JP2020516447A - ねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡単で、摩耗しにくく且つ分離効果に優れたねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機を提供する。【解決手段】ねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機において、固定リング(1)、可動リング(2)、及び、径方向に交互に配列された固定リング(1)と可動リング(2)が設けられてキャビティが形成されるスクリュー軸(3)を備え、前記可動リング(2)の一端に内嵌された支持ロッド(4)をさらに備え、前記可動リング(2)は、1種の連動機構又は1種以上の連動機構によって全ての可動リング(2)を接続して連動体を形成し、1つ又は1つ以上の駆動装置によって、前記連動体が前記支持ロッド(4)を中心として揺動駆動され、前記キャビティの2つ又は2つ以上の箇所には支持装置が設けられ、前記固定リング(1)における固定ロッド、及び前記可動リング(2)における支持ロッド(4)がいずれも前記支持装置を貫通している。

Description

本発明は、固液分離装置の技術分野に属し、具体的には、ねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機である。
中国発明特許200780018706.9において、積層スクリュー式固液分離機が開示されており、隣接する複数の固定リング及び該隣接する固定リングの間に配置される複数の可動リングを有する固液分離部と、該固液分離部を貫通して延びている少なくとも一本のスクリューロとを備え、回転しているスクリューによって上記可動リングが押し動力されるように、該可動リングが形成されていると共に、上記固液分離部に入った処理対象物を回転しているスクリューによって固液分離部の出口に向けて移動させながら、該処理対象物から分離された濾液を固液分離部を通して外へ排出するように構成されている。このような積層スクリュー式固液分離機は、可動リングがスクリュー軸と接触するため、両者の間には摩耗が生じる。
中国発明特許200810043376.5において、新型スクリュー式固液分離機が開示されており、可動リングとスクリュー軸との間の摩耗を回避するために、偏心軸の偏心によって可動リングを移動駆動する。しかし、この構造の駆動方式では、偏心軸には他の支持部がないので、変形しやすくなり、大型機械の場合、負荷力がより大きいため、駆動を実現しにくく、可動リングを動かす駆動ロッドには変形や曲げが発生しやすい。
中国発明特許200510054707.1において、摩耗フリーの積層スクリュー式固液分離機が開示されており、可動リングが外部駆動の作用で上下動するが、この方式によれば、可動リングの可動頻度がスクリュー軸の回転数に完全に同期し、従って、回転数が遅くなる。この方式では、可動リングと固定リングは、環状構造であり、且つ1本のみのスクリュー軸が貫通され、このため、軸に付着しやすいスラッジには適用できない。1本の主駆動ロッドには複数の偏心装置及び制限装置が必要であるため、一定の摩耗及び、それによる故障や保守を引き起こす。可動リングの外部駆動は、1本の主駆動ロッド及び可動リングに挿通される2本の補助駆動ロッドによって実現されるので、構造は、比較的複雑になる。
本発明が解決しようとする技術的課題は、構成が簡単で、摩耗しにくく且つ分離効果に優れたねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機を提供することである。
本発明は以下のように実現される。
ねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機であって、固定リング、可動リング、及びスクリュー軸を備え、前記スクリュー軸の径方向に交互に配列された固定リングと可動リングが設けられてキャビティが形成され、
前記可動リングの一端に内嵌された支持ロッドをさらに備え、前記可動リングは、1種の連動機構又は1種以上の連動機構によって全ての可動リングを接続して連動体を形成し、
1つ又は1つ以上の駆動装置によって、前記連動体が前記支持ロッドを中心として揺動駆動され、
前記キャビティの2つ又は2つ以上の箇所には支持装置が設けられ、前記固定リングにおける固定ロッド、及び前記可動リングにおける支持ロッドがいずれも前記支持装置を貫通している。
さらに、前記連動機構は、前記可動リングと前記支持ロッドをキーとキー溝の係合によって固定し、又は前記可動リングに別途孔を設けて従動ロッドを挿通し、該従動ロッドによって固定し、
キーとキー溝の係合によって前記支持ロッドと固定される前記可動リングは、ねじり型可動リングと呼ばれ、
従動ロッドによって固定される前記可動リングは、揺動型可動リングと呼ばれ、
キーとキー溝の係合によって一方の箇所が前記支持ロッドと固定され、他方の箇所が前記従動ロッドによって固定される前記可動リングは、ねじり揺動型可動リングと呼ばれ、
前記可動リングは、前記ねじり型可動リング、前記揺動型可動リング、前記ねじり揺動型可動リングのうちの1種、又は2種、又は3種の組み合わせであり、
前記駆動装置は、前記支持ロッドを正逆方向にねじり運動させるように駆動し、又は前記従動ロッドを前記支持ロッドを中心として揺動駆動し、又は、両者の組み合わせによって前記連動体を運動させる。
さらに、前記駆動装置は、独立した駆動モータである。
さらに、前記駆動装置は、従動ローラディスクと主動ローラディスクを備え、
前記従動ローラディスクは、1つのキャリアディスク及び2つの同心同径ローラを備え、前記キャリアディスクには第1中心孔が設けられ、前記キャリアディスクにおける第1中心孔を円心として前記2つの同心同径ローラが設置され、前記第1中心孔が前記支持ロッドを内嵌することに用いられ、
前記主動ローラディスクは、1つの円形プレート及び複数の同心同径ローラを備え、前記円形プレートの中央部が第2中心孔であり、前記第2中心孔の周りには前記複数の同心同径ローラが等間隔で設置され、前記第2中心孔が前記スクリュー軸又は駆動軸を内嵌することに用いられ、
該駆動装置は、前記キャビティ外のトランスミッションケース内に設置され、又は、該駆動装置における従動ローラディスクは、前記可動リングに一体に接続される。
さらに、前記駆動装置は、従動ローラディスクと偏心装置を備え、
前記従動ローラディスクは、1つのキャリアディスク及び2つの同心同径ローラを備え、前記キャリアディスクには第1中心孔が設けられ、前記キャリアディスクにおける第1中心孔を中心として前記2つの同心同径ローラが設置され、前記第1中心孔が前記支持ロッドを内嵌することに用いられ、
前記偏心装置は、1つ又は2つの偏心輪から構成され、1つの偏心装置の中心が前記従動ローラディスクの2つの同心同径ローラの対称軸線に設置され、2つの偏心装置の中心が前記従動ローラディスクの2つの同心同径ローラの対称軸線に設置され、前記偏心輪の中心には前記スクリュー軸又は駆動軸が内嵌され、
該駆動装置は、前記キャビティ外のトランスミッションケース内に設置され、又は、該駆動装置における従動ローラディスクは、前記可動リングに一体に接続される。
さらに、前記駆動装置は、矩形枠付きの従動ディスク及び偏心装置を備え、
前記矩形枠付きの従動ディスクには第1中心孔及び矩形枠が設けられ、前記第1中心孔が前記支持ロッドを内嵌することに用いられ、前記第1中心孔の中心が矩形枠の対称軸線に位置し、
前記偏心装置は、前記矩形枠内に設置され、前記の偏心装置の中心が前記矩形枠の対称軸線に位置し、前記偏心装置には前記スクリュー軸又は駆動軸が内嵌され、
該駆動装置は、前記キャビティ外のトランスミッションケース内に設置され、又は、該駆動装置における矩形枠は、前記可動リングに一体に接続される。
さらに、前記駆動装置は、第1単段ギア、第2単段ギア、第1欠段ギア、第2欠段ギア、全歯ギア、伝動ロッドを備え、
前記伝動ロッドの両端が前記キャビティ外のトランスミッションケースの内壁に固定され、
前記支持ロッドには、前記第1単段ギア、前記第2単段ギアが順に内嵌され、
前記スクリュー軸には、前記第1欠段ギア、前記全歯ギアが順に内嵌され、前記伝動ロッドには前記第2欠段ギアが内嵌され、
前記第1単段ギア、前記第1欠段ギアは対応しており、両者のギアが相互に噛み合い、前記第2単段ギア、前記全歯ギア、前記第2欠段ギアは対応しており、三者のギアが相互に噛み合い、
前記欠段ギアの欠歯部分がちょうど前記単段ギアを収容し、
該駆動装置は、前記キャビティ外の前記トランスミッションケース内に設置される。
さらに、前記スクリュー軸の数が1本又は1本以上であり、隣接する2本のスクリュー軸の一部の羽根が相互に重なり、複数本のスクリュー軸同士がギア群によって同方向又は逆方向に運転駆動される。
本発明の利点は以下のとおりである。1、本発明では、簡単で効果的な駆動方式によって、可動リングをスクリュー軸に接触させずに、可動リングと固定リングとの間の相対位置及び重なり面積を変化させる。摩耗及び故障率をさらに低減させることに有利である。2、本発明では、支持ロッドが固液分離キャビティの外部に位置し、2つ又は2つ以上の支持装置を用いて支持ロッドを支持し、可動リングが支持ロッドを中心として揺動するという方式は、可動リングとスクリュー軸の接触による摩耗の問題を解決するとともに、複数本の軸の設計を可能にし、そして、支持ロッドが力を受けて変形しやすいという問題を解決する。3、本発明では、1本のスクリュー軸の代わりに、2本又は複数本のスクリュー軸を用い、隣接するスクリュー軸の羽根の一部が交互に重なる状態にあるため、スクリュー軸が回転する時に、軸心に接近するケーキングしやすい材料を互いに反転してスクロールして、材料を連続的に前へ押し、それにより、材料が十分且つ均一にキャビティ周辺付近へ反転してスクロールされ、水分の排出に有利である。且つ、スクリュー軸が並べて配置されて、固定リングと可動リングがスクリュー軸の外周に密着し、キャビティ全体を扁平状にし、このように、底部の水濾過面積が大きくなり、いずれも水分の排出に有利であり、特にスクリュー軸が逆方向に運転する場合、押し出しに耐えられる材料に対して、螺旋羽根が運転中に相互に接近するため、含水量をさらに低減させることができる。4、キャビティの容積が対応して大きくなり、軸と軸の間がギアを介して伝動されるため、省エネルギーの方法であるとともに、単一本体による処理量を増加するという目的を実現する。
以下、図面を参照しながら、実施例にて本発明をさらに説明する。
図1は、本発明の実施例1における装置の全体構造の正面図である。 図2は、本発明の実施例1の固定リングの構造模式図である。 図3は、本発明の実施例1のねじり型可動リングの構造模式図である。 図4は、本発明の実施例1の揺動型可動リングの構造模式図である。 図5は、本発明の実施例1のねじり揺動型可動リングの構造模式図である。 図6は、本発明の実施例1の支持板の構造模式図である。 図7は、本発明の実施例1の従動ローラディスクの構造模式図である。 図8は、本発明の実施例1の主動ローラディスクの構造模式図である。 図9は、本発明の実施例1の駆動装置の運動順序模式図である。 図10は、本発明の実施例2のギア機構の模式図である。 図11は、本発明の実施例2のギア機構の一歯ギアの構造模式図である。 図12は、本発明の実施例2のギア機構の欠歯ギアの構造模式図である。 図13は、本発明の実施例2のギア機構の全歯ギアの構造模式図である。 図14は、本発明の実施例3における装置の全体構造の正面図である。 図15は、本発明の実施例3における装置の全体構造の平面図である。 図16は、本発明の実施例3の固定リングの構造模式図である。 図17は、本発明の実施例3のねじり型可動リングの構造模式図である。 図18は、本発明の実施例3の揺動型可動リングの構造模式図である。 図19は、本発明の実施例3のねじり揺動型可動リングの構造模式図である。 図20は、本発明の実施例3の支持板の構造模式図である。 図21は、本発明の実施例4の駆動装置が可動リングに一体に接続された場合の運動軌跡模式図である。 図22は、本発明の実施例5の駆動装置が可動リングに一体に接続された場合の運動軌跡模式図である。
実施例1
図1〜図9に示すように、ねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機は、固定リング1、可動リング2、及びスクリュー軸3を備え、前記スクリュー軸3の径方向に交互に配列された固定リング1と可動リング2が設けられてキャビティが形成される。
可動リング2の上端には支持ロッド4が内嵌され、可動リング2は、1種の連動機構又は1種以上の連動機構によって全ての可動リング2を接続して連動体を形成する。
連動機構は、可動リング2と支持ロッド4をキーとキー溝24の係合によって固定し、又は可動リング2に別途孔25を設けて従動ロッド5を挿通し、該従動ロッド5によって固定する。
キーとキー溝24の係合によって支持ロッド4と固定される可動リング2は、ねじり型可動リング21と呼ばれ、
従動ロッド5によって固定される可動リング2は、揺動型可動リング22と呼ばれ、
キーとキー溝24の係合によって一方の箇所が支持ロッド4と固定され、他方の箇所が従動ロッド5によって固定される可動リング2は、ねじり揺動型可動リング23と呼ばれる。
本実施例では、可動リング2は、全てねじり型可動リング21であってもよく、全てねじり揺動型可動リング23であってもよく、ねじり揺動型可動リング23と揺動型可動リング22の組み合わせであってもよく、ねじり揺動型可動リング23とねじり型可動リング21との組み合わせであってもよく、ねじり型可動リング21、揺動型可動リング22及びねじり揺動型可動リング23の三者の組み合わせであってもよい。
可動リング2にはねじり揺動型可動リング22又は揺動型可動リング23が存在する場合に、ねじり揺動型可動リング22又は揺動型可動リング23の下端には従動ロッド5が挿通される。
キャビティにおいて2つの箇所に支持板8が設けられる。固定リング1における固定ロッド、及び可動リング2における支持ロッド4と従動ロッド5は、いずれも支持板8を貫通している。支持板8における支持ロッド4を挿通するための円孔内にはボールベアリング(図示せず)が設けられる。
スクリュー軸3は、駆動装置6を介して支持ロッド4を正逆方向に繰り返してねじり運動させるように駆動し、それにより、可動リング2の下端に位置する従動ロッド5は、支持ロッド4を中心として揺動駆動される。
駆動装置6は、キャビティ外に位置するトランスミッションケース7内に設置される。
駆動装置6は、従動ローラディスク61と主動ローラディスク62を備える。従動ローラディスク61は、1つのキャリアディスク611及び2つの同心同径ローラ612を備え、キャリアディスク61の円心が第1中心孔613であり、キャリアディスク61には2つの同心同径ローラ612が円弧設置され、第1中心孔613が支持ロッド4を内嵌することに用いられる。
主動ローラディスク62は、1つの円形プレート621及び複数の同心同径ローラ622を備える。円形プレート621の中央部が第2中心孔623であり、第2中心孔623の周りには複数の同心同径ローラ622が等間隔で設置される。第2中心孔623がスクリュー軸3を内嵌することに用いられる。
モータは、スクリュー軸3を回転駆動し、スクリュー軸3が主動ローラディスク62を回転駆動するに伴って、主動ローラディスク62におけるローラ622は、上方の従動ローラディスク61におけるローラ612を突き上げて降下させ、それにより、支持ロッド4は、規則的に正逆方向にねじり運動するように駆動され、その場合、従動ロッド5は、支持ロッド4を中心として揺動駆動される。
支持ロッド4のねじれ角は、従動ローラディスク61の中心からそのローラ612の中心までの距離、ローラ612の半径、ローラ612の位置、主動ローラディスク62の中心からそのローラ622の中心までの距離、ローラ622の半径、隣接するローラ622の間の距離、及び従動ローラディスク61の中心から主動ローラディスク62の中心までの距離に関連する。主動ローラディスク62のローラ622が従動ローラディスク61の左ローラ612と正接し始めるとき、接点は、扇形ディスク611とそのローラ612の中心線の右側にあり、且つローラ622は、従動ローラディスク61の右ローラ612から離れるように確保される。従動ローラディスク61の左ローラ612が主動ローラディスク62のローラ622によって最も高い位置に突き上げられたとき、支持ロッド4は、時計回りの最大角度にねじられ、このとき、ローラ622は、従動ローラディスク62の右ローラ622と正接することができない。従動ローラディスク61の右ローラ612が主動ローラディスク62のローラ622によって最も高い位置に突き上げられたとき、支持ロッド4は、反時計回りの最大角度にねじられる。
従動ローラディスク62の2つのローラ622の中心線距離は、主動ローラディスク62の隣接する2つのローラ622の中心線距離と同じである。2本の中心線が接近して且つ平行位置にある場合、上下ローラが正接する。
支持ロッド4は、可動リング2をスクリュー軸3の軸心に向けて揺動駆動する際に、スクリュー軸3の羽根に接触することなく最大限に接近することを確保し、軸心から離れるように駆動する際に、スラッジの漏れを防止するために、可動リング2と固定リング1が十分な重なり面積を有することを確保する。
実施例2
本実施例では、実施例1の駆動装置6の代わりにギア機構8を用いる以外、残りの構造は、実施例1と同じである。
図9−図12に示すように、ギア機構8は、第1単段ギア81、第2単段ギア82、第1欠段ギア83、第2欠段ギア84、全歯ギア85、伝動ロッド86を備える。
伝動ロッド86の両端がトランスミッションケース7のケース壁に固定される。
支持ロッド4には、第1単段ギア81、第2単段ギア82が順に内嵌される。
スクリュー軸3には、第1欠段ギア83、全歯ギア85が順に内嵌され、伝動ロッド86には、第2欠段ギア84が内嵌される。
第1単段ギア81、第1欠段ギア83は対応しており、両者のギアが相互に噛み合い、第2単段ギア82、全歯ギア85、第2欠段ギア84は対応しており、三者のギアが噛み合う。
スクリュー軸3は、ギア機構8を介して支持ロッド4を正逆方向にねじり運動させるように駆動し、それにより、可動リング2の下端に位置する従動ロッド5が振り子運動をするように駆動される。
スクリュー軸3が駆動モータの駆動下で(時計回り)回動するとき、第1欠段ギア83は、支持ロッド4における対応した第2単段ギア82を動かして反時計回りに回動させるとともに、スクリュー軸3における全歯ギア85は、伝動ロッド86においてそれに対応した位置における第2欠段ギア84を動かして反時計回りに回動させ、さらに、該第2欠段ギア84は、伝動ロッド86における対応した第1単段ギア81を動かして時計回りに回動させる。それにより、支持ロッド4は、正逆方向に繰り返してねじり運動し、且つ従動ロッド5を振り子運動させるように駆動する。
本実施例では、第1単段ギア81、第2単段ギア82として一歯ギアが使用されており、第1欠段ギア83、第2欠段ギア84として欠歯ギアが使用されており、特定の実施形態において、ねじり揺動の角度を考慮されると、単段ギアの代わりに単段多歯ギアを用いてもよく、それに対応して、欠段ギアは、単段多歯ギアであってもよく、即ち、単段多歯ギアの欠歯部は、ちょうど該一歯多歯ギアを収納することになる。
実施例3
図14−20に示すように、本実施例では、スクリュー軸3は、2本あり、それに対応して、固定リング1、ねじり型可動リング21、揺動型可動リング22及びねじり揺動型可動リング23の形状は、2つのリングが交差して連通している環状構造である。残りの構造は、第1実施例又は第2実施例と同じである。
実施例4
本実施例では、以下の点は、異なる。駆動装置9は、矩形枠付きの従動ディスク91及び偏心装置92を備え、従動ディスク91には、矩形枠911、及び支持ロッド4を内嵌するための第1中心孔912が設けられ、偏心装置92は、矩形枠911内に設けられ、偏心装置92にはスクリュー軸3又は駆動軸が内嵌される。
該駆動装置9は、キャビティ外のトランスミッションケース7内に設置され、又は、該駆動装置9における矩形枠91は、可動リング2に一体に接続され、運動軌跡は、図21に示される。
実施例5
本実施例では、以下の点は、異なる。駆動装置10は、キャリアディスク101及び偏心装置102を備え、キャリアディスク101には、2つの同心同径ローラ1011、1012、及び支持ロッド4を内嵌するための第1中心孔1013が設けられ、偏心装置102は、1つ又は2つの偏心輪から構成され、ローラディスク101の2つの同心同径ローラ1011、1012の中央部に設けられる。偏心装置102が1つである場合、その中心は、前記従動ローラディスクの2つの同心同径ローラ1011、1012の対称軸線に設置され、偏心装置102が2つである場合、偏心装置102の中心線は、従動ローラディスクの2つの同心同径ローラ1011、1012の対称軸線と重なり、偏心装置102の中心にはスクリュー軸3又はほかの駆動軸が内嵌される。
該駆動装置10は、キャビティ外のトランスミッションケース7内に設置され、又は、該駆動装置におけるキャリアディスク101は、可動リング2に一体に接続され、運動軌跡は、図22に示される。
また、特定の実施形態において、支持ロッド4の正逆方向のねじり運動は、独立した駆動モータによって実現されてもよい。
本発明において、駆動装置は、1種に限定されず、2種の駆動装置によって本発明の効果を達成させてもよい。駆動装置は、スクリュー軸3によって駆動することに限定されず、他の外部の駆動軸によって駆動してもよい。
以上の説明は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の主旨及び原則から逸脱しない限り、行われるすべての修正、同等置換及び改良などは、本発明の保護範囲に含まれるべきである。

Claims (8)

  1. 固定リング、可動リング、及びスクリュー軸を備え、前記スクリュー軸の径方向に交互に配列された固定リングと可動リングが設けられてキャビティが形成されるねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機であって、
    前記可動リングの一端に内嵌された支持ロッドをさらに備え、前記可動リングは、1種の連動機構又は1種以上の連動機構によって全ての可動リングを接続して連動体を形成し、
    1つ又は1つ以上の駆動装置によって、前記連動体が前記支持ロッドを中心として揺動駆動され、
    前記キャビティの2つ又は2つ以上の箇所には支持装置が設けられ、前記固定リングにおける固定ロッド、及び前記可動リングにおける支持ロッドがいずれも前記支持装置を貫通していることを特徴とするねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
  2. 前記連動機構は、前記可動リングと前記支持ロッドをキーとキー溝の係合によって固定し、又は、前記可動リングに別途孔を設けて従動ロッドを挿通し、該従動ロッドによって固定し、
    キーとキー溝の係合によって前記支持ロッドと固定される前記可動リングは、ねじり型可動リングと呼ばれ、
    従動ロッドによって固定される前記可動リングは、揺動型可動リングと呼ばれ、
    キーとキー溝の係合によって一方の箇所が前記支持ロッドと固定され、他方の箇所が前記従動ロッドによって固定される前記可動リングは、ねじり揺動型可動リングと呼ばれ、
    前記可動リングは、前記ねじり型可動リング、前記揺動型可動リング、前記ねじり揺動型可動リングのうちの1種、又は2種、又は3種の組み合わせであり、
    前記駆動装置は、前記支持ロッドを正逆方向にねじり運動させるように駆動し、又は前記従動ロッドを前記支持ロッドを中心として揺動駆動し、又は、両者の組み合わせによって前記連動体を運動させることを特徴とする請求項1に記載のねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
  3. 前記駆動装置は、独立した駆動モータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
  4. 前記駆動装置は、従動ローラディスクと主動ローラディスクを備え、
    前記従動ローラディスクは、1つのキャリアディスク及び2つの同心同径ローラを備え、前記キャリアディスクには第1中心孔が設けられ、前記キャリアディスクにおける第1中心孔を円心として前記2つの同心同径ローラが設置され、前記第1中心孔が前記支持ロッドを内嵌することに用いられ、
    前記主動ローラディスクは、1つの円形プレート及び複数の同心同径ローラを備え、前記円形プレートの中央部が第2中心孔であり、前記第2中心孔の周りには前記複数の同心同径ローラが等間隔で設置され、前記第2中心孔が前記スクリュー軸又は駆動軸を内嵌することに用いられ、
    該駆動装置は、前記キャビティ外のトランスミッションケース内に設置され、又は、該駆動装置における従動ローラディスクは、前記可動リングに一体に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
  5. 前記駆動装置は、従動ローラディスクと偏心装置を備え、
    前記従動ローラディスクは、1つのキャリアディスク及び2つの同心同径ローラを備え、前記キャリアディスクには第1中心孔が設けられ、前記キャリアディスクにおける第1中心孔を中心として前記2つの同心同径ローラが設置され、前記第1中心孔が前記支持ロッドを内嵌することに用いられ、
    前記偏心装置は、1つ又は2つの偏心輪から構成され、1つの偏心装置の中心が前記従動ローラディスクの2つの同心同径ローラの対称軸線に設置され、2つの偏心装置の中心線が前記従動ローラディスクの2つの同心同径ローラの対称軸線と重なり、前記偏心輪の中心には前記スクリュー軸又は駆動軸が内嵌され、
    該駆動装置は、前記キャビティ外のトランスミッションケース内に設置され、又は、該駆動装置における従動ローラディスクは、前記可動リングに一体に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
  6. 前記駆動装置は、矩形枠付きの従動ディスク及び偏心装置を備え、
    前記矩形枠付きの従動ディスクには第1中心孔及び矩形枠が設けられ、前記第1中心孔が前記支持ロッドを内嵌することに用いられ、前記第1中心孔の中心が矩形枠の対称軸線に位置し、
    前記偏心装置は、前記矩形枠内に設置され、前記の偏心装置の中心が前記矩形枠の対称軸線に位置し、前記偏心装置には前記スクリュー軸又は駆動軸が内嵌され、
    該駆動装置は、前記キャビティ外のトランスミッションケース内に設置され、又は、該駆動装置における矩形枠は、前記可動リングに一体に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
  7. 前記駆動装置は、第1単段ギア、第2単段ギア、第1欠段ギア、第2欠段ギア、全歯ギア、伝動ロッドを備え、
    前記伝動ロッドの両端が前記キャビティ外のトランスミッションケースの内壁に固定され、
    前記支持ロッドには、前記第1単段ギア、前記第2単段ギアが順に内嵌され、
    前記スクリュー軸には、前記第1欠段ギア、前記全歯ギアが順に内嵌され、前記伝動ロッドには前記第2欠段ギアが内嵌され、
    前記第1単段ギア、前記第1欠段ギアは対応しており、両者のギアが相互に噛み合い、前記第2単段ギア、前記全歯ギア、前記第2欠段ギアは対応しており、三者のギアが相互に噛み合い、
    前記欠段ギアの欠歯部分がちょうど前記単段ギアを収容し、
    該駆動装置は、前記キャビティ外の前記トランスミッションケース内に設置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
  8. 前記スクリュー軸の数が1本又は1本以上であり、隣接する2本のスクリュー軸の一部の羽根が相互に重なり、複数本のスクリュー軸同士がギア群によって同方向又は逆方向に運転駆動されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじり揺動可能な積層スクリュー式固液分離機。
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