JP2021003732A - ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ、及び溶接継手の製造方法 - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ、及び溶接継手の製造方法 Download PDF

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真二 児玉
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和貴 松田
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Kinya Ishida
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Masahiro Matsuba
正寛 松葉
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友勝 岩上
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Abstract

【課題】電着塗装性及び機械特性に優れた溶接部を形成することが可能であるガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ、及び溶接継手の製造方法を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係るソリッドワイヤは、複数枚の薄鋼板をガスシールドアーク溶接により接合するためのガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤであって、ワイヤ全質量に対する質量%で、C:0.05〜0.20%、Si:0.01〜0.18%、Mn:1.0〜3.0%、Ti:0.06〜0.25%、Al:0.003〜0.10%、B:0〜0.0100%、P:0超〜0.015%、S:0超〜0.015%、及び任意元素を含み、残部が鉄および不純物からなり、Si×Mn≦0.30及び(Si+Mn/5)/(Ti+Al)≦3.0を満たし、さらにCeqが0.40〜0.90%である。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ、及び溶接継手の製造方法に関する。
ガスシールドアーク溶接は、様々な分野で広く用いられており、例えば、自動車分野では足廻り部材などの溶接に用いられている。
鋼部材に対し、ソリッドワイヤを用いたガスシールドアーク溶接を行うと、シールドガス中の酸化性ガスに含まれる酸素が鋼材やワイヤに含まれるSiやMnなどの元素と反応し、Si酸化物やMn酸化物を主体とするSi,Mn系スラグが生成する。その結果、溶融凝固部である溶接ビードの表面にSi,Mn系スラグが多く残存するようになる。
ところで、自動車の足廻り部材など、耐食性が要求される部材では、溶接組み立て後に電着塗装が施される。この電着塗装を行う際に、溶接ビードの表面にSi,Mn系スラグが残存していると、その部分の電着塗装性が悪くなる。その結果、Si,Mn系スラグの残存箇所の耐食性が低下する。ここで、電着塗装性とは、電着塗装処理後に塗装がされなかった部位(電着塗装不良部位)の面積により評価される特性をいう。
Si,Mn系スラグの残存箇所で電着塗装性が低下する理由は、絶縁体であるSi酸化物やMn酸化物が電着塗装時に通電されず、塗装が溶接部の全面に付着しないためである。
Si,Mn系スラグは溶接部の脱酸過程の副産物であり、また、ソリッドワイヤに含まれるSi及びMnは、溶接金属の強度を確保したり、溶接ビード形状を安定化させたりする効果もある。例えば、溶接対象が980MPa以上の高強度鋼板である場合、溶接金属の強度を高く保つ(例えば780MPa以上とする)ために、これら元素の含有は必須である。そのため、ソリッドワイヤ等を用いたガスシールドアーク溶接では、このSi,Mn系スラグを発生させないようにすることは難しい。その結果、電着塗装した部材でも溶接部の腐食を防ぐことは困難であった。
そのため、自動車の足回り部材などの設計においては、腐食による減肉を考慮した板厚設計がなされており、これが高張力鋼材の薄板化に対する障害になっている。
このような問題に対し、特許文献1では、ソリッドワイヤ中のAl含有量を制御することにより溶接ビード上のスラグの面積率を減少させ、電着塗装性を改善する対策が提案されている。また、特許文献2には、Si含有量が0.10%未満に制御されたパルスMAG溶接用ソリッドワイヤが提案されている。特許文献2には、このようなソリッドワイヤにより、薄鋼板の溶接におけるスパッタ発生量が少なく、溶接部材とのなじみが良好で、平坦かつ幅広なビード形状を得ることが可能であることが記載されている。特許文献3には、C:0.005〜0.05wt%、Si:0.25wt%以下、Mn:1.00〜2.70wt%、P:0.015wt%以下およびS:0.004wt%以下を、Mn/Sの比が350の範囲において含有し、残部は実質的にFeの組成になるガスシールドアーク溶接用ワイヤが開示されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、例えばSi含有量やMn含有量が高い鋼部材を溶接する場合には、特に溶接ビードの止端部に沿ってSi,Mn系スラグが筋状に発生することがあり、電着塗装不良の対策としては不十分であった。
また、溶接部におけるSi含有量やMn含有量が低くなるように鋼部材とソリッドワイヤの成分設計を行った場合には、電着塗装不良の問題点は解消されるものの、溶接部の引張強さを確保できなくなり、また、脱酸不足に起因するブローホールによる内部欠陥が生じる虞もあった。
また、特許文献2に記載のワイヤを用いると、ワイヤのSi量の低下によるスラグ量の減少効果が得られるが、本ワイヤを用いても特許文献1と同様にSi含有量やMn含有量が高い鋼部材に対しては電着塗装不良の対策としては不十分であった。そもそも特許文献2では溶接部の電着塗装性に対する効果が検証されておらず、Si以外のワイヤ成分の効果が不明である。
特許文献3に記載のワイヤも、溶接部の電着塗装性に対する効果が検証されていない。また、特許文献3に記載のワイヤは、橋梁や海洋構造物等において、変動応力が繰り返し作用する個所の耐割れ性を向上させるためのものであり、多量のCを含む。そのため、特許文献3に記載のワイヤは、自動車の足廻り部材などの溶接に適したものではない。
特許第5652574号公報 特許第5037369号公報 特開平1−91994号公報
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、電着塗装性及び機械特性に優れた溶接部を形成することが可能であるガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ、及び溶接継手の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の具体的方法は以下のとおりである。
(1)本発明の一態様に係るソリッドワイヤは、複数枚の薄鋼板をガスシールドアーク溶接により接合するためのガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤであって、ワイヤ全質量に対する質量%で、C:0.05〜0.20%、Si:0.01〜0.18%、Mn:1.0〜3.0%、Ti:0.06〜0.25%、Al:0.003〜0.10%、B:0〜0.0100%、P:0超〜0.015%、S:0超〜0.015%、Sb:0〜0.10%、Sn:0〜0.4%、Cu:0〜0.50%、Cr:0〜1.5%、Nb:0〜0.3%、V:0〜0.3%、Mo:0〜1.0%、Ni:0〜3.0%、であり、残部が鉄および不純物からなり、Si、Mn、Ti、Alが下記式1及び式2を満たし、さらに下記式3によって算出されるCeqが0.40〜0.90%である。
Si×Mn≦0.30・・・(式1)
(Si+Mn/5)/(Ti+Al)≦3.0・・・(式2)
Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14・・・(式3)
ただし、式1、式2及び式3における元素記号は、各元素の含有量(質量%)である。(2)上記(1)に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤは、前記ワイヤ全質量に対する質量%で、B:0.0030〜0.0100%であってもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤは、前記ワイヤ全質量に対する質量%で、Mn:1.8〜3.0%であってもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤでは、前記ワイヤ全質量に対する質量%で、C:0.06〜0.20%であってもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤでは、前記ワイヤ全質量に対する質量%で、Ti:0.12〜0.25%であってもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤでは、前記ワイヤ全質量に対する質量%で、P:0超〜0.011%であってもよい。
(7)上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤでは、前記ワイヤ全質量に対する質量%で、Si:0.03〜0.18%であってもよい。
(8)上記(1)〜(7)のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤでは、前記Ceqが0.50〜0.90%であってもよい。
(9)本発明の別の態様に係る溶接継手の製造方法は、上記(1)〜(8)のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤを用いて、母材をガスシールドアーク溶接する工程を含む。
(10)上記(9)に記載の溶接継手の製造方法では、前記ガスシールドアーク溶接におけるシールドガスを、5〜30体積%CO、及び2〜5体積%Oのうちから1種または2種を混合したArガスとしてもよい。
本発明に係るガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ及び溶接継手の製造方法によれば、ソリッドワイヤの成分組成が適切に制御されていることにより、電着塗装性及び機械特性(引張強さや伸び等)に優れた溶接部を形成することが可能となる。
低温割れ評価用の溶接継手の模式図である。
本発明者等は、上記課題を解決するための方策について鋭意検討し、下記の知見を得た。
(A)ソリッドワイヤのSi量を極力低下させ、Si系スラグの生成を抑制することで電着塗装性の改善が可能となる。Siの少ない成分系ではMnスラグによる電着塗装性の劣化の程度は小さい。
(B)ソリッドワイヤのTi含有量を適正範囲に制御することにより、溶接ビードの表面に導電性のTi系スラグが生成するため、電着塗装性が向上する。
(C)ソリッドワイヤのCeqを適正範囲に制御することにより、溶接金属の強度を向上させることができる。
(D)ソリッドワイヤのTi含有量とAl含有量を適正範囲に制御することにより、絶縁性のSi,Mn系スラグの生成が抑制されるため、電着塗装性が向上する。
本発明者らは、上述の知見に基づいて、複数枚の薄鋼板をガスシールドアーク溶接により接合するためのガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤの適切な成分組成を見出した。本発明のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤは、各成分組成それぞれの単独および共存による相乗効果により、本発明が目的とする効果が達成されたものであるが、以下にそれぞれの各成分組成の限定理由を述べる。
ソリッドワイヤは、所定の成分を有する鋼線、またはその鋼線の表面に銅めっきがされてなるものである。ワイヤ全質量とはめっきを含めたソリッドワイヤの全質量を意味する。また、以下においては、ソリッドワイヤの化学成分をワイヤの全質量に対する割合である質量%で表すものとし、その質量%に関する記載を単に%と記載して説明する。
尚、本明細書において、「溶接金属(welded metal)」とは、鋼板母材と溶接ワイヤとが溶けて、混ざり合った成分を意味し、「溶着金属(deposited metal)」とは、多層盛り溶接を行い溶接ワイヤの成分のみで作成した金属を意味する。このように、溶接金属と溶着金属とは厳密には異なる概念であるが、例えば溶接部の機械特性を論じる際などには、両者を同一視することができる。例えば、溶着金属の引張強さを向上させた場合、溶接金属の引張強さの向上も達成されることになる。
また、薄鋼板(thin steel sheet)とは、板厚が0.8mm〜3.6mmの鋼板を意味し、厚鋼板(thick steel plate)とは、板厚が6mm〜30mm程度の鋼板を意味する。なお、板厚が1.2mm〜3.6mmの鋼板を薄鋼板と称する場合もある。
〔C:0.05〜0.20%〕
C含有量が0.05%未満では、溶接金属の引張強さを得ることができない場合がある。従って、C含有量は0.05%以上であり、好ましくは0.06%以上である。
一方、C含有量が0.20%を超えれば、溶接金属が硬化することにより耐割れ性が低下する。従って、C含有量は0.20%以下であり、好ましくは0.16%以下、又は0.14%以下である。
〔Si:0.01〜0.18%〕
通常の溶接ワイヤでは脱酸元素としてSiを積極的に添加している。また、Siでアーク溶接時に溶融池の脱酸を促進することにより溶接金属の引張強さを向上させる。しかしながら、電着塗装性の観点では絶縁性のSi酸化物を極力低減させることが望ましい。このため、Siは0.18%以下、好ましくは0.10%以下、更に好ましくは0.08%以下とした。一方、Siが少なすぎると、溶接金属強度が低下する。具体的には、脱酸元素として作用するSiが不足する場合、フェライトの生成核として機能する酸化介在物が溶接金属中に増加し、軟質なフェライトの生成が過剰に促進される。このため、0.01%以上、望ましくは0.03%以上のSi量が必要となる。
〔Mn:1.0〜3.0%〕
MnもSiと同様に脱酸元素であって、アーク溶接時における溶融池の脱酸を促進すると共に、溶接金属の引張強さを向上させる元素である。従って、Mn含有量は1.0%以上であり、好ましくは1.8%以上である。
一方、Mnが過剰に含有されれば、絶縁性のMn系スラグが溶接ビードの表面に著しく発生するため、電着塗装不良が発生する傾向となるものの、Si系スラグの少ない成分系ではMn系スラグによる塗装性劣化の程度は大きくない。従って、Mn含有量は3.0%以下であり、好ましくは2.4%以下である。
上述の通り、SiとMnは、電着塗装性に悪影響を及ぼす元素であるが、Siの少ない成分系ではMnスラグによる塗装性の劣化の程度は小さい。
そこで、本実施形態に係るソリッドワイヤでは、下記の式1を満たすようにSi及びMnの含有量が設定される。なお、式1における元素記号は、各元素の含有量(質量%)である。
Si×Mn≦0.30・・・(式1)
Si×Mnの値が0.30を超える場合、絶縁性のSi系スラグ,Si−Mn系スラグが溶接ビードの表面に著しく発生するため、電着塗装不良が発生する虞がある。従って、Si×Mnの値は0.30以下であり、好ましくは0.20以下である。Si×Mnの値の下限値を定める必要はなく、上述したSi含有量及びMn含有量の下限値を考慮すると、Si×Mnの値の下限値は実質的に0.01となる。
〔Ti:0.06〜0.25%〕
鋼部材に対し、ソリッドワイヤを用いたガスシールドアーク溶接を行うと、シールドガス中の酸化性ガスに含まれる酸素が鋼材やワイヤに含まれるSiやMnなどの元素と反応し、Si酸化物やMn酸化物を主体とするSi,Mn系スラグが生成する。その結果、溶融凝固部である溶接ビードの表面にSi,Mn系スラグが多く残存するようになる。
Tiは、ガスシールドアーク溶接を行う際に用いるシールドガス中の酸素と反応し、Ti系酸化物を主体とするTi系スラグを生成する。Ti系スラグは、Si,Mn系スラグとは異なり導電性であるため、溶接ビードの表面に発生しても電着塗装不良が発生しにくくなる。従って、ソリッドワイヤにTiを積極的に含有させてシールドガス中の酸素をTiに反応させれば、Si,Mn系スラグの生成量を減少させることができ、これにより電着塗装性を改善することができる。従って、Ti含有量は0.06%以上であり、好ましくは0.12%以上である。
なお、塗装性改善の観点でソリッドワイヤのSi、Mn含有量を低減させると、アーク溶接時の溶融金属の脱酸効果が不十分となり、COガスの生成によるブローホールが発生してしまう。Tiは脱酸元素としてCOガスの生成によるブローホールを抑制する効果もある。一方、Tiが過剰に含有されると、Ti系酸化物が過剰に生成し、溶接金属の伸びが低下するため、Ti含有量は0.25%以下であり、好ましくは0.20%以下である。
〔Al:0.003〜0.10%〕
Alは絶縁性のAl系スラグを生成するが、Al含有量が0.003%以上である場合、Tiと同様にSi,Mn系スラグの生成量を減少させることができ、これにより電着塗装性を改善することができる。従って、電着塗装不良を一層確実に防ぐために、Al含有量は0.003%以上であることが必要である。Alは0.005%以上であることが好ましく、0.01%以上であると、さらに好ましい。
一方、Alが過剰に含有されると、Al系酸化物が過剰に生成し、溶接金属の伸びが低下する。また、Al系スラグは、Si系スラグやMn系スラグと同様に絶縁性であるため、溶接ビードの表面に著しく発生すると、電着塗装不良が発生する虞がある。従って、Al含有量は0.10%以下である。
上述の通り、TiとAlは、Si,Mn系スラグによる電着塗装性への悪影響を抑制することが可能な元素である。そこで、本発明では、下記の式2を満たすように、Si、Mn、Ti、及びAlの含有量が設定される。なお、式2における元素記号は、各元素の含有量(質量%)である。
(Si+Mn/5)/(Ti+Al)≦3.0・・・(式2)
(Si+Mn/5)/(Ti+Al)の値が3.0以下である場合には、Si,Mn系スラグによる電着塗装性への悪影響を確実に抑制することができ、優れた電着塗装性を得ることができる。(Si+Mn/5)/(Ti+Al)の値は、2.9以下であることが好ましい。2.5以下であると、さらに好ましい。
なお、式1ではSiとMnの積を指標に用いたが、式2ではSiとMn/5との和を指標としている。これは、Ti及びAlはSi−Mn系スラグの絶対量を低減させることが添加の目的のためである。(Si+Mn/5)/(Ti+Al)の値の下限値を定める必要はなく、上述したSi、Mn、Ti、及びAlの含有量の上下限値を考慮すると、その実質的な下限値は0.7である。
〔P:0超〜0.015%〕
Pは、一般に鋼中に不純物として混入する元素であって、またアーク溶接用ソリッドワイヤ中にも不純物として含まれるのが通常である。ここでPは、溶接金属の高温割れを発生させる主要元素の一つであるから、できる限り抑制することが望ましい。P含有量が0.015%を越えれば、溶接金属の高温割れが顕著になるから、P含有量は0.015%以下である。なお、Pの下限は、特に制限されないため、P含有量は0%超であるが、脱Pのコスト及び生産性の観点から、0.001%以上であってもよい。
〔S:0超〜0.015%〕
Sも、Pと同様に一般に鋼中に不純物として混入する元素であって、またアーク溶接用ソリッドワイヤ中にも不純物として含まれるのが通常である。従って、S含有量は0%超であればよい。
また、Sは、溶融池の中央部の表面張力を溶融池の周辺部の表面張力よりも増加させる効果があり、溶接池の内向き対流を発生させてスラグを溶接ビードの中央に集めることを可能とする。これは、表面張力の温度依存に起因する効果で、Sを添加すると温度の低い溶融池周辺の表面張力よりも、温度の高い溶融池中央部の表面張力が高くなる現象を利用したものである。従って、溶接ビードの止端部にSi,Mn系スラグが残存することを防止することが可能となり、電着塗装性を高めることができる。このため、S含有量は0.001%以上であることが好ましい。
一方、Sが0.015%を超えると、溶接金属に凝固割れが発生する。従って、S含有量は0.015%以下である。
〔Ceq:0.40〜0.90%〕
引張強さ980MPa以上の鋼板の溶接継手強度を確保するためには、溶接金属を高強度化する必要がある。そのためには、ソリッドワイヤの合金成分量を増加させる必要がある。溶接金属の強度特性を示す指標として、下記式3によって算出される炭素当量(Ceq)が知られている。なお、式3における元素記号は、各元素の含有量(質量%)である。
Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14・・・(式3)
Ceqを0.40%以上、好ましくは0.43以上、更に好ましくは0.50%以上とすることで、980MPa級鋼板を母材とする継手の強度を確保することができる。従って、本実施形態に係るソリッドワイヤの化学成分は、Ceqが0.40%以上となるように制御される。一方で、合金成分の含有量が過剰になると、溶接金属の延性低下、及び溶接部の水素脆化割れ等を招くおそれがある。そのため、Ceqの上限は0.90%とする。
Sb、Sn、Cu、Cr、Nb、V、Mo、Ni、Bは、必須の元素ではないが、必要に応じて1種又は2種以上を同時に含有してよい。各元素を含有させることにより得られる効果と上限値について説明する。なお、これらの元素を含有させない場合の下限は0%である。
〔Sb:0〜0.10%〕
Sbは、Sと同様に、溶融池の表面張力を増加させることで、溶接池の内向き対流を発生させてスラグを溶接ビードの中央に集めることを可能とする。従って、溶接ビードの止端部にSi,Mn系スラグが残存することを防止することが可能となり、電着塗装性を高めることができる。この効果を得るためには、Sb含有量を0.01%以上とすることが好ましい。一方、Sb含有量が過剰であると、溶接金属に凝固割れが発生する。従って、Sb含有量は0.10%以下である。
〔Sn:0〜0.4%〕
Snは、溶接金属自体の耐食性を向上させる重要な元素である。本実施形態に係るソリッドワイヤは、溶接金属の電着塗装性を向上させることを介して、電着塗装後の溶接金属の耐食性を向上させているので、Snの含有は必須ではないが、溶接金属自体の耐食性を高めることも、機械部品にとって非常に有利である。Snによる耐食性向上効果を得るために、Snを0.05%以上としてもよい。一方、Snが0.4%を超えると、溶接金属の割れ感受性が高くなり、高温割れが発生しやすくなる。また、溶接金属の粒界にSnが偏析して靭性が低下する。したがって、Snは0〜0.4%とする。好ましくは、Snは0.02〜0.40%である。
〔Cu:0〜0.50%〕
アーク溶接用ソリッドワイヤには、ワイヤ送給性及び通電性を安定化するために銅めっきが施されることが多い。従って、銅めっきを施した場合、ソリッドワイヤにはある程度の量のCuが含有される。一方、Cuの含有量が過剰となると、溶接割れが発生しやすくなるため、Cu含有量は0.50%以下である。
〔Cr:0〜1.5%〕
Crは、溶接部の焼入れ性を高めて引張強さを向上させるために含有させてもよいが、過剰に含有させた場合、溶接部の伸びが低下する。従って、Cr含有量は1.5%以下である。
〔Nb:0〜0.3%〕
Nbは、溶接部の焼入れ性を高めて引張強さを向上させるために含有させてもよいが、過剰に含有させた場合、溶接部の伸びが低下する。従って、Nb含有量は0.3%以下であり、より好ましくは0.005%以下である。
〔V:0〜0.3%〕
Vは、溶接部の焼入れ性を高めて引張強さを向上させるために含有させてもよいが、過剰に含有させた場合、溶接部の伸びが低下する。従って、V含有量は0.3%以下である。
〔Mo:0〜1.0%〕
Moは、溶接部の焼入れ性を高めて引張強さを向上させるために含有させてもよいが、過剰に含有させた場合、溶接部の伸びが低下する。従って、Mo含有量は1.0%以下である。
〔Ni:0〜3.0%〕
Niは、溶接部の引張強さと伸びを向上させるために含有させてもよいが、過剰に含有させた場合、溶接割れが発生しやすくなる。従って、Ni含有量は3.0%以下である。
〔B:0〜0.0100%〕
Bは、溶接部の焼入れ性を高めて引張強さを向上させるために含有させてもよいが、過剰に含有させた場合、溶接部の伸びとが低下する。従って、Bの上限は0.010%以下である。Bは、0.0030%以上含有することが好ましい。
上記で説明した成分の残部は鉄(Fe)及び不純物からなる。不純物とは、原材料に含まれる成分や、製造の過程で混入される成分であって、ソリッドワイヤに意図的に含有させた成分ではない成分をいう。
次に、本発明の別の態様に係る溶接継手の製造方法について説明する。本実施形態に係る溶接継手の製造方法は、本実施形態に係るソリッドワイヤを用いて母材をガスシールドアーク溶接する工程を含む。母材となる鋼板は特に限定されない。本実施形態に係る溶接継手の製造方法は、溶接金属を高強度化することが可能であるので、母材も高強度鋼板(例えば引張強さ980MPa以上の鋼板)にすると、極めて機械的特性が優秀な溶接継手を得ることができるので好ましい。また、本実施形態に係る溶接継手の製造方法の主な用途としては、自動車部品が想定されている。従って、その具体的な適用対象は、1パス溶接で製造される隅肉継手、及び突合せ継手等である。このため、鋼板は、1パス溶接での継手製造が可能な0.8mm〜3.6mm程度の比較的薄手の鋼板(薄鋼板)とすることが好ましい。母材の枚数も特に限定されず、1枚であっても、複数枚であってもよい。
ガスシールドアーク溶接の条件も特に限定されないが、例えば、シールドガスを5〜30体積%COまたは2〜5体積%Oのうちから1種または2種を混合したArガスを用いてガスシールドアーク溶接をすると、スラグの生成が一層抑制され、溶接金属の電着塗装性を一層向上させることができるので好ましい。また、溶接時の酸化に伴う合金元素の脱酸消耗抑制や溶接アークの安定化に伴う溶接ビード形状の扁平化、応力集中低減の観点からも、Ar混合比率の高いシールドガスを用いることが有効である。
以下、本発明の効果を実施例により具体的に説明する。
原料鋼を真空溶解し、鍛造、圧延、伸線、焼鈍し、直径1.2mmの製品径まで仕上伸線した後、必要に応じてワイヤ表面に銅めっきし、20kg巻きスプールとしたものを試作品とした。試作したソリッドワイヤの化学成分と計算値を表1〜表3に示す。なお、本発明の範囲外の数値には下線を付した。また、含有しない成分は、表において空白とした。
Figure 2021003732
Figure 2021003732
Figure 2021003732
試作したソリッドワイヤを用いて、表4に示す鋼板a同士に対して重ね隅肉溶接を行い、電着塗装不良面積の測定を行った。溶着金属の引張強さは、JIS Z 3111に準拠した溶着金属性能試験にて行った。
Figure 2021003732
(溶着金属の引張試験)
溶着金属の引張試験は、JIS Z 3111に準拠して行った。溶接ワイヤの規格であるJISZ 3112 YGW12に準拠して、引張強さ(TS)の下限が780MPa以上であった場合に引張強さが良好であると判断し、引張試験後の試験片の破断面における脆性破面率が20%以下であった場合に伸びが良好であると判断した。
(電着塗装不良の面積率の測定)
溶接試験片を脱脂、化成処理した後に、膜厚が20μmとなるように電着塗装を施した。そして、溶接ビードの電着塗装部を写真撮影し、その画像から溶接ビード面積に対する電着塗装不良の面積の比率を測定した。尚、溶接試験片のビード長さは120mmで、溶接開始部と終端部の15mmを除いた90mm長さの溶接ビードから電着塗装の不良率を求めた。電着塗装には灰色の塗料を用いて塗装することで、赤茶色や黒色のスラグが露出する電着塗装不良部を識別した。塗装不良面積が面積率で5%以下の場合に電着塗装率が良好であると判断した。
(耐水素脆化割れ特性の評価)
溶接部の耐低温割れ性も、表4の鋼板を重ね隅肉溶接することによって評価した。低温割れを誘発するために、図1に示される低温割れ評価用の溶接継手1を作製した。ここでは、薄板試験片(図1中の鋼板(上板)14及び鋼板(下板)15)の端部に溶接を施し(図1中の拘束溶接部12)、これにより薄板試験片を板厚20mmの拘束板11に拘束した。この状態で、低温割れ評価用の重ね隅肉溶接を実施して、重ね隅肉溶接部13を形成した。溶接後2日以上経過した後に重ね隅肉溶接部13の断面を観察し、観察用断面作成部16における3断面で割れ発生の有無を調査した。なお、溶接条件および使用した鋼板は電着塗装性の評価と同じである。
その結果を表5に示す。
Figure 2021003732
本発明例に係る実験No.1〜21及び実験No.35〜41では、成分組成が適正であることにより、電着塗装性及び機械特性に優れた溶接部を形成することができた。
比較例に係る実験No.22では、C含有量が適正範囲を下回ったため、溶着金属における引張強さが不十分であった。
比較例に係る実験No.23では、C含有量が適正範囲を上回ったため、ルート割れが発生し、優れた耐割れ性を得ることができなかった。
比較例に係る実験No.24では、Si含有量が適正範囲を下回ったため、溶着金属における引張強さが不十分であった。
比較例に係る実験No.25では、Si含有量が適正範囲を上回ったため、絶縁性のSi系スラグが溶接ビードの表面に発生し、電着塗装不良が発生した。
比較例に係る実験No.26では、Mn含有量が適正範囲を上回ったため、絶縁性のMn系スラグが溶接ビードの表面に発生し、電着塗装不良が発生した。
比較例に係る実験No.27では、Ti含有量が適正範囲を下回ったため、スラグへの導電性付与効果が不十分であり、電着塗装不良の発生を防ぐことができなかった。
比較例に係る実験No.28では、Ti含有量が適正範囲を上回ったため、Ti系酸化物が延性を低下させ、溶接部の伸びが不十分であった。
比較例に係る実験No.29では、Mn含有量が適正範囲を下回ったため、溶着金属における引張強さが不十分であった。
比較例に係る実験No.30では、Ceqが適正範囲を下回ったため、溶着金属における引張強さが不十分であった。
比較例に係る実験No.31では、Si×Mnの値が適正範囲を上回ったため、溶接ビードにSi,Mn系スラグが多量に生成した。従って、電着塗装不良の発生を防ぐことができなかった。
比較例に係る実験No.32では、(Si+Mn/5)/(Ti+Al)の値が適正範囲を上回ったため、TiとAlによるSi,Mn系スラグの生成抑制効果、及び、Tiによる導電性付与効果が不十分であった。このため、電着塗装不良の発生を防ぐことができなかった。
比較例に係る実験No.33では、Al含有量が適正範囲を上回ったため、延性が低下し、溶接部の伸びが不十分であった。
比較例に係る実験No.34では、Alが含有されなかったので、Si,Mn系スラグの生成量を減少させることができず、電着塗装性を改善することができなかった。
本発明によれば、電着塗装性及び機械特性に優れた溶接部を形成することが可能であるガスシールドアーク溶接ワイヤ及び溶接継手の製造方法を提供することができ、産業上の利用価値が高い。
1 溶接継手
11 拘束板
12 拘束溶接部
13 重ね隅肉溶接部
14 鋼板(上板)
15 鋼板(下板)
16 観察用断面作成部

Claims (10)

  1. 複数枚の薄鋼板をガスシールドアーク溶接により接合するためのガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤであって、
    ワイヤ全質量に対する質量%で、
    C:0.05〜0.20%、
    Si:0.01〜0.18%、
    Mn:1.0〜3.0%、
    Ti:0.06〜0.25%、
    Al:0.003〜0.10%、
    B:0〜0.0100%、
    P:0超〜0.015%、
    S:0超〜0.015%、
    Sb:0〜0.10%、
    Sn:0〜0.4%、
    Cu:0〜0.50%、
    Cr:0〜1.5%、
    Nb:0〜0.3%、
    V:0〜0.3%、
    Mo:0〜1.0%、
    Ni:0〜3.0%、
    であり、残部が鉄および不純物からなり、
    Si、Mn、Ti、Alが下記式1及び式2を満たし、
    さらに下記式3によって算出されるCeqが0.40〜0.90%である
    ことを特徴とするガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
    Si×Mn≦0.30・・・(式1)
    (Si+Mn/5)/(Ti+Al)≦3.0・・・(式2)
    Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14・・・(式3)
    ただし、式1、式2及び式3における元素記号は、各元素の含有量(質量%)である。
  2. 前記ワイヤ全質量に対する質量%で、
    B:0.0030〜0.0100%
    であることを特徴とする請求項1に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  3. 前記ワイヤ全質量に対する質量%で、
    Mn:1.8〜3.0%
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  4. 前記ワイヤ全質量に対する質量%で、
    C:0.06〜0.20%
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  5. 前記ワイヤ全質量に対する質量%で、
    Ti:0.12〜0.25%
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  6. 前記ワイヤ全質量に対する質量%で、
    P:0超〜0.011%
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  7. 前記ワイヤ全質量に対する質量%で、
    Si:0.03〜0.18%
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  8. 前記Ceqが0.50〜0.90%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤを用いて、母材をガスシールドアーク溶接する工程を含む溶接継手の製造方法。
  10. 前記ガスシールドアーク溶接におけるシールドガスを、5〜30体積%COまたは2〜5体積%Oのうちから1種または2種を混合したArガス
    とすることを特徴とする請求項9に記載の溶接継手の製造方法。
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