本願は、サービス多重化方法、サービス多重分離方法、及び関連デバイスを提供するため、リアルタイムのサービス切り替えを実装することができ、サービス切り替え時の低遅延を効果的に保証することができる。
本発明の実施形態の第1態様が、以下に挙げる段階を含むサービス多重化方法を提供する。
段階A:送信デバイスが第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとを対応するバッファに入力する。
送信デバイスの受信インタフェースが、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとを受信するように構成され、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームに対応する第1バッファと第2サービスのビットブロックストリームに対応する第2バッファとを判定してよい。
送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームを、対応する第1バッファに入力し、第2サービスのビットブロックストリームを、対応する第2バッファに入力してよい。
本態様では、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとは、複数のサービスの、送信デバイスにより受信される、ビットブロックストリームで、受信デバイスに連続的に送信される必要がある任意の2つのビットブロックストリームであってよい。
段階B:送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信する。
送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとを受信デバイスに送信する優先順位を判定してよい。
本態様は、第1サービスのビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームよりも先に受信デバイスに送信される一例を用いて説明される。
例えば、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームの送信待ち時間が第2サービスのビットブロックストリームの送信待ち時間より長いと判定し、次いで、第1サービスのビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームよりも先に受信デバイスに送信されると判定する。
第1サービスのビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームよりも先に受信デバイスに送信されると送信デバイスが判定した場合、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信してよい。
段階C:送信デバイスは、第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信するかどうかを判定し、送信デバイスが第1サービスから第2サービスに切り替えると判定した場合、段階Dを行う。
本態様では、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリーム全体が送信された後に、第2サービスのビットブロックストリームに切り替えて送信すると判定してよい。
別の例では、送信デバイスは、送信デバイスにより予め決定された、第1サービスのビットブロックストリームにおける事前設定データトラフィックが送信された後に、第2サービスのビットブロックストリームに切り替えてサービス送信すると判定してよい。具体的には、送信デバイスが第1サービスのビットブロックストリーム全体を送信する前に、且つ送信デバイスが第1サービスのビットブロックストリームのうち事前設定データトラフィックを送信した後に、送信デバイスは第2サービスのビットブロックストリームに切り替えてサービス送信してよい。
段階D:送信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信デバイスに送信する。
送信デバイスが第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信すると判定した場合、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとの間に少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを挿入し、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信デバイスに送信してよい。
少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックは、第1サービスを第2サービスに切り替えてサービス送信することを示すのに用いられる。
段階E:送信デバイスは、第2サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信する。
送信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを送信した後に、第2サービスのビットブロックストリームを送信してよい。
送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームとを送信時間に基づいて時系列的に送信することが分かる。
本態様において提供されるサービス多重化方法の有益な効果とは、送信デバイスがリアルタイムのサービス切り替えを任意のビットブロックで要求に基づいて実施できるという点にある。さらに、サービス切り替え指示ビットブロックが、サービス切り替えを行うために、サービス切り替えを必要とするビットブロックストリーム間に挿入されるので、サービス切り替え処理の遅延及びジッタが減少し、サービス切り替え時の低遅延が保証される。
本実施形態では、送信デバイスは、優先順位の低いサービスよりも先に優先順位の高いサービスを送信するように切り替えを行ってよいので、優先順位の高いサービスの早期送信が実施され、優先順位の高いサービスの非常に低い遅延及び非常に低いジッタが保証される。
本実施形態では、サービス多重化がバッファを用いて実装されることで、多重化が専用帯域幅を用いて行われるために生じる帯域幅の浪費及び伝送遅延を効果的に回避することができる。
これらの実施形態の第1態様の任意選択の実装例では、第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとが、M1/M2ビットブロックである。ここで、M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
これらの実施形態の第1態様の任意選択の実装例では、段階Bを行う前に、送信デバイスはさらに以下に挙げる段階を行う。
段階B01:送信デバイスは第1サービスの第1サービスデータを取得する。
本態様の第1サービスは、非イーサネットサービスであってよい。
段階B02:送信デバイスは第1サービスデータを符号化して、第1サービスのビットブロックストリームを生成する。
段階Eを行う前に、送信デバイスはさらに以下に挙げる段階を行う。
段階E01:送信デバイスは第2サービスの第2サービスデータを取得する。
段階E02:送信デバイスは第2サービスデータを符号化して、第2サービスのビットブロックストリームを生成する。
本態様では、送信デバイスは異なるタイプのネットワークのデータを多重化するので、送信デバイスは異なるタイプのサービスを多重化することができ、本実施形態のサービス多重化方法は異なるネットワーク環境に適用することができる。
これらの実施形態の第1態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが64B/66Bビットブロックであってよい場合、M2−M1、すなわち66−64は、各ビットブロック内のヘッダ同期ヘッダのビット数を表す。
本態様では、1つ又は複数のサービス切り替え指示ビットブロックが、第1サービスのビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられることを示すのに用いられてよい。
サービス切り替え指示ビットブロックは、パラメータO0、D1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7を含んでよく、パラメータD1、D2、及びD3は8ビットのビットデータであり、パラメータC4、C5、C6、及びC7は7ビットのビットデータであり、パラメータO0は4ビットの制御コードである。
これらの実施形態の第1態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが8B/10Bビットブロックである場合、複数のサービス切り替え指示ビットブロックが存在し、複数のサービス切り替え指示ビットブロックは少なくとも1つの特殊ビットブロックと少なくとも1つのデータビットブロックとを含む。
8B/10B符号化では、特殊ビットブロック及びデータビットブロックは、サービス切り替えを示すのに一緒に用いられる必要があることが分かる。
本態様の符号化方式では、サービス切り替え指示ビットブロックがサービス切り替えを示すのに用いられるので、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを用いてリアルタイムのサービス切り替えを実施することができ、これにより、サービス切り替え処理における遅延及びジッタが減少し、サービス切り替え時の低遅延が保証されることが分かる。
これらの実施形態の第1態様の任意選択の実装例では、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはさらに指示情報を含み、指示情報は、第2サービスの、受信デバイスに送信される、ビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を示すのに用いられる。
具体的には、サービス切り替え指示ビットブロックが64B/66Bビットブロックである場合、指示情報は、サービス切り替え指示ビットブロックストリームに含まれるパラメータD1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7のうちのいずれか1つを用いて伝達されてよく、又は指示情報は、複数のサービス切り替え指示ビットブロックを用いて伝達されてもよい。
本態様では、送信デバイスのサービス多重化処理において、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数が、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを用いてリアルタイムに通知され得るので、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を受信デバイスに通知することができ、低遅延が保証される。
これらの実施形態の第1態様の任意選択の実装例では、段階Dを行う前に、送信デバイスはさらに以下に挙げる段階を行う。
段階D01:送信デバイスはターゲット識別子を判定する。
ターゲット識別子とは、第2サービスに対応する識別子である。
送信デバイスがターゲット識別子を取得する具体的な処理は、以下のとおりであってよい。
送信デバイスは、複数のサービスのうちのいずれか1つに対応する識別子を事前に受信してよく、送信デバイスは、第2サービスに対応するターゲット識別子を判定してよい。
複数のサービスを受信した後に、送信デバイスは、対応する識別子を複数のサービスのうちのいずれか1つに設定してよく、送信デバイスは、設定された識別子から第2サービスに対応するターゲット識別子を判定してよい。
段階D02:送信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを生成する。
少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはターゲット識別子を含み、ターゲット識別子は、第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存するよう受信デバイスに命令するのに用いられ、ターゲットバッファは受信デバイスによりターゲット識別子に割り当てられるバッファである。
本態様では、ターゲット識別子を含む少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを送信デバイスが受信デバイスに送信すると、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに基づいて、サービスが切り替えられると判定してよく、またターゲット識別子に基づいて、サービスが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられると判定してよいことにより、受信デバイスのサービス処理効率が向上する。
これらの実施形態の第1態様の任意選択の実装例では、本方法はさらに、第1サービスのビットブロックストリーム及び/又は第2サービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると送信デバイスが判定した場合、送信デバイスがアイドルビットブロックを削除する段階を含む。
送信デバイスの受信インタフェースが複数のサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファtx_bufに入力する前に、送信デバイスは、複数のサービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在するかどうかを判定してよい。本実施形態では、アイドルビットブロックは、イーサネット(登録商標)規格のレートマッチングに用いられる専用制御ビットブロックであり、アイドルビットブロックは、有効なデータ伝送が現在何もない場合に送信されてよい。送信デバイスがアイドルビットブロックを削除した場合、送信デバイスがサービスを送信するのに用いる帯域幅の利用率が向上し得ることが分かる。
本発明の実施形態の第2態様が、以下に挙げる段階を含むサービス多重分離方法を提供する。
段階F:受信デバイスが、送信デバイスにより送信されるビットブロックストリームを受信する。
段階G:受信デバイスは、ビットブロックストリームにおいて、送信デバイスにより送信される少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信されたかどうかを判定し、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信されたと受信デバイスが判定した場合、段階Hを行う。
少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックは、送信デバイスが第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信することを示すのに用いられ、第1サービスのビットブロックストリームが、受信デバイスが少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信する前に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームである。
段階H:受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に受信されるビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームであると判定する。
少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信されたと受信デバイスが判定した場合、受信デバイスは、受信デバイスが少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信した後に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームであると判定してよい。
本態様では、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに基づいて、サービス切り替えが行われると判定してよく、受信デバイスは、受信デバイスが第1サービスのビットブロックストリームと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームとを受信時間に基づいて時系列的に送信すると判定してよいことが分かる。
本態様において提供されるサービス多重化方法の有益な効果とは、受信デバイスが任意のビットブロックでサービス切り替えを判定できるため、サービス切り替え処理における遅延及びジッタが減少しサービス切り替え時の低遅延が保証されるという点にある。本実施形態では、サービス多重分離がバッファを用いて実装されることで、多重分離が専用帯域幅を用いて行われるために生じる帯域幅の浪費及び伝送遅延を効果的に回避することができる。
これらの実施形態の第2態様の任意選択の実装例では、第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとが、M1/M2ビットブロックである。ここで、M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
これらの実施形態の第2態様の任意選択の実装例では、段階Hを行う前に、受信デバイスはさらに以下に挙げる段階を行う。
段階H01:受信デバイスは、第1サービスの、送信デバイスにより送信される、ビットブロックストリームを受信する。
段階H02:受信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームを復号して、第1サービスの第1サービスデータを取得する。
段階Hを行った後に、受信デバイスはさらに以下に挙げる段階を行う。
段階H11:受信デバイスは、第2サービスの、送信デバイスにより送信される、ビットブロックストリームを受信する。
段階H12:受信デバイスは、第2サービスのビットブロックストリームを復号して、第2サービスの第1サービスデータを取得する。
本態様では、受信デバイスは異なるタイプのサービスを多重分離できるので、本実施形態におけるサービス多重分離方法は異なるネットワーク環境に適用することができる。
これらの実施形態の第2態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが64B/66Bビットブロックであってよい場合、M2−M1、すなわち66−64は、各ビットブロック内のヘッダ同期ヘッダのビット数を表す。
本態様では、1つ又は複数のサービス切り替え指示ビットブロックが、第1サービスのビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられることを示すのに用いられてよい。
サービス切り替え指示ビットブロックは、パラメータO0、D1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7を含んでよく、パラメータD1、D2、及びD3は8ビットのビットデータであり、パラメータC4、C5、C6、及びC7は7ビットのビットデータであり、パラメータO0は4ビットの制御コードである。
これらの実施形態の第2態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが8B/10Bビットブロックである場合、複数のサービス切り替え指示ビットブロックが存在し、複数のサービス切り替え指示ビットブロックは少なくとも1つの特殊ビットブロックと少なくとも1つのデータビットブロックとを含む。
8B/10B符号化では、特殊ビットブロック及びデータビットブロックは、サービス切り替えを示すのに一緒に用いられる必要があることが分かる。
これらの実施形態の第2態様の任意選択の実装例では、段階Hを行った後に、受信デバイスはさらに以下に挙げる段階を行う必要がある。
段階H21:受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに含まれる指示情報を取得する。
指示情報は、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を示すのに用いられる。
具体的には、サービス切り替え指示ビットブロックが64B/66Bビットブロックである場合、指示情報は、サービス切り替え指示ビットブロックストリームに含まれるパラメータD1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7のうちのいずれか1つを用いて伝達されてよく、又は指示情報は、複数のサービス切り替え指示ビットブロックを用いて伝達されてもよい。
段階H22:受信デバイスは、指示情報に従って、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を判定する。
本態様では、サービス多重分離処理において、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを用いて、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を判定してよく、これにより、サービス多重分離処理において低遅延が保証される。
これらの実施形態の第2態様の任意選択の実装例では、段階Hを行った後に、受信デバイスはさらに以下に挙げる段階を行う必要がある。
段階H31:受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子を取得する。
ターゲット識別子とは、第2サービスに対応する識別子である。
段階H32:受信デバイスは、第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存する。
ターゲットバッファは、受信デバイスによりターゲット識別子に割り当てられるバッファである。
本態様では、受信デバイスが、ターゲット識別子を含む少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信すると、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに基づいて、サービスが切り替えられると判定してよく、またターゲット識別子に基づいて、サービスが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられると判定してよいことにより、受信デバイスのサービス処理効率が向上する。
これらの実施形態の第2態様の任意選択の実装例では、本方法はさらに、第1サービスのビットブロックストリーム及び/又は第2サービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると受信デバイスが判定した場合、受信デバイスがアイドルビットブロックを削除する段階を含む。
受信デバイスが複数のサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファtx_bufにバッファリングする前に、受信デバイスは、複数のサービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在するかどうかを判定してよい。本実施形態では、アイドルビットブロックは、イーサネット(登録商標)規格のレートマッチングに用いられる専用制御ビットブロックであり、アイドルビットブロックは、有効なデータ伝送が現在何もない場合に送信されてよい。受信デバイスがアイドルビットブロックを削除した場合、受信デバイスのサービス処理効率が向上し得ることが分かる。
本発明の実施形態の第3態様が、送信機と送信機に接続されたマルチプレクサとを含む送信デバイスを提供する。
送信機は、第1サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信するように構成される。
マルチプレクサは、第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信するかどうかを判定するように構成される。
送信機はさらに、マルチプレクサが第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信すると判定した場合、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信デバイスに送信するように構成され、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックは、第1サービスを第2サービスに切り替えてサービス送信することを示すのに用いられ、送信機はさらに、第2サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信するように構成される。
本態様の送信デバイスは、本願の第1態様におけるサービス多重化方法を実行するように構成される。サービス多重化方法を実行するための具体的な処理については、本願の第1態様を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
本態様において提供される送信デバイスの有益な効果とは、送信デバイスがリアルタイムのサービス切り替えを任意のビットブロックで要求に基づいて実施できるという点にある。さらに、サービス切り替え指示ビットブロックが、サービス切り替えを行うために、サービス切り替えを必要とするビットブロックストリーム間に挿入されるので、サービス切り替え処理の遅延及びジッタが減少し、サービス切り替え時の低遅延が保証される。
本実施形態では、送信デバイスは、優先順位の低いサービスよりも先に優先順位の高いサービスを送信するように切り替えを行ってよいので、優先順位の高いサービスの早期送信が実施され、優先順位の高いサービスの非常に低い遅延及び非常に低いジッタが保証される。本実施形態では、サービス多重化がバッファを用いて実装されることで、多重化が専用帯域幅を用いて行われるために生じる帯域幅の浪費及び伝送遅延を効果的に回避することができる。
これらの実施形態の第3態様の任意選択の実装例では、第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとが、M1/M2ビットブロックである。ここで、M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
これらの実施形態の第3態様の任意選択の実装例では、送信機はさらに、第1サービスの第1サービスデータを取得し、第1サービスデータを符号化して第1サービスのビットブロックストリームを生成し、第2サービスの第2サービスデータを取得し、第2サービスデータを符号化して第2サービスのビットブロックストリームを生成するように構成される。
本態様では、送信デバイスは異なるタイプのネットワークのデータを多重化するので、送信デバイスは異なるタイプのサービスを多重化することができ、本実施形態の送信デバイスは異なるネットワーク環境に適用することができる。
これらの実施形態の第3態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが64B/66Bビットブロックである場合、M2−M1、すなわち66−64は、各ビットブロック内のヘッダ同期ヘッダのビット数を表す。
本態様では、1つ又は複数のサービス切り替え指示ビットブロックが、第1サービスのビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられることを示すのに用いられてよい。
サービス切り替え指示ビットブロックは、パラメータO0、D1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7を含んでよく、パラメータD1、D2、及びD3は8ビットのビットデータであり、パラメータC4、C5、C6、及びC7は7ビットのビットデータであり、パラメータO0は4ビットの制御コードである。
これらの実施形態の第3態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが8B/10Bビットブロックである場合、複数のサービス切り替え指示ビットブロックが存在し、複数のサービス切り替え指示ビットブロックは少なくとも1つの特殊ビットブロックと少なくとも1つのデータビットブロックとを含む。
8B/10B符号化では、特殊ビットブロック及びデータビットブロックは、サービス切り替えを示すのに一緒に用いられる必要があることが分かる。
本態様の受信デバイスによれば、サービス切り替え指示ビットブロックがサービス切り替えを示すのに用いられるので、リアルタイムのサービス切り替えが少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを用いて実施され得ることにより、サービス切り替え処理における遅延及びジッタが減少し、サービス切り替え時の低遅延が保証されることが分かる。
これらの実施形態の第3態様の任意選択の実装例では、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはさらに指示情報を含み、指示情報は、第2サービスの、受信デバイスに送信される、ビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を示すのに用いられる。
具体的には、サービス切り替え指示ビットブロックが64B/66Bビットブロックである場合、指示情報は、サービス切り替え指示ビットブロックストリームに含まれるパラメータD1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7のうちのいずれか1つを用いて伝達されてよく、又は指示情報は、複数のサービス切り替え指示ビットブロックを用いて伝達されてもよい。
本態様では、送信デバイスのサービス多重化処理において、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数が、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを用いてリアルタイムに通知され得るので、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を受信デバイスに通知することができ、低遅延が保証される。
これらの実施形態の第3態様の任意選択の実装例では、マルチプレクサはさらに、ターゲット識別子を判定することであって、ターゲット識別子は第2サービスに対応する識別子である、判定することと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを生成することであって、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはターゲット識別子を含み、ターゲット識別子は、第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存するよう受信デバイスに命令するのに用いられ、ターゲットバッファは、受信デバイスによりターゲット識別子に割り当てられるバッファである、生成することとを行うように構成される。
本態様では、ターゲット識別子を含む少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを送信デバイスが受信デバイスに送信すると、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに基づいて、サービスが切り替えられると判定してよく、またターゲット識別子に基づいて、サービスが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられると判定してよいことにより、受信デバイスのサービス処理効率が向上する。
これらの実施形態の第3態様の任意選択の実装例では、マルチプレクサはさらに、第1サービスのビットブロックストリーム及び/又は第2サービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると判定された場合、アイドルビットブロックを削除するように構成される。
送信デバイスが複数のサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファtx_bufに入力する前に、送信デバイスは、複数のサービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在するかどうかを判定してよい。本実施形態では、アイドルビットブロックは、イーサネット(登録商標)規格のレートマッチングに用いられる専用制御ビットブロックであり、アイドルビットブロックは、有効なデータ伝送が現在何もない場合に送信されてよい。送信デバイスがアイドルビットブロックを削除した場合、送信デバイスがサービスを送信するのに用いる帯域幅の利用率が向上し得ることが分かる。
本発明の実施形態の第4態様が受信デバイスを提供し、本デバイスは、送信デバイスにより送信される少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信されたかどうかを判定するように構成された受信機であって、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックは、送信デバイスが第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信することを示すのに用いられ、第1サービスのビットブロックストリームが、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信される前に受信されるビットブロックストリームである、受信機と、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信されたと判定された場合、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に受信されるビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームであると判定するように構成されたデマルチプレクサとを含む。
受信機はデマルチプレクサに接続される。
本態様は、本願の第2態様におけるサービス多重分離方法を実行するのに用いられる。サービス多重分離方法を実行するための具体的な処理については、本願の第2態様を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
これらの実施形態の第4態様の任意選択の実装例では、第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとが、M1/M2ビットブロックである。ここで、M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
これらの実施形態の第4態様の任意選択の実装例では、受信機はさらに、第1サービスの、送信デバイスにより送信される、ビットブロックストリームを受信するように構成され、デマルチプレクサはさらに、第1サービスのビットブロックストリームを復号して第1サービスの第1サービスデータを取得するように構成され、受信機はさらに、第2サービスの、送信デバイスにより送信される、ビットブロックストリームを受信するように構成され、デマルチプレクサはさらに、第2サービスのビットブロックストリームを復号して第2サービスの第1サービスデータを取得するように構成される。
本態様では、受信デバイスは異なるタイプのサービスを多重分離できるので、本実施形態におけるサービス多重分離方法は異なるネットワーク環境に適用することができる。
これらの実施形態の第4態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが64B/66Bビットブロックである場合、M2−M1、すなわち66−64は、各ビットブロック内のヘッダ同期ヘッダのビット数を表す。
本態様では、1つ又は複数のサービス切り替え指示ビットブロックが、第1サービスのビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられることを示すのに用いられてよい。
サービス切り替え指示ビットブロックは、パラメータO0、D1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7を含んでよく、パラメータD1、D2、及びD3は8ビットのビットデータであり、パラメータC4、C5、C6、及びC7は7ビットのビットデータであり、パラメータO0は4ビットの制御コードである。
これらの実施形態の第4態様の任意選択の実装例では、M1/M2ビットブロックが8B/10Bビットブロックである場合、複数のサービス切り替え指示ビットブロックが存在し、複数のサービス切り替え指示ビットブロックは少なくとも1つの特殊ビットブロックと少なくとも1つのデータビットブロックとを含む。
8B/10B符号化では、特殊ビットブロック及びデータビットブロックは、サービス切り替えを示すのに一緒に用いられる必要があることが分かる。
これらの実施形態の第4態様の任意選択の実装例では、デマルチプレクサはさらに、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに含まれる指示情報を取得することであって、指示情報は、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を示すのに用いられる、取得することと、指示情報に従って、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を判定することとを行うように構成される。
本態様では、サービス多重分離処理において、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを用いて、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を判定してよく、これにより、サービス多重分離処理において低遅延が保証される。
これらの実施形態の第4態様の任意選択の実装例では、デマルチプレクサはさらに、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子を取得することであって、ターゲット識別子は第2サービスに対応する識別子である、取得することと、第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存することであって、ターゲットバッファは受信デバイスによりターゲット識別子に割り当てられるバッファである、保存することとを行うように構成される。
本態様では、受信デバイスが、ターゲット識別子を含む少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信すると、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに基づいて、サービスが切り替えられると判定してよく、またターゲット識別子に基づいて、サービスが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられると判定してよいことにより、受信デバイスのサービス処理効率が向上する。
これらの実施形態の第4態様の任意選択の実装例では、デマルチプレクサはさらに、第1サービスのビットブロックストリーム及び/又は第2サービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると判定された場合、アイドルビットブロックを削除するように構成される。
受信デバイスが複数のサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファtx_bufにバッファリングする前に、受信デバイスは、複数のサービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在するかどうかを判定してよい。本実施形態では、アイドルビットブロックは、イーサネット(登録商標)規格のレートマッチングに用いられる専用制御ビットブロックであり、アイドルビットブロックは、有効なデータ伝送が現在何もない場合に送信されてよい。受信デバイスがアイドルビットブロックを削除した場合、受信デバイスのサービス処理効率が向上し得ることが分かる。
本願において提供されるサービス多重化方法、サービス多重分離方法、及び関連デバイスの有益な効果とは、送信デバイスが第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信すると判定した場合、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとの間に少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを挿入してよいので、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームとを受信デバイスに連続的に送信することができるという点にある。送信デバイスは少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを用いてリアルタイムのサービス切り替えを実施できることにより、サービス切り替え処理における遅延及びジッタが減少し、サービス切り替え時の低遅延が保証されることが分かる。
本願は通信ネットワークを提供する。通信ネットワークは、本願におけるサービス多重化方法及びサービス多重分離方法を実施することができる。本願において提供される通信ネットワークの構造が、例として、図3を参照して以下に説明される。
通信ネットワークは、接続された少なくとも2つのネットワークデバイス300を含む。通信ネットワークに含まれるネットワークデバイス300の具体的な数が本実施形態において限定されることはなく、また任意のネットワークデバイス300に接続されるネットワークデバイス300の具体的な数が本実施形態において限定されることはない。
本実施形態におけるネットワークデバイスは、ネットワークアダプタ、スイッチ、又はルータなどのデバイスであってよい。
ネットワークデバイスは、イーサネット(登録商標)、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などのネットワーク環境に適用されてよい。
ネットワークデバイスのハードウェア構造が、図4に示す一実施形態を参照して以下に説明される。
本実施形態は、ネットワークデバイスが送信デバイスとして用いられる一例を用いて説明されている。送信デバイスとして用いられるネットワークデバイスは、受信されたサービスデータを多重化し、多重化されたビットブロックストリームを受信デバイスに送信するように構成される。
本実施形態は、ネットワークデバイス400が第1ネットワークデバイス401、第2ネットワークデバイス402、第3ネットワークデバイス403、及び第Nネットワークデバイス404により送信されるサービスデータを受信するように構成される一例を用いて説明される。
ネットワークデバイス400が受信できるサービスデータの量が、本実施形態において限定されることはない。
具体的には、ネットワークデバイス400に含まれる受信インタフェースが、異なるネットワークデバイスにより送信されるサービスデータを受信するように構成される。
図4は一例として用いられ、受信インタフェース406は第1ネットワークデバイス401により送信されるサービスデータを受信するように構成され、受信インタフェース407は第2ネットワークデバイス402により送信されるサービスデータを受信するように構成され、受信インタフェース408は第3ネットワークデバイス403により送信されるサービスデータを受信するように構成され、受信インタフェース409は第Nネットワークデバイス404により送信されるサービスデータを受信するように構成される。
ネットワークデバイス400に含まれる受信インタフェースの数が、本実施形態において限定されることはない。
ネットワークデバイスの送信インタフェース405が、受信インタフェースにより送信されるサービスデータを受信し、本願におけるサービス多重化方法を用いてサービス多重化を行ってビットブロックストリームを形成するように構成される。
ネットワークデバイスに含まれる送信インタフェース405の具体的な数が、本実施形態において限定されることはない。
図4に示す実施形態は、ネットワークデバイスが通信ネットワークにおける送信デバイスとして用いられる場合の、ネットワークデバイスのハードウェア構造を説明している。ネットワークデバイスが受信デバイスとして用いられる場合のネットワークデバイスのハードウェア構造が、図5に示す一実施形態を参照して以下に説明される。
本実施形態では、受信デバイスとして用いられるネットワークデバイスは、多重化されたビットブロックストリームを受信するように構成され、ネットワークデバイスはさらに、多重化されたビットブロックストリームを多重分離するように構成される。
本実施形態では、ネットワークデバイス500の受信インタフェース501が、多重化されたビットブロックストリームを受信するように構成される。
ネットワークデバイスに含まれる受信インタフェース501の具体的な数が、本実施形態において限定されることはない。
受信インタフェース501は、本願におけるサービス多重分離方法を用いてビットブロックストリームを多重分離し、複数のサービスに別々に対応するビットブロックストリームを形成するように構成される。受信インタフェース501は、複数のサービスに対応するビットブロックストリームを、対応する送信インタフェースに送信する。例えば、受信インタフェース501は第1サービスのビットブロックストリームを送信インタフェース502に送信し、受信インタフェース501は第2サービスのビットブロックストリームを送信インタフェース503に送信し、受信インタフェース501は第3サービスのビットブロックストリームを送信インタフェース504に送信し、受信インタフェース501は第Nサービスのビットブロックストリームを送信インタフェース505に送信する。
ネットワークデバイス500に含まれる送信インタフェースの数が、本実施形態において限定されることはない。
前述の実施形態に基づいて、送信デバイスとして用いられるネットワークデバイスが、受信されたサービスデータに対してどのようにサービス多重化を行うかについての具体的な処理が、図6を参照して以下に詳細に説明される。
本実施形態は、本実施形態がイーサネット(登録商標)に適用される一例を用いて説明される。
段階601:複数のサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファtx_bufに入力する。
具体的には、本実施形態における送信デバイスの受信インタフェースが、複数のサービスのビットブロックストリームを受信するように構成され、受信インタフェースは、複数のサービスのビットブロックストリームに別々に対応するバッファtx_bufを判定してよく、さらに、複数のサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファtx_bufに入力してよい。
任意選択で、送信デバイスの受信インタフェースが複数のサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファtx_bufに入力する前に、送信デバイスは、複数のサービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在するかどうかを判定してよい。本実施形態では、アイドルビットブロックは、イーサネット(登録商標)規格のレートマッチングに用いられる専用制御ビットブロックであり、アイドルビットブロックは、有効なデータ伝送が現在何もない場合に送信されてよい。
送信デバイスの受信インタフェースが複数のサービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると判定した場合、送信デバイスの受信インタフェースは、アイドルビットブロックを直接的に処分してよい。
段階602:バッファtx_bufに対して調停を行い、調停結果情報を生成する。
本実施形態では、送信デバイスの送信インタフェースにあるマルチプレクサが、バッファtx_bufに対して調停を行って、サービス多重化に用いられる調停結果情報を生成するように構成されてよい。
本実施形態においてマルチプレクサを配置する方式が、以下に説明される。
図7に示すように、本実施形態では、送信デバイスのネットワーク通信の基本フレームワークが開放型システム間相互接続(open system interconnection、OSI)である。OSIモデルは、送信デバイスのネットワーク通信作業を、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、及びアプリケーション層という7つの層に分割する。
具体的には、物理層は、物理符号化副層(physical coding sublayer、PCS)、前方誤り訂正部(forward error correction、FEC)、物理媒体接続部(physical medium attachment、PMA)、及び物理媒体依存部(physical medium dependent、PMD)を含む。
より具体的には、71に示すように、送信デバイスの物理符号化副層PCSは、サービスデータを符号化するように構成された複数の符号化モジュール712を含み、符号化モジュール712は受信インタフェースに配置され、符号化モジュール712は、受信されたサービスデータを符号化してビットブロックストリームを生成し、当該ビットブロックストリームをマルチプレクサ713に入力してよい。
本実施形態では、符号化モジュール712がサービスデータを符号化することで生成したビットブロックストリーム内の任意のビットブロックがM1/M2ビットブロックである。M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
本実施形態では、物理符号化副層PCSは、複数のサービスの符号化されたビットブロックストリームを多重化するように構成されたマルチプレクサ713を含み、マルチプレクサ713は送信インタフェースに配置される。
物理符号化副層PCSはさらに、送信インタフェースに配置されたスクランブルモジュール714及び処理モジュール715を含む。スクランブルモジュール714は、多重化されたビットブロックストリームに対してスクランブル処理を行うように構成される。
処理モジュール715は、多重化されたビットブロックストリームに対して対応する処理を行う、例えば、多重化されたビットブロックストリームを複数の物理リンクに分配し、アライメント識別子を周期的に挿入するように構成される。本実施形態における処理モジュール715により行われる処理の説明は任意選択の例であって、限定されることはないことが明らかなはずである。
マルチプレクサがどのようにして、バッファtx_bufに対して調停を行い、サービス多重化に用いられる調停結果情報を生成するかについての具体的な処理が、以下に説明される。
マルチプレクサは、複数のサービスのビットブロックストリームを別々にバッファリングするバッファtx_bufがターゲット条件を満たしているかどうかを判定し、マルチプレクサは、バッファtx_bufに対して調停を行い、バッファtx_bufがターゲット条件を満たしている場合にだけ、調停結果情報を生成する。
本実施形態では、ターゲット条件とは、バッファtx_bufに送信対象データが存在するということであり、ターゲット条件はさらに、複数のサービスの、バッファtx_bufにバッファリングされる、ビットブロックストリームのフロー制御の下で、データ送信が可能であるということである。
マルチプレクサは、ターゲット条件を満たす複数のバッファtx_bufから、調停結果情報を判定する。本実施形態では、調停結果情報は、ターゲット条件を満たす複数のバッファtx_bufにバッファリングされたビットブロックストリームを受信デバイスに送信する優先順位を示すのに用いられ得るので、送信デバイスは、調停結果情報に示される優先順位に基づいて、複数のサービスのビットブロックストリームを優先順位の降順で受信デバイスに送信する。
任意選択で、本実施形態では、ターゲット条件を満たす複数のバッファtx_bufに別々にバッファリングされたビットブロックストリームが、バッファtx_bufにバッファリングされたビットブロックストリームの送信待ち時間の降順でソートされることを、調停結果情報は示す。
任意選択で、本実施形態では、ターゲット条件を満たす複数のバッファtx_bufに別々にバッファリングされたビットブロックストリームが、バッファtx_bufにバッファリングされたビットブロックストリームの送信データトラフィックの昇順でソートされることを、調停結果情報は示す。
調停結果情報に示される、ターゲット条件を満たす複数のバッファtx_bufに別々にバッファリングされたビットブロックストリームを受信デバイスに送信する優先順位の説明は、任意選択の例であって、限定されることはないことが明らかなはずである。
段階603:第1サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信する。
本実施形態では、受信デバイスは、ターゲット条件を満たす複数のバッファtx_bufに別々にバッファリングされたビットブロックストリームから調停結果情報に基づいて、第1サービスの、受信デバイスに現在送信される必要がある、ビットブロックストリームを判定する。
段階604:第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信するかどうかを判定し、第1サービスから第2サービスに切り替えると判定された場合、段階605を行う。
本実施形態では、マルチプレクサは、調停結果情報に基づいて、第1サービスを第2サービスに切り替えてサービス送信するかどうかを判定してよい。
任意選択で、調停結果情報に示される優先順序が以下のとおりであってよい。つまり、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームを送信した後に、第2サービスのビットブロックストリームを送信する。
任意選択で、調停結果情報に示される優先順序が、代替的に以下のとおりであってもよい。つまり、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームのうち事前設定データトラフィックを送信した後に、第2サービスのビットブロックストリームを送信する。事前設定データトラフィックは、調停結果情報に示されるデータトラフィックである。具体的には、本実施形態では、送信デバイスが第1サービスのビットブロックストリーム全体を送信する前に、且つ送信デバイスが第1サービスのビットブロックストリームのうち事前設定データトラフィックを送信した後に、送信デバイスは第2サービスのビットブロックストリームに切り替えてサービス送信してよい。
段階605:第1サービスのビットブロックストリームと第2ビットブロックストリームとの間に、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを挿入する。
図8は一例として用いられる。マルチプレクサが、調停結果情報に示される優先順序に基づいて、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとが受信デバイスに連続的に送信されると判定してよい場合、マルチプレクサは、第1サービスのビットブロックストリームと第1サービスのビットブロックストリームとの間に少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロック801を挿入する。
少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックは、第1サービスを第2サービスに切り替えてサービス送信することを示すのに用いられる。
本実施形態では、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはさらにターゲット識別子を含み、ターゲット識別子は第2サービスのビットブロックストリームに対応する識別子である。
本実施形態では、送信デバイスが第2サービスのビットブロックストリームに対応するターゲット識別子を判定できるならば、送信デバイスがターゲット識別子を取得する具体的な処理が本実施形態において限定されることはない。
例えば、送信デバイスは、複数のサービスのうちのいずれか1つに対応する識別子を事前に受信してよく、送信デバイスは、第2サービスに対応するターゲット識別子を判定してよい。
別の例では、複数のサービスを受信した後に、送信デバイスは、対応する識別子を複数のサービスのうちのいずれか1つに設定してよく、送信デバイスは、設定された識別子から第2サービスに対応するターゲット識別子を判定してよい。
ターゲット識別子を含む少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを送信デバイスが受信デバイスに送信すると、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに基づいて、サービスが切り替えられると判定してよく、またターゲット識別子に基づいて、サービスが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられると判定してよいことにより、受信デバイスのサービス処理効率が向上することが分かる。
サービス切り替え指示ビットブロックの数が、本実施形態において限定されることはない。
段階606:少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信デバイスに送信する。
本実施形態では、送信デバイスが第1サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信した後に、送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとの間に挿入される少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを送信してよい。
段階607:第2サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信する。
本実施形態では、送信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを送信した後に、第2サービスのビットブロックストリームを送信してよい。
送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームとを送信時間に基づいて時系列的に送信することが分かる。
送信デバイスがサービス切り替えを行うたびにバッファtx_bufのステータスが変わるため、本実施形態の送信デバイスは、バッファtx_bufにあるターゲット条件を満たす全ての送信対象ビットブロックストリームが受信デバイスに送信されるまで、本実施形態の段階602から段階607までを周期的に実行してよい。
段階608:どのバッファtx_bufにも送信対象ビットブロックストリームがないことが検出された場合、アイドルビットブロックを受信デバイスに送信する。
本実施形態では、ターゲット条件を満たすバッファtx_bufの全てのビットブロックストリームが送信されたことをマルチプレクサが検出した場合、送信デバイスはアイドルビットブロックを受信デバイスに送信する。
本実施形態において提供されるサービス多重化方法の有益な効果とは、送信デバイスのサービス切り替えが、現在伝達されているサービスによって影響を受けず、サービス切り替えを任意のビットブロックで要求に基づいてリアルタイムに実施できるという点にある。さらに、サービス切り替え指示ビットブロックが、サービス切り替えを行うために、サービス切り替えを必要とするビットブロックストリーム間に挿入されるので、サービス切り替え処理の遅延及びジッタが減少し、サービス切り替え時の低遅延が保証される。
本実施形態では、送信デバイスは、優先順位の低いサービスよりも先に優先順位の高いサービスを送信するように切り替えを行ってよいので、優先順位の高いサービスの早期送信が実施され、優先順位の高いサービスの非常に低い遅延及び非常に低いジッタが保証される。
本実施形態では、サービス多重化がバッファを用いて実装されることで、多重化が専用帯域幅を用いて行われるために生じる帯域幅の浪費及び伝送遅延を効果的に回避することができる。
サービス多重化をどのように行うかについての具体的な処理が、図6に示す実施形態における送信デバイスの観点から説明されている。サービス多重分離を行う具体的な処理が、図9を参照して受信デバイスの観点から以下に説明される。
段階901:送信デバイスにより送信されるビットブロックストリームを受信する。
任意選択で、本実施形態では、受信デバイスの受信インタフェースが、送信デバイスにより送信されるビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在するかどうかを判定してよい。ビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると受信デバイスが判定した場合、受信デバイスの受信インタフェースは、アイドルビットブロックを直接的に処分してよい。
段階902:少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックがビットブロックストリームに存在するかどうかを検出し、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックがビットブロックストリームに存在した場合、段階903を行う。
本実施形態では、受信デバイスのデマルチプレクサが、受信された各ビットブロックがサービス切り替え指示ビットブロックであるかどうかを検出する。
デマルチプレクサが1つのサービス切り替え指示ビットブロック又は複数の連続したサービス切り替え指示ビットブロックを受信した場合、段階903が行われる。
デマルチプレクサは、受信デバイスの受信インタフェースに配置される。
本実施形態においてデマルチプレクサを配置する方式が、以下に説明される。
図7に示すように、本実施形態における受信デバイスのネットワーク通信の基本フレームワークについては、送信デバイスのネットワーク通信の基本フレームワークを参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
具体的には、72に示すように、受信デバイスの物理符号化副層PCSは複数の処理モジュール724を含む。処理モジュール724は、複数の物理リンクからデータストリームを受信し、当該データストリームをアライメント識別子に基づいてアライメントしてソートするように構成される。本実施形態における処理モジュール724により行われる処理の説明は任意選択の例であって、限定されることはないことが明らかなはずである。
物理符号化副層PCSはさらに、デスクランブルモジュール723を含み、デスクランブルモジュール723は、多重分離されたサービスデータに対してデスクランブル処理を行うように構成される。
物理符号化副層PCSはさらにデマルチプレクサ722を含み、デマルチプレクサ722は、ビットブロックストリームを当該ビットブロックストリームに対応するバッファに保存するように構成される。
物理符号化副層PCSはさらに復号モジュール721を含み、復号モジュール721は、多重分離されたビットブロックストリームを復号してサービスデータを生成するように構成される。
本実施形態では、ビットブロックストリーム内の任意のビットブロックがM1/M2ビットブロックである。M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
任意選択で、本実施形態では、送信デバイスにより送信される完全なビットブロックストリームを受信した後に、受信デバイスは、ビットブロックストリームに含まれるビットブロックを1つ1つ検出して、ビットブロックストリームに含まれる全てのサービス切り替え指示ビットブロックを判定してよい。
任意選択で、本実施形態では、送信デバイスにより送信される1つのビットブロックを受信した後に、受信デバイスは現在受信されているビットブロックを検出して、現在受信されているビットブロックがサービス切り替え指示ビットブロックであるかどうかを判定してよい。
段階903:少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に受信されるビットブロックストリームが、第2サービスのビットブロックストリームであると判定する。
少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に受信されるビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームであると、デマルチプレクサがどのように判定するかが、以下に説明される。
本実施形態では、受信デバイス及び送信デバイスが、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックがサービス切り替えを示すのに用いられることに合意してよく、デマルチプレクサが少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信した場合、デマルチプレクサは、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとの間でサービス切り替えが行われると判定してよい。
第1サービスのビットブロックストリームは、受信デバイスが少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信する前に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームであり、第2サービスのビットブロックストリームは、受信デバイスが少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信した後に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームである。
具体的には、本実施形態では、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはターゲット識別子を含み、ターゲット識別子は第2サービスのビットブロックストリームに対応する識別子である。
受信デバイスは、第2サービスの対応するビットブロックストリームをターゲット識別子に基づいて判定してよく、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に、第2サービスのビットブロックストリームが受信されると判定してよい。
任意選択で、本実施形態では、受信デバイスは複数のサービスのうちのいずれか1つに対応する識別子を事前に受信してよく、送信デバイスにより送信されるターゲット識別子を受信した後に、受信デバイスは、ターゲット識別子に対応する第2サービスを判定してよい。
任意選択で、受信デバイスは送信デバイスにより送信される識別子セットを事前に受信してよく、当該識別子セットは複数のサービスのうちのいずれか1つに対応する識別子を含む。この場合、送信デバイスにより送信されるターゲット識別子を受信した後に、受信デバイスは、ターゲット識別子に対応する第2サービスを判定してよい。
ターゲット識別子を含む少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを送信デバイスが受信デバイスに送信すると、受信デバイスは、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに基づいて、サービスが切り替えられると判定してよく、またターゲット識別子に基づいて、サービスが第2サービスのビットブロックストリームに切り替えられると判定してよいことにより、受信デバイスのサービス処理効率が向上することが分かる。
段階904:第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存する。
本実施形態では、複数のサービスのうちのいずれか1つに対応する識別子をデマルチプレクサが受信した後に、デマルチプレクサは、各識別子にバッファを割り当てて、サービスとバッファとの間の対応関係を確立してよい。
図10に示すように、例えば、デマルチプレクサは、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとを受信する。
デマルチプレクサは、第1バッファtx_bufを第1サービスに、第2バッファtx_bufを第2サービスに予め割り当ててよい。
デマルチプレクサが少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子を取得した場合、デマルチプレクサは、ターゲット識別子に対応する予め割り当てられたターゲットバッファを判定してよく、デマルチプレクサは第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存してよい。
任意のサービスの、受信デバイスにより受信される、ビットブロックストリームが、対応するバッファに保存されるまで、本実施形態における段階902から段階904までが周期的に行われる。
本実施形態において提供されるサービス多重分離方法の有益な効果とは、受信デバイスが、サービス切り替え指示ビットブロックを検出する方式で、サービスが切り替えられることを判定することにより、サービス切り替えが任意のビットブロックでリアルタイムに実施され得るので、サービス切り替え処理における遅延及びジッタが減少し、サービス切り替え時の低遅延が保証されるという点にある。
本実施形態では、サービス多重分離がバッファを用いて実装されることで、多重分離が専用帯域幅を用いて行われるために生じる帯域幅の浪費及び伝送遅延を効果的に回避することができる。
送信デバイスが本願におけるサービス多重化を行う具体的な処理をより十分に理解するために、送信デバイスがサービス多重化を行う具体的な処理が、例として、特定のサービスタイプを参照して以下に説明される。
送信デバイスがイーサネット(登録商標)の全二重モードでサービス多重化をどのように実装するかが、本実施形態において例として説明される。
図11に示すように、本実施形態では、例えば、送信デバイスにより受信される全てのサービスがイーサネット(登録商標)パケットサービスである。
イーサネット(登録商標)パケットサービスは具体的には、遅延に敏感なパケットサービス(express media access control、eMAC)、及び優先順位が低いパケットサービス(preemptable media access control、pMAC)である。
eMACサービスの遅延感度は、pMACサービスの遅延感度より高い。
本実施形態におけるサービス多重化処理が、図12に示す各段階のフローチャートを参照して以下に詳細に説明される。
段階1201:PCS上部分により出力される、eMACの64B/66Bビットブロックストリームを、第1バッファtx_bufがバッファリングする。
送信デバイスのPCS上部分(The 64B/66B encoder and decoder part of a PCS,PCS up−part)が、図7の符号化に用いられる符号化モジュール712である。
本実施形態では、送信デバイスの第1tx_bufは、eMACサービスをバッファリングするように構成される。eMACサービスを受信した後に、送信デバイスは、eMACサービスをeMACサービスに対応する第1tx_bufにバッファリングしてよい。
イーサネット(登録商標)では、eMACサービスのデータストリームが64B/66Bビットブロックストリームである。
段階1202:PCS上部分により出力される、pMACの64B/66Bビットブロックストリームを、第2tx_bufがバッファリングする。
本実施形態では、送信デバイスの第2tx_bufは、pMACサービスをバッファリングするように構成される。pMACサービスを受信した後に、送信デバイスは、pMACサービスをpMACサービスに対応する第2tx_bufにバッファリングしてよい。
イーサネット(登録商標)では、pMACサービスのデータストリームが64B/66Bビットブロックストリームである。
本実施形態では、帯域幅利用率を向上させるために、マルチプレクサが、第1tx_buf及び第2tx_bufにアイドルビットブロックが存在するかどうかを検出してよい。
具体的には、マルチプレクサは、PCS上部分により出力される64B/66Bビットブロックストリームのパケット間ギャップ(inter−packet−gap、IPG)にアイドルビットブロックが存在するかどうかを検出してよく、アイドルビットブロックが存在する場合、マルチプレクサはIPG内のアイドルビットブロックを削除してよい。
マルチプレクサの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、マルチプレクサは、バッファ内のビットブロックストリームに対してフロー制御を行ってよく、具体的な処理は以下のとおりである。
マルチプレクサは、バッファ内のビットブロックストリームを周期的に又はリアルタイムに検出してよく、バッファ内のビットブロックストリームのデータ量が事前設定閾値より多い又はそれと等しいことをマルチプレクサが検出した場合、マルチプレクサは、データ送信を中断するよう命令するのに用いられる指示情報を送信デバイスに送信してよく、送信デバイスは、サービスのビットブロックストリームをPCS上部分に入力するのを中断してよい。次に、バッファ内のビットブロックストリームのデータ量が事前設定閾値より少ないことをマルチプレクサが検出した場合、マルチプレクサは、データを送信するよう命令するのに用いられる指示情報を送信デバイスに送信してよく、送信デバイスは、サービスのビットブロックストリームをPCS上部分に入力してよい。
段階1203:第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしているかどうかを検出し、第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしていない場合は段階1204を行う、又は第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしている場合には段階1205を行う。
具体的には、マルチプレクサは、第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしているかどうかを検出するように構成され、本実施形態は、マルチプレクサの具体的な構造を参照して以下に詳細に説明される。
図13に示すように、バッファtx_bufと通信接続している、マルチプレクサ内の調停モジュール1302が、第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしているかどうかを検出するように構成される。
本実施形態では、ターゲット条件とは、第1tx_buf及び第2tx_bufに送信対象データが存在するということであり、ターゲット条件はさらに、複数のサービスの、第1tx_buf及び第2tx_bufにバッファリングされた、ビットブロックストリームのフロー制御の下でデータ送信が可能であるということである。ターゲット条件の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
段階1204:アイドルビットブロックを受信デバイスに送信する。
具体的には、送信デバイスのマルチプレクサは、アイドルビットブロックを受信デバイスに送信するように構成される。
本実施形態では、マルチプレクサ内の多重化モジュール1301が、第1tx_bufも第2tx_bufもターゲット条件を満たしていないと判定した場合、多重化モジュール1301は、アイドルビットブロックを受信デバイスに送信するように構成される。
段階1205:eMACサービスの、第1tx_bufにバッファリングされている、ビットブロックストリームを受信デバイスに送信する。
具体的には、多重化モジュール1301と通信接続している、マルチプレクサ内の調停モジュール1302は、tx_buf内のビットブロックストリームに対して調停を行い、受信デバイスに送信されるtx_buf内の第1ビットブロックストリームを判定してよい。
本実施形態では、eMACサービスの遅延感度がpMACサービスの遅延感度より高いと調停モジュール1302が判定した場合、調停モジュール1302は、eMACサービスをバッファリングする第1tx_bufがpMACサービスをバッファリングするバッファより高い優先順位を有すると判定してよく、調停モジュール1302は、第1tx_bufにバッファリングされたビットブロックストリームが受信デバイスに送信されると判定してよい。
本実施形態は、受信デバイスに送信されるビットブロックストリームの優先順位がサービスの遅延感度に基づいて判定される一例を用いて説明される。
段階1206:サービス切り替えを行うかどうかを判定し、サービス切り替えを行う場合は段階1207を行う。
本実施形態では、マルチプレクサ内の多重化モジュール1301は、サービス切り替えを行うかどうかを判定するように構成される。具体的には、多重化モジュール1301は、eMACサービスをpMACサービスに切り替えてサービス送信するかどうかを判定する。
具体的には、調停モジュール1302は、バッファ内のビットブロックストリームに対して調停を行った場合、調停結果情報を生成してよく、調停モジュール1302は調停結果情報を多重化モジュール1301に送信してよく、多重化モジュール1301は、調停結果情報に基づいて、サービス切り替えを行うかどうかを判定してよい。
調停結果情報の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
段階1207:eMACサービスのビットブロックストリームとpMACのビットブロックストリームとの間にサービス切り替え指示ビットブロックを挿入する。
多重化モジュール1301が、調停結果情報に基づいて、サービス切り替え指示ビットブロックを挿入する必要があると判定した場合、多重化モジュール1301と通信接続している挿入モジュール1303が、eMACサービスのビットブロックストリームとpMACサービスのビットブロックストリームとの間にサービス切り替え指示ビットブロックを挿入してよい。
本実施形態では、サービス切り替え指示ビットブロックはタグTAGビットブロックであり、少なくとも1つのTAGビットブロックが存在する。
サービス切り替え指示ビットブロックは、以下に詳細に説明される。
本実施形態では、イーサネット(登録商標)において、サービス切り替え指示ビットブロックは64B/66Bビットブロックである。M2−M1、すなわち、66−64は、各ビットブロック内のヘッダ同期ヘッダのビット数を表す。
本実施形態は、1つのサービス切り替え指示ビットブロックが存在する一例を用いて説明される。64B/66Bビットブロックのコードワードの構造については、図22を参照されたい。
本実施形態では、サービス切り替え指示ビットブロックは、サービス切り替え指示ビットブロックがパラメータO0、D1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7を含む一例を用いて説明される。
パラメータD1、D2、及びD3は8ビットのビットデータであり、パラメータC4、C5、C6、及びC7は7ビットのビットデータであり、パラメータO0は、パラメータO0を含むビットブロックのカテゴリを示すのに用いられる4ビットの制御コードである。本実施形態では、パラメータO0は、サービス切り替えが行われることを示すのにパラメータO0を含むビットブロックが用いられるというような定義を作成するのに用いられる。
具体的には、本実施形態では、送信デバイスはO0の値を0x4に設定して、パラメータO0を含むビットブロックをサービス切り替え指示ビットブロックとして識別する。
本実施形態では、O0の値を0x4に設定することは任意選択の例であって、O0の値は代替的に、既存の規格に定義されていない別の値に設定されてもよい。
サービス切り替え指示ビットブロックに含まれるパラメータD1、D2、及びD3は、3バイトのパラメータを搬送する。D1、D2、及びD3で搬送される3バイトのパラメータは、ターゲット識別子を伝達するのに用いられてよい。ターゲット識別子は、pMACサービスのビットブロックストリームに対応する識別子である。
本実施形態では、ターゲット識別子がD1、D2、及びD3を用いて伝達されるという説明は、任意選択の例であって、限定されることはない。特定の応用において、ターゲット識別子は、パラメータD1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7のうちのいずれか1つを用いて伝達されてもよく、又はターゲット識別子は複数のサービス切り替え指示ビットブロックを用いて伝達されてもよい。
ターゲット識別子の説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、サービス切り替え指示ビットブロックはさらに指示情報を含み、指示情報は、pMACサービスの、受信デバイスに送信される、ビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を示すのに用いられる。
本実施形態では、指示情報は、サービス切り替え指示ビットブロックストリームに含まれるパラメータD1、D2、D3、C4、C5、C6、及びC7のうちのいずれか1つを用いて伝達されてよく、又は指示情報は、複数のサービス切り替え指示ビットブロックを用いて伝達されてもよい。
任意選択で、調停モジュール1302がpMACサービスに対して調停を行う処理において、調停モジュール1302は、pMACサービスに含まれる全てのビットブロックが受信デバイスに送信されると判定してよく、挿入モジュール1303が挿入するサービス切り替え指示ビットブロックに含まれる指示情報は、pMACサービスの全てのビットブロックの数を示してよい。
任意選択で、調停モジュール1302がpMACサービスに対して調停を行う処理において、調停モジュール1302は、pMACサービスに含まれる全てのビットブロックが受信デバイスに送信されるのではなく、換言すれば、pMACサービスに含まれる一部のビットブロックが送信されると判定してよい。この場合、挿入モジュール1303が挿入するサービス切り替え指示ビットブロックに含まれる指示情報は、受信デバイスに送信する必要があるpMACサービスのビットブロックの数を含んでよい。
段階1208:サービス切り替え指示ビットブロックを受信デバイスに送信する。
段階1209:pMACサービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信する。
本実施形態では、送信デバイスは、サービス切り替え指示ビットブロックを送信した後に、pMACサービスのビットブロックストリームを送信してよい。
送信デバイスは、eMACサービスのビットブロックストリームと、サービス切り替え指示ビットブロックと、pMACサービスのビットブロックストリームとを送信時間に基づいて時系列的に送信することが分かる。
段階1210:どのバッファtx_bufにも送信対象ビットブロックストリームがないことが検出された場合、アイドルビットブロックを受信デバイスに送信する。
本実施形態では、ターゲット条件を満たす第1tx_buf及び第2tx_bufの両方のビットブロックストリームが送信されたことをマルチプレクサが検出した場合、送信デバイスはアイドルビットブロックを受信デバイスに送信する。
本実施形態のマルチプレクサに含まれる各モジュールの説明は任意選択の例であって、マルチプレクサが本実施形態のサービス多重化処理を行うことができるならば、限定されることはないことが明らかなはずである。
本実施形態は、本実施形態がイーサネット(登録商標)パケットサービスに適用される一例を用いて説明される。本願におけるサービス多重化が代替的に、低速ネットワークに適用されてもよい。
この応用方式では、複数のサービス切り替え指示ビットブロックが存在し、これらのサービス切り替え指示ビットブロックは8B/10Bビットブロックである。
任意選択で、本実施形態は、4つのサービス切り替え指示ビットブロックが存在する一例を用いて説明される。
サービス切り替え指示ビットブロックの構造については、表1を参照されたい。
8B/10B符号化では、サービス切り替え指示ビットブロックの構造は、K28.5/D18.6/DX,Y/DX,Yであってもよく、ビットブロックの構造は、K28.5/D1.2/DX,Y/DX,Yであってもよい。
例えば、64B/66B符号化では、サービス切り替えが1つのビットブロックを用いて示されてよく、8B/10B符号化では、サービス切り替えのために複数のビットブロックを一緒に結合する必要がある。
具体的には、本実施形態では、例えば、サービス切り替え指示ビットブロックの構造は、K28.5/D18.6/DX,Y/DX,Yである。ビットブロックK28.5は特殊ビットブロックであり、特殊ビットブロックに続くビットブロック(Dx,y)はデータビットブロックである。8B/10B符号化では、特殊ビットブロック及びデータビットブロックは、サービス切り替えを示すのに一緒に用いられる。
受信デバイスがサービス多重分離を行う具体的な処理が、例として、図11及び図14を参照して以下に説明される。
図11に示すように、本実施形態では、例えば、送信デバイスにより送信され且つ受信デバイスにより受信される全てのサービスが、イーサネット(登録商標)パケットサービスである。
イーサネット(登録商標)パケットサービスは具体的には、遅延に敏感なパケットサービス(express media access control、eMAC)、及び優先順位が低いパケットサービス(preemptable media access control、pMAC)である。
eMACサービスの遅延感度は、pMACサービスの遅延感度より高い。
段階1401:送信デバイスにより送信されるビットブロックストリームを受信する。
図11に示すように、受信デバイスのPCS下部分(the 64B/66B encoder and decoder part of a PCS,PCS low−part)が、送信デバイスにより送信されるビットブロックストリームを受信するように構成される。
受信デバイスのPCS下部分は、図7に示すPCS内のデスクランブルモジュール723及び処理モジュール724である。
本実施形態では、ビットブロックストリームがアイドルビットブロックを含むことを受信デバイスが検出した場合、受信デバイスはアイドルビットブロックを直接的に削除してよい。
具体的には、図15に示すように、受信デバイスのデマルチプレクサに含まれる検出モジュール1501が、アイドルビットブロックを検出するように構成され、検出モジュール1501がアイドルビットブロックを検出した場合、検出モジュール1501はアイドルビットブロックを直接的に削除してよい。
段階1402:少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックがビットブロックストリームに存在するかどうかを検出し、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックがビットブロックストリームに存在する場合は段階1403を行う。
本実施形態では、デマルチプレクサにより受信されるビットブロックストリーム内の各ビットブロックがサービス切り替え指示ビットブロックであるかどうかが検出される。デマルチプレクサが1つのサービス切り替え指示ビットブロック又は複数の連続したサービス切り替え指示ビットブロックを受信した場合、段階1405が行われる。
デマルチプレクサの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
サービス切り替え指示ビットブロックは、64B/66Bビットブロックである。64B/66Bビットブロックの具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
段階1403:サービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に受信されるビットブロックストリームが、pMACサービスのビットブロックストリームであると判定する。
本実施形態では、サービス切り替え指示ビットブロックは、サービス切り替えを示すのに用いられ、サービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子が、サービスをpMACサービスに切り替えることを示すのに用いられる。
段階1404:pMACサービスのビットブロックストリームを、対応するバッファに入力する。
本実施形態では、検出モジュール1501がサービス切り替え指示ビットブロックを検出した後に、検出モジュール1501と通信接続している抽出モジュール1503が、サービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子を抽出してよい。
ターゲット識別子の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
抽出モジュール1503と通信接続している多重分離モジュール1502が、ターゲット識別子に基づいて、対応するバッファを判定する。
本実施形態は、受信デバイスがサービス切り替え指示ビットブロックを受信する前に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームがeMACサービスのビットブロックストリームであり、受信デバイスがサービス切り替え指示ビットブロックを受信した後に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームがpMACサービスのビットブロックストリームである一例を用いて説明される。eMACサービス及びpMACサービスの具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
受信デバイスがサービス切り替え指示ビットブロックを受信する前に、多重分離モジュール1502は、eMACサービス用に予め設定された第1tx_bufにeMACサービスのビットブロックストリームを保存する。ターゲット識別子を判定した後に、多重分離モジュール1502は、ターゲット識別子に対応するターゲットバッファが第2tx_bufであると判定してよく、また次に受信されるpMACサービスのビットブロックストリームを第2tx_bufに入力してよい。
段階1405:各バッファが出力条件を満たしているかどうかを判定し、各バッファが出力条件を満たしている場合に段階1406を行う。
デマルチプレクサ内の出力制御モジュール1504が、各バッファが出力条件を満たしているかどうかを検出するように構成されてよい。出力条件は、各バッファが完全なイーサネット(登録商標)媒体アクセス制御(media access control、MAC)フレームを格納しているかどうかということである。
具体的には、イーサネット(登録商標)では、受信デバイスに出力されるMAC層データが、完全なMACフレームに基づいている。
バッファに格納されたビットブロックストリームが完全なMACフレームではないと制御モジュール1504が判定した場合、制御モジュール1504は、ビットブロックストリームをバッファリングし、完全なMACフレームがフレーム接合によって取得されるまで、バッファを用いてビットブロックストリームに対してフレーム接合を行ってよい。
段階1406:完全なMACフレームをMAC層に出力する。
具体的には、バッファに格納されたビットブロックストリームが完全なMACフレームであると制御モジュール1504が判定した場合、制御モジュール1504は、完全なMACフレームを格納するバッファを制御して、完全なMACフレームをMAC層に出力してよい。
本実施形態のデマルチプレクサに含まれる各モジュールの説明は任意選択の例であって、デマルチプレクサが本実施形態のサービス多重分離処理を行うことができるならば、限定されることはないことが明らかなはずである。
前述の実施形態は、イーサネット(登録商標)パケットサービスを一例として用いて説明されており、送信デバイスが非イーサネットパケットサービス及びイーサネット(登録商標)パケットサービスに対してどのようにサービス多重化を行うかについての具体的な処理が以下の実施形態において詳細に説明される。
図16に示すように、イーサネット(登録商標)パケットサービスはpMACサービスである。pMACサービスの具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
例えば、非イーサネットパケットサービスは、ストリーミングサービスである。ストリーミングサービスは、固定ビットレート(constant bit rate、CBR)サービス、又は可変ビットレート(variable bit rate、VBR)サービスである。
本実施形態は、ストリーミングサービスがVBRサービスである一例を用いて説明される。
本実施形態におけるサービス多重化処理が、図17に示す各段階のフローチャートを参照して以下に詳細に説明される。
段階1701:PCS上部分により出力される、pMACの64B/66Bビットブロックストリームを、第1tx_bufがバッファリングする。
PCS上部分の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
本実施形態では、送信デバイスの第1tx_bufは、pMACサービスをバッファリングするように構成される。pMACサービスを受信した後に、送信デバイスは、eMACサービスをpMACサービスに対応する第1tx_bufにバッファリングしてよい。
段階1702:VBRサービスを符号化する。
本実施形態では、ストリーミングサービスがPCS層関連のロジックを含まないため、受信デバイスの符号化モジュールがVBRサービスに対して64B/66B符号化を行い、ビットブロックストリームを生成する必要がある。
符号化モジュールの具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
段階1703:符号化モジュールにより出力される64B/66Bビットブロックストリームを、第2tx_bufがバッファリングする。
本実施形態では、帯域幅利用率を向上させるために、第1tx_buf及び第2tx_bufにアイドルビットブロックが存在するかどうかをマルチプレクサが検出してよく、アイドルビットブロックが存在する場合、マルチプレクサはIPG内のアイドルビットブロックを削除してよい。
マルチプレクサの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
マルチプレクサは、バッファ内のビットブロックストリームに対してフロー制御を行ってよい。具体的な処理については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
段階1704:第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしているかどうかを検出し、第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしていない場合は段階1705を行う、又は第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしている場合には段階1706を行う。
具体的には、マルチプレクサは、第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしているかどうかを検出するように構成される。マルチプレクサの具体的な構造については、図18を参照されたい。図18に示すマルチプレクサに含まれる多重化モジュール1801、調停モジュール1802、及び挿入モジュール1803の具体的な説明については、図13に示すマルチプレクサに含まれる多重化モジュール1301、調停モジュール1302、及び挿入モジュール1303の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
より具体的には、本実施形態では、調停モジュール1802は、第1tx_buf及び第2tx_bufの両方がターゲット条件を満たしているかどうかを検出するように構成される。ターゲット条件の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
段階1705:アイドルビットブロックを受信デバイスに送信する。
具体的には、多重化モジュール1801が第1tx_bufも第2tx_bufもターゲット条件を満たしていないと判定した場合、多重化モジュール1801は、アイドルビットブロックを受信デバイスに送信するように構成される。
段階1706:pMACサービスの、第1tx_bufにバッファリングされている、ビットブロックストリームを受信デバイスに送信する。
具体的には、調停モジュール1802は、tx_buf内のビットブロックストリームに対して調停を行い、受信デバイスのtx_bufに送信されるtx_buf内の第1ビットブロックストリームを判定してよい。
本実施形態では、pMACサービスをバッファリングする第1tx_bufがVBRサービスをバッファリングするバッファより高い優先順位を有すると調停モジュール1802が判定した場合、調停モジュール1802は、第1tx_bufにバッファリングされたビットブロックストリームを受信デバイスに送信してよい。
段階1707:サービス切り替えを行うかどうかを判定し、サービス切り替えを行う場合には段階1708を行う。
本実施形態では、多重化モジュール1801は、サービス切り替えを行うかどうかを判定するように構成される。具体的には、多重化モジュール1801は、pMACサービスとVBRサービスとの切り替えを行うかどうかを判定するように構成される。
具体的には、調停モジュール1802は、バッファ内のビットブロックストリームに対して調停を行った場合、調停結果情報を生成してよく、調停モジュール1802は調停結果情報を多重化モジュール1801に送信してよく、多重化モジュール1801は、調停結果情報に基づいて、サービス切り替えを行うかどうかを判定してよい。
調停結果情報の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
段階1708:pMACサービスのビットブロックストリームとVBRサービスのビットブロックストリームとの間にサービス切り替え指示ビットブロックを挿入する。
多重化モジュール1801が、サービス切り替え指示ビットブロックTAGを挿入する要求があると判定した場合、挿入モジュール1803は、pMACサービスのビットブロックストリームとVBRサービスのビットブロックストリームとの間にサービス切り替え指示ビットブロックを挿入してよい。
本実施形態におけるサービス切り替え指示ビットブロックの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
段階1709:サービス切り替え指示ビットブロックとVBRサービスのビットブロックストリームとを受信デバイスに連続的に送信する。
pMACサービスのビットブロックストリームとVBRサービスのビットブロックストリームとの間にサービス切り替え指示ビットブロックが挿入された後に、送信デバイスは、サービス切り替え指示ビットブロックとVBRサービスのビットブロックストリームとを受信デバイスに連続的に送信してよい。
本実施形態のマルチプレクサに含まれる各モジュールの説明は任意選択の例であって、マルチプレクサが本実施形態のサービス多重化処理を行うことができるならば、限定されることはないことが明らかなはずである。
図16〜図18に示すように、非イーサネットパケットサービス及びイーサネット(登録商標)パケットサービスに対してサービス多重化を行う具体的な処理は、送信デバイスの観点から説明される。非イーサネットパケットサービス及びイーサネット(登録商標)パケットサービスを多重分離する具体的な処理が、受信デバイスの観点から以下に詳細に説明される。
図16をさらに参照すると、本実施形態は、イーサネット(登録商標)パケットサービスがpMACサービスであり、非イーサネットパケットサービスがVBRサービスである一例を用いて説明される。
本実施形態におけるサービス多重分離処理が、図19に示す各段階のフローチャートを参照して以下に詳細に説明される。
段階1901:送信デバイスにより送信されるビットブロックストリームを受信する。
図16に示すように、受信デバイスのPCS下部分が、送信デバイスにより送信されるビットブロックを受信する。
本実施形態では、ビットブロックストリームがアイドルビットブロックを含むことを受信デバイスが検出した場合、受信デバイスはアイドルビットブロックを直接的に削除してよい。
具体的には、図20に示すように、受信デバイスのデマルチプレクサに含まれる検出モジュール2001が、アイドルビットブロックを検出するように構成され、検出モジュール2001がアイドルビットブロックを検出した場合、検出モジュール2001はアイドルビットブロックを直接的に削除してよい。
段階1902:サービス切り替え指示ビットブロックがビットブロックストリームに存在するかどうかを検出し、サービス切り替え指示ビットブロックがビットブロックストリームに存在した場合、段階1903を行う。
本実施形態では、デマルチプレクサは、ビットブロックがサービス切り替え指示ビットブロックであるかどうかを検出するように構成される。デマルチプレクサの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
サービス切り替え指示ビットブロックは、64B/66Bビットブロックである。64B/66Bビットブロックの具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
段階1903:サービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に受信されるビットブロックストリームが、VBRサービスのビットブロックストリームであると判定する。
本実施形態では、サービス切り替え指示ビットブロックは、サービス切り替えを示すのに用いられ、サービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子が、サービスをVBRサービスに切り替えることを示すのに用いられる。
段階1904:VBRサービスのビットブロックストリームを対応するバッファに入力する。
本実施形態では、検出モジュール2001がサービス切り替え指示ビットブロックを検出した後に、検出モジュール2001と通信接続している抽出モジュール2003が、サービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子を抽出してよい。
ターゲット識別子の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
抽出モジュール2003と通信接続している多重分離モジュール2002が、ターゲット識別子に基づいて、対応するバッファを判定する。
本実施形態は、受信デバイスがサービス切り替え指示ビットブロックを受信する前に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームがpMACサービスのビットブロックストリームであり、受信デバイスがサービス切り替え指示ビットブロックを受信した後に受信デバイスにより受信されるビットブロックストリームがVBRサービスのビットブロックストリームである一例を用いて説明される。VBRサービス及びpMACサービスの具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
受信デバイスがサービス切り替え指示ビットブロックを受信する前に、多重分離モジュール2002は、pMACサービス用に予め設定された第1tx_bufにpMACサービスのビットブロックストリームを保存する。ターゲット識別子を判定した後に、多重分離モジュール2002は、ターゲット識別子に対応するターゲットバッファが第2tx_bufであると判定してよく、また次に受信されるVBRサービスのビットブロックストリームを第2tx_bufに入力してよい。
段階1905:VBRサービスのビットブロックストリームを復号モジュールに入力する。
本実施形態では、ストリーミングサービスVBRの場合、出力制御モジュール2004がフレーム接合を行う必要がなく、受信デバイスは、VBRサービスのビットブロックストリームを復号のために復号モジュールに直接的に入力してよい。
復号モジュールの具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
復号モジュールは、VBRサービスのビットブロックストリームを復号し、VBRサービスデータを出力するように構成される。
段階1906:VBRサービスデータを出力する。
本実施形態では、復号モジュールは、復号されたVBRサービスデータを出力してよい。
本実施形態では、例えば、受信デバイスは、復号モジュールにより出力されるVBRサービスデータを共通公衆無線インタフェース(common public radio interface、CPRI)に出力してよい。
本願におけるサービス多重化方法及びサービス多重分離方法が適用されるネットワークの説明は、任意選択の例であって、限定されることはない。例えば、本願におけるサービス多重化方法及びサービス多重分離方法は、フレキシブルイーサネット(flex Ethernet(登録商標)、FlexE)にも適用されてよい。
図21に示すように、ネットワークデバイスは、サービスflexE client a1からサービスflexE client anに対してサービス多重化を実施することができる。
具体的には、マルチプレクサは、サービスflexE client a1からサービスflexE client anに対して、レベル1のサービス多重化を行う。具体的な多重化処理については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
サービスflexE client a1からサービスflexE client anの、マルチプレクサがサービスflexE client a1からサービスflexE client anを処理した後にマルチプレクサにより出力される、ビットブロックストリームが、flexEカレンダモジュールcalendarに入力され、flexE calendarは、サービスflexE client a1からサービスflexE client anのビットブロックストリームに対して、flexE規格の方法を用いてレベル2の多重化を行うように構成される。
本実施形態では、サービスflexE client bが、flexE多重化に基づくサービスである。アイドルビットブロック挿入/削除モジュールがサービスflexE client bのビットブロックストリームに対してアイドルビットブロック挿入/削除を行った後に、ビットブロックストリームはflexE calendarに入力される。
アイドル挿入/削除モジュールは、サービスflexE client bのビットブロックストリームに対してレートアダプテーションを行うように構成される。
flexE calendarは、サービスflexE client bのビットブロックストリームに対して、flexE規格の方法を用いてタイムスロットマッピングを行い、サービス送信を行うように構成される。
図21に示すように、ネットワークデバイスが多重分離を実施する処理が、以下のとおりであってよい。
ビットブロックストリームを受信した後に、flexE calendarは、ビットブロックストリームを多重分離して、サービスflexE client a1からサービスflexE client anのビットブロックストリームとflexE client bのビットブロックストリームとを取得する。
flexE calendarはサービスflexE client a1からサービスflexE client anのビットブロックストリームを多重分離のためにデマルチプレクサに入力して、サービスflexE client a1からサービスflexE client anのビットブロックストリームを別々に取得し、これらのビットブロックストリームをサービスflexE client a1からサービスflexE client anに対応するバッファに入力する。具体的な多重分離処理については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
flexE calendarはflexE client bの多重分離されたビットブロックストリームをアイドル挿入/削除モジュールに入力し、アイドル挿入/削除モジュールは、flexE client bのビットブロックストリームに対してレートアダプテーションを行うように構成される。
本願において提供される送信デバイスの具体的構造が、例として図23を参照して以下に説明される。本実施形態の送信デバイスは、本願のサービス多重化方法を実行するように構成される。サービス多重化方法を実行する具体的な処理については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
本実施形態における送信デバイスは、第1サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信するように構成された送信機2301と、第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信するかどうかを判定するように構成されたマルチプレクサ2302とを含む。
送信機2301はさらに、マルチプレクサが第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信すると判定した場合、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを受信デバイスに送信するように構成され、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックは、第1サービスを第2サービスに切り替えてサービス送信することを示すのに用いられる。
送信機2301はさらに、第2サービスのビットブロックストリームを受信デバイスに送信するように構成される。
本実施形態では、送信機2301及びマルチプレクサ2302は、前述の実施形態の送信インタフェースに配置される。特に、マルチプレクサ2302の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。
本願において提供されるサービス多重化を本実施形態の送信デバイスが行う処理の有益な効果については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、本実施形態では、第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとが、M1/M2ビットブロックである。ここで、M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとに関する具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、送信機2301は具体的には、第1サービスの第1サービスデータを取得し、第1サービスデータを符号化して第1サービスのビットブロックストリームを生成し、第2サービスの第2サービスデータを取得し、第2サービスデータを符号化して第2サービスのビットブロックストリームを生成するように構成される。
任意選択で、M1/M2ビットブロックが64B/66Bビットブロックである場合、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが存在する。
本実施形態における64B/66Bビットブロックの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、M1/M2ビットブロックが8B/10Bビットブロックである場合、複数のサービス切り替え指示ビットブロックが存在し、複数のサービス切り替え指示ビットブロックは少なくとも1つの特殊ビットブロックと少なくとも1つのデータビットブロックとを含む。
本実施形態における8B/10Bビットブロックの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはさらに指示情報を含み、指示情報は、第2サービスの、受信デバイスに送信される、ビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を示すのに用いられる。
本実施形態における指示情報の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、マルチプレクサ2302はさらに、ターゲット識別子を判定することであって、ターゲット識別子は第2サービスに対応する識別子である、判定することと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックを生成することであって、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックはターゲット識別子を含み、ターゲット識別子は、第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存するよう受信デバイスに命令するのに用いられ、ターゲットバッファは、受信デバイスによりターゲット識別子に割り当てられるバッファである、生成することとを行うように構成される。
本実施形態におけるターゲット識別子の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、マルチプレクサ2302はさらに、第1サービスのビットブロックストリーム及び/又は第2サービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると判定された場合、アイドルビットブロックを削除するように構成される。
アイドルビットブロック削除処理については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において説明しない。
本願において提供される受信デバイスの具体的構造が、例として図24を参照して以下に説明される。本実施形態の受信デバイスは、本願におけるサービス多重分離方法を実行するように構成される。サービス多重分離方法を実行する具体的な処理については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
本実施形態の受信デバイスは、送信デバイスにより送信される少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信されたかどうかを判定するように構成された受信機2401であって、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックは、送信デバイスが第1サービスから第2サービスに切り替えてサービス送信することを示すのに用いられ、第1サービスのビットブロックストリームが、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信される前に受信されるビットブロックストリームである、受信機2401と、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信されたと判定された場合、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが受信された後に受信されるビットブロックストリームが第2サービスのビットブロックストリームであると判定するように構成されたデマルチプレクサ2402とを含む。
本願において提供されるサービス多重分離を本実施形態の受信デバイスが行う処理の有益な効果については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
本実施形態では、受信機2401及びデマルチプレクサ2402は、前述の実施形態の受信インタフェースに配置される。特に、デマルチプレクサ2402の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。
任意選択で、第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとが、M1/M2ビットブロックである。ここで、M1は各ビットブロック内のペイロードビットの数を表し、M2は各ビットブロック内のビットの合計数を表し、M1及びM2は正の整数であり、M2>M1である。
本実施形態における、第1サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、第2サービスのビットブロックストリームに含まれる任意のビットブロックと、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックのうちのいずれか1つとに関する具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、受信機2401はさらに、第1サービスの、送信デバイスにより送信される、ビットブロックストリームを受信するように構成される。
デマルチプレクサ2402はさらに、第1サービスのビットブロックストリームを復号して、第1サービスの第1サービスデータを取得するように構成される。
受信機2401はさらに、第2サービスの、送信デバイスにより送信される、ビットブロックストリームを受信するように構成される。
デマルチプレクサ2402はさらに、第2サービスのビットブロックストリームを復号して、第2サービスの第1サービスデータを取得するように構成される。
任意選択で、M1/M2ビットブロックが64B/66Bビットブロックである場合、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックが存在する。
本実施形態における64B/66Bビットブロックの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、M1/M2ビットブロックが8B/10Bビットブロックである場合、複数のサービス切り替え指示ビットブロックが存在し、複数のサービス切り替え指示ビットブロックは少なくとも1つの特殊ビットブロックと少なくとも1つのデータビットブロックとを含む。
本実施形態における8B/10Bビットブロックの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、デマルチプレクサ2402はさらに、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに含まれる指示情報を取得することであって、指示情報は、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を示すのに用いられる、取得することと、指示情報に従って、第2サービスのビットブロックストリームに含まれるビットブロックの数を判定することとを行うように構成される。
本実施形態における指示情報ビットブロックの具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、デマルチプレクサ2402はさらに、少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロックに含まれるターゲット識別子を取得することであって、ターゲット識別子は第2サービスに対応する識別子である、取得することと、第2サービスのビットブロックストリームをターゲットバッファに保存することであって、ターゲットバッファは受信デバイスによりターゲット識別子に割り当てられるバッファである、保存することとを行うように構成される。
本実施形態におけるターゲット識別子の具体的な説明については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
任意選択で、デマルチプレクサ2402はさらに、第1サービスのビットブロックストリーム及び/又は第2サービスのビットブロックストリームにアイドルビットブロックが存在すると判定された場合、アイドルビットブロックを削除するように構成される。
本実施形態におけるアイドルビットブロック削除処理については、前述の実施形態を参照されたい。詳細は、本実施形態において再度説明しない。
簡便且つ簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応する処理を参照できることは、当業者が明確に理解するであろう。詳細は、ここで再度説明しない。
本願において提供された、いくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法が他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる一例にすぎない。例えば、ユニットの分割は単なる論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が組み合わされても、別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されても実行されなくてもよい。さらに、表示又は論じられた相互連結又は直接的連結又は通信接続は、一部のインタフェースを用いて実装されてよい。装置間又はユニット間の間接的連結又は通信接続は、電気的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に離れていてもいなくてもよく、またユニットとして示された部分が物理的ユニットであってもなくてもよく、1か所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。これらのユニットの一部又は全てが、各実施形態の解決手段の目的を達成するために、実際の必要性に基づいて選択されてよい。
さらに、本発明の実施形態の複数の機能ユニットが、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又はこれらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、又は2つ若しくはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は用いられる場合、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本質的には本発明の技術的解決手段、又は先行技術に寄与する部分、又は技術的解決手段の全て若しくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。ソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(これは、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってよい)に、本発明の実施形態において説明される方法の段階の全て又は一部を行うよう命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、プログラムコードを格納できるあらゆる媒体が含まれ、例えば、USBフラッシュドライブ、着脱可能なハードディスク、リードオンリメモリ(read−only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどである。
前述の実施形態は、本発明の技術的解決手段を説明することだけを意図しており、本発明を限定する意図はない。本発明は前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者であれば、本発明の実施形態の技術的解決手段の意図及び範囲から逸脱することなく、依然として、前述の実施形態において説明された技術的解決手段に対して修正を施しても、又は本発明の一部の技術的特徴に対して均等物による置き換えを行ってもよいことを理解するはずである。
図8は一例として用いられる。マルチプレクサが、調停結果情報に示される優先順序に基づいて、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとが受信デバイスに連続的に送信されると判定してよい場合、マルチプレクサは、第1サービスのビットブロックストリームと第2サービスのビットブロックストリームとの間に少なくとも1つのサービス切り替え指示ビットブロック801を挿入する。
本実施形態では、デマルチプレクサにより受信されるビットブロックストリーム内の各ビットブロックがサービス切り替え指示ビットブロックであるかどうかが検出される。デマルチプレクサが1つのサービス切り替え指示ビットブロック又は複数の連続したサービス切り替え指示ビットブロックを受信した場合、段階1403が行われる。