JP2020534003A - 保水量が増加した植物育成用の処理済み媒体 - Google Patents

保水量が増加した植物育成用の処理済み媒体 Download PDF

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Abstract

植物育成用の処理済み媒体は、(A)植物育成用の媒体、及び(B)該媒体に配置された保水組成物を含む。組成物自体は、(1)アルコールアルコキシレート、(2)水、(3)界面活性剤、及び(4)保湿剤から本質的になる。(1)のアルコールアルコキシレートは、(I)の構造 (式中、Rは、C3〜C14直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)を有する。(3)の界面活性剤及び(4)の保湿剤は、特定の化合物から選択される。処理済み媒体は、保水組成物を含まない対照媒体と比較して、処理済み媒体100グラム当たり水100〜400グラムの保水量を有する。

Description

本開示は一般に、植物育成用の処理済み媒体に関する。より具体的には、本開示は、アルコールアルコキシレート、水、特定の界面活性剤、及び特定の保湿剤を含む保水組成物を含む、保水量が増加した処理済み媒体に関する。
植物育成用の様々な媒体の疎水性は、媒体の効率的な湿潤化及び媒体中の保水を妨げるものとして長い間認識されてきた。湿潤化及び保水が遅いと、水が非効率的に使用されることになり、それによって水が標的領域から水路、川、湖、及び/又は公共の水処理システムに流出することになり得る。植物育成用の媒体の湿潤化が遅く、保持が不十分であると、保持の遅さを補うために過剰に灌水することになりかねず、それは価値のある、いくつかの地域では稀少な天然資源の無駄である。
ピートモス業界において、湿潤剤として、界面活性剤が一般に使用されている。Mosesら(US 3,458,953)は、アルコールエトキシレート、より具体的にはトリメチルヘプタノールのエトキシレートを水に添加すると、土(soil)に施用した場合に湿潤性及び保水性が向上することを記載している。この方法によって、土中の保水が54%の保水量から65〜81%の保水量に向上し、記載のアルコールエトキシレートを含まない対照の水を20%〜50%上回る増加となる。Templeton(US 5,867,937)は、EO-POポリマー及びシリカを使用して、植物育成に使用される無土混合物中のピートモス、バーク、及びロックウールの疎水性を緩和し、植物を傷めることなく、そのような混合物へのより容易で速く、均一な灌水を促進することについて記載している。EO-POポリマー及びアルコールアルコキシレートの使用は、バーク堆肥に250〜1000ppm(0.025%〜0.10%)で適用された。処理済みバークの試料200ccを次いで200mlの水で処理し、バークに保持された水の量を求めると、バーク200ccに保持された水は65ml〜105mlであり、すなわち処理済みバーク1cc当たりに保持された水は0.325ml〜0.525mlであった。他の技術は、水膨潤性のピートペレットであって、ピートモス、pH調整剤、湿潤剤、及び任意選択の加工添加剤を含み、約300〜約600kg/m3という好ましいかさ密度を有し、該湿潤剤が、非イオン性界面活性剤、例えば共重合アルカンオキシドであり得る、ピートペレットについて記載している。更に他の技術(US 9,038,311 B2)は、1種以上の多糖、例えば、グアーガム及び/又はグアーガム誘導体を含む、保水力、親水性、及び/又は抗浸出性が向上したピートモス組成物について記載している。アルコールエトキシレートと多糖であるグアーガムとの組み合わせでピートを処理すると、ピートの保水力(保水量)が1.10g(水)/g(ピート)に増加した。しかし、これらの参考文献は、化学薬品の恒常的施用を通した湿潤化を対象としており、初回の湿潤化後に残存する持続的な効果を有しない。
したがって、本発明の目的は、初回の湿潤化だけでなくその後の再湿潤化において水を吸収及び保持する媒体の能力を向上させ、水の流出による喪失を低減する、単純で効果的な、費用対効果が大きい保水組成物を提供することである。
本開示は、保水量が増加した植物育成用の処理済み媒体を提供する。処理済み媒体は、(A)植物育成用の媒体、及び(B)該媒体に配置された保水組成物を含む。保水組成物自体は、(1)アルコールアルコキシレート、(2)水、(3)界面活性剤、及び(4)保湿剤から本質的になる。(1)のアルコールアルコキシレートは、以下の構造を有する:
Figure 2020534003
(式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)。(3)の界面活性剤は、スルホサクシネート、アルキルスルホサクシネート、(1)とは異なるアルコールエトキシレート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、アルキルポリグリコシド、及びそれらの組み合わせから選択される。(4)の保湿剤は、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、乳酸、ジアセチン、及びトリアセチン、並びにそれらの組み合わせから選択される。また、処理済み媒体は、処理済み媒体100グラム当たり水100グラムから処理済み媒体100グラム当たり水400グラムまでの保水量を有する。
一態様では、本発明は、植物育成用の処理済み媒体に関し、植物育成用の処理済み媒体は、
A.植物育成用の媒体、及び
B.媒体(A)に配置された保水組成物
を含み、保水組成物は、
(1)以下の構造を有するアルコールアルコキシレート:
Figure 2020534003
(式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)、
(2)水、
(3)スルホサクシネート、アルキルスルホサクシネート、アルコールアルコキシレート(1)とは異なるアルコールエトキシレート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、アルキルポリグリコシド、及びそれらの組み合わせから選択される界面活性剤、並びに
(4)プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、乳酸、ジアセチン、及びトリアセチン、並びにそれらの組み合わせから選択される保湿剤
を含む。
別の態様では、本発明は、植物育成用の処理済み媒体に関し、植物育成用の処理済み媒体は、
A.植物育成用の媒体、及び
B.前記媒体に配置された保水組成物
からなり、保水組成物は、
(1)以下の構造を有するアルコールアルコキシレート:
Figure 2020534003
(式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)、
(2)水、
(3)スルホサクシネート、アルキルスルホサクシネート、前記(1)とは異なるアルコールエトキシレート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、アルキルポリグリコシド、及びそれらの組み合わせから選択される界面活性剤、並びに
(4)プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、乳酸、ジアセチン、及びトリアセチン、並びにそれらの組み合わせから選択される保湿剤
からなる。
本開示は、保水量が増加した植物育成用の処理済み媒体を提供する。処理済み媒体は、植物育成用の媒体(例えば、育成媒体)、及び該媒体に配置された保水組成物を含む、又はそれらから本質的になる。或いは、処理済み媒体は、媒体、及び該媒体に配置された保水組成物であってもよく、又はこれらからなってもよい。媒体は、それに配置された保水組成物を含むという点で「処理済み」である。言い換えれば、媒体は、保水組成物で処理されている。「〜から本質的になる」という用語は、処理済み媒体が、該媒体又は該組成物ではない1種以上の成分又は化学物質を含んでいなくてよい処理済み媒体の様々な実施形態を表す。そのような成分又は化学物質の非限定的な例として、1種以上のタンパク質、多糖、グアーガム、組成物の一部として後述するもの以外の界面活性剤、組成物の一部として後述するもの以外の保湿剤、組成物の一部として後述するもの以外の添加剤、水以外の溶媒、プロポキシル化を含まないエトキシル化アルコール、アルキルフェノールアルコキシレート、及び/又はそれらの組み合わせなどが挙げられる。「〜を含まない」という用語は、上述の除外化合物の1種以上の量が、処理済み媒体の総重量パーセントを基準として、5、4、3、2、1、0.5、0.1、0.05、0.01、0.005、又は0.001重量パーセント未満であることを表す。或いは、「〜を含まない」という用語は、上述の除外化合物の1種以上の量が、0.001重量パーセント未満、検出不可能、又はゼロ重量パーセントであることを表し得る。
処理済み媒体は、保水組成物を含まない対照媒体と比較して、処理済み媒体100グラム当たり水100〜400、125〜375、150〜350、175〜325、200〜300、225〜275、225〜250、又は250〜275、275〜300、300〜325グラムの保水量を有する。「対照媒体」とは、保水組成物(B)が添加されていない媒体として定義される。これらの結果は、初回の湿潤化だけでなく、その後の再湿潤化でも、その後の洗浄で添加されたアルコールアルコキシレートが存在しなくても明白である。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
処理済み媒体は、商業用途と住宅用途の両方で有用である。様々な実施形態において、処理済み媒体は、流出を低減するため及び/又は水を吸収し、保持する媒体の能力を向上させるために使用される。例えば、処理済み媒体が処理済みピート(又はピートモス)として更に定義される場合、組成物は、相当に疎水性であるピートが水を吸収するのを助ける。これによって、育成条件を向上させることができる。
媒体(A):
媒体は、植物育成用の技術分野で公知の任意のものであってよい。媒体は、ピート(ピートモスとしても公知である)、ばら土(dirt)、土(soil)などとして更に定義されてもよい。「ピートモス」という用語は、一般に、湿地の地面に密生し、そこで下部が緩徐に崩壊してピート堆積物を形成する、大きな吸収性の苔(ミズゴケ属(genus Sphagnum)、ミズゴケ科(family Sphagnaceae))を指す。ピートモスは、園芸に、とりわけ梱包植物及び堆肥に広く使用されている。天然のピートモスは、植物の育成及び維持に有益な栄養素を含んでいるが、疎水性であり、乾燥すると湿潤化が困難であることがよく知られている。或いは、媒体は、ココナツコイア(植物材料からの乾燥繊維を含む)、バーミキュライト、及び/又はパーライトを含んでもよいし、それらとして表されてもよい。媒体は、粗粒土(例えば、砂及び砂利)、細粒土(例えば、シルト及び粘土)、及び/又は高有機質土であり得る土として表されてもよい。土は、様々な量の砂、砂利、シルト、及び粘土を有してもよく、土壌技術で理解されているように高塑性又は低塑性を有してもよい。土は、鉱物、ガス、ローム、粘土、シルト、砂、有機ピート、有機物、腐植土及びそれらの混合物を含んでもよい。媒体は、鉢植え用土を含んでもよい。「鉢植え用土」は、鉢に添加される土として定義され、それは、粗粒土(例えば、砂及び砂利)、細粒土(例えば、シルト及び粘土)、高有機質土であってもよい。鉢植え用土は、様々な量の砂、砂利、シルト、及び粘土を含んでもよく、土壌技術で理解されているような高塑性又は低塑性を有してもよい。鉢植え用土は、鉱物、ガス、ローム、粘土、シルト、砂、有機ピート、有機物、腐植土、及びそれらの混合物を含んでもよい。
保水組成物(B):
保水組成物に戻って言及すると、組成物は、媒体にいかなる量で配置されてもよい。様々な実施形態において、組成物は、媒体100重量部当たり組成物0.02〜0.5、0.03〜0.35、又は0.04〜0.30重量部の量で媒体に配置される。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
組成物自体は、(1)アルコールアルコキシレート、(2)水、(3)界面活性剤、及び(4)保湿剤を含む、又はこれらから本質的になる。或いは、組成物は、上記の(1)〜(4)であってもよく、又はこれらからなってもよい。「〜から本質的になる」という用語は、組成物が、上の(1)〜(4)のいずれか1つではない1種以上の成分又は化学物質を含んでいない様々な実施形態を表す。そのような成分及び化学物質の非限定的な例として、1種以上のタンパク質、多糖、グアーガム、(3)として表したもの以外の界面活性剤、(4)として表したもの以外の保湿剤、後述するもの以外の添加剤、水以外の溶媒、プロポキシル化を含まないエトキシル化アルコール、アルキルフェノールアルコキシレート、それらの組み合わせなどが挙げられる。「〜を含まない」という用語は、上述の除外化合物の1種以上の量が、組成物の総重量パーセントを基準として、5、4、3、2、1、0.5、0.1、0.05、0.01、0.005、又は0.001重量パーセント未満であることを表し得る。或いは、「〜を含まない」という用語は、上述の除外化合物の1種以上の量が、0.001重量パーセント未満、検出不可能、又はゼロ重量パーセントであることを表し得る。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
(1)アルコールアルコキシレート:
(1)のアルコールアルコキシレートは、界面活性剤の媒体への付着性を増大させること、及び/又は界面活性剤を媒体により長い時間残留させることによって、媒体の保水量を向上させると考えられる。アルコールアルコキシレートは、以下の構造を有する:
Figure 2020534003
(式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)。m、n、y、及びzの数値は、添加されたEO又はPOモノマーの平均数である。EO又はPOを追加すると平均を中心とするオリゴマーの分布となることが、アルコキシル化の技術分野においてよく理解されている。様々な実施形態において、Rは、直鎖脂肪族炭素鎖又は分枝脂肪族炭素鎖中に、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、又は17個の炭素原子を有する。他の実施形態において、Rは、直鎖脂肪族炭素鎖又は分枝脂肪族炭素鎖に、3〜10、3〜8、3〜6、8〜17、8〜15、8〜12、8〜10、10〜17、10〜15、10〜13、12〜17、又は12〜15個の炭素原子を有する。また、本明細書により、上述の化合物の全ての異性体がここで使用されることが明確に企図される。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
他の実施形態において、mは、0及び20を含むそれらの間の任意の数、又はyについて後述する任意の数である。例えば、mは、1〜20、2〜18、4〜16、6〜14、8〜12、10〜12、2〜6、1、2、3、4、5、又は6であってもよい。他の実施形態において、yは、mと同じであっても異なっていてもよい。mのように、yは0及び20を含むそれらの間の任意の数であってもよく、mとは独立に選択されてもよい。様々な実施形態において、yは、2〜14、4〜12、6〜10、又は6〜8である。(m+y)の合計は、アルコキシル化アルコールが少なくともある程度のエトキシル化度を有するように、少なくとも1(すなわち、1以上)である。ある実施形態において、mとyの合計(m+y)は、1〜30の範囲内である。好ましい実施形態において、mとyの合計(m+y)は、1〜20の範囲内である。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
更なる実施形態において、アルコキシル化アルコールが少なくともある程度のプロポキシル化度を有するように、nは1〜40であり、1及び40を含むそれらの間の任意の数であってもよい。様々な実施形態において、nは、m又はyに関して上述した任意の数であってもよい。或いは、nは、5〜40、10〜35、15〜30、20〜25、1、2、3、4、5などであってもよい。なお更なる実施形態において、zは0〜40であり、0及び40を含むそれらの間の任意の数であってもよい。例えば、zは、m、n、又はyに関して上述した任意の数であってもよい。様々な実施形態において、zは、5〜40、10〜35、15〜30、20〜25、1、2、3、4、5などである。一実施形態において、mは0、nは3、yは14、及びzは17である。別の実施形態において、mは6、nは5、yは3、及びzは0である。更なる実施形態において、mは12、nは35、yは0、及びzは0である。更に別の実施形態において、mは5、nは2、yは0、及びzは0である。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。アルコールアルコキシレートは、組成物中にいかなる量で存在してもよい。様々な実施形態において、アルコールアルコキシレートは、組成物の総重量を基準として、20〜35、20〜30、20〜25、25〜35、又は25〜30重量パーセントの量で存在する。一実施形態において、アルコールアルコキシレートは、保水組成物の総重量を基準として5〜35重量パーセントの量で存在する。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
(2)水:
水に戻って言及すると、水は、いかなるタイプであってもよく、飲料水又は非飲料水、蒸留水又は非蒸留水であってもよく、農業に適した水などであってもよい。水は、組成物中にいかなる量で存在してもよい。様々な実施形態において、水は、組成物の総重量を基準として、5〜60、15〜55、15〜35、20〜50、25〜45、30〜40、又は35〜40重量パーセントの量で存在する。一実施形態において、水は、保水組成物の総重量を基準として5〜60重量パーセントの量で存在する。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
(3)界面活性剤:
(3)の界面活性剤は、表面湿潤剤として表すこともでき、媒体の表面張力に影響を与えると考えられる。例えば、界面活性剤は、アルコールアルコキシレートが媒体に付着するのを支援することができる。また、界面活性剤は、媒体の疎水性を低減することができるので、保水量が増加する。界面活性剤は、スルホサクシネート、アルキルスルホサクシネート、(1)のアルコールアルコキシレートとは異なるアルコールエトキシレート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロック又はリバースブロックコポリマー、アルキルポリグリコシド、及びそれらの組み合わせから選択される。様々な実施形態において、組成物が、スルホサクシネート、アルキルスルホサクシネート、(1)のアルコールアルコキシレートとは異なるアルコールエトキシレート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、アルキルポリグリコシド、及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1種を含むのであれば、媒体及び/又は組成物は、これらの1種以上を代替的に含まなくてもよいことが企図される。「〜を含まない」という用語は、上記の通りである。
スルホサクシネートの適切な非限定的な例として、遊離酸、並びにその対応するナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアンモニウム塩、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。アルキルスルホサクシネートの適切な非限定的な例として、ジオクチルスルホサクシネートの塩、スルホコハク酸ラウレス(3又は2)2Na(disodium laureth (3 or 2) sulfosuccinate)、アルキルPEGスルホサクシネート、アルキルジフェニルオキシドジスルホネートの塩、及びそれらの組み合わせが挙げられる。一実施形態において、界面活性剤はジオクチルスルホサクシネートである。(1)のアルコールアルコキシレートとは異なるアルコールエトキシレートの適切な非限定的な例として、3〜18個の炭素のアルキル鎖及び2〜40のエトキシル化度を有する直鎖及び分枝アルコールが挙げられる。アルコールエトキシレートの適切な非限定的な例は、Lutensol(登録商標)XP 30、Lutensol(登録商標)XP 50、Lutensol(登録商標)XP 70、Lutensol(登録商標)XP 79、Lutensol(登録商標)XP 80、Lutensol(登録商標)XP 89、Lutensol(登録商標)XP 90、Lutensol(登録商標)XP 100、Lutensol(登録商標)A65N、Lutensol(登録商標)A9N、Lutensol(登録商標)A12N、Lutensol(登録商標)AT 25、Lutensol(登録商標)TDA 6、Lutensol(登録商標)TDA 9、Lutensol(登録商標)TDA 10、Lutensol(登録商標)TO 5、Lutensol(登録商標)TO 12、Lutensol(登録商標)TO 79、Lutensol(登録商標)TO 8、Agnique(登録商標)9 OC 3、Agnique(登録商標)9 OC 5、NP 6、NP 9、NP 12という商品名で市販されるもの、及びそれらの組み合わせである。エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロック又はリバースブロックコポリマーの適切な非限定的な例は、Pluronic(登録商標)L31、Pluronic(登録商標)L35、Pluronic(登録商標)L43、Pluronic(登録商標)L61、Pluronic(登録商標)L62、Pluronic(登録商標)L64、Pluronic(登録商標)P65、Pluronic(登録商標)F68、Pluronic(登録商標)F77、Pluronic(登録商標)L81、Pluronic(登録商標)P84、Pluronic(登録商標)L92、Pluronic(登録商標)F98、Pluronic(登録商標)L101、Pluronic(登録商標)P103、Pluronic(登録商標)P104、Pluronic(登録商標)P105、Pluronic(登録商標)F108、Pluronic(登録商標)L121、Pluronic(登録商標)P123、Pluronic(登録商標)F127、Pluronic(登録商標)10R5、Pluronic(登録商標)17R2、Pluronic(登録商標)17R4、Pluronic(登録商標)25R2、Pluronic(登録商標)25R4、Pluronic(登録商標)31R1という商品名で市販されるもの、及びそれらの組み合わせである。アルキルポリグリコシドの適切な非限定的な例として、C8〜C16アルコール又はそのようなアルコールの組み合わせのアルキルポリグリコシドが挙げられる。他の実施形態において、アルキルポリグリコシドは、C10〜C16アルコール又はそのようなアルコールの組み合わせのアルキルポリグリコシドとして更に定義される。更なる実施形態において、アルキルポリグリコシドは、C8〜C16アルコール又はそのようなアルコールの組み合わせのアルキルポリグリコシドとして更に定義される。様々な実施形態において、アルキルポリグリコシドには、C8〜C10アルコールのアルキルポリグリコシド、C12〜C14アルコールのアルキルポリグリコシド、C8〜C16アルコールのアルキルポリグリコシド、C9〜C11アルコールのアルキルポリグリコシド、又はそれらの組み合わせが含まれる。
更に他の実施形態において、アルキルポリグリコシドは、式R'OGy (式中、R'はC6〜C18直鎖又は分枝アルキルアルコール基であり、Gはグリコシドであり、yは平均重合度であり、ここで、yは、0より大きく3までの数である) を有する。この式では、R'は、C6〜C18直鎖又は分枝アルキルアルコール基である。しかし、R'は、炭素原子の数に関して8〜18のいかなる数又は数の範囲を有してもよい。様々な実施形態において、R'は、C8〜C16、C8〜C14、C8〜C12、C8〜C10、C10〜C18、C10〜C16、C10〜C14、C10〜C12、C12〜C18、C12〜C16、C12〜C14、C14〜C18、C14〜C18、又はC16〜C18直鎖又は分枝アルキル基である。また、Gはグリコシドである。グリコシドは、糖がグリコシド結合を介して別の官能基に結合した分子であり得る。より具体的には、グリコシドは、そのアノマー炭素を通して別の基とグリコシド結合を介して結合した糖類であり得る。グリコシドは、O-(O-グリコシド)、N-(グリコシルアミン)、S-(チオグリコシド)、又はC-(C-グリコシド)グリコシド結合によって連結することができる。グリコシドは、代替的に「グリコシル化合物」と表されることがある。幾つかの実施形態において、糖は、非糖と結合しており、よって多糖は除外される。そのような実施形態において、糖類はグリコンと表すことができ、非糖類はアグリコンと表すことができる。グリコンは、単一の糖類(単糖)であることも、幾つかの糖類(オリゴ糖)であることもある。一実施形態において、糖類又はグリコン類は、グルコースであるか、又はグルコースに基づく。更に、yは平均重合度であり、0より大きく3までの数であり(すなわち、0<y≦3)、又はそれらの間の任意の値若しくは値の範囲である。例えば、様々な実施形態において、yは、1.1〜2、1.2〜1.9、1.3〜1.8、1.4〜1.7、1.5〜1.6、1.2〜1.7などである。上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、様々な非限定的な実施形態において、本明細書により明確に企図される。適切なアルキルポリグリコシドの非限定的な例は、Agnique(登録商標)PG 264、Agnique(登録商標)PG 8105、Agnique(登録商標)PG 81
07、Agnique(登録商標)PG 9116、及びAgnique(登録商標)PG 8166という商品名で市販されるもの、及びそれらの組み合わせである。
界面活性剤は、組成物中にいかなる量で存在してもよい。様々な実施形態において、界面活性剤は、組成物の総重量を基準として20〜65、20〜55、20〜45、20〜40、20〜35、20〜25、25〜55、25〜45、25〜40、30〜35、30〜40、30〜45、又は40〜45重量パーセントの量で存在する。一実施形態において、界面活性剤は、保水組成物の総重量パーセントを基準として1〜50重量パーセントの量で存在する。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
(4)保湿剤:
(4)の保湿剤は、アルコールアルコキシレートが媒体に付着するのを助ける作用剤として表すこともできる。また、界面活性剤は、媒体の保水量を増加させることができる。
保湿剤は、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、乳酸、ジアセチン、及びトリアセチン、並びにそれらの組み合わせから選択される。様々な実施形態において、組成物が、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、乳酸、ジアセチン、及びトリアセチン、並びにそれらの組み合わせの少なくとも1種を含むのであれば、媒体及び/又は組成物は、これらの1種以上を代替的に含まなくてもよいことが企図される。「〜を含まない」という用語は、上記の通りである。
ポリエチレングリコールの適切な非限定的な例として、約200〜約4,500ダルトンの数平均分子量を有するポリエチレングリコールが挙げられる。例えば、ポリエチレングリコールは、200、300、400、500、600、800、1000、1200、1400、1600、1800、2000、2500、3000、3500、4000、又は4500ダルトン、及びそれらの組み合わせの数平均分子量を有してもよい。ポリプロピレングリコールの非限定的な例として、約200〜約4500ダルトンの数平均分子量を有するポリプロピレングリコールが挙げられる。例えば、ポリエチレングリコールは、200、300、400、500、600、800、1000、1200、1400、1600、1800、2000、2500、3000、3500、4000、又は4500ダルトン、及びそれらの組み合わせの数平均分子量を有してもよい。一実施形態において、保湿剤は、プロピレングリコール及びグリセロールである。別の実施形態において、保湿剤はプロピレングリコールである。更なる実施形態において、保湿剤はグリセロールである。
保湿剤は、組成物中にいかなる量で存在してもよい。様々な実施形態において、保湿剤は、組成物の総重量を基準として5〜15、5〜10、又は10〜15重量パーセントの量で存在する。一実施形態において、保湿剤は、保水組成物の総重量を基準として1〜20重量パーセントの量で存在する。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
追加的な実施形態において、本開示はまた、ピートモス及び該ピートモスに配置された保水組成物を含む又はこれらから本質的になる、保水量が増加した処理済みピートモスであって、該保水組成物が、アルコールアルコキシレート、水、及びアルキルスルホサクシネート、及びプロピレングリコールとグリセロールとの組み合わせを含む、これらから本質的になる、又はこれらからなる、処理済みピートモスを提供する。この実施形態において、保水組成物は、ピートモスの総重量を基準として0.02〜0.5重量パーセントの量で存在する。更に、処理済みピートモスは、保水組成物を含まない対照ピートモスと比較して、処理済みピートモス100グラム当たり水100〜400グラムの保水量を有する。
媒体を処理する方法:
本開示はまた、保水量を増加させるために媒体を処理する方法を提供する。該方法は、媒体に組成物を施用して処理済み媒体を形成するステップを含む。施用するステップは、噴霧、注入、液浸などとして更に定義し得る。一実施形態において、該方法は、水を処理済み媒体に施用するステップ、処理済み媒体を乾燥させて、水を処理済み媒体の重量を基準として30wt%にするステップ、及び、乾燥ステップの後に水を再び施用して、処理済み媒体が、保水組成物を含まない対照媒体と比較して、処理済み媒体100グラム当たり水100〜400、100〜350、125〜325、150〜300、175〜275、200〜250、又は225〜250、275〜300、300〜325グラムの保水量を有するようにするステップを含む。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。様々な実施形態において、上述の量(複数可)の任意の1つ以上は、±1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%変動し得る。
以下に、本発明の特定の実施形態を記載する:
1. 植物育成用の処理済み媒体であって、
A.植物育成用の媒体、及び
B.前記媒体に配置された保水組成物
を含み、保水組成物が、
(1)以下の構造を有するアルコールアルコキシレート:
Figure 2020534003
(式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)、
(2)水、
(3)スルホサクシネート、アルキルスルホサクシネート、前記(1)とは異なるアルコールエトキシレート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、アルキルポリグリコシド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される界面活性剤、並びに
(4)プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、乳酸、ジアセチン、トリアセチン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される保湿剤
を含む、植物育成用の処理済み媒体。
2. 媒体(A)及び保水組成物(B)からなる、実施形態1の処理済み媒体。
3. mが0〜5であり、nが0〜5であり、yが10〜20であり、zが10〜20であり、(m+y)が少なくとも1である、実施形態1又は2の処理済み媒体。
4. mが0〜8であり、nが2〜8であり、yが0〜5であり、zが0〜5であり、(m+y)が少なくとも1である、実施形態1又は2の処理済み媒体。
5. mが10〜20であり、nが30〜40であり、yが0〜5であり、zが0〜5であり、(m+y)が少なくとも1である、実施形態1又は2の処理済み媒体。
6. 保水組成物(B)を含まない対照媒体と比較して、湿潤化後に処理済み媒体100グラム当たり水100〜400グラムの保水量を有する、実施形態1〜6のいずれか一つの処理済み媒体。
7. アルコールアルコキシレート(1)が、保水組成物(B)の総重量を基準として5〜35重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜6のいずれか一つの処理済み媒体。
8. アルコールアルコキシレート(1)が、保水組成物(B)の総重量を基準として20〜35重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜7のいずれか一つの処理済み媒体。
9. 界面活性剤(3)がジオクチルスルホサクシネートである、実施形態1〜8のいずれか一つの処理済み媒体。
10. 界面活性剤(3)が、保水組成物(B)の総重量を基準として20〜65重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜9のいずれか一つの処理済み媒体。
11. 界面活性剤が、保水組成物(B)の総重量を基準として20〜55重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜10のいずれか一つの処理済み媒体。
12. 保湿剤(4)がプロピレングリコールである、実施形態1〜11のいずれか一つの処理済み媒体。
13. 保湿剤(4)がグリセロールである、実施形態1〜11のいずれか一つの処理済み媒体。
14. 保湿剤(4)が、プロピレングリコールとグリセロールとの組み合わせである、実施形態1〜11のいずれか一つの処理済み媒体。
15. 前記保湿剤(4)が、保水組成物(B)の総重量を基準として1〜20重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜14のいずれか一つの処理済み媒体。
16. 保湿剤(4)が、保水組成物(B)の総重量を基準として5〜15重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜14のいずれか一つの処理済み媒体。
17. 前記水が、保水組成物(B)の総重量を基準として5〜60重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜16のいずれか一つの処理済み媒体。
18. 前記水が、保水組成物(B)の総重量を基準として15〜35重量パーセントの量で存在する、実施形態1〜16のいずれか一つの処理済み媒体。
19. 保水組成物(B)が、アルコールアルコキシレート(1)、水、界面活性剤(3)、及び保湿剤(4)からなる、実施形態1〜18のいずれか一つの処理済み媒体。
20. 保水組成物(B)が、処理済み媒体の総重量を基準として0.02〜0.5重量パーセントの量で存在する、実施形態19のいずれか一つの処理済み媒体。
21. 媒体(A)が、鉱物、ガス、ローム、粘土、シルト、砂、有機ピート、有機物、腐植土、鉢植え用土及びそれらの混合物を含む土からなる群から選択される、実施形態1〜20のいずれか一つの媒体(A)。
22. 保水量を増加させるために植物育成用の媒体(A)を処理する方法であって、実施形態1〜21のいずれか一つに定義される保水組成物(B)を媒体(A)に施用して処理済み媒体を形成するステップを含む、方法。
23. 処理済み媒体が、保水組成物を含まない対照媒体と比較して、処理済み媒体100グラム当たり水100〜400グラムの保水量を有する、実施形態22に記載の方法。
24. 水を処理済み媒体に施用するステップ、
処理済み媒体を乾燥させて、水を処理済み媒体の重量を基準として少なくとも30wt%にするステップ、及び
乾燥ステップの後に水を処理済み媒体に再び施用するステップ
を更に含む、実施形態22の方法。
25. 処理済みピートモスであって、
A.ピートモス、及び
B.前記ピートモスに配置された保水組成物
を含み、保水組成物が、
(1)以下の構造を有するアルコールアルコキシレート:
Figure 2020534003
(式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)、
(2)水、
(3)アルキルスルホサクシネート、及び
(4)プロピレングリコールとグリセロールとの組み合わせ、
を含み、
前記保水組成物が、前記ピートモスの総重量を基準として0.02〜0.5重量パーセントの量で存在する、処理済みピートモス。
26. 保水組成物を含まない対照ピートモスと比較して、処理済みピートモス100グラム当たり水100〜400グラムの保水量を有する、実施形態25に記載の処理済みピートモス。
一連の保水組成物(組成物1〜11)及び植物育成用の処理済み媒体(処理済み媒体1〜11)を以下のように調製する。処理済み媒体1〜11は、組成物1〜11でそれぞれ処理する。100%の水を使用して、非処理媒体も調製する。
ピートモスを、30〜45℃以上に設定した通常の実験室用オーブン内で<10%の水分含量に乾燥させる。ピートモスの水分含量は、およそ2gの乾燥ピートモスを使用して、水分計(Sartorius MSA 150、又は同等の水分計)を用いて決定する。600グラムの乾燥ピートモスを最低速度で動作するKitchen Aid(登録商標)混合機に添加する。組成物1〜8の場合、40グラムの保水組成物1〜8をそれぞれ、噴霧ボトルを使用してピートモスを混合しながらピートモスに2分未満噴霧する。保水組成物の全てをピートモスに施用した後、ピートモスをそのまま更に2分間混合し、その後停止してミキシングボウルの側面に張り付いた湿ったピートをこすり落とし、取り除く。次いで混合物を前の速度で更に1分間撹拌して、均一な混合物を得る。
処理済みピートモスを、12個の容器、例えば、直径4インチ及び深さ3インチの植木鉢に、等しく分配する。各鉢を、予め自重を計った500mLのビーカーの上に置き、全ての流出物がビーカー内に捕捉されるようにする。300グラムの水を、水位が常にピートより上にあるように各鉢にゆっくり添加する。全ての水が滴り落ちるのが止まったら、最後の滴下からおよそ30秒後に、500mLのビーカーを計量する。保水量は、添加した300gの水と収集した水の質量の差によって算出され、ピートモスに保持された水の質量とピートモスの質量との比として表される。保水量は、水(g)/ピートモス(g)として表される。
処理済み組成物は、保水組成物の添加の後の持続的な湿潤化効果について試験することができる。最初の湿潤化後、ピートモスを鉢から取り出し、トレイ上に均等に広げ、Sartorius MSA 150(又は同等の)水分計で決定した場合に水分含量が約30%になるまで室温で乾燥させる。処理済みピートモスを、容器、典型的には4インチの直径及び3インチの深さを有する植木鉢に、組成物1〜8のそれぞれが50gの処理済み組成物を含有するように、そして組成物9〜11のそれぞれが75gの処理済み組成物を含有するように分配する。各鉢を、予め自重を計った500mLのビーカーの上に置き、全ての流出物がビーカー内に捕捉されるようにする。300グラムの水を、水位が常にピートより上にあるように各鉢にゆっくり添加する。全ての水が滴り落ちるのが止まったら、最後の滴下からおよそ30秒後に、500mLのビーカーを計量する。保水量は、添加した300gの水と収集した水の質量の差によって算出され、ピートモスに保持された水の質量とピートモスの質量との比として表される。保水量は、水(g)/ピートモス(g)として表され、通水2回目の保水量(Second Pass Water retention)と呼ばれる。このプロセスを反復して繰り返して、それぞれ通水3回目の保水量、通水4回目の保水量などを決定することができる。これらの評価に関連するデータを下の表1及び表2に示す。
Figure 2020534003
Figure 2020534003
Figure 2020534003
Figure 2020534003
Figure 2020534003
Figure 2020534003
界面活性剤1は、ジ-オクチルスルホサクシネートである。界面活性剤2は、平均して8EO単位を有する分枝C10アルコールである。界面活性剤3は、EO POブロックコポリマーである、Pluronic L62である。保湿剤は、プロピレングリコールである。
アルコールアルコキシレートは、以下の式を有する:
Figure 2020534003
(式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)。
アルコールアルコキシレート1は上述の式を有し、式中、Rは分枝C10ゲルベアルコールであり、mは0〜5であり、yは10〜20であり、nは1〜5であり、zは10〜20であり、(m+y)は10〜25である。
アルコールアルコキシレート2は上述の式を有し、式中、Rは分枝C10ゲルベアルコールであり、mは0〜8であり、yは0〜5であり、nは2〜8であり、zは0〜5であり、(m+y)は1〜13である。
アルコールアルコキシレート3は上述の式を有し、式中、RはC4であり、mは10〜20であり、yは0〜5であり、nは30〜40であり、zは0〜5であり、(m+y)は10〜25である。
アルコールアルコキシレート4は上述の式を有し、式中、Rは分枝C10ゲルベアルコールであり、mは0〜8であり、yは0〜5であり、nは2〜8であり、zは0〜5であり、(m+y)は1〜13である。
アルコールアルコキシレート5は上述の式を有し、式中、RはC13〜C15直鎖及び分枝であり、mは0〜8であり、yは0〜5であり、nは2〜8であり、zは0〜5であり、(m+y)は1〜13である。
データから、様々な組成物1〜11で処理したピートが、水での初回の処理の後に、非処理のピートより多くの水を保持することが示される。更に、様々な組成物1〜11で処理したピートは、ピートの2回の追加の再湿潤化後に、非処理のピートより多くの水を保持する。組成物7〜8で処理したピートは更に、ピートの2回の追加の再湿潤化後に、非処理のピート又は組成物1〜6で処理したピートよりも有意に向上した保水量を示す。
開示全体にわたる上述の実施形態の全ての組み合わせは、そのような開示が上の単一の段落又は節に文字通りに記載されていなくても、1つ以上の非限定的な実施形態において本明細書により明確に企図される。言い換えれば、明確に企図される実施形態は、本開示の任意の部分から選択され、組み合わせられた上記の任意の1つ以上の要素を含み得る。様々な非限定的な実施形態において、上述の値を含むそれらの間の全ての値及び値の範囲は、本明細書により明確に企図される。
上記の値の1つ以上は、±5%、±10%、±15%、±20%、±25%等だけ変動し得る。全ての他の構成要素とは独立したマーカッシュ群の各構成要素から、予想外の結果が得られることがある。各構成要素は、個々に及び又は組み合わせて依拠され得、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態に適切なサポートを提供する。独立請求項と従属請求項(単項従属と多項従属の両方)との全ての組み合わせの主題が、本明細書で明確に企図される。本開示は、限定ではなく、説明する言葉を含む例示である。本開示の多くの変更及び変形が上の教示に照らして可能であり、本開示は、本明細書に具体的に記載した方法以外で実践することができる。
本開示の様々な実施形態を説明する際に依拠された任意の範囲及び部分範囲は、独立に及び集合的に添付の特許請求の範囲に含まれ、その中の整数値及び/又は小数値を含む全ての範囲は、そのような値が本明細書に明記されていなくても、説明及び企図されていることが理解されるべきである。列挙された範囲及び部分範囲によって、本開示の様々な実施形態が十分に説明され、可能となり、そのような範囲及び部分範囲が、関連する2分の1、3分の1、4分の1、5分の1などに更に線引きされてもよいことが、当業者には容易に理解される。ほんの一例として、「0.1〜0.9の」範囲は、下部の3分の1、すなわち0.1〜0.3、中間の3分の1、すなわち0.4〜0.6、及び上部の3分の1、すなわち0.7〜0.9に更に線引きすることができ、これらは個々に及び集合的に添付の特許請求の範囲内に含まれ、個々に及び/又は集合的に依拠され得、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態に適切なサポートを提供する。加えて、範囲を定義又は修飾する言葉、例えば、「少なくとも」、「〜より大きい」、「〜未満」、「〜以下」などに関して、そのような言葉は、部分範囲及び/又は上限若しくは下限を含むことが理解されるべきである。別の例として、「少なくとも10」という範囲は、少なくとも10〜35という部分範囲、少なくとも10〜25という部分範囲、25〜35という部分範囲などを本質的に含み、各部分範囲は、個々に及び/又は集合的に依拠され得、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態に適切なサポートを提供する。最後に、開示された範囲内の個々の数字は、個々に及び/又は集合的に依拠され得、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態に適切なサポートを提供する。例えば、「1〜9の」範囲は、様々な個々の整数(例えば3)だけでなく、小数点(又は分数)を含む個々の数(例えば4.1)を含み、これらは依拠され得、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態を適正に支援する。

Claims (23)

  1. 植物育成用の処理済み媒体であって、
    A.植物育成用の媒体、及び
    B.媒体(A)に配置された保水組成物
    を含み、保水組成物が、
    (1)以下の構造を有するアルコールアルコキシレート
    Figure 2020534003
    (式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)、
    (2)水、
    (3)スルホサクシネート、アルキルスルホサクシネート、アルコールアルコキシレート(1)とは異なるアルコールエトキシレート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、アルキルポリグリコシド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される界面活性剤、並びに
    (4)プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、乳酸、ジアセチン、トリアセチン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される保湿剤
    を含む、植物育成用の処理済み媒体。
  2. 媒体(A)及び保水組成物(B)からなる、請求項1に記載の処理済み媒体。
  3. mが0〜5であり、nが0〜5であり、yが10〜20であり、zが10〜20であり、(m+y)が少なくとも1である、請求項1又は2に記載の処理済み媒体。
  4. mが0〜8であり、nが2〜8であり、yが0〜5であり、zが0〜5であり、(m+y)が少なくとも1である、請求項1又は2に記載の処理済み媒体。
  5. mが10〜20であり、nが30〜40であり、yが0〜5であり、zが0〜5であり、(m+y)が少なくとも1である、請求項1又は2に記載の処理済み媒体。
  6. 保水組成物を含まない対照媒体と比較して、湿潤化後に処理済み媒体100グラム当たり水100〜400グラムの保水量を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  7. アルコールアルコキシレート(1)が、保水組成物(B)の総重量を基準として5〜35重量パーセントの量で存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  8. アルコールアルコキシレート(1)が、保水組成物(B)の総重量を基準として20〜35重量パーセントの量で存在する、請求項1から7のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  9. 界面活性剤(3)がジオクチルスルホサクシネートである、請求項1から8のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  10. 界面活性剤(3)が、保水組成物(B)の総重量を基準として20〜65重量パーセントの量で存在する、請求項1から9のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  11. 界面活性剤(3)が、保水組成物(B)の総重量を基準として20〜55重量パーセントの量で存在する、請求項1から10のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  12. 保湿剤(4)が、プロピレングリコール、グリセロール、及びそれらの混合物である、請求項1から11のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  13. 保湿剤(4)が、保水組成物(B)の総重量を基準として1〜20重量パーセントの量で存在する、請求項1から12のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  14. 保湿剤(4)が、保水組成物(B)の総重量を基準として5〜15重量パーセントの量で存在する、請求項1から12のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  15. 水が、保水組成物(B)の総重量を基準として5〜60重量パーセントの量で存在する、請求項1から14のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  16. 水が、保水組成物(B)の総重量を基準として15〜35重量パーセントの量で存在する、請求項1から15のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  17. 保水組成物(B)が、アルコールアルコキシレート(1)、水、界面活性剤(3)、及び保湿剤(4)からなる、請求項1から16のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  18. 保水組成物が、処理済み媒体の総重量を基準として0.02〜0.5重量パーセントの量で存在する、請求項1から17のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  19. 媒体(A)が、鉱物、ガス、ローム、粘土、シルト、砂、有機ピート、有機物、腐植土、鉢植え用土及びそれらの混合物を含む土からなる群から選択される、請求項1から18のいずれか一項に記載の処理済み媒体。
  20. 保水量を増加させるために植物育成用の媒体(A)を処理する方法であって、請求項1から18のいずれか一項に記載の保水組成物を媒体(A)に施用して処理済み媒体を形成するステップを含む、方法。
  21. 処理済み媒体が、保水組成物を含まない対照媒体と比較して、処理済み媒体100グラム当たり水100〜400グラムの保水量を有する、請求項20に記載の方法。
  22. 処理済み媒体に水を施用するステップ、
    処理済み媒体を乾燥させて、処理済み媒体の重量を基準として水を少なくとも30wt%にするステップ、及び
    乾燥ステップの後に処理済み媒体に再び水を施用するステップ
    を更に含む、請求項20に記載の方法。
  23. 保水量が増加した処理済みピートモスであって、
    A.ピートモス、及び
    B.ピートモスに配置された保水組成物
    を含み、保水組成物が、
    (1)以下の構造を有するアルコールアルコキシレート:
    Figure 2020534003
    (式中、Rは、C3〜C17直鎖又は分枝脂肪族炭素鎖であり、EOはエチレンオキシドであり、mは0〜20であり、yは0〜20であり、POはプロピレンオキシドであり、nは1〜40であり、zは0〜40であり、(m+y)は少なくとも1である)、
    (2)水、
    (3)アルキルスルホサクシネート、及び
    (4)プロピレングリコールとグリセロールとの組み合わせ
    を含み、
    保水組成物が、ピートモスの総重量を基準として0.02〜0.5重量パーセントの量で存在する、保水量が増加した処理済みピートモス。
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