収装置20は、第1流通路21における上流側から順に、第1圧送機22、前段蒸発器23、後段蒸発器24、および、第1膨張機25を有している。
第1圧送機22は、液相状態にある作動媒体を第1流通路21に圧送する電動式のポンプであって、エンジン10の運転状態に応じた第1圧送量で作動媒体を圧送する。
前段蒸発器23および後段蒸発器24は、第1流通路21に配設された蒸発器を構成し、エンジン10の廃熱を含む高温媒体との熱交換により、第1圧送機22が圧送した作動媒体を昇温させる。前段蒸発器23は、第1流通路21の一部が低温側流路に設定され、排気通路13の一部が高温側流路に設定されている。前段蒸発器23は、作動媒体の流れ方向と排気ガスの流れ方向とが同じ方向に設定された並行流式の熱交換器である。前段蒸発器23は、排気通路13を流れる排気ガスと作動媒体との間で熱交換を行うことで作動媒体を昇温させる。
前段蒸発器23および後段蒸発器24は、第1流通路21に配設された蒸発器を構成し、エンジン10の廃熱を含む高温媒体との熱交換により、第1圧送機22が圧送した作動媒体を昇温させる。前段蒸発器23は、第1流通路21の一部が低温側流路に設定され、排気通路13の一部が高温側流路に設定されている。前段蒸発器23は、作動媒体の流れ方向と排気ガスの流れ方向とが同じ方向に設定された並行流式の熱交換器である。前段蒸発器23は、排気通路13を流れる排気ガスと作動媒体との間で熱交換を行うことで作動媒体を昇温させる。
後段蒸発器24は、前段蒸発器23の下流側に位置しており、第1流通路21の一部が低温側流路に設定され、EGR通路14の一部が高温側流路に設定されている。後段蒸発器24は、作動媒体の流れ方向とEGRガスの流れ方向とが相反する方向に設定された対向流式の熱交換器である。後段蒸発器24は、作動媒体とEGRガスとの間で熱交換を行うことで作動媒体を昇温しつつEGRガスを冷却する。
こうした前段蒸発器23および後段蒸発器24において、作動媒体は、排気通路13を流れる排気ガスおよびEGR通路14を流れる排気ガスであるEGRガスとの熱交換を通じて液相状態から気相状態へと相転移する。第1膨張機25は、気相状態の作動媒体を膨張させることで作動媒体の熱エネルギーを第1膨張機25の出力軸25aを回転させる力学的エネルギーへと変換する。
なお、前段蒸発器23が作動媒体とEGR通路14を流れるEGRガスとの間で熱交換を行い、後段蒸発器24が作動媒体と排気通路13を流れる排気ガスとの間で熱交換を行う構成であってもよい。また、前段蒸発器23および後段蒸発器24は対向流式および並行流式のどちらであってもよいし、前段蒸発器23および後段蒸発器24のいずれか一方が省略される構成であってもよい。
廃熱回収装置20は、第1流通路21における第1膨張機25の下流に第2膨張機26と凝縮器27とを有している。また、廃熱回収装置20は、第1流通路21における第1膨張機25と第2膨張機26との間に混合器30と熱交換器35とを有している。
第2膨張機26は、後述する熱交換器35を通過した気相状態の作動媒体を膨張させることにより作動媒体の熱エネルギーを第2膨張機26の出力軸26aを回転させる力学的エネルギーへと変換する。第1膨張機25の出力軸25aと第2膨張機26の出力軸26aは同軸上に配設されており、図示されない減速機を介して機械的に連結されている。減速機においては、エンジン10の運転状態のうちで最も頻度の高い運転状態において最も効率が高くなるように減速比が規定されている。第1膨張機25の出力軸25aおよび第2膨張機26の出力軸26aの回転により、たとえば発電装置による発電やエンジン10の出力のアシストが可能となる。
凝縮器27は、たとえば空冷式の熱交換器であり、第1流通路21の一部が高温側流路に設定され、走行風や図示しないファンによる送出風が流れる流路が低温側流路に設定されている。凝縮器27は、第2膨張機26を通過した気相状態の作動媒体を放熱・凝縮することにより作動媒体を液相状態に相転移させる。
廃熱回収装置20は、第2流通路28と第2圧送機29とを有している。第2流通路28は、第1流通路21における凝縮器27と第1圧送機22との間に上流端が接続され、第1流通路21における第1膨張機25と第2膨張機26との間に位置する混合器30に下流端が接続されている。第2流通路28は、第1流通路21における凝縮器27の下流において作動媒体を分流させる分流回路を構成する。第2圧送機29は、第2流通路28に配設されており、凝縮器27で凝縮した作動媒体の一部を第2流通路28に圧送する。第2圧送機29は、エンジン10の運転状態に応じた第2吐出量で作動媒体を圧送する電動式のポンプである。第2流通路28および第2圧送機29により、凝縮器27で凝縮した作動媒体の一部が混合器30に供給される。
図2(a)および図2(b)に示すように、混合器30においては、第1流通路21を流れる作動媒体に対して第2流通路28を流れる作動媒体が混合される。混合器30は、第1流通路21を構成する第1配管31と、第2流通路28を構成する第2配管32であって第1配管31の一部を取り囲む下流端部33を有する第2配管32とを有している。第1配管31には、第2配管32の下流端部33で取り囲まれた部分に作動媒体を導入する複数の導入孔34が形成されている。複数の導入孔34は、第1配管31の延在方向および周方向の全体にわたって規則的に配列されている。混合器30においては、第1配管31を流れる気相状態の作動媒体に対して、第2配管32を流れる液相状態の作動媒体が第1配管31の中心方向へと向かう流れ、すなわち第1配管31を流れる作動媒体の流れ方向に直交する方向に向かう流れとして流入する。そして、気相状態の作動媒体から液相状態の作動媒体への熱移動が生じることで気相状態の作動媒体の一部が液相状態へと相転移する。作動媒体は、気相状態と液相状態とが混在した状態で混合器30から流出する。
図1に示すように、熱交換器35は、エンジン冷却水と作動媒体との間で熱交換を行う。熱交換器35は、エンジン10の暖機が完了した状態にあるときには作動媒体を昇温させる。このとき、熱交換器35は、第1流通路21の一部が低温側流路に設定され、エンジン冷却水が流れる冷却水回路15の一部が高温側流路に設定される。また、熱交換器35は、エンジン10の暖機状態にあるときにはエンジン冷却水を昇温させる。このとき、熱交換器35は、第1流通路21の一部が高温側流路に設定され、冷却水回路15の一部が低温側流路に設定される。
廃熱回収装置20は、第1流通路21において第1膨張機25を迂回する第1バイパス路36と、作動媒体の流入先を第1膨張機25あるいは第1バイパス路36に切り替え可能な第1三方弁37と、を有している。第1バイパス路36は第1膨張機25についての膨張器バイパス路であり、第1三方弁37は第1制御弁である。第1バイパス路36と第1三方弁37とは第1バイパス部を構成する。廃熱回収装置20は、作動媒体が第1バイパス路36に流入して第1膨張機25を迂回する第1バイパス状態と作動媒体が第1膨張機25に流入する第1作動状態とを有する。
廃熱回収装置20は、第2膨張機26を迂回する第2バイパス路38と、作動媒体の流入先を第2膨張機26あるいは第2バイパス路38に切り替え可能な第2三方弁39と、を有している。第2バイパス路38は第2膨張機26についての膨張器バイパス路であり、第2三方弁39は第2制御弁である。第2バイパス路38と第2三方弁39とは第2バイパス部を構成する。廃熱回収装置20は、作動媒体が第2バイパス路38に流入して第2膨張機26を迂回する第2バイパス状態と、作動媒体が第2膨張機26に流入する第2作動状態と、を有する。
廃熱回収装置20は、凝縮器バイパス路40、気液分離器41、開閉弁42、および、逆止弁43を有している。凝縮器バイパス路40は、第1流通路21において凝縮器27を迂回する流路である。気液分離器41は、気相状態の作動媒体を凝縮器27へ向けて通過させる一方で液相状態の作動媒体を凝縮器バイパス路40に流入させる。開閉弁42は、凝縮器バイパス路40を開閉する弁である。逆止弁43は、第2流通路28において第2圧送機29と混合器30とを接続する下流側第2流通路28bに配置されている。逆止弁43は、第2圧送機29から混合器30への作動媒体の流通を許可し、混合器30から第2圧送機29への作動媒体の流通を禁止する。
廃熱回収装置20は、第1圧送機22、第2圧送機29、第1三方弁37、第2三方弁39、および、開閉弁42を制御対象とする制御部50を有している。制御部50は、各種情報を取得し、その取得した各種の情報、および、メモリーに記憶したプログラムや各種のデータに基づいて各種の処理を実行する。制御部50は、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、或いは、それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報を取得する。運転状態に関する情報は、例えば、エンジン10の運転状態が暖機状態であるか否かを判断可能となる情報のほか、前段蒸発器23、後段蒸発器24、熱交換器35の各々に対する入熱量が演算可能となる情報である。こうした情報として、制御部50は、たとえばエンジン回転数や燃料噴射量、エンジン冷却水の冷却水温度や冷却水流量、吸入空気量などを取得する。エンジン回転数、燃料噴射量、および、吸入空気量などは、前段蒸発器23および後段蒸発器24における熱交換量に関する情報である。冷却水温度および冷却水流量は、熱交換器35における熱交換量に関する情報である。
制御部50は、エンジン冷却水の温度である冷却水温度を検出する冷却水温度センサー55からの検出信号に基づいて冷却水温度を取得する。そして制御部50は、取得した冷却水温度が暖機完了温度未満である場合にエンジン10の運転状態が暖機状態にあると判断する。
制御部50は、冷却水回路15にエンジン冷却水を圧送するウォーターポンプ15Pがエンジン10を動力源とする機械式である場合、エンジン回転数に基づいて冷却水流量を取得する。制御部50は、ウォーターポンプ15Pがバッテリーを動力源とする電動式である場合、ウォーターポンプ15Pの駆動量を制御するとともにウォーターポンプ15Pの駆動量に基づいて冷却水流量を取得する。
制御部50は、第1膨張機25に流入する作動媒体の圧力である第1入口圧力を検出する第1入口圧力センサー51からの検出信号に基づいて第1入口圧力を取得する。制御部50は、第1膨張機25から流出する作動媒体の圧力である第1出口圧力を検出する第1出口圧力センサー52からの検出信号に基づいて第1出口圧力を取得する。制御部50は、第2膨張機26に流入する作動媒体の圧力である第2入口圧力を検出する第2入口圧力センサー53からの検出信号に基づいて第2入口圧力を取得する。制御部50は、第2膨張機26から流出する作動媒体の圧力である第2出口圧力を検出する第2出口圧力センサー54からの検出信号に基づいて第2出口圧力を取得する。
制御部50は、第1圧送機22による作動媒体の第1圧送量、第2圧送機29による作動媒体の第2圧送量、第1三方弁37の状態、第2三方弁39の状態、および、開閉弁42の開閉を制御する。なお、以下では、エンジン10が暖機完了後にあるときの廃熱回収装置20の状態を通常状態といい、エンジン10が暖機状態にあるときの廃熱回収装置20の状態を暖機アシスト状態という。
(通常状態)
通常状態における第1圧送量について、制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報に基づいて前段蒸発器23および後段蒸発器24の各々に対する入熱量を演算し、その演算した入熱量に応じた量の作動媒体が第1流通路21を流れるように第1圧送機22を制御する。
通常状態における第1圧送量について、制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報に基づいて前段蒸発器23および後段蒸発器24の各々に対する入熱量を演算し、その演算した入熱量に応じた量の作動媒体が第1流通路21を流れるように第1圧送機22を制御する。
通常状態における第2圧送量について、制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報に基づいて熱交換器35に対する入熱量を演算し、その演算した入熱量に応じた量の作動媒体が第2流通路28を流れるように第2圧送機29による圧送量を制御する。
通常状態における第1三方弁37の状態について、制御部50は、第1入口圧力と第1出口圧力との比である第1膨張比π1に関して、第1膨張機25の上限膨張比である第1設定値π1maxをメモリーに保持している。制御部50は、第1膨張比π1が第1設定値π1max以下に保持されるように第1三方弁37の状態を制御する。制御部50は、第1膨張比π1が第1設定値π1max以下に保持されるように第1三方弁37の状態を制御する。
たとえば、図3(a)に示すように、第1三方弁37の制御において、制御部50は、第1入口圧力と第1出口圧力とを取得して第1膨張比π1を演算する(ステップS11)。制御部50は、第1膨張比π1が第1設定値π1max以下である場合(ステップS12:YES)、第1三方弁37を第1作動状態に制御し(ステップS13)、一連の処理を一旦終了する。一方、制御部50は、第1膨張比π1が第1設定値π1maxよりも大きい場合(ステップS12:NO)、第1三方弁37を第1バイパス状態に制御し(ステップS14)、一連の処理を一旦終了する。
通常状態における第2三方弁39の状態について、制御部50は、第2入口圧力と第2出口圧力との比である第2膨張比π2に関して、第2膨張機26の上限膨張比である第2設定値π2maxをメモリーに保持している。制御部50は、第2膨張比π2が第2設定値π2max以下に保持されるように第2三方弁39の状態を制御する。
たとえば、図3(b)に示すように、第2三方弁39の制御において、制御部50は、まず、第2入口圧力と第2出口圧力とを取得して第2膨張比π2を演算する(ステップS21)。制御部50は、第2膨張比π2が第2設定値π2max以下である場合(ステップS22:YES)、第2三方弁39を第2作動状態に制御し(ステップS23)、一連の処理を一旦終了する。一方、第2膨張比π2が第2設定値π2maxよりも大きい場合(ステップS22:NO)、制御部50は、第2三方弁39を第2バイパス状態に制御し(ステップS24)、一連の処理を一旦終了する。
通常状態における開閉弁42の開閉について、制御部50は、開閉弁42を閉状態に制御する。これにより、凝縮器バイパス路40に対する作動媒体の流入が規制されることから、第1流通路21を流される作動媒体の全てが凝縮器27に流入する。
(暖機アシスト状態)
暖機アシスト状態における第1圧送量について、制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報に基づいて、前段蒸発器23および後段蒸発器24の各々における作動媒体への入熱量を演算する。制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報に基づいて、熱交換器35における作動媒体の放熱量を演算する。制御部50は、演算した入熱量と放熱量とに基づいて、熱交換器35での熱交換によって全ての作動媒体が液相状態となることを優先条件として、熱交換器35に流入する作動媒体のうちで気相状態にある作動媒体の割合ができるだけ高くなるように第1圧送量を制御する。
暖機アシスト状態における第1圧送量について、制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報に基づいて、前段蒸発器23および後段蒸発器24の各々における作動媒体への入熱量を演算する。制御部50は、エンジン10の運転状態に関する情報に基づいて、熱交換器35における作動媒体の放熱量を演算する。制御部50は、演算した入熱量と放熱量とに基づいて、熱交換器35での熱交換によって全ての作動媒体が液相状態となることを優先条件として、熱交換器35に流入する作動媒体のうちで気相状態にある作動媒体の割合ができるだけ高くなるように第1圧送量を制御する。
制御部50は、通常状態の圧力である通常圧力よりも高い圧力である暖機用圧力で作動媒体を圧送する。これにより、作動媒体の飽和温度が上昇して作動媒体が液相状態に維持されやすくなることから、排気ガスからの吸熱量、すなわち熱交換器35に流入する際に作動媒体が有している熱エネルギーを大きくすることができる。
暖機アシスト状態における第2圧送量について、制御部50は、第2圧送機29を停止させる。すなわち、制御部50は、第2流通路28における作動媒体の流通を停止する。
暖機アシスト状態における第1三方弁37の状態について、制御部50は、第1バイパス状態に制御する。すなわち、制御部50は、全ての作動媒体が第1膨張機25を迂回するように第1三方弁37を制御する。
暖機アシスト状態における第1三方弁37の状態について、制御部50は、第1バイパス状態に制御する。すなわち、制御部50は、全ての作動媒体が第1膨張機25を迂回するように第1三方弁37を制御する。
暖機アシスト状態における第2三方弁39の状態について、制御部50は、第2バイパス状態に制御する。すなわち、制御部50は、全ての作動媒体が第2膨張機26を迂回するように第2三方弁39を制御する。
暖機アシスト状態における開閉弁42の開閉について、制御部50は、開閉弁42を開状態に制御する。すなわち、制御部50は、気液分離器41で分離された作動媒体のうち、気相状態にある作動媒体が凝縮器27に流入し、液相状態にある作動媒体が凝縮器バイパス路40を通じて凝縮器27を迂回するように開閉弁42を制御する。気液分離器41および開閉弁42は、流路選択部を構成する。
(作用)
図4を参照して廃熱回収装置20の作用について説明する。
図4に示すように、エンジン10が暖機状態にあるとき、廃熱回収装置20は、暖機アシスト状態にある。暖機アシスト状態では、第2圧送機29が停止状態に制御され、第1圧送機22のみで作動媒体の圧送が行われる。第1圧送機22で圧送された作動媒体は、前段蒸発器23および後段蒸発器24における排気ガスとの熱交換によって昇温すると、第1三方弁37によって第1膨張機25を迂回させられたのち、混合器30を通過して熱交換器35に流入する。このとき、熱交換器35では、エンジン冷却水を低温側流体、作動媒体を高温側流体として熱交換が行われることでエンジン冷却水が加熱される。熱交換器35を通過した作動媒体は、第2三方弁39によって第2膨張機26を迂回させられたのち、気液分離器41によって液相状態の作動媒体と気相状態の作動媒体とに分離される。暖機アシスト状態では開閉弁42が開状態にあることから、液相状態の作動媒体は、凝縮器バイパス路40を通じて凝縮器27を迂回する。一方、気相状態の作動媒体は、凝縮器27において凝縮されて液相状態へと相転移したのち、凝縮器27を迂回した作動媒体に合流する。合流後、作動媒体は、第1圧送機22によって再び圧送される。
図4を参照して廃熱回収装置20の作用について説明する。
図4に示すように、エンジン10が暖機状態にあるとき、廃熱回収装置20は、暖機アシスト状態にある。暖機アシスト状態では、第2圧送機29が停止状態に制御され、第1圧送機22のみで作動媒体の圧送が行われる。第1圧送機22で圧送された作動媒体は、前段蒸発器23および後段蒸発器24における排気ガスとの熱交換によって昇温すると、第1三方弁37によって第1膨張機25を迂回させられたのち、混合器30を通過して熱交換器35に流入する。このとき、熱交換器35では、エンジン冷却水を低温側流体、作動媒体を高温側流体として熱交換が行われることでエンジン冷却水が加熱される。熱交換器35を通過した作動媒体は、第2三方弁39によって第2膨張機26を迂回させられたのち、気液分離器41によって液相状態の作動媒体と気相状態の作動媒体とに分離される。暖機アシスト状態では開閉弁42が開状態にあることから、液相状態の作動媒体は、凝縮器バイパス路40を通じて凝縮器27を迂回する。一方、気相状態の作動媒体は、凝縮器27において凝縮されて液相状態へと相転移したのち、凝縮器27を迂回した作動媒体に合流する。合流後、作動媒体は、第1圧送機22によって再び圧送される。
エンジン10の暖機が完了すると、廃熱回収装置20は、通常状態へ移行する。通常状態において、凝縮器27によって凝縮された液相状態の作動媒体は、一部が第1流通路21を流通し、残りが第2流通路28を流通する。第1流通路21を流通する作動媒体は、前段蒸発器23および後段蒸発器24における排気ガスとの熱交換により液相状態から気相状態へ相転移したのちに第1膨張機25を駆動し、気相状態のまま混合器30に流入する。一方、第2流通路28を流通する作動媒体は、液相状態のまま混合器30に流入する。混合器30においては、気相状態の作動媒体と液相状態の作動媒体とが混合され、一部の作動媒体が気相状態から液相状態へと相転移する。その後、混合器30から流出した作動媒体は、熱交換器35におけるエンジン冷却水との熱交換によって液相状態から気相状態に相転移したのちに第2膨張機26を駆動し、凝縮器27によって再び凝縮される。
上述した廃熱回収装置20では、暖機アシスト状態においては(1)〜(8)、通常状態においては(9)〜(18)に列挙する効果が得られる。
(1)暖機アシスト状態にある廃熱回収装置20は、エンジン10の廃熱を利用してエンジン冷却水を加熱する。これにより、エンジン10の暖機を促進させることができ、エンジン10の暖機を早期に完了させることができる。
(1)暖機アシスト状態にある廃熱回収装置20は、エンジン10の廃熱を利用してエンジン冷却水を加熱する。これにより、エンジン10の暖機を促進させることができ、エンジン10の暖機を早期に完了させることができる。
図5は、廃熱回収装置20による暖機アシストの有無に応じた冷却水温度の推移の一例を示したグラフである。このグラフは、以下の条件のもとで行った実験での冷却水温度の測定結果である。図5に示すように、暖機アシストを行うことによって冷却水温度が80℃に到達するまでの時間が約6%短縮されることが認められた。
・エンジン10および廃熱回収装置20を12時間以上停止させる。
・その後、冷却水温度が60℃に到達するまでエンジン回転数1000rpm、エンジントルク300Nmでエンジン10を駆動する。
・その後、冷却水温度が60℃に到達するまでエンジン回転数1000rpm、エンジントルク300Nmでエンジン10を駆動する。
・冷却水温度が60℃に到達したら、以後、エンジン回転数1000rpm、エンジントルク500Nmでエンジン10を駆動する。
(2)暖機アシスト状態にある廃熱回収装置20においては、熱交換器35から流出する作動媒体が液相状態となるように第1圧送機22の第1圧送量が制御される。すなわち、第1圧送量は、前段蒸発器23および後段蒸発器24で作動媒体が蒸発すると、熱交換器35でのエンジン冷却水との熱交換により、その蒸発した気相状態の作動媒体が液相状態に相転移するように制御される。その結果、第1圧送機22が圧送する作動媒体が液相状態となることから、第1圧送機22による作動媒体の圧送量を高い精度のものとで制御することができる。
(2)暖機アシスト状態にある廃熱回収装置20においては、熱交換器35から流出する作動媒体が液相状態となるように第1圧送機22の第1圧送量が制御される。すなわち、第1圧送量は、前段蒸発器23および後段蒸発器24で作動媒体が蒸発すると、熱交換器35でのエンジン冷却水との熱交換により、その蒸発した気相状態の作動媒体が液相状態に相転移するように制御される。その結果、第1圧送機22が圧送する作動媒体が液相状態となることから、第1圧送機22による作動媒体の圧送量を高い精度のものとで制御することができる。
(3)暖機アシスト状態にある廃熱回収装置20において、第1圧送機22は、通常圧力よりも高い暖機用圧力で作動媒体を圧送している。これにより、作動媒体の飽和温度が上昇することから、熱交換器35において作動媒体とエンジン冷却水との間に温度差が生じやすくなるとともに、エンジン10の暖機を促進させることができ、エンジン10の暖機をより早期に完了させることができる。
(4)暖機アシスト状態にある廃熱回収装置20では、気液分離器41で分離された気相状態の作動媒体が凝縮器27に流入し、気液分離器41で分離された液相状態の作動媒体が凝縮器バイパス路40に流入する。これにより、熱交換器35から流出する作動媒体の一部が気相状態であったとしても、その気相状態の作動媒体の凝縮を効果的に行うことができる。また、液相状態にある作動媒体は、凝縮器27を通過することに起因する熱エネルギーの損失を生じることなく第1圧送機22によって再び圧送される。これにより、排気ガスから作動媒体が得た熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に有効的に活用することができる。
(5)廃熱回収装置20は、凝縮器バイパス路40に、暖機アシスト状態において開状態に制御され、通常状態において閉状態に制御される開閉弁42を有している。これにより、エンジン10が暖機状態にあるときは液相状態の作動媒体が有する熱エネルギーの凝縮器27での損失を防ぐことができる。また、エンジン10が暖機状態にないときは全ての作動媒体が凝縮器27に流入することから、排気ガスを通じたエンジン10の廃熱回収を効果的に行うことができる。
(6)廃熱回収装置20は、第1三方弁37によって第1バイパス状態と第1作動状態とに切り替えられる。このように、第1バイパス状態と第1作動状態とが三方弁によって切り替えられることにより、第1バイパス状態において第1膨張機25に作動媒体が流入することがない。これにより、第1膨張機25を通過することに起因した作動媒体の熱エネルギーの損失を抑えることができ、より多くの熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に活用することができる。
(7)廃熱回収装置20は、第2三方弁39によって第2バイパス状態と第2作動状態とに切り替えられる。このように、第2バイパス状態と第2作動状態とが三方弁によって切り替えられることにより、第2バイパス状態において第2膨張機26に作動媒体が流入することがない。これにより、第2膨張機26を通過することに起因した作動媒体の熱エネルギーの損失を抑えることができ、より多くの熱エネルギーをエンジン冷却水の加熱に活用することができる。
(8)廃熱回収装置20は、混合器30と第2圧送機29との間に逆止弁43を有している。こうした構成によれば、混合器30から第2圧送機29への作動媒体の流通が禁止されるため、第1圧送機22が圧送した作動媒体の全てを熱交換器35に流入させることができる。また、こうした逆止弁43が混合器30と第2圧送機29との間に配設されていることにより、混合器30から逆止弁43までの配管長が短くなり、混合器30と逆止弁43との間の配管部分を通じて作動媒体が失う熱エネルギーを小さくできる。
(9)通常状態にある廃熱回収装置20は、エンジン10からの排気ガスだけでなくエンジン冷却水との熱交換によりエンジン10の廃熱を回収している。また、廃熱回収装置20は、第1膨張機25を駆動した作動媒体を高温作動媒体、第2流通路28を流通している作動媒体を低温作動媒体として、これら高温作動媒体と低温作動媒体とを混合する混合器30を有している。混合器30においては、気相状態にある高温作動媒体に対して、気相状態ではなく液相状態にある低温作動媒体が混合されて中温作動媒体が生成される。この混合により、第1膨張機25を通過した気相状態の作動媒体を凝縮させることができ、エンジン冷却水との熱交換量を大きくすることができる。その結果、エンジンの廃熱を効率よく回収することができる。
(10)廃熱回収装置20のように通常状態において排気ガスおよびエンジン冷却水といった2つの熱源を通じてエンジン10の廃熱を回収する装置においては、車両への搭載性や重量やコスト、これらの観点から各種構成要素の小型化が望まれている。この点、廃熱回収装置20では、混合器30によって熱交換器35に流入する液相状態の作動媒体を昇温させることができ、熱交換器35において作動媒体を気相状態へ相転移させるために必要となる熱量が少なくなる。その結果、熱交換器35の小型化を図ることができる。
(11)混合器30においては、第1配管31に複数の導入孔34が形成されており、高温作動媒体と低温作動媒体との衝突が複数箇所において行われる。また、高温作動媒体と流れ方向と低温作動媒体の流れ方向とが互いに直交する方向に設定される。これらのことから、高温作動媒体と低温作動媒体との接触機会が多くなることで、これら高温作動媒体と低温作動媒体とを効果的に混合させることができる。
(12)第1膨張機25を駆動した高温作動媒体に対してエンジン冷却水との熱交換により気相状態へと相転移した低温作動媒体を混合させる構成においては、上述した廃熱回収装置20よりも第2膨張機26に流入する作動媒体の温度が高くなる。そのため、第2膨張機26の下流に位置する凝縮器27に流入する作動媒体の温度も自ずと高くなる。この点、廃熱回収装置20においては、高温作動媒体と低温作動媒体とを混合器30で混合させてから蒸発させている。そのため、第2膨張機26に流入する作動媒体の温度を抑えることができ、これにより凝縮器27に流入する作動媒体の温度も抑えることができる。
(13)第1膨張機25の出力軸25aと第2膨張機26の出力軸26aとが同軸に設定されていることから、飽和温度の異なる2つの系統における出力を1つの系統の出力として取り出すことができる。これにより、各々の系統における出力を各別に取り出す構成に比べて廃熱回収装置20の省スペース化を図ることができる。
(14)廃熱回収装置20は、第1膨張機25を迂回する第1バイパス路36と作動媒体の流入先を第1バイパス路36へ切り替え可能な第1三方弁37とを有している。また、第1三方弁37を制御する制御部50は、第1膨張機25での第1膨張比を取得し、第1膨張比が第1設定値を超えている場合に第1三方弁37を第1バイパス状態に制御する。こうした構成によれば、たとえば過回転など、第1膨張機25に対する負荷を抑えることができる。
(15)廃熱回収装置20は、第2膨張機26を迂回する第2バイパス路38と作動媒体の流入先を第2バイパス路38へ切り替え可能な第2三方弁39とを有している。また、第2三方弁39を制御する制御部50は、第2膨張機26での第2膨張比を取得し、第2膨張比が第2設定値を超えている場合に第2三方弁39を第2バイパス状態に制御する。こうした構成によれば、たとえば過回転など、第2膨張機26に対する負荷を抑えることができる。
(16)蒸発器は、排気ガスと熱交換を行う前段蒸発器23と、EGRガスと熱交換を行う後段蒸発器24とによって構成されている。そのため、エンジン10の廃熱を効率よく回収しつつEGRガスを冷却することができる。
(17)前段蒸発器23がEGRガスでなく排気通路13を流れる排気ガスとの間で熱交換を行う。そのため、たとえば当該排気通路13がターボチャージャーを構成するタービンの下流側の部分であり、EGRガスよりも幾分温度が低いとしても、高温側流体と低温側流体との間の温度差を前段蒸発器23および後段蒸発器24の双方において確保することができる。
(18)第1膨張機25を駆動して凝縮器27で作動媒体を凝縮させる構成では、第1膨張機25から流出した作動媒体の温度が高く大きなエネルギーが残っているため、凝縮器27における放熱量は大きくなってしまう。この点、廃熱回収装置20では、作動媒体が第1膨張機25を駆動した後、更に第2膨張機26を駆動するため、大きなエネルギーを回収することが出来ると共に、凝縮器27における放熱量を小さくできるので、凝縮器27を小さくできる。これにより、廃熱の回収をより精密に行うことが出来る。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・廃熱回収装置20は、第2流通路28における第2圧送機29の上流側に逆止弁43を有していてもよい。
・廃熱回収装置20は、第2流通路28における第2圧送機29の上流側に逆止弁43を有していてもよい。
・廃熱回収装置20において、流路選択部は、気液分離器41のみで構成されていてもよいし、開閉弁42のみで構成されていてもよい。また流路選択部は、作動媒体の流入先を凝縮器27あるいは凝縮器バイパス路40に切り替え可能な三方弁で構成されていてもよい。こうした構成であっても液相状態にある作動媒体の凝縮器27での熱エネルギーの損失を抑えることができる。廃熱回収装置20は、流路選択部を有していなくともよい。
・廃熱回収装置20は、暖機アシスト状態において、通常状態において第1圧送機22が圧送する作動媒体の圧力と同じ圧力で作動媒体を圧送してもよい。
・廃熱回収装置20は、作動媒体の一部が気相状態で熱交換器35から流出するように第1圧送量を制御してもよい。
・廃熱回収装置20は、作動媒体の一部が気相状態で熱交換器35から流出するように第1圧送量を制御してもよい。
・廃熱回収装置20は、ウォーターポンプ15Pが電動式である場合、作動媒体の第1圧送量ではなく冷却水流量の調整により、熱交換器35から流出する作動媒体が液相状態となるように調整してもよい。具体的には、制御部50は、例えば、前段蒸発器23および後段蒸発器24における作動媒体への入熱量と熱交換器35における作動媒体の放熱量とに基づいて冷却水流量を調整する。また、廃熱回収装置20は、作動媒体の第1圧送量および冷却水流量の双方の調整により、熱交換器35から流出する作動媒体が液相状態となるように調整してもよい。
・前段蒸発器23がEGRガスとの間で熱交換を行い、後段蒸発器24が排気ガスとの間で熱交換を行ってもよい。
・第1膨張機25の出力軸25aと第2膨張機26の出力軸26aとは、同軸に設定されていなくともよい。すなわち、たとえば、第1膨張機25で発電装置を駆動し第2膨張機26でエンジン10の出力をアシストするように、第1膨張機25の駆動対象と第2膨張機26の駆動対象とが異なっていてもよい。
・第1膨張機25の出力軸25aと第2膨張機26の出力軸26aとは、同軸に設定されていなくともよい。すなわち、たとえば、第1膨張機25で発電装置を駆動し第2膨張機26でエンジン10の出力をアシストするように、第1膨張機25の駆動対象と第2膨張機26の駆動対象とが異なっていてもよい。
・廃熱回収装置20は、凝縮器27で凝縮された作動媒体と第1膨張機25を駆動した作動媒体とが混合器30で混合したのちに熱交換器35に流入し、熱交換器35で蒸発した作動媒体で第2膨張機26が駆動される構成であればよい。
・混合器30は、第1膨張機25を通過した気相状態の作動媒体と凝縮器27で凝縮された液相状態の作動媒体とを混合するものであればよい。そのため、第1配管31の一部を第2配管32の下流端部33が取り囲む構成に限らず、たとえば第1流通路21と第2流通路28の下流端部とが複数の連通孔により互いに連通した状態にて上下方向で並ぶ構成であってもよい。
・混合器30は、熱交換器35の下流に備えられて、熱交換器35で部分的に気化した媒体と、第1膨張機25を駆動した気体状態の作動媒体を混合器30で混合し、気化させて第2膨張機26を駆動させる構成であってもよい。
・排気ガスの熱交換器である前段蒸発器23とEGRガスの熱交換器である後段蒸発器24が、それぞれに専用の圧送器を備えた別系統の作動媒体の回路を備えて、別系統の作動媒体の回路が並列に接続して、第1膨張機25を駆動させる構成であってもよい。
・図6(a)に示すように、廃熱回収装置20は、第1バイパス路36を開閉する、あるいは、第1バイパス路36の流路断面積を開度により制御する第1弁61を有していてもよい。第1弁61は、第1三方弁37に代えて、あるいは、第1三方弁37に加えて設置することが可能であり、制御部50に制御されることにより第1制御弁として機能可能である。
・図6(b)に示すように、廃熱回収装置20は、第2バイパス路38を開閉する、あるいは、第2バイパス路38の流路断面積を開度により制御する第2弁62を有していてもよい。第2弁62は、第2三方弁39に代えて、あるいは、第2三方弁39に加えて設置可能であり、制御部50に制御されることにより第2制御弁として機能可能である。また、第2弁62を有していることにより、暖機アシスト状態において熱交換器35に流入する作動媒体の圧力調整および流量調整をより高い精度のもとで行うことができる。
・第2三方弁39は、第2膨張機26へ向かう作動媒体の流路断面積よりも第2バイパス路38へ向かう作動媒体の流路断面積が小さくともよい。こうした構成によれば、第2三方弁39を第2バイパス状態に制御するだけで作動媒体の圧力を高めることができる。
・図7に示すように、廃熱回収装置20は、第1膨張機25および第2膨張機26を有する構成に限らず、第1膨張機25のみを有する構成であってもよい。すなわち、廃熱回収装置20は、第1流通路21において熱交換器35の下流に凝縮器27が配設される構成であってもよい。こうした構成であっても、上記(1)〜(6)に記載した効果に準ずる効果を得ることができる。なお、図7においては、上述した廃熱回収装置20と同じ機能を有する構成について同じ符号を付している。
10…エンジン、11…インテークマニホールド、12…エキゾーストマニホールド、13…排気通路、14…EGR通路、15…冷却水回路、15P…ウォーターポンプ、20…廃熱回収装置、21…第1流通路、22…第1圧送機、23…前段蒸発器、24…後段蒸発器、25…第1膨張機、25a…出力軸、26…第2膨張機、26a…出力軸、27…凝縮器、28…第2流通路、28b…下流側第2流通路、29…第2圧送機、30…混合器、31…第1配管、32…第2配管、33…下流端部、34…導入孔、35…熱交換器、36…第1バイパス路、37…第1三方弁、38…第2バイパス路、39…第2三方弁、40…凝縮器バイパス路、41…気液分離器、42…開閉弁、43…逆止弁、50…制御部、51…第1入口圧力センサー、52…第1出口圧力センサー、53…第2入口圧力センサー、54…第2出口圧力センサー、55…冷却水温度センサー、61…第1弁、62…第2弁。
Claims (10)
- 作動媒体を圧送する圧送機と、
前記圧送機の下流に位置して前記圧送機が圧送した作動媒体をエンジンの排気ガスとの熱交換により蒸発させる蒸発器と、
前記蒸発器の下流に位置する膨張機と、
前記膨張機の下流に位置し、エンジン冷却水と熱交換する熱交換器と、
前記熱交換器の下流に位置する凝縮器と、
前記膨張機をバイパスする膨張機バイパス路と、
前記膨張機バイパス路に対する作動媒体の流入を制御する制御弁と、
エンジンの運転状態を取得し、前記取得した運転状態に基づいて前記制御弁を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記運転状態が暖機状態にあるとき、前記膨張機バイパス路に作動媒体が流入するように前記制御弁を制御する
廃熱回収装置。 - 前記制御部は、前記熱交換器から流出する作動媒体が液相状態となるように作動媒体の圧送量およびエンジン冷却水の冷却水流量の少なくとも一方を制御する
請求項1に記載の廃熱回収装置。 - 前記制御部は、前記運転状態が暖機状態にあるときには前記圧送機が圧送する作動媒体の圧力を高める
請求項1または2に記載の廃熱回収装置。 - 前記凝縮器をバイパスする凝縮器バイパス路と、
前記凝縮器バイパス路に対する作動媒体の流入を選択可能な流路選択部と、を備える
請求項1〜3のいずれか一項に記載の廃熱回収装置。 - 前記流路選択部は、気相状態の作動媒体を前記凝縮器に流入させるとともに液相状態の作動媒体を前記凝縮器バイパス路に流入させる気液分離器を含む
請求項4に記載の廃熱回収装置。 - 前記流路選択部は、前記凝縮器バイパス路を開閉する開閉弁を備え、
前記制御部は、
前記運転状態が前記暖機状態にあるときに前記開閉弁を開状態に制御し、
前記運転状態が前記暖機状態にないときに前記開閉弁を閉状態に制御する
請求項4または5に記載の廃熱回収装置。 - 前記制御弁は、前記膨張機に作動媒体を流入させる状態と前記膨張機バイパス路に作動媒体を流入させる状態とを有する三方弁である
請求項1〜6のいずれか一項に記載の廃熱回収装置。 - 前記圧送機が第1圧送機であり、
前記膨張機が第1膨張機であり、
前記膨張機バイパス路が第1バイパス路であり、
前記制御弁が第1制御弁であり、
前記熱交換器と前記凝縮器との間に位置する第2膨張機と、
前記第2膨張機をバイパスする第2バイパス路と、
前記制御部によって制御され、前記第2バイパス路に対する作動媒体の流入を制御する第2制御弁と、
前記凝縮器の下流で分流させた作動媒体を圧送する第2圧送機と、
前記第1膨張機と前記熱交換器との間に位置し、前記第2圧送機が圧送した作動媒体と前記第1膨張機を通過した作動媒体とを混合する混合器と、
前記第2圧送機から前記混合器へ向けた作動媒体の流通を許可するとともに前記混合器から前記第2圧送機へ向けた作動媒体の流通を禁止する逆止弁と、を備え、
前記制御部は、前記運転状態が暖機状態にあるとき、前記第2バイパス路に作動媒体が流入するように前記第2制御弁を制御する
請求項1〜7のいずれか一項に記載の廃熱回収装置。 - 前記第2制御弁は、前記第2膨張機に作動媒体を流入させる状態と前記第2バイパス路に作動媒体を流入させる状態とを有する三方弁である
請求項8に記載の廃熱回収装置。 - 前記逆止弁は、前記混合器と前記第2圧送機との間に位置している
請求項8または9に記載の廃熱回収装置。
Priority Applications (1)
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JP2019118371A JP2021004568A (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | 廃熱回収装置 |
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