JP2020509848A - ガイドワイヤを操縦するためのシステムおよび方法 - Google Patents

ガイドワイヤを操縦するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本開示の実施形態は、ガイドワイヤを操縦するためのシステムを含むことができ、そのシステムは、ガイドワイヤに一体的に接続されたガイドワイヤ先端部であり且つ中空体中に複数の非対称凹部を含む第1のジョイントおよび第2のジョイントを有する中空体を含むガイドワイヤ先端部と、第1および第2のジョイントに操作可能に接続された複数のテンドンと、テンドンに操作可能に接続され且つガイドワイヤ先端部に動きの多自由度を与えるようにテンドンを操作するように構成されたコントロールユニットと、を含む。【選択図】図1c

Description

[関連出願への相互参照]
2018年3月9日に出願された本出願は、2017年3月10日に出願された、「多自由度マイクロスケールガイドワイヤのアクティブコントロール用の、システム、方法および装置、ならびにデバイス」という名称の米国仮特許出願第62/469,570号の利益を主張し、その全内容および主旨は、以下に完全に記載されるかのように、参照によって組み込まれる。
[背景技術]
末梢動脈疾患(PAD)を治療するためのほとんどの処置において、執刀医は、ガイドワイヤとして知られている細いワイヤに運ばれる様々なカテーテルを使用しなければならない。これらのカテーテルは、アテレクトミー(atherectomy)を行うためのツール(マイクロドリルなど)、および、動脈上のさらなる堆積物の防止に寄与するためのドラッグデリバリーユニット(薬でコートしたバルーンの形式)、のいずれかを装備してもよい。医師は、ガイドワイヤの動きをリアルタイムの透視像上で観察しながら、ワイヤベースの挿入、後退、および回転によって、手動で目標動脈へガイドワイヤを誘導する。2次元の視覚的フィードバックの下において、ガイドワイヤ先端部の巧みな誘導は困難で時間がかかることであり、また、かなりの経験を必要とする。
本開示の様々な実施形態は、通常、ガイドワイヤを操縦するためのシステムおよび方法に関する。
本開示の実施形態は、ガイドワイヤを操縦するためのシステムを含むことができ、前記システムは、前記ガイドワイヤの遠位端に一体的に接続されたガイドワイヤ先端部であり且つ第1のジョイントおよび第2のジョイントを有する中空体を含むガイドワイヤ先端部であって、前記第1のジョイントは前記中空体中に第1の複数の非対称凹部を含み、前記第2のジョイントは前記中空体中に第2の複数の非対称凹部を含む、ガイドワイヤ先端部と、前記ガイドワイヤ先端部の前記中空体内に配置された、第1のテンドン(腱)、第2のテンドン、第3のテンドン、および第4のテンドンであって、前記第1および第2のテンドンは前記第1のジョイントに操作可能に接続され、前記第3のおよび第4のテンドンは前記第2のジョイントに操作可能に接続されている、第1〜第4のテンドンと、前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンに操作可能に接続されたコントロールユニットと、を含み、前記コントロールユニットは、前記ガイドワイヤ先端部の動きの第1の自由度をもたらす方式で前記第1のジョイントが曲がるように前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンを操作するように構成されており、前記コントロールユニットはさらに、前記第1の自由度とは異なる前記ガイドワイヤ先端部の動きの第2の自由度をもたらす方式で前記第2のジョイントが曲がるように前記第3のテンドンおよび前記第4のテンドンを操作するように構成されている。
本開示の実施形態は、ガイドワイヤを操縦するためのガイドワイヤ先端部を含むことができ、前記ガイドワイヤ先端部は、第1の複数の非対称凹部を含む第1のジョイントと、第2の複数の非対称凹部を含む第2のジョイントとを含む中空の細長体と、前記中空の細長体内に配置された、第1のテンドン、第2のテンドン、第3のテンドン、および第4のテンドンであって、前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンは前記第1のジョイントに操作可能に接続され、前記第3のテンドンおよび前記第4のテンドンは前記第2のジョイントに操作可能に接続されている、第1〜第4のテンドンと、を含む。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記第1のジョイントおよび前記第2のジョイントは、同じ領域に配置することができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記第1のジョイントと前記第2のジョイントとは、第1の長さだけ分離することができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記中空体は、第1の端部および反対の第2の端部を含むことができ、前記第1のジョイントは、前記第2の端部から第2の長さだけ分離されている。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記ガイドワイヤ先端部は、約0.1mm〜約0.9mmの幅を有することができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記中空体は内壁を含むことができ、前記第1のテンドンと前記第2のテンドンとは、前記内壁の反対の側に配置することができ、前記第3のテンドンと前記第4のテンドンとは、前記内壁の反対の側に配置することができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記第1、第2、第3、および第4のテンドンは、超弾性ワイヤを含むことができる。
前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンは、前記第1のジョイントの遠位端に取り付けることができ、前記第3のテンドンおよび前記第4のテンドンは、前記第2のジョイントの遠位端に取り付けることができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記第1および第2の複数の凹部のそれぞれの凹部は、矩形の、三角形の、または正弦曲線の形状とすることができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記ガイドワイヤ先端部は生体適合材料からなるものとすることができる。例えば、上記実施形態のいずれかにおいて、前記ガイドワイヤ先端部はニチノールからなるものとすることができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記中空体のベースに隣接する、前記中空体内に配置されたルーティングウェッジ(routing wedge)をさらに含むことができ、前記ルーティングウェッジは、前記第1および第2のテンドンを空間的に分離し、前記ルーティングウェッジは、前記第3および第4のテンドンを空間的に分離する。いくつかの実施形態において、前記ルーティングウェッジは複数のウェッジ部を含むことができ、前記複数のウェッジ部は、中央チャンネルおよび複数の外側チャンネルを規定することができる。いくつかの実施形態において、前記システムは、前記中空の細長チューブ内に配置された複数のスロットであって前記複数のウェッジ部を受けるための複数のスロットをさらに含むことができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記コントロールユニットは、ガイドワイヤ操作組立体およびガイドワイヤローラ機構を含む。いくつかの実施形態において、前記ガイドワイヤ操作組立体は、前記ガイドワイヤを前進させ、後退させ、回転させるための複数のモータを含むことができる。いくつかの実施形態において、前記ガイドワイヤ操作組立体は、前記ガイドワイヤローラ機構を介して前記ガイドワイヤを前進させるための第1のモータを含むことができる。いくつかの実施形態において、前記ガイドワイヤローラ機構は、第1のローラおよび第2のローラを含むことができ、且つ、第1のモータに操作可能に結合することができ、前記ガイドワイヤの一部は前記第1のローラと前記第2のローラとの間に配置することができる。上記実施形態のいずれかにおいて、前記コントロールユニットは、前記ガイドワイヤを格納するための溝形経路を含むことができる。上記実施形態のいずれかにおいて、前記コントロールユニットは、弾性結合部に操作可能に結合されたシャフトをさらに含むことができ、前記シャフトは、第2のモータによって操作可能で、且つ、前記溝形経路から前記ガイドワイヤローラ機構まで前記ガイドワイヤを送り出すように構成することができる。
上記実施形態のいずれかにおいて、前記第1の複数の非対称凹部は、前記第2の複数の非対称凹部に対して垂直とすることができる。上記実施形態のいずれかにおいて、前記ガイドワイヤ先端部および前記ガイドワイヤは連続体とすることができる。
本開示の例示的な実施形態による、2次元の非対称凹部デザインを有するガイドワイヤ先端部の概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、2次元の非対称凹部デザインを有するガイドワイヤ先端部の概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、2次元の非対称凹部デザインを有するガイドワイヤ先端部の概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、ルーティングウェッジの概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、ルーティングウェッジの断面図を示す。 本開示の例示的な実施形態による、非対称凹部デザインの概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、同じ領域に配置された自由度を備える非対称凹部デザインの概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、ガイドワイヤの操作および前進のためのコントロールユニットの概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、ガイドワイヤの操作および前進のためのコントロールユニットの概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、ガイドワイヤの操作および前進のためのコントロールユニットの概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、垂直に配向した凹部を用いる、2自由度のマイクロスケールのガイドワイヤ先端部の概略を示す。 本開示の例示的な実施形態による、最小の熱影響部を示す、機械加工されたニチノールチューブの走査型電子顕微鏡(SEM)像を示す。 本開示の例示的な実施形態による、未変形状態にあるジョイントの順運動モデルを示す。 本開示の例示的な実施形態による、変形状態にあるジョイントの順運動モデルを示す。 本開示の例示的な実施形態による、ロボットのガイドワイヤの作業空間を示す。 ジョイント中の一つの凹部を2本のチューブおよび1つのカーブした壁の組み合わせとして概略的にモデル化することを示すイメージであり、本開示の例示的な実施形態によるものである。 曲がっているときの凹部の変形を示すイメージであり、本開示の例示的な実施形態によるものである。 本開示の例示的な実施形態による、摩擦係数(μ)およびベースジョイントの曲げ弾性(Eb)を評価することに役立つラップ角(α)(wrapping angle)の様々な値に対する、テンドンのテンション(τ)とジョイントの曲率(κ)との関係において見られるヒステリシスのグラフ表示を示す。 本開示の例示的な実施形態による、ガイドワイヤの2自由度間で見られる結合を示す、x0−z0面におけるガイドワイヤ先端部の突出のグラフ表示(上)と、結合モデルの使用が2自由度における定常誤差を最小限にすること(下)とを示す。 本開示の例示的な実施形態による、ガイドワイヤベース−ジョイント−空間変数上で位置コントロールを行う閉ループコントロールシステムを示す。 本開示の例示的な実施形態による、グラウンドトルース曲率(κreal)(ground truth curvature)に対する、オブザーバ(observer)によって明らかにされた評価された曲率(κest)(システムに与えられた任意の軌道の集合でサンプリングされた)のグラフ表示を示す。 本開示の例示的な実施形態による、システムの追跡精度をテストするための、拮抗運動に基づくコントローラハードウェアを図示する。 本開示の例示的な実施形態による、x0軸上の三角形および四角形の基準入力に対するベースジョイントの追跡結果のグラフ表示を示す。 本開示の例示的な実施形態による、周波数が異なる正弦曲線に対する追跡結果を示す。
開示の好ましい実施形態が詳細に説明されるが、他の実施形態が考えられることが理解されるべきである。従って、開示がその範囲において、以下の記載の中で述べられまたは図に示された、構成要素の構造および配置の詳細に限定されることを意図するものではない。開示は、他の実施形態が可能であり、且つ、様々な方法で、実践または実行できる。また、好ましい実施形態について記載する際に、特定の技術用語が明確性のために用いられる。
また、明細書および添付の特許請求の範囲において使用される、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈が明らかに他のものを指示していない限り、複数の指示対象を含むことに留意が必要である。
また、好ましい実施形態について記載する際に、技術用語が明確性のために用いられる。意図されているのは、それぞれの語句が、当業者によって理解される最も広い意味を意図しており且つ同様の目的を達成するのに同様の方法で動作するすべての技術的な等価物を含むことである。
ここで、範囲は、「約」または「およそ」1つの特定の値から、および/または、「約」または「およそ」別の特定の値までのものとして表現されることができる。そのような範囲が表現される場合、他の実施形態は、1つの特定の値から、および/または、別の特定の値まで、を含む。
「含む(comprising)」または「含有する(containing)」または「含む(including)」という語句は、少なくとも指定された化合物、元素、粒子、または方法ステップが、組成または物品または方法の中にあることを意味するが、他の化合物、物質、粒子、方法ステップがあることを除外せず、それはたとえ他のそのような化合物、物質、粒子、方法ステップが指定されたものと同じ機能を持っているとしてもである。
また、1つ以上の方法ステップについての言及は、追加の方法ステップまたはそれらの明白に特定されたステップ間の中間の方法ステップの存在を排除しないことが理解されるべきである。同様に、デバイスまたはシステム中の1つ以上の構成要素についての言及は、追加の構成要素または明白に特定されたそれらの構成要素間に介在する構成要素の存在を排除しないことが理解されるべきである。
本開示の実施形態は、ガイドワイヤ先端部に動きの多自由度を与えることができるガイドワイヤ先端部およびガイドワイヤ操縦システムに関する。例示的な実施形態において、本開示は、例えば、ガイドワイヤ先端部に2自由度を与える複数の非対称凹部を含む、垂直に配向した2つのジョイントを含むガイドワイヤ先端部を含む。既知のガイドワイヤは、リアルタイムの透視像上でガイドワイヤの動きを観察しながら、ワイヤベースの挿入、後退、および回転によって目標動脈まで手動で誘導されなければならない。2次元の視覚的フィードバックの下において、そのようなガイドワイヤ先端部の巧みな誘導は困難で時間がかかることであり、また、かなりの経験を必要とする。ここに開示された実施形態は有利になりえる。なぜなら、それらは、ガイドワイヤの作業空間を拡張し、プラークまたは他の構造(経路に沿った血管分岐部など)の周りを通るようにガイドワイヤの遠位端において誘導する能力を医師に与えるためである。換言すれば、本開示の実施形態は、医師が、鋭く曲がった動脈経路を通ってガイドワイヤを操縦することを可能にできる。
ここに開示された実施形態のさらなる利点は、医師が、彼らが放射線に曝露されたり患者が過度の放射線量に曝露されたりすることなく、ガイドワイヤの動作を遠隔操作でコントロールできることを含みうる。ガイドワイヤシステムのこのコントロールは、ジョイスティックインタフェースを用いて促進できる。このシステムでは、医師は、例えば透視像に基づく血管中のガイドワイヤの挿入の程度、ガイドワイヤの回転/ワイヤに与えるトルク(必要に応じて)、および遠位の自由度の操作、を連続的にコントロールできる。ガイドワイヤの先端部の位置は、遠位の自由度の操作に加えて、血管中のガイドワイヤの挿入長さによって決定できる。システムは、非常に柔軟にすることができる。なぜなら、それによって、医師が、処置のすべての局面をコントロールすることが可能になるためである。ここに開示された実施形態は、アテレクトミー処置(それがなされる前にガイドワイヤが所定位置にあることを必要とする)を用いた末梢動脈疾患(PAD)の治療に特に有用となりうる。
図1a〜図1cは、本開示の1つ以上の実施形態による、例示的なガイドワイヤ先端部100を示す。図1aおよび図1bに示されるように、ガイドワイヤ先端部100は、第1の端部103aおよび第2の端部103bを有し、2つ以上のジョイント110a、110bを含む中空の細長体101を含むことができる。図1cに図示されるように、2つ以上のジョイント110a、110bは、複数の凹部105を含むことができる。いくつかの実施形態において、中空の細長体101は、第1の複数の凹部105を含む第1のジョイント110a、および、第2の複数の凹部を含む第2のジョイント110bを含むことができる。いくつかの実施形態において、複数の凹部105が、ガイドワイヤ先端部100の多自由度の動きを可能にできる。
いくつかの実施形態において、中空の細長体は、チューブとすることができる。いくつかの実施形態において、図2aに図示されるように、凹部のうちのいくつかまたはすべては、非対称凹部とすることができる。非対称凹部は、デバイスの中立の曲がり面130を、デバイスの中心軸(通常、対称な凹部で見られる)ではなく、デバイスの外縁の方にオフセットさせることができる。凹部の非対称パターンは、ガイドワイヤ先端部が、より長いモーメントアームで凹部カットの面における一方向に曲がることを可能にでき、その結果、より大きな動きの範囲を可能にする。
いくつかの実施形態において、図1a〜図1cに図示されるように、第1の複数の凹部を、第2の複数の凹部に対して垂直とすることができる。これによって、第1および第2のジョイントが互いに垂直であることを可能にできる。ジョイントの垂直は、中空の細長体を第1の複数の凹部に対して90°回転させ、第2の複数の凹部を機械加工することによって達成できる。他の実施形態において、第1の複数の凹部は、互いに垂直でなくともよい。例えば、第2の複数の凹部は、第1の複数の凹部から、5°、10°、15°、20°、35°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、95°、100°、105°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°、155°、160°、165°、170°、175°または180°オフセットすることができる。いくつかの実施形態において、第2の複数の凹部は、第1の複数の凹部から、1°〜5°、6°〜10°11°〜15°16°〜20°、21°〜25°、26°〜30°、30°〜45°、45°〜60°、60°〜75°、75°〜90°、90°〜100°、100°〜120°、120°〜135°、135°〜150°、150°〜160°、160°〜175°、または175°〜180°オフセットすることができる。
複数の凹部のそれぞれを構成する個々の凹部は、任意の幾何学的形状とすることができる。例示的な実施形態において、凹部は矩形とすることができる。他の実施形態において、凹部は、例えば、正弦曲線または三角形の形状とすることができる。いくつかの実施形態において、複数の凹部は異なる形状とすることができる。他の実施形態において、第1のジョイントは、第2の複数の凹部とは異なる形状を有する第1の複数の凹部を有することができる。一実施形態において、凹部の形状は、矩形、正弦曲線、半円形、および三角形からなる群より選ぶことができる。
ガイドワイヤ先端部は、幅および長さによって規定できる。凹部は、深さによって規定できる。いくつかの実施形態において、凹部の深さは、ガイドワイヤ先端部の幅の50%よりも大きくすることができる。いくつかの実施形態において、凹部の深さは、ガイドワイヤ先端部の幅の約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、または約95%とすることができる。いくつかの実施形態において、凹部の深さは、ガイドワイヤ先端部の幅の約51%〜約54%、約56%〜約59%、約61%〜約64%、約66%〜約69%、約71%〜約74%、約76%〜約79%、約81%〜約84%、約86%〜約89%、または約91%〜約94%とすることができる。他の実施形態において、凹部の深さは、ガイドワイヤ先端部の幅の50%以下とすることができる。例えば、いくつかの実施形態において、凹部の深さは、ガイドワイヤ先端部の幅の約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、または約50%とすることができる。いくつかの実施形態において、凹部の深さは、ガイドワイヤ先端部の幅の約11%〜約14%、約16%〜約19%、約21%〜約24%、約26%〜約29%、約31%〜約34%、約36%〜約39%、約41%〜約44%、または約46%〜約49%とすることができる。もちろん、いくつかの実施形態において、凹部間で深さが異なりうるというように、複数の凹部のうちのすべての凹部が同じ深さを有する必要があるとは限らない。一実施形態において、例えば図2bに図示されるように、凹部は、同じ領域に配置することができ、中空の細長体の幅の50%を超えない。他の実施形態において、凹部は、同じ領域に配置することができ、中空の細長体の幅の50%を超えることができる。同じ領域に配置された凹部を備える実施形態において、凹部は、中空の細長体の周長の約25%とすることができる。同じ領域に配置された凹部を備える一実施形態において、ジョイントは、同じ領域にある凹部によって、両方の自由度で動くことができる。
ガイドワイヤ先端部は、多自由度の動きが可能である。例えば、いくつかの実施形態において、図1a〜図1cに図示されるように、ガイドワイヤ先端部は、2自由度を有することができる。しかしながら、本開示の実施形態は、2自由度を超える動きの自由度を含むことができる、と考えられる。これは、中空の細長体に沿ったジョイントの数および配向を調整することによって達成できる。例えば、追加の自由度が必要な場所において、追加の複数の非対称凹部を含むより多くのジョイントを設けることによって、追加の自由度が含まれてもよい。
いくつかの実施形態において、第1および第2のジョイントは、第1の長さだけ分離することができる。例えば、いくつかの実施形態において、第1の長さは、ガイドワイヤの概ね全長までの任意の長さとすることができる。例えば、いくつかの実施形態において、第1のジョイントと第2のジョイントとの間の距離が個々の凹部の間の距離以下であるように、第2のジョイントが第1のジョイントのすぐ後に続くように、第2のジョイントは、第1のジョイントと同じ領域に配置することができる(例えば図2bに図示されるように)。他の実施形態において、第1および第2のジョイントは、ガイドワイヤに沿った自由度の要求される場所に応じて、所定の長さである第1の長さだけ、分離することができる。
中空体は、第1の端部および反対の第2の端部を含むことができる。いくつかの実施形態において、第1のジョイントは、第1または第2の端部から、第2の長さだけ分離することができる。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ先端部の第1の端部またはその近傍で第1のジョイントが始まるように、第2の長さを調整できる。第1のジョイントと、第1または第2の端部との間の長さは、ガイドワイヤに沿った自由度の要求される場所に応じて、所望により調整できる。
なお、本開示の例示的な一実施形態を、動脈を通してガイドワイヤを操縦するためのシステムとすることができる一方、例えば、内視鏡ツール、神経外科、眼科または泌尿器科用の操縦できる内視鏡ツール、または、小型の内視鏡ツールが使用されてもよい任意の用途といった本発明の他の用途が考えられる。換言すれば、「ガイドワイヤ」という語句のあらゆる使用によって、「ガイドワイヤ」は、身体の一部を通して誘導することを可能にする他のツールを示すことができる、ということが理解される。
いくつかの実施形態(例えば、動脈を通してガイドワイヤが用いられる実施形態)において、ガイドワイヤ先端部は、約0.1mm〜約0.9mmの幅を有することができる。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ先端部の幅は、約0.3、0.33mm、約0.35mm、約0.4mm、約0.45mm、約0.50mm、約0.55mm、約0.60mm、約0.65mm、約0.7mm、約0.75mm、約0.78mm、約0.8mm、約0.85mm、約0.88、または約0.89mm、約0.9mmとすることができる。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤの幅は、約0.31mm〜約0.34mm、約0.36mm〜約0.39mm、約0.41mm〜約0.44mm、約0.46mm〜約0.49mm、約0.51mm〜約0.54mm、約0.56mm〜約0.59mm、約0.61mm〜約0.64mm、約0.66mm〜約0.69mm、約0.71mm〜約0.74mm、約0.76mm〜約0.79mm、約0.81mm〜約0.84mm、または約0.86mm〜約0.89mmとすることができる。一実施形態において、ガイドワイヤ先端部の幅は、約1.0mmより大きくすることができる。例えば、小児神経外科では、幅が約2.0mmの内視鏡ツールを用いることができる。
いくつかの実施形態において、複数のテンドンは、中空の細長体内に配置することができる。例示的な実施形態において、図1aおよび図1bに図示されるように、第1のテンドン、第2のテンドン、第3のテンドンおよび第4のテンドンを、中空の細長体内に配置することができる。いくつかの実施形態において、第1および第2のテンドンは第1のジョイントに操作可能に接続されることができ、第3のおよび第4のテンドンは第2のジョイントに操作可能に接続されることができる。いくつかの実施形態において、第1および第2のテンドンは第1のジョイントの遠位端に操作可能に接続されることができ、第3のおよび第4のテンドンは第2のジョイントの遠位端に操作可能に接続されることができる。いくつかの実施形態において、複数のテンドンは、ジョイントの遠位端にはんだ付けすることができる。他の実施形態において、中空の細長体の内壁は、当該壁と平行にテンドンを保持することが可能な複数のスリットであって、その中でテンドンが終端となることが可能な複数のスリットを含むことができる。テンドンは、中空の細長体の特定の内壁に操作可能に接続することができる。例えば、一実施形態において、第1のテンドンは、第1のジョイントの第1の内壁に操作可能に接続することができ、第2のテンドンは、第1のジョイントの第2の内壁に操作可能に接続することができる。一実施形態において、第3のテンドンは、第2のジョイントの第1の内壁に操作可能に接続することができ、第4のテンドンは、第2のジョイントの第2の内壁に操作可能に接続することができる。
いくつかの実施形態において、複数のテンドンは、超弾性ワイヤからなるものとすることができる。超弾性材料は、約10%以内の変形まで可逆的に変形することができる任意の材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態において、テンドンは、ニチノールからなるものとすることができる。しかしながら、テンドンは、任意の生体適合材料(必ずしも超弾性でない生体適合材料を含む)からなるものとできることが理解されるべきであり、生体適合材料は、生体適合金属、生体適合合金、生体適合プラスチック、または生体適合コーティングを含む材料など、を含むがそれらに限定されない。他の生体適合材料は、例えばチタンまたはステンレス鋼などを含んでもよいが、それらには限定されない。
さらに、いくつかの実施形態において、図1a〜図1eに図示されるように、ガイドワイヤ先端部は、中空体の遠位端に隣接する、中空体内に配置された1つ以上のルーティングウェッジ115をさらに含むことができる。1つ以上のルーティングウェッジは、複数のテンドン117を空間的に分離するために用いることができる。例えば、図1a〜図1eに図示されるように、ルーティングウェッジ115は、中央チャネル157の付近に配置された複数のウェッジ部153a、153b、153cを含むことができる。中央チャネル157は、中空の細長体101の内部を通してテンドン117および他のハードウェアをコントロールするために用いることができる。さらに、図1d〜図1eに図示されるように、複数のウェッジ部153a、153b、153cはそれぞれ、中空の細長体の内部においてテンドン117および他のハードウェアを送るための外側チャネル155によって分離することができる。いくつかの実施形態において、複数のウェッジ部153a、153b、153cは、剛性のグラデーションを与えるために弾性材料からなるものとすることができる。いくつかの実施形態において、複数のウェッジ部153a、153b、153cは、3Dプリントされたものとすることができ、中空の細長体に切り込まれたスロット159を通じて中空の細長体101に独立して挿入することができる。いくつかの実施形態において、スロット159は、レーザカットで形成できる。理解されるように、すべてのウェッジ153a、153b、153cがひとたび中空の細長体101内に挿入されると、中央チャネル157および外側チャネル155が形成される。
ガイドワイヤの操縦のためのシステムと一体にした時、自由度をもたらす方式でジョイントが曲がるようにテンドンを操作することができる。例えば、ガイドワイヤ先端部の動きの第1の自由度をもたらす方式で第1のジョイントが曲がるように第1および第2のテンドンを操作することができ、第3および第4のテンドンは、ガイドワイヤ先端部の動きの第2の自由度をもたらす方式で第2のジョイントを曲げることができる。いくつかの実施形態において、第1の自由度を、第2の自由度とは異なるものとすることができる。いくつかの実施形態において、複数のテンドンは、ジョイントが2方向にコントロールされることを可能にできる。
中空の細長体は、内壁を含むことができる。いくつかの実施形態において、2自由度の動きをもたらすために、第1のテンドンと第2のテンドンとは、内壁の反対の側に配置されており、第3のテンドンと第4のテンドンとは、内壁の反対の側に配置されている。いくつかの実施形態において、第1、第2、第3および第4のテンドンは、異なる場所に配置することができる。一実施形態において、追加の自由度は、中空の細長体上の追加のジョイントに追加のテンドンを操作可能に接続することによってもたらすことができる。いくつかの実施形態において、テンドンは、中空の細長体を通して最中央部の付近で送ることができ、中空の細長体に取り付けるために必要な場所では分岐することができる。
ガイドワイヤおよびガイドワイヤ先端部は、任意の生体適合材料からなるものとすることができる。いくつかの実施形態において、生体適合材料は、生体適合金属または合金である。いくつかの実施形態において、生体適合材料はニチノールである。例えば、いくつかの実施形態において、ガイドワイヤおよびガイドワイヤ先端部のいずれかまたは両方は、ニチノールからなるものとすることができる。しかしながら、ガイドワイヤおよびガイドワイヤ先端部は、変形なしで高い張力を扱うことができる任意の生体適合材料からなるものとできることが理解されるべきであり、生体適合材料(必ずしも超弾性ではない)は、生体適合金属、生体適合合金、生体適合プラスチック、または生体適合コーティングを含む材料、を含むがそれらに限定されない。他の生体適合材料は、例えばチタンまたはステンレス鋼を含んでもよいが、それらには限定されない。
ガイドワイヤ先端部および各々の凹部は、微細加工が可能な任意のプロセスおよび機械類を用いて作製できる。例えば、いくつかの実施形態において、各々の凹部は、フェムト秒レーザ、ピコ秒レーザ、またはナノ秒レーザを用いて作製することができる。レーザは、様々な波長のものとすることができ、例えば、赤外線レーザを含むことができる。同じ目的で、より大きい幅のガイドワイヤのために、マイクロミル(micro−mill)が用いられてもよい。
本開示の実施形態は、動脈を通してガイドワイヤを操縦するためのシステムを含むことができ、そのシステムは、ガイドワイヤの遠位端に一体的に接続されたガイドワイヤ先端部であり且つ第1のジョイントおよび第2のジョイントを有する中空体を含むガイドワイヤ先端部であって、第1のジョイントは中空体中に第1の複数の非対称凹部を含み、第2のジョイントは中空体中に第2の複数の非対称凹部を含む、ガイドワイヤ先端部と、ガイドワイヤ先端部の中空体内に配置された、第1のテンドン、第2のテンドン、第3のテンドン、および第4のテンドンであって、第1および第2のテンドンは第1のジョイントに操作可能に接続され、第3のおよび第4のテンドンは第2のジョイントに操作可能に接続されている、第1〜第4のテンドンと、第1のテンドンおよび第2のテンドンに操作可能に接続されたコントロールユニットと、を含み、コントロールユニットは、ガイドワイヤ先端部の動きの第1の自由度をもたらす方式で第1のジョイントが曲がるように第1のテンドンおよび第2のテンドンを操作するように構成されており、コントロールユニットはさらに、第1の自由度とは異なるガイドワイヤ先端部の動きの第2の自由度をもたらす方式で第2のジョイントが曲がるように第3のテンドンおよび第4のテンドンを操作するように構成されている。
ガイドワイヤ先端部は、一体的にガイドワイヤに接続されている。例えば、いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ先端部は、分離したピースではなく、ガイドワイヤ自体の先端部とすることができる。換言すれば、ガイドワイヤ先端部およびガイドワイヤは、連続体とすることができる。他の実施形態において、ガイドワイヤ先端部は、ガイドワイヤ本体に微細溶接または圧入されたか、または、先端部を封入した後に微細機械加工された、分離したピースとすることができる。
いくつかの実施形態において、動脈を通してガイドワイヤを操縦するためのシステムは、複数のテンドンおよびガイドワイヤに操作可能に接続されたコントロールユニットを含むことができる。コントロールユニットは、例えば、動脈を通したガイドワイヤの操作および前進に用いることができる。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤを操縦するためのシステムは、自動化することができ、以下を可能にする4自由度を含むことができる。1)ガイドワイヤの遠位の2自由度曲げ能力。2)複数のモータの動作によって、ガイドワイヤを前進させ、および血管から後退させる能力。3)複数のモータによる、血管内でのガイドワイヤの回転。遠位の器用さを可能にするために、モータ(例えば圧電モータなど)を用いて、ピッチおよびヨー運動能力を可能にすることができる。長さ(主に遠位部分の最後の5mm)に沿ったガイドワイヤの器用さを可能にすることによって、ガイドワイヤの遠位の操縦能力を可能にすることができる。
図3aは、動きの4自由度を可能にする例示的なコントロールユニットを示す。血管内でのガイドワイヤの回転を可能にするために、ガイドワイヤ操作組立体の全体をシャフトにマウントすることができ、そのシャフトの動作は、モータ305bによってコントロールできる。さらに、ガイドワイヤ350を前進させ、および血管から後退させるために、モータ305bは、ガイドワイヤの軌道のらせん状溝325の内側においてガイドワイヤ操作組立体320を動かすことを可能にするように、弾性結合部315でシャフトに取り付けることができる。ガイドワイヤの軌道は、らせん状溝325に並び且つそれと平行な囲いとすることができ、ガイドワイヤ操作組立体の全体の移動によって、ガイドワイヤの自由度をコントロールすることができる。
図3bは、本発明の1つ以上の実施形態による、ガイドワイヤ先端部の遠位の自由度をコントロールするためのガイドワイヤ操作組立体320を示す。らせん状溝325の内側において、ガイドワイヤ操作組立体320の全体の動作を容易にするために、ガイドワイヤ操作組立体320は、シャフト321および弾性結合部315に取り付けることができる(図3aに示される)。いくつかの実施形態において、ロール方向、ピッチ方向またはヨー方向における変形を防止するために、弾性結合部315は、曲げ剛性だけでなく、かなりのねじれ剛性を有することができる。例えば、いくつかの実施形態において、弾性結合部315は、弾性コイル(例えば高剛性スプリング)とすることができ、弾性コイルは、例えばプラスチック、真鍮、ニチノール、チタンまたはステンレス鋼からなるが、それらには限定されない。さらに、ガイドワイヤ操作組立体320がらせん状溝を横断し、ガイドワイヤがらせん状溝から引き出されるように、弾性結合部315は、弾性コイルの伸張を容易にすることができる。換言すれば、ガイドワイヤ操作組立体320がらせん状溝325の中心からより遠くに移動するように、弾性結合部315は伸張できる。シャフト321および弾性結合部315は、ガイドワイヤ操作組立体320の全体が、低摩擦および充分なクリアランスで、らせん状溝325中でガイドされることを可能にする。いくつかの実施形態において、ベアリング組立体を、ガイドワイヤの軌道の上および下に取り付けることができる。ベアリング組立体をらせん状溝325の内側の軌道に接触させることによって、(テンションがかかった弾性結合により)らせん状溝325に沿ったガイドワイヤ操作組立体320の滑らかな動作を容易にし、システム全体の剛性を実現し、締め付けられて動かなくなることを防止できる。いくつかの実施形態において、ベアリング組立体は、密封されたラジアルベアリング組立体を含むことができる。内部のらせん軌道317にガイドワイヤの全長を格納することによって、システム全体をコンパクトにすることができ、システムのための長い直線状の格納囲いの必要性を防止する(従ってより低体積)。いくつかの実施形態において、らせん軌道317およびらせん状溝325は、3Dプリントすることができる。
いくつかの実施形態において、例えば血管内部のガイドワイヤの前進は、モータ305bの動作と、モータ305aに取り付けられたガイドワイヤローラ機構310の対応するローラとをコントロールすることによって、コントロールできる。図3cは、一例のガイドワイヤローラ機構310を示す。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤローラ機構310は、モータ305aおよびモータ305bの、比例する速度の同期した動きによってガイドワイヤを前進させることができるローラ340a、340bを含むことができる。
図3cに見られるように、モータ305aは、1自由度(すなわち、一平面における後進および前進)を操作できる。モータ305cが動くように指令される場合、それは直線ステージを動かし、そして反対のテンドンを反対方向に動かし、それによって、システムにおけるテンションを維持する。近接しているが異なる面における類似の動作を結合することによって、ツールの遠位端の動作を、3次元で達成できる。これは、例えば、医師が、プラークの周囲で「操縦」したり、狭い空間で誘導したりすることを可能にする。
ガイドワイヤの遠位端の特定の自由度の動作中に、ジョイント間結合だけでなくジョイント内結合を最小にするか除去するために、ガイドワイヤ内にテンドンを適切に送ることは重要である。ガイドワイヤテンドンを送ることは、結合されていないジョイントの動作を達成するために、ガイドワイヤの本体に微細な溝を形成することによって容易にできる。ジョイントの長さおよび曲率半径と比較してガイドワイヤの直径は無視できるため、テンドンによってジョイントに加えられた力の方向がジョイントの屈曲部の伸張および剛性コントロールを可能にすることを、ルーティングは保証する。これは、いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ先端部の近位端の前にウェッジを組み込むことによって達成でき、近位ジョイントに取り付けられる前に近位テンドンが送られることを可能にし、その結果、特定の自由度に対する剛性コントロールを可能にする。いくつかの実施形態において、テンドンの明瞭な分離を可能にし且つジョイント間結合およびジョイント内結合を最小にするために、ガイドワイヤの長さに沿ってウェッジを置くことができる。
上記の実施形態はガイドワイヤ先端部に関して述べられているが、ガイドワイヤ先端部の使用は、ガイドワイヤの先端部を示してもよいし、または、ガイドワイヤに付け加えられる分離可能なピースを示してもよい。そのため、上記の特性は、ガイドワイヤ先端部およびガイドワイヤの両方に適用してもよい。
例示的な実施形態において、ガイドワイヤ先端部は、ロボットで駆動でき、且つ、2自由度を含むことができる。それぞれの自由度は、ジョイントが2方向にコントロールされることを可能にする2つのテンドンによってコントロールできる。ジョイントをコントロールする各ペアのテンドンは、そのジョイントの遠位端に取り付けることができる。その結果、例えば図4に示されるように、4つのテンドンのすべては、ロボットの内孔を通して送ることができる。図4に見られるように、ガイドワイヤ先端部は、チューブに凹部をエッチングすることによって、ニチノールの単一チューブで構成できる。ガイドワイヤ先端部を作製するために、外径0.78mmおよび内径約0.62mmのニチノールチューブ(Confluent Medical、カリフォルニア、米国)に矩形の凹部を切り込むため、赤外線フェムト秒レーザ(Resonetics Corporation、マサチューセッツ、米国)が用いられた。ジョイントのエッチング間のチューブの回転を可能にするために、未加工のニチノールチューブを旋盤チャックに置き、レーザから一部を物理的に抽出することなしに完成したロボット本体が構成されることを可能にし、それによって、ポジショニングエラーを最小限にした。走査型電子顕微鏡の下でのこの構成および結果を、図5に示す。図5に見られるように、フェムト秒レーザパルスを用いることによって、凹部の周囲の熱影響部(HAZ)を最小限にすることができ、その結果、材料の事故的な処理なしで微細加工プロセスを行うことが可能になる。
ニチノールチューブに凹部を作製することによって、凹部の面においてチューブが曲がることを可能にでき、その結果、凹部の場所にジョイントが作製される。ジョイント間のチューブを回転することによって、これらのジョイントの向きを変更できる。ここで、未加工のチューブをジョイント間でπ/2だけ回転させ、それによって、互いに垂直となるようにジョイントを配向させた(例えば図1c参照)。最終的に、直径0.1mmのニチノールテンドン(Confluent Medical、カリフォルニア、米国)は、手動でチューブ内に送ることができ、端部をニチノールチューブの外壁に接合することができる。このモデルに対する妥当な仮定は、以下を含む。1)これらのテンドンが引かれる場合、これらのテンドンに正のテンションが加えられ、テンドンはチューブに負のテンションを及ぼすことができない。2)テンドンが、チューブの内壁においてそれらの取り付けポイントでポイント力(point force)を働かせ、チューブの壁に沿って一定の反力を働かせる。
ジョイント間の結合を最小限にするために、テンドンで駆動される連続体のロボットは、様々な荷重分離方法をしばしば使用する。例えば、本開示の実施形態は、内孔を通した、テンドンの「コントロールされた荷重結合」を達成することができる。これは、剛直なニチノールのストリップ(図1cに図示されるようにルーティングウェッジと呼ばれる)を挿入することによって達成される。図4に見られるように、ルーティングのストリップの2つの開口のそれぞれを通して、近位ジョイントの1つのテンドンおよび遠位ジョイントの1つのテンドンを送ることができる。その結果、ロボットの製造コストを低く維持しながら、ロボットにおける反復的なジョイント間荷重結合を達成できる。より複雑なルーティングメカニズムは、近位および遠位のジョイント間のより低レベルの荷重結合を達成しうるであろうが、より長い製造時間を招くだろう。
[ジョイントおよびロボットのモデル]
劣駆動ロボットのそれぞれのジョイントは、ロボットに依存しない運動学的変形の容易さを可能にする、区分上一定の曲率を有するものとしてモデル化できる。
例示的なガイドワイヤ先端部の運動学に関連する寸法は、図6aで規定され、関連する構造は図6bに示される。それぞれのジョイントの最初の(未変形の)長さは、lによって示される。テンドンが近位ジョイントを操作する場合、それは角度θだけ変形する。このジョイントの曲率は、κ=θ/lとして規定でき、このジョイントに対する同次変換行列は以下のように与えられる。
ここで、CおよびSはそれぞれ、コサイン関数およびサイン関数を示す。同じ領域に配置された自由度を有するほとんどの連続マニピュレータとは異なり、マニピュレータの第2の自由度は、{F1}からの一定距離ldに位置する。この自由度は、x0−y0面から角度φでロボットが出ることを可能にし、その曲率はκ2=φ/luとして規定される。従って、先端部からロボットのベースへの最終変形は、以下のように定式化することができる。
2 3は、{F}から{F}に到達する。
最終的に、B3 4は、−y3に沿った長さleの、{F4}から{F3}への単純な変形を含む。ガイドワイヤの先端部における向きを無視し、与えられたタスク空間基準入力
を仮定する。
ここで、
は{F4}の原点である。ガイドワイヤ先端部プロトタイプの寸法を用いて、ロボット先端部の作業空間が生成され、図7に表示される。
コントローラが所定の軌道を追従するためには、ガイドワイヤの逆運動学が、最初に規定されなければならない。式5は、以下の式となる。
続いて、
2つの未知数θおよびφがあり、従って、曲率(κ1,κ2)は、上記の式を用いて数的に導くことができる。ジョイントの角度の初期値は、
であり、その結果、θinitial≦θ、φinitial≦φとなり、正確な値が得られるまでジョイントの角度は増加することになる、と仮定する。
[ジョイント運動学および静力学]
上述の幾何学的な運動学に加えて、ロボットを含むそれぞれのジョイントについての充分な理解が深められなければならない。これは、ジョイントの曲率から、ジョイントのベースに加えられたテンションまでのマッピングを含む。伝統的に、配置空間(κ)からアクチュエータ空間パラメータ(u)までのマッピングが考慮される。しかしながら、特にニチノールチューブの壁にテンドンが接合されるポイントにおいて、チューブの内孔を通るテンドンの経路における微小な変化によってこの関係に導入される大きな分散が存在する。一方、テンションと曲率との関係は、より反復可能でより一貫している。ここで、単一のテンドンは、ロボットのベースジョイントの遠位端に直接送られると仮定する。
[モーメントと曲率との関係]
図8aに示されるように、ジョイントの曲がり角度は、2つのチューブおよび1つのカーブした壁によって形成されるそれぞれの凹部の変形に起因する。図は、カーブした壁には曲げ変形がほとんどなく、チューブが、曲がり面に垂直である明白な横方向の変形を有することを示す(図8b)。チューブの縮小および拡張は、チューブのそれぞれの層の寸法を変え、横方向におけるチューブの曲がり角度を生ずる。観察によれば、それぞれの凹部の曲がり角度は、主として、チューブの曲がり角度に由来する。カーブした壁およびチューブの、単純化された線形の静学モデルを、概念を示すために用いることができる。
凹部ジョイントの曲がり角度の合計に比例するジョイントの曲率κは、凹部にあるすべてのチューブの曲がり角度の重ね合わせによって近似でき、それは、曲率κとテンドンの力Pとの間の線形の以下の関係を示す。
ここで、Ebは、ジョイントの曲げ弾性として規定できる。分析的なモデルは、凹部ジョイントが曲がる挙動に関する理論的な説明を与えることができるが、Ebの正確な値は、後述する実験から見積もることができる。
[摩擦の影響]
上記のモーメントと曲率との関係は、無視できる摩擦の影響を仮定して設計された構成で明らかにされた。しかしながら、実際の状況(2つのテンドンが凹部ジョイントに取り付けられており、取り付けポイントに直接的には送られない)において、この関係における摩擦の影響を観察することができた。ロボットをコントロールするテンドンおよびロボットの直径が小さいために、テンドンのテンションは、アクチュエータへのテンドンの取り付けポイントにおいてのみ測定できる。その結果、摩擦は、上記で規定されたモーメントと曲率との関係に組み込まれなければならない。クーロン摩擦モデルは、測定されたテンドンのテンション(τ)とジョイントのベースに加えられたテンション(T)との以下の関係を評価するために用いられた。
ここで、μはルーティングチャンネルの摩擦係数であり、αはラップ角であり、vはテンドン速度である。従って、検知されたテンションとジョイントの曲率との関係は、以下の式で与えられる。
ラップ角の異なる値に対する図8のヒステリシスは、vの正の値および負の値の両方に対する、τとκとの線形の関係を表す。従って、これらの線形のカーブの勾配は、以下のように表すことができる。
角度αのヒステリシスループに対して、2つの勾配E1 b、E2 bは、図9に表すように規定できる。なお、次式のように仮定している。
勾配E1 b、E2 bが知られており、Ebの値は以下の式のように導かれる。
図9に見られるように、様々なラップ角に対して、このジョイント曲げ弾性(Eb)の値は、一定のままである。先に明示したように、ロボットのそれぞれのジョイントは、双方向コントロールのためにその遠位端に取り付けられた2つのテンドンを有する。その結果、ロボットのベースジョイントに関連する2つのラップ角の値(α1,α2)が用いられる。
[結合の効果]
上記のテンドンのルーティングによって、遠位のテンドンは、近位ジョイントにモーメントを与え、ジョイント間荷重結合を設計によって生じさせる。そのような結合がない場合、近位ジョイントを操作することなく遠位ジョイントを操作することは、ロボットの先端部をy0−z0面において移動させるだけであろう。その結果、x0−z0面におけるロボット先端部の突出は、z0軸に沿った動作のみをもたらすであろう。しかしながら、x0−z0面におけるロボット先端部の突出は、両方の軸に沿った動作をもたらすことが観察された(図10(上)、実線を参照)。この現象は、ジョイントの角度(θ≠0)が0でない値まで近位ジョイントがあらかじめ曲がっている場合でも確認された(図10(上)、破線を参照)。これは、遠位ジョイントの純粋な操作が、近位ジョイントにおける付加的な曲がりをさらに引き起こすことを示す。ジョイント間結合をモデル化するために、式15を以下のように修正できる。
ここで、Tiは、ジョイントiのベースにおいて加えられるテンションである。この関係を用いることによって、2自由度の空間に先端部を置くことができる。結合モデルは、2自由度における定常誤差を改善し、誤差のユークリッドノルム(Euclidean norm)は6.1mmから3.2mmまで減少する。
[コントロールシステム]
コントローラは、ロボットのベースジョイントをコントロールするために先に規定された、モーメントと曲率との関係を利用するために用いることができる。タスク空間はx−z面として規定することができる(一方、ロボットの運転空間は依然として
である)。ロボット先端部のこのタスク空間軌道コントロールのために提案されたコントローラは、図11に示される。上記で規定された幾何学的な逆運動学アルゴリズムへの入力(Pdes)として、x0−z0面における軌道に沿った連続点が与えられる。この計算は、所望の曲率κdesをもたらし、次に、それは、最も最近の状態評価κestを出力するオブザーバの出力と比較される。アクチュエータ変位用のPIコントローラは、以下のように設計される。
ここで、e=(κdes−κest)である。
[オブザーバの設計]
図11のオブザーバブロックは、ロボットの形状を評価するためにモーメントと曲率との関係を用いるように設計される。上記で規定された摩擦モデルを用いて、n番目の離散時間型ステップにおいてベースジョイントの曲率κest[n]を見積もるために、以下の関係を利用する区分的に線形のオブザーバが設計された。
ここで、[τmin,τmax]は、力の範囲であり、それに対して、ヒステリシス曲線の平坦域が、それぞれの時点で見積もられる。さらに、曲げ弾性関数
は、先に規定された項Γbとは異なり、以下のように規定できる。
ここでαiは、現在関わっているテンドンのラップ角である。いくつかのポイントにおいて顕微鏡で見た曲率をサンプリングしながら、システムに対して任意の軌道の集合を与えることによってオブザーバがテストされた(図12を参照)。このオブザーバを用いて、いずれかの方向におけるベースジョイントの曲率の満足できる評価が得られ、コントロールシステムにおけるフィードバックとして使用されてもよい。
[トラッキング性能]
コントローラをテストするために、図13に図示されるように、コンパクトな構成が構築された。ロボットのそれぞれのジョイントは、その遠位端へ接合され、アクチュエータ側において拮抗するトランスミッションで終端となる2つのテンドンを有し、単一のピエゾ式リニアアクチュエータを用いる(SmarAct GmbH、オルデンバーグ、ドイツ)。以前のロボットのカテーテルコントローラにおいて用いられるものと同様に、トランスミッションは、事実上2つのテンドンの拮抗運動を可能にするプーリーの配置およびタイミングベルトで構成される。それぞれのテンドンは、5ポンドの最大荷重容量のロードセル(load cell)(Transducer Techniques、カリフォルニア、米国)を介してトランスミッションに接合される。力センサ、エンコーダおよび顕微鏡からのデータはそれぞれ、16ビットのADC(モデル826、Sensoray、ポートランド、米国)およびUARTを介して得られる。ハフ変換(Hough transform)を用いる画像処理アルゴリズムは、各時点のベースジョイントの曲率に対して、グラウンドトルースを自動的に与える。最後に、マーカーが先端部に取り付けられ、ステレオカメラ(MicronTracker H40、トロント、オンタリオ、カナダ)は、x0−z0面におけるガイドワイヤプロトタイプの端部を追跡する。
次に、タスク空間において、ベースジョイントコントローラに、3つのタイプの入力プロファイル(正弦曲線の軌道、三角形の軌道、および四角形の軌道)が与えられた。それぞれの入力タイプの期間は、50秒〜250秒の間で変更された。先に規定されたPIコントローラが、それぞれのステップの入力に対して無視できる定常状態誤差で、入力プロファイルを精密に追跡できることを、図14a〜図14bは図示する。さらに、それは、外科の環境においてしばしば見られる速度で追跡することもできる。

Claims (37)

  1. ガイドワイヤを操縦するためのシステムであって、
    前記ガイドワイヤの遠位端に一体的に接続されたガイドワイヤ先端部であり且つ第1のジョイントおよび第2のジョイントを有する中空体を含むガイドワイヤ先端部であって、前記第1のジョイントは前記中空体中に第1の複数の非対称凹部を含み、前記第2のジョイントは前記中空体中に複数の第2の非対称凹部を含む、ガイドワイヤ先端部と、
    前記ガイドワイヤ先端部の前記中空体内に配置された、第1のテンドン、第2のテンドン、第3のテンドン、および第4のテンドンであって、前記第1および第2のテンドンは前記第1のジョイントに操作可能に接続され、前記第3のおよび第4のテンドンは前記第2のジョイントに操作可能に接続されている、第1〜第4のテンドンと、
    前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンに操作可能に接続されたコントロールユニットと、を含み、前記コントロールユニットは、前記ガイドワイヤ先端部の動きの第1の自由度をもたらす方式で前記第1のジョイントが曲がるように前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンを操作するように構成されており、前記コントロールユニットはさらに、前記第1の自由度とは異なる前記ガイドワイヤ先端部の動きの第2の自由度をもたらす方式で前記第2のジョイントが曲がるように前記第3のテンドンおよび前記第4のテンドンを操作するように構成されている、ガイドワイヤを操縦するためのシステム。
  2. 前記第1のジョイントおよび前記第2のジョイントは、同じ領域に配置されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1のジョイントと前記第2のジョイントとは、第1の長さだけ分離されている、請求項1および請求項2のいずれか1項に記載のシステム。
  4. 前記中空体は、第1の端部および反対の第2の端部を含み、前記第1のジョイントは、前記第2の端部から第2の長さだけ分離されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. 前記ガイドワイヤ先端部は、約0.1mm〜約0.9mmの幅を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記中空体は内壁を含み、前記第1のテンドンと前記第2のテンドンとは、前記内壁の反対の側に配置されており、前記第3のテンドンと前記第4のテンドンとは、前記内壁の反対の側に配置されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記第1、第2、第3、および第4のテンドンは、超弾性ワイヤを含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンは、前記第1のジョイントの遠位端に取り付けられており、前記第3のテンドンおよび前記第4のテンドンは、前記第2のジョイントの遠位端に取り付けられている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 前記第1および第2の複数の凹部のそれぞれの凹部は、矩形の凹部、三角形の凹部、および正弦曲線の凹部のうちの1つである、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 前記ガイドワイヤ先端部は生体適合材料からなる、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 前記ガイドワイヤ先端部はニチノールからなる、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記中空体のベースに隣接する、前記中空体内に配置されたルーティングウェッジをさらに含み、前記ルーティングウェッジは、前記第1および第2のテンドンを空間的に分離し、前記ルーティングウェッジは、前記第3および第4のテンドンを空間的に分離する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のシステム。
  13. 前記ルーティングウェッジは複数のウェッジ部を含み、前記複数のウェッジ部は、中央チャンネルおよび複数の外側チャンネルを規定する、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記中空の細長チューブ内に配置された複数のスロットであって前記複数のウェッジ部を受けるための複数のスロットをさらに含む、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記コントロールユニットは、ガイドワイヤ操作組立体およびガイドワイヤローラ機構を含む、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のシステム。
  16. 前記ガイドワイヤ操作組立体は、前記ガイドワイヤを前進させ、後退させ、回転させるための複数のモータを含む、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記ガイドワイヤ操作組立体は、前記ガイドワイヤローラ機構を介して前記ガイドワイヤを前進させるための第1のモータを含む、請求項15および請求項16のいずれか1項に記載のシステム。
  18. 前記ガイドワイヤローラ機構は、第1のローラおよび第2のローラを含み、且つ、第1のモータに操作可能に結合されており、前記ガイドワイヤの一部は前記第1のローラと前記第2のローラとの間に配置されている、請求項15から請求項17のいずれか1項に記載のシステム。
  19. 前記コントロールユニットは、前記ガイドワイヤを格納するための溝形経路を含む、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載のシステム。
  20. 前記コントロールユニットは、弾性結合部に操作可能に結合されたシャフトをさらに含み、前記シャフトは、第2のモータによって操作可能で、且つ、前記溝形経路から前記ガイドワイヤローラ機構まで前記ガイドワイヤを送り出すように構成されている、請求項1から請求項19のいずれか1項に記載のシステム。
  21. 前記第1の複数の非対称凹部は、前記第2の複数の非対称凹部に対して垂直である、請求項1から請求項20のいずれか1項に記載のシステム。
  22. 前記ガイドワイヤ先端部および前記ガイドワイヤは連続体である、請求項1から請求項21のいずれか1項に記載のシステム。
  23. ガイドワイヤを操縦するためのガイドワイヤ先端部であって、
    第1の複数の非対称凹部を含む第1のジョイントと、
    第2の複数の非対称凹部を含む第2のジョイントと、を含む
    中空の細長体と、
    前記中空の細長体内に配置された、第1のテンドン、第2のテンドン、第3のテンドン、および第4のテンドンであって、前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンは前記第1のジョイントに操作可能に接続され、前記第3のテンドンおよび前記第4のテンドンは前記第2のジョイントに操作可能に接続されている、第1〜第4のテンドンと、を含むガイドワイヤ先端部。
  24. 前記ガイドワイヤ先端部は幅を有し、前記第1および第2の複数の非対称凹部は深さを有し、前記凹部の前記深さは、前記ガイドワイヤ先端部の前記幅の50%よりも大きい、請求項23に記載のガイドワイヤ先端部。
  25. 前記第1のジョイントと前記第2のジョイントとは、第1の長さだけ分離されている、請求項23および請求項24のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  26. 前記中空体は、第1の端部および反対の第2の端部を含み、前記第1のジョイントは、前記第2の端部から第2の長さだけ分離されている、請求項23から請求項25のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  27. 前記ガイドワイヤ先端部は、約0.1mm〜約0.9mmの幅を有する、請求項23から請求項26のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  28. 前記中空体は内壁を含み、前記第1のテンドンと前記第2のテンドンとは、前記内壁の反対の側に配置されており、前記第3のテンドンと前記第4のテンドンとは、前記内壁の反対の側に配置されている、請求項23から請求項27のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  29. 前記第1、第2、第3、および第4のテンドンの各々は、ワイヤを含む、請求項23から請求項28のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  30. 前記第1のテンドンおよび前記第2のテンドンは、前記第1のジョイントの遠位端に取り付けられており、前記第3のテンドンおよび前記第4のテンドンは、前記第2のジョイントの遠位端に取り付けられている、請求項23から請求項29のいずれか1項に記載のシステム。
  31. 前記第1および第2の複数の凹部は、実質的に垂直な壁によって規定された溝を含む、請求項23から請求項30のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  32. 前記ガイドワイヤ先端部は生体適合材料からなる、請求項23から請求項31のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  33. 前記ガイドワイヤ先端部はニチノールからなる、請求項23から請求項32のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  34. 前記中空体のベースに隣接する前記中空体内に配置されたルーティングウェッジをさらに含み、前記ルーティングウェッジは、前記第1および第2のテンドンを空間的に分離し、前記ルーティングウェッジは、前記第3および第4のテンドンを空間的に分離する、請求項23から請求項33のいずれか1項に記載のガイドワイヤ先端部。
  35. 前記ルーティングウェッジは複数のウェッジ部を含み、前記複数のウェッジ部は、中央チャンネルおよび複数の外側チャンネルを規定する、請求項34に記載のシステム。
  36. 前記中空の細長チューブ内に配置された複数のスロットであって前記複数のウェッジ部を受けるための複数のスロットをさらに含む、請求項35に記載のシステム。
  37. 前記第1の複数の非対称凹部は、前記第2の複数の非対称凹部に対して垂直である、請求項23から請求項36のいずれか1項に記載のシステム。
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