JP2020517329A - 生体液から細菌毒素を除去するための方法 - Google Patents

生体液から細菌毒素を除去するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、細菌毒素、例えばリポ多糖及びリポタイコ酸を生体液から除去するための方法に関する。このような方法では、KKIRVRLSA、RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAのリストから選択されるペプチドは、場合によりリンカーの介在を伴って、そのC末端を介して固体支持体に共有結合され、毒素を捕捉するために使用される。本発明はまた、このような誘導体化固体支持体、並びにこのような誘導体化固体支持体を含むカートリッジ、カラム及び医療器具に関する。

Description

本発明は、生体液から細菌毒素、例えばリポ多糖及びリポタイコ酸を除去するための方法に関する。このような方法では、KKIRVRLSA、RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAのリストから選択されるペプチドは、場合によりリンカーの介在を伴って、そのC末端を介して固体支持体に共有結合され、毒素を捕捉するために使用される。
本発明はまた、このような誘導体化固体支持体、並びにこのような誘導体化固体支持体を含むカートリッジ、カラム及び医療器具に関する。
発明の背景
敗血症は、体の免疫系及び凝固系により引き起こされる臨床症候群である。敗血症性ショックは、適切な輸液にもかかわらず低い血圧及び臓器の機能障害又は不全を特徴とする致命的な症状である。全年齢の人々において、敗血症は重要な死因である(Perner et al, 2017)。
20年間超にわたり、敗血症は、発熱(又は低体温)、頻脈、頻呼吸、及び白血球変化を生じさせる微生物感染として定義されていた。現在、敗血症は、無秩序な全身性炎症、及び臓器傷害を生じさせる微生物侵入に対する免疫反応と考えられている。敗血症性ショックは、高乳酸血症と、昇圧剤治療を必要とする併発低血圧とを伴う敗血症として定義され、院内死亡率は30〜50%に迫っている。
敗血症及び関連障害は世界中で主要死因であり、毎年1900万件の症例及び毎日1,400件の死亡を占めている。米国のような先進国のみでは、敗血症の発生率は毎年1,655,000件であり、250,000件超の死亡が生じると推定される。これは米国にとって大きな経済的負担となっており、ヘルスケアに対して合計167億ドルを占めている(Lakshmikanth et al, 2016)。
敗血症を患っている患者は、通常、心臓を刺激し、許容し得る血圧レベルを維持するために、静脈内抗生物質、酸素、液体及び薬物で処置される。いくつかの場合では、透析が使用される。
この分野では集中的な研究が行われているが、敗血症の特定の医療処置は見出されていない。より早期の認識及びベストプラクティスのコンプライアンス向上により、敗血症は、それほど即時の致命的障害ではなくなっており、むしろ、長期炎症、免疫抑制、臓器傷害及び除脂肪組織消耗に関連することが多い長期慢性重病になっている。さらに、敗血症を生き抜く患者は、退院後の死亡並びに長期認知障害及び機能障害のリスクを継続している。より早期の認識及びベストプラクティスの実施改善は院内死亡率を減少させたが、これまでの免疫モジュレーターの使用による結果は期待外れであった。同様に、敗血症を確定診断するか又は臨床転帰を予測するバイオマーカーはない。その複雑性により、敗血症転帰の改善は、遅く漸進的であり続ける可能性が高い(Hotchkiss et al, 2016)。
リポ多糖(LPS)又はエンドトキシン(グラム陰性細菌の外膜の主要成分)は、敗血症の臨床症候群の原因となる主要な細菌産物である。宿主レセプターToll様レセプター4(TLR4)へのLPS結合は、宿主が侵入病原体に反応することを可能にする多数の炎症メディエーターの放出を特徴とする炎症反応を惹起する。この産生がコントロール不能かつ過剰になると、それは、敗血症性ショックの発症につながる(Ianaro et al, 2009)。
また、リポタイコ酸(LTA)(グラム陽性菌の主要な細胞壁成分)は、軽度皮膚疾患から重度敗血症に至る様々な炎症性疾患に関連する。Toll様レセプター2(TLR2)によりLTAが認識されると、自然免疫反応が開始し、適応免疫がさらに発生することが公知である。しかしながら、過剰な免疫反応は、敗血症などの重度疾患に関与する炎症性後遺症をもたらし得る(Kang et al, 2016)。
TORAYMYXIN(Rocco and Klein 2014; Shoji et al, 1998)は、ポリミキシンB(PMX)(臨床において既に使用されている典型的な抗菌ペプチド(Roscia et al, 2013))を、循環LPSを除去するために使用される血液灌流デバイス中のポリスチレン系線維に固定化する治療戦略である。PMXをポリスチレン系線維に共有結合的に固定化することにより、PMXカートリッジを作ることができ、次いでこれを、体外循環路を外部使用した血液濾過に使用し、それにより、PMXカートリッジへのその吸着を介して循環LPSを除去することができる。
異なる戦略では、ポリミキシンB(PMX)は固相(Sepharose(登録商標)4B)に固定化され、PMX-Sepharoseカラムによるエンドトキシンの特定のオンライン血漿吸着を用いて、覚醒ラットにおいてプラズマフェレシスのシステムが開発された(Cohen et al, 1987)。
Alteco(登録商標)LPS Adsorber (Ala-Kokko et al, 2011)は、血液灌流中のLPSの体外除去のための医療デバイスである。この製品のバイオテクノロジーは、敗血症患者の循環中に見られるLPSに選択的に結合する合成特注ペプチドに基づく。
しかしながら、敗血症患者において、血液からLPS及び可能であればさらにTLAを枯渇させる代替方法が必要である。
先行技術
国際公開公報第2010038220号には、単量体、樹状構造及び多重抗原ペプチド(MAP)形態、特に以下の化合物Aの形態で提供される抗菌ペプチド配列KKIRVRLSA(M33)並びにその機能的類似体RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAが開示されており、LPSを中和するM33の能力が開示されている。上記に列挙されている国際公開公報第2010038220号の4つの抗菌ペプチド配列では、全てのアミノ酸がL型である。
国際公開公報第2012010266号には、M33のL−アミノ酸及びその機能的類似体をそれらの相対的D−アミノ酸カウンターパートで置換した場合、得られるペプチドは依然として抗菌活性を有することが開示されている。
M33が全てL型又は全てD型であるM33由来四分枝ペプチドは、それらのビオチニル化誘導体をストレプトアビジンコーティング細胞上に固定化する(すなわち、固体支持体に非共有結合的に付着する)アッセイにおいて、LTA及びLPSの両方に結合することがFalciani et al. (2012)から公知である。
欧州特許出願公開第1789436号には、本発明のM33ペプチド及びM33機能的類似体と類似するが同一ではない配列を有するMPAペプチド、固相合成によるそれらの合成(固体支持体に結合されると、ペプチドは完全に側鎖保護される)、並びにbiacoreアッセイにおけるLPSに対するそれらの活性(固体支持体に結合された部分はLPSであるが、抗菌ペプチドではない)が開示されている。
Gustafsson et al. (2010)には、様々な抗菌ペプチド、及び固体支持体上に固定化された場合のそれらのLPS結合活性が開示されている。同様に、Costa et al. (2011)には、抗菌ペプチドを固体支持体上に共有結合的に付着し得る方法が開示されている。
図1は、架橋ヒドロキシエチルポリスチレンとポリエチレングリコールとの複合樹脂を示す。 図2は、Sulfolink(商標)樹脂と遊離チオールとの間で、共有結合がどのようにして形成されるかを示す。 図3は、Sulfolink(商標)樹脂へのカップリング前(A)及び後(B)における化合物Bを含有する溶液のHPLCプロファイルを示す。 図4は、化合物Bで誘導体化した樹脂(A)及び同じ非誘導体化樹脂(B)に曝露した前後の生体液のLPS含有量を示す。 図5は、化合物Bで誘導体化した樹脂(A)及び同じ非誘導体化樹脂(B)に曝露した前後の生体液のLPS含有量を示す。 図6は、血清サンプル(A)、化合物Bで誘導体化した樹脂と接触させた後の血清サンプル(B)、化合物Aで誘導体化した樹脂と接触させた後の血清サンプル(C)のタンパク質電気泳動プロファイル、及びこのようなタンパク質の参照値(D)を示す。 図7は、化合物Bで誘導体化した樹脂(A)及び同じ非誘導体化樹脂(B)に曝露した前後の生体液のLTA含有量を示す。
発明の詳細な説明
驚くべきことに、本発明者らは、C末端を介してM33を固体支持体に共有結合した場合、特に、以下の化合物A又は化合物Bのいずれかとの共有結合の形成によりこのような構造に結合した場合、生体液のタンパク質含有量を変化させずに生体液からのLPSの選択的除去が可能になることを決定した。
このような誘導体化固体支持体はまた、生体液からLTAを除去するために使用され得る。
したがって、本発明の第1の態様では、LPS及びLTAのリストから選択される細菌毒素を生体液から除去するための方法であって、前記生体液を、KKIRVRLSA、RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAのリストから選択されるペプチドであって、場合によりリンカーの介在を伴って、そのC末端を介して固体支持体に共有結合されたペプチドと接触させることを含み、前記ペプチドの全てのアミノ酸がL型又はD型のいずれかである方法が提供される。
一実施態様では、KKIRVRLSA、RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAのリストから選択されるペプチドの全てのアミノ酸はL型である。
別の実施態様では、KKIRVRLSA、RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAのリストから選択されるペプチドの全てのアミノ酸はD型である。
一実施態様では、ペプチドリンカー部分は、以下の式

(式中、
−、R−、R−、R−、R−、R−、R−及びR−は同じもの又は異なるものであり得、KKIRVRLSA−、RRIRVRLSA−、KRIRVRLSA−及びRKIRVRLSA−から選択され;
、X、X、X、X、X及びXは同じもの又は異なるものであり、少なくとも二官能性残基であり;
n、m、p、q、t、v及びwは同じもの又は異なるものであり得、ゼロ又は1であり得、m、n、p及びqの少なくとも1つは1であり、ただし、tがゼロである場合、n及びmはゼロであり、p及びqの少なくとも1つは1であり、vがゼロである場合、p及びqはゼロであり、m及びnの少なくとも1つは1であり、wがゼロである場合、vはゼロであり、m及びnの少なくとも1つは1であり;
Yは、結合又はスペーサーである)のラジカルである。
一実施態様では、X、X、X、X、X、X及びXは同じもの又は異なるものであり、少なくとも2つの官能性アミノ基をそれぞれ含む。
別の実施態様では、X、X、X、X、X、X及びXは同じもの又は異なるものであり、リジン残基、オルニチン残基、ノルリジン残基、アミノアラニン残基及びジアミノプロピオン酸残基から選択される。
一実施態様では、R−、R−、R−、R−、R−、R−、R−及びR−の少なくとも1つは、KKIRVRLSA−である。
別の実施態様では、R−、R−、R−、R−、R−、R−、R−及びR−はそれぞれ、KKIRVRLSA−である。
一実施態様では、Yは、アミノ酸残基及びペプチドのリストから選択される。
特定の実施態様では、Yは、アミノ酸残基、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、ペンタペプチド、ヘキサペプチド、オクタペプチド、ノナペプチド及びデカペプチドのリストから選択される。
より特定の実施態様では、Yは、β−アラニン残基、N−(PEG)−CH−CH−C(O)残基(1≦y≦11)、システイン残基及びこのような残基を含むペプチドのリストから選択される。
さらにより特定の実施態様では、前述の実施態様のペプチドは、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、ペンタペプチド、ヘキサペプチド、オクタペプチド、ノナペプチド、デカペプチドのリストから選択される。
一実施態様では、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10及び11のリストから選択される。
一実施態様では、wはゼロであり、vはゼロであり、tは1であり、mは1であり、nは1である。
特定の実施態様では、wはゼロであり、vはゼロであり、tは1であり、mは1であり、nは1であり、X、X及びXはそれぞれリジン残基である。
特定の実施態様では、wはゼロであり、vはゼロであり、tは1であり、mは1であり、nは1であり、R−、R−、R−及びR−の少なくとも1つはKKIRVRLSA−である。
特定の実施態様では、wはゼロであり、vはゼロであり、tは1であり、mは1であり、nは1であり、R−、R−、R−及びR−はそれぞれKKIRVRLSA−である。
いくつかの実施態様では、固体支持体は多孔性である。
一実施態様では、固体支持体は架橋アガロース樹脂である。
別の実施態様では、固体支持体は、架橋ヒドロキシエチルポリスチレンとポリエチレングリコールとの複合樹脂である。
いくつかの実施態様では、生体液は、血清、血漿及び血液のリストから選択される。
本発明のこの第1の態様の全ての実施態様は組み合わされ得る。
本発明の第2の態様では、本発明の第1の態様の実施態様における上記ラジカルを有する固体支持体が提供される。
本発明の第3の態様では、本発明の第2の態様の固体支持体をそれぞれ含むカラム及びカートリッジのリストから選択される製品が提供される。
本発明の第4の態様では、本発明の第2の態様の固体支持体又は本発明の第3の態様の製品を含む医療器具が提供される。
特定の実施態様では、医療器具は、LPS及びLTAのリストから選択される細菌毒素を生体液から除去するための医療器具である。
本発明の第5の態様では、LPS及びLTAのリストから選択される細菌毒素を生体液から除去するための、本発明の第4の態様の医療器具の使用が提供される。
次に、非限定的な実施例により、本発明を説明する。
実施例1:樹脂結合化合物Aの合成
NovaSyn TG樹脂(0.24mmol/g)(Novabiochem)100mg上で、化合物Aを合成した。
この樹脂は、低架橋ヒドロキシエチルポリスチレンと、アミノ基で末端官能化されている3000−4000MWポリエチレングリコールとの複合物である(図1)。
9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)化学及びO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)/1,3−イソプロピルエチルアミン(DIPEA)活性化を使用して、自動合成機Syro (MultiSynTech, Witten, Germany)により、ペプチド合成を行った。側鎖保護基は、Lysの場合にはtert−ブトキシカルボニルであり、Argの場合には2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニルであり、Serの場合にはtert−ブチルエーテルであった。1番目のアミノ酸はFmoc−βAla−OHであった。Fmoc−Lys(Fmoc)−OHによる2連続カップリング工程を使用してリジンコアを構築し、続いて、Fmocアミノ酸を連続追加して、ペプチドKKIRVRLSAを完成させた。最後に、水及びトリイソプロピルシランを含有するトリフルオロ酢酸(95:2.5:2.5)による処理により、樹脂上の化合物Aを側鎖脱保護した。次いで、ペプチジル樹脂をDCMで4回洗浄し、MeOHで4回洗浄し、酢酸1Mで3回洗浄し、H2Oで4回洗浄し、MeOHで4回洗浄した。
実施例2:化合物Bの合成
Syroマルチペプチド合成機(MultiSynTech, Witten, Germany)を用いた標準Fmoc化学による固相合成により、化合物Bを生産した。Fmoc−NH−Cys(Trt)−COOHをC末端の1番目のアミノ酸としてTentaGel S RAM樹脂上でこのペプチドを合成し、第2のカップリング工程でFmoc−NH−PEG(4)−CH−CH−COOHを追加し、次いで、Fmoc−Lys(Fmoc)−OHを2回追加して四量体コアを構築した。続いて、Fmocアミノ酸を9回連続で追加して、ペプチドKKIRVRLSAを完成させた。側鎖保護基は、Rの場合には2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニルであり、Kの場合にはt−ブトキシカルボニルであり、Sの場合にはt−ブチルであった。固体支持体から最終生成物を切断し、トリイソプロピルシラン、水を含有するTFA(95/2.5/2.5)による処理により脱保護し、ジエチルエーテルで沈殿させた。40分間で75%から65%Aへの直線勾配(Aは0.1%TFA/水であり、Bはアセトニトリルである)の分取カラム(XBridge peptide BEH C18 Waters)による逆相クロマトグラフィーにより、粗ペプチドを精製した(rt=22分)。上記と同じ勾配のPhenomenex Jupiter C18分析カラム(300A°、5μm、250×4.6mm)による逆相クロマトグラフィーにより、及び質量分析MALDI TOF/TOF(Ultraflex III Bruker Daltonics)により、最終ペプチド純度及び同一性を確認した(M:実測値7723,5;計算値7724,1)。
実施例3:樹脂結合化合物Bの合成
図2に示されているように、スルフヒドリルを介して、化合物BをSulfolink(商標)樹脂(これは、架橋アガロース樹脂である)に結合した。
4mlに希釈した化合物B(1mg/ml)を再懸濁し、カップリングバッファー(50mMトリス、5mM EDTA−Na;pH8.5)中、室温で30分間インキュベーションした。
カートリッジ/カラム(5mlカラム、直径1cm、樹脂体積2ml)中のSulfoLink(商標)樹脂(SulfoLink(登録商標)Immobilization Kit for Peptides, Pierce Biotechnology, Rockford, Illinois, USA)を混合により再懸濁し、カラムを15mlコレクションチューブに入れて1,000×gで1分間遠心分離することにより、保存バッファーを除去した。カップリングバッファー(上記)2mlを樹脂に追加し、次いで、混合物を遠心分離し、この工程を1回繰り返した。化合物B溶液2mlを追加し、室温で15分間振盪又は転倒混合することにより混合した。次いで、カラムを垂直に置き、混合せずに室温で30分間インキュベーションした。この工程を2回繰り返した。
カラムを新たな15mlコレクションチューブに入れ、遠心分離して未結合ペプチドを収集した。HPLCによるカップリング効率を決定するために、フロースルーを保存した。図3に記載されているように、化合物Bは22.27分に溶出し、カップリング効率は最適であった。
カラムを洗浄し、3回遠心分離した。次いで、カラムをカップリングバッファー2mlで洗浄し、遠心分離した。次いで、未反応結合部位を遮断するために、50mMシステインを含むカップリングバッファーをカラムに適用し、室温で45分間混合した。さらなる遠心分離後、カラムを排液した。
実施例4:樹脂結合化合物Bは生体液からLPSを除去し、血清タンパク質含有量を有意に変化させない
実施例3の化合物Bロード樹脂2mlを含む5mlカラム(5mlカラム、直径1cm、樹脂体積2ml)を使用した。E. coli O111:B4由来のLPS(Sigma, St. Louis, MO)を含有するヒト血清(5ng/ml)2mlをカートリッジに入れて、一定の振盪下で樹脂と共に室温で2時間インキュベーションした。次いで、サンプルを収集し、材料及び方法に記載されているように、Limulus Amebocyte Lysate (LAL)試験により、LPS量について測定した。
ネガティブコントロールとして、化合物Bをロードしていない同量の樹脂を同量の血清と共にインキュベーションし、そのLPS含有量を上記のように決定した。
別のコントロールとして、未処理血清アリコートのLPS含有量も測定した。
図4に記載されているように、ロード樹脂は、血清からE. coli LPSの85%を除去することができたが、非ロード樹脂はLPSを全く除去しなかった。
化合物Bロード樹脂への通過の前後の血清のキャピラリー電気泳動プロファイルをそれぞれ示す図6A及び6Bに記載されているように、このような通過は、血清タンパク質含有量を有意に変化させない。
実施例5:樹脂結合化合物Aは生体液からLPSを除去し、血清タンパク質含有量を有意に変化させない
実施例1の化合物Aロード樹脂1mlを5mlカラム(5mlカラム、直径1cm)にロードした。実施例4に記載されているのと同じ手順を使用して、図5に記載されているようにそれを決定した。化合物Aロード樹脂は74%超のE.coli由来LPSを除去することができたのに対して、非ロード樹脂はLPSの43%を除去した。
化合物Aロード樹脂への通過の前後の血清のキャピラリー電気泳動プロファイルをそれぞれ示す図6A及び6Cに記載されているように、このような通過は、血清タンパク質含有量を有意に変化させない。
実施例6:樹脂結合化合物Bは、LTAを含有するリン酸緩衝生理食塩水溶液からLTAを除去する
実施例3の化合物Bロード樹脂2mlを含む5mlカラム(5mlカラム、直径1cm、樹脂体積2ml)を使用した。S. aureus由来のLTA(MyBiosource, San Diego, CA, US)を含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)溶液(500pg/ml)1mlをカートリッジに入れて、一定の振盪下で樹脂と共に室温で2時間インキュベーションした。次いで、サンプルを収集し、材料及び方法に記載されているように、ヒトLTA(リポタイコ酸)ELISAキットにより、LTA量について測定した。
ネガティブコントロールとして、化合物Bをロードしていない同量の樹脂を同量のPBSと共にインキュベーションし、そのLTA含有量を上記のように決定した。図7に記載されているように、ロード樹脂は97%のS.aureus由来LTAを除去することができたのに対して、非ロード樹脂は14%しか除去しなかった。
材料及び方法
LAL試験によるLPSの測定
遊離LPSの存在のインジケーターであるLAL発色エンドトキシン定量キット(ThermoFisher Scientific, Waltham, US)を使用して、LPS除去の分析を実施した。
Escherichia coli (O111:B4)由来のコントロール標準エンドトキシンを含むエンドトキシンフリー水を使用して、標準曲線(0.1〜1EU/ml)を作成し、連続希釈した。エンドトキシンフリー水で血清サンプルを50倍及び100倍に希釈した。各サンプルを2回反復で処理した。
加熱ブロックでマイクロプレートを37℃で10分間平衡化した。次いで、標準及びサンプル各50μLをマイクロプレートウェルに分注し、37℃で5分間インキュベーションした。
Limulus Amebocyte Lysate (LAL)50μLを各ウェルに追加し、プレートを37℃で10分間インキュベーションした。正確に10分後、発色基質溶液100μLを各ウェルに追加した。プレートを37℃で6分間インキュベーションした。最後に、停止試薬(25%酢酸)50μLを追加した。プレートリーダー(Ascent Software)により、405〜410nmの吸光度を測定した。上記のように得た標準曲線に基づいて、EUを計算した。
ELISAによるLTAの測定
その趣旨で市販のキットを使用することにより、サンプルのLTA含有量を容易に決定することができる。このようなキットの一例は、Antibody Research Corporation (St.Charles, Missouri) LTA ELISAキットである。リポタイコ酸抗体でプレコーティングしたマイクロプレートウェルにサンプルを追加する。インキュベーション及び洗浄後、ビオチンで標識したリポタイコ酸検出抗体を追加する。適切なインキュベーション後、ストレプトアビジン−西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)コンジュゲートを追加し、続いて、インキュベーションし、洗浄して非複合化酵素を除去する。発色性3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB)溶液の追加後、サンプルを5分間インキュベーションする。硫酸溶液の追加により、HRP酵素反応を停止する。発色の強度は、サンプル中に存在するリポタイコ酸の濃度に比例し、プレートリーダーを使用して450nMで読み取る。標準曲線の吸光度値を補間することにより、サンプル中のリポタイコ酸の濃度を決定する。
ヒトLTA(リポタイコ酸)ELISAキット(MyBiosource, San Diego, CA, US)を使用して、LTA除去の分析を実施した。
S. aureus由来のコントロール標準リポタイコ酸を含むサンプル/標準希釈バッファーを使用して標準曲線(7.8〜500pg/ml)を作成し、連続希釈した。
サンプル/標準希釈バッファーでサンプルを2倍及び10倍希釈した。各サンプルを2回反復で処理した。
マイクロプレートを2回洗浄してから、標準、サンプル及びコントロール(ゼロ)をウェルに追加した。次いで、標準及びサンプル各100μLをマイクロプレートウェルに分注し、37℃で90分間インキュベーションした。
ビオチン検出抗体ワーキング溶液100μLを上記ウェルに追加し、37℃で60分間インキュベーションした。
洗浄バッファーでプレートを3回洗浄した。
HRP−ストレプトアビジンコンジュゲート(SABC)ワーキング溶液100μLを各ウェルに追加し、プレートを37℃で30分間インキュベーションした。正確に30分後、洗浄バッファーでプレートを5回洗浄した。
TMB基質溶液90μLを各ウェルに追加した。プレートを暗所、37℃で15〜30分間インキュベーションした。最後に、停止溶液50μLを追加した。プレートリーダー(Ascent Software)により、450nmの吸光度を測定した。上記のように得た標準曲線に基づいて、LTA濃度を計算した。
キャピラリー電気泳動
化合物A又はBロード樹脂への通過の前後に、製作者の指示にしたがって、臨床デバイスCapillarys (4.51ソフトウェア; Sebia)により、ヒト血清を分析した。機器は、サンプル中に存在するタンパク質の量をg/L単位で提供し、曲線上面積から計算した相対含有量により、電気泳動曲線のプロファイルも示した。
参考文献

Claims (15)

  1. LPS及びLTAのリストから選択される細菌毒素を生体液から除去するための方法であって、前記生体液を、KKIRVRLSA、RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAのリストから選択されるペプチドであって、場合によりリンカーの介在を伴って、そのC末端を介して固体支持体に共有結合されたペプチドと接触させることを含み、前記リンカーの介在を伴うことにより、リンカー−ペプチド部分を形成し、前記ペプチドの全てのアミノ酸がL型又はD型のいずれかである、方法。
  2. 前記ペプチド−リンカー部分が以下の式

    (式中、
    −、R−、R−、R−、R−、R−、R−及びR−は同じもの又は異なるものであり得、KKIRVRLSA−、RRIRVRLSA−、KRIRVRLSA−及びRKIRVRLSA−から選択され;
    、X、X、X、X、X及びXは同じもの又は異なるものであり、少なくとも二官能性残基であり;
    n、m、p、q、t、v及びwは同じもの又は異なるものであり得、ゼロ又は1であり得、m、n、p及びqの少なくとも1つは1であり、ただし、tがゼロである場合、n及びmはゼロであり、p及びqの少なくとも1つは1であり、vがゼロである場合、p及びqはゼロであり、m及びnの少なくとも1つは1であり、wがゼロである場合、vはゼロであり、m及びnの少なくとも1つは1であり;
    Yは、結合又はスペーサーである)のラジカルである、請求項1に記載の方法。
  3. 、X、X、X、X、X及びXが同じもの又は異なるものであり、少なくとも2つの官能性アミノ基をそれぞれ含む、請求項2に記載の方法。
  4. 、X、X、X、X、X及びXが同じもの又は異なるものであり、リジン残基、オルニチン残基、ノルリジン残基、アミノアラニン残基及びジアミノプロピオン酸残基から選択される、請求項3に記載の方法。
  5. −、R−、R−、R−、R−、R−、R−及びR−の少なくとも1つがKKIRVRLSA−である、請求項2〜4に記載の方法。
  6. Yがアミノ酸残基又はペプチドである、請求項2〜5に記載の方法。
  7. Yが、β−アラニン残基、N−(PEG)−CH2−CH2−C(O)−残基(1≦y≦11)、システイン残基及びこのような残基を含むペプチドのリストから選択される、請求項6に記載の方法。
  8. wがゼロであり、vがゼロであり、tが1であり、mが1であり、nが1である、請求項2〜7に記載の方法。
  9. 、X及びXがそれぞれリジン残基である、請求項8に記載の方法。
  10. −、R−、R−及びR−の少なくとも1つがKKIRVRLSA−である、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記固体支持体が、架橋アガロース樹脂及び架橋ヒドロキシエチルポリスチレンとポリエチレングリコールとの複合樹脂のリストから選択される、請求項1〜10に記載の方法。
  12. 固体支持体であって、場合によりリンカーの介在を伴って、KKIRVRLSA、RRIRVRLSA、KRIRVRLSA及びRKIRVRLSAのリストから選択されるペプチドのC末端に共有結合され、それにより、ペプチド−リンカー部分が形成される、固体支持体。
  13. 前記ペプチド−リンカー部分が請求項2〜11で定義されるとおりである、請求項12に記載の固体支持体。
  14. LPS及びLTAのリストから選択される細菌毒素を生体液から除去するための医療器具、例えば、請求項12又は13に記載の固体支持体を含む医療器具。
  15. LPS及びLTAから選択される細菌毒素を生体液から除去するための、請求項12又は13に記載の固体支持体を含む医療器具の使用。
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