JP5876953B1 - 端局装置及び端局装置の受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、受動光通信網を収容する送受信機能部ごとに、同一の機能部をそれぞれ備えるために、端局装置が多くの受動光通信網を収容すればするほど、収容する受動光通信網に対応する送受信機能部が増加し、送受信機能部の数だけ機能数が不必要に増加し、端局装置のコストが増大する問題を解決することを目的とする。【解決手段】本発明に係る端局装置91は、受動光通信網ごとに、光受信部111と、復号部112と、振り分け部114と、上り送信タイミング制御部115と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部121、122、及び123と、集線上り送信タイミング制御部125と、制御信号処理部13と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、端局装置及び端局装置の受信方法に関する。
端局装置と複数の加入者線終端装置とが接続された受動光通信網においては、端局装置と加入者線終端装置の間の通信は時分割多重されている。端局装置と加入者線終端装置間の通信は、例えば非特許文献1に記載されるように、MPCP(Multi−Point Control Protocol)と呼ばれる制御プロトコルを用いて実現される。このような受動光通信網は、1台の端局装置を複数のユーザで共用することから低コストにサービスを提供することが可能である。
また、1台の端局装置で複数の受動光通信網を収容し、さらに端局装置内に集線機能部を設け、複数の受動光通信網に収容された加入者線終端装置の帯域割り当てを端局装置内部の集線機能部にて一括で行うことにより、コアネットワーク側の接続ポート数削減、配線の簡略化や制御部の集約が可能となり、更なる低コスト化が可能となる。端局装置内に設けた集線機能部にて複数の受動光通信網に収容された加入者線終端装置の帯域割り当てを一括で行う例として、例えば非特許文献2のMPCP Message Overlapping(以降、MPCP多重帯域割り当て方法と呼ぶ)がある。
MPCP多重帯域割り当て方法は、非データ信号が端局装置と加入者線終端装置間でのみ必要なメッセージであることを利用し、異なる受動光通信網配下に接続されている加入者線終端装置にデータ信号と非データ信号を同一時間に送信させることによって、端局装置から上位通信網に転送される際の帯域利用効率の改善を実現する帯域割り当て方法である。ここで、非データ信号として、MPCPに規定される制御信号、具体的には加入者線終端装置から周期的に送信されるMPCP Report信号または加入者線終端装置の新規登録時に加入者線終端装置から送信されるRegister Request信号を想定するが、OAM(Operations、Administrations、and Maintenance)信号であってもよい。
MPCP多重帯域割り当て方法を具備する端局装置として、例えば図1のような端局装置が考えられる。図1の端局装置91は#1〜#m送受信機能部11と、集線機能部12と、から成る。
送受信機能部11が有する機能ブロックを説明する。#1〜#mの送受信機能部11は、それぞれ、光受信部111と、復号部112と、振り分け部114と、上り送信タイミング制御部115と、制御信号処理部113から成る。光受信部111は、受動光通信網#1〜#mからの光信号を電気信号に変換し復号部112に転送する機能を有する。復号部112は、符号化された入力信号を復号し振り分け部114に転送する機能を有する。
振り分け部114は、入力信号中のデータ信号SDを集線機能部12の多重部121に転送する機能と、MPCP Report信号RMを各送受信機能部11の上り送信タイミング制御部115に転送する機能と、MPCP Report以外の非データ信号(以降、制御信号SCと呼ぶ)を制御信号処理部113に転送する機能と、を有する。制御信号SCとして、加入者線終端装置92の新規登録時に加入者線終端装置92から送信されるRegister Request信号やOAM信号を想定するが、それ以外の非データ信号でも構わない。
#1〜#mの各送受信機能部11に備わる上り送信タイミング制御部115は、MPCP Report信号RMを集線機能部12の多重部122に転送する機能と、集線機能部12の集線上り送信タイミング制御部125から自己の送受信機能部11に割り当てられた送信許可量および送信開始時刻を、自己の送受信機能部11が収容する加入者線終端装置92に割り当てる機能と、を有する。加入者線終端装置92への帯域割り当ては、加入者線終端装置92からの送信要求量の比に応じて送信許可量を決定し、割り当てる方法が挙げられるが、それ以外の方法であっても構わない。制御信号処理部113は、受信した制御信号を処理する機能を有する。
集線機能部12が有する機能ブロックを説明する。集線機能部12は、多重部121と、多重部122と、集線上り送信タイミング制御部125と、を有する。多重部121は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、上位通信網に転送する機能を有する。多重部122は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を、時間的に多重化し、集線上り送信タイミング制御部125に転送する機能を有する。
集線上り送信タイミング制御部125は、送受信機能部11へのMPCP多重帯域割り当て方法を実行する機能と、送受信機能部12の上り送信タイミング制御部115に、自己の集線機能部12が送信する信号の種類(データ信号、あるいは非データ信号)及び自己の送受信機能部11に割り当てられた送信許可量および送信開始時刻を通知する機能と、を有する。
MPCP多重帯域割り当て方法を説明する。MPCP多重帯域割り当て方法は、受動光通信網分類方法と、データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法と、非データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法と、を周期的に繰り返す。
まず、受動光通信網分類方法を説明する。受動光通信網分類方法は、受信したMPCP Report信号をもとに、受動光通信網#1〜#mを、データ信号を送信するグループと、非データ信号を送信するグループに分類する。受動光通信網分類方法として、受動光通信網#1〜#mを、収容する加入者線終端装置92の数が大きい順に、それぞれのグループに交互に振り分けることで、それぞれのグループの受動光通信網に属する加入者線終端装置92の合計数をできるだけ均等にする方法が考えられるが、これ以外の方法でも構わない。
次に、データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法について説明する。データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法は、データ信号を送信する受動光通信網を収容する全ての送受信機能部11に対して、帯域割り当てを行う。帯域割り当ての一例として、当該受動光通信網が収容する加入者線終端装置92からの送信要求量の総和の比に応じて送信許可量を決定し、各加入者線終端装置92の伝送遅延および送信許可量を基に各加入者線終端装置92からの信号が衝突しないように送信開始時刻と送信継続時間を割り当てる方法が挙げられるが、それ以外の方法であっても構わない。
最後に、非データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法について説明する。非データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法は、非データ信号を送信する受動光通信網を収容する全ての送受信機能部に対して、帯域割り当てを行う。帯域割り当ての一例として、当該受動光通信網が収容する加入者線終端装置92からの送信要求量の総和の比に応じて送信許可量を決定し、各加入者線終端装置92の伝送遅延および送信許可量を基に各加入者線終端装置92からの信号が衝突しないように送信開始時刻と送信継続時間を割り当てる方法が挙げられるが、それ以外の方法であっても構わない。
ここでは、集線上り送信タイミング制御部125が、送受信機能部11に対して送信許可量と送信開始時刻を割り当て、これをもとに、自己の送受信機能部11の上り送信タイミング制御部115が、自己の送受信機能部11が収容する加入者線終端装置92に対してさらに送信許可量と送信開始時刻の割り当てを行うかたちの、帯域割り当て方法を紹介したが、これ以外の方法でも構わない。例えば、集線上り送信タイミング制御部125が、複数の送受信機能部11に収容される全ての加入者線終端装置92に対して、一括で送信許可量および送信開始時刻の割り当てを行う方法も考えられる。
IEEE Std.802.3−2012 H. Ou, Y. Sakai, K−I. Suzuki, and N. Yoshimoto, ‘Integrated dynamic bandwidth allocation considering overhead in passive optical network’, Asia−Pacific Conf. on Commun., Bali, Indonesia, August 2013,pp.357−361
本発明は、受動光通信網を収容する送受信機能部ごとに、同一の機能部をそれぞれ備えるために、端局装置が多くの受動光通信網を収容すればするほど、収容する受動光通信網に対応する送受信機能部が増加し、送受信機能部の数だけ機能数が不必要に増加し、端局装置のコストが増大する問題を解決することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は端局装置が備える複数の送受信機能部の一部の機能を送受信機能部間で共有する。
本発明に係る端局装置は、
1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
前記複数の光受信部が受信した各信号を、前記光受信部の受信信号ごとに復号する複数の復号部と、
前記復号部が復号した各信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に、前記光受信部の受信信号ごとに分離する複数の振り分け部と、
前記複数の振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データを多重して上位通信網へ転送する多重部と、
前記複数の振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記光受信部ごとに割り当てる集線上り送信タイミング制御部と、
前記光受信部ごとに、前記集線上り送信タイミング制御部から割り当てられた上り送信タイミングを、当該光受信部に収容された前記加入者線終端装置ごとに割り当てる複数の上り送信タイミング制御部と、
前記振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部と、
を備える。
本発明に係る端局装置は、
1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
前記複数の光受信部が受信した各信号を、前記光受信部の受信信号ごとに復号する複数の復号部と、
前記復号部が復号した各信号を、前記送信データ及び前記送信データに関する情報に、前記光受信部の受信信号ごとに分離する複数の振り分け部と、
前記複数の振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データを多重して上位通信網へ転送する多重部と、
前記振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記光受信部に収容される前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御部と、
を備える。
本発明に係る端局装置では、前記複数の振り分け部は、前記復号部が復号した各信号を、前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に、前記光受信部の受信信号ごとにさらに分離し、前記複数の振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部をさらに備えてもよい。
本発明に係る端局装置は、
1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
前記複数の光受信部が受信した各信号を、前記光受信部の受信信号ごとに復号する複数の復号部と、
前記複数の復号部から出力された信号を多重する復号信号多重部と、
前記復号信号多重部で多重された信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に分離し、前記送信データを上位通信網へ転送する振り分け部と、
前記振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記振り分け部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御部と、
前記振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部と、
を備える。
本発明に係る端局装置では、前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する第2の光受信部と、前記第2の光受信部が受信した信号を、前記第2の光受信部の受信信号ごとに復号する第2の復号部と、前記第2の復号部が復号した信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報及び前記制御信号に分離する第2の振り分け部と、前記振り分け部及び前記第2の振り分け部から出力された前記送信データを多重して上位通信網へ転送するデータ信号多重部と、をさらに備え、前記制御信号処理部は、前記振り分け部及び前記第2の振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置及び前記第2の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行し、前記上り送信タイミング制御部は、前記振り分け部および前記第2の振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記データ信号多重部に到着する時期が前記複数の光受信部及び前記第2の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部又は前記第2の光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当ててもよい。
本発明に係る端局装置は、
1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
前記複数の光受信部にて受信した各信号を多重する受信信号多重部と、
前記受信信号多重部から出力された信号を復号する復号部と、
前記復号部で復号された信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に分離し、前記送信データを上位通信網へ転送する振り分け部と、
前記振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記受信信号多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御部と、
前記振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部と、
を備える。
本発明に係る端局装置では、前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する第2の光受信部と、前記第2の光受信部が受信した信号を、前記第2の光受信部の受信信号ごとに復号する第2の復号部と、前記復号部および前記第2の復号部の出力信号を多重して前記振り分け部に出力する復号信号多重部と、をさらに備えてもよい。
本発明に係る端局装置の受信方法は、
1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置の受信方法であって、
前記光受信部が、前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する光受信手順と、
前記光受信部ごとに備わる複数の復号部が、前記光受信部が受信した信号を復号する復号手順と、
前記光受信部ごとに備わる複数の振り分け部が、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に分離する振り分け手順と、
前記複数の光受信部に共通に備わる多重部が、前記複数の振り分け部から出力された前記送信データを多重して上位通信網へ転送するデータ信号多重手順と、
前記複数の光受信部に共通に備わる集線上り送信タイミング制御部が、前記複数の振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記光受信部ごとに割り当て、前記光受信部ごとに備わる複数の上り送信タイミング制御部が、前記集線上り送信タイミング制御部から割り当てられた上り送信タイミングを、当該光受信部に収容された前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御手順と、
前記複数の光受信部に共通に備わる制御信号処理部が、前記複数の振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理手順と、
を実行する。
本発明に係る端局装置の受信方法は、
1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置の受信方法であって、
複数の光受信部が、前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する光受信手順と、
前記光受信部ごとに備わる複数の復号部が、前記光受信部が受信した信号を復号する復号手順と、
前記光受信部ごとに備わる複数の振り分け部が、前記送信データ及び前記送信データに関する情報に分離する振り分け手順と、
前記複数の光受信部に共通に備わる多重部が、前記複数の振り分け部から出力された前記送信データを多重して上位通信網へ転送するデータ信号多重手順と、
前記複数の光受信部に共通に備わる集線上り送信タイミング制御部が、前記振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御手順と、
を実行する。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明は、端局装置が備える複数の送受信機能部の一部の機能を送受信機能部間で共有するため、端局装置が多くの受動光通信網を収容すればするほど、収容する受動光通信網に対応する送受信機能部が増加し、送受信機能部の数だけ機能数が不必要に増加し、端局装置のコストが増大する問題を解決することができる。
複数の受動光通信網に収容された加入者線終端装置全てに対する一括の帯域割り当てを具備する端局装置の構成の一例を示す。 実施形態1に係る端局装置の構成の一例を示す。 実施形態2に係る端局装置の構成の一例を示す。 実施形態3に係る端局装置の構成の一例を示す。 実施形態4に係る端局装置の構成の一例を示す。 実施形態5に係る端局装置の構成の一例を示す。 実施形態6に係る端局装置の構成の一例を示す。 実施形態7に係る端局装置の構成の一例を示す。 実施形態8に係る端局装置の構成の一例を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本実施形態に係る発明は、複数の送受信機能部11からの制御信号SCを集線機能部12で処理する際、制御信号SCがどの送受信機能部11に属する加入者線終端装置92から送信された信号かを判別する機能を実装させる。これにより、本実施形態に係る発明は、各送受信機能部11における制御信号処理部113や上り送信タイミング制御部115の機能を端局装置91内で集線することを可能とし、より簡易な構造を実現する。また、集線機能部12の上り送信タイミングを各加入者線終端装置92のデータ送信時期が重ならないように決定することで、端局装置91から上位通信網へのデータ送信を効率化するとともに、多重部121内のデータバッファを削減する。
(実施形態1)
図2を用いて第一の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置91は、制御信号処理部13を全ての受動光通信網で共有する例である。図2では、一例として、端局装置91に受動光通信網#1、#m1、#m2、#m3が接続されている例を示す。
具体的には、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網ごとに、光受信部111と、復号部112と、振り分け部114と、上り送信タイミング制御部115と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部121、122、及び123と、集線上り送信タイミング制御部125と、制御信号処理部13と、を備える。多重部121はデータ信号多重部として機能し、多重部122はMPCP Report信号多重部として機能し、多重部123は制御信号多重部として機能する。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、復号手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、複数の復号部112が復号手順を実行し、複数の振り分け部114が振り分け手順を実行し、多重部121がデータ信号多重手順を実行し、集線上り送信タイミング制御部125及び上り送信タイミング制御部115が上り送信タイミング制御手順を実行し、制御信号処理部13が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。光受信部111は、受動光通信網#1〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、復号部112に転送する機能を有する。復号部112は、符号化された入力信号を復号し、振り分け部114に転送する機能を有する。振り分け部114は、入力信号中のデータ信号SDを多重部121に転送する機能と、MPCP Report信号RMを集線上り送信タイミング制御部125に転送する機能と、MPCP Report以外の非データ信号(以降、制御信号SCと呼ぶ)を多重部123に転送する機能と、を有する。
データ信号SDは、加入者線終端装置92の送信データである。MPCP Report信号RMは、加入者線終端装置92の上り送信タイミングを割り当てる際に用いられる送信データに関する情報である。制御信号SCは、加入者線終端装置92の制御を行うための制御信号である。制御信号SCとして、加入者線終端装置92の新規登録時に加入者線終端装置92から送信されるRegister Request信号やOAM(Operations,Administrations,and Maintenance)信号を想定するが、それ以外の非データ信号でも構わない。
上り送信タイミング制御部115は、MPCP Report信号RMを多重部122に転送する機能と、集線上り送信タイミング制御部125から当該受動光通信網#1〜#m3に割り当てられた送信許可量および送信開始時刻を、当該受動光通信網#1〜#m3が収容する加入者線終端装置92に割り当てる機能と、を有する。これにより、上り送信タイミング制御部115は、集線上り送信タイミング制御部125から割り当てられた上り送信タイミングを、光受信部111に収容された加入者線終端装置92に割り当てる。加入者線終端装置92への帯域割り当ての一例として、加入者線終端装置92からの送信要求量の比に応じて送信許可量を決定し、各加入者線終端装置92の伝送遅延および送信許可量を基に各加入者線終端装置92からの信号が衝突しないように送信開始時刻と送信継続時間を割り当てる方法が挙げられるが、それ以外の方法であっても構わない。
多重部121は、複数のポートから受信した信号SDを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SDを時間的に多重化し、上位通信網に転送する機能を有する。多重部122は、複数のポートから受信した信号RMを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号RMを時間的に多重化し、集線上り送信タイミング制御部125に転送する機能を有する。多重部123は、複数のポートから受信した信号SCを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SCを時間的に多重化し、制御信号処理部13に転送する機能を有する。
集線上り送信タイミング制御部125は、受動光通信網#1〜#m3へのMPCP多重帯域割り当て方法を実行する機能と、受動光通信網#1〜#m3を収容する上り送信タイミング制御部115に、当該受動光通信網#1〜#m3が送信する信号の種類(データ信号、あるいは非データ信号)と、当該受動光通信網#1〜#m3に割り当てられた送信許可量および送信開始時刻と、を通知する機能と、を有する。これにより、集線上り送信タイミング制御部125は、加入者線終端装置92が収容先の光受信部111に信号を送信する上り送信タイミングを光受信部111ごとに割り当て、当該上り送信タイミングを上り送信タイミング制御部115に通知する。制御信号処理部113は、受信した制御信号SCを処理する機能を有する。
MPCP多重帯域割り当て方法を説明する。MPCP多重帯域割り当て方法は、受動光通信網分類方法と、データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法と、非データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法と、を周期的に繰り返す。
まず、受動光通信網分類方法を説明する。受動光通信網分類方法は、受信したMPCP Report信号をもとに、受動光通信網#1〜#m3を、データ信号を送信するグループと、非データ信号を送信するグループに分類する。受動光通信網分類方法として、受動光通信網#1〜#m3を、収容する加入者線終端装置数が大きい順に、それぞれのグループに交互に振り分けることで、それぞれのグループの受動光通信網に属する加入者線終端装置の合計数をできるだけ均等にする方法が考えられるが、これ以外の方法でも構わない。
次に、データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法について説明する。データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法は、データ信号を送信する全ての受動光通信網に対して、帯域割り当てを行う。受動光通信網に対する帯域割り当ての一例として、当該受動光通信網が収容する加入者線終端装置92からの送信要求量の総和の比に応じて送信許可量を決定し、各加入者線終端装置92の伝送遅延および送信許可量を基に各加入者線終端装置92からの信号が衝突しないように送信開始時刻と送信継続時間を割り当てる方法が挙げられるが、それ以外の方法であっても構わない。
最後に、非データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法について説明する。非データ信号を送信する受動光通信網に対する帯域割り当て方法は、非データ信号を送信する全ての受動光通信網に対して、帯域割り当てを行う。受動光通信網に対する帯域割り当ての一例として、当該光受信部111が収容する加入者線終端装置92からの送信要求量の総和の比に応じて送信許可量を決定し、各加入者線終端装置92の伝送遅延および送信許可量を基に各加入者線終端装置92からの信号が衝突しないように送信開始時刻と送信継続時間を割り当てる方法が挙げられるが、それ以外の方法であっても構わない。
ここでは、集線上り送信タイミング制御部125が、受動光通信網に対して送信許可量と送信開始時刻を割り当て、これをもとに、当該受動光通信網を収容する上り送信タイミング制御部115が、当該受動光通信網が収容する加入者線終端装置92に対してさらに送信許可量と送信開始時刻の割り当てを行うかたちの、MPCP多重帯域割り当て方法(以降、連携型のMPCP多重帯域割り当て方法と呼ぶ)を紹介したが、これ以外の方法でも構わない。例えば、集線上り送信タイミング制御部125が、複数の受動光通信網に収容される全ての加入者線終端装置92に対して、一括で送信許可量および送信開始時刻の割り当てを行う方法(以降、一括型のMPCP多重帯域割り当て方法と呼ぶ)も考えられる。
実施形態1では、多重部123を設けて制御信号処理部13を集約することで、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置の低コスト化を実現する。
(実施形態2)
図3を用いて第二の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置91は、上り送信タイミング制御部15を全ての受動光通信網で共有する例である。
具体的には、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網ごとに、光受信部111と、復号部112と、振り分け部114と、制御信号処理部113と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部121及び122と、上り送信タイミング制御部15と、を備える。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、復号手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、複数の復号部112が復号手順を実行し、複数の振り分け部114が振り分け手順を実行し、多重部121がデータ信号多重手順を実行し、上り送信タイミング制御部15が上り送信タイミング制御手順を実行し、複数の制御信号処理部113が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。光受信部111は、受動光通信網#1〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、復号部112に転送する機能を有する。復号部112は、符号化された入力信号を復号し、振り分け部114に転送する機能を有する。振り分け部114は、入力信号中のデータ信号SDを多重部121に転送する機能と、MPCP Report信号RMを多重部122に転送する機能と、その他の制御信号SCを制御信号処理部113に転送する機能と、を有する。制御信号処理部113は、制御信号を処理する機能を有する。
多重部121は、複数のポートから受信した信号SDを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SDを時間的に多重化し、上位通信網に転送する機能を有する。多重部122は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重化し、上り送信タイミング制御部15に転送する機能を有する。上り送信タイミング制御部15は、受信したMPCP Report信号RMをもとに、一括型のMPCP多重帯域割り当てを行う機能を有する。
実施形態2では、図1の上り送信タイミング制御部115と集線上り送信タイミング制御部125の機能を、共通の上り送信タイミング制御部15に集約することで、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置91の低コスト化を実現することができる。
(実施形態3)
図4を用いて第三の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置は、上り送信タイミング制御部15および制御信号処理部13を全ての受動光通信網で共有する例である。実施形態3が実施形態1と異なる点は、制御信号処理部13だけでなく、上り送信タイミング制御部15も全ての受動光通信網で共有する点である。
具体的には、本実施形態に係る端局装置は、受動光通信網ごとに、光受信部111と、復号部112と、振り分け部114と、を備える。また、端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部121、122及び123と、上り送信タイミング制御部15と、制御信号処理部13と、を備える。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、復号手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、複数の復号部112が復号手順を実行し、複数の振り分け部114が振り分け手順を実行し、多重部121がデータ信号多重手順を実行し、上り送信タイミング制御部15が上り送信タイミング制御手順を実行し、制御信号処理部13が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。光受信部111は、受動光通信網#1〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、復号部112に転送する機能を有する。復号部112は、符号化された入力信号を復号し、振り分け部114に転送する機能を有する。振り分け部114は、入力信号中のデータ信号SDを多重部121に転送する機能と、MPCP Report信号RMを多重部122に転送する機能と、その他の制御信号SCを多重部123に転送する機能と、を有する。
多重部121は、複数のポートから受信した信号SDを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SDを時間的に多重化し、上位通信網に転送する機能を有する。多重部122は、複数のポートから受信した信号RMを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号RMを時間的に多重化し、上り送信タイミング制御部15に転送する機能を有する。多重部123は、複数のポートから受信した信号SCを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SCを時間的に多重化し、制御信号処理部13に転送する機能を有する。
上り送信タイミング制御部15は、受信したMPCP Report信号RMをもとに、一括型のMPCP多重帯域割り当てを行う機能を有する。制御信号処理部13は、制御信号を処理する機能を有する。
実施形態3では、図1の上り送信タイミング制御部115と集線上り送信タイミング制御部125の機能を、図4の上り送信タイミング制御部15に集約し、さらに多重部123を設けて制御信号処理部113を制御信号処理部13に集約することによって、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置91の低コスト化を実現する。
実施形態3が実施形態1と異なる点は、制御信号処理部13だけでなく、上り送信タイミング制御部15も全ての受動光通信網で共有する点である。したがって、実施形態3は、受動光通信網ごとに必要な機能を、実施形態1より削減することができる。
(実施形態4)
図5を用いて第四の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置91は、上り信号送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14を全ての受動光通信網で共有する例である。実施形態4が実施形態3と異なる点は、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13だけでなく、振り分け部14も全ての受動光通信網で共有する点である。
具体的には、本実施形態に係る端局装置は、受動光通信網ごとに、光受信部111と、復号部112と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部16と、振り分け部14と、上り送信タイミング制御部15と、制御信号処理部13と、を備える。多重部16は復号信号多重部として機能する。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、復号手順と、復号信号多重手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、複数の復号部112が復号手順を実行し、多重部16が復号信号多重手順を実行し、振り分け部14が振り分け手順を実行し、振り分け部14がデータ信号多重手順を実行し、上り送信タイミング制御部15が上り送信タイミング制御手順を実行し、制御信号処理部13が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。光受信部111は、受動光通信網#1〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、復号部112に転送する機能を有する。復号部112は、符号化された入力信号を復号し、多重部16に転送する機能を有する。
多重部16は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、振り分け部14に転送する機能を有する。振り分け部14は、入力信号中のデータ信号SDを上位通信網に転送する機能と、MPCP Report信号RMを上り送信タイミング制御部15に転送する機能と、その他の制御信号SCを制御信号処理部13に転送する機能と、を有する。
上り送信タイミング制御部15は、受信したMPCP Report信号RMをもとに、一括型のMPCP多重帯域割り当てを行う。制御信号処理部13は、受信した制御信号SCを処理する機能を有する。
実施形態4は、復号部112と振り分け部14の間に大きなバッファを持つ多重部16を設け、また多重部16と振り分け部14の間に大きな伝送帯域を持つ配線21−3を設けることで、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14を全ての受動光通信網で共有する。これにより、実施形態4は、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置91の低コスト化を実現することができる。
実施形態4が実施形態3と異なる点は、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13だけでなく、振り分け部14も全ての受動光通信網で共有する点である。したがって、実施形態4は、受動光通信網ごとに必要な機能を、実施形態3より削減することができる。
一方で、実施形態4では、実施形態3で不要であった、多重部16の大きなバッファと、多重部16と振り分け部14の間に大きな伝送帯域を持つ配線21−3と、が必要になる。以下で、多重部16が大きなバッファを有する必要がある理由と、多重部16と振り分け部14の間の配線21−3が少なくとも振り分け部14と上位通信網の間の配線21−4より大きな帯域が必要となる理由とを、説明する。
まず、多重部16が大きなバッファを有する理由を説明する。MPCP多重帯域割り当て方法は、異なる受動光通信網配下に接続されている加入者線終端装置にデータ信号と非データ信号を同一時間に送信させることによって、端局装置91から上位通信網に転送される際の帯域利用効率の改善を実現する帯域割り当て方法である。したがって、実施形態2の復号部112から転送されたデータ信号と非データ信号の一部は、同一時間に多重部16に到着する。ゆえに、多重部16は、衝突による信号損失を回避するために、少なくともデータ信号と非データ信号の重ね合わせ部分を一時的に保持できる量のバッファを有する必要がある。
次に、多重部16と振り分け部14の間の配線21−3は、少なくとも端局装置91と上位通信網の間の配線21−4より、大きな帯域を持つ必要がある理由を説明する。振り分け部14は、配線21−3から受信したデータ信号と非データ信号の混成信号から、データ信号のみを抽出し、配線21−4を通して上位通信網に転送する。したがって、非データ信号を伝送する必要があるぶんだけ、配線21−3は配線21−4より大きな伝送帯域が必要となる。
(実施形態5)
図6を用いて第五の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置91は、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13を全ての受動光通信網で共有し、さらに振り分け部14を一部の受動光通信網で共有する例である。実施形態5が実施形態4と異なる点は、一つの振り分け部14が全ての受動光通信網を収容するのではなく、一部の受動光通信網のみを収容する点である。
本実施形態に係る端局装置は、受動光通信網ごとに、光受信部111と、復号部112と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部121、122及び123と、上り送信タイミング制御部15と、制御信号処理部13と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網#1及び#m1で共有する振り分け部14と、受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる振り分け部114と、を備える。受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる光受信部111は第2の光受信部として機能し、受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる復号部112は第2の復号部として機能し、受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる振り分け部114は第2の振り分け部として機能する。
ここで、図6の端局装置91の振り分け部14のように、複数の受動光通信網を収容する振り分け部114を、特に「複数収容振り分け部」と呼ぶ。図6の端局装置91は、複数収容振り分け部として機能する一つの振り分け部14と、受動光通信網#m2、#m3を一つずつ収容する振り分け部114を備える構成を示すが、これ以外の構成であっても構わない。例えば、複数収容振り分け部が二つ以上存在しても構わないし、全ての振り分け部が複数収容振り分け部であっても構わない。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、復号手順と、復号信号多重手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、複数の復号部112が復号手順を実行し、多重部16が復号信号多重手順を実行し、振り分け部14及び114が振り分け手順を実行し、多重部121がデータ信号多重手順を実行し、上り送信タイミング制御部15が上り送信タイミング制御手順を実行し、制御信号処理部13が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。光受信部111は、受動光通信網#1〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、復号部112に転送する機能を有する。#1及び#m1の復号部112は、符号化された入力信号を復号し、多重部16に転送する機能を有する。#m2及び#m3の復号部112は、符号化された入力信号を復号し、振り分け部114に転送する機能を有する。
多重部16は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、振り分け部14に転送する機能を有する。振り分け部14及び114は、入力信号中のデータ信号Sを多重部121に転送する機能と、MPCP Report信号RMを多重部122に転送する機能と、その他の制御信号SCを多重部123に転送する機能と、を有する。
多重部121は、複数のポートから受信した信号SDを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SDを時間的に多重化し、上位通信網に転送する機能を有する。多重部122は、複数のポートから受信した信号RMを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号RMを時間的に多重化し、上り送信タイミング制御部15に転送する機能を有する。多重部123は、複数のポートから受信した信号SCを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SCを時間的に多重化し、制御信号処理部13に転送する機能を有する。
上り送信タイミング制御部15は、受信したMPCP Report信号RMをもとに、一括型のMPCP多重帯域割り当てを行う機能を有する。制御信号処理部13は、受信した制御信号を処理する機能を有する。
実施形態5は、復号部112と振り分け部14の間に大きなバッファを持つ多重部16を設け、また多重部16と振り分け部14の間に大きな帯域を持つ配線21−3を設けることで、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13を全ての受動光通信網で共有し、さらに振り分け部14を一部の受動光通信網で共有する。これにより、実施形態5は、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置91の低コスト化を実現する。
実施形態5が実施形態4と異なる点は、一つの振り分け部14が全ての受動光通信網を収容するのではなく、一部の受動光通信網のみを収容する点である。したがって、実施形態5は、実施形態4の課題を軽減する効果を持つ。つまり、多重部16にて多重化する信号数を削減することにより、複数収容振り分け部の直前の多重部16に必要なバッファ量と、複数収容振り分け部とその直前の多重部16の間の配線21−3に必要な伝送帯域を軽減することができる。
(実施形態6)
図7を用いて第六の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置91は、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14と復号部17を全ての受動光通信網で共有する例である。実施形態6が実施形態4と異なる点は、全ての受動光通信網が、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14だけでなく、復号部17も共有することである。
具体的には、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網ごとに、光受信部111を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部18と、復号部17と、振り分け部14と、上り送信タイミング制御部15と、制御信号処理部13と、を備える。多重部18は受信信号多重部として機能する。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、受信信号多重手順と、復号手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、多重部18がデータ信号多重手順を実行し、復号部17が復号手順を実行し、振り分け部14が振り分け手順を実行し、振り分け部14がデータ信号多重手順を実行し、上り送信タイミング制御部15が上り送信タイミング制御手順を実行し、制御信号処理部13が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。光受信部111は、受動光通信網#1〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、多重部18に転送する機能を有する。多重部18は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、復号部17に転送する機能を有する。復号部17は、符号化された入力信号を復号し、振り分け部14に転送する機能を有する。振り分け部14は、入力信号中のデータ信号SDを上位通信網に転送する機能と、MPCP Report信号RMを上り送信タイミング制御部15に転送する機能と、その他の制御信号SCを制御信号処理部13に転送する機能と、を有する。
上り送信タイミング制御部15は、受信したMPCP Report信号RMをもとに、一括型のMPCP多重帯域割り当てを行う機能を有する。制御信号処理部13は、受信した制御信号SCを処理する機能を有する。
実施形態6では、光受信部111と復号部17の間に大きなバッファを持つ多重部18を設け、また多重部18と復号部17の間に大きな伝送帯域を持つ配線21−1を設け、さらに復号部17と振り分け部14の間に大きな帯域を持つ配線21−2を設けることで、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14と復号部17を全ての受動光通信網で共有する。これにより、実施形態6は、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置91の低コスト化を実現することができる。
実施形態6が実施形態4と異なる点は、全ての受動光通信網が、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14だけでなく、復号部17も共有することである。したがって、実施形態6は、受動光通信網ごとに必要な機能を、実施形態4より削減することができる。
一方で、実施形態6は、二点の課題を持つ。一点目は、実施形態6の多重部18は、実施形態4の多重部16に必要な量より大きなバッファを持つ必要がある点である。二点目は、実施形態6において大きな伝送帯域が必要な配線数は、実施形態4において大きな伝送帯域が必要な配線数より多くなるという点である。以下でその理由を説明する。
まず、実施形態6の多重部18が実施形態4の多重部16より大きなバッファを有する必要がある理由を説明する。実施形態6の多重部18は、実施形態4の多重部16と同様に、一部のデータ信号と非データ信号が同一時刻に到着する。したがって、実施形態6の多重部18は、少なくともデータ信号と非データ信号の重ね合わせ部分を保持できる量のバッファを有する必要がある。実施形態4と実施形態6の違いは、実施形態4の多重部16が復号後の信号を多重化するのに対し、実施形態6の多重部18は復号前の信号を多重化することである。符号化によって信号に冗長性が加わるため、一般に復号前の信号は復号後の信号より信号長が長い。したがって、実施形態6の多重部18は、実施形態4の多重部16より大きなバッファ量が必要になる。
次に、実施形態6において大きな伝送帯域が必要な配線数は、実施形態4において大きな伝送帯域が必要な配線数より多くなる理由を説明する。実施形態4において、多重部16から振り分け部14までの配線21−3では、複数のデータ信号と非データ信号の多重化信号を伝送するため、大きな伝送帯域が必要になる。同様の理由から、実施形態6において、多重部18から振り分け部14までの配線21−1、21−2では、複数のデータ信号と非データ信号の多重化信号を伝送するため、大きな伝送帯域が必要になる。したがって、実施形態4では1本の配線21−3において大きな伝送帯域が必要であったのに対し、実施形態6では2本の配線21−1及び21−2において大きな伝送帯域が必要となる。
(実施形態7)
図8を用いて第七の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置は、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14を全ての受動光通信網で共有し、さらに復号部17を一部の受動光通信網で共有する例である。実施形態7が実施形態6と異なる点は、一つの復号部17が全ての受動光通信網を収容するのではなく、一部の受動光通信網のみを収容する点である。
具体的には、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網ごとに、光受信部111を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部16と、振り分け部14と、上り送信タイミング制御部15と、制御信号処理部13と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網#1及び#m1で共有する多重部18及び復号部17と、受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる復号部112と、を備える。受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる光受信部111は第2の光受信部として機能し、受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる復号部112は第2の復号部として機能する。
ここで、図8の端局装置の91復号部17のように、複数の受動光通信網を収容する復号部を、特に「複数収容復号部」と呼ぶ。図8の端局装置91は、複数収容復号部として機能する一つの復号部17と、受動光通信網#m2、#m3を一つずつ収容する復号部112を備える構成を示すが、これ以外の構成であっても構わない。例えば、複数収容復号部が二つ以上存在しても構わないし、全ての復号部が複数収容復号部であっても構わない。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、受信信号多重手順と、復号手順と、復号信号多重手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、多重部18がデータ信号多重手順を実行し、復号部17及び112が復号手順を実行し、多重部16が復号信号多重手順を実行し、振り分け部14が振り分け手順を実行し、振り分け部14がデータ信号多重手順を実行し、上り送信タイミング制御部15が上り送信タイミング制御手順を実行し、制御信号処理部13が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。光受信部111は、受動光通信網#1〜#m1からの光信号を電気信号に変換し、多重部18に転送する機能を有する。#m2〜#m3の光受信部111は、受動光通信網#m2〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、復号部112に転送する機能を有する。多重部18は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、復号部17に転送する機能を有する。復号部17及び112は、符号化された入力信号を復号し、多重部16に転送する機能を有する。多重部16は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、振り分け部14に転送する機能を有する。振り分け部14は、入力信号中のデータ信号SDを上位通信網に転送する機能と、MPCP Report信号RMを上り送信タイミング制御部15に転送する機能と、その他の制御信号SCを制御信号処理部13に転送する機能と、を有する。
上り送信タイミング制御部15は、受信したMPCP Report信号RMをもとに、一括型のMPCP多重帯域割り当てを行う機能を有する。制御信号処理部13は、受信した制御信号を処理する機能を有する。
実施形態7は、光受信部111と復号部17の間に大きなバッファを持つ多重部18を設け、また復号部17及び112と振り分け部14の間に大きなバッファを持つ多重部16を設け、さらに多重部16と振り分け部14の間に大きな帯域を持つ配線21−3を設けることで、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13と振り分け部14を全ての受動光通信網で共有し、復号部17を一部の受動光通信網で共有する。これにより、実施形態7は、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置91の低コスト化を実現する。
実施形態7が実施形態6と異なる点は、一つの復号部17が全ての受動光通信網を収容するのではなく、一部の受動光通信網のみを収容する点である。したがって、実施形態7は、実施形態6の課題を軽減する効果を持つ。つまり、多重化する信号数を削減することにより、複数収容復号部の直前の多重部18に必要なバッファ量と、複数収容復号部とその直前の多重部18の間の配線21−1に必要な伝送帯域を軽減することができる。
(実施形態8)
図9を用いて第八の実施形態を説明する。本実施形態に係る端局装置91は、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13を全ての受動光通信網で共有し、振り分け部14を一部の受動光通信網で共有し、さらに復号部17を一部の受動光通信網で共有する例である。実施形態8が実施形態7と異なる点は、一つの振り分け部14が全ての受動光通信網を収容するのではなく、一部の受動光通信網のみを収容する点である。
具体的には、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網ごとに、光受信部111を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、全ての受動光通信網で共有する、多重部121、122及び123と、上り送信タイミング制御部15と、制御信号処理部13と、を備える。また、本実施形態に係る端局装置91は、受動光通信網#1及び#m1で共有する復号部17と、受動光通信網#m2〜#m3ごとに備わる復号部112と、受動光通信網#1、#m1及び#m2で共有する振り分け部14と、受動光通信網#m3ごとに備わる振り分け部114と、を備える。
ここで、図9の端局装置91の復号部17のように、複数の受動光通信網を収容する復号部17を、特に「複数収容復号部」と呼ぶ。図9の端局装置91は、複数収容復号部として機能する一つの復号部17と、受動光通信網#m2、#m3を一つずつ収容する復号部112を備える構成を示すが、これ以外の構成であっても構わない。例えば、複数収容復号部が二つ以上存在しても構わないし、全ての復号部が複数収容復号部であっても構わない。
また、図9の端局装置の振り分け部14のように、複数の受動光通信網を収容する振り分け部14を、特に「複数収容振り分け部」と呼ぶ。図9の端局装置91は、複数収容振り分け部として機能する一つの振り分け部14と、受動光通信網#m3を一つずつ収容する振り分け部114を備える構成を示すが、これ以外の構成であっても構わない。例えば、複数収容振り分け部が二つ以上存在しても構わないし、全ての振り分け部が複数収容振り分け部であっても構わない。
本実施形態に係る端局装置91の受信方法は、端局装置91が、光受信手順と、受信信号多重手順と、復号手順と、復号信号多重手順と、振り分け手順と、データ信号多重手順、上り送信タイミング制御手順及び制御信号処理手順の少なくともいずれかの手順と、を順に実行する。複数の光受信部111が光受信手順を実行し、多重部18がデータ信号多重手順を実行し、復号部17及び112が復号手順を実行し、多重部16が復号信号多重手順を実行し、振り分け部14及び114が振り分け手順を実行し、多重部121がデータ信号多重手順を実行し、上り送信タイミング制御部15が上り送信タイミング制御手順を実行し、制御信号処理部13が制御信号処理手順を実行する。
各機能ブロックを説明する。#1〜#m1の光受信部111は、受動光通信網#1〜#m1からの光信号を電気信号に変換し、多重部18に転送する機能を有する。#m2〜#m3の光受信部111は、受動光通信網#m2〜#m3からの光信号を電気信号に変換し、復号部112に転送する機能を有する。多重部18は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、復号部1に転送する機能を有する。#1〜#m2の復号部17及び112は、符号化された入力信号を復号し、多重部16に転送する機能を有する。#m3の復号部112は、符号化された入力信号を復号し、振り分け部114に転送する機能を有する。
多重部16は、複数のポートから受信した信号を一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号を時間的に多重し、振り分け部14に転送する機能を有する。振り分け部14及び114は、入力信号中のデータ信号SDを多重部121に転送する機能と、MPCP Report信号RMを多重部122に転送する機能と、その他の制御信号SCを多重部123に転送する機能と、を有する。
多重部121は、複数のポートから受信した信号SDを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SDを時間的に多重化し、上位通信網に転送する機能を有する。多重部122は、複数のポートから受信した信号RMを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号RMを時間的に多重化し、上り送信タイミング制御部15に転送する機能を有する。多重部123は、複数のポートから受信した信号SCを一時的に保持するバッファ機能と、バッファに蓄えられた信号SCを時間的に多重化し、制御信号処理部13に転送する機能を有する。
上り送信タイミング制御部15は、受信したMPCP Report信号RMをもとに、一括型のMPCP多重帯域割り当てを行う機能を有する。制御信号処理部13は、受信した制御信号は処理する機能を有する。
実施形態8は、光受信部111と復号部112の間に大きなバッファを持つ多重部18を設け、また復号部17及び112と振り分け部14の間に大きなバッファを持つ多重部16を設けることで、上り送信タイミング制御部15と制御信号処理部13を全ての受動光通信網で共有し、復号部17を一部の受動光通信網で共有し、さらに振り分け部14を一部の受動光通信網で共有する。これにより、実施形態8は、受動光通信網ごとに必要な機能を削減し、端局装置91の低コスト化を実現することができる。
実施形態8が実施形態7と異なる点は、一つの振り分け部14が全ての受動光通信網を収容するのではなく、一部の受動光通信網のみを収容する点である。したがって、実施形態8は、実施形態7の課題を軽減する効果を持つ。つまり、多重化する信号数を削減することにより、複数収容振り分け部の直前の多重部16に必要なバッファ量と、複数収容振り分け部とその直前の多重部16の間の配線21−3に必要な伝送帯域を軽減することができる。
以上説明したように、本発明により、MPCP多重帯域割り当て方法を具備する端局装置91において、端局装置91の一部の機能ブロックを、複数の受動光通信網間で共有することで、端局装置91の更なる低コスト化を実現することができる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
11:送受信機能部
111:光受信部
112:復号部
113:制御信号処理部
114:振り分け部
115:上り送信タイミング制御部
12:集線機能部
121、122、123:多重部
125:集線上り送信タイミング制御部
13:制御信号処理部
14:振り分け部
15:上り送信タイミング制御部
16:多重部(復号信号多重部)
17:復号部
18:多重部(受信信号多重部)
21−1、21−2、21−3、21−4:配線
91:端局装置
92:加入者線終端装置

Claims (9)

  1. 1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
    前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
    前記複数の光受信部が受信した各信号を、前記光受信部の受信信号ごとに復号する複数の復号部と、
    前記復号部が復号した各信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に、前記光受信部の受信信号ごとに分離する複数の振り分け部と、
    前記複数の振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データを多重して上位通信網へ転送する多重部と、
    前記複数の振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記光受信部ごとに割り当てる集線上り送信タイミング制御部と、
    前記光受信部ごとに、前記集線上り送信タイミング制御部から割り当てられた上り送信タイミングを、当該光受信部に収容された前記加入者線終端装置ごとに割り当てる複数の上り送信タイミング制御部と、
    前記振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部と、
    を備えることを特徴とする端局装置。
  2. 1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
    前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
    前記複数の光受信部が受信した各信号を、前記光受信部の受信信号ごとに復号する複数の復号部と、
    前記復号部が復号した各信号を、前記送信データ及び前記送信データに関する情報に、前記光受信部の受信信号ごとに分離する複数の振り分け部と、
    前記複数の振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データを多重して上位通信網へ転送する多重部と、
    前記振り分け部から出力された前記複数の光受信部の受信信号に含まれる前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記光受信部に収容される前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御部と、
    を備えることを特徴とする端局装置。
  3. 前記複数の振り分け部は、前記復号部が復号した各信号を、前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に、前記光受信部の受信信号ごとにさらに分離し、
    前記複数の振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の端局装置。
  4. 1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
    前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
    前記複数の光受信部が受信した各信号を、前記光受信部の受信信号ごとに復号する複数の復号部と、
    前記複数の復号部から出力された信号を多重する復号信号多重部と、
    前記復号信号多重部で多重された信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に分離し、前記送信データを上位通信網へ転送する振り分け部と、
    前記振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記振り分け部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御部と、
    前記振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部と、
    を備えることを特徴とする端局装置。
  5. 前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する第2の光受信部と、
    前記第2の光受信部が受信した信号を、前記第2の光受信部の受信信号ごとに復号する第2の復号部と、
    前記第2の復号部が復号した信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報及び前記制御信号に分離する第2の振り分け部と、
    前記振り分け部及び前記第2の振り分け部から出力された前記送信データを多重して上位通信網へ転送するデータ信号多重部と、
    をさらに備え、
    前記制御信号処理部は、前記振り分け部及び前記第2の振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置及び前記第2の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行し、
    前記上り送信タイミング制御部は、前記振り分け部および前記第2の振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記データ信号多重部に到着する時期が前記複数の光受信部及び前記第2の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部又は前記第2の光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当てる、
    ことを特徴とする請求項4記載の端局装置。
  6. 1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置であって、
    前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する複数の光受信部と、
    前記複数の光受信部にて受信した各信号を多重する受信信号多重部と、
    前記受信信号多重部から出力された信号を復号する復号部と、
    前記復号部で復号された信号を、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に分離し、前記送信データを上位通信網へ転送する振り分け部と、
    前記振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記受信信号多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御部と、
    前記振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理部と、
    を備えることを特徴とする端局装置。
  7. 前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する第2の光受信部と、
    前記第2の光受信部が受信した各信号を、前記第2の光受信部の受信信号ごとに復号する第2の復号部と、
    前記復号部および前記第2の復号部の出力信号を多重して前記振り分け部に出力する復号信号多重部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項6記載の端局装置。
  8. 1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置の受信方法であって、
    前記光受信部が、前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する光受信手順と、
    前記光受信部ごとに備わる複数の復号部が、前記光受信部が受信した信号を復号する復号手順と、
    前記光受信部ごとに備わる複数の振り分け部が、前記送信データ、前記送信データに関する情報、及び前記加入者線終端装置の制御を行うための制御信号に分離する振り分け手順と、
    前記複数の光受信部に共通に備わる多重部が、前記複数の振り分け部から出力された前記送信データを多重して上位通信網へ転送するデータ信号多重手順と、
    前記複数の光受信部に共通に備わる集線上り送信タイミング制御部が、前記複数の振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記光受信部ごとに割り当て、前記光受信部ごとに備わる複数の上り送信タイミング制御部が、前記集線上り送信タイミング制御部から割り当てられた上り送信タイミングを、当該光受信部に収容された前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御手順と、
    前記複数の光受信部に共通に備わる制御信号処理部が、前記複数の振り分け部から出力された前記制御信号に基づいて、前記複数の光受信部に収容される前記加入者線終端装置に対する制御を実行する制御信号処理手順と、
    を実行する端局装置の受信方法。
  9. 1以上の加入者線終端装置を収容する複数の光受信部を有し、前記加入者線終端装置の上り送信タイミングを制御するとともに前記加入者線終端装置の送信データを上位通信網へ転送する端局装置の受信方法であって、
    複数の光受信部が、前記加入者線終端装置から送信された信号を受信する光受信手順と、
    前記光受信部ごとに備わる複数の復号部が、前記光受信部が受信した信号を復号する復号手順と、
    前記光受信部ごとに備わる複数の振り分け部が、前記送信データ及び前記送信データに関する情報に分離する振り分け手順と、
    前記複数の光受信部に共通に備わる多重部が、前記複数の振り分け部から出力された前記送信データを多重して上位通信網へ転送するデータ信号多重手順と、
    前記複数の光受信部に共通に備わる集線上り送信タイミング制御部が、前記振り分け部から出力された前記送信データに関する情報に基づいて、前記送信データが前記多重部に到着する時期が前記複数の光受信部間で重ならないよう、前記加入者線終端装置が収容先の前記光受信部に信号を送信する上り送信タイミングを、前記加入者線終端装置ごとに割り当てる上り送信タイミング制御手順と、
    を実行する端局装置の受信方法。
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