発明の詳細な説明
本発明は、式(I)の化合物:
[式中、
XがNであってYがCであるか、XがCHであってYがNであるか、またはXがNであってYがNであるかのいずれかであり;
R1は存在しないか、または水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−OR5、C1−5アルキル、置換C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、置換C3−5シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルから選択され;
R2は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−OR5、−SR6、C1−5アルキル、置換C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)C3−5シクロアルキル、アミノ、−NHR7、−NR7R8、アゼチジニル、および(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)アゼチジニル、ならびにヘテロシクロアルキルから選択され;
Aは、
C4−7シクロアルキル、
OおよびNから独立に選択される1または2個のヘテロ原子を含有する4員、5員、または6員のヘテロシクロアルキル、
ならびに
1または2個のヘテロ原子を含有し、ここで、少なくても1個のヘテロ原子は窒素であり、第2のヘテロ原子は、存在する場合、NおよびSから選択される、5〜12員のヘテロアリール
から選択され;
R3およびR4は、
水素、
−OS(O)2NH2、
−S(O)2CH3、
−OH、
−C≡N、
F、
Cl、
Br、
I、
テトラゾリル、
メチル−テトラゾリル、
エチル−テトラゾリル、
シクロアルキル、
フルオロ、−OH、−OCH3、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたシクロアルキル、
モルホリニル、
アゼチジニル、
フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、−OH、−CF3、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニル、
ピリジニル、
−C≡Nで置換されたピリジニル、
オキサゾリル、
−C(O)OCH2CH3で置換されたオキサゾリル、
−C≡Nで置換されたオキサゾリル、
−N(H)オキサゾリル、
−C(O)OCH2CH3で置換された−N(H)オキサゾリル、
−C≡Nで置換された−N(H)オキサゾリル、
−N(H)S(O)2CH3、
オキソ、
C1−8アルキル、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、モルホリニル、メチルピペラジニル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであってアルキルが1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、および−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルが1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−8アルキル、
C1−8アルコキシ、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであって前記アルキルが1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルが1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2、および−S(O)2N(H)C1−4アルキルから独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−8アルコキシ、
ジメチルアミンオキシド、
N(C1−6アルキル)2であって、各アルキルが、−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよい(optionally substituted)N(C1−6アルキル)2
N(H)C1−6アルキル、ならびに
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、CF3、CHF2、CH2F、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたN(H)C1−6アルキル
から独立に選択され;
R5は、水素、C3−5シクロアルキル、(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)C3−5シクロアルキル、C1−6アルキル、ならびに(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され;
R6は、水素、C3−5シクロアルキル、(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)C3−5シクロアルキル、C1−6アルキル、ならびに(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され;
R7は、アリール、ヘテロアリール、C3−6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−OC1−6アルキル、(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)−OC1−6アルキル、−C1−6アルキル、ならびに(フルオロ、クロロ、オキソ、−OH、−OC1−6アルキル、−COOH、−NH2、−NHシクロアルキル、および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され;かつ
R8は、アリール、ヘテロアリール、C3−6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−OC1−6アルキル、(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)−OC1−6アルキル、−C1−6アルキル、ならびに(フルオロ、クロロ、オキソ、−OH、−OC1−6アルキル、−COOH、−NH2、−NHシクロアルキル、および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され;
ただし、YがNである場合は、R1は不在であり、かつ
ただし、R2、R3およびR4は総てが水素であることはない]
またはその薬学的に許容可能な塩および本発明の方法における式(I)の化合物の使用に関する。
好適には、式(I)の化合物において、XはNであってYはCである。好適には、式(I)の化合物において、XはCHであってYはNである。好適には、式(I)の化合物において、XはNであってYはNである。
好適には、式(I)の化合物において、R1は、YがNである場合には不在であり、または水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−OR5、C1−5アルキル、置換C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、置換C3−5シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルから選択され;
ここで、
R5は、水素、C3−5シクロアルキル、C3−5シクロアルキル(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換されている)、C1−6アルキル、および(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択される。
好適には、式(I)の化合物において、R2は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−OR5、−SR6、C1−5アルキル、置換C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)C3−5シクロアルキル、アミノ、−NHR7、−NR7R8、アゼチジニル、および(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)アゼチジニル、ならびにヘテロシクロアルキルから選択される;
ここで、
R5は、水素、C3−5シクロアルキル、(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)C3−5シクロアルキル、C1−6アルキル、および(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され、
R6は、水素、C3−5シクロアルキル、(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜4個の置換基で置換された)C3−5シクロアルキル、C1−6アルキル、ならびに(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルキルオキシ、−OH、C1−4アルキル、オキソ、−COOH、−NO2、−NH2および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され、
R7は、アリール、ヘテロアリール、C3−6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−OC1−6アルキル、(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)−OC1−6アルキル、−C1−6アルキル、および(フルオロ、クロロ、オキソ、−OH、−OC1−6アルキル、−COOH、−NH2、−NHシクロアルキル、および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され、かつ
R8は、アリール、ヘテロアリール、C3−6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−OC1−6アルキル、(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)−OC1−6アルキル、−C1−6アルキル、および(フルオロ、クロロ、オキソ、−OH、−OC1−6アルキル、−COOH、−NH2、−NHシクロアルキル、および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択される。
好適には、式(I)の化合物において、Aは、
C4−7シクロアルキル、
OおよびNから独立に選択される1または2個のヘテロ原子を含有する4員、5員、または6員のヘテロシクロアルキル、
ならびに
1または2個のヘテロ原子を含有し、少なくとも1個のヘテロ原子が窒素であり、第のヘテロ原子が、存在する場合、NおよびSから選択される5〜12員のヘテロアリール
から選択される。
好適には、式(I)の化合物において、R3およびR4は、
水素、
−OS(O)2NH2、
S(O)2CH3、
−OH、
−C≡N、
F、
Cl、
Br、
I、
テトラゾリル、
メチル−テトラゾリル、
エチル−テトラゾリル、
シクロアルキル、
フルオロ、−OH、−OCH3、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたシクロアルキル、
モルホリニル、
アゼチジニル、
フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、−OH、−CF3、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニル、
ピリジニル、
−C≡Nで置換されたピリジニル、
オキサゾリル、
−C(O)OCH2CH3で置換されたオキサゾリル、
−C≡Nで置換されたオキサゾリル、
−N(H)オキサゾリル、
−C(O)OCH2CH3で置換された−N(H)オキサゾリル、
−C≡Nで置換された−N(H)オキサゾリル、
−N(H)S(O)2CH3、
オキソ、
C1−8アルキル、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、モルホリニル、メチルピペラジニル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであってアルキルが1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、および−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルが1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−8アルキル、
C1−8アルコキシ、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであって前記アルキルが1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルは1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2、および−S(O)2N(H)C1−4アルキルから独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−8アルコキシ、
ジメチルアミンオキシド、
N(C1−6アルキル)2であって、各アルキルが、−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で場合により置換されていてもよいN(C1−6アルキル)2、
N(H)C1−6アルキル、ならびに
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたN(H)C1−6アルキル
から独立に選択される。
好適には、式(I)の化合物において、R1は、YがNである場合には不在であり、または水素、およびクロロから選択される。
好適には、式(I)の化合物において、R2は、水素、−OR5、−SR6、シクロプロピル、シクロブチル、−NHR7、アゼチジニル、ならびにフルオロ、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニルから選択され;
ここで、
R5は、水素、C1−2アルキル、およびフルオロにより1〜3回置換れたC1−2アルキルから選択され、
R6は、水素、およびC1−2アルキルから選択され、
R7は、C1−2アルキル、およびフルオロにより1〜3回置換されたC1−2アルキルから選択される。
好適には、式(I)の化合物において、Aは、シクロヘキシル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、スピロ[3.3]ヘプタニル、およびアゼチジニルから選択される。
好適には、式(I)の化合物において、R3およびR4は、
水素、
−OH、
F、
アゼチジニル、
フルオロにより1〜2回置換されたアゼチジニル、
オキソ、
C1−6アルキル、
−OH、オキソ、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
N(H)C1−3アルキル、ならびに
−OH、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されたN(H)C1−3アルキル
から独立に選択される。
本発明はまた、式(II)の化合物:
[式中、
X1がNであってY1がCであるか、X1がCHであってY1がNであるか、またはX1がNであってY1がNであるかのいずれかであり;
R11は存在しないか、または水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−OR15、C1−5アルキル、フルオロにより1〜6回置換されたC1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、およびフルオロにより1〜4回置換されたC3−5シクロアルキルから選択され;
R12は、水素、−OR15、−SR16、C1−5アルキル、フルオロにより1〜6回置換されたC1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、フルオロにより1〜4回置換されたC3−5シクロアルキル、アミノ、−NHR17、−NR17R18、アゼチジニル、ならびに(フルオロ、クロロ、C1−4アルキル、およびフルオロにより1〜4回置換されたC1−4アルキルから独立に選択される1〜3個置換基で置換された)アゼチジニルから選択される;
Bは、
C4−7シクロアルキル、および
OおよびNから独立に選択される1または2個のヘテロ原子を含有する4員、5員、または6員のヘテロシクロアルキル
から選択され;
R13およびR14は、
水素、
−OH、
−C≡N、
F、
Cl、
C3−6シクロアルキル、
フルオロ、−OH、−OCH3、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたC3−6シクロアルキル、
アゼチジニル、
フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、−OH、−CF3、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニル、
オキソ、
C1−6アルキル、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、モルホリニル、メチルピペラジニル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであってアルキルが1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、および−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルが1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
C1−8アルコキシ、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであって前記アルキルは1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルが1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2、および−S(O)2N(H)C1−4アルキルから独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−8アルコキシ、
N(C1−6アルキル)2であって、各アルキルは−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいN(C1−6アルキル)2、
N(H)C1−6アルキル、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたN(H)C1−6アルキル
から独立に選択され;
R15は、水素、C3−5シクロアルキル、1〜4個のフルオロにより置換されたC3−5シクロアルキル、C1−5アルキル、ならびにフルオロ、クロロ、C1−3アルキルオキシ、−OH、オキソ、−COOH、−NH2および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−5アルキルから選択され;
R16は、水素、C3−5シクロアルキル、フルオロにより1〜4回置換されたC3−5シクロアルキル、C1−5アルキル、ならびにフルオロ、クロロ、C1−3アルキルオキシ、−OH、オキソ、−COOH、−NH2および−CNから独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−5アルキルから選択され;
R17は、C3−6シクロアルキル、−OC1−6アルキル、(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)−OC1−6アルキル、C1−6アルキル、ならびに(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され;かつ
R18は、C3−6シクロアルキル、−OC1−6アルキル、(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)−OC1−6アルキル、C1−6アルキル、ならびに(フルオロ、クロロ、オキソ、および−OHから独立に選択される1〜6個の置換基で置換された)C1−6アルキルから選択され;
ただし、Y1がNである場、R11は存在せず、かつ
ただし、R12、R13およびR14は総てが水素であることはない]。
またはその薬学的に許容可能な塩および本発明の方法における式(II)の化合物の使用に関する。
好適には、式(II)の化合物において、X1はNであってY1はCである。好適には、式(II)の化合物において、X1はCHであってY1はNであ。好適には、式(II)の化合物において、X1はNであってY1はNである。
好適には、式(II)の化合物において、R11は、Y1がNである場合には存在せず、または水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、C1−5アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、および−OR15から選択され、ここで、R15は、−CH3、−CF3、−CF2H、−CH2CF3、−CH2CH3、C3−5アルキル、フルオロにより1〜6回置換されたC1−5アルキル、およびシクロプロピルから選択される。好適には、式(II)の化合物において、R11は、存在せず(Y1がNである場合)、水素、およびクロロから選択される。
好適には、式(II)の化合物において、R12は、水素、シクロプロピル、シクロブチル、C1−5アルキル、−OR15、−SR16、アミノ、−NHR17、−NR17R18、アゼチジニル、およびフルオロ、クロロ、C1−4アルキル、およびフルオロにより1〜4回置換されたC1−4アルキルから独立に選択される1〜3個置換基で置換されたアゼチジニルから選択され、
ここで、
R15は、−CH3、−CF3、−CF2H、−CH2CF3、−CH2CH3、C3−5アルキル、フルオロにより1〜6回置換されたC1−5アルキル、およびシクロプロピルから選択され、
R16は、−CH3、−CF3、−CF2H、−CH2CF3、−CH2CH3、C3−5アルキル、フルオロにより1〜6回置換されたC1−5アルキル、およびシクロプロピルから選択され、
R17は、−CH3、−CF3、−CF2H、−CH2CF3、−CH2CH3、−CH(CH3)2、およびシクロプロピルから選択される、かつ
R18は、−CH3、−CF3、−CF2H、−CH2CF3、−CH2CH3、−CH(CH3)2、およびシクロプロピルから選択される。
好適には、式(II)の化合物において、R12は、水素、アゼチジニル、フルオロにより置換されたアゼチジニル、アゼチジニル(−CH3により置換)、シクロプロピル、−NHCH2CF3、−NHCH2CHF2、−OCH3、−OCH2CF3、および−OCH2CH3から選択される。
好適には、式(II)の化合物において、Bは、
C4−7シクロアルキル、および
OおよびNから独立に選択される1または2個のヘテロ原子を含有する4員、5員、または6員のヘテロシクロアルキル
から選択される。
好適には、式(II)の化合物において、R13およびR14は、
水素、
−OH、
−C≡N、
F、
Cl、
C3−6シクロアルキル、
フルオロ、−OH、−OCH3、および−CH3、アゼチジニル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、−OH、−CF3、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニルから独立に選択される1または2個の置換基で置換されたシクロアルキル、
オキソ、
C1−6アルキル、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、モルホリニル、メチルピペラジニル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであってアルキルが1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、ならびに−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルは1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
C1−8アルコキシ
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−4アルコキシ、シクロアルキル、−NH2、−N(H)C1−4アルキル、−N(H)C1−4アルキルであって前記アルキルが1〜5個のフルオロで置換されている−N(H)C1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)2、−N(C1−4アルキル)2であって前記アルキルが1〜7個のフルオロで独立に置換されている−N(C1−4アルキル)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2、および−S(O)2N(H)C1−4アルキルから独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたC1−8アルコキシ、
N(C1−6アルキル)2であって、各アルキルが−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で場合により置換されていてもよいN(C1−6アルキル)2、
N(H)C1−6アルキル、
−OH、オキソ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、および−S(O)2CH3から独立に選択される1〜6個の置換基で置換されたN(H)C1−6アルキル
から独立に選択される。
好適には、式(II)の化合物において、R13およびR14は、水素、−OH、−C(CH3)2OH、−CH3、オキソ、−C(O)C(CH3)2OH、−CHF2、アゼチジニル、フルオロにより置換されたアゼチジニル、フルオロにより2回置換されたアゼチジニル、−NHCH(CF3)CH2OH、−CF3、および−NHCH(CHF2)CH3
から独立に選択される。
好適には、式(II)の化合物において、R11は、Y1がNである場合に不在であり、または水素、およびクロロから選択される。
好適には、式(II)の化合物において、R12は、水素、−OR15、−SR16、シクロプロピル、シクロブチル、−NHR17、アゼチジニル、およびフルオロ、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニルから選択され;
ここで、
R15は、水素、C1−2アルキル、およびフルオロにより1〜3回置換されたC1−2アルキルから選択され、
R16は、水素、およびC1−2アルキルから選択され、
R17は、C1−2アルキル、およびフルオロにより1〜3回置換されたC1−2アルキルから選択される。
好適には、式(II)の化合物において、Bは、シクロヘキシル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、スピロ[3.3]ヘプタニル、およびアゼチジニルから選択される。
好適には、式(II)の化合物において、R13およびR14は、
水素、
−OH、
F、
アゼチジニル、
フルオロにより1〜2回置換されたアゼチジニル、
オキソ、
C1−6アルキル、
−OH、オキソ、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換された、
N(H)C1−3アルキルC1−6アルキル、ならびに
−OH、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されたN(H)C1−3アルキル
から独立に選択される。
本発明は、式(III)の化合物:
[式中、
R21は、水素およびクロロから選択され;
R22は、水素、−OR25、−SR26、シクロプロピル、シクロブチル、−NHR27、アゼチジニル、ならびにフルオロ、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニルから選択され;
R25は、フルオロにより1〜3回置換された水素、C1−2アルキル、およびC1−2アルキルから選択され、
R26は、水素、およびC1−2アルキルから選択され、かつ
R27は、C1−2アルキル、およびフルオロにより1〜3回置換されたC1−2アルキルから選択され;
Cは、シクロヘキシル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、スピロ[3.3]ヘプタニル、およびアゼチジニルから選択され;かつ
R23およびR24は、
水素、
−OH、
F、
アゼチジニル、
フルオロにより1〜2回置換されたアゼチジニル、
オキソ、
C1−6アルキル、
−OH、オキソ、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
N(H)C1−3アルキル、ならびに
−OH、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されたN(H)C1−3アルキル
から独立に選択され、
ただし、R22、R23およびR24は総てが水素であることはない]
またはその薬学的に許容可能な塩、および本発明の方法における式(III)の化合物の使用に関する。
本発明は、式(IV)の化合物:
[式中、
R31は、水素およびクロロから選択され;
R32は、水素、アゼチジニル、フルオロにより置換されたアゼチジニル、−CH3により置換されたアゼチジニル、シクロプロピル、−NHCH2CF3、−NHCH2CHF2、−OCH3、−OCH2CF3、および−OCH2CH3から選択され;
Dは、シクロヘキシル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、スピロ[3.3]ヘプタニル、およびアゼチジニルから選択され;かつ
R33およびR34は、水素、−OH、−C(CH3)2OH、−CH3、オキソ、−C(O)C(CH3)2OH、−CHF2、アゼチジニル、フルオロにより置換されたアゼチジニル、フルオロにより2回置換されたアゼチジニル、−NHCH(CF3)CH2OH、−CF3、および−NHCH(CHF2)CH3から独立に選択され;
ただし、R32、R33およびR34は総てが水素であることはない]
またはその薬学的に許容可能な塩、および本発明の方法における式(IV)の化合物の使用に関する。
本発明は、式(V)の化合物:
[式中、
R42は、水素、−OR45、−SR46、シクロプロピル、シクロブチル、−NHR47、アゼチジニル、ならびにフルオロ、および−CH3から独立に選択される1または2個の置換基で置換されたアゼチジニルから選択され;
R45は、水素、C1−2アルキル、およびフルオロにより1〜3回置換されたC1−2アルキルから選択され;
R46は、水素、およびC1−2アルキルから選択され、かつ
R47は、C1−2アルキル、およびフルオロにより1〜3回置換されたC1−2アルキルから選択され;
Eは、シクロヘキシル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、スピロ[3.3]ヘプタニル、およびアゼチジニルから選択され;かつ
R43およびR44は、
水素、
−OH、
F、
アゼチジニル、
フルオロにより1〜2回置換されたアゼチジニル、
オキソ、
C1−6アルキル、
−OH、オキソ、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
N(H)C1−3アルキル、ならびに
−OH、およびフルオロから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されたN(H)C1−3アルキル
から独立に選択され;
ただし、R42、R43およびR44は総てが水素であることはない]
またはその薬学的に許容可能な塩、および本発明の方法における式(V)の化合物の使用に関する。
本発明は、式(VI)の化合物:
[式中、
R52は、水素、アゼチジニル、フルオロにより置換されたアゼチジニル、−CH3により置換されたアゼチジニル、シクロプロピル、−NHCH2CF3、−NHCH2CHF2、−OCH3、−OCH2CF3、および−OCH2CH3から選択され;
Fは、シクロヘキシル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、スピロ[3.3]ヘプタニル、およびアゼチジニルから選択され;かつ
R53およびR54は、水素、−OH、−C(CH3)2OH、−CH3、オキソ、−C(O)C(CH3)2OH、−CHF2、アゼチジニル、フルオロにより置換されたアゼチジニル、フルオロにより2回置換されたアゼチジニル、−NHCH(CF3)CH2OH、−CF3、および−NHCH(CHF2)CH3から独立に選択され;
ただし、R52、R53およびR54は総てが水素であることはない]
またはその薬学的に許容可能な塩、および本発明の方法における式(VI)の化合物の使用に関する。
式(I)の化合物には、また、本発明の方法には、
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(アゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(アゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(シクロプロピルアミノ)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(アゼチジン−1−イル)−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(アゼチジン−1−イル)−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
(S)−7−(アゼチジン−1−イル)−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
(S)−7−(アゼチジン−1−イル)−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−N−((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
(S)−N−(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
(S)−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1s,4s)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
(S)−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−エトキシ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−((1r,4S)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−N−((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
(S)−6−クロロ−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−((1r,3S)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−N−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;
(S)−6−クロロ−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
7−シクロブチル−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
N−((S)−4,4−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
2−(アゼチジン−1−イル)−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;
N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;および
2−シクロプロピル−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;
およびそれらの薬学的に許容可能な塩が含まれる。
当業者は、式(I)に従う化合物の薬学的に許容可能な塩を含む塩が作製可能であることを認識するであろう。実際に、本発明の特定の実施態様では、式(I)に従う化合物の薬学的に許容可能な塩を含む塩は、対応する遊離型のまたは塩を形成していない化合物よりも好ましい場合がある。よって、本発明はさらに、式(I)に従う化合物の薬学的に許容可能な塩を含む塩を対象とする。本発明は式(I)の遊離型または塩を形成していない化合物(unsalted compounds)をさらに対象とする。
本発明の化合物の薬学的に許容可能な塩を含む塩は、当業者により容易に作製される。
代表的な薬学的に許容可能な酸付加塩としては、限定されるものではないが、4−アセトアミド安息香酸塩、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、安息香酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、酪酸塩、エデト酸カルシウム、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩(カンシル酸塩)、カプリン酸塩(デカン酸塩)、カプロン酸塩(ヘキサン酸塩)、カプリル酸塩(オクタン酸塩)、桂皮酸塩、クエン酸塩、シクラミン酸塩、ジグルコン酸塩、2,5−ジヒドロキシ安息香酸塩、ジコハク酸塩、ドデシル硫酸塩(エストール酸塩)、エデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩)、エストール酸塩(ラウリル硫酸塩)、エタン−1,2−ジスルホン酸塩(エジシル酸塩)、エタンスルホン酸塩(エシル酸塩)、ギ酸塩、フマル酸塩、ガラクタル酸塩(ムチン酸塩)、ゲンチジン酸塩(2,5−ジヒドロキシ安息香酸塩)、グルコヘプトン酸塩(グルセプト酸塩)、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、グルタミン酸塩、グルタル酸塩、グリセロホスホラート(glycerophosphorate)、グリコール酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、馬尿酸塩、ヒドラバミン(N,N’−ジ(デヒドロアビエチル)−エチレンジアミン)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、イソ酪酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩(メシル酸塩)、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩(ナパジシル酸塩)、ナフタレン−2−スルホン酸塩(ナプシル酸塩)、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、p−アミノベンゼンスルホン酸塩、p−アミノサリチル酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パントテン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルエチルバルビタール酸塩、リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩)、ピログルタミン酸塩、ピルビン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、ステアリン酸塩、スバセチン酸塩、コハク酸塩、スルファミン酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩(8−クロロテオフィリナート)、チオシアン酸塩、トリエチオジド、ウンデカン酸塩、ウンデシレン酸塩、および吉草酸塩が含まれる。
代表的な薬学的に許容可能な塩基付加塩としては、限定されるものではないが、アルミニウム、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール(TRIS、トロメタミン)、アルギニン、ベネタミン(N−ベンジルフェネチルアミン)、ベンザチン(N,N’−ジベンジルエチレンジアミン)、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、ビスマス、カルシウム、クロロプロカイン、コリン、クレミゾール(1−pクロロベンジル−2−ピロリジン−1’−イルメチルベンズイミダゾール)、シクロヘキシルアミン、ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、ジエチルトリアミン、ジメチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ドーパミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、L−ヒスチジン、鉄、イソキノリン、レピジン、リチウム、リシン、マグネシウム、メグルミン(N−メチルグルカミン)、ピペラジン、ピペリジン、カリウム、プロカイン、キニーネ、キノリン、ナトリウム、ストロンチウム、t−ブチルアミン、および亜鉛が含まれる。
式(I)に従う化合物は、1以上の不斉中心(キラル中心とも呼ばれる)を含む場合があり、従って、個々の鏡像異性体、ジアステレオマー、もしくは他の立体異性形として、またはそれらの混合物として存在し得る。キラル炭素原子などのキラル中心は、アルキル基などの置換基内に存在してもよい。式(I)の化合物または本明細書に示されるいずれかの化学構造中に存在するキラル中心の立体化学が明示されていなければ、その構造はあらゆる個々の立体異性体およびそれらのあらゆる混合物を包含するものとする。よって、1以上のキラル中心を含む式(I)に従う化合物は、ラセミ混合物、鏡像異性体的に富化された混合物として、または鏡像異性体的に純粋な個々の立体異性体として使用可能である。
式(I)に従う化合物およびそれらの薬学的に許容可能な塩は、1以上の原子が自然界に通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子で置換されているということ以外は式(I)および下記に挙げられているものと同一である、同位体標識化合物も含み得る。このような同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素、および塩素の同位体、例えば、2H、3H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123Iおよび125Iが挙げられる。
同位体標識化合物、例えば、3H、14Cなどの放射性同位体が組み込まれているものは、薬物および/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム、すなわち、3H、および炭素−14、すなわち、14C同位体は、それらの調製のしやすさおよび検出能のために特に好ましい。11Cおよび18F同位体はPET(陽電子放射断層撮影法)において特に有用であり、125I同位体はSPECT(単光子放射コンピューター断層撮影法)において特に有用であり、両方とも脳撮像法において有用である。さらに、重水素、すなわち2Hなどのより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性、例えば、in vivo半減期の延長または用量要求の低減からもたらされるある種の治療的利点を与え得るので、状況によっては好ましいことがある。同位体標識化合物は一般に、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬に置き換えることにより調製することができる。
式(I)に従う化合物はまた、二重結合またはその他の幾何学的不斉中心を含んでもよい。式(I)、または本明細書に示されるいずれかの化学構造中の幾何学的不斉中心の立体化学が明示されていなければ、その構造はトランス(E)幾何異性体、シス(Z)幾何異性体、およびそれらのあらゆる混合物を包含するものとする。同様に、式(I)にはあらゆる互変異性形も含まれ、このような互変異性体が平衡状態で存在しても、または主として一形態で存在してもよい。
本発明の化合物は、固体形態または液体形態で存在し得る。固体形態では、本発明の化合物は、完全非晶質から完全結晶性までに及ぶ固体状態の連続体で存在し得る。用語「非晶質」は、材料が分子レベルで長距離秩序を欠き、温度によって、固体または液体の物理的特性を示し得る状態を指す。一般に、このような材料は特徴的なX線回折パターンを示さず、固体の特性を呈しつつ、より形式的には液体として記載される。加熱すると、固体特性から液体特性への変化が起こり、これは状態、一般に、二次状態の変化を特徴とする(「ガラス転移」)。用語「結晶性」は、材料が分子レベルで規則的秩序のある内部構造を有し、かつ、定義されたピークを持つ特徴的なX線回折パターンを示す固相を指す。このような材料は、十分に加熱した際に、液体の特性も呈するが、固体から液体への変化は、一般に、一次状態の相変化(「融点」)を特徴とする。
本発明の化合物は、2以上の形態で結晶化する能力を有する場合があり、これは多形(「多形体」)として知られる特徴である。多形は一般に、温度または圧力または両方の変化への応答として生じ得るものであり、結晶化過程の変動からも生じ得る。多形体は、X線回折パターン、溶解度および融点などの当技術分野で公知の種々の物理的特徴によって識別することができる。
式(I)の化合物は、溶媒和形態および非溶媒和形態で存在する場合がある。本明細書で使用する場合、用語「溶媒和物」は、溶質(本発明では、式(I)の化合物または塩)と溶媒によって形成される様々な化学量論的組成の複合体を指す。このような溶媒は、本発明の目的のために、その溶質の生物活性に干渉してはならない。当業者ならば、結晶性化合物に関して、結晶化の際に溶媒分子が結晶格子に組み込まれた薬学的に許容可能な溶媒和物が形成され得ることを認識するであろう。組み込まれる溶媒分子は、水分子またはエタノール、イソプロパノール、DMSO、酢酸、エタノールアミン、および酢酸エチル分子などの非水性分子であり得る。水分子が組み込まれた結晶格子は、一般に、「水和物」と呼ばれる。水和物には、化学量論的水和物ならびに様々な量の水を含有する組成物が含まれる。
また、式(I)の化合物は互変異性体を形成し得ることにも留意されたい。「互変異性体」は、相互交換可能な形態の特定の化合物構造であり、かつ、水素原子および電子の置換が異なる化合物を指す。よって、2つの構造は、π電子および原子(通常はH)の移動によって平衡状態にあり得る。例えば、エノールおよびケトンは、酸または塩基のいずれかでの処理によって容易に相互変換されるので互変異性体である。本発明の化合物のあらゆる互変異性体および互変異性体の混合物が本発明の化合物の範囲内に含まれると理解される。
各変数の特徴は一般に各変数について個別に上記に列挙されているが、本発明は、式(I)のいくつかのまたは各特徴が、上記に列挙された特徴のそれぞれから選択される化合物を含む。よって、本発明は、各変数の特徴のあらゆる組合せを含むものとする。
定義
文脈がそうではないことを示さない限り、以下の定義は、前述の式のそれぞれおよびこれらの用語の総ての例に当てはまることが認識されるであろう。
「アルキル」は、示された数の「炭素原子」を有する炭化水素鎖を指す。例えば、C1−C6アルキルは、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を指す。アルキル基は、飽和、不飽和、直鎖または分岐型であり得る。代表的な分岐アルキル基は、1つ、2つ、または3つの分岐を有する。アルキルとしては、限定されるものではないが、メチル、エチル、エチレン、エチニル、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピル)、ブテン、ブチル(n−ブチル、イソブチル、およびt−ブチル)、ペンチルおよびヘキシルが含まれる。
「アルコキシ」は、−O−アルキル基を指し、ここで、「アルキル」は本明細書に定義される通りである。例えば、C1−C4アルコキシは、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基を指す。代表的な分岐アルコキシ基は、1つ、2つ、または3つの分岐を有する。このような基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、t−ブトキシおよびブトキシが含まれる。
「アリール」は、芳香族炭化水素環系を指す。アリール基は、合計5〜14個の環員原子を有する単環式、二環式、および三環式環系であり、少なくとも1つの環系が芳香族であり、かつ、その系内の各環は、例えば、限定されるものではないが、フェニル、ナフタレニル、およびビフェニルなどの3〜7個の員原子を含む。好適には、アリールは、フェニルである。
「シクロアルキル」は、そうではないことが定義されない限り、3〜7個の炭素原子を有する飽和または不飽和の非芳香族炭化水素環系を指す。シクロアルキル基は、単環式または二環式環系である。例えば、C3−C7シクロアルキルは、3〜7個の員原子を有するシクロアルキル基を指す。本発明で使用する場合のシクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプチルおよびスピロヘプタニルが含まれる。好適には、「シクロアルキル」としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、およびスピロヘプタニルが含まれる。
「ハロゲン」は、ハロゲンラジカルであるフルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを指す。
「ヘテロアリール」は、1〜7個の炭素原子を含み、かつ、1〜4個のヘテロ原子を含む(ただし、炭素原子の数が3であるとき、芳香環は少なくとも2個のヘテロ原子を含む)単環式芳香族4〜8員環を指す。2個以上のヘテロ原子を含むヘテロアリール基は、異なるヘテロ原子を含んでよい。ヘテロアリールとしては、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、フラザニル、チエニル、トリアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、およびテトラジニルが含まれる。
「ビシクロヘテロアリール」は、員原子として1〜6個のヘテロ原子を含む2つの縮合環であって、そのうち少なくとも一方は芳香族であるものを指す。2個以上のヘテロ原子を含むビシクロヘテロアリール基は、異なるヘテロ原子を含んでよい。ビシクロヘテロアリール環は、6〜11個の員原子を有する。ビシクロヘテロアリールとしては、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン、1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン、チエノ[3,2−c]ピリジン、チエノ[2,3−d]ピリミジン、フロ[2,3−c]ピリジン、フロ[2,3−d]ピリミジン、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インダゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、プテリジニル、シンノリニル、アザベンズイミダゾリル、テトラヒドロベンズイミダゾリル、ベンズオキサジアゾリル、イミダゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、イミダゾ[4.5−c]ピリジン、イミダゾ[4.5−b]ピリジン、フロピリジニルおよびナフチリジニル(napthyridinyl)が含まれる。
「複素環」および「ヘテロシクロアルキル」は、4〜7個の員原子を含み、そのうち1〜6個が炭素原子であり、かつ、1〜4個がヘテロ原子である、飽和または不飽和の非芳香族単環式環系を指す。2個以上のヘテロ原子を含むヘテロシクロアルキル基は、異なるヘテロ原子を含んでよい。複素環およびヘテロシクロアルキルとしては、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、オキセタニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアモルホリニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキサニル、1,4−ジオキサニル、1,3−オキサチオラニル、1,3−オキサチアニル、1,3−ジチアニル、およびアゼチジニルが含まれる。好適には、「複素環」および「ヘテロシクロアルキル」としては、ピロリジニル、ピペリジニル、およびアゼチジニルが含まれる。
「ヘテロ原子」は、窒素、硫黄または酸素原子を指す。
用語「置換」は、本明細書で使用する場合、そうではないことが定義されない限り、対象化学部分がフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1−6アルコキシ、−CN、オキソ、−OH、−COOH、−NO2、および−NH2からなる群から選択される1〜6個の置換基、好適には、1〜3個の置換基を有すること意味する。
略語
本明細書で使用する場合、これらのプロセス、スキームおよび実施例で使用される記号および慣例は、最新の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyまたはthe Journal of Biological Chemistryで使用されているものに一致する。アミノ酸残基を表記するには標準的な一文字または三文字略語を用い、これらは、特に断りのない限り、L配置で割り当てられたものである。特に断りのない限り、総ての出発材料は商業的供給者から入手し、それ以上精製せずに使用した。具体的には、実施例および本明細書では以下の略語が使用される:
Ac(アセチル);
Ac2O(無水酢酸);
ACN(アセトニトリル);
AIBN(アゾビス(イソブチロニトリル));
BINAP(2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル);
BMS(ボラン−ジメチルスルフィド錯体);
Bn(ベンジル);
Boc(tert−ブトキシカルボニル);
Boc2O(二炭酸ジ−tert−ブチル);
BOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート);
CAN(硝酸セリウムアンモニウム);
Cbz(ベンジルオキシカルボニル);
CSI(イソシアン酸クロロスルホニル);
CsF(フッ化セシウム);
DABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン);
DAST(三フッ化ジエチルアミノ硫黄);
DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン);
DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド);
DCE(1,2−ジクロロエタン);
DDQ(2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン);
ATP(アデノシン三リン酸);
ビス−ピナコラト二ホウ素(4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン);
BSA(ウシ血清アルブミン);
C18(HPLC固定相中、ケイ素上の18炭素アルキル基を指す);
CH3CN(アセトニトリル);
Cy(シクロヘキシル);
DCM(ジクロロメタン);
DIEA(ヒューニッヒ塩基、N,N−ジイソプロピルエチルアミン,N−エチル−N−(1−メチルエチル)−2−プロパンアミン);
ジオキサン(1,4−ジオキサン);
DMAP(4−ジメチルアミノピリジン);
DME(1,2−ジメトキシエタン);
DMEDA(N,N’−ジメチルエチレンジアミン);
DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);
DMSO(ジメチルスルホキシド);
DPPA(ジフェニルホスホリルアジド);
EDC(N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’エチルカルボジイミド);
EDTA(エチレンジアミン四酢酸);
EtOAc(酢酸エチル);
EtOH(エタノール);
Et2O(ジエチルエーテル);
HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸);
HATU(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート,1−((ジメチルアミノ)(ジメチルイミニオ)メチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(V));
HOAt(1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール);
HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール);
HOAc(酢酸);
HPLC(高速液体クロマトグラフィー);
HMDS(ヘキサメチルジシラジド);
IPA(イソプロピルアルコール);
インドリン(2,3−ジヒドロ−1H−インドール);
KHMDS(カリウムヘキサメチルジシラジド);
LAH(水素化リチウムアルミニウム);
LDA(リチウムジイソプロピルアミド);
LHMDS(リチウムヘキサメチルジシラジド)
MeOH(メタノール);
MTBE(メチルtert−ブチルエーテル);
mCPBA(m−クロロペルオキシ安息香酸);
NaHMDS(ナトリウムヘキサメチルジシラジド);
NBS(N−ブロモスクシンイミド);
PE(石油エーテル);
Pd2(dba)3(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0);
Pd(dppf)Cl2・DCM錯体([1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体);
PyBOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート);
PyBrOP(ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート);
RP−HPLC(逆相高速液体クロマトグラフィー);
RT(室温);
Sat.(飽和)
SFC(超臨界流体クロマトグラフィー);
SGC(シリカゲルクロマトグラフィー);
SM(出発材料);
TLC(薄層クロマトグラフィー);
TEA(トリエチルアミン);
TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシl、フリーラジカル);
TFA(トリフルオロ酢酸);および
THF(テトラヒドロフラン)。
エーテルという場合には常にジエチルエーテルを指し、ブラインはNaClの飽和水溶液を指す。
化合物の製造
式(I)に従う化合物は従来の有機合成法を用いて製造される。以下、好適な合成経路を下記の一般反応スキームに示す。出発材料は総て市販されているか、または市販の出発材料から当業者により容易に製造される。
当業者は、本明細書に記載される置換基が本明細書に記載される合成方法に適合しない場合には、置換基はそれらの反応条件に安定な好適な保護基で保護されてよいことを認識するであろう。保護基は、所望の中間体または目的化合物を得るために一連の反応の好適な時点で除去することができる。好適な保護基およびそのような好適な保護基を用いて種々の置換基を保護および脱保護するための方法は当業者に周知であり、その例は、T. Greene and P. Wuts, Protecting Groups in Organic Synthesis (第4版), John Wiley & Sons, NY (2006)に見出すことができる。場合によっては、置換基は、使用する反応条件下で反応性であるように特に選択することができる。これらの状況下で、それらの反応条件は、選択された置換基を、中間化合物として有用であるか、または目的化合物中で所望の置換基である別の置換基に変換する。
スキームで使用する場合、「r」基は、式I〜VIのいずれかで対応する位置的な基(positional groups)を表す。
一つの製造方法において、1,6−ナフチリジンは、ピリジンからスキーム1に示されるように製造され得る。まず、ジクロロピリジン(市販)の4−クロロ基のパラ−メトキシベンジルアミンによるipso置換、その後、酸を触媒とする保護基の開裂を行うと4−アミノピリジンエステルが得られる。次に、このエステルの第一級アルコールへの還元、その後の二酸化マンガン酸化によりアミノアルデヒドが得られる。次に、ルイス酸を触媒とするこの部分の、アセタールによる縮合および環化/芳香族化により3−ブロモ−1,6−ナフチリジンが得られる。パラジウムを触媒とするカルボニル化の後、得られたクロロ−1,6−ナフチリジンエステルは、鈴木のクロスカップリングまたはクロリド置換によって種々の7−置換−1,6−ナフチリジンエステルへ変換することができる。最後に、エステルの加水分解およびアミド結合の形成により所望の1,6−ナフチリジンアミドが得られる。
別の製造方法では、1,8−ナフチリジンは、ピリジン(市販)からスキーム2に示されるように合成され得る。まず、ジアルデヒドによるジアミノピリジンの縮合とその後の環化および芳香族化によりブロモ−1,8−ナフチリジンが得られる。次に、パラジウムを触媒とするカルボニル化とその後のジアゾ化およびクロリド捕捉によりクロロ−1,8−ナフチリジンが得られる。このエステルは、鈴木のクロスカップリングまたはクロリド置換によって種々の7−置換−1,8−ナフチリジンエステルへ変換することができ、加水分解およびアミド結合形成を行うと所望の1,8−ナフチリジンアミドが得られる。
別の製造方法では、1,8−ナフチリジンは、ピリジン(市販)からスキーム3に示されるように合成され得る。まず、水素化リチウムアルミニウムにより媒介されるカルボン酸の、第一級アルコールへの還元、その後の二酸化マンガン酸化によりアルデヒドが得られる。次に、プロリンを触媒とするアニリンのプロピオラートへの付加、その後の縮合および脱離により1,8−ナフチリジンエステルが得られる。このエステルは、鈴木のクロスカップリングまたはクロリド置換によって7−置換−1,8−ナフチリジンエステルへ変換することができ、加水分解およびアミド結合形成を行うと所望の1,8−ナフチリジンアミドが得られる。
別の製造方法では、1,8−ナフチリジンは、ピリジン(市販)からスキーム4に示されるように合成され得る。まず、クロムを触媒とするエステルの部分還元によりアルデヒドが得られる。次に、3,3−ジエトキシプロパン酸エチルによる酸を触媒とするアニリンの縮合、その後の環化および脱離によって1,8−ナフチリジン−2(1H)−オンが得られる。次に、オキシ塩化リンで処理すると2−クロロ−1,8−ナフチリジンが得られる。このエステルは、鈴木/根岸のクロスカップリングまたはクロリド置換によって種々の7−置換−1,8−ナフチリジンエステルへ変換することができ、加水分解およびアミド結合形成を行うと所望の1,8−ナフチリジンアミドが得られる。
別の製造方法では、ピリド[2,3−d]ピリミジンは、ピリミジン(市販)からスキーム5に示されるように合成され得る。まず、このピリミジンの4−クロロ基をアンモニアで置換し、その後、エステルを一級アルコールへ還元した後に酸化するとアルデヒドが得られる。次に、並行環化/芳香族化によるこのアルデヒドとマロン酸ジエチルの縮合によって7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジンが得られる。この化合物の塩化物への変換およびパラジウムを触媒とする還元によりピリド[2,3−d]ピリミジンエステルが得られる。次に、この硫化物のスルホンへの酸化、その後の求核試薬での置換によって種々の7−置換−ピリド[2,3−d]ピリミジンエステルが得られる。最後に、エステルの加水分解およびアミド結合の形成によって所望のピリド[2,3−d]ピリミジンアミドが得られる。
別の製造方法では、ピリド[2,3−d]ピリミジンは、ピリジン(市販)からスキーム6に示されるように合成され得る。まず、酸塩化物によるこの2−アミノ−ピリジンのアシル化、その後のこのイミドの部分加水分解によってアミドが得られる。次に、このアルデヒドのアンモニアによる縮合、その後の環化によって6−ブロモピリド[2,3−d]ピリミジンが得られる。次に、パラジウムを触媒とする一酸化炭素によるカルボニル化およびエタノールでの捕捉によってエステルが得られ、加水分解によりカルボン酸のリチウム塩が得られる。最後に、アミド結合の形成により所望のピリド[2,3−d]ピリミジンアミドが得られる。
別の製造方法では、1,8−ナフチリジンは、ピリジン(市販)からスキーム7に示されるように合成され得る。まず、臭素によるこの2−アミノピリジンのハロゲン化によりブロモアルデヒドが得られる。次に、このアミノアルデヒドとケトンの縮合、その後の環化および芳香族化により3−ブロモ−1,8−ナフチリジンが得られる。次に、パラジウムを触媒とする一酸化炭素によるカルボニル化によって種々の7−置換−1,8−ナフチリジンエステルが得られ、加水分解およびアミド結合の形成を行うと所望の1,8−ナフチリジンアミドが得られる。
使用方法
本発明者らは、筋肉機能に関するin vivoアッセイにおいて、造血器型プロスタグランジンDシンターゼ(H−PGDS)の阻害剤が、筋損傷に先立って投与された場合に筋傷害を軽減し、筋肉機能を保護することを示した。さらに、本発明者らは、同じアッセイで、H−PGDS阻害剤が筋傷害後に投与された場合に、筋肉機能の回復が増進されることを示した。これらの結果は、筋変性障害および筋損傷の治療におけるH−PGDS阻害剤の使用の役割を裏づける。
一つの側面において、本発明は、ヒトに式(I)のH−PGDS阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含んでなる、筋変性障害の治療方法を提供する。
特定の実施態様では、筋変性障害は、筋ジストロフィー、筋強直性ジストロフィー、多発性筋炎、皮膚筋炎、または封入体筋炎である。
例えば、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、デュシェンヌ型MD、ベッカー型MD、先天性MD(福山型)、エメリー・ドレフュス型MD、肢帯型MD、および顔面肩甲上腕型MDから選択される筋ジストロフィー障害を治療するために使用可能である。
式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩はまた、筋強直性ジストロフィーI型(DM1またはスタイナート型)、筋強直性ジストロフィーII型(DM2または近位型筋強直性ミオパチー)、または先天性ミオトニーを治療するために使用可能である。
いくつかの実施態様では、筋損傷は、手術関連筋損傷、外傷性筋損傷、作業関連骨格筋損傷、またはオーバートレーニング関連筋損傷である。
手術関連筋損傷の限定されない例としては、膝置換、前十字靱帯(ACL)修復、整形手術、股関節置換術、関節置換術、腱修復術、腱板疾患および損傷の外科的修復、ならびに切断術による筋傷害が含まれる。
一つの実施態様では、筋損傷は手術関連筋損傷であり、治療方法は、手術前(例えば、手術の1日前以内)の少なくとも1用量の式(I)のH−PGDS阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩の投与とその後の回復期間の一定用量のH−PGDS阻害剤の周期的投与を提供する。
別の実施態様では、筋損傷は手術関連筋損傷であり、治療方法は、術後1日〜1週間以内の式(I)のH−PGDS阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩の少なくとも1回の高用量投与を提供する。
さらに別の実施態様では、筋損傷は手術関連筋損傷であり、治療方法は、術後1日〜1週間以内の式(I)のH−PGDS阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩の少なくとも1回の高用量投与とその後の回復期間の一定用量のH−PGDS阻害剤の周期的投与を提供する。
外傷性筋損傷の限定されない例としては、戦場の筋損傷、自動車事故関連の筋損傷、およびスポーツ関連の筋損傷が含まれる。筋肉への外傷性損傷としては、裂傷、鈍力挫傷、榴散弾負傷、肉離れまたは筋断裂、火傷、急性筋緊張、慢性筋緊張、体重または加重運動筋損傷、反復運動筋損傷、剥離筋損傷、およびコンパートメント症候群を含み得る。
一つの実施態様では、筋損傷は外傷性筋損傷であり、治療方法は、外傷性損傷の直後(例えば、損傷の1日以内)の少なくとも1用量の式(I)のH−PGDS阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩の投与とその後の回復期間の一定用量のH−PGDS阻害剤の周期的投与を提供する。
作業関連筋損傷の限定されない例としては、高頻度反復運動により引き起こされる損傷、力を要する運動(forceful motions)により引き起こされる損傷、不自然な姿勢により引き起こされる損傷、身体と物体との間の、長期の力を要する機械的結合(forceful mechanical coupling between the body and an object)により引き起こされる損傷、振動により引き起こされる損傷が含まれる。
オーバートレーニング関連筋損傷としては、回復の欠如または身体的作業能力の増大の欠如と同期した未修復または修復中の筋傷害が含まれる。
さらなる実施態様では、筋損傷は、運動誘発性遅発性筋肉痛(DOMS)を含む運動またはスポーツ誘発性筋傷害である。
いくつかの実施態様では、本発明は、対象において、筋再生を促進するバイオロジックスキャフォールド(例えば、細胞外マトリックスを含んでなるスキャフォールド)の移植と組み合わせて式(I)のH−PGDS阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩が投与される、治療の組合せを包含する。このようなスキャフォールドは当技術分野で公知である。例えば、Turner and Badylack (2012) Cell Tissue Res. 347(3):759-74および米国特許第6,576,265号参照。非架橋細胞外マトリックスを含んでなるスキャフォールドが好ましい。
別の側面では、本発明は、腱傷害を治療する方法を提供し、その方法は、それを必要とする対象に式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含んでなる。特定の実施態様では、本発明は、安定な腱−骨界面の形成を促進する方法を含む。関連の実施態様では、本発明は、腱、例えば、外科的に修復された腱の破損応力を高める方法を提供する。さらなる実施態様では、本発明は、外科的に修復された腱の修復部位において線維化を軽減する方法を提供する。特定の実施態様では、本発明は、腱板損傷に関連する腱傷害、または腱板損傷の外科的修復に関連する腱傷害を治療する方法を提供する。
別の側面では、本発明は、必要とする対象におけるアレルギー性疾患およびその他の炎症性病態、例えば、喘息、アスピリン喘息(AERD)、咳嗽、慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎および肺気腫を含む)、気管支収縮、アレルギー性鼻炎(季節性または通年性)、血管運動性鼻炎、鼻結膜炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、過敏性肺疾患、好酸球性喘息、好酸球性肺炎、好酸球性食道炎、好酸球性肉芽腫を含む好酸球性症候群、遅延型過敏性障害、アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、膵炎、胃炎、炎症性腸疾患、骨関節炎、乾癬、サルコイドーシス、肺線維症、呼吸窮迫症候群、細気管支炎、副鼻腔炎、嚢胞性線維症、光線性角化症、皮膚形成異常、慢性じんま疹、湿疹およびアトピー性皮膚炎または接触性皮膚炎を含むあらゆる種類の皮膚炎から選択される病状を治療する方法であって、対象に治療上有効な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含んでなる方法を提供する。
本発明の治療方法は、安全かつ有効な量の式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要とする哺乳動物、好適にはヒトに投与することを含んでなる。
本明細書で使用する場合、病態に関して「治療する」およびその派生語は、(1)病態もしくは病態の1以上の生物学的発現を改善すること、(2)(a)病態をもたらす、もしくは病態の原因となる生体カスケードにおける1以上の点、または(b)病態の1以上の生物学的発現を妨げること、(3)病態に関連する1以上の症状もしくは影響を緩和すること、または(4)病態もしくは病態の1以上の生物学的発現の進行を遅らせることを意味する。
用語「治療すること」およびその派生語は、治療的療法を指す。治療的療法は、症状を緩和するまたは疾患の初期徴候もしくはその進行を処置するために適当である。
当業者ならば、「予防」が絶対的な用語でないことを認識するであろう。医学では、「予防」は、病態もしくはその生物学的発現の可能性もしくは重症度を実質的に減じるため、またはこのような病態もしくはその生物学的発現の発症を遅らせるための薬物の予防的投与を指すと理解される。
本明細書で使用する場合、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩に関して「安全かつ有効な量」とは、健全な医学的判断の範囲内で、(妥当な利益/リスク比で)患者の病態を治療するには十分であるが、重大な副作用を回避するのに十分少ない化合物の量を意味する。化合物の安全かつ有効な量は、選択する特定の投与経路;治療される病態;治療される病態の重症度;治療される患者の年齢、大きさ、体重および健康状態;治療される患者の病歴;治療期間;併用療法の性質;所望の治療効果などの因子によって異なるが、当業者ならば慣例的に決定することができる。
本明細書で使用する場合、「患者」およびその派生語は、ヒトまたは他の哺乳動物、好適にはヒトを指す。
本発明の方法において治療される対象は一般にそのような治療を必要とする哺乳動物、好ましくは、そのような治療を必要とするヒトである。
組成物
本発明の範囲内の薬学上有効な化合物は、それを必要とする哺乳動物、特にヒトにおいてH−PGDSの阻害剤として有用である。
よって、本発明は、有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含んでなる、神経変性疾患、筋骨格疾患およびH−PGDS阻害を必要とするその他の病態を治療する方法を提供する。式(I)の化合物はまた、それらの実証済みのH−PGDS阻害剤として作用する能力のために、上記に示された病態を治療する方法も提供する。この薬物は、それを必要とする患者に、限定されるものではないが、静脈内、筋肉内、経口、局所的、皮下、皮内、眼内および非経口を含む従来のいずれの投与経路によって投与されてもよい。好適には、H−PGDS阻害剤は、くも膜下腔内もしくは脳室内経路によって脳へ直接送達してもよく、またはH−PGDS阻害剤薬を持続的に放出するデバイスまたはポンプの中で、適当な解剖学的位置に移植してもよい。
本発明の薬学上有効な化合物は、カプセル剤、錠剤、または注射用製剤などの便宜な投与形に組み込まれる。固体または液体医薬担体が使用される。固体担体としては、デンプン、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアガム、ステアリン酸マグネシウム、およびステアリン酸が含まれる。液体担体としては、糖蜜、落花生油、オリーブ油、生理食塩水、および水が含まれる。同様に、担体または希釈剤は、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの任意の持効性放出材料を単独でまたはワックスとともに含んでよい。固体担体の量は幅広く異なるが、好ましくは、投与単位当たり約25mg〜約1gであろう。液体担体が使用される場合、その製剤は、シロップ、エリキシル剤、エマルション、ゼラチン軟カプセル、アンプルなどの無菌注射液、または水性もしくは非水性懸濁液の形態である。
医薬組成物は、所望の経口または非経口製品を得るために、錠剤形態に関しては必要であれば、混合、造粒、および圧縮、または必要に応じて成分の混合、充填および溶解を含む、薬剤師の従来技術に従って作製される。
上記のような医薬剤形中の本発明の薬学上有効な化合物の用量は、好ましくは、有効化合物0.001〜500mg/kg、好ましくは、0.001〜100mg/kgの範囲から選択される有効で無毒な量であろう。HPGDS阻害剤を必要とするヒト患者を治療する場合、選択された用量を好ましくは1日1〜6回経口または非経口投与する。好ましい非経口投与形態としては、局所、直腸、経皮、注射および持続的な点滴が含まれる。ヒトへの投与のための経口投与形は好ましくは、0.05〜3500mgの有効化合物を含有する。より低用量を用いる経口投与が好ましい。しかしながら、患者にとって安全で好都合な場合には高用量での非経口投与も使用可能である。
投与する最適用量は、当業者によって容易に決定可能であり、使用する特定のH−PGDS阻害剤、製剤の強度、投与様式、および病態の進行によって異なる。患者の年齢、体重、食餌、および投与時間を含む、治療される特定の患者に応じたその他の因子も、用量を調節する必要を生じる。
移植用臓器の輸送中の臓器損傷を予防するために投与する場合、式(I)の化合物は、輸送中の臓器を収容する溶液、好適には緩衝溶液に加える。
ヒトを含む哺乳動物においてH−PGDS阻害活性を誘導する本発明の方法は、そのような活性を必要とする対象に有効H−PGDS阻害量の、本発明の薬学上有効な化合物を投与することを含んでなる。
本発明はまた、H−PGDS阻害剤として使用するための薬剤の製造における式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の使用を提供する。
本発明はまた、療法において使用するための薬剤の製造における式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の使用を提供する。
本発明はまた、筋骨格疾患(デュシェンヌ型筋ジストロフィーなど)、脊髄挫傷、神経炎症性疾患(多発性硬化症など)、または神経変性疾患(アルツハイマー病または筋萎縮性側索硬化症(ALS)など)を治療するための薬剤の製造における式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の使用も提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と薬学的に許容可能な担体とを含んでなる、H−PGDS阻害剤として使用するための医薬組成物も提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と薬学的に許容可能な担体とを含んでなる、癌の治療において使用するための医薬組成物も提供する。
加えて、本発明の薬学上有効な化合物は、さらなる有効成分、例えば、癌を治療することが知られる他の化合物、またはH−PGDS阻害剤と併用した場合に有用性を有することが知られる化合物と併用投与することができる。
用語「併用投与」は、本明細書で使用する場合、本明細書に記載されるようなHPGDS阻害化合物およびH−PGDS阻害剤が必要とされる病態の治療において有用であることが知られる1または複数のさらなる有効薬剤の同時投与またはいずれの様式の個別逐次投与も意味する。1または複数のさらなる有効薬剤という用語は、本明細書で使用する場合、H−PGDS阻害を必要とする患者に投与した際に有利な特性を示すことが知られる、または有利な特性を示すいずれの化合物または治療薬も含む。好ましくは、投与が同時でない場合には、これらの化合物は互いに近接した時間に投与される。さらに、これらの化合物は同じ投与形で投与されるかどうかは重要ではなく、例えば、1つの化合物を注射により投与し、別の化合物を経口投与してもよい。
本発明はまた、神経変性疾患、筋骨格疾患およびH−PGDS阻害に関連する疾患の治療のための薬剤の製造における式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
本発明はまた、0.5〜1,000mgの式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と0.5〜1,000mgの薬学的に許容可能な賦形剤とを含んでなる医薬組成物を提供する。
さらに詳述しなくても、当業者は以上の記載を用いて本発明を最大限に利用することができると考えられる。よって、以下の実施例は、単に例示であり本発明の範囲を何ら限定するものではないと解釈されるべきである。
実験詳細
実施例
以下、実施例により本発明を説明する。これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の化合物、組成物および方法を製造および使用するために当業者に指針を提供するためのものである。本発明の特定の実施態様が記載されるが、当業者は、発明の趣旨および範囲から逸脱することなく種々の変更および修飾が行えることを認識するであろう。
中間体
中間体1
7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸
A.6−クロロ−4−((4−メトキシベンジル)アミノ)ニコチン酸エチル
0℃でジメチルスルホキシド(3000mL)中、4,6−ジクロロニコチン酸エチル(300g、1363mmol)の溶液に、トリエチルアミン(228mL、1636mmol)を加えた。次に、(4−メトキシフェニル)メタンアミン(187g、1363mmol)を加え、この反応混合物を室温まで温め、16時間撹拌した。この反応混合物を氷冷水(2.5L)で急冷した。沈殿した固体を濾過し、ヘキサン(3L)で洗浄し、真空下で乾燥させ、6−クロロ−4−((4−メトキシベンジル)アミノ)ニコチン酸エチル(320g、737mmol、収率54%)灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.31 (t, J = 7 Hz, 3 H), 3.78 (s, 3 H), 4.28-4.39 (m, 2 H), 4.46 (d, J = 6 Hz, 2 H), 6.76 (s, 1 H), 6.90-7.00 (m, 2 H), 7.28 (d, J = 9 Hz, 2 H), 8.47 (br t, J = 6 Hz, 1 H), 8.54 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 321。
B.4−アミノ−6−クロロニコチン酸エチル
室温で6−クロロ−4−((4−メトキシベンジル)アミノ)ニコチン酸エチル(320g、737mmol)に2,2,2−トリフルオロ酢酸(500mL、6490mmol)を加え、50℃で16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を蒸発させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3000mL)で急冷し、沈澱を濾過し、乾燥させて不純な材料を得、これを酢酸エチル:ヘキサン(1:4)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−アミノ−6−クロロニコチン酸エチル(160g、727mmol、収率99%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.31 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.27-4.36 (m, 2 H), 6.76 (s, 1 H), 7.45 (br s, 2 H), 8.49 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 201。
C.(4−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール
テトラヒドロフラン(500mL)中、水素化リチウムアルミニウム(16.31g、430mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、0℃で、テトラヒドロフラン(500mL)中、4−アミノ−6−クロロニコチン酸エチル(50g、215mmol)を滴下した。この反応混合物を室温まで温め、5時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を0℃にて1N塩酸(1.5L)でゆっくり急冷し、セライト(登録商標)パッドで濾過した。濾液を減圧下で蒸発させて固体を得、これをヘキサン(1L)で洗浄し、乾燥させ、(4−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール(38g、193mmol、収率90%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.36 (d, J = 5 Hz, 2 H), 5.07 (t, J = 5 Hz, 1 H), 6.14 (br s, 2 H), 6.53 (s, 1 H), 7.79 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 159。
D.4−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド
窒素下、0℃で、ジクロロメタン(3000mL)中、(4−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール(50g、265mmol)の溶液に、二酸化マンガン(230g、2648mmol)加えた。得られた反応混合物を室温まで温め、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、残渣をジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で蒸発させた。固体をペンタンで洗浄し、4−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド(41g、237mmol、収率89%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 6.73 (s, 1 H), 7.69-7.91 (m, 2 H), 8.43 (s, 1 H), 9.88 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 157。
E.3−ブロモ−7−クロロ−1,6−ナフチリジン
アルゴン下、0℃で、アセトニトリル(500mL)中、4−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド(50g、278mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(43.1g、69.5mmol)を加えた。次に、2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(98mL、833mmol)を加え、得られた反応混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、残渣をアセトニトリル(500mL)で洗浄し、濾液を減圧下で蒸発させて不純な材料を得、これを酢酸エチル:ヘキサン(1:4)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−ブロモ−7−クロロ−1,6−ナフチリジン(30g、98mmol、収率35%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1 H), 8.43 (m, 1 H), 9.05 (s, 1 H), 9.09 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 243。
F.7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温、一酸化炭素雰囲気(80psi)下、オートクレーブにて、エタノール(400mL)中、3−ブロモ−7−クロロ−1,6−ナフチリジン(20g、63.4mmol、Ryan Scientificにより販売、上記のように調製、Flynn、D. L.; et al. PCT Int. Appl.(2013)、WO2013134298A1においても調製))の溶液に、トリエチルアミン(17.69mL、127mmol)を加えた。次に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン付加物(5.18g、6.34mmol)を加え、この反応混合物を80℃に加熱し、90分間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、残渣をエタノール(200mL)で洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させて不純な材料を得、これを酢酸エチル:ヘキサン(1:9)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(10.7g、38.6mmol、収率61%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.48 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.51 (q, J = 7 Hz, 2 H), 8.06 (s, 1 H), 8.88-9.03 (m, 1 H), 9.21 (s, 1 H), 9.62 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 237。
G.7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温でトルエン(600mL)中、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(20g、67.6mmol)の溶液に、シクロプロピルボロン酸(17.42g、203mmol)を加えた。次に、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.638g、1.555mmol)を加え、次いで、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(3.65g、3.99mmol)および2M炭酸ナトリウム水溶液(42.3mL、85mmol)を加え、この反応物をアルゴンで10分間パージした。この反応混合物を110℃に加熱し、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、残渣を酢酸エチル(200mL)で洗浄し、濾液を減圧下で蒸発させて不純な材料を得、これを酢酸エチル:ヘキサン(1:4)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(15g、61.4mmol、収率91%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.05-1.24 (m, 4 H), 1.46 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.26-2.36 (m, 1 H), 4.48 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.78 (s, 1 H), 8.84-8.93 (m, 1 H), 9.21 (s, 1 H), 9.54 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 243。
H.7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸
室温で、テトラヒドロフラン(75mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(30g、120mmol)の溶液に、水(75mL)中、水酸化ナトリウム(5.76g、144mmol)の溶液を加え、得られた反応混合物を15時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を減圧下で濃縮し(テトラヒドロフランが除去されるまで)、次いで、この反応混合物を1N塩酸溶液で酸性化した。沈澱を濾過し、水(250mL)、ペンタン(500mL)およびジエチルエーテル(500mL)で洗浄し、乾燥させ、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(18g、84mmol、収率70%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.96-1.22 (m, 4 H), 2.25-2.40 (m, 1 H), 7.89 (s, 1 H), 9.06 (dd, J = 2, 1 Hz, 1 H), 9.43 (d, J = 3 Hz, 2 H), 13.57 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 215。
中間体2
7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸アンモニア塩
A.7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルおよび7−(ジメチルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(6.03mL)中、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4278g、1.808mmol、中間体1F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.259mL、7.23mmol)を加えた。次に、3−フルオロアゼチジン−1−イウムクロリド(0.605g、5.42mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で3時間加熱した。この応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を酢酸エチル:ヘキサン(2:3から4:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、次いで、0.1%水酸化アンモニウム含有するアセトニトリル:水(30:70から80:20へ)で溶出するRP HPLCによりさらに精製し、画分のシェービングを行い(shaving fractions)、純粋な7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0831g、0.287mmol、収率15.86%)ならびにいくらかの不純な材料およびいくらかの純粋な7−(ジメチルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0419g、0.162mmol、収率8.98%)を得た。
7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.18 (br dd, J = 24, 11 Hz, 2 H), 4.36 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.38-4.50 (m, 2 H), 5.44-5.70 (m, 1 H), 6.69 (s, 1 H), 8.91 (s, 1 H), 9.21 (s, 1 H), 9.23 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 276。
7−(ジメチルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 3.18 (s, 6 H), 4.35 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.81 (s, 1 H), 8.82 (s, 1 H), 9.17 (s, 2 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 246。
B.7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸アンモニア塩
室温で、メタノール(1.20mL)および水(0.30mL)中、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0831g、0.302mmol)に、水酸化リチウム(0.022g、0.906mmol)を加え、この反応混合物を60℃で16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。この反応混合物を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:100から60:40へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸アンモニア塩(0.0579g、0.208mmol、収率69.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.09 (br dd, J = 25, 10 Hz, 2 H), 4.02-4.44 (m, 2 H), 5.42-5.66 (m, 1 H), 6.65 (s, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 9.01 (s, 1 H), 9.28 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 248。
中間体3
7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(7.19mL)中、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.5102g、2.156mmol、中間体1F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.502mL、8.62mmol)を加えた。次に、塩酸アゼチジン(0.605g、6.47mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で5時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(3:7から4:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.2198g、0.812mmol、収率37.6%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.40 (p, J = 7 Hz, 2 H), 4.10 (t, J = 7 Hz, 4 H), 4.35 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.53 (s, 1 H), 8.83 (s, 1 H), 9.15 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 258。
B.7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(3.42mL)および水(0.854mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.2198g、0.854mmol)に、水酸化リチウム(0.061g、2.56mmol)を加え、この反応混合物を60℃で6時間撹拌した。次に、この反応混合物を濃縮して7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.2291g、0.854mmol、収率100%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.36 (p, J = 7 Hz, 2 H), 4.02 (t, J = 7 Hz, 4 H), 6.51 (s, 1 H), 8.50 (s, 1 H), 8.96 (s, 1 H), 9.25 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 230。
中間体4
7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸ナトリウム
A.6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2−アミン
窒素下、0℃で、ピリジン−2,6−ジアミン(20g、183mmol)と2−ブロモマロンアルデヒド(27.7g、183mmol)の混合物に、リン酸(60mL、183mmol)を加えた。得られた反応混合物を120℃に加熱し、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を2M水酸化ナトリウム水溶液(150mL)で急冷した。沈澱を濾過し、水(1000mL)で洗浄し、乾燥させて不純な材料を得た。この材料を、メタノール:ジクロロメタン(1:9)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2−アミン(20g、69.4mmol、収率38%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 6.85 (d, J = 9 Hz, 1 H), 6.98 (br s, 2 H), 7.90 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.68 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 224。
B.7−アミノ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
一酸化炭素雰囲気(100psi)下、オートクレーブにてエタノール(200mL)中、6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2−アミン(20g、69.4mmol、Aldrich、Reichardt、C.により販売;Scheibelein, W. Tetrahedron Lett. 1977, 18, 2087-2090)の溶液に、トリエチルアミン(19.33mL、139mmol)を加えた。次に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(5.07g、6.94mmol)を加え、この反応混合物を100℃に加熱し、5時間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、これをエタノール(500mL)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて残渣を得、これを、メタノール:ジクロロメタン(1:9)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、7−アミノ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(10g、43.8mmol、収率63%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.36 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.89 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.29 (s, 2 H), 8.09 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.60 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.12 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 218。
C.7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
0℃で、アセトニトリル(150mL)中、7−アミノ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(7.5g、28.3mmol)の溶液に、塩化銅(II)(5.71g、42.5mmol)を加えた。次に、亜硝酸イソアミル(5.72mL、42.5mmol)を加え、得られた反応混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を水(100mL)で急冷し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、減圧下で蒸発させて不純な材料を得、これを、酢酸エチル:石油エーテル(1:1)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(1.2g、4.85mmol、収率17%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.47 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.41-4.61 (m, 2 H), 7.58 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.25 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.88 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.66 (d, J = 2 Hz, 1 H); 1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.38 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.43 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.86 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.77 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.17 (s, 1H), 9.48 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 237。
別法としての製法
7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(市販もされている)
室温で、7−アミノ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(2g、8.77mmol)に亜硝酸ナトリウム(1.210g、17.53mmol)を加えた。次に、濃硫酸(4.77mL、88mmol)を滴下し、この反応混合物を16時間撹拌した。 完了時に、この反応混合物を氷水(50mL)で希釈し、10分間撹拌した。沈澱を濾過し、ペンタン(10mL)およびジエチルエーテル(10mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、7−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(1.8g、収率63%)を灰白色固体として得た(1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.22-1.52 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.37 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.44-6.79 (m, 1 H), 7.86-8.17 (m, 1 H), 8.52-8.76 (m, 1 H), 8.92-9.09 (m, 1 H), 12.39-12.71 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 219)。0℃で、1,4−ジオキサン(18mL)中、7−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(1.8g、6.67mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.3mL、13.33mmol)を加えた。次に、オキシ塩化リン(2.48mL、26.7mmol)を加え、得られた反応混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を氷冷水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて不純な材料を得、これを、酢酸エチル:石油エーテル(2:3)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(900 mg、3.66mmol、収率55%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.37-1.52 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.48-4.59 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.58 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.26 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.88 (d,
J = 2 Hz, 1 H), 9.66 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 237。
D.7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
窒素下、室温で、トルエン(30mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(3g、12.27mmol、合成用としてFCH Group Reagentsから入手可能)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.504g、1.227mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2.247g、2.453mmol)、および2M炭酸ナトリウム(15.33mL、30.7mmol)の溶液に、シクロプロピルボロン酸(3.16g、36.8mmol)を加え、この反応混合物をアルゴンで10分間パージした。得られた反応混合物を110℃に加熱し、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を冷却し、セライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残渣を、酢酸エチル:石油エーテル(1:1)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(700 mg、2.58mmol、収率21%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.12-1.23 (m, 2 H), 1.43-1.53 (m, 5 H), 2.25-2.36 (m, 1 H), 4.48 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.46 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.11 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.56 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 243。
別法
7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、テトラヒドロフラン(4.25mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.1005g、0.425mmol、合成用としてFCH Group Reagentsにより販売)に、塩化銅(I)(4.04mg、0.021mmol)、次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物(3.47mg、4.25μmol)を加え、この反応混合物を窒素でパージした。次に、臭化シクロプロピル亜鉛(II)(1.529mL、0.765mmol)を加え、この反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、この反応混合物を濃縮した。残渣を、メタノール:ジクロロメタン(0:1から1:9へ)、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、次いで、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより再精製し、少量の出発塩化物を含有する7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0662g、0.238mmol、収率56.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.12-1.22 (m, 4 H), 3.37 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.34-2.44 (m, 1 H), 4.40 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.69 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.51 (d, J = 9 Hz, 1 H), 9.00 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 243。
E.7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸ナトリウム
室温で、テトラヒドロフラン(7mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(700mg、2.58mmol)の溶液に、2M水酸化ナトリウム(1.5mL、3.10mmol)の溶液を加えた。得られた反応混合物を16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を減圧下で蒸発させ、トルエン(3×20mL)を加え、蒸留して水を除去し、最終的に7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸ナトリウム(500mg、1.93mmol、収率75%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.11 (m, 4 H), 2.22-2.35 (m, 1 H), 7.50 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.59 (s, 1 H), 9.36 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 213。
別法
F.7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシラート
テトラヒドロフラン(30mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(7.1g、29.3mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(17.58mL、35.2mmol)を加え、この反応混合物を27℃で15時間撹拌した。次に、この反応混合物を濃縮し、希塩酸で酸性化し、沈澱固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて粗固体を得た。この材料をn−ペンタン(500mL)およびジエチルエーテル(500mL)で洗浄し、次いで、乾燥させ、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(5.33g、23.89mmol、収率82%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04-1.16 (m, 4 H), 2.22-2.35 (m, 1 H), 7.50 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.59 (s, 1 H), 9.36 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 213。
別法
A’.(2−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール
窒素下、テトラヒドロフラン(100mL)中、2−アミノ−6−クロロニコチン酸(3.47g、20.11mmol)に約13分かけて、1Mボラン・テトラヒドロフラン複合体(62mL、62.0mmol)を加え、この反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、氷浴を外した。この反応混合物を19時間撹拌し、次いで、メタノールで急冷し、濃縮した。この反応混合物をメタノールに取り、濃縮し(2×)、次いで、ジクロロメタンおよびメタノールに溶解させ、10%水酸化アンモニウムを含有するメタノール:ジクロロメタン(0:1から1:16へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(2−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール(1.632g、10.29mmol、51%)をクリーム色の固体としてえた。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.28 (d, J = 6 Hz, 1 H), 5.19 (t, J = 6 Hz, 2 H), 6.13 (br s, 2 H), 6.53 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.38 (d, J = 8 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 159。
別法
(2−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール
窒素下、テトラヒドロフラン(500mL)中、2−アミノ−6−クロロニコチン酸(15.00g、87mmol)に、水素化リチウムアルミニウム(テトラヒドロフラン中1M)(130mL、130mmol)を150分かけて加え、次いで、この反応混合物を18時間撹拌した。この反応物を硫酸ナトリウム十水和物、次いで、メタノールで急冷し、その後、この反応混合物を濃縮した。残渣をジクロロメタンおよびメタノールに溶解させ、10%水酸化アンモニウムを含有するメタノール:ジクロロメタン(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(2−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール(12.46g、79mmol、90%)を黄色固体として得た。
B’.2−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド
ジクロロメタン(100mL)中、(2−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)メタノール(1.632g、10.29mmol)に、二酸化マンガン(活性化、<10ミクロン)(4.473g、51.5mmol)を加え、この反応混合物を音波処理下で1時間、次いで、音波処理無しで62時間撹拌した。次に、この反応混合物にセライト(登録商標)を加え、それを濾過した。濾過ケーキをジクロロメタンで数回すすぎ、合わせた有機層を濃縮し、2−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド(1.50g、9.58mmol、93%)を黄色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 6.77 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.90 (br s, 2 H), 8.04 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.83 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 157。
別法
2−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド
窒素下、室温で、ジクロロメタン(8.65ml)中、ジエチルシラン(1.009ml、7.79mmol)に、クロロビス(シクロオクテン)イリジウム(I)二量体(0.116g、0.130mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、2−アミノ−6−クロロニコチン酸エチル(0.5208g、2.60mmol)を加え、この反応混合物を4時間撹拌した。次に、この反応混合物を1.0N塩酸およびメタノールで急冷し、20分間撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで中和し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、メタノール:ジクロロメタン(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(0:1から3:7へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、2−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド(0.2754g、1.671mmol、収率64.4%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 6.76 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.90 (br s, 2 H), 8.03 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.82 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 157。
C.7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
エタノール(100mL)中、2−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド(1.50g、9.58mmol、Aldrichにより販売)に、L−プロリン(0.667g、5.79mmol)を加えた。次に、プロピオール酸エチル(1.17mL、11.54mmol)を加え、この反応混合物を窒素下、80℃で42時間加熱した。次に、付加的プロピオール酸エチル(0.20mL、1.973mmol)を加え、この反応混合物を5時間撹拌し、その後濃縮した。メタノールを加え、この混合物を再濃縮し、メタノール(15mL)で摩砕し、濾過し、メタノール(5mL)ですすぎ、風乾し、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(1.329g、5.62mmol、59%)を黄褐色粉末として得、これを次の工程に送った。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.38 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.42 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.86 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.77 (d, J = 9 Hz, 1 H), 9.18 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.48 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 237。
別法
7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、エタノール(12.68ml)中、2−アミノ−6−クロロニコチンアルデヒド(0.2481g、1.585mmol)に、3,3−ジエトキシプロパン酸エチル(0.771ml、3.96mmol)を加えた。次に、パラ−トルエンスルホン酸(0.014g、0.079mmol)を加え、この反応混合物を28時間、還流下で加熱した。次に、水(3.17ml)を加え、この反応混合物を80℃で82時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、残渣を、メタノール:ジクロロメタン(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.1472g、0.641mmol、収率40.4%)を得た。収率はより高かったが、移している間にこぼれた(1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.33 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.34 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.64 (dd, J = 10, 2 Hz, 1 H), 8.07 (d, J = 10 Hz, 1 H), 8.66 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.97 (d, J = 2 Hz, 1 H), 12.53 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 219)。室温で、トルエン(6.01ml)中、7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.1311g、0.601mmol)にオキシ塩化リン(0.112ml、1.202mmol)を加え、この反応混合物を110℃で加熱し、3時間撹拌した。次に、この反応混合物を0℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウムで急冷し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、メタノール:ジクロロメタン(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.1141g、0.458mmol、収率76%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.38 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.42 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.86 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.77 (
d, J = 9 Hz, 1 H), 9.18 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.48 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 237。
別法
A”.2−アミノ−5−ブロモニコチンアルデヒド
ジエチルエーテル(15mL)中、2−アミノニコチンアルデヒド(500mg、4.09mmol)の撹拌溶液に、臭素(0.30mL、5.82mmol)を滴下した。この混合物を30分間撹拌した。琥珀色の固体を真空濾過により回収し、次いで、酢酸エチルと1N水酸化ナトリウム水溶液とで分液した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料を真空中に置き、2−アミノ−5−ブロモニコチンアルデヒド(637mg、3.17mmol、収率77%)を暗黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 7.69 (br s, 2 H), 8.23 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.30 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.81 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 201。
B”.6−ブロモ−2−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン
エタノール(20mL)中、2−アミノ−5−ブロモニコチンアルデヒド(634mg、3.15mmol、Combi−Blocksにより販売)および1−シクロプロピルエタン−オン(0.3mL、3.23mmol)の撹拌溶液に、6M水酸化ナトリウム水溶液(0.50mL、3.00mmol)を加えた。この混合物を加熱還流し、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残った材料を水で摩砕した。得られた固体を真空濾過により回収し、水で洗浄し、一晩真空で乾燥させ、6−ブロモ−2−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン(631mg、2.53mmol、収率80%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.08-1.16 (m, 4 H), 2.30-2.38 (m, 1 H), 7.62 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.27 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.71 (d, J = 3 Hz, 1 H), 9.00 (d, J = 3 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 249。
D.7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
エタノール(5mL)中、6−ブロモ−2−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン(100mg、0.401mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン付加物(50mg、0.061mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL、2.004mmol)の撹拌混合物を窒素で約3分間パージし、次いで、一酸化炭素で約5分間パージした。この混合物を一酸化炭素バルーン下で撹拌し、80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、この混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、エタノールですすいだ。濾液を減圧下で蒸発乾固させ、残った暗色の材料を最少量のジクロロメタンに溶解させ、プレパックシリカカートリッジにロードし、酢酸エチル:エタノール(3:1):ヘキサン(1:19から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(74mg、0.305mmol、収率76%)をベージュ色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.12-1.22 (m, 4 H), 3.37 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.34-2.42 (m, 1 H), 4.40 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.68 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.51 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.99 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 243。
中間体5
7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(6.46mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4588g、1.939mmol、中間体4C)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.35mL、7.75mmol)を加えた。次に、塩酸アゼチジン(0.544g、5.82mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で1時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4469g、1.650mmol、収率85%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.34 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.39 (p, J = 7 Hz, 2 H), 4.18 (t, J = 7 Hz, 4 H), 4.34 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.81 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.17 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.65 (s, 1 H), 9.12 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 258。
B.7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(6.95mL)および水(1.737mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4469g、1.737mmol)に、水酸化リチウム(0.125g、5.21mmol)を加え、この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。この反応混合物を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(1:9から4:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.4216g、1.696mmol、収率98%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.37 (p, J = 7 Hz, 2 H), 4.11 (t, J = 7 Hz, 4 H), 6.69 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.03 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.37 (s, 1 H), 9.13 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 230。
中間体6
7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(5.91mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4194g、1.772mmol、中間体4C)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.23mL、7.09mmol)を加えた。次に、塩酸3−フルオロアゼチジン(0.593g、5.32mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で1時間加熱した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4561g、1.574mmol、収率89%))を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.25 (br dd, J = 24, 11 Hz, 2 H), 4.35 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.46-4.60 (m, 2 H), 5.46-5.68 (m, 1 H), 6.91 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.25 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.71 (s, 1 H), 9.16 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) +H = 276。
B.7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(6.6mL)および水(1.7mL)中、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4561g、1.657mmol)に、水酸化リチウム(0.119g、4.97mmol)を加え、この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.4332g、1.619mmol、収率98%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.17 (br dd, J = 24, 10 Hz, 2 H), 4.38-4.54 (m, 2 H), 5.44-5.66 (m, 1 H), 6.79 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.11 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.44 (s, 1 H), 9.18 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 248。
中間体7
7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(4.72mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.3352g、1.416mmol、中間体4C)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.987mL、5.67mmol)を加えた。次に、塩酸2−メチルアゼチジン(0.457g、4.25mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で1時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:19へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.3815g、1.336mmol、収率94%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.34 (t, J = 7 Hz, 3 H), 1.53 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.94-2.06 (m, 1 H), 2.46-2.60 (m, 1 H), 4.03 (q, J = 7 Hz, 1 H), 4.14 (q, J = 6 Hz, 1 H), 4.34 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.58 (h, J = 6 Hz, 1 H), 6.81 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.16 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.65 (s, 1 H), 9.12 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 272。
B.7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(5.6mL)および水(1.4mL)中、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.3815g、1.406mmol)に、水酸化リチウム(0.101g、4.22mmol)を加え、この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.3698g、1.404mmol、収率100%)を加えた。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.94-2.06 (m, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 3.94 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.06 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.50 (h, J = 6 Hz, 1 H), 6.69 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.03 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.39 (s, 1 H), 9.15 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 244。
中間体8
7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(6.51mL)中、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4622g、1.953mmol、中間体1F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.361mL、7.81mmol)を加えた。次に、塩酸2−メチルアゼチジン(0.420g、3.91mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて4時間100℃で加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(1:4から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.2731g、0.956mmol、収率49.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 2.04 (p, J = 8 Hz, 1 H), 2.50 (p, J = 8 Hz, 1 H), 3.90 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.06 (q, J = 5 Hz, 1 H), 4.35 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.48 (h, J = 7 Hz, 1 H), 6.53 (s, 1 H), 8.83 (s, 1 H), 9.15 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 272。
B.7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(4.0mL)および水(1.0mL)中、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.2731g、1.007mmol)に加え、水酸化リチウム(0.072g、3.02mmol)を加え、この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.2551g、0.969mmol、収率96%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.49 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.96-2.06 (m, 1 H), 2.36-2.48 (m, 1 H), 3.80 (q, J = 8 Hz, 1 H), 3.98 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.36 (h, J = 7 Hz, 1 H), 6.51 (s, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 8.97 (s, 1 H), 9.25 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 244。
中間体9
7−(シクロプロピルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−(シクロプロピルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(5.94mL)中、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4220g、1.783mmol、中間体1F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.2mL、7.13mmol)を加えた。次に、シクロプロパンアミン(0.37mL、5.35mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で9時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(1:4から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(シクロプロピルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0896g、0.331mmol、収率18.6%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.53 (s, 2 H), 0.81 (d, J = 7 Hz, 2 H), 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.52-2.64 (m, 1 H), 4.36 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.86 (s, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 8.81 (s, 1 H), 9.09 (s, 1 H), 9.18 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 258。
B.7−(シクロプロピルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(1.4mL)および水(0.35mL)中、7−(シクロプロピルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0896g、0.348mmol)に水酸化リチウム(0.025g、1.045mmol)を加え、この反応混合物を60℃で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、7−(シクロプロピルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0914g、0.341mmol、収率98%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.49 (s, 2 H), 0.76 (d, J = 6 Hz, 2 H), 3.15 (s, 1 H), 6.82 (s, 1 H), 7.06 (s, 1 H), 8.48 (s, 1 H), 8.89 (s, 1 H), 9.24 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 230。
中間体10
(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール塩酸塩
A.((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチル
塩化セリウム(III)七水和物(10.06g、27.0mmol)を高真空下、140℃で17時間乾燥させ、次いで、真空下で維持しつつ室温に冷却した。固体を窒素雰囲気下に置き、0℃に冷却し、テトラヒドロフラン(60mL)を加えた。氷浴を外し、スラリーを1時間撹拌し、次いで、−78℃に冷却した。ジエチルエーテル中メチルリチウムの1.6M溶液(16.9mL、27.0mmol)を、温度を−70℃より低く維持する速度で加えた。90分後、テトラヒドロフラン(15mL)中、(3−オキソシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチル(2.50g、13.5mmol)を、温度を−70℃より低く維持する速度で加えた。3時間後、この混合物を室温までゆっくり温めた。一晩撹拌後、この混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)および水(100mL)に注ぎ、10分撹拌し、濾過した。濾液を酢酸エチルで抽出し(2×)、合わせた有機液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(1:4から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(シス)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.05g、5.22mmol、39%)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.37 (s, 3 H), 1.44 (s, 9 H), 1.98 (td, J = 9, 3 Hz, 2 H), 2.46-2.54 (m, 2 H), 3.72 (p, J = 8 Hz, 1 H), 4.68 (br s, 1 H)。
B.(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール塩酸塩
室温で、メタノール(18.4mL)中、(シス)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.04g、5.17mmol)に、ジオキサン中4Nの塩酸(5.8mL、23.3mmol)を加えた。この混合物を一晩撹拌し、ジオキサン中4Nの塩酸(1.30mL、5.17mmol)をさらに加え、3時間後、溶媒を真空で除去した。得られた残渣を、ジオキサンおよびジエチルエーテルの両方を用いて再溶解させ、濃縮し、(シス)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール塩酸塩(786mg、5.14mmol、99%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.14-1.24 (m, 3 H), 1.88 (t, J = 10 Hz, 2 H), 2.10-2.20 (m, 2 H), 3.42-3.55 (m, 1 H), 4.85 (s, 1 H)。
中間体11
(1r,3r)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール
A.メチレンシクロブタンカルボン酸
27℃で、エタノール(150mL)と水(150mL)の混合物中、3−メチレンシクロブタンカルボニトリル(25g、268mmol)の溶液に、水酸化カリウム(61g、1087mmol)を加えた。この反応混合物を80℃で16時間加熱した。完了時に、この反応混合物を減圧下で濃縮し、エタノールを除去した。残渣に氷水(250mL)を加え、この混合物を濃塩酸(pH=約1)(250mL)で酸性化し、酢酸エチル(500mL、2×)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、3−メチレンシクロブタンカルボン酸(30g、252mmol、収率94%)を無色の液体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.82 (d, J = 8 Hz, 4 H), 3.04 (p, J = 8 Hz, 1 H), 4.76 (p, J = 2 Hz, 2 H), 12.20 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 113。
B.(3−メチレンシクロブチル)カルバミン酸ベンジル
27℃で、アセトニトリル(4.5mL)と1,4−ジオキサン(1.5mL)の混合物中、3−メチレンシクロブタンカルボン酸(0.5g、4.46mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.932mL、6.69mmol)を加えた。次に、ジフェニルリン酸アジド(1.227mL、5.35mmol)を加え、この反応混合物を75℃で1時間加熱した。次に、ベンジルアルコール(5mL、48.1mmol)を同じ温度で加えた。得られた反応混合物を100℃で16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を減圧下で濃縮し、不純な材料を得た。この材料を、酢酸エチル:石油エーテル(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、(3−メチレンシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(650mg、2.96mmol、収率66.3%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.49-2.65 (m, 2 H), 3.01-3.05 (m, 2 H), 4.16-4.33 (m, 1 H), 4.80-4.89 (m, 2 H), 4.95-5.02 (m, 1 H), 5.10 (s, 2 H), 7.29-7.45 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 218。
C.1−オキサスピロ[2.3]ヘキサン−5−イルカルバミン酸ベンジル
0℃で、ジクロロメタン(28mL)中、(3−メチレンシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(2.8g、10.61mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸(2.381g、13.8mmol)を少量ずつ加えた。この反応混合物を27℃に温め、3時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(25mL)で塩基性化し、ジクロロメタン(50mL、2×)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、1−オキサスピロ[2.3]ヘキサン−5−イルカルバミン酸ベンジル(2.5g、7.81mmol、収率73%)を無色のガムとして得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.34-2.49 (m, 2 H), 2.73 (br d, J = 17 Hz, 4 H), 4.06-4.37 (m, 1 H), 5.10 (br s, 3 H), 7.24-7.43 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 234。
D.(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル
0℃で、テトラヒドロフラン(140mL)中、1−オキサスピロ[2.3]ヘキサン−5−イルカルバミン酸ベンジル(2.8g、12mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(1.0M)中、水素化トリエチルホウ素リチウム(15.6mL、15.6mmol)を加えた。この反応混合物温度を27℃に温め、1時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を水(500mL)で急冷し、酢酸エチル(300mL、2×)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して不純な材料を得た。この材料を、酢酸エチル:石油エーテル(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(2.5g、9.97mmol、収率83%、異性体の混合物)を無色のガムとして得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.38 (d, J = 10 Hz, 3 H), 2.00 (m, 2 H), 2.44-2.59 (m, 2 H), 3.72-3.81 (m, 1 H), 4.25-4.34 (m, 1 H), 4.80-5.01 (m, 1 H), 5.08 (s, 2 H), 7.29-7.51 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 236。
E.((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジルおよび((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル
(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(2.5g、異性体の混合物)を、メタノール:二酸化炭素(1:1)で溶出するLux Cellulose−2カラムでのキラル超臨界流体クロマトグラフィーにより精製し、((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(1g、4.13mmol、収率39%)を灰白色固体として、および((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(1g、4.16mmol、収率39%)をガムとして得た。
((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.21 (s, 3 H), 1.88-1.98 (m, 2 H), 2.20-2.28 (m, 2 H), 3.48-3.62 (m, 1 H), 5.01 (s, 2 H), 7.28-7.40 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 236。
((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.23 (s, 3 H), 1.82-1.96 (m, 2 H), 2.16-2.27 (m, 2 H), 3.94-4.11 (m, 1 H), 4.77 (s, 1 H), 4.99 (s, 2 H), 7.26-7.40 (m, 5 H), 7.49 (br d, J = 7 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 236。
F.(1r,3r)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール
室温で、エタノール(20mL)中、((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(1g、4.16mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(0.442g、0.416mmol)を加え、水素雰囲気下(バルーン圧)で5時間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濾液を減圧下で蒸発させ、(1r,3r)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール(330mg、3.23mmol、収率78%)を無色の液体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.23 (s, 3 H), 1.52-1.64 (m, 2 H), 2.07-2.21 (m, 2 H), 3.38-3.47 (m, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 102。
G.(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール
室温で、エタノール(20mL)中、((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(1g、4.13mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(0.439g、0.413mmol)を加え、水素雰囲気下(バルーン圧)で5時間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濾液を減圧下で蒸発させ、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール(350mg、3.45mmol、収率84%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.16 (s, 3 H), 1.64-1.72 (m, 2 H), 2.12-2.24 (m, 2 H), 2.78-2.90 (m, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 102。
中間体12
7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(5.86mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4158g、1.757mmol、中間体4C)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.224mL、7.03mmol)を加えた。次に、2,2−ジフルオロエタンアミン(0.427g、5.27mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で3時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へで溶出する)RP HPLCにより精製し、7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4796g、1.620mmol、収率92%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 3.84-3.98 (m, 2 H), 4.36 (q, J = 7 Hz, 2 H), 6.24 (t, J = 56 Hz, 1 H), 7.00 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.14 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.18 (br s, 1 H), 8.66 (s, 1 H), 9.14 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 282。
B.((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(6.8mL)および水(1.7mL)中、7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4796g、1.705mmol)に、水酸化リチウム(0.123g、5.12mmol)を加え、この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.4567g、1.668mmol、収率98%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 3.71 (t, J = 16 Hz, 2 H), 6.53 (t, J = 57 Hz, 1 H), 6.57 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.54 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 8.91 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 254。
中間体13
7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
A.7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(5.73mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4071g、1.720mmol、中間体4C)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.199mL、6.88mmol)を得た。次に、2,2,2−トリフルオロエタンアミン(0.511g、5.16mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で5時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(2:3から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.1719g、0.546mmol、収率31.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.36 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.36 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.36-4.46 (m, 2 H), 7.04 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.20 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.34 (br s, 1 H), 8.70 (s, 1 H), 9.16 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 300。
B.7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩
室温で、メタノール(2.3mL)および水(0.57mL)中、7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.1719g、0.574mmol)に、水酸化リチウム(0.041g、1.723mmol)を加え、この反応混合物を60℃で6時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.2390g、0.816mmol、収率142%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.35 (p, J = 7 Hz, 2 H), 6.90 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.83 (br s, 1 H), 8.02 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 9.12 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 272。
中間体14
(S)−2−メチルアゼチジン塩酸塩
A.(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボン酸
0℃で、1,4−ジオキサン(49.5mL)および水(49.5mL)中、(R)−アゼチジン−2−カルボン酸(5.00g、49.5mmol)に、1,4−ジオキサン(49.5mL)中、二炭酸ジ−tert−ブチル(11.33g、51.9mmol)を加え、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテルを加え、10%クエン酸を加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボン酸(7.87g、37.2mmol、収率75%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.34 (s, 9 H), 1.96-2.06 (m, 1 H), 2.42-2.52 (m, 1 H), 3.66-3.80 (m, 1 H), 3.83 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.42 (dd, J = 9, 5 Hz, 1 H), 12.72 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 200。
B.2−(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル
0℃で、テトラヒドロフラン中、2.0M水素化ホウ素リチウム(39.1mL、78mmol)に、塩化トリメチルシリル(13.52mL、156mmol)をゆっくり加え、この反応混合物を室温で30分間撹拌した。0℃に冷却した後、テトラヒドロフラン(78mL)中、(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボン酸(7.87g、39.1mmol)を滴下し、この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物をメタノール、次いで、水で急冷し、その後、濃縮した。この反応混合物を酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2−(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル(1.44g、7.31mmol、収率18.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (s, 9 H), 1.96-2.06 (m, 1 H), 2.06-2.18 (m, 1 H), 3.44-3.52 (m, 1 H), 3.54-3.74 (m, 3 H), 4.06-4.16 (m, 1 H), 4.72 (t, J = 6 Hz, 1 H)。
C.2−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル
0℃で、ジクロロメタン(15.4mL)中、2−(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル(1.44g、7.69mmol)に、トリエチルアミン(1.286mL、9.23mmol)、次いで、塩化メタンスルホニル(0.595mL、7.69mmol)を滴下し、この反応物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで処理し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(2:3)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル(1.95g、6.98mmol、収率91%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.37 (s, 9 H), 2.00-2.10 (m, 1 H), 2.20-2.32 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 3.60-3.76 (m, 2 H), 4.22-4.30 (m, 1 H), 4.36-4.44 (m, 2 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 266。
D.2−メチルアゼチジン−1−カルボン酸(S)−tert−ブチル
窒素下、0℃で、テトラヒドロフラン(7.35mL)中、2−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル(1.95g、7.35mmol)に、テトラヒドロフラン(1.0M)中、水素化トリエチルホウ素リチウム(29.4mL、29.4mmol)を加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、この反応混合物を0℃にて水で急冷し、酢酸エチルで抽出し、10%クエン酸で洗浄し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(1:4)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2−メチルアゼチジン−1−カルボン酸(S)−tert−ブチル(0.9826g、5.45mmol、収率74.2%)を得た。生成物は揮発性であるので注意を払うべきである。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.27 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.35 (s, 9 H), 1.66-1.80 (m, 1 H), 2.18-2.34 (m, 1 H), 3.64-3.80 (m, 2 H), 4.14-4.26 (m, 1 H)。
E.(S)−2−メチルアゼチジン塩酸塩
室温で、2−メチルアゼチジン−1−カルボン酸(S)−tert−ブチル(0.9826g、5.74mmol)に、ジエチルエーテル中、2.0M塩酸(11.48mL、22.95mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、分解生成物が混入した(S)−2−メチルアゼチジン塩酸塩(0.6389g、2.67mmol、収率46.6%)を得た。この生成物は低分子量であり、揮発性である可能性があり、それ以上精製せずに次に送った。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.41 (d, J = 7 Hz, 3 H), 2.04-2.16 (m, 1 H), 2.36-2.48 (m, 1 H), 3.71 (dt, J = 10, 6 Hz, 1 H), 3.81 (q, J = 9 Hz, 1 H), 4.41 (h, J = 7 Hz, 1 H), 8.70 (br s, 2 H)。
別法
A.ジメタンスルホン酸(R)−ブタン−1,3−ジイル
0℃で、ジクロロメタン(111mL)中、(R)−ブタン−1,3−ジオール(5.00g、55.5mmol)に、トリエチルアミン(23.20mL、166mmol)を加え、次に、塩化メタンスルホニル(10.31mL、133mmol)を滴下し、この反応混合物を室温で5時間撹拌した。この反応混合物を飽和塩化アンモニウムで処理し、ジクロロメタンで抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(2:3から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、ジメタンスルホン酸(R)−ブタン−1,3−ジイルを得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.38 (d, J = 6 Hz, 3 H), 2.03 (q, J = 6 Hz, 2 H), 3.18 (s, 6 H), 4.27 (t, J = 7 Hz, 2 H), 4.81 (h, J = 7 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-CH3SO3 = 151。
B.(S)−1−ベンジル−2−メチルアゼチジン
窒素下、ベンジルアミン(34.1mL、312mmol)に、ジメタンスルホン酸(R)−ブタン−1,3−ジイル(12.8g、52.0mmol)を加え、この反応混合物を50℃で16時間撹拌し、冷却後、この反応混合物にヘキサン:メチルtert−ブチルエーテル(1:1)を加えた。得られた沈澱を濾過により除去し、有機液を濃縮した。残渣を、1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール:酢酸エチル(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−1−ベンジル−2−メチルアゼチジン(3.52g、20.74mmol、収率39.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.98 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.64 (p, J = 9 Hz, 1 H), 1.99 (q, J = 9 Hz, 1 H), 2.69 (q, J = 8 Hz, 1 H), 3.08-3.22 (m, 2 H), 3.50 (ABq, JAB = 13 Hz, ΔνAB = 9 Hz, 2 H), 7.16-7.32 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 162。
C.(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸(2S)−1−ベンジル−2−メチルアゼチジン−1−イウム
エタノール(18.19mL)中、(1R)−10−カンファースルホン酸(5.07g、21.83mmol)に、エタノール(18.19mL)中、(S)−1−ベンジル−2−メチルアゼチジン(3.52g、21.83mmol)を加え、この反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣をメチルtert−ブチルエーテル(84mL)に懸濁させ、固体を濾取した。この固体をジクロロメタン(7mL)に溶解させ、酢酸エチル(11mL)を加え、30分間撹拌し、次いで、濾過し、乾燥させ、(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸(2S)−1−ベンジル−2−メチルアゼチジン−1−イウム(6.50g、15.69mmol、収率71.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.73 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.20 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.20-1.32 (m, 2 H), 1.78 (d, J = 18 Hz, 1 H), 1.60-1.88 (m, 1 H), 1.88-1.94 (m, 1 H), 2.02-2.14 (m, 1 H), 2.18-2.28 (m, 1 H), 2.362.46 (m, 1 H), 2.60 (ABq, JAB = 15 Hz, ΔνAB = 200 Hz, 2 H), 2.62-2.76 (m, 1 H), 3.72-3.86 (m, 1 H), 3.90-4.06 (m, 1 H), 4.28-4.42 (m, 2 H), 4.44-4.56 (m, 1 H), 7.38-7.50 (m, 5 H), 9.70 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M-H = 162。
D.(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸(S)−2−メチルアゼチジン−1−イウム
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(55mL)およびテトラヒドロフラン(55mL)中、(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸(2S)−1−ベンジル−2−メチルアゼチジン−1−イウム(6.50g、16.52mmol)に、水酸化パラジウム炭素(1.160g、1.652mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、バイアルを繰り返し排気して水素でパージし、次いで、60℃で6日間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して水素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸(S)−2−メチルアゼチジン−1−イウム(5.01g、15.69mmol、収率95%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.86 (s, 3 H), 1.13 (s, 3 H), 1.36-1.46 (m, 1 H), 1.54 (d, J = 7 Hz, 3 H), 1.56-1.66 (m, 1 H), 1.89 (d, J = 18 Hz, 1 H), 1.98-2.10 (m, 2 H), 2.22-2.38 (m, 2 H), 2.56-2.74 (m, 2 H), 2.77 (d, J = 15 Hz, 1 H), 3.31 (d, J = 15 Hz, 1 H), 3.84-3.94 (m, 1 H), 4.02 (q, J = 10 Hz, 1 H), 4.59 (h, J = 8 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) 2M+H = 143。
中間体15
(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム
A.7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(S)−エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(5.72mL)中、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.4061g、1.716mmol、中間体1F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.196mL、6.86mmol)を加えた。次に、(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸(S)−2−メチルアゼチジン−1−イウム(1.041g、3.43mmol、中間体14D 別法)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で6時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(1:4から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(S)−エチル(0.2439g、0.854mmol、収率49.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 2.04 (p, J = 8 Hz, 1 H), 2.50 (p, J = 8 Hz, 1 H), 3.90 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.07 (q, J = 5 Hz, 1 H), 4.36 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.48 (h, J = 7 Hz, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 8.83 (s, 1 H), 9.15 (s, 1 H), 9.18 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 272。
B.(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム
室温で、メタノール(3.60mL)および水(0.89mL)中、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(S)−エチル(0.2439g、0.899mmol)に、水酸化リチウム(0.065g、2.70mmol)を加え、この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.2308g、0.880mmol、収率98%)を加えた。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.50 (d, J = 6 Hz, 3 H), 2.03 (p, J = 9 Hz, 1 H), 2.36-2.48 (m, 1 H), 3.80 (q, J = 8 Hz, 1 H), 3.99 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.36 (h, J = 7 Hz, 1 H), 6.52 (s, 1 H), 8.52 (s, 1 H), 8.97 (s, 1 H), 9.26 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 244。
中間体16
1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン
A.(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)カルバミン酸ベンジル
室温で、1,4−ジオキサン(10.9mL)中、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸(0.2273g、2.183mmol)に、ピペリジン−4−イルカルバミン酸ベンジル(0.512g、2.183mmol)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.144mL、6.55mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.830g、2.183mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出し(3×)、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。この反応混合物を、酢酸エチル:ヘキサン(1:1から0:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)カルバミン酸ベンジル(0.3151g、0.934mmol、収率42.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.28 (s, 6 H), 1.28-1.36 (m, 2 H), 1.74 (d, J = 12 Hz, 2 H), 2.60-3.24 (m, 2 H), 3.48-3.62 (m, 1 H), 4.10-4.70 (m, 2 H), 5.00 (s, 2 H), 5.33 (s, 1 H), 7.26-7.40 (m, 6 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 321。
B.1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(3.3mL)中、(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)カルバミン酸ベンジル(0.3151g、0.984mmol)に、パラジウム炭素(0.105g、0.098mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、16時間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(0.1752g、0.894mmol、収率91%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.00-1.18 (m, 2 H), 1.29 (s, 6 H), 1.54 (br s, 2 H), 1.67 (d, J = 12 Hz, 2 H), 2.76 (p, J = 5 Hz, 1 H), 2.54-3.18 (m, 2 H), 4.02-4.72 (m, 2 H), 5.28 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 187。
中間体17
2−(3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール
A.3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブタノール
臭化メチルマグネシウム(7.63mLの3.0Mジエチルエーテル溶液)を含有するジエチルエーテル溶液(30mL)に、3−ヒドロキシシクロブタンカルボン酸エチル(2.05g、6.94mmol)を含有するジエチルエーテル溶液(5mL)を滴下した。2時間後、この反応物を3M塩酸水溶液で注意深く急冷した。硫酸マグネシウムをガスの発生が収まるまで加えた。この溶液を濾過し、溶媒を真空で蒸発させて粘稠な油状物を得、これを、酢酸エチル:ヘキサン(1:1から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブタノール(419mg、3.22mmol、46%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.13 (s, 6 H), 1.74-1.86 (m, 4 H), 2.23-2.39 (m, 2 H), 2.66 (br s, 1 H), 4.03-4.09 (m, 1 H)。
B.4−メチルベンゼンスルホン酸3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル
0℃に冷却した3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブタノール(415mg、3.19mmol)を含有するピリジン溶液(15mL)に、塩化p−トルエンスルホニル(638mg、3.35mmol)を加えた。この反応物を一晩。室温までゆっくり温め、有機液をジエチルエーテルに取った。この溶液を水、飽和重炭酸ナトリウムおよび飽和重硫酸ナトリウムで洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を真空で除去し、4−メチルベンゼンスルホン酸3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル(792mg、2.79mmol、収率87%)を粘稠な油状物として得、これを粗物質で取得した。1H NMR (CDCl3) δ 1.08 (s, 6 H), 1.71-1.88 (m, 1 H), 1.98-2.11 (m, 2 H), 2.12-2.23 (m, 2 H), 2.45 (s, 3 H), 4.65 (quin, J = 8 Hz, 1 H), 7.33 (d, J = 8 Hz, 2 H), 7.78 (d, J = 8 Hz, 2 H)。
C.2−(3−アジドシクロブチル)プロパン−2−オール
4−メチルベンゼンスルホン酸3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル(2.50g、8.79mmol)およびアジ化ナトリウム(686mg、10.6mmol)のDMF溶液(40mL)を一晩90℃に加熱した。冷却時、有機液をジエチルエーテルに取り、水(2×)および飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を注意深く真空で除去し、2−(3−アジドシクロブチル)プロパン−2−オール(1.19g、7.67mmol、収率87%)を油状物として得、これを粗物質で取得した。1H NMR (CDCl3) δ 1.14 (s, 6 H), 2.03-2.16 (m, 2 H), 2.26-2.34 (m, 2 H), 2.35-2.44 (m, 1 H), 3.87-4.01 (m, 1 H)。
D.2−(3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール
10%パラジウム炭素(809mg、ウエットデグサ)を含有するエタノール溶液(25mL)に、2−(3−アジドシクロブチル)プロパン−2−オール(1.18g、7.60mmol)のエタノール溶液(5mL)を加えた。次に、このフラスコを真空下で排気し、バルーンを介して水素を再充填した。このプロセスをさらに2回繰り返し、次いで、この反応物を1気圧の水素下で一晩撹拌した。触媒を真空濾過下でセライト(登録商標)を通して除去した。セライト(登録商標)をジクロロメタンですすぎ、溶媒を真空で除去し、2−(3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール(920mg、5.55mmol、収率73%)を油状物として得た。1H NMR (CDCl3) δ 1.12 (s, 6 H), 1.66-1.77 (m, 2 H), 2.16-2.28 (m, 2 H), 2.27-2.42 (m, 1 H), 3.40-3.52 (m, 1 H)。
中間体18
6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
A.6−ブロモ−3−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−アミン
密閉試験管にて27℃で、濃塩酸(60mL)中、6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2−アミン(15g、63.1mmol、中間体4A)の溶液に、過酸化水素(51.6mL、505mmol、水中30重量%)を加えた。得られた反応混合物を27℃で30時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を50%水酸化ナトリウム溶液(100mL)でpH=約8に中和した。沈殿した固体化合物を濾過し、真空下で乾燥させて不純な材料を得、これを、メタノール:ジクロロメタン(1:99)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、6−ブロモ−3−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−アミン(6.5g、15.7mmol、収率24.9%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 7.31 (br s, 2 H), 8.22-8.24 (m, 1 H), 8.37 (d, J = 3 Hz, 1 H), 8.76 (d, J = 3 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 258。
B.7−アミノ−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
スチールボンベにて27℃で、エタノール(100mL)中、6−ブロモ−3−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−アミン(6.5g、15.71mmol)の溶液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン付加物(1.283g、1.571mmol)およびトリエチルアミン(4.38mL、31.4mmol)を加えた。この反応混合物を一酸化炭素雰囲気(80psi)下、100℃で2時間撹拌した。完了時に、この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濾液を減圧下で濃縮して不純な材料を得た。この材料を、メタノール:ジクロロメタン(1:19)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、7−アミノ−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(2g、7.22mmol、収率45.9%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.37 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.60 (br s, 2 H), 8.45 (s, 1 H), 8.68 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.17 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 252。
C.6−クロロ−7−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
0℃で、7−アミノ−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(4g、15.89mmol)に、硫酸水溶液(200mLの水中、約12mL)(200mL、400mmol)を滴下し、次いで、0℃で、水中2Mの亜硝酸ナトリウム(15.9mL、31.8mmol)を加えた。得られた反応混合物を27℃に温め、16時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を濾過し、真空下で乾燥させて不純な材料を得た。この材料をジエチルエーテル(50mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、6−クロロ−7−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(3.8g、10.17mmol、収率64%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.37 (q, J = 7 Hz, 2 H), 8.49 (s, 1 H), 8.68 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.02 (d, J = 2 Hz, 1 H), 13.07 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 253。
D.6,7−ジクロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
0℃で、1,4−ジオキサン(50mL)中、6−クロロ−7−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(5.6g、16.07mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.61mL、32.1mmol)の溶液に、オキシ塩化リン(6.0mL、64.3mmol)を滴下した。得られた反応混合物を80℃に加熱し、5時間撹拌した。完了時に、この反応混合物を氷水(250mL)で急冷し、酢酸エチルで抽出した(300mL、2×)。合わせた有機層をブライン(250mL)で洗浄し、減圧下で蒸発させて不純な材料を得、これを、酢酸エチル:石油エーテル(3:2)で溶出する中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製し、6,7−ジクロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(2.39g、8.37mmol、収率52.1%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.47 (t, J = 7 Hz, 3 H), 4.51 (q, J = 7 Hz, 2 H), 8.38 (s, 1 H), 8.82 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.64 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 271。
E.6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、6,7−ジクロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.273g、1.007mmol)に、シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(0.157g、1.061mmol)を加えた。次いで、炭酸セシウム(0.988g、3.03mmol)を加え、次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物(0.083g、0.102mmol)を加えた。次に、トルエン(20mL)および水(2mL)を加え、この反応混合物に窒素を約5分間バブリングさせた。次に、この反応混合物を100℃で5時間加熱した。水層から有機液をデカントし、水層をジクロロメタンで洗浄した。合わせた有機液を濃縮し、残渣を、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から1:6へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.143g、0.543mmol、収率51%)をラベンダーグレーの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.22-1.28 (m, 4 H), 1.37 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.74 (p, J = 6 Hz, 1 H), 4.40 (q, J = 7 Hz, 2 H), 8.80 (s, 1 H), 8.99 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 277。
F.6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
メタノール(10mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.448g、1.619mmol、3バッチから)の溶液に、1N水酸化ナトリウム(3.2mL、3.20mmol)を加え、この反応混合物を64時間撹拌した。出発材料の消費時に、反応物を1N塩酸(3.2mL)で急冷し、固体を濾取し、水で洗浄し(3×)、風乾し、次に、真空下で一晩乾燥させ、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.382g、1.536mmol、収率95%)を黄褐色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.20-1.28 (m, 4 H), 2.74 (p, J = 6 Hz, 1 H), 8.78 (s, 1 H), 8.96 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H), 13.67 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 249。
中間体19
7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム
A.7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(1.263mL)中、6,7−ジクロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.1027g、0.379mmol、中間体18D)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.264mL、1.515mmol)を加えた。次に、塩酸アゼチジン(0.071g、0.758mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で1時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(1:4から4:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0783g、0.255mmol、収率67.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.34 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.33 (p, J = 8 Hz, 2 H), 4.35 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.38-4.54 (m, 4 H), 8.40 (s, 1 H), 8.68 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.15 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 292。
B.7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム
室温で、メタノール(1.1mL)および水(0.27mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.0783g、0.268mmol)に、水酸化リチウム(0.019g、0.805mmol)を加え、この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0653g、0.230mmol、収率86%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.30 (p, J = 8 Hz, 2 H), 4.34 (t, J = 8 Hz, 4 H), 8.27 (s, 1 H), 8.40 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.17 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 264。
中間体20
(3S,4R)−3−アミノ−4−メチルピロリジン−2−オン
A.(S)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタノイルクロリド
室温で、テトラヒドロフラン(214mL)中、(S)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタン酸(10.57g、42.8mmol)に塩化チオニル(3.12mL、42.8mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌し、次いで、濃縮し、粗(S)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタノイルクロリド(11.36g、40.6mmol、収率95%)を得、これを次の反応に送った。
B.(S)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−N−(5−メトキシキノリン−8−イル)−3−メチルブタンアミド
室温で、ジクロロメタン(160mL)中、(S)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタノイルクロリド(8.50g、32.0mmol)に、5−メトキシキノリン−8−アミン塩酸塩(5.57g、32.0mmol)を加えた。次に、2,6−ルチジン(7.45mL、64.0mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌し、次いで、水を加え、この反応混合物をジクロロメタンで抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。この反応混合物を、酢酸エチル:ヘキサン(3:7)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、次いで、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(20:80から100:0へ)で溶出するRP HPLCによりさらに精製し、(S)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−N−(5−メトキシキノリン−8−イル)−3−メチルブタンアミド(9.47g、22.30mmol、収率69.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.90 (d, J = 7 Hz, 3 H), 1.11 (d, J = 7 Hz, 3 H), 2.92-3.06 (m, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 4.72 (d, J = 10 Hz, 1 H), 7.03 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.59 (dd, J = 8, 4 Hz, 1 H), 7.84-7.96 (m, 4 H), 8.40 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.54 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.86 (d, J = 4 Hz, 1 H), 10.20 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 404。
C.2−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
室温で、トルエン(235mL)中、(S)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−N−(5−メトキシキノリン−8−イル)−3−メチルブタンアミド(9.47g、23.47mmol)に、二酢酸ヨードベンゼン(18.90g、58.7mmol)を加え、この反応混合物を窒素でパージした。次に、酢酸パラジウム(II)(0.264g、1.174mmol)を加え、この反応混合物を110℃に加熱し、5時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、濃縮した。得られた残渣を、アセトン:ヘキサン(2:3)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、8−((3S,4R)−3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−メチル−2−オキソピロリジン−1−イル)−5−メトキシキノリン−7−イル酢酸塩を2−((3S,4R)−1−(5−メトキシキノリン−8−イル)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(5.96g、6.92mmol、収率29.5%)とともに得、これを次の反応に送った。室温で、アセトニトリル(58mL)および水(12mL)中、8−((3S,4R)−3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−メチル−2−オキソピロリジン−1−イル)−5−メトキシキノリン−7−イル酢酸塩と 2−((3S,4R)−1−(5−メトキシキノリン−8−イル)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(5.96g、6.92mmol)に、硝酸セリウムアンモニウム(22.77g、41.5mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、2−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.6383g、2.483mmol、収率35.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.07 (d, J = 7 Hz, 3 H), 2.76-2.90 (m, 1 H), 2.94 (t, J = 9 Hz, 1 H), 3.43 (t, J = 9 Hz, 1 H), 4.42 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.84-7.94 (m, 4 H), 8.02 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 245。
D.(3S,4R)−3−アミノ−4−メチルピロリジン−2−オン
室温で、エタノール(12.3mL)中、2−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.3001g、1.229mmol)に、ヒドラジン(0.116mL、3.69mmol)を加え、この反応混合物を還流下で16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール:ジクロロメタン(1:9から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(3S,4R)−3−アミノ−4−メチルピロリジン−2−オン(0.1240g、1.032mmol、収率84%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.06 (d, J = 7 Hz, 3 H), 1.66 (br s, 2 H), 1.82-1.96 (m, 1 H), 2.68 (t, J = 9 Hz, 1 H), 2.75 (d, J = 10 Hz, 1 H), 3.19 (dt, J = 9, 2 Hz, 1 H), 7.54 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 115。
中間体21
(1r,4r)−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール
A.((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
高真空下、140℃で60分間、塩化セリウム(III)七水和物(3.12g、8.39mmol)を乾燥させ、次に、真空下で一晩保ちながら室温に冷却した。固体を窒素雰囲気下に置き、テトラヒドロフラン(16mL)を加えた。スラリーを90分間撹拌し、次いで、−78℃に冷却した。ジエチルエーテル(5.10mL、8.16mmol)中、メチルリチウムの1.6M溶液を加えた。60分後、テトラヒドロフラン(5mL)中、(4−オキソシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(1.00g、4.05mmol)を加えた。2時間後、この混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)および水(50mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し(3×20mL)、合わせた有機液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、40%〜70%酢酸エチル−ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジルを白色固体として得た(524mg、1.99mmol、49%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.20-1.31 (m, 4 H), 1.33-1.46 (m, 2 H), 1.46-1.69 (m, 4 H), 1.88-2.02 (m, 2 H), 3.57-3.72 (m, 1 H), 4.70 (br s, 1 H), 5.09 (br s, 2 H), 7.28-7.43 (m, 5 H)。
B.(1r,4r)−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール
窒素雰囲気下、触媒を湿らせるのに十分なメタノールを用い、(トランス−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(524mg、1.99mmol)に、パラジウム炭素(217mg、0.20mmol)を加えた。この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、水素雰囲気下で1時間撹拌した。このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、標題化合物(257mg、1.98mmol、収率100%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.08 (s, 3 H), 1.09-1.19 (m, 2 H), 1.26-1.38 (m, 2 H), 1.45-1.56 (m, 2 H), 1.59-1.72 (m, 2 H), 2.59-2.66 (m, 1 H)。
中間体22
(1s,4s)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール
A.(1s,4s)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オールおよび(1r,4r)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール
テトラヒドロフラン(8mL)中、4−(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン−1−オン(1g、3.41mmol)およびヘキサメチルホスホルアミド(2.96mL、17.04mmol)に、フッ化セシウム(0.155g、1.022mmol)を加えた。次に、(ジフルオロメチル)トリメチルシラン(0.847g、6.82mmol)を加えた。得られた混合物を24時間、加熱還流した。この混合物を軽く冷却し(室温までには至らない)フッ化テトラブチルアンモニウム(3.41mL、3.41mmol)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、この混合物を水(20mL)に注いだ。この反応混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を水(2×)およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、0から30%の酢酸エチル:ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、最初に溶出した(1s,4s)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(352mg、1.019mmol、収率29.9%)と(1r,4r)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(560mg、1.621mmol、収率47.6%)を得、両方とも白色固体であった。立体化学は2D NMRおよびNOEで確認した。
(1s,4s)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.38-1.48 (m, 2 H), 1.72-1.82 (m, 2 H), 1.82-1.90 (m, 4 H), 2.50-2.60 (m, 1 H), 3.69 (s, 4 H), 5.44 (t, J = 56 Hz, 1 H), 7.23 (t, J = 7 Hz, 2 H), 7.31 (t, J = 7 Hz, 4 H), 7.39 (d, J = 7 Hz, 4 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 346。
(1r,4r)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.42-1.48 (m, 2 H), 1.62-1.74 (m, 2 H), 1.82-1.92 (m, 2 H), 2.04-2.12 (m, 2 H), 2.68-2.76 (m, 1 H), 3.66 (s, 4 H), 5.77 (t, J = 56 Hz, 1 H), 7.24 (t, J = 7 Hz, 2 H), 7.31 (t, J = 7 Hz, 4 H), 7.35 (d, J = 7 Hz, 4 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 346。
B.(1s,4s)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール
(1s,4s)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(330mg、0.955mmol)をエタノール(15mL)に溶解させ、水酸化パラジウム炭素(20%、168mg、0.239mmol)を加え、この混合物を水素バルーン下で脱気し(3×)、次に、水素バルーン下で一晩(16時間)撹拌し、この時、LC−MSは出発材料の消失を示した。この混合物をセライト(登録商標)で濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、(1s,4s)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(137mg、0.829mmol、収率87%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.44-1.64 (m, 4 H), 1.66-1.84 (m, 4 H), 2.56-2.74 (m, 1 H), 5.52 (t, J = 56 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 166。
中間体23
(1r,4r)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール
(1r,4r)−4−(ジベンジルアミノ)−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(425mg、1.230mmol)をエタノール(7mL)に溶解させ、水酸化パラジウム炭素(20%、216mg、0.308mmol)を加え、この混合物を水素バルーン下で脱気し(3×)、次いで、水素バルーン下で一晩(18時間)撹拌し、この時、LCMSは、出発材料の消失を示した。この混合物をセライト(登録商標)で濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、(1r,4r)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(185mg、1.120mmol、収率91%)を帯緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.44-1.54 (m, 4 H), 1.82-1.96 (m, 4 H), 2.96-3.04 (m, 1 H), 5.67 (t, J = 56 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 166。
中間体24
2−(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール
A.3−メチレンシクロブタンカルボン酸メチル
3−メチレンシクロブタンカルボニトリル(10.0g、107mmol)および水酸化カリウム(24.1g、430mmol)を含有するエタノール/水溶液(180mL、1:1)を8時間、加熱還流した。冷却時、エタノールを真空下で除去し、残った液体を0℃に冷却し、濃塩酸で酸性化した。次に、有機液をジエチルエーテルで抽出し(4×)、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を真空下で除去し、3−メチレンシクロブタンカルボン酸(11.6g、103mmol)を淡黄色油状物として得た。この材料をN,N−ジメチルホルムアミド(350mL)に溶解させ、室温で、炭酸セシウム(70.8g、217mmol)およびヨードメタン(17.6g、124mmol)を加えた。得られた不均質な溶液を一晩室温で撹拌した。この溶液をジエチルエーテルと水とで分液した。有機層を分離し、水層をジエチルエーテルで抽出した(3×)。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を真空下で除去し、3−メチレンシクロブタンカルボン酸メチル(10.9g、86mmol、収率84%)を淡黄色の液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.85-3.05 (m, 4 H), 3.13 (m, 1 H), 3.70 (s, 3 H), 4.80 (m, 2 H)。
B.6−オキソスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸メチル
3−メチレンシクロブタンカルボン酸メチル(5.0g、39.6mmol)の溶液を乾燥酢酸メチル(45mL)に溶解させた。銅粉末(2.77g、43.6mmol)および亜鉛粉末(5.70g、87mmol)をこの反応物に加え、得られた不均質な混合物を室温で撹拌した。次に、酢酸メチル(45mL)中、塩化2,2,2−トリクロロアセチル(4.86mL、43.6mmol)およびオキシ塩化リン(0.369mL、3.96mmol)の溶液を2時間かけてゆっくり滴下した。この反応混合物を室温でさらに3時間撹拌した。次に、この反応混合物を0℃に冷却し、さらに2.2当量の亜鉛(5.70g、87mmol)粉末を加えた。次に、この反応物に温度プローブを挿入し、この反応混合物の内部温度を7℃より低く保ちながら酢酸(22.69mL、396mmol)を滴下した。総添加時間はおよそ15〜20分であった。この反応物を室温に温め、一晩撹拌した。次に、この反応混合物をセライトパッド(登録商標)で濾過して金属を除去し、酢酸エチルですすいだ。濾液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(200mL)をゆっくり添加しながら激しく撹拌した。この溶液を分液漏斗に移し、層を分離した。次に、水性抽出物を酢酸エチル/ジエチルエーテル(1:1、2×100mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で蒸発させ、淡褐色油状物を得た。この材料を、ヘキサン中0から50%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、6−オキソスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸メチル(4.10g、24.38mmol、収率61%)を透明な淡黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.43 (m, 2 H), 2.56 (m, 2 H), 3.08 (m, 2 H), 3.13 (m, 3 H), 3.68 (s, 3 H)。
C.6−(ジベンジルアミノ)スピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸メチル
6−オキソスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸メチル(3.89g、23.13mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(200mL)に溶解させた。ジベンジルアミン(4.67mL、24.29mmol)を加え、この反応混合物を室温で10分間撹拌し、次に、0℃に冷却した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(7.35g、34.7mmol)を固体部分として10分かけて加えた。氷酢酸(4〜5滴)を加え、t氷浴を外し、得られた反応混合物を室温で4時間撹拌した。水(20mL)を加え、次いで、この反応混合物をジエチルエーテル(200mL)に注ぎ、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)水溶液で洗浄した。水層をジエチルエーテル(1×100mL)で洗浄し、次に、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物をヘキサン中0から50%酢酸エチルの勾配溶出で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、6−(ジベンジルアミノ)スピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸メチル(5.00g、14.31mmol、収率62%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.83 (m, 2 H), 1.97-2.31 (m, 6 H), 2.98 (m, 2 H), 3.43 (m, 4 H), 3.64 (s, 3 H), 7.18-7.32 (m, 10 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 350。
D.2−(6−(ジベンジルアミノ)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール
6−(ジベンジルアミノ)スピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸メチル(5.00g、14.31mmol)を無水ジエチルエーテル(200mL)に溶解させ、0℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(15.74mL、47.2mmol)を10分かけて滴下し、得られた反応混合物を0℃で30分撹拌し、次いで、室温に温め、さらに70分撹拌した。この反応物を0℃に冷却し、次いで、3N塩酸で急冷した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム(150mL)に注ぎ、その後、ジエチルエーテル(1×100mL)、次いで、酢酸エチル(1×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物を、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2−(6−(ジベンジルアミノ)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール(4.65g、13.30mmol、収率93%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.06 (s, 6 H), 1.72-1.95 (m, 7 H), 2.10-2.26 (m, 2 H), 3.01 (quin, J = 8 Hz, 1 H), 3.45 (s, 4 H), 7.20-7.33 (m, 10 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 350。
E.2−(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール
2−(6−(ジベンジルアミノ)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール(4.10g、11.73mmol)をエタノール(100mL)に溶解させ、ガラス圧力反応器に入れた。水酸化パラジウム炭素(0.329g、2.346mmol)を加え、この系を3回、窒素でパージし、真空下で排気し、次いで、水素ガス(35psi)下に置き、室温で一晩撹拌した。この反応混合物を窒素でパージし、次いで、セライト(登録商標)パッドで濾過し、メタノールですすいでパラジウム触媒を除去した。真空下で溶媒を除去し、2−(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール(2.17g、12.88mmol、収率110%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.07 (s, 6 H), 1.57 (dd, J = 11, 8 Hz, 1 H), 1.67 (dd, J = 10, 9 Hz, 1 H), 1.73-1.95 (m, 5 H), 2.14-2.27 (m, 2 H), 2.41 (m, 1 H), 3.30 (quin, J = 8 Hz, 1 H)。
中間体25
シス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン
A.(シス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジルおよび(トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
室温で、1,2−ジクロロエタン(20.6mL)中、(4−オキソシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(1.02g、4.12mmol)に、塩酸3−フルオロアゼチジン(0.506g、4.54mmol)を加え、5分間撹拌し、次いで、酢酸(0.012g、0.206mmol)および4Åモレキュラーシーブス(4.0g)を加え、この反応物を室温で2時間撹拌した。次に、トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム(0.874g、4.12mmol)を加え、この反応混合物を66時間撹拌した。この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、飽和重炭酸ナトリウムを加え、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(シス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.5051g、1.236mmol、収率30.0%)および(トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.6475g、1.902mmol、収率46.1%)を得た。
(シス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.28-1.54 (m, 8 H), 2.12-2.20 (m, 1 H), 2.88-3.00 (m, 2 H), 3.26-3.38 (m, 1 H), 3.42-3.52 (m, 2 H), 4.97 (s, 2 H), 5.09 (dp, J = 58, 5 Hz, 1 H), 7.15 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.38 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 307。
(トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.91 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.13 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.68 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.75 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.92 (tt, J = 11, 3 Hz, 1 H), 2.92-3.04 (m, 2 H), 3.14-3.26 (m, 1 H), 3.42-3.52 (m, 2 H), 4.98 (s, 2 H), 5.07 (dp, J = 58, 5 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.38 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 307。
B.シス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(5.50mL)中、(シス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.5051g、1.649mmol)に、パラジウム炭素(0.018g、0.165mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、16時間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、シス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン(0.2627g、1.296mmol、収率79%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.24-1.48 (m, 8 H), 2.10-2.16 (m, 1 H), 2.21 (br s, 2 H), 2.58-2.68 (m, 1 H), 2.86-2.98 (m, 2 H), 3.44-3.54 (m, 2 H), 5.09 (dp, J = 58, 5 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 173。
中間体26
トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(7.0mL)中、(トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.6475g、2.113mmol、中間体25A)に、パラジウム炭素(0.022g、0.211mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、17時間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン(0.3991g、2.085mmol、収率99%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.82-1.04 (m, 4 H), 1.58-1.74 (m, 6 H), 1.84-1.94 (m, 1 H), 2.38-2.50 (m, 1 H), 2.90-3.02 (m, 2 H), 3.42-3.52 (m, 2 H), 5.06 (dp, J = 58, 5 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 173。
中間体27
(3−(トリフルオロメチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)カルバミン酸(R)−ベンジル
室温で、ベンゼン(40.8mL)中、(4−オキソシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(1.01g、4.08mmol)に、(R)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール塩酸塩(0.676g、4.08mmol)を加え、この反応物を、ディーンスタークトラップを用いて16時間加熱した。次に、この反応混合物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウムを加え、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(2:3)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、約10%の出発ケトンが混入した(3−(トリフルオロメチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)カルバミン酸(R)−ベンジル(1.21g、2.87mmol、収率70.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.32-1.80 (m, 8 H), 3.62-4.04 (m, 4 H), 4.98 & 4.99 (s, 2 H), 7.20 & 7.24 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.34-7.40 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 359。
中間体28
(R)−2−((トランス−4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール
A.(シス−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジルおよび(トランス−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
室温で、1,2−ジクロロエタン(11.3mL)にて、((3R)−3−(トリフルオロメチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)カルバミン酸ベンジル(0.8130g、2.269mmol、中間体27)に、トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム(0.481g、2.269mmol)、次いで、酢酸(6.81mg、0.113mmol)を加え、この反応物を64時間撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(シス−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.3625g、0.604mmol、収率26.6%)および(トランス−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.3917g、1.033mmol、収率45.5%)を得た。
(シス−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.40-1.70 (m, 8 H), 2.34-2.46 (m, 1 H), 3.12-3.26 (m, 1 H), 3.34-3.44 (m, 1 H), 3.44-3.52 (m, 1 H), 3.58-3.66 (m, 1 H), 4.97 (t, J = 6 Hz, 1 H), 4.99 (s, 2 H), 7.20 (d, J = 7 Hz, 1 H), 7.26-7.38 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 361。
(トランス−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.14 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.72-1.92 (m, 5 H), 2.36-2.48 (m, 1 H), 3.14-3.28 (m, 2 H), 3.40-3.50 (m, 1 H), 3.54-3.64 (m, 1 H), 4.96 (t, J = 6 Hz, 1 H), 4.98 (s, 2 H), 7.15 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.38 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 361。
B.(R)−2−((トランス−4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(5.4mL)中、(トランス−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.3917g、1.087mmol)に、パラジウム炭素(0.012g、0.109mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、16時間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、(R)−2−((トランス−4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(0.2481g、1.042mmol、収率96%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.92-1.06 (m, 4 H), 1.62-1.88 (m, 7 H), 2.36-2.50 (m, 2 H), 3.16-3.28 (m, 1 H), 3.40-3.50 (m, 1 H), 3.54-3.64 (m, 1 H), 4.96 (t, J = 6 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 227。
中間体29
シス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン
A.(シス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジルおよび(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
室温で、1,2−ジクロロエタン(20.83mL)中、(4−オキソシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(1.03g、4.17mmol)に、塩酸3,3−ジフルオロアゼチジン(0.593g、4.58mmol)を加え、5分間撹拌し、次いで、酢酸(0.013g、0.208mmol)および4Åモレキュラーシーブス(4.0g)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。次に、トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム(0.883g、4.17mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、飽和重炭酸ナトリウムを加え、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(2:3)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(シス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.3787g、1.109mmol、収率26.6%)および(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.5901g、1.728mmol、収率41.5%)を得た。
(シス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.32-1.58 (m, 8 H), 2.24-2.30 (m, 1 H), 3.28-3.40 (m, 1 H), 3.46 (t, J = 12 Hz, 4 H), 4.98 (s, 2 H), 7.20 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.38 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 325。
(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.97 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.14 (dq, J = 13, 3 Hz, 2 H), 1.68 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.76 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 2.03 (t, J = 10 Hz, 1 H), 3.16-3.30 (m, 1 H), 3.96 (t, J = 12 Hz, 4 H), 4.98 (s, 2 H), 7.18 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.38 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 325。
B.シス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(5.8mL)中、(シス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.3787g、1.168mmol)に、パラジウム炭素(0.012g、0.117mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、2時間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、シス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン(0.1968g、0.983mmol、収率84%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.26-1.50 (m, 8 H), 1.78-1.96 (m, 2 H), 2.18-2.26 (m, 1 H), 2.58-2.68 (m, 1 H), 3.46 (t, J = 12 Hz, 4 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 191。
中間体30
トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(9.1mL)中、(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.5901g、1.819mmol、中間体29A)に、パラジウム炭素(0.019g、0.182mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、3時間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサンアミン(0.3403g、1.699mmol、収率93%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.88-1.02 (m, 4 H), 1.54 (br s, 2 H), 1.68-1.74 (m, 4 H), 1.96-2.06 (m, 1 H), 2.40-2.52 (m, 1 H), 3.48 (t, J = 12 Hz, 4 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 191。
中間体31
トランス−N1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン
A.(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
室温で、1,2−ジクロロエタン(151mL)中、(トランス−4−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(7.52g、30.3mmol)に、1,1−ジフルオロプロパン−2−オン(3.13g、33.3mmol)を加え、5分間撹拌し、次いで、酢酸(0.091g、1.514mmol)および4Åモレキュラーシーブス(20.0g)を加え、この反応物を室温で2時間撹拌した。次に、トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム(6.42g、30.3mmol)を加え、この反応混合物を20時間撹拌した。この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、飽和重炭酸ナトリウムを加え、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(8.41g、24.48mmol、収率81%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.99 (d, J = 7 Hz, 3 H), 0.94-1.06 (m, 2 H), 1.08-1.22 (m, 2 H), 1.45 (br s, 1 H), 1.70-1.88 (m, 4 H), 2.36-2.48 (m, 1 H), 2.86-3.00 (m, 1 H), 3.14-3.28 (m, 1 H), 4.97 (s, 2 H), 5.74 (dt, J = 56, 4 Hz, 1 H), 7.16 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.38 (m, 5 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 327。
B.トランス−N1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン
窒素雰囲気下、25℃で、メタノール(51.5mL)中、(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(8.41g、25.8mmol)に、パラジウム炭素(0.137g、1.288mmol)を加えた。次に、この反応容器に水素バルーンを取り付け、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、次いで、6時間撹拌した。次に、このバイアルを繰り返し排気して窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、トランス−N1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン(5.05g、24.95mmol、収率97%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.90-1.04 (m, 4 H), 0.99 (d, J = 7 Hz, 3 H), 1.30-1.60 (m, 3 H), 1.62-1.84 (m, 4 H), 2.34-2.48 (m, 2 H), 2.86-3.00 (m, 1 H), 5.73 (dt, J = 56, 4 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 193。
中間体32
(R)−2−((3−アミノシクロブチル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール
A.(3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸ベンジル
室温で、ベンゼン(20mL)中、(3−オキソシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(500mg、2.281mmol)に、(R)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール塩酸塩(415mg、2.509mmol)を加えた。次に、この反応混合物を、ディーンスタークトラップを用いて24時間、還流下で加熱した。次に、この反応混合物を真空濃縮して白色固体を得た。この固体を1,2−ジクロロエタン(10mL)および酢酸(0.196mL、3.42mmol)に溶解させ、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(725mg、3.42mmol)を加え、この反応混合物を24時間撹拌した。次に、この反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、ジクロロメタン層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL、2×)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(0:1から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸ベンジルのシス/トランス混合物(0.400g、1.004mmol、収率52.8%)を加えた。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.80-2.54 (m, 4 H), 3.00-4.14 (m, 5 H), 4.94-5.06 (m, 2 H), 7.22-7.40 (m, 5 H), 7.57 & 7.69 (d, J = 7 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 333。
B.(R)−2−((3−アミノシクロブチル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール
室温で、メタノール(4.0mL)中、パラジウム炭素の撹拌懸濁液に、メタノール(8.0mL)中、(3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸ベンジル(400mg、1.204mmol)を加えた。次に、この反応混合物を水素ガス(バルーン)雰囲気下で週末にかけて撹拌した。次に、この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、これをメタノールですすぎ、真空濃縮し、(R)−2−((3−アミノシクロブチル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オールのシス/トランス混合物(0.230g、1.044mmol、収率87%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.70-2.40 (m, 4 H), 2.76-3.70 (m, 5 H), 5.11 (br s, 1 H), 7.83 (br s, 2 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 199。
中間体33
7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
室温で、メタノール(10mL)中、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.238g、1.006mmol、中間体4C)に、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%、1.15mL、5.03mmol)を加え、この反応混合物を60℃で2時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、水(10mL)を加えた。この反応混合物を75分間撹拌し、次いで、この反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾過ケーキを水ですすいだ。pHを1N塩酸(4mL)で約4〜5に調整した。微細な乳白色沈澱が形成した。さらなる1N塩酸(1mL)を加え(pH=約2)、固体を濾別し、水で2回すすぎ、風乾し、次いで、真空下で乾燥させ、7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.202g、989mmol、収率98%)を黄褐色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.05 (s, 3 H), 7.23 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.50 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.95 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.31 (d, J = 2 Hz, 1 H), 13.46 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 205。
中間体34
7−メトキシ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸
室温で、メタノール(10mL)中、7−クロロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.238g、1.006mmol、中間体1F)に、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%、1.15mL、5.03mmol)を加え、この反応混合物を7時間、60℃に加熱した。この反応混合物を濃縮し、次いで、水(10mL)を加え、この反応物を90分間撹拌した。この反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾過ケーキを水ですすいだ。pHを1N塩酸(4mL)で約5に調整した。微細な乳白色沈澱が形成した。さらなる1N塩酸(1mL)を加えた(pH=約2)。固体を濾別し、水ですすぎ(2×)、風乾し、次いで、真空下で乾燥させ、7−メトキシ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.206g、1009mmol、収率100%)を淡黄色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.02 (s, 3 H), 7.29 (s, 1 H), 9.07 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.35 (s, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H), 13.54 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 205。
中間体35
7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸および7−エトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
窒素下、テトラヒドロフラン(10mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.121g、3.03mmol)に、2,2,2−トリフルオロエタン−1−オール(0.18mL、2.470mmol)を加えた。これを穏やかにバブリングさせた。30分後、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.241g、1.018mmol、中間体4C)を加え、この反応混合物を19時間撹拌した。この反応混合物に水(2mL)を加え、それを6時間撹拌した。次に、この反応混合物をジエチルエーテル(25mL)と水(15mL)とで分液し、層を分離した。水層をセライト(登録商標)パッドで濾過し、穏やかに濃縮して残留する有機液を除去し、1N塩酸で酸性化した(2mL、pH=約3〜4)。沈澱を濾取し、水ですすぎ(2×)、風乾し、次いで、真空下で乾燥させ、7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸と7−エトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸の混合物(0.231g、約65:35比)を得た。LC-MS (LC-ES) M+H = 219 and LC-MS (LC-ES) M+H = 273。
中間体36
(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム
A.(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
室温で、N−メチル−2−ピロリドン(5.54mL)中、6,7−ジクロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.7511g、2.77mmol、中間体18D)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.930mL、11.08mmol)を加えた。次に、((1R,4S)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸(S)−2−メチルアゼチジン−1−イウム(1.261g、4.16mmol、中間体14)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で1時間加熱した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95:100:0)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(1:4から4:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.7191g、2.234mmol、収率81%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.35 (t, J = 7 Hz, 3 H), 1.50 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.92-2.02 (m, 1 H), 2.44-2.56 (m, 1 H), 4.31 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.36 (q, J = 7 Hz, 2 H), 4.56 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.80 (h, J = 6 Hz, 1 H), 8.43 (s, 1 H), 8.70 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.16 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 306。
B.(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム
室温で、メタノール(9.4mL)および水(2.4mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.7191g、2.352mmol)に、水酸化リチウム(0.068g、2.82mmol)を加え、この反応混合物を6時間45℃で撹拌した。この反応混合物を濃縮し、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.6877g、2.303mmol、収率98%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.45 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.90-2.00 (m, 1 H), 2.38-2.50 (m, 1 H), 4.11 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.47 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.74 (h, J = 8 Hz, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 8.41 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.17 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 278。
中間体37
6−クロロ−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
A.6−クロロ−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル
室温で、メタノール(10mL)中、6,7−ジクロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.154g、0.568mmol、中間体18D)に、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%、0.65mL、2.84mmol)を加え、24時間撹拌した。これをより小規模の反応物と合わせ、約4mLの容量に濃縮した。固体を濾別し、メタノール(2mL)ですすぎ、次いで、風乾し、その後、真空下で乾燥させ、6−クロロ−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル(0.125g、0.495mmol、合わせた収率82%)を黄褐色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 3.95 (s, 3 H), 4.15 (s, 3 H), 8.80 (s, 1 H), 8.98 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.35 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 253。
B.6−クロロ−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
室温で、テトラヒドロフラン(5mL)中、6−クロロ−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル(0.125g、0.495mmol)に、1N水酸化ナトリウム(0.50mL、0.500mmol)を加え、この反応混合物を5時間撹拌した。次に、さらなる1N水酸化ナトリウム(0.50mL、0.500mmol)を加え、この反応混合物を19時間撹拌した。この反応混合物を1N塩酸(1.0mL)で酸性化し、沈澱が形成した。固体を濾別し、水ですすぎ、風乾し、次いで、真空下で乾燥させ、6−クロロ−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.097g、0.406mmol、収率82%)をクリーム色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.14 (s, 3 H), 8.78 (s, 1 H), 8.93 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.33 (d, J = 2 Hz, 1 H), 13.58 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 239。
中間体38
2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
A.4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチル
テトラヒドロフラン(125mL)中、4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチル(10g、43.0mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(20mL、143mmol)、次いで、水酸化アンモニウム水溶液(16mL、237mmol)を加えた。この混合物を3時間撹拌した。この混合物にさらなる水酸化アンモニウム(4mL、59.2mmol)を加え、撹拌を1時間続けた。この混合物を水(125mL)に注ぎ、2層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、減圧下で蒸発させた。残った固体を酢酸エチル:ヘキサンで摩砕し、真空濾過により回収し、ヘキサンで洗浄し、真空で乾燥させ、4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチル(4.74g、22.23mmol、収率51.7%)を白色固体として得た。濾液を減圧下で蒸発させ、残った固体を1:4 EtOAc−ヘキサンで摩砕し、真空濾過により回収し、ヘキサンで洗浄し、真空で乾燥させ、4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチル(539mg、2.53mmol、収率5.9%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.28 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.45 (s, 3 H), 4.26 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.65 (br s, 1 H), 8.03 (br s, 1 H), 8.56 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 214。
B.(4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル)メタノール
テトラヒドロフラン中、1M水素化リチウムアルミニウム(24mL、24.00mmol)の撹拌冷却(0℃)溶液に、テトラヒドロフラン(75mL)中、4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチル(4.73g、22.18mmol)の溶液を20分かけて滴下した。この混合物を室温に温め、30分間撹拌した。この混合物を0℃に再冷却し、水(1mL)、2N水酸化ナトリウム水溶液(1mL)および水(3mL)を順次添加することにより注意深く急冷した。氷浴を外し、撹拌を10分間続けた。得られた懸濁液を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(50mL、2×)で洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、残った材料を真空で乾燥させ、(4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル)メタノール(3.07g、17.93mmol、収率81%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.38 (s, 3 H), 4.27 (dd, J = 6, 1 Hz, 2 H), 5.04 (t, J = 6 Hz, 1 H), 6.70 (br s, 2 H), 7.88 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 172。
C.4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルバルデヒド
ジクロロメタン(150mL)中、(4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル)メタノール(3.05g、17.81mmol)の撹拌溶液に、二酸化マンガン(12.5g、144mmol)を加え、この混合物を一晩撹拌した。この混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾過ケーキをジクロロメタン(150mL、2×)で洗浄し、濾液を濃縮し、4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルバルデヒド(1.76g、10.40mmol、収率58%)を白色固体として得た。セライト(登録商標) 濾過ケーキをメタノール(150mL)でさらに洗浄した。この濾液を蒸発乾固させ、4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルバルデヒド(486mg、2.87mmol、収率16%)を薄灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 3.34 (s, 3 H), 8.03 (br s, 1 H), 8.31 (br s, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 9.77 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 170。
D.2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル
N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中、4−アミノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルバルデヒド(2.00g、11.82mmol)の撹拌溶液に、マロン酸ジエチル(2.40mL、15.73mmol)を加えた。次に、炭酸カリウム(2.000g、14.47mmol)を加え、この反応混合物を85℃に加熱し、一晩撹拌した。出発材料がなお存在したので、この混合物にトリエチルアミン(1.00mL、7.17mmol)を加え、撹拌を一晩続けた。この混合物にさらなるトリエチルアミン(1.00mL、7.17mmol)を加え、撹拌を8時間続けた。この混合物にさらなるマロン酸ジエチル(0.5mL、525mg、3.28mmol)を加え、撹拌を一晩続けた。反応温度を100℃に引き上げ、撹拌を1時間続けた。さらなるマロン酸ジエチル(0.5mL、525mg、3.28mmol)、次いで、トリエチルアミン(1.00mL、7.17mmol)を加え、撹拌を5時間続けた。次に、この混合物を室温に冷却し、水(400mL)に注ぎ、酢酸(6mL)で約pH=4に酸性化した。いくらかの固体が沈殿し、真空濾過により回収した。濾液を酢酸エチルで抽出し(3×)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、橙色の固体を得た。この材料を従前に回収した黄褐色固体と合わせ、エタノールから再結晶化させ、2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(903mg、3.40mmol、収率29%)を黄褐色固体として得た。再結晶化からの母液を減圧下で蒸発させた。残った材料を最少量のジクロロメタンに溶解させ、酢酸エチル:ヘキサン(1:19から1:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、出発材料(230mg)を黄色固体として回収した。従前の後処理からの水層は固体材料を含んでいた。この固体を真空濾過により回収し、水で洗浄し、真空で乾燥させ、2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(496mg、1.87mmol、収率16%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.29 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.57 (s, 3 H), 4.26 (q, J = 7 Hz, 2 H), 8.51 (s, 1 H), 8.99 (s, 1 H), 12.66 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 266。
E.7−クロロ−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル
オキシ塩化リン(6mL、64.4mmol)中、2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(0.795g、3.00mmol)のスラリーを100℃に加熱し、4時間撹拌した。この混合物はなお均質ではなかった。撹拌を1時間続けたところ、この混合物は均質となった。室温まで冷却した後、この混合物を急速撹拌氷冷飽和重炭酸ナトリウム水溶液にピペットで注意深く移し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=約5に注意深くゆっくり調整した。この混合物を約5分間撹拌し、得られた沈澱を真空濾過により回収し、水で洗浄し、真空で乾燥させ、7−クロロ−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(681mg、2.40mmol、収率80%)を黄褐色固体として得た。濾液を酢酸エチルで抽出し(2×)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、7−クロロ−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(117mg、0.412mmol、収率14%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.36 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.65 (s, 3 H), 4.40 (q, J = 7 Hz, 2 H), 9.10 (s, 1 H), 9.51 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 284。
F.2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル
7−クロロ−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(678mg、2.390mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(85mg、0.121mmol)にアセトニトリル(10mL)を加え、この混合物を窒素で約15分間スパージすることによって脱気した。次に、この混合物をトリエチルシラン(0.50mL、3.13mmol)に加え、それを80℃に加熱し、一晩撹拌した。80℃で19時間撹拌した後、この混合物を室温に冷却し、固体が沈澱した。この固体を真空濾過により回収し、ヘキサンで洗浄し、真空で乾燥させ、2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(237mg、0.951mmol、収率39.8%)を黄褐色固体として得た。濾液を蒸発乾固させ、完全な可溶化に十分なメタノールを含有する最少量のジクロロメタンに溶解させ、酢酸エチル:ヘキサン(1:19から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2,7−ビス(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(101mg、0.342mmol、収率14%)を黄色固体としておよび2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(52mg、0.209mmol、収率9%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.38 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.66 (s, 3 H), 4.41 (q, J = 7 Hz, 2 H), 9.13 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.51 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.65 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 250。
G.2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
テトラヒドロフラン(1.5mL)およびメタノール(0.5mL)中、2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(50mg、0.201mmol)の撹拌懸濁液に、1M水酸化リチウム水溶液(0.25mL、0.250mmol)を加えた。この混合物は数分で均質となり、1時間撹拌した後に濃縮した。残った材料を水(3mL)に懸濁させ、1N塩酸水溶液で酸性化した。この固体を真空濾過により回収し、水で洗浄し、風乾させた。濾液を酢酸エチルで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。2つの単離固体を合わせ、メタノールに懸濁させ、減圧下で蒸発乾固させ、真空中に置き、2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(33.5mg、0.151mmol、収率75%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.66 (s, 3 H), 9.09 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.50 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.63 (s, 1 H), 13.75 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 222。
中間体39
7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
A.7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルおよび7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸シクロブチル
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物(0.168g、0.206mmol)を7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(0.476g、2.011mmol、中間体4C)、次いで、テトラヒドロフラン(20mL)に加え、この反応混合物を窒素でパージした。次に、臭化シクロブチル亜鉛(II)(4.5mL、2.250mmol、テトラヒドロフラン中0.5M)を加え、この反応混合物を60℃で90分間加熱した。次に、さらなる臭化シクロブチル亜鉛(II)(0.8mL、0.400mmol、テトラヒドロフラン中0.5M)を加えた。30分後、この反応物を室温に冷却し、別の反応からの材料と合わせ、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から1:1から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを、(9:1 メタノール:水酸化アンモニウム):ジクロロメタン(0:1から1:15へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルと7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸シクロブチルの混合物(0.421g、約1.643mmol、合わせた収率約65%)を黄褐色〜橙色の粉末として得た。LC-MS (LC-ES) M+H = 257; LC-MS (LC-ES) M+H = 283。
B.7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
メタノール(10mL)中、混合エステルである7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル/シクロブチル(0.421g、1.643mmol)に、1N水酸化ナトリウム(3.2mL、3.20mmol)を加え、この反応混合物を2.5時間撹拌した。次に、この反応物を1N塩酸(3.2mL)で急冷し、約6mL容量に濃縮した。固体を濾別し、水ですすぎ、風乾し、次いで、真空下で乾燥させ、7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.294g、1.288mmol、収率78%)を橙色〜黄色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.84-1.96 (m, 1 H), 2.00-2.14 (m, 1 H), 2.32-2.48 (m, 4 H), 3.91 (p, J = 8 Hz, 1 H), 7.59 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.53 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.98 (br s, 1 H), 9.41 (d, J = 2 Hz, 1 H), 13.59 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 229。
中間体40
(S)−3−アミノ−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン
A.トリフルオロメタンスルホン酸(R)−4,4−ジメチル−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル
窒素下、ジクロロメタン(27mL)中、(R)−パントラクトン(3.507g、26.9mmol)に、ピリジン(2.8mL、34.6mmol)を加え、この反応混合物をドライアイス/アセトン浴で冷却した。次に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(5mL、29.7mmol)を約4分かけて加えた。2時間後、この反応混合物を室温まで温め、17時間撹拌した。この反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液(25mL、2×)およびブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。ジエチルエーテルを加え、この混合物を再濃縮し、トリフルオロメタンスルホン酸(R)−4,4−ジメチル−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル(6.905g、26.3mmol、収率98%)を黄色〜橙色の液体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.06 (s, 3 H), 1.19 (s, 3 H), 4.19 (q, J = 9 Hz, 2 H), 5.95 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 263。
B.(S)−3−アジド−4,4−ジメチルジヒドロフラン−2(3H)−オン
室温で、トルエン(75mL)中、アジ化テトラブチルアンモニウム(4.91g、17.26mmol)に、トルエン(25mL)中、トリフルオロメタンスルホン酸(R)−4,4−ジメチル−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル(4.525g、17.26mmol)を加え、この反応混合物を17時間撹拌し,次いで,部分的に濃縮した。この混合物を水(100mL)で希釈し、ジエチルエーテル(50mL、3×)で抽出し、次いで、ブライン(25mL)を加えた。3層が形成された。中層と上層をプールし、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。油状物をそのままシリカゲルに吸収させ、酢酸エチル:ヘキサン(0:1から1:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−アジド−4,4−ジメチルジヒドロフラン−2(3H)−オン(2.241g、14.44mmol、収率84%)をクリーム色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.93 (s, 3 H), 1.12 (s, 3 H), 4.03 (q, J = 9 Hz, 2 H), 4.64 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 156。
C.(S)−2−アジド−4−ヒドロキシ−N−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチルブタンアミド
テトラヒドロフラン(20mL)中、(S)−3−アジド−4,4−ジメチルジヒドロフラン−2(3H)−オン(1.444g、9.31mmol)に、(4−メトキシフェニル)メタンアミン(1.34mL、10.26mmol)を加えた。次に、この反応混合物を窒素でパージし、60℃に加熱し、23時間撹拌した。この反応混合物をジエチルエーテル(100mL)で希釈し、1N塩酸(25mL、2×)およびブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。ジクロロメタンをこの残渣に加え、この混合物をシリカゲルに吸収させ、酢酸エチル:ヘキサン(0:1から3:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−2−アジド−4−ヒドロキシ−N−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチルブタンアミド(1.569g、5.37mmol、収率57.7%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.84 (s, 3 H), 0.86 (s, 3 H), 3.09 (dd, J = 10, 5 Hz, 1 H), 3.25 (dd, J = 10, 5 Hz, 1 H), 3.71 (s, 3 H), 3.85 (s, 1 H), 4.22 (dq, J = 14, 6 Hz, 2 H), 4.79 (t, J = 5 Hz, 1 H), 6.87 (d, J = 9 Hz, 2 H), 7.19 (d, J = 9 Hz, 2 H), 8.65 (br t, J = 6 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 293。
D.(S)−3−アジド−1−(4−メトキシベンジル)−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン
テトラヒドロフラン(40mL)中、(S)−2−アジド−4−ヒドロキシ−N−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチルブタンアミド(1.569g、5.37mmol)に、トリフェニルホスフィン(1.692g、6.45mmol)を加え、この反応混合物を0℃に冷却した。次に、テトラヒドロフラン(10mL)中、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.25mL、6.43mmol)を約18分かけて加え、この反応混合物を室温まで温め、5日間撹拌した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、シリカゲルに吸収させ、酢酸エチル:ヘキサン(0:1から1:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−アジド−1−(4−メトキシベンジル)−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン(1.153g、4.20mmol、収率78%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.82 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 2.83 (d, J = 10 Hz, 1 H), 2.96 (d, J = 10 Hz, 1 H), 3.72 (s, 3 H), 4.22 (s, 1 H), 4.30 (ABq, JAB = 14 Hz, ΔνAB = 52 Hz, 2 H), 6.90 (d, J = 9 Hz, 2 H), 7.15 (d, J = 9 Hz, 2 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 275。
E.(S)−3−アジド−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン
0℃で、アセトニトリル(50mL)中、(S)−3−アジド−1−(4−メトキシベンジル)−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン(1.153g、4.20mmol)に、水(10mL)中、硝酸セリウムアンモニウム(6.913g、12.61mmol)を加え、この反応混合物を室温まで温め、43時間撹拌した。この反応混合物を水(100mL)と酢酸エチル(250mL)とで分液し、層を分離した。有機液を水(100mL)で洗浄し、水層を別の反応からの水層と合わせ、ジクロロメタン(25mL)を加え、エマルションを形成した。この混合物をブライン(50mL)で希釈し、透明な水層を除去し、残ったエマルションに塩化ナトリウムを加え、次いで、セライト(登録商標)パッドで濾過し、層を分離した。総ての有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をメタノール(10mL)に溶解させ、4−メトキシベンジルアミン(0.10mL、0.765mmol)を加えた。この反応混合物を30分撹拌し、次いで、さらなる4−メトキシベンジルアミン(0.10mL、0.765mmol)を加えた。3日間撹拌した後、さらなる4−メトキシベンジルアミン(0.10mL、0.765mmol)を加えた。5時間後、またさらなる4−メトキシベンジルアミン(0.10mL、0.765mmol)を加え、この反応混合物を2時間撹拌し、次いで、濃縮した。この残渣にジエチルエーテル(10mL)を加え、沈澱を濾過により除去し、濾液をシリカゲルに吸収させ、(酢酸エチル:エタノール(3:1)):ヘキサン(0:1から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(0:1から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−アジド−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン(0.409g、2.65mmol、収率61%)を桃色〜黄褐色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.91 (s, 3 H), 1.09 (s, 3 H), 2.88 (dd, J = 10, 2 Hz, 1 H), 2.97 (d, J = 10 Hz, 1 H), 4.04 (s, 1 H), 8.01 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 155。
F.(S)−3−アミノ−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン
窒素下、エタノール(25mL)中、(S)−3−アジド−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン(0.409g、2.65mmol)に、最少量の水中、5%パラジウム炭素(0.097g、2.65mmol)を加えた。この反応混合物を排気し、水素を再充填し、19時間撹拌した。この反応混合物を窒素でパージし、セライト(登録商標)で濾過し、エタノールで洗浄し、濃縮した。残渣をメタノールに溶解させ、シリンジディスクフィルターで濾過し、濃縮した。メタノールを加え、この混合物を再び濃縮し、(S)−3−アミノ−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン(0.335g、2.61mmol、収率99%)を薄い黄褐色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.82 (s, 3 H), 1.03 (s, 3 H), 1.48 (s, 2 H), 2.81 (dd, J = 9, 2 Hz, 1 H), 2.88 (d, J = 9 Hz, 1 H), 2.94 (s, 1 H), 7.53 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 129。
中間体41
2−(アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム
A.2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル
ジクロロメタン(10mL)中、2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(200mg、0.802mmol、中間体38F)の撹拌冷却(0℃)溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(360mg、1.606mmol)を加えた。この混合物を3時間撹拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で急冷し、ジクロロメタンで抽出し(2×)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、不純な2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(175mg)を得、これを次の反応に送った。LC-MS (LC-ES) M+H = 282。
B.2−(アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル
粗2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(98mg、0.348mmol)および塩酸アゼチジン(65mg、0.695mmol)に、N−メチル−2−ピロリドン(1.5mL)、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL、1.431mmol)を加え、この反応混合物をマイクロ波にて100℃で2時間撹拌しながら加熱した。室温まで冷却した後、この混合物をプレパックセライト(登録商標)カートリッジにロードし、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から4:1へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、2−(アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(10mg、0.039mmol、収率11.1%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.47 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.52 (p, J = 8 Hz, 2 H), 4.38 (t, J = 8 Hz, 4 H), 4.47 (q, J = 7 Hz, 2 H), 8.86 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.27 (s, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 259。
C.2−(アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム
室温で、メタノール(1mL)中、2−(アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(17mg、0.066mmol)の撹拌溶液に、1M水酸化リチウム水溶液(0.20mL、0.200mmol)を加えた。この混合物を3時間撹拌し、次いで、メタノール(1mL)および1M水酸化リチウム水溶液(0.1mL、0.100mmol)を加え、この反応混合物を90分間撹拌した。次に、この反応混合物を50℃で1時間加熱し、冷却し、濃縮し、2−(アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム(25mg、0.106mmol、収率161%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.35 (p, J = 8 Hz, 2 H), 4.16 (t, J = 8 Hz, 4 H), 8.50 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.23 (s, 1 H), 9.29 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 231。
中間体42
2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
A.2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル
ジクロロメタン(10mL)中、2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(200mg、0.802mmol、中間体38F)の撹拌冷却(0℃)溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(370mg、1.651mmol)を加えた。この混合物を30分間撹拌した。この混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した(2×)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、いくらかの2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(155mg)を含有する粗2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル塩を得、これを次の反応に送った。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.40 (t, J = 7 Hz, 3 H), 3.00 (s, 3 H), 4.46 (q, J = 7 Hz, 2 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.73 (d, J = 2 Hz, 1 H), 10.04 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 266。
B.2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸メチル
メタノール(5mL)中、粗2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(154mg、0.581mmol)の撹拌溶液に、メタノール中、25%ナトリウムメトキシド(1mL、4.37mmol)を加えた。このナトリウムメトキシドの添加時にすぐに沈澱が生じた。この混合物を20分間撹拌し、次いで、濾過し、回収した固体を少量のメタノールで洗浄し、真空で乾燥させ、2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸メチル(47mg、0.214mmol、収率37%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 3.10 (s, 3 H), 3.25 (s, 3 H), 8.32 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.66 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.88 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 220。
C.2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
テトラヒドロフラン(1.5mL)およびメタノール(0.5mL)中、2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸メチル(45mg、0.205mmol)の撹拌懸濁液に、1M水酸化リチウム水溶液(0.25mL、0.250mmol)を加えた。この混合物はやがて均質となり、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残った材料を水に懸濁だせ、1N塩酸水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出した(2×)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(18mg、0.088mmol、収率43%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 4.09 (s, 3 H), 9.10 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.49 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.71 (s, 1 H), 13.68 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 206。
中間体43
2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム
A.N−(5−ブロモ−3−ホルミルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ジクロロメタン(20mL)中、2−アミノ−5−ブロモニコチンアルデヒド(1g、4.97mmol)およびピリジン(2mL、24.73mmol)の撹拌溶液に、塩化シクロプロパンカルボニル(1mL、11.02mmol)を加え、この混合物を30分間撹拌した。この混合物を減圧下で蒸発乾固させ、真空で約15分置き、褐色の泡沫を得た。この材料をテトラヒドロフラン(30mL)およびメタノール(10mL)に溶解させ、次いで、1N水酸化ナトリウム水溶液(15mL、15.00mmol)を滴下した。この混合物を10分間撹拌し、この混合物を減圧下で濃縮した。残った材料を水で摩砕して固体を得、これを真空濾過により回収し、水で洗浄し、真空で一晩乾燥させ、N−(5−ブロモ−3−ホルミルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(1.21g、4.50mmol、収率90%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.80-0.92 (m, 4 H), 1.98-2.08 (m, 1 H), 8.19 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.76 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.56 (s, 1 H), 11.27 (br s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 269。
B.6−ブロモ−2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン
メタノール(20mL)に懸濁させたN−(5−ブロモ−3−ホルミルピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド(1.20g、4.46mmol)に、メタノール中7Mのアンモニア(30mL、210mmol)を加えた。この混合物はすぐに均質となった。この反応容器を密閉し、この混合物を80℃で一晩加熱し、次いで、この混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。残った材料をジクロロメタンに溶解させ、酢酸エチル:ヘキサン(1:9から9:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、6−ブロモ−2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン(745mg、2.98mmol、収率66.8%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.14-1.22 (m, 4 H), 2.36-2.44 (m, 1 H), 8.87 (d, J = 3 Hz, 1 H), 9.24 (d, J = 3 Hz, 1 H), 9.51 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 250。
C.2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル
エタノール(5mL)中、6−ブロモ−2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン(100mg、0.400mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン付加物(50mg、0.061mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL、2.004mmol)の撹拌混合物を窒素で3分間パージし、次いで、一酸化炭素で約5分間パージした。この混合物を一酸化炭素バルーン下で撹拌し、80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、この混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、エタノールですすいだ。濾液を減圧下で蒸発乾固させ、残った暗色の材料を最少量のジクロロメタンに溶解させ、酢酸エチル:エタノール(3:1):ヘキサン(1:19から1:1へ)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(63mg、0.259mmol、収率64.8%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.20-1.26 (m, 4 H), 1.38 (t, J = 7 Hz, 3 H), 2.38-2.48 (m, 1 H), 4.41 (q, J = 7 Hz, 2 H), 9.15 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.55 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.73 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 244。
D.2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム
メタノール(4mL)中、2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(62mg、0.255mmol)の撹拌溶液に、1M水酸化リチウム水溶液(0.80mL、0.800mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌し、次いで、濃縮し、メタノールでスラリーとし、再濃縮し(2×)、粗2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム(77mg、0.348mmol、>収率100%)を得、これを次の反応に送った。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.10-1.18 (m, 4 H), 2.32-2.42 (m, 1 H), 8.74 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.54 (s, 1 H), 9.55 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 216。
実施例
実施例1
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、1,4−ジオキサン(2.248mL)中、1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0783g、0.450mmol)に、N,N−ジ−イソ−プロピルエチルアミン(0.471mL、2.70mmol)を得た。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.078g、0.495mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.535mL、0.899mmol)を加え、この反応混合物を66時間撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出し(3×)、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、メタノール:酢酸エチル(1:4)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0410g、0.124mmol、収率27.6%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.05 (s, 6 H), 1.06-1.26 (m, 3 H), 1.33 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.85 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.96 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 3.76 (qt, J = 8, 4 Hz, 1 H), 4.05 (s, 1 H), 7.97 (d, J = 6 Hz, 1 H), 8.68 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.81 (d, J = 6 Hz, 1 H), 8.99 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.46 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.50 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 314。
実施例2
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、1,4−ジオキサン(3.00mL)中、1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.1046g、0.601mmol)に、N,N−ジ−イソ−プロピルエチルアミン(0.629mL、3.60mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.142g、0.901mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.715mL、1.201mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出し(3×)、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、メタノール:酢酸エチル(1:4)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0449g、0.136mmol、収率22.66%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.05 (s, 6 H), 1.04-1.26 (m, 3 H), 1.33 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.85 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.96 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 3.76 (qt, J = 8, 4 Hz, 1 H), 4.04 (s, 1 H), 7.71 (dd, J = 8, 4 Hz, 1 H), 8.58 (dd, J = 8, 2 Hz, 1 H), 8.63 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.88 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.15 (dd, J = 4, 2 Hz, 1 H), 9.42 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 314。
実施例3
7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.730mL)中、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸アンモニア塩(0.0579g、0.219mmol、中間体2)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.230mL、1.315mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.041g、0.263mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.261mL、0.438mmol)を加え、この反応混合物を64時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0622g、0.153mmol、収率69.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 3.64-3.78 (m, 1 H), 4.03 (s, 1 H), 4.14 (br dd, J = 24, 10 Hz, 2 H), 4.34-4.48 (m, 2 H), 5.38-5.68 (m, 1 H), 6.70 (s, 1 H), 8.42 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.73 (s, 1 H), 9.09 (s, 1 H), 9.21 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 387。
実施例4
7−(アゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.843mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0597g、0.253mmol、中間体3)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.265mL、1.517mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.048g、0.303mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.301mL、0.506mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から3:7へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0514g、0.133mmol、収率52.4%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.29 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.91 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 2.39 (p, J = 7 Hz, 2 H), 3.64-3.78 (m, 1 H), 4.03 (s, 1 H), 4.08 (t, J = 7 Hz, 4 H), 6.54 (s, 1 H), 8.38 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.69 (s, 1 H), 9.04 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 369。
実施例5
7−(アゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.948mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0672g、0.285mmol、中間体5)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.298mL、1.707mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.054g、0.341mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.339mL、0.569mmol)を加え、この反応混合物を66時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0648g、0.167mmol、収率58.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 11 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 2.39 (p, J = 7 Hz, 2 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 4.16 (t, J = 7 Hz, 4 H), 6.78 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.08 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.31 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 9.10 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 369。
実施例6
7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.88mL)中、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0674g、0.265mmol、中間体6)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.278mL、1.591mmol)を得た。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.050g、0.318mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.316mL、0.530mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0748g、0.184mmol、収率69.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 4.03 (s, 1 H), 4.22 (br dd, J = 24, 11 Hz, 2 H), 4.42-4.58 (m, 2 H), 5.46-5.68 (m, 1 H), 6.88 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.14 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.36 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.56 (s, 1 H), 9.13 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 387。
実施例7
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.4mL)中、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.1061g、0.424mmol、中間体7)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.444mL、2.54mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.080g、0.509mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.505mL、0.848mmol)を加え、この反応混合物を64時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0514g、0.128mmol、収率30.1%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.52 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.91 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.96-2.06 (m, 1 H), 2.46-2.58 (m, 1 H), 3.64-3.78 (m, 1 H), 4.00 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.03 (s, 1 H), 4.11 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.56 (h, J = 7 Hz, 1 H), 6.79 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.07 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.32 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.52 (s, 1 H), 9.09 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 383。
実施例8および9
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミドおよびN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
ラセミN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.1238g、0.324mmol、実施例7)を、1%ジエチルアミンを含有するメタノール:ヘキサン(3:2)で溶出するキラルICカラムでその鏡像異性体に分離し、溶出する最初のジアステレオマー(>99%ee)としてN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.028g、0.070mmol、収率21.49%)および溶出する最後のジアステレオマー(86.6%ee)としてN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.035g、0.087mmol、収率26.9%)を得た。これらの構造は振動円偏光二色性により割り付けた。
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.52 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.91 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.96-2.06 (m, 1 H), 2.46-2.58 (m, 1 H), 3.64-3.78 (m, 1 H), 4.00 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 4.11 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.56 (h, J = 6 Hz, 1 H), 6.79 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.07 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.52 (s, 1 H), 9.10 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 383。
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.52 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.91 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.96-2.06 (m, 1 H), 2.46-2.58 (m, 1 H), 3.64-3.78 (m, 1 H), 4.00 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 4.11 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.56 (h, J = 6 Hz, 1 H), 6.78 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.07 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 9.09 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 383。
実施例10
7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(13.3mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(214mg、0.999mmol)(中間体1)の撹拌懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.262mL、1.498mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(475mg、1.249mmol)を一度に加えた。約5分後、2−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(236mg、1.498mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.262mL、1.498mmol)を加えた。この反応物を週末にかけて室温で撹拌した。生成物を粉砕しようとしてこのバイアルに水を加えたが役に立たなかった。この溶液を真空で濃縮し、粗固体を得た。残渣を、0〜10%メタノール:ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し、7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(318mg、0.900mmol、収率90%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.09-1.53 (m, 15 H), 1.92-2.19 (m, 4 H), 2.26-2.43 (m, 1 H), 3.85-3.99 (m, 1 H), 7.80 (s, 1 H), 8.65 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.82-8.92 (m, 1 H), 9.28 (s, 1 H), 9.39 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 354。
実施例11
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.36mL)中、7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.1018g、0.407mmol、中間体8)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.426mL、2.441mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.077g、0.488mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.484mL、0.814mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.1064g、0.264mmol、収率64.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.50 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 2.04 (p, J = 9 Hz, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 3.86 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 4.04 (q, J = 6 Hz, 1 H), 4.44 (h, J = 7 Hz, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 8.38 (d, J = 7 Hz , 1 H), 8.69 (s, 1 H), 9.05 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 383。
実施例12および13
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミドおよびN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
ラセミN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0971g、0.254mmol、実施例11)を、1%ジエチルアミンを含有するメタノール:ヘキサン(3:2)で溶出するキラルICカラムでその鏡像異性体に分離し、溶出する最初のジアステレオマー(>99%ee)としてN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0201g、0.050mmol、収率19.67%)および溶出する最後のジアステレオマー(96.6%ee)としてN−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0230g、0.057mmol、収率22.50%)を得た。これらの構造は実施例8および9と同様に割り付けた。
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((R)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 2.04 (p, J = 8 Hz, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 3.87 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.01 (s, 1 H), 4.04 (q, J = 5 Hz, 1 H), 4.44 (h, J = 6 Hz, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 8.38 (d, J = 7 Hz , 1 H), 8.68 (s, 1 H), 9.05 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 383。
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.50 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 2.04 (p, J = 9 Hz, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 3.87 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 4.04 (q, J = 5 Hz, 1 H), 4.44 (h, J = 6 Hz, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 8.38 (d, J = 8 Hz , 1 H), 8.68 (s, 1 H), 9.05 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 383。
実施例14
7−(シクロプロピルアミノ)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.67mL)中、7−(シクロプロピルアミノ)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0474g、0.201mmol、中間体9)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.210mL、1.204mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.041g、0.261mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.239mL、0.401mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:ジクロロメタン(0:1から3:7へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−(シクロプロピルアミノ)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0232g、0.060mmol、収率29.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.52 (s, 2 H), 0.79 (d, J = 6 Hz, 2 H), 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 2.46-2.60 (m, 1 H), 3.66-3.80 (m, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 6.85 (s, 1 H), 7.42 (s, 1 H), 8.37 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.66 (s, 1 H), 8.97 (s, 1 H), 9.17 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 369。
実施例15
7−(アゼチジン−1−イル)−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.96mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0678g、0.287mmol、中間体3)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.301mL、1.722mmol)を加えた。次に、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール塩酸塩(0.047g、0.344mmol、中間体10)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.342mL、0.574mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0370g、0.113mmol、収率39.2%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.27 (s, 3 H), 2.11 (t, J = 10 Hz, 2 H), 2.30 (t, J = 8 Hz, 2 H), 2.39 (p, J = 7 Hz, 2 H), 4.02 (h, J = 7 Hz, 1 H), 4.08 (t, J = 7 Hz, 4 H), 4.97 (s, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 8.71 (s, 1 H), 8.74 (d, J = 9 Hz, 1 H), 9.03 (s, 1 H), 9.18 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 313。
実施例16
7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.86mL)中、7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0669g、0.257mmol、中間体12)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.269mL、1.543mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.049g、0.309mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.306mL、0.514mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0611g、0.148mmol、収率57.5%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.31 (q, J = 11 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 3.66-3.80 (m, 1 H), 3.91 (br t, J = 15 Hz, 2 H), 4.01 (s, 1 H), 6.23 (t, J = 57 Hz, 1 H), 6.98 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.00 (br s, 1 H), 8.04 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.32 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.52 (s, 1 H), 9.10 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 393。
実施例17
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.69mL)中、7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0572g、0.206mmol、中間体13)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.216mL、1.234mmol)加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.039g、0.247mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.245mL、0.411mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、RP HPLCにより精製し、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出する、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0219g、0.051mmol、収率24.65%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 13 Hz, 2 H), 1.92 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 4.38 (p, J = 8 Hz, 2 H), 7.01 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.09 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.17 (t, J = 7 Hz, 1 H), 8.36 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.55 (s, 1 H), 9.12 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 411。
実施例18
7−(アゼチジン−1−イル)−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.02mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0723g、0.306mmol、中間体5)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.321mL、1.837mmol)を加えた。次に、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール塩酸塩(0.059g、0.429mmol、中間体10)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.364mL、0.612mmol)を加え、この反応混合物を64時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0611g、0.186mmol、収率60.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.27 (s, 3 H), 2.11 (t, J = 8 Hz, 2 H), 2.30 (t, J = 8 Hz, 2 H), 2.39 (p, J = 7 Hz, 2 H), 3.99 (h, J = 8 Hz, 1 H), 4.16 (t, J = 7 Hz, 4 H), 4.96 (br s, 1 H), 6.78 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.07 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.53 (s, 1 H), 8.69 (d, J = 5 Hz, 1 H), 9.11 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 313。
実施例19
(S)−7−(アゼチジン−1−イル)−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.951mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0674g、0.285mmol、中間体5)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.299mL、1.712mmol)を加えた。次に、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(0.040g、0.400mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.340mL、0.571mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、(S)−7−(アゼチジン−1−イル)−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0578g、0.176mmol、収率61.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.01 (p, J = 11 Hz, 1 H), 2.30-2.44 (m, 3 H), 3.25 (q, J = 9 Hz, 2 H), 4.17 (t, J = 7 Hz, 4 H), 4.59 (q, J = 9 Hz, 1 H), 6.79 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 8.09 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.55 (s, 1 H), 8.79 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.12 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 312。
実施例20
(S)−7−(アゼチジン−1−イル)−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.663mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム塩(0.0470g、0.199mmol、中間体3)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.209mL、1.194mmol)を加えた。次に、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(0.028g、0.279mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.237mL、0.398mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、(S)−7−(アゼチジン−1−イル)−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0358g、0.109mmol、収率54.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 2.01 (p, J = 10 Hz, 1 H), 2.32-2.44 (m, 3 H), 3.25 (q, J = 9 Hz, 2 H), 4.09 (t, J = 7 Hz, 4 H), 4.59 (q, J = 9 Hz, 1 H), 6.55 (s, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.73 (s, 1 H), 8.85 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.06 (s, 1 H), 9.20 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 312。
実施例21
7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、ジクロロメタン(14.15mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.6061g、2.83mmol、中間体4)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.977mL、11.32mmol)加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.667g、4.24mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(3.03ml、5.09mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.5820g、1.564mmol、収率55.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 7 H), 1.32 (q, J = 11 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.93 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 2.32-2.40 (m, 1 H), 3.75 (dtt, J = 8, 4, 4 Hz, 1 H), 4.06 (s, 1 H), 7.63 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.57 (br d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.32 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 354。
実施例22
7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−N−((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.93mL)中、(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0697g、0.280mmol、中間体15)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.293mL、1.678mmol)を加えた。次に、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(0.039g、0.392mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。 次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.333mL、0.559mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−N−((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0520g、0.152mmol、収率54.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.94-2.12 (m, 2 H), 2.32-2.44 (m, 1 H), 2.44-2.54 (m, 1 H), 3.20-3.32 (m, 2 H), 3.88 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.05 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.45 (q, J = 7 Hz, 1 H), 4.59 (q, J = 9 Hz, 1 H), 6.55 (s, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.73 (s, 1 H), 8.86 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.06 (s, 1 H), 9.20 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 326。
実施例23
N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.84mL)中、(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0627g、0.252mmol、中間体15)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.264mL、1.510mmol)を加えた。次に、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタノール(0.036g、0.352mmol、中間体10)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.300mL、0.503mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0534g、0.155mmol、収率61.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.28 (s, 3 H), 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 2.05 (p, J = 8 Hz, 1 H), 2.12 (t, J = 9 Hz, 2 H), 2.31 (t, J = 8 Hz, 2 H), 2.44-2.54 (m, 1 H), 3.87 (q, J = 8 Hz, 1 H), 3.94-4.08 (m, 2 H), 4.44 (q, J = 6 Hz, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 8.71 (s, 1 H), 8.74 (d, J = 6 Hz, 1 H), 9.04 (s, 1 H), 9.18 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 327。
実施例24
(S)−N−(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.374mL)中、(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0685g、0.275mmol、中間体15)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.192mL、1.100mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.115g、0.302mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(0.051g、0.275mmol、中間体16)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、酢酸エチル:ヘキサン(3:2から1:0)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、(S)−N−(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0636g、0.147mmol、収率53.4%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.33 (s, 6 H), 1.40-1.50 (m, 2 H), 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.86 (br d, J = 13 Hz, 2 H), 2.05 (t, J = 9 Hz, 1 H), 2.44-2.54 (m, 1 H), 2.70-3.24 (m, 2 H), 3.87 (q, J = 7 Hz, 1 H), 4.00-4.14 (m, 2 H), 4.44 (h, J = 7 Hz, 1 H), 4.26-4.90 (m, 2 H), 5.36 (s, 1 H), 6.55 (s, 1 H), 8.47 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.70 (s, 1 H), 9.05 (s, 1 H), 9.18 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 412。
実施例25
7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.81mL)中、7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0653g、0.242mmol、中間体19)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.169mL、0.969mmol)を得た。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.050g、0.315mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.288mL、0.484mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−(アゼチジン−1−イル)−6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0312g、0.074mmol、収率30.4%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.03 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.82 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.91 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 2.32 (p, J = 8 Hz, 2 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 4.05 (s, 1 H), 4.41 (t, J = 7 Hz, 4 H), 8.30 (s, 1 H), 8.43 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.52 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.13 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 403。
実施例26
N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.96mL)中、(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0721g、0.289mmol、中間体15)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.202mL、1.157mmol)を加えた。次に、2−(トランス−3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール(0.049g、0.376mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.344mL、0.579mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0262g、0.070mmol、収率24.27%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.50 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.96-2.12 (m, 3 H), 2.16-2.36 (m, 4 H), 3.87 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.00-4.10 (m, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 4.28-4.38 (m, 1 H), 4.40-4.48 (m, 1 H), 6.55 (s, 1 H), 8.72 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.81 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.06 (s, 1 H), 9.19 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 355。
実施例27
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.063g、0.253mmol、中間体18)に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.040g、0.254mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL、0.344mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.116g、0.305mmol)を加え、この反応混合物を100分間撹拌した。次に、この反応混合物を濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、この混合物を、(酢酸エチル:エタノール(3:1):ヘキサン(3:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチルで摩砕/音波処理し、6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.82g、0.211mmol、収率83%)を白色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.26 (m, 7 H),1.31 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.93 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 2.68-2.78 (m, 1 H), 3.68-3.80 (m, 1 H), 4.06 (s, 1 H), 8.64 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.68 (s, 1 H), 8.77 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.34 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 388。
実施例28
N−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)中、(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0978g、0.392mmol、中間体15)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.274mL、1.570mmol)を加えた。次に、(3S,4R)−3−アミノ−4−メチルピロリジン−2−オン(0.049g、0.432mmol、中間体20)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.467mL、0.785mmol)を加え、この反応混合物を64時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、N−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0497g、0.139mmol、収率35.4%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.09 (d, J = 7 Hz, 3 H), 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 2.00-2.10 (m, 1 H), 2.36-2.54 (m, 2 H), 2.88 (t, J = 9 Hz, 1 H), 3.28-3.36 (m, 1 H), 3.88 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.04 (dt, J = 9, 5 Hz, 1 H), 4.29 (dd, J = 11, 8 Hz, 1 H), 4.45 (h, J = 8 Hz, 1 H), 6.56 (s, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 8.74 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.82 (d, J = 9 Hz, 1 H), 9.07 (s, 1 H), 9.21 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 340。
実施例29
(S)−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)の撹拌溶液に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、この反応混合物に(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(52.6mg、0.525mmol)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加え、この反応混合物を8時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空濃縮させた。得られた残渣をアセトニトリルで摩砕し、(S)−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.075g、0.240mmol、収率68.7%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.00-1.14 (m, 4 H), 2.03 (quin, J = 11 Hz, 1 H), 2.30-2.44 (m, 2 H), 3.20-3.30 (m, 2 H), 4.62 (q, J = 10 Hz, 1 H), 7.87 (s, 1 H), 7.94 (s, 1 H), 8.93 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.10 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.34 (s, 1H), 9.40 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 297。
実施例30
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、(1r,4r)−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサン−1−オール(67.9mg、0.525mmol、中間体21、Astatech)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加え、この反応混合物を8時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮した。得られた半固体残渣をアセトニトリルで摩砕し、7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.055g、0.161mmol、収率45.9%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.00-1.10 (m, 4 H), 1.16 (s, 3 H), 1.38-1.54 (m, 4 H), 1.56-1.68 (m, 2 H), 1.74-1.86 (m, 2 H), 2.34 (quin, J = 6 Hz, 1 H), 3.80-3.92 (m, 1 H), 4.32 (s, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.57 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.88 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 326。
実施例31
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール塩酸塩(72.3mg、0.525mmol、中間体10、Astatech)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)を加え、この反応混合物を15時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣をアセトニトリルで摩砕し、7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.050g、0.160mmol、収率45.6%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.00-1.12 (m, 4 H), 1.28 (s, 3 H), 2.12 (dt, J = 9, 2 Hz, 2 H), 2.26-2.38 (m, 3 H), 4.02 (sex, J = 8 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 8.92 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.98 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.32 (s, 1 H), 9.38 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 298。
実施例32
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、2−(トランス−3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール塩酸塩(87mg、0.525mmol)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)を加え、この反応混合物を15時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空濃縮乾固させた。得られた残渣をアセトニトリルで摩砕し、7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.050g、0.149mmol、収率42.6%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.05 (s, 6 H), 1.00-1.10 (m, 4 H), 2.02-2.12 (m, 2 H), 2.20-2.38 (m, 4 H), 4.27 (s, 1 H), 4.37 (sex, J = 7 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.92 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.00 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.39 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 326。
実施例33
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、(1r,4r)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(87mg、0.525mmol、中間体23)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加え、この反応混合物を15時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣を、メタノール:ジクロロメタン(0:1から1:6へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.050g、0.133mmol、収率37.9%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 (m, 4 H), 1.38-1.50 (m, 2 H), 1.62-1.76 (m, 2 H), 1.78-1.94 (m, 4 H), 2.30-2.40 (m, 1 H), 4.02-4.12 (m, 1 H), 5.08 (s, 1 H), 5.73 (t, J = 56 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.52 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.87 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.34 (s, 1 H), 9.34 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 362。
実施例34
ラセミ7−シクロプロピル−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(50mg、0.233mmol、中間体1)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.061mL、0.350mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(133mg、0.350mmol)を加えた。15分間撹拌した後、2−(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール(43.5mg、0.257mmol、中間体24)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.061mL、0.350mmol)を加え、この反応混合物を15時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空濃縮乾固させた。得られた残渣をアセトニトリルで摩砕し、ラセミ7−シクロプロピル−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.045g、0.117mmol、収率50.1%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.94 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 1.02-1.10 (m, 4 H), 1.66-1.76 (m, 1 H), 1.86-2.02 (m, 4 H), 2.06-2.22 (m, 3 H), 2.30-2.46 (m, 2 H), 4.01 (s, 1 H), 4.33 (sex, J = 8 Hz, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 8.89 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.94 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.32 (s, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 366。
実施例35
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサン−1−アミン(0.0724g、0.420mmol、中間体26)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加え、この反応混合物を15時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空濃縮乾固させた。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1 to 1:0)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.070g、0.180mmol、収率51.6%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.01 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.02-1.10 (m, 4 H), 1.35 (q, J = 14 Hz, 2 H), 1.77 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.88 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 1.96-2.08 (m, 1 H), 2.30-2.38 (m, 1 H), 2.96-3.10 (m, 2 H), 3.46-3.58 (m, 2 H), 3.70-3.82 (m, 1 H), 5.10 (dquin, J = 58, 5 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.63 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.88 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 369。
実施例36
7−シクロプロピル−N−((1s,4s)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、(1s,4s)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(69.4mg、0.420mmol、中間体22)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加え、この反応混合物を8時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−((1s,4s)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.080g、0.210mmol、収率60.1%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 (m, 4 H), 1.40-1.52 (m, 2 H), 1.60-1.82 (m, 6 H), 2.28-2.38 (m, 1 H), 3.81 (sex, J = 7 Hz, 1 H), 5.10 (s, 1 H), 5.69 (t, J = 57 Hz, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 8.71 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.92 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.32 (s, 1 H), 9.39 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 362。
実施例37
7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中、(R)−2−((トランス−4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(103mg、0.455mmol、中間体28)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)に加え、この反応混合物を8時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.035g、0.079mmol、収率22.5%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 (m, 4 H), 1.12 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.36 (q, J = 13 Hz, 2 H), 1.84-2.00 (m, 4 H), 2.30-2.38 (m, 1 H), 2.44-2.56 (m, 1 H), 3.22-3.34 (m, 2 H), 3.44-3.52 (m, 1 H), 3.58-3.66 (m, 1 H), 3.72-3.84 (m, 1 H), 5.01 (t, J = 6 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.62 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.88 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 423。
実施例38
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサン−1−アミン(87mg、0.455mmol、中間体30)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)に加え、この反応混合物を15時間撹拌した。次に、この反応混合物を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.095g、0.234mmol、収率66.7%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.00-1.10 (m, 4 H), 1.07 (q, J = 11 Hz, 2 H), 1.36 (q, J = 14 Hz, 2 H), 1.77 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.89 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 2.13 (t, J = 11 Hz, 1 H), 2.30-2.38 (m, 1 H), 3.54 (t, J = 12 Hz, 4 H), 3.72-3.84 (m, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 8.63 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.88 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 387。
実施例39
ラセミ7−シクロプロピル−N−(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、トランス−N1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン塩酸塩(104mg、0.455mmol、中間体31)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.525mmol)を加え、この反応混合物を18時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、ラセミ7−シクロプロピル−N−(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.095g、0.232mmol、収率66.4%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 M, 4 H), 1.32 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.43 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.58 (q, J = 14 Hz, 2 H), 1.98 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 2.17 (br t, J = 12 Hz, 2 H), 2.34 (quin, J = 6 Hz, 1 H), 3.10-3.24 (m, 1 H), 3.72-3.92 (m, 2 H), 6.44 (t, J = 54 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.78 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.92 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.39 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 389。
実施例40
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(50mg、0.233mmol、中間体1)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.061mL、0.350mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(133mg、0.350mmol)を加えた。15分間撹拌した後、(1s,3s)−3−アミノ−1−(トリフルオロメチル)シクロブタン−1−オール塩酸塩(44.7mg、0.233mmol)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.061mL、0.350mmol)を加え、この反応混合物を18時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.070g、0.189mmol、収率81.0%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 (m, 4 H), 2.30-2.44 (m, 3 H), 2.76-2.86 (m, 2 H), 4.20 (sex, J = 8 Hz, 1 H), 6.72 (s, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.93 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.21 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.39 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 352。
実施例41
7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(75mg、0.350mmol、中間体1)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)を得た。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(200mg、0.525mmol)を加えた。15分間撹拌した後、(1r,3r)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール(53.1mg、0.525mmol、中間体11、Astatech)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)に加え、この反応混合物を8時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.070g、0.224mmol、収率63.9%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 (m, 4 H), 1.29 (s, 3 H), 2.04-2.14 (m, 2 H), 2.26-2.38 (m, 3 H), 4.54 (sex, J = 8 Hz, 1 H), 4.90 (s, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.89 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.95 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 298。
実施例42および43
7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミドおよび7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中、7−シクロプロピル−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(100mg、0.467mmol、中間体1)に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(213mg、0.560mmol)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)を加えた。15分間撹拌した後、(2R)−2−((3−アミノシクロブチル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(139mg、0.700mmol、中間体32)のシス/トランス混合物を加え、次いで、さらなるN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.700mmol)を加え、この反応混合物を8時間撹拌した。次に、この反応混合物を真空濃縮させた。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0へ)で溶出するクロマトグラフィーにより精製し、シス/トランス異性体の混合物として灰白色固体を得た。これらの異性体を、キラルIGカラムで、二酸化炭素中、40%エチルアルコールで溶出するキラル超臨界流体クロマトグラフィーにより分離し、7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.041g、0.099mmol、収率21.2%)および7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.051g、0.123mmol、収率26.3%)を得た。これらの異性体は、ROESY NMRにより割り付けた。
7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 (m, 4 H), 1.78-1.92 (m, 2 H), 2.22 (dd, J = 8, 7 Hz, 1 H), 2.30-2.38 (m, 1 H), 2.50-2.64 (m, 2 H), 3.02-3.22 (m, 2 H), 3.42-3.52 (m, 1 H), 3.58-3.66 (m, 1 H), 4.08 (sex, J = 8 Hz, 1 H), 5.07 (t, J = 6 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.90 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.96 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.32 (s, 1 H), 9.38 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 395。
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02-1.10 (m, 4 H), 2.08-2.18 (m, 2 H), 2.20-2.30 (m, 2 H), 2.30-2.38 (m, 1 H), 2.40 (t, J = 7 Hz, 1 H), 3.02-3.14 (m, 1 H), 3.46-3.54 (m, 1 H), 3.52-3.60 (m, 1 H), 3.58-3.68 (m, 1 H), 4.49 (sex, J = 7 Hz, 1 H), 5.03 (t, J = 6 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 8.91 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.02 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 9.39 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 395。
実施例44
(S)−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0814g、0.380mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.265mL、1.520mmol)を加えた。次に、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(0.038g、0.380mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.452mL、0.760mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、メタノール:酢酸エチル(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0510g、0.164mmol、収率43.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.10-1.22 (m, 4 H), 1.96-2.10 (m, 1 H), 2.32-2.44 (m, 2 H), 3.20-3.30 (m, 2 H), 4.62 (q, J = 9 Hz, 1 H), 7.66 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 8.41 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.83 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.06 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.35 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 297。
実施例45
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.2mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0765g、0.357mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.249mL、1.428mmol)を加えた。次に、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール(0.036g、0.357mmol、中間体10)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.425mL、0.714mmol)を加え、この反応混合物を66時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0710g、0.227mmol、収率63.5%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.08-1.20 (m, 4 H), 1.28 (s, 3 H), 2.13 (t, J = 8 Hz, 2 H), 2.28-2.42 (m, 3 H), 4.02 (h, J = 8 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 7.64 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.38 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.81 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.95 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.33 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 298。
実施例46
7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.4mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0882g、0.412mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.288mL、1.647mmol)を加えた。次に、(1r,3r)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール(0.042g、0.412mmol、中間体11)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.490mL、0.823mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0986g、0.315mmol、収率77%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.10-1.20 (m, 4 H), 1.29 (s, 3 H), 2.04-2.14 (m, 2 H), 2.26-2.42 (m, 3 H), 4.54 (h, J = 8 Hz, 1 H), 4.89 (s, 1 H), 7.64 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.91 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.32 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 298。
実施例47
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0858g、0.401mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.280mL、1.602mmol)を加えた。次に、2−(トランス−3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール塩酸塩(0.066g、0.401mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.477mL、0.801mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0630g、0.184mmol、収率45.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.05 (s, 6 H), 1.08-1.20 (m, 4 H), 2.02-2.12 (m, 2 H), 2.18-2.42 (m, 4 H), 4.26 (s, 1 H), 4.37 (h, J = 7 Hz, 1 H), 7.64 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.81 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.96 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.34 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 326。
実施例48
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.2mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0772g、0.360mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.252mL、1.441mmol)を加えた。次に、(1r,4r)−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサン−1−オール(0.047g、0.360mmol、中間体21)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.429mL、0.721mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0679g、0.198mmol、収率55.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.16 (s, 3 H), 1.10-1.22 (m, 4 H), 1.40-1.56 (m, 4 H), 1.56-1.64 (m, 2 H), 1.74-1.86 (m, 2 H), 2.30-2.40 (m, 1 H), 3.80-3.92 (m, 1 H), 4.31 (s, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.53 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.30 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 326。
実施例49
ラセミ7−シクロプロピル−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.2mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0782g、0.365mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.255mL、1.460mmol)を加えた。次に、ラセミ2−(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール(0.062g、0.365mmol、中間体24)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.435mL、0.730mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−シクロプロピル−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0886g、0.230mmol、収率63.1%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.94 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 1.08-1.20 (m, 4 H), 1.16-1.26 (m, 1 H), 1.84-2.04 (m, 4 H), 2.06-2.22 (m, 3 H), 2.30-2.46 (m, 2 H), 4.01 (s, 1 H), 4.33 (h, J = 8 Hz, 1 H), 7.64 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.38 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.90 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.31 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 366。
実施例50
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.081g、0.515mmol)に、7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.110g、0.539mmol、中間体33)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、1.320mmol)を加え、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.235g、0.618mmol)を加え、この反応混合物を150分間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、得られた残渣を、(酢酸エチル:エタノール(3:1)):ヘキサン(0:1から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して残渣を得、これを酢酸エチルで摩砕/音波処理し、濾過し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.127g、0.370mmol、収率71.8%)を灰白色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.31 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.93 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 3.68-3.80 (m, 1H), 4.03 (s, 3 H), 4.06 (s, 1 H), 7.19 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.40 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.54 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.27 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 344。
実施例51
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.079g、0.502mmol)に、7−メトキシ−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.110g、0.539mmol、中間体34)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.263mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.232g、0.610mmol)を加え、この反応混合物を150分間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、得られた残渣を、(酢酸エチル:エタノール(3:1)):ヘキサン(0:1から1:0へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して残渣を得、これを酢酸エチルで摩砕/音波処理し、濾過し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.123g、0.358mmol、収率71.3%)を淡黄色粉末として得た。H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.31 (q, J = 10 Hz, 2 H), 1.84 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.94 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 3.68-3.80 (m, 1H), 4.01 (s, 3 H), 4.06 (s, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 8.58 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.90 (dd, J = 2, 1 Hz, 1 H), 9.25 (d, J = 1 Hz, 1 H), 9.34 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 344。
実施例52
7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.47mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0300g、0.140mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.098mL、0.560mmol)を加えた。次に、(1r,4r)−4−アミノ−1−(ジフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール(0.023g、0.140mmol、中間体23)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.167mL、0.280mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−(ジフルオロメチル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0164g、0.043mmol、収率30.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.12-1.20 (m, 4 H), 1.38-1.50 (m, 2 H), 1.66-1.74 (m, 2 H), 1.78-1.92 (m, 4 H), 2.32-2.40 (m, 1 H), 4.02-4.12 (m, 1 H), 5.08 (s, 1 H), 5.73 (t, J = 56 Hz, 1 H), 7.63 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.40 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.48 (d, J = 7 Hz, 1 H), 8.77 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.29 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 362。
実施例53
7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.2mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0773g、0.361mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.252mL、1.443mmol)を加えた。次に、(1s,3s)−3−アミノ−1−(トリフルオロメチル)シクロブタン−1−オール塩酸塩(0.069g、0.361mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.430mL、0.722mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0212g、0.057mmol、収率15.89%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.06-1.22 (m, 4 H), 2.30-2.46 (m, 3 H), 2.76-2.86 (m, 2 H), 4.19 (h, J = 9 Hz, 1 H), 6.70 (s, 1 H), 7.65 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.40 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.82 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.17 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.35 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 352。
実施例54
7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.1mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0733g、0.342mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.239mL、1.369mmol)を加えた。次に、トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキサン−1−アミン(0.065g、0.342mmol、中間体30)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.407mL、0.684mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、7−シクロプロピル−N−(トランス−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0596g、0.147mmol、収率42.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.07 (q, J = 14 Hz, 2 H), 1.08-1.20 (m, 4 H), 1.36 (q, J = 14 Hz, 2 H), 1.77 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.88 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 2.06-2.18 (m, 1 H), 2.28-2.42 (m, 1 H), 3.54 (t, J = 12 Hz, 4 H), 3.72-3.84 (m, 1 H), 7.63 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.59 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.32 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 387。
実施例55および56
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミドおよび7−エトキシ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中、7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸と7−エトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.249g、0.913mmol、中間体35)の混合物に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.144g、0.916mmol)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.40mL、2.296mmol)を加え、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.418g、1.099mmol)を加え、この反応混合物を4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、得られた残渣を、(酢酸エチル:エタノール(3:1)):ヘキサン(0:1から1:0)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。これらの混合画分を、(酢酸エチル:エタノール(3:1)):ヘキサン(0:1から3:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより再精製し、これらの混合画分を、(酢酸エチル:エタノール(3:1)):ヘキサン(0:1から3:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、次いで、適当な画分と合わせて残渣を得、これを酢酸エチルで摩砕/音波処理し、濾過し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.188g、0.457mmol、収率49.95)を白色粉末としておよび7−エトキシ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.045g、0.126mmol、収率13.7%)を灰白色粉末として得た。
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.32 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.84 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.94 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 3.68-3.80 (m, 1H), 4.06 (s, 1 H), 5.21 (q, J = 9 Hz, 2 H), 7.19 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.40 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.54 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.27 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 412。
7−エトキシ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.31 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.40 (t, J = 7 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.93 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 3.68-3.80 (m, 1 H), 4.06 (s, 1 H), 4.51 (q, J = 7 Hz, 2 H), 7.16 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.39 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.53 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.76 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.26 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 358。
実施例57
ラセミ7−シクロプロピル−N−(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(1.8mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.1179g、0.550mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.384mL、2.201mmol)を加えた。次に、トランス−N1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン(0.106g、0.550mmol、中間体31)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.655mL、1.101mmol)を加え、この反応混合物を66時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、次いで、メタノール:ジクロロメタン(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、ラセミ7−シクロプロピル−N−(トランス−4−((1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0523g、0.128mmol、収率23.24%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.02 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.06-1.20 (m, 6 H), 1.30-1.46 (m, 2 H), 1.82-2.00 (m, 4 H), 2.30-2.40 (m, 1 H), 2.42-2.50 (m, 1 H), 2.90-3.08 (m, 1 H), 3.68-3.84 (m, 1 H), 5.77 (dt, J = 57, 4 Hz, 1 H), 7.63 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.58 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.31 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 389。
実施例58
6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.77mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0657g、0.232mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.162mL、0.927mmol)を加えた。次に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.055g、0.347mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.276mL、0.463mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0560g、0.128mmol、収率55.1%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.30 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.48 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.91 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 1.90-2.02 (m, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 4.05 (s, 1 H), 4.24 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.53 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.79 (h, J = 8 Hz, 1 H), 8.33 (s, 1 H), 8.44 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.54 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.14 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 417。
実施例59
6−クロロ−N−((1r,4S)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.76mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0643g、0.227mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.158mL、0.907mmol)を加えた。次に、(1r,4r)−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサン−1−オール(0.044g、0.340mmol、中間体21)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.270mL、0.453mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から3:7へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、6−クロロ−N−((1r,4S)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0712g、0.174mmol、収率77%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.15 (s, 3 H), 1.48 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.38-1.54 (m, 4 H), 1.54-1.62 (m, 2 H), 1.72-1.82 (m, 2 H), 1.90-2.02 (m, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 3.76-3.88 (m, 1 H), 4.24 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.31 (s, 1 H), 4.53 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.79 (h, J = 8 Hz, 1 H), 8.33 (s, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.53 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.13 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 389。
実施例60
6−クロロ−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−N−((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.79mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0674g、0.238mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.166mL、0.951mmol)を加えた。次に、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(0.029g、0.285mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.283mL、0.475mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、6−クロロ−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−N−((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0604g、0.159mmol、収率67.1%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.49 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.92-2.08 (m, 2 H), 2.30-2.42 (m, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 3.18-3.28 (m, 2 H), 4.26 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.54 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.60 (dt, J = 9, 8 Hz, 1 H), 4.79 (h, J = 8 Hz, 1 H), 7.91 (br s, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.58 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.93 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.17 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 360。
実施例61
(S)−6−クロロ−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.79mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0674g、0.238mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.166mL、0.951mmol)を加えた。次に、ラセミ2−(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−オール(0.048g、0.285mmol、中間体24)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.283mL、0.475mmol)を加え、この反応混合物を66時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、(S)−6−クロロ−N−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0687g、0.152mmol、収率64.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.94 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 1.48 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.66-1.74 (m, 1 H), 1.84-2.02 (m, 5 H), 2.04-2.20 (m, 3 H), 22.36-2.44 (m, 1 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 4.01 (s, 1 H), 4.24 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.31 (h, J = 8 Hz, 1 H), 4.53 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.78 (h, J = 8 Hz, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.53 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.77 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.14 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 429。
実施例62
6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中、6−クロロ−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.096g、0.402mmol、中間体37)に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.061g、0.388mmol)を加えた。次に、この懸濁液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL、0.517mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.189g、0.497mmol)を加え、この反応混合物を14時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、残渣を、酢酸エチル:エタノール(3:1):ヘキサン(0:1から3:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。この固体残渣に酢酸エチル(2mL)を加え、それを摩砕/音波処理し、次いで、濾過し、乾燥させ、6−クロロ−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−7−メトキシ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.119g、0.315mmol、収率81%)を灰白色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.31 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.93 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 3.68-3.80 (m, 1 H), 4.06 (s, 1 H), 4.12 (s, 3 H), 8.60 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.69 (s, 1 H), 8.75 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.30 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 378。
実施例63
6−クロロ−N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.72mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0609g、0.215mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.150mL、0.859mmol)を加えた。次に、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール(0.026g、0.258mmol、中間体10)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.256mL、0.429mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、6−クロロ−N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0686g、0.181mmol、収率84%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.27 (s, 3 H), 1.48 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.90-2.02 (m, 1 H), 2.06-2.16 (m, 2 H), 2.26-2.34 (m, 2 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 4.00 (h, J = 7 Hz, 1 H), 4.24 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.53 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.78 (h, J = 8 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.55 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.81 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.16 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 361。
実施例64
6−クロロ−N−((1r,3S)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.78mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0668g、0.236mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.165mL、0.942mmol)を加えた。次に、(1r,3r)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール(0.029g、0.283mmol、中間体11)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.280mL、0.471mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、6−クロロ−N−((1r,3S)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0712g、0.187mmol、収率80%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.28 (s, 3 H), 1.48 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.92-2.02 (m, 1 H), 2.04-2.12 (m, 2 H), 2.24-2.34 (m, 2 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 4.24 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.46-4.58 (m, 2 H), 4.79 (h, J = 8 Hz, 1 H), 4.87 (s, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.53 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.78 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.14 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 361。
実施例65
6−クロロ−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.73mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0618g、0.218mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.152mL、0.872mmol)を加えた。次に、2−(トランス−3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール塩酸塩(0.043g、0.261mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.259mL、0.436mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、6−クロロ−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0627g、0.153mmol、収率70.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.48 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.90-2.10 (m, 3 H), 2.18-2.34 (m, 3 H), 2.42-2.54 (m, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.24 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.34 (h, J = 7 Hz, 1 H), 4.53 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.79 (h, J = 8 Hz, 1 H), 8.33 (s, 1 H), 8.56 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.83 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.17 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 389。
実施例66
6−クロロ−N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.78mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0667g、0.235mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.164mL、0.941mmol)を加えた。次に、(1s,3s)−3−アミノ−1−(トリフルオロメチル)シクロブタン−1−オール塩酸塩(0.054g、0.282mmol)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.280mL、0.470mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、6−クロロ−N−((1s,3R)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0644g、0.147mmol、収率62.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.48 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.90-2.02 (m, 1 H), 2.30-2.42 (m, 2 H), 2.44-2.54 (m, 1 H), 2.76-2.84 (m, 2 H), 4.17 (h, J = 8 Hz, 1 H), 4.25 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.54 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.79 (h, J = 8 Hz, 1 H), 6.69 (s, 1 H), 8.33 (s, 1 H), 8.57 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.04 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.17 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 415。
実施例67
6−クロロ−N−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.76mL)中、(S)−6−クロロ−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0651g、0.230mmol、中間体36)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.160mL、0.918mmol)を加えた。次に、(3S,4R)−3−アミノ−4−メチルピロリジン−2−オン(0.031g、0.275mmol、中間体20)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.273mL、0.459mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から2:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、6−クロロ−N−((3S,4R)−4−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0579g、0.147mmol、収率64.1%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.08 (d, J = 7 Hz, 3 H), 1.49 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.92-2.02 (m, 1 H), 2.34-2.54 (m, 2 H), 2.88 (t, J = 9 Hz, 1 H), 3.33 (t, J = 8 Hz, 1 H), 4.26 (dt, J = 9, 7 Hz, 1 H), 4.29 (dd, J = 10, 8 Hz, 1 H), 4.54 (dt, J = 9, 6 Hz, 1 H), 4.79 (h, J = 8 Hz, 1 H), 7.85 (br s, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.59 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.85 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.19 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 374。
実施例68および69
7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミドおよび7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、N,N−ジメチルホルムアミド(0.98mL)中、7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.0632g、0.295mmol、中間体4F)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.206mL、1.180mmol)を加えた。次に、(R)−2−((3−アミノシクロブチル)アミノ)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(0.058g、0.295mmol、中間体32)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.351mL、0.590mmol)を加え、この反応混合物を40時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95:100:0)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:ジクロロメタン(1:19から1:4へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、シス/トランス異性体の1:1.6混合物(0.0375g、0.090mmol、収率30.6%)を得た。これらの異性体を、0.1%イソプロピルアミンを含有するエタノール:ヘプタン(3:1)で溶出するCC4カラムでのキラルクロマトグラフィーにより分離し、7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0143g、0.034mmol、収率11.68%)および7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0208g、0.050mmol、収率16.98%)を得た。
7−シクロプロピル−N−(シス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.10-1.20 (m, 4 H), 1.78-1.92 (m, 2 H), 2.22 (dd, J = 8, 7 Hz, 1 H), 2.30-2.42 (m, 1 H), 2.50-2.64 (m, 1 H), 3.02-3.30 (m, 2 H), 3.47 (dt, J = 12, 6 Hz, 1 H), 3.61 (dt, J = 11, 6 Hz, 1 H), 4.08 (h, J = 8 Hz, 1 H), 5.07 (t, J = 6 Hz, 1 H), 7.14 (br s, 1 H), 7.64 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.38 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.80 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.92 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.32 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 395。
7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.10-1.20 (m, 4 H), 2.06-2.18 (m, 2 H), 2.20-2.30 (m, 2 H), 2.32-2.44 (m, 1 H), 3.02-3.14 (m, 1 H), 3.20-3.30 (m, 1 H), 3.49 (dt, J = 12, 6 Hz, 1 H), 3.62 (dt, J = 9, 5 Hz, 1 H), 4.49 (h, J = 7 Hz, 1 H), 5.03 (t, J = 6 Hz, 1 H), 7.25 (br s, 1 H), 7.64 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.39 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.81 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.99 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.33 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 395。
実施例70
N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中、2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(32mg、0.145mmol、中間体38)および2−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(30mg、0.191mmol)の粘稠な撹拌懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.100mL、0.573mmol)、次いで、n−プロピルホスホン酸無水物(0.170mL、0.289mmol)を加えた。この混合物はすぐに均質となり、一晩撹拌した。次に、この反応混合物をプレパックセライト(登録商標)カートリッジにロードし、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から1:0へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド(38mg、0.105mmol、収率73%)を薄ベージュの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.31 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.84 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 1.94 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 3.68-3.80 (m, 1 H), 4.07 (s, 1 H), 8.68 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.94 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.48 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.56 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 361。
実施例71
(S)−6−クロロ−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.053g、0.213mmol、中間体18)に、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(0.024g、0.240mmol)、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.287mmol)を加えた。次に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.105g、0.276mmol)を加え、この反応混合物を150分間撹拌し、濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、それを、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から24:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを酢酸エチルで摩砕/音波処理し、固体を濾取し、風乾し、次いで、真空下で一晩乾燥させ、(S)−6−クロロ−7−シクロプロピル−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.035g、0.106mmol、収率49.6%)を淡黄褐色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.18-1.28 (m, 4 H), 1.96-2.10 (m, 1 H), 2.34-2.46 (m, 1 H), 2.68-2.78 (m, 1 H), 3.22-3.28 (m, 2 H), 4.62 (q, J = 9 Hz, 1 H), 7.94 (br s, 1 H), 8.71 (s, 1 H), 8.82 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.13 (d, J = 8 Hz, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 331。
実施例72
7−シクロブチル−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、7−シクロブチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.057g、0.250mmol、中間体39)に、2−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.040g、0.254mmol)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.287mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.117g、0.308mmol)を加え、この反応混合物を5時間撹拌し、濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、それを、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から7:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを酢酸エチルで摩砕/音波処理し、固体を濾取し、風乾し、次いで、真空下で一晩乾燥させ、7−シクロブチル−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.068g、0.185mmol、収率74.1%)をクリーム色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.06-1.24 (m, 3 H), 1.32 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.84 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.86-1.98 (m, 3 H), 2.00-2.14 (m, 1 H), 2.30-2.48 (m, 4 H), 3.70-3.82 (m, 1 H), 3.90 (p, J = 9 Hz, 1 H), 4.06 (s, 1 H), 7.58 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.45 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.61 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.82 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 368。
実施例73
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.053g、0.213mmol、中間体18)に、2−(トランス−3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オール塩酸塩(0.037g、0.223mmol)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.574mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.099g、0.260mmol)を加え、この反応混合物を2.5時間撹拌し、濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、それを、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを酢酸エチルに溶解させた。結晶が形成したところで、この混合物を窒素流によって部分的に濃縮し、固体を濾取し、風乾し、次いで、真空下で一晩乾燥させ、6−クロロ−7−シクロプロピル−N−(トランス−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.049g、0.136mmol、収率63.9%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.20-1.26 (m, 4 H), 2.00-2.12 (m, 2 H), 2.20-2.36 (m, 3 H), 2.68-2.78 (m, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 4.36 (sex, J = 7 Hz, 1 H), 8.68 (s, 1 H), 8.79 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.02 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.36 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 360。
実施例74
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド酢酸エチル溶媒和物
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.053g、0.213mmol、中間体18)に、(1r,4r)−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサン−1−オール(0.031g、0.240mmol、中間体21)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.287mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.098g、0.258mmol)を加え、この反応混合物を2.5時間撹拌し、濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、それを、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを酢酸エチルに溶解させた。結晶が形成したところで、この混合物を窒素流によって部分的に濃縮し、固体を濾取し、風乾し、次いで、真空下で一晩乾燥させ、6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1r,4r)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド酢酸エチル溶媒和物(0.058g、0.129mmol、収率60.7%)を灰白色の結晶性固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.15 (s, 3 H), 1.20-1.26 (m, 4 H), 1.40-1.54 (m, 4 H), 1.56-1.64 (m, 2 H), 1.74-1.86 (m, 2 H), 2.68-2.78 (m, 1 H), 3.80-3.92 (m, 1 H), 4.32 (s, 1 H), 8.59 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.69 (s, 1 H), 8.76 (d, J = 3 Hz, 1 H), 9.32 (d, J = 3 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 360。
実施例75
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.055g、0.221mmol、中間体18)に、(1r,3r)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール(0.029g、0.287mmol、中間体11)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.287mmol)、次いで、 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.105g、0.276mmol)を加え、この反応混合物を145分間撹拌し、濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、それを、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から7:3へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを酢酸エチルに溶解させた。結晶が形成したところで、この混合物を窒素流によって部分的に濃縮し、固体を濾取し、風乾し、次いで、真空下で一晩乾燥させ、6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.040g、0.121mmol、収率54.5%)を灰白色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.20-1.26 (m, 4 H), 1.29 (s, 3 H), 2.04-2.14 (m, 2 H), 2.26-2.34 (m, 2 H), 2.68-2.78 (m, 1 H), 4.53 (sex, J = 8 Hz, 1 H), 4.90 (s, 1 H), 8.68 (s, 1 H), 8.77 (d, J = 2 Hz, 1 H), 8.97 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.34 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 332。
実施例76
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.053g、0.213mmol、中間体18)に、(1s,3s)−3−アミノ−1−メチルシクロブタン−1−オール(0.027g、0.267mmol、中間体10)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.287mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.097g、0.255mmol)を加え、この反応混合物を145分間撹拌し、濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、それを、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを酢酸エチルで摩砕/音波処理し、固体を濾取し、風乾し、次いで、真空下で一晩乾燥させ、6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.051g、0.154mmol、収率72.1%)をクリーム色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.20-1.26 (m, 4 H), 1.28 (s, 3 H), 2.08-2.18 (m, 2 H), 2.28-2.36 (m, 2 H), 2.68-2.78 (m, 1 H), 4.01 (sex, J = 7 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 8.67 (s, 1 H), 8.79 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.01 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.35 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 332。
実施例77
6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中、6−クロロ−7−シクロプロピル−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.052g、0.209mmol、中間体18)に、(1s,3s)−3−アミノ−1−(トリフルオロメチル)シクロブタン−1−オール塩酸塩(0.042g、0.219mmol)を加えた。次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.574mmol)、次いで、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.098g、0.258mmol)を加え、この反応混合物を145分間撹拌し、濃縮した。この残渣にジクロロメタンおよびメタノールを加え、それを、(3:1 酢酸エチル:エタノール):ヘキサン(0:1から3:2へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して材料を得、これを酢酸エチルで摩砕/音波処理し、固体を濾取し、風乾し、次いで、真空下で一晩乾燥させ、6−クロロ−7−シクロプロピル−N−((1s,3s)−3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)シクロブチル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.054g、0.140mmol、収率66.9%)をクリーム色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.20-1.26 (m, 4 H), 2.34-2.44 (m, 2 H), 2.68-2.76 (m, 1 H), 2.76-2.84 (m, 2 H), 4.19 (sex, J = 8 Hz, 1 H), 6.71 (s, 1 H), 8.69 (s, 1 H), 8.81 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.23 (d, J = 7 Hz, 1 H), 9.37 (d, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 386。
実施例78
N−((S)−4,4−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド
室温で、ジクロロメタン(1.212mL)中、(S)−7−(2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボン酸リチウム(0.0604g、0.242mmol、中間体15)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.169ml、0.970mmol)を加えた。次に、(S)−3−アミノ−4,4−ジメチルピロリジン−2−オン(0.047g、0.364mmol、中間体40)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、n−プロピルホスホン酸無水物(0.289mL、0.485mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(5:95から100:0へ)で溶出するRP HPLCにより精製し、次いで、メタノール:酢酸エチル(0:1から1:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製し、N−((S)−4,4−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−イル)−7−((S)−2−メチルアゼチジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.0394g、0.106mmol、収率43.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 0.99 (s, 3 H), 1.13 (s, 3 H), 1.51 (d, J = 6 Hz, 3 H), 2.04 (p, J = 8 Hz, 1 H), 2.40-2.48 (m, 1 H), 2.97 (dd, J = 9, 2 Hz, 1 H), 3.09 (d, J = 9 Hz, 1 H), 3.88 (q, J = 8 Hz, 1 H), 4.05 (dt, J = 8, 4 Hz, 1 H), 4.45 (h, J = 8 Hz, 1 H), 4.56 (d, J = 9 Hz, 1 H), 6.56 (s, 1 H), 7.90 (br s, 1 H), 8.71 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.81 (t, J = 2 Hz, 1 H), 9.06 (d, J = 1 Hz, 1 H), 9.23 (t, J = 2 Hz, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 354。
実施例79
2−(アゼチジン−1−イル)−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中、2−(アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム(15mg、0.064mmol、中間体41)および2−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(15mg、0.095mmol)の粘稠な撹拌懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.055mL、0.318mmol)、次いで、n−プロピルホスホン酸無水物(0.075mL、0.127mmol)を加えた。この混合物は均質となり、一晩撹拌した。この混合物をプレパックセライト(登録商標)カートリッジにロードし、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル:水(0:1から4:1へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、2−(アゼチジン−1−イル)−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド(19.5mg、0.053mmol、収率83%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.29 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.83 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.91 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 2.37 (p, J = 8 Hz, 2 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 4.21 (t, J = 7 Hz, 4 H), 8.41 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.67 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.25 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.29 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 370。
実施例80
N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中、2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(16mg、0.078mmol、中間体42)および2−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(15mg、0.095mmol)の粘稠な撹拌懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.050mL、0.286mmol)、次いで、n−プロピルホスホン酸無水物(0.095mL、0.161mmol)を加えた。この混合物をすぐに均質なり、一晩撹拌し、濃縮した。この混合物を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル−水(0:1から7:3へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−2−メトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド(10mg、0.029mmol、収率37%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 1.04-1.24 (m, 3 H), 1.31 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.84 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.94 (br d, J = 11 Hz, 2 H), 3.68-3.80 (m, 1 H), 4.08 (s, 3 H), 8.65 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.96 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.47 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.64 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 345。
実施例81
2−シクロプロピル−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中、2−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸リチウム(75mg、最大0.253mmol、中間体43)および2−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(60mg、0.382mmol)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、1.317mmol)、次いで、n−プロピルホスホン酸無水物(0.30mL、0.509mmol)を加え、この反応混合物を一晩撹拌した。この反応混合物を、0.1%水酸化アンモニウムを含有するアセトニトリル−水(0:1から4:1へ)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、次いで、酢酸エチル:エタノール(3:1):ヘキサン(1:9から3:1へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより再精製し、次いで、メタノール:ジクロロメタン(0:1から1:9へ)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより再精製し、2−シクロプロピル−N−(トランス−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド(18.5mg、0.52mmol、収率21%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3SOCD3) δ 1.04 (s, 6 H), 0.90-1.22 (m, 7 H), 1.31 (q, J = 12 Hz, 2 H), 1.84 (br d, J = 12 Hz, 2 H), 1.94 (br d, J = 10 Hz, 2 H), 2.36-2.46 (m, 1 H), 3.68-3.80 (m, 1 H), 4.06 (s, 1 H), 8.68 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.94 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.51 (d, J = 2 Hz, 1 H), 9.63 (s, 1 H); LC-MS (LC-ES) M+H = 355。
実施例82−カプセル組成物
本発明を投与するための経口投与形は、標準的なツーピースゼラチン硬カプセルに下表1に示される割合の成分を充填することにより製造される。
実施例83−注射用非経口組成物
本発明を投与するための注射形態は、水中10容量%のプロピレングリコール中で1.7重量%の7−シクロプロピル−N−((トランス)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)−1,6−ナフチリジン−3−カルボキサミド(実施例10の化合物)を撹拌することにより製造される。
実施例84 錠剤組成物
下表2に示されるようにスクロース、硫酸カルシウム二水和物およびH−PGDS阻害剤を示された割合で10%ゼラチン溶液と混合し、造粒する。これらの湿潤顆粒を篩にかけ、乾燥させ、デンプン、タルクおよびステアリン酸と混合し、篩にかけ、打錠する。
生物学的アッセイ
H−PGDS RapidFire(商標)ハイスループット質量分析アッセイ
H−PGDS RapidFire(商標)質量分析アッセイは、造血器型プロスタグランジンDシンターゼ(H−PGDS)によるプロスタグランジンH2(PGH2)からプロスタグランジンD2(PGD2)への変換をモニタリングする。本明細書に記載のアッセイ形式では、アラキドン酸へのシクロオキシゲナーゼ−2の作用によって基質(PGH2)がin situ形成される。この第一段階は急速となるように設定され、約10μMでPGH2のバーストを生じる。次に、PGH2はH−PGDS酵素によってさらにPGD2に変換される。この反応はクエン酸中、塩化スズ(II)で急冷され、残留するPGH2をより安定なPGF2αに変換する。その後、プレートを、三連四重極型質量分析計(AB SCIEX)に連結された固相抽出工程を組み込んだRapidFire(商標)ハイスループット固相抽出システム(Agilent)で読み取る。基質のサロゲートとして働くPGD2およびPGF2αの相対レベルを測定し、変換百分率を計算する。阻害剤は、PGH2からPGD2への変換を低下させる化合物として特徴づけられる。
H−PGDSタンパク質の発現および精製
全長ヒトH−PGDS cDNA(Invitrogen Ultimate ORF IOH13026)を5’ 6−HisタグおよびTEVプロテアーゼ切断部位の付加を伴ってPCRにより増幅した。PCR産物をNdeIおよびXhoIで消化し、pET22b+(Merck Novagen(登録商標))に連結した。発現は、1%グリセロールを添加した自己誘導Overnight Express(商標)Instant TB培地(Merck Novagen(登録商標))を用い、大腸菌株BL21(DE3*)で行った。培養物はまず37℃で増殖させ、OD600が2.0に達した際に温度を25℃に下げた。さらに18時間後に遠心分離により細胞を採取した。10gの大腸菌細胞ペレットを溶解バッファー(20mM Tris−Cl pH7.5、300mM NaCl、20mMイミダゾール、5mM β−メルカプトエタノール、10%グリセロール)中に総容量80mLとなるように懸濁させた。1mg/mLのプロテアーゼ阻害剤(Protease Inhibitor Cocktail Set III、Merck Calbiochem(登録商標))および1mg/mLのリゾチームをこの細胞懸濁液に加えた。次いで、マイクロプローブ(50%振幅、10秒オン/オフ)を用いて懸濁液に5分間音波処理を施し(UltraSonic Processor VCX 750、Cole−Parmer Instrument Co.)、その後、100,000gで90分間遠心分離した(4℃)。上清をNi−NTA HiTrapカラム(5mL、GE Healthcare、溶解バッファーで予め平衡化)にロードした。カラムを10カラム容量の溶解バッファーで洗浄し、500mMイミダゾールを含有する溶解バッファーで溶出させた。プールしたタンパク質ピーク画分を、10kDa遠心フィルターを用いて3500gおよび4℃で濃縮した(MilliporeからのUltracel−10メンブランを備えたAmicon Ultra−15遠心フィルターユニット)。濃縮タンパク質のさらなる精製は、50mM Tris pH 7.5、50mM NaCl、1mMジチオトレイトール、1mM MgCl2を用いるHiLoad 26/600 Superdex 75分取グレードカラム(GE Healthcare Life Sciences)でのゲル濾過クロマトグラフィーを用いて行った。タンパク質を含有する画分をプールし、上記のように濃縮し、−80℃で保存した。
シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)タンパク質の発現および精製
全長ヒトCOX−2遺伝子(受託番号L15326)をPCRにより増幅し、インフレームのFLAGタグを含むEcoRI−HindIII断片を作製した。これをpFastBac 1(Invitrogen)にサブクローニングした。Invitrogenが記載しているBAC−to−BACプロトコールに従い、COX−2 FLAGプラスミドをバキュロウイルスゲノムに組み換えた。ヨトウガ(Spodoptera frugiperda)(Sf9)昆虫細胞へのトランスフェクションは、製造者のプロトコールに従ってセルフェクチン(Invitrogen)を用いて行った。スーパーSf9細胞をウェーブ バイオリアクター内、EX420培地(SAFC Biosciences)で、およそ1.5×106細胞/mLの密度まで培養した。組換えウイルスを多重感染度(MOI)5で加え、3日間培養を続けた。冷却しながら2500g、流速およそ2L/分で作動する連続流加遠心機を用いて細胞を採取した。得られた細胞スラリーをポットで再び遠心分離し(2500g、20分、4℃)、細胞ペーストを−80℃で保存した。342gの細胞ペーストを、20個の完全EDTA不含プロテアーゼ阻害剤カクテル錠剤(Roche Applied Science)を含有する20mM Tris−Cl pH7.4、150mM NaCl、0.1mM EDTA、1.3%w/v n−オクチル−β−D−グルコピラノシドのバッファーに終容量1600mLとなるように懸濁させた。MSEプローブソニケーターのミディアムチップを用い、懸濁液に500mLバッチで8×5秒、10u振幅で音波処理を施した後、穏やかに撹拌しながら4℃で90分間インキュベートした。溶解液をSorvall SLA1500ローターで、4℃にて12000rpmで45分間遠心分離した。上清(1400mL)を420mLの20mM Tris−Cl pH7.4、150mM NaCl、0.1mM EDTAに加えてn−オクチル−β−D−グルコピラノシドの濃度を1%w/vに引き下げた。この希釈上清を、20mM Tris−Cl pH7.4、150mM NaCl、0.1mM EDTA、1%w/v n−オクチル−β−D−グルコピラノシド(精製バッファー)で予め平衡化した150mLの抗FLAG M2アガロースアフィニティーゲル(Aldrich−Sigma)を用い、ローラー上で4℃にて一晩インキュベートした。抗Flag M2アガロースビーズを500mLのコニカルコーニング遠心ポット中、Sorvall RC3スイングアウトローターにて4℃で10分間、2000rpmで遠心分離することによってペレットとした。上清(非結合画分)を廃棄し、ビーズを精製バッファーに元の容量の半分で再懸濁させ、上記のように再び遠心分離した。その後、ビーズをBioRad Econoカラム(直径5 cm)に充填し、4℃の1500mLの精製バッファーで洗浄した。結合したタンパク質を精製バッファー中、100μg/mLのトリプルFLAGペプチド(Aldrich−Sigma)で溶出させた。各0.5カラム容量の6画分を回収した。各0.5カラム容量の精製バッファーをカラムに加えた後、溶出前にその流動を10分間維持した。COX−2含有画分をプールし、タンパク質濃度を約1mg/mLとした。タンパク質はVivaspin 20遠心濃縮装置(カットオフ10kDa)でさらに2.4mg/mLまで濃縮し、その後、−80℃で保存した。
試験化合物プレートの作製
試験化合物をDMSOで1mMに希釈し、384ウェルHiBaceプレート(Greiner Bio−one)で11点の1:3連続希釈を行った。次に、Echo(商標)アコースティックディスペンサー(Labcyte Inc)を用い、100nLのこの希釈系を384ウェルv底プレート(Greiner Bio−one)に移し、アッセイプレートを作出した。対照列として使用するための第6列と18列には各ウェルに100nLのDMSOを加えた。
アッセイ方法
50mM Tris−Cl pH7.4、10mM MgCl2および0.1%プルロニックF−127(総てSigma−Aldrich)のバッファーに希釈した、10nM H−PGDS酵素、1.1μM COX−2酵素および2mM還元型グルタチオン(Sigma−Aldrich)を含有する5μLの酵素溶液を、Multidrop Combi(登録商標)ディスペンサー(Thermo Fisher Scientific)を用い、第18列以外のプレートの各ウェルに加えた。アッセイプレートの第18列にはH−PGDSを除く5μLの酵素溶液を各ウェルに加え、100%阻害対照ウェルを作出した。
酵素溶液の添加直後に、50mM Tris−Cl pH7.4および10mM MgCl2(総てSigma−Aldrich)のバッファーに希釈した、4μM Hemin(Sigma−Aldrich)を含有する2.5μLの補因子溶液を、Multidrop Combi(登録商標)ディスペンサーを用いて各ウェルに加えた。次に、HPLCグレード水(Sigma−Aldrich)に希釈した、80μMアラキドン酸(Sigma−Aldrich)および1mM水酸化ナトリウム(Sigma−Aldrich)を含有する2.5μLの基質溶液を、Multidrop Combi(登録商標)ディスペンサーを用いて各ウェルに加え、反応を開始させた。
アッセイプレートを、反応の直線相の間(通常1分30秒〜2分、このタイミングは定期的に確認すべきである)、室温でインキュベートした。正確にこの時間の後に、200mMクエン酸(0.1mM NaOH溶液でpH3.0に調整)中、32.5mM SnCl2(Sigma−Aldrich)を含有する、30μLの急冷溶液を、Multidrop Combi(登録商標)ディスペンサー(Thermo Fisher Scientific)を用いて総てのウェルに加えることで反応液を急冷した。SnCl2は、まずHPLC水(Sigma−Aldrich)中、600mM相当の懸濁液として調製し、溶解するまで十分な濃塩酸(Sigma−Aldrich)を少量加えた。分析前にアッセイプレートを1000rpmで5分間遠心分離した。
アッセイプレートは、三連四重極型質量分析計(AB SCIEX)に連結したRapidFire(商標)ハイスループット固相抽出システム(Agilent)を用いて分析し、PGF2αおよびPGD2産物の相対ピーク面積を測定した。ピークはRapidFire(商標)インテグレーターソフトウエアを用いて積分し、その後、基質からPGD2産物への変換百分率を以下に示すように計算した。
変換率%=((PGD2ピーク面積)/(PGD2ピーク面積+PGF2αピーク面積))×100
データは、Activitybaseソフトウエア(IDBS)内で、以下の形式の4パラメーター曲線フィットを用いてさらに解析した。
式中、aは最小値であり、bはHill勾配であり、cはIC50であり、dは最大値である。データは平均pIC50として示す。
筋肉損傷に対する機能的応答に関するin vivoアッセイ
麻酔下、マウスの右後肢の膝および足部に電動フットプレート/力変換器を装着して拘束した。針電極を上肢、両側の坐骨神経に挿入し、最大筋収縮を惹起するのに十分な電流を流す。四肢を最大刺激下に置きつつフットプレートを移動させて足底筋を伸ばすことによって筋張力が生み出される。これを60回繰り返して下肢の筋肉を疲労させる。次に、麻酔、肢固定および肢刺激を定期的に繰り返し、回復中の肢で最大等尺性力を測定する。各試験条件に対して7〜9個体の動物を試験する。
ビヒクル処置した10〜12週齢の雄C57Bl/6Nマウスにおける伸張性収縮により誘導される筋肉疲労は、損傷24時間後に最大等尺性トルクを有意に低下させ(約35%)、完全な機能回復に約5週間を要した。これに対し、実施例21の化合物の3および10mg/kg QD投与を伸張性収縮刺激の10分前に開始した動物(PO)は、回復速度が加速した。また、実施例21の化合物の3および10mg/kg QD投与は、プロトコール開始24時間後の等尺性四肢力により測定したところ、初期の損傷規模も軽減した。図1参照。
in vivoにおける肥満細胞の活性化
マウスを体重によって8群に無作為化した(n=8):ビヒクル(0.1%Tween80を含む0.5%HPML)+リン酸緩衝生理食塩水(PBS)、ビヒクル+化合物48/80(0.75mg/ml)および化合物48/80+実施例21 0.1mg/kg〜10mg/kgの範囲の様々な用量で)。
C57BLマウスにビヒクル、または0.1、0.3、1、3、および10mg/kgの実施例21を経口投与した。1時間後、薬物レベルの測定のために尾の切断によって血液サンプルを抜き取り、次いで、マウスを2%イソフルランで神経終末麻酔し、0.2mL PBSまたは化合物48/80溶液(0.75mg/mL、Sigma)の腹腔内注射を行った後、腹部を穏やかにマッサージした。マウスは安楽死前に7分間麻酔下で保持した。次に、小さく切開して開腹し、2mLのPBSを充填し、腹部を数秒間穏やかにマッサージした。1mLの腹腔洗浄液を取り出し、回転沈降させ(12,000rpm、2分間)、上清をドライアイス上で維持し、その後、PGD2およびPGE2レベルの測定のために使用した。
PGD 2 およびPGE 2 LC/MS/MSアッセイ
サンプルを室温で解凍し、ボルテックスで混合した。PGD2およびPGE2(Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)の標準保存溶液をメタノール中、1mg/mLの濃度で調製した。これらの保存溶液をPGD2およびPGE2の両方をメタノール中0.1mg/mLの濃度で含有する中間標準保存溶液を調製するために使用した。この中間標準保存溶液をメタノールでさらに希釈して中間標準溶液(1〜10,000ng/mL)を得た。PGD2およびPGE2標準(0.05〜50ng/mL)は、これらの中間標準溶液からリン酸緩衝生理食塩水pH=7.4(1×)(Thermo Fisher Scientific、Waltham、MA)から調製した。内部標準(PGD2−d9およびPGE2−d9)(Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)を1ng/mLの濃度で含有するアセトニトリル(75μL)を96ウェルプレートに加えた。各サンプルのアリコート(75μL)および標準をピペットでプレートに移した後、ボルテックスにて1500rpmで1分間混合し、1840xgで20分間遠心分離した。上清(100μL)を、50μLの水を含有する透明な96ウェルプレートに移した。このプレートをボルテックスにて30秒間1000rpmで混合し、LC/MS/MSにより分析した。
分析システムは、CTC HTS PALオートインジェクター(Leap、Carrboro、NC)、Agilent 1290 Infinity二連ポンプおよびサーモスタットカラムコンパートメント(Agilent Technologies、Santa Clara、CA)およびAB Sciex QTRAP 5500質量分析計(AB Sciex、Framingham、MA)からなった。サンプル(20μL)を50℃に維持した100×2.1mm、1.8ミクロン、Waters Acquity UPLC HSS T3カラム(Agilent、Santa Clara、CA)に注入した。移動相は、0.1%ギ酸を含有する水(溶媒A)および0.1%ギ酸を含有する100%アセトニトリル(溶媒B)からなった。4.0分間65%A:35%Bの組成で0.750mL/分の無勾配溶出を用いた。総測定時間は4.0分であった。PGD2は2.57分に、PGE2は2.22分に溶出した。内部標準PGD2−d9は2.51分に、PGE2−d9は2.16分に溶出した。アナライトは、PGD2/PGE2に関してはm/z 351/271amu、PGD2−d9/PGE2−d9に関してはm/z 360/280amuのトランジションでTurboIonスプレーを用いるネガティブモードでの多重反応モニタリング(MRM)によって検出した。データは、Analystソフトウエアバージョン1.6.2(AB Sciex、Framingham、MA)を用いて、取得、解析、定量した。
PGD2およびPGE2サンプルの検量線は、0.05〜50ng/mLの範囲であり(n=2/濃度で10濃度)、20/20が名義的濃度の±20%の許容精度限界内であった。PGD2検量線では、相関係数は、1/x2加重直線回帰分析を用いた場合0.9991であった。PGE2検量線では、相関係数は、1/x2加重直線回帰分析を用いた場合0.9995であった。
正常C57Bl6/Nマウスにおける48/80により誘導される肥満細胞の脱顆粒後のプロスタグランジンD2生成に対する、種々の用量の実施例21のH−PGDS阻害剤の効果を図2に示す。用量を48/80(i.p.)注射の約1時間前に投与し、腹腔洗液を7分後に回収した。図2のデータは、PGDS阻害が正常マウスの洗浄液において48/80により誘導されるPGD2生成を妨げることを示す。
本発明の好ましい実施態様が上記により示されるが、本発明は本明細書に開示される厳密な説明に限定されないこと、および以下の特許請求の範囲の範囲内にある総ての改変に対する権利が留保されることが理解されるべきである。