JP2021003932A - 車両の前部構造 - Google Patents

車両の前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2021003932A
JP2021003932A JP2019117453A JP2019117453A JP2021003932A JP 2021003932 A JP2021003932 A JP 2021003932A JP 2019117453 A JP2019117453 A JP 2019117453A JP 2019117453 A JP2019117453 A JP 2019117453A JP 2021003932 A JP2021003932 A JP 2021003932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric device
vehicle
wall portion
width direction
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019117453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7226134B2 (ja
Inventor
未来栄 熊木
Mikie Kumaki
未来栄 熊木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2019117453A priority Critical patent/JP7226134B2/ja
Priority to CN202020752937.5U priority patent/CN212796519U/zh
Priority to DE102020207540.9A priority patent/DE102020207540A1/de
Publication of JP2021003932A publication Critical patent/JP2021003932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7226134B2 publication Critical patent/JP7226134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units
    • B60K1/04Arrangement or mounting of electrical propulsion units of the electric storage means for propulsion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • B60K11/02Arrangement in connection with cooling of propulsion units with liquid cooling
    • B60K11/04Arrangement or mounting of radiators, radiator shutters, or radiator blinds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units
    • B60K1/04Arrangement or mounting of electrical propulsion units of the electric storage means for propulsion
    • B60K2001/0405Arrangement or mounting of electrical propulsion units of the electric storage means for propulsion characterised by their position
    • B60K2001/0411Arrangement in the front part of the vehicle
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】放熱器と熱交換された排風に車両用電気機器が晒されることを防止でき、車両用電気機器の放熱性を向上できる車両の前部構造を提供すること。
【解決手段】車両1の前部構造は、ラジエータ16の後方でサブフレーム11の上部に設置された第1の電気機器22と、第1の電気機器22の上部にブラケット24を介して設置された第2の電気機器23とを有する。第2の電気機器23およびブラケット24は、ブラケット24の底壁部35が円筒部20Aの上端20aよりも上方に位置するようにサブフレーム11に設置されており、周壁部36は、第1の電気機器22と第2の電気機器23の間の空間18とモータルーム1Aとを連通する切り欠きを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両の前部構造に関する。
車両の前部に設けられたモータルームの構造として、特許文献1に記載されるものが知られている。特許文献1に記載されるモータルームには、ラジエータと、ラジエータの後方に位置する走行用のモータと、ラジエータの後方で、かつ、モータの上部に位置する電気部品とが設置されている。電気部品は、車両の上下方向でラジエータの上端と下端の間に設置されている。
特開2007−99239号公報
ところで、モータルームに設置される電気部品は、電気部品の周辺の熱から保護する必要がある。
しかしながら、従来の電気部品は、ラジエータの上端と下端の間に設置されているので、ラジエータを流れる冷却水と熱交換された高温の排風に電気部品が晒されてしまう。このため、電気部品の放熱性が低下するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、放熱器と熱交換された排風に車両用電気機器が晒されることを防止でき、車両用電気機器の放熱性を向上できる車両の前部構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、車両の前部のモータルームに設置された放熱器と、前記放熱器の後部に取付けられ、冷却ファンおよび前記冷却ファンを取り囲む円筒部を有するファンシュラウドと、 車両の幅方向に延びるようにして前記ファンシュラウドの後方に設置されたフレーム部材と、モータおよび前記モータに連結された駆動装置を有し、前記フレーム部材に支持されたパワートレインと、前記放熱器の後方で前記フレーム部材の上部に設置された車両用電気機器とを備えた車両の前部構造であって、前記車両用電気機器が、前記フレーム部材の上部に設置された第1の電気機器と、前記第1の電気機器の上部にブラケットを介して設置された第2の電気機器とを含んで構成され、前記ブラケットは、前記第1の電気機器の上壁部の外周縁から前記第2の電気機器の底壁部の外周縁に向かって延びる周壁部と、前記周壁部の下部を連結する底壁部とを有し、前記第2の電気機器および前記ブラケットは、前記ブラケットの底壁部が前記円筒部の上端よりも上方に位置するように前記フレーム部材に設置されており、前記周壁部は、前記第1の電気機器と前記第2の電気機器の間の空間と前記モータルームとを連通する切り欠きを有することを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、放熱器と熱交換された排風に車両用電気機器が晒されることを防止でき、車両用電気機器の放熱性を向上できる。
図1は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造の平面図であり、冷却水が流れる配管を取り外した状態を示す図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のフロントバンパを前側から見た図である。 図3は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを前側から見た図である。 図4は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを左側から見た図である。 図5は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを右側から見た図である。 図6は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを上方から見た図である。 図7は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを、ラジエータを取り外した状態で前側から見た図である。 図8は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造の車両用電気機器を左斜め上方から見た図である。 図9は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造の車両用電気機器の分解斜視図である。 図10は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のブラケットの斜視図である。 図11は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造の遮熱板の正面図である。 図12は、図2のXII−XII方向矢視断面図である。 図13は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のアッパメンバに切欠きが設けられた態様を示す図である。
本発明の一実施の形態に係る車両の前部構造は、車両の前部のモータルームに設置された放熱器と、放熱器の後部に取付けられ、冷却ファンおよび冷却ファンを取り囲む円筒部を有するファンシュラウドと、車両の幅方向に延びるようにしてファンシュラウドの後方に設置されたフレーム部材と、モータおよびモータに連結された駆動装置を有し、フレーム部材に支持されたパワートレインと、放熱器の後方でフレーム部材の上部に設置された車両用電気機器とを備えた車両の前部構造であって、車両用電気機器が、フレーム部材の上部に設置された第1の電気機器と、第1の電気機器の上部にブラケットを介して設置された第2の電気機器とを含んで構成され、ブラケットは、第1の電気機器の上壁部の外周縁から第2の電気機器の底壁部の外周縁に向かって延びる周壁部と、周壁部の下部を連結する底壁部とを有し、第2の電気機器およびブラケットは、ブラケットの底壁部が円筒部の上端よりも上方に位置するようにフレーム部材に設置されており、周壁部は、第1の電気機器と第2の電気機器の間の空間とモータルームとを連通する切り欠きを有する。
これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の前部構造は、放熱器と熱交換された排風に車両用電気機器が晒されることを防止でき、車両用電気機器の放熱性を向上できる。
以下、本発明の一実施例に係る車両の前部構造について、図面を用いて説明する。
図1から図13は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造を示す図である。図1から図13において、上下前後左右方向は、車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、左側サイドメンバ2L、右側サイドメンバ2R、アッパメンバ2F、フロントバンパ3、ダッシュパネル4、左側サイドパネル5L、右側サイドパネル5Rおよびフード6(図4、図5参照)を備えている。
左側サイドメンバ2Lおよび右側サイドメンバ2Rは、車両1の幅方向(左右方向)に離隔して、車両1の前後方向に延びている。以下、車両1の幅方向を車幅方向という。アッパメンバ2Fは、車幅方向に延びており、左端部および右端部が左側サイドメンバ2Lと右側サイドメンバ2Rとに連結されている。
フロントバンパ3は、車両1の前端部に設置されている。ダッシュパネル4は、フロントバンパ3の後方に設置されており、車両1を前側のモータルーム1Aと、モータルーム1Aの後方の車室1Bとに仕切っている。
左側サイドパネル5Lおよび右側サイドパネル5Rは、車両1の左右両側に設置されている。フロントバンパ3、ダッシュパネル4、左側サイドパネル5L、右側サイドパネル5Rおよびフード6によって囲まれた車両1の前部の空間がモータルーム1Aを構成している。
図4、図5に示すように、フード6は、モータルーム1Aを上方から覆うとともに、モータルーム1Aを開閉可能となっている。フード6がモータルーム1Aを閉じた状態において、フード6の前端は、フロントバンパ3に対向している。
図1において、フロントバンパ3の上部はアッパメンバ2Fに固定されている。アッパメンバ2Fの前部には図示しないフロントバンパメンバが設けられており、フロントバンパメンバは、車幅方向に延び、左側サイドメンバ2Lと右側サイドメンバ2Rに連結されている。アッパメンバ2Fの前側においてフロントバンパ3の上部は、フロントバンパメンバに固定されている。
図2に示すように、フロントバンパ3にはフロントグリル3Aが設けられている。フロントグリル3Aは、格子状の開口を有し、モータルーム1Aと車両1の外部とを連通している。このため、車両1の走行時に、車両1の前方からフロントグリル3Aを通してモータルーム1Aに走行風が取り入れられる。
図4、図5において、モータルーム1Aにはパワートレイン7が設置されている。パワートレイン7は、モータ8と、モータ8の車幅方向左端部に連結された駆動装置9とを備えている。
モータ8は、車両1の走行用の駆動源を構成している。駆動装置9は、例えば、いずれも図示しない入力軸と、出力軸と、入力軸から出力軸に動力を伝達する複数の歯車組と、出力軸に伝達された動力を図示しないドライブシャフトを介して図示しない駆動輪に伝達するディファレンシャル装置とを含んで構成されている。
図7に示すように、左側サイドメンバ2Lおよび右側サイドメンバ2Rには左側支持部材10Lと右側支持部材10Rを介してサブフレーム11が連結されている。
図6に示すように、サブフレーム11は、前側メンバ12と、前側メンバ12の後方に設置された後側メンバ13と、後側メンバ13の後方に設置された補助メンバ14とを備えている。
前側メンバ12および後側メンバ13は、車幅方向に延びており、補助メンバ14は、後側メンバ13から後方に略コの字状に湾曲している。本実施例のサブフレーム11は、本発明のフレーム部材を構成する。
前側メンバ12と後側メンバ13の車幅方向の左端部の下面にはマウントゴム15a(図4参照)を有する左側マウント部材15Lが連結されており、左側マウント部材15Lは、駆動装置9に連結されている。
前側メンバ12と後側メンバ13の車幅方向の右端部の下面にはマウントゴム15b(図5参照)を有する右側マウント部材15Rが連結されており、右側マウント部材15Rは、モータ8に連結されている。
補助メンバ14の下面はマウントゴム15c(図4、図5参照)を有する後側マウント部材15Bが連結されており、後側マウント部材15Bは、駆動装置9の後部に連結されている。
すなわち、パワートレイン7は、サブフレーム11に吊り下げられるようにして、左側マウント部材15L、右側マウント部材15Rおよび後側マウント部材15Bによってサブフレーム11に弾性的に支持されている。
図3、図6において、モータルーム1Aにはラジエータ16が設置されており、モータルーム1Aにおいてサブフレーム11およびパワートレイン7は、ラジエータ16の後方に設置されている。
図3、図5において、ラジエータ16は、アッパタンク16Aと、アッパタンク16Aの下方に設置されたロアタンク16Cと、アッパタンク16Aとロアタンク16Cとを連結するラジエータコア16Bとを備えている。
アッパタンク16Aは、アッパメンバ2Fに支持されており、ロアタンク16Cは、アッパメンバ2Fの下方に設置された図示しないロアメンバに支持されている。すなわち、ラジエータ16は、アッパメンバ2Fおよびロアメンバによって上下から挟み込まれるように支持されている。
図3において、アッパタンク16Aにはモータ出口配管17Aの下流端が連結されており、モータ出口配管17Aの上流端は、モータ8に連結されている。モータ8を冷却した冷却水は、モータ出口配管17Aを通してアッパタンク16Aに導入される。ここで、上流、下流とは、冷却水の流れる方向に対して上流、下流を指す。
ラジエータコア16Bは、扁平形状の図示しないウォータチューブが交互に積層して構成されている。ラジエータコア16Bは、アッパタンク16Aからウォータチューブを流れる冷却水と外気とを熱交換することにより、冷却水を冷却し、冷却後の冷却水をロアタンク16Cに導入する。
ロアタンク16Cにはラジエータ出口配管17Bの上流端が連結されており、ラジエータ出口配管17Bの下流端は、電動ウォータポンプ19に連結されている。ラジエータコア16Bによって冷却された冷却水は、ロアタンク16Cからラジエータ出口配管17Bを通して電動ウォータポンプ19に吸い込まれる。本実施例のラジエータ16は、本発明の放熱器を構成する。
ラジエータ16の後部にはファンシュラウド20が取付けられている。図3に示すように、ファンシュラウド20は、冷却ファン21と、冷却ファン21を取り囲む円筒部20Aと、冷却ファン21を回転駆動する図示しないモータとを有する。
ファンシュラウド20は、冷却ファン21を回転させることにより、車両1の前方からフロントグリル3Aを通してモータルーム1Aに導入された走行風をラジエータ16に引き込む。ラジエータ16を流れる冷却水と熱交換された空気は、冷却ファン21によって後方に排風される。
サブフレーム11は、ファンシュラウド20の後方に設置されており、車幅方向両端部が左側支持部材10Lと右側支持部材10Rを介してそれぞれ左側サイドメンバ2Lと右側サイドメンバ2Rに連結されている(図3参照)。
図3から図5に示すように、前側メンバ12と後側メンバ13の上側には第1の電気機器22と第2の電気機器23が取付けられている。本実施例の第1の電気機器22および第2の電気機器23は、本発明の車両用電気機器を構成する。
図9において、第1の電気機器22は、筐体22Aと、筐体22Aに収容された図示しないバッテリモジュールとDCDCコンバータと備えており、第1の電気機器22は、前側メンバ12と後側メンバ13の上面に設置されている(図8参照)。
第2の電気機器23は、インバータから構成されており、筐体23Aと筐体23Aに収容されたインバータ回路とを備えている。第2の電気機器23は、第1の電気機器22の上方に設置されており、ブラケット24によって第1の電気機器22に連結されている。本実施例の筐体22Aは、本発明の第1の筐体を構成し、筐体23Aは、本発明の第2の筐体を構成する。
すなわち、第2の電気機器23は、ブラケット24を介して第1の電気機器22の上部に設置されており、第1の電気機器22と第2の電気機器23は、ブラケット24を介して上下方向に並んでいる。換言すれば、第1の電気機器22と第2の電気機器23は、ブラケット24を介して上下方向に対向している。
第2の電気機器23にはインバータ入口配管17C(図3参照)の下流端が連結されており、インバータ入口配管17Cの上流端は、電動ウォータポンプ19に連結されている。
ラジエータ16によって冷却されて電動ウォータポンプ19から吐出される冷却水は、インバータ入口配管17Cによって第2の電気機器23に導入される。これにより、第2の電気機器23が冷却水によって冷却される。
図3に示すように、第2の電気機器23と第1の電気機器22は、第1の中間配管17Dによって連結されており、第2の電気機器23を冷却した冷却水は、第1の中間配管17Dによって第1の電気機器22に供給される。これにより、第1の電気機器22が冷却水によって冷却される。
第1の電気機器22とモータ8は、第2の中間配管17Eによって連結されており、第1の電気機器22を冷却した冷却水は、第2の中間配管17Eによってモータ8に供給される。これにより、モータ8が冷却水によって冷却される。モータ8を冷却した冷却水は、モータ出口配管17Aからラジエータ16のアッパタンク16Aに導入される。
図1において、前側メンバ12と後側メンバ13と補助メンバ14の上面には第3の電気機器25が設置されており、第3の電気機器25は、ジャンクションボックスから構成されている。
図6において、第2の電気機器23の車幅方向の左側面23aには端子23Nが設けられている。第3の電気機器25は、第2の電気機器23の左側面23a側において第1の電気機器22および第2の電気機器23と車幅方向で隣接されている。
第2の電気機器23の端子23Nにはケーブル31の一端部が接続されており、ケーブル31の他端部は、モータ8に接続されている。ケーブル31は、U相ケーブル、V相ケーブルおよびW相ケーブルから構成されている。本実施例の左側面23aは、本発明の第2の電気機器の車両の幅方向の側面を構成する。
第2の電気機器23の左側面23aには端子23Pが設けられており、端子23Pにはケーブル32の一端部が接続されている。図4において、第3の電気機器25の左側面25aには端子25Aが設けられており、端子25Aにはケーブル32の他端部が接続されている。
第1の電気機器22のバッテリモジュールとDCDCコンバータとは、それぞれ図示しないケーブルによって第3の電気機器25に連結されている。
第1の電気機器22のDCDCコンバータは、第1の電気機器22のバッテリモジュールの出力電圧を変圧し、変圧した電圧を、第3の電気機器25から第2の電気機器23に出力する。
第2の電気機器23は、第1の電気機器22から出力された電流を直流から交流に変換してモータ8に供給することにより、モータ8を回転駆動する。
図10において、ブラケット24は、底壁部35および周壁部36を備えており、周壁部36は、前壁部37、後壁部38、左側壁部39および右側壁部40を有する。
図9に示すように、底壁部35は、上下方向で第1の電気機器22に対向しており、内方に開口部35aを有する(図10参照)。前壁部37は、前後方向でラジエータ16に対向しており、車幅方向に延びている(図3参照)。
図8、図9に示すように、後壁部38は、前壁部37の後方に位置して前壁部37と前後方向に対向しており、車幅方向に延びている。左側壁部39は、前壁部37の車幅方向の左端部と後壁部38の車幅方向の左端部とを連結しており、前後方向に延びている。
右側壁部40は、前壁部37の車幅方向の右端部と後壁部38の車幅方向の右端部とを連結しており、前後方向に延びている。本実施例の左側壁部39および右側壁部40は、本発明の側壁部を構成する。
図9において、周壁部36を構成する前壁部37、後壁部38、左側壁部39および右側壁部40は、第1の電気機器22の上壁22B、すなわち、筐体22Aの上壁22Bの外周縁22bから第2の電気機器23の底壁23B、すなわち、筐体23Aの底壁23Bの外周縁23bに延びている。
前壁部37、後壁部38、左側壁部39および右側壁部40の下部は、底壁部35に連結されており、前壁部37、後壁部38、左側壁部39および右側壁部40の上部は、開口されている。
図8、図9において、左側壁部39には台形形状の切り欠き39aが形成されており、切り欠き39aは、左側壁部39の上端から下方に向かって切り欠かれている。右側壁部40には台形形状の切り欠き40aが形成されており、切り欠き40aは、右側壁部40の上端から下方に向かって切り欠かれている。
後壁部38には台形形状の切り欠き38aが形成されており、切り欠き38aは、後壁部38の上端から下方に向かって切り欠かれている。
図8において、切り欠き38a、39a、40aは、第1の電気機器22と第2の電気機器23の間の空間18とモータルーム1Aとを連通している(図12参照)。
図9、図10において、前壁部37の下部の車幅方向の両側には下側取付部37A、37Bが設けられており、下側取付部37A、37Bは、前壁部37から車幅方向外方に突出している。下側取付部37A、37Bには上下方向に貫通する貫通孔37a、37bが形成されている。
後壁部38の下部の車幅方向の両側には下側取付部37C、37Dが設けられており、下側取付部37C、37Dは、後壁部38から車幅方向外方に突出している。下側取付部37C、37Dには上下方向に貫通する貫通孔37c、37dが形成されている。
第1の電気機器の22の筐体22Aの上部の四隅にはそれぞれ上側取付部22Cが設けられており(図9では図示3つ)、上側取付部22Cは、筐体22Aから車幅方向の外方に突出している。上側取付部22Cには上下方向に貫通する貫通孔22cが形成されている。
ブラケット24に第1の電気機器22を取付ける場合には、ブラケット24の下側取付部37A、37B、37C、37Dの貫通孔37a、37b、37c、37dを通して第1の電気機器22の上側取付部22Cの貫通孔22cにボルト34Aを取付ける。
なお、ボルト34Aは、図示しないナットに締結してもよいし、貫通孔22cの内周面にねじ溝を形成し、ボルト34Aをねじ溝に締結してもよい。
第1の電気機器22の下部の四隅には4つの下側取付部22Dが設けられている(図9では図示3つ)。第1の電気機器22は、ボルト34C(図8参照)によって下側取付部22Dが前側メンバ12および後側メンバ13に締結されることにより、前側メンバ12および後側メンバ13に取付けられている。
前壁部37の上部の車幅方向の両側には上側取付部37E、37Fが設けられており、上側取付部37E、37Fは、前壁部37から前側に突出している。上側取付部37E、37Fには上下方向に貫通する貫通孔37e、37fが形成されている。
後壁部38の上部の車幅方向の両側には上側取付部37G、37Hが設けられており、上側取付部37G、37Hは、後壁部38から後側に突出している。上側取付部37G、37Hには上下方向に貫通する貫通孔37g、37hが形成されている。
第2の電気機器の23の筐体23Aの下部の四隅にはそれぞれ下側取付部23Cが設けられており(図9では図示3つ)、下側取付部23Cは、第2の電気機器23から外方に突出している。下側取付部23Cには上下方向に貫通する貫通孔23cが形成されている。
ブラケット24に第2の電気機器23を取付ける場合には、第2の電気機器23の下側取付部23Cの貫通孔23cを通してブラケット24の上側取付部37E、37F、37G、37Hの貫通孔37e、37f、37g、37hにボルト34Bを取付ける。
なお、ボルト34Bは、図示しないナットに締結してもよいし、貫通孔37e、37f、37g、37hの内周面にねじ溝を形成し、ボルト34Bをねじ溝に締結してもよい。本実施例のボルト34Bは、本発明の締結具を構成する。
このようにして第1の電気機器22にブラケット24を介して第2の電気機器23が取付けられており、第1の電気機器22および第2の電気機器23は、ラジエータ16の後方において上下方向に並んで設置されている。
本実施例の上側取付部22Cは、本発明の第1の上側取付部を構成し、下側取付部23Cは、本発明の第1の下側取付部を構成する。下側取付部37A、37B、37C、37Dは、本発明の第2の下側取付部を構成し、上側取付部37E、37F、37G、37Hは、本発明の第2の上側取付部を構成する。
図3において、ラジエータ16は、ラジエータ16の車幅方向中心部C2が車両1の幅方向中心部C1よりも左側サイドメンバ2L側に位置するように設置されている。冷却ファン21の回転中心軸C3は、ラジエータ16の車幅方向中心部C2から車幅方向の一方側である左側サイドメンバ2L側に離隔している。
第2の電気機器23およびブラケット24は、ブラケット24の底壁部35がファンシュラウド20の円筒部20Aの上端20aよりも上方に位置するようにサブフレーム11に設置されている。したがって、切り欠き38a、39a、40aは、円筒部20Aの上端20aよりも上方に位置している。
第2の電気機器23は、第1の電気機器22に対して円筒部20Aから上方に離れた位置に設置されている。
第1の電気機器22および第2の電気機器23は、ラジエータ16の車両1の車幅方向中心部C2から車両1の幅方向の他方側、すなわち、右側サイドメンバ2R側に設置されている。これにより、第1の電気機器22および第2の電気機器23は、上下方向および車幅方向において冷却ファン21から離れて設置されている。
筐体23Aの下面と前壁部37の上端の間の隙間S1は、筐体22Aの上面と前壁部37の下面の間の隙間S2よりも大きい。筐体23Aの下面は、筐体23Aの底壁23Bの下面であり、筐体22Aの上面は、筐体22Aの上壁22Bの上面である。
図9、図10に示すように、ブラケット24には遮熱板45が設けられており、遮熱板45は、第1の電気機器22と第2の電気機器23との間に設置されている。
第2の電気機器23は、高電圧部品であるインバータから構成されており、インバータは、モータ8と電力を授受するために常時稼働されるので、第1の電気機器22を構成するバッテリモジュールやDCDCコンバータよりも高温となる。
遮熱板45は、底壁部35の車幅方向左端部と車幅方向右端部とを連結し、開口部35aを跨がるように底壁部35に取付けられている。
具体的には、図10に示すように、遮熱板45は、底壁部35の車幅方向左端部に連結される左側連結部45Aと、車幅方向右端部に連結される右側連結部45Bと、開口部35aを跨がるように左側連結部45Aと右側連結部45Bとを連絡する本体部45Cとを有する。
これにより、第1の電気機器22の上方を遮熱板45によって覆うことができるとともに、第2の電気機器23の下方を遮熱板45によって覆うことができ、第2の電気機器23から第1の電気機器22に伝達される熱を遮熱板45によって遮断できる。
左側連結部45Aと底壁部35の間には隙間42が形成されており(図8、図10参照)、隙間42は、第1の電気機器22と遮熱板45の間の空間46A(図11参照)とモータルーム1Aとを連通している。
本体部45Cは、第1の電気機器22側に位置する低位板部45aと、低位板部45aから第2の電気機器23に向かって上方に突出する突状部45b、45cとを有する(図11参照)。
突状部45bは、車幅方向で左側連結部45Aと低位板部45aの間に設けられており、前後方向に延びている。突状部45cは、車幅方向で右側連結部45Bと低位板部45aの間に設けられており、前後方向に延びている。
図10に示すように、突状部45b、45cの前端および後端にはそれぞれ連通孔45f、45rが形成されており、連通孔45f、45rは、第1の電気機器22と遮熱板45の間の空間46A(図11参照)と第2の電気機器23と遮熱板45の間の空間46B(図11参照)とを連通している。
本実施の形態の第1の電気機器22と第2の電気機器23との間の空間18は、空間46Aと空間46Bとを有する。
図12において、アッパメンバ2Fは、第1の電気機器22および第2の電気機器23よりも前方に設置されている。
図2において、アッパメンバ2Fの前方に設置されフロントバンパ3の上端3aは、アッパメンバ2Fの上端2aよりも上方に位置している。
図2、図12において、フロントバンパ3の車幅方向の中央部には切り欠き3Bが形成されており、切り欠き3Bは、フロントバンパ3の上端3aからアッパメンバ2Fの上端2aよりも下方に亙って矩形状に切り欠かれている。
切り欠き3Bは、前後方向で第2の電気機器23の端子23Nと対向しており、端子23Nと同じ高さ位置に位置している。
アッパメンバ2Fには窪み部2bが形成されている(図1参照)。窪み部2bは、アッパメンバ2Fの前端から後方に窪んで上下方向に延びており、前後方向で切り欠き3Bに対向している。
図7において、モータルーム1Aにはリザーブタンク47が設置されている。リザーブタンク47は、第1のリザーブタンク入口配管48Aによって第1の中間配管17Dに連結されている。
リザーブタンク47は、冷却水に含まれる空気を第1の中間配管17Dから第1のリザーブタンク入口配管48Aを介して取り込む。
リザーブタンク47は、第2のリザーブタンク入口配管48Bによってラジエータ16のアッパタンク16Aに連結されている。リザーブタンク47は、冷却水に含まれる空気をアッパタンク16Aから第2のリザーブリザーブタンク入口配管48Bを介して取り込む。
リザーブタンク47は、第1のリザーブタンク入口配管48Aおよび第2のリザーブタンク入口配管48Bから取り込んだ空気を冷却水から分離する。
リザーブタンク47は、リザーブタンク出口配管48Cによってロアタンク16Cに連結されている。リザーブタンク47は、空気と分離された冷却水をリザーブタンク出口配管48Cからロアタンク16Cに戻し、ラジエータコア16Bからロアタンク16Cに導入された低温の冷却水に混合させる。
図3、図6に示すように、リザーブタンク47は、サブフレーム11の上方で第2の電気機器23に隣接しており、車両1の前方視で第2の電気機器23とリザーブタンク47の車幅方向の隙間は、狭くなっている。
次に、作用を説明する。
車両1の走行時等において、フロントバンパ3のフロントグリル3Aからモータルーム1Aに走行風Wが取り入れられる(図1参照)。モータルーム1Aに取り入れられた走行風Wの一部は、冷却ファン21によって引き込まれてラジエータ16のラジエータコア16Bを通過する。
これにより、ラジエータコア16Bを流れる冷却水と走行風Wとが熱交換され、冷却水が冷却される。ここで、第2の電気機器23を構成するインバータは、モータ8と電力を授受するために常時稼働する高電圧部品であり、第1の電気機器22よりも高温となる。このため、第2の電気機器23を冷却水に加えて走行風によって積極的に冷却する必要がある。
本実施例の車両1の前部構造は、ラジエータ16の後方でサブフレーム11の上部に設置された第1の電気機器22と、第1の電気機器22の上部にブラケット24を介して設置された第2の電気機器23とを有する。
ブラケット24は、第1の電気機器22の上壁22Bの外周縁22bから第2の電気機器23の底壁23Bの外周縁23bに延びる周壁部36と、底壁部35の下部を連結する底壁部35とを有する。
第2の電気機器23およびブラケット24は、ブラケット24の底壁部35が円筒部20Aの上端20aよりも上方に位置するようにサブフレーム11に設置されており、周壁部36は、第1の電気機器22と第2の電気機器23の間の空間18とモータルーム1Aとを連通する切り欠き38a、39a、40aを有する。
これにより、冷却ファン21によって後方に流れる排風に第2の電気機器23が晒されることを防止でき、排風よりも上方を流れる低温の走行風(図4、図5走行風W1参照)を切り欠き38a、39a、40aを通して第1の電気機器22と第2の電気機器23の間の空間18に取り込むことができる。
このため、高温の排風を排除しつつ、低温の走行風W1によって第2の電気機器23を冷却でき、第2の電気機器23の放熱性を向上できる。これに加えて、第1の電気機器22と第2の電気機器23の間の空間18に取り込んで走行風W1によって第1の電気機器22を冷却でき、第1の電気機器22の放熱性を向上できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、周壁部36は、車幅方向に延びる前壁部37と、前壁部37の後方に位置し、車幅方向に延びる後壁部38と、前壁部37の車幅方向の両端部と後壁部38の車幅方向の両端部とを連結する左側壁部39および右側壁部40とを有し、前壁部37を除いた後壁部38、左側壁部39および右側壁部40に切り欠き38a、39a、40aが形成されている。
これにより、排風よりも上方を流れる低温の走行風W1をブラケット24の左右側および後側から第1の電気機器22と第2の電気機器23の間の空間18に取り込むことができる。このため、高温の排風を排除しつつ、低温の走行風W1によって第2の電気機器23をより効果的に冷却でき、第2の電気機器23の放熱性をより効果的に向上できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、冷却ファン21の回転中心軸C3は、ラジエータ16の車幅方向中心部C2から車幅方向の左方に離隔しており、第1の電気機器22および第2の電気機器23は、ラジエータ16の車幅方向中心部C2から車幅方向の右方側に設置されている。
これにより、冷却ファン21に対して第2の電気機器23を上方でかつ、車幅方向の右方側に設置でき、第2の電気機器23がラジエータコア16Bを通過した排風に晒されることを確実に防止できる。これに加えて、排風に対して上方で、かつ右方を流れる低温の走行風W1によって第2の電気機器23を確実に冷却でき、第2の電気機器23の放熱性をより効果的に向上できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、第2の電気機器23は、第1の電気機器22に対して円筒部20Aから上方に離れた位置に設置されている。これに加えて、筐体23Aの下面と前壁部37の上端の間の隙間S1は、筐体22Aの上面と前壁部37の下面の間の隙間S2よりも大きい。
第1の電気機器22は、第2の電気機器23よりも冷却ファン21の近くに設置されているので、筐体22Aの上面と前壁部37の下面の間の隙間S2を筐体23Aの下面と前壁部37の上端の間の隙間S1よりも小さくすることにより、隙間S2から空間18に侵入する排風量を低減できる。
逆に、第1の電気機器22よりも冷却ファン21から遠くに設置される第2の電気機器23においては、筐体23Aの下面と前壁部37の上端の間の隙間S1を筐体22Aの上面と前壁部37の下面の間の隙間S2よりも大きくすることにより、排風の影響を受けない低温の走行風W1を隙間S1から空間18により多く取り込むことができる。
このため、切り欠き38a、39a、40aから空間18に取り込まれた走行風W1を低温に保つことができ、第1の電気機器22および第2の電気機器23の放熱性をより効果的に向上できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、底壁部35に開口部35aが形成されている。さらに、第1の電気機器22と第2の電気機器23との間に遮熱板45が設置されており、遮熱板45は、底壁部35の車幅方向左端部と車幅方向の右端部とを連結し、開口部35aを跨がるように底壁部35に取付けられている。
これに加えて、左側連結部45Aと底壁部35の間には隙間42が形成されており、隙間42は、第1の電気機器22と遮熱板45の空間46Aとモータルーム1Aとを連通している。
これにより、モータルーム1Aに取付けられた低温の走行風W1を隙間42から空間46Aに積極的に取り入れることができる。このため、遮熱板45によって第1の電気機器22の熱が第2の電気機器23に伝達されることを抑制しつつ、第1の電気機器22を積極的に冷却できる。この結果、第1の電気機器22の放熱性をより効果的に向上できる。
なお、隙間は、右側連結部45Bと底壁部35の間にのみ形成してもよく、左側連結部45Aと底壁部35の間と右側連結部45Bと底壁部35の間とに形成してもよい。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、遮熱板45は、第2の電気機器23よりも第1の電気機器22側に位置する低位板部45aと、低位板部45aから第2の電気機器23に向かって上方に突出する突状部45b、45cとを有する。
突状部45b、45cは、前後方向に延びており、突状部45b、45cの前端および後端に第1の電気機器22と遮熱板45の間の空間46Aと第2の電気機器23と遮熱板45の間の空間46Bとを連通する連通孔45f、45rが形成されている。
これにより、第2の電気機器23よりも第1の電気機器22側に位置する低位板部45aの面積を大きくすることにより、第2の電気機器23と遮熱板45の間の空間46Bを、第1の電気機器22と遮熱板45の間の空間46Aよりも大きくできる。
このため、切り欠き38a、39a、40aを通して第2の電気機器23と遮熱板45の間の空間46Bに多くの走行風W1を取り入れて第2の電気機器23を冷却でき、第2の電気機器23の放熱性を向上できる。
そして、第2の電気機器23と遮熱板45の間の空間46Bに取り入れられた走行風W1を突状部45b、45cの連通孔45f、45rから第1の電気機器22と遮熱板45の間の空間46Aに取り入れることができ、第1の電気機器22をより効果的に冷却できる。
これに加えて、突状部45b、45cが低位板部45aから第2の電気機器23に向かって上方に突出しているので、突状部45b、45cによって第1の電気機器22と遮熱板45の間の空間46Aの容積を大きくできる。
このため、第2の電気機器23と遮熱板45の間の空間46Bに取り入れられた走行風W1を第1の電気機器22と遮熱板45の空間46Aにより多く取り入れることができ、第1の電気機器22の放熱性をより効果的に向上できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、第2の電気機器23の車幅方向の左側面23aに、ケーブル31が接続される端子23Nが設けられている。
さらに、第1の電気機器22および第2の電気機器23よりも前方に、車幅方向に延び、ラジエータ16が取付けられたアッパメンバ2Fが設置されており、アッパメンバ2Fの前方に、その上端3aがアッパメンバ2Fの上端2aよりも上方に位置するフロントバンパ3が設置されている。
これに加えて、フロントバンパ3は、切り欠き3Bを有し、切り欠き3Bは、フロントバンパ3の上端3aからアッパメンバ2Fの上端2aよりも下方に亙って切り欠かれ、前後方向で端子23Nと対向している。
これにより、図12に示すように、車両1の前方の走行風Wを切り欠き3Bからフード6とアッパメンバ2Fの間の空間を通してモータルーム1Aに取り入れ(走行風W2参照)、端子23Nに指向させることができる(走行風W3参照)。
すなわち、切り欠き3Bが形成されていないフロントバンパ3の上部とフード6との間の隙間に対して、切り欠き3Bとフード6の間の隙間を大きくできるので、切り欠き3Bを通してより多くの走行風W3をモータルーム1Aに取り入れることができる。このため、端子23Nを効率よく冷却でき、端子23Nの放熱性を向上できる。
また、端子23Nの後方で端子23Nと同一の高い位置に端子23Pが設けられているので、切り欠き3Bからモータルーム1Aに取り入れられた走行風W3によって端子23Pを冷却でき、端子23Pの放熱性を向上できる。
なお、図13に示すように、アッパメンバ2Fに前後方向で切り欠き3Bに対向する切り欠き2rを設けてもよい。このようにすれば、より多くの走行風W2を切り欠き3Bから切り欠き2rを通して端子23Nに指向でき、端子23Nの放熱性を向上できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、リザーブタンク47は、サブフレーム11の上方で第2の電気機器23に隣接しており、車両1の前方視で第2の電気機器23とリザーブタンク47の車幅方向の隙間が狭くなっている。
これにより、適温の走行風W1をリザーブタンク47に衝突させて第2の電気機器23側に指向でき、ブラケット24の切り欠き38a、39a、40aに多くの走行風を導くことができる。このため、第1の電気機器22および第2の電気機器23の放熱性をより効果的に向上できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、1A...モータルーム、2F...アッパメンバ、2a...上端(アッパメンバの上端)、3...フロントバンパ、3B...切り欠き(フロントバンパの切り欠き)、3a...上端(フロントバンパの上端)、7...パワートレイン、8...モータ、9...駆動装置、11...サブフレーム(フレーム部材)、12...前側メンバ(フレーム部材)、13...後側メンバ(フレーム部材)、14...補助メンバ(フレーム部材)、16...ラジエータ(放熱器)、18...空間(第1の電気機器と第2の電気機器の間の空間)、20...ファンシュラウド、20A...円筒部、20a...上端(円筒部の上端)、21...冷却ファン、22...第1の電気機器(車両用電気機器)、22A...筐体(第1の筐体)、22B...上壁(第1の電気機器の上壁)、22C...上側取付部(第1の上側取付部)、22b...外周縁(第1の電気機器の上壁の外周縁)、23...第2の電気機器(車両用電気機器)、23A...筐体(第2の筐体)、23B...底壁(第2の電気機器の底壁)、23C...下側取付部(第1の下側取付部)、23N...端子、23a...左側面(第2の電気機器の車両の幅方向の側面)、23b...外周縁(第2の電気機器の底壁の外周縁)、24...ブラケット、31...ケーブル、35...底壁部、35a...開口部(底壁部の開口部)、36...周壁部、37...前壁部、37A,37B,37C,37D...下側取付部(第2の下側取付部)、37E,37F,37G,37H...上側取付部(第2の上側取付部)、38...後壁部、39...左側壁部(側壁部)、40...右側壁部(側壁部)、42...隙間、45...遮熱板、45a...低位板部、45b,45c...突状部、45f,45r...連通孔、46A...空間(第1の電気機器と遮熱板の間の空間)、46B...空間(第2の電気機器と遮熱板の間の空間)、C1...車両の幅方向中心部、C2...ラジエータの車両の幅方向中心部、C3...冷却ファンの回転中心軸、S1...隙間(第2の筐体の下面と前壁部の上端の間の隙間)、S2...隙間(第1の筐体の上面と前壁部の下面の間の隙間)

Claims (7)

  1. 車両の前部のモータルームに設置された放熱器と、
    前記放熱器の後部に取付けられ、冷却ファンおよび前記冷却ファンを取り囲む円筒部を有するファンシュラウドと、
    車両の幅方向に延びるようにして前記ファンシュラウドの後方に設置されたフレーム部材と、
    モータおよび前記モータに連結された駆動装置を有し、前記フレーム部材に支持されたパワートレインと、
    前記放熱器の後方で前記フレーム部材の上部に設置された車両用電気機器とを備えた車両の前部構造であって、
    前記車両用電気機器が、前記フレーム部材の上部に設置された第1の電気機器と、前記第1の電気機器の上部にブラケットを介して設置された第2の電気機器とを含んで構成され、
    前記ブラケットは、前記第1の電気機器の上壁の外周縁から前記第2の電気機器の底壁の外周縁に向かって延びる周壁部と、前記周壁部の下部を連結する底壁部とを有し、
    前記第2の電気機器および前記ブラケットは、前記ブラケットの底壁部が前記円筒部の上端よりも上方に位置するように前記フレーム部材に設置されており、
    前記周壁部は、前記第1の電気機器と前記第2の電気機器の間の空間と前記モータルームとを連通する切り欠きを有することを特徴とする車両の前部構造。
  2. 前記周壁部は、車両の幅方向に延びる前壁部と、前記前壁部の後方に位置し、車両の幅方向に延びる後壁部と、前記前壁部の車両の幅方向の両端部と前記後壁部の車両の幅方向の両端部とを連結する一対の側壁部とを有し、
    前記切り欠きは、前記前壁部を除いた前記後壁部および前記一対の側壁部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の前部構造。
  3. 前記第1の電気機器は、第1の筐体と、前記第1の筐体の上部に設けられた第1の上側取付部とを有し、
    前記第2の電気機器は、第2の筐体と、前記第2の筐体の下部に設けられた第1の下側取付部とを有し、
    前記前壁部の下部に、前記第1の上側取付部に取付けられる第2の下側取付部が設けられており、
    前記前壁部の上部に、前記第1の下側取付部に取付けられる第2の上側取付部が設けられており、
    前記第2の電気機器は、前記第1の電気機器に対して前記円筒部から上方に離れた位置に設置されており、
    前記第2の筐体の下面と前記前壁部の上端の間の隙間は、前記第1の筐体の上面と前記前壁部の下面の間の隙間よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の車両の前部構造。
  4. 前記ブラケットの前記底壁部に開口部が形成されており、
    前記第1の電気機器と前記第2の電気機器との間に遮熱板が設置されており、
    前記遮熱板は、前記底壁部の車両の幅方向の一端部と前記底壁部の車両の幅方向の他端部とを連結し、前記開口部を跨がるように前記底壁部に取付けられており、
    少なくとも前記底壁部の車両の幅方向の一端部と前記遮熱板の間に、前記第1の電気機器と前記遮熱板の間の空間と前記モータルームとを連通する隙間が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両の前部構造。
  5. 前記遮熱板は、前記第2の電気機器よりも前記第1の電気機器側に位置する低位板部と、前記低位板部から前記第2の電気機器に向かって上方に突出する突状部とを有し、
    前記突状部は、車両の前後方向に延びており、
    前記突状部の前端および後端の少なくとも一方に、前記第1の電気機器と前記遮熱板の間の空間と前記第2の電気機器と前記遮熱板の間の空間とを連通する連通孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両の前部構造。
  6. 前記冷却ファンの回転中心軸は、前記放熱器の車両の幅方向中心部から車両の幅方向の一方側に離隔しており、
    前記第1の電気機器および前記第2の電気機器は、前記放熱器の車両の幅方向中心部から車両の幅方向の他方側に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両の前部構造。
  7. 前記第2の電気機器の車両の幅方向の側面に、ケーブルが接続される端子が設けられており、
    前記第1の電気機器および前記第2の電気機器よりも前方に、車両の幅方向に延び、前記放熱器が取付けられたアッパメンバが設置されており、
    前記アッパメンバの前方に、その上端が前記アッパメンバの上端よりも上方に位置するフロントバンパが設置されており、
    前記フロントバンパは、切り欠きを有し、
    前記切り欠きは、前記フロントバンパの上端から前記アッパメンバの上端よりも下方に亙って切り欠かれ、車両の前後方向で前記端子と対向していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両の前部構造。
JP2019117453A 2019-06-25 2019-06-25 車両の前部構造 Active JP7226134B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019117453A JP7226134B2 (ja) 2019-06-25 2019-06-25 車両の前部構造
CN202020752937.5U CN212796519U (zh) 2019-06-25 2020-05-09 车辆的前部结构
DE102020207540.9A DE102020207540A1 (de) 2019-06-25 2020-06-18 Frontstruktur eines fahrzeugs

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019117453A JP7226134B2 (ja) 2019-06-25 2019-06-25 車両の前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021003932A true JP2021003932A (ja) 2021-01-14
JP7226134B2 JP7226134B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=73747640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019117453A Active JP7226134B2 (ja) 2019-06-25 2019-06-25 車両の前部構造

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7226134B2 (ja)
CN (1) CN212796519U (ja)
DE (1) DE102020207540A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090183936A1 (en) * 2007-12-13 2009-07-23 Hyundai Motor Company Thermal management system module for fuel cell vehicle
JP2013103585A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Honda Motor Co Ltd パワーコントロールユニットの保護構造
JP2019014340A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP2019051886A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 マツダ株式会社 電気駆動車両構造
JP2019073237A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 マツダ株式会社 電動車両

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090183936A1 (en) * 2007-12-13 2009-07-23 Hyundai Motor Company Thermal management system module for fuel cell vehicle
JP2013103585A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Honda Motor Co Ltd パワーコントロールユニットの保護構造
JP2019014340A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP2019051886A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 マツダ株式会社 電気駆動車両構造
JP2019073237A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 マツダ株式会社 電動車両

Also Published As

Publication number Publication date
DE102020207540A1 (de) 2020-12-31
CN212796519U (zh) 2021-03-26
JP7226134B2 (ja) 2023-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5321910B2 (ja) ハイブリッド車両の冷却装置
JP5240444B2 (ja) 燃料電池車両の冷却装置
JP2013244764A (ja) 高圧電装部品を備える電気車両
JP5664878B2 (ja) インバータの冷却構造
WO2007094491A1 (ja) コンデンサ装置
JP6407220B2 (ja) 電力機器ユニット
JP2015164367A (ja) 電力変換装置および車両
JP5640828B2 (ja) 車両の電力変換装置冷却構造
JP2012228898A (ja) 電気自動車の冷却装置
JP2019166915A (ja) 電動車両の前部ユニット搭載構造
JP2013103584A (ja) パワーコントロールユニットの保護構造
JP5277359B1 (ja) 電気自動車
JP7226134B2 (ja) 車両の前部構造
KR20220062734A (ko) 플러그인 하이브리드 전기차의 냉각수호스를 모듈화한 프론트 엔드 모듈
US10766354B2 (en) Vehicle having cooling arrangement disposed below floor surface
JP2021112011A (ja) インバータ構造
US11407285B2 (en) Vehicle cooling mechanism
EP3782835B1 (en) Vehicle battery pack
US20210379979A1 (en) Vehicle driving apparatus
JP7264159B2 (ja) 電力変換装置
JP2021003934A (ja) 車両用電気機器の保護構造
CN212098398U (zh) 车辆用电气设备的保护结构
JP2019031188A (ja) 車両の電気機器冷却構造
JP6877485B2 (ja) バッテリパック
JP2015081533A (ja) 廃熱回収装置を備えた車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7226134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151