本発明の好ましい実施形態について具体的に説明し、その例は、添付された図面に示す。添付された図面を参照した以下の詳細な説明は、本発明の実施形態によって具現されうる実施形態のみを表すよりは、本発明の好ましい実施形態を説明するためである。次の詳細な説明は、本発明に対する徹底した理解を提供するために細部事項を含むが、本発明がこのような細部事項を全部必要とするのではない。本発明は、以下に説明される実施形態らは、各々別に使用されなければならないものではない。複数の実施形態またはすべての実施形態が共に使用されても良く、特定実施形態は、組み合わせとして使用されても良い。
本発明において使用される大部分の用語は、該当分野で広く使用される一般的なもの等から選択されるが、一部用語は、出願人により任意に選択され、その意味は、必要によって次の説明で詳細に述べる。よって、本発明は、用語の単純な名称や意味でない用語の意図的意味に基づいて理解されなければならない。
本発明は、V2X通信装置に対したもので、V2X通信装置は、車両と車両、車両とインフラ、車両と自転車、モバイル機器などとの通信を行うことができる。V2X通信装置は、V2X装置と略称されることができる。実施形態としてV2X通信装置は、車両のオンボードユニット(OBU;On Board Unit)に該当するか、またはOBUに含まれることもできる。V2X装置は、インフラストラクチャーのRSU(Road Side Unit)に該当するか、またはRSUに含まれることもできる。または、V2X通信装置は、ITS(Intelligent Transport System)ステーション(または装置)に含まれて、ITSステーションの全体または一部機能を行うことができる。または、V2X通信装置は、WAVE(Wireless Access In Vehicular Environments)ステーション(または装置)を利用して具現されたWAVEステーションの全体または一部機能を行うことができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置の例示的なアーキテクチャを示す。図1は、例えば、アメリカ(US)標準に従うITS(Intelligent Transport System)ステーション(または装置)のレファレンスアーキテクチャ(reference architecture)に基づいて具現可能なV2X通信装置の例示的なアーキテクチャでありうる。実施形態として、V2X通信装置は、ITSステーションに含まれて、ITSステーションの全体または一部機能を行うことができる。実施形態として、アメリカ標準をITSステーションは、IEEE 802.11及びIEEE 1609標準に従うWAVEステーションに基づいて具現されることができる。
図1のアーキテクチャにおいて、2個の終端車両/ユーザ/インフラ間の通信ネットワークを通信でき、このような通信は、図1のアーキテクチャの各層の機能を介して行われることができる。例えば、インフラストラクチャーと車両との間にメッセージが通信される場合、送信インフラストラクチャー(または車両)及びそのV2X通信装置では、一つの層ずつ下へ各層を通過してデータが伝達され、受信車両(またはインフラストラクチャー)及びそのV2X通信装置では、一つの層ずつ上に各層を通過してデータが伝達されることができる。図1のアーキテクチャの各層についての説明は、以下のとおりである。
アプリケーション(application)層:アプリケーション層は、多様な使用例(use case)またはアプリケーションを具現及び支援できる。例えば、アプリケーション層は、V2V(Vehicle to Vehicle)アプリケーション、V2I(Vehicle to Infrastructure)アプリケーション、V2O(Vehicle to others)アプリケーションなどのような多様なアプリケーションを提供できる。
ファシリティー(facilities)層:ファシリティー層は、アプリケーション層で定義された多様な使用例を効果的に実現できるように支援できる。実施形態として、ファシリティー層は、上位層であるアプリケーション層から送信しようとする情報に基づいて、メッセージ(またはメッセージセット)を作る機能を行うことができる。
ネットワーク及びトランスポート(Networking & Transport)層:ネットワーク/トランスポート層は、多様なトランスポートプロトコル及びネットワークプロトコルを使用することによって、同種(homogenous)/異種(heterogenous)ネットワーク間の車両通信のためのネットワークを構成できる。例えば、ネットワーク/トランスポート層は、TCP/UDP+IPv6等インターネットプロトコルを使用したインターネット接続とルーチングを提供できる。またはネットワーク/トランスポート層は、WSMP(Wave Short Message Protocol)を使用して車両ネットワークを構成できる。
アクセス(Access)層:アクセス層は、上位層で受信したメッセージ/データを物理的チャネルを介して送信できる。例えば、アクセス層は、IEEE 802.11及び/または802.11p標準基盤通信技術、IEEE 1609及び/またはIEEE 1609.4標準基盤通信技術などに基づいて、データ通信を遂行/支援できる。アクセス層は、OSI1層(フィジカル層)及びOSI2層(データリンク層)と類似または同じ特徴を有する。
V2X通信装置の例示的なアーキテクチャは、マネジメント(Management)層及びセキュリティ(security)層をさらに含むことができる。
図2は、本発明の他の実施形態にかかるV2X通信装置の例示的なアーキテクチャを示す。図2は、例えば、ヨーロッパ(EU)標準に従うITS(Intelligent Transport System)ステーション(または装置)のレファレンスアーキテクチャ(reference architecture)に基づいて具現可能なV2X通信装置の例示的なアーキテクチャでありうる。実施形態として、V2X通信装置は、ITSステーションに含まれて、ITSステーションの全体または一部機能を行うことができる。図2のアーキテクチャの各層は、対応する図1のアーキテクチャの各層と同一または類似の特徴を有することができる。
図2のアーキテクチャでは、図1のアーキテクチャと同様に、2個の終端車両/ユーザ/インフラ間の通信が図2のアーキテクチャの各層の機能を介して行われることができる。例えば、車両間メッセージが通信される場合、送信車両及びそのV2X通信装置では、一つの層ずつ下へ各層を通過してデータが伝達され、受信車両及びそのV2X通信装置では、一つの層ずつ上に各層を通過してデータが伝達されることができる。図2のアーキテクチャの各層についての説明は、以下のとおりである。
アプリケーション(application)層:図2のアプリケーション層は、図1のアプリケーション層と同一または類似の特徴を有することができる。例えば、アプリケーション層は、道路安全(Road Safety)、効率的交通情報(Efficient traffic information)、その他アプリケーション情報(Other application)を提供するように、多様な使用例(use case)を具現及び支援できる。
ファシリティー(facilities)層:図2のファシリティー層は、図1のファシリティー層と同一または類似の特徴を有することができる。例えば、ファシリティー層は、アプリケーション支援(application support)、情報支援(information support)、セッション/通信支援(session/communication support)を行うことによって、アプリケーション層で定義された多様な使用例を効果的に実現できるように支援できる。
ネットワーク及びトランスポート(Networking & Transport)層:図2のネットワーク/トランスポート層は、図1のネットワーク/トランスポート層と同一または類似の特徴を有することができる。例えば、ネットワーク/トランスポート層は、TCP/UDP+IPv6等インターネットプロトコルを使用したインターネット接続とルーチングを提供することによって、車両通信のためのネットワークを構成できる。またはネットワーク/トランスポート層は、BTP(Basic Transport Protocol)/ジオネットワーク(GeoNetworking)等、地政学的位置情報(Geographical position)基盤プロトコルを使用して、車両ネットワークを構成できる。
アクセス(Access)層:図2のアクセス層は、図1のアクセス層と同一または類似の特徴を有することができる。例えば、アクセス層は、IEEE 802.11及び/または802.11p標準基盤通信技術、IEEE 802.11及び/または802.11p標準のフィジカル送信技術に基づいたITS−G5無線通信技術、衛星/広帯域無線移動通信を含む2G/3G/4G(LTE)/5G無線セルラー通信技術、DVB−T/T2/ATSCなど、広帯域地上波デジタル放送技術、GPS技術、IEEE 1609 WAVE技術などに基づいて、データ通信を遂行/支援できる。
図2のV2X通信装置の例示的なアーキテクチャは、図1のV2X通信装置の例示的なアーキテクチャと同様に、マネジメント(Management)層及びセキュリティ(security)層をさらに含むことができる。
図3は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置のアプリケーション層を示す。図3は、図1において示したV2X通信装置のアプリケーション層または図2において示したV2X通信装置のアプリケーション層をさらに詳細に示す。
アプリケーション層は、アプリケーションを分類及び定義し、下位層であるファシリティー層、ネットワーク/トランスポート層、アクセス層を介して終端車両/利用者/インフラなどにサービスを提供する。このとき、アプリケーションは、使用例別に分類及び定義されることができる。
例えば、アプリケーションは、V2Vアプリケーション、V2Iアプリケーション、V2Oアプリケーション、I2Oアプリケーションなどに分類されて定義されることができる。V2Vアプリケーションは、車両間の通信技術であるV2V技術を利用して、車両安全サービス、運転補助サービスなどのようなV2Vサービスを提供するアプリケーションである。V2Iアプリケーションは、車両とインフラストラクチャーとの間の通信技術であるV2I技術を利用して、車両安全サービス、交通情報サービスなどのようなV2Iサービスを提供するアプリケーションである。ここで、インフラストラクチャーは、信号灯、街灯のように道路周辺にある安全施設物でありうる。V2Oアプリケーションは、車両とその他別物(others)間の通信技術であるV2O技術を利用して、車両安全サービス、交通弱者保護サービスなどのようなV2Oサービスを提供するアプリケーションである。ここで、別物(other)は、車両及びインフラストラクチャー以外のものであって、例えば、歩行者(pedestrian)などのような交通弱者(vulnerable road user)でありうる。I2Oアプリケーションは、インフラストラクチャーと別物間の通信技術であるI2O技術を利用して、車両安全サービス、交通弱者保護サービスなどのようなI2Oサービスを提供するアプリケーションである。
他の例として、アプリケーションは、道路安全(road−safety)アプリケーション、交通効率性(traffic efficiency)アプリケーション、ローカルサービス(local services)アプリケーション、インフォテイメント(infortainment)などのような、その他アプリケーションなどに分類及び定義されることができる。
上述したアプリケーションの分類は、例示に過ぎず、本発明の範囲がこのような分類に限定されるものではない。また、このようなアプリケーション分類、使用例などは、新しいアプリケーションシナリオが発生すると、新しくアップデートされることができる。
層マネジメントは、アプリケーション層の運営及びセキュリティーと関連した情報を管理及びサービスする機能を行い、情報及びサービスは、MA(interface between management entity and application layer)とSA(interface between security entity and applications)(またはSAP:Service Access Point、例MA−SAP、SA−SAP)を介して両方向に伝達及び共有される。アプリケーション層からファシリティー層への要請(request)またはファシリティー層からアプリケーション層への情報伝達は、FA(interface between facilities layer and ITS−S applications)(またはFA−SAP)を介して行われる。
図4は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置のファシリティー層を示す。図4は、図1において示したV2X通信装置のファシリティー層または図2において示したV2X通信装置のファシリティー層をさらに詳細に示す。図4のファシリティー層は、OSI 5層(セッション層)、OSI 6層(プレゼンテーション層)及びOSI 7層(アプリケーション層)と類似または同じ特徴を有する。すなわち、ファシリティー層は、基本的にOSIモデルの上位3ケ層と同一または類似の機能を支援する。
なお、V2X通信装置だけのためのファシリティーを提供する。例えば、ファシリティー層は、アプリケーション支援(Application support)、情報支援(Information support)、セッション/通信支援(Session/communication support)などのようなファシリティーを提供できる。ここで、ファシリティーは、機能(functionality)、情報(information)、データ(data)を提供するコンポーネント(component)を意味する。
例示的に提示された3個のファシリティーについての説明は、次のとおりである。
アプリケーション支援ファシリティーは、基本的なアプリケーションセット(またはメッセージセット)を支援するファシリティーのことを意味する。図1のV2X通信装置の場合、ファシリティー層は、例えば、WSM(Wave short message)メッセージのようなメッセージを支援できる。図2のV2X通信装置の場合、ファシリティー層は、例えば、CAM(Co−operative Awareness Messages)のような周期的メッセージまたはDENM(Decentralized Environmental Notification Messages)のようなイベントメッセージを支援できる。
情報支援ファシリティーは、基本的なアプリケーションセット(またはメッセージセット)のために使用される共通したデータ情報またはデータベースを提供するファシリティーであって、例えば、ローカルダイナミックマップ(Local Dynamic Map:LDM)などでありうる。
セッション/通信支援ファシリティーは、通信及びセッション管理のためのサービスを提供するファシリティーであって、アドレッシングモード(addressing mode)とセッション支援(session support)などでありうる。
層マネジメントは、ファシリティー層の運営及びセキュリティーと関連した情報を管理及びサービスする機能を行う。情報及びサービスは、MF(interface between management entity and facilities layer)とSF(interface between security entity and facilities layer)(またはMF−SAP、SF−SAP)を介して両方向に伝達及び共有される。アプリケーション層からファシリティー層への要請(request)またはファシリティー層からアプリケーション層への情報伝達は、FA(またはFA−SAP)を介して行われ、ファシリティー層と下位層であるネットワーク/トランスポート層との間の両方向情報及びサービス伝達は、NF(interface between networking & transport layer and facilities layer)(またはNF−SAP)により行われる。
上述したように、ファシリティー層は、アプリケーションセット(またはメッセージ)セットを支援するのを主な機能の一つとして行う。すなわち、ファシリティー層は、アプリケーション層が送信しようとする情報または提供しようとするサービスに基づいてメッセージセット(またはメッセージ)を作る機能を行う。このように生成されたメッセージは、V2Xメッセージと称されることができ、これについては、図8などを参照して以下に詳細に説明する。
図5は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置のネットワーク/トランスポート層を示す。図5は、図1において示したV2X通信装置のネットワーク/トランスポート層または図2において示したV2X通信装置のネットワーク/トランスポート層をさらに詳細に示す。図5のネットワーク/トランスポート層は、OSI3層(ネットワーク層)及びOSI4層(トランスポート層)と類似または同じ特徴を有する。
トランスポート層は、上位層と下位層で提供するサービス間の接続層であって、ユーザが送信したデータが目的地に正確に到着するように管理する機能を行う。すなわち、トランスポート層は、主要に送信の側では、効率的なデータ送信のためにデータを送信するのに適当な大きさのパケット(Packet)に分ける機能を行い、受信側では、受信された各々のパケットを本来のファイルに再結合する機能を行う。
図1のV2X通信装置の場合、例えば、従来のインターネット網で使用されるTCPとUDPがトランスポートプロトコルとして使用されうる。図2のV2X通信装置の場合、例えば、従来のインターネット網で使用されるTCPとUDPまたはITSステーションのためのBTPプロトコルなどがトランスポートプロトコルとして使用されうる。
ネットワーク層は、論理的なアドレスを担当しパケットの伝達経路を決定し、トランスポート層で作られたパケットを受けて目的地の論理的なアドレスをネットワーク層のヘッダに追加する機能を行う。パケット経路設定の例には、車両間、または車両と固定ステーション、または固定ステーション間ユニキャスト(unicast)、ブロードキャスト(broadcast)などが考慮されることができる。
図1のV2X通信装置の場合、例えば、従来のインターネット網で使用されるIPプロトコル(例えば、IPv6)がネットワークプロトコルとして使用されうる。図2のV2X通信装置の場合、例えば、ITSステーションのためのジオネットワーク(GeoNetworking)、従来のインターネット網で使用されるIPプロトコル(IPv6 networking with mobility support、IPv6 over GeoNetworking)などがネットワークプロトコルとして使用されうる。
上述した実施形態では、ネットワーク/トランスポート層が別途のネットワークプロトコルとトランスポートプロトコルを使用して、各々ネットワーク層及びトランスポート層の機能を提供したが、ネットワーク/トランスポート層が単一のプロトコルを使用してネットワーク層及びトランスポート層の機能を提供しても良い。例えば、図1のV2X通信装置の場合、ネットワーク/トランスポート層は、WAVEステーションのためのWSMP(Wave short message protocol)プロトコルを使用して、ネットワーク/トランスポート層の機能を提供できる。ここで、WSMPプロトコルは、WAVEシステムのファシリティー層で生成されたWSM(WAVE short message)メッセージを下位層に送信するためのネットワーク/トランスポートプロトコルである。
層マネジメントは、ネットワーク/トランスポート層の運営及びセキュリティーと関連した情報を管理及びサービスする機能を行う。情報及びサービスは、MN(interface between management entity and networking & transport layer)(またはMN−SAP)とSN(interface between security entity and networking & transport layer)(またはSN−SAP)を介して、両方向に伝達及び共有される。ファシリティー層とネットワーク/トランスポート層との間の両方向情報及びサービス伝達は、NF(またはNF−SAP)により行われ、ネットワーク/トランスポート層とアクセス層との間の情報交換は、IN(interface between access layer and networking & transport層)(またはIN−SAP)により行われる。
図6は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置のアクセス層を示す。
図6は、図1において示したV2X通信装置のアクセス層または図2において示したV2X通信装置のアクセス層をさらに詳細に示す。図3のアクセス層は、データリンク層(Data Link Layer)、フィジカル層(Physical Layer)及び層マネジメント(Layer Manegement)を含むことができる。図3のアクセス層は、OSI1層(フィジカル層)及びOSI第2層(データリンク層)と類似または同じ特徴を有する。
データリンク層(Data Link Layer)は、LLC(Logical Link Control)サブ層(LLC sub−layer)、MAC(Medium Access Control)サブ層(MAC sub−layer)及びMCO(Multi−channel operation)サブ層を含むことができる。フィジカル層は、PLCP(Physical LayerConvergence Protocol)サブ層及びPMD(Physical Medium Access)サブ層を含むことができる。
データリンク層は、雑音のある隣接ノード間(または車両間)の物理的な回線を上位ネットワーク層が使用できるように送信エラーのない通信チャネルに変換させることができる。データリンク層は、3−層プロトコルを送信/運搬/伝達する機能、送信するデータを送信単位としてのパケット(またはフレーム)に分けてグループ化するフレーミング(Framing)機能、送信側と受信側との速度差を補償する流れ制御(Flow Control)機能、送信エラーを検出しこれを修正または再送信する機能などを行う。また、データリンク層は、パケットまたはACK信号を誤って混同するのを避けるために、パケットとACK信号にシーケンス番号(sequence number)を付与する機能、そしてネットワークエンティティ間にデータリンクの設定、維持、短絡及びデータ送信などを制御する機能を行う。なお、このようなデータリンク層は、IEEE 802標準に基づいてLLC(logical Link Control)サブ層及びMAC(medium Access Control)サブ層を含むことができる。
LLCサブ層の主な機能は、様々な相違なる下位MACサブ層プロトコルを使用することができるようにして、網のトポロジーに関係のない通信を可能にすることである。
MACサブ層は、様々な車両(またはノードまたは車両と周辺機器)が共有媒体使用に対する車両間衝突/競合発生を制御できる。MACサブ層は、上位層から伝達されたパケットを物理的なネットワークのフレームフォーマットに合うようにフォーマットすることができる。MACサブ層は、送信者アドレス/受信者アドレスの付加及び識別機能、搬送波検出、衝突感知、物理媒体上の障害検出を行うことができる。
フィジカル層:フィジカル層は、ITS階層構造上の最下位層でノードと送信媒体間のインターフェスを定義し、データリンク層エンターティー間のビット送信のために変調、コーディング、送信チャネルの物理チャネルへのマッピングを行うことができる。また、フィジカル層は、搬送波感知(Carrier Sense)、空のチャネル評価(CCA:Clear Channel Assessment)を介して無線媒体が使用中であるかどうか(busyまたはidle)をMAC副層に知らせる機能を行う。なお、このようなフィジカル層は、IEEE標準に基づいてPLCP(physical Layer convergence Protocol)サブ層及びPMD(physical Medium Access)サブ層を含むことができる。
PLCPサブ層は、MACサブ層とデータフレームとを接続する機能を行う。PLCPサブ層は、受信データにヘッダを付けることによって、MACサブ層が物理的特性に関係なく動作するようにする。したがって、PLCPフレームは、様々な他の無線LAN物理層標準に従ってそのフォーマットが異なって定義されることができる。
PMDサブ層の主な機能は、PLCPサブ層から受けたフレームをキャリヤ/RF変調(carrier modulation、またはRF modulation)後に送受信送信関連標準に従って無線媒体に送信を行うことができる。
層マネジメント(layermanagement)は、アクセス層の運営及びセキュリティーと関連した情報を管理及びサービスする機能を行う。情報及びサービスは、MI(interface between management entity and access層、またはMI−SAP)とSI(interface between security entity and access層、またはSI−SAP)を介して両方向に伝達及び共有される。アクセス層とネットワーク/トランスポート層との間の両方向情報及びサービス伝達は、IN(またはIN−SAP)により行われる。
図7は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置のフィジカル層構成を示す。
実施形態として、図7は、IEEE 802.11またはITS−G5のフィジカル層信号処理ブロック図を示す。ただし、図7は、本発明実施形態にかかるフィジカル層構成を示すもので、上述した送信標準技術だけに限定的に適用されるものではない。
図7のフィジカル層プロセッサは、スクランブラーブロック(scrambler)7010、FECエンコーダ(FEC encoder)7020、インタリーバ(interleaver)7030、マッパー(mapper)7040、パイロット挿入ブロック(pilot insertion)7050、IFFTブロック(IFFT)7060、ガード挿入ブロック(guard insertion)7070、プリアンブル挿入ブロック(preamble insertion)7080のうち、少なくとも一つを含むPLCP(Physical Layer Convergence Protocol)副層ベースバンド(baseband)信号処理部分及びウェーブシェーピング(wave shaping)7090、I/Q変調ブロック(I/Q Modulation)7100及びDAC7110のうち、少なくとも一つを含むPMD(Physical Medimu Dependant)副層RF帯域信号処理部分を含むことができる。各ブロックに対する機能説明は、次のとおりである。
スクランブラー7010は、入力ビットストリームをPRBS(Pseudo Random Binary Sequence)でXORさせてランダム化(randomize)できる。FECエンコーダ5020は、送信チャネル上のエラーを受信側で訂正できるように送信データにリダンダンシーを付加できる。インタリーバ7030は、バースト(burst)エラーに対応できるように入力データ/ビット列をインターリビングルールに基づいてインターリビングできる。実施形態として、QAMシンボルにディップフェージング(deep fading)または削除(erasure)が加えられた場合、各QAMシンボルには、インターリビングされたビットがマッピングされているので、全体コードワードビットのうち、連続したビットにエラーが発生するのを防止できる。マッパー7040は、入力されたビットワードを一つの星座(constellation)に割り当てることができる。パイロット挿入ブロック7050は、信号ブロックの決まった位置にレファレンス信号を挿入する。このようなレファレンス信号を使用することによって、受信機は、チャネル推定、周波数オフセット及びタイミングオフセットなどチャネル歪み現象を推定できる。
IFFTブロック7060、すなわちインバースウェーブフォーム変換(Inverse waveform transform)ブロックは、送信チャネルの特性とシステム構造を考慮して送信効率及びflexibilityが向上するように入力信号を変換できる。実施形態として、OFDMシステムの場合、IFFTブロック7060は、インバースFFTオペレーションを使用して周波数領域の信号を時間領域に変換できる。IFFTブロック7060は、シングルキャリアシステムの場合、使用されないか、または省略されても良い。ガード挿入ブロック7070は、送信チャネルの遅延スプレッド(delay spread)の影響を最小化するために、隣接信号ブロックの間にガードインターバルを挿入できる。実施形態として、OFDMシステムの場合、ガード挿入ブロック7070は、ガードインターバル区間にサイクリックプレフィクス(cyclic prefix)を挿入することもできる。プリアンブル挿入ブロック7080は、受信機がターゲット信号を速くかつ效率的に検出(detection)できるように、送受信機間に予め決定されたタイプの信号、すなわちプリアンブルを送信信号に挿入できる。実施形態として、OFDMシステムの場合、プリアンブル挿入ブロック7080は、複数のOFDMシンボルを含む信号ブロック/信号フレームを定義し、信号ブロック/信号フレームの開始部分にプリアンブルシンボルを挿入できる。
ウェーブシェーピングブロック7090は、チャネル送信特性に基づいて入力ベースバンド信号をウェーブフォームプロセシングできる。実施形態として、ウェーブフォームシェーピングブロック7090は、送信信号の帯域外(out−of−band)エミッション(emission)の基準を得るために、SRRC(square−root−raised cosine)フィルタリングを行うこともできる。マルチ−キャリアシステムの場合、ウェーブフォームシェーピングブロック5090は、使用されないか、または省略されても良い。I/Qモジュールレイ跡地7100は、同相(In−phase)及び直交(Quadrature)変調を行うことができる。DAC(Digigal to Analog Converter)7110ブロックは、入力デジタル信号をアナログ信号に変換して出力できる。出力アナログ信号は、出力アンテナを介して送信されることができる。
図7において示され説明されたブロックの各々は、省略されるか、または類似または同じ機能を有した他のブロックによって代替されることができる。図7のブロックは、必要によって全てまたは一部の組み合わせから構成されることができる。
図8は、本発明の実施形態にかかるV2X通信用メッセージセットを示す。図8の実施形態のメッセージセットは、上述したV2X装置のファシリティー層で生成されたメッセージセットでありうる。本明細書において、メッセージセットは、V2Xメッセージセットまたはアプリケーションセットなどと称されうる。
図8に示すように、メッセージセット(またはV2Xメッセージセット)は、一つ以上のメッセージ(またはV2Xメッセージ)を含むことができる。実施形態として、各メッセージは、データフレーム及び/またはデータエレメントから構成されることができる。これらの各々の概念について説明すると、次のとおりである。
メッセージセット(message set):メッセージセットは、V2X装置の動作と関連したメッセージの集まり(collection)である。例えば、V2Xメッセージセットは、SAE(Society of Automotive Engineers)J2735標準で定義しているメッセージ、例えば、基本安全メッセージ(Basic Safety Message:BSM)、道路側警報メッセージ(RoadSideAlert)、個人安全メッセージ(PersonalSafetyMessage)などのようなメッセージの集まりでありうる。
メッセージ(message):メッセージは、V2X装置間に一つの単位で送ることができるデータエレメント及びデータフレームの集合である。例えば、V2Xメッセージは、J2735標準に定義されたメッセージセット内のBSMメッセージなどでありうる。他の例として、V2Xメッセージは、ETSI EN−302−637標準に定義されたCAM(Co−operative Awareness Messages)メッセージまたはDENM(Decentralized Environmental Notification Messages)メッセージでありうる。
データフレーム(data frame):データフレームは、メッセージの構成の一つであって、2個以上のデータの羅列(array)のことをいう。実施形態として、データフレームは、データエレメントの羅列であるか、及び/またはデータフレームのフレームの羅列でありうる。例えば、データフレームは、上述したBSMメッセージ内に常に含まれるコアデータを表すBSMコアデータ(BSMcoreData)でありうる。このようなBSMコアデータは、データエレメント等の羅列で表現されることができる。
データエレメント(data element):データエレメントは、メッセージの構成の一つであって、単一情報に対する表現を表す。すなわち、データエレメントは、関心のある最小単位の情報についての説明を提供する。例えば、データエレメントは、上述したコアデータ内の車両の速度を表す速度(speed)データでありうる。データエレメントは、分割できない(indivisible)ものと見なされる。換言すれば、データエレメントは、他のデータエレメントまたはデータフレームの羅列であってはならない。
実施形態として、V2Xメッセージまたはこれを含むメッセージセットは、ASN.1(Abstract Syntax Notation One)方式に基づいて表現されることができる。ASN.1方式は、データ構造を記述するために使用される表記法であって、データのエンコーディング/デコード規則も規定する。ASN.1方式は、CCITT(Consultative Committee on International Telegraphy and Telephony、X.208)とISO(international Organization for Standardization、ISO 8824)共同標準に該当する。このようなASN.1方式は、特定装置、データ表現方式、プログラミング言語、ハードウェアプラットホームに従属しない特徴を有する。すなわち、ASN.1は、プラットホームに関係なしでデータを記述するための言語に該当する。したがって、V2XメッセージをASN.1に基づいて表現した場合、互いに相違なるプラットホームを運用するV2X装置間にもV2Xメッセージの通信が可能であるという利点を有する。以下、図9を参照して、ASN.1方式で表記されたV2Xメッセージの一例を説明する。
図9は、図8のV2X通信用メッセージセット内のメッセージの一例を示す。特に、図9は、V2Xメッセージセット内のV2Xメッセージの一例を示す。図9の実施形態において、V2Xメッセージは、SAE J2735標準に定義されたBSMメッセージでありうる。BSMメッセージは、SAE J2735標準に定義されたメッセージのうち、最も基本的に使用されるメッセージであって、車両安全関連情報を提供するメッセージである。このような、BSMメッセージは、車両状態に関する安全データを交換する多様なアプリケーションで使用されうる。本明細書において、BSMメッセージは、安全メッセージまたは車両安全メッセージなどと称されうる。
図9に示すように、BSMメッセージは、ASN.1(Abstract Syntax Notation One)方式に基づいて表現されることができる。また、BSMメッセージは、一つ以上のデータパート(またはデータコンテナ)から構成されることができる。例えば、BSMメッセージは、第1データパート及び/または第2データパートを含むことができる。第1データパートは、すべてのBSMメッセージで常に送信されるコアデータを含むパート(またはコンテナ)のことを言い、第2データパートは、BSMメッセージに選択的に(optionally)含まれるデータを含むパート(またはコンテナ)のことを言う。本明細書において、第1データパートは、第1パート、メインパート、共通(common)パート、コア(core)パートなどと称されうる。また、第2データパートは、第2パート、サブパート、特殊(specific)パート、非コア(non−core)パートなどと称されうる。
実施形態として、第1データパートに含まれたコアデータは、データフレームとして、複数のデータID、緯度(lat)、経度(long)、速度(speed)、大きさ(size)などのような多数のデータエレメントから構成されることができる。これにより、車両のID、緯度、経度、速度、車両サイズなどのような車両の基本情報が提供されることができる。実施形態として、V2X装置は、周辺装置に車両の基本情報を周期的に提供するために、BSMメッセージを周期的に送信(またはブロードキャスト)できる。例えば、V2X装置は、BSMメッセージを100msec周期で、すなわち、1秒に10回周期で送信できる。
上述したBSMメッセージは、主に車両間に車両安全関連情報を提供するためのV2Vメッセージとして使用されるが、これに限定されずに、例えば、車両とインフラ間または車両と別物の間に車両安全関連情報を提供するためのV2IメッセージまたはV2Oメッセージとして使用されうる。また、上述した実施形態では、BSMメッセージのメッセージ構造及び特徴についてのみ説明したが、これと同一または類似の説明が他のV2Xメッセージにも適用されることができる。例えば、V2Iメッセージも上述のBSMメッセージのメッセージ構造と同じ構造を有することができる。例えば、V2Iメッセージも上述の 第1データパート(またはコンテナ)及び 第2データパート(またはコンテナ)を含むことができる。
図10(a)は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Xメッセージを処理する方法を示す。特に、図10(a)の実施形態は、図1のV2X通信装置がV2Xメッセージの送受信のためにV2Xメッセージを処理する方法を示す。また、図10(b)は、図10(a)の処理方法により処理されたWSMメッセージの例示的な構造を示し、図10(c)は、図10(a)の処理方法により処理されたLLCパケットの例示的な構造を示す。
V2X通信装置ファシリティー層処理(facility layer processing)を介してV2Xメッセージ(またはV2Xメッセージセット)を生成できる。実施形態として、V2X通信装置は、アプリケーション層から伝達された情報(または上位層情報)に基づいて、ファシリティー層処理を介してV2Xメッセージを生成できる。この場合、V2X通信装置は、予め定義されたフォーマットのV2Xメッセージを生成できる。例えば、V2X通信装置は、SAE J2735標準に定義されたメッセージ辞書(message dictionary)を利用してV2Xメッセージを生成できる。この場合、生成されたV2Xメッセージは、例えば、図9のようなメッセージフォーマットを有することができる。上述したように、V2Xメッセージは、車両間通信のためのV2Vメッセージ、車両とインフラ間通信のためのV2Iメッセージ及び/または車両とその他別物(others)との間の通信のためのV2Oメッセージを含むことができる。
次に、V2X通信装置は、V2Xメッセージをネットワーク/トランスポート層処理(Network/transport layer processing)できる。一実施形態において、V2X通信装置は、WSMPプロトコルに基づいてV2Xメッセージを処理して、WSMメッセージを生成できる。このように生成されたWSMメッセージは、図10(a)に示すように、V2Xメッセージが含まれたデータパート及びヘッダパート(またはWSMPヘッダ)を含むことができる。本明細書において、WSMメッセージのデータパートに含まれたデータは、WSMデータと称されうる。また、WSMメッセージのヘッダは、WSMPヘッダと称されうる。また、WSMメッセージは、WSMPパケット、WSMパケットと称されうる。
図10(b)を参照すると、WSMメッセージのヘッダパートは、バージョン(version)フィールド、PSID(Provider Service Identifier)フィールド、拡張(extension)フィールド、WSMP WAVEエレメントIDフィールド及び/または長さフィールドを含むことができる。各フィールドについての説明は、以下のとおりである。
バージョンフィールドは、WSMプロトコル(WSMP)のバージョンを表す。実施形態として、バージョンフィールドは、1バイトのフィールドであって、4ビットは、後に使用のために予約され、残りの4ビットは、WSMPのバージョンを表すために使用されうる。
PSIDフィールドは、WSMメッセージの適当な(appropriate)上位層目的地を決定するために使用されるプロバイダーサービス識別子(PSID)値を示す。実施形態として、PSIDフィールドは、4バイトのフィールドでありうる。
拡張フィールドは、WSMPヘッダの拡張のためのフィールドであって、例えば、チャネルナンバー、データ率(data rate)、使用される送信パワー(Transmit Power Used)などを表すために使用されうる。
WSMP WAVEエレメントIDフィールドは、WSMメッセージのタイプを表す。実施形態として、WSMP WAVEエレメントIDフィールドは、1バイトのフィールドでありうる。
長さフィールドは、WSMメッセージの長さを表す。実施形態として、長さフィールドは、2バイトのフィールドであって、4ビットは、後の使用のために予約され、残りの12ビットは、WSMデータの長さを表すために使用されうる。
次に、V2X通信装置は、V2XメッセージをLLC層処理(LLC layer processing)できる。一実施形態において、V2X通信装置は、LLC層プロトコルに基づいてWSMメッセージ(またはWSMパケット)を処理して、LLCパケットを生成できる。このように生成されたLLCパケットは、図10(a)に示すように、WSMパケットが含まれたデータパート及びヘッダパートを含むことができる。実施形態として、LLCパケットのヘッダパートは、LLCヘッダ及び/またはSNAP(Subnetwork Access Protocol)ヘッダを含むことができる。実施形態として、SNAPヘッダは、選択的なヘッダでありうる。本明細書において、LLCヘッダ及びSNAPヘッダを含む全体ヘッダをLLCパケットヘッダと称されうる。
図10(c)を参照すると、LLCヘッダは、DSAP(Destination SAP)フィールド、SSAP(Source SAP)フィールド及び/または制御フィールドを含むことができる。また、SNAPヘッダは、プロトコルIDフィールド及び/またはイーサータイプ(Ethertype)フィールドを含むことができる。各フィールドについての説明は、以下のとおりである。
DSAPフィールドは、目的地のSAPに対した情報を提供し、SSAPは、ソースのSAPに対した情報を提供する。実施形態として、DSAP及びSSAPフィールドは、それぞれ1バイトのフィールドであって、上位層プロトコルを区分する値として使用されうる。
一方、DSAP及びSSAPフィールドは、それぞれ1バイトの長さを有するので、二フィールドだけで多くの数の上位層プロトコルを区分するのは難しい。。したがって、SNAPヘッダが追加情報としてより多く使用されうる。LLCパケットヘッダにSNAPヘッダが含まれた場合、DSAPフィールド及びSSAPフィールドの値は、特定の第1値(0xAA)に設定されることができる。この場合、DSAPフィールド及びSSAPフィールドの第1値は、SNAPフィールドが使用されることを指示する。
制御フィールドは、1バイトのフィールドであって、LLCパケットの種類を表す。
プロトコルIDフィールドは、3バイトのフィールドであって、上位層プロトコルのIDを表す。イーサータイプフィールドは、2バイトのフィールドであって、上位層プロトコルの種類を表す。このようなプロトコルIDフィールド及びイーサータイプフィールドは、上位層プロトコルを区分するために使用されうる。
実施形態として、SNAPヘッダ内のイーサータイプフィールドは、IPデータとWSMPデータを区分するための情報を提供できる。
送信機側においてV2X通信装置は、V2Xメッセージを含むIPデータの送信時、イーサータイプフィールドを第1値(例えば、0x88DD)に設定し、IPパケットをIPデータ経路(path)におりて送ることができる。または、V2X通信装置は、V2Xメッセージを含むWSMPデータの送信時、イーサータイプフィールドを第1値と相違なる第2値(例えば、0x86DC)に設定し、WSMパケットをWSMP経路(path)におりて送ることができる。これにより、V2X通信装置は、IPデータとWSMPデータを区分して送信できる。ここで、IP経路は、UPT(またはTCP)/IPプロトコルに従う経路を意味し、WSMP経路は、WSMPプロトコルに従う経路を意味する。
受信機側においてV2X通信装置は、LLCパケットをパーシングしてイーサータイプフィールドの値を確認し、第1値であると、IPデータ経路(path)にIPパケットを上げて送り、第2値であると、WSMP経路(path)でWSMパケットを上げて送ることができる。
次に、V2X通信装置は、V2XメッセージをMAC層処理(MAC layer processing)できる。一実施形態において、V2X通信装置は、MAC層プロトコルに基づいてLLCパケットを処理して、MACパケットを生成できる。このように生成されたMACパケット(またはMAC PDU(protocol data unit))は、MACヘッダパート、MACトレーラ(trailer)パート及び/またはデータパート(またはMAC SDU(service data unit))を含むことができる。実施形態として、MACトレーラパートは、FCS(frame check sequence)フィールドを含むことができる。
次に、V2X通信装置は、V2Xメッセージをフィジカル層処理(physical Layer processing)できる。一実施形態において、V2X通信装置は、フィジカル層プロトコルに基づいてMACパケットを処理して、信号フレームを生成できる。また、V2X通信装置は、信号フレームを含む通信信号を送信できる。これにより、V2Xメッセージは、受信機側V2X通信装置に送信されることができる。このようなフィジカル層処理については、図7を参照して上述したとおりである。本明細書において、信号フレームは、メッセージフレームまたはV2Xメッセージフレームと称されうる。
受信機側V2X通信装置は、上述した過程の逆過程を行って、V2Xメッセージを獲得できる。V2X通信装置は、信号フレームを含む通信信号を受信することができる。そして、V2X通信装置は、フィジカル層パーシング(physical Layer parsing)を介して信号フレームをパーシングしてMACパケットを獲得し、MAC層パーシング(MAC layer parsing)を介してLLCパケットを獲得し、LLC層パーシング(LLC layer parsing)を介してWSMパケットまたはIPパケットを獲得し、ネットワーク/トランスポート層パーシング(Network/transport layer parsing)を介してV2Xメッセージを獲得できる。受信機側、V2X通信装置は、獲得されたV2Xメッセージを利用してアプリケーションサービスを提供できる。
上述した実施形態では、WSMメッセージフォーマットのV2Xメッセージが生成されて、WSMプロトコルに基づいて処理される、すなわち、WSMPデータ経路で処理される実施形態を中心にV2Xメッセージの処理過程を説明したが、本発明の範囲が上述した実施形態に限定されない。例えば、IPデータフォーマットのV2Xメッセージが生成されることができ、この場合、V2Xメッセージは、IPデータ経路に沿って処理されることができる。
また、上述した実施形態では、V2X通信装置がメッセージ単位の送受信のために一つのメッセージを処理する実施形態について説明したが、同一または類似の説明がメッセージセット単位の送受信のためにメッセージセットを処理する実施形態に適用されることもできる。上述したV2Xメッセージの処理過程は、V2X通信装置に含まれた一つ以上のプロセッサにより行われることができる。
図11は、本発明の他の実施形態にかかるV2X通信装置がV2Xメッセージを処理する方法を示す。特に、図11(b)の実施形態は、図2のV2X通信装置がV2Xメッセージの送受信のためにV2Xメッセージを処理する方法を示す。また、図11(b)は、図11(a)の処理方法により処理されたBTPパケットの例示的な構造を示し、図11(c)は、図11(a)の処理方法により処理されたジオネットワーク(Geonetworking)パケットの例示的な構造を示す。上述したように、図2のV2X通信装置の各層は、図1のV2X通信装置の対応する各層と同一または類似の機能を行うことができる。したがって、図11では、図10と重複する部分についての説明は省略する。
V2X通信装置は、ファシリティー層処理を介してV2Xメッセージ(またはV2Xメッセージセット)を生成できる。この場合、V2X通信装置は、予め定義されたフォーマットのV2Xメッセージを生成できる。このように生成されたV2Xメッセージは、CAM(Co−operative Awareness Messages)のような周期的メッセージフォーマットまたはDENM(Decentralized Environmental Notification Messages)のようなイベントメッセージフォーマットを有することができる。ここで、イベントメッセージは、イベントの発見(detection)によりトリガーリングされて送信されるメッセージのことを言う。
次に、V2X通信装置は、V2Xメッセージをネットワーク/トランスポート層処理できる。まず、V2X通信装置は、BTPプロトコルに基づいてV2Xメッセージを処理して、BTPパケットを生成できる。このように生成されたBTPパケットは、図11(a)に示すように、V2Xメッセージが含まれたデータパート及びヘッダパートを含むことができる。
図11(b)を参照すると、BTPパケットのヘッダパートは、目的地ポートフィールド及び/または送信地ポートフィールドを含むことができる。各フィールドについての説明は、以下のとおりである。
目的地ポートフィールドは、BTPパケットの目的地のファシリティー層でのプロトコル個体(entity)のポートを指示する。送信地ポートフィールド(またはソースポートフィールド)は、BTPパケットのソースのファシリティー層でのプロトコル個体(entity)のポートを指示する。
次に、V2X通信装置は、ジオネットワークプロトコルに基づいてV2Xメッセージを処理して、ジオネットワークパケットを生成できる。このように生成されたジオネットワークパケットは、図11(a)に示すように、V2Xメッセージが含まれたデータパート及び/またはヘッダパートを含むことができる。本明細書において、ジオネットワークパケットのヘッダパートは、ジオネットワークヘッダと称されうる。
図11(c)を参照すると、ジオネットワークパケットのヘッダパートは、基本ヘッダ、共通ヘッダ及び/または拡張ヘッダを含むことができる。実施形態として、確定ヘッダは、選択的なヘッダでありうる。
実施形態として、基本ヘッダは、バージョンフィールド、NH(next header)フィールド、LT(lifetime)フィールド及び/または予約(reserved)フィールドを含むことができる。
バージョンフィールドは、4ビットのフィールドであって、ジオネットワークプロトコルのバージョンを表す。NHフィールドは、4ビットのフィールドであって、基本ヘッダのすぐ次に位置するヘッダの種類を表す。LTフィールドは、1バイトのフィールドであって、ジオネットワークパケットが目的地に到達するまでバッファリングされうる最大許容時間(tolerable time)を表す。予約フィールドは、1バイトのフィールドであって、後の使用のために予約されたフィールドである。
実施形態として、共通ヘッダは、NHフィールド、HT(header type)フィールド、HST(header sub−type)フィールド、TC(traffic class)フィールド、フラグ(flags)フィールド、PL(payload length)フィールド、MHL(maximum hop limit)フィールド及び/または予約フィールドを含むことができる。
NHフィールドは、4ビットのフィールドであって、ジオネットワークヘッダのすぐ次に位置するヘッダの種類を表す。HTフィールドは、4ビットのフィールドであって、ジオネットワークヘッダの種類を表す。HSTフィールドは、4ビットのフィールドであって、ジオネットワークヘッダのサブ−種類を表す。TCフィールドは、パケット送信に対するファシリティー層の要求事項を表現するトラフィッククラスを表す。フラグフィールドは、1バイトのフィールドであって、0番目のビットは、ITSステーション(またはV2X通信装置)が動的(mobile)なのか、静的(stationary)なのかを指示し、1から7番目までのビットは、後の使用のために予約されうる。PLフィールドは、2バイトのフィールドであって、ジオネットワークパケットのデータパート(またはペイロード)の長さを表す。MHLフィールドは、1バイトのフィールドであって、最大ホップリミットを表す。予約フィールドは、1バイトのフィールドであって、後の使用のために予約されたフィールドである。実施形態として、拡張ヘッダは、選択的なヘッダであって、ジオネットワークモードに応じる少なくとも一つの追加フィールドを含むことができる。ジオネットワークモードは、例えば、ブロードキャスト(broadcasting)、アニキャスト(anycasting)、ユニキャスト(unicasting)モードを含むことができる。実施形態として、ユニキャストモードで送信されるジオネットワークパケットの拡張ヘッダは、SN(sequence number)フィールド、SO PV(source position vector)フィールド、DE PV(destination position vector)フィールド及び/または予約フィールドを含むことができる。
SNフィールドは、ジオネットワークパケットのインデックスを表す。実施形態として、SNフィールドは、複製された(duplicate)ジオネットワークパケットを検出するために使用されうる。SO PVフィールドは、ソースのレファレンス位置を含むロングポジションベクトル(long position vector)を表す。DE PVフィールドは、目的地の位置を含むショートポジションベクトル(short position vector)を表す。
次に、V2X装置は、V2XメッセージをLLC層処理、MAC層処理及びフィジカル層処理できる。また、受信機側V2X通信装置は、上述した過程の逆過程を行って、V2Xメッセージを獲得できる。これについては、図10を参照して上述した通りであるので、詳細な説明は省略する。
上述した実施形態では、CAMメッセージまたはDENMメッセージフォーマットのV2Xメッセージが生成されて、BTPプロトコル及びジオネットワークプロトコルに基づいて処理される、すなわち、BTP/ジオネットワークデータ経路で処理される実施形態を中心にV2Xメッセージの処理過程を説明したが、本発明の範囲が上述した実施形態に限定されない。例えば、IPデータフォーマットのV2Xメッセージが生成されることができ、この場合、V2Xメッセージは、IPデータ経路に沿って処理されることができる。
また、上述した実施形態では、V2X通信装置がメッセージ単位の送受信のために一つのメッセージを処理する実施形態について説明したが、同一または類似の説明がメッセージセット単位の送受信のためにメッセージセットを処理する実施形態に適用されることもできる。上述したV2Xメッセージの処理過程は、V2X通信装置に含まれた一つ以上のプロセッサにより行われることができる。
図12は、本発明の一実施形態にかかるV2Iメッセージの構造を示す。図12(a)は、本発明の一実施形態にかかるV2Iメッセージの一般的な構造を示し、図12(b)は、本発明の一実施形態にかかるV2Iメッセージの特定例示を示す。
V2Iメッセージは、V2Iアプリケーション(またはV2Iサービス)のためのV2Xメッセージのことを言う。すなわち、V2Iメッセージは、車両とインフラ間の通信またはサービスのためのV2Xメッセージでありうる。例えば、V2Iメッセージは、図12(b)のように、作業場安全(work zone safety)関連サービスを提供するV2Iアプリケーションのためのメッセージでありうる。本明細書において、作業場安全関連サービスは、作業場の安全に関連した情報を提供するサービスであって、例えば、作業場の位置などに対する情報、作業区間の位置、長さなどに対する情報、作業場内の作業者の位置、数などに対する情報、作業場内の重装備の位置、数などに対する情報などを提供するサービスでありうる。
図12(a)を参照すると、V2Iメッセージは、共通コンテナ(common container)及び/または一つ以上のアプリケーションコンテナ(application container)を含むことができる。
共通コンテナは、V2Iアプリケーションにおいて共通的に使用される情報(またはデータ)を含むコンテナのことを言う。すなわち、共通コンテナは、V2Iサービスを提供するために共通的に使用される情報を含むコンテナでありうる。共通コンテナは、V2Iアプリケーションのための共通情報(またはコア情報)、例えば、ID関連情報、イベント関連情報、位置情報及び/または車線情報を含むことができる。本明細書において、共通コンテナは、第1コンテナ、第1データパート、第1サブメッセージ、メインパート、コアパートなどと称されうる。
アプリケーションコンテナは、特定V2Iアプリケーションのために使用される情報(またはデータ)を含むコンテナのことを言う。すなわち、アプリケーションコンテナは、特定V2Iサービスのために使用される情報を含むコンテナでありうる。例えば、アプリケーションコンテナは、特定V2Iアプリケーション、例えば、図12(b)のような、作業場アプリケーションのための情報を含むコンテナでありうる。
本明細書において、作業場安全(work zone safety)関連サービスを提供するV2Iアプリケーションは、作業場安全(work zone safety)アプリケーションまたは作業場(work zone)アプリケーションと称されうる。本明細書において、作業場アプリケーションのための情報を含むコンテナは、作業場安全コンテナまたは作業場コンテナと称されうる。本明細書において、アプリケーションコンテナは、第2コンテナ、第2データパート、第2サブメッセージ、サブパート、非−コアパートなどと称されうる。
実施形態として、V2X装置は、V2Iサービスのための共通情報を周辺装置に周期的に提供するために、共通コンテンアを含むV2Iメッセージを周期的に送信(またはブロードキャスト)することができる。例えば、V2X装置は、共通コンテナを含むV2Iメッセージを100msec周期で、すなわち1秒に10番周期で送信できる。また、V2X装置は、特定V2Iサービスのための特定情報を周辺装置に提供するために、アプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージを周期的に送信(またはブロードキャスト)するか、または要請時に送信できる。実施形態として、アプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージを送信する周期は、共通コンテナを含むV2Iメッセージを送信する周期より長くありうる。
上述のように、V2Iメッセージは、図12のメッセージ構造を有することができるが、これに限定されない。例えば、V2Iメッセージは、図8及び図9で説明したようなV2Xメッセージ構造を有することもできる。なお、図12のメッセージ構造は、異なる形態と名称を有する車両関連メッセージ(例えば、V2X、 V2Oメッセージなど)にも適用されうる。
上述した実施形態では、V2Iサービスのための共通情報及び特定V2Iサービスのための特定情報が互いに異なるコンテナに含まれうるが、これに限定されない。実施形態によっては、V2Iサービスのための共通情報及び特定V2Iサービスのための特定情報が一つのコンテナに含まれうる。例えば、V2Iメッセージが一つのコンテナを含み、一つのコンテナがV2Iサーブスのための共通情報及び特定V2Iサービスのための特定情報をすべて含むこともできる。
図13は、本発明の一実施形態にかかるV2Iメッセージの共通コンテナを示す。図13は、V2IサービスのためのV2Iメッセージ内の共通コンテナの第1の実施形態を示す。図13の実施形態において、V2Iメッセージの共通コンテナは、ASN.1方式に基づいて表現されることができる。また、図13の実施形態において、共通コンテナは、一つ以上のデータエレメント及び/または一つ以上のデータフレームの羅列で構成されることができる。
図13を参照すると、共通コンテナは、ID関連情報、イベント関連情報、位置関連情報及び/または車線関連情報を含むことができる。
実施形態として、ID関連情報は、メッセージID(msgID)情報、ステーションID(StationID)情報、イベントID(eventide)情報及び/またはセグメントID(segmentedID)情報を含むことができる。
メッセージID(msgID)情報は、該当メッセージのタイプ(または識別子)を表す。実施形態として、メッセージID情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_DSRC_MessageID2」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。
ステーションID(StationID)情報は、イベントを検出(detect)するステーションの識別子を表す。実施形態として、ステーションID情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_TemporaryID」に該当するか、これを参照して新しく定義されたものでありうる。ステーションID情報は、選択的に(optional)使用されうる。
イベントID(eventID)情報は、地域的に唯一の(regionally unique)、無作為に生成された(randomly generated)イベントの識別子を表す。すなわち、イベントID情報は、該当地域で唯一の無作為に生成された値であって、該当イベントを識別するために使用されうる。実施形態として、イベントID情報は、無符号(unsigned)16ビット整数でありうる。
セグメントID(segmentedID)情報は、複雑なイベントを説明する多数のBIM(basic information message)を接続するために使用される識別子を表す。実施形態として、セグメントID情報は、無符号16ビット整数でありうる。セグメントID情報は、選択的に(optional)使用されうる。
実施形態として、イベント関連情報は、検出時間(detTime)情報及び/または有効期間(validityDur)情報を含むことができる。
検出時間(detTime)情報は、イベントがいつ検出されたのかを表す。実施形態として、検出時間情報は、SAE J2735標準に定義されたデータフレームである「DF_DDateTime」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。検出時間情報は、選択的に(optional)使用されうる。
有効期間(validityDur)情報は、該当メッセージが有効な期間を表す。実施形態として、有効期間情報は、秒を表現する無符号17ビット整数でありうる。有効期間情報は、選択的に(optional)使用されうる。
実施形態として、位置関連情報は、基準位置(refPos)情報、位置正確度(posAcc)情報、方向(Heading)情報及び/または方向信頼度(HeadingConf)情報を含むことができる。
基準位置(refPos)情報は、イベントと関連した基準位置に対する情報を表すことができる。実施形態として、基準位置情報は、イベントと関連した基準位置に対する情報、例えば、イベントが発生した開始地点の位置に対する情報を提供できる。例えば、イベントが作業場安全と関連したイベントである場合、基準位置情報は、作業場の基準位置(例えば、作業場の最初開始地点の位置を表すことができる。
図13の実施形態において、共通コンテナは、単一基準位置を表す基準位置情報を含むことができる。この場合、一つのV2Iメッセージは、一つの基準位置に対する情報だけを含むことができる。実施形態として、基準位置情報は、SAE J2735標準に定義されたデータフレームである「DF_Position3D」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。
位置正確度(posAcc)情報は、使用されるローカリゼーションソリューション(localization solution)を表す。すなわち、位置正確度情報は、どんなローカリゼーション方式が使用されるかに対する情報を提供できる。実施形態として、位置正確度情報は、SAE J2735標準に定義されたデータフレームである「DF_PositionalAccuracy」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。位置正確度情報は、選択的に(optional)使用されうる。
方向(Heading)情報は、イベントの方向を表す。実施形態として、方向情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_Heading」に該当するか、これを参照して新しく定義されたものでありうる。方向情報は、選択的に(optional)使用されうる。
方向信頼度(HeadingConf)情報は、イベントの方向の信頼度を表す。実施形態として、方向信頼度情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_HeadingConfidence」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。方向信頼度情報は、選択的に(optional)使用されうる。
実施形態として、車線関連情報は、速度制限(speedLimits)情報、トラフィック方向(traffDir)情報、幅(width)情報及び/または接近経路(approachpath)情報を含むことができる。
速度制限(speedLimits)情報は、現在イベントに対する速度制限を表す。実施形態として、速度制限情報は、SAE J2735標準に定義されたデータフレームである「DF_NodeList」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、速度制限情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の車線別制限速度に対する情報を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、速度制限情報は、10個の車線各々に対して制限速度に対する情報を提供できる。速度制限情報は、選択的に(optional)使用されうる。
トラフィック方向(traffDir)情報は、イベントのトラフィック方向を表すことができる。実施形態として、トラフィック方向情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_DirectionOfUse」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。トラフィック方向情報は、選択的に(optional)使用されうる。
幅(width)情報は、基準位置で道路の幅を表す。実施形態として、幅情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_LaneWidth」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。幅情報は、選択的に(optional)使用されうる。
接近経路(approachpath)情報は、マッチング目的のためにイベントにつながる接近経路を表す。実施形態として、接近経路情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DF_NodeList」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、接近経路情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の車線別接近経路に対する情報を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、接近経路情報は、10個の車線各々に対してイベントへの接近経路に対する情報を提供できる。接近経路情報は、選択的に(optional)使用されうる。
図14は、本発明の一実施形態にかかるV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナを示す。特に、図14は、本発明の一実施形態にかかる作業場安全関連サービス(またはアプリケーション)のためのV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナの第1の実施形態を示す。図14の実施形態において、アプリケーションコンテナは、ASN.1方式に基づいて表現されることができる。また、図14の実施形態において、アプリケーションコンテナは、一つ以上のデータエレメント及び/または一つ以上のデータフレームのシーケンスから構成されることができる。
図14を参照すると、アプリケーションコンテナは、車線状態(laneStatus)情報、車線閉鎖区間(laneClosOffsets)情報、地理(geometry)情報、長さ(length)情報及び/または作業者存在(wokersPresent)情報を含むことができる。
車線状態(laneStatus)情報は、運転方向において閉じられた車線(closed lane)と開いた車線(open lane)を表す。すなわち、車線状態情報は、運転方向において車線別に該当車線が閉じられた車線であるか、または開いた車線であるかに対する情報を提供できる。例えば、車線状態情報は、10車線まで説明する11ビットのフィールドでありうる。実施形態として、車線状態情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_LaneStatus」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、車線状態情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の車線別車線状態に対する情報を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、車線状態情報は、10個の車線各々に対して車線状態に対する情報を提供できる。
車線閉鎖区間(laneClosOffsets)情報は、基準位置から閉じられた車線までの距離(distance)を表す。車線閉鎖区間情報は、車線別に基準位置から閉じられた車線の開始地点または終了地点までのオフセット距離に対する情報を提供できる。実施形態として、車線閉鎖区間情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_ObstacleDistance」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、車線閉鎖区間情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の基準位置で閉じられた車線までの距離を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、車線閉鎖区間情報は、10個の車線各々に対して基準位置から閉じられた車線の開始地点または終了地点までの距離を提供できる。実施形態として、車線閉鎖区間情報が基準位置から閉じられた車線の開始地点までの距離を指示する場合、該当車線の作業区間に対する情報は、車線閉鎖区間情報及び長さ情報に基づいて決定されることができる。
地理(geometry)情報は、作業場の地政学的位置を表すことができる。実施形態として、地理情報は、SAE J2735標準に定義されたデータフレームである「DF_RoadSegmentList」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。
長さ(length)情報は、作業場の長さを表すことができる。例えば、長さ情報は、メートルを表現する無符号15ビット整数でありうる。図14の実施形態において、アプリケーションコンテナは、単一長さを表す長さ情報を含むことができる。この場合、一つのV2Iメッセージは、一つの作業場の長さに情報だけを含むことができる。実施形態として、長さ情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_Length」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。
作業者存在(wokersPresent)情報は、作業場内に作業者が存在しているかどうかを指示できる。例えば、作業者情報は、1ビットのフラグでありうる。実施形態として、作業者情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_Activity」に該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。
図15は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を提供する方法を示す。特に、図15は、V2X通信装置が図13の共通コンテナと図14のアプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を周辺V2X通信装置に提供する方法を示す。
図15の実施形態において、V2X通信装置は、作業場周辺に位置したインフラストラクチャー(例えば、信号灯)のRSUに該当するか、またはRSUに含まれた装置でありえ、周辺V2X装置は、作業場周辺の車両のOBUに該当するか、またはOBUに含まれた装置でありうる。本明細書において、作業場関連情報は、作業場内の作業区間に関連した情報であって、例えば、作業区間の位置(開始位置または終了位置)、作業区間の長さなどに対する情報でありうる。
図15の実施形態において、V2X通信装置は、共通コンテナの単一の基準位置情報とアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報を利用して、作業場の統制区域に対する情報を提供できる。図15の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表すと仮定する。
図15(a)の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、基準位置から200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から50メートルの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、1車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])の値を200に設定し、2車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[2])の値を50に設定することによって、該当車線の作業区間(または車線閉鎖区間)を表示できる。このとき、車線閉鎖区間情報は、メートル(m)単位で設定された値でありうる。
V2X通信装置は、このように設定された車線閉鎖区間情報を含むV2Iメッセージを送信することによって、作業場の作業区間に対する情報を周辺V2X通信装置に提供できる。この場合、V2X通信装置は、図10及び図11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法を介して、V2Iメッセージを周辺V2X通信装置に送信できる。これにより、周辺V2X通信装置は、作業場の車線閉鎖区間に対する情報を獲得して、これに基づいてユーザに安全警報などを提供できる。この場合、周辺V2X通信装置は、図10及び図11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法を介して、V2Iメッセージを獲得できる。
しかしながら、図15の実施形態のように、V2Iメッセージに含まれた単一の基準位置情報と車線閉鎖区間情報を利用して作業場の統制区域を設定する場合、二情報の組み合わせにより提供されうる情報の限界によって、実際作業区間に比べてより大きな値で車線閉鎖区間情報を設定しなければならない場合が生じる。この場合、実際運行可能区間であるにもかかわらず、該当区間が車線閉鎖区間に設定されて、ユーザに不便さを引き起こすことができる。これについては、図15(b)を参照して以下で説明する。
図15(b)の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、基準位置から200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から150メートル離れた地点から50メートルの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、1車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])を200に設定できる。しかしながら、2車線の場合、車線閉鎖区間情報が基準位置から閉じられた車線の終了地点までのオフセット距離を表すから、V2X通信装置は、2車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[2])を200に設定しなければならない。これにより、V2X通信装置は、作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供でき、周辺V2X通信装置は、これに基づいてユーザに安全警報などを提供できる。
このように、図15(b)の実施形態の場合、単一の基準位置情報と車線閉鎖区間情報の組み合わせで表現できる情報の限界によって、V2X通信装置は、2車線において実際運行可能区間である基準位置から150メートルまでの区間を車線閉鎖区間として周辺V2X通信装置に知らせるようになる。これは、周辺V2X通信装置で安全警報の提供を受けるユーザに不便さを引き起こす。したがって、このような問題を解決するための追加的なまたは代替的な方式のV2Iメッセージを利用した作業場の統制区域設定方法が必要である。
図16は、本発明の他の実施形態にかかるV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナを示す。特に、図16は、本発明の一実施形態にかかる作業場安全関連サービス(またはアプリケーション)のためのV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナの第2の実施形態を示す。図16の実施形態において、アプリケーションコンテナは、ASN.1方式に基づいて表現されることができる。図16の実施形態では、図14の実施形態と重複した説明は省略する。
図16を参照すると、作業場コンテナは、車線状態(laneStatus)情報、車線閉鎖区間(laneClosOffsets)情報、車線閉鎖開始区間(laneClosStartOffsets)情報、地理(geometry)情報、長さ(length)情報及び/または作業者存在(wokersPresent)情報を含むことができる。すなわち、作業場コンテナは、車線閉鎖開始区間情報をさらに含むことができる。ここで、車線状態情報、地理情報、長さ情報及び作業者情報は、図14において上述したとおりであるので、詳細な説明を省略する。一方、図16の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表すと仮定する。
図16の実施形態において、車線閉鎖開始区間情報は、基準位置から閉じられた車線が始まる位置(または地点)までの距離を表す。例えば、車線閉鎖開始区間情報は、基準位置から車線閉鎖が始まる地点までのオフセット距離を提供できる。実施形態として、車線閉鎖区間情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_ObstacleDistance」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、車線閉鎖開始区間情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の閉じられた車線の開始距離を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、車線閉鎖開始区間情報は、10個の車線各々に対して基準位置から閉じられた車線の開始地点までの距離を提供できる。
図17は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を提供する方法を示す。特に、図17は、V2X通信装置が図13の共通コンテナと図16のアプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を周辺V2X通信装置に提供する方法を示す。図17では、図15で説明された内容と重複した説明は省略する。
図17の実施形態において、V2X通信装置は、共通コンテナの単一の基準位置情報とアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報及び車線閉鎖区間開始情報を利用して、作業場の統制区域に対する情報を提供できる。図17の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表すと仮定する。
図17の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から150メートル離れた地点から50メートルの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、1車線の車線閉鎖区間開始情報(laneClosStartOffset[1])を0に車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])を200に設定し、2車線の車線閉鎖区間開始情報(laneClosStartOffset[2])を150に車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[2])を50に設定することによって、作業区間(または車線閉鎖区間)を表示できる。このとき、車線閉鎖区間情報は、メートル(m)単位で設定された値でありうる。
これにより、1車線の場合、基準位置から200メートルまでが車線閉鎖区間として設定されることができ、2車線の場合、基準位置から150メートルまでは車線開放区間として設定され、150メートルから50メートルまでが車線閉鎖区間として設定されることができる。したがって、V2X通信装置は、図15の実施形態に比べて、より正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供でき、周辺V2X通信装置は、これに基づいてユーザに正確な安全警報などを提供できる。
すなわち、V2X通信装置は、車線閉鎖区間開始情報をさらに含むV2Iメッセージを送信することによって、各車線別正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供できる。これにより、不正確な安定警報の提供に伴うユーザの不便さを解消できる。このとき、V2X通信装置または周辺V2X通信装置でのV2Iメッセージの送受信処理は、図10及び11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法に従う。
図18は、本発明のさらに他の実施形態にかかるV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナを示す。特に、図18は、本発明の一実施形態にかかる作業場安全関連サービス(またはアプリケーション)のためのV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナの第3の実施形態を示す。図18の実施形態において、アプリケーションコンテナ(または作業場コンテナ)は、ASN.1方式に基づいて表現されることができる。図18の実施形態では、図14及び16の実施形態と重複した説明は省略する。
図18を参照すると、アプリケーションコンテナは、車線状態(laneStatus)情報、基準位置オフセット(laneClosOffsets)情報、車線閉鎖区間(laneClosOffsets)情報、地理(geometry)情報、長さ(length)情報及び/または作業者存在(wokersPresent)情報を含むことができる。すなわち、アプリケーションコンテナは、基準位置オフセット情報をさらに含むことができる。ここで、車線状態情報、地理情報、長さ情報及び作業者情報は、図14において上述したとおりであるので、詳細な説明を省略する。一方、図18の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表すと仮定する。
図18の実施形態において、基準位置オフセット情報は、基準位置に対するオフセット値を示す。基準位置オフセット情報は、該当車線の実際基準位置を設定するための基本基準位置からのオフセット値を提供する。すなわち、基準位置オフセット情報は、基準位置情報による基準位置(または基本基準位置)から実際基準位置までのオフセット距離に対する情報を提供できる。このような、基準位置オフセット情報は、車線別に基準位置を設定するために使用されうる。実施形態として、基準位置オフセット情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_Distance」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、基準位置オフセット情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の基準位置に対するオフセット値を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、基準位置オフセット情報は、10個の車線各々に対して基準位置からのオフセット値を提供できる。これにより、各車線別に再設定された基準位置が提供されることができる。
実施形態として、基準位置オフセット情報と車線閉鎖区間情報が共に使用される場合、車線閉鎖区間情報は、基準位置情報により提供される基準位置(または基本基準位置)でない、基準位置オフセット情報により再設定された基準位置(または実際基準位置)から閉じられた車線の終了地点までのオフセット距離を提供できる。
図18の実施形態では、基準位置オフセット情報がアプリケーションコンテナに含まれる実施形態について説明したが、実施形態によっては、基準位置オフセット情報が基準位置情報と共に共通コンテナに含まれることができる。
図19は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を提供する方法を示す。特に、図19は、V2X通信装置が図13の共通コンテナと図18のアプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージに基づいて、作業区間関連情報を周辺V2X通信装置に提供する方法を示す。図17では、図15で説明された内容と重複した説明は省略する。
図19の実施形態において、V2X通信装置は、共通コンテナの単一の基準位置情報とアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報及び基準位置オフセット情報を利用して、作業場の統制区域に対する情報を提供できる。図17の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表すと仮定する。
図19の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から150メートル離れた地点から50メートルの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、1車線の基準位置オフセット情報(refPosOffset[1])を0に車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])を200に設定し、2車線の基準位置オフセット情報(refPosOffset[2])を150に車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[2])を50に設定することによって、作業区間(または車線閉鎖区間)を表示できる。このとき、基準位置オフセット情報及び車線閉鎖区間情報は、メートル(m)単位で設定された値でありうる。
これにより、1車線の場合、基本基準位置から200メートルまでが車線閉鎖区間として設定されることができ、2車線の場合、基本基準位置から150メートルまでは車線開放区間として設定され、再設定された実際基準位置である150メートルから50メートルまでが車線閉鎖区間として設定されることができる。したがって、V2X通信装置は、図15の実施形態に比べて、より正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供でき、周辺V2X通信装置は、これに基づいてユーザに正確な安全警報などを提供できる。
すなわち、V2X通信装置は、基準位置オフセット情報をさらに含むV2Iメッセージを送信することによって、各車線別正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供できる。これにより、不正確な安定警報の提供に伴うユーザの不便さを解消できる。このとき、V2X通信装置または周辺V2X通信装置でのV2Iメッセージの送受信処理は、図10及び11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法に従う。
図20は、本発明の他の実施形態にかかるV2Iメッセージ内の共通コンテナを示す。特に、図20は、V2Iサービス(またはアプリケーション)のためのV2Iメッセージ内の共通コンテナの第2の実施形態を示す。図20の実施形態において、共通コンテナは、ASN.1方式に基づいて表現されることができる。図20では、図13と重複した説明を省略する。
図20を参照すると、共通コンテナは、図13のような単一の基準位置(redPos)情報でない、シーケンス形態の基準位置(resPos)情報を含むことができる。本明細書において、図13の単一の基準位置情報は、第1基準位置情報と称され、図20のシーケンス形態の基準位置情報は、第2基準位置情報と称されうる。
実施形態として、第2基準位置情報は、SAE 2735標準に定義されたデータフレームである「DF_Position3D」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、第2基準位置情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の基準位置値を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、基準位置情報は、10個の車線各々に対する基準位置値を提供できる。
上述したように、各基準位置情報は、イベント位置またはイベント開始位置を表すことができる。したがって、これをシーケンス形態で構成する場合、基準位置情報は、シーケンスのサイズに応じて多数のイベント位置またはイベント開始位置を提供できる。例えば、シーケンス形態の基準位置情報は、車線別工事区間(または車線閉鎖区間)と関連した基準位置のような情報を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、基準位置情報は、10個の車線各々に対する工事区間の開始位置を表す基準位置のような情報を提供できる。
図21は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を提供する方法を示す。特に、図21は、V2X通信装置が図13の共通コンテナと図16のアプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージに基づいて、作業区間関連情報を周辺V2X通信装置に提供する方法を示す。図21では、図15、図17及び19で説明された内容と重複した説明は省略する。
図21の実施形態において、V2X通信装置は、共通コンテナのシーケンス形態の基準位置情報とアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報を利用して、作業場の統制区域に対する情報を提供できる。図21の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表すと仮定する。
図21の実施形態では、図示のように、1車線と2車線においてなされており、1車線では、200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から150メートル離れた地点から50メートルの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、1車線の基準位置情報(refPos[1])を1車線において実際作業区間が始まる第1基準位置として設定し、車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])を200に設定し、2車線の基準位置情報(refPos[2])を2車線において実際作業区間が始まる第2基準位置として設定し、車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[2])を50に設定することによって、作業区間(または車線閉鎖区間)を表示できる。
これにより、1車線の場合、第1基準位置(またはrefPos[1])から200メートルまでが工事区間として設定されることができ、2車線の場合、第2基準位置(またはrefPos[2])から50メートルまでが工事区間として設定されることができる。したがって、V2X通信装置は、図15の実施形態に比べて、より正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供でき、周辺V2X通信装置は、これに基づいてユーザに正確な安全警報などを提供できる。
すなわち、V2X通信装置は、シーケンス形態の基準位置情報をさらに含むV2Iメッセージを送信することによって、各車線別正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供できる。これにより、不正確な安定警報の提供に伴うユーザの不便さを解消できる。このとき、V2X通信装置または周辺V2X通信装置でのV2Iメッセージの送受信処理は、図10及び11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法に従う。
上述した図15ないし21では、車線閉鎖区間情報が車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表す場合を中心に各実施形態について説明した。しかしながら、これは、一つの例示に過ぎず、本発明の権利範囲がこれに限定されない。例えば、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の開始地点までの距離を表すことができる。この場合、V2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報及び長さ情報が作業区間関連情報を提供するために使用されうる。これに対する実施形態は、図22ないし図26を参照して、以下に説明する。
図22は、本発明のさらに他の実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を提供する方法を示す。特に、図22は、V2X通信装置が図13の共通コンテナと図14のアプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージに基づいて、作業区間関連情報を周辺V2X通信装置に提供する方法を示す。図22では、図15、17、19及び21で説明された内容と重複した説明は省略する。
図22の実施形態において、V2X通信装置は、共通コンテナの単一の基準位置情報とアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報及び単一の長さ情報を利用して、作業場の統制区域に対する情報を提供できる。図15の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の開始地点までの距離を表すと仮定する。
図22(a)の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、基準位置から200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から150メートル離れた地点から50メートルの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、長さ情報の値を200に設定し、1車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])の値を0に設定し、2車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[2])の値を150に設定することによって、該当車線の作業区間(または車線閉鎖区間)を表示できる。このとき、長さ情報及び車線閉鎖区間情報は、メートル(m)単位で設定された値でありうる。
V2X通信装置は、このように設定された車線閉鎖区間情報及び長さ情報を含むV2Iメッセージを送信することによって、作業場の作業区間に対する情報を周辺V2X通信装置に提供できる。この場合、V2X通信装置は、図10及び図11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法を介して、V2Iメッセージを周辺V2X通信装置に送信できる。これにより、周辺V2X通信装置は、作業場の車線閉鎖区間に対する情報を獲得して、これに基づいてユーザに安全警報などを提供できる。この場合、周辺V2X通信装置は、図10及び図11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法を介して、V2Iメッセージを獲得できる。
しかしながら、図22(a)の実施形態にように、V2Iメッセージに含まれた車線閉鎖区間情報及び単一の長さ情報を利用して作業場の統制区域を設定する場合、二情報の組み合わせにより提供されることができる情報の限界によって、実際作業区間を正確に設定できない場合が生じる。この場合、実際運行可能区間であるにもかかわらず、該当区間が車線閉鎖区間として設定されてユーザに不便さを引き起こすことができる。これについては、図22(b)を参照して以下に説明する。
図22(b)の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、基準位置から200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から50メートルの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、長さ情報を200に設定し、1車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])を0に設定できる。しかし、2車線の場合、車線閉鎖区間情報が基準位置から閉じられた車線の開始地点までのオフセット距離を表すから、V2X通信装置は、2車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[2])を0に設定しなければならない。これにより、V2X通信装置は、作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供でき、周辺V2X通信装置は、これに基づいてユーザに安全警報などを提供できる。
このように、図22(b)の実施形態の場合、単一の長さ情報と車線閉鎖区間情報の組み合わせで表現できる情報の限界によって、V2X通信装置は、2車線において実際運行可能区間である基準位置から50メートル離れた地点から200メートルまでの区間を車線閉鎖区間として周辺V2X通信装置に知らせるようになる。これは、周辺V2X通信装置で安全警報の提供を受けるユーザに不便さを引き起こす。したがって、このような問題を解決するための追加的なまたは代替的な方式のV2Iメッセージを利用した作業場の統制区域設定方法が必要である。
図23は、本発明のさらに他の実施形態にかかるV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナを示す。特に、図23は、本発明の一実施形態にかかる作業場安全関連サービス(またはアプリケーション)のためのV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナの第4の実施形態を示す。図23の実施形態において、アプリケーションコンテナは、ASN.1方式に基づいて表現されることができる。図23の実施形態では、図14、図16及び図18の実施形態と重複した説明は省略する。
図23を参照すると、作業場コンテナは、車線状態(laneStatus)情報、車線閉鎖区間(laneClosOffsets)情報、車線閉鎖終了区間(laneClosEndOffsets)情報、地理(geometry)情報、長さ(length)情報及び/または作業者存在(wokersPresent)情報を含むことができる。すなわち、作業場コンテナは、車線閉鎖終了区間情報をさらに含むことができる。ここで、車線状態情報、地理情報、長さ情報及び作業者情報は、図14において上述したとおりであるので、詳細な説明を省略する。一方、図23の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の開始地点までの距離を表すと仮定する。
図23の実施形態において、車線閉鎖終了区間情報は、閉じられた基準位置から閉じられた車線が終了する位置(または地点)までの距離を表す。例えば、車線閉鎖終了区間情報は、基準位置から閉じられた車線の終了地点までのオフセット距離を提供できる。実施形態として、車線閉鎖終了区間情報は、SAE J2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_ObstacleDistance」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、車線閉鎖終了区間情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の閉じられた車線の終了距離を提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、車線閉鎖終了区間情報は、10個の車線各々に対して基準位置から閉じられた車線の終了地点までの距離を提供できる。
図24は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージに基づいて作業区間関連情報を提供する方法を示す。特に、図24は、V2X通信装置が図13の共通コンテナと図23のアプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージに基づいて、作業区間関連情報を周辺V2X通信装置に提供する方法を示す。図24では、図15、図17、図19等で説明された内容と重複した説明は省略する。
図24の実施形態において、V2X通信装置は、共通コンテナの単一の基準位置情報とアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報及び車線閉鎖種類区間情報を利用して、作業場の統制区域に対する情報を提供できる。図17の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の開始地点までの距離を表し、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の終了地点までの距離を表すことができる。
図24の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、基準位置から200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置から10メートル離れた地点から40メートルの長さの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、長さ情報を200に設定し、1車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])を0に車線閉鎖終了区間情報(laneClosEndset[1])を200に設定し、2車線の車線閉鎖区間情報(laneClosffset[2])を10に車線閉鎖終了区間情報(laneClosEndOffset[2])を50に設定することによって、作業区間(または車線閉鎖区間)を表示できる。このとき、長さ情報、車線閉鎖区間情報及び車線閉鎖終了区間情報は、メートル(m)単位で設定された値でありうる。
これにより、1車線の場合、基準位置から200メートルまでが車線閉鎖区間として設定されることができ、2車線の場合、基準位置から10メートルまでは車線開放区間として設定され、10メートルから50メートルまでが車線閉鎖区間として設定され、50メートルから200メートルまでは車線開放区間として設定されることができる。したがって、V2X通信装置は、図15の実施形態に比べて、より正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供でき、周辺V2X通信装置は、これに基づいてユーザに正確な安全警報などを提供できる。
すなわち、V2X通信装置は、車線閉鎖終了区間情報をさらに含むV2Iメッセージを送信することによって、各車線別正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供できる。これにより、不正確な安定警報の提供に伴うユーザの不便さを解消できる。このとき、V2X通信装置または周辺V2X通信装置でのV2Iメッセージの送受信処理は、図10及び11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法に従う。
図25は、本発明のさらに他の実施形態にかかるV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナを示す。特に、図25は、本発明の一実施形態にかかる作業場安全関連サービス(またはアプリケーション)のためのV2Iメッセージ内のアプリケーションコンテナの第4の実施形態を示す。図25の実施形態において、アプリケーションコンテナ(または作業場コンテナ)は、ASN.1方式に基づいて表現されることができる。図25の実施形態では、図14、16及び18の実施形態と重複した説明は省略する。
図25を参照すると、アプリケーションコンテナは、車線状態(laneStatus)情報、基準位置オフセット(laneClosOffsets)情報、車線閉鎖区間(laneClosOffsets)情報、地理(geometry)情報、シーケンス形態の長さ(length)情報及び/または作業者存在(wokersPresent)情報を含むことができる。すなわち、アプリケーションコンテナは、基準位置オフセット情報をさらに含むことができる。ここで、車線状態情報、地理情報、長さ情報及び作業者情報は、図14において上述したとおりであるので、詳細な説明を省略する。一方、図25の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の開始地点までの距離を表すと仮定する。
図25を参照すると、アプリケーションコンテナは、図14のような単一の長さ情報でない、シーケンス形態の長さ情報を含むことができる。本明細書において、図13の単一の長さ情報は、第1長さ情報と称され、図25のシーケンス形態の長さ情報は、第2長さ情報と称されうる。
実施形態として、第2長さ情報は、SAE 2735標準に定義されたデータエレメントである「DE_Length」のシーケンスに該当するか、またはこれを参照して新しく定義されたものでありうる。この場合、第2長さ情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の作業区間の長さを提供できる。例えば、シーケンスのサイズが10である場合、基準位置情報は、10個の車線各々に対する作業区間の長さを提供できる。
上述したように、各長さ情報は、作業場(または作業区間)の長さを表すことができる。したがって、これをシーケンス形態で構成する場合、長さ情報は、シーケンスのサイズに応じて多数の作業区間の長さを提供できる。例えば、シーケンス形態の長さ情報は、車線別基準位置からの作業区間の長さに対する情報を提供できる。
図26は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージに基づいて、作業区間関連情報を提供する方法を示す。特に、図26は、V2X通信装置が図13の共通コンテナと図25のアプリケーションコンテナを含むV2Iメッセージに基づいて、作業区間関連情報を周辺V2X通信装置に提供する方法を示す。図26では、図15、17及び19等で説明された内容と重複した説明は省略する。
図26の実施形態において、V2X通信装置は、共通コンテナの単一の基準位置情報とアプリケーションコンテナの車線閉鎖区間情報及びシーケンス形態の長さ情報を利用して、作業場の統制区域に対する情報を提供できる。図17の実施形態において、車線閉鎖区間情報は、車線別基準位置から閉じられた車線(または車線閉鎖)の開始地点までの距離を表すと仮定する。
図26の実施形態では、図示のように、1車線と2車線で工事がなされており、1車線では、基準位置から200メートルの工事がなされ、2車線では、基準位置で10メートル離れた地点から40メートルの長さの工事がなされると仮定する。
この場合、V2X通信装置は、1車線の長さ情報(length[1])を200に設定し、1車線の車線閉鎖区間情報(laneClosOffset[1])を0に設定し、2車線の長さ情報(length[1])を50に設定し、2車線の車線閉鎖区間情報(laneClosffset[2])を10に設定することによって、作業区間(または車線閉鎖区間)を表示できる。このとき、長さ情報、車線閉鎖区間情報は、メートル(m)単位で設定された値でありうる。
これにより、1車線の場合、基準位置から200メートルまでが車線閉鎖区間として設定されることができ、2車線の場合、基準位置から10メートルまでは車線開放区間として設定され、10メートルから50メートルまでが車線閉鎖区間として設定され、50メートルから200メートルまでは車線開放区間として設定されることができる。したがって、V2X通信装置は、図15の実施形態に比べて、より正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供でき、周辺V2X通信装置は、これに基づいてユーザに正確な安全警報などを提供できる。
すなわち、V2X通信装置は、シーケンス形態の情報をさらに含むV2Iメッセージを送信することによって、各車線別正確な作業場の統制区域に対する情報を周辺V2X通信装置に提供できる。これにより、不正確な安定警報の提供に伴うユーザの不便さを解消できる。このとき、V2X通信装置または周辺V2X通信装置でのV2Iメッセージの送受信処理は、図10及び11を参照して説明したV2Xメッセージ処理方法に従う。
図27は、本発明の一実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージを利用して安全警報を提供する画面を示す。
図27の実施形態において、V2Iメッセージは、図15、17、19、21、24または26の実施形態で設定されたV2Iメッセージでありうる。また、図27の実施形態において、V2Iメッセージは、上述した実施形態のV2Iメッセージを組み合わせて生成されたV2Iメッセージでありうる。例えば、V2Iメッセージの共通コンテナは、単一の基準位置情報及びシーケンス形態の基準位置情報ともを含むことができる。また、V2Iメッセージのアプリケーションコンテナは、車線閉鎖区間情報、車線閉鎖開始区間情報、車線閉鎖終了区間情報または基準位置オフセット情報のうち、二つ以上を含むことができる。実施形態によっては、このような共通コンテナとアプリケーションコンテナのすべての組み合わせが可能である。
上述した実施形態のV2Iメッセージを受信したV2X通信装置は、これを利用して安全警報をユーザに提供できる。図27に示すように、V2X通信装置は、ナビゲーション画面などを介して安全警報及び作業区間に対する情報(または作業場交通統制情報)を視覚的に提供できる。また、V2X通信装置は、多様な出力インターフェス(例えば、HUD、スピーカー等)を使用して、安全警報及び作業場交通統制情報を視覚的、聴覚的に提供することもできる。
図28は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置のブロック図を示す。
図23において、V2X通信装置28000は、メモリ28010、プロセッサ28020及びRFユニット28030を含むことができる。また、V2X通信装置28000は、入力インターフェス28040及び出力インターフェス28050をさらに含むことができる。実施形態として、入力インターフェス28040及び出力インターフェス28050は、選択的な構成でありうる。上述したように、V2X通信装置は、OBU(On Board Unit)またはRSU(Road Side Unit)になるか、OBUまたはRSUに含まれることができる。
RFユニット28030は、プロセッサ28020に接続されて無線信号を送信/受信することができる。RFユニット28030は、プロセッサ28020から受信されたデータを送受信帯域にアップコンバートして信号を送信できる。RFユニット28030は、図7のようなサブブロックを含むことができる。
プロセッサ28020は、RFユニット22030に接続されてITSシステム(または装置)またはWAVEシステム(または装置)に応じる各層を具現できる。換言すれば、V2X通信装置28000は、プロセッサ28020を介して上述した層、例えば、アプリケーション層、ファシリティー層、ネットワーク/トランスポート層、アクセス層の機能の全てまたは一部を具現できる。すなわち、V2X通信装置28000は、プロセッサ28020を介して各層のプロセシングを行うことができる。
実施形態として、プロセッサ28020は、上述した層の機能を行うための単一のプロセシングユニットを含むことができる。ただし、実施形態によっては、プロセッサ28020が上述した層の機能を行うための複数のプロセシングユニットを含むことができる。例えば、プロセッサ28020は、アプリケーション層の機能を行うための第1プロセシングユニット、ファシリティー層、ネットワーク/トランスポート層及びLLC層の機能を行うための第2プロセシングユニット及び/またはMAC層とフィジカル層の機能を行うための第3プロセシングユニットを含むことができる。実施形態として、第1プロセシングユニットは、特定アプリケーションサービスを提供するためのアプリケーションECU(electronic control unit)でありうる。また、第2プロセシングユニットは、特定アプリケーションサービスのためのV2Xメッセージの生成、エンコーディング及びデコードのためのDSRC装置プロセッサでありうる。また、第3プロセシングユニットは、V2Xメッセージを含む無線データの送信のためのDSRC(Dedicated short−range communications)radioユニットでありうる。
プロセッサ28020は、上述した図面及び説明による本発明の多様な実施形態にかかる動作を行うように構成されることができる。また、上述した本発明の多様な実施形態にかかるV2X通信装置28000の動作を具現するモジュール、データ、プログラムまたはソフトウェアのうち、少なくとも一つがメモリ28010に格納され、プロセッサ28020によって実行されることができる。
メモリ28010は、プロセッサ28020に接続されて、プロセッサ28020を駆動するための多様な情報を格納する。メモリ28010は、プロセッサ28020の内部に含まれるか、またはプロセッサ28020の外部に設置されて、プロセッサ28020と公知の手段により接続されることができる。
入力インターフェス28040は、ユーザ情報を入力できる。実施形態として、入力インターフェスは、例えば、ユーザのタッチ入力を受信するタッチパッド、ユーザの音声入力を受信するマイクなどでありうる。出力インターフェス28050は、情報を出力できる。実施形態として、出力インターフェスは、例えば、視覚情報を出力するディスプレイ、聴覚情報を出力するスピーカーなどでありうる。V2X通信装置は、出力インターフェスを介して図27の実施形態にかかる安全警報などを提供できる。
図28のV2X通信装置28000の具体的な構成は、前述した本発明の多様な実施形態が独立的に適用されるか、または二つ以上の実施形態が共に適用されるように具現されることができる。図28に示したV2X通信装置28000のV2IメッセージのようなV2Xメッセージの処理方法は、後述する図29と関連した説明だけでなく、上述した明細書の説明が全部適用されることができる。
図29は、本発明の実施形態にかかるV2X通信装置がV2Iメッセージを送信する方法を示したフローチャートである。図29の実施形態において、V2X通信装置は、インフラストラクチャーのRSU(Road Side Unit)に該当するか、またはRSUに含まれることもできる。
V2X通信装置(またはV2X通信装置)は、V2Iメッセージを生成できる(S29010)。上述したように、V2Iメッセージの生成は、V2X通信装置のプロセッサにより行われることができる。
V2Iメッセージは、車両とインフラ間のサービスであるV2Iサービスを提供するためのメッセージまたはV2Iサービスを提供するV2Iアプリケーションのためのメッセージでありうる。実施形態として、V2Iメッセージは、V2Iサービス(またはV2Iアプリケーション)のために共通的に使用される情報を含む第1コンテナ(または共通コンテナ)及び特定V2Iサービス(または特定V2Iアプリケーション)のために使用される情報を含む第2コンテナ(またはアプリケーションコンテナ)を含むことができる。
実施形態として、第1コンテナは、図13及び/または図20の実施形態の共通コンテナに含まれた情報の全てまたは一部を含むことができ、また、各実施形態の共通コンテナに含まれた情報の特定組み合わせを含むことができる。
例えば、第1コンテナは、V2Iメッセージの識別子を表すメッセージID情報、イベントの識別子を表すイベントID情報及びイベントと関連した第1基準位置を表す基準位置情報を含むことができる。実施形態として、基準位置情報は、イベントと関連した前記第1基準位置のシーケンスでありうる。
実施形態として、特定アプリケーションが作業場安全関連アプリケーションである場合、第2コンテナは、図14、図16、図18、図23及び/または図25の実施形態のアプリケーションコンテナに含まれた情報の全てまたは一部を含むことができ、また各実施形態のアプリケーションコンテナに含まれた情報の特定組み合わせを含むことができる。
例えば、2コンテナは、第2基準位置から閉じられた車線(closed lane)の終了地点までの距離を表す車線閉鎖区間情報、第1基準位置から閉じられた車線の開始地点までの距離を表す車線閉鎖開始区間情報及び/または第1基準位置から実際基準位置までのオフセット距離を表す基準位置オフセット情報を含むことができる。実施形態として、第2基準位置は、第1基準位置と同一であるか、または第1基準位置とオフセット距離の和でありうる。
V2X通信装置は、V2Iメッセージをネットワーク/トランスポート層プロセシングできる(S29020)。実施形態として、ネットワーク/トランスポート層プロセシングするステップは、WSMP(Wave short message protocol)に基づいてV2Iメッセージをプロセシングして、WSMメッセージ(またはパケット)を生成できる。上述したように、ネットワーク/トランスポート層プロセシングは、V2X通信装置のプロセッサにより行われることができる。これについては、図10及び28を参照して上述したとおりである。
V2X通信装置は、V2Iメッセージをフィジカル層プロセシングして信号フレームを生成できる(S29030)。本明細書において、信号フレームは、V2Iメッセージフレーム、メッセージフレーム及びフレームなどと称されうる。上述したように、フィジカル層プロセシングは、V2X通信装置のプロセッサにより行われることができる。これについては、図7、10、11及び28を参照して上述したとおりである。
図29の実施形態において、V2X通信装置は、V2Iメッセージを生成し、V2Xメッセージを周辺V2X通信装置に送信する送信装置に該当できる。しかしながら、V2X通信装置は、送信装置に制限されるものではない。V2X通信装置は、V2Iメッセージを受信し、V2Iメッセージに基づいてV2Iサービスを提供する受信装置に該当することもできる。V2X通信装置が受信装置である場合、図29のフローチャートは、下記のように適用されることができる。
V2X通信装置は、少なくとも一つの信号フレームを含む通信信号を受信し、信号フレームをフィジカル層パーシングできる。実施形態として、信号フレームは、V2Iメッセージを含むことができる。これについては、図7、10、11及び28を参照して上述したとおりである。そして、V2X通信装置は、V2Iメッセージを含むWSMパケットまたはIPパケットなどをネットワーク/トランスポート層パーシングできる。これについては、図10及び28を参照して上述したとおりである。これにより、V2X通信装置は、V2Iメッセージを獲得できる。そして、V2I通信装置は、V2Iメッセージに基づいて特定V2Iサービスを提供できる。これについては、図27を参照して上述したとおりである。
以上で説明された実施形態は本発明の構成要素と特徴が所定の形態に結合されたものである。各構成要素または特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮されなければならない。各構成要素または特徴は他の構成要素や特徴と結合されない形態に実施できる。また、一部構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施形態を構成することも可能である。本発明の実施形態で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施形態の一部構成や特徴は他の実施形態に含まれることができ、または他の実施形態の対応する構成または特徴と取替えできる。特許請求の範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施形態を構成するか、または出願後の補正により新たな請求項に含めることができることは明らかである。
本発明にかかる実施形態は多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア、またはそれらの結合などにより具現できる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施形態は1つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロ・プロセッサなどにより具現できる。
ファームウエアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施形態は以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手続、関数などの形態に具現できる。ソフトウェアコードは、メモリに格納されてプロセッサにより駆動できる。前記メモリは、前記プロセッサの内部または外部に位置し、既に公知された多様な手段により前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
本発明は、本発明の必須的特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者に明らかである。したがって、前述した詳細な説明は全ての面において制約的に解析されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付の請求項の合理的解析により決定されなければならず、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
本発明の思想や範囲を逸脱せずに本発明で多様な変更及び変形が可能であることは当業者にとって理解できるはずである。したがって、本発明は、添付された請求項及びその同等範囲内で提供される本発明の変更及び変形を含むものと意図される。
本明細書において装置及び方法発明がすべて言及され、装置及び方法発明に対するすべての説明は、互いに補完して適用されることができる。
多様な実施形態が本発明を実施するための最善の形態で説明された。