JP2020537616A - 個人向け飲料パッケージミックス用の柔軟な高速充填ライン - Google Patents

個人向け飲料パッケージミックス用の柔軟な高速充填ライン Download PDF

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Abstract

本出願は、多数の異なる飲料の1つを容器に充填するための充填ラインを提供する。充填ラインは、炭酸水を容器に充填するために逆圧ノズルを備えた水回路、及びマイクロ原料を容器に充填するために逆圧ノズルの下流に位置付けられたその中に多数のマイクロ原料を備えた1つ又は複数のマイクロ原料タワーを含んでもよい。【選択図】図1

Description

技術分野
本出願及び得られた特許は、一般に高速飲料容器充填ラインに関し、より詳細には個人向け飲料パッケージミックスを生成するために、あらゆる所望の注文にあらゆる数の異なる飲料ブランド及び香味料を飲料容器に充填できる充填ラインに関する。その上、高速飲料容器充填ラインは、原料を容器の中に投与するために多数の分注針を含んでもよい。
発明の背景
一般的に書くと、飲料瓶及び缶は、バッチ処理を介して飲料を充填ラインにおいて充填される。飲料成分(通常は濃縮物、甘味料、及び水)は混合領域内で混合され、次いで所望の場合は炭酸化される。完成した飲料製品は、次いでフィラーボウルにポンプ供給される。容器は、容器が充填ラインに沿って前進されると、充填弁を介して完成した飲料製品を充填される。次いで容器は、蓋をされ、ラベルを付けられ、包装され、顧客に輸送されてもよい。
しかし異なる飲料製品の数が増え続けるにつれて、ボトラーは、製品毎に充填ラインを交換する必要があるので中断時間の量が増加することに直面する。この交換は、次の製品を再充填する前にタンク、パイプ、及びフィラーボウルを水で洗い流さなければならないので、時間が掛る工程であることがある。従ってボトラーは、生産時間中に必要な中断時間のために、所与の製品を少量生産することを渋ることがある。
飲料分注技術における最近の改善は、マイクロ原料の使用に焦点を当てている。マイクロ原料では、従来の飲料ベースは、はるかに高い希釈又は再構成率の成分に分離される。例えば米国ジョージア州AtlantaのThe Coca-Cola Companyから提供されている「COCA-COLA FREESTYLE(登録商標)」冷蔵飲料分注設備は、飲料の数及び型を著しく増加させ、これは従来の大きさすなわち設置面積の飲料ディスペンサによって供給され得る。一般的に書くと、「COCA-COLA FREESTYLE(登録商標)」冷蔵飲料分注設備は、多数の高濃縮のマイクロ原料を甘味料のようなマクロ原料及びスティルウォータ又は炭酸水のような希釈剤と組み合わせることにより飲料を生成する。マイクロ原料は、概して飲料ディスペンサ自体の中又は隣に位置付けられたカートリッジ内に保管される。従って飲料ディスペンサによって供給された飲料の数及び型は、その中に位置付けられたマイクロ原料カートリッジの数及び型のみによって限定され得る。
従ってマイクロ原料技術を高速飲料容器充填ラインに適用することが望ましい。具体的には異なる型の飲料、並びに添加物及び/又は香味料が変わる製品の充填に迅速に適合できる、改善された高速飲料容器充填ライン。飲料容器充填ラインは、中断時間を低減し、及び/又は費用の掛かる交換手順なしに、これらの飲料を生産できることが好ましい。又飲料容器充填ラインは、高速で効率的な手法で製品をカスタマイズすることもできるべきである。又香味料又は飲料の混合物を同時に生産することも望ましい。
発明の概要
本出願及び得られた特許は、多数の異なる飲料の1つを容器に充填するための充填ラインを提供する。充填ラインは、炭酸水を容器に充填するために逆圧ノズルを備えた水回路と、マイクロ原料を容器に充填するために、逆圧ノズルの下流に位置付けられたその中に多数のマイクロ原料を備えた1つ又は複数のマイクロ原料タワーとを含んでもよい。
本出願及び得られた特許は、充填ラインに沿って飲料を容器に充填する方法を更に提供する。方法は、逆圧ノズルから炭酸水を容器に充填するステップと、容器を甘味料ノズルに前進させるステップと、甘味料を容器に充填するステップと、容器をマイクロ原料タワーに前進させるステップと、多数の投与針を介して1つ又は複数のマイクロ原料を容器に充填するステップとを含んでもよい。
本出願並びに得られた特許のこれらの特徴及び他の特徴並びに改善は、示された図面及び添付の特許請求の範囲と併せて考慮する時に、以下の詳述を検討すると当業者には明らかになろう。
図面の簡単な説明
本明細書に記載されることがあるような、高速充填ラインの概略図である。 図1の充填ラインに使用するための逆圧ノズルの概略図である。 図1の充填ラインと共に使用するためのマイクロ原料タワーの概略図である。 図1の充填ラインと共に使用するためのマイクロ原料タワーの代替実施形態の概略図である。 図3及び4のマイクロ原料タワーと共に使用するためのマイクロ投与ヘッドの概略図である。 図3及び4のマイクロ原料タワーと共に使用するためのマイクロ投与ヘッドの断面図である。 図6のマイクロ投与ヘッドの投与針の底面図である。 マイクロ投与ヘッドの代替実施形態の投与針の底面図である。 マイクロ/マクロ投与ヘッドの組合せの代替実施形態の斜視図である。 図9のマイクロ/マクロ投与ヘッドの組合せの底面図である。 図1の充填ラインと共に使用するための売り切れシステムにおけるD/A出力に対するマイクロ原料重量を示すグラフである。 図1の充填ラインと共に使用するための電子商取引システムを示す概略図である。
詳細な説明
次に図面を参照すると、数枚の図を通して同じ番号は同じ要素を指し、図1は本明細書に記載されることがあるような充填ライン100の例を示す。充填ライン100は、多くの異なる型の飲料又は他の型の流体を分注してもよい。具体的には充填ライン100は、希釈剤、マイクロ原料、マクロ原料、及び他の型の流体と共に使用されてもよい。希釈剤は、概して淡水(スティルウォータすなわち非炭酸水)、炭酸水、及び他の流体を含む。
一般的に書くと、マクロ原料は、完全強度(希釈なし)から約6〜1(だが概ね約10未満〜1)の範囲の再構成率を有してもよい。本明細書で使用する場合、用語「再構成率」は、飲料原料に対する希釈剤(例えば水又は炭酸水)の割合を指す。従って5対1の再構成率を有するマクロ原料は、分注して、完成した飲料内のそれぞれ1個のマクロ原料に対して5個の希釈剤と混合するべきマクロ原料を指す。多くのマクロ原料は、4.5対1、4.75対1、5対1、5.25対1、5.5対1を含む、約3対1〜5.5対1の範囲の再構成率、及び8対1の再構成率を有してもよい。
マクロ原料は、砂糖シロップ、HFCS(「High Fructose Corn Syrup(異性化糖)」、FIS(「Fully Inverted Sugar」(完全転化糖))、MIS(「Medium Inverted Sugar」(中間転化糖))、栄養性及び非栄養性又は高甘味度甘味料ブレンドを含む中間カロリー甘味料、並びに他の型の栄養性甘味料などのような甘味料を含んでもよい。マクロ原料の粘度は、約1〜約10,000センチポイズの範囲、及び冷やした時には概して約100センチポイズ程度を超えてもよい。他の型のマクロ原料が本明細書で使用されてもよい。
マイクロ原料は、約10〜1以上の範囲の再構成率を有してもよい。具体的には多くのマイクロ原料は、約20対1〜50対1、〜100対1、〜300対1以上の範囲の再構成率を有してもよい。マイクロ原料の粘度は、典型的には約1〜約6センチポイズ程度の範囲であるが、この範囲から変化してもよい。場合によっては、マイクロ原料の粘度は40センチポイズ以下であってもよい。マイクロ原料の例は、天然又は人工香味料と、香味用添加物と、天然又は人工着色料と、人工甘味料(高効能、非栄養性、又はそれ以外)と、消泡剤、非栄養性原料、酸味を制御するための添加物、例えばクエン酸又はクエン酸カリウムと、ビタミン、無機物、ハーブ抽出物、栄養補助食品などの機能性添加物と、プソイドエフェドリン、アセトアミノフェンなどの市販(又はそれ以外の)薬と、類似の型の原料とを含む。様々な酸は、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、又はあらゆる他のこのような一般的な食品酸などの食品酸濃縮物を含むマイクロ原料に使用されてもよい。様々な型のアルコールは、マクロ原料又はマイクロ原料のいずれかとして使用されてもよい。マイクロ原料は、液体、気体、又は粉末の形(及び/又は水、有機溶媒、及び油を含む、種々の媒体内に水溶性及び懸濁原料を含むそれらの組合せ)であってもよい。他の型のマイクロ原料が本明細書で使用されてもよい。
完成した飲料製品用の他の典型的なマイクロ原料は、マイクロ原料甘味料を含んでもよい。マイクロ原料甘味料は、アスパルテーム、Ace−K、ステビオール配糖体(例えばReb A、Reb M)、スクラロース、サッカリン、又はそれらの組合せなどの高甘味度甘味料を含んでもよい。又マイクロ原料甘味料は、1つ若しくは複数の他の甘味料源と組み合わせて分注された時、又はエリトリトールと1つ若しくは複数の高甘味度甘味料の混合物を単一の甘味料源として使用する時にエリトリトールを含んでもよい。
完成した飲料製品を補完するための他の典型的なマイクロ原料は、マイクロ原料香味料添加物を含んでもよい。マイクロ原料香味料添加物は、ベース飲料香味料に加えることができる追加の香味料の選択を含んでもよい。マイクロ原料香味料添加物は、非甘味料飲料成分の濃縮物であってもよい。例えばベース飲料はコーラ風味の飲料であってもよいのに対して、チェリー、ライム、レモン、オレンジなどが香味料添加物(フレーバーショットと呼ばれることがある)としてコーラ飲料に加えられてもよい。完成した飲料のレシピに基づいた香味料のバージョンと対照的に、完成した飲料を補完するために追加されたマイクロ原料香味料添加物の量は、異なる完成した飲料から構成されてもよい。例えばコーラの完成した飲料内に香味料添加物又はフレーバーショットとして含まれたチェリーの非甘味料成分濃縮物の量は、レモン・ライムの完成した飲料内に香味料添加物又はフレーバーショットとして含まれたチェリーの非甘味料成分の濃縮物の量と同じであってもよい。追加として完成した飲料のレシピに基づいた香味料のバージョンは、単一の完成した飲料の選択アイコン又はボタン(例えばチェリー・コーラのアイコン/ボタン)を介して選択可能であるのに対して、香味料添加物又はフレーバーショットは、完成した飲料の選択アイコン又はボタンに加えた補完選択(例えばコーラのアイコン/ボタンの選択に続いてチェリーのアイコン/ボタンの選択)であってもよい。
充填ライン100及び以下に記載した方法は、高速様式で多数の容器110を充填するように意図される。容器110は従来の飲料瓶の状況で示されている。しかし容器110は、又缶、カートン、ポーチ、カップ、バケット、ドラム缶、又はあらゆる他の型の液体を運ぶデバイスの形であってもよい。デバイスの性質及び本明細書に記載した方法は、容器110の性質によって限定されない。容器110のあらゆる大きさ又は形状が本明細書で使用されてもよい。同様に容器110は、あらゆる型の従来の材料から作成されてもよい。容器110は、飲料及び他の型の消費製品並びにあらゆる性質の非消費製品と共に使用されてもよい。各容器110は、あらゆる所望の大きさの1つ又は複数の開口及び基部を有してもよい。
各容器110は、バーコード、スノーフレークコード(QRコード)、カラーコード、RFIDタグ、又はその上に位置付けられた他の型の識別マークなどの識別子120を有してもよい。識別子120は、充填前、充填中、又は充填後に容器110上に置かれてもよい。充填前に使用する場合、識別子120は、以下により詳しく記載されるようにその中に充填される原料の性質に関して充填ライン100に報告するために使用されてもよい。あらゆる型の識別子又は他の印が本明細書で使用されてもよい。充填ライン100は、識別子120を読み取ることができる1つ又は複数のセンサ125を有してもよい。センサ125は従来の設計からなってもよく、1つ若しくは複数の制御装置又は他の型の処理装置と連通してもよい。制御装置は、あらゆる型のプログラム可能な論理デバイスであってもよい。制御装置は局所及び/又は遠隔にあってもよい。
充填ライン100は、1つ又は複数の水回路130を含んでもよい。水回路130は、水源140から延在してもよい。水源140は、都市水源又はあらゆる型の従来の水道であってもよい。水回路130は、圧力調整器150のような多数の水分配デバイス、並びにブースタポンプ、逆止弁、保管タンク、及び濾過装置などの従来のデバイスを有してもよい。他の型の水分配デバイスがあらゆる順番で本明細書で使用されてもよい。
水回路130は、冷却機/カーボネータ160を含んでもよい。冷却機/カーボネータ160は従来の設計からなってもよく、それを通る水流を冷却するためのあらゆる型の熱交換装置であってもよい。1つ又は複数の冷却機/カーボネータ160が使用されてもよい。スティルウォータは、約50〜60プサイ(約3.4〜約4.1バール)で華氏約32〜約36度(摂氏約0〜約2.2度)に冷却されてもよい。冷却機/カーボネータ160は、二酸化炭素回路170と連通してもよい。二酸化炭素回路170は、従来の二酸化炭素タンクなどのような二酸化炭素源180を含んでもよい。二酸化炭素源180は、圧力調整器190及び圧力逃がし弁などのような他の型の従来のデバイスを介して冷却機/カーボネータ160と連通してもよい。圧力調整器190及び圧力逃がし弁は従来の設計からなってもよく、約70プサイ(約4.8バール)で二酸化炭素の流れを送達してもよい。炭酸水は、約50〜約100プサイ(約3.4〜約6.9バール)で華氏約32〜約40度(摂氏約0〜約4.4度)であってもよい。
水回路130は、冷却機/カーボネータ160からスティルウォータに対してスティルウォータ・ライン200に、又炭酸水に対して炭酸水ライン210に延在してもよい。スティルウォータ200は、流量計220、遮断弁230、及び他の構成要素を含んでもよい。スティルウォータ・ライン200の構成要素は、従来の設計からなってもよい。流量計220は、従来の針弁などであってもよい。遮断弁230は、従来の開閉電磁弁などであってもよい。スティルウォータ・ライン200は、スティルウォータ分注ヘッド240に延在してもよい。スティルウォータ再循環ライン250は、冷却されたスティルウォータを適切な温度に保つために、冷却機/カーボネータ160とスティルウォータ分注ヘッド240との間で使用されてもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
炭酸水ライン210も、同様に流量計260、遮断弁270、及び他の構成要素を含んでもよい。炭酸水ライン210の構成要素は、従来の設計からなってもよい。流量計260は、従来の針弁などであってもよい。遮断弁270は、従来の開閉電磁弁などであってもよい。炭酸水ライン210は、炭酸水分注ヘッド280に延在してもよい。炭酸水再循環ライン290は、冷却された炭酸水を適切な温度に保つために、冷却機/カーボネータ160と炭酸水分注ヘッド280との間で使用されてもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
充填ライン100は、甘味料回路300も含んでもよい。甘味料回路300は、異性化糖のような甘味料、及び/又は上記の例のような他のものを含んでもよい。甘味料回路300は、1つ又は複数の甘味料源310を含んでもよい。甘味料源310は、従来の2.5〜5ガロンのバッグインボックス(「BIB」)の容器又はあらゆる他の型の容器であってもよい。代替の甘味料源385は冷蔵されてもよく、非栄養性甘味料などのために使用されてもよい。甘味料の流れは、甘味料ポンプ320によってポンプ供給されてもよい。甘味料ポンプ320は、粘性流体をポンプ供給できる従来の加圧されたダイアフラムポンプなどであってもよい。甘味料ポンプ320は、二酸化炭素源180又は他の場所から二酸化炭素などの流れによって駆動されてもよい。従来の真空調整器330も使用されてもよい。
甘味料回路300は、それを通る甘味料の流れを計量するために制御されたギアポンプ340を含んでもよい。制御されたギアポンプ340は従来の設計からなってもよい。粘性流体をポンプ供給できる他の型の容積式デバイスも使用されてもよい。制御されたギアポンプ340は、その中の空気を取り除くために通気されてもよい。
甘味料回路300は、甘味料熱交換装置350も含んでもよい。甘味料熱交換装置350は、従来の設計からなってもよい。甘味料熱交換装置350は、冷却機/カーボネータ160から又は冷却流体の他の源からの冷却水の流れと連通してもよい。甘味料は、約0〜約35プサイ(約0〜約2.4バール)で華氏約32〜約40度(摂氏約0〜約4.4度)であってもよい。
甘味料回路300は、遮断弁370を介して甘味料分注ヘッド360に延在してもよい。甘味料分注ヘッド360及び遮断弁370は従来の設計からなってもよく、上記の構成要素に類似していてもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
スティルウォータ分注ヘッド240及び炭酸水分注ヘッド280は、互いに隣接して位置付けられてもよい。炭酸水分注ヘッド280は、逆圧ノズル380を含んでもよい。図2に示されたように、逆圧ノズル380は、逆圧充填ヘッド390を含んでもよい。逆圧充填ヘッド390は、流量計260及び遮断弁270を介して炭酸水ライン210と連通してもよい。又逆圧充填ヘッド390は、その上の二酸化炭素加圧ライン400及び遮断弁410を介して二酸化炭素源180とも連通してもよい。又逆圧充填ヘッド390はベントライン420も含んでもよい。ベントライン420は、圧力計430、圧力逃がし弁440、並びに流量計450及び遮断弁460などを含んでもよい。浸漬管470は、逆圧充填ヘッド390の下に延在してもよい。浸漬管470は、全体又は一部が傾斜してもよい。逆圧充填ヘッド390は、分注レール480の上下に駆動されてもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
充填ライン100は、マイクロ原料を分注するために多数のマイクロ原料タワー500を含んでもよい。あらゆる数のマイクロ原料タワー500が、その中にあらゆる数のマイクロ原料パッケージ510を備えて本明細書で使用されてもよい。図3に示された一実施形態では、マイクロ原料タワー500は、上積載部520及び下分注部530を含んでもよい。積載部520及び分注部530の一部又は全ては、その中で使用することを意図したマイクロ原料の性質に依存して撹拌されてもよい。この例では、各積載部520が8個の積載トレー540を有する6個のマイクロ原料タワー500が示されているが、あらゆる数が本明細書で使用されてもよい。各積載トレー540は、その中にマイクロ原料パッケージ510を含有してもよい。各マイクロ原料パッケージ510は、積載継手550などを介して積載トレー540に取り付けられてもよい。6個のマイクロ原料タワー500のそれぞれにおいて8個の積載トレー540を使用すると仮定すると、合計48個の異なるマイクロ原料が本明細書で使用され得る。あらゆる数の積載トレー540を備えたあらゆる数の原料タワー500が、あらゆる数のマイクロ原料を提供するために本明細書で使用されてもよい。別法として、あらゆる大きさの複数のホッパーがマイクロ原料と共に使用されてもよい。
分注部530は、積載部520が有する積載トレー540と同じ数の分注トレー560を有してもよい。各分注トレー560は、その中に分注ポーチ570を有してもよい。各分注ポーチ570は、ポーチ入口580及びポーチ出口590を有してもよい。各分注ポーチ570は、原料ライン600及びポーチ入口580を介して関連したマイクロ原料パッケージ510と連通してもよい。原料ライン600は、空気をシステムの中に導入することなくマイクロ原料パッケージ510を交換できるように、その上に三方弁を含んでもよい。従ってマイクロ原料パッケージ510内のマイクロ原料は、その中の充填レベルを維持するように関連した分注ポーチ570に流れる。マイクロ原料ポーチ570は、圧力パッド605上に位置付けられてもよい。圧力パッド605は、付与された力の変化に抵抗の変化を示すPolymer Thick Film(高分子厚膜)(PTF)センサなどであってもよい。又各分注ポーチ570は、ポーチ出口590を介して分注ポンプ610とも連通してもよい。分注ポンプ610は振動ポンプなどであってもよい。他の型の容積式ポンプが使用されてもよい。又逆止弁も使用されてもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
各マイクロ原料タワー500は、マイクロノズルヘッド620を含んでもよい。マイクロノズルヘッド620は、従来の熱可塑性物質から3D印刷されてもよく、又は従来の金属などから形成されてもよい。あらゆる分類の材料が本明細書で使用されてもよい。各分注ポーチ570は、分注ライン630及び分注ポンプ610を介してマイクロノズルヘッド620と連通してもよい。次に各マイクロノズルヘッド620は、多数の分注針650に取り付けた多数のマイクロ原料管640を有してもよい。各分注針650は、交換が容易であるためにルアーロック継手などを介してマイクロノズルヘッド620及び分注ライン630に取り付けられてもよい。分注針650は、容器110の口の中心に向かって分注するように傾斜されてもよい。環状構成が示されているが、あらゆる構成が本明細書で使用されてもよい。分注針650は、ステンレス鋼又は類似の型の材料から作成されてもよい。小さい空隙が分注針650と容器110との間に使用されてもよく、及び/又はマイクロノズルヘッド620は容器110の周囲に密封を形成してもよい。エアブラストが、マイクロ原料の液滴を吹き飛ばすために分注の間で使用されてもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
図1及び4は、マイクロ原料タワー500を単純化したバージョンを示す。この例では、単一部660は、マイクロ原料ライン600を介して分注ポンプ610及びマイクロ原料ノズルヘッド620と直接接触する、マイクロ原料パッケージ510及び継手550と共に使用されてもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
分注ライン630、分注管640、及び分注針650の大きさ及び数は変わってもよい。図5〜7に示されたように、例えば8個の分注トレー560を使用すると仮定すると、8個の分注ライン630が各マイクロノズルヘッド620に取り付けられてもよい。内径約0.03インチ及び外径約0.05インチの8個の分注針650は、内径約0.65インチの口を有する容器110を充填するのに使用するために、外径0.5インチ内に均等に離間されてもよい。分注針650の大きさ及び数は変わってもよい。図8は、16個の分注針650を備えたマイクロノズルヘッド620を示す。
図9及び10は、マイクロ/マクロノズルヘッド670の組合せを備えた更なる実施形態を示す。この例では、マイクロ/マクロノズルヘッド670の組合せは、中心マクロ原料ノズル680を中心に位置付けられた12個の分注針650を含んでもよい。あらゆる数の分注針650及びマクロ原料ノズル680があらゆる構成において本明細書で使用されてもよい。
図1を再度参照すると、スティルウォータ分注ヘッド240、炭酸水分注ヘッド280、甘味料ノズル360、及びマイクロ原料タワー500は、充填移動ライン690を中心に位置付けられてもよい。充填移動ライン690は、従来の連続した又は間欠的なコンベヤであってもよい。回転式充填機、スターホイール・ラインなども使用されてもよい。充填移動ライン690の速度は変わってもよい。複数のレーンが使用されてもよい。水ヘッド240、280、甘味料ノズル360、及びマイクロ原料タワー500を特定に位置付けることにより、よく混合された完成した飲料を提供する。マイクロ原料又はマクロ原料が水の前に加えられたら、飲料は過剰に発泡することがある。マクロ原料がマイクロ原料の前に加えられたら、マイクロ原料は完全に混合しないことがある。従って水、マクロ原料、及びマイクロ原料の順番は、発泡全体を低減するために見出されてきた。マクロ原料がマイクロ原料の後に加えられる場合、次いで容器の反転配置を使用して良好な混合を促進することがある。他の型の撹拌が本明細書で使用されてもよい。
使用時に、容器110は識別子120で印を付けられてもよい。識別子120は、充填移動ライン690に沿って容器110内に充填する飲料の性質を充填ライン100に表示してもよい。他の型の情報も連通されてもよい。容器110が充填移動ライン690に沿って前進すると、センサ125は識別子120を読み取ってもよく、充填ライン100は正確なレシピを決定してもよい。
スティルウォータ分注ヘッド240及び/又は炭酸水分注ヘッド280では、スティルウォータ及び/又は炭酸水は容器110に加えられてもよい。容器110が逆圧ノズル380の周囲に位置付けられた時、逆圧充填ヘッド390は、浸漬管470が容器110内にあり、逆圧充填ヘッド390がその上に密封を生成するように、分注レール480に沿って下降されてもよい。遮断弁410は、容器110を二酸化炭素で加圧するために開かれてもよい。遮断弁410は、容器110を十分に加圧するために一定時間開かれてもよい。圧力逃がし弁440は、圧力が所定の限度、この場合は約20プサイ(約1.4バール)を超す時、容器110を通気させてもよい。他の圧力が本明細書で使用されてもよい。
炭酸水ライン210は、次いで容器110を充填するために開かれてもよい。炭酸水の流れは、所定の容積を分注するために所定の時間、流量計260及び遮断弁270によって調節されてもよい。逆圧は、一定の流量を維持するように圧力逃がし弁440によって維持されてもよい。傾斜した浸漬管470は、過剰な発泡/噴出を防いでソーダ水の炭酸化を維持するために、側壁に沿って水を平滑に移動するように容器110の上部に水流を向ける。流量計450及び遮断弁460は、容器110を開通させるために使用されてもよい。流量計450は、容器110が減圧される速度を制御するように調節されるニードル弁であってもよい。容器110の開通が速過ぎる場合、ソーダ水は噴出して発泡することがある。容器110の開通が遅過ぎる場合、ソーダ水は発泡しないが循環時間は増加することがあり、全生産速度/効率は低減することがある。逆圧充填ヘッド390は、次いで上昇されてもよい。
従って逆圧ノズル380は、容器に蓋をする、又は別法により閉囲するまで充填している間、二酸化炭素の予想される損失を補完するために、完成した製品より高い炭酸化レベルに炭酸水を供給する。容器110は、逆圧ノズル380と蓋をする間の経過時間に所定の限度を有してもよい。所定の時間は約90秒程度であってもよい。
次いで充填移動ライン690は、容器110をマクロ原料ノズル360に前進させてもよい。加えるマクロ原料の量は、特定のレシピに従って制御されたギアポンプ340によって計量されてもよい。充填移動ライン690は、次いで容器110をマイクロ原料タワー500の一部又は全てに前進させてもよい。マイクロ原料は、加える飲料の特定のレシピに従って、あらゆるマイクロ原料タワー500由来のノズルヘッド620のあらゆる分注針650から加えられてもよい。あらゆる数のマイクロ原料が、あらゆる順番で加えられてもよい。充填移動ライン690は、次いで容器110を更なる処理のためにキャッパ又は別のステーションに前進させてもよい。
使用済みのマイクロ原料を交換するために中断することなく充填ライン100を作動可能に保つために、売り切れシステム700が使用されてもよい。図3に示されたように、売り切れシステム700は、マイクロ原料タワー500の分注部530における各分注トレー560内の各分注ポーチ570の下に位置付けられた圧力パッド605を使用してもよい。上記のように、圧力パッド605は、付与された力の変化に抵抗の変化を示すPolymer Thick Film(高分子厚膜)(PTF)センサなどであってもよい。図11に示されたように、売り切れシステム700は、特定の分注ポーチ570が約50%程度より少ない時に、LED表示又は他の型の表示を使用してもよい。売り切れシステム700は、製品が無い状態を防ぐために分注ポーチ570が約20%程度より少ない時に、遮断信号を充填ライン100に送信してもよい。次いでオペレータは、積載部520内の適切な積載トレー540に新しいマイクロ原料パッケージ510を追加してもよい。
売り切れシステム700は、使用したマイクロ原料の追跡を続けて積載部520内のマイクロ原料パッケージ510内に留めるために「燃料計」も使用してもよい。燃料計は、マイクロ原料の使用を概算するために分注ポンプ610又は他のパラメータの作動を追跡するソフトウェアであってもよい。燃料計は、空気の閉じ込め又は真空を抜くことを防ぐようにマイクロ原料パッケージ510の交換を確実に間に合わせる。甘味料回路300内の甘味料源310は、必要に応じて新しいバッグインボックス若しくは他の容器に接合可能な切替弁などを有してもよい。他の構成要素及び他の構成が本明細書で使用されてもよい。
動作中にあらゆる数の異なる飲料を生産する柔軟性は、従って充填ライン100を使用することにより個人向けの飲料ミックスを生産する能力を生み出す。例えば顧客は、6個の異なる飲料又は香味料を備えた個人向けの6個のパックの飲料を注文し、その6個のパックを家庭又は他の場所に送達させてもよい。図12は、本明細書に記載されることがあるように、電子商取引飲料システム705の例の概略図である。ステーション710では、顧客はウェブページ又はスマートフォンのアプリケーションを訪問し、所望の飲料パッケージミックスを選択して購入してもよい。顧客は、支払い、輸送、及び注文量などのサンプル情報を供給してもよい。ステーション720では、ユーザは、適切なレシピ、量、住所、画像、及び他の型の情報を決定してもよい。ステーション730では、ユーザは、ラベル上にその情報を印刷してもよい。換言すると、識別子110は容器ラベルの上に印刷されてもよい。ステーション740では、ラベルは容器110に添付されてもよい。ステーション750では、センサ125は識別子を読み取ってもよく、充填ライン110は適切なレシピを決定してもよい。ステーション760では、充填ライン100は所望の飲料を容器110に充填してもよい。ステーション770では、容器110は蓋をされ、又は別法により閉囲されてもよい。ステーション780では、注文は適切な手法で有効にされてもよい。ステーション790では、容器110は所与の注文において集約されて包装されてもよい。ステーション800では、更なる包装及び輸送ラベルが準備されてもよい。ステーション810では、注文は顧客に輸送されてもよい。他の異なる方法ステップがあらゆる順番で本明細書で使用されてもよい。例えば容器110には充填前又は充填後にラベルを貼ってもよい。上昇ステップなども使用されてもよい。
又様々な回路及びノズルも、レシピ要件に従って正確な注入容積を確保するために周期的に調整されてもよい。例えば第1の3個の分注針650はノズルヘッド620から取り除かれ、第1のマイクロ原料測定目盛り上の指定された場所に取り付けられてもよく、第2の3個の分注針650はノズルヘッド620から取り除かれ、第2のマイクロ原料測定目盛り上の指定された場所に取り付けられてもよい。分注ポンプ610は、公知の量を毎回測定された量で約3〜5回分注するために1度に1個を始動されてもよい。目盛りは各読み取りの間に風袋の重量を量ってもよい。平均が計算されてもよく、相関係数は、ポンプ曲線が各ポンプの更新した性能の反映に応じて調節され得るように計算されてもよい。又同様の較正方法が水及び甘味料ポンプに使用されてもよい。
従って電子商取引の飲料システム705内で充填ライン100を使用することにより、個人向け飲料パッケージミックスを生成するように、充填ライン100に例えば「COCA-COLA FREESTYLE(登録商標)」冷蔵飲料分注設備の柔軟性がもたらされる。個人向け製品は、次いで迅速で効率的な方式で顧客に直接送達されてもよい。従って充填ライン100は、公知の充填システムに通常関連した中断なしに、あらゆる数の異なる製品を生産してもよい。結果として、複数の飲料パッケージミックスは、その中に異なる製品を所望通りに生成されてもよい。
前述は、本出願及び得られた特許のある特定の実施形態のみに関することは明らかであるはずである。多数の変更及び修正が、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物によって定義されたように本発明の一般的精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によって本明細書で行われてもよい。

Claims (15)

  1. 多数の異なる飲料の1つを容器に充填するための充填ラインであって、
    炭酸水を前記容器に充填するために逆圧ノズルを含む水回路と、
    複数のマイクロ原料を前記容器に充填するために、前記逆圧ノズルの下流に位置付けられたその中に複数のマイクロ原料を備えた1つ又は複数のマイクロ原料タワーを含む、充填ライン。
  2. 前記逆圧ノズルを備えた移動ライン、及びそれを中心に位置付けられた前記1つ又は複数のマイクロ原料タワーを更に含む、請求項1に記載の充填ライン。
  3. 前記水回路は、スティルウォータ・ライン及び炭酸水ラインを含む、請求項1に記載の充填ライン。
  4. 前記炭酸水ラインは再循環ラインを含む、請求項3に記載の充填ライン。
  5. 前記逆圧ノズルは前記容器の中に延在する浸漬管を含む、請求項1に記載の充填ライン。
  6. 前記逆圧ノズルは、前記容器を中心とした垂直運動のためのレールを含む、請求項1に記載の充填ライン。
  7. 前記1つ又は複数のマイクロ原料タワーは、積載部、分注部、及びノズルヘッドを含む、請求項1に記載の充填ライン。
  8. 前記積載部は、複数のマイクロ原料パッケージを備えた複数の積載トレーを含む、請求項7に記載の充填ライン。
  9. 前記分注部は、複数の分注ポーチを備えた複数の分注トレーを含む、請求項8に記載の充填ライン。
  10. 前記複数のマイクロ原料パッケージは、前記複数の分注ポーチと流体連通する、請求項9に記載の充填ライン。
  11. 前記複数の分注ポーチは、前記ノズルヘッドと流体連通する、請求項9に記載の充填ライン。
  12. 前記ノズルヘッドは複数の分注針を含む、請求項1に記載の充填ライン。
  13. 前記分注部は売り切れシステムを含む、請求項1に記載の充填ライン。
  14. 前記1つ又は複数のマイクロ原料タワーの上流に位置付けられた甘味料ノズルを備えた甘味料回路を更に含む、請求項1に記載の充填ライン。
  15. 充填ラインに沿って飲料を容器に充填する方法であって、
    逆圧ノズルから炭酸水を前記容器に充填することと、
    前記容器を甘味料ノズルに前進させることと、
    甘味料を前記容器に充填することと、
    前記容器をマイクロ原料タワーに前進させることと、
    複数の投与針を介して1つ又は複数のマイクロ原料を前記容器に充填することを含む、方法。
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