JP2021004012A - 自転車用ドライビングシステム、および、自転車用フロントスプロケット組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】広範囲で変速比を円滑に変更できる自転車用ドライビングシステム、および、自転車用フロントスプロケット組立体を提供する。【解決手段】ドライブシステムは、フロントスプロケットと、クランクアームと、フロントスプロケットのスプロケット歯が、少なくともフロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に、クランクアームに対して変位可能に構成するスプロケット歯変位機構と、を含むクランク組立体と、複数のリアスプロケットを含むマルチリアスプロケット組立体と、を備える。複数のリアスプロケットは、最小リアスプロケットと、最大リアスプロケットと、両スプロケットの間に配置される少なくとも12個の中間リアスプロケットとを含み、軸方向において最小リアスプロケットの軸方向外面と最大リアスプロケットの軸方向内面との間の長さとして定義される軸方向長は、47.5mm以上である。【選択図】図1
Description
本発明は、自転車用ドライビングシステム、および、自転車用フロントスプロケット組立体に関する。
特許文献1には、自転車用ドライビングシステムが開示されている。自転車用ドライビングシステムは、クランクと、スプロケットと、摺動機構とを備える。摺動機構は、クランクとスプロケットとを、スプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に摺動可能に、連結する。
広範囲で変速比を円滑に変更できる自転車用ドライビングシステム、および、自転車用フロントスプロケット組立体を提案する。
本開示の第1側面に従うドライブシステムは、フロントスプロケットと、クランクアームと、前記フロントスプロケットのスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に、前記クランクアームに対して変位可能に構成するスプロケット歯変位機構と、を含むクランク組立体と、複数のリアスプロケットを含むマルチリアスプロケット組立体と、を備え、前記複数のリアスプロケットは、最小リアスプロケットと、最大リアスプロケットと、前記軸方向において前記最小リアスプロケットと前記最大リアスプロケットとの間に配置される少なくとも12個の中間リアスプロケットとを含み、前記複数のリアスプロケットのそれぞれは、前記回転中心軸心に関して、軸方向外面および軸方向内面を有し、前記軸方向において前記最小リアスプロケットの前記軸方向外面と前記最大リアスプロケットの前記軸方向内面との間の長さとして定義される軸方向長は、47.5mm以上である。
第1側面の自転車用ドライビングシステムによれば、スプロケット歯変位機構によって、複数のマルチリアスプロケット組立体の多段化が可能であり、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。このようにして、広範囲で変速比を円滑に変更できる。
本開示の第1側面に従う第2側面のドライブシステムにおいて、前記軸方向長は、48mm以上である。
第2側面の自転車用ドライビングシステムによれば、マルチリアスプロケット組立体が広範囲なギヤ比を有している場合においても、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。
本開示の第2側面に従う第3側面のドライブシステムにおいて、前記軸方向長は、49mm以上である。
第3側面の自転車用ドライビングシステムによれば、マルチリアスプロケット組立体が広範囲なギヤ比を有している場合においても、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。
本開示の第1から第3側面のいずれか1つに従う第4側面のドライブシステムにおいて、前記最小リアスプロケットの全歯数に対する前記最大リアスプロケットの全歯数の歯数比は、3.4以上である。
第4側面の自転車用ドライビングシステムによれば、マルチリアスプロケット組立体が広範囲なギヤ比を有している場合においても、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。
本開示の第1から第4側面のいずれか1つに従う第5側面のドライブシステムにおいて、スプロケット密度は、前記複数のリアスプロケットの総数が前記軸方向長によって割られた値として定義され、前記スプロケット密度は、0.28以上である。
第5側面の自転車用ドライビングシステムによれば、マルチリアスプロケット組立体が広範囲なギヤ比を有している場合においても、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。
本開示の第1から第5側面のいずれか1つに従う第6側面のドライブシステムにおいて、前記最小リアスプロケットの全歯数は、12以下であり、前記最大リアスプロケットの全歯数は、42以上である。
第6側面の自転車用ドライビングシステムによれば、マルチリアスプロケット組立体が広範囲なギヤ比を有している場合においても、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。
本開示の第1から第6側面のいずれか1つに従う第7側面のドライブシステムにおいて、前記複数のリアスプロケットの総数は、14以上である。
第7側面の自転車用ドライビングシステムによれば、マルチリアスプロケット組立体が広範囲なギヤ比を有している場合においても、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。
本開示の第1から第7側面のいずれか1つに従う第8側面のドライブシステムにおいて、前記フロントスプロケットは、単一のフロントスプロケッである。
第8側面の自転車用ドライビングシステムによれば、自転車用ドライビングシステムからフロントディレーラを省略できる。そのため、自転車用ドライビングシステムの軽量化可能となり、かつ、搭乗者はリアの変速操作に集中できる。
本開示の第1から第8側面のいずれか1つに従う第9側面のドライブシステムにおいて、前記スプロケット歯変位機構による前記クランクアームに対するフロントスプロケットの総軸方向変位幅は、5mmから30mmまでの範囲である。
第9側面の自転車用ドライビングシステムによれば、自転車用ドライビングシステムが様々なフレームに装着された状態において、フロントスプロケットとリスプロケットとの間で自転車の中心面に対する自転車チェーンの傾斜角度を効果的に小さくできる。
本開示の第1から第9側面のいずれか1つに従う第10側面のドライブシステムにおいて、前記自転車用ドライビングシステムが自転車に取付けられ、かつ、前記フロントスプロケットが前記スプロケット歯変位機構による前記クランクアームに対する前記フロントスプロケットの総軸方向変位幅において軸方向中心点に位置している状態で、少なくとも5個の前記中間リアスプロケットが、前記軸方向において前記最大リアスプロケットと前記フロントスプロケットの軸方向中心面との間に配置される。
第10側面の自転車用ドライビングシステムによれば、自転車チェーンがマルチリアスプロケット組立体の最小リアスプロケットに係合している場合の、自転車の中心面に対する自転車チェーンの傾斜角度を小さくできる。
本開示の第11側面に従う自転車用フロントスプロケット組立体は、自転車用フロントスプロケット組立体であって、スプロケットボディと、前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含み、前記スプロケットボディは、第1締結軸心を有する第1連結部、第2締結軸心を有する第2連結部、第3締結軸心を有する第3連結部、および、第4締結軸心を有する第4連結部を含む、フロントスプロケットと、前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、クランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアはベース部材に対して移動可能に構成され、前記スプロケットキャリアは、第5締結軸心を有する第5連結部と、第6締結軸心を有する第6連結部と、第7締結軸心を有する第7連結部と、第8締結軸心を有する第8連結部とを含む、スプロケット歯変位機構と、を備え、前記第2連結部は、前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第1連結部から離間し、前記第3連結部は、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第2連結部から離間し、前記第4連結部は、前記組立状態において前記クランクアームが前記周方向における前記第1連結部と前記第4連結部との間に位置するように、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第1連結部および第3連結部のそれぞれから離間し、前記第6連結部は、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第5連結部から離間し、前記第7連結部は、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第6連結部から離間し、前記第8連結部は、前記組立状態において前記クランクアームが前記周方向における前記第5連結部と前記第8連結部との間に位置するように、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第5連結部および第7連結部のそれぞれから離間し、前記第1連結部の前記第1締結軸心と前記第5連結部の前記第5締結軸心とは、第1締結部材が前記第1連結部および前記第5連結部の少なくとも1つを通過し、第1共通軸心に関して互いに整列するように構成され、前記第2連結部の前記第2締結軸心と前記第6連結部の前記第6締結軸心とは、第2締結部材が前記第2連結部および前記第6連結部の少なくとも1つを通過し、第2共通軸心に関して互いに整列するように構成され、前記第3連結部の前記第3締結軸心と前記第7連結部の前記第7締結軸心とは、第3締結部材が前記第3連結部および前記第7連結部の少なくとも1つを通過し、第3共通軸心に関して互いに整列するように構成され、前記第4連結部の前記第4締結軸心と前記第8連結部の前記第8締結軸心とは、第4締結部材が前記第4連結部および前記第8連結部の少なくとも1つを通過し、第4共通軸心に関して互いに整列するように構成され、第1連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第1共通軸心と前記第2共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記回転中心軸心から前記第1共通軸心に向かって延びる第1参照線と前記回転中心軸心から前記第2共通軸心に向かって延びる第2参照線との間の角度として定義され、第2連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第2共通軸心と前記第3共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記第2参照線と前記回転中心軸心から前記第3共通軸心に向かって延びる第3参照線との間の角度として定義され、第3連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第3共通軸心と前記第4共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記第3参照線と前記回転中心軸心から前記第4共通軸心に向かって延びる第4参照線との間の角度として定義され、第4連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第4共通軸心と前記第1共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記第4参照線と前記第1参照線との間の角度として定義され、前記第1連結角度、前記第2連結角度、前記第3連結角度、および、前記第4連結角度の少なくとも1つは、前記第1連結角度、前記第2連結角度、前記第3連結角度、および、前記第4連結角度のうちの他の1つと異なる。
第11側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、ペダリング中にクランクに加えられる力を効率的に自転車チェーンに伝達でき、駆動効率が向上する。
本開示の第11側面に従う第12側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第1連結角度は、前記第2連結角度および前記第4連結角度のそれぞれよりも小さい。
第12側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
第12側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
本開示の第11または第12側面に従う第13側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第3連結角度は、前記第2連結角度および前記第4連結角度のそれぞれよりも小さい。
第13側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
第13側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
本開示の第11から第13側面のいずれか1つに従う第14側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第1連結角度は、前記第3連結角度と等しい。
第14側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
第14側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
本開示の第11から第14側面のいずれか1つに従う第15側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第2連結角度は、前記第4連結角度と異なる。
第15側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットの剛性を最適化できる。
第15側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットの剛性を最適化できる。
本開示の第15側面に従う第16側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第2連結角度は、前記第4連結角度よりも小さい。
第16側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットの剛性を最適化できる。
第16側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットの剛性を最適化できる。
本開示の第11から第16側面のいずれか1つに従う第17側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記フロントスプロケットは、第1軸方向面と、前記軸方向において前記第1軸方向面と反対側の第2軸方向面とを有し、前記第2軸方向面は、前記自転車用フロントスプロケット組立体が前記自転車に取付けられた状態で、自転車の中心面に対向するように構成され、前記第1から第4共通軸心は、前記軸方向において前記第1軸方向面から前記第2軸方向面に向かうように見た場合、前記周方向において前記クランクアームから反時計回りに前記第1から第4共通軸心の順に配置される。
第17側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
第17側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、駆動効率を向上できる。
本開示の第11から第17側面のいずれか1つに従う第18側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される。
第18側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのメンテナンス性を向上できる。
第18側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのメンテナンス性を向上できる。
本開示の第19側面に従う自転車用フロントスプロケット組立体において、自転車用フロントスプロケット組立体であって、スプロケットボディと、前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含む、フロントスプロケットと、前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、クランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアはベース部材に対して移動可能に構成された、スプロケット歯変位機構と、を備え、前記スプロケット歯変位機構は、第1摺動中心点を有する第1摺動部と、第2摺動中心点を有する第2摺動部と、第3摺動中心点を有する第3摺動部と、第4摺動中心点を有する第4摺動部とを含み、前記第2摺動部は、前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する周方向において他の摺動部を間に存在させないで前記第1摺動部から離間し、前記第3摺動部は、前記周方向において他の摺動部を間に存在させないで前記第2摺動部から離間し、
前記第4摺動部は、前記組立状態において前記クランクアームが前記周方向における前記第1摺動部と前記第4摺動部との間に位置するように、前記周方向において他の摺動部を間に存在させないで前記第1摺動部および第3摺動部のそれぞれから離間し、第1摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第1摺動中心点と前記第2摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記回転中心軸心から前記第1摺動中心点に向かって延びる第1摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第2摺動中心点に向かって延びる第2摺動参照線との間の角度として定義され、第2摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第2摺動中心点と前記第3摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第2摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第3摺動中心点に向かって延びる第3摺動参照線との間の角度として定義され、第3摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第3摺動中心点と前記第4摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第3摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第4摺動中心点に向かって延びる第4摺動参照線との間の角度として定義され、第4摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第4摺動中心点と前記第1摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第4摺動参照線と前記第1摺動参照線との間の角度として定義され、前記第1摺動角度、前記第2摺動角度、前記第3摺動角度、および、前記第4摺動角度の少なくとも1つは、前記第1摺動角度、前記第2摺動角度、前記第3摺動角度、および、前記第4摺動角度のうちの他の1つと異なる。
前記第4摺動部は、前記組立状態において前記クランクアームが前記周方向における前記第1摺動部と前記第4摺動部との間に位置するように、前記周方向において他の摺動部を間に存在させないで前記第1摺動部および第3摺動部のそれぞれから離間し、第1摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第1摺動中心点と前記第2摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記回転中心軸心から前記第1摺動中心点に向かって延びる第1摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第2摺動中心点に向かって延びる第2摺動参照線との間の角度として定義され、第2摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第2摺動中心点と前記第3摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第2摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第3摺動中心点に向かって延びる第3摺動参照線との間の角度として定義され、第3摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第3摺動中心点と前記第4摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第3摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第4摺動中心点に向かって延びる第4摺動参照線との間の角度として定義され、第4摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第4摺動中心点と前記第1摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第4摺動参照線と前記第1摺動参照線との間の角度として定義され、前記第1摺動角度、前記第2摺動角度、前記第3摺動角度、および、前記第4摺動角度の少なくとも1つは、前記第1摺動角度、前記第2摺動角度、前記第3摺動角度、および、前記第4摺動角度のうちの他の1つと異なる。
第19側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上することができる。
本開示の第19側面に従う第20側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第1摺動角度は、前記第2摺動角度および前記第4摺動角度のそれぞれよりも小さい。
第20側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
本開示の第19または第20側面に従う第21側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第3摺動角度は、前記第2摺動角度および前記第4摺動角度のそれぞれよりも小さい。
第21側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
第21側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
本開示の第19から第21側面のいずれか1つに従う第22側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第1摺動角度は、前記第3摺動角度に等しい。
第22側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
第22側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
本開示の第19から第22側面のいずれか1つに従う第23側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第2摺動角度は、前記第4摺動角度と異なる。
第23側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
第23側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
本開示の第19から第23側面のいずれか1つに従う第24側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第2摺動角度は、前記第4摺動角度よりも小さい。
第24側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
第24側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
本開示の第19から第24側面のいずれか1つに従う第25側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記フロントスプロケットは、第1軸方向面と、前記軸方向において前記第1軸方向面と反対側の第2軸方向面とを有し、前記第2軸方向面は、前記自転車用フロントスプロケット組立体が前記自転車に取付けられた状態で、自転車の中心面に対向するように構成され、前記第1から第4摺動中心点は、前記軸方向において前記第1軸方向面から前記第2軸方向面に向かうように見た場合、前記周方向において前記クランクアームから反時計回りに前記第1から第4摺動中心点の順に配置される。
第25側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
第25側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構の剛性を向上できる。
本開示の第19から第25側面のいずれか1つに従う第26側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される。
第26側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのメンテナンス性を向上できる。
第26側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのメンテナンス性を向上できる。
本開示の第27側面に従う自転車用フロントスプロケット組立体は、自転車用フロントスプロケット組立体であって、スプロケットボディと、前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含み、前記スプロケットボディは少なくとも1つの連結部を含む、フロントスプロケットと、前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、クランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアは前記ベース部材に対して移動可能に構成され、前記スプロケットキャリアは、少なくとも1つの追加連結部を含む、スプロケット歯変位機構と、を備え、前記少なくとも1つの連結部および前記少なくとも1つの追加連結部は、少なくとも1つの締結部材によって互いに結合されるように構成され、前記スプロケット歯変位機構は、少なくとも1つの摺動部を含み、前記少なくとも1つの締結部材の総数は、前記少なくとも1つの摺動部の総数に等しい。
第27側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケットキャリアとスプロケットとの間の摺動部の個数と、ベース部材とスプロケットキャリアとの間の摺動部の個数とが等しいことから、クランク軸からスプロケットに効率的に駆動力を伝達できる。
本開示の第27側面に従う第28側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される。
第28側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのメンテナンス性を向上できる。
第28側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのメンテナンス性を向上できる。
本開示の第27または第28側面に従う第29側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの連結部は、複数の連結部を含み、前記少なくとも1つの追加連結部は、複数の連結部を含み、前記少なくとも1つの締結部材は、複数の締結部材を含み、前記少なくとも1つの摺動部は、複数の摺動部を含み、前記複数の締結部材の総数は、前記複数の摺動部の総数に等しい。
第29側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、クランク軸からスプロケットに効率的に駆動力を伝達できる。
本開示の第27から第29側面のいずれか1つに従う第30側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの摺動部は、前記組立状態において少なくとも1つの締結部材の近傍に配置される。
第30側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、クランク軸からスプロケットに効率的に駆動力を伝達できる。
本開示の第27から第30側面のいずれか1つに従う第31側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの摺動部は、前記組立状態において、少なくとも1つの締結部材に対して駆動回転方向における上流側に配置される。
第31側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、クランク軸からスプロケットに効率的に駆動力を伝達できる。
本開示の第32側面に従う自転車用フロントスプロケット組立体において、自転車用フロントスプロケット組立体であって、スプロケットボディと、フロントスプロケットの回転中心軸心に関する周方向において前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含み、前記複数のスプロケット歯は、前記回転中心軸心に関する第1最大チェーン係合軸方向幅を有する少なくとも1つの第1歯と、前記回転中心軸心に関する第2最大チェーン係合軸方向幅を有する少なくとも1つの第2歯とを有し、前記回転中心軸心に関する軸方向において前記第1最大チェーン係合軸方向幅は、前記第2最大チェーン係合軸方向幅よりも大きい、フロントスプロケットと、前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、溝係合においてクランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアは前記ベース部材に対して移動可能に構成される、スプロケット歯変位機構と、を備える。
第32側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、スプロケット歯変位機構を含む組立体において、駆動効率の向上、および、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の第32側面に従う第33側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される。
第33側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのメンテナンス性を向上できる。
本開示の第32または第33側面に従う第34側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記組立状態において前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対する前記ベース部材の変位を抑制するために前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に係合するように構成されるロック部材をさらに備える。
第34側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットを容易に着脱できる。
本開示の第32から第34側面のいずれか1つに従う第35側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記第1最大チェーン係合軸方向幅は、前記軸方向において自転車チェーンの一対のインナーリンクプレートの間で定義されるインナーリンク軸方向間隔よりも大きく、かつ、前記軸方向において前記自転車チェーンの一対のアウターリンクプレートの間で定義されるアウターリンク軸方向間隔よりも小さく、前記第2最大チェーン係合軸方向幅は、前記インナーリンク軸方向間隔よりも小さい。
第35側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の第32から第35側面のいずれか1つに従う第36側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、第1径方向長は、前記回転中心軸心の関する径方向において、前記少なくとも1つの第1歯の第1径方向最外歯先と前記回転中心軸心との間の長さとして定義され、第2径方向長は、前記回転中心軸心の関する径方向において、前記少なくとも1つの第2歯の第2径方向最外歯先と前記回転中心軸心との間の長さとして定義され、前記第1径方向長は、前記第2径方向長よりも長い。
第36側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットの回転において第1径方向長を有する第1歯の係合タイミングは、第2歯の係合タイミングよりも早くなる。これによって、自転車チェーンの掛かりが安定し、フロントスプロケットの自転車チェーンの保持力が向上する。
本開示の第35側面に従う第37側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第1歯の前記第1最大チェーン係合軸方向幅は、前記アウターリンク軸方向間隔の75パーセント以上である。
第37側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の第32から第37側面のいずれか1つに従う第38側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第1歯は、前記軸方向において前記少なくとも1つの第1歯の第1軸方向歯底中心面からオフセットする第1軸方向歯先中心線を有する。
第38側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、自転車の中心面に対して、自転車チェーンが、第1歯の歯先がオフセットしている側に寄るとき、自転車チェーンの保持力を向上できる。
本開示の第32から第37側面のいずれか1つに従う第39側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第2歯は、前記軸方向において前記少なくとも1つの第2歯の第2軸方向歯底中心面からオフセットする第2軸方向歯先中心線を有する。
第39側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、自転車の中心面に対して、自転車チェーンが、第2歯の歯先がオフセットしている側に寄るとき、自転車チェーンの保持力を向上できる。
本開示の第32から第39側面のいずれか1つに従う第40側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第1歯は、周方向において第1周方向歯底中心線に関して非対称である。
第40側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
第40側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の第32から第40側面のいずれか1つに従う第41側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第2歯は、周方向において第2周方向歯底中心線に関して非対称である。
第41側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
第41側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の第32から第41側面のいずれか1つに従う第42側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第1歯は、前記軸方向において第1軸方向歯底中心面に関して非対称である。
第42側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
第42側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の第32から第42側面のいずれか1つに従う第43側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第2歯は、前記軸方向において第2軸方向歯底中心面に関して非対称である。
第43側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
第43側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の第32から第43側面のいずれか1つに従う第44側面の自転車用フロントスプロケット組立体において、前記少なくとも1つの第1歯は、複数の第1歯を含み、前記少なくとも1つの第2歯は、複数の第2歯を含み、前記複数の第1歯および前記複数の第2歯は、周方向において交互に配置される。
第44側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
第44側面の自転車用フロントスプロケット組立体によれば、フロントスプロケットのチェーン保持力を向上できる。
本開示の自転車用ドライビングシステムによれば、スプロケット歯変位機構によって、複数のマルチリアスプロケット組立体の多段化が可能であり、チェーン落ちを抑制でき、駆動効率に優れる。このようにして、広範囲で変速比を円滑に変更できる。
<第1実施形態>
図1を参照して、自転車用ドライビングシステム12について説明する。
図1は、自転車用ドライビングシステム12が適用される人力駆動車を上から見た図において、自転車用ドライビングシステム12のみが示されている。人力駆動車は、走行のための原動力に関して、少なくとも部分的に人力を用いる車両を意味し、電動で人力を補助する車両を含む。人力以外の原動力のみを用いる車両は、人力駆動車には含まれない。特に、内燃機関のみを原動力に用いる車両は、人力駆動車には含まれない。通常、人力駆動車には、小型軽車両が想定され、公道での運転に免許を要しない車両が想定される。図示される人力駆動車は、自転車Aを含む。自転車Aは、マウンテンバイク、およびロードバイクを含む。具体的には、人力駆動車は、自転車Aである。自転車Aは、2つの車輪を支持するフレーム1と、フレーム1に回転可能に支持されるクランク軸2、クランク軸2の両端部のそれぞれに設けられる一対のクランクアーム4と、フロントスプロケット6と、リアスプロケット8と、自転車チェーン10とを含む。自転車Aは、自転車用ドライビングシステム12を含む。
図1を参照して、自転車用ドライビングシステム12について説明する。
図1は、自転車用ドライビングシステム12が適用される人力駆動車を上から見た図において、自転車用ドライビングシステム12のみが示されている。人力駆動車は、走行のための原動力に関して、少なくとも部分的に人力を用いる車両を意味し、電動で人力を補助する車両を含む。人力以外の原動力のみを用いる車両は、人力駆動車には含まれない。特に、内燃機関のみを原動力に用いる車両は、人力駆動車には含まれない。通常、人力駆動車には、小型軽車両が想定され、公道での運転に免許を要しない車両が想定される。図示される人力駆動車は、自転車Aを含む。自転車Aは、マウンテンバイク、およびロードバイクを含む。具体的には、人力駆動車は、自転車Aである。自転車Aは、2つの車輪を支持するフレーム1と、フレーム1に回転可能に支持されるクランク軸2、クランク軸2の両端部のそれぞれに設けられる一対のクランクアーム4と、フロントスプロケット6と、リアスプロケット8と、自転車チェーン10とを含む。自転車Aは、自転車用ドライビングシステム12を含む。
図1から図4を参照して、自転車用ドライビングシステム12を説明する。
図1に示されるように、自転車用ドライビングシステム12は、クランク組立体14と、複数のリアスプロケット8を含むマルチリアスプロケット組立体16とを備える。
図1に示されるように、自転車用ドライビングシステム12は、クランク組立体14と、複数のリアスプロケット8を含むマルチリアスプロケット組立体16とを備える。
クランク組立体14は、フロントスプロケット6と、クランクアーム4と、フロントスプロケット6のスプロケット歯18が、少なくともフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに、クランクアーム4に対して変位可能に構成するスプロケット歯変位機構20と、を含む。
複数のリアスプロケット8は、最小リアスプロケット22と、最大リアスプロケット24と、軸方向DAにおいて最小リアスプロケット22と最大リアスプロケット24との間に配置される少なくとも12個の中間リアスプロケット26とを含む。
クランク組立体14は、自転車Aのフレーム1に取り付けられる。マルチリアスプロケット組立体16は、自転車Aの後輪のハブに取り付けられる。フロントスプロケット6とマルチリアスプロケット組立体16とには自転車チェーン10が巻き掛けられる。
図2に示されるような、本発明におけるスプロケット歯変位機構20の一例では、フロントスプロケット6がフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動することによって、スプロケット歯18は、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに平行に変位する。図2には、スプロケット歯変位機構20によってフロントスプロケット6が自転車Aの中心面CS側に向かって最も近づいたときのフロントスプロケット6の第1位置P1が実線で示されている。図2には、スプロケット歯変位機構20によってフロントスプロケット6が自転車Aの中心面CSから最も外方に離れた場合のフロントスプロケット6の第2位置P2が2点鎖線で示されている。第1位置P1と第2位置P2との間の距離がフロントスプロケット6の総軸方向変位幅RDと定義される。軸方向DAにおいて第1位置P1と第2位置P2との中間点が軸方向中心点PCRと定義される。
図3に示されるような、本発明におけるスプロケット歯変位機構20の他の例では、フロントスプロケット6が人力駆動車の上下方向に沿う軸心CZを中心に揺動方向DZに揺動することによって、スプロケット歯18は、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに変位する。
図4を参照して、マルチリアスプロケット組立体16について説明する。図4は、マルチリアスプロケット組立体16の模式図を示すとともに、マルチリアスプロケット組立体16とフロントスプロケット6との軸方向DAにおける配置関係を示す。
複数のリアスプロケット8のそれぞれは、回転中心軸心CAに関して、軸方向外面30および軸方向内面32を有する。軸方向DAにおいて最小リアスプロケット22の軸方向外面30と最大リアスプロケット24の軸方向内面32との間の長さとして定義される軸方向長LAは、47.5mm以上であることが好ましい。
軸方向長LAは、48mm以上であることが好ましい。さらに、軸方向長LAは、49mm以上であることが好ましい。
最小リアスプロケット22の全歯数に対する最大リアスプロケット24の全歯数の歯数比は、3.4以上であることが好ましい。
スプロケット密度は、複数のリアスプロケット8の総数が軸方向長LAによって割られた値として定義される。本実施形態において、スプロケット密度は、0.28以上であることが好ましい。
最小リアスプロケット22の全歯数は、12以下であり、最大リアスプロケット24の全歯数は、42以上であることが好ましい。一例では、最小リアスプロケット22の全歯数は、9個、10個、11個、12個のいずれかである。最大リアスプロケット24の全歯数は、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個、51個、52個のいずれかである。好ましくは、複数のリアスプロケット8の総数は、14以上である。
フロントスプロケット6の全歯数と、マルチリアスプロケット組立体16の各リアスプロケット8の全歯数との組み合わせの例を以下に2つ挙げる。
第1の例は次のとおりである。フロントスプロケット6の全歯数は、58個である。マルチリアスプロケット組立体16における各リアスプロケット8の全歯数は、それぞれ、12個、13個、14個、15個、17個、19個、21個、23個、25個、28個、31個、34個、38個、42個である。マルチリアスプロケット組立体16のリアスプロケット8の総数は、14である。歯数比は、3.5である。
第1の例は次のとおりである。フロントスプロケット6の全歯数は、58個である。マルチリアスプロケット組立体16における各リアスプロケット8の全歯数は、それぞれ、12個、13個、14個、15個、17個、19個、21個、23個、25個、28個、31個、34個、38個、42個である。マルチリアスプロケット組立体16のリアスプロケット8の総数は、14である。歯数比は、3.5である。
第2の例は次のとおりである。フロントスプロケット6の全歯数は、43個である。マルチリアスプロケット組立体16における各リアスプロケット8の全歯数は、それぞれ、10個、11個、13個、15個、17個、19個、21個、23個、26個、29個、33個、37個、42個、47個である。マルチリアスプロケット組立体16のリアスプロケット8の総数は、14である。歯数比は、4.7である。
好ましくは、フロントスプロケット6は、単一のフロントスプロケッである。好ましくは、スプロケット歯変位機構20によるクランクアーム4に対するフロントスプロケット6の総軸方向変位幅RDは、5mmから30mmまでの範囲である。総軸方向変位幅RDは、7mmから10mmであることが好ましい。
図1に示されるように、自転車用ドライビングシステム12が自転車Aに取付けられ、かつ、フロントスプロケット6がスプロケット歯変位機構20によるクランクアーム4に対するフロントスプロケット6の総軸方向変位幅RDにおいて軸方向中心点PCRに位置している状態で、少なくとも5個の中間リアスプロケット26が、軸方向DAにおいて最大リアスプロケット24とフロントスプロケット6の軸方向中心面PCSとの間に配置されることが好ましい。さらに好ましくは、少なくとも6枚の中間リアスプロケット26が、軸方向DAにおいて最大リアスプロケット24とフロントスプロケット6の軸方向中心面PCSとの間に配置される。図4に示される実施形態においては、6枚の中間リアスプロケット26が、軸方向DAにおいて最大リアスプロケット24とフロントスプロケット6の軸方向中心面PCSとの間に配置される。
本実施形態にかかる自転車用ドライビングシステム12には、後述の第2実施形態から第5実施形態のうちの少なくとも1つの構成が適用されることが好ましい。
スプロケット歯変位機構20の作用を説明する。
スプロケットキャリア42は、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに、クランクアーム4に対して変位可能であるように構成される。自転車Aの走行中に、マルチリアスプロケット組立体16において変速動作が行われると、自転車チェーン10を介してフロントスプロケット6に回転中心軸心CAに関する軸方向DAに向かう力が作用する。このように、スプロケットキャリア42は、自転車チェーン10に追随してチェーンの移動方向と同じ方向に移動する。これによって、自転車Aの中心面CSに対する自転車チェーン10の傾きが小さくなり、駆動効率が向上し、チェーン落ちが抑制される。このような作用によれば、マルチリアスプロケット組立体16のリアスプロケット8の総数の増大が可能となる。
スプロケットキャリア42は、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに、クランクアーム4に対して変位可能であるように構成される。自転車Aの走行中に、マルチリアスプロケット組立体16において変速動作が行われると、自転車チェーン10を介してフロントスプロケット6に回転中心軸心CAに関する軸方向DAに向かう力が作用する。このように、スプロケットキャリア42は、自転車チェーン10に追随してチェーンの移動方向と同じ方向に移動する。これによって、自転車Aの中心面CSに対する自転車チェーン10の傾きが小さくなり、駆動効率が向上し、チェーン落ちが抑制される。このような作用によれば、マルチリアスプロケット組立体16のリアスプロケット8の総数の増大が可能となる。
自転車用ドライビングシステム12は、このようなスプロケット歯変位機構20を備える。さらに、マルチリアスプロケット組立体16は、少なくとも14個のリアスプロケット8を含む。このように、自転車用ドライビングシステム12は、スプロケット歯変位機構20と、少なくとも14個のリアスプロケット8とを含むことによって、チェーン落ちを抑制しつつ、かつ、広範囲で変速比を円滑に変更できる。
<第2実施形態>
スプロケット歯変位機構20を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。
スプロケット歯変位機構20を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。
自転車用フロントスプロケット組立体34は、フロントスプロケット6と、スプロケット歯変位機構20とを備える。
フロントスプロケット6は、スプロケットボディ36と、スプロケットボディ36の外周に配置された複数のスプロケット歯18とを含む。
フロントスプロケット6は、第1軸方向面38と、軸方向DAにおいて第1軸方向面38と反対側の第2軸方向面40とを有する(図10参照)。第2軸方向面40は、自転車用フロントスプロケット組立体34が自転車Aに取付けられた状態で、自転車Aの中心面CSに対向するように構成される。
フロントスプロケット6は、第1軸方向面38と、軸方向DAにおいて第1軸方向面38と反対側の第2軸方向面40とを有する(図10参照)。第2軸方向面40は、自転車用フロントスプロケット組立体34が自転車Aに取付けられた状態で、自転車Aの中心面CSに対向するように構成される。
スプロケット歯変位機構20は、フロントスプロケット6に結合されるように構成されるスプロケットキャリア42と、クランクアーム4およびクランク軸2の一方に結合されるように構成されるベース部材44とを含む。
スプロケット歯変位機構20は、クランク軸2およびクランクアーム4に組み付けられた自転車用フロントスプロケット組立体34の組立状態において、フロントスプロケット6の複数のスプロケット歯18が、少なくともフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAにクランクアーム4およびクランク軸2の一方に対して変位可能であるように、スプロケットキャリア42はベース部材44に対して移動可能に構成される。
図5から図12を参照して、スプロケット歯変位機構20の一例を説明する。図5は、スプロケット歯変位機構20とクランク軸2とクランクアーム4とフロントスプロケット6とを含む組立体の斜視図である。図6は、組立体の側面図である。図7は、組立体の分解斜視図である。図8は、スプロケット歯変位機構20の分解斜視図である。図9は、摺動部52および保持部材54の分解斜視図である。図10は、図6のX−X線に沿う断面図である。図11は、図10の一部の拡大図である。
ベース部材44は、クランク軸2およびクランクアーム4の一方に取り付けられる。ベース部材44は、スプライン係合においてクランク軸2およびクランクアーム4の一方に着脱可能に連結されるように構成されてもよい。この場合、スプロケット歯変位機構20は、ロック部材46をさらに備えることが好ましい。ロック部材46は、組立状態においてクランクアーム4およびクランク軸2の一方に対するベース部材44の変位を抑制するためにクランクアーム4およびクランク軸2の一方に係合するように構成される。
本実施形態では、ベース部材44は、スプライン係合においてクランクアーム4に着脱可能に連結されるように構成される。
図10および図11に示されるように、クランクアーム4は、クランク軸2が挿通する挿通孔4aと、挿通孔4aの一端を囲むように設けられる円筒状の突出部4bとを有する。クランクアーム4の突出部4bには、組立状態においてフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに沿う軸方向DAに平行なスプライン4dが形成される。
図10および図11に示されるように、クランクアーム4は、クランク軸2が挿通する挿通孔4aと、挿通孔4aの一端を囲むように設けられる円筒状の突出部4bとを有する。クランクアーム4の突出部4bには、組立状態においてフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに沿う軸方向DAに平行なスプライン4dが形成される。
図11に示されるように、ベース部材44は、クランクアーム4の基端部4cを囲むように構成される本体部48と、本体部48に設けられてクランクアーム4の突出部4bに取り付けられる取付部50とを有する。図8に示されるように、少なくとも1つの第1摺動面51が、ベース部材44の本体部48に設けられる。ベース部材44の取付部50には、クランクアーム4のスプライン4dに係合する溝が形成される。
図10に示されるように、ベース部材44は、ロック部材46によってクランクアーム4に固定される。ロック部材46は、組立状態においてクランクアーム4に対するベース部材44の変位を抑制するためにクランクアーム4およびクランク軸2の一方に係合するように構成される。ロック部材46は、1つの部品であってもよく、複数の部品によって構成されてもよい。
本実施形態において、摺動部52は、第1摺動面51、第2摺動面61、および、摺動体53、を含む。
ベース部材44の第1摺動面51は、摺動体53を受ける。本実施形態において、摺動体53は、例えば、鋼球によって構成される転動体である。摺動体53は、ニードル状の転動体であってもよい。
図9に示されるように、摺動体53は、保持部材54によって保持される。ベース部材44の第1摺動面51は、スプロケットキャリア42に対してベース部材44がフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動可能となるように、摺動体53と摺動する。保持部材54は、摺動体53を回転可能に保持する4つの保持部56を有する。保持部56は、ベース部材44の第1摺動面51に対向する第1面56aと、スプロケットキャリア42に設けられる第2摺動面61に対向する第2面56bとを有する。第1面56aおよび第2面56bには、摺動体53を収容する孔56cが設けられている。
摺動部52は、摺動体53を省略して、第1摺動面51と第2摺動面61とが直接摺動するスライドベアリングの構造でもよい。
ベース部材44の第1摺動面51は、摺動体53を受ける。本実施形態において、摺動体53は、例えば、鋼球によって構成される転動体である。摺動体53は、ニードル状の転動体であってもよい。
図9に示されるように、摺動体53は、保持部材54によって保持される。ベース部材44の第1摺動面51は、スプロケットキャリア42に対してベース部材44がフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動可能となるように、摺動体53と摺動する。保持部材54は、摺動体53を回転可能に保持する4つの保持部56を有する。保持部56は、ベース部材44の第1摺動面51に対向する第1面56aと、スプロケットキャリア42に設けられる第2摺動面61に対向する第2面56bとを有する。第1面56aおよび第2面56bには、摺動体53を収容する孔56cが設けられている。
摺動部52は、摺動体53を省略して、第1摺動面51と第2摺動面61とが直接摺動するスライドベアリングの構造でもよい。
図5に示されるように、フロントスプロケット6は、スプロケットキャリア42に取り付けられる。スプロケットキャリア42は、ベース部材44を囲むように構成される本体部58と、本体部58に設けられてフロントスプロケット6に連結される連結部60とを有する。少なくとも1つの第2摺動面61が、スプロケットキャリア42の本体部58に設けられる。本体部58は、クランク軸2の端部が挿通する貫通孔58aを有する。第2摺動面61は、本体部58の内周面58bに設けられる。本体部58には、軸方向DAにおける外面から内面に向かう凹部58cが設けられる。凹部58cは、クランクアーム4の一部が配置されるように構成される。第2摺動面61は、摺動体53と摺動する。第2摺動面61は、ベース部材44に対して、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動可能に摺動体53と摺動するように構成される。クランク軸2の駆動力が摺動体53を介してスプロケットキャリア42に伝達される。
図5および図6に示されるように、本実施形態では、スプロケットキャリア42は、締結部材64によって、フロントスプロケット6に締結される。スプロケットキャリア42には、ダストカバー68を取り付けるカバー取付部材66が取り付けられる。ダストカバー68の径方向外側にカバー取付部材66を取付けた後、締結部材64を連結部60,70に締結すると、締結部材64の頭部とスプロケットキャリア42とによってカバー取付部材66が挟まれて、カバー取付部材66が固定される。
スプロケットキャリア42とフロントスプロケット6との連結は、次のように構成されてもよい。スプロケットキャリア42およびフロントスプロケット6の一方には、他方に設けられる凹部または貫通孔に係合する凸部が設けられる。凸部のかしめによってスプロケットキャリア42とフロントスプロケット6とが連結される。
図5および図10に示されるように、さらに、スプロケット歯変位機構20は、ダストカバー68によって覆われることが好ましい。ダストカバー68は、少なくとも第1カバー部68aと、第2カバー部68bとを含む。第1カバー部68aは、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAにおいてフロントスプロケット6の第1軸方向面38側に配置される。第1カバー部68aは、スプロケットキャリア42とベース部材44との間の隙間および摺動部52を覆う。第2カバー部68bは、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAにおいてフロントスプロケット6の第2軸方向面40側に配置される。第2カバー部68bは、スプロケットキャリア42とベース部材44との間の隙間および摺動部52を覆う。
図12から図14を参照して、フロントスプロケット6とスプロケットキャリア42との締結構造について説明する。図12は、フロントスプロケット6の側面図である。図13は、スプロケットキャリア42の側面図である。図14は、フロントスプロケット6とスプロケットキャリア42との組立体の側面図である。
スプロケットボディ36は、第1締結軸心AF1を有する第1連結部70A、第2締結軸心AF2を有する第2連結部70B、第3締結軸心AF3を有する第3連結部70C、および、第4締結軸心AF4を有する第4連結部70Dを含む。
スプロケットキャリア42は、第5締結軸心AF5を有する第5連結部60Eと、第6締結軸心AF6を有する第6連結部60Fと、第7締結軸心AF7を有する第7連結部60Gと、第8締結軸心AF8を有する第8連結部60Hとを含む。
第2連結部70Bは、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する周方向DCにおいて他の連結部70C,70Dを間に存在させないで第1連結部70Aから離間する。
第3連結部70Cは、周方向DCにおいて他の連結部70A,70Dを間に存在させないで第2連結部70Bから離間する。
第4連結部70Dは、組立状態においてクランクアーム4が周方向DCにおける第1連結部70Aと第4連結部70Dとの間に位置するように、周方向DCにおいて他の連結部70Bを間に存在させないで第1連結部70Aおよび第3連結部70Cのそれぞれから離間する。
第4連結部70Dは、組立状態においてクランクアーム4が周方向DCにおける第1連結部70Aと第4連結部70Dとの間に位置するように、周方向DCにおいて他の連結部70Bを間に存在させないで第1連結部70Aおよび第3連結部70Cのそれぞれから離間する。
第6連結部60Fは、周方向DCにおいて他の連結部60G,60Hを間に存在させないで第5連結部60Eから離間する。
第7連結部60Gは、周方向DCにおいて他の連結部60E,60Hを間に存在させないで第6連結部60Fから離間する。
第7連結部60Gは、周方向DCにおいて他の連結部60E,60Hを間に存在させないで第6連結部60Fから離間する。
第8連結部60Hは、組立状態においてクランクアーム4が周方向DCにおける第5連結部60Eと第8連結部60Hとの間に位置するように、周方向DCにおいて他の連結部60Fを間に存在させないで第5連結部60Eおよび第7連結部60Gのそれぞれから離間する。
第1連結部70Aの第1締結軸心AF1と第5連結部60Eの第5締結軸心AF5とは、第1締結部材64Aが第1連結部70Aおよび第5連結部60Eの少なくとも1つを通過し、第1共通軸心AC1に関して互いに整列するように構成される。
第2連結部70Bの第2締結軸心AF2と第6連結部60Fの第6締結軸心AF6とは、第2締結部材64Bが第2連結部70Bおよび第6連結部60Fの少なくとも1つを通過し、第2共通軸心AC2に関して互いに整列するように構成される。
第3連結部70Cの第3締結軸心AF3と第7連結部60Gの第7締結軸心AF7とは、第3締結部材64Cが第3連結部70Cおよび第7連結部60Gの少なくとも1つを通過し、第3共通軸心AC3に関して互いに整列するように構成される。
第4連結部70Dの第4締結軸心AF4と第8連結部60Hの第8締結軸心AF8とは、第4締結部材64Dが第4連結部70Dおよび第8連結部60Hの少なくとも1つを通過し、第4共通軸心AC4に関して互いに整列するように構成される。
第1連結角度AG1は、他の共通軸心AC3,AC4が周方向DCにおいて第1共通軸心AC1と第2共通軸心AC2との間に位置しないように、周方向DCにおいて、回転中心軸心CAから第1共通軸心AC1に向かって延びる第1参照線LR1と回転中心軸心CAから第2共通軸心AC2に向かって延びる第2参照線LR2との間の角度として定義される。
第2連結角度AG2は、他の共通軸心AC1,AC4が周方向DCにおいて第2共通軸心AC2と第3共通軸心AC3との間に位置しないように、周方向DCにおいて、第2参照線LR2と回転中心軸心CAから第3共通軸心AC3に向かって延びる第3参照線LR3との間の角度として定義される。
第3連結角度AG3は、他の共通軸心AC1,AC2が周方向DCにおいて第3共通軸心AC3と第4共通軸心AC4との間に位置しないように、周方向DCにおいて、第3参照線LR3と回転中心軸心CAから第4共通軸心AC4に向かって延びる第4参照線LR4との間の角度として定義される。
第4連結角度AG4は、他の共通軸心AC2,AC3が周方向DCにおいて第4共通軸心AC4と第1共通軸心AC1との間に位置しないように、周方向DCにおいて、第4参照線LR4と第1参照線LR1との間の角度として定義される。
第1連結角度AG1、第2連結角度AG2、第3連結角度AG3、および、第4連結角度AG4の少なくとも1つは、第1連結角度AG1、第2連結角度AG2、第3連結角度AG3、および、第4連結角度AG4のうちの他の1つと異なる。
第1連結角度AG1は、第2連結角度AG2および第4連結角度AG4のそれぞれよりも小さいことが好ましい。
第3連結角度AG3は、第2連結角度AG2および第4連結角度AG4のそれぞれよりも小さいことが好ましい。
第3連結角度AG3は、第2連結角度AG2および第4連結角度AG4のそれぞれよりも小さいことが好ましい。
第1連結角度AG1は、第3連結角度AG3と等しいことが好ましい。
第2連結角度AG2は、第4連結角度AG4と異なることが好ましい。第2連結角度AG2は、第4連結角度AG4よりも小さいことが好ましい。
第2連結角度AG2は、第4連結角度AG4と異なることが好ましい。第2連結角度AG2は、第4連結角度AG4よりも小さいことが好ましい。
第1共通軸心AC1から第4共通軸心AC4は、軸方向DAにおいて第1軸方向面38から第2軸方向面40(図10参照)に向かうように見た場合、周方向DCにおいてクランクアーム4から反時計回りCCWに第1共通軸心AC1から第4共通軸心AC4の順に配置されることが好ましい。
図15は、フロントスプロケット6とスプロケットキャリア42とベース部材44とクランクアーム4との組立体の側面図である。図13に示されるように、一例では、フロントスプロケット6の第1連結部70Aから第4連結部70Dは、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する径方向において摺動部52の外側に配置される。
図16を参照して、本実施形態のスプロケット歯変位機構20の動作を説明する。
スプロケットキャリア42は、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに、クランクアーム4に取り付けられたベース部材44に対して変位可能であるように構成される。自転車Aの走行中に、マルチリアスプロケット組立体16において変速動作が行われると、自転車チェーン10を介してフロントスプロケット6に回転中心軸心CAに関する軸方向DAに向かう力が作用する。このように、スプロケットキャリア42は、自転車チェーン10に追随してチェーンの移動方向と同じ方向に移動する。
スプロケットキャリア42は、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAに、クランクアーム4に取り付けられたベース部材44に対して変位可能であるように構成される。自転車Aの走行中に、マルチリアスプロケット組立体16において変速動作が行われると、自転車チェーン10を介してフロントスプロケット6に回転中心軸心CAに関する軸方向DAに向かう力が作用する。このように、スプロケットキャリア42は、自転車チェーン10に追随してチェーンの移動方向と同じ方向に移動する。
自転車用フロントスプロケット組立体34の作用を説明する。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力はベース部材44からスプロケットキャリア42を介してフロントスプロケット6に伝達される。スプロケットキャリア42は、フロントスプロケット6に4箇所で連結する。上述のように第1連結角度AG1、第2連結角度AG2、第3連結角度AG3、および、第4連結角度AG4の少なくとも1つが、第1連結角度AG1、第2連結角度AG2、第3連結角度AG3、および、第4連結角度AG4のうちの他の1つと異なる。右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第1連結角度AG1を定義する第1参照線LR1と第2参照線LR2との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第1連結角度AG1を小さくすることによって、右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の自転車用フロントスプロケット組立体34の剛性が向上する。左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第3連結角度AG3を定義する第3参照線LR3と第4参照線LR4との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第3連結角度AG3を小さくすることによって、左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の自転車用フロントスプロケット組立体34の剛性が向上する。従って、第1連結角度AG1および第3連結角度AG3の少なくとも一方、好ましくは、第1連結角度AG1および第3連結角度AG3の両方、を小さくすることによって駆動効率が向上する。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力はベース部材44からスプロケットキャリア42を介してフロントスプロケット6に伝達される。スプロケットキャリア42は、フロントスプロケット6に4箇所で連結する。上述のように第1連結角度AG1、第2連結角度AG2、第3連結角度AG3、および、第4連結角度AG4の少なくとも1つが、第1連結角度AG1、第2連結角度AG2、第3連結角度AG3、および、第4連結角度AG4のうちの他の1つと異なる。右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第1連結角度AG1を定義する第1参照線LR1と第2参照線LR2との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第1連結角度AG1を小さくすることによって、右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の自転車用フロントスプロケット組立体34の剛性が向上する。左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第3連結角度AG3を定義する第3参照線LR3と第4参照線LR4との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第3連結角度AG3を小さくすることによって、左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の自転車用フロントスプロケット組立体34の剛性が向上する。従って、第1連結角度AG1および第3連結角度AG3の少なくとも一方、好ましくは、第1連結角度AG1および第3連結角度AG3の両方、を小さくすることによって駆動効率が向上する。
<第3実施形態>
図15を参照して、スプロケット歯変位機構20の一例を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。第2実施形態と共通する構成については、第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図15を参照して、スプロケット歯変位機構20の一例を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。第2実施形態と共通する構成については、第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
自転車用フロントスプロケット組立体34は、フロントスプロケット6と、スプロケット歯変位機構20とを備える。
フロントスプロケット6は、スプロケットボディ36と、スプロケットボディ36の外周に配置された複数のスプロケット歯18とを含む。
フロントスプロケット6は、第1軸方向面38と、軸方向DAにおいて第1軸方向面38と反対側の第2軸方向面40とを有する。第2軸方向面40は、自転車用フロントスプロケット組立体34が自転車Aに取付けられた状態で、自転車Aの中心面CSに対向するように構成される。
フロントスプロケット6は、第1軸方向面38と、軸方向DAにおいて第1軸方向面38と反対側の第2軸方向面40とを有する。第2軸方向面40は、自転車用フロントスプロケット組立体34が自転車Aに取付けられた状態で、自転車Aの中心面CSに対向するように構成される。
スプロケット歯変位機構20は、フロントスプロケット6に結合されるように構成されるスプロケットキャリア42と、クランクアーム4およびクランク軸2の一方に結合されるように構成されるベース部材44とを含む。
スプロケット歯変位機構20は、クランク軸2およびクランクアーム4に組み付けられた自転車用フロントスプロケット組立体34の組立状態において、フロントスプロケット6の複数のスプロケット歯18が、少なくともフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAにクランクアーム4およびクランク軸2の一方に対して変位可能であるように、スプロケットキャリア42はベース部材44に対して移動可能に構成される。
スプロケット歯変位機構20の構成は、第2実施形態に例示されるスプロケット歯変位機構20に準ずる。フロントスプロケット6とベース部材44との締結構造は、限定されない。好ましくは、フロントスプロケット6とベース部材44との締結構造は、第2実施形態に例示される締結構造に準ずる。
ベース部材44は、クランク軸2およびクランクアーム4の一方に取り付けられる。ベース部材44は、スプライン係合においてクランク軸2およびクランクアーム4の一方に着脱可能に連結されるように構成されてもよい。
スプロケット歯変位機構20は、第1摺動中心点PS1を有する第1摺動部52Aと、第2摺動中心点PS2を有する第2摺動部52Bと、第3摺動中心点PS3を有する第3摺動部52Cと、第4摺動中心点PS4を有する第4摺動部52Dとを含む。
第2摺動部52Bは、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する周方向DCにおいて他の摺動部52を間に存在させないで第1摺動部52Aから離間し、第3摺動部52Cは、周方向DCにおいて他の摺動部52を間に存在させないで第2摺動部52Bから離間する。
第4摺動部52Dは、組立状態においてクランクアーム4が周方向DCにおける第1摺動部52Aと第4摺動部52Dとの間に位置するように、周方向DCにおいて他の摺動部52を間に存在させないで第1摺動部52Aおよび第3摺動部52Cのそれぞれから離間する。
第1摺動角度AGS1は、他の摺動中心点PS3,PS4が周方向DCにおいて第1摺動中心点PS1と第2摺動中心点PS2との間に位置しないように、周方向DCにおいて、回転中心軸心CAから第1摺動中心点PS1に向かって延びる第1摺動参照線PRS1と回転中心軸心CAから第2摺動中心点PS2に向かって延びる第2摺動参照線PRS2との間の角度として定義される。
第2摺動角度AGS2は、他の摺動中心点PS1,PS4が周方向DCにおいて第2摺動中心点PS2と第3摺動中心点PS3との間に位置しないように、周方向DCにおいて、第2摺動参照線PRS2と回転中心軸心CAから第3摺動中心点PS3に向かって延びる第3摺動参照線PRS3との間の角度として定義される。
第3摺動角度AGS3は、他の摺動中心点PS1,PS2が周方向DCにおいて第3摺動中心点PS3と第4摺動中心点PS4との間に位置しないように、周方向DCにおいて、第3摺動参照線PRS3と回転中心軸心CAから第4摺動中心点PS4に向かって延びる第4摺動参照線PRS4との間の角度として定義される。
第4摺動角度AGS4は、他の摺動中心点PS2,PS3が周方向DCにおいて第4摺動中心点PS4と第1摺動中心点PS1との間に位置しないように、周方向DCにおいて、第4摺動参照線PRS4と第1摺動参照線PRS1との間の角度として定義される。
第1摺動角度AGS1、第2摺動角度AGS2、第3摺動角度AGS3、および、第4摺動角度AGS4の少なくとも1つは、第1摺動角度AGS1、第2摺動角度AGS2、第3摺動角度AGS3、および、第4摺動角度AGS4のうちの他の1つと異なる。
第1摺動角度AGS1は、第2摺動角度AGS2および第4摺動角度AGS4のそれぞれよりも小さいことが好ましい。
第3摺動角度AGS3は、第2摺動角度AGS2および第4摺動角度AGS4のそれぞれよりも小さいことが好ましい。
第3摺動角度AGS3は、第2摺動角度AGS2および第4摺動角度AGS4のそれぞれよりも小さいことが好ましい。
第1摺動角度AGS1は、第3摺動角度AGS3に等しいことが好ましい。
第2摺動角度AGS2は、第4摺動角度AGS4と異なることが好ましい。第2摺動角度AGS2は、第4摺動角度AGS4よりも小さいことが好ましい。
第2摺動角度AGS2は、第4摺動角度AGS4と異なることが好ましい。第2摺動角度AGS2は、第4摺動角度AGS4よりも小さいことが好ましい。
第1摺動中心点PS1から第4摺動中心点PS4は、軸方向DAにおいて第1軸方向面38から第2軸方向面40に向かうように見た場合、周方向DCにおいてクランクアーム4から反時計回りCCWに第1摺動中心点PS1から第4摺動中心点PS4の順に配置されることが好ましい。
本実施形態のスプロケット歯変位機構20の動作は、第2実施形態のスプロケット歯変位機構20の動作に準ずる。
自転車用フロントスプロケット組立体34の作用を説明する。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力はベース部材44からスプロケットキャリア42を介してフロントスプロケット6に伝達される。ベース部材44は、スプロケットキャリア42に4箇所で摺動する。上述のように第1摺動角度AGS1、第2摺動角度AGS2、第3摺動角度AGS3、および、第4摺動角度AGS4の少なくとも1つは、第1摺動角度AGS1、第2摺動角度AGS2、第3摺動角度AGS3、および、第4摺動角度AGS4のうちの他の1つと異なる。右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第1連結角度AG1を定義する第1参照線LR1と第2参照線LR2との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第1摺動角度AGS1を小さくすることによって、右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の摺動部52の剛性が向上する。左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第3連結角度AG3を定義する第3参照線LR3と第4参照線LR4との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第3摺動角度AGS3を小さくすることによって、左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の摺動部52の剛性が向上する。従って、第1摺動角度AGS1および第3摺動角度AGS3の少なくとも一方、好ましくは、第1摺動角度AGS1および第3摺動角度AGS3の両方、を小さくすることによって、スプロケット歯変位機構の剛性が向上する。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力はベース部材44からスプロケットキャリア42を介してフロントスプロケット6に伝達される。ベース部材44は、スプロケットキャリア42に4箇所で摺動する。上述のように第1摺動角度AGS1、第2摺動角度AGS2、第3摺動角度AGS3、および、第4摺動角度AGS4の少なくとも1つは、第1摺動角度AGS1、第2摺動角度AGS2、第3摺動角度AGS3、および、第4摺動角度AGS4のうちの他の1つと異なる。右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第1連結角度AG1を定義する第1参照線LR1と第2参照線LR2との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第1摺動角度AGS1を小さくすることによって、右クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の摺動部52の剛性が向上する。左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合、第3連結角度AG3を定義する第3参照線LR3と第4参照線LR4との間に位置するスプロケット歯に、自転車チェーン10の張力が大きく作用する。第3摺動角度AGS3を小さくすることによって、左クランクアーム4を踏み込んで駆動する場合の摺動部52の剛性が向上する。従って、第1摺動角度AGS1および第3摺動角度AGS3の少なくとも一方、好ましくは、第1摺動角度AGS1および第3摺動角度AGS3の両方、を小さくすることによって、スプロケット歯変位機構の剛性が向上する。
<第4実施形態>
図17を参照して、スプロケット歯変位機構20の一例を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。第2実施形態と共通する構成については、第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図17を参照して、スプロケット歯変位機構20の一例を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。第2実施形態と共通する構成については、第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
自転車用フロントスプロケット組立体34は、フロントスプロケット6と、スプロケット歯変位機構20とを備える。
フロントスプロケット6は、スプロケットボディ36と、スプロケットボディ36の外周に配置された複数のスプロケット歯18とを含む。
スプロケット歯変位機構20は、フロントスプロケット6に結合されるように構成されるスプロケットキャリア42と、クランクアーム4およびクランク軸2の一方に結合されるように構成されるベース部材44とを含む。
スプロケット歯変位機構20は、フロントスプロケット6に結合されるように構成されるスプロケットキャリア42と、クランクアーム4およびクランク軸2の一方に結合されるように構成されるベース部材44とを含む。
スプロケット歯変位機構20は、クランク軸2およびクランクアーム4に組み付けられた自転車用フロントスプロケット組立体34の組立状態において、フロントスプロケット6の複数のスプロケット歯18が、少なくともフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAにクランクアーム4およびクランク軸2の一方に対して変位可能であるように、スプロケットキャリア42はベース部材44に対して移動可能に構成される。
スプロケット歯変位機構20の構成は、第2実施形態に例示されるスプロケット歯変位機構20に準ずる。フロントスプロケット6とベース部材44との締結構造は、限定されない。好ましくは、フロントスプロケット6とベース部材44との締結構造は、第2実施形態に例示される締結構造に準ずる。ベース部材44とスプロケットキャリア42との摺動構造は、限定されない。好ましくは、ベース部材44とスプロケットキャリア42との摺動構造は、第3実施形態に例示される摺動構造に準ずる。
ベース部材44は、クランク軸2およびクランクアーム4の一方に取り付けられる。ベース部材44は、スプライン係合においてクランク軸2およびクランクアーム4の一方に着脱可能に連結されるように構成されてもよい。
スプロケットボディ36は、少なくとも1つの連結部70Xを含む。スプロケットキャリア42は、少なくとも1つの追加連結部60Xを含む。
スプロケットボディ36の少なくとも1つの連結部70Xおよびスプロケットキャリア42の少なくとも1つの追加連結部60Xは、少なくとも1つの締結部材64によって互いに結合されるように構成される。
スプロケット歯変位機構20は、少なくとも1つの摺動部52を含む。少なくとも1つの締結部材64の総数は、少なくとも1つの摺動部52の総数に等しい。
スプロケットボディ36の少なくとも1つの連結部70Xは、複数の連結部を含む。スプロケットキャリア42の少なくとも1つの追加連結部60Xは、複数の連結部を含む。
少なくとも1つの締結部材64は、複数の締結部材64A,64B,64C,64Dを含む。少なくとも1つの摺動部52は、複数の摺動部52を含む。複数の締結部の総数は、複数の摺動部52の総数に等しい。
少なくとも1つの摺動部52は、組立状態において少なくとも1つの締結部材64の近傍に配置される。
少なくとも1つの摺動部52は、組立状態において、少なくとも1つの締結部材64に対して駆動回転方向における上流側に配置される。
少なくとも1つの摺動部52は、組立状態において、少なくとも1つの締結部材64に対して駆動回転方向における上流側に配置される。
本実施形態のスプロケット歯変位機構20の動作は、第2実施形態のスプロケット歯変位機構20の動作に準ずる。
自転車用フロントスプロケット組立体34の作用を説明する。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力はベース部材44からスプロケットキャリア42を介してフロントスプロケット6に伝達される。ベース部材44は、スプロケットキャリア42に4箇所で摺動する。上述のようにスプロケット歯変位機構20において、フロントスプロケット6の少なくとも1つの連結部70Xおよびスプロケットキャリア42の少なくとも1つの追加連結部60Xは、少なくとも1つの締結部材64によって互いに結合されるように構成される。少なくとも1つの締結部材64の総数は、少なくとも1つの摺動部52の総数に等しい。これによって、駆動力は、ベース部材44から摺動部52および締結部材64を介してスプロケットキャリア42に伝達する。摺動部52と締結部材64との対応関係が構成されることによって駆動力が効率的にスプロケットキャリア42に伝わる。このようにして、クランク軸2からスプロケットに効率的に駆動力を伝達できる。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力はベース部材44からスプロケットキャリア42を介してフロントスプロケット6に伝達される。ベース部材44は、スプロケットキャリア42に4箇所で摺動する。上述のようにスプロケット歯変位機構20において、フロントスプロケット6の少なくとも1つの連結部70Xおよびスプロケットキャリア42の少なくとも1つの追加連結部60Xは、少なくとも1つの締結部材64によって互いに結合されるように構成される。少なくとも1つの締結部材64の総数は、少なくとも1つの摺動部52の総数に等しい。これによって、駆動力は、ベース部材44から摺動部52および締結部材64を介してスプロケットキャリア42に伝達する。摺動部52と締結部材64との対応関係が構成されることによって駆動力が効率的にスプロケットキャリア42に伝わる。このようにして、クランク軸2からスプロケットに効率的に駆動力を伝達できる。
<第5実施形態>
図18から図23を参照して、スプロケット歯変位機構20の一例を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。第2実施形態と共通する構成については、第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図18から図23を参照して、スプロケット歯変位機構20の一例を含む自転車用フロントスプロケット組立体34について説明する。第2実施形態と共通する構成については、第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
自転車用フロントスプロケット組立体34は、フロントスプロケット6と、スプロケット歯変位機構20とを備える。
フロントスプロケット6は、スプロケットボディ36と、フロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する周方向DCにおいてスプロケットボディ36の外周に配置された複数のスプロケット歯18とを含む。
スプロケット歯変位機構20は、フロントスプロケット6に結合されるように構成されるスプロケットキャリア42と、溝係合においてクランクアーム4およびクランク軸2の一方に結合されるように構成されるベース部材44とを含む。
スプロケット歯変位機構20は、クランク軸2およびクランクアーム4に組み付けられた自転車用フロントスプロケット組立体34の組立状態において、フロントスプロケット6の複数のスプロケット歯18が、少なくともフロントスプロケット6の回転中心軸心CAに関する軸方向DAにクランクアーム4およびクランク軸2の一方に対して変位可能であるように、スプロケットキャリア42はベース部材44に対して移動可能に構成される。
スプロケット歯変位機構20の構成は、第2実施形態に例示されるスプロケット歯変位機構20に準ずる。フロントスプロケット6とベース部材44との締結構造は、限定されない。好ましくは、フロントスプロケット6とベース部材44との締結構造は、第2実施形態に例示される締結構造に準ずる。ベース部材44とスプロケットキャリア42との摺動構造は、限定されない。好ましくは、ベース部材44とスプロケットキャリア42との摺動構造は、第3実施形態に例示される摺動構造に準ずる。
ベース部材44は、クランク軸2およびクランクアーム4の一方に取り付けられる。ベース部材44は、スプライン係合においてクランク軸2およびクランクアーム4の一方に着脱可能に連結されるように構成されてもよい。
図19および図20に示されるように、複数のスプロケット歯18は、回転中心軸心CAに関する第1最大チェーン係合軸方向幅WA1を有する少なくとも1つの第1歯82と、回転中心軸心CAに関する第2最大チェーン係合軸方向幅WA2を有する少なくとも1つの第2歯84とを有する。回転中心軸心CAに関する軸方向DAにおいて第1最大チェーン係合軸方向幅WA1は、第2最大チェーン係合軸方向幅WA2よりも大きい。
組立状態においてクランクアーム4およびクランク軸2の一方に対するベース部材44の変位を抑制するためにクランクアーム4およびクランク軸2の一方に係合するように構成されるロック部材46をさらに備える。
図18に示されるように、第1径方向長LRS1は、回転中心軸心CAの関する径方向において、少なくとも1つの第1歯82の第1径方向最外歯先82aと回転中心軸心CAとの間の長さとして定義される。第2径方向長LRS2は、回転中心軸心CAの関する径方向において、少なくとも1つの第2歯84の第2径方向最外歯先84aと回転中心軸心CAとの間の長さとして定義される。第1径方向長LRS1は、第2径方向長LRS2よりも長い。
図21に示されるように、第1最大チェーン係合軸方向幅WA1は、軸方向DAにおいて自転車チェーン10の一対のインナーリンクプレート92の間で定義されるインナーリンク軸方向間隔WAIよりも大きく、かつ、軸方向DAにおいて自転車チェーン10の一対のアウターリンクプレート94の間で定義されるアウターリンク軸方向間隔WAJよりも小さい。第2最大チェーン係合軸方向幅WA2は、インナーリンク軸方向間隔WAIよりも小さい。
少なくとも1つの第1歯82の第1最大チェーン係合軸方向幅WA1は、アウターリンク軸方向間隔WAJの75パーセント以上であることが好ましい。さらに好ましくは、少なくとも1つの第1歯82の第1最大チェーン係合軸方向幅WA1は、アウターリンク軸方向間隔WAJの80パーセント以上である。
図19に示されるように、少なくとも1つの第1歯82は、軸方向DAにおいて少なくとも1つの第1歯82の第1軸方向歯底中心面CST1からオフセットする第1軸方向歯先中心線LCRT1を有する。
図20に示されるように、少なくとも1つの第2歯84は、軸方向DAにおいて少なくとも1つの第2歯84の第2軸方向歯底中心面CST2からオフセットする第2軸方向歯先中心線LCRT2を有する。
図22に示されるように、少なくとも1つの第1歯82は、周方向DCにおいて第1周方向歯底中心線LCT1に関して非対称である。具体的には、第1歯82の駆動面が、第1歯82の非駆動面と大きさや形状が異なってもよい。本実施例においては、第1歯82の駆動面側の面取りが、第1歯82の非駆動面の面取りよりも大きい。他の例において、第1歯82の駆動面の曲率が、非駆動面の曲率と異なってもよい。
図23に示されるように、少なくとも1つの第2歯84は、周方向DCにおいて第2周方向歯底中心線LCT2に関して非対称である。具体的には、第2歯84の駆動面が、第2歯84の非駆動面と大きさや形状が異なってもよい。本実施例においては、第2歯84の歯先における駆動面に切り欠きが形成されており、第2歯84の歯先における非駆動面に切り欠きは形成されていない。他の例において、第2歯84の駆動面の曲率が、非駆動面の曲率と異なってもよい。
図19に示されるように、少なくとも1つの第1歯82は、軸方向DAにおいて第1軸方向歯底中心面CST1に関して非対称である。
図20に示されるように、少なくとも1つの第2歯84は、軸方向DAにおいて第2軸方向歯底中心面CST2に関して非対称である。
図20に示されるように、少なくとも1つの第2歯84は、軸方向DAにおいて第2軸方向歯底中心面CST2に関して非対称である。
少なくとも1つの第1歯82は、複数の第1歯82を含む。少なくとも1つの第2歯84は、複数の第2歯84を含む。複数の第1歯82および複数の第2歯84は、周方向DCにおいて交互に配置される。
本実施形態のスプロケット歯変位機構20の動作は、第2実施形態のスプロケット歯変位機構20の動作に準ずる。
自転車用フロントスプロケット組立体34の作用を説明する。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力は、スプロケットから自転車チェーン10を介してマルチリアスプロケット組立体16に伝達される。スプロケットは、スプロケット歯変位機構20によって回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動する。上述のように、複数のスプロケット歯18は、回転中心軸心CAに関する第1最大チェーン係合軸方向幅WA1を有する少なくとも1つの第1歯82と、回転中心軸心CAに関する第2最大チェーン係合軸方向幅WA2を有する少なくとも1つの第2歯84とを有する。回転中心軸心CAに関する軸方向DAにおいて第1最大チェーン係合軸方向幅WA1は、第2最大チェーン係合軸方向幅WA2よりも大きい。この構造によって、自転車チェーン10に対する係合力が増大する。特に、スプロケットが回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動する場合において、スプロケットと自転車チェーン10との係合力が増大することによって、チェーン落ちが抑制され、駆動効率が向上する。
クランクアーム4およびクランク軸2の一方の駆動力は、スプロケットから自転車チェーン10を介してマルチリアスプロケット組立体16に伝達される。スプロケットは、スプロケット歯変位機構20によって回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動する。上述のように、複数のスプロケット歯18は、回転中心軸心CAに関する第1最大チェーン係合軸方向幅WA1を有する少なくとも1つの第1歯82と、回転中心軸心CAに関する第2最大チェーン係合軸方向幅WA2を有する少なくとも1つの第2歯84とを有する。回転中心軸心CAに関する軸方向DAにおいて第1最大チェーン係合軸方向幅WA1は、第2最大チェーン係合軸方向幅WA2よりも大きい。この構造によって、自転車チェーン10に対する係合力が増大する。特に、スプロケットが回転中心軸心CAに関する軸方向DAに移動する場合において、スプロケットと自転車チェーン10との係合力が増大することによって、チェーン落ちが抑制され、駆動効率が向上する。
A…自転車、AC1…第1共通軸心、AC2…第2共通軸心、AC3…第3共通軸心、AC4…第4共通軸心、AF1…第1締結軸心、AF2…第2締結軸心、AF3…第3締結軸心、AF4…第4締結軸心、AF5…第5締結軸心、AF6…第6締結軸心、AF7…第7締結軸心、AF8…第8締結軸心、AG1…第1連結角度、AG2…第2連結角度、AG3…第3連結角度、AG4…第4連結角度、AGS1…第1摺動角度、AGS2…第2摺動角度、AGS3…第3摺動角度、AGS4…第4摺動角度、CA…回転中心軸心、CS…中心面、CST1…第1軸方向歯底中心面、CST2…第2軸方向歯底中心面、LA…軸方向長、LCRT1…第1軸方向歯先中心線、LCRT2…第2軸方向歯先中心線、LCT1…第1周方向歯底中心線、LCT2…第2周方向歯底中心線、LR1…第1参照線、LRS1…第1径方向長、LR2…第2参照線、LRS2…第2径方向長、LR3…第3参照線、LR4…第4参照線、PCR…軸方向中心点、PCS…軸方向中心面、PRS1…第1摺動参照線、PRS2…第2摺動参照線、PRS3…第3摺動参照線、PRS4…第4摺動参照線、PS1…第1摺動中心点、PS2…第2摺動中心点、PS3…第3摺動中心点、PS4…第4摺動中心点、RD…総軸方向変位幅、WA1…第1最大チェーン係合軸方向幅、WA2…第2最大チェーン係合軸方向幅、WAI…インナーリンク軸方向間隔、WAJ…アウターリンク軸方向間隔、2…クランク軸、4…クランクアーム、6…フロントスプロケット、8…リアスプロケット、10…自転車チェーン、12…自転車用ドライビングシステム、14…クランク組立体、16…マルチリアスプロケット組立体、18…スプロケット歯、20…スプロケット歯変位機構、22…最小リアスプロケット、24…最大リアスプロケット、26…中間リアスプロケット、30…軸方向外面、32…軸方向内面、34…自転車用フロントスプロケット組立体、36…スプロケットボディ、38…第1軸方向面、40…第2軸方向面、42…スプロケットキャリア、44…ベース部材、46…ロック部材、52…摺動部、52A…第1摺動部、52B…第2摺動部、52C…第3摺動部、52D…第4摺動部、60…連結部、60E…第5連結部、60F…第6連結部、60G…第7連結部、60H…第8連結部、60X…追加連結部、64…締結部材、64A…第1締結部材、64B…第2締結部材、64C…第3締結部材、64D…第4締結部材、70A…第1連結部、70B…第2連結部、70C…第3連結部、70D…第4連結部、70X…連結部、82…第1歯、82a…第1径方向最外歯先、84…第2歯、84a…第2径方向最外歯先、92…インナーリンクプレート、94…アウターリンクプレート。
Claims (44)
- 自転車用ドライビングシステムであって、
フロントスプロケットと、クランクアームと、前記フロントスプロケットのスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に、前記クランクアームに対して変位可能に構成するスプロケット歯変位機構と、を含むクランク組立体と、
複数のリアスプロケットを含むマルチリアスプロケット組立体と、
を備え、
前記複数のリアスプロケットは、最小リアスプロケットと、最大リアスプロケットと、前記軸方向において前記最小リアスプロケットと前記最大リアスプロケットとの間に配置される少なくとも12個の中間リアスプロケットとを含み、
前記複数のリアスプロケットのそれぞれは、前記回転中心軸心に関して、軸方向外面および軸方向内面を有し、
前記軸方向において前記最小リアスプロケットの前記軸方向外面と前記最大リアスプロケットの前記軸方向内面との間の長さとして定義される軸方向長は、47.5mm以上である、
自転車用ドライビングシステム。 - 前記軸方向長は、48mm以上である
請求項1に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 前記軸方向長は、49mm以上である
請求項2に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 前記最小リアスプロケットの全歯数に対する前記最大リアスプロケットの全歯数の歯数比は、3.4以上である
請求項1から3のいずれか一項に記載の自転車用ドライビングシステム。 - スプロケット密度は、前記複数のリアスプロケットの総数が前記軸方向長によって割られた値として定義され、
前記スプロケット密度は、0.28以上である
請求項1から4のいずれか一項に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 前記最小リアスプロケットの全歯数は、12以下であり、
前記最大リアスプロケットの全歯数は、42以上である
請求項1から5のいずれか一項に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 前記複数のリアスプロケットの総数は、14以上である
請求項1から6のいずれか一項に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 前記フロントスプロケットは、単一のフロントスプロケッである
請求項1から7のいずれか一項に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 前記スプロケット歯変位機構による前記クランクアームに対するフロントスプロケットの総軸方向変位幅は、5mmから30mmまでの範囲である
請求項1から8のいずれか一項に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 前記自転車用ドライビングシステムが自転車に取付けられ、かつ、前記フロントスプロケットが前記スプロケット歯変位機構による前記クランクアームに対する前記フロントスプロケットの総軸方向変位幅において軸方向中心点に位置している状態で、
少なくとも5個の前記中間リアスプロケットが、前記軸方向において前記最大リアスプロケットと前記フロントスプロケットの軸方向中心面との間に配置される
請求項1から9のいずれか一項に記載の自転車用ドライビングシステム。 - 自転車用フロントスプロケット組立体であって、
スプロケットボディと、前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含み、前記スプロケットボディは、第1締結軸心を有する第1連結部、第2締結軸心を有する第2連結部、第3締結軸心を有する第3連結部、および、第4締結軸心を有する第4連結部を含む、フロントスプロケットと、
前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、クランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアは前記ベース部材に対して移動可能に構成され、前記スプロケットキャリアは、第5締結軸心を有する第5連結部と、第6締結軸心を有する第6連結部と、第7締結軸心を有する第7連結部と、第8締結軸心を有する第8連結部とを含む、スプロケット歯変位機構と、
を備え、
前記第2連結部は、前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第1連結部から離間し、
前記第3連結部は、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第2連結部から離間し、
前記第4連結部は、前記組立状態において前記クランクアームが前記周方向における前記第1連結部と前記第4連結部との間に位置するように、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第1連結部および第3連結部のそれぞれから離間し、
前記第6連結部は、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第5連結部から離間し、
前記第7連結部は、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第6連結部から離間し、
前記第8連結部は、前記組立状態において前記クランクアームが前記周方向における前記第5連結部と前記第8連結部との間に位置するように、前記周方向において他の連結部を間に存在させないで前記第5連結部および第7連結部のそれぞれから離間し、
前記第1連結部の前記第1締結軸心と前記第5連結部の前記第5締結軸心とは、第1締結部材が前記第1連結部および前記第5連結部の少なくとも1つを通過し、第1共通軸心に関して互いに整列するように構成され、
前記第2連結部の前記第2締結軸心と前記第6連結部の前記第6締結軸心とは、第2締結部材が前記第2連結部および前記第6連結部の少なくとも1つを通過し、第2共通軸心に関して互いに整列するように構成され、
前記第3連結部の前記第3締結軸心と前記第7連結部の前記第7締結軸心とは、第3締結部材が前記第3連結部および前記第7連結部の少なくとも1つを通過し、第3共通軸心に関して互いに整列するように構成され、
前記第4連結部の前記第4締結軸心と前記第8連結部の前記第8締結軸心とは、第4締結部材が前記第4連結部および前記第8連結部の少なくとも1つを通過し、第4共通軸心に関して互いに整列するように構成され、
第1連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第1共通軸心と前記第2共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記回転中心軸心から前記第1共通軸心に向かって延びる第1参照線と前記回転中心軸心から前記第2共通軸心に向かって延びる第2参照線との間の角度として定義され、
第2連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第2共通軸心と前記第3共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記第2参照線と前記回転中心軸心から前記第3共通軸心に向かって延びる第3参照線との間の角度として定義され、
第3連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第3共通軸心と前記第4共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記第3参照線と前記回転中心軸心から前記第4共通軸心に向かって延びる第4参照線との間の角度として定義され、
第4連結角度は、他の共通軸心が前記周方向において前記第4共通軸心と前記第1共通軸心との間に位置しないように、前記周方向において、前記第4参照線と前記第1参照線との間の角度として定義され、
前記第1連結角度、前記第2連結角度、前記第3連結角度、および、前記第4連結角度の少なくとも1つは、前記第1連結角度、前記第2連結角度、前記第3連結角度、および、前記第4連結角度のうちの他の1つと異なる
自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第1連結角度は、前記第2連結角度および前記第4連結角度のそれぞれよりも小さい
請求項11に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第3連結角度は、前記第2連結角度および前記第4連結角度のそれぞれよりも小さい
請求項11または12に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第1連結角度は、前記第3連結角度と等しい
請求項11から13のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第2連結角度は、前記第4連結角度と異なる
請求項11から14のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第2連結角度は、前記第4連結角度よりも小さい
請求項15に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記フロントスプロケットは、第1軸方向面と、前記軸方向において前記第1軸方向面と反対側の第2軸方向面とを有し、
前記第2軸方向面は、前記自転車用フロントスプロケット組立体が自転車に取付けられた状態で、自転車の中心面に対向するように構成され、
前記第1から第4共通軸心は、前記軸方向において前記第1軸方向面から前記第2軸方向面に向かうように見た場合、前記周方向において前記クランクアームから反時計回りに前記第1から第4共通軸心の順に配置される
請求項11から16のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される
請求項11から17のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 自転車用フロントスプロケット組立体であって、
スプロケットボディと、前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含む、フロントスプロケットと、
前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、クランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアは前記ベース部材に対して移動可能に構成された、スプロケット歯変位機構と、
を備え、
前記スプロケット歯変位機構は、第1摺動中心点を有する第1摺動部と、第2摺動中心点を有する第2摺動部と、第3摺動中心点を有する第3摺動部と、第4摺動中心点を有する第4摺動部とを含み、
前記第2摺動部は、前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する周方向において他の摺動部を間に存在させないで前記第1摺動部から離間し、
前記第3摺動部は、前記周方向において他の摺動部を間に存在させないで前記第2摺動部から離間し、
前記第4摺動部は、前記組立状態において前記クランクアームが前記周方向における前記第1摺動部と前記第4摺動部との間に位置するように、前記周方向において他の摺動部を間に存在させないで前記第1摺動部および第3摺動部のそれぞれから離間し、
第1摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第1摺動中心点と前記第2摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記回転中心軸心から前記第1摺動中心点に向かって延びる第1摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第2摺動中心点に向かって延びる第2摺動参照線との間の角度として定義され、
第2摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第2摺動中心点と前記第3摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第2摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第3摺動中心点に向かって延びる第3摺動参照線との間の角度として定義され、
第3摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第3摺動中心点と前記第4摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第3摺動参照線と前記回転中心軸心から前記第4摺動中心点に向かって延びる第4摺動参照線との間の角度として定義され、
第4摺動角度は、他の摺動中心点が前記周方向において前記第4摺動中心点と前記第1摺動中心点との間に位置しないように、前記周方向において、前記第4摺動参照線と前記第1摺動参照線との間の角度として定義され、
前記第1摺動角度、前記第2摺動角度、前記第3摺動角度、および、前記第4摺動角度の少なくとも1つは、前記第1摺動角度、前記第2摺動角度、前記第3摺動角度、および、前記第4摺動角度のうちの他の1つと異なる
自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第1摺動角度は、前記第2摺動角度および前記第4摺動角度のそれぞれよりも小さい
請求項19に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第3摺動角度は、前記第2摺動角度および前記第4摺動角度のそれぞれよりも小さい
請求項19または20に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第1摺動角度は、前記第3摺動角度に等しい
請求項19から21のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第2摺動角度は、前記第4摺動角度と異なる
請求項19から22のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第2摺動角度は、前記第4摺動角度よりも小さい
請求項19から23のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記フロントスプロケットは、第1軸方向面と、前記軸方向において前記第1軸方向面と反対側の第2軸方向面とを有し、
前記第2軸方向面は、前記自転車用フロントスプロケット組立体が自転車に取付けられた状態で、自転車の中心面に対向するように構成され、
前記第1から第4摺動中心点は、前記軸方向において前記第1軸方向面から前記第2軸方向面に向かうように見た場合、前記周方向において前記クランクアームから反時計回りに前記第1から第4摺動中心点の順に配置される
請求項19から24のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される
請求項19から25のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 自転車用フロントスプロケット組立体であって、
スプロケットボディと、前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含み、前記スプロケットボディは少なくとも1つの連結部を含む、フロントスプロケットと、
前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、クランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアは前記ベース部材に対して移動可能に構成され、前記スプロケットキャリアは、少なくとも1つの追加連結部を含む、スプロケット歯変位機構と、
を備え、
前記少なくとも1つの連結部および前記少なくとも1つの追加連結部は、少なくとも1つの締結部材によって互いに結合されるように構成され、
前記スプロケット歯変位機構は、少なくとも1つの摺動部を含み、
前記少なくとも1つの締結部材の総数は、前記少なくとも1つの摺動部の総数に等しい
自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される
請求項27に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの連結部は、複数の連結部を含み、
前記少なくとも1つの追加連結部は、複数の連結部を含み、
前記少なくとも1つの締結部材は、複数の締結部材を含み、
前記少なくとも1つの摺動部は、複数の摺動部を含み、
前記複数の締結部材の総数は、前記複数の摺動部の総数に等しい
請求項27または28に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの摺動部は、前記組立状態において少なくとも1つの締結部材の近傍に配置される
請求項27から29のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの摺動部は、前記組立状態において、少なくとも1つの締結部材に対して駆動回転方向における上流側に配置される
請求項27から30のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 自転車用フロントスプロケット組立体であって、
スプロケットボディと、フロントスプロケットの回転中心軸心に関する周方向において前記スプロケットボディの外周に配置された複数のスプロケット歯とを含み、前記複数のスプロケット歯は、前記回転中心軸心に関する第1最大チェーン係合軸方向幅を有する少なくとも1つの第1歯と、前記回転中心軸心に関する第2最大チェーン係合軸方向幅を有する少なくとも1つの第2歯とを有し、前記回転中心軸心に関する軸方向において前記第1最大チェーン係合軸方向幅は、前記第2最大チェーン係合軸方向幅よりも大きい、フロントスプロケットと、
前記フロントスプロケットに結合されるように構成されるスプロケットキャリアと、溝係合においてクランクアームおよびクランク軸の一方に結合されるように構成されるベース部材とを含み、前記クランク軸および前記クランクアームに組み付けられた前記自転車用フロントスプロケット組立体の組立状態において、前記フロントスプロケットの複数のスプロケット歯が、少なくとも前記フロントスプロケットの回転中心軸心に関する軸方向に前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対して変位可能であるように、前記スプロケットキャリアは前記ベース部材に対して移動可能に構成される、スプロケット歯変位機構と、
を備える
自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記ベース部材は、スプライン係合において前記クランク軸および前記クランクアームの前記一方に着脱可能に連結されるように構成される
請求項32に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記組立状態において前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に対する前記ベース部材の変位を抑制するために前記クランクアームおよび前記クランク軸の前記一方に係合するように構成されるロック部材をさらに備える
請求項32または33に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記第1最大チェーン係合軸方向幅は、前記軸方向において自転車チェーンの一対のインナーリンクプレートの間で定義されるインナーリンク軸方向間隔よりも大きく、かつ、前記軸方向において前記自転車チェーンの一対のアウターリンクプレートの間で定義されるアウターリンク軸方向間隔よりも小さく、
前記第2最大チェーン係合軸方向幅は、前記インナーリンク軸方向間隔よりも小さい
請求項32から34のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 第1径方向長は、前記回転中心軸心の関する径方向において、前記少なくとも1つの第1歯の第1径方向最外歯先と前記回転中心軸心との間の長さとして定義され、
第2径方向長は、前記回転中心軸心の関する径方向において、前記少なくとも1つの第2歯の第2径方向最外歯先と前記回転中心軸心との間の長さとして定義され、
前記第1径方向長は、前記第2径方向長よりも長い
請求項32から35のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第1歯の前記第1最大チェーン係合軸方向幅は、前記アウターリンク軸方向間隔の75パーセント以上である
請求項35に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第1歯は、前記軸方向において前記少なくとも1つの第1歯の第1軸方向歯底中心面からオフセットする第1軸方向歯先中心線を有する
請求項32から37のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第2歯は、前記軸方向において前記少なくとも1つの第2歯の第2軸方向歯底中心面からオフセットする第2軸方向歯先中心線を有する
請求項32から37のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第1歯は、周方向において第1周方向歯底中心線に関して非対称である
請求項32から39のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第2歯は、周方向において第2周方向歯底中心線に関して非対称である
請求項32から40のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第1歯は、前記軸方向において第1軸方向歯底中心面に関して非対称である
請求項32から41のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第2歯は、前記軸方向において第2軸方向歯底中心面に関して非対称である
請求項32から42のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。 - 前記少なくとも1つの第1歯は、複数の第1歯を含み、
前記少なくとも1つの第2歯は、複数の第2歯を含み、
前記複数の第1歯および前記複数の第2歯は、周方向において交互に配置される
請求項32から43のいずれか一項に記載の自転車用フロントスプロケット組立体。
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