JP2020531816A - 原子力発電所の金属部材から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置、腐食装置の使用及び材料サンプルの採取方法 - Google Patents

原子力発電所の金属部材から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置、腐食装置の使用及び材料サンプルの採取方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020531816A
JP2020531816A JP2020509057A JP2020509057A JP2020531816A JP 2020531816 A JP2020531816 A JP 2020531816A JP 2020509057 A JP2020509057 A JP 2020509057A JP 2020509057 A JP2020509057 A JP 2020509057A JP 2020531816 A JP2020531816 A JP 2020531816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion
corrosive
electrode
head
pressure vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020509057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7199420B2 (ja
Inventor
ハラルト・ミュラー
ヴォルフガング・ツァイケ
ギュンター・ノルドハルト
Original Assignee
フラマトム・ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フラマトム・ゲーエムベーハー filed Critical フラマトム・ゲーエムベーハー
Publication of JP2020531816A publication Critical patent/JP2020531816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7199420B2 publication Critical patent/JP7199420B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/26Apparatus for moving or positioning electrode relatively to workpiece; Mounting of electrode
    • B23H7/28Moving electrode in a plane normal to the feed direction, e.g. orbiting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/26Apparatus for moving or positioning electrode relatively to workpiece; Mounting of electrode
    • B23H7/30Moving electrode in the feed direction
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/04Devices for withdrawing samples in the solid state, e.g. by cutting
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C17/00Monitoring; Testing ; Maintaining
    • G21C17/003Remote inspection of vessels, e.g. pressure vessels
    • G21C17/01Inspection of the inner surfaces of vessels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

本発明は、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置(10)に関するものであり、腐食装置(10)は、腐食ヘッド(11)を含んでおり、腐食ヘッド(11)は、少なくとも1つの腐食電極(12)を有しており、腐食電極(12)は、少なくとも部分的に凸形又は角張った外形を有しており、腐食ヘッド(11)は、腐食電極(12)の位置決め及び/又は移動のための前記位置決め及び/又は移動誘導システム(13)を有しており、位置決め及び/又は移動誘導システム(13)は、所定の材料サンプル形状(21)を生じさせるための腐食電極(12)の移動を実施するために、少なくとも4つの軸(X;Y;Z;R)を含んでおり、前記移動は、腐食プロセスの間にも実施可能である。本発明はさらに、腐食装置(10)の使用と、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から、材料サンプルを採取するための方法とに関する。

Description

本発明は、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置に関する。さらに、本発明は、腐食装置の使用と、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から材料サンプルを採取するための方法とに関する。
原子力発電所内には、材料の検査のために、原子力発電所の金属部材から、例えば原子炉圧力容器の金属部材から、又は、他の原子炉内構造物から、材料サンプルを採取する必要性が存在する。その際、例えば100mmの深さまでの比較的大きい材料サンプルを、原子炉圧力容器から、特に原子炉圧力容器の内壁から採取することが必要であり得る。
これまでは、小舟形状(又は球形切片)の材料サンプルのみが、研削方法によって採取可能であった。しかしながら、その際、10mmの深さまでの材料サンプルのみが可能である。すなわち、これまでは、この比較的小さい材料サンプルで、検査の実施に十分でなくてはならなかった。
従って、本発明の課題は、新しい腐食装置について、特に、形状及び大きさを任意に選択できる材料サンプルを、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から採取することを可能にする腐食装置について記載することにある。さらに、本発明の課題は、腐食装置の新しい使用について、及び、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から材料サンプルを採取するための新しい方法について記載することにある。
本課題は、腐食装置に関しては、請求項1に記載の特徴によって解決され、腐食装置の使用に関しては、請求項12に記載の特徴によって解決され、方法に関しては、請求項13に記載の特徴によって解決される。有利な態様及びさらなる発展形態は、各従属請求項に記載されている。
本発明に係る腐食装置は、腐食ヘッドを含んでおり、腐食ヘッドは、少なくとも1つの腐食電極を有しており、腐食電極は、少なくとも部分的に凸形又は角張った外形を有しており、腐食ヘッドは、腐食電極の位置決め及び/又は移動のための位置決め及び/又は移動誘導システムを有しており、位置決め及び/又は移動誘導システムは、所定の材料サンプル形状を生じさせるための腐食電極の移動を実施するために、少なくとも4つの軸を含んでおり、この1つ又は複数の移動は、腐食プロセスの間にも実施可能である。
この1つ又は複数の移動は、空間内における任意の移動であり、例えば直線運動又は回転運動又は好ましくは異なる直線運動と回転運動との組み合わせであり得る。
本発明に係る腐食装置によって可能である腐食電極の移動の全ては、特に腐食プロセスの間にも、同時に制御可能であり、それによって、移動の組み合わせが生じる。好ましくは、1つ又は複数の移動を、個別又は同時に制御するように、好ましくは遠隔制御するように構成された制御装置が設けられている。
本発明に係る腐食装置は、特に腐食プロセスの実施と、腐食電極の移動とを同時に行うように構成されている。
従って、位置決め及び/又は移動誘導システムを有する腐食電極が、一方では腐食プロセス前の腐食電極の位置決めのために移動可能であり、他方では、腐食プロセスの間に、所定の材料サンプル形状を生じさせるために移動可能であることを規定することができる。
原子炉圧力容器は、特に原子力発電所における原子炉圧力容器である。腐食プロセスとしては、好ましくは放電加工が規定されている。腐食の際に、アンダーカット腐食(Hinterschnitterosion)もステップ腐食(Stufenerosion)も可能である。
本発明の利点は、特に、本発明に係る腐食装置を用いて、材料サンプルの任意の輪郭及び寸法を形成することができることにある。材料サンプルの輪郭及び寸法を決定する可能性によって、例えば原子炉圧力容器の壁等の、原子力発電所の金属部材の表面上又は表面内の欠陥を除去することも可能である。さらに、止まり穴サンプル及び通過サンプル(Durchgangsproben)が同様に可能となる。
腐食装置の可動性の、モジュール式の構造と、最小限の寸法と、少ない重量とによって、特に利用可能空間が小さい場合にも、柔軟な使用可能性が創出される。当該腐食装置はさらに、35m以上の水深まで使用可能である。加えて、当該腐食装置は、高い放射線値においても使用可能である。
さらなる利点は、本発明に係る腐食装置によって、高い寸法精度が保証される点にある。さらに、異なる材料の質(脆化、ハードスポット)を取り扱うという問題が生じない。
本発明の特に好ましいさらなる発展形態によると、位置決め及び/又は移動誘導システムは、腐食電極の少なくとも3つの軸方向移動を実施するための少なくとも1つの第1の要素を有しており、3つの軸は、好ましくは互いに対して垂直である。
従って、腐食電極の移動を実施するために設けられた少なくとも4つの軸の内、少なくとも3つの軸は、腐食電極の軸方向移動又は直線運動を実施するために設けられている。
本発明の好ましい態様の変型例によると、第1の要素は、軸方向移動を実施するために、少なくとも3つのキャリッジを含んでおり、各キャリッジは、これらの軸の内の1つの軸に沿って移動できるように取り付けられており、それによって、キャリッジごとに、これらの軸の内の1つの軸に沿った、腐食電極の移動、特に軸方向移動又は直線運動を可能にする。
さらに、第1の要素は、キャリッジ同士を接続するための接続要素を有しており、各キャリッジは、隣接するキャリッジと接続されていることが規定され得る。
適切かつ有利なさらなる発展形態によると、位置決め及び/又は移動誘導システムは、腐食電極の回転軸の周りにおける回転運動を実施するための少なくとも1つの第2の要素を有している。
従って、腐食電極の移動を実施するために設けられた少なくとも4つの軸の内、少なくとも1つの軸が、回転運動を実施するために設けられている。回転軸が、軸方向移動又は直線運動を実施するために設けられた3つの軸の内の1つの軸であること、又は、当該軸と重なっていることを規定することも可能である。
特に好ましくは、4つの軸が、腐食電極の移動を実施するために設けられており、これら4つの軸の内の3つの軸は、互いに対して垂直であり、腐食電極の軸方向移動又は直線運動を実施するために設けられており、第4の軸は、腐食電極の回転運動を実施するために設けられており、回転軸として設けられた第4の軸は、軸方向移動を実施するための3つの軸の内の1つの軸であるか、又は、当該軸と重なっている。
この腐食装置の構造によって、1つ又は複数の腐食電極の移動の組み合わせが可能であり、それによって、当該腐食電極は、好ましくは任意に、及び、特に腐食プロセスの間に、空間内を移動できる。
好ましくは、第2の要素は、回転運動を腐食電極に伝達するためのシャフトを有しており、腐食ヘッドの腐食電極は、シャフトに取り付けられている。
例えば、腐食装置は、第1の要素及び/又は第2の要素を駆動するための、1つ又は複数のモータを含んでいる。
本発明のさらなる発展形態によると、腐食電極は、少なくとも部分的に、好ましくはその動作領域において、少なくとも部分的に円形、特に半円形に、又は、環状、特に半環状に、又は、楕円状、特に半楕円状に、又は、円盤状、特に半円盤状に設計されている。
好ましくは、腐食装置は、腐食ヘッド並びに/又は位置決め及び/若しくは移動誘導システム並びに/又は腐食電極の制御及び/又は遠隔制御を行うための制御装置を有している。
腐食装置が、腐食ヘッドを、原子力発電所の金属部材、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁に固定するための固定要素を有することを規定してもよい。
さらに、当該固定要素が、1つ又は複数の吸引要素、好ましくは吸引カップを含むと規定することも可能である。
一態様の変型例によると、腐食装置は、腐食プロセスの後に材料サンプルを収集及び/又は受け止めるための、収集及び/又は受け止め装置を有している。
本発明によると、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁という、原子力発電所の金属部材内又は金属部材上において、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から、特に原子炉圧力容器の内壁から、材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するために、腐食装置を使用することが規定されており、当該腐食装置は、本発明に係る腐食装置である。
原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から、本発明に係る腐食装置を用いた腐食によって材料サンプルを採取するための、本発明に係る方法は、以下のステップを含んでいる:
−少なくとも1つの腐食ヘッドを金属部材上に誘導するステップであって、特に腐食装置の少なくとも1つの腐食ヘッドを原子炉圧力容器に導入するステップ、
−腐食装置の腐食ヘッドを金属部材上で位置決めするステップであって、特に原子炉圧力容器内で腐食装置の腐食ヘッドを、所定の位置において腐食プロセスが開始し得るように位置決めするステップ、
−所定の材料サンプル形状を生じさせるための腐食プロセスの間に、金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から、位置決め及び/又は移動誘導システムを用いて腐食電極を移動させることによって、材料サンプルを腐食させるステップ、
−材料サンプルを収集及び/又は受け止めるステップ、
−材料サンプル及び/又は腐食装置の腐食ヘッドを金属部材から取り外すステップであって、特に材料サンプル及び/又は腐食装置の腐食ヘッドを原子炉圧力容器から取り出すステップ。
当該方法のさらなる発展形態によると、腐食装置は、位置決め及び/又は移動誘導システムを有しており、当該位置決め及び/又は移動誘導システムは、少なくとも第1の要素を有しており、当該第1の要素を用いて、腐食電極の少なくとも3つの軸方向移動が実施可能であり、これら3つの軸は、好ましくは互いに対して垂直である。当該方法のさらなる態様の変型例によると、腐食装置は、位置決め及び/又は移動誘導システムを有しており、当該位置決め及び/又は移動誘導システムは、少なくとも1つの第2の要素を有しており、当該第2の要素を用いて、腐食電極の回転軸の周りにおける回転運動が実施可能である。
腐食プロセスの間の、位置決め及び/又は移動誘導システムを用いた腐食電極の移動は、空間内の任意の移動を含み得るものであり、例えば、直線運動又は回転運動、又は、好ましくは異なる直線運動及び回転運動の組み合わせを含み得る。
本発明に係る腐食装置によって可能である腐食電極の全ての移動は、同時に制御可能であり、特に腐食プロセスの間にも制御可能であり、その結果、移動の組み合わせが生じる。好ましくは、制御装置が設けられており、当該制御装置を用いて、1つ又は複数の移動が、個別又は同時に制御可能、好ましくは遠隔制御可能である。
腐食プロセスと、腐食電極の移動とは、特に好ましくは同時に実施可能である。
腐食装置が、位置決め及び/又は移動誘導システムを有しており、腐食電極が、位置決め及び/又は移動誘導システムを用いて、一方では腐食プロセス前の腐食電極を所定の位置に位置決めするために移動可能であり、他方では、腐食電極が、腐食プロセスの間に、所定の材料サンプル形状を生じさせるために移動可能であると規定することが可能である。
本発明に係る方法のさらなる発展形態によると、腐食装置は、腐食ヘッドを原子力発電所の金属部材、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁に固定するための固定要素を有しており、腐食ヘッドは、原子炉圧力容器に導入された後、固定要素を用いて、原子炉圧力容器の内壁に固定される。
本発明に係る方法の態様の変型例によると、腐食は、複数のステップにおいて段階的に実施される。
以下において、本発明を、さらなる特徴及び利点に関しても、実施例の説明を基に、添付の図面を参照して、詳細に説明する。その際、図1は、本発明に係る腐食装置の実施例を概略的に示している。図中の互いに対応する部材及び構成要素には、同じ参照符号が用いられている。
本発明に係る腐食装置の実施例を概略的に示す図である。
図1は、原子炉圧力容器の内壁から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置10を示しており、腐食装置10は、腐食ヘッド11を含んでいる。腐食ヘッド11は、腐食電極12を有しており、腐食電極12は、部分的に、凸状の外形を有している。さらに、腐食ヘッド11は、腐食電極12の位置決め及び/又は移動のための位置決め及び/又は移動誘導システム13を有しており、位置決め及び/又は移動誘導システム13は、所定の材料サンプル形状21を生じさせるために、腐食電極12の移動を実施するように、少なくとも4つの軸X、Y、Z、Rを含んでおり、この1つ又は複数の移動は、腐食プロセスの間にも実施可能である。
位置決め及び/又は移動誘導システム13は、腐食電極12の3つの軸方向移動を実施するために、第1の要素14を有しており、3つの軸X、Y、Zは、互いに対して垂直である。
第1の要素14は、軸方向移動を実施するために、少なくとも3つのキャリッジ15a、15b、15cをふくんでおり、各キャリッジ15a、15b、15cは、軸X、Y、Zの内の1つの軸に沿って移動可能に取り付けられており、それによって、キャリッジ15a;15b;15cごとに、軸X、Y、Zの内の1つの軸に沿った腐食電極12の移動を可能にする。
第1の要素14は、さらに、キャリッジ15a;15b;15c同士を接続するための接続要素16を有しており、各キャリッジ15a、15b、15cは、隣接するキャリッジ15a、15b、15cと接続されている。
位置決め及び移動誘導システム13は、腐食電極12の回転軸Rの周りにおける回転運動を実施するための第2の要素17を有している。第2の要素17は、さらに、回転運動を腐食電極12に伝達するためのシャフト18を含んでおり、腐食ヘッド11の腐食電極12は、シャフト18に取り付けられている。
腐食電極12は、その動作領域19において、部分的に円形、特に半円形に設計されている。
腐食装置10は、腐食ヘッド11、位置決め及び/又は移動誘導システム13及び腐食電極12の制御及び/又は遠隔制御を行うための制御装置(図示されていない)も有している。
腐食装置10はさらに、腐食ヘッド11を原子炉圧力容器の壁に固定するための固定要素20を有している。固定要素20は、吸引カップとして構成された複数の吸引要素を含んでいる。
腐食装置10は、さらに、腐食プロセスの後で材料サンプルを収集及び/又は受け止めるための収集及び/又は受け止め装置(図示されていない)を有している。
本発明によると、腐食装置10は、原子炉圧力容器の内壁から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するために用いられる。
本発明に係る腐食装置10を用いて、腐食によって、原子炉圧力容器の内壁から材料サンプルを採取するための方法が実施可能であり、当該方法は、以下のステップを含んでいる:
−腐食装置10の少なくとも1つの腐食ヘッド11を原子炉圧力容器内に誘導するステップ、
−腐食装置10の腐食ヘッド11を、原子炉圧力容器内で、所定の位置において腐食プロセスが開始し得るように位置決めするステップ、
−所定の材料サンプル形状21を生じさせるための腐食プロセスの間に、位置決め及び/又は移動誘導システム13を用いて腐食電極12を移動させることによって、原子炉圧力容器の壁から材料サンプルを腐食させるステップ、
−材料サンプルを収集及び/又は受け止めるステップ、
−材料サンプル及び/又は腐食装置10の腐食ヘッド11を、原子炉圧力容器から取り出すステップ。
腐食装置10は、腐食ヘッド11を原子炉圧力容器の内壁に固定するための固定要素20を有しており、腐食ヘッド11は、原子炉圧力容器に導入された後で、固定要素20を用いて、原子炉圧力容器の内壁に固定される。
腐食は、例えば複数のステップにおいて、段階的に実施され得る。
10 腐食装置
11 腐食ヘッド
12 腐食電極
13 位置決め及び/又は移動誘導システム
14 第1の要素
15a キャリッジ
15b キャリッジ
15c キャリッジ
16 接続要素
17 第2の要素
18 シャフト
19 動作領域
20 固定要素
21 材料サンプル形状
X 軸
Y 軸
Z 軸
R 回転軸

Claims (15)

  1. 原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置(10)であって、腐食ヘッド(11)を含んでおり、
    前記腐食ヘッド(11)は、少なくとも1つの腐食電極(12)を有しており、
    前記腐食電極(12)は、少なくとも部分的に凸形又は角張った外形を有しており、
    前記腐食ヘッド(11)は、前記腐食電極(12)の位置決め及び/又は移動のための位置決め及び/又は移動誘導システム(13)を有しており、前記位置決め及び/又は移動誘導システム(13)は、所定の材料サンプル形状(21)を生じさせるための前記腐食電極(12)の移動を実施するために、少なくとも4つの軸(X;Y;Z;R)を含んでおり、前記移動は、腐食プロセスの間にも実施可能である腐食装置(10)。
  2. 前記位置決め及び/又は移動誘導システム(13)が、前記腐食電極(12)の少なくとも3つの軸方向移動を実施するための少なくとも1つの第1の要素(14)を有しており、3つの軸(X;Y;Z)は、好ましくは互いに対して垂直であることを特徴とする、請求項1に記載の腐食装置(10)。
  3. 前記第1の要素(14)が、軸方向移動を実施するために、少なくとも3つのキャリッジ(15a;15b;15c)を含んでおり、前記キャリッジ(15a;15b;15c)それぞれは、前記軸(X;Y;Z)の内の1つの軸に沿って移動可能に取り付けられており、それによって、前記キャリッジ(15a;15b;15c)ごとに、前記軸(X;Y;Z)の内の1つの軸に沿った前記腐食電極(12)の移動を可能にすることを特徴とする、請求項2に記載の腐食装置(10)。
  4. 前記第1の要素(14)が、前記キャリッジ(15a;15b;15c)同士を接続するための接続要素(16)を有しており、前記キャリッジ(15a;15b;15c)それぞれは、隣接する前記キャリッジ(15a;15b;15c)と接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の腐食装置(10)。
  5. 前記位置決め及び/又は移動誘導システム(13)が、前記腐食電極(12)の回転軸(R)の周りにおける回転運動の実施のために、少なくとも1つの第2の要素(17)を有していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の腐食装置(10)。
  6. 前記第2の要素(17)が、回転運動を前記腐食電極(12)に伝達するためのシャフト(18)を有しており、前記腐食ヘッド(11)の前記腐食電極(12)は、前記シャフト(18)に取り付けられていることを特徴とする、請求項5に記載の腐食装置(10)。
  7. 前記腐食電極(12)が、少なくとも断片的に、少なくとも部分的に円形又は環状又は楕円状又は円盤状に設計されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の腐食装置(10)。
  8. 前記腐食装置(10)が、前記腐食ヘッド(11)並びに/又は前記位置決め及び/若しくは移動誘導システム(13)並びに/又は前記腐食電極(12)の制御及び/又は遠隔制御を行うための制御装置を有していることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の腐食装置(10)。
  9. 前記腐食装置(10)が、前記腐食ヘッド(11)を原子力発電所の金属部材、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁に固定するための固定要素(20)を有していることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の腐食装置(10)。
  10. 前記固定要素(20)が、1つ又は複数の吸引要素を含んでいることを特徴とする、請求項9に記載の腐食装置(10)。
  11. 前記腐食装置(10)が、腐食プロセス後に、前記材料サンプルを収集及び/又は受け止めるための収集及び/又は受け止め装置を有していることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の腐食装置(10)。
  12. 特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁という、原子力発電所の金属部材内又は金属部材上における、原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から、材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための、腐食装置(10)の使用であって、前記腐食装置(10)は、請求項1から11のいずれか一項に記載の腐食装置(10)である、腐食装置(10)の使用。
  13. 原子力発電所の金属部材から、特に原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から、請求項1から11のいずれか一項に記載の腐食装置(10)を用いた腐食によって材料サンプルを採取するための方法であって、以下のステップ:
    −少なくとも1つの腐食ヘッド(11)を前記金属部材上に誘導するステップであって、特に前記腐食装置(10)の少なくとも1つの前記腐食ヘッド(11)を前記原子炉圧力容器に導入するステップ、
    −前記腐食装置(10)の前記腐食ヘッド(11)を前記金属部材上で位置決めするステップであって、特に前記原子炉圧力容器内で前記腐食装置(10)の前記腐食ヘッド(11)を、所定の位置において腐食プロセスが開始し得るように位置決めするステップ、
    −所定の材料サンプル形状(21)を生じさせるための腐食プロセスの間に、前記金属部材から、特に前記原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁から、位置決め及び/又は移動誘導システム(13)を用いて腐食電極(12)を移動させることによって、材料サンプルを腐食させるステップ、
    −前記材料サンプルを収集及び/又は受け止めるステップ、
    −前記材料サンプル及び/又は前記腐食装置(10)の前記腐食ヘッド(11)を前記金属部材から取り外すステップであって、特に前記材料サンプル及び/又は前記腐食装置(10)の前記腐食ヘッド(11)を前記原子炉圧力容器から取り出すステップ、を含む方法。
  14. 前記腐食装置(10)が、前記腐食ヘッド(11)を原子力発電所の前記金属部材、特に前記原子炉圧力容器の壁、好ましくは内壁に固定するための固定要素(20)を有しており、前記腐食ヘッド(11)は、前記原子炉圧力容器に導入された後、前記固定要素(20)を用いて、前記原子炉圧力容器の内壁に固定されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 腐食が、複数のステップにおいて段階的に行われることを特徴とする、請求項13又は14に記載の方法。
JP2020509057A 2017-08-18 2018-08-16 原子力発電所の金属部材から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置、腐食装置の使用及び材料サンプルの採取方法 Active JP7199420B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102017118935.1A DE102017118935A1 (de) 2017-08-18 2017-08-18 Erodiervorrichtung zur Durchführung eines Erodierprozesses zur Entnahme von Werkstoffproben aus metallischen Komponenten von Kernkraftwerken, Verwendung einer Erodiervorrichtung, sowie Verfahren zur Entnahme von Werkstoffproben
DE102017118935.1 2017-08-18
PCT/EP2018/072176 WO2019034721A1 (de) 2017-08-18 2018-08-16 Erodiervorrichtung zur durchführung eines erodierprozesses zur entnahme von werkstoffproben aus metallischen komponenten von kernkraftwerken, verwendung einer erodiervorrichtung, sowie verfahren zur entnahme von werkstoffproben

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020531816A true JP2020531816A (ja) 2020-11-05
JP7199420B2 JP7199420B2 (ja) 2023-01-05

Family

ID=63259515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020509057A Active JP7199420B2 (ja) 2017-08-18 2018-08-16 原子力発電所の金属部材から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置、腐食装置の使用及び材料サンプルの採取方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3669159A1 (ja)
JP (1) JP7199420B2 (ja)
DE (1) DE102017118935A1 (ja)
WO (1) WO2019034721A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019118835A1 (de) * 2019-07-11 2021-01-14 Rogers Germany Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Kühlelements und Kühlelement hergestellt mit einem solchen Verfahren

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5268550A (en) * 1991-10-21 1993-12-07 Framatome Method and device for removing a specimen from within the vessel of a nuclear reactor being decommissioned
JPH07159295A (ja) * 1993-12-06 1995-06-23 Hitachi Ltd 金属材料の表層部位採取方法及び装置
JPH1076427A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Hitachi Ltd 原子炉内構造物のサンプル採取装置
JP2001079658A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管台溶接部サンプリング方法及び装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD285479A7 (de) * 1988-10-13 1990-12-19 Ve Kombinat Kernkraftwerke "Bruno Leuschner",Dd Elektrode zur elektroerosiven ganzprobengewinnung aus stahlwerkstoffen
ITMI20022252A1 (it) * 2002-10-24 2004-04-25 Cesi Ct Elettrotecnicosperimentale Italiano G Apparato per il prelievo di campioni di materiale conduttore.
FR2879949B1 (fr) * 2004-12-24 2008-08-01 Framatome Anp Sas Procede et dispositif d'usinage a distance par electroerosion d'une zone d'une paroi metallique d'une piece
DE102005043835A1 (de) * 2005-09-13 2007-03-22 F. Zimmermann Gmbh Beweglicher Fräskopf mit Torquemotorantrieb

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5268550A (en) * 1991-10-21 1993-12-07 Framatome Method and device for removing a specimen from within the vessel of a nuclear reactor being decommissioned
JPH07159295A (ja) * 1993-12-06 1995-06-23 Hitachi Ltd 金属材料の表層部位採取方法及び装置
JPH1076427A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Hitachi Ltd 原子炉内構造物のサンプル採取装置
JP2001079658A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管台溶接部サンプリング方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3669159A1 (de) 2020-06-24
DE102017118935A1 (de) 2019-02-21
JP7199420B2 (ja) 2023-01-05
WO2019034721A1 (de) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11339660B2 (en) Turbine assembly maintenance methods
JP2019531962A (ja) 協調水環境移動ロボット
JP4799088B2 (ja) 遠隔検査における作業位置計測方法およびその装置
US20070296964A1 (en) Inspection apparatus
KR20090131263A (ko) 원자로 냉각재 시스템 또는 다른 처리 응용에 사용되는 용접부, 파이프, 용기 및/또는 다른 구성요소를 원격으로 검사 및/또는 처리하는 방법 및 장치
Alatorre et al. Teleoperated, in situ repair of an aeroengine: Overcoming the internet latency hurdle
Bogue The role of robotics in non‐destructive testing
JP2007155739A (ja) 原子炉環境における検査の方法もしくは器具の使用方法
US5787137A (en) Methods and apparatus for performing repairs and inspections in a reactor pressure vessel of a nuclear reactor
JP5260410B2 (ja) 炉内機器の予防保全方法及びその装置
US20200346310A1 (en) Repair tool for turbomachinery and related method
JP2020531816A (ja) 原子力発電所の金属部材から材料サンプルを採取するための腐食プロセスを実施するための腐食装置、腐食装置の使用及び材料サンプルの採取方法
JPS59132358A (ja) 検査装置
JP2007003400A (ja) 制御棒貫通孔部材検査装置
JPWO2008143320A1 (ja) 円筒形状構造物の予防保全・補修装置および予防保全・補修方法
JP6957387B2 (ja) 施工データ作成装置および施工データ作成方法
EP3323129B1 (en) Automated work platform assembly
CN1074702C (zh) 对维持管子的平板穿孔去毛刺和倒角的方法和设备
CN112140045A (zh) 基于视觉引导的作业机器人电动扳手及其控制方法
KR20050015201A (ko) 원자로 내부구조물 검사 및 이물질제거용 수중로봇 시스템
US4432271A (en) Locomotion unit for a tool support adapted for progression through passageways
JP7170505B2 (ja) 原子炉圧力容器の点検装置及び点検方法
JP6258025B2 (ja) 狭隘部サンプル採取ヘッド、狭隘部サンプル採取方法および余寿命診断方法
Stubbs et al. An automated ultrasonic system for inspection of aircraft turbine engine components
Smoljkic et al. Automated Robotic Grinding of the control rod drive mechanism J-Groove Weld at PWR nuclear power plants

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7199420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150