JP2020518645A5 - - Google Patents
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本明細書に記載される様々な実施形態の特性のうちの1つ、いくつか、またはすべてを組み合わせて、本開示の他の実施形態を形成することができることを、理解されたい。本開示のこれらおよび他の態様は、当業者には明らかである。本開示のこれらおよび他の実施形態は、以下の詳細な記載によってさらに説明される。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
個体における炎症性腸疾患(IBD)を処置または予防するための方法であって、前記個体に、有効量の、ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物を投与するステップを含む、方法。
(項目2)
前記個体が、潰瘍性大腸炎、コラーゲン性大腸炎、リンパ球性大腸炎、クローン病、または結腸の分類不能型IBD(IBD−U)を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記個体が、中等度から重度の潰瘍性大腸炎を有する、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記個体が、約5cmから約40cmの結腸疾患の拡がりを有する、項目2または項目3に記載の方法。
(項目5)
前記個体が、急性潰瘍性大腸炎を有する、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記個体が、回腸のクローン病、結腸のクローン病、または回腸結腸のクローン病を有する、項目2に記載の方法。
(項目7)
前記組成物の投与の前に、前記個体が、潰瘍性大腸炎またはクローン病の第一選択療法に失敗している、項目2から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記個体が、IBDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、炎症の増加を有する、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記個体が、IBDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、マスト細胞、好中球、好酸球、および/またはリンパ球の数の増加を有する、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記個体の結腸から得られた生検が、IBDを有さない個体の結腸から得られた生検と比較して、粘膜透過性の増加を示す、項目2から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記個体から得られた尿試料が、IBDを有さない個体から得られた尿試料と比較して、N−メチルヒスタミン、ロイコトリエン、およびプロスタグランジンのうちの1つまたは複数のレベルの増加を有する、項目1から10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記個体から得られた血液試料が、IBDを有さない個体から得られた血液試料と比較して、IL−6、IL−8、TNFα、VEGF、PDGF、およびMCP−1のうちの1つまたは複数のレベルの増加を有する、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
IBDを有する前記個体における1つまたは複数の症状が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記個体における下痢、腹部膨満、悪心、腹痛、血便、液状便の頻度、腹部膿瘍または骨盤膿瘍、瘻孔、体重減少、疲労、発熱、寝汗、および発育遅滞のうちの1つまたは複数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
個体における好酸球性消化器障害(EGID)を処置または予防するための方法であって、前記個体に、有効量の、ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物を投与するステップを含む、方法。
(項目16)
前記個体が、好酸球性食道炎(EOE)を有する、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記個体が、好酸球性胃炎(EG)を有する、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記個体が、好酸球性胃腸炎(EGE)を有する、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記個体が、EGEおよびEGを有する、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記個体が、好酸球性大腸炎(EC)を有する、項目15に記載の方法。
(項目21)
前記個体が、末梢血好酸球増加症を有する、項目15から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記個体が、EGIDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、マスト細胞、好中球、好酸球、および/またはリンパ球の数の増加を有する、項目15から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記個体が、前記EGIDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、好酸球浸潤の増加を有する、項目15から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前記個体の消化管から得られた試料が、強拡大視野(HPF)当たり15個またはそれを上回る好酸球を有する、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記個体の消化管から得られた試料が、2つまたはそれを上回る強拡大視野(HPF)において、平均でHPF当たり15個またはそれを上回る好酸球を有する、項目23に記載の方法。
(項目26)
前記個体の消化管から得られた試料が、2つまたはそれを上回る強拡大視野(HPF)において、HPF当たり50個またはそれを上回る好酸球のピーク好酸球数を有する、項目23に記載の方法。
(項目27)
前記個体の消化管から得られた試料が、それぞれが強拡大視野(HPF)当たり30個またはそれを上回る好酸球数を有する、少なくとも5つのHPFを有する、項目23に記載の方法。
(項目28)
前記試料が、胃生検に由来する、項目23から27のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
前記個体の消化管から得られた少なくとも5つの試料が、それぞれ、強拡大視野(HPF)当たり30個またはそれを上回る好酸球数を有する、項目23に記載の方法。
(項目30)
前記少なくとも5つの試料が、胃生検に由来する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記個体から得られた末梢血試料が、1μL当たり200個またはそれを上回る好酸球を有する、項目15から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記個体から得られた末梢血試料が、参照値と比較して、CCL2の発現の増加を有する、項目15から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記EGIDを有する前記個体における1つまたは複数の症状が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
前記個体における腹痛、嚥下障害、食片圧入、嘔吐、胸焼け、悪心、発育不良、栄養摂取問題、消化不良、体重減少、下痢、消化管閉塞、消化器出血、腹水症、吸収不良、貧血、タンパク質喪失性腸症、結腸肥厚、および結腸閉塞のうちの1つまたは複数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記個体の消化管から得られた試料における強拡大視野(HPF)当たりの好酸球の数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
前記試料が、胃生検に由来する、項目35に記載の方法。
(項目37)
CCL2の発現が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
前記組成物が、静脈内注入によって投与される、項目1から37のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
前記組成物が、皮下注射によって投与される、項目1から37のいずれか一項に記載の方法。
(項目40)
前記抗体が、Fc領域と、前記Fc領域に連結されたN−グリコシド結合型炭水化物鎖とを含み、前記組成物中の前記抗体の前記N−グリコシド結合型炭水化物鎖のうちの50%未満が、フコース残基を含む、項目1から39のいずれか一項に記載の方法。
(項目41)
前記組成物中の前記抗体の前記N−グリコシド結合型炭水化物鎖のうちの実質的にすべてが、フコース残基を含まない、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記抗体が、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、(i)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ/または前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目43)
前記抗体が、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、(i)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号67〜70から選択されるアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ/または前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目44)
前記抗体が、配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号16もしくは21から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
前記抗体が、配列番号11〜14から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号23〜24から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目46)
前記抗体が、配列番号2〜14から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号16〜24から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
前記抗体が、配列番号2〜10から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号16〜22から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目48)
前記抗体が、
(a)(1)配列番号26〜29から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR1、
(2)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、
(3)配列番号31〜36から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR2、
(4)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、
(5)配列番号38〜43から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR3、
(6)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および
(7)配列番号45〜46から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR4を含む、重鎖可変領域、ならびに/または
(b)(1)配列番号48〜49から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR1、
(2)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、
(3)配列番号51〜53から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR2、
(4)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、
(5)配列番号55〜58から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR3、
(6)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および
(7)配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目49)
前記抗体が、
(a)(1)配列番号26のアミノ酸配列を含むHC−FR1、
(2)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、
(3)配列番号34のアミノ酸配列を含むHC−FR2、
(4)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、
(5)配列番号38のアミノ酸配列を含むHC−FR3、
(6)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および
(7)配列番号45のアミノ酸配列を含むHC−FR4を含む、重鎖可変領域、ならびに/または
(b)(1)配列番号48のアミノ酸配列を含むLC−FR1、
(2)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、
(3)配列番号51のアミノ酸配列を含むLC−FR2、
(4)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、
(5)配列番号55のアミノ酸配列を含むLC−FR3、
(6)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および
(7)配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目50)
前記抗体が、
(a)(1)配列番号26のアミノ酸配列を含むHC−FR1、
(2)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、
(3)配列番号34のアミノ酸配列を含むHC−FR2、
(4)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、
(5)配列番号38のアミノ酸配列を含むHC−FR3、
(6)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および
(7)配列番号45のアミノ酸配列を含むHC−FR4を含む、重鎖可変領域、ならびに/または
(b)(1)配列番号48のアミノ酸配列を含むLC−FR1、
(2)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、
(3)配列番号51のアミノ酸配列を含むLC−FR2、
(4)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、
(5)配列番号58のアミノ酸配列を含むLC−FR3、
(6)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および
(7)配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目51)
前記抗体が、
(i)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含む、重鎖可変領域、ならびに/もしくは(i)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、軽鎖可変領域、
(i)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含む、重鎖可変領域、ならびに/もしくは(i)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、軽鎖可変領域、または
(i)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含む、重鎖可変領域、ならびに/もしくは(i)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目52)
前記抗体が、
配列番号106のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/もしくは配列番号109のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
配列番号107のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/もしくは配列番号110のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、または
配列番号108のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/もしくは配列番号111のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目53)
前記抗体が、ヒトSiglec−8および非ヒト霊長類Siglec−8に結合する、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目54)
前記非ヒト霊長類が、ヒヒである、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン1内のエピトープに結合し、ドメイン1が、配列番号112のアミノ酸配列を含む、項目53に記載の方法。
(項目56)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン3内のエピトープに結合し、ドメイン3が、配列番号114のアミノ酸配列を含む、項目53に記載の方法。
(項目57)
前記抗体が、抗体4F11と同じエピトープに結合する、項目53に記載の方法。
(項目58)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン2またはドメイン3内のエピトープに結合する、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目59)
ドメイン2が、配列番号113のアミノ酸配列を含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記抗体が、抗体1C3と同じエピトープに結合する、項目58に記載の方法。
(項目61)
ドメイン3が、配列番号114のアミノ酸配列を含む、項目58に記載の方法。
(項目62)
前記抗体が、抗体1H10と同じエピトープに結合する、項目58に記載の方法。
(項目63)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン1内のエピトープに結合し、Siglec−8への結合について、抗体4F11と競合する、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目64)
前記抗体が、Siglec−8への結合について、抗体2E2と競合しない、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記抗体が、抗体2E2ではない、項目64に記載の方法。
(項目66)
ドメイン1が、配列番号112のアミノ酸配列を含む、項目63に記載の方法。
(項目67)
前記抗体が、ヒト抗体、ヒト化抗体、またはキメラ抗体である、項目42から66のいずれか一項に記載の方法。
(項目68)
前記抗体が、血中好酸球を枯渇させ、マスト細胞の活性化を阻害する、項目42から67のいずれか一項に記載の方法。
(項目69)
前記抗体が、ヒトIgG Fc領域を含む重鎖Fc領域を含む、項目42から68のいずれか一項に記載の方法。
(項目70)
前記ヒトIgG Fc領域が、ヒトIgG1 Fc領域を含む、項目69に記載の方法。
(項目71)
前記ヒトIgG1 Fc領域が、フコシル化されていない、項目70に記載の方法。
(項目72)
前記ヒトIgG Fc領域が、ヒトIgG4 Fc領域を含む、項目69に記載の方法。
(項目73)
前記ヒトIgG4 Fc領域が、アミノ酸置換S228Pを含み、アミノ酸残基が、KabatにおけるようにEUインデックスに従って番号付けされている、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記抗体が、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)活性を向上させるように操作されている、項目42から66のいずれか一項に記載の方法。
(項目75)
前記抗体が、前記Fc領域に、ADCC活性を向上させる少なくとも1つのアミノ酸置換を含む、項目74に記載の方法。
(項目76)
前記抗体の前記重鎖のうちの少なくとも1つまたは2つが、フコシル化されていない、項目42から68のいずれか一項に記載の方法。
(項目77)
前記抗体が、配列番号75のアミノ酸配列を含む重鎖、および/または配列番号76もしくは77から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目78)
前記抗体が、モノクローナル抗体である、項目1から77のいずれか一項に記載の方法。
(項目79)
前記組成物が、IBDを処置または予防するための1つまたは複数の追加の治療剤と組み合わせて投与される、項目1から14および38から78のいずれか一項に記載の方法。
(項目80)
IBDを処置または予防するための前記1つまたは複数の追加の治療剤が、スルファサラジン、アザチオプリン、メルカプトプリン、シクロスポリン、コルチコステロイド、インフリキシマブ、アダリムマブ、エトロリズマブ、ゴリムマブ、メトトレキサート、ナタリズマブ、ベドリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴール、および抗生物質からなる群から選択される、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記組成物の投与の前に、前記個体が、IBDの処置のための手術を受けている、項目1から14および38から80のいずれか一項に記載の方法。
(項目82)
前記組成物が、EGIDを処置または予防するための1つまたは複数の追加の治療剤と組み合わせて投与される、項目15から78のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記EGIDを処置または予防するための前記1つまたは複数の追加の治療剤が、コルチコステロイド、ロイコトリエン阻害剤、抗ヒスタミン剤、クロモグリク酸ナトリウム、プロトンポンプ阻害剤(PPI)、およびスルファサラジンからなる群から選択される、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記個体が、ヒトである、項目1から83のいずれか一項に記載の方法。
(項目85)
前記組成物が、前記抗体および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物である、項目1から84のいずれか一項に記載の方法。
(項目86)
ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物を含む医薬と、項目1から85のいずれか一項に記載の前記医薬の投与を必要とする個体における前記医薬の投与のための指示を含む添付文書とを含む、製品。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
個体における炎症性腸疾患(IBD)を処置または予防するための方法であって、前記個体に、有効量の、ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物を投与するステップを含む、方法。
(項目2)
前記個体が、潰瘍性大腸炎、コラーゲン性大腸炎、リンパ球性大腸炎、クローン病、または結腸の分類不能型IBD(IBD−U)を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記個体が、中等度から重度の潰瘍性大腸炎を有する、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記個体が、約5cmから約40cmの結腸疾患の拡がりを有する、項目2または項目3に記載の方法。
(項目5)
前記個体が、急性潰瘍性大腸炎を有する、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記個体が、回腸のクローン病、結腸のクローン病、または回腸結腸のクローン病を有する、項目2に記載の方法。
(項目7)
前記組成物の投与の前に、前記個体が、潰瘍性大腸炎またはクローン病の第一選択療法に失敗している、項目2から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記個体が、IBDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、炎症の増加を有する、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記個体が、IBDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、マスト細胞、好中球、好酸球、および/またはリンパ球の数の増加を有する、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記個体の結腸から得られた生検が、IBDを有さない個体の結腸から得られた生検と比較して、粘膜透過性の増加を示す、項目2から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記個体から得られた尿試料が、IBDを有さない個体から得られた尿試料と比較して、N−メチルヒスタミン、ロイコトリエン、およびプロスタグランジンのうちの1つまたは複数のレベルの増加を有する、項目1から10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記個体から得られた血液試料が、IBDを有さない個体から得られた血液試料と比較して、IL−6、IL−8、TNFα、VEGF、PDGF、およびMCP−1のうちの1つまたは複数のレベルの増加を有する、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
IBDを有する前記個体における1つまたは複数の症状が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記個体における下痢、腹部膨満、悪心、腹痛、血便、液状便の頻度、腹部膿瘍または骨盤膿瘍、瘻孔、体重減少、疲労、発熱、寝汗、および発育遅滞のうちの1つまたは複数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
個体における好酸球性消化器障害(EGID)を処置または予防するための方法であって、前記個体に、有効量の、ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物を投与するステップを含む、方法。
(項目16)
前記個体が、好酸球性食道炎(EOE)を有する、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記個体が、好酸球性胃炎(EG)を有する、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記個体が、好酸球性胃腸炎(EGE)を有する、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記個体が、EGEおよびEGを有する、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記個体が、好酸球性大腸炎(EC)を有する、項目15に記載の方法。
(項目21)
前記個体が、末梢血好酸球増加症を有する、項目15から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記個体が、EGIDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、マスト細胞、好中球、好酸球、および/またはリンパ球の数の増加を有する、項目15から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記個体が、前記EGIDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、好酸球浸潤の増加を有する、項目15から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前記個体の消化管から得られた試料が、強拡大視野(HPF)当たり15個またはそれを上回る好酸球を有する、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記個体の消化管から得られた試料が、2つまたはそれを上回る強拡大視野(HPF)において、平均でHPF当たり15個またはそれを上回る好酸球を有する、項目23に記載の方法。
(項目26)
前記個体の消化管から得られた試料が、2つまたはそれを上回る強拡大視野(HPF)において、HPF当たり50個またはそれを上回る好酸球のピーク好酸球数を有する、項目23に記載の方法。
(項目27)
前記個体の消化管から得られた試料が、それぞれが強拡大視野(HPF)当たり30個またはそれを上回る好酸球数を有する、少なくとも5つのHPFを有する、項目23に記載の方法。
(項目28)
前記試料が、胃生検に由来する、項目23から27のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
前記個体の消化管から得られた少なくとも5つの試料が、それぞれ、強拡大視野(HPF)当たり30個またはそれを上回る好酸球数を有する、項目23に記載の方法。
(項目30)
前記少なくとも5つの試料が、胃生検に由来する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記個体から得られた末梢血試料が、1μL当たり200個またはそれを上回る好酸球を有する、項目15から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記個体から得られた末梢血試料が、参照値と比較して、CCL2の発現の増加を有する、項目15から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記EGIDを有する前記個体における1つまたは複数の症状が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
前記個体における腹痛、嚥下障害、食片圧入、嘔吐、胸焼け、悪心、発育不良、栄養摂取問題、消化不良、体重減少、下痢、消化管閉塞、消化器出血、腹水症、吸収不良、貧血、タンパク質喪失性腸症、結腸肥厚、および結腸閉塞のうちの1つまたは複数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記個体の消化管から得られた試料における強拡大視野(HPF)当たりの好酸球の数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
前記試料が、胃生検に由来する、項目35に記載の方法。
(項目37)
CCL2の発現が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、項目15から32のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
前記組成物が、静脈内注入によって投与される、項目1から37のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
前記組成物が、皮下注射によって投与される、項目1から37のいずれか一項に記載の方法。
(項目40)
前記抗体が、Fc領域と、前記Fc領域に連結されたN−グリコシド結合型炭水化物鎖とを含み、前記組成物中の前記抗体の前記N−グリコシド結合型炭水化物鎖のうちの50%未満が、フコース残基を含む、項目1から39のいずれか一項に記載の方法。
(項目41)
前記組成物中の前記抗体の前記N−グリコシド結合型炭水化物鎖のうちの実質的にすべてが、フコース残基を含まない、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記抗体が、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、(i)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ/または前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目43)
前記抗体が、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、(i)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号67〜70から選択されるアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ/または前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目44)
前記抗体が、配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号16もしくは21から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
前記抗体が、配列番号11〜14から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号23〜24から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目46)
前記抗体が、配列番号2〜14から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号16〜24から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
前記抗体が、配列番号2〜10から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号16〜22から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目48)
前記抗体が、
(a)(1)配列番号26〜29から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR1、
(2)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、
(3)配列番号31〜36から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR2、
(4)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、
(5)配列番号38〜43から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR3、
(6)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および
(7)配列番号45〜46から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR4を含む、重鎖可変領域、ならびに/または
(b)(1)配列番号48〜49から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR1、
(2)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、
(3)配列番号51〜53から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR2、
(4)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、
(5)配列番号55〜58から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR3、
(6)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および
(7)配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目49)
前記抗体が、
(a)(1)配列番号26のアミノ酸配列を含むHC−FR1、
(2)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、
(3)配列番号34のアミノ酸配列を含むHC−FR2、
(4)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、
(5)配列番号38のアミノ酸配列を含むHC−FR3、
(6)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および
(7)配列番号45のアミノ酸配列を含むHC−FR4を含む、重鎖可変領域、ならびに/または
(b)(1)配列番号48のアミノ酸配列を含むLC−FR1、
(2)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、
(3)配列番号51のアミノ酸配列を含むLC−FR2、
(4)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、
(5)配列番号55のアミノ酸配列を含むLC−FR3、
(6)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および
(7)配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目50)
前記抗体が、
(a)(1)配列番号26のアミノ酸配列を含むHC−FR1、
(2)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、
(3)配列番号34のアミノ酸配列を含むHC−FR2、
(4)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、
(5)配列番号38のアミノ酸配列を含むHC−FR3、
(6)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および
(7)配列番号45のアミノ酸配列を含むHC−FR4を含む、重鎖可変領域、ならびに/または
(b)(1)配列番号48のアミノ酸配列を含むLC−FR1、
(2)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、
(3)配列番号51のアミノ酸配列を含むLC−FR2、
(4)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、
(5)配列番号58のアミノ酸配列を含むLC−FR3、
(6)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および
(7)配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目51)
前記抗体が、
(i)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含む、重鎖可変領域、ならびに/もしくは(i)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、軽鎖可変領域、
(i)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含む、重鎖可変領域、ならびに/もしくは(i)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、軽鎖可変領域、または
(i)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含む、重鎖可変領域、ならびに/もしくは(i)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む、軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目52)
前記抗体が、
配列番号106のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/もしくは配列番号109のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
配列番号107のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/もしくは配列番号110のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、または
配列番号108のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/もしくは配列番号111のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目53)
前記抗体が、ヒトSiglec−8および非ヒト霊長類Siglec−8に結合する、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目54)
前記非ヒト霊長類が、ヒヒである、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン1内のエピトープに結合し、ドメイン1が、配列番号112のアミノ酸配列を含む、項目53に記載の方法。
(項目56)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン3内のエピトープに結合し、ドメイン3が、配列番号114のアミノ酸配列を含む、項目53に記載の方法。
(項目57)
前記抗体が、抗体4F11と同じエピトープに結合する、項目53に記載の方法。
(項目58)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン2またはドメイン3内のエピトープに結合する、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目59)
ドメイン2が、配列番号113のアミノ酸配列を含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記抗体が、抗体1C3と同じエピトープに結合する、項目58に記載の方法。
(項目61)
ドメイン3が、配列番号114のアミノ酸配列を含む、項目58に記載の方法。
(項目62)
前記抗体が、抗体1H10と同じエピトープに結合する、項目58に記載の方法。
(項目63)
前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン1内のエピトープに結合し、Siglec−8への結合について、抗体4F11と競合する、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目64)
前記抗体が、Siglec−8への結合について、抗体2E2と競合しない、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記抗体が、抗体2E2ではない、項目64に記載の方法。
(項目66)
ドメイン1が、配列番号112のアミノ酸配列を含む、項目63に記載の方法。
(項目67)
前記抗体が、ヒト抗体、ヒト化抗体、またはキメラ抗体である、項目42から66のいずれか一項に記載の方法。
(項目68)
前記抗体が、血中好酸球を枯渇させ、マスト細胞の活性化を阻害する、項目42から67のいずれか一項に記載の方法。
(項目69)
前記抗体が、ヒトIgG Fc領域を含む重鎖Fc領域を含む、項目42から68のいずれか一項に記載の方法。
(項目70)
前記ヒトIgG Fc領域が、ヒトIgG1 Fc領域を含む、項目69に記載の方法。
(項目71)
前記ヒトIgG1 Fc領域が、フコシル化されていない、項目70に記載の方法。
(項目72)
前記ヒトIgG Fc領域が、ヒトIgG4 Fc領域を含む、項目69に記載の方法。
(項目73)
前記ヒトIgG4 Fc領域が、アミノ酸置換S228Pを含み、アミノ酸残基が、KabatにおけるようにEUインデックスに従って番号付けされている、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記抗体が、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)活性を向上させるように操作されている、項目42から66のいずれか一項に記載の方法。
(項目75)
前記抗体が、前記Fc領域に、ADCC活性を向上させる少なくとも1つのアミノ酸置換を含む、項目74に記載の方法。
(項目76)
前記抗体の前記重鎖のうちの少なくとも1つまたは2つが、フコシル化されていない、項目42から68のいずれか一項に記載の方法。
(項目77)
前記抗体が、配列番号75のアミノ酸配列を含む重鎖、および/または配列番号76もしくは77から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、項目1から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目78)
前記抗体が、モノクローナル抗体である、項目1から77のいずれか一項に記載の方法。
(項目79)
前記組成物が、IBDを処置または予防するための1つまたは複数の追加の治療剤と組み合わせて投与される、項目1から14および38から78のいずれか一項に記載の方法。
(項目80)
IBDを処置または予防するための前記1つまたは複数の追加の治療剤が、スルファサラジン、アザチオプリン、メルカプトプリン、シクロスポリン、コルチコステロイド、インフリキシマブ、アダリムマブ、エトロリズマブ、ゴリムマブ、メトトレキサート、ナタリズマブ、ベドリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴール、および抗生物質からなる群から選択される、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記組成物の投与の前に、前記個体が、IBDの処置のための手術を受けている、項目1から14および38から80のいずれか一項に記載の方法。
(項目82)
前記組成物が、EGIDを処置または予防するための1つまたは複数の追加の治療剤と組み合わせて投与される、項目15から78のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記EGIDを処置または予防するための前記1つまたは複数の追加の治療剤が、コルチコステロイド、ロイコトリエン阻害剤、抗ヒスタミン剤、クロモグリク酸ナトリウム、プロトンポンプ阻害剤(PPI)、およびスルファサラジンからなる群から選択される、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記個体が、ヒトである、項目1から83のいずれか一項に記載の方法。
(項目85)
前記組成物が、前記抗体および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物である、項目1から84のいずれか一項に記載の方法。
(項目86)
ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物を含む医薬と、項目1から85のいずれか一項に記載の前記医薬の投与を必要とする個体における前記医薬の投与のための指示を含む添付文書とを含む、製品。
Claims (44)
- 個体における炎症性腸疾患(IBD)を処置または予防することにおける使用のための組成物であって、ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物。
- 前記個体が、潰瘍性大腸炎、コラーゲン性大腸炎、リンパ球性大腸炎、クローン病、または結腸の分類不能型IBD(IBD−U)を有する、請求項1に記載の使用のための組成物。
- 前記個体が、中等度から重度の潰瘍性大腸炎を有する;および/または
前記個体が、約5cmから約40cmの結腸疾患の拡がりを有する、請求項2に記載の使用のための組成物。 - 前記個体が、急性潰瘍性大腸炎、回腸のクローン病、結腸のクローン病、または回腸結腸のクローン病を有する、請求項2に記載の使用のための組成物。
- 前記組成物の投与の前に、前記個体が、潰瘍性大腸炎またはクローン病の第一選択療法に失敗している、請求項2から4のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記個体が、IBDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、炎症の増加を有する;
必要に応じて、前記個体が、IBDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、マスト細胞、好中球、好酸球、および/またはリンパ球の数の増加を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用のための組成物。 - 前記個体の結腸から得られた生検が、IBDを有さない個体の結腸から得られた生検と比較して、粘膜透過性の増加を示す、請求項2から6のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記個体から得られた尿試料が、IBDを有さない個体から得られた尿試料と比較して、N−メチルヒスタミン、ロイコトリエン、およびプロスタグランジンのうちの1つまたは複数のレベルの増加を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記個体から得られた血液試料が、IBDを有さない個体から得られた血液試料と比較して、IL−6、IL−8、TNFα、VEGF、PDGF、およびMCP−1のうちの1つまたは複数のレベルの増加を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- (a)IBDを有する前記個体における1つまたは複数の症状が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する;あるいは
(b)前記個体における下痢、腹部膨満、悪心、腹痛、血便、液状便の頻度、腹部膿瘍または骨盤膿瘍、瘻孔、体重減少、疲労、発熱、寝汗、および発育遅滞のうちの1つまたは複数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の使用のための組成物。 - 個体における好酸球性消化器障害(EGID)を処置または予防することにおける使用のための組成物であって、ヒトSiglec−8に結合する抗体を含む組成物。
- 前記個体が、好酸球性食道炎(EOE)、好酸球性胃炎(EG)、好酸球性胃腸炎(EGE)、好酸球性大腸炎(EC)、または、EGEおよびEGを有する、請求項11に記載の使用のための組成物。
- 前記個体が、末梢血好酸球増加症を有する、請求項11または請求項12に記載の使用のための組成物。
- (a)前記個体が、EGIDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、マスト細胞、好中球、好酸球、および/またはリンパ球の数の増加を有する;あるいは
(b)前記個体が、前記EGIDを有さない個体と比較して、消化管の少なくとも一部分において、好酸球浸潤の増加を有する、請求項11から13のいずれか一項に記載の使用のための組成物。 - (a)前記個体の消化管から得られた試料が、強拡大視野(HPF)当たり15個またはそれを上回る好酸球を有し、必要に応じて、前記試料が、胃生検に由来する;
(b)前記個体の消化管から得られた試料が、2つまたはそれを上回る強拡大視野(HPF)において、平均でHPF当たり15個またはそれを上回る好酸球を有し、必要に応じて、前記試料が、胃生検に由来する;
(c)前記個体の消化管から得られた試料が、2つまたはそれを上回る強拡大視野(HPF)において、HPF当たり50個またはそれを上回る好酸球のピーク好酸球数を有し、必要に応じて、前記試料が、胃生検に由来する;
(d)前記個体の消化管から得られた試料が、それぞれが強拡大視野(HPF)当たり30個またはそれを上回る好酸球の好酸球数を有する、少なくとも5つのHPFを有し、必要に応じて、前記試料が、胃生検に由来する;あるいは
(e)前記個体の消化管から得られた少なくとも5つの試料が、それぞれ、強拡大視野(HPF)当たり30個またはそれを上回る好酸球の好酸球数を有し、必要に応じて、前記少なくとも5つの試料が、胃生検に由来する、
請求項14に記載の使用のための組成物。 - 前記個体から得られた末梢血試料が、1μL当たり200個またはそれを上回る好酸球を有する、請求項11から15のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記個体から得られた末梢血試料が、参照値と比較して、CCL2の発現の増加を有する、請求項11から16のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- (a)前記EGIDを有する前記個体における1つまたは複数の症状が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する;
(b)前記個体における腹痛、嚥下障害、食片圧入、嘔吐、胸焼け、悪心、発育不良、栄養摂取問題、消化不良、体重減少、下痢、消化管閉塞、消化器出血、腹水症、吸収不良、貧血、タンパク質喪失性腸症、結腸肥厚、および結腸閉塞のうちの1つまたは複数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する;
(c)前記個体の消化管から得られた試料における強拡大視野(HPF)当たりの好酸球の数が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減し、必要に応じて、前記試料が、胃生検に由来する;あるいは
(d)CCL2の発現が、前記組成物の投与前のベースラインレベルと比較して、低減する、
請求項11から17のいずれか一項に記載の使用のための組成物。 - 前記組成物が、静脈内注入または皮下注射によって投与されることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、Fc領域と、前記Fc領域に連結されたN−グリコシド結合型炭水化物鎖とを含み、前記組成物中の前記抗体の前記N−グリコシド結合型炭水化物鎖のうちの50%未満が、フコース残基を含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記組成物中の前記抗体の前記N−グリコシド結合型炭水化物鎖のうちの実質的にすべてが、フコース残基を含まない、請求項20に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、
(a)前記重鎖可変領域が、(i)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む;
(b)前記重鎖可変領域が、(i)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号67〜70から選択されるアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む;
(c)前記重鎖可変領域が、配列番号6のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号16もしくは21のアミノ酸配列を含む;
(d)前記重鎖可変領域が、配列番号11〜14から選択されるアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号23〜24から選択されるアミノ酸配列を含む;
(e)前記重鎖可変領域が、配列番号2〜14から選択されるアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号16〜24から選択されるアミノ酸配列を含む;
(f)前記重鎖可変領域が、配列番号2〜10から選択されるアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号16〜22から選択されるアミノ酸配列を含む;
(g)前記重鎖可変領域が、配列番号26〜29から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR1、配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、配列番号31〜36から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR2、配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、配列番号38〜43から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR3、配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および配列番号45〜46から選択されるアミノ酸配列を含むHC−FR4を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号48〜49から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR1、配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、配列番号51〜53から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR2、配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、配列番号55〜58から選択されるアミノ酸配列を含むLC−FR3、配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む;
(h)前記重鎖可変領域が、配列番号26のアミノ酸配列を含むHC−FR1、配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、配列番号34のアミノ酸配列を含むHC−FR2、配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、配列番号38のアミノ酸配列を含むHC−FR3、配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および配列番号45のアミノ酸配列を含むHC−FR4を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号48のアミノ酸配列を含むLC−FR1、配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、配列番号51のアミノ酸配列を含むLC−FR2、配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、配列番号55のアミノ酸配列を含むLC−FR3、配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む;
(i)前記重鎖可変領域が、配列番号26のアミノ酸配列を含むHC−FR1、配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、配列番号34のアミノ酸配列を含むHC−FR2、配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、配列番号38のアミノ酸配列を含むHC−FR3、配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、および配列番号45のアミノ酸配列を含むHC−FR4を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号48のアミノ酸配列を含むLC−FR1、配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、配列番号51のアミノ酸配列を含むLC−FR2、配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、配列番号58のアミノ酸配列を含むLC−FR3、配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3、および配列番号60のアミノ酸配列を含むLC−FR4を含む;
(j)前記重鎖可変領域が、(i)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む;
(k)前記重鎖可変領域が、(i)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む;
(l)前記重鎖可変領域が、(i)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−H3を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、(i)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む;
(m)前記重鎖可変領域が、配列番号106のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号109のアミノ酸配列を含む;
(n)前記重鎖可変領域が、配列番号107のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号110のアミノ酸配列を含む;
(o)前記重鎖可変領域が、配列番号108のアミノ酸配列を含み、かつ前記軽鎖可変領域が、配列番号111のアミノ酸配列を含む、
請求項1から21のいずれか一項に記載の使用のための組成物。 - 前記抗体が、ヒトSiglec−8および非ヒト霊長類Siglec−8に結合する、請求項1から21のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン2またはドメイン3内のエピトープに結合する、請求項1から21のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、ヒトSiglec−8のドメイン1内のエピトープに結合し、Siglec−8への結合について、抗体4F11と競合する、請求項1から21のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、ヒト抗体、ヒト化抗体、またはキメラ抗体である、請求項22から25のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、血中好酸球を枯渇させ、マスト細胞の活性化を阻害する、請求項22から26のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、ヒトIgG Fc領域を含む重鎖Fc領域を含む、請求項22から27のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記ヒトIgG Fc領域が、ヒトIgG1 Fc領域を含む、請求項28に記載の使用のための組成物。
- 前記ヒトIgG1 Fc領域が、フコシル化されていない、請求項29に記載の使用のための組成物。
- 前記ヒトIgG Fc領域が、ヒトIgG4 Fc領域を含む、請求項28に記載の使用のための組成物。
- 前記ヒトIgG4 Fc領域が、アミノ酸置換S228Pを含み、アミノ酸残基が、KabatにおけるようにEUインデックスに従って番号付けされている、請求項31に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)活性を向上させるように操作されている、請求項22から25のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、前記Fc領域に、ADCC活性を向上させる少なくとも1つのアミノ酸置換を含む、請求項33に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体の前記重鎖のうちの少なくとも1つまたは2つが、フコシル化されていない、請求項22から27のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、配列番号75のアミノ酸配列を含む重鎖、および配列番号76もしくは77のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、請求項1から21のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記抗体が、モノクローナル抗体である、請求項1から36のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記組成物が、IBDを処置または予防するための1つまたは複数の追加の治療剤と組み合わせて投与されるべきであることを特徴とする、請求項1から10および19から37のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- IBDを処置または予防するための前記1つまたは複数の追加の治療剤が、スルファサラジン、アザチオプリン、メルカプトプリン、シクロスポリン、コルチコステロイド、インフリキシマブ、アダリムマブ、エトロリズマブ、ゴリムマブ、メトトレキサート、ナタリズマブ、ベドリズマブ、ウステキヌマブ、セルトリズマブペゴール、および抗生物質からなる群から選択される、請求項38に記載の使用のための組成物。
- 前記組成物の投与の前に、前記個体が、IBDの処置のための手術を受けている、請求項1から10および19から39のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記組成物が、EGIDを処置または予防するための1つまたは複数の追加の治療剤と組み合わせて投与されるべきであることを特徴とする、請求項11から40のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記EGIDを処置または予防するための前記1つまたは複数の追加の治療剤が、コルチコステロイド、ロイコトリエン阻害剤、抗ヒスタミン剤、クロモグリク酸ナトリウム、プロトンポンプ阻害剤(PPI)、およびスルファサラジンからなる群から選択される、請求項41に記載の使用のための組成物。
- 前記個体が、ヒトである、請求項1から42のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記組成物が、前記抗体および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物である、請求項1から43のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
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