本明細書に開示される実施形態は、アセンブリライン成長ポッドを動作させるためのシステムおよび方法を含む。いくつかの実施形態は、レシピを実装する、アセンブリライン成長ポッドのステータスを閲覧する、アセンブリライン成長ポッドの機能を手動で作動または変更する、および/または他のアクションを実施するための1つ以上のユーザインターフェースを含む。同一物を組み込むアセンブリライン成長ポッドを動作させるためのシステムおよび方法が、下記により詳細に説明されるであろう。
ここで図面を参照すると、図1は、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100を描写する。図示されるように、成長ポッド100は、アセンブリライン成長ポッドとして構成され得、内側の環境を維持し、外部環境が進入することを防止する自給型ユニットであり得る。したがって、成長ポッド100は、本機能を提供するために、外部シェル102を含み得る。外部シェル102に結合されるものは、タッチスクリーン、モニタ、キーボード、マウス等のユーザ入力/出力デバイス106を伴う制御パネル104である。
図2A−2Eは、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100のための動作構造200を描写する。図2Aに図示されるように、動作構造200は、成長ポッド100の内側に存在し得、1つ以上のカート204を保持する軌道202を含み得る。軌道202は、上昇部分202aと、下降部分202bと、接続部分202cとを含み得る。軌道202は、カート204が垂直方向に上向きに上昇するように、第1の軸の周囲に(時計回りまたは他の構成も考慮されるが、図2Aの反時計回り方向に)巻着し得る。接続部分202cは、比較的に水平であり得(但し、これは要件ではない)、カート204を下降部分202bに移送するために利用される。下降部分202bは、カート204が地上レベルにより近接して戻され得るように、第1の軸に略平行である第2の軸の周囲に(再び、図2Aの反時計周り方向に)巻着され得る。
図2Aに明示的に図示されていないが、成長ポッド100はまた、発光ダイオード(LED)等の複数の照明デバイスを含んでもよい。照明デバイスは、カート204と対向する軌道202上に配置され得、したがって、照明デバイスは、直下にある軌道202の部分上のカート204(および/または植物)に光波を指向する。いくつかの実施形態では、照明デバイスは、用途、生育されている植物のタイプ、および/または他の因子に応じて、複数の異なる色および/または波長の光を生成するように構成される。いくつかの実施形態では、LEDが本目的のために利用されるが、これは、要件ではない。低熱を産生し、所望の機能性を提供する任意の照明デバイスが、利用され得る。
また、図2Aに描写されるものは、マスタコントローラ236である。マスタコントローラ236は、ポッドコンピューティングデバイス230、栄養素デバイス、水分配コンポーネント、および/または成長ポッド100の種々のコンポーネントを制御するための他のハードウェアを含んでもよい。
マスタコントローラ236に結合されるのは、播種器コンポーネント208である。播種器コンポーネント208は、カート204がアセンブリラインにおける播種器を通過する際に、1つ以上のカート204に播種するように構成され得る。特定の実施形態に応じて、各カート204は、複数の種子を受容するための単一区分トレイを含み得る。いくつかの実施形態は、各区分(またはセル)内に個々の種子を受容するために、複数の区分トレイを含み得る。単一区分トレイを伴う実施形態では、播種器コンポーネント208は、個別のカート204の存在を検出し得、単一区分トレイの面積を横断して種子を置き始め得る。種子は、所望の種子の深さ、所望の種子の数、所望の種子の表面積に従って、および/または他の基準に従ってレイアウトされ得る。いくつかの実施形態では、種子は、これらの実施形態が種子を成長させるために土を利用しない場合があり、したがって、浸漬される必要があり得るため、栄養素および/または浮力防止剤(水等)を用いて事前処理され得る。
複数区分トレイがカート204のうちの1つ以上のものとともに利用される実施形態では、播種器コンポーネント208は、種子をトレイの区分のうちの1つ以上のものの中に個別に挿入するように構成され得る。再び、種子は、所望の種子の数、種子が被覆するべき所望の面積、所望の種子の深さ等に従って、トレイ上に(または個々のセルの中に)分配され得る。
給水デバイスは、1つ以上の水ライン240に結合され得、これは、水および/または栄養素を成長ポッド100の所定の面積における1つ以上のトレイに分配する。いくつかの実施形態では、種子は、浮力を低減させるために噴霧され、次いで、浸水され得る。加えて、水使用量および消費量が、監視され得、したがって、後続給水ステーションにおいて、本データは、その時間に種子に適用する水の量を決定するために利用され得る。
また、図2Aに描写されるものは、空気流ライン212である。具体的には、マスタコントローラ236は、温度制御、圧力、二酸化炭素制御、酸素制御、窒素制御等のために空気流を送達する、少なくとも1つの空気流デバイスを含む、および/またはそれに結合され得る。故に、空気流ライン212は、成長ポッド100における所定の面積に空気流を分配し得る。
図2Bは、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100のための複数のコンポーネントを描写する。図2に図示されるように、播種器コンポーネント208、および照明デバイス206、収穫機コンポーネント238、およびサニタイザコンポーネント210が、図示される。上記に説明されるように、播種器コンポーネント208は、カート204のトレイに播種するように構成され得る。照明デバイス206は、植物成長を促進し得る光波を提供し得る。特定の実施形態に応じて、照明デバイス206は、定常かつ/または移動可能であり得る。例えば、いくつかの実施形態は、植物タイプ、発育の段階、レシピ、および/または他の因子に基づいて、照明デバイス206の位置を改変し得る。
加えて、植物が照射され、給水され、および栄養素を提供される際、カート204は、成長ポッド100の軌道202を横断するであろう。加えて、成長ポッド100は、植物の成長および/または果実産出を検出し得、収穫が保証されるときを決定し得る。カート204が収穫機に到達することに先立って収穫が保証される場合、レシピの修正が、カート204が収穫機に到達するまで、その特定のカート204に対して成され得る。逆に、カート204が収穫機コンポーネント238に到達し、そのカート204内の植物が収穫できる状態にないと決定された場合、成長ポッド100は、そのカート104をもう一周させ得る。この付加的一周は、光、水、栄養素等の異なる投与を含み得、カート204の速度は、カート204上の植物の発育に基づいて変化し得る。カート204上の植物が収穫できる状態であると決定される場合、収穫機コンポーネント238は、そのプロセスを促進し得る。
いくつかの実施形態では、収穫機コンポーネント238は、単純に、収穫のための所定の高さで植物を切断し得る。いくつかの実施形態では、トレイは、トレイから植物を除去し、細断、すり潰し、搾汁等のために加工容器の中に入れるためにひっくり返され得る。成長ポッド100の多くの実施形態は、土を使用しないため、植物の洗浄は、殆ど(または全く)処理に先立って必要ではない場合がある。
同様に、いくつかの実施形態は、振盪、梳き等を介する等して、植物から果実を自動的に分離するように構成され得る。残りの植物物質が付加的果実を成長させるために再使用され得る場合、カート204は、残りの植物を保ち、アセンブリラインの成長部分に戻り得る。植物物質が付加的果実を成長させるために再使用されるべきではない場合、これは、適宜、廃棄または処理され得る。
いったんカート204およびトレイが植物物質を空にすると、サニタイザコンポーネント210が、カート204上に残留し得るいかなる微粒子、植物物質等をも除去するために実装され得る。したがって、サニタイザコンポーネント210は、高圧水、高温水、および/またはカート204および/またはトレイを浄化するための他の溶液等の複数の異なる洗浄機構のうちのいずれかを実装し得る。いくつかの実施形態では、トレイは、処理のために植物を出力するためにひっくり返され得、トレイは、本位置に留まり得る。したがって、サニタイザコンポーネント210は、本位置においてトレイを受容し得、これは、カート204および/またはトレイを洗浄し、成長位置に戻るようにトレイを戻し得る。いったんカート204および/またはトレイが浄化されると、トレイは、再び、播種器を通過し得、これは、トレイが播種を要求していると決定し、播種のプロセスを開始するであろう。
図2Cは、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100のための播種器コンポーネント208を描写する。図示されるように、サニタイザコンポーネント210は、トレイを成長位置に戻し得、これは、地面に略平行である。加えて、播種器ヘッド242は、カート204が通過する際にトレイの播種を促進し得る。播種器ヘッド232は、トレイの幅を横断して種子の層を拡散するアームとして図2Bに描写されるが、これは、単に、実施例であることを理解されたい。いくつかの実施形態は、個々の種子を所望の場所に設置することが可能である播種器ヘッド242を用いて構成され得る。そのような実施形態は、複数のセルを伴う複数区分トレイにおいて利用され得、1つ以上の種子が、セル内に個別に設置され得る。
図2Dは、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100のための収穫機コンポーネント238を描写する。図示されるように、カート204は、植物の成長を促進するために軌道202を横断し得る。特定の実施形態に応じて、カート204は、個別に給電される、および/または集合的に給電され得る。例えば、いくつかの実施形態は、各カート204が、軌道202への接続によって給電されるモータを含むように構成される。これらの実施形態では、軌道202は、電力および/または通信をカート204に提供するように電化される。カート204が不能になる場合、通信は、不能なカート204を押動するために、他のカート204に送信され得る。同様に、いくつかの実施形態は、バッテリ給電されるカート204を含み得、したがって、バッテリ充電コンポーネントが、成長ポッド100において含まれ得る。バッテリは、一次電力および/またはバックアップ電力として使用され得る。
いずれにしても、カート204は、切断、細断、放出、搾汁、および/または別様に加工するために収穫機コンポーネント238へ軌道202を横断し得る。実施形態に応じて、最終生産物は、粉末形態の植物、細断された形態の植物、および/または他の形態の植物を含み得る。
図2Eは、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100のサニタイザコンポーネント210を描写する。図示されるように、サニタイザコンポーネント210は、トレイがひっくり返されているカート204を受容し得る、および/またはトレイ自体をひっくり返し得る。いずれにしても、サニタイザコンポーネント210は、カート204および/またはトレイを浄化し、トレイを成長位置に戻し得る。
トレイがひっくり返され得るが、これは、単に、実施例であることを理解されたい。具体的には、いくつかの実施形態は、軌道202と接触した状態でカート204を保ち、サニタイザコンポーネント210を通して電力を提供する、通信を提供する、および/または別様にカート204を推進させることが望ましくあり得る。したがって、(カート204全ではなく)トレイのみをひっくり返すことが、これらの実施形態において望ましくあり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、サニタイザコンポーネント210は、トレイをひっくり返すことなく動作し得る。同様に、いくつかの実施形態は、トレイおよびカート204の両方が浄化を促進するためにひっくり返されるように構成され得る。
また、トレイがひっくり返され得るが、これは、単純に、上面が水平から角度付けられるようにトレイが回転されることを含意することを理解されたい。これは、実施形態に応じて、トレイを90度回転させること、180度回転させること、またはトレイを数度のみ回転させることを含み得る。
図3は、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100のためのコンピューティング環境を描写する。図示されるように、成長ポッド100は、コンピューティングデバイス230を含み得る、マスタコントローラ236を含み得る。ポッドコンピューティングデバイス230は、システム論理344aおよび植物論理344bを記憶する、メモリコンポーネント340を含み得る。下記により詳細に説明されるように、システム論理344aは、成長ポッド100のコンポーネントのうちの1つ以上のものの動作を監視および制御し得、本明細書に説明および/または描写されるユーザインターフェースのうちの1つ以上のものを提供し得る。植物論理344bは、植物成長に関するレシピを決定および/または受信するように構成され得、システム論理344aを介してレシピの実装を促進し得る。
加えて、成長ポッド100は、ネットワーク350に結合される。ネットワーク350は、インターネットまたは他の広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク等のローカルネットワーク、Bluetooth(登録商標)または近距離無線通信(NFC)ネットワーク等の近距離ネットワークを含み得る。ネットワーク350はまた、ユーザコンピューティングデバイス352および/または遠隔コンピューティングデバイス354に結合される。ユーザコンピューティングデバイス352は、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、モバイルデバイス、タブレット、サーバ等を含み得、ユーザとのインターフェースとして利用され得る。例えば、ユーザは、成長ポッド100による実装のためにレシピをポッドコンピューティングデバイス230に送信し得る。別の実施例は、ユーザコンピューティングデバイス352のユーザに通知を送信する成長ポッド100を含み得る。
同様に、遠隔コンピューティングデバイス354は、サーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット、モバイルデバイス等を含み得、機械間通信のために利用され得る。例えば、成長ポッド100が、使用されている種子のタイプ(および/または周囲条件等の他の情報)を決定する場合、ポッドコンピューティングデバイス230は、それらの条件に関して以前に記憶されたレシピを読み出すために、遠隔コンピューティングデバイス354と通信し得る。したがって、いくつかの実施形態は、これまたは他のコンピュータ間通信を促進するために、アプリケーションプログラムインターフェース(API)を利用し得る。
図4は、本明細書に説明される実施形態による、アセンブリライン成長ポッドのためのユーザインターフェース430を描写する。図示されるように、ユーザインターフェース430は、ポッド区分432と、成長レシピ区分434とを含む。具体的には、ポッドコンピューティングデバイス230は、成長ポッド100の仕様を記憶する、および/またはそれを決定するように構成され得る。成長ポッド100の仕様は、1つ以上の環境アフェクタ(照明デバイス、冷却デバイス、加熱デバイス、空気ダクト、給水デバイス、栄養素デバイス、圧力デバイス、および/または他の環境アフェクタ等)、成長ポッド100上に存在するカートの数、成長ポッド100が利用し得るカートの数、モデル番号、支柱の数、および/または成長ポッド100の他の仕様および特性を含んでもよい。
同様に、成長レシピ区分434は、受信された成長レシピの説明および/または特性を提供し得る。成長レシピは、所定の植物を成長させるための成長ポッド100の動作を具体的に定義するコンピュータプログラムである、レシピプログラムを含み得る。具体的には、成長レシピは、ユーザから直接成長ポッド100を介して、遠隔コンピューティングデバイス354からのダウンロードを介して、および/または別のソースから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、成長レシピは、成長レシピが作成された成長ポッド100の1つ以上の仕様を説明するメタデータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポッドコンピューティングデバイス230は、成長レシピが書き込まれた成長ポッドに関する仕様、および/または成長レシピが適切に動作するであろう全ての成長ポッドに関する仕様を決定するために成長レシピを分析するように構成されてもよい。
また、ユーザインターフェース430に提供されるものは、ダウンロードオプション436である。ダウンロードオプション436は、成長ポッド100に関する異なる成長レシピを受信するために選択され得る。いくつかの実施形態では、ポッドコンピューティングデバイス230は、成長ポッド100のためにフォーマットされている、および/またはポッドコンピューティングデバイス230が成長ポッド100上で動作するようにフォーマットし得る成長レシピのみをダウンロードしてもよい。
ユーザインターフェース430はまた、適合性オプション438も含む。適合性オプション438を選択することに応答して、ポッドコンピューティングデバイス230は、記憶された成長レシピが成長ポッド100と適合するかどうかの分析を実施し得る。ユーザインターフェース430はまた、フォーマットオプション440も含む。フォーマットオプション440の選択に応答して、記憶された成長レシピは、成長ポッド100上で動作するようにフォーマットされ得る。ユーザインターフェース430はまた、手動オプション442も含む。手動オプション442の選択に応答して、成長ポッド100の種々のコンポーネントが、手動で作動され得る。また、提供されるものは、記憶された成長レシピを遠隔コンピューティングデバイス354にアップロードするためのアップロードオプション444である。
ユーザインターフェース430はまた、記憶された成長レシピを用いて成長ポッド100を手動で起動、一時停止、および停止するための起動オプション446、一時停止オプション448、および停止オプション450を提供する。他のオプションもまた、提供されてもよい。
図5は、本明細書に説明される実施形態による、成長レシピの適合性をチェックするためのユーザインターフェース530を描写する。図4からの適合性オプション438の選択に応答して、ユーザインターフェース530は、提供され得る。図示されるように、ユーザインターフェース530は、ポッド区分532と、適合性区分534と、成長レシピ区分536とを含む。図4からのポッド区分432と同様に、ポッド区分532は、成長ポッド100の1つ以上の特徴、コンポーネント、および/または特性を提供し得る。成長レシピ区分536は、同様に、記憶された成長レシピが適切に動作するであろう成長ポッドの1つ以上の特徴、コンポーネント、および/または特性を提供し得る。図4からの成長レシピ区分434は、成長レシピ区分536によって提供される情報のサブセットを図示するが、これは、実施例にすぎない。特定の実施形態に応じて、いずれかが、より多いまたは少ない(または同一の)情報を提供し得る。
適合性区分534は、記憶された成長レシピの成長ポッド100との適合性に関連する情報および/または仕様を提供し得る。具体的には、本明細書に説明される実施形態は、成長ポッド100のコンポーネント、成長レシピが適切に動作するであろう成長ポッドに関するコンポーネントを決定し、成長レシピが成長ポッド100と適合するかどうかの分析を実施するように構成され得る。成長レシピが成長ポッド100と適合する場合、適合性区分534は、そのように示し得る。2つが適合しない場合、ポッドコンピューティングデバイス230は、不適合性が存在する場所および/または成長ポッド100を成長レシピと適合させる(逆もまた同様である)ための1つ以上の命令を決定し得る。
例えば、本明細書における実施形態は、成長ポッド100に適合するように成長レシピを改変することを対象とするが、いくつかの実施形態は、代わりに、成長ポッド100を改変するように構成されてもよい。例えば、不適合性が、成長ポッド100が有しておらず、成長レシピが現在起動できない余剰照明を含むことであると決定される場合、ポッドコンピューティングデバイス230は、成長ポッド100から余剰照明を無効化するオプションを提供し得る。成長ポッド100の他の改変もまた、行われてもよい。
また、ユーザインターフェース530に提供されるものは、編集オプション538、適合性改変オプション540、動作改変オプション542、および成長改変オプション544である。編集オプション538の選択に応答して、1つ以上の付加的オプションが、成長レシピを手動で編集するために提供され得る(図6参照)。適合性改変オプション540の選択に応答して、成長レシピおよび/または成長ポッド100の1つ以上の改変が、提供され得、これは、成長レシピの成長ポッド100との適合性に関連する。動作改変オプション542の選択に応答して、成長レシピを用いた成長ポッド100の動作効率を改良することに関連する、成長レシピおよび/または成長ポッド100を改変するための付加的改変および/または提案が、提供され得る。
具体的には、成長ポッド100は、成長レシピを用いて動作し得るが、動作は、成長ポッド100のハードウェアに負担をかけ得る動作非効率性を有し得る。したがって、本明細書に説明される実施形態は、それらの動作非効率性が成長ポッド100および/または成長レシピにおいて存在する場所を決定し、それらの問題に対処するための提案または調節を提供するように構成され得る。成長改変オプション544の選択に応答して、提案および/または改変が、成長ポッド100上に存在する1つ以上の植物の成長における改良を決定および/または実装するために提供され得る。
成長レシピは、成長ポッド100と異なる成長ポッドのために設計されている場合があるため、成長レシピは、機能的であるが、成長ポッド100のために最適化されていない場合がある。例えば、成長レシピが、より大きい成長ポッドのために設計されたため、および/またはポッドコンピューティングデバイス230が、成長レシピが設計されたコンピューティングデバイスほど速くない、または機能しないため、動作の間に有意な遅延が存在すると決定され得る。したがって、動作改変オプション542の選択に応答して、実施形態は、成長レシピの改変を決定し得る、および/または非効率性を引き起こすと考えられる成長レシピコードの区分を識別し得る。実施例は、遅延が成長ポッド100の具体的部分において起こることを決定するセンサ(カメラ、運動センサ、レーザセンサ等)および成長レシピののどの部分がそのアクションに関連するかを認識するポッドコンピューティングデバイス230を含む。ポッドコンピューティングデバイス230は、次いで、ユーザがコードのその部分を精査する推奨を提供する、および/または類似する問題が過去に本成長ポッド100または他の成長ポッドで起こっている場合等に、他の推奨を提供し得る。
同様に、ポッドコンピューティングデバイス230が、1つ以上の植物が発育していない、または植物産出が所定の閾値を下回っていると決定する場合、ポッドコンピューティングデバイス230は、どの点(または複数の点)で植物産出が遅れているかを決定するために、(赤外線センサ、カメラ、近接デバイス等からの)センサデータを利用し得る。本情報から、とられ得る成長レシピに関する是正アクションに関する決定が、行われ得る。ポッドコンピューティングデバイス230が、成長レシピが問題ではないと決定する場合、これもまた、示され得る。
図6は、本明細書に説明される実施形態による、成長レシピをフォーマットするためのユーザインターフェース630を描写する。図4からのフォーマットオプション440の選択に応答して、ユーザインターフェース630は、提供され得る。図示されるように、ユーザインターフェース630は、側面ビュー区分632と、上面ビュー区分634と、テキスト編集区分636とを含み得る。側面ビュー区分632は、成長ポッド100の側面ビューの視覚描写を提供し得る。同様に、上面ビュー区分634は、成長ポッド100の上面ビューを提供し得る。成長レシピが起動される際、側面ビュー区分632および上面ビュー区分634は、成長ポッド100の動きを描写するようにアニメーション化され得る。加えて、ユーザは、図式的表現の部分を選択し得、これは、テキスト編集区分636に、成長ポッド100のアクションおよび/または面積に関与する成長レシピの対応する部分を表示させるであろう。加えて、テキスト編集区分636は、ユーザが成長レシピを閲覧および編集することを可能にし得る。
図7は、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100の手動動作のためのユーザインターフェース730を描写する。図4からの手動オプション442の選択に応答して、ユーザインターフェース730は、提供され得る。図示されるように、ユーザインターフェース730は、動作区分732と、ステータス区分734とを含む。動作区分732は、本システム、ステーション、および照明の手動動作と関連付けられる複数のオプションを含み得る。例えば、動作区分732は、起動オプション736、一時停止オプション738、および停止オプション740を含む。起動オプション736の選択に応答して、成長レシピは、起動され得る。一時停止オプション738の選択に応答して、成長レシピは、一時停止され得る。停止オプション740の選択に応答して、成長レシピは、停止され得る。
また、動作区分732に提供されるものは、成長ポッド100上のステーションのうちの1つ以上のものに関連するオプションである。具体的には、収穫オプション742、HVACオプション744、空気流オプション746、水オプション748、および栄養素オプション750が、提供される。収穫オプション742の選択に応答して、収穫機コンポーネント238(図2D)の1つ以上の機能が、手動で作動され得る。例えば、収穫オプション742の選択に応答して、付加的オプションが、ユーザが収穫機コンポーネント238を手動で動作させ得るように、収穫機コンポーネント238の各機能と関連付けられ得る。
HVACオプション744の選択に応答して、HVAC(冷却デバイス、加熱デバイス、空気流デバイス等を含み得る)が、作動され得る、および/または1つ以上の他のオプションが、冷却システム、加熱システム、および/または同等物等のHVACシステムのコンポーネントを作動するために提供され得る。空気流オプション746の選択に応答して、空気流システムが、作動され得る、および/または空気流システムのコンポーネントを作動する1つ以上のオプションが、提供され得る。水オプション748の選択に応答して、給水デバイスが、作動され得る、および/または給水デバイスの1つ以上のコンポーネントを作動するためのオプションが、作動され得る。栄養素オプション750の選択に応答して、栄養素システムが、作動され得る、および/または栄養素システムの1つ以上のコンポーネントを作動するためのオプションが、作動され得る。
また、提供されるものは、照明オプションであり、赤色オプション752、青色オプション754、緑色オプション756、白色オプション758、およびパレットオプション760等が、提供され得る。これらのオプションは、ユーザが照明デバイスのうちの1つ以上のものを指定された色においてオンにするために選択され得る。パレットオプション760は、ユーザが複数の異なる色、強度等のうちのいずれかを選択するためのさらなるオプションを提供し得る。
加えて、ステータス区分734は、成長ポッド100の1つ以上のコンポーネントに関する情報を提供し得る。理解されるであろうように、ステータス区分734は、動作区分732において選択された特定のオプションに応じて、変化し得る。例えば、照明オプションのうちの1つの選択は、ステータス区分を、制御されている照明のそれぞれ(または少なくとも一部)のステータスを表示するように変化させ得る。他の変化もまた、実装されてもよい。
図8は、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッドを起動するためのユーザインターフェース830を描写する。起動オプション446(図4)または起動オプション736(図7)の選択に応答して、ユーザインターフェース830は、提供され得る。図示されるように、ユーザインターフェース830は、図6と同様に、側面ビュー区分832と、上面ビュー区分834とを含み得る。しかしながら、図8はまた、ステータスオプション836と、ダクトオプション840と、照明オプション842と、作動オプション844とを含む。ステータスオプション836のうちの1つ以上のものの選択に応答して、個別のカートのステータスが、提供され得る。ステータス情報は、動作ステータス、場所、現在の動作、および/または個別のカートに関連する他のデータに関する情報を含み得る。
例えば、ステータスオプション836、カート0001を選択することによって、側面ビュー区分832および上面ビュー区分834は、カート0001の場所を強調し得る。加えて、ステータス情報は、ポップアップウィンドウとして、またはユーザインターフェース830内の他の場所に提供され得る。ユーザがカート0001を取り出すことを所望する場合、ユーザは、取出オプション844aを選択し得、これは、カート0001が次の利用可能な機会に運用から除去されることを指図し得る。新しいカートオプション844bの選択に応答して、新しいカートが、成長ポッドに導入され、それに応じて管理され得る。
ダクトオプション840のうちの1つの選択に応答して、側面ビュー区分832および上面ビュー区分834は、選択されたダクトを強調し得、ステータスおよび制御に関する付加的オプションが、提供され得る。照明オプション842のうちの1つの選択に応答して、側面ビュー区分832および上面ビュー区分834は、選択された照明デバイスを強調し、ステータス情報および制御のための付加的オプションを提供し得る。成長ポッド100の他のコンポーネントのためのオプションもまた、提供されてもよい。
図9は、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100を動作させるためのフローチャートを描写する。ブロック950に図示されるように、成長ポッド100に関する成長レシピを実装するためのオプションが、提供され得る。ブロック952において、所望のレシピの選択が、受信され得る。ブロック954において、成長ポッド100のステータスおよび所望のレシピを用いて実装される成長ポッド100の少なくとも1つの機能を改変するためのオプションを提供するユーザインターフェースが、提供され得る。ブロック959において、オプションのユーザ選択が、受信され得る。ブロック958において、改変された機能の包含のためのレシピの改変が、決定され得る。ブロック990において、所望のレシピおよび改変された機能が、実装され得る。
図10は、本明細書に説明される実施形態による、成長ポッド100のためのポッドコンピューティングデバイス230を描写する。図示されるように、ポッドコンピューティングデバイス230は、プロセッサ1030と、入力/出力ハードウェア1032と、ネットワークインターフェースハードウェア1034と、データ記憶コンポーネント1036(これは、システムデータ1038a、植物データ1038b、および/または他のデータを記憶する)と、メモリコンポーネント340とを含む。メモリコンポーネント340は、揮発性および/または不揮発性メモリとして構成され得、したがって、ランダムアクセスメモリ(SRAM、DRAM、および/または他のタイプのRAMを含む)、フラッシュメモリ、セキュアデジタル(SD)メモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、および/または他のタイプの非一過性コンピュータ可読媒体を含み得る。特定の実施形態に応じて、これらの非一過性コンピュータ可読媒体は、ポッドコンピューティングデバイス230内および/またはポッドコンピューティングデバイス230の外部に常駐し得る。
メモリコンポーネント340は、動作論理1042、システム論理344a、および植物論理344bを記憶し得る。システム論理344a、植物論理344bは、それぞれ、複数の異なる論理を含み得、そのそれぞれは、例えば、コンピュータプログラム、ファームウェア、および/またはハードウェアとして具現化され得る。ローカルインターフェース1046もまた、図10に含まれ、ポッドコンピューティングデバイス230のコンポーネント間の通信を促進するためのバスまたは他の通信インターフェースとして実装され得る。
プロセッサ1030は、(データ記憶コンポーネント1036および/またはメモリコンポーネント340から等の)命令を受信および実行するために動作可能な任意の処理コンポーネントを含み得る。入力/出力ハードウェア1032は、マイクロホン、スピーカ、ディスプレイ、および/または他のハードウェアを含む、および/またはそれとインターフェースをとるように構成され得る。
ネットワークインターフェースハードウェア1034は、アンテナ、モデム、LANポート、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)カード、WiMaxカード、ZigBeeカード、Bluetooth(登録商標)チップ、USBカード、モバイル通信ハードウェア、および/または他のネットワークおよび/またはデバイスと通信するための他のハードウェアを含む、任意の有線または無線ネットワーキングハードウェアを含む、および/またはそれと通信するために構成され得る。本接続から、通信が、ポッドコンピューティングデバイス230と他のコンピューティングデバイス(例えば、ユーザコンピューティングデバイス352および/または遠隔コンピューティングデバイス354等)との間で促進され得る。
動作論理1042は、オペレーティングシステムおよび/またはポッドコンピューティングデバイス230のコンポーネントを管理するための他のソフトウェアを含み得る。また、上記に議論されるように、システム論理344a、および植物論理344bは、メモリコンポーネント340内に常駐し得、本明細書に説明されるように、機能性を実施するように構成され得る。
図10のコンポーネントは、ポッドコンピューティングデバイス230内に常駐するものとして図示されるが、これは、単に、実施例であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、コンポーネントのうちの1つ以上のものは、ポッドコンピューティングデバイス230の外部に常駐し得る。また、ポッドコンピューティングデバイス230は、単一のデバイスとして図示されるが、これもまた、単に、実施例であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、システム論理344a、および植物論理344bは、異なるコンピューティングデバイス上に常駐し得る。例えば、本明細書に説明される機能性および/またはコンポーネントのうちの1つ以上のものは、ユーザコンピューティングデバイス352および/または遠隔コンピューティングデバイス354によって提供され得る。
加えて、ポッドコンピューティングデバイス230は、別個の論理コンポーネントとしてのシステム論理344a、植物論理344bとともに図示されるが、これもまた、実施例である。いくつかの実施形態では、単一の論理(および/またはいくつかのリンクされたモジュール)が、ポッドコンピューティングデバイス230に説明される機能性を提供させ得る。
上記に例証されるように、アセンブリライン成長ポッドを動作させるためのシステムおよび方法の種々の実施形態が、開示される。これらの実施形態は、特異性の植物レベルにおける垂直およびカスタム農業を提供する。
故に、実施形態は、コンピューティングデバイスと、ユーザ入力/出力デバイスとを含む、アセンブリライン成長ポッドを含むシステムおよび/または方法を含み得、コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスによって実行されると、本システムに、少なくとも、成長レシピを実装するためのオプションを提供することと、所望のレシピの選択を受信することと、アセンブリライン成長ポッドのステータスおよび所望のレシピを用いて実装されるアセンブリライン成長ポッドの少なくとも1つの機能を改変するためのオプションを提供するユーザインターフェースを提供することと、オプションのユーザ選択を受信することと、改変された機能の包含のための所望のレシピの改変を決定することと、改変された機能を用いて所望のレシピを実装することとを実施させる論理を含む。したがって、これらの実施形態は、成長レシピの実装変更を決定する等、強化された機能性を新しいアセンブリライン成長ポッドに提供するように構成され得る。したがって、実施形態は、農業産業における従来のものに優る有意な改良である。
本開示の特定の実施形態および側面が本明細書に例証および説明されたが、種々の他の変更および修正が、本開示の精神および範囲から逸脱することなく成されることができる。さらに、種々の側面が本明細書に説明されたが、そのような側面は、組み合わせて利用される必要はない。故に、したがって、添付される請求項は、本明細書に示され、説明される実施形態の範囲内である全てのそのような変更および修正を網羅することが意図される。
ここで、本明細書に開示される実施形態は、アセンブリライン成長ポッドを動作させるためのシステム、方法、および非一過性コンピュータ可読媒体を含むことを理解されたい。また、これらの実施形態は、単に、例示的であり、本開示の範囲を限定するように意図されないことを理解されたい。