JP2021002304A - 振分管理システム、振分管理方法、利用者端末、及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信端末に設けられたデジタルウォレット内にチャージされたデジタルマネーが債務の支払いに優先的に充てられるように適切に管理する技術を提供する。【解決手段】利用者端末20は、使途制限の無いデジタルマネーを保存する第一のデジタルウォレットW1と、使途制限を有するデジタルマネーを保存する第二のデジタルウォレットW2とを有する。利用者端末20は、債権者や請求金額、支払期限といった債務情報を受け付けると、債務情報記憶部に登録する。また、利用者端末20は、デジタルマネーを取得すると、債務情報記憶部に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、第二のデジタルウォレットに管理されている残高を特定し、請求金額の合計と残高の差が「0」になるまでは第二のデジタルウォレットに優先的に振り分けてデジタルマネーを保存し、その差が「0」になったら第一のデジタルウォレットにデジタルマネーを保存する。【選択図】図1

Description

本願発明は、振分管理システム、振分管理方法、利用者端末、及びそのプログラムに係り、詳しくは、通信端末に設けたデジタルウォレット内のデジタルマネーが債務の支払いに優先的に充てられるように適切に管理し、計画的な消費を支援することとなるデジタルマネーの振分管理技術に関する。
世界銀行の2017年版金融包摂データベース(グローバル・フィンデックス:Global Findex)報告書によれば、銀行や信用金庫、信用組合、郵便局、あるいはマイクロファイナンス機関といった正規の金融機関に口座を持たない成人の数が17億人に上るとされている。しかしながら、金融機関において口座を持っていない人々に金融サービスを提供しなければ貧困と格差は減らないし、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)を達成した世界を作るための構想も実現できないと言われている。
つまり、金融機関に口座を持っていない人々にとっては、安全な貯金場所はなく、こうした人々は信用支払いといったクレジットの利用も限定的になる傾向がある。また、金融機関に口座を持たなければ現金を保有するしかなく、この場合、家賃や光熱費、税金といった使途が決まっている金銭であっても、その消費を制限する手段は何ら講じられていないことから、我慢できずに支払期日前にやむを得ず別の用途に消費してしまうことがある。その結果、家賃や光熱費、税金といった必要な支払いのために、貸金業者から高金利で資金を借りることになり、貧困からなかなか抜け出せない状況に陥ってしまう。
一方、上記報告書では、金融機関に口座を持っていない人々の内3分の2は、金融サービスへのアクセスに使える携帯電話機を所有しており、デジタル技術を活用すれば、現行の現金取引を生かして、こうした人々を金融システムに組み込める可能性があると指摘している。実際に金融機関において口座を持っていなくても、携帯電話機等の通信端末内にデジタルマネーをチャージ可能とするデジタルウォレットを設けることで、通信端末を財布の替わりに利用して決済を行うようにした手段が多数提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
ところが、特許文献1に開示された従来技術においては、デジタルウォレットへデジタルマネーをチャージする際、クレジット会社と契約していることを必要としている。そのため、携帯電話機等の通信端末を所持していても、金融機関において口座を持っていない者はクレジット会社と契約することは出来ないことから、通信端末を財布の替わりに利用することができない。しかも、デジタルウォレットにチャージされたデジタルマネーの使途が決まっていても、その消費を制限する手段が何ら講じられていない。ゆえに、金融機関に口座を持っていない人々の貧困や格差の解消策にはならない。
また、支払い用途に応じて複数の記憶部(デジタルウォレット)を設け、支払い時にその都度、支払い先の記憶部を切り替えて決済処理を行うようにした手段が提案されている(たとえば、特許文献2を参照)。
しかしながら、特許文献2に開示された従来技術は、利用者の指定に基づいて支払い用途に応じたデジタルマネーの管理を行うものであるため、利用者が指定しなければデジタルマネーの使途を制限することができない。また、デジタルマネーの使途毎に利用者が指定するのは煩わしく効率的ではない。
したがって、金融機関に口座を持っていない人々の多くが所有している通信端末を活用し、通信端末に設けられたデジタルウォレット内にチャージされたデジタルマネーが債務の支払いに優先的に充てられるように適切に管理することが可能となれば、貧困や格差の解消策にはなるのであるが、本発明者が知る限り、そのような技術はこれまで何ら提案されていない。
特許第5550630号公報 特許第4851835号公報
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、通信端末に設けられたデジタルウォレット内にチャージ(入金)されたデジタルマネーが債務の支払いに優先的に充てられるように適切に管理することで、金融機関に口座を持っていない人々が口座を開設することなく、効率良く計画的な消費を支援することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明に係る振分管理システムは、デジタルマネーの計画的な消費を支援する処理を行うためのシステムであって、第一の振分管理システムは、支払債務を有する利用者が所有する利用者端末と、前記利用者に対してデジタルマネーを送金する送金者が利用する送金者端末と、がネットワークを介して通信可能に構成されたものとなっている。
利用者端末は、使途制限の無いデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第一のデジタルマネー記憶手段と、使途制限を有するデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第二のデジタルマネー記憶手段と、債権者の名称や氏名、請求金額、支払期限といった債務情報を登録・管理する債務情報記憶手段とを有する。
すなわち、第一のデジタルマネー記憶手段は、自由な決済に利用可能なデジタルマネーを保存し、その残高を管理するものであり、第二のデジタルマネー記憶手段は、債務の支払いに充てるデジタルマネーを保存し、その残高を管理するものであり、債務情報記憶手段は、第二のデジタルマネー記憶手段にて管理するデジタルマネーによって支払われる債務情報を管理するものである。
また、利用者端末は、債務情報を受け付け、債務情報記憶手段に登録する債務情報受付手段と、送金者端末から送金されたデジタルマネーの受け取りに応じ、債務情報記憶手段に登録されている請求金額の合計(すなわち、債務の合計金額)を算出すると共に、第二のデジタルマネー記憶手段に管理されている残高を特定し、算出した請求金額の合計と特定した残高とを比較して、その差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを第二のデジタルマネー記憶手段に優先的に振り分けて保存し、その差が「0」になったら、受け取った(残りの)デジタルマネーを第一のデジタルマネー記憶手段に保存するデジタルマネー振分手段を有する。
ここで、送金者端末は、たとえば、利用者を従業者として雇用し、当該従業者に対して労働に対する賃金を支払う企業が利用する企業端末や、利用者から商品もしくはサービスの提供を受け、その対価を支払う取引先が利用する取引先端末とすることが出来る。
このような送金者端末は、労働に対する賃金又は商品もしくはサービスの対価として、デジタルマネーを利用者端末に対して送金する手段を有する。
また、第一の振分管理システムにおいて、利用者端末は、第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーを利用する際、利用先が債務情報記憶手段に登録する債権者である場合に、デジタルマネーの利用を許可するデジタルマネー利用許可手段をさらに有するものとしても良い。
すなわち、使途制限を定めた支払用の第二のデジタルマネー記憶手段からの支払い(送金)を単に行うのではなく、利用先が適切であるかを確認し、適切である(条件を満たしている)場合にデジタルマネーの利用が許可されるものとする。
以上のように第一の振分管理システムにおいて利用者端末は、第一のデジタルマネー記憶手段と、第二のデジタルマネー記憶手段と、債務情報記憶手段と、債務情報受付手段と、デジタルマネー振分手段と、を備えることにより構成され、取得したデジタルマネーを、第一のデジタルマネー記憶手段と第二のデジタルマネー記憶手段とに振り分けて保存することで、後々必要となるデジタルマネーを適切に管理することを基本的な特徴とする。
また、デジタルマネー利用許可手段をさらに備えることで、適切に管理されたデジタルマネーが適切な支払いに利用されるように管理することができる。
また、本発明に係る振分管理システムは、利用者の債務の支払を管理する振分管理装置とさらにネットワークを介して通信可能に構成されたものとしても良い。すなわち、本発明に係る第二の振分管理システムは、支払債務を有する利用者が所有する利用者端末と、前記利用者に対してデジタルマネーを送金する送金者が利用する送金者端末と、振分管理装置がネットワークを介して通信可能に構成されたものとなっている。
この際、第二の振分管理システムにおいて利用者端末は、債務情報受付手段での債務情報の受け付けに応じ、振分管理装置に対して、利用者情報と共に受け付けた債務情報を送信する債務情報送信手段と、デジタルマネー振分手段でのデジタルマネーの振り分けに応じ、振分管理装置に対して、第二のデジタルマネー記憶手段に保存されているデジタルマネーの残高情報を送信するデジタルマネー残高送信手段と、第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、振分管理装置に対して利用先情報と共に利用金額情報を送信すると共に、振分管理装置からデジタルマネーの利用可否を示す回答を受信して、デジタルマネーの利用可否を確認するデジタルマネー利用問合せ手段と、をさらに有する。
振分管理装置は、利用者を識別する利用者情報と、利用者の支払債務に関する債権者や請求金額、支払期限といった債務情報とを関連付けて記憶する利用者情報記憶手段、利用者情報と、当該利用者が所有する利用者端末の第二のデジタルマネー記憶手段に保存されているデジタルマネーの残高情報とを関連付けて記憶するデジタルマネー残高記憶手段を有する。
また、振分管理装置は、利用者端末から、利用者情報と共に債務情報を受信し、利用者情報に基づいて、債務情報を利用者情報記憶手段に登録・管理する債務情報登録手段を有する。この債務情報は、利用者端末が債務情報記憶手段に登録して管理する債務情報と同じであり、たとえば、債権者情報と請求金額情報と支払期限情報をいう。
また、振分管理装置は、利用者端末から、利用者情報と共にデジタルマネーの残高情報を受信し、利用者情報に基づいて、デジタルマネーの残高情報をデジタルマネー残高記憶手段に登録するデジタルマネー残高登録手段をも有する。
さらに、振分管理装置は、利用者端末から、利用先情報と共に利用金額情報を含むデジタルマネーの利用可否を確認する問い合わせを受信し、利用者情報記憶手段を参照して利用先が登録された債権者であるか否か判断すると共に、デジタルマネー残高記憶手段を参照して利用金額の値が登録されたデジタルマネーの残高情報の値より小さいか否か判断し、利用先が登録された債権者であり、かつ、利用金額の値が登録されたデジタルマネーの残高情報の値より小さい場合に、デジタルマネーの利用可能を示す回答情報を送信するデジタルマネー利用可否判断手段をも有する。
以上のように第二の振分管理システムにおいて振分管理装置は、利用者情報記憶手段と、デジタルマネー残高記憶手段と、債務情報登録手段と、デジタルマネー残高登録手段と、デジタルマネー利用可否判断手段と、を備えることにより構成され、利用者ごとに、債務情報とデジタルマネーの残高情報とを管理することで、利用者端末の第二のデジタルマネー記憶手段に適切に管理されているデジタルマネーが、適切な支払いに利用されるように管理することができる。
そして、本発明では、通信端末を上記利用者端末として機能させる振分管理プログラムを実行することで、本発明に係る利用者端末での振分管理方法を実現することができる。
本発明に係る第一の振分管理システムにおいて利用者端末は、デジタルマネーがチャージされるデジタルウォレットとして、使途制限の無いデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第一のデジタルマネー記憶手段と、使途制限を有するデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第二のデジタルマネー記憶手段とを有するものとなっている。これらのデジタルウォレットへのチャージは、デジタルマネーの受け取りに応じ、債務情報記憶手段に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、第二のデジタルマネー記憶手段に管理されている残高を特定し、これらを比較してその差が「0」になるまでは、受け取ったデジタルマネーを第二のデジタルマネー記憶手段に優先的に振り分けて保存し、その差が「0」になったら、受け取った(残りの)デジタルマネーを第一のデジタルマネー記憶手段に保存するものとなっている。
ゆえに、デジタルマネーがチャージされるデジタルウォレットを、デジタルマネーの使途毎に利用者が指定する必要がなく、デジタルマネーの受け取りに応じて自動的に、債務の支払いに優先的に充てられるようにデジタルマネーを適切に振り分けて管理することが出来る。
また、本発明に係る第二の振分管理システムにおいて利用者端末は、債務情報と、債務の支払いに充てるデジタルマネーの残高情報とを管理する振分管理装置とネットワークを介して通信可能に構成され、デジタルマネーを利用する際に、振分管理装置に対して、利用先が適切であるか、及び利用金額が十分であるか(足りているか)を確認するものとなっている。
ゆえに、デジタルマネーを利用する際に、振分管理装置において、デジタルマネーの使途が適切である(条件を満たしている)と判断した場合に、利用者端末はデジタルマネーの利用が許可されるものとなるので、デジタルマネーは適切に管理されることとなり、利用者に対して効率良く計画的な消費を支援することができるものとなる。
したがって、金融機関に口座を持っていない人々であっても口座を開設することなく、利用者が所有する通信端末に設けられたデジタルウォレット内にチャージされたデジタルマネーが適切に管理されることで、効率良く計画的な消費を支援することができる。
本発明に係る第一の振分管理システムの構成と機能を示したブロック図である。 第一の振分管理システムでの一例を示したシーケンス図である。 第一の振分管理システムを構成する利用者端末における処理の一例を示すフローチャートである。 第一の振分管理システムを構成する利用者端末における処理の一例を示すフローチャートである。 第一の振分管理システムを構成する利用者端末における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る第二の振分管理システムの他の構成と機能を示したブロック図である。 第二の振分管理システムを構成する振分管理装置が備える債務情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 第二の振分管理システムを構成する振分管理装置が備えるデジタルマネー残高情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 第二の振分管理システムでの一例を示したシーケンス図である。 第二の振分管理システムでの一例を示したシーケンス図である。 第二の振分管理システムを構成する利用者端末における処理の一例を示すフローチャートである。 第二の振分管理システムを構成する利用者端末における処理の一例を示すフローチャートである。 第二の振分管理システムを構成する利用者端末における処理の一例を示すフローチャートである。 第二の振分管理システムを構成する振分管理装置における処理の一例を示すフローチャートである。 第二の振分管理システムを構成する振分管理装置における処理の一例を示すフローチャートである。
<第一の実施の形態>
以下、本発明の実施の形態の一例について、図面に基づき説明する。
本発明に係る振分管理システムは、デジタルマネーの計画的な消費を支援する処理を行うものである。すなわち、本振分管理システムは、通信端末に設けられたデジタルウォレット内にチャージされたデジタルマネーが、債務の支払いに優先的に充てられるように適切に管理するものであって、図1に示すように、利用者端末20と、送金者端末30とがそれぞれネットワークNWを介して通信可能に構成されたものとなっている。
以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、本発明において利用するデジタルマネーを発行・管理する機関についての説明は省略する。
利用者端末20は、家賃や、電気・ガス・水道等の光熱費、税金、借入金といった支払債務を有し、本振分管理サービスを享受してデジタルマネーの計画的な消費を支援することを望む利用者が所有する端末である。
この利用者端末20は、所謂パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォンや携帯電話機といった、インターネット等の通信ネットワークNWを介してデータの送受信やデータの入出力が可能な通信端末によって実現される。
この利用者端末20は、債務情報受付部21と、デジタルマネー振分部23と、デジタルマネー利用許可部25と、債務情報記憶部27と、第一のデジタルマネー記憶部W1と、第二のデジタルマネー記憶部W2と、を備えることにより構成されている。
債務情報受付部21は、債務情報を受け付け、受け付けた債務情報を債務情報記憶部27に登録する手段である。債務情報には、たとえば、債権者情報、請求(返済)金額情報、支払期限情報といった債務の支払い処理に必要な情報が少なくとも含まれている。この債権者情報は、債権者の名称や氏名、電話番号、メールアドレスといった債務の支払いにおける支払先の特定に必要な情報をいう。
債務情報受付部21において債務情報は、利用者が利用者端末20より所定事項を入力することで受け付けるようにしても良いし、債権者が送信した請求書情報を利用者端末20が受信し、これを保存することで受け付けるようにしても良い。
デジタルマネー振分部23は、送金者端末30から送金されたデジタルマネーの保存先を、第一のデジタルマネー記憶部W1と第二のデジタルマネー記憶部W2とに適切に振り分ける手段である。デジタルマネー振分部23は、デジタルマネーの受け取りに応じ、まず、債務情報記憶部27に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、第二のデジタルマネー記憶部W2に管理されているデジタルマネーの残高を特定する。次いで、デジタルマネー振分部23は、算出した請求金額の合計と、特定したデジタルマネーの残高とを比較して、その差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを第二のデジタルマネー記憶部W2に優先的に振り分けて保存し、その差が「0」になったら、受け取ったデジタルマネーを第一のデジタルマネー記憶部W1へ保存する。
すなわち、デジタルマネー振分部23は、算出した請求金額の合計と、特定したデジタルマネーの残高とを比較し、請求金額の合計がデジタルマネーの残高より大きい場合は、その差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを第二のデジタルマネー記憶部W2に優先的に振り分けて保存し、請求金額の合計とデジタルマネーの残高とが等しい場合は、受け取ったデジタルマネーを第一のデジタルマネー記憶部W1へ保存するものである。
また、デジタルマネー振分部23は、予め設定された振り分け率に基づいて、受け取ったデジタルマネーを第一のデジタルマネー記憶部W1と第二のデジタルマネー記憶部W2とに分けて保存する機能を有するものとしても良い。
すなわち、受け取ったデジタルマネーが全て第二のデジタルマネー記憶部W2へ優先的に振り分けられてしまうと、請求金額の合計と残高との差が「0」になるまで、デジタルマネーは第一のデジタルマネー記憶部W1へ保存されず、支払債務以外の自由な決済(商品等の購入)が出来ず、利用者が生活に困窮してしまうおそれがある。そこで、このような不都合を解消して自由な決済を可能とするため、第二のデジタルマネー記憶部W2の残高が請求金額の合計を満たす前であっても、使途制限のない決済用の第一のデジタルマネー記憶部W1へデジタルマネーが保存されるように、予め設定された振り分け率に基づいてデジタルマネーを分けて保存するものである。
デジタルマネー利用許可部25は、第二のデジタルマネー記憶部W2に保存されたデジタルマネーの利用の際、利用先が債務情報記憶部27に登録する債権者である場合に、デジタルマネーの利用を許可する手段である。すなわち、デジタルマネー利用許可部25は、利用先が債務情報記憶部27に登録する債権者であるか否か確認するものとして機能する。
このデジタルマネー利用許可部25は、第二のデジタルマネー記憶部W2に保存されたデジタルマネーの利用の際、利用先が債務情報記憶部27に登録されている債権者であり、かつ利用金額(請求金額)の値が第二のデジタルマネー記憶部W2に登録されているデジタルマネーの残高情報の値より小さい場合に、デジタルマネーの利用を許可する機能を有するものとしても良い。すなわち、デジタルマネー利用許可部25は、利用先が債務情報記憶部27に登録する債権者であるか否か確認すると共に、利用金額の値が第二のデジタルマネー記憶部W2に保存されたデジタルマネーの残高より小さいか否か確認するものである。
また、デジタルマネー利用許可部25は、債務情報記憶部27を参照して利用先に関連付けられた支払期限が直近である場合にデジタルマネーの利用を許可する機能を有するものとしても良い。
すなわち、デジタルマネー利用許可部25は、第二のデジタルマネー記憶部W2に保存されたデジタルマネーを利用する際に、利用先が債務情報記憶部27に登録する債権者であるか否か、すなわち利用先及び利用金額が適切であるかを確認すると共に、債務情報記憶部27に登録する支払期限が最も近いか否かをさらに確認し、適切である(条件を満たしている)場合にデジタルマネーの利用を許可するものである。
また、債務情報受付部21は、債務情報の受け付けに伴って、当該債務の支払い優先度合を示す支払優先情報をも受け付け、受け付けた支払優先情報と債務情報とを関連付けて債務情報記憶部27に登録する機能を有するものとしても良い。
この際、デジタルマネー利用許可部25は、債務情報受付部21が、債務情報と共に支払優先情報を受け付け、支払優先情報と債務情報とを関連付けて債務情報記憶部27に登録する場合、利用先が債務情報記憶部27に登録する債権者であるだけではなく、当該支払優先情報が他の支払先に関連付けられた支払優先情報より支払い優先度合が大きいもしくは等しい場合にデジタルマネーの利用を許可するものとして機能する。
すなわち、本発明において債務の支払いに優先順位を設けるものとし、第二のデジタルマネー記憶部W2に保存されたデジタルマネーを利用する際に、デジタルマネー利用許可部25は、利用先及び利用金額が適切であるかと共に、債務情報記憶部27を参照して支払いの優先度合をさらに確認するものである。
債務情報記憶部27は、債権者情報や請求(返済)金額情報、支払(返済)期限情報といった債務情報を登録する手段である。債務情報記憶部27において債務情報は、たとえば、スケジュール管理に利用されるカレンダー機能を利用して管理することが出来る。
また、債務情報記憶部27は、債務情報と支払優先情報とを関連付けて登録する機能を有するものとしても良い。
第一のデジタルマネー記憶部W1は、電子化(デジタル化)した金銭情報を蓄積する手段であって、使途制限の無いデジタルマネーを保存し、その残高を管理する機能を有する。この第一のデジタルマネー記憶部W1は、デジタルマネーを用いた一般的な決済に利用されるものであって、自由な決済に利用可能なデジタルマネーを蓄積するデジタルウォレットである(以下、「一般決済用ウォレット」と称する場合がある)。
第二のデジタルマネー記憶部W2もまた、電子化(デジタル化)した金銭を蓄積する手段であって、使途制限を有するデジタルマネーを保存し、その残高を管理する機能を有する。この第二のデジタルマネー記憶部W2は、デジタルマネーを用いた一般的な決済に利用されるデジタルウォレットとは異なり、本振分管理サービスにおいて債務の支払いに充てるデジタルマネーを蓄積するデジタルウォレットである(以下、「債務支払用ウォレット」と称する場合がある)。
また、第二のデジタルマネー記憶部W2において使途が制限されるとは、いわゆるロック機能が備わっていることを意味し、このロック機能は、利用者が自由に設定・解除できるものではなく、所定の条件を満たさないと解除されないように予めプログラムされているものである。
ここで、デジタルマネーとは、在来通貨と相互交換可能な現金に相当する電子情報であって、その貨幣価値の金額を電子情報で表現した、いわゆる仮想通貨や暗号通貨をいい、トークンと称されるものも含まれる。
なお、一般決済用ウォレットW1や債務支払用ウォレットW2は、利用者端末20より着脱可能な(取り外し保管できる)専用メモリとしても良い。すなわち、当該利用者端末20に専用メモリの差込口を設け、この差込口に、たとえば、USBメモリ形式の専用メモリを挿入することで保管するようにしても良い。
送金者端末30は、利用者に対してデジタルマネーを送金する送金者が利用する端末であって、労働に対する賃金又は商品もしくはサービスの対価としてデジタルマネーを利用者端末20に対して送金する手段を有する。すなわち、送金者端末30は、たとえば、利用者を従業者として雇用し、給与を支給する企業が利用する企業端末30Aや、利用者から商品もしくはサービスの提供を受けた取引先が利用する取引者端末30Bがとすることができる。
本実施の形態においては、企業が利用する企業端末30Aを送金者端末30とする場合を例に説明する。
企業端末30Aは、利用者端末20から、利用者情報を含む支給予定給与額を問い合わせる第一の通知を受信し、利用者端末20に対して、該当する利用者の支給予定給与額情報を送信する機能と、利用者端末20から、要求金額情報を含む給与の支払いを請求する第二の通知を受信し、利用者端末20に対して、要求金額に相当するデジタルマネーを送金する機能とを有する。
また、企業端末30Aは、人事勤怠給与計算装置40とネットワークNWを介して通信可能に構成され、人事勤怠給与計算装置40から、利用者に対する支給額情報を受信する機能を有する。
さらに、企業端末30Aは、人事勤怠給与計算装置40が利用者の出退勤時刻と人事労務情報とに基づいて算出した支給額(給与)をデジタルマネーに置き換え、利用者ごとに仮想口座において管理する機能をも有する。
ゆえに、本実施の形態における企業端末30Aは、利用者端末20に対して給与の全部又は一部をデジタルマネーとして送金することができる。
この送金者端末30は、パーソナルコンピュータ等によって実現され、インターネット等のネットワークNWを介してデータの送受信やデータの入出力が可能な端末によって実現される。
人事勤怠給与計算装置40は、利用者を従業者として雇用する企業からの依頼に応じ、利用者の出退勤時刻や人事労務情報とに基づいて給与を計算する装置である。
この人事勤怠給与計算装置40は、利用者の出勤時刻と退勤時刻の取得等の勤怠管理を行うようにした、いわゆるインターネットタイムレコーダと称される装置(以下、単に「タイムレコーダ」という。)50とネットワークNWを介して通信可能に構成されている。ゆえに、人事勤怠給与計算装置40は、タイムレコーダ50より取得した利用者の出退勤時刻情報に基づいて、利用者が提供した労働の対価を算出する処理を行う。
このタイムレコーダ50は、企業等が用意するコンピュータ装置であって、たとえば、通信ネットワークに接続可能に構成されたいわゆるパーソナルコンピュータ端末、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistants)、ウェアラブル端末など、ネットワークを介して通信可能な装置であれば良い。
また、人事勤怠給与計算装置40は、算出した労働の対価に、利用者の人事労務情報に基づいて特定した、残業手当や通勤手当、扶養手当等の各種手当を加えると共に、税金や保険年金等の控除額を差し引いて利用者の給与を計算する処理を行う装置である。
すなわち、人事勤怠給与計算装置40は、勤怠管理機能と給与計算機能とを備えており、勤怠管理機能を用いて利用者の労働時間の集計を行うと共に、給与計算機能を用いて集計された労働時間に基づいて給与額を計算する。さらに、人事勤怠給与計算装置40は、計算した給与額に、手当や交通費等を付加すると共に、税金や社会保険料等の控除額を差し引くことで、実際に利用者へ支払われる支給額を計算する。
このような人事勤怠給与計算装置40は、所謂サーバコンピュータ等によって実現され、インターネット等のネットワークNWを介してデータの送受信やデータの入出力が可能な端末によって実現される。人事勤怠給与計算装置40は、具体的に、たとえば、CPU、RAM、ROM、ディスプレイ、キーボード、勤怠管理データベース、給与計算データベース、勤怠管理部、及び給与計算部を有しているものすることができる。
CPUは、ROM内に記憶された制御プログラムに従って、RAM内のデータ処理等を行うと共に、勤怠管理部及び給与計算部に記憶された各プログラムにしたがって、利用者の勤怠管理に関する処理と給与計算に関する処理を行う。また、CPUは、キーボードから入力された情報に基づいて、勤怠管理データベースの勤怠データの記録内容の修正や、給与計算データベースに報酬、手当、交通費、税金、社会保険料等の登録・修正(変更)・削除を行うと共に、その結果をディスプレイに表示させる。
勤怠管理データベースは、利用者の日々の勤怠管理情報を記録するものであり、勤怠管理プログラムにより、出勤/退勤時刻、勤務時間等の勤怠管理情報(勤務実績)が記録される。
給与計算データベースは、各利用者の勤務時間、時間当たりの報酬(賃金)、1日分の報酬、手当、交通費、税金、社会保険料等が記録されている。
勤怠管理部は、利用者の出退勤時刻を管理する勤怠管理プログラムと、利用者が所持する個人識別媒体の認証を行う認証部とを有している。
認証部は、タイムレコーダ50から送信される個人識別媒体の利用者識別情報及びパスワードと、勤怠管理データベースに記録されている当該個人識別媒体の情報とを照合し、その結果に基づいて、当該個人識別媒体を使用している利用者が本人か否かを判別する。
勤怠管理プログラムは、認証部による個人識別媒体の認証成功後、タイムレコーダ50により読み込まれた個人識別媒体の利用者識別情報、及び当該利用者識別情報を取得した時刻に基づいて、利用者の出勤時刻及び退勤時刻を勤怠管理データベースに記録する。そして、これら出退勤時刻から利用者の勤怠時間を集計する。
給与計算部は、給与計算プログラムを有しており、利用者に対する報酬の支払い処理を行う。
給与計算プログラムは、給与計算データベースを参照し、所定の手当や交通費を付加すると共に、税金や社会保険料等の控除額を差し引くことで支給額を計算する。
この人事勤怠給与計算装置40は、上述したように、企業端末30Aが設置された企業が所有していても良いし、第三者が所有していても良い。
第三者が人事勤怠給与計算装置40を所有する場合、企業は第三者に対して、利用者の労働時間の集計や、利用者へ支払われる支給額の計算を委託するものとし、企業は第三者よりその報告を受けるものとなる。
すなわち、利用者が職場において、出勤時及び退勤時にタイムレコーダ50より労働開始時間及び労働終了時間といった勤怠時間を打刻すると、打刻された勤怠時間情報は、通信ネットワークを介して人事勤怠給与計算装置40へ送信される。
人事勤怠給与計算装置40においては、勤怠時間情報に基づいて利用者の労働時間が集計されると共に、利用者へ給与として支払われる支給額の計算が行われる。
そして、人事勤怠給与計算装置40は、集計した労働時間情報と、計算した支給額情報とを、企業端末30Aへ通知する。
その後、企業の人事労務管理者の承認により給与支給額が確定され、給与支給が承認されると、企業端末30Aは、計算された支給額情報を給与情報記憶手段に保存する。
なお、企業が自社で、従業者の出退勤時刻と人事労務情報とに基づいて給与を計算する場合、企業端末30Aが人事勤怠給与計算装置40の機能を兼ねるものとすることができる。
次に、利用者端末20と企業端末30Aを用いた振分管理方法を実施するための振分管理システムでの処理の流れについて、図2を参照して説明する。
なお、本実施の形態における利用者端末20ではプログラムを実行することで、以下に説明する方法を実現する。
まず、利用者は、本振分管理サービスを享受するため、事前に利用者端末20の通信機能を用いて本振分管理サービスのサイトにアクセスし、利用登録を行ってアプリケーションソフトをダウンロードしてインストールしておく。この利用登録を行うことで、通常の決済に利用されるデジタルマネーを管理するデジタルウォレット(一般決済用ウォレットW1)とは異なり、デジタルマネーの計画的な消費を支援するために振り分けられることとなるデジタルマネーを管理するデジタルウォレット(債務支払用ウォレットW2)が、利用者端末20に設けられるものとなる。
なお、一般決済用ウォレットW1は、上述した利用登録を行うことで債務支払用ウォレットW2と同時に利用者端末20に設けられるものとしても良いし、利用登録時に、利用者端末20に既存のデジタルウォレットを指定するものとしても良い。
まず、利用者端末20は、債権者より、債権者名や請求金額、支払期限等が含まれる債務情報を取得する(10)。債務情報は、既述したように、債権者より紙媒体で取得した請求書等に記載された債務情報に相当する所定事項を、利用者が利用者端末20より入力することで受け付けるようにしても良いし、債権者が送信した請求書情報を利用者端末20が受信し、これを保存することで受け付けるようにしても良い。
利用者端末20は、取得した債務情報に含まれる債権者情報や請求金額情報、支払期限情報を互いに関連付け、債務ごとに債務情報記憶部27に登録し、管理する(20)。
また、利用者端末20は、企業端末30Aに対して給与の支払いを請求する(30)。
給与の支払いの請求は、たとえば、まず、利用者識別情報と共に、当該利用者の現在までの支給予定給与額を問い合わせる第一の通知を送信する。
企業端末30Aは、この第一の通知に応じて、利用者端末20に対し当該利用者の労働に対する対価としての支給予定給与額情報を送信する。すなわち、企業端末30Aは、給与情報記憶手段に保存する支給額情報を支給予定給与額情報として利用者端末20に送信する。
利用者端末20は、企業端末30Aから送信された支給予定給与額情報を受信し、利用者は、支給予定給与額を確認する。
引き続き、利用者端末20は、企業端末30Aに対して、支給予定給与額の全部又は一部をデジタルマネーとして受け取ることを要求する第二の通知を送信する。これにより、企業端末30Aに対して、デジタルマネーによる給与の支払いを請求することが出来る。
そして、企業端末30Aは、この第二の通知に応じて、利用者端末20に対し要求された金額に相当するデジタルマネーを送金する(31)。
利用者端末20は、企業端末30Aから送信されたデジタルマネーを受け取る(40)。
利用者端末20は、デジタルマネーを受け取ると、引き続き、債務情報記憶部27に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、債務支払用ウォレットW2にて管理されているデジタルマネーの残高を特定し、これらを比較する(50)。
利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2の残高が請求金額の合計より小さい場合、その差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを債務支払用ウォレットW2へ優先的に保存する(60)。
利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2の残高と請求金額の合計との差が「0」であれば、残りのデジタルマネー、及びその後受け取ったデジタルマネーを一般決済用ウォレットW1へ保存する(70)。
また、利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用する際、利用先が、債務情報記憶部27に登録された債権者であるか否か確認をする(80)。すなわち、計画的な消費を支援するために使途が制限されている債務支払用ウォレットW2内のデジタルマネーが、債務返済のために適切に利用されるものであるか否か確認される。
そして、利用者端末20は、利用先が登録された債権者である場合、デジタルマネーの利用を制限するロックを解除し、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用を許可する(90)。
利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用して債権者に対して請求金額に相当するデジタルマネーを支払った後、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの残高から利用した分を減算して残高情報を更新する。また、利用者端末20は、債務情報記憶部27に登録された債務情報を支払済として管理する(100)。
なお、上述した振分管理システムにおいて、利用者端末20での債務の支払いは、デジタルマネーを利用した決済において公知の手段で良い。
たとえば、利用者は、デジタルマネーを利用した決済が可能なコンビニエンスストアなどの店舗へ行き、債務を支払うこととする請求書情報を利用者端末20に表示する。次いで、店舗に設置された決済端末(POSレジ)と通信可能に接続されたデジタルマネー処理専用の端末装置である支払機に利用者端末20をかざすように接近させる。
そうすると、支払機は利用者端末20から請求書情報を受信するとともに、利用者端末20に対して請求書情報に含まれる請求金額を減算するコマンドを送信する。そして、利用者端末20では、債務支払用デジタルウォレットW2に格納されたデジタルマネーの残高より請求金額を減額する支払い処理を行う。なお、支払機はネットワークを介して債権者端末(図示せず)に接続されたものとなっており、債権者端末は支払われたデジタルマネーを受け取ることができるものとなる。
また、利用者端末20での債務の支払いは、債権者端末に対してデジタルマネーを送信するものとしても良い。この際、デジタルマネーの送信は公知の手段とすることができる。
たとえば、利用者端末20はデジタルマネーの発行機関へ接続し、債権者端末情報と共に支払金額(請求金額)を入力し、パスワードを設定する。そうすると、利用者端末20では、債務支払用デジタルウォレットW2に格納されたデジタルマネーの残高より請求金額を減額する支払い処理を行う。
また、利用者端末20は、債権者端末に対してメールや電話等でパスワードを送信する。その後、債権者端末はデジタルマネーの発行機関へ接続し、利用者端末20から送信されたパスワードを用いて請求金額を受け取る。
以上が利用者端末20を用いた方法を実施するための振分管理システムでの基本的な処理の流れとなる。
続いて、上述した方法を実施する利用者端末20での動作の一例を図3乃至図5に基づいて説明する。
まず、利用者端末20において、本振分管理サービスを利用するためにプログラムを実行すると、利用者端末20の表示画面には、債務情報の登録を実行するボタン(以下、「債務情報登録ボタン」という。)や、勤務先企業に対して給与の支払い請求を実行するボタン(以下、「給与支払請求ボタン」という。)、債務支払用ウォレットに保存されたデジタルマネーを利用した支払いを実行するボタン(以下、「デジタルマネー利用ボタン」という。)、等が表示される。
利用者端末20は、債務情報登録ボタンが選択されたか否か判断する処理を行う(S10)。
その結果、債務情報登録ボタンが選択された場合(Y)、債務情報受付部21が、債権者名や請求金額、支払期限といった債務情報を受け付け、当該債務情報を利用者情報に関連付けて債務情報記憶部27に登録する処理を行う(S20)。
この際、債務情報受付部21は、債務情報の受け付けに伴って、当該債務の支払い優先度合を示す支払優先情報を受け付けた場合、当該債務情報と支払優先情報とを利用者情報に関連付けて債務情報記憶部27に登録する処理を行う。
一方、債務情報登録ボタンが選択されていないと判断した場合(N)、利用者端末20は、給与支払請求ボタンが選択されたか否か判断する処理を行う(S30)。
その結果、給与支払請求ボタンが選択された場合(Y)、給与請求部が、利用者情報と共に、当該利用者の現在までの支給予定給与額を問い合わせる第一の通知を企業端末30Aに対して送信し、この第一の通知に応じて送金者端末30から、当該利用者の労働に対する対価としての支給予定給与額情報を受信して支給予定給与額を確認する(S40)。
利用者は、確認した支給予定給与をデジタルマネーとして受け取ることを要求するため、利用者端末20において、受け取る金額を入力すると共に、OKボタンを選択する(S50)。
そうすると、給与請求部は、受け取る給与額に相当するデジタルマネーを企業端末30Aから受け取る(S60)。
利用者端末20では、企業端末30Aから送金されたデジタルマネーの受け取りに応じ、デジタルマネー振分部23が、債務情報記憶部27に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、債務支払用ウォレットW2に管理されているデジタルマネーの残高を特定する(S70)。
デジタルマネー振分部23は、引き続き、請求金額の合計とデジタルマネーの残高とを比較してその大きさを判断する(S80)。
その結果、債務支払用ウォレットW2の残高の方が小さいと判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーを振り分ける前に、さらに振分率の設定がされているか否か判断する(S90)。
その結果、振分率の設定がされていると判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、予め設定された振り分け率に基づいて、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを一般決済用ウォレットW1と債務支払用ウォレットW2とに分けて保存する(S100)。
引き続き、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーの振り分けに伴って、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったか否か判断する(S110)。
その結果、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったと判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーをその後全て一般決済用ウォレットW1に保存し(S120)、利用者端末20での一連の動作を終了する。
一方、デジタルマネー振分部23は、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になっていないと判断した場合(N)、受け取った全てのデジタルマネーを債務支払用ウォレットW2に保存し、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了(エンド)する。
また、振分率の設定がされているか否かの判断(S90)において、振分率の設定はされていないと判断した場合(N)、図4に示すように、デジタルマネー振分部23は、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを一般決済用ウォレットW1と債務支払用ウォレットW2とに分けて保存する(S101)。
デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーの振り分けに伴って、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったか否か判断する(S111)。
その結果、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったと判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーをその後一般決済用ウォレットW1に保存し(S121)、利用者端末20での一連の動作を終了する。
一方、デジタルマネー振分部23は、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になっていないと判断した場合(N)、受け取った全てのデジタルマネーを債務支払用ウォレットW2に保存し、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
また、請求金額の合計と残高との比較(S80)において、債務支払用ウォレットW2の残高は小さくない、すなわち債務支払用ウォレットW2の残高と請求金額の合計との差は「0」と判断した場合(N)、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーをその後全て一般決済用ウォレットW1に保存し(S120)、利用者端末20での一連の動作を終了する。
また、給与支払請求ボタンが選択されたか否かの判断(S30)において、利用者端末20が、給与支払請求ボタンは選択されていないと判断した場合(N)、図5に示すように、利用者端末20は、デジタルマネー利用ボタンが選択されたか否か判断する処理を行う(S130)。
その結果、デジタルマネー利用ボタンが選択された場合(Y)、利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用して債務の支払いを行うこととする利用先の入力(又は選択)が求め、利用者端末20は利用先を受け付ける(S140)。
なお、利用先の受け付けは、たとえば、利用者が利用者端末20において、支払先の名称や、電話番号、メールアドレス等の何れかを入力(又は選択)することにより行う。
一方、利用者端末20は、デジタルマネー利用ボタンが選択されていないと判断した場合(N)、利用者端末20は、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
利用者端末20では利用先を受け付けると、デジタルマネー利用許可部25が、債務情報記憶部27を参照して利用先が登録されている債権者であるか否か判断する処理を行う(S150)
その結果、デジタルマネー利用許可部25が、利用先は債務情報記憶部27に登録されている債権者であると判断した場合(Y)、引き続きデジタルマネー利用許可部25は、債務情報記憶部27において債権者情報と関連付けて登録されている支払期限は、他の債務情報における支払期限と比して直近であるか否か判断する処理を行う(S160)。
一方、デジタルマネー利用許可部25が、利用先は債務情報記憶部27に登録されている債権者ではないと判断した場合(N)、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
デジタルマネー利用許可部25が、支払期限が他と比して直近であると判断した場合(Y)、デジタルマネー利用許可部25は、さらに債務情報記憶部27において債権者情報と関連付けて登録されている請求金額情報を特定すると共に、債務支払用ウォレットW2の残高を確認し、債務支払用ウォレットW2の残高が請求金額より大きいか否か判断する処理を行う(S190)。
一方、デジタルマネー利用許可部25が、支払期限は直近ではないと判断した場合(N)、デジタルマネー利用許可部25は、支払優先情報の設定が有るか否か、すなわち、債権者情報と関連付けて支払優先情報が登録されているか否か判断する処理を行う(S170)。
その結果、デジタルマネー利用許可部25が、支払優先情報の設定が有ると判断した場合(Y)、デジタルマネー利用許可部25は、引き続き設定されている支払優先情報の支払い優先度合は、他の債務情報における支払優先情報の支払い優先度合と比して高いか否か判断する処理を行う(S180)。
一方、デジタルマネー利用許可部25が、支払優先情報の設定は無いと判断した場合(N)、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
また、支払優先情報の支払い優先度合が高いか否かの判断の結果、デジタルマネー利用許可部25が、支払い優先度合は他と比して高いもしくは等しいと判断した場合(Y)、デジタルマネー利用許可部25は、さらに債務情報記憶部27において債権者情報と関連付けて登録されている請求金額情報を特定すると共に、債務支払用ウォレットW2の残高を確認し、債務支払用ウォレットW2の残高が請求金額より大きいか否か判断する処理を行う(S190)。
一方、デジタルマネー利用許可部25が、支払い優先度合が他と比して低いと判断した場合(N)、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
そして、デジタルマネー利用許可部25が、債務支払用ウォレットW2の残高は請求金額より大きいもしくは等しいと判断した場合(Y)、デジタルマネー利用許可部25は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用を許可し、債務支払用ウォレットW2の残高から請求金額を減算する処理を行う(S200)。
一方、デジタルマネー利用許可部25が、債務支払用ウォレットW2の残高は請求金額より小さいと判断した場合(N)、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
以上が利用者端末20と送金者端末30を用いた方法を実施するための振分管理システムでの処理の流れとなる。
<第二の実施の形態>
また、本発明においては、上述した第一の実施の形態における利用者端末20にて管理されている債務情報と、債務支払用ウォレット(第二のデジタルマネー記憶部)W2に保存されたデジタルマネーの残高情報とを、振分管理装置において管理することもできる。すなわち、上述した第一の実施の形態とは、債務払用デジタルウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用する際に、支払先が適切であるかを振分管理装置において確認し、適切である場合にデジタルマネーの利用を許可するようにした点で異なる。
図6に示すように、本実施の形態における振分管理システムは、振分管理装置10と、利用者端末20と、送金者端末30とがそれぞれネットワークNWを介して通信可能に構成されたものとなっている。本実施の形態においてもまた、企業が利用する企業端末30Aを送金者端末30とする場合を例に説明する。
なお、以下に述べる第二の実施の形態では、上述した第一の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。したがって、第一の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
振分管理装置10は、利用者の債務の支払いを管理する装置である。
この振分管理装置10は、所謂サーバコンピュータ等によって実現され、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブといったハードウェア資源、CPUが実行するコンピュータプログラム等のソフトウェア資源により構成される。また、振分管理装置10、振分管理サービスを提供するために必要なデータベース等を記憶する記憶部を備える。さらに、振分管理装置10は、CPUでの処理に使用する情報や記憶部に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置を備える。
この振分管理装置10は、図6に示すように、債務情報登録部11と、デジタルマネー残高登録部12と、デジタルマネー利用可否判断部13と、利用者情報記憶部DB1と、デジタルマネー残高記憶部DB2とを備えることにより構成されている。
すなわち、本発明に係る振分管理装置10は、補助記憶装置(たとえば、ROM)に記憶された各種のプログラム(OS、アプリケーション等)が主記憶装置(RAM)にロードされ、CPUにより実行されることによって、債務情報登録部11と、デジタルマネー残高登録部12と、デジタルマネー利用可否判断部13とを含む装置として機能する。
債務情報登録部11は、利用者端末20から、利用者情報と共に債務情報を受信し、利用者情報に基づいて、債務情報を利用者情報記憶部DB1に登録する手段である。債務情報には、たとえば、債権者情報、請求金額情報、支払期限情報といった債務の支払い処理に必要な情報が少なくとも含まれている。また、債権者情報は、債務の支払いにおける支払先の特定に必要な情報であり、たとえば、債権者の名称や氏名、電話番号、メールアドレス等をいう。
デジタルマネー残高情報登録部12は、利用者端末20から、利用者情報と共に、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの残高情報を受信し、利用者情報に基づいて、当該デジタルマネーの残高情報をデジタルマネー残高記憶部DB2に登録する手段である。
デジタルマネー利用可否判断部13は、利用者端末20からデジタルマネーの利用可否の問合せを受信し、その回答を送信する手段である。すなわち、デジタルマネー利用可否判断部13は、利用者端末20から、利用先情報と共に利用金額情報を含むデジタルマネーの利用可否を確認する問合せを受信し、利用者情報記憶部DB1を参照して、利用先が登録された債権者であるか否か判断する。また、デジタルマネー利用可否判断部13は、デジタルマネー残高記憶部DB2を参照して、利用金額の値が債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの残高情報の値より小さいか否か判断する。そして、デジタルマネー利用可否判断部13は、利用先が登録された債権者であり、かつ、利用金額の値が登録されたデジタルマネーの残高情報の値より小さい場合に、デジタルマネーの利用可能を示す回答情報を送信するものである。
利用者情報記憶部DB1は、利用者を識別する利用者情報と、利用者の支払債務に関する債権者や請求金額、支払期限といった債務情報とを関連付けて記憶する手段である。
図7において、利用者情報記憶部DB1は、利用者情報と、債権者情報と、請求金額情報と、支払期限情報とが関連付けて登録されたものとして示されている。
デジタルマネー残高記憶部DB2は、利用者情報と、当該利用者が所有する利用者端末20の債務支払用ウォレット(第二のデジタルマネー記憶部)W2に保存されているデジタルマネーの残高情報とを関連付けて記憶する手段である。
図8において、デジタルマネー残高記憶部DB2は、利用者情報と、残高情報とが関連付けて登録されたものとして示されている。
また、振分管理装置10は、利用者端末20に対して債務の支払期限を知らせるアラーム機能を有するものとしても良い。すなわち、定期的に利用者情報記憶部DB1を参照して一定期間内に支払期限が到来する債務情報を特定し、利用者端末20に対して支払督促通知を送信する支払処理通知手段(支払処理通知部)をさらに備えるものとすることができる。
なお、本実施の形態において振分管理装置10は、単一の構成として描かれているが、これに限らず複数のコンピュータ等によって構成されていても良い。また、振分管理装置10は、クラウドとして構成されたものであってもよい。
利用者端末20は、債務情報受付部21と、債務情報送信部22と、デジタルマネー振分部23と、デジタルマネー残高送信部24と、デジタルマネー利用許可部25と、デジタルマネー利用問合せ部26と、債務情報記憶部27と、一般決済用ウォレット(第一のデジタルマネー記憶部)W1と、債務支払用ウォレット(第二のデジタルマネー記憶部)W2と、を備えることにより構成されている。
この利用者端末20は、所謂パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォンや携帯電話機等、インターネット等の通信ネットワークNWを介してデータの送受信やデータの入出力が可能な通信端末によって実現される。
債務情報送信部22は、債務情報受付部21での債務情報の受け付けに応じ、振分管理装置10に対して、利用者情報と共に受け付けた債務情報を送信する手段である。
デジタルマネー残高送信部24は、デジタルマネー振分部23でのデジタルマネーの振り分けに応じ、振分管理装置10に対して、債務支払用ウォレットW2に保存されているデジタルマネーの残高情報を送信する手段である。
デジタルマネー利用許可部25は、後述するデジタルマネー利用問合せ手段部26がデジタルマネーの利用可能を示す回答情報を受信した場合に、デジタルマネーの利用を許可するものとして機能する。
また、デジタルマネー利用許可部25は、振分管理装置10から支払督促通知を受信した場合に、デジタルマネーの利用を許可するものとして機能するものとしても良い。
デジタルマネー利用問合せ部26は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用の際、振分管理装置10に対して利用先情報と共に利用金額情報を送信すると共に、振分管理装置10からデジタルマネーの利用可否を示す回答を受信して、デジタルマネーの利用可否を確認する手段である。
次に、振分管理装置10と利用者端末20と企業端末30Aを用いた振分管理方法を実施するための振分管理システムでの処理の流れについて、図9及び図10を参照して説明する。
なお、本実施の形態における利用者端末20では第一のプログラムを実行し、振分管理装置10では第二のプログラムを実行することで、以下に説明する方法を実現する。
まず、利用者は、第一の実施の形態と同様に、本振分管理サービスを享受するため、事前に本振分管理サービスのサイトにアクセスし、利用登録を行ってアプリケーションソフトをインストール(ダウンロード)しておく。
利用者端末20は、債権者より、債権者名や請求金額、支払期限等が含まれる債務情報を取得する(210)。
債務情報は、既述したように、債権者より紙媒体で取得した請求書等に記載された債務情報に相当する所定事項を、利用者が利用者端末20より入力することで受け付けるようにしても良いし、債権者が送信した請求書情報を利用者端末20が受信し、これを保存することで受け付けるようにしても良い。
利用者端末20は、取得した債務情報に含まれる債権者情報や請求金額情報、支払期限情報を互いに関連付け、債務ごとに債務情報記憶部27に登録し、管理する(220)。
引き続き、利用者端末20は、取得した債務情報を利用者情報と共に振分管理装置10へ送信する(230)。
振分管理装置10は、利用者端末20から送信された債務情報と利用者情報を受信する(231)。
そうすると、振分管理装置10では債務情報の取得に応じ、利用者情報に関連付けて、債権者情報と請求金額情報と支払期限情報とを利用者情報記憶部DB1に登録する(232)。
また、利用者端末20は、上述した第一の実施の形態(30〜70)と同様に、企業端末30Aに対して給与の支払いを請求し(240)、この請求に応じてデジタルマネーを受け取り(250)、請求金額の合計とデジタルマネー残高とを比較し(260)、受け取ったデジタルマネーを債務支払用ウォレットW2へ優先的に保存(270)、及び一般決済用ウォレットW1へ保存する(280)。
引き続き、利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2の残高情報を振分管理装置10へ送信する(290)。
振分管理装置10は、利用者端末20から送信された債務支払用ウォレットW2の残高情報を受信する(291)。
そうすると、振分管理装置10では、利用者情報に関連付けて債務支払用ウォレットW2の残高情報をデジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録する(292)。
また、利用者端末20は、図10に示すように、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用する際、振分管理装置10に対して利用者情報と共に利用先情報を送信し、デジタルマネーの利用可否を確認する(300)。この利用先情報は、支払先の名称や、電話番号、メールアドレスといった利用先である債権者を特定するのに必要となる情報をいう。
振分管理装置10は、利用者端末20から送信された利用者情報と利用先情報を受信し、利用者情報記憶部DB1を参照して利用者情報に基づき債権者を特定し、利用先が登録された債権者であるか否か判断をする(301)。すなわち、計画的な消費を支援するために使途が制限されている利用者端末20の債務支払用ウォレットW2内のデジタルマネーが、債務返済のために適切に利用されるものであるか否かを確認する。
また、振分管理装置10は、利用者情報記憶部DB1を参照して利用先情報に基づき請求金額情報を特定すると共に、デジタルマネー残高情報記憶部DB2を参照して利用者情報に基づき残高情報を特定し、デジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録された残高が請求金額より大きいか否か判断をする(302)。
そして、振分管理装置10は、利用先が登録された債権者であり、かつ、デジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録された残高が請求金額より大きいもしくは等しい場合に、デジタルマネーの利用可能を示す回答情報を利用者端末20に対して送信する(303)。
利用者端末20は、振分管理装置10から送信された回答情報を受信し、デジタルマネーの利用可能を示す回答である場合、デジタルマネーの利用を制限するロックを解除し、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用を許可する(310)。
利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用して債権者に対して請求金額に相当するデジタルマネーを支払った後、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの残高から利用した分を減算して残高情報を更新する。また、利用者端末20は、債務情報記憶部27に登録された債務情報を支払済として管理する(320)。
なお、上述した振分管理システムにおいて、利用者端末20での債務の支払いは、上述した第一の実施の形態と同様に、デジタルマネーを利用した決済において公知の手段で行うことができる。
以上が振分管理装置10と利用者端末20と送金者端末30を用いた方法を実施するための振分管理システムでの基本的な処理の流れとなる。
また、本実施の形態では、利用者端末20の債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用において、振分管理装置10から利用者端末20に対して債務の支払いを促すものとしても良い。
すなわち、振分管理装置10が、利用者情報に関連付けて債務支払用ウォレットW2の残高情報をデジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録(292)した後、振分管理装置10は、定期的に利用者情報記憶部DB1を参照して一定期間内に支払期限が到来する債務情報を特定する。
引き続き、振分管理装置10は、特定した債務情報に含まれる請求金額情報を特定すると共に、デジタルマネー残高情報記憶部DB2を参照して利用者情報に基づき残高情報を特定し、デジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録された残高が請求金額より大きいか否か判断をする。
そして、振分管理装置10は、デジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録された残高が請求金額より大きいもしくは等しい場合には、債務の支払期限を知らせる支払督促通知を利用者端末20に対して送信する。
その後、利用者端末20は、振分管理装置10から送信された支払督促通知を受信し、デジタルマネーの利用を制限するロックを解除し、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用を許可する。
一方、振分管理装置10では、デジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録された残高が請求金額より小さい場合に、債務支払用ウォレットW2の残高を増やすことを促す支払督促通知を利用者端末20に対して送信するものとしても良い。
そして、振分管理装置10は、利用者端末20が債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用する際、利用者端末20から送信された利用者情報と利用先情報を受信し、利用先が登録された債権者であり、かつ、デジタルマネー残高情報記憶部DB2に登録された残高が請求金額より大きいもしくは等しい場合に、デジタルマネーの利用可能を示す回答情報を利用者端末20に対して送信する。
また、振分管理装置10は、利用者端末20に対して事前に債務の支払いを知らせず、支払期日が到来したら自動的に債務の支払いを行い、その後、利用者端末20に対して債務の支払いを行ったことを知らせる機能を有するものとしても良い。
すなわち、支払処理通知手段(支払処理通知部)が、利用者情報記憶部DB1を参照して支払期限が到来する債務情報を特定し、デジタルマネー残高記憶部DB2に登録された残高が請求金額より大きいもしくは等しい場合に、保存されたデジタルマネーを利用して債務の支払いを実行する。また、支払処理通知手段(支払処理通知部)は、デジタルマネー残高記憶部DB2に登録された残高から債務の支払いに利用した分を減算して残高情報を更新するものである。
そして、支払処理通知手段(支払処理通知部)は、利用者端末20に対して、支払完了通知を送信する。
なお、この支払完了通知によって、利用者端末20における債務支払用ウォレットW2の残高情報が更新される。
続いて、上述した方法を実施する振分管理装置10と利用者端末20での動作の一例を図11乃至図15に基づいて説明する。
なお、本発明の理解を容易にするため、図11乃至図13に示す利用者端末20での動作の一例を、振分管理装置10での動作の一例より先に説明する。
まず、利用者端末20において、本振分管理サービスを利用するためにプログラムを実行すると、上述した第一の実施の形態と同様に、利用者端末20の表示画面には、債務情報の登録を実行するボタンや、勤務先企業に対して給与の支払い請求を実行するボタン、債務支払用ウォレットに保存されたデジタルマネーを利用した支払いを実行するボタン等が表示される。
利用者端末20は、債務情報の登録を実行するボタンが選択されたか否か判断する処理を行う(S210)。
その結果、債務情報登録ボタンが選択された場合(Y)、債務情報受付部21が、債権者名や請求金額、支払期限といった債務情報を受け付け、当該債務情報を利用者情報に関連付けて債務情報記憶部27に登録する処理を行う(S220)。
この際、債務情報受付部21は、債務情報の受け付けに伴って、当該債務の支払い優先度合を示す支払優先情報を受け付けた場合、当該債務情報と支払優先情報とを利用者情報に関連付けて債務情報記憶部27に登録する処理を行う。
さらに、債務情報送信部22が、受け付けた債務情報を利用者情報と共に振分管理装置10へ送信する処理を行う(S230)。
一方、債務情報登録ボタンが選択されていないと判断した場合(N)、利用者端末20は、給与支払請求ボタンが選択されたか否か判断する処理を行う(S240)。
利用者端末20は、上述した第一の実施の形態(S30〜S140)と同様に、給与支払請求ボタンが選択された場合(Y)、給与請求部が、企業端末30Aに対して利用者情報と第一の通知を送信し、送金者端末30から支給予定給与額情報を受信し(S250)、さらに、受け取る金額を入力すると共に、OKボタンを選択する(S260)。
そうすると、給与請求部が、受け取る給与額に相当するデジタルマネーを企業端末30Aから受け取った後(S270)、デジタルマネー振分部23が、債務情報記憶部27に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、債務支払用ウォレットW2に管理されている残高を特定する(S280)。
デジタルマネー振分部23は、引き続き、請求金額の合計と残高とを比較してその大きさを判断し(S290)、その結果、債務支払用ウォレットW2の残高の方が小さいと判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーを振り分ける前に、さらに振分率の設定がされているか否か判断する(S300)。
その結果、振分率の設定がされていると判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、予め設定された振り分け率に基づいて、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを一般決済用ウォレットW1と債務支払用ウォレットW2とに分けて保存する(S310)。
デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーの振り分けに伴って、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったか否か判断する(S320)。
その結果、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったと判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーをその後全て一般決済用ウォレットW1に保存する(S330)。
そして、デジタルマネー残高送信部24が、債務支払用ウォレットW2の残高情報を振分管理装置10へ送信する処理を行い(S340)、利用者端末20での一連の動作を終了(エンド)する。
一方、デジタルマネー振分部23が、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になっていないと判断した場合(N)、デジタルマネー残高送信部24が、債務支払用ウォレットW2の残高情報を振分管理装置10へ送信する処理を行い(S340)、利用者端末20での一連の動作を終了(エンド)する。
また、振分率の設定がされているか否かの判断(S300)において、振分率の設定はされていないと判断した場合(N)、図12に示すように、デジタルマネー振分部23は、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になるまで、受け取ったデジタルマネーを一般決済用ウォレットW1と債務支払用ウォレットW2とに分けて保存する(S311)。
デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーの振り分けに伴って、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったか否か判断する(S321)。
その結果、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になったと判断した場合(Y)、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーをその後一般決済用ウォレットW1に保存する(S331)。
そして、デジタルマネー残高送信部24が、債務支払用ウォレットW2の残高情報を振分管理装置10へ送信する処理(S341)を行い、利用者端末20での一連の動作を終了する。
一方、デジタルマネー振分部23は、請求金額の合計と債務支払用ウォレットW2の残高との差が「0」になっていないと判断した場合(N)、デジタルマネー残高送信部24が、債務支払用ウォレットW2の残高情報を振分管理装置10へ送信する処理(S341)を行い、利用者端末20での一連の動作を終了する。
また、請求金額の合計と残高とを比較(S290)において、債務支払用ウォレットW2の残高は小さくない、すなわち債務支払用ウォレットW2の残高と請求金額の合計との差は「0」と判断した場合(N)、図11に示すように、デジタルマネー振分部23は、受け取ったデジタルマネーをその後全て一般決済用ウォレットW1に保存する(S330)。
そして、デジタルマネー残高送信部24が、債務支払用ウォレットW2の残高情報を振分管理装置10へ送信する処理(S340)を行い、利用者端末20での一連の動作を終了する。
また、給与支払請求ボタンが選択されたか否かの判断(S240)において、利用者端末20が、給与支払請求ボタンは選択されていないと判断した場合(N)、図13に示すように、利用者端末20は、デジタルマネー利用ボタンが選択されたか否か判断する処理を行う(S350)。
その結果、デジタルマネー利用ボタンが選択された場合(Y)、利用者端末20は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーを利用して債務の支払いを行うこととする利用先と利用金額の入力が求め、利用者端末20は利用先情報と利用金額情報を受け付ける(S360)。利用先情報の受け付けは、たとえば、利用者が利用者端末20において、支払先の名称や、電話番号、メールアドレス等の何れかを入力することにより行う。
一方、利用者端末20は、デジタルマネー利用ボタンが選択されていないと判断した場合(N)、利用者端末20は、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
利用者端末20では、利用先情報と利用金額情報を受け付けると、デジタルマネー利用問合せ部26が、利用先情報と利用金額情報とを振分管理装置10へ送信して、債務支払用ウォレットW2内のデジタルマネーの利用可否を問合せる処理を行う(S370)。
引き続き、デジタルマネー利用問合せ部26は、振分管理装置10から、デジタルマネー利用可を示す回答を受信したか否か判断する処理を行う(S380)。
その結果、デジタルマネー利用問合せ部26が、デジタルマネー利用可を示す回答を受信した場合(Y)、デジタルマネー利用許可部25は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用を許可し、債務支払用ウォレットW2の残高から請求金額を減算する処理を行う(S390)。
一方、デジタルマネー利用問合せ部26が、デジタルマネー利用可を示す回答を受信していない場合(N)、そのまま利用者端末20での一連の動作を終了する。
以上が利用者端末20を用いた方法を実施するための振分管理システムでの処理の流れとなる。
また、利用者端末20では、デジタルマネー利用許可部25が、振分管理装置10から債務の支払期限を知らせる支払督促通知を受信した場合、デジタルマネー利用許可部25は、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用を許可し、債務支払用ウォレットW2の残高から請求金額を減算する処理を行うものとしても良い。
なお、利用者端末20では、デジタルマネー利用許可部25が、振分管理装置10から債務支払用ウォレットW2の残高を増やすことを促す支払督促通知を受信した場合、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用は許可しないものとする。
次に、上述した方法を実施する振分管理装置10での動作の一例を、図14及び図15を参照して説明する。
まず、債務情報登録部11が、利用者端末20から利用者情報と共に債務情報を受信したか否か判断する処理を行う(S410)。
その結果、債務情報登録部11が、利用者情報と債務情報を受信したと判断した場合(Y)、債務情報登録部11は、当該利用者情報に関連付けて債務情報を利用者情報記憶部DB1に登録する(S420)。
一方、債務情報登録部11が、債務情報と利用者情報を受信していないと判断した場合(N)、デジタルマネー残高登録部12が、利用者端末20から利用者情報とデジタルマネーの残高情報を受信したか否か判断する処理を行う(S430)。
その結果、デジタルマネー残高登録部12が、利用者情報とデジタルマネーの残高情報を受信したと判断した場合(Y)、デジタルマネー残高登録部12は、当該利用者情報に関連付けてデジタルマネーの残高情報をデジタルマネー残高記憶部DB2に登録する(S440)。
一方、デジタルマネー残高登録部12が、利用者情報とデジタルマネーの残高情報を受信していないと判断した場合(N)、デジタルマネー利用可否判断部13が、利用先情報と共に利用金額情報を含むデジタルマネーの利用可否を確認する問い合わせを受信したか否か判断する処理を行う(S450)。
その結果、デジタルマネー利用可否判断部13が、デジタルマネーの利用可否の問合せを受信したと判断した場合(Y)、引き続きデジタルマネー利用可否判断部13は、利用者情報記憶部DB1を参照して利用先が登録されている債権者であるか否か判断する処理を行う(S460)
一方、デジタルマネー利用可否判断部13が、デジタルマネーの利用可否の問合せを受信していないと判断した場合(N)、債務情報登録部11が、利用者端末20から利用者情報と共に債務情報を受信したか否か判断する処理(S410)を繰り返す。
デジタルマネー利用可否判断部13は、利用先が利用者報記憶部DB1に登録されている債権者であると判断した場合(Y)、引き続きデジタルマネー利用可否判断部13は、利用者報記憶部DB1において債権者情報と関連付けて登録されている支払期限は、他の債務情報における支払期限と比して直近であるか否か判断する処理を行う(S470)。
一方、デジタルマネー利用可否判断部13が、利用先は利用者報記憶部DB1に登録されている債権者ではないと判断した場合(N)、デジタルマネー利用可否判断部13は、図15に示すように、デジタルマネーの利用不可を示す回答情報を利用者端末20に対して送信し(S520)、振分管理装置10での一連の動作を終了する。
また、デジタルマネー利用可否判断部13が、支払期限が他と比して直近であると判断した場合(Y)、デジタルマネー利用可否判断部13は、図15に示すように、さらに利用者情報記憶部DB1において債権者情報と関連付けて登録されている請求金額情報を特定すると共に、デジタルマネー残高記憶部DB2において利用者情報と関連付けて登録されているデジタルマネーの残高情報を特定し、デジタルマネーの残高情報の値が請求金額の値より大きいか否か判断する処理を行う(S500)。
一方、デジタルマネー利用可否判断部13が、支払期限は直近ではないと判断した場合(N)、デジタルマネー利用可否判断部13は、支払優先情報の設定が有るか否か、すなわち、債権者情報と関連付けて支払優先情報が登録されているか否か判断する処理を行う(S480)。
その結果、デジタルマネー利用可否判断部13が、支払優先情報の設定が有ると判断した場合(Y)、デジタルマネー利用可否判断部13は、引き続き設定されている支払優先情報の支払い優先度合は、他の債務情報における支払優先情報の支払い優先度合と比して高いか否か判断する処理を行う(S490)。
一方、デジタルマネー利用可否判断部13が、支払優先情報の設定は無いと判断した場合(N)、デジタルマネー利用可否判断部13は、デジタルマネーの利用不可を示す回答情報を利用者端末20に対して送信し(S520)、振分管理装置10での一連の動作を終了する。
また、デジタルマネー利用可否判断部13が、支払い優先度合は他と比して高いもしくは等しいと判断した場合(Y)、デジタルマネー利用可否判断部13は、図15に示すように、請求金額情報を特定すると共に、デジタルマネーの残高情報を特定し、デジタルマネーの残高情報の値が請求金額の値より大きいか否か判断する処理を行う(S500)。
一方、デジタルマネー利用可否判断部13が、支払い優先度合が他と比して低いと判断した場合(N)、デジタルマネー利用可否判断部13は、デジタルマネーの利用不可を示す回答情報を利用者端末20に対して送信し(S520)、振分管理装置10での一連の動作を終了する。
そして、デジタルマネー利用可否判断部13が、デジタルマネーの残高情報の値は請求金額より大きいもしくは等しいと判断した場合(Y)、デジタルマネー利用可否判断部13は、デジタルマネーの利用可を示す回答情報を利用者端末20に対して送信し(S510)、振分管理装置10での一連の動作を終了する。
一方、デジタルマネー利用可否判断部13が、デジタルマネーの残高情報の値は請求金額より小さいと判断した場合(N)、デジタルマネー利用可否判断部13は、デジタルマネーの利用不可を示す回答情報を利用者端末20に対して送信し(S520)、振分管理装置10での一連の動作を終了する。
以上が振分管理装置10を用いた方法を実施するための振分管理システムでの処理の流れとなる。
また、振分管理装置10では、デジタルマネー残高登録部12が、受信した利用者情報に関連付けてデジタルマネーの残高情報をデジタルマネー残高記憶部DB2に登録(S440)した後、支払処理通知部が、定期的に利用者情報記憶部DB1を参照して一定期間内に支払期限が到来する債務情報を特定し、利用者端末20に対して当該債務情報の支払期限を知らせる支払督促通知、もしくは利用者端末20に対して債務支払用ウォレットW2の残高を増やすことを促す支払督促通知を送信するものとしても良い。
さらに、振分管理装置10では、支払処理通知部が、利用者情報記憶部DB1を参照して支払期限が到来する債務情報を特定し、デジタルマネー残高記憶部DB2に登録された残高が請求金額より大きいもしくは等しい場合に、保存されたデジタルマネーを利用して債務の支払いを実行すると共に、デジタルマネー残高記憶部DB2に登録された残高から債務の支払いに利用した分を減算して残高情報を更新する。そして、支払処理通知部が、利用者端末20に対して、支払完了通知と共に、更新された残高情報を送信するものとしても良い。
このように本発明に係る振分管理システムにおいては、デジタルマネーがチャージされるデジタルウォレットを、使途制限の無いデジタルマネーを保存する一般決済用ウォレットW1と、使途制限を有するデジタルマネーを保存する債務支払用ウォレットW2とに分けるものとしている。また、デジタルマネーの受け取りに応じ、債務の支払いに優先的に充てられるように、デジタルマネーを債務支払用ウォレットW2に自動的に振り分けて適切に管理するものとしている。さらに、債務支払用ウォレットW2に保存されたデジタルマネーの利用の際、所定の条件に適合した場合にのみ、デジタルマネーの利用を許可するものとしている。
したがって、利用者が所有する通信端末に設けられたデジタルウォレット内にチャージされたデジタルマネーは適切に管理されることとなり、利用者に対して効率良く計画的な消費を支援することができるものとなる。
W1 第一のデジタルマネー記憶部(一般決済用ウォレット)、W2 第二のデジタルマネー記憶部(債務支払用ウォレット)、10 振分管理装置、11 債務情報登録部、12 デジタルマネー残高情報登録部、13 デジタルマネー利用可否判断部、20 利用者端末、21 債務情報受付部、22 債務情報送信部、23 デジタルマネー振分部、24 デジタルマネー残高送信部、25 デジタルマネー利用許可部、26 デジタルマネー利用問合せ部、27 債務情報記憶部、30 送金者端末、40 人事勤怠給与計算装置、50 タイムレコーダ。

Claims (19)

  1. デジタルマネーの計画的な消費を支援する処理を行うためのシステムであって、
    支払債務を有する利用者が所有する利用者端末と、前記利用者に対してデジタルマネーを送金する送金者が利用する送金者端末と、がネットワークを介して通信可能に構成され、
    前記送金者端末は、
    労働又は商品もしくはサービスに対する対価としてデジタルマネーを前記利用者端末に対して送金する手段を有し、
    前記利用者端末は、
    使途制限の無いデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第一のデジタルマネー記憶手段と、
    使途制限を有するデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第二のデジタルマネー記憶手段と、
    債権者や請求金額、支払期限といった債務情報を登録・管理する債務情報記憶手段と、
    前記債務情報を受け付け、前記債務情報記憶手段に受け付けた前記債務情報を登録する債務情報受付手段と、
    前記送金者端末から送金されたデジタルマネーの受け取りに応じ、前記債務情報記憶手段に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、前記第二のデジタルマネー記憶手段に管理されている残高を特定し、前記請求金額の合計と前記残高とを比較して、その差が「0」になるまでは、受け取ったデジタルマネーを前記第二のデジタルマネー記憶手段に優先的に振り分けて保存し、その差が「0」になったら、受け取ったデジタルマネーを前記第一のデジタルマネー記憶手段に保存するデジタルマネー振分手段と、
    を少なくとも有する、
    ことを特徴とする振分管理システム。
  2. 前記利用者端末は、
    前記デジタルマネー振分手段が、受け取ったデジタルマネーを予め設定された振り分け率に基づいて、前記第一のデジタルマネー記憶手段と前記第二のデジタルマネー記憶手段とに分けて保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振分管理システム。
  3. 前記利用者端末は、
    前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、利用先が前記債務情報記憶手段に登録する債権者である場合に、デジタルマネーの利用を許可するデジタルマネー利用許可手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振分管理システム。
  4. 前記利用者端末は、
    前記デジタルマネー利用許可手段が、前記債務情報記憶手段を参照して前記利用先に関連付けられた支払期限が直近である場合にデジタルマネーの利用を許可する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の振分管理システム。
  5. 前記利用者端末は、
    前記債務情報受付手段が、債務情報の受け付けに伴って、当該債務の支払い優先度合を示す支払優先情報を受け付け、前記債務情報記憶手段に受け付けた前記支払優先情報と前記債務情報とを関連付けて登録し、
    前記デジタルマネー利用許可手段が、前記債務情報記憶手段を参照して前記支払先に関連付けられた支払優先情報が他の支払先に関連付けられた支払優先情報より支払い優先度合が高いもしくは等しい場合にデジタルマネーの利用を許可する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の振分管理システム。
  6. 前記利用者の債務の支払を管理する振分管理装置とさらにネットワークを介して通信可能に構成され、
    前記利用者端末は、
    前記債務情報受付手段での債務情報の受け付けに応じ、前記振分管理装置に対して、利用者情報と共に受け付けた前記債務情報を送信する債務情報送信手段と、
    前記デジタルマネー振分手段でのデジタルマネーの振り分けに応じ、前記振分管理装置に対して、前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されているデジタルマネーの残高情報を送信するデジタルマネー残高送信手段と、
    をさらに有し、
    前記振分管理装置は、
    前記利用者を識別する利用者情報と、前記利用者の支払債務に関する債権者や請求金額、支払期限といった債務情報とを関連付けて記憶する利用者情報記憶手段と、
    前記利用者情報と、当該利用者が所有する利用者端末の第二のデジタルマネー記憶手段に保存されているデジタルマネーの残高情報とを関連付けて記憶するデジタルマネー残高記憶手段と、
    前記利用者端末から、利用者情報と共に債務情報を受信し、利用者情報に基づいて、前記債務情報を前記利用者情報記憶手段に登録・管理する債務情報登録手段と、
    前記利用者端末から、利用者情報と共にデジタルマネーの残高情報を受信し、利用者情報に基づいて、前記デジタルマネーの残高情報を前記デジタルマネー残高記憶手段に登録するデジタルマネー残高情報登録手段と、
    を少なくとも有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の振分管理システム。
  7. 前記利用者端末は、
    前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、前記振分管理装置に対して利用先情報と共に利用金額情報を送信すると共に、前記振分管理装置からデジタルマネーの利用可否を示す回答を受信して、デジタルマネーの利用可否を確認するデジタルマネー利用問合せ手段をさらに有し、
    前記デジタルマネー利用許可手段は、前記デジタルマネー利用問合せ手段がデジタルマネーの利用可能を示す回答情報を受信した場合に、デジタルマネーの利用を許可し、
    前記振分管理装置は、
    前記利用者端末から、利用先情報と共に利用金額情報を含むデジタルマネーの利用可否を確認する問い合わせを受信し、前記利用者情報記憶手段を参照して前記利用先が登録された債権者であるか否か判断すると共に、前記デジタルマネー残高記憶手段を参照して利用金額の値が登録されたデジタルマネーの残高情報の値より小さいか否か判断し、前記利用先が登録された債権者であり、かつ前記利用金額の値が登録されたデジタルマネーの残高情報の値より小さい場合に、デジタルマネーの利用可能を示す回答情報を送信するデジタルマネー利用可否判断手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の振分管理システム。
  8. デジタルマネーの計画的な消費を支援する処理を行うための方法であって、
    利用者に対してデジタルマネーを送金する送金者が利用する送金者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、使途制限の無いデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第一のデジタルマネー記憶手段と、使途制限を有するデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第二のデジタルマネー記憶手段と、債権者や請求金額、支払期限といった債務情報を登録・管理する債務情報記憶手段と、を有し、支払債務を有する利用者が所有する利用者端末が、
    債務情報を受け付け、前記債務情報記憶手段に受け付けた前記債務情報を登録する処理と、
    前記送金者端末から送金されたデジタルマネーの受け取りに応じ、前記債務情報記憶手段に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、前記第二のデジタルマネー記憶手段に管理されている残高を特定する処理と、
    算出した前記請求金額の合計と特定した前記残高とを比較して、その差が「0」になるまでは、受け取ったデジタルマネーを前記第二のデジタルマネー記憶手段に優先的に振り分けて保存し、その差が「0」になったら、受け取ったデジタルマネーを前記第一のデジタルマネー記憶手段に保存する処理と、
    を実行することを特徴とする振分管理方法。
  9. 前記利用者端末が、
    前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、利用先が前記債務情報記憶手段に登録する債権者である場合に、デジタルマネーの利用を許可する処理を、
    さらに実行することを特徴とする請求項8に記載の振分管理方法。
  10. 前記利用者の債務の支払を管理する振分管理装置とさらにネットワークを介して通信可能に構成され、
    前記利用者端末が、
    前記債務情報の受け付けに応じ、前記振分管理装置に対して、利用者情報と共に受け付けた前記債務情報を送信する処理と、
    前記デジタルマネーの振り分けに応じ、前記振分管理装置に対して、前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されているデジタルマネーの残高情報を送信する処理を、
    さらに実行することを特徴とする請求項8又は9に記載の振分管理方法。
  11. 前記利用者端末が、
    前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、前記振分管理装置に対して利用先情報と共に利用金額情報を送信すると共に、前記振分管理装置からデジタルマネーの利用可否を示す回答を受信して、デジタルマネーの利用可否を確認する処理と、
    前記デジタルマネーの利用可能を示す回答情報を受信した場合に、デジタルマネーの利用を許可する処理を、
    さらに実行することを特徴とする請求項10に記載の振分管理方法。
  12. デジタルマネーの計画的な消費を支援する処理を行うために、支払債務を有する利用者が所有する通信端末であって、
    前記利用者に対してデジタルマネーを送金する送金者が利用する送金者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、
    使途制限の無いデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第一のデジタルマネー記憶手段と、
    使途制限を有するデジタルマネーを保存し、その残高を管理する第二のデジタルマネー記憶手段と、
    債権者や請求金額、支払期限といった債務情報を登録・管理する債務情報記憶手段と、
    前記債務情報を受け付け、前記債務情報記憶手段に受け付けた前記債務情報を登録する債務情報受付手段と、
    前記送金者端末から送金されたデジタルマネーの受け取りに応じ、前記債務情報記憶手段に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、前記第二のデジタルマネー記憶手段に管理されている残高を特定し、前記請求金額の合計と前記残高とを比較して、その差が「0」になるまでは、受け取ったデジタルマネーを前記第二のデジタルマネー記憶手段に優先的に振り分けて保存し、その差が「0」になったら、受け取ったデジタルマネーを前記第一のデジタルマネー記憶手段に保存するデジタルマネー振分手段と、
    を少なくとも有する、
    ことを特徴とする利用者端末。
  13. 前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、利用先が前記債務情報記憶手段に登録する債権者である場合に、デジタルマネーの利用を許可するデジタルマネー利用許可手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の利用者端末。
  14. 前記利用者の債務の支払を管理する振分管理装置とさらにネットワークを介して通信可能に構成され、
    前記債務情報受付手段での債務情報の受け付けに応じ、前記振分管理装置に対して、利用者情報と共に受け付けた前記債務情報を送信する債務情報送信手段と、
    前記デジタルマネー振分手段でのデジタルマネーの振り分けに応じ、前記振分管理装置に対して、前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されているデジタルマネーの残高情報を送信するデジタルマネー残高送信手段と、
    をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の利用者端末。
  15. 前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、前記振分管理装置に対して利用先情報と共に利用金額情報を送信すると共に、前記振分管理装置からデジタルマネーの利用可否を示す回答を受信して、デジタルマネーの利用可否を確認するデジタルマネー利用問合せ手段をさらに有し、
    前記デジタルマネー利用許可手段は、前記デジタルマネー利用問合せ手段がデジタルマネーの利用可能を示す回答情報を受信した場合に、デジタルマネーの利用を許可する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の利用者端末。
  16. 支払債務を有する利用者に対してデジタルマネーを送金する送金者が利用する送金者端末にネットワークを介して通信可能に構成された通信端末を、デジタルマネーの計画的な消費を支援する処理を行うための利用者端末として機能させるプログラムであって、
    前記通信端末に、
    債権者や請求金額、支払期限といった債務情報を受け付け、債務情報記憶手段に登録する債務情報受付手順と、
    前記送金者端末から、労働又は商品もしくはサービスに対する対価としてデジタルマネーを受け取り、前記債務情報記憶手段に登録されている請求金額の合計を算出すると共に、使途制限を有するデジタルマネーを保存する第二のデジタルマネー記憶手段に管理されている残高を特定し、前記請求金額の合計と前記残高とを比較して、その差が「0」になるまでは、受け取ったデジタルマネーを前記第二のデジタルマネー記憶手段に優先的に振り分けて保存し、その差が「0」になったら、受け取ったデジタルマネーを、使途制限の無いデジタルマネーの残高を管理する第一のデジタルマネー記憶手段に保存するデジタルマネー振分手順と、
    を実行させることを特徴とするデジタルマネーの振分管理プログラム。
  17. 前記通信端末に、
    前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、利用先が前記債務情報記憶手段に登録する債権者である場合に、デジタルマネーの利用を許可するデジタルマネー利用許可手順を、
    さらに実行させることを特徴とする請求項16に記載のデジタルマネーの振分管理プログラム
  18. 前記利用者の債務の支払を管理する振分管理装置とさらにネットワークを介して通信可能に構成され、
    前記通信端末に、
    前記債務情報の受け付けに応じ、前記振分管理装置に対して、利用者情報と共に受け付けた前記債務情報を送信する債務情報送信手順と、
    前記デジタルマネー振分手順でのデジタルマネーの振り分けに応じ、前記振分管理装置に対して、前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されているデジタルマネーの残高情報を送信するデジタルマネー残高送信手順と、
    さらに実行させることを特徴とする請求項16又は17に記載のデジタルマネーの振分管理プログラム
  19. 前記通信端末に、
    前記第二のデジタルマネー記憶手段に保存されたデジタルマネーの利用の際、前記振分管理装置に対して利用先情報と共に利用金額情報を送信すると共に、前記振分管理装置からデジタルマネーの利用可否を示す回答を受信して、デジタルマネーの利用可否を確認するデジタルマネー利用問合せ手順と、
    前記デジタルマネーの利用可能を示す回答情報を受信した場合に、デジタルマネーの利用を許可する手順と、
    さらに実行させることを特徴とする請求項18に記載のデジタルマネーの振分管理プログラム。
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