JP2020524151A - 睡眠障害組成物及びその治療 - Google Patents

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Abstract

本発明は、大麻抽出物及び任意で1つ以上の医薬上許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤又はそれらの任意の組み合わせを含む医薬組成物に関し、大麻抽出物はΔ9−テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)及びカンナビノール(CBN)を含むカンナビノイド画分、ならびに抽出物の少なくとも3重量%の量のテルペン画分を含む。また本発明は、この医薬組成物を使用して睡眠障害を治療する方法に関する。【選択図】なし

Description

分野
本発明は、睡眠障害を治療する方法に関する。また本発明は、大麻草からの抽出物を含む医薬組成物、及び睡眠障害の治療におけるその使用に関する。
背景
大麻の生物学的活性は周知であり、それにより「快楽を得るための」ドラッグとなっている。しかしながら、数種類のカンナビノイド(CB)受容体が発見され、大麻の使用を制限する法律の緩和(いくつかの管轄における非犯罪化)により、現在は、新たな治療法の源として大麻の可能性を探索する機会が存在している。
また、睡眠障害などの慢性疾患に苦しむ患者は、代替療法又は補完療法として自然療法を求める動きが高まっている。
従って、少なくとも一部において天然資源に由来する、睡眠障害の新しい治療法を開発する継続的なニーズが存在する。
要約
本発明は、大麻抽出物を含む医薬組成物の有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む睡眠障害の治療方法を提供する。したがって、大麻抽出物及び任意で1つ以上の医薬上許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤、又はそれらの任意の組み合わせを含む医薬組成物も提供される。
大麻抽出物は、カンナビノイド画分とテルペン画分を含む。カンナビノイド画分は、典型的には、主にカンナビノイドΔ−テトラヒドロカンナビノール(THC)として含まれている。カンナビノイド画分は、カンナビジオール(CBD)及びカンナビノール(CBN)などの1つ以上のさらなるカンナビノイドを含んでもよい。テルペン画分は、典型的に、ベータ−ミルセン、リナロール及びネロリドールを含む。好ましくは、大麻抽出物は、Δ−テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、アルファ−ピネン又はベータ−ピネン、テルピノレン、カリオフィレン、フムレン及びリモネンを含まない(又は約0.001重量%以下などの非常に低いレベルを含む)。
さらなる態様では、睡眠障害を治療するための医薬の調製における大麻抽出物の使用が提供される。
さらに別の態様において、睡眠障害を治療するための医薬組成物が提供され、医薬組成物は、大麻抽出物及び任意で1つ以上の医薬上許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤又はそれらの任意の組み合わせを含む。
実施形態の詳細
本発明は、大麻抽出物、及び任意に1つ以上の医薬上許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤、又はそれらの任意の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
大麻草は、カンナビノイド、テルペン及びテルペノイド、ステロール、トリグリセリド、アルカン、スクアレン、トコフェロール、カロテノイドならびにアルカロイドなどの多種多様な二次代謝産物を産生する。これらの二次代謝産物の混合は、大麻の種類、抽出する大麻草の部位、抽出の方法、抽出物の処理及び季節など、数種類の要因によって異なる。
2つの異なる命名規則で記載されている数種類の大麻草が存在する。これらの規則の1つにより、3種類の別種の大麻草、即ち、カンナビス・サティバ・リンネ(Cannabis sativa Linnaeus)、カンナビス・インディカ・ラム(Cannabis indica LAM.)及びカンナビス・ルデラリス(Cannabis ruderalis)が特定されている。もう一方の規則によって、カンナビス・サティバssp.サティバ及びssp.インディカなど、数種類の亜種に分類される様々な種類を伴うカンナビス・サティバ・エル(Cannabis sativa L.)種に属する全ての大麻草が特定されている。本明細書において使用する場合、用語「大麻」は、これらの植物の種類のいずれか及びその全てを指す。
抽出物は、カンナビノイド、テルペン及びテルペノイド化合物を含む大麻草の任意の部分から形成し得る。抽出物は、抽出剤を、葉、種子、トリコーム、花、キーフ(keif)、シェイク(shake)、蕾、茎又はそれらの組合せと接触させることにより形成し得る。いくつかの実施形態においては、抽出物は、大麻草の花及びシェイク(shake)から形成される。好ましい抽出剤としては、例えば、アルコール(例、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコール等)、水、炭化水素(例、ブタン、ヘキサン等)、油(例、オリーブ油、植物油、精油等)、溶媒(例、酢酸エチル、ポリエチレングリコール等)又は超臨界流体(例、液体CO)が挙げられる。
抽出剤は、医薬組成物に大麻抽出物を取り込む前に、完全にもしくは部分的に除去しても、担体として医薬組成物中に含ませてもよい。該抽出剤は、任意で、減圧下で、抽出物を加熱することにより除去してもよい。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、抽出剤(エタノールなど)の残留量を含む。いくつかの実施形態において、抽出剤の残留量は、最大約10mg/g又は約5mg/gでもよい。より揮発性の高い植物の代謝物(例えばテルペン等)のいくつかを、抽出剤を用いて除去しても良いことが理解される。従って、いくつかの実施形態においては、抽出剤を除去することにより、抽出物のカンナビノイド画分を高めることができる。
大麻抽出物は、Δ−テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)、及びカンナビノール(CBN)を含むカンナビノイド画分を含む。これらのカンナビノイドのうち、THCとCBDは大麻草材料中に有意な濃度で発生せず、大麻草によって生合成されるこれらのカンナビノイド(又はカンナビノイド酸)の対応するカルボン酸誘導体の脱炭酸による抽出プロセス中に形成される。大麻草における中性THC又はCBDの正確な濃度は、分析中に対応するカンナビノイド酸が脱炭酸される可能性があるため、定量化が困難である。したがって、本発明の医薬組成物が天然源に由来するTHC又はCBDを含む場合、組成物は脱カルボキシル化THC又はCBDを含む。
抽出プロセスは、典型的には、脱炭酸工程を含む。脱炭酸とは、カンナビノイドのカルボン酸誘導体をカンナビノイド自体に変換する際のカルボキシル基の損失を指す。Δ−テトラヒドロカンナビノール酸(THC−A)及びカンナビジオール酸(CBD−A)は熱的に安定ではなく、光又は熱にさらされると脱炭酸される場合がある。いくつかの研究では、THC−AとCBD−Aが補因子又は特定の溶媒にさらされると脱炭酸されることが示されている。典型的には、脱炭酸は、抽出剤の存在下で抽出物を少なくとも60℃(例えば、少なくとも80℃)の温度に加熱することにより行われる。この加熱ステップは30分以上維持される。いくつかの実施形態では、脱炭酸は抽出剤除去中に起こる。
また、THCは、脱炭酸処理中など酸素及び光に曝露されると、カンナビノール(CBN)に酸化することが示されている。したがって、いくつかの実施形態では、抽出は、酸素雰囲気下で抽出物を光にさらすことを含む。他の実施形態において、抽出は、酸素の不在下で、例えば窒素雰囲気下で実施される。
いくつかの実施形態では、例えば、抽出物を濾紙又は細かい篩(例えば、ポアサイズ5μmの篩)に通すことにより、抽出物が濾過され粒子状物質が除去される。大麻組成物は、最大約5重量%(例えば、最大約2重量%)の可視粒子を含み得る。
いくつかの実施形態においては、大麻抽出物は、植物材料に熱及び圧力をかけることにより形成される。典型的には、これらの実施形態においては、抽出剤は必要ではない。
いくつかの実施形態においては、大麻抽出物は大麻油である。本明細書において使用する場合、「大麻油」は、大麻草の少なくとも一部を油と接触させることにより形成される抽出物である。該抽出油は、任意で、除去してもよい。抽出油は、オリーブ油、ヒマワリ油、麻油、ゴマ油、ココナッツ油、植物油、キャノーラ油、ブドウ種子油、アーモンド油、中鎖トリグリセリド(MCT)油、及び任意の他の食用油、又はそれらの組合せから選択し得る。
本明細書において使用する場合、用語「カンナビノイド」は、大麻草から単離されたか、又は内因性カンナビノイド系に関連する活性を有するよう合成により作製されている、任意の分子に関する。
用語「カンナビノイド画分」は、大麻抽出物中に存在するカンナビノイド化合物の組合せを説明するために使用される。
本明細書において使用する場合、用語「テルペン」又は「テルペノイド」は、しばしば特有の臭気を放つ、ある種の炭化水素分子を指す。テルペンは、イソプレンの単位から誘導され、分子式Cを有する。テルペンの基本的な分子式は、イソプレン単位の倍数、即ち、(C(nは結合したイソプレン単位の数である)である。テルペノイドは、典型的には酸化プロセスにより、植物内で更に代謝されているテルペン化合物であるので、通常は少なくとも1個の酸素原子を含む。
用語「テルペン画分」は、大麻抽出物中に存在するテルペン及びテルペノイド化合物の組合せを説明するために使用される。
本発明者らは、テルペン画分が特定のプロファイルを有する場合、すなわち特定のテルペン/テルペノイドの特定の割合が抽出物中に存在する場合、医薬組成物の効力が増強されることを観察した。有効性の増加は相乗的(すなわち、非相加的)であると考えられている。また、テルペン画分に特定の成分が存在すると、カンナビノイド療法に対する患者の耐性が高まると考えられている。
いくつかの実施形態において、大麻抽出物は、多量(例えば、50重量%超)の主要なカンナビノイド、典型的にはTHCを含む。いくつかの実施形態では、大麻抽出物は、大麻抽出物の約50重量%から約99.999重量%、例えば約55重量%から約99.999重量%、約60重量%から約99.999重量%、約70重量%から99.999重量%、約80重量%から約99.999重量%、約90重量%から約99.999重量%、約90重量%から約99.99重量%、約90重量%から約99.9重量%、又は約90重量%から約99.5重量%の量のカンナビノイド画分を含んでもよい。いくつかの実施形態において、大麻抽出物は、約0.001重量%から約50重量%の非カンナビノイド、例えば、約0.001重量%から約20重量%又は約0.001重量%から約10重量%の非カンナビノイドを含む。
いくつかの実施形態では、カンナビノイド画分は、医薬組成物の約0.001から約60重量%、例えば医薬組成物の約5重量%から約55重量%又は約10重量%から約50重量%存在する。いくつかの実施形態では、医薬製剤は大麻抽出物からなる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の化合物(例えば、カンナビノイド、テルペン又はテルペノイド化合物)を大麻抽出物に添加してもよい。1つ以上の追加の化合物の追加は、大麻草で発現される特定の化合物の相対量の自然な変動を補うかもしれない。追加される化合物は、所望の化合物の合成バージョンであっても、他の大麻抽出物から得られた精製化合物であっても、2つ以上の抽出物をブレンドすることによって追加されてもよい。
これまでに、大麻抽出物において100を超すカンナビノイドが同定されている。これらのカンナビノイドの包括的なリストは、Handbook of Cannabis Roger Pertwee(編)Oxford University Press (2014)(ISBN:9780199662685)中の、Mahmoud A. El Sohly and Waseem Gul、「Constituents of Cannabis Sativa」において見出すことができる。大麻抽出物において同定されているカンナビノイドとしては、以下が挙げられる:カンナビゲロール(E)−CBG−C5、カンナビゲロールモノメチルエーテル(E)−CBGM−C5 A、カンナビゲロール酸A (Z)−CBGA−C5 A、カンナビゲロバリン(E)−CBGV−C3、カンナビゲロール酸A (E)−CBGA−C5 A、カンナビゲロール酸Aモノメチルエーテル (E)CBGAM−C5 A及びカンナビゲロバリン酸A (E)−CBGVAC3A);(±)−カンナビクロメンCBC−C5、(±)−カンナビクロメン酸A CBCA−C5 A、(±)−カンナビバリクロメン、(±)−カンナビクロメバリンCBCV−C3、(±)−カンナビクロメバリン酸A CBCVA−C3 A);(−)−カンナビジオールCBD−C5、カンナビジオールモノメチルエーテルCBDMC5、カンナビジオール−C4 CBD−C4、(−)−カンナビジバリンCBDVC3、カンナビジオールコール(Cannabidiorcol)CBD−Cl、カンナビジオール酸CBDA−C5、カンナビジバリン酸CBDVA−C3);カンナビノジオールCBNDC5、カンナビノジバリンCBND−C3);Δ−テトラヒドロカンナビノールΔ−THC−C5、Δ−テトラヒドロカンナビノール−C4 Δ−THCC4、Δ−テトラヒドロカンナビバリンΔ−THCV−C3、Δ−テトラヒドロカンナビオールコール(tetrahydrocannabiorcol)、Δ−THCO−Cl、Δ−テトラヒドロカンナビノール酸AΔ−THCA−C5 A、Δ−テトラヒドロカンナビノール酸B、Δ−THCA−C5 B、Δ−テトラヒドロカンナビノール酸−C4 A及び/又はB Δ−THCA−C4 A及び/又はB、Δ−テトラヒドロ−カンナビバリン酸AΔ−THCVA−C3 A、Δ−テトラヒドロカンナビオールコール酸(tetrahydrocannabiorcolic acid)A及び/又はB Δ−THCOA−Cl A及び/又はB)、(−)−Δ−トランス−(6aR,10aR)−Δ−テトラヒドロカンナビノールΔ−THC−C5、(−)−Δ−トランス−(6aR,10aR)−テトラヒドロカンナビノール酸AΔ−THCA−C5 A、(−)−(6aS,10aR)−Δ−テトラヒドロカンナビノール(−)−シス−Δ−THC−C5);カンナビノールCBN−C5、カンナビノール−C4 CBN−C4、カンナビバリンCBN−C3、カンナビノールC2 CBN−C2、カンナビオールコール(Cannabiorcol)CBN−Cl、カンナビノール酸A CBNA−C5 A、カンナビノールメチルエーテルCBNM−C5、(−)−(9R,10R)−トランス−カンナビトリオール(−)−トランス−CBT−C5、(+)−(9S,10S)−カンナビトリオール(+)−トランス−CBT−C5、(±)−(9R,10S/9S,10R)−);カンナビトリオール(±)−シス−CBT−C5、(−)−(9R,10R)−トランス−10−O−エチル−カンナビトリオール(−)−トランス−CBT−OEt−C5、(±)−(9R,10R/9S,10S)−カンナビトリオール−C3 (±)−トランス−CBT−C3、8,9−ジヒドロキシ−Δ6a(10a)−テトラヒドロカンナビノール8,9−ジ−OH−CBT−C5、カンナビジオール酸AカンナビトリオールエステルCBDA−C5 9−OH−CBT−C5 エステル、(−)−(6aR,9S,10S,10aR)−9,10−ジヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール、カンナビリプソール、カンナビリプソール−C5、(−)−6a,7,10a−トリヒドロキシ−Δ−テトラヒドロカンナビノール(−)−カンナビテトロール、10−オキソ−Δ6a(10a)テトラヒドロカンナビノール OTHC);(5aS,6S,9R,9aR)−カンナビエルソインCBE−C5、(5aS,6S,9R,9aR)−C3−カンナビエルソインCBE−C3、(5aS,6S,9R,9aR)−カンナビエルソイン酸A CBEA−C5 A、(5aS,6S,9R,9aR)−カンナビエルソイン酸B CBEA−C5 B;(5aS,6S,9R,9aR)−C3−カンナビエルソイン酸B CBEA−C3 B、カンナビグレンドール−C3 OH−イソ−HHCV−C3、デヒドロカンナビフランDCBF−C5、カンナビフランCBF−C5)、(−)−Δ−トランス−(1R,3R,6R)−イソテトラヒドロカンナビノール、(±)−Δ−1,2−シス−(1R,3R,6S/1S,3S,6R)−イソテトラヒドロカンナビバリン、(−)−Δ−トランス−(1R,3R,6R)−イソテトラヒドロカンナビバリン;(±)−(laS,3aR,8bR,8cR)−カンナビシクロールCBL−C5、(±)−(1aS,3aR,8bR,8cR)−カンナビシクロール酸A CBLA−C5 A、(±)−(laS,3aR,8bR,8cR)−カンナビシクロバリンCBLV−C3;カンナビシトランCBTC5;カンナビクロマノンCBCN−C5、カンナビクロマノンC3 CBCN−C3、及びカンナビクマロノンCBCON−C5。
大麻抽出物は、抽出物の総重量に基づいて、0.005−99重量%の主要なカンナビノイド、例えば0.005−90重量%、0.005−65重量%、0.005−40重量%、0.005−10重量%、0.005−2重量%、0.005−0.1重量%、0.005−0.05重量%、0.01−0.05重量%、0.01−99重量%、0.01−90重量%、0.01−10重量%、0.01−2重量%、0.01−0.1重量%、0.01−0.05重量%、0.015−0.03重量%、5−90重量%、10−90重量%、20−90重量%、25−85重量%、50−99重量%、40−90重量%、50−90重量%又は55−85重量%の主要なカンナビノイドを含んでもよい。主要なカンナビノイドは、Δ−テトラヒドロカンナビノール(THC)でもよい。いくつかの実施形態では、大麻抽出物は、カンナビノイド画分の5−90重量%、10−90重量%、20−90重量%、25−85重量%、50−99重量%、55−95重量%、70−95重量%、75−95重量%又は80−90重量%の量の主要なカンナビノイドを含む。典型的には、大麻抽出物は、1つ以上の二次カンナビノイドをさらに含む。カンナビジオール(CBD)及び/又はカンナビノール(CBN)が大麻抽出物中に二次カンナビノイドとして存在してもよい。典型的には、各二次カンナビノイドは、カンナビノイド画分の約0.001−約30重量%、例えばカンナビノイド画分の総重量に基づいて0.001−10重量%、1−10重量%、2−10重量%、3−5重量%又は8重量%の量で存在する。他のカンナビノイドも存在する可能性があるが、典型的には、これらは有効成分の一部を形成しない。
医薬組成物は、約1mg/mlから約100mg/ml、例えば、約5mg/mlから約50mg/ml、約5mg/mlから約30mg/ml、約10mg/mlから約30mg/ml又は約18mg/mlから約22mg/mlの濃度のTHCを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、大麻抽出物は、二次カンナビノイドとして、カンナビジオール(CBD)を抽出物又はカンナビノイド画分の0.001−20重量%、例えば0.0001−20重量%、0.001−10重量%、1−20重量%又は1−10重量%含む。医薬組成物は、約0.5mg/mlから約10mg/ml、例えば約0.5mg/mlから約5mg/ml、約0.5mg/mlから約2.5mg/ml又は約0.9mg/mlから約1.1mg/mlの濃度のCBDを含んでもよい。
CBDに対するTHCの重量比は、10:1から50:1、例えば10:1から30:1、15:1から25:1又は約20:1であってもよい。
いくつかの実施形態では、大麻抽出物は、抽出物又はカンナビノイド画分の0.0001−20重量%、例えば、0.001−20重量%、0.001−10重量%、1−20重量%又は1−10重量%のカンナビノール(CBN)を含む。医薬組成物は、約0.5mg/mlから約10mg/ml、例えば約0.5mg/mlから約5mg/ml、約1mg/mlから約5mg/ml又は約1.8mg/mlから約2.2mg/mlの濃度のCBNを含んでもよい。
CBDに対するTHCの重量比は、5:1から20:1、例えば5:1から15:1又は約10:1であってもよい。
CBN:CBDの重量比は、約1:1から約10:1、例えば約1:1から約5:1、約1.5:1から約3:1又は約2:1であってもよい。
典型的には、大麻抽出物は、THC、CBN及びCBDに加えて、他のカンナビノイドも含む。これらのカンナビノイドとしては、Δ−テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、(−)−カンナビジバリン(CBDV)及びカンナビゲロール(CBG)が挙げられる。これらのカンナビノイドの各々は、大麻抽出物又はカンナビノイド画分の0.001重量%から30重量%の量で存在し得る。
いくつかの実施形態において、特定のカンナビノイドは、存在しないか、又は検出不可能な量(例えば、分析物の重量で0.001重量%未満)で存在し得る。いくつかの実施形態では、大麻抽出物は、以下のカンナビノイドのうちの1つ以上を除外する(又はカンナビノイド画分の0.5重量%以下の量で含む)ことができる:Δ−テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビゲロール酸(CBGA)及び(−)−カンナビジバリン(CBDV)。
大麻抽出物は、非カンナビノイド画分を含み、典型的にはテルペン画分を含む。テルペン画分はテルペン及びテルペノイドを含む。大麻抽出物は、抽出物の少なくとも約3重量%、例えば少なくとも約3.5重量%、4重量%、又は4.5重量%の量のテルペン画分を含む。いくつかの実施形態において、大麻抽出物は、抽出物の50重量%未満、例えば45重量%未満、40重量%未満、35重量%未満、30重量%未満、25重量%未満、20重量%未満、15重量%未満、10重量%未満、9重量%未満、8重量%未満、7重量%未満、6重量%未満、5重量%未満、又は4重量%未満の量のテルペン画分を含む。いくつかの実施形態では、大麻抽出物は、抽出物又は組成物の約3重量%から約50重量%、例えば、約3重量%から約20重量%、約3重量%から約10重量%、約3重量%から約6重量%又は約3重量%から約5重量%のテルペン及びテルペノイド化合物を含む。
テルペン画分に対するカンナビノイド画分の重量比は、約8:1から約33:1、例えば、約10:1から約30:1、約10:1から約25:1又は約15:1から約25:1であってもよい。いくつかの実施形態では、テルペン画分に対する主要カンナビノイドの重量比は、約5:1から約30:1、例えば、約10:1から約25:1又は約15:1から約20:1であってもよい。
典型的には、抽出物を形成するために使用される植物材料中のテルペン画分は、テルペン画分中の特定の化合物の量及び他の成分に対するテルペン画分の重量の両方の観点から、最終的な抽出物のテルペンプロファイルとは異なる、テルペン/テルペノイドプロファイルを有し得る。例えば、大麻の花は、カンナビノイド画分:テルペン画分の比が約20:3(約7:1)に相当する約20重量%のカンナビノイド及び約3重量%のテルペンを含んでもよい。抽出及び濃縮(すなわち抽出溶媒の除去)後、カンナビノイドの量は約50−90重量%に増加し、テルペン画分は大麻抽出物の約0.1−6重量%の量になり、これはカンナビノイド画分:テルペン画分の比の有意な増加に相当する。この典型的なシナリオは、抽出剤が除去されるとカンナビノイドが濃縮されるが、テルペン画分に存在する多くのテルペン/テルペノイドの揮発性により、テルペン画分の相対量が減少することを示している。したがって、大麻抽出物に存在するテルペン画分のプロファイルは、自然界に存在するテルペン画分のプロファイルとは大きく異なっている。
モノテルペン、モノテルペノイド、セスキテルペン及びセスキテルペノイドなどの様々なテルペン及びテルペノイドが、大麻抽出物において同定されている。例えば、以下のテルペン及びテルペノイド:アロアロマデンドレン、ヘキサン酸アリル、ベンズアルデヒド、(Z)-a-シス-ベルガモテン、(Z)-a-トランス-ベルガモテン、β-ビサボロール、エピ-a-ビサボロール、β-ビサボレン、ボルネオール(竜脳)、シス-y-ビサボレン、ボメオールアセテート(酢酸ボミル)、α-カジネン、カンフェン、樟脳、シス-カルベオール、カリオフィレン(β-カリオフィレン)、α-フムレン(α-カリオフィレン)、γ-カジネン、Δ-3-カレン、カリオフィレンオキシド、1,8-シネオール、シトラールA、シトラールB、シンナムアルデヒド(cinnameldehyde)、α-コパエン(アグライエン)、γ-クルクメン、β-シメン、β-エレメン、γ-エレメン、エチルデカジエノエート(ethyl decdienoate)、エチルマルトール、プロピオン酸エチル、エチルバニリン、ユーカリプトール、α-ユーデスモル、β-ユーデスモル、γ-ユーデスモル、オイゲノール、シス-β-ファメセン((Z)-β-ファルネセン)、トランス-α-ファルネセン、トランス-β-ファメセン、トランス-γ-ビサボレン、フェンチョン、フェンコール(ノルボマノール(norbomanol)、β-フェンコール)、ゲラニオール、α-グアイエン、グアイオール、アントラニル酸メチル、サリチル酸メチル、2-メチル-4-ヘプタノン、3-メチル-4-ヘプタノン、酢酸ヘキシル、イプスジエノール、酢酸イソアミル、レメノール(lemenol)、リモネン、d-リモネン(リモネン)、リナロール(linolool)(リナリルアルコール、β-リナロール(linolool))、α-ロンギピネン、メントール、γ-ムロレン、ミルセン(β-ミルセン)、ネロリドール、トランス-ネロリドール、ネロール、β-オシメン(シス-オシメン)、酢酸オクチル、α-フェランドレン、フィトール、α-ピネン(2-ピネン)、β-ピネン、プレゴン、サビネン、シス-サビネン水和物(シス-ツヤノール)、β-セリネン、α-セリネン、γ-テルピネン、テルピノレン(イソテルピン)、テルピネオール(α-テルピネオール)、テルピネオール-4-オール、α-テルピネン(テルピレン)、α-ツジェン(オリガネン)、バニリン、ビリジフロレン(レデン)及びα-イランジュ(ylange)が、大麻抽出物において同定されている。
テルペン画分中の特定のテルペン/テルペノイドの存在は、使用中の医薬組成物の有益な効果に関連すると考えられている。
テルペン画分は、典型的にはベータ−ミルセンを含む。ベータ−ミルセンは、抽出物中に存在するカンナビノイドの生体利用効率を増大し、及び/又はカンナビノイドが血管脳関門を通過できるよう補助すると考えられる。ベータ−ミルセンは、抽出物の0重量%から約40重量%の量で存在してもよい。いくつかの実施形態において、ベータ−ミルセンは、テルペン画分の約0から50重量%、例えば約0.001重量%から約45重量%、約0.001重量%から約25重量%、5.1重量%から29重量%、約5.5重量%から約25重量%、約20重量%から約50重量%、約20重量%から約45重量%、又は約30重量%から約45重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、最大約10mg/ml、例えば最大約5mg/ml、約1mg/ml又は約0.5mg/mlの濃度のベータ−ミルセンを含む。
いくつかの実施形態では、ベータ−ミルセンに対するTHCの重量比は、20:1から約55:1、例えば、約30:1から約50:1、又は約35:1から約45:1でもよい。
テルペン画分は、リナロール及びネロリドールの1つ以上をさらに含んでもよい。
リナロールは、分子式C1018Oを有し、多くの花及び香辛料植物において見出されるテルペノイドである。リナロールが大麻抽出物中に存在する場合、それにより鎮静作用がもたらされると考えられる。いくつかの実施形態においては、リナロールは、テルペン画分の少なくとも0.05重量%の量で存在し得る。いくつかの好ましい実施形態では、リナロールはテルペン画分の0−50重量%の量で存在する。他の実施形態において、リナロールは、テルペン画分の約0.05重量%から50重量%、例えば、約0.1重量%から約20重量%、約0.05重量%から約25重量%、約0.001重量%から約45重量%、約0.001重量%から約25重量%、約20重量%から約50重量%、約20重量%から約45重量%、又は約30重量%から約45重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、最大約10mg/ml、例えば最大約5mg/ml、約1mg/ml又は約0.5mg/mlの濃度のリナロールを含む。
いくつかの実施形態では、リナロールに対するTHCの重量比は、20:1から約55:1、例えば、約30:1から約50:1又は約35:1から約45:1であってもよい。
ネロリドールは、分子式C1526Oを有するセスキテルペノイドである。自然界には、2つの異性体、すなわちネロリドール1とネロリドール2が存在し、中心のオレフィン、つまりシス又はトランス異性体の周りの幾何構造が異なる。抽出物は、テルペン画分の少なくとも0.001重量%、例えばテルペン画分の約0.01重量%から約30重量%又は0.01重量%から20重量%の量のネロリドール(即ち、ネロリドール1及びネロリドール2の両方)を含み得る。典型的には、ネロリドール1はネロリドール2と比べてより多い量で存在する。いくつかの実施形態では、ネロリドール1が存在しない(又は検出限界未満の量で存在する)場合がある。いくつかの実施形態では、ネロリドール2が存在しない(又は検出限界未満の量で存在する)場合がある。いくつかの実施形態では、ネロリドール1及びネロリドール2は存在しない(又は検出限界未満の量で存在する)。ネロリドール1は、テルペン画分の少なくとも約0.001重量%、例えばテルペン画分の0.001重量%から20重量%又は0.001重量%から15重量%の量で抽出物中に存在し得る。ネロリドール2は、テルペン画分の少なくとも約0.001重量%、例えばテルペン画分の0.001重量%から20重量%又は0.001重量%から15重量%の量で抽出物中に存在し得る。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、最大約5mg/ml、例えば最大約3mg/ml、約1mg/ml又は約0.25mg/mlの濃度のネロリドールを含む。
いくつかの実施形態では、ネロリドールに対するTHCの重量比は、50:1から約100:1、例えば、約60:1から約95:1、又は約70:1から約90:1であってよい。
テルペン画分はまた、ベータ−カリオフィレンを含んでもよい。ベータ−カリオフィレンは、テルペン画分の少なくとも0.001重量%、例えば、テルペン画分の0.001重量%から20重量%又は0.001重量%から15重量%の量で存在してもよい。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、最大約1mg/ml、例えば最大約0.5mg/ml又は約0.25mg/mlの濃度のベータ−カリオフィレンを含む。
いくつかの実施形態では、抽出物はフムレンをさらに含む。フムレンは抽出物の鎮静特性を高めると考えられている。フムレンは、時に、アルファ−カリオフィレンとも呼ばれる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、最大約1mg/ml、例えば最大約0.5mg/ml又は約0.25mg/mlの濃度のフムレンを含む。
いくつかの実施形態では、大麻抽出物はオシメンをさらに含む。オシメンは、テルペン画分の少なくとも0.001重量%、例えば、テルペン画分の0.001重量%から20重量%又は0.001重量%から5重量%の量で存在し得る。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、最大約1mg/ml、例えば最大約0.5mg/ml又は約0.25mg/mlの濃度のオシメンを含む。
いくつかの実施形態において、テルペン画分は、ベータ−ミルセン、リナロール及びネロリドール1を含む。リナロールに対するベータ−ミルセンの重量比は、約1:1(例えば、1:2から2:1)であってもよい。ネロリドールに対するベータ−ミルセンの重量比は、約2:1(たとえば、1:1から3:1)になりうる。ネロリドールに対するリナロールの重量比は、約2:1(たとえば、1:1から3:1)になりうる。 いくつかの実施形態では、ベータ−ミルセン:リナロール:ネロリドールの重量比は約2:2:1である。
いくつかの実施形態において、テルペン画分は、抽出物の3重量%から6重量%の量で組成物中に存在し得、以下を含み得る:
・テルペン画分の0重量%から50重量%の量のベータ−ミルセン;
・テルペン画分の0重量%から50重量%の量のリナロール;
・テルペン画分の0重量%から20重量%の量のネロリドール1;及び
・テルペン画分の0重量%から20重量%の量のネロリドール2。
いくつかの実施形態においては、特定のテルペンもしくはテルペノイドが存在しない場合、又は検出できない量(例、分析物の0.001重量%未満又は医薬組成物の0.5mg/ml以下)で存在する場合がある。いくつかの実施形態では、1つ以上の下記テルペン又はテルペノイド:アルファ−ピネン、ベータ−ピネン、リモネン、p−シメン、カンフェン、アルファ−テルピネン、ガンマ−テルピネン、デルタ−s−カレン、テルピノレン、イソプレゴール、ゲラニオール、及びグアイオール、が存在しないか、又は検出できない量で存在する。
カンナビノイドの量は、超高速液体クロマトグラフィー(UPLC)などの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定でき、テルペンの量は、HPLC及び/又はガスクロマトグラフィー(GC)によって決定できる。すべての植物抽出物に関して、大麻抽出物中の各成分の量は、場合によっては+/−10%、+/−25%、又は+/−50%変動する可能性があることが理解される。いくつかの実施形態では、カンナビノイド及び/又はテルペンの量は、ウォーターズフォトダイオードアレイ検出器(PDA)を備えたウォーターズアクイティーUPLCシステムを使用するUPLC又は質量分析による検出によって決定され得る。UPLCを使用すると、THC、CBD及び/又はCBN又は関連物質の定量限界(LoQ)が1μg/ml未満になる場合がある。たとえば、CBD≦0.086μg/ml、CBN≦0.038μg/ml及び/又はTHC≦0.089μg/mlのLoQが分析物中に検出され得る。したがって、いくつかの実施形態では、医薬組成物は、0.086μg/mlを超える量のCBD、0.038μg/mlを超える量のCBN、及び/又は0.089μg/mlを超える量のTHCを含む。
大麻抽出物は、植物抽出物に関連する毒素を含まないことが好ましい。たとえば、大麻抽出物には、アフラトキシン(アフラトキシンB1、B2、G1及びG2など)、マイコトキシン(オクラトキシンAなど)、重金属(ヒ素、カドミウム、鉛、水銀など)及び農薬を含まないことが好ましい。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、4μg/ml未満の総アフラトキシン及び/又は2μg/ml未満のアフラトキシンAを含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は20μg/ml未満のオクラトキシンを含み得る。一部の実施形態において、医薬組成物は、≦0.3ppmのヒ素、≦0.5ppmのカドミウム、≦5ppmの鉛及び/又は≦0.5ppmの水銀を含む。
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、20重量%以下の総灰分を含んでもよい。
医薬組成物は、1つ以上の医薬上許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤、又はそれらの任意の組み合わせをさらに含んでもよい。
用語「医薬組成物」は、医薬的に許容される形態である少なくとも1つの有効成分を含む組成物に関する。用語「医薬組成物」は、栄養補助食品製品として販売されることを意図した組成物(例えば、健康上の利益を提供するサプリメント)を包含してもよい。いくつかの実施形態では、医薬組成物は栄養補助食品組成物である。
医薬組成物は、医薬組成物の最大99重量%、例えば最大95重量%、90重量%、85重量%、80重量%、75重量%、70重量%、65重量%、60重量%、55重量%、50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、30重量%、25重量%、20重量%、15重量%、10重量%、5重量%、4重量%、3重量%、2重量%、1重量%又はそれ以下の大麻抽出物を含んでもよい。医薬組成物中の大麻抽出物の最小量は、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.05重量%、0.1重量%、0.5重量%、1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%又はそれ以上であってよい。医薬組成物は、0.001重量%から99重量%、0.1重量%から65重量%又は1重量%から50重量%など、これらの最小量と最大量のいずれかの間の量で大麻抽出物を含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の医薬上許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤、又はそれらの任意の組み合わせは、医薬組成物の重量のバランスを提供する。
担体、希釈剤、アジュバント及び/又は賦形剤は「医薬的に許容される」ものであり、それらが組成物の他の成分と適合すること、及び投与時又は投与後に被験者に対して有害でないことを意味している。医薬組成物は、例えば医薬製剤の分野において周知である技術等によって、固形又は液体のビヒクル又は希釈剤、ならびに所望の投与方法に適切な種類の医薬品添加物(例えば、賦形剤、結合剤、防腐剤、安定化剤、フレーバー剤等)を利用して、製剤化し得る(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(第21版)2005、Lippincott Williams & Wilkinsを参照)。医薬的に許容される担体は、米国薬局方/国民医薬品集(USP/NF)、英国薬局方(BP)、欧州薬局方(EP)、又は日本薬局方(JP)に含まれる、任意の担体であり得る。いくつかの実施形態においては、担体、希釈剤、アジュバント及び/又は賦形剤は、非天然(例、合成によって製造したもの)であり得る。
医薬組成物は、経口、舌下、バッカル、直腸、鼻、局所、膣又は非経口(筋肉内、皮下及び静脈内など)投与に適したもの、又は吸入又は送気による投与に適した形態が挙げられる。
したがって、大麻抽出物は、従来のアジュバント、担体、賦形剤又は希釈剤と一緒に、医薬組成物及びその単位投与量の形態にしてもよく、そのような形態では、錠剤又は充填カプセルなどの固体、溶液、懸濁液、エマルジョン、エリキシル剤、又はそれを充填したカプセルなどの液体などのすべての経口用途のための形態、又は直腸投与用の坐剤の形態;又は、非経口(皮下など)用の滅菌注射液の形態で使用してもよい。
そのような医薬組成物及びその単位剤形は、追加の活性化合物又は成分の有無にかかわらず、従来の割合で従来の成分を含んでもよく、そのような単位剤形は、使用が意図される1日の投与量範囲に見合った、任意の有効量の好適な有効成分を含むことができる。
本明細書に記載された大麻抽出物から医薬組成物を調製するために、医薬的に許容される担体は、固形又は液体のいずれかであり得る。固形形態の調製物としては、粉末、錠剤、丸薬、カプセル、カシェ(cachet)、坐剤及び分散性(dispensable)顆粒が挙げられる。固形担体は、希釈剤、フレーバー剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤又はカプセル化材料としても作用し得る1以上の物質であり得る。
好適な担体としては、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココアバター等が挙げられる。用語「調製物」は、担体としての封入材料を含む、活性化合物の製剤を含むことが意図され、担体を含む又は含まない活性成分が、従ってそれと関連する、担体により囲まれているカプセルが提供される。同様に、カシェ(cachets)及びロゼンジが挙げられる。錠剤、粉末、カプセル、丸薬、カシェ(cachets)及びロゼンジは、経口投与のために好適な固形の形態で使用し得る。
液体形態の調製物には、溶液、分散液、懸濁液、及びエマルジョン、例えば、医薬上許容される油、水、又は水−プロピレングリコール溶液が挙げられる。例えば、舌下調製物は、医薬上許容される油を含む担体で調製することができ、非経口注射液調製物は、ポリエチレングリコール水溶液の溶液として調製することができる。
滅菌液体形態の組成物としては、滅菌溶液、懸濁液、エマルジョン、シロップ剤及びエリキシル剤が挙げられる。大麻抽出物は、例えば、滅菌水、滅菌された有機溶媒、又は両方の混合液等の医薬的に許容される担体中に懸濁し得る。
他の液体形態の調製物としては、大麻抽出物を1つ以上の油(例えば、精油)又はワックスと組み合わせることにより調製されたものが挙げられる。「精油」は、植物材料などの材料から抽出(例、蒸気抽出、又は植物材料を抽出剤と接触させること)された又は圧搾している油であり、主に疎水性で一般に芳香性の植物材料の成分を含む。好適な油及びワックスとしては、ゴマ油、オリーブ油、ひまわり油、アルニカ精油、ラベンダー精油、ラベンダースパイク精油、フランキンセンス精油、レモングラス精油、シナモン葉精油、ローズマリーシネオール精油、ローズマリー精油、ベルガモット精油、ミルラ精油、セージ精油、ココナッツ油、ミツロウ、ヘンプ油が挙げられる。
医薬組成物は、非経口投与(例、注射、例えば、ボーラス注射又は持続注入による)のために製剤化されても良く、任意で防腐剤が添加された、アンプル、予め充填されたシリンジ、少量点滴又は複数回投与用容器の単位用量の形態で存在しても良い。組成物は、油性又は水性のビヒクル中で懸濁液、溶液又はエマルジョンなどの形態をとっても良く、例えば懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤等の調製剤を含んでも良い。代替的には、有効成分は、使用前に好適なビヒクル、例えば、滅菌された、パイロジェンフリーの水を用いて構成するための、滅菌固形の無菌単離又は溶液からの凍結乾燥によって得られた粉末の形態であっても良い。
注射用途のために好適な医薬品形態としては、滅菌注射溶液又は分散液、及び滅菌注射溶液の即時調製のための滅菌粉末が挙げられる。それらは製造及び保存の条件下で安定でなければならず、酸化及び例えば細菌又は真菌などの微生物の汚染作用から保護され得る。
注射溶液又は分散液の溶媒又は分散媒体は、任意の従来型の溶媒又は担体系のいずれかを含んでもよく、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール及び液体のポリエチレングリコール等)、それらの好適な混合液、及び植物油を含んでもよい。
注射用途に好適な医薬品形態は、静脈内、筋肉内、脳内、髄腔内、硬膜外への注射又は点滴などの任意の適切な経路によって送達し得る。
滅菌注射溶液は、上記において列挙したものなど様々な他の成分と共に、適切な担体中で必要量の大麻抽出物を取り込み、必要に応じて続けて滅菌することにより調製される。一般的に、分散液(dispersion)は、様々な滅菌された有効成分を、基本分散媒及び上記において列挙したもののうち必要なその他の成分を含む無菌のビヒクルに取り込むことにより調製される。滅菌注射溶液調製物のための滅菌粉末の場合においては、調製の好ましい方法は、有効成分及び任意の追加的な所望の成分の予め滅菌した懸濁液の減圧乾燥又は凍結乾燥である。
有効成分は、例えば、不活性希釈剤又は吸収できる食用担体とともに経口投与してもよく、又はハード又はソフトシェルゼラチンカプセルに封入してもよく、又は錠剤に圧縮してもよく、又は食事の食物に直接組み込まれてもよい。経口治療投与のために、有効成分は賦形剤とともに組み込まれ、摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウェハー剤などの形態で使用されてもよい。
治療に有用である組成物中の有効成分の量は、好適な用量が取得される十分な量でなければならない。
錠剤、トローチ剤、丸薬、カプセル等はまた、以下に列記した成分:ガム、アカシア、コーンスターチ又はゼラチン等の結合剤;リン酸二カルシウム等の賦形剤;コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;及びスクロース、ラクトース又はサッカリン等の甘味剤を含んでも良いし、ペパーミント、ウィンターグリーン油、チェリーフレーバー等の香味剤が添加されても良い。投与単位形態がカプセルである場合、上記の種類の材料に加えて、液体担体を含んでも良い。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は舌下投与用に製剤化される。舌下投与は、被験者の舌下での製剤の投与に関する。場合によっては、舌下投与は、経口投与又は局所投与の形態であると見なされ得る。舌下投与は、製剤が「口から」摂取されるため、経口投与の形態と見なされる場合があり、場合によっては、被験者は舌の下に適用した後、有効成分の少なくとも一部を消化管から吸収することを可能する製剤を飲み込むかもしれない。舌下投与は、舌下の粘膜を介した製剤中の有効成分の投与を含み得るため、局所投与の形態と見なされ得る。舌下投与に適した製剤には、錠剤(例えば、溶解性、分散性、発泡性及び多目的錠剤)、ストリップ、ドロップ、スプレー、ロゼンジ及びそれらの組み合わせが含まれる。
様々なその他の材料は、コーティング剤として存在しても良く、又はそうでなければ投与単位の物理的な形態を改変するために存在しても良い。例えば、錠剤、丸薬又はカプセルは、シェラック、糖又はその両方を用いてコーティングしても良い。シロップ剤又はエリキシル剤は、活性化合物、甘味剤としてのスクロース、防腐剤としてのメチル及びプロピルパラベン、色素ならびにチェリー又はオレンジフレーバー等の香味剤を含み得る。当然のことながら、任意の投与単位形態を調製する際に使用される任意の材料は、医薬的に純粋でなければならず、使用される量で実質的に無毒でなければならない。更に、活性化合物(複数可)は、腸の特定の領域への活性ペプチドの特異的送達を可能にするものなどの徐放性調製物及び製剤に取り込まれても良い。
経口用途に好適な水溶液は、水中に活性成分を溶解することにより、及び所望により、好適な着色剤、フレーバー剤、安定化剤及び増粘剤を添加することにより、調製し得る。経口用途に好適な水性懸濁液は、天然又は合成ガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、又はその他の周知の懸濁化剤などの粘性物質を含む水中に、細かくした活性成分を分散させることにより作製し得る。
医薬上許容される担体及び/又は希釈剤としては、ありとあらゆる溶媒、分散溶媒、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤などが挙げられる。
使用の直前に、経口投与用の液体形態の調製物に変換することが意図される固形形態の調製物も挙げられる。そのような液体形態としては、溶液、懸濁液及びエマルジョンが挙げられる。これらの調製物は、活性成分に加えて、着色剤、フレーバー剤、安定化剤、緩衝剤、人工及び天然の甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤などが挙げられる。
表皮への局所投与のために、有効成分は、軟膏、クリームもしくはローションとして、又は経皮パッチとして製剤化してもよい。軟膏及びクリームは、好適な増粘剤及び/又はゲル化剤を添加した水性又は油性の基剤を用いて製剤化してもよい。ローションは、水性又は油性の基剤を用いて製剤化してもよく、一般的には、1以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤又は着色剤も含むであろう。
口内に局所投与するために好適な製剤としては、風味づけられた基剤、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性剤を含むロゼンジ;ゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアカシアなどの不活性な基剤中に有効成分を含むトローチ;ならびに好適な液体担体中に有効成分を含むうがい薬が挙げられる。
溶液又は懸濁液は、従来の方法により、例えば、スポイト、ピペット又はスプレーを用いて、鼻腔に直接適用される。製剤は単回投与又は複数回投与の形態で提供されても良い。後者のスポイト又はピペットの場合、これは患者が、適切な所定の容量の溶液又は懸濁液を投与することによって達成され得る。
スプレーの場合においては、これは、例えば、計量噴霧スプレーポンプによって達成されても良い。経鼻送達及び保持を改善するために、本発明の化合物は、シクロデキストリンでカプセル化するか、又は鼻粘膜での送達及び保持を高めると予想されるその他の薬剤と一緒に製剤化しても良い。
気道への投与はまた、有効成分が、クロロフルオロカーボン(CFC)、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、又はジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素などの好適な高圧ガス、又は他の好適な気体と一緒に、加圧パック中において提供されている、エアロゾル製剤によって達成されても良い。
またエアロゾルは、簡便にレシチンなどの界面活性剤を含んでも良い。薬剤の用量は、計量バルブを備えることによって調節されても良い。
代替的には、有効成分は、乾燥粉末、例えばラクトース、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のデンプン誘導体、及びポリビニルピロリドン(PVP)等の好適な粉末基剤中に化合物の粉末混合物の形態で提供されても良い。好都合には、粉末担体は、鼻腔内でゲルを形成し得る。粉末組成物は、例えば、ゼラチンのカプセルもしくはカートリッジ内に、又は粉末が吸入器を用いて投与され得るブリスター包装パック内に、単位用量の形態で存在しても良い。
鼻腔内製剤などの気道に投与することが意図される製剤においては、一般的に、化合物は、例えば5〜10ミクロン以下のオーダーの小さい粒子サイズを有するだろう。そのような粒子サイズは、当該技術分野において公知である手段、例えば微粉化により、取得し得る。
所望の場合、有効成分の徐放に適した製剤を使用しても良い。
医薬調製物は、好ましくは単位剤形である。そのような形態では、調製物は、適切な量の活性成分を含む単位用量に細分される。単位剤形は、包装された錠剤、カプセル、及びバイアル又はアンプルに入った粉末など、個別の量の調製物を含む包装された調製物であり得る。また、単位剤形は、カプセル、錠剤、カシェ剤、又はロゼンジ自体であってもよく、又は包装された形態のいずれかの適切な数であってもよい。
投与単位形態に非経口組成物を製剤化することは、投与の容易さ及び投与量の均一性のために特に有利である。本明細書において使用する場合、投与単位形態は、治療される被験者にとって、単位投薬量として適した、物理的に個別になった単位を指す;各単位は、必要とされる医薬的な担体と共同して所望の治療効果を生成するよう計算された所定の量の活性物質を含む。投与単位形態の仕様は、(a)活性物質の特有の性質及び達成される特定の治療効果、ならびに(b)睡眠障害の治療のためのそのような活性物質を配合する技術に固有の制限、によって規定され、また直接的に依存する。
また、組成物が単位剤形である担体を含まない組成物も本明細書に記載されている。したがって、大麻抽出物を含む医薬も提供される。
いくつかの実施形態においては、医薬組成物は、大麻抽出物以外の活性剤を更に含む。組合せた場合に、活性剤及び/又は大麻抽出物の活性が減少しない限り、任意の好適な活性剤を使用しても良い。
治療方法
別の態様においては、睡眠障害を治療するための方法もまた提供される。前記方法は、有効量の本明細書に記載された医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む。
医薬組成物を使用して、睡眠障害を治療することができる。睡眠障害は、睡眠障害国際分類(ICDS)に記載されている。ICDS−3は2014年に公開され、睡眠障害を下記の分類:(1)不眠症;(2)睡眠関連の呼吸障害;(3)傾眠の中枢障害;(3)概日リズム睡眠覚醒障害;(4)パラソムニア;(5)睡眠関連運動障害、のひとつに属すると特徴づけている。したがって、医薬組成物によって治療される睡眠障害には、分類(1)不眠症;(2)睡眠関連の呼吸障害;(3)傾眠の中枢障害;(3)概日リズム睡眠覚醒障害;(4)パラソムニア;(5)睡眠関連運動障害、からの任意の睡眠障害が含まれ得る。特に、医薬組成物は、不眠症、ナルコレプシー、過眠症、睡眠時無呼吸、周期的四肢運動障害、レストレスレッグス症候群、夜間摂食(飲酒)症候群、時差ぼけ、交代勤務睡眠障害、不規則な睡眠覚醒パターン、錯乱覚醒、夢遊病、睡眠恐怖、寝言、悪夢、睡眠麻痺、レム睡眠行動障害、いびき、睡眠病、別の病気又は状態に関連する睡眠障害、又はその他の睡眠障害、から選択される睡眠障害の治療に有効であり得る。
「有効量」は、患者に投与した場合、薬剤の量によって効果の達成がもたらされるのに十分な量を意味する。治療法の場合においては、本効果は睡眠障害の治療であり得る。したがって、「有効量」は「治療有効量」であり得る。「治療有効量」は、患者に投与した場合、薬剤の量によって疾患又は疾患の症状の治療がもたらされるのに十分な量を意味する。
いくつかの実施形態では、本方法は、1mg/日から50mg/日、例えば5mg/日から40mg/日、5mg/日から30mg/日、5mg/日から25mg/日又は10mg/日から20mg/日、の量のTHCの投与を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、10mg/日又は20mg/日の量のTHCを投与することを含み得る。本方法は、0.001mg/日から10mg/日、例えば0.01mg/日から10mg、日又は0.1mg/日から5mg/日の量でCBDを投与することを含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、1mg/日の量でCBDを投与することを含み得る。本方法は、0.001mg/日から10mg/日、例えば0.01mg/日から10mg、日又は0.1mg/日から5mg/日の量でCBNを投与することを含み得る。いくつかの実施形態において、方法は、1mg/日又は2mg/日の量でCBNを投与することを含む。本方法は、これらの1日用量の任意の組み合わせでTHC、CBD及び/又はCBNを投与することを含み得る。医薬組成物は、好ましくは、これら1日用量の任意の投与に適した量のTHC、CBD及びCBNを含む。
本明細書で使用する場合、用語「治療する(treating)」、「治療(treatment)」、「治療する(treat)」等は、所望の薬理学的な効果及び/又は生理学的な効果が得られるように、被験者、組織又は細胞に影響を及ぼすことを意味する。該効果は、疾患又は関連する症状の重篤度を完全もしくは部分的に予防するか、又はそれを低減するという点で予防的であり得、及び/或いは疾患が部分的もしくは完全に治癒されるという点で治療的であり得る。したがって、睡眠障害の「治療」への言及には、(a)患者が眠りにつくのを支援する。(b)睡眠が達成されたら、患者が眠り続けることを支援する。(c)睡眠障害の影響を緩和又は改善、例えば非睡眠期間中の覚醒状態を高める;又は(d)睡眠障害が被験者に発症又は発生しない、又はより重症度の低い形態で発症するように、睡眠障害の素因又はそのリスクがある被験者に睡眠障害が発生するのを予防すること、が含まれる。
いくつかの実施形態では、睡眠障害は不眠症である。不眠症の症状と重症度は、不眠症重症度指数(ISI)質問票で測定してもよい。典型的には、ISIは、臨床医、看護師、又は研究者によって管理されるが、患者が自己管理することもできる。ISIは、不眠症の夜間と昼間の両方の要素を評価し、いくつかの言語で利用可能である。ISIは、(1)寝つきの困難、(2)睡眠維持の困難、(3)目が覚めるのが早すぎる問題、(4)現在の睡眠パターンに関する満足度、(5)他の人から見たら睡眠の問題がどれだけ目立つかについての認識、(6)睡眠の問題に関する懸念の程度、及び(7)睡眠の問題が日常の機能を妨げる程度、に関連して、それぞれ0から4のスケールで7つの質問を採点する。これらの方法は、不眠症のこれらの7つの側面の1つ以上の改善を提供する可能性がある。治療方法のいくつかの実施形態では、治療される患者は、7以上の初期ISIスコアを有してもよく、場合によっては、初期ISIスコアは10以上であってもよい。いくつかの実施形態では、不眠症を治療する方法は、初期ISIスコアに対して患者のISIスコアの低下をもたらし得る。ISIスコアのこの減少は、ISIスケールで1、2、3、4、5、6又はそれ以上の単位であり、好ましくは治療後の患者のISIスコアが7以下になることである。
ISIは、患者の不眠症の重症度を評価するために単独で使用してもよく、又は生活の喜びと満足の質に関する質問票((Q−les−Q)、仕事と社会性の調整尺度(WSAS)質問票、うつ病不安ストレススケール(DASS)質問票、睡眠に対する非機能的な信念(DBAS)質問票、多因子疲労インベントリ質問票、及びこの分野で公知のその他の認知質問票などの、1つ以上の他の質問票と一緒に使用してもよい。
典型的には、患者は、治療を受ける前に1つ以上の質問票によって評価され、その後、治療過程中に定期的な間隔(たとえば、1、2、3、4、5、6、7又は8週間の間隔)で評価される。治療中の評価は、治療開始の2週間後に開始することもある。
いくつかの実施形態では、治療は最大14日間維持されてもよく、例えば、治療は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14日の間維持されてもよい。いくつかの実施形態では、治療は、14日より長く、例えば、3週間、1、2、3、4、5、6、12、18、24、36ヶ月以上維持される。
典型的には、医薬組成物は、1日1回、好ましくは患者が眠ろうとする少し前に投与される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、睡眠を試みる患者の約2時間以内、例えば、睡眠の前、約1.5時間以内、約1時間以内又は約30分以内に投与される。
いくつかの実施形態では、投与は舌下投与である。そのような実施形態では、医薬組成物は舌下ドロップとして提示されてもよい。
いくつかの実施形態において、不眠症は、睡眠の1つ以上の客観的測定値を測定することにより評価され得る。睡眠の客観的な測定値は、睡眠ポリグラフィー(PSG)及び/又はアクティグラフィーによって測定してもよい。睡眠の客観的な測定としては、以下の測定:睡眠開始遅延(SO);スリープ開始後のウェイク(WASO);総睡眠時間(TST);睡眠効率(SE);徐波睡眠パターンとすべての睡眠段階の時間の割合を含む、レム睡眠とノンレム睡眠のパターン;睡眠時無呼吸;周期的四肢運動;及びその組み合わせ、が挙げられ得る。いくつかの実施形態では、不眠症を治療する方法は、睡眠の1つ以上の客観的尺度、例えば、睡眠の客観的尺度の2、3、4、5、6以上の改善を提供し得る。
不眠症の治療を必要とする患者は、例えば、ISIにより評価されるように、不眠症に苦しむ任意の患者であり得る。しかし、いくつかの実施形態では、すべての患者が適切であるとは限らない。例えば、いくつかの実施形態では、以下の要因の1つ以上を満たす患者は除外されてもよい:
a.未治療の心血管疾患、不整脈(よく制御された心房細動以外)、高血圧もしくは重度の心不全:又は
b.特にテルペンを含む植物ベースの製品、すなわち、柑橘類、マンゴー、ラベンダー、タイム、シダーウッド、パイン製品などのフレーバー剤と芳香性天然油、に対するアレルギーの病歴:又は
c.カンナビノイドに対する既知の過敏症:又は
d.現在、大麻、オピオイド、ベンゾジアゼピンなどの向精神薬又はCNS活性薬を定期的に(週に3夜/昼以上)使用している:又は
e.治療前の少なくとも1週間、向精神薬もしくはCNS活性薬(大麻、オピオイド、ベンゾジアゼピンなど)の使用を控えることができない:又は
f.治療の少なくとも1週間前にチトクロームP450阻害剤の使用を控えることができない。例としては、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、ケトコナゾール、ポサコナゾール、ボリコナゾール)、プロテアーゼ阻害剤(リトナビル、テラプレビル、ボセプレビル)、カルシウムチャネル遮断薬(アムロプジピン(amlopdipine))、高コレステロール薬(ゲムフィブロジル)、シクロスポリン、ダナゾール、頻脈薬(アミオダロン)、高血圧薬(ベラパミルジルチアゼム)、ナイアシン(ビタミンB3>1g/日)、及び/もしくはグレープフルーツジュースが挙げられる;又は
g.糖尿病などの未治療の代謝障害;又は
h.重度のうつ病、重度の不安、又は自己報告もしくはDASS 11以上のうつ病スコアもしくはDASS 8以上の不安スコアに基づくその他の重度の精神病理学的状態の存在;又は
i.自殺未遂の履歴;又は
j.発作もしくはてんかんの病歴;又は
k.薬物もしくはアルコール乱用の履歴;又は
l.睡眠に関連する不眠症(1時間あたり15イベント以上のAH1)もしくはレストレスレッグス、周期的四肢運動(PLM)などの運動障害(PLM覚醒に伴う1時間あたり30イベント以上又は5イベント以上);又は
m.睡眠を促進する行動療法の現在の実践;又は
n.現在の大麻使用(治療開始前2ヶ月以内);又は
o.妊娠もしくは授乳期間;又は
p.1日2杯以上の標準的な飲酒を控えることができない;又は
q.400mg/日以上のカフェイン消費を控えることができない;又は
r.雇用の一環として大麻製品の検査とスクリーニングを必要とするシフト労働者もしくはその他の労働者とアスリート;又は
s.服用後10時間以内に運転する必要がある人、もしくは運転中に眠り込むという自己申告の履歴がある人;又は
t.目覚め時間が通常午前8時より遅い現在の睡眠相後退症候群。
また本方法は、大麻抽出物以外の活性剤を投与することを含んでもよい。この活性剤は、大麻抽出物と同時に又は連続的に投与されてもよい。連続的には、大麻抽出物と他の活性剤のそれぞれが別々に投与され、異なる時間に投与されることを意味する。典型的には、大麻抽出物と他の活性剤を連続して投与する場合、それらは互いに24時間以内、又は互いに12、8、6、5、4、3、2もしくは1時間以内に投与される。大麻抽出物は、他の活性剤の前又は後に投与されてもよい。さらに、大麻抽出物及び他の活性剤の投与経路は同じであっても異なっていてもよい。
他の態様では、睡眠障害の治療のための医薬の調製における大麻抽出物の使用も提供される。
また別々の部分として:
(a)有効量の大麻抽出物;及び
(b)医薬的に許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤又はそれらの組合せ
を含むキットが提供される。
いくつかの実施形態では、キットは、(c)大麻抽出物以外の有効量の活性剤を含む部分をさらに含む。
別の態様では、睡眠障害を治療するための医薬組成物が提供される。医薬組成物は、特定のテルペン画分を含む大麻抽出物を含むという条件で、上記の成分の組み合わせを含む上記の医薬組成物のいずれでもよい。睡眠障害はまた、上記のいずれかであり得る。
本発明を、非限定的な実施例によりさらに説明する。本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく多くの改変がなされても良いことは、本発明の当業者には理解される。
実施例1−大麻抽出物
下記のカンナビスインディカ「ベディタ」抽出物製剤が製造された:
・THC−20mg/ml、例、18−22mg/ml
・CBN−2mg/ml、例、1−3mg/ml
・CBD−1mg/ml、例、0.5−1.5mg/ml
・リナロール−0.5mg/ml(又は未満)
・ミルセン−0.5mg/ml(又は未満)
・ネロリドール−0.25mg/ml(又は未満)
・他のカンナビノイド又は他のテルペンで構成される残りの植物材料(合計の10%未満又は合計の15%未満)。ここで、他のカンナビノイド又はテルペンはそれぞれ低濃度(たとえば≦0.5%)で存在する。
アルファピネンとベータピネンは検出されなかった(≦0.5%);
リモネンのレベルは低かった、例えば≦0.2%。
THCVは低レベルだった(≦0.5重量%)。
担体油としてヒマワリ油を使用して、製剤を完成させた。
実施例2−不眠症による睡眠障害の治療について、プラセボと比較した舌下用カンナビノイドベース医薬抽出物の有効性を評価する研究
この研究は、不眠症の人々の睡眠を改善するためのTHCを含有する薬用大麻抽出物の有効性を評価する無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー研究である。有効性は、標準的な不眠症重症度指数を使用した主観的な睡眠の質の尺度、及びPSGとアクティグラフィーを使用して決定された睡眠の客観的な尺度、及び毎日の睡眠日記及び、生活の質、気分、ストレス、不安、うつ病不安ストレススケール(DASS)、睡眠に対する非機能的な信念(DBAS)、多因子疲労インベントリ(MFI)などの疲労に対する標準的な質問票を使用した睡眠結果と生活の質の主観的な尺度を使用して評価される。
この研究の主な目的は、不眠症の人々の睡眠を改善するためのデルタ−9−テトラヒドロカンニビノール(THC)を含む舌下カンナビノイド抽出物(本発明の組成物1)の有効性を評価することである。
第2の目的は、プラセボと比較して、本発明の組成物1を使用する場合の、不眠症の人々の睡眠の質及び生活の質の改善を評価することである。さらに第2の目的は、研究の過程における有害事象の発生率によって測定される組成物1の患者の安全性を決定することである。
組成物1は、大麻草の抽出物として、デルタ−9−テトラヒドロカンニビノール(THC)20mg/ml、カンナビノール(CBN)2mg/ml、及びカンナビジオール(CBD)1mg/mlを賦形剤ヒマワリ油と一緒に含む。ヒマワリ油は、カンナビノイドを含む製剤を安定化するための賦形剤として、そして植物抽出物の希釈剤として使用される。
各用量は、0.5mlのカンナビノイド抽出物(THC 10mg、CBN 1mg及びCBD 0.5mg)と共に舌下で送達される。
慢性不眠症の男性又は女性の参加者(年齢25から70歳)は、研究の1日目にスクリーニングされる。
研究に認められた各適格被験者は、包含基準のすべてを満たし、除外基準のいずれも満たさない。24人の参加者が研究に登録されている。この研究は9−12か月にわたって実施される。この研究では、参加者は、西オーストラリア大学睡眠科学センターの診療所で3泊することが求められる。参加者は、治験薬を2週間、プラセボを自宅で2週間服用することが求められる。
この研究は、人間の研究における倫理的行動に関する国家声明に準拠しており、良好な臨床実践に関するガイダンスのためのICHノート(CPMP/ICH−135/95)及びTGAの関連要件を満たしている。
文脈上別段の必要がない限り、本明細書で言及されるすべてのパーセンテージは、医薬組成物の重量パーセンテージである。同様に文脈上別段の必要がない限り、本明細書で言及されるすべての比率は重量比である。
本発明の様々な特徴は、特定の値又は値の範囲を参照して説明及び/又は請求される。これらの値は、さまざまな適切な測定手法の結果に関連することを意図しているため、特定の測定手法に固有の誤差を含むと解釈する必要がある。本明細書で言及される値のいくつかは、この変動性を少なくとも部分的に説明するために「約」という用語で示される。値を記載するために用いられる場合、用語「約」は、好ましくは、その値の±25重量%、±10重量%、±5重量%、±1重量%又は±0.1重量%以内の量を意味する。
様々な値が、(i)医薬組成物、(ii)大麻抽出物又は(iii)抽出物の画分(例えば、カンナビノイド画分又はテルペン画分)の総重量に対するそれらのパーセントに関して記載される。大麻抽出物又はその画分(カンナビノイド画分又はテルペン画分など)に含まれる成分のパーセントは、例えば、担体、希釈剤、アジュバント及び賦形剤又はそれらの任意の組み合わせが存在しない場合、抽出物又は特定の化合物に存在する他の化合物の重量パーセントに対する特定の化合物の重量パーセントを示すことを意図している。例えば、抽出物の少なくとも3重量%の量のテルペン画分を含む大麻抽出物を含む医薬組成物は、カンナビノイド、テルペン、テルペノイド、抽出剤/残留抽出剤などの抽出物中に存在する化合物の累積重量と比較した場合にテルペン及びテルペノイドの累積重量が3重量%以上である医薬組成物を示すことを意図している。さらに、カンナビノイド画分の約85重量%の量のTHCを含む大麻抽出物は、抽出物中に存在するすべてのカンナビノイドの累積重量に対して85重量%の量のTHCを含む抽出物を示すことを意図している。
用語「a」、「an」、「and」及び/又は「the」ならびに同様の指示対象は、本明細書において特に断りのない限り、又は文脈に明らかに矛盾しない限り、単数及び複数の両方を含むものとして解釈されるべきである。
先行技術の刊行物が本明細書で言及される場合、そのような言及は、その刊行物がオーストラリア又は他の国における当該技術分野の一般的な一般知識の一部を形成することを認めるものではないことを理解されたい。
以下の請求項及びこれまでの発明の詳細な説明において、文脈により、言語又は必要な意味合いを表すために別段の要求がある場合を除き、「comprise」という語、又は例えば「comprises」もしくは「comprising」等の変形は、包括的な意味で使用され、即ち、記載された特徴の存在を特定するが、本発明の様々な実施形態におけるさらなる特徴の存在又は追加を排除するものではない。

Claims (16)

  1. 大麻抽出物、及び任意で1つ以上の医薬上許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤又はそれらの任意の組み合わせを含む医薬組成物であって、大麻抽出物は、Δ−テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)及びカンナビノール(CBN)を含むカンナビノイド画分、ならびに抽出物の少なくとも3重量%の量のテルペン画分を含む医薬組成物。
  2. 抽出物の5重量%から90重量%の量のTHCを含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 抽出物の1重量%から20重量%の量のCBDを含む、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. 抽出物の1重量%から20重量%の量のCBNを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  5. テルペン画分が、リナロール、ミルセン、及びネロリドールの1つ以上を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. テルペン画分が、テルペン画分の1重量%から50重量%の量のベータ−ミルセンを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  7. THCが主要なカンナビノイドである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. THC:CBNの比が5:1から20:1である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  9. THC:CBDの比が10:1から50:1である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  10. 大麻抽出物が大麻油である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  11. 大麻抽出物が抽出物の50重量%未満の量のテルペン画分を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  12. カンナビノイド画分:テルペン画分の比が約8:1から約33:1である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  13. 睡眠障害を治療するための請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  14. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物の有効量を含む医薬。
  15. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物の有効量をそれを必要とする患者に投与することを含む、睡眠障害の治療方法。
  16. 睡眠障害の治療剤の調製における大麻抽出物の使用であって、大麻抽出物は、Δ−テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)及びカンナビノール(CBN)を含むカンナビノイド画分ならびに抽出物の少なくとも3重量%の量のテルペン画分を含む、使用。
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