JP2020518662A - 化合物の結晶多形、その製造方法及び用途 - Google Patents

化合物の結晶多形、その製造方法及び用途 Download PDF

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Abstract

本発明はメチル(3R,6S)−6−アミノスルホニルアミノ−1−(チアゾール−2−イル)−3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−3,5,6,7−テトラヒドロピロロ[1,2−c]ピリミジン−4−カルボキシレート(化合物1)の結晶多形に関するものである。本発明はさらに化合物1の結晶多形物の医薬用組成物と、製薬上の用途と、化合物1の結晶多形体の製造方法と、に関するものである。【化1】

Description

本出願は、2017年4月28日、中国国家知的財産権局に提出された特許出願番号が201710295287.9で、発明の名称が「化合物の結晶多形、その製造方法及び用途」である先願の優先権を主張する。当該先願の全文は引用する方法で本出願内に編み込まれる。
本発明は医薬品結晶形分野に属しており、具体的には化合物の結晶多形、その製造方法および用途に関するものであり、特に、メチル(3R,6S)−6−スルファモイルアミノ−1−(チアゾール−2−イル)−3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−3,5,6,7−テトラヒドロピロロ[1,2−c]ピリミジン−4−カルボキシレートの結晶多形、及び上記結晶多形の製造法及び用途に関するものである。
B型肝炎ウイルスは肝ウイルス科に属する。当該ウイルスは急性および/または持続性/慢性進行性疾患を引き起こすことができる。B型肝炎ウイルスはまた、病理形態学中の他の多くの臨床症状を引き起こし、特に、肝臓の慢性炎症、肝硬変および肝細胞の発癌を引き起こす。そして、D型肝炎との同時感染では、疾病の進行過程に置いて悪影響を与える。
慢性肝炎の治療に許可されている一般的な薬剤には、インターフェロン及びラミブジン(Iamivudine)がある。だが、インターフェロンは中等レベルの活性しかを有しなく、且つ比較的高い毒性副作用を有する。ラミブジンは良好な活性を持つが、治療経過中のその耐薬性は急速に増大するだけでなく、治療中止後にもよく跳ね返ることがある。ラミブジン(3−TC)の IC50 値は 300nM (Science、 299 (2003)、 893−896)である。
Deresらは、Bay41−4109、Bay39−5493を代表とする複素芳香環置換のジヒドロピリミジン(HAP)化合物を報道し、当類化合物は、正常なヌクレオカプシドの形成を阻止することで、HBVの複製を抑制する作用を果たすことができる。Bay41−4109は、臨床研究中に比較的良い薬物代謝パラメーターを示した(Science、299(2003)、893−896)。その作用のメカニズム研究から、複素芳香環置換のジヒドロピリミジン系化合物は、コアタンパク質の113−143アミノ酸残基に作用することで、ヌクレオカプシドを形成する二量体間の角度を変更させ、不安定な膨張性ヌクレオカプシドの形成につながり、コアタンパク質の分解を加速させることが明らかになった(Biochem.Pharmacol., 66 (2003)、2273−2279)。また、特許出願WO2015180631でもHBVの抑制剤としての化合物を開示している。現在も、効果的に抗ウイルス剤として用いられる新規化合物への開発が依然と必要とされている。特に、B型肝炎の治療および/または予防に用いられる薬物への開発が必要とされている。なお、安定性、吸湿性および薬効なども改善され、より製薬性の良い薬物結晶形を開発することで、製薬および投与段階での良好な効果を実現する。
発明の内容
本発明は、従来技術に存在する問題を改善するため、下記化合物1の式で表されるメチル(3R,6S)−6−スルファモイルアミノ−1−(チアゾール−2−イル)−3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−3,5,6,7−テトラヒドロピロロ[1,2−c]ピリミジン−4−カルボキシレートの結晶多形体を提供する:
本発明は、化合物1半水和物の結晶形IIを提供する。上記結晶形IIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.15±0.20°、4.99±0.20°、8.78±0.20°、9.44±0.20°、18.47±0.20°、18.93±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形IIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.15±0.20°、4.99±0.20°、7.33±0.20°、8.78±0.20°、9.44±0.20°、10.00±0.20°、18.47±0.20°、18.93±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形IIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.15±0.20°、4.99±0.20°、7.33±0.20°、7.88±0.20°、8.78±0.20°、9.44±0.20°、10.01±0.20°、10.96±0.20°、11.61±0.20°、12.54±0.20°、14.18±0.20°、16.65±0.20°、17.49±0.20°、18.47±0.20°、18.93±0.20°、19.62±0.20°、20.13±0.20°、21.49±0.20°、22.08±0.20°、22.51±0.20°、23.59±0.20°、24.68±0.20°、25.37±0.20°、26.56±0.20°、27.24±0.20°、27.76±0.20°、28.56±0.20°、30.02±0.20°、32.18±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記化合物1の結晶形IIの、Cu−Kα放射を使用した2θ角にて表示する粉末X線回折ピークは表1が示す通りであり、誤差範囲は± 0.20°である:
表1化合物1結晶形IIのXRPD解析データー
好ましくは、上記化合物の結晶形IIは基本的に図1に示すような粉末X線回折図を有する。
本発明により、上記結晶型IIの示差走査熱量法(DSC)分析では、ピーク温度103℃付近まで加熱したところで一つ目の吸熱ピークが現れ、ピーク温度149℃付近まで加熱したところで一つの放熱ピークが現れ、ピーク温度176℃付近まで加熱したところで二つ目の放熱ピークが現れた。
本発明により、上記結晶型IIの熱重量分析(TGA)では、120℃まで加熱したところで約1.8%の重量損失が出た。
好ましくは、上記結晶形IIは基本的に図2に示すようなDSC−TGA図を有する。
好ましくは、上記結晶形IIは基本的に図3に示すような走査型電子顕微鏡写真を有する。
本発明により、上記結晶型IIの純度は95%以上で良く、好ましくは99%以上であり、例えば99.3%或は99.6%である。
本発明はまた、化合物1の1水和物の結晶形IVを提供する。上記結晶形IVはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.04± 0.20°、7.20± 0.20°、7.68± 0.20°、9.81± 0.20°、10.08± 0.20°、14.43± 0.20に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形IVはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.04± 0.20°、7.20± 0.20°、7.68± 0.20°、9.35± 0.20°、9.81± 0.20°、10.08± 0.20°、14.43± 0.20、18.07± 0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形IVはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.04± 0.20°、6.54± 0.20°、7.20± 0.20°、7.68± 0.20°、8.13± 0.20°、9.35± 0.20°、9.81± 0.20°、10.08± 0.20°、10.71± 0.20°、13.33± 0.20°、14.43± 0.20°、15.15± 0.20°、15.42± 0.20°、16.39± 0.20°、18.07± 0.20°、18.42± 0.20°、18.80± 0.20°、19.00± 0.20°、19.71± 0.20°、20.34± 0.20°、21.72± 0.20°、22.29± 0.20°、23.62± 0.20°、24.14± 0.20°、24.52± 0.20°、25.39± 0.20°、25.79± 0.20°、26.37± 0.20°、27.89± 0.20°、29.09± 0.20°、31.18± 0.20°、32.51± 0.20°、34.73± 0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記化合物1の結晶形IVの、Cu−Kα放射を使用した2θ角にて表示する粉末X線回折ピークは表2に示す通りであり、誤差範囲は± 0.20°である:
表2化合物1の結晶形IVのXRPD解析データー
好ましくは、上記結晶形IVは基本的に図4に示すような粉末X線回折図を有する。
本発明により、上記結晶型IVの示差走査熱量法(DSC)分析では、ピーク温度76.2℃付近まで加熱したところで一つ目の吸熱ピークが現れ、ピーク温度115.2℃付近まで加熱したところで二つ目の吸熱ピークが現れ、ピーク温度156.2℃付近まで加熱したところで一つ目の放熱ピークが現れ、ピーク温度176.2℃付近まで加熱したところで三つ目の吸熱ピークが現れた。
好ましくは、上記結晶型IVの熱重量分析(TGA)では、112℃まで加熱したところで約3.3%の重量損失が出た。
好ましくは、上記結晶形IVは基本的に図5に示すようなDSC−TGA図を有する。
好ましくは、上記結晶形IVは基本的に図6に示すような走査型電子顕微鏡写真を有する。
好ましくは、上記結晶型IVの純度は95%以上で良く、好ましくは98%以上であり、例えば99.1%或は99.5%である。
本発明はまた、化合物1半水和物の結晶形Vを提供する。上記結晶形VはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として6.76±0.20°、10.20±0.20°、10.79±0.20°、17.14±0.20°、19.26±0.20°、19.69±0.20°、20.33±0.20°、20.83±0.20°、22.60±0.20°、23.47±0.20°、24.73±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形VはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として6.76±0.20°、10.20±0.20°、10.79±0.20°、12.13±0.20°、13.55±0.20°、14.54±0.20°、17.14±0.20°、17.90±0.20°、18.30±0.20°、18.96±0.20°、19.26±0.20°、19.69±0.20°、20.33±0.20°、20.83±0.20°、21.71±0.20°、22.29±0.20°、22.60±0.20°、23.47±0.20°、24.73±0.20°、26.32±0.20°、27.63±0.20°、28.32±0.20°、30.75±0.20°、32.81±0.20°、34.10±0.20°、36.11±0.20°、38.29±0.20°、40.31±0.20°、41.58±0.20°、43.47±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形Vの、Cu−Kα放射を使用した2θ角にて表示する粉末X線回折ピークは表3に示す通りであり、誤差範囲は± 0.20°である:
表3化合物1結晶形VのXRPD解析データー
好ましくは、上記結晶形Vは基本的に図7に示すような粉末X線回折図を有する。
本発明により、上記結晶形Vの示差走査熱量法(DSC)分析では、ピーク温度94.6℃付近まで加熱したところで一つ目の吸熱ピークが現れ、ピーク温度169.0℃付近まで加熱したところで二つ目の吸熱ピークが現れた。
本発明により、上記結晶形Vの熱重量分析(TGA)では、127℃まで加熱したところで約1.8%の重量損失が出た。
好ましくは、上記結晶形Vは基本的に図8に示すようなDSC−TGA図を有する。
好ましくは、上記結晶型Vの純度は95%以上で良く、好ましくは98%以上であり、例えば99.1%或は99.4%である。
本発明はまた、化合物1の1,4−ジオキサン溶媒和物の結晶形VIを提供する。上記結晶形VIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として7.82±0.20°、17.55±0.20°、19.89±0.20°、25.48±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形VIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.57±0.20°、7.82±0.20°、12.30±0.20°、17.55±0.20°、18.34±0.20°、19.15±0.20°、19.89±0.20°、24.46±0.20°、25.48±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形VIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.57±0.20°、7.82±0.20°、10.97±0.20°、12.30±0.20°、15.62±0.20°、16.66±0.20°、17.55±0.20°、17.99±0.20°、18.34±0.20°、19.15±0.20°、19.89±0.20°、21.08±0.20°、21.40±0.20°、22.03±0.20°、22.70±0.20°、22.70±0.20°、22.93±0.20°、23.48±0.20°、24.46±0.20°、24.71±0.20°、25.48±0.20°、26.32±0.20°、27.65±0.20°、27.98±0.20°、28.50±0.20°、29.44±0.20°、30.05±0.20°、31.48±0.20°、32.44±0.20°、33.77±0.20°、34.45±0.20°、35.36±0.20°、36.08±0.20°、37.52±0.20°、38.22±0.20°、39.20±0.20°、39.83±0.20°、40.32±0.20°、41.52±0.20°、42.51±0.20°、43.42±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形VIの、Cu−Kα放射を使用した2θ角にて表示する粉末X線回折ピークは表4に示す通りであり、誤差範囲は± 0.20°である:
表4化合物1結晶形VIのXRPD解析データー

好ましくは、上記結晶形VIは基本的に図9に示すような粉末X線回折図を有する。
本発明により、上記結晶形VIの示差走査熱量法(DSC)分析では、ピーク温度105.2℃付近まで加熱したところで一つ目の吸熱ピークが現れ、ピーク温度152.1℃付近まで加熱したところで二つ目の吸熱ピークが現れた。
本発明により、上記結晶型VIの熱重量分析(TGA)では、130℃まで加熱したところで約6.5%の重量損失が出た。
好ましくは、上記結晶形VIは基本的に図10に示すようなDSC−TGA図を有する。
好ましくは、上記結晶形VIは基本的に図11に示すような走査型電子顕微鏡写真を有する。
好ましくは、上記結晶形VIの純度は95%以上で良く、好ましくは99%以上であり、例えば99.5%或は99.7%である。
本発明はまた、化合物1の無水物結晶形VIIを提供する。上記結晶形VIIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.94±0.20°、7.21±0.20°、7.65±0.20°、9.85±0.20°、20.05±0.20°、23.95±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形VIIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.94±0.20°、7.21±0.20°、7.65±0.20°、8.01±0.20°、9.85±0.20°、14.54±0.20°、20.05±0.20°、23.95±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形VIIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.94±0.20°、7.21±0.20°、7.65±0.20°、8.01±0.20°、9.85±0.20°、14.54±0.20°、16.21±0.20°、17.64±0.20°、18.28±0.20°、18.65±0.20°、20.05±0.20°、22.59±0.20°、23.95±0.20°に特徴的なピークがある。
好ましくは、上記結晶形VIIの、Cu−Kα放射を使用した2θ角にて表示する粉末X線回折ピークは表5に示す通りであり、誤差範囲は± 0.20°である:
表5化合物1結晶形VIIのXRPD解析データー
好ましくは、上記結晶形VIIは基本的に図12に示すような粉末X線回折図を有する。
本発明により、上記結晶型VIIの示差走査熱量法(DSC)分析では、ピーク温度112.1℃付近まで加熱したところで一つ目の吸熱ピークが現れ、ピーク温度151.7℃付近まで加熱したところで一つ目の放熱ピークが現れ、ピーク温度176.1℃付近まで加熱したところで二つ目の吸熱ピークが現れた。
本発明により、上記結晶型VIIの熱重量分析(TGA)では、95℃まで加熱したところで約0.9%の重量損失が出た。
好ましくは、上記化合物1の結晶形VIIは基本的に図13に示すようなDSC−TGA図を有する。
好ましくは、上記化合物1の結晶形VIIは基本的に図14に示すような走査型電子顕微鏡写真を有する。
好ましくは、上記結晶形VIIの純度は98%以上で良く、好ましくは99%以上であり、例えば99.3%或は99.6%である。
本発明はさらに上記結晶多形体の製造方法を提供する。
本発明により、上記結晶形IIの製造方法を提供するが、以下のステップを含む:
化合物1を、ハロゲン化アルカン系溶媒および水と混合し、溶解されるまで昇温還流し、冷却し、得られた結晶形IIを集める。
選択肢として、本発明はさらに上記結晶形IIの製造方法を提供するが、以下のステップを含む:
化合物1を、ハロゲン化アルカン系溶媒中に溶解させ透明な溶液が得られて、水を加え溶媒を揮発または蒸発させることで結晶形IIが得られる。
上記ハロゲン化アルカン系溶媒は、ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素から選ばれる一種または多種であり、好ましくは、ジクロロメタンである。
本発明により、上記化合物1の質量(g)とハロゲン化アルカン系溶媒の体積(mL)との比は、1:2〜50であり、好ましくは1:5〜20であり、例えば1:5〜10ある。
本発明により、上記ハロゲン化アルカン系溶媒と水との体積比は、1:1〜40:1であり、好ましくは10:1〜30:1であり、例えば20:1〜30:1ある;例示的な実例として、体積比が20:1のジクロロメタンと水とを使うか、または26.7:1のジクロロメタンと水とを使う。
本発明により、上記揮発は、溶媒が揮発または蒸発し易い温度で行って良く、例えば10−100℃で行い、例えば20−60℃、25−40℃で行う。
本発明はまた、上記結晶形IVの製造方法を提供するが、以下のステップを含む:
化合物1を、エーテル系溶媒またはニトリル系溶媒中に溶解し、得られた溶液を水に加えて攪拌することで結晶形IVが得られる。
その内、上記エーテル溶媒は、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランから選ばれる1種または多種であり、例えば、テトラヒドロフランである;
上記ニトリル系溶媒は、アセトニトリルから選らばれて良い。
本発明により、上記化合物1の質量(g)とエーテル系溶媒またはニトリル系溶媒の体積(mL)との比は、1:2〜50で良く、好ましくは1:5〜20であり、例えば1:5〜10である。
上記エーテル系またはニトリル系溶媒と水との体積比は、好ましくは2:1〜4:1であり、例えば4:1である。例示的な実例として体積比が2.5:1のテトラヒドロフランと水とを使うか、または体積比が4:1のアセトニトリルと水とを使う。
上記水は、好ましくは精製水である;
上記撹拌は0−40℃で行って良く、例えば15−35℃であり、例えば20−25℃で行う。
本発明はまた、上記結晶形Vの製造方法を提供するが、以下のステップを含む:
化合物1を、エーテル系溶媒とアルカン系溶媒との混合溶媒中に溶解させ懸濁液が得られ、撹拌結晶化によって結晶形Vを得る。
そのうち、上記エーテル系溶媒は上記の通りであり、好ましくは1,4−ジオキサンである。
上記アルカン系溶媒は、C6−10直鎖または分岐鎖アルカンであり、好ましくはn−ヘプタンである。
上記エーテル系溶媒とアルカン系溶媒との混合溶媒において、エーテル系溶媒とアルカン系溶媒との体積比は、好ましくは1:1〜1:4であり、例えば1:3〜1:4である。 例えば、体積比が1:4或は1:3の1,4−ジオキサンとn−ヘプタンとの混合溶媒を使う。
本発明により、上記化合物1の質量(g)と混合溶媒の体積(mL)との比は、1:5〜100で良く、好ましくは1:5〜30であり、例えば1:5〜10である。
上記撹拌は0−40℃で行って良く、例えば15−35℃であり、例えば20−25℃で行う。
本発明はまた、上記化合物1結晶形VIの製造方法を提供するが、以下のステップを含む:
化合物1を、1, 4−ジオキシ溶媒中に溶解させて透明な溶液が得られ、撹拌しながら当該透明な溶液中にアルカン系溶媒を加え(滴下)、撹拌することで結晶形VIが得られる。
そのうち、上記アルカン系溶媒は上記の通りであり、好ましくはn−ヘプタンである。
本発明により、上記化合物1の質量(g)と1,4−ジオキサンの体積(mL)との比は、1:2〜50で良く、好ましくは1:5〜20であり、例えば1:5〜10である。
上記1,4−ジオキサンとアルカン系溶媒との体積(mL)比は、好ましくは1:4〜1:8であり、例えば体積(mL)比が1:4、1:5、1:6、1:7または1:8の1,4−ジオキサンとn−ヘプタンとの混合物を使う。
上記撹拌は0−60℃で行って良く、例えば15−55℃であり、例えば25−50℃である。
本発明はさらに、上記結晶形VIIの製造方法を提供するが、以下のステップを含む:
上記記載の化合物1の結晶形IVを加熱してから、冷却することで結晶形VIIを得る。
好ましくは、上記加熱の温度は80℃以上で良く、例えば100−150℃である。
上記加熱時間は、5−50分間で良い;例示的実例として、105℃での加熱を30分間維持するか、または120℃での加熱を20分間維持する;
上記加熱は、好ましくは不活性雰囲気下で行い、例えば窒素ガス雰囲気で行う。
上記冷却の温度は、0−30℃で良い。
本発明はまた、上記結晶形IIを60℃以下で保管し、例えば0−40℃環境で保管する上記結晶形IIの保存方法を提供する;
好ましくは、相対湿度が92.5%RH以下であり、好ましくは80%RH以下であり、例えば60%RH以下である上記結晶形IIの保存方法である。
本発明はまた、上記結晶形IVを相対湿度92.5%RH以下で保管し、例えば0−80%RH環境で保管する、上記結晶形IVの保存方法を提供する。
好ましくは、温度が60℃以下で良く、例えば0−40℃である、上記結晶形IVの保存方法である。
本発明はまた、化合物1の結晶形II、結晶形IV、結晶形V、結晶形VIまたは結晶形VII中の1種または多種、及び任意的に薬学的に許容される賦形剤が含まれる、医薬組成物を提供する。
本発明はまた、化合物1の結晶形II、結晶形IV、結晶形V、結晶形VIまたは結晶形VII中の1種または多種、及び任意的に薬学的に許容される賦形剤が含まれる製剤を提供する。
本発明はまた、上記の化合物1の結晶形II、結晶形IV、結晶形V、結晶形VIまたは結晶形VII中の1種または多種からなる混合物の、B型肝炎ウイルス感染の治療および/または予防に用いる薬物の製造における用途を提供する。
本発明はまた、上記化合物1の結晶形II、結晶形IV、結晶形V、結晶形VIまたは結晶形VII中の1種または多種からなる混合物の、B型肝炎ウイルス感染の治療および/または予防における用途を提供する。
用語の定義及び説明
本発明に引用される全ての文献において、それらの全部の内容は引用することにより本明細書に編み込まれるともに、これらの文献が表す意味が本発明と一致しない場合は、本発明の記述を基準とする。そして、本発明に使われている各種用語および複合詞は、当業者周知の一般的な意味を有する、とはいえ、本発明では依然ともこの場でこれら用語および複合詞に対して、より詳しく説明および解釈することを希望する。言及された用語および複合詞が周知の意味と一致しない場合は、本発明記述の意味を基準とする。
本発明化合物1の結晶多形物は、2θ角で表される粉末X線回折特徴ピークを有し、そのうち、「±0.20°」は測定誤差の許容範囲である。
本発明の化合物1の結晶多形物は、他の活性成分と組み合わせて使えるが、そのものによる他の悪作用(例えば、アレルギー反応)を起こさないことを前提とする。
本発明で使われている用語「組成物」とは、特定量の各特定成分を含む製品、及び直接または間接的に特定量の各特定成分の組み合わせから生成された何れの製品を含むことを指す。
当業者は既知の薬学的担体を使って、本発明の化合物1の結晶多形物を適切な医薬組成物に製造することができる。上記医薬組成物を、固体または液体の形に製剤化して、経口投与、非経口注射または直腸投与に供することができる。
上記医薬組成物は、投与し易いように様々な剤形にできるが、例えば経口製剤(錠剤、カプセル剤、液剤または懸濁液)に製剤化できる;注射可能な製剤(例えば注射可能な溶液または懸濁液、または注射可能な乾燥粉末であるが、注射前に薬物溶媒を添加した後に即席使用可能)がある。
本発明で使われている用語「治療および/または予防の有効量」とは、研究者、獣医、医者またはその他の人が求める組織、系統、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を引き出せる薬物または薬物製剤の量を指す。
上記の治療および/または予防の用途として使われる場合、本発明化合物1の結晶多形物および医薬組成物の1日あたりの総用量は、主治医が信頼できる医学的判断の範囲内で決める。いずれの特定の患者に対して、具体的な治療有効量のレベルは、様々な要素を根拠に決められる物であるが、上記要素としては以下の要素がある。すなわち、治療上の障害および当該障害の厳重程度;採用される具体的化合物の活性;採用される具体的組成物;患者の年齢/体重/一般的健康状態/性別及び飲食;採用される具体的化合物の投与時間/投与経路及び排泄率;持続治療時間;及び採用される具体的化合物の組み合わせ使用または同時投与した薬物;並びに医療業界周知の類似の要素が含まれる。例えば、当分野のやり方は、化合物の投薬量を、必要とされる治療効果を得るために必要なレベルより低い量から始め、投与量を徐々に増やし、所望の効果が得られるまで増やしていく。
本発明の有益な効果:
1)本発明で製造された結晶多形体は良好な安定性を有するため、常温で長時間保存(例えば180日後)した後にも、その純度・色・性状には変化がない。なお、本発明の上記結晶形は良好な流動性を有するため、粉砕し易くて、比較的に医薬組成物の製造に使い易い。最後に、本発明で製造された結晶多形体は高純度で、単一不純物も少ない。
2)本発明で製造された結晶多形体は良好な安定性を有するため、高温または多湿の環境で保存して良い。例えば、結晶形IIを高温環境(例えば60℃)で10日間保存しても、その結晶形には変化がない;結晶形IVは相対湿度が92.5%RHほどの多湿環境で保存した後にも、その純度・色・性状に変化がない。本発明記載の結晶多形体は比較的良好な安定性を有する。
3)本発明に記載の結晶多形の製造方法はプロセスが単純で、実施し易く、反応条件も穏やかで、製品歩留まりも高い。さらに、何度も精製する必要もなく、操作安全性も高く環境に優しいので、結晶多形の工業化製造に向いている。
図1は、化合物1結晶形IIの粉末X線回折図である。 図2は、化合物1結晶形IIの示差走査熱量測定図及び熱重量分析図(DSC−TGA)である。 図3は、化合物1結晶形IIの走査型電子顕微鏡写真である。 図4は、化合物1結晶形IVの粉末X線回折図である。 図5は、化合物1結晶形IVの示差走査熱量測定図及び熱重量分析図である。 図6は、化合物1結晶形IVの走査型電子顕微鏡写真である。 図7は、化合物1結晶形Vの粉末X線回折図である。 図8は、化合物1結晶形Vの示差走査熱量測定図及び熱重量分析図である。 図9は、化合物1結晶形VIの粉末X線回折図である。 図10は、化合物1結晶形VIの示差走査熱量測定図及び熱重量分析図である。 図11は、化合物1結晶形VIの走査型電子顕微鏡写真である。 図12は、化合物1結晶形VIIの粉末X線回折図である。 図13は、化合物1結晶形VIIの示差走査熱量測定図及び熱重量分析図である。 図14は、化合物1結晶形VIIの走査型電子顕微鏡写真である。
本発明の結晶多形およびその製造方法ならびに応用に対して、以下の具体的な実施例を持ってさらに詳しく説明する。以下の実施例は、本発明に対する例示的な説明及び解釈のみであり、本発明の請求の範囲に対する制限として解釈されないべきである。本発明記載の内容に基づき実現される凡ゆる技術は、全て本発明が目指す保護範囲内に含まれる。
特に説明がない限り、以下の実施例に使われる原料および試剤は、全て市販品であるか、または既知の方法で製造し得ることができる。
測定機器:
(1) 核磁気共鳴装置
機器型番:Varian INOVA−400核磁気共鳴装置。
テスト条件:溶媒DMSO−d
(2)粉末X線回折装置:
機器型番:PANalytical粉末X線回折装置、型番:X’Pert PRO MPD。
テスト条件:ターゲット材は銅であり、ライトパイプの設定は40Kv 40mAであり、回折モードは反射であり、走査モードは連続であり、発散スリットは1/4°であり、走査速度は8°/分である。
(3)TGA/DSC1同期熱分析計
機器型番:TGA/DSC 1 STAR System
テスト条件:昇温速度は10 ℃/minであり、乾燥窒素ガスは掃き出し気体として使う。
(4)走査型電子顕微鏡(SEM)
機器型番:ZEISS Sigma 300。
(5)高速液体クロマトグラフィー
機器型番:Waters e2695−2489。
化合物1の製造:
反応ルート:
具体的ステップ:
50 L の反応釜内に12Lのジクロロメタンを添加する。出発物質(5.00kg、15.46mol)を添加する。4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2.83kg, 23.20mol)を添加し、10分間撹拌する。化合物2 (2.23kg、15.46mol)を添加し、温度を0℃まで下げる。1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)(4.45kg、23.20mol)を数回に分けてジクロロメタン (20 L)中に溶解させて、懸濁液を形成する。ゆっくり滴下し、滴下中の液温を0℃より低い温度に制御する。滴下完了後、16時間撹拌し続ける。サンプリングしてTLC (PE : EtOAc = 1:1)で測定した。反応完了後、反応液を炭酸水素ナトリウム飽和液(20L*2)で洗浄した。さらにNaCl飽和液(15L)で1回洗浄した。減圧濃縮し、スピン乾燥後にトルエン3Lを添加する。引き続き減圧濃縮することで化合物3が得られる。分離重量は6.95kg、分離収率は87.7%、純度は85%である。
50Lの反応釜内に無水トルエン(20L)を添加する。化合物3(6.95kg、15.46mol)を添加する。撹拌しながら、無水メタノール(6.26 L、154.6mol)を添加する。内部温度を70℃に制御し、16時間撹拌する。サンプリングして測定する。TLC(PE:EtOAc=1:1)、反応完了後に、反応液を減圧濃縮し、赤褐色の粘性液体が得られる。粗生成物を6Lの EtOH、10Lの石油エーテルに溶解させる。溶液を13℃で30分間撹拌させると、白い固体が析出される。2時間撹拌し、一晩放置してから濾過し、固体を石油エーテル(5L)で3回洗浄してから乾かすことで製品である化合物4(4.2kg、11.07mol)を製造する。收率は71.5%、純度は98%である。
30Lの反応瓶内に化合物4(1140g、3mol)と、無水THF(7.5L)と、を添加し撹拌する。化合物5(566g、3.45mol)、化合物6(502g、 1.1mol)及びN−メチルモルホリン(760g、 7.5mol)を添加する。20時間反応・還流(60℃)させ、5−10℃に冷却させてから、クロロギ酸イソブチル(492g、3.6molを、500mLのTHFに溶解)を滴下し、5−10℃で1時間反応させる。中間物質カルボン酸が完全反応した後に、水(3L)を加え反応を反応をクエンチさせる。酢酸エチル(9L)を添加して抽出し、有機相を水(3L)で1回洗浄する。有機溶剤を濃縮し母液2.2kgを得る。母液を酢酸エチル(3L)に溶解させ、テトラヒドロフラン(500 mL)を添加し、n−ヘプタン(約9L)をゆっくり滴下する。15℃で一晩撹拌させ、固体を析出させる。当該固体をテトラヒドロフラン・酢酸エチル・n−ヘプタン溶媒システム(5mL/5mL/10mL/g)で再結晶させることで化合物8A 500gを製造し、生成物の純度は96%に達し、ee値>96%、収率は 27.1%である。
10Lの反応瓶内に200mLの水を加えてから、水素化ホウ素ナトリウム(39.2g, 1.03mol)を加え溶解させ、0℃まで冷却した。化合物8Aのテトラヒドロフラン溶液(化合物8A(270.0g、 0.52mol)中に4.0Lのテトラヒドロフランを加えて溶解することにより得られた溶液)を、水素化ホウ素ナトリウムの水溶液中にゆっくり滴下し、温度を0−5℃に制御しながら3時間反応させる。サンプリング・測定し、反応を完了させる。反応液中に750mLの塩酸(1mol/L)を添加し、pH=7に調整する。反応液を濃縮させて粗製品を得て、粗製品中に200mLの水を添加する。酢酸エチル(500 mL*3)で抽出し、有機相を合わせた。有機相をNaSOで乾燥し、乾燥剤をろ過し出し、濃縮することで299gの化合物9のサンプルが得られた。その純度は97.23%で、収率は96.0%である。
5Lの反応瓶内に化合物9(269.0g,、0.51mol)を添加し、1.2Lのジクロロメタンを加えて溶解する。さらに、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(187.4g、1.53mol)を添加し、撹拌しながら0℃まで冷却する。メタンスルホニルクロリド(118.09g、 1.03mol)のジクロロメタン(50mL)溶液を滴下し、滴下完了したあと、30−35℃まで昇温させ撹拌反応させる。反応完了後、1mol/Lの希塩酸でpHを2〜3に調整する。反応液中に500 mLの水を添加し、ジクロロメタン(700mL*3)で抽出し、有機相を合わせた。有機相を1Mの NaHCO(300mL*2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させる。吸引濾過し、濾液を濃縮して270gの化合物10を得る。収率は 85.7%で、純度は 88.56%である。
30Lの反応釜内に化合物10(1.1kg、2.1mol)、9.9kgの酢酸エチルおよび0.87kgの濃塩酸を添加した。3時間攪拌し、反応完了後に4.4kgの水を加え、分液・抽出し、水相を6.82kgのジクロロメタンで2回洗浄し、分液してから水相にさらに13.25kgのジクロロメタンと、1.19Lのメタノールとを加えて撹拌する。3mol/Lの水酸化ナトリウム溶液でpH値を12−13に調整する。分液してから、有機相を集め、乾くまで加圧濃縮することで化合物11を0.85kg製造し得る。
30Lの反応釜内に化合物11(0.082kg、0.189mol、重量含有量94.19%)、1,4−ジオキサン(820m L)、アミノスルホンアミド(0.189 kg、 0.235mol)を順次添加し、窒素ガス置換を行う。還流条件で2時間反応する。完全反応後に、反応液を乾くまで濃縮し、500mLのジクロロメタンを加え、精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過により乾燥剤を除去する。濾液を減圧濃縮してから、さらに分取クロマトグラフィー分離により化合物1を製造し得る。純度は97.8%である。
H NMR (400 MHz, DMSO−d) ppm 3.07 (dd, J=17.69, 6.90Hz, 1H) 3.48 (dd, J=17.82, 7.53Hz, 1 H) 3.55 (s, 3H) 4.10 (m, J=6.88Hz, 1H) 4.20 (dd, J=11.29, 6.27Hz, 1H) 4.51 (dd, J=11.29, 6.78Hz, 1H) 5.91 (s, 1H) 6.76 (s, 2H) 7.17 (d, J=7.28Hz, 1H) 7.22 − 7.29 (m, 2H) 7.89 (d, J=3.26Hz, 1H) 7.98 (d, J=3.26Hz, 1H);LCMS: m/z: 488.1 [M+H]。
化合物1結晶形IIの製造:
10gの化合物1を、100mLのジクロロメタンに添加し、5mLの水を加え撹拌し、還流するまで昇温する。固体が完全溶解した後、0−10℃まで降温して固体を析出させて、固体である目標の結晶形を集める。粉末X線回折測定の結果、そのXRPDパターンは図1に示す通りである。DSC−TGA分析したところ、そのDSC−TGAパターンは図2に示す通りである。サンプルを走査型電子顕微鏡で観察したところ、結晶形の様子は図3に示す通りで、純度は99.6%である。
化合物1結晶形IIの製造:
10gの化合物1を、200mLのジクロロメタンに添加し、撹拌により固体を完全溶解される。水を7.5ml添加し、撹拌し続け、溶媒を徐々に蒸発させ、固体を析出させる。懸濁液を濾過して、結晶形が得られるが、そのXRPDパターンは図1に示す通りで、純度は99.3%である。
化合物1結晶形IVの製造:
約2.3gの化合物1を、10mLのテトラヒドロフランに添加し、サンプルが完全溶解するまで振動させる。テトラヒドロフラン溶液を、一度に4.0mLの水に加え、2時間撹拌する。遠心分離で固体が得られた。粉末X線回折測定の結果、そのXRPDパターンは図4に示す通りである。DSC−TGA分析したところ、そのDSC−TGAパターンは図5に示す通りである。サンプルを走査型電子顕微鏡で観察したところ、結晶形の様子は図6に示す通りで、純度は99.1%である。
化合物1結晶形IVの製造:
約2.0gの化合物1サンプルを、10mLのアセトニトリルに添加し、サンプルが完全溶解するまで振動させる。アセトニトリル溶液を、一度に2.5mLの水に加え、2時間撹拌する。遠心分離で結晶形が得られたが、そのXRPDパターンは図4に示す通りで、純度は99.5%である。
化合物1結晶形Vの製造:
1.0gの化合物1を、10mLの1,4−ジオキサン/n−ヘプタン(1:4; v/v)の混合溶媒に添加し、得られた懸濁液を室温で1日間磁気撹拌した後、遠心分離することで固体が得られる。粉末X線回折測定の結果、そのXRPDパターンは図7に示す通りである。DSC−TGA分析したところ、そのDSC−TGAパターンは図8に示す通りで、純度は99.1%である。
化合物1結晶形Vの製造:
約1.0gの化合物1を、8mLの1,4−ジオキサン/n−ヘプタン(1:3; v/v)の混合溶媒に添加し、得られた懸濁液を室温で1日間磁気撹拌した後、遠心分離することで固体が得られる。そのXRPDパターンは図7に示す通りで、純度は99.4%である。
化合物1結晶形VIの製造:
約1.3gの化合物1を、5mLの1,4−ジオキサンに添加し透明な溶液が得られる。当該透明な溶液を振りながら30mLのn−ヘプタンを滴下し、3時間磁気撹拌した後、遠心分離することで固体が得られる。粉末X線回折測定の結果、そのXRPDパターンは図9に示す通りである。DSC−TGA分析したところ、そのDSC−TGAパターンは図10に示す通りである。サンプルを走査型電子顕微鏡で観察したところ、結晶形の様子は図11に示す通りで、純度は99.7%である。
化合物1結晶形VIの製造:
約2.5gの化合物1を、12.5mLの1,4−ジオキサンに添加・撹拌し、透明な溶液が得られるが、撹拌しながら100 mLのn−ヘプタンを滴下し、得られた懸濁液を50℃の 条件で一晩磁気撹拌した後、固体を集積して結晶形が得られる。そのXRPDパターンは図9に示す通りで、純度は99.5%である。
化合物1結晶形VIIの製造:
1.2gの化合物1結晶形IVのサンプルを、窒素ガス環境下で105℃まで加熱し、当該温度で30分間保温した後、室温まで冷却することで固体が得られる。粉末X線回折測定の結果、そのXRPDパターンは図12に示す通りであり、DSC−TGA分析したところ、そのDSC−TGAパターンは図13に示す通りである。サンプルを走査型電子顕微鏡で観察したところ、結晶形の様子は図14に示す通りで、純度は99.6%である。
化合物1結晶形VIIの製造:
1.5gの化合物1結晶形IVのサンプルを、窒素ガス環境下で120℃まで加熱し、当該温度で20分間保温した後、室温まで冷却することで得られた固体の結晶形は結晶形VIIである。製造された結晶形のXRPDパターンは図12に示す通りで、純度は99.3%である。
室温安定性実験
実施例2で製造した結晶形II、実施例4で製造した結晶形IV、実施例8で製造した結晶形VI、実施例10で製造した結晶形VIIをそれぞれ医薬用低密度ポリエチレン袋に入れて密封し、室温で180日間保管し、PANalytical 粉末X線回折装置にてXRPDを各自測定し、高速液体クロマトグラフィーにて純度測定をした結果として、結晶形II、IV、VI、VIIの180日後の純度及び結晶形には変化がなく、優れた安定性を表した。その結果は表6に示す通りである。
表6室温安定性実験結果
高温安定性実験
実施例2で製造した結晶形IIに対して60℃で安定性実験を実施したが、結果は表7に示す通りである。
表7高温安定性実験結果
表7の結果から分かるように、結晶形IIは良好な安定性を有するもので、高温条件で10日間保存した後も純度及び結晶形に変化がない。
高温安定性実験
実施例4で製造した結晶形IVに対して92.5%RHで安定性実験を実施したが、結果は表8に示す通りである。
表8高温安定性実験結果
表8の結果から分かるように、結晶形IVの安定性は良好で、高温条件で10日間保存した後も純度及び結晶形は全て無変化である。
以上、本発明の実施形態について例示的に説明した。だが、本発明は上記実施形態に限らないものである。本発明の精神および原則内で行われるいずれの修正、等価の置き換え、改善などは本発明の請求の範囲内に含まれるものとする。

Claims (10)

  1. 化合物1半水和物の結晶形II:

    そのうち、結晶形IIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.15±0.20°、4.99±0.20°、8.78±0.20°、9.44±0.20°、18.47±0.20°、18.93±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形IIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.15±0.20°、4.99±0.20°、7.33±0.20°、8.78±0.20°、9.44±0.20°、10.00±0.20°、18.47±0.20°、18.93±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形IIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.15±0.20°、4.99±0.20°、7.33±0.20°、7.88±0.20°、8.78±0.20°、9.44±0.20°、10.01±0.20°、10.96±0.20°、11.61±0.20°、12.54±0.20°、14.18±0.20°、16.65±0.20°、17.49±0.20°、18.47±0.20°、18.93±0.20°、19.62±0.20°、20.13±0.20°、21.49±0.20°、22.08±0.20°、22.51±0.20°、23.59±0.20°、24.68±0.20°、25.37±0.20°、26.56±0.20°、27.24±0.20°、27.76±0.20°、28.56±0.20°、30.02±0.20°、32.18±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形IIは基本的に図1に示すような粉末X線回折図を有する。
  2. 化合物1の1水和物の結晶形IV:

    そのうち、上記結晶形IVはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.04± 0.20°、7.20± 0.20°、7.68± 0.20°、9.81± 0.20°、10.08± 0.20°、14.43± 0.20に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形IVはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.04± 0.20°、7.20± 0.20°、7.68± 0.20°、9.35± 0.20°、9.81± 0.20°、10.08± 0.20°、14.43± 0.20、18.07± 0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形IVはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.04± 0.20°、6.54± 0.20°、7.20± 0.20°、7.68± 0.20°、8.13± 0.20°、9.35± 0.20°、9.81± 0.20°、10.08± 0.20°、10.71± 0.20°、13.33± 0.20°、14.43± 0.20°、15.15± 0.20°、15.42± 0.20°、16.39± 0.20°、18.07± 0.20°、18.42± 0.20°、18.80± 0.20°、19.00± 0.20°、19.71± 0.20°、20.34± 0.20°、21.72± 0.20°、22.29± 0.20°、23.62± 0.20°、24.14± 0.20°、24.52± 0.20°、25.39± 0.20°、25.79± 0.20°、26.37± 0.20°、27.89± 0.20°、29.09± 0.20°、31.18± 0.20°、32.51± 0.20°、34.73± 0.20°に特徴的なピークがある。
  3. 化合物1半水和物の結晶形V:

    そのうち、上記結晶形VはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として6.76±0.20°、10.20±0.20°、10.79±0.20°、17.14±0.20°、19.26±0.20°、19.69±0.20°、20.33±0.20°、20.83±0.20°、22.60±0.20°、23.47±0.20°、24.73±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形VはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として6.76±0.20°、10.20±0.20°、10.79±0.20°、12.13±0.20°、13.55±0.20°、14.54±0.20°、17.14±0.20°、17.90±0.20°、18.30±0.20°、18.96±0.20°、19.26±0.20°、19.69±0.20°、20.33±0.20°、20.83±0.20°、21.71±0.20°、22.29±0.20°、22.60±0.20°、23.47±0.20°、24.73±0.20°、26.32±0.20°、27.63±0.20°、28.32±0.20°、30.75±0.20°、32.81±0.20°、34.10±0.20°、36.11±0.20°、38.29±0.20°、40.31±0.20°、41.58±0.20°、43.47±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形Vは図7に示すような粉末X線回折図を有する。
  4. 化合物1の1,4−ジオキサン溶媒和物の結晶形VI:

    そのうち、上記結晶形VIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として7.82±0.20°、17.55±0.20°、19.89±0.20°、25.48±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形VIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.57±0.20°、7.82±0.20°、12.30±0.20°、17.55±0.20°、18.34±0.20°、19.15±0.20°、19.89±0.20°、24.46±0.20°、25.48±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形VIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として5.57±0.20°、7.82±0.20°、10.97±0.20°、12.30±0.20°、15.62±0.20°、16.66±0.20°、17.55±0.20°、17.99±0.20°、18.34±0.20°、19.15±0.20°、19.89±0.20°、21.08±0.20°、21.40±0.20°、22.03±0.20°、22.70±0.20°、22.70±0.20°、22.93±0.20°、23.48±0.20°、24.46±0.20°、24.71±0.20°、25.48±0.20°、26.32±0.20°、27.65±0.20°、27.98±0.20°、28.50±0.20°、29.44±0.20°、30.05±0.20°、31.48±0.20°、32.44±0.20°、33.77±0.20°、34.45±0.20°、35.36±0.20°、36.08±0.20°、37.52±0.20°、38.22±0.20°、39.20±0.20°、39.83±0.20°、40.32±0.20°、41.52±0.20°、42.51±0.20°、43.42±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形VIは基本的に図9に示すような粉末X線回折図を有する。
  5. 化合物1の無水結晶形VII:

    そのうち、上記結晶形VIIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.94±0.20°、7.21±0.20°、7.65±0.20°、9.85±0.20°、20.05±0.20°、23.95±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形VIIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.94±0.20°、7.21±0.20°、7.65±0.20°、8.01±0.20°、9.85±0.20°、14.54±0.20°、20.05±0.20°、23.95±0.20°に特徴的なピークがある;
    好ましくは、上記結晶形VIIはCu−Kα放射を使用した粉末X線回折において、2θで表される角度として4.94±0.20°、7.21±0.20°、7.65±0.20°、8.01±0.20°、9.85±0.20°、14.54±0.20°、16.21±0.20°、17.64±0.20°、18.28±0.20°、18.65±0.20°、20.05±0.20°、22.59±0.20°、23.95±0.20°に特徴的なピークがある;
  6. 化合物1を、ハロゲン化アルカン系溶媒および水と混合し、溶解されるまで昇温還流し、冷却し、得られた結晶形IIを集めるステップを含み、
    または、
    化合物1を、ハロゲン化アルカン系溶媒中に溶解させ透明な溶液が得られ、水を加え溶媒を揮発または蒸発することで結晶形IIが得られるステップを含んでも良く、
    上記ハロゲン化アルカン系溶媒は、ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素から選ばれる一種または多種であり、好ましくは、ジクロロメタンであり、
    好ましくは、上記化合物1の質量(g)とハロゲン化アルカン系溶媒の体積(mL)と比は、1:2〜50であり、好ましくは1:5〜20であり、例えば1:5〜10あり、
    好ましくは、上記ハロゲン化アルカン系溶媒と水との体積比は、1:1〜40:1で良く、好ましくは10:1〜30:1であり、例えば20:1〜30:1ある;例えば、体積比が20:1のジクロロメタンと水とを使うか、または26.7:1のジクロロメタンと水とを使い、
    好ましくは、上記揮発は、溶媒が揮発または蒸発し易い温度で行って良く、例えば10−100℃で行い、例えば20−60℃、25−40℃で行う、請求項1に記載の結晶形IIの製造方法。
  7. 化合物1を、エーテル系溶媒またはニトリル系溶媒に溶解し、得られた溶液を水に加えて攪拌することで結晶形IVが得られるステップを含み、
    その内、上記エーテル系溶媒は、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランから選ばれる1種または多種であり、例えば、テトラヒドロフランであり、
    上記ニトリル系溶媒は、アセトニトリルから選らばれて良く、
    好ましくは、上記化合物1の質量(g)とエーテル系溶媒またはニトリル系溶媒の体積(mL)との比は、1:2〜50であり、好ましくは1:5〜20であり、例えば1:5〜10であり、
    上記エーテル系またはニトリル系溶媒と水との体積比は、好ましくは2:1〜4:1であり、例えば4:1である;例えば体積比が2.5:1のテトラヒドロフランと水とを使うか、または体積比が4:1のアセトニトリルと水とを使い、
    上記水は、好ましくは精製水であり、
    上記撹拌は0−40℃で行って良く、例えば15−35℃であり、例えば20−25℃で行う、請求項2に記載の結晶形IVの製造方法。
  8. 化合物1を、エーテル系溶媒とアルカン系溶媒との混合溶媒中に溶解させ懸濁液が得られ、撹拌結晶化によって結晶形Vを得るステップを含み、
    そのうち、上記エーテル系溶媒はジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランから選ばれる1種または多種であり、例えば、1,4−ジオキサンであり、
    上記アルカン系溶媒は、C6−10直鎖または分岐鎖アルカンで良く、好ましくはn−ヘプタンであり、
    上記エーテル系溶媒とアルカン系溶媒との混合溶媒において、エーテル系溶媒とアルカン系溶媒との体積比は、好ましくは1:1〜1:4であり、例えば1:3〜1:4であり、例えば、体積比が1:4或は1:3の1,4−ジオキサンとn−ヘプタンとの混合溶媒を使い、
    好ましくは、上記化合物1の質量(g)と混合溶媒の体積(mL)との比は、1:5〜100で良く、好ましくは1:5〜30であり、例えば1:5〜10であり、
    上記撹拌は0−40℃で行って良く、例えば15−35℃であり、例えば20−25℃で行う、請求項3に記載の結晶形Vの製造方法。
  9. 化合物1を、1,4−ジオキシ溶媒中に溶解させて透明な溶液が得られ、撹拌しながら当該透明な溶液中にアルカン系溶媒を加え(例えば滴下)、撹拌することで結晶形VIが得られるステップを含み、
    そのうち、上記アルカン系溶媒はC6−10直鎖または分岐鎖アルカンで良く、好ましくはn−ヘプタンであり、
    本発明により、上記化合物1の質量(g)と1,4−ジオキサンの体積(mL)との比は、1:2〜50で良く、好ましくは1:5〜20であり、より好ましくは1:5〜10であり、
    上記1,4−ジオキサンとアルカン系溶媒との体積(mL)比は1:4〜1:8であり、例えば体積(mL)比が1:4、1:5、1:6、1:7または1:8の1,4−ジオキサンとn−ヘプタンとの混合物を使い、
    上記撹拌は0−60℃で行って良く、例えば15−55℃、25−50℃で行う、請求項4に記載の結晶形VIの製造方法。

  10. 請求項2に記載の結晶形IVを加熱してから、冷却することで結晶形VIIを得るステップを含み、
    好ましくは、上記の加熱温度は80℃以上で良く、例えば100−150℃であり、
    上記加熱時間は、5−50分間であり、
    例えば、105℃で加熱し、30分間維持するか、または120℃で加熱し、20分間維持して、
    上記加熱は、好ましくは不活性雰囲気下で行い、例えば窒素ガス雰囲気で行い、
    上記冷却温度は、0−30℃で良い、請求項5に記載の結晶形VIIの製造方法。

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