JP2020534520A - 低温度で高感度なガスセンサ装置およびその製造方法 - Google Patents

低温度で高感度なガスセンサ装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020534520A
JP2020534520A JP2020515196A JP2020515196A JP2020534520A JP 2020534520 A JP2020534520 A JP 2020534520A JP 2020515196 A JP2020515196 A JP 2020515196A JP 2020515196 A JP2020515196 A JP 2020515196A JP 2020534520 A JP2020534520 A JP 2020534520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas sensor
zno
electrodes
nanowires
coplanar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020515196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7203439B2 (ja
Inventor
パンクエヴァ,ノハラ カイセド
パンクエヴァ,ノハラ カイセド
ルノーブル,ダミアン
ルトゥルク,ルノー
トーマン,ジャン−セバスチャン
Original Assignee
ルクセンブルク インスティトゥート オブ サイエンス アンド テクノロジー(リスト)
ルクセンブルク インスティトゥート オブ サイエンス アンド テクノロジー(リスト)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ルクセンブルク インスティトゥート オブ サイエンス アンド テクノロジー(リスト), ルクセンブルク インスティトゥート オブ サイエンス アンド テクノロジー(リスト) filed Critical ルクセンブルク インスティトゥート オブ サイエンス アンド テクノロジー(リスト)
Publication of JP2020534520A publication Critical patent/JP2020534520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7203439B2 publication Critical patent/JP7203439B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/12Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid
    • G01N27/125Composition of the body, e.g. the composition of its sensitive layer
    • G01N27/127Composition of the body, e.g. the composition of its sensitive layer comprising nanoparticles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y15/00Nanotechnology for interacting, sensing or actuating, e.g. quantum dots as markers in protein assays or molecular motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/0004Gaseous mixtures, e.g. polluted air
    • G01N33/0009General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment
    • G01N33/0027General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment concerning the detector
    • G01N33/0036General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment concerning the detector specially adapted to detect a particular component
    • G01N33/004CO or CO2

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

本発明は、ガスセンサ(2)を製造するための方法に関し、本方法は、2つの共面電極(6)を有する基板(4)を提供する工程と、ZnOナノワイヤネットワーク(8)を前記2つの共面電極(6)上に形成する工程とを含む。ZnOナノワイヤネットワーク(8)を前記2つの共面電極(6)上に形成する前記工程は、次のように実行される:液相連続成長法でZnOナノワイヤを合成し;前記合成されたナノワイヤを溶媒中に分散し;溶媒および電極上のZnOナノワイヤを含有する溶液をドロップキャストし;85℃より下の温度で溶液を乾燥する。本発明はまた、室温などの低温度で作動するガスセンサに関する。【選択図】図2

Description

本発明はガスセンサに関し、より具体的には、金属酸化物ガスセンサに関する。
金属酸化物(MOx)ガスセンサは高感度であることから、ガスセンサの中でも商業的に多用されている。通常室温で作動するガスセンサは適正使用としては感度が十分ではない。実際、MOxガスセンサの通常の感知原理は酸化還元反応に依存しており、結果としてこのガスセンサは、高温によってアクティベートされる必要があり、十分な感度を提供するためには、多くの場合100℃超の温度によってなされる。
従って、ヒーターを必要しない、室温でガスに対し高い感度を提供するガスセンサを提供すること、そしてそのようなガスセンサをアニーリングせずに製造する低エネルギーの方法を提供する必要性がある。
米国特許出願公開第2006/0102494号明細書では、ガスセンサを開示している。ガスセンサは、基板上に2つの別々の金属電極を備え、基板上に半導体薄膜が形成され、2つの金属電極を接続する。半導体薄膜は酸化亜鉛製、またはインジウムと混合した酸化亜鉛製であり、ナノワイヤの形態にある。ナノワイヤは、2つの予め設定された電極上に500℃超の高温で、直接気相合成によって合成される。このガスセンサの製造方法は、非常に高い温度を伴う。
米国特許第8443647号明細書では、例えば、ガスを検知するセンサ装置を開示している。センサはナノワイヤマット方法で接続された2つの電極を有している。ナノワイヤは金属酸化物であり、1280Kで気浴法により成長させている。室温などの低温度で高感度を有するガスセンサについては開示していない。
英国特許公開第2527340号明細書は、低温度でガスセンサを製造する方法およびそのガスセンサを電力経済的に製造する方法を開示している。方法には、溶媒にコマーシャルナノワイヤの入った溶液を提供し、少なくとも2つの電極のセットに溶液を滴下する工程を含む。次に、ナノワイヤの配置にオーダーを提供するために電極にAC電圧が印加される。このガスセンサの製造方法には誘電泳動工程が伴う。しかし、このガスセンサを紫外光に曝すことで、ガスセンサの室温での感度を得ることができる。
英国特許公開第2495074号明細書は、アニーリング(110〜1000℃)することにより、ZnOナノワイヤを高温で製造する方法を開示している。ナノワイヤはガスセンサを製造するために使用される。ガスセンサは400℃超の温度で試験されている。このZnOのナノ粒子を合成する方法は非常に高い温度を伴い、ガスセンサは高温でのみで感度を示す。
国際公開第2008/153593号は、2つの別々の電極およびこの2つの電極間のギャップを埋める官能化されたナノ物質を含むガスセンサを開示している。ナノ物質はZnOナノ構造であり得る。ナノ構造ネットワークを形成するために、ナノ物質の懸濁液を電極の上に堆積させる。ナノ構造ネットワークは、ナノセンサチップを形成するために金属酸化物ナノ粒子をナノ物質ネットワーク上に電着させることによって官能化させ、高温にてアニーリングが実施される。このガスセンサを製造する方法は、高温を伴い、文献には低温でガスセンサが作動することは開示されていない。
Caicedo.N etal.,CrystEngComm,2016,18,5502−5551では、ZnOナノワイヤを合成する方法が開示されているが、低温で作動するガスセンサについての開示およびそのようなガスセンサの製造方法は開示されていない。
米国特許出願公開第2006/0102494号明細書 米国特許第8443647号明細書 英国特許公開第2527340号明細書 英国特許公開第2495074号明細書 国際公開第2008/153593号
Caicedo.N etal.,CrystEngComm,2016,18,5502−5551
本発明は、上述した先行技術における欠点の少なくとも1つの技術的課題を解決する。より具体的には、本発明は、技術的課題において、追加のヒートシステムを必要とせずに、室温など低温度で高い感度を有するガスセンサを提供する。本発明はまた、技術的課題において、係るガスセンサを製造するシンプルで低コストの方法を提供する。
本発明はガスセンサの製造方法に関し、本方法は、2つの共面電極を有する基板を提供する工程と、2つの電極上にZnOナノワイヤネットワークを形成する工程とを含み、2つの電極上にZnOナノワイヤネットワークを形成する工程は次のように実行される:a)ZnOナノワイヤを液相連続成長法で合成し、b)合成されたナノワイヤを溶媒に分散し、c)溶媒と電極上のZnOナノワイヤを含む溶液をドロップキャストし、d)85℃より低い温度で溶液を乾燥させる。
好ましい実施形態によると、ZnOナノワイヤを合成する工程aは、後続するサブ工程を含む:a)等モルの塩化亜鉛およびヘキサメチレンテトラミンを水に溶解した溶液を調製する工程、b)溶液を70℃〜90℃の温度、好ましくは85℃の温度で加熱する工程、c)加熱しながら、100分ごとに等モルの塩化亜鉛およびヘキサメチレンテトラミンを溶液に添加する工程。
好ましい実施形態によると、ZnOナノワイヤを合成する工程a)は、攪拌下にて、好ましくは350rpmで実行される。
好ましい実施形態によると、サブ工程c)は、少なくとも1回、好ましくは2回繰り返される。
好ましい実施形態によると、ドロップキャストする工程c)は、50μLのZnOナノワイヤ溶液の液滴を電極上に堆積させる。
好ましい実施形態によると、ドロップキャストする工程c)および乾燥させる工程d)は、少なくとも1回、好ましくは2回、一緒に繰り返される。
本発明は、また、基板、基板上の2つの電極、2つの電極上のZnOナノワイヤネットワークを含むガスセンサに関し、ZnOナノワイヤネットワークのZnOナノワイヤは表面上にHMTA、NHおよび/またはNHを有する。
好ましい実施形態によると、電極は金属製であり、好ましくは、金製である。
好ましい実施形態によると、各ZnOナノワイヤは0.5μmより上および/または20μmより下、好ましくは、3μmの長さを有し、20nmより上および/または500nmより下、好ましくは、250nmの直径を有する。
好ましい実施形態によると、各電極は、10nmより上および/または200nmより下、好ましくは、50nmの厚さを有する。
好ましい実施形態によると、各電極は、2μm〜5000μm、好ましくは、1000μm〜1100μm、より好ましくは、1050μmの長さを有する。
好ましい実施形態によると、電極は交互嵌合している。
好ましい実施形態によると、交互嵌合した電極は、相互嵌合したフィンガを有し、相互嵌合したフィンガは、2〜100μm、好ましくは、20μmのギャップで互いに離隔している。
本発明は、また、Oおよび/またはCOを検知するためのガスセンサの使用に関し、当該ガスセンサは本発明によるものである。
好ましい実施形態によると、検知は、0℃〜100℃の温度で実行される。
以下の説明では、「装置」という用語は本発明のガスセンサを指す。
本発明は特に、本発明のガスセンサが室温などの低温度で高い感度を示すことが興味深い。本発明のガスセンサは、高温を用いて作動させる必要がなく、従って自律型である。従って本発明は、エネルギーに合理的である。本発明によりガスセンサの製造方法は、熱的エネルギーを必要とせず、従って経済的である。本発明によりガスセンサの製造方法は、実行するのも複雑ではない。
本発明によるガスセンサの平面図を例証する。 図1で例証される本発明のガスセンサの概略断面図である。 空気アニーリングされたZnOナノワイヤの特徴を示す。 ArアニーリングされたZnOナノワイヤの特徴を示す。 アニーリングされたZnOナノワイヤの特徴を示す。 固定バイアスおよび大気圧で5%の酸素に対するガスセンサの反応を示す。 異なる濃度の酸素に対するガスセンサの反応のI−V特性を示す。 酸素ガス濃度による本発明のガスセンサの抵抗の変化を示す。 固定バイアス電圧5Vで、異なる温度における5%の酸素濃度に対する、本発明のガスセンサの反応の進展を示す。 異なる温度における5%の酸素濃度に対する、本発明のガスセンサの反応のI−V特性を示す。 異なる温度における5%の酸素濃度に対する、本発明のガスセンサの反応のダイナミックセンシング特徴のアレニウスプロットを示す。 アニーリング条件下における5%の酸素濃度に対する、ガスセンサの反応のI−V特性を示す。 室温および5Vの固定電圧で、1000pm濃度のCOに曝された、本発明のガスセンサのダイナミックセンシング特徴を示す。 室温で異なるCO濃度に対する本発明のガスセンサのI−V特性を示す。 異なる温度および5Vの固定電圧で、1000pm濃度のCOに曝された、本発明のガスセンサのダイナミックセンシング特徴を示す。 異なる温度で1000pm濃度のCOに曝された本発明のガスセンサのI−V特性を示す。 異なる温度における1000pm濃度のCO下での本発明のガスセンサのダイナミックセンシング特徴のアレニウスプロットを示す。 アニーリング条件下で1000pm濃度のCOに曝された本発明のガスセンサのI−V特性を示す。 室温にて真空で計測されたガスセンサのI−V特性を表す。 四角形状の電極を例証する。 堆積された(本発明の方法に従う)およびアニーリングされたAR試料に対する電極とのジオメトリ(L、W)nNgbおよびRsパラメータ挙動を示す。 室温にて真空下でのZnOナノワイヤネットワーク−ベースの薄膜のI−V特性を表す。 −20V〜20Vの非線型挙動の計測値と異なる室温にて真空で計測されたI−V特性を表す。 異なる装置ジオメトリについて、温度の関数としてのI1およびI2の値、ならびに指数法則によるフィット値を表す。 接触ジオメトリ(L、W)とA(電流)およびφ(ポテンシャル障壁)パラメータ挙動を表す。 0〜20%の異なる酸素濃度下におけるZnOナノワイヤネットワークベースの薄膜のI−V特性を表す。計測された装置はL(電極間のギャップ)=20μmおよびW(電極幅)=300μmに対応する。 図25で実行されたI−V特性から得たフィットパラメータの要約表である。 300Kで計測された、フィットパラメータから計算された図6から得た酸素ガス濃度と直列抵抗変動を表す。 300Kで計測された、フィットパラメータから計算された図6から得た酸素ガス濃度とIおよびIの変動を表す。
図1および図2はそれぞれ、本発明におけるガスセンサ2の平面図および断面図を例証する。ガスセンサは、2つの共面電極を有する基板を提供すること、および2つの電極にZnOナノワイヤネットワークを形成することにより製造される。
本発明のガスセンサ2は、基板4を含み、堆積された2つの共面電極6をその上に有する。2つの電極6は分かれている。ガスセンサ4は、2つの電極を接続するZnOナノワイヤのネットワーク8を含む。ZnOナノワイヤネットワークは図2のみに表示されている。
任意の基板を使用することができる。基板は、好ましくは、シリコン製であり、電極と接するSiOの絶縁層を含む。
電極6は、金属製であり、好ましくは、金製である。本発明の好ましい実施形態によると、2つの電極は交互嵌合している。電極6は、交互嵌合しているフィンガ/指/プローブ10を含む。各フィンガ10は、5μmより上および/または5000μmより下の、好ましくは、1000μm〜1100μmの長さを有し、より好ましくは、各フィンガの長さは、1050μmである。フィンガ10は、2μmよりも上および/または100μmよりも下の、好ましくは、15μm〜25μmのギャップgで互いに離間しており、より好ましくは、ギャップは20μmである。
電極6は、電子ビーム金属蒸発反応器を用いて堆積することができる。交互嵌合した電極は、リフトオフプロセスにより得ることができる。リフトオフプロセスは、超音波処理下にてアセトン内で実行することができる。チタン層などの接着層を用いて電極を堆積することができる。接着層は、3nmより上および/または8nmより下、好ましくは、5nmの厚さを有することができる。電極は、好ましくは、200nmより下、好ましくは、50mmの厚さを有することができる。
ネットワークの各ZnOナノワイヤは、0.5μmより上および/あるいは20μmより下、好ましくは、3μmの長さ、ならびに/または20nmより上および/あるいは500nmより下、好ましくは、250nmの直径を有することができる。
2つの電極6は、それぞれ2つの電極パッド12に接続されている。2つのパッドは、辺長が3mmの四角形状のパッドであり得る。
ZnOナノワイヤネットワークの形成は、液相連続成長法でZnOナノワイヤを合成する、工程a)を含む。塩化亜鉛(ZnCl)およびヘキサメチレンテトラミン(C12−HMTA)が前駆体として使用される。前駆体は1M(mol/L)の2つの別々の溶液として調製される。
合成ZnOナノワイヤを合成することは、塩化亜鉛およびヘキサメチレンテトラミンを水に溶解した溶液を調製する、第1のサブ工程a)を含み、塩化亜鉛およびヘキサメチレンテトラミンは等モルである。より具体的には、塩化亜鉛10mMを水に溶解した100mLの溶液、およびヘキサメチレンテトラミン10mMを水に溶解した100mLの溶液を調製する。この2つの溶液は、10mMで各溶液を得るために、それぞれ1Mの塩化亜鉛および1Mのヘキサメチレンテトラミン(Sigma Aldrichより)を100mLの水、より具体的には、MilliQ水(18.2MW cm)と、別々の容器内で混合して調製される。次に、2つの溶液は水に溶解され1つの溶液を得る。溶液を70℃〜90℃の温度、好ましくは、85℃で加熱する(サブ工程b))。ナノワイヤの合成をサイクルするために、ZnOナノワイヤを合成する工程a)は、加熱しながら、100分ごとに等モルの塩化亜鉛およびヘキサメチレンテトラミンを溶液に添加するサブ工程c)を含む。各量のモル濃度は、好ましくは、サブ工程a)のものと同じである。より具体的には、溶液を加熱しながら、100分ごとに10mMでヘキサメチレンテトラミン1mLおよび10mMで塩化亜鉛1mLが溶液に添加される。サブ工程c)は、PEG(ポリエチレングリコール)の添加を含むことができる。PEGは、好ましくは、5%より下、より好ましくは、2%の濃度で添加される。サブ工程c)は、少なくとも1回、好ましくは、2回繰り返される。有利には、サブ工程c)は、2回繰り返される。合成は、磁気撹拌の下、好ましくは、350rpmで、かつアルゴン条件下で実行された。
合成工程の後、方法は、ZnOナノワイヤを溶媒に、好ましくは、水に分散する工程b)を含む。ZnOナノワイヤは、また、アルコール、例としてエタノールに分散することができる。
次に、ドロップキャストする工程c)が、電極間ギャップを埋めるために、分離した2つの電極上で実行される。ドロップキャストする工程は、2つの電極上に、溶媒とZnOナノワイヤを含有する50μLの溶液の液滴を堆積することを含む。ドロップキャストした後、続いて溶液は、工程d)にて85℃より下の温度にて乾燥される。有利には、溶液は、蒸発により室温(20−30℃)で乾燥される。ドロップキャストする工程c)および乾燥する工程d)は少なくとも1回、好ましくは、2回一緒に繰り返される。溶液の3つの液滴を電極上にドロップキャストすることで、ナノワイヤの間が接合されたZnOナノワイヤネットワークベースの薄膜の形成を可能にする。このナノワイヤを堆積する方法は、ZnOナノワイヤネットワークにおける凝集の形成を防ぐ。
これらのガスセンサを製造する方法は、シンプルであり高温を必要としない。
上述した方法により得られるZnOナノワイヤネットワークの熱的アニーリングは、異なる条件下において実行された(空気、Ar、Hアニーリング)。
空気アニーリングされたZnOナノワイヤ
結果は図3にて報告される。図3aは、1時間の異なる温度における環境条件下(空気)の試料の形態および結晶質の特徴を示す。図3aは、100℃、200℃、250℃および300oCで1時間アニーリングされた、ナノワイヤの成長状態のままのZnOナノワイヤのSEM画像を示す。アニーリングの温度を上昇させるのは、伝導性の向上を目的としており、空気での向上がそれ以上観察されなくなった時点で、温度に関しては研究されない。空気の場合は、最大250℃のアニーリングまで向上が観察されたが、その後伝導性はそれ以上向上しなかった。SEM画像からは、空気条件下で、非アニーリング試料(堆積状態のまま)と比較して、100℃、200℃および250℃で観察された形態に変化は見られず、温度を250℃よりさらに増加させた場合、いくつかのナノワイヤに剥離が見られ、ZnO表面がナノワイヤ自体から剥がれている。図3bは、異なる温度での正規化された試料のXRD分析を示し、アニーリング後ZnOのウルツ鉱型構造が保存された後、スペクトルは好適な方向がないことを示す。このXRDパターンは、いくつかのお互いに対して、特に入射X線ビームに対してランダムに配向したナノワイヤ薄膜平均シグナルの結果である。図3cおよび図3dは、試料をアニーリングした場合の可視フォトルミネセンス挙動と比較するために、UVピークに関する、正規化フォトルミネセンス(PL)のスペクトルを示す。次に可視ピークのUVピークに対する面積比が分析のために計算される。ZnO PLスペクトルは、610nmを中心としてドミナント橙色発光を示し、堆積状態のままの試料において、300nmの波長で光励起に応じて、380nmで弱いUV放出が観察された。試料がアニーリングされる場合は、このUV放出は増加し、そのため、図3dの2つのピークからの比率は空気アニーリングでは常に減少する。ZnOに関する以前の研究では、520nmでの緑色発光ピークが報告されており、酸素欠乏に関連する欠陥の原因とされている。橙色発光は介在性の酸素イオンによるものである。
ArアニーリングされたZnOナノワイヤ
試料を1時間異なる温度で一定のアルゴンフローの下でアニーリングされた。その結果が図4で報告される。図4aは、100℃、200℃、300℃および400℃で1時間アニーリングされたナノワイヤの成長した状態のままのZnOナノワイヤのSEM画像を示す。アニーリングの温度を上昇させるのは、伝導性の向上を目的としており、Arでの向上がそれ以上観察されなくなった時点で、温度に関しては研究されない。Arの場合は、最大300℃のアニーリングまで向上が観察されたが、その後伝導性はそれ以上向上しなかった。SEM画像からは、非処理の試料と比較して、100℃では変化は観察されず、Ar下で、温度を100℃よりさらに増加させた場合、空気下でのアニーリングされた試料における既に詳述され見られた剥離挙動がまた観察され、剥離は高温によるZnOナノワイヤから不安定になることが原因であることが確認された。一定のアルゴンフローの下でアニーリングされた試料もまた、ナノワイヤの堆積した状態のままでは存在しない、多孔質の外観を示した。この現象は文献の中でも観察されており、空孔拡散機構によるカーケンドール効果として知られている。拡散は、原子が、隣接した格子サイト上の原子と位置を切り換えることにより移動する直接原子交換機構により、または原子が空格子サイト内に動き位置を切り換える格子空孔が関わる他の可能性により起こり得ると容認されている。結果として、この効果により、細孔の存在は、拡散中の形成される材料に定まる。空孔が材料中の安定性に実在する場合、空孔を拡大して材料上に細孔を作る均衡を復活させることができる。
図4bは、異なるアニーリング温度下で、一定のアルゴンフローの下での試料の正規化XRD分析を示し、ZnOのウルツ鉱型構造はアニーリング後も保たれている。試料をアニーリングした場合の可視フォトルミネセンス挙動を比較するために、図4cおよびdは、UVピークに関する正規化PLスペクトルを示す。可視ピークのUVピークに対する面積比が分析のために計算される。ZnO PLスペクトルは、610nmを中心としてドミナント橙色発光を示し、堆積状態のままの試料において、300nmの波長で光励起に応じて、380nmで弱いUV放出が観察された。試料がアニーリングされる場合は、このUV放出は増加し、そのため、図4dの2つのピークからの比率は空気アニーリングでは常に減少する。この傾向は最大400℃の温度に至るまで観察され、細孔が現れた場合、この場合では、以前のアニーリングおよび低温度と比較して、ピーク下面積比はかなり増加する。カーケンドール効果による細孔の存在から発生する大幅な酸素の空孔は、ZnOナノワイヤの欠陥の相当な増加を見せ、欠陥の挙動を明らかにする可視ピークをもたらし、なぜこの比が増加したのかを説明する。
アニーリングされたZnOナノワイヤ
試料は、1時間異なる温度にて、5%の水素および95%の窒素からなるガスの下でアニーリングされた。その結果を図5に報告する。図5aは、200℃、300℃、350℃および400℃で1時間アニーリングされた、ナノワイヤの成長状態のままのZnOナノワイヤのSEM画像を示す。アニーリングの温度を上昇させるのは、伝導性の向上を目的としており、Hでの向上がそれ以上観察されなくなった時点で、温度に関しては研究されない。空気の場合は、最大350℃のアニーリングまで向上が観察されたが、その後伝導性はそれ以上向上しなかった。SEM画像からは、非処理の試料と比較して、100℃では変化は観察されず、H下で、温度を100℃よりさらに増加させた場合、空気下およびAr下でアニーリングされた試料における既に詳述され見られた剥離挙動がまた観察され、改めて、剥離は高温によるZnOナノワイヤから不安定になることが原因であることが確認された。H雰囲気下でアニーリングされた試料もまた、Ar雰囲気下でアニーリングされた試料と同様に細孔質の外観を示したが、SEM画像から、細孔が異なることが観察された。細孔は均一ではなく丸い形状をしている。しかしながら、温度または水素濃度が増加すると、細孔は観察されないものの、完全に減少したナノワイヤであり、これは図4でかつて示されたもののようにナノワイヤが細孔質であった、高温でZnOナノワイヤをアニーリングした時には生じなかった結果である。従って、H下で存在する細孔は、カーケンドール効果以外では、ZnOナノワイヤの悪化の始まりによるものである。図5bは、異なるアニーリング温度下、Hガス下で、アニーリング後にZnOのウルツ鉱型構造が保たれている試料の正規化XRD分析示す。図5cおよび5dは、試料をアニーリングした場合の可視フォトルミネセンス挙動と比較するために、UVピーク関する、正規化PLのスペクトルを示す。次に可視ピークのUVピークに対する面積比が分析のために計算される。ZnO PLスペクトルは、200℃および300℃でアニーリングされた、堆積状態のままの試料の、610nmを中心としたドミナント橙色発光、および高温でアニーリングした試料の520nmを中心とした緑色発光を示し、300nmの波長を有する光励起に応じて、380nmでのUV放出が観察された。試料がアニーリングされる場合、UV放出は増加し、そのため、図5dの2つのピークからの比率は200℃および300℃でのHアニーリングでは常に減少する。この傾向は、その後、緑色発光が検出される最大300℃の温度に至るまで観察され、ZnOに関する以前の研究では、520nmでの緑色発光ピークが報告されており、酸素欠乏に関連する欠陥の原因とされている。橙色発光は完全に理解はされてはいないが、この発光に介在性欠陥が大きく関わっていることは容認されている。H条件下、低温度でアニーリングされた試料は、介在および空孔に関連した橙色関連可視発光を減少する。試料が高温度でアニーリングされた時に、520nmを中心とした新しいピークの存在が現れることは、ZnOナノワイヤ上の酸素空孔が作られることにより説明される。カーケンドール効果も、H濃度またはこれらの細孔の拡張によってより高い温度に長時間暴露された後にナノワイヤが崩壊する原因になり得る。さらに、これは新たな欠陥(酸素空孔)が作られることから、300℃超の温度においてピーク下面積がなぜ増加するのかを理解するのに役立ち得る。
ガスセンサ特性の分析
以下の試験では、使用された基板はウエハおよびSiO層を含む。SiO層は270nmの厚さを有する。ウエハは0〜20mOhm.cmの抵抗力を有し、p型のホウ素がドーピングされたシリコン基板ウエハである。金製の交互嵌合電極が使用され、それぞれ300μmの幅を有する。電極間のギャップは20μmである。
に対するガスセンサの感度を試験する。
図6は、固定バイアスおよび気圧での5%の酸素に対する本発明のガスセンサ装置の反応を示す。装置の反応を安定させるために、ガスセンを100%の窒素下に100秒間放置した。その後、装置を1時間酸素に暴露した。酸素に曝した後、センサを100%の窒素下に置き、抵抗の減少をもたらす吸収された酸素を離脱させる。計測を5Vでの固定バイアス、および室温(300K)下で実行した。ガスに対する反応は、窒素ガス(Ro)下で室温である中立条件で、試験(Rg)されるガスに暴露された抵抗に対する相対抵抗比により定義される。
ガスセンサまたは装置の酸素離脱による回復は、回復し、初期の状態に達するまでに、少なくとも2倍の反応時間を要する。結果は室温でのガス酸素に対して装置の高い感度を示す。
酸素濃度の影響
図7は、室温での異なる酸素濃度に対するガスセンサ反応のI−V特徴を示す。結果は、酸素濃度が増加すると、室温であっても酸素に対するガスセンサの感度が増加することを示す。100%窒素下での暴露と比較して酸素ではセンサ抵抗が増加する。
同条件下でのガスセンサの抵抗の変化は、装置の抵抗はより低い濃度の酸素に暴露された時に減少することを示している(図8)。これらの結果は、酸素に暴露されたZnOの典型的な反応に従っている。
温度の影響
図9は、電圧5Vの固定バイアスで異なる温度における5%濃度の酸素に対する、本発明による装置の反応の発展を示す。300K、330K、360Kの温度の反応特性時間(t)は、それぞれ1952秒、1403秒、1177秒であり、300K、330Kおよび360Kの温度の回復特性時間(t’)は、それぞれ3561秒、2381秒および1923秒である。結果は、高温度で反応が増加し、よって運転温度で抵抗が増加することを示す。
図10は、5%酸素で異なる反応温度に対するガスセンサのI−V特徴を示めす。図10は、曲線を示している。温度の機能として反応が増加し、よって温度と共に抵抗が増加する。
図11は、5%濃度の酸素で異なる温度下でのガスセンサの動的特性のアレニウスプロットを示す。活性化エネルギーは、図11のグラフのスロープ=Ea/Kから決定される。装置の酸素に対する反応の活性化エネルギーは、0.08eVであり、酸素から回復する活性化エネルギーは、0.098eVである。ZnOナノワイヤ酸化について得られた低活性化エネルギーは、0.6〜5eVとされるZnO構造についてのほとんどの活性化エネルギー値よりも小さい。この結果は、室温などの低温度でのガスセンサの感度が良好であることを説明する。
アニーリング雰囲気の影響環境
他3つのガスセンサを製造し試験した。空気アニーリング、アルゴンアニーリングおよびH(5%Hおよび95%N)アニーリングにて、成長した状況のままのナノワイヤ装置センシング機構が比較される。これらのセンサは、前述したとおり、250℃で1時間実行された、異なるアニーリング雰囲気でのナノワイヤベースのネットワークを基にしている。
図12は、気圧で5%の酸素に対する異なる3つのセンサの1時間後のI−V特徴を示す。分析された試料は、異なる処理がされたナノワイヤを含有するため、ナノワイヤ−ネットワークベースの薄膜は全ての試料で平等である保証はできず、正確な比較はできない。異なる処理と異なる温度におけるそのセンシング機構への影響を推定するために、100%の窒素で5Vの試料と5%の酸素に暴露されたときの比率を計算する。堆積した状態のまま、空気アニーリングされた試料、Arアニーリングされた試料およびHの比率はそれぞれ3.71、4.97、11.89および2.22である。この比率は、300Kでの、各試料に対する酸素ガス分子の影響を示す関数である。この関数は、堆積した状態のままのナノワイヤと比較して、アルゴンおよび空気アニーリングされた試料では高く、Hアニーリングされた試料では小さい。この結果への説明が、図10、12で観察されおり、得られた比率は、アニーリングされた試料のナノワイヤネットワークジャンクション上の有機残渣(HMTA、NH、NH、および/またはNH )の離脱であり得、堆積した状態のままの試料よりも優れた反応であることを説明する。アルゴンでアニーリングされた試料は、最も高い比率を示し、酸素ガスに対する反応を増加させる酸素空孔などの欠陥の形成を暗示し、前述された400℃でのアルゴンでアニーリングされた試料につていのPL特性により解釈することができる。それでも、Hは、ZnOナノワイヤ表面に結合された有機残渣(HMTA、NH、NH、および/またはNH )を除去し得るが、しかし、反応が減少していること、および前述した(H下でのアニーリング)の結果に基づくと、それはカーケンドール効果により高温度で分解したところからである。従って、ナノワイヤベース薄膜はすでに分解されていた可能性があり、酸素ガス分子に対するセンシング反応を減少させる可能性がある。
COに対するガスセンサの感度を試験する。
時間関数として1000ppmのCO濃度に対する反応が記録され、結果を図13に示す。センサを600秒間100%の窒素下に放置して反応を安定させ、次に1時間、1000ppmのCOに暴露した。COに暴露した後、ガスセンサを80%の窒素および20%の酸素と定義される空気下に放置した。計測を5Vでの固定バイア下で実行した。結果は、室温(300K)でCOに対する、ガスセンサの良好な感度を示した。
CO濃度の影響
室温(300K)で、異なるCO分子濃度についてのガスセンサのI−V特徴を試験した。結果は、図14で示される。センサがCO分子に暴露された時に抵抗が減少する。センサがより低いCO分子濃度に暴露された時に抵抗が増加する。
温度の影響
ガスセンサ感度における温度の影響を、気圧にて以前行った通りに試験した。結果を図15に示す。本発明によるセンサの反応特性時間(t)は、300K、330K、360Kの温度について、それぞれ112002秒、4867秒、2540秒であり、回復特性時間(t’)は、300K、330Kおよび360Kの温度について、それぞれ813秒、535秒および446秒である。温度が増加するときに、反応および回復時間は減少する。従って、CO検知は温度が増加した時に向上する。
図16は1000ppmのCO濃度について異なる温度に対するガスセンサのI−V特徴を示す。温度の増加が観察されると、大きく抵抗が減少する。低い動作温度では、ガス分子は表面に吸収された酸素種と反応するだけの十分な熱エネルギーを持たないため、COに対する膜の反応は化学反応の速度に制限を受ける。
図17は、ガスセンサをCOに暴露さながら動的センシング中に得た値に基づいたアレニウスプロットを示す。COに対するガスセンサの反応する活性化エネルギーは0.236eVであり、20%の窒素下でCOから回復する活性化エネルギーは0.097eVである。図117のフラフのスロープ=Ea/Kから活性化エネルギーを決定した。文献で報告されている活性化エネルギーは0.9〜2eVを含む。よって、装置の活性化エネルギーは文献で報告されているものよりも低い。反応と回復の活性化のエネルギーの違いは、酸素ガスと比較して、COに対して反応時間がより長いことを説明できる。
アニーリング雰囲気の影響
酸素ガス分子下での同様の調査が、センシング機構ZnOナノワイヤにおける欠陥の影響を分析するために、1000ppmのCO下で実施された。図18は、3つの異なるセンサの、1時間後の気圧での1000ppmのCOに対するI−V特徴を示す。COは還元ガスであることから、5Vでの初期測定値に対するCOに曝された時点に測定された電流の比率が考慮される。堆積状態のまま、空気でアニーリングされた試料、arでアニーリングされた試料およびHの比率は、それぞれ5.17、1.8、2.04および2.82である。この比率は、300KでCOガス分子に暴露された時点でどのように抵抗が減少するかを示す関数であり、3つのアニーリング試料の関数は堆積状態のままのナノワイヤよりも小さく、これがCOセンサとして使用するのにより好適であることを示している。
電気輸送分析
ジャンクションに接触した2つの半導体境界面は、電圧が印加された時に、オーム挙動またはショットキー挙動の一方を有する。非線形I−V特徴は、ナノワイヤのn型半伝導性ZnO粒子から構成させる微細構造に強く起因するとほぼ容認されており、したがって、ショットキー接触を作る。
非線形粒子薄膜における最新の提案に基づいて、発明による方法を使用するZnOナノワイヤネットワークベース電気輸送のための伝導モデルが提案され、該方法は、伝導性がポテンシャル障壁(粒子―粒子障壁)および障壁高さの関数としてその指数挙動本が制御される。この方法では、本発明により方法を用いて得られるガスセンサのZnOネットワーク適正化およびその性能に関する結論を出すために、ZnOナノワイヤ膜のジャンクション特性およびその抵抗が研究される。
カーカフ法が適用される:
式中、Uは、合計電圧であり、伝導性はナノワイヤ−ベース薄膜上のナノワイヤジャンクション(Ngb)の数およびそれ自体の接触抵抗およびナノワイヤ抵抗寄与を含む直列抵抗(Rs)によることを示している。
フィット
図19は、室温で真空にて計測されたガスセンサのZnOネットワークのI−V特徴表し、障壁熱電子放出の関係を障壁にフィットさせ、この式の2つの項は2サイドジャンクション(負および正電圧)に相当し対称形のジャンクションをシミュレーションする。
式中、
1、2は、ZnOからのリチャードソン定数の電流依存性の振幅であり、ジャンクションベース薄膜の項仮定の有効面積nは、理想的なショットキー障壁からのダイオードの逸脱を表す数字である理想因子であり、n=1であり、Kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは伝導(電子)を支配する電荷であり、φは粒界ポテンシャル障壁であり、IおよびVは測定された電流および印加された電圧である。方程式(2)の一方は、次のランベルトのW関数を使用して解くことができることが文献では広く知られている。
方程式(3)は、薄膜上の所与のジャンクション数についてのIおよびV間の非線形属性を与える。この関係は本発明によるガスセンサの集計された実験データのためのフィットとして使用される。
第一のフィットから、図19で現れるデータは方程式(4)を使用してフィットされ、これは所定のコンタクトジオメトリの関数として、いくつかのパラメータの挙動を決定することができる。期待される過程は以下のように説明される。
a.より多くのジャンクションが作られ、最短(横)ジャンクションのパスが寄与すると考えられているので装置の接触幅(W)に独立しているため、粒界数掛ける理想因子は電極(L)の間のギャップにより影響を受ける。
b.より大きい電流がナノワイヤジャンクションから可能なため、寄与が減少するため、装置の直列抵抗は、Wと逆依存し、Lとはしない接触抵抗により支配される。ナノワイヤ抵抗自体は、横パスのみが伝導率に寄与する可能性が高いため、Lと依存し、Wとはしない。
ZnOナノワイヤネットワークベースセンサのI−V特徴を、低温の2つのプローブステーションを使用して一次真空条件(10−3mbar)下で得た。以前の交互嵌合電極の代わりに、四角形状の電極が使用される。四角形状の電極は図20で示されている。2つの電極間のギャップ(L)が2〜20μmで変化し、電極幅(W)が10〜300μmで変化するところで、電極のジオメトリは変更された。各電極6’はパッド12’に接続される(図15)。
異なる装置から収集したデータを、関係(4)を用いてフィットして、上述の仮説に当てはめるように電極ジオメトリによるnNgbおよびRsパラメータを得た。図16の上部左右のパネルは、成長した状態のまま(本発明による方法で堆積された)およびアルゴンアでアニーリングされたナノワイヤのnNgbと、電極ジオメトリLおよびWを表す。図21の下部のパネルはアニーリング有、無のRs傾向を示す。これらの挙動は上記の仮説を確証し、理想因子掛ける粒界数による線形属性電極間のギャップへの伝導路に関係するものであり、電極幅と一定のままである。図21(下パネル)に直列抵抗が示され、電極幅と逆依存であることを確証する。したがって、主な伝導性の寄与は作られたネットワークジャンクションからであり、アルゴンでアニーリングされた試料は接触抵抗を減少させることで伝導性を向上させると結論付けられる。ジャンクション数が増加するためん、ナノワイヤ抵抗は、Lと直列抵抗を示し、予測した通りの結果となる。
本モデルおよびフィッティングの性格性を確証するために、電極間のギャップにジャンクションが最大限に寄与すること、最大接触幅で電流の寄与度を高めてノイズを防ぐことから、20μmギャップおよび300μm電極幅を有する本発明によりガスセンサが選択される。
図22は、熱電子放出電圧とナノワイヤ間のジャンクション関係を使用してフィットさせて得られた試験データを示す。前に見られたように(図119で)、この結果は、試験再現可能な試験結果を正確にフィッティングしたものを反映する。電流の寄与が主にナノワイヤジャンクションからきていることを実証するために、2つの曲線が得られたフィッティングパラメータを用いてプロットされたが、直列抵抗は0Ohmsで固定され(ナノワイヤ自体から、または接触抵抗からは寄与がないと想定する)、得た抵抗はフィットから得られた値よりも10倍大きいことを考慮した。Rs=0Ohmsであるとき、数電圧が印加され、理想ダイオードとして電流は電圧に指数関数的に増加するが、Rsが増加すると、装置を通る電流量は限定されてしまい、よって電圧とは指数関数的依存とならない。従って、このグラフから、伝導機構は主にネットワークベース薄膜上のナノワイヤジャンクションによって制限され、ナノワイヤ自体および接触抵抗からの直列抵抗によるものではないと結論づけられる。
温度の影響
図23は、−20V〜20V非線形挙動と異なる温度計測値のI−V特徴を表す。これらのI−V曲線はそれぞれ100、160、220、280、300、340、および400Kで得た。計測された電流は、温度を300から400Kに高めたときに増加し、これはZnOn−型半導体挙動として一般的に受容されている。従って、ナノワイヤの抵抗力は、温度を300から100Kに下げたときに増加すし、典型的な半導体R対T特性を示し、この特性はキャリアがZnOナノワイヤベースネットワーク膜に作られたポテンシャル障壁を超えて流れることを可能にする温度によって発生した熱電子放出に従う。酸素空孔および亜鉛介在性が表面の伝導性の要因であり、本ZnOナノワイヤはこれらの欠陥を高密度に示すことから、伝導性寄与はバルクではなく、表面からきていると結論づけることができる。
方程式(4)より、この第1のフィットから得たパラメータI1;2は、絶対温度の関数でプロットされ、温度ときれいな指数依存挙動を見せている(図24)。
この結果より、試験された異なるジオメトリのパラメータAおよびφ(方程式(3))を抽出するために、第2のフィットが理解される。抽出されたパラメータおよび生じる依存性が図20に示される。
図25から、電流が高いため、AパラメータはWから完全に依存性であり、試料がアニーリングされた場合、この寄与は向上し、試料がより伝導性であることを示す。Y軸との交差は装置の漏洩電流を示し、アニーリングされた場合伝導性が向上することから、この場合も増加する。堆積した状態のままの試料の漏洩電流はほぼ無視してもよい程度である。ポテンシャル障壁は、LともWともまったく依存性を示さず、ナノワイヤ−ナノワイヤジャンクション障壁から発したテンシャル障壁(φ)は接触ジオメトリから独立している。パラメータAおよびφは、図21のものと比べてより高いエラーバーを示し、より高い不確定さを示している。もちろんフィットで実行した場合、データの平均が得られ、従って正確性に関してはより向上したものを得ることが期待される。しかし、いくつかのパラメータがフィットで決定される場合、正確であったとしても、1つのパラメータからその次へと補正値があることは避けられず、従って、これらのパラメータの第2のフィットがこの補正効果を第2のフィットがより不正確なものへとさせてしまう可能性がある。表面に処理が施されてもテンシャル障壁(φ)は変化しないようであり、ナノワイヤが同じもののためn、アニーリングによってジャンクションの性質は変わらない。それは、施された表面の処理が、ZnOナノワイヤに表面上の表面汚染または有機残渣(HMTA、NH、NH、および/またはNH )を除去することを意味し、ナノワイヤジャンクションのよりポテンシャル障壁を変えずにより高い伝導を起こす、表面にある酸素空孔などの本来からある欠陥のドーピングを増やす。得られた値は、結晶、表面調製および接触が形成される条件によってZnO上のAuダイオードが0〜1.2eVの範囲であり得るため、障壁高さの許容値と互いに関係がある。
本発明によるガスセンサの電気輸送モデルが研究される。この分析では、300Kで酸素条件下での(ZnOセンサが酸素に対しより良好な反応を示したので)ナノワイヤネットワークが考慮される。図26は、このグラフは前に説明した伝導モデルのフィットを示すことを除いて、図14で前に説明した酸素濃度挙動に対する同じプロット示す。300Kで、酸素分子が存在すると抵抗が増加し、濃度を増加させた場合、抵抗は増加し続ける。図27は、図26で示される曲線のフィットから得たパラメータを要約する。図27によると、VおよびVは、ほぼ一定を保ち、直列抵抗はガス濃度で増加し。パラメータI1およびI2は減少する。
およびVは、関わるジャンクション数およびセンシング装置の理想因子に依存している。図27によると、ガスに暴露されたとき、薄膜に存在するナノワイヤ−ナノワイヤジャンクションおよびその理想因子nの数は一定を保つと結論づけることができる。ナノワイヤ薄膜上のジャンクションの数は、ガスと接触しても変わらないと思われる幾何学パラメータであることから、予期した結果である。しかし、最近の研究で異なる環境または作動温度に対して理想因子が変化することが示された。もし今回の実験で理想因子に変化が観察されなければ、それはZnOナノワイヤネットワークベース薄膜ジャンクションの性質が同じままであることを意味する。図28に示されるガス濃度との直列抵抗の発展は、酸素分子が暴露された時に増加し、濃度と共に増加を続け、上述した酸化条件下での前の結果および文献で推測された挙動と相関する。ナノワイヤ表面が関わる、ガス濃度に対するこの線形属性は、高い反応および酸素分子に高い感度を反映する。パラメータIおよびIは、図29の酸素ガス濃度の関数でプロットされている。IおよびIは、方程式(3)で計算され、式中KBおよびTは、定数であり、Aは、ガスの存在で変化しない幾何学的パラメータであるリチャードソン定数およびガスセンサの作業領域に依存する。
この方程式から、酸素濃度に対するIおよびIの結果に従って、ポテンシャル障壁挙動はこれらのパラメータから予測できると結論づけられる。IおよびIの値は、より大きい酸素分子の濃度に暴露された時に指数関数的に減少し、IおよびIについての(3)およびポテンシャル障壁に従い、ポテンシャル障壁φBは酸素のガス濃度で増加するという結論に至る。これは酸素を吸収したZnOナノワイヤが、伝導性を生成する電子を減少させるだけではなく、ナノワイヤ−ナノワイヤ接触により形成されたジャンクション障壁を増加させることで、ジャンクション特性にも作用することを意味する。この分析から、ガス濃度で増加するポテンシャル障壁が、非常に低い電圧での反応を支配していると結論づけることができる。5Vなどより高い電圧では(図10を参照)、反応機構は直列抵抗により支配されており、この場合では、ナノワイヤ抵抗に相当する。
実験パート
アニーリング
環境条件(空気)にて異なる温度で1時間、かつアルゴンの一定流量下で、Bruker D8HRX−ray回折計の温度制御ステージを使用して、試料をアニーリングした。還元ガス(H)下でアニーリングされた試料は、異なる酸素濃度を使用してAnnealsys(登録商標)RTCVD AS−MASTER2000で調製した。AS−Master急速熱処理装置はアニーリングから急速熱化学蒸着までのプロセスが可能になる。アニーリングプロセスは最大1450℃まで達することができ、超清浄環境で好適な高い制御性のあるプロセスを提供する。広温度範囲、真空性能(大気から10−6トル)およびガス混合能力が再現可能なプロセスを作る。
走査型電子顕微鏡(SEM)
試料の形態を、FEIからのSEM−FIB(集束イオンビーム)HeliosNanolab650により調査した。画像は5kVの加速電圧および25mAの電流強度を用いて記録した。
X線回折(XRD)
使用した回折計は、BrukerからのD8回折計であり、銅のX線源を備え、0.1542nmの発光波長を用いた。回折データはθ−20モードで記録し、20°〜60°を分析する。試料を、基板回析面(この場合は、シリコン基板)を避けて慎重に分析ゾーンに配置した。
フォトルミネセンス(PL)
吸収したZnOナノワイヤのフォトルミネセンス(PL)スペクトルを室温で計測し、TECAN(登録商標)からのInfinite UV−Visible spectrometer M1000 Proを使用して実行した。この分光計はモノクロメータを備え、紫外線から赤外線まで異なる励起波長を選択することができる。ZnOバンドギャップが3.37eV、すなわち約380nmであるため、励振源は300nmに固定される。ZnOのエキシトニック共鳴(380nmに対し)により、ならびに材料の欠陥に起因した異なるレベルの推移の共鳴約500−600nmにより、検知のスペクトル範囲は300nmから最大800nmと広い。
電気的特性Cryo
ZnOナノワイヤのI−V特徴は、Lake Shore Cryotronics(登録商標)、Inc.からのField−Upgradeable Cryogenic Probe Station CPX Modelを使用して計測された。CPXは4.2K〜400Kの範囲の温度に渡り動作する。プローブステーションは高効率の温度オペレーションを提供し、窒素またはヘリウムを使用して連続冷却システムで制御される。サンプルステージ上の制御ヒーターは防熱板ヒーターと共に早い熱応答をプローブステーションに提供する。Keithley4200源計測ユニットがナノワイヤベースネットワークの抵抗力を計測するのに使用された。蒸着膜についての堆積障壁高さおよび理想因子は、I−V曲線から抽出された。異なるガス挙動下でのセンサ反応および回復もまたこの装置を使用して研究され、チャンバ圧力(1atmで一定に維持)およびチャンバ内のガスフローを制御することができる。

Claims (15)

  1. ガスセンサ(2)を製造するための方法であって、前記方法は、2つの共面電極(6)を有する基板(4)を提供する工程と、ZnOナノワイヤネットワーク(8)を前記2つの共面電極上に形成する工程とを含み、ZnOナノワイヤネットワーク(8)を前記2つの共面電極上に形成する前記工程が、以下のように実行されることを特徴とする方法:
    a.液相連続成長法でZnOナノワイヤを合成し、
    b.合成された前記ナノワイヤを溶媒中に分散し、
    c.前記溶媒および前記共面電極上のZnOナノワイヤを含有する溶液をドロップキャストし、
    d.85℃より下の温度で溶液を乾燥する。
  2. ZnOナノワイヤを合成する工程a)が、後続するサブ工程:
    a.等モルの、水に溶解した塩化亜鉛およびヘキサメチレンテトラミンの溶液を調製することと、
    b.前記溶液を、70℃〜90℃、好ましくは、85℃の温度で加熱することと、
    c.加熱しながら、100分ごとに、等モル量の塩化亜鉛およびヘキサメチレンテトラミンを前記溶液に添加することと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. ZnOナノワイヤを合成する工程a)が、攪拌下、好ましくは、350rpmで実行されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. サブ工程cが、少なくとも1回、好ましくは2回繰り返されることを特徴とする、請求項2または3に記載の方法。
  5. ドロップキャストする工程cが、前記共面電極上に、50μLのZnOナノワイヤ溶液の液滴を堆積することを含むことを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の方法。
  6. ドロップキャストする工程cおよび乾燥する工程dが、少なくとも1回、好ましくは2回一緒に繰り返されることを特徴とする、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の方法。
  7. 基板(4)、前記基板上の2つの共面電極(6)、前記2つの共面電極上のZnOナノワイヤネットワーク(8)を備える、ガスセンサ(2)であって、前記ZnOナノワイヤネットワークが、前記ZnOナノワイヤ間にジャンクションを形成し、前記ZnOナノワイヤネットワークが、前記ジャンクションにHMTA、NH、NH および/またはNHを含むことを特徴とする、ガスセンサ。
  8. 前記共面電極(6)が金属製であり、好ましくは金製であることを特徴とする、請求項7に記載のガスセンサ。
  9. 各ZnOナノワイヤが、0.5μmより上および/または20μmより下、好ましくは、3μmの長さを有し、20nmより上および/または500nmより下、好ましくは、250nmの直径を有することを特徴とする、請求項7または8に記載のガスセンサ。
  10. 各共面電極(6)が、10nmより上および/または200nmより下、好ましくは、50nmの厚さを有することを特徴とする、請求項7〜9のうちいずれか一項に記載のガスセンサ(2)。
  11. 各共面電極(6)は、2μm〜5000μm、好ましくは、1000μm〜1100μm、より好ましくは、1050μmの長さを有することを特徴とする、請求項7〜10のうちいずれか一項に記載のガスセンサ(2)。
  12. 前記共面電極(6)が交互嵌合していることを特徴とする、請求項7〜11のうちいずれか一項に記載のガスセンサ(2)。
  13. 前記交互嵌合している共面電極(6)が、相互嵌合しているフィンガ(10)を有し、前記フィンガは、2〜100μm、好ましくは、20μmのギャップ(g)で互いに離隔していることを特徴とする、請求項12に記載のガスセンサ(2)。
  14. および/またはCOを検知するためのガスセンサ(2)の使用であって、前記ガスセンサ(2)が、請求項7〜13のうちいずれか一項に記載されることを特徴とする、使用。
  15. 前記検知が、0℃〜100℃の温度で実行されることを特徴とする、請求項14に記載の使用。
JP2020515196A 2017-09-19 2018-09-19 低温度で高感度なガスセンサ装置およびその製造方法 Active JP7203439B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
LULU100442 2017-09-19
LU100442A LU100442B1 (en) 2017-09-19 2017-09-19 Gas sensor device with high sensitivity at low temperature and method of fabrication thereof
PCT/EP2018/075370 WO2019057786A1 (en) 2017-09-19 2018-09-19 LOW TEMPERATURE HIGH SENSITIVITY GAS SENSOR DEVICE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020534520A true JP2020534520A (ja) 2020-11-26
JP7203439B2 JP7203439B2 (ja) 2023-01-13

Family

ID=60164762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020515196A Active JP7203439B2 (ja) 2017-09-19 2018-09-19 低温度で高感度なガスセンサ装置およびその製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20200300825A1 (ja)
EP (1) EP3685148A1 (ja)
JP (1) JP7203439B2 (ja)
KR (1) KR20200054223A (ja)
CN (1) CN111108371A (ja)
LU (1) LU100442B1 (ja)
SG (1) SG11202001630XA (ja)
WO (1) WO2019057786A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021003666A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 パナソニック株式会社 吸着材、吸着材の製造方法、吸着器、濃縮器、検出装置、ガスセンサ及びナノワイヤ集合体

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102413888B1 (ko) * 2020-10-29 2022-06-28 성균관대학교산학협력단 가스분자 흡착유도 물질을 포함한 전계 가변형 가스 센서 및 그 제조 방법
CN113820364A (zh) * 2021-09-03 2021-12-21 西安理工大学 一种具有氧化锌纳米棒薄膜的气敏元件及制备方法及应用
LU501058B1 (en) 2021-12-21 2023-06-22 Luxembourg Inst Science & Tech List Ethanol sensor with zno nanorods
LU501895B1 (en) 2022-04-21 2023-10-23 Luxembourg Inst Science & Tech List ZnO NANORODS PROVIDED WITH ORTHOGONAL OXIDIZED COPPER NANOPLATES AND CORRESPONDING GAS SENSOR

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007182370A (ja) * 2006-01-02 2007-07-19 Samsung Electronics Co Ltd 酸化亜鉛ナノワイヤの製造方法及びその製造方法により製造された酸化亜鉛ナノワイヤ
JP2008083041A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Kri Inc 検出素子およびその製造方法、ならびに検出装置
JP2008286704A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Toyama Univ ガスセンサーおよびその製造方法
US20100089772A1 (en) * 2006-11-10 2010-04-15 Deshusses Marc A Nanomaterial-based gas sensors
JP2017158484A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 国立大学法人名古屋大学 ナノワイヤデバイス、該ナノワイヤデバイスを含む分析装置、サンプルの加熱処理方法及びサンプルの分離方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6705152B2 (en) * 2000-10-24 2004-03-16 Nanoproducts Corporation Nanostructured ceramic platform for micromachined devices and device arrays
US20060102494A1 (en) 2004-11-17 2006-05-18 Industrial Technology Research Institute Gas sensor with nanowires of zinc oxide or indium/zinc mixed oxides and method of detecting NOx gas
KR20090109980A (ko) * 2008-04-17 2009-10-21 한국과학기술연구원 가시광 대역 반도체 나노선 광센서 및 이의 제조 방법
US8443647B1 (en) 2008-10-09 2013-05-21 Southern Illinois University Analyte multi-sensor for the detection and identification of analyte and a method of using the same
US8865114B2 (en) * 2009-07-07 2014-10-21 Korea Advanced Institute Of Science And Technology Method for manufacturing nanostructure and nanostructure manufactured by the same
GB2495074A (en) 2011-09-12 2013-04-03 Univ Swansea ZnO nanomaterials and gas sensors made using the nanomaterials
MY177552A (en) * 2012-12-07 2020-09-18 Mimos Berhad A method of fabricating a resistive gas sensor device
CN103713019B (zh) * 2013-12-23 2015-09-16 浙江大学 氧化锌/聚吡咯纳米复合电阻型薄膜气体传感器及其制作方法
GB2527340A (en) 2014-06-19 2015-12-23 Applied Nanodetectors Ltd Gas sensors and gas sensor arrays

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007182370A (ja) * 2006-01-02 2007-07-19 Samsung Electronics Co Ltd 酸化亜鉛ナノワイヤの製造方法及びその製造方法により製造された酸化亜鉛ナノワイヤ
JP2008083041A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Kri Inc 検出素子およびその製造方法、ならびに検出装置
US20100089772A1 (en) * 2006-11-10 2010-04-15 Deshusses Marc A Nanomaterial-based gas sensors
JP2008286704A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Toyama Univ ガスセンサーおよびその製造方法
JP2017158484A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 国立大学法人名古屋大学 ナノワイヤデバイス、該ナノワイヤデバイスを含む分析装置、サンプルの加熱処理方法及びサンプルの分離方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CAICEDO, N. ET AL.: "Aspect ratio improvement of ZnO nanowires grown in liquid phase by step-by-step sequential growth", CRYSTENGCOMM, vol. 18, JPN6022008729, 2016, pages 5502 - 5511, XP055485453, ISSN: 0004727602, DOI: 10.1039/C6CE00904B *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021003666A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 パナソニック株式会社 吸着材、吸着材の製造方法、吸着器、濃縮器、検出装置、ガスセンサ及びナノワイヤ集合体
JP7291012B2 (ja) 2019-06-25 2023-06-14 パナソニックホールディングス株式会社 吸着材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20200054223A (ko) 2020-05-19
EP3685148A1 (en) 2020-07-29
SG11202001630XA (en) 2020-04-29
CN111108371A (zh) 2020-05-05
LU100442B1 (en) 2019-03-19
WO2019057786A1 (en) 2019-03-28
JP7203439B2 (ja) 2023-01-13
US20200300825A1 (en) 2020-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zou et al. Synthesis and oxygen vacancy related NO2 gas sensing properties of ZnO: Co nanorods arrays gown by a hydrothermal method
JP2020534520A (ja) 低温度で高感度なガスセンサ装置およびその製造方法
Khuspe et al. Nanostructured SnO2 thin films for NO2 gas sensing applications
Dhahri et al. Enhanced performance of novel calcium/aluminum co-doped zinc oxide for CO2 sensors
Navale et al. Rapid synthesis strategy of CuO nanocubes for sensitive and selective detection of NO2
Yan et al. Electrochemical deposition of ZnO nanostructures onto porous silicon and their enhanced gas sensing to NO2 at room temperature
Zhao et al. Vertically aligned MoS2/ZnO nanowires nanostructures with highly enhanced NO2 sensing activities
Chang et al. Preparation of ZnO nanorod arrays with tailored defect-related characterisitcs and their effect on the ethanol gas sensing performance
Van Hieu Comparative study of gas sensor performance of SnO2 nanowires and their hierarchical nanostructures
Martins et al. Zinc oxide as an ozone sensor
Dhahri et al. CO sensing characteristics of In-doped ZnO semiconductor nanoparticles
Uddin et al. Functionalized graphene/silicon chemi-diode H2 sensor with tunable sensitivity
Geyer et al. Influence of the doping level on the porosity of silicon nanowires prepared by metal-assisted chemical etching
Khayatian et al. Enhanced gas-sensing properties of ZnO nanorods encapsulated in an Fe-doped ZnO shell
Ranwa et al. Schottky-contacted vertically self-aligned ZnO nanorods for hydrogen gas nanosensor applications
JP2006349673A (ja) ナノワイヤセンサ装置およびナノワイヤセンサ装置構造の製造方法
Kashif et al. Impact of hydrogen concentrations on the impedance spectroscopic behavior of Pd-sensitized ZnO nanorods
Alwan et al. Study the characteristic of planer and sandwich PSi gas sensor (comparative study)
Wojcik et al. The effects of sub-bandgap transitions and the defect density of states on the photocurrent response of a single ZnO-coated silica nanospring
Chang et al. Enhanced optoelectronic performance from the Ti-doped ZnO nanowires
Yeh et al. Enhanced room-temperature NO2 gas sensing with TeO2/SnO2 brush-and bead-like nanowire hybrid structures
Opoku et al. Fabrication of high performance field-effect transistors and practical Schottky contacts using hydrothermal ZnO nanowires
Yu et al. Hydrothermally formed functional niobium oxide doped tungsten nanorods
Singh et al. Highly sensitive and selective liquefied petroleum gas sensor based on novel ZnO–NiO heterostructures
Scalvi et al. Transient decay of photoinduced current in semiconductors and heterostructures

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220614

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7203439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150