JP2020502928A5 - - Google Patents

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ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法および装置ならびに通信システム
本願は2017年3月17日に中国特許庁に出願された、「ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法および装置ならびに通信システム」と題する中国特許出願第201710161100.6号の優先権を主張するものである。同出願はここに参照によってその全体において組み込まれる。
技術分野
本願は、通信技術の分野に、詳細にはユーザープレーン経路再確立を開始するための方法および装置ならびに通信システムに関する。
第五世代(5th Generation、5G)モバイル通信技術においては、移動性管理およびセッション管理が二つのエンティティー:コア・アクセスおよび移動性管理機能(Core Access and Mobility Management Function、AMF)およびセッション管理機能(Session Management Function、SMF)によって別個に実装される。AMFは、追跡エリア・リスト(Tracking Area List、TA List)を作成することを含め、端末装置のための移動性管理を受け持つ。SMFは、ユーザープレーン機能(User Plane Function、UPF)を選択すること、パケット・データ単位(Packet Data Unit、PDU)セッションを確立することなどを含め、セッション管理を受け持つ。加えて、5Gでは、UPFは、それらのUPFが受け持つ異なる機能に基づいて、N3 UPFおよびPDUセッション・アンカーUPF(PDU Session Anchor、略PSA)に分類されることがある。N3 UPFはN3インターフェースを通じて無線アクセス・ネットワーク(Radio Access Network、RAN)に接続され、PSAはN6インターフェースを通じてデータ・ネットワークに接続される。各UPFは特定のサービス・レンジをもつ。具体的には、N3 UPFのサービス・レンジは、そのN3 UPFに接続されているRANのサービス・レンジの和である。端末装置がN3 UPFおよびPSAへのユーザープレーン経路を確立するとき、N3 UPFおよびPSAは一般に、その端末装置がN3 UPFのサービス・レンジおよびPSAの最適サービス・エリア内に位置するときに、その端末のために比較的良好なサービスを提供できる。
しかしながら、端末装置が携帯電話のようなモバイル端末装置であるときは、端末装置の位置は恒久的ではない。5Gでは、第四世代(4th Generation、4G)モバイル通信技術と比べ、UPFの展開位置は比較的柔軟であり、UPFのサービス・レンジは展開位置によって大きく変わり、移動性管理およびセッション管理は二つのエンティティーによって別個に実装される。よって、端末装置のデータ通信によりよくサービスするために、ユーザープレーン経路が再確立される必要がある。しかしながら、既存の5G標準では、ユーザープレーン経路再確立を開始するための機構は明瞭に定義されていない。これに鑑み、本願の実施形態は、ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法を提供する。
本願は、端末装置のセッションによりよくサービスし、それによりユーザー経験を改善するための、ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法および装置ならびに通信システムを提供する。
第一の側面によれば、本願のある実施形態は、ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法であって:
セッション管理機能エンティティーによって、端末装置の第一の位置情報に基づいて、前記端末装置の現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定し;移動性管理機能エンティティーによって送られた前記端末装置の第二の位置情報を受信した後、前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でないと判別する場合、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するまたはハンドオーバー手順を開始するよう命令する段階を含み、前記ハンドオーバー手順は現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーから目的ユーザープレーン機能エンティティーに切り換えるために使われ、前記目的ユーザープレーン機能エンティティーは、前記ハンドオーバー手順が完了した後に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、
前記第一の位置情報は、現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第一のユーザープレーン機能エンティティーから第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、前記セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される、
方法を提供する。
本願のこの実施形態における現在のセッションを確立するプロセスは、現在のセッションを初期に確立するプロセスと、セッションを現在のセッションに再確立するプロセスとを含むことを注意しておくべきである。
セッション・サービス・エリアの導入のため、端末装置が二つの隣接するユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアの端において行ったり来たりするとき、二つのユーザープレーン機能エンティティーの間での頻繁なハンドオーバーによって引き起こされるピンポン効果が回避され、ユーザー経験が改善される。
第一の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション・サービス・エリアは現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアを含む。
第一の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション・サービス・エリアが現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアの一部を含むときには、前記セッション管理機能エンティティーが移動性管理機能エンティティーによって送られた前記端末装置の第二の位置情報を受信した後、前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でないことを判別し、かつ、前記第二の位置情報が現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリア内にないことを判別するときに、セッション管理機能エンティティーは、前記端末装置に、現在のセッションのための前記再確立手順を開始するまたは前記ハンドオーバー手順を開始するよう命令する。
第一の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティーは、前記端末装置の前記第一の位置情報を中心として使って、前記セッション・サービス・エリアの中心位置を決定し、前記セッション・サービス・エリアのサイズを決定する。
第一の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティーは、次の仕方でセッション・サービス・エリアのサイズを決定する:
セッション管理機能エンティティーによって、現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアに基づきおよび/または前記端末装置の移動性パターンに基づき、セッション・サービス・エリアのサイズを決定する。ここで、移動性パターンは、前記端末装置の移動レンジ、前記端末装置の移動スピードおよび前記端末装置の移動軌跡のうちの少なくとも一つを含む。
第一の側面に基づき、ある可能な実装では、前記セッション・サービス・エリアを決定した後、セッション管理機能エンティティーは、前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定し、該位置報告粒度を移動性管理機能エンティティーに送る。位置報告粒度は、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われる。
位置報告粒度を使うことは、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するための信号伝達の量を減らす。よって、移動性管理機能エンティティーは、移動性管理機能が端末の位置情報を受信するたびに全セッション管理機能エンティティーに端末装置の位置情報を報告する必要はない。
第一の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティーは、少なくとも一つの位置報告要件であって、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われる、位置報告要件を取得し;前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定する。ここで、前記位置報告粒度は、前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである。
第二の側面によれば、本願のある実施形態は、第一の側面または第一の側面の前記実装のいずれかを実装できる一つまたは複数のモジュールを含む、ユーザープレーン経路再確立を開始するための装置を提供する。各モジュールは一つまたは複数の段階を実行しうる。
第三の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、セッション管理機能デバイスを提供する。セッション管理機能デバイスは、プロセッサ、メモリおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、情報を受信および送信するよう構成される。メモリは、ソフトウェア・プログラム、受信または送信されるデータ情報などを記憶するよう構成される。プロセッサは:前記ソフトウェア・プログラムおよび前記メモリに記憶されている前記データを読み、第一の側面または第一の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実装するよう構成される。
第四の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。記憶媒体は、不揮発性であってもよく、具体的には、内容が電力停止後に失われない。記憶媒体はソフトウェア・プログラムを記憶する。ソフトウェア・プログラムは一つまたは複数のプロセッサによって読まれ、実行されて、第一の側面または第一の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実装する。
第五の側面によれば、本願のある実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。前記コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータ上で実行されるとき、該コンピュータが第一の側面または第一の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実行する。
第六の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、セッション管理機能エンティティーおよび移動性管理機能エンティティーを含む通信システムを提供する。セッション管理機能エンティティーは、端末装置の第一の位置情報に基づいて、前記端末装置の現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定し;移動性管理機能エンティティーによって送られた前記端末装置の第二の位置情報を受信した後、前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でないと判別する場合、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するまたはハンドオーバー手順を開始するよう命令するよう構成される。前記ハンドオーバー手順は現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーから目的ユーザープレーン機能エンティティーに切り換えるために使われ、前記目的ユーザープレーン機能エンティティーは、前記ハンドオーバー手順が完了した後に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成される。前記第一の位置情報は、現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第一のユーザープレーン機能エンティティーから第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、前記セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報である。前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される。移動性管理機能エンティティーは、前記端末装置の前記第二の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送るよう構成される。
第六の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティーはさらに:前記セッション・サービス・エリアを決定した後、前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定し、該位置報告粒度を移動性管理機能エンティティーに送るよう構成される。位置報告粒度は、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われる。移動性管理機能エンティティーはさらに、前記端末装置の前記第二の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送る前に、前記位置報告粒度を受信し、前記端末装置の前記第二の位置情報が前記位置報告粒度内でないことを判別するよう構成される。
第六の側面において提供される通信システムにおけるセッション管理機能エンティティーは、本願の諸実施形態における第一の側面または第一の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実行してもよいことを注意しておくべきである。
第七の側面によれば、本願のある実施形態は、ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法であって:
セッション管理機能エンティティーによって、移動性管理機能エンティティーによって送られた端末装置の第一の位置情報を受信し;前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内でないと判別する場合、前記第一の位置情報に基づいて第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択し;現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立手順を開始することを含み、前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーは、再確立されたユーザープレーン経路を通じて前記端末装置のセッションにサービスし、
前記第一のサービス・エリアは、第一のユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアであり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記端末装置の現在のセッションにサービスするよう構成される、
方法を提供する。
第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアは通例、前記第一の位置情報を含むことを理解しておくべきである。
第一のサービス・エリアから出た後、前記端末装置は、第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーへのユーザープレーン経路を再確立することができる。よって、本願におけるユーザープレーン経路再確立を開始するためのそのような機構では、ネットワークは端末装置に、よりよくサービスすることができ、ユーザー経験が改善される。
第七の側面に基づき、ある可能な実装では、移動性管理機能エンティティーによって送られた端末装置の第一の位置情報を受信する前に、セッション管理機能エンティティーは、前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定し、該位置報告粒度を移動性管理エンティティーに送る。位置報告粒度は、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われる。
位置報告粒度を使うことは、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するための信号伝達の量を減らす。よって、移動性管理機能エンティティーは、移動性管理機能が端末の位置情報を受信するたびに全セッション管理機能エンティティーに端末装置の位置情報を報告する必要はない。
第七の側面に基づき、ある可能な実装では、前記端末装置の第二の位置情報に基づいて、現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定した後、セッション管理機能エンティティーは、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する。ここで、位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアの交わりエリアより大きくない。前記第二の位置情報は、前記端末装置の現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第二のユーザープレーン機能エンティティーから第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、前記セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される。
第七の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティーは、少なくとも一つの位置報告要件であって、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われる、位置報告要件を取得し;次いで、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定する。ここで、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである。
第七の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティーが現在のセッションについてユーザープレーン経路再確立を開始した後、セッション管理機能エンティティーは、第一のユーザープレーン機能エンティティーがバッファリングされたデータをもつことを判別する場合、転送トンネルを確立する。ここで、転送トンネルは、第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーと第一のユーザープレーン機能エンティティーとの間のトンネルであり、第一のユーザープレーン機能エンティティーは該転送トンネルを通じて、バッファリングされたデータを第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーに送る。
第七の側面に基づき、ある可能な実装では、転送トンネルを確立した後、セッション管理機能エンティティーは、第一のユーザープレーン機能エンティティーによって送られ、前記バッファリングされたデータの送信の完了を示すフラグを受信した後、前記転送トンネルを削除する;あるいはセッション管理機能エンティティーは、前記転送トンネルを確立した後に転送タイマーを開始し、該転送タイマーの事前設定された期間が満了した後、前記転送トンネルを削除する。
の側面によれば、本願のある実施形態は、第の側面または第の側面の前記実装のいずれかを実装できる一つまたは複数のモジュールを含む、ユーザープレーン経路再確立を開始するための装置を提供する。各モジュールは一つまたは複数の段階を実行しうる。
第八の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、セッション管理機能デバイスを提供する。セッション管理機能デバイスは、プロセッサ、メモリおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、情報を受信および送信するよう構成される。メモリは、ソフトウェア・プログラム、受信または送信されるデータ情報などを記憶するよう構成される。プロセッサは:前記ソフトウェア・プログラムおよび前記メモリに記憶されている前記データを読み、第七の側面または第七の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実装するよう構成される。
第九の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。記憶媒体は、不揮発性であってもよく、具体的には、内容が電力停止後に失われない。記憶媒体はソフトウェア・プログラムを記憶する。ソフトウェア・プログラムは一つまたは複数のプロセッサによって読まれ、実行されて、第七の側面または第七の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実装する。
第十の側面によれば、本願のある実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。前記コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータ上で実行されるとき、該コンピュータが第七の側面または第の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実行する。
第十一の側面によれば、セッション管理機能エンティティーおよび移動性管理機能エンティティーを含む通信システムが提供される。ここで、移動性管理機能エンティティーは、端末装置の第一の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送信するよう構成され;
セッション管理機能エンティティーは:移動性管理機能エンティティーによって送られた端末装置の第一の位置情報を受信した後、前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内でないと判別する場合、前記第一の位置情報に基づいて第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択し、現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立手順を開始するよう構成され、
前記第一のサービス・エリアは、第一のユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアであり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記端末装置の現在のセッションにサービスするよう構成され、第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーは、再確立されたユーザープレーン経路を通じて前記端末装置のセッションにサービスする。
第十一の側面に基づき、ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティーはさらに:前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定し、該位置報告粒度を移動性管理エンティティーに送るよう構成される。位置報告粒度は、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われる;移動性管理機能エンティティーはさらに:前記端末装置の前記第一の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送る前に、前記位置報告粒度を受信し、前記端末装置の前記第一の位置情報が前記位置報告粒度内でないことを判別するよう構成される。
第十一の側面において提供される通信システムにおけるセッション管理機能エンティティーは、本願の前記実施形態における第七の側面または第七の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実行してもよいことを注意しておくべきである。
第十二の側面によれば、位置情報報告方法であって:
移動性管理機能エンティティーによって、端末装置の現在のセッションについての位置報告粒度を受信し;前記端末装置の前記位置情報が前記位置報告粒度内でないことを判別するときは、前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送信する;あるいは前記端末装置の前記位置情報が前記位置報告粒度内であることを判別するときは、前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送信しないことを決定することを含む、
方法が提供される。
位置報告粒度を使うことは、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するための信号伝達の量を減らす。よって、移動性管理機能エンティティーは、移動性管理機能が端末の位置情報を受信するたびに全セッション管理機能エンティティーに端末装置の位置情報を報告する必要はない。
第十三の側面によれば、本願のある実施形態は、第十二の側面または第十二の側面の前記実装のいずれかを実装できる一つまたは複数のモジュールを含む、位置情報報告装置を提供する。各モジュールは一つまたは複数の段階を実行しうる。
第十四の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、移動性管理機能デバイスを提供する。移動性管理機能デバイスは、プロセッサ、メモリおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、情報を受信および送信するよう構成される。メモリは、ソフトウェア・プログラム、受信または送信されるデータ情報などを記憶するよう構成される。プロセッサは:前記ソフトウェア・プログラムおよび前記メモリに記憶されている前記データを読み、第十二の側面または第十二の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実装するよう構成される。
第十五の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。記憶媒体は、不揮発性であってもよく、具体的には、内容が電力停止後に失われない。記憶媒体はソフトウェア・プログラムを記憶する。ソフトウェア・プログラムは一つまたは複数のプロセッサによって読まれ、実行されて、第十二の側面または第十二の側面の前記実装のいずれかにおいて提供される方法を実装する。
第六の側面によれば、本願のある実施形態はさらに、命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。前記コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータ上で実行されるとき、該コンピュータが上記の諸側面における方法を実行する。
図1は本願のある実施形態に基づく通信システムの概略図である。
図2aおよび図2bはそれぞれ、本願のある実施形態に基づく、ユーザープレーン経路再確立を開始する手順の概略図である。
図3aおよび図3bはそれぞれ、本願のある実施形態に基づく、セッション・サービス・エリアと、現在のセッションにサービスしているユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアとの間の関係の概略図である。
図4aおよび図4bはそれぞれ、本願のある実施形態に基づく、ユーザープレーン経路再確立を開始する方法の概略的なフローチャートである。
図5は、本願のある実施形態の有益な効果を示す概略図である。
図6は、本願のある実施形態に基づく、ユーザープレーン経路を再確立する方法の概略的なフローチャートである。
図7は、本願のある実施形態に基づく通信システムの具体的な概略図である。
図8は、本願のある実施形態に基づく、PDUセッションを初期に確立するまたはPDUセッションを再確立するプロセスの概略図である。
図9は、本願のある実施形態に基づく、Xnハンドオーバー手順におけるユーザープレーン経路切り換え方法の概略図である。
図10は、本願のある実施形態に基づく、登録手順におけるユーザープレーン経路切り換え手順の概略図である。
図11aおよび図11bは、本願のある実施形態に基づく、端末装置のサービス要求の際のユーザープレーン経路切り換え手順の概略図である。
図12は、本願のある実施形態に基づく、PDUセッション再確立手順の概略図である。
図13aは、本願のある実施形態に基づく、ユーザープレーン経路再確立を開始するための装置の概略的な構造図である。
図13bは、本願のある実施形態に基づく、セッション管理機能デバイスのハードウェア構造の概略図である。
図14aは、本願のある実施形態に基づく、ユーザープレーン経路再確立を開始するための装置の概略的な構造図である。
図14bは、本願のある実施形態に基づく、セッション管理機能デバイスのハードウェア構造の概略図である。
下記は、付属の図面を参照しつつ、本願を詳細にさらに記述する。
本願の諸実施形態におけるセッション管理機能エンティティー、移動性管理機能エンティティー、ユーザープレーン機能エンティティーなどは単に名称であり、こうした名称はデバイスに対する何の限定もなさないことを注意しておくべきである。将来の5Gネットワークおよび他の将来のネットワークにおいて、セッション管理機能エンティティー、移動性管理機能エンティティーおよびユーザープレーン機能エンティティーに対応するネットワーク要素またはエンティティーは他の名称をもつことがありうる。これは、本願の実施形態において特に限定されない。たとえば、セッション管理機能エンティティーはセッション管理機能(Session Management Function、SMF)であってもよく、移動性管理機能エンティティーはコア・アクセスおよび移動性管理機能(Core Access and Mobility Management Function、AMF)であってもよく、ユーザープレーン機能エンティティーはユーザープレーン機能(User Plane Function、UPF)であってもよい、などである。ここではまとめた記述がなされ、さらなる詳細は下記では記述されない。
加えて、本願の諸実施形態におけるセッション管理機能エンティティー、移動性管理機能エンティティー、ユーザープレーン機能エンティティーなどは、本願の諸実施形態における機能のほかに他の機能をも有していてもよい。これは、本願の諸実施形態において特に限定されない。たとえば、移動性管理機能エンティティーは、端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送る機能のほかに他の機能をも有していてもよい。これは、本願の諸実施形態において特に限定されない。
本願の諸実施形態におけるセッション管理機能エンティティー、移動性管理機能エンティティー、ユーザープレーン機能エンティティーなどは一つの物理的デバイスによって実装されてもよく、あるいは複数の物理的デバイスによって合同して実装されてもよいことを注意しておくべきである。これは、本願の諸実施形態において特に限定されない。換言すれば、本願の諸実施形態におけるセッション管理機能エンティティー、移動性管理機能エンティティー、ユーザープレーン機能エンティティーなどの各々は、ある物理的デバイスにおける論理的な機能モジュールであってもよく、あるいは複数の物理的デバイスを含む論理的な機能モジュールであってもよいということを理解しておくべきである。これは、本願の諸実施形態において特に限定されない。
本願の諸実施形態におけるユーザープレーン経路再確立を開始するための方法が、図1に示される通信システム100に適用されてもよい。通信システム100は、セッション管理機能エンティティー110および移動性管理機能エンティティー120を含む。本願の諸実施形態において、それについてユーザープレーン経路再確立が開始されるところのセッションは、パケット・データ単位(Packet Data Unit、PDU)セッションまたは公共データ・ネットワーク(Public Data Network、PDN)セッションまたは他のセッションでありうることを理解しておくべきである。これは本願において限定されない。
図1に示した通信システム100におけるセッション管理機能エンティティー110および移動性管理機能エンティティー120の情報処理および情報交換プロセスについては、本願の下記の諸実施形態において提供されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法を参照されたい。
下記は、PDUセッションを例として使って、本願の諸実施形態におけるユーザープレーン経路再確立を開始する方法を詳細に記述する。PDNセッションまたは他のセッションについては、ユーザープレーン経路再確立を開始する方法はPDUセッションについてのものと同様であり、本稿で詳細を述べることはしない。
図2aに示されるように、本願のある実施形態は、下記の諸段階を含む、ユーザープレーン経路再確立を開始する方法を提供する。
段階200a:セッション管理機能エンティティー110が、端末装置の第一の位置情報に基づいて、前記端末装置の現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定する。
前記第一の位置情報は、現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第一のユーザープレーン機能エンティティーから第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、セッション管理機能エンティティー110によって受信された前記端末装置の位置情報である。前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成される。前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される。
具体的には、本願のこの実施形態において現在のセッションを確立するプロセスは、現在のセッションを初期に確立するプロセスおよびセッションを現在のセッションに再確立するプロセスを含む。
たとえば、前記第一の位置情報は、現在のセッションを初期に確立するためのセッション管理機能エンティティーに送られる要求メッセージにおいて担持されてもよく、あるいは特に前記第一の位置情報を送るためのメッセージにおいて担持されてもよく、あるいはセッションを現在のセッションに再確立するプロセスにおける要求メッセージにおいて担持されてもよく、あるいは経路切り換え要求メッセージにおいて担持されてもよい。これは本願のこの実施形態において限定されない。
段階210a:移動性管理機能エンティティー120が前記端末装置の第二の位置情報をセッション管理機能エンティティー110に送り、セッション管理機能エンティティー110が移動性管理機能エンティティー120によって送られた前記端末装置の前記第二の位置情報を受信する。
段階220a:移動性管理機能エンティティー120によって送られた前記端末装置の第二の位置情報を受信した後、前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でないと判別する場合、セッション管理機能エンティティー110は、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するよう命令する。
ある可能な具体的実装では、セッション管理機能エンティティー110が前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内であると判別する場合には、この手順は終了し、セッション管理機能エンティティー110はもはや、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するよう命令しない。
具体的には、PDUセッションの場合、セッション・サービス・エリアはパケット・データ単位セッション・サービス・エリア(PDU Session Service Area、PSSA)と称されることもある。セッション・サービス・エリアは論理的な概念である。セッション管理機能エンティティー110は、セッション・サービス・エリアを次の仕方で決定してもよい:
セッション管理機能エンティティー110によって、前記端末装置の前記第一の位置情報を中心として使って、前記セッション・サービス・エリアの中心位置を決定し、次いで、前記セッション・サービス・エリアのサイズを決定する。
たとえば、セッション・サービス・エリアのサイズは事前に構成設定されたポリシーに従って決定されてもよい。たとえば、セッション・サービス・エリアに含まれるセルの数、セッション・サービス・エリアに含まれる追跡エリア(Tracking Area、TA)の数などが事前に構成設定される。
加えて、セッション管理機能エンティティー110は代替的に、セッション・サービス・エリアのサイズを次の仕方で決定してもよい:
セッション管理機能エンティティー110によって、現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアに基づきおよび/または前記端末装置の移動性パターンに基づき、セッション・サービス・エリアのサイズを決定する。ここで、移動性パターンは、前記端末装置の移動レンジ、前記端末装置の移動スピードおよび前記端末装置の移動軌跡のうちの少なくとも一つを含む。
PDUセッションが例として使われる。現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーは、現在のセッションにサービスするアンカーUPFであってもよい。たとえば、低頻度で動き、現在のセッションにサービスするアンカーUPFのサービス・エリアの境界に近くない端末装置については、セッション・サービス・エリアは現在のセッションにサービスするアンカーUPFのサービス・エリアとして定義されてもよい。低頻度で動き、現在のセッションにサービスするアンカーUPFのサービス・エリアの境界に近い端末装置については、より小さなセッション・サービス・エリアが定義されてもよい。それにより、ユーザープレーン経路切り換えが、端末装置の位置が比較的安定である後、早期に実行されることができる。端末装置の移動性パターンは具体的には、端末装置の申し込み情報または履歴移動軌跡に基づいて決定されてもよい。
加えて、セッション・サービス・エリアを定義するとき、セッション管理機能エンティティーは、端末装置のセッションによりよくサービスするために、他の因子も考慮に入れてもよい。
セッション・サービス・エリアを決定するための上記の仕方から、セッション管理機能エンティティーは、異なる状況ではセッション・サービス・エリアについての異なるサイズを決定することがわかる。セッション管理機能エンティティーによって決定されるセッション・サービス・エリアは、図3aに示されるような、現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアを含んでいてもよく、あるいは、図3bに示されるように、現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアの一部のみを含んでいてもよい。
セッション・サービス・エリアが現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアの一部のみを含むとき、段階220aにおいて、第二の位置情報がセッション・サービス・エリア内であるかどうかを判定する段階に加えて、第二の位置情報が現在のセッションにサービスしているユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリア内であるかどうかを判定する段階が追加される必要がある。具体的には、第二の位置情報がセッション・サービス・エリア内でも、現在のセッションにサービスしているユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリア内でもないと判定するときに、セッション管理機能エンティティー110は端末装置に、現在のセッションのための再確立機能を開始するよう命令する。他の場合には、この手順は終了する。
図2bは、本願のある実施形態において提供される、ユーザープレーン経路再確立を開始するためのもう一つの方法を示している。図2aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始するための方法に基づき、端末装置の位置報告粒度の概念が導入される。具体的には、ユーザープレーン経路再確立を開始する方法は、以下の諸段階を含む。
段階200a:セッション管理機能エンティティー110が、端末装置の第一の位置情報に基づいて、前記端末装置の現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定する。
前記第一の位置情報は、現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第一のユーザープレーン機能エンティティーから第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、セッション管理機能エンティティー110によって受信された前記端末装置の位置情報である。前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成される。前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される。
具体的には、本願のこの実施形態において現在のセッションを確立するプロセスは、現在のセッションを初期に確立するプロセスおよびセッションを現在のセッションに再確立するプロセスを含む。
段階200b:セッション管理機能エンティティー110が、前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する。位置報告粒度は、移動性管理機能エンティティー120が前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティー110に報告するためのレンジを示すために使われる。
段階200c:セッション管理機能エンティティー110が、位置報告粒度を移動性管理機能エンティティー120に送り、移動性管理機能エンティティー120が該位置報告粒度を受信する。
段階200d:移動性管理機能エンティティー120は、端末装置の第二の位置情報が位置報告粒度内でないことを判別する場合に、段階210aを実行する。
ある可能な具体的実装では、移動性管理機能エンティティー120が、端末装置の第二の位置情報が位置報告粒度内であることを判別する場合には、この手順は終了し、移動性管理機能エンティティー120はもはや端末装置の第二の位置情報をセッション管理機能エンティティー110に送らない。
段階210a:移動性管理機能エンティティー120が端末装置の第二の位置情報をセッション管理機能エンティティー110に送る。
段階220a:移動性管理機能エンティティー120によって送られた前記端末装置の第二の位置情報を受信した後、前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でないと判別する場合、セッション管理機能エンティティー110は、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するよう命令する。
ある可能な具体的実装では、セッション管理機能エンティティー110が前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内であると判別する場合には、この手順は終了し、セッション管理機能エンティティー110はもはや、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するよう命令しない。
図2bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法によれば、位置報告粒度を使うことが、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するための信号伝達の量を減らす。よって、移動性管理機能エンティティーは、移動性管理機能が端末の位置情報を受信するたびに全セッション管理機能エンティティーに端末装置の位置情報を報告する必要はない。
下記は、図2aおよび図2bにおけるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における種々の段階を具体的に記述する。図2aおよび図2bにおける同一の段階、たとえばセッション・サービス・エリアを決定する仕方および現在のセッションのための再確立手順を開始するための具体的実装の説明について、また段階200a、段階210aおよび段階220aの説明については、図2aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法の実装を参照されたい。ここで再び詳細を述べることはしない。
具体的には、段階200bにおいて、セッション管理機能エンティティー110は、以下の仕方で、セッション・サービス・エリアに基づいて端末装置の位置報告粒度を決定しうる。
位置報告粒度を決定するための第一の仕方では、セッション管理機能エンティティーは、少なくとも一つの位置報告要件であって、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われる、位置報告要件を取得し;次いで、セッション管理機能エンティティーは、前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定する。ここで、前記位置報告粒度は、前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである。
PDUセッションが例として使われる。PDUセッションのための位置報告粒度を定義するとき、セッション管理機能エンティティーはさらに、他の位置報告要件を考慮する必要があることがある。たとえば、課金要件も、移動性管理機能エンティティーが端末装置の位置情報を報告することを要求する。一般に、セッション管理機能エンティティーは、PDUセッションのための位置報告粒度として、これらの要件の最も細かい報告粒度を選択する。たとえば、課金要件が、PDUセッションが追跡エリアID(Tracking Area Identity、TAI)によって課金されることを要求するときは、課金要件のエリア情報は一つのTAIである。セッション・サービス・エリアがTAIの一つのグループである場合には、セッション管理機能エンティティーによって定義される位置報告粒度は、セッション・サービス・エリアのTAIの一つのグループではなく、一つのTAIである。
セッション管理機能エンティティーは、端末装置についての少なくとも一つの位置報告要件を、他のネットワーク要素デバイスのうちの少なくとも一つから得てもよく、あるいは、セッション管理機能エンティティーは、少なくとも一つの位置報告要件を、該セッション管理機能エンティティーの要件に基づいてローカルに生成してもよい。前記他のネットワーク要素デバイスは、セッション管理機能エンティティーが位置しているネットワーク要素デバイスとは異なるデバイスである。
位置報告粒度を決定するための第二の仕方では、位置報告要件が得られないことを判別する場合、セッション管理機能エンティティーは、位置報告粒度をセッション・サービス・エリアだけに基づいて決定する。
端末装置の位置がセッション・サービス・エリア内であることを保証するために、位置報告粒度は、通例、セッション・サービス・エリアのレンジより大きくない。位置報告粒度とセッション・サービス・エリアのサイズとの間の具体的な関係は、事前設定されたポリシーに従って決定されうる。
図4aに示されるように、本願のある実施形態は、ユーザープレーン経路再確立を開始するためのもう一つの方法を提供する。図2aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における段階220aは、図4aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法においては、段階400によって置き換えられ、図4aにおける他の段階は図2aにおける他の段階と同じである。よって、図4aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法の具体的実装については、図2aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法の具体的実装を参照されたい。ここで再び詳細を述べることはしない。
図4bに示されるように、本願のある実施形態は、ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法をさらに提供する。図2bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における段階220aは、図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法においては、段階400によって置き換えられ、図4bにおける他の段階は図2bにおける他の段階と同じである。よって、図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法の具体的実装については、図2bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法の具体的実装を参照されたい。ここで再び詳細を述べることはしない。
具体的には、段階400において、第二の位置情報がセッション・サービス・エリア内でないと判別する場合、セッション管理機能エンティティー110はハンドオーバー手順を開始する。ハンドオーバー手順は、現在のセッションにサービスしているユーザープレーン機能エンティティーから目的ユーザープレーン機能エンティティーに切り換えるために使われ、目的ユーザープレーン機能エンティティーは、ハンドオーバー手順が完了した後に端末装置のセッションにサービスするよう構成される。
図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における段階200aにおいて、第一の位置情報が第一のユーザープレーン機能エンティティーから第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて受信された前記端末装置の位置情報であるときは、段階400においてセッション管理機能エンティティー110によって開始されるハンドオーバー手順において現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーは第二のユーザープレーン機能エンティティーである。第一の位置情報が現在のセッションを確立するプロセスにおいて受信された端末装置の位置情報であるときは、段階400においてセッション管理機能エンティティー110によって開始されたハンドオーバー手順において現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーが、現在のセッションが確立された後に現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーである。
本願の諸実施形態における図2a、図2b、図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する手順では、PDUセッションの場合、ユーザープレーン機能エンティティーはPDUセッション・アンカーUPFであってもよいことをさらに注意しておくべきである。具体的には、本願の諸実施形態における図2a、図2b、図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する手順における第一のユーザープレーン機能エンティティー、第二のユーザープレーン機能エンティティー、目的ユーザープレーン機能エンティティー、現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーなどは、異なるPDUセッション・アンカーUPFである。
PDUセッションが例として使われる。ユーザープレーン機能エンティティーがPDUセッション・アンカーUPFであるとき、本願の諸実施形態におけるセッション・サービス・エリアの導入のため、端末装置が図5に示されるようにエリア1とエリア2の端において行ったり来たりするとき、二つのアンカーUPFの間での頻繁なハンドオーバーによって引き起こされるピンポン効果が回避される。エリア1は一つのアンカーUPFのサービス・エリアであり、エリア2は別のアンカーUPFのサービス・エリアである。
図6に示されるように、本願のある実施形態は、以下の段階を含む、ユーザープレーン経路を再確立するもう一つの方法をさらに提供する。
段階600:移動性管理機能エンティティー120が、端末装置の第一の位置情報をセッション管理機能エンティティーに送り、セッション管理機能エンティティー110が移動性管理機能エンティティー120によって送られた端末装置の第一の位置情報を受信する。
段階610:移動性管理機能エンティティー120によって送られた端末装置の第一の位置情報を受信した後、セッション管理機能エンティティー110は、前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内でないと判別する場合、段階620を実行する。ここで、前記第一のサービス・エリアは、第一のユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアであり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記端末装置の現在のセッションにサービスするよう構成される。
ある可能な実装では、セッション管理機能エンティティー110が前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内であると判別する場合、この手順は終了する。換言すれば、セッション管理機能エンティティー110はもはや段階620およびその後の段階を実行しない。
段階620:セッション管理機能エンティティー110が、前記第一の位置情報に基づいて第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択する。ここで、第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーは、再確立されたユーザープレーン経路を通じて前記端末装置のセッションにサービスする。
段階630:セッション管理機能エンティティー110が現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立手順を開始する。
段階640:セッション管理機能エンティティー110は、第一のユーザープレーン機能エンティティーがバッファリングされたデータをもつことを判別した後、転送トンネルを確立する。ここで、転送トンネルは、第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーと第一のユーザープレーン機能エンティティーとの間のトンネルであり、第一のユーザープレーン機能エンティティーは該転送トンネルを通じて、バッファリングされたデータを第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーに送る。
段階650:セッション管理機能エンティティー110は、前記バッファリングされたデータの送信の完了を示す、第一のユーザープレーン機能エンティティーによって送られたフラグを受信した後、前記転送トンネルを削除する;あるいはセッション管理機能エンティティー110は、前記転送トンネルを確立した後に転送タイマーを開始し、該転送タイマーの事前設定された期間が満了した後、前記転送トンネルを削除する。
図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における段階640および650は必須でないことを注意しておくべきである。具体的には、図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法において、段階600ないし段階630だけが実行されてもよく、あるいは段階600ないし段階640だけが実行されてもよく、あるいは段階600ないし段階650だけが実行されてもよい。どの段階を実行するかは、実際の要件に基づいて決定されうる。たとえば、第一のユーザープレーン機能エンティティーがバッファリングされたデータをもたないときは、段階600ないし段階630だけが実行されてもよい。
本願の諸実施形態における図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法において、第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択して現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立を開始するかどうかを決定するために、端末装置の位置情報が、端末装置の現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリア内であるかどうかが判定されていることを理解しておくべきである。よって、セッション管理機能エンティティーが複数の端末装置の現在のセッションにサービスするとき、およびそれらの端末装置のいくつかがその現在のセッションにサービスする対応するユーザープレーン機能エンティティーから出るときは、セッション管理機能エンティティーは、これらの端末装置の現在のセッションについてのユーザープレーン経路再確立手順を開始し、前記複数の端末装置の現在のセッションのうち他の端末装置の現在のセッションについてのユーザープレーン経路再確立手順を考える必要はない。
たとえば、本願の諸実施形態における図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法に基づき、移動性管理機能エンティティーが報告する必要のあるメッセージの量を減らすために、位置報告粒度がさらに加えられてもよい。
具体的には、段階600の前に、セッション管理機能エンティティー110は、前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定し、該位置報告粒度を移動性管理機能エンティティー120に送る。位置報告粒度は、前記端末装置の位置情報のレンジをセッション管理機能エンティティー110に報告するよう移動性管理機能エンティティー120に命令するために使われる。前記端末装置の前記第一の位置情報をセッション管理機能エンティティー110に送る前に、移動性管理機能エンティティー120は、前記端末装置の前記第一の位置情報が前記端末装置の位置報告粒度内であるかどうかを判定する。移動性管理機能エンティティー120が前記第一の位置情報が前記端末装置の位置報告粒度内であると判定する場合、この手順は終了する。移動性管理機能エンティティー120が前記端末装置の前記第一の位置情報が前記位置報告粒度内でないと判定する場合、移動性管理機能エンティティー120は段階600を実行する。
本願の諸実施形態における図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法において、位置報告粒度を決定するための三つの具体的実装が提供される。
位置報告粒度を決定するための第一の具体的実装では、セッション管理機能エンティティーは、第一のサービス・エリアのみに基づいて端末装置の位置報告粒度を決定してもよい。たとえば、位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアまたは前記第一のサービス・エリアの倍数、たとえば前記第一のサービス・エリアの0.5倍に設定される。具体的な倍数は、端末の移動性パターン、たとえば移動スピードおよび移動レンジに基づいて対応して設定されてもよく、あるいは事前構成設定されていてもよい。これは本願では限定されない。一般に、位置報告粒度は前記第一のサービス・エリアより大きくない。
位置報告粒度を決定するための第二の具体的実装では、セッション管理機能エンティティーは、前記端末装置の第二の位置情報に基づいて、現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定する。前記第二の位置情報は、前記端末装置の現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第二のユーザープレーン機能エンティティーから第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、前記セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される。次いで、セッション管理機能エンティティーは、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する。ここで、位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアの交わりエリアより大きくない。
PDUセッションの場合、第一のユーザープレーン機能エンティティーはN3 UPFであってもよく、第二のユーザープレーン機能エンティティーおよび第三のユーザープレーン機能エンティティーはアンカーUPFであってもよいことを注意しておくべきである。PDUセッションの場合、PDUセッションがSSCモード1であるときは、アンカーUPFは不変のままである。よって、位置報告粒度を決定するためのこの仕方はSSCモード2またはSSCモード3におけるPDUセッションに適用可能である。
位置報告粒度を決定するための第三の具体的実装では、セッション管理機能エンティティーは、少なくとも一つの位置報告要件を取得する。前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは、端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われる。次いで、セッション管理機能エンティティーは、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定する。ここで、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである。
具体的には、セッション管理機能エンティティーは、少なくとも一つの位置報告要件を、他のネットワーク要素デバイスから得てもよく、あるいは、少なくとも一つの位置報告要件を、該セッション管理機能エンティティーの要求に基づいて生成してもよい。たとえば、課金要件も、移動性管理機能エンティティーが端末装置の位置情報を報告することを要求する。一般に、セッション管理機能エンティティーは、PDUセッションのための位置報告粒度として、これらの要件のうち最も細かい報告粒度を選択する。
本願の諸実施形態における図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法において、位置報告粒度を決定するための第二の具体的実装および位置報告粒度を決定するための第三の具体的実装が、位置報告粒度を決定するために組み合わされてもよい。具体的には、位置報告粒度は、第一のサービス・エリア、セッション・サービス・エリアおよびエリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて決定される。この場合、位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアと、前記セッション・サービス・エリアと、前記エリア情報の少なくとも一つのピースとの交わりより大きくない。
本願の諸実施形態における図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法において、セッション・サービス・エリアを決定する仕方については、本願の諸実施形態における図2aに示したユーザープレーン経路再確立を開始する方法における、セッション・サービス・エリアを決定する仕方が参照されうる。ここで再び詳細を述べることはしない。
図7は、通信システムを示している。図7に示される通信システムは、図1に示される通信システムの具体的な実装形式である。
図7に示される通信システムは、AMF、SMF、UPF、ポリシー制御機能(Policy Control function、PCF)、UDM、認証サーバー機能(Authentication Server Function、AUSF)および無線アクセス・ネットワーク(Radio Access Network、RAN)を含む。RANはANまたはデータ・ネットワーク(Data Network、DN)とも称される。図7に示される通信システムにおけるN3 UPFおよびアンカーUPFは、異なる論理的な機能モジュールとして一つの物理的デバイスに統合されており、端末装置の現在のPDUセッションにサービスするよう構成されていることを注意しておくべきである。よって、図7における図解のためには一つのUPFが使われている。しかしながら、N3 UPFおよびアンカーUPFは代替的には、それぞれ異なる物理的デバイスに統合されてもよいことを注意しておくべきである。
既存の5G標準によれば、端末装置はN1を通じてAMFに接続され、AMFはN2を通じてRANに接続され、N3 UPFはN3を通じてRANに接続され、SMFはN4を通じてN3 UPFおよびアンカーUPFに接続され、アンカーUPFはN6を通じてDNに接続され、SMFはN7を通じてPCFに接続され、AMFはN8を通じてUDMに接続される。UPFの間のインターフェースはN9であり、具体的には、N3 UPFとアンカーUPFの間のインターフェース、N3 UPF間のインターフェースおよびアンカーUPF間のインターフェースはみなN9である。SMFはN10を通じてUDMに接続され、AMFはN11を通じてSMFに接続され、AUSFはN12を通じてAMFに接続され、AUSFはN13を通じてUDMに接続され、AMFはN14を通じてもう一つのAMFに接続され、前記AMFはN15を通じてPCFに接続される。
本願の諸実施形態における図2aおよび図2bまたは図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法におけるセッション管理機能エンティティーは、図7に示されるSMFと等価であり、本願の諸実施形態における図2aおよび図2bまたは図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における移動性管理機能エンティティーは、図7に示されるAMFと等価であり、本願の諸実施形態における図2aおよび図2bまたは図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法におけるユーザープレーン機能エンティティーは、図7に示されるUPFと等価であることを注意しておくべきである。具体的には、本願の諸実施形態における図2aまたは図2bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法におけるユーザープレーン機能エンティティーはPDUセッション・アンカーUPFと等価であってもよく、図4aまたは図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における第二のユーザープレーン機能エンティティーおよび第三のユーザープレーン機能エンティティーはPDUセッション・アンカーUPFと等価であり、図4aまたは図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法における第一のユーザープレーン機能エンティティーおよび第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーはN3 UPFと等価である。
下記は、図7に示される通信システムを例として使って、本願における、PDUセッションについてユーザープレーン経路再確立を開始するための技術的解決策を記述する。
図8に示されるように、PDUセッションを初期に確立するまたはPDUセッションを再確立するプロセスは次の諸段階を含む。
段階800:端末装置が、PDUセッションを確立するための確立プロセスを開始するために、PDUセッション確立要求をAMFに送る。ここで、PDUセッション確立要求は、非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)メッセージまたは別のメッセージにおいて担持され、PDUセッション確立要求は、端末装置のためにPDUセッションを確立するために(AMFまたはSMFである)ネットワークによって要求されるパラメータ情報を含む。PDUセッション確立要求を受信した後、AMFは、PDUセッション確立要求に含まれるパラメータ情報および端末装置の位置情報に基づいてSMFを選択する。
段階801:AMFはセッション確立要求メッセージを選択されたSMFに送る。セッション確立要求メッセージは、端末装置の位置情報とPDUセッションを確立するために要求されるパラメータ情報とを含む。
たとえば、端末装置の位置情報は、端末装置の現在のセルIDまたはTAIであり、端末装置の位置情報はRANから得られる。加えて、AMFはTAリストをも、選択されたSMFに送ってもよい。次いで、SMFは、セッション確立要求に含まれる、PDUセッションを確立するために要求されるパラメータ情報および端末装置の位置情報に基づいて、N3 UPFおよびPDUセッション・アンカーUPFを選択する。図7に示されるように、N3 UPFおよびアンカーUPFは一つの物理的デバイスに統合される。実際の応用では、N3 UPFおよびアンカーUPFが別個の物理的デバイスであるときは、N3 UPFとアンカーUPFとの間のトンネルを確立するプロセスがPDUセッション確立手順に追加される必要がある。具体的なプロセスについては、従来技術を参照されたい。本願のこの実施形態では詳細は述べない。
段階802:SMFが、UDMから端末装置のPDUセッション関係の申し込み情報を取得する。
段階803:SMFが、PCFから端末装置のPDUセッション関係のポリシー情報を取得する。
段階804:SMFが、取得された、端末装置のPDUセッション関係の申し込み情報およびポリシー情報に基づいてN4メッセージを生成し、該N4メッセージをPDUセッションのために要求されるユーザープレーン資源を生成するためにUPFに送り、該UPFのために、PDUセッションのために要求される情報、たとえば転送規則および報告規則を構成設定する。
段階805:SSCモード1でのPDUセッションについては、SMFは、選択されたN3 UPFのサービス・エリアに基づいて、PDUセッションのための位置報告粒度を決定する;SSCモード2またはSSCモード3でのPDUセッションについては、SMFは、セッション確立要求メッセージに含まれる端末装置の位置情報に基づいてPDUセッション・サービス・エリア(略PSSA)を決定し、次いで、N3 UPFのサービス・エリアおよび前記PSSAに基づいて、端末装置のPDUセッションのための位置報告粒度を決定する。SMFは、決定された位置報告粒度を記憶する。
PDUセッションについての位置報告粒度を定義するとき、SMFは、課金要件のような他の要件をも考慮する必要がありうることを注意しておくべきである。他の要件、たとえば課金要件も、AMFが端末装置の位置情報を報告することを要求する場合、SMFは、これらの要件のうち最も細かい報告粒度を、PDUセッションのための位置報告粒度として選択する。たとえば、課金要件がPDUセッションがTAIによって課金されることを要求する場合、課金ポリシーに基づいて定義される報告粒度は一つのTAIである。N3 UPFのサービス・エリアがTAIの一つのグループである場合、SMFによって定義される位置報告粒度は、UPFのサービス・エリアのTAIの一つのグループではなく、一つのTAIである。
SMFが位置報告粒度に影響する他の要件を受け取らないときは、SMFはN3 UPFのサービス・エリアのみに基づいて位置報告粒度を決定する。N3 UPFのサービス・エリアがTAリストの部分集合であるとすると、報告粒度はN3 UPFのサービス・エリアである。この場合、端末装置がN3 UPFのサービス・エリアから出るときに、AMFは端末装置の新たな位置情報をSMFに報告する。
位置報告粒度を決定するための具体的実装については、本願の諸実施形態における図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法において位置報告粒度を決定するための具体的実装が参照されうることを理解しておくべきである。ここで再び詳細を述べることはしない。
段階806:SMFは、位置報告粒度に基づいてセッション確立応答メッセージを生成し、該セッション確立応答メッセージをAMFに送る。ここで、セッション確立応答メッセージは位置報告粒度およびN2メッセージを含み、N2メッセージはSM N2メッセージおよびSM NASメッセージを含む。
段階807:セッション確立応答メッセージを受信後、AMFは位置報告粒度を取得して記憶し、PDUセッション確立応答を生成し、PDUセッション確立応答NASメッセージおよびSM N2メッセージをRANに送る。
具体的には、AMFはSMFから受信されたSM NASに基づいてPDUセッション確立応答を生成し、該PDUセッション確立応答およびSMFから受信されたSM N2情報の両方をANに送る。PDUセッション確立応答は、NASメッセージまたは他のメッセージにおいて担持されてもよい。
段階808;RANは、SM N2情報メッセージに基づいてRRCリンクを構成し、PDUセッション確立応答を端末装置に送る。
段階809:RANは、AMFにN2メッセージを送る。ここで、N2メッセージはSM N2メッセージを含み、SM N2情報はRANのN3下りリンク・トンネル情報を含む。
段階810:AMFがSM N2情報をSMFに転送する。
段階811:SMFがUPFを更新する。
段階812;SMFが応答メッセージをAMFに送る。
図9は、SSCモード1におけるPDUセッションを例として使って、Xnハンドオーバー手順におけるユーザープレーン経路切り換え方法を示している。端末装置のもとのユーザープレーン経路が、端末装置←→S-RAN(源RAN)←→N3 UPF1←→アンカーUPFであるとすると、図9に示されるXnハンドオーバー手順におけるユーザープレーン経路切り換え方法は次の諸段階を含む。
段階900:端末装置がT-RAN(目的RAN)にハンドオーバーされる必要があることを判別した後、S-RANは、S-RANとT-RANの間のXnベースのハンドオーバー手順を実行する。Xnベースのハンドオーバー手順はコンテキスト移転、データ転送などを含んでいてもよい。T-RANは、ハンドオーバー完了後にN3トンネル更新プロセスを開始する。
段階901:T-RANがAMFにN2メッセージを送る。N2メッセージは、端末装置の現在のセル情報および/または現在のTAIを含む。N2メッセージは、SM N2情報をも担持し、SM N2情報は、すべてのアクティブなPDUセッションに対応するT-RANの下りリンク・トンネル情報を含む。
段階902:N2メッセージを受信後、AMFは、SM N2情報がすべてのアクティブなPDUセッションに対応するT-RANの下りリンク・トンネル情報を含んでいたことを判別し、SM N2情報に含まれるすべてのPDUセッションに対応する諸SMFへの諸経路更新メッセージを送る。ここで、経路更新メッセージは、端末装置の現在位置、たとえばセルIDおよび/またはTAIを含む。
加えて、AMFは、SM N2メッセージに含まれない各PDUセッションについての位置報告粒度および端末装置の対応する現在位置情報に基づいて、端末装置についての位置更新通知メッセージを対応するSMFに送るかどうかを決定する。AMFは、位置更新通知メッセージが送られる必要のある各SMFに、セッション更新通知メッセージを送り、対応するSMFに、端末装置の現在位置情報、たとえばセルIDまたはTAIを送る。
段階903:SMFは、端末装置の現在位置情報とPDUセッションについてのN3 UPF1のサービス・エリアとに基づいて、ユーザープレーン経路修正が必要とされるかどうか、たとえば新たなN3 UPFを追加するか、N3 UPFを切り換えるか、あるいはもとのユーザープレーン経路からN3 UPFを削除するかどうかを決定する。
SMFが、端末装置の現在位置情報とPDUセッションについてのN3 UPF1のサービス・エリアとに基づいて、ユーザープレーン経路修正が必要とされるかどうかを決定するための具体的な仕方については、図6に示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法を参照されたい。
この実施形態における手順では、PDUセッションはSSCモード1であると想定された。よって、アンカーUPF(すなわち、PDUセッション・アンカーUPF)は変更されないままである。
SMFが新たなN3 UPFが必要とされることを判別する場合、SMFは新たなN3 UPF(図におけるN3 UPF2に対応)を、UEの位置のような情報に基づいて選択する。N3 UPF2およびアンカーUPFが統合されているときは、実際の手順は、もとのユーザープレーン経路においてN3 UPF1を削除することである。もとのユーザープレーン経路においてN3 UPF1およびアンカーUPFが統合されているときは、実際の手順はユーザープレーン経路にN3 UPF2を追加することである。
段階904:SMFがN3 UPF2に、ユーザープレーン経路を確立するためのメッセージを送る(ユーザープレーン経路はN9トンネルおよびN3トンネルである)。
N3トンネル切り換えが要求されないPDUセッションについては、SMFはN9トンネルおよびN3上りリンク・トンネルのみを確立する。
N3トンネル切り換えが要求されるPDUセッションについては、SMFはN9トンネルおよび(上りリンクおよび下りリンクを含む)N3トンネルを確立する。
段階905:SMFはアンカーUPFに、ユーザープレーン経路を更新するよう命令する。
段階906:SMFがPDUセッションのための新たなN3 UPF(たとえば図9に示されるN3 UPF2;これはN3 UPF切り換えが実行されたことを意味する)を選択する場合、SMFは、N3 UPF2のサービス・エリアに基づいて、新たな位置報告粒度を決定する。SMFはセッション更新応答メッセージをAMFに送る。ここで、セッション更新応答メッセージは新たな位置報告粒度を含む。
加えて、セッション更新応答メッセージはさらに、SM N2メッセージを担持し、SM N2メッセージは、PDUセッションに対応するN3 UPF2のN3上りリンク・トンネル情報を含む。
段階907:N3トンネル切り換えが要求されるPDUセッションについては、AMFはSMFによって送られたSM N2メッセージをT-RANに送る。
段階908:SMFはN3 UPF1を削除するためのPDUセッションを開始する。前記切り換え後のユーザープレーン経路は、端末装置←→T-RAN←→N3 UPF2←→アンカーUPFである。
図9に示されるユーザープレーン経路切り換え方法は、他の接続モード・ベースのハンドオーバー手順、たとえばN2ベースのハンドオーバー手順にも適用可能であることを注意しておくべきである。
図10は、登録手順におけるユーザープレーン経路切り換え手順を示している。図10に示される登録手順におけるユーザープレーン経路切り換え手順では、図7に示される通信システムにおけるSSCモード1でのPDUセッションが例として使われる。端末装置が登録を開始するとき、この実施形態における特定の登録手順の型は定期的な登録または端末装置の移動によってトリガーされる位置更新登録でありうる。具体的には、図10に示されるユーザープレーン経路切り換え手順は、以下の諸段階を含む。
段階1000:端末装置はAMFに登録要求を送る。ここで、登録要求の型は、定期的な登録要求または位置更新登録要求でありうる。登録要求はNASメッセージまたは他のメッセージにおいて担持されうる。RANが端末装置の一時IDに基づいてAMFを選択し、前記登録要求および端末装置の現在位置情報(たとえばセルIDおよび/またはTAI)をAMFに送る。端末装置は、登録要求を使うことによって、いくつかまたは全部のPDUセッションのアクティブ化を要求しうる。
段階1001:端末装置の真のID情報が記憶されていないことを判別する場合、AMFは端末装置からのID情報を要求する。
段階1002:AMFは、AMFの要件に基づいて、認証手順を開始する。
段階1003:AMFは、UDMに位置更新要求を送り、AMFを前記端末装置のためのサービスするAMFとして登録し、UDMからユーザー申し込みデータを取得する。
段階1004:端末装置が登録要求を使うことによってPDUセッションのアクティブ化を要求する場合、AMFはセッション更新要求メッセージを、アクティブ化が要求されたPDFセッションに対応するSMFに送る。ここで、セッション更新要求メッセージは端末装置の位置情報、たとえばセルIDおよび/またはTAIを含む。
端末装置がアクティブ化を要求していないPDUセッションについては、AMFは端末装置の対応する位置報告粒度情報および端末装置の現在位置情報を検査する。端末装置が現在、前記セッションのための申し込まれた位置報告粒度から出ている場合、AMFはセッション更新要求をSMFに送り、AMFはこのメッセージを使うことによって、端末装置の現在位置(たとえばセルIDおよび/またはTAI)をSMFに送る。
段階1005:SMFは、端末装置の現在位置情報とPDUセッションについてのN3 UPF1のサービス・エリアとに基づいて、ユーザープレーン経路修正が必要とされているかどうか、たとえば新たなN3 UPFを加えるか、N3 UPFを切り換えるか、あるいはもとのN3 UPFを経路から削除するかどうかを決定する。
この実施形態の手順では、PDUセッションがSSCモード1であると想定した。よって、アンカーUPFは不変のままである。
SMFが新たなN3 UPFが選択される必要があることを判別する場合、SMFは、端末装置の位置情報のような情報に基づいて、新たなN3 UPF(図10に示されるN3 UPF2)を選択する。N3 UPF2およびアンカーUPFが一つの物理的デバイスに統合されているときは、実際の手順は経路からN3 UPF1を削除することである。N3 UPF1およびアンカーUPFが統合されているときは、実際の手順は経路にN3 UPF2を追加することである。
段階1006:SMFは、ユーザープレーン経路を確立するために、N4メッセージをN3 UPF2に送る(該ユーザープレーン経路はN3およびN9トンネルである)。アクティブ化される必要のないPDUセッションについては、SMFはN9トンネルおよびN3上りリンク・トンネルのみを確立する。アクティブ化される必要のあるPDUセッションについては、SMFはN9トンネルならびにN3上りリンクおよび下りリンク・トンネルを確立する。
段階1007:N3 UPF2はN4応答メッセージをSMFに送る。
段階1008:SMFは、ユーザープレーン経路を更新するようアンカーUPFに命令する。
段階1009:アンカーUPFはN4応答メッセージをSMFに送る。
段階1010:登録手順の他の段階を実行する。たとえば、SMFはPDUセッションのために新たなN3 UPF(つまり、N3 UPF2)に基づいて新たな位置報告粒度を決定し、SMFはPDUセッションのための該新たな位置報告粒度をAMFに送る。アクティブ化される必要のあるPDUセッションについて、SMFはUEについてのN3トンネルを確立する。
図11は、端末装置のサービス要求に際してのユーザープレーン経路切り換え手順を示している。この手順では、図7に示される通信システムにおけるSSCモード1でのPDUセッションが例として使われる。この手順は具体的には以下の諸段階を含む。
段階1100:端末装置がサービス要求をAMFに送る。サービス要求を転送するとき、RANは端末装置の現在位置情報、たとえばセルIDおよび/またはTAIをサービス要求に加える。サービス要求はNASメッセージまたは他のメッセージにおいて担持されてもよい。これは本願において限定されない。
段階1101:AMFは、AMFの要件に基づいて、端末装置に対する認証を開始する。
段階1102:端末装置が前記サービス要求を使って一つまたは複数のPDUセッションのアクティブ化を要求する場合、AMFはセッション更新要求をPDFセッションに対応するSMFに送り、AMFは該セッション更新要求を使って、端末装置の現在位置情報をSMFに送る。
加えて、AMFは、アクティブ化される必要のない当該端末装置の他のPDUセッションについて、位置報告粒度を検査する。端末装置の現在位置情報が申し込まれた位置報告粒度のレンジから出ている場合、AMFはセッション更新要求をこれらのPDUセッションに対応する諸SMFに送り、端末装置の現在位置情報(たとえばセルIDおよび/またはTAI)をそれらのSMFに送る。
段階1103:端末装置の現在位置情報を受信した際、SMFは、端末装置の現在位置情報とN3 UPF1のサービス・エリアとに基づいて、ユーザープレーン経路について、新たなN3 UPFを加えるか、N3 UPFを削除するか、あるいはN3 UPFを切り換えるかどうかを決定する。SMFが新たなN3 UPFが要求されることを判別する場合、SMFは、端末装置の位置のような情報に基づいてN3 UPF2を選択する。
段階1104:SMFは、N3 UPF2とアンカーUPFとの間のN9トンネルを確立するために、N4メッセージをN3 UPF2に送る。アクティブ化される必要のないPDUセッションについては、SMFはN9トンネルおよびN3上りリンク・トンネルのみを確立する。アクティブ化される必要のあるPDUセッションについては、SMFはN9トンネルならびにN3上りリンクおよび下りリンク・トンネルを確立する。前記サービス要求がネットワークによりトリガーされる場合、アクティブ化される必要のあるPDUセッションについては、N4メッセージは、N3 UPF1とN3 UPF2との間の転送トンネルを確立するためにも使われる。
段階1105:N3 UPF2はN4応答メッセージをSMFに送る。
段階1106:SMFは、PDUセッションのためのユーザープレーン経路(N9トンネル)を更新するよう、アンカーUPFにN4メッセージを送る。
段階1107:アンカーUPFはN4応答メッセージをSMFに送る。
段階1108:前記サービス要求がネットワークによりトリガーされる場合、N3 UPF1とN3 UPF2との間の転送トンネルを確立するために、SMFはN4メッセージをN3 UPF1に送る。ここで、N4メッセージは、N3 UPF1とアンカーUPFとの間のN9トンネルを削除するためにも使われる。
段階1109:N3 UPF1がN4応答メッセージをSMFに送る。
段階1110:N3 UPF変更が起こった場合、SMFはPDUセッションについての新たな位置報告粒度を、新たなN3 UPF(たとえば図11におけるN3 UPF2)のサービス・レンジに基づいて決定する。
SMFはAMFにセッション更新応答メッセージを送る。ここで、該メッセージは、PDUセッションのための新たな位置報告粒度を含む。すべてのアクティブ化されるべきPDUセッションについて、該メッセージはさらにSM N2情報を含み、該SM N2情報はN3 UPF2のN3上りリンク・トンネル情報を含む。
そのユーザープレーン経路が変更されるところの(つまり、N3 UPF切り換えが実行された)、アクティブ化される必要のないPDUセッションについては、段階1112ないし1118は実行される必要がない。
段階1111:AMFはN2メッセージをRANに送る。ここで、N2メッセージはSMFによって送られたSM N2メッセージを含む。
段階1112:RANは端末装置とのRRC再構成設定を実行して、アクティブ化されたばかりのPDUセッションに資源を割り当てる。上りリンク・データがRANからN3 UPF2に送られる。
段階1113:RANはN2応答メッセージをAMFに送る。ここで、N2応答メッセージはSM N2情報を担持し、SM N2メッセージはRANのN3下りリンク・トンネル情報を含む。
段階1114:AMFはN11メッセージをSMFに送る。ここで、N11メッセージはRANによって送られたSM N2情報を含む。
段階1115:SMFはセッション・ポリシーを更新する。
段階1116:SMFはN4メッセージをN3 UPF2に送り、N3 UPF2のN3トンネルを更新する。下りリンク・データがN3 UPF2からRANに送られ、N3 UPF2を使うことによって下りリンク転送データがN3 UPF1からRANに送られる。
段階1117:N3 UPF1は、バッファリングされたデータの最後のピースの送信が完了された後、SMFに完了フラグを送る。SMFは、転送トンネル削除要求‐N4メッセージをN3 UPF1およびN3 UPF2に送り、N3 UPF1およびN3 UPF2に転送トンネルを削除するよう命令する。あるいはまた、SMFは転送タイマーをローカルに設定し、転送タイマー満了後、SMFは転送トンネル削除要求‐N4メッセージをN3 UPF1およびN3 UPF2に送り、N3 UPF1およびN3 UPF2に転送トンネルを削除するよう命令する。転送トンネル削除要求を受信後、N3 UPF1およびN3 UPF2は転送トンネルを削除する;N3 UPF1およびN3 UPF2はそれぞれ転送トンネル削除応答をSMFに送り、SMFに、転送トンネルの削除の完了を通知する。転送トンネル削除要求および転送トンネル削除応答は、N4メッセージまたは他のメッセージにおいて担持されうる。これは本願では限定されない。
段階1118:SMFはAMFにN11応答メッセージを送る。段階1118は段階1117の前に実行されてもよい。
図12は、PDUセッション再確立手順を示している。この手順においては、図7に示される通信システムにおけるSSCモード2またはSSCモード3でのPDUセッションが例として使われる。端末装置が動いた後、SMFは、端末装置の移動後の位置情報に基づいてPDUセッション・サービス・エリア(PSSAとも称される)を決定する。PSSAを決定するための具体的な仕方については、本願の諸実施形態における図2aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法におけるセッション・サービス・エリアを決定する仕方を参照されたい。ここで再び詳細を述べることはしない。具体的には、PDUセッション再確立手順は、以下の諸段階を含む。
段階1200:端末装置が移動する前は、端末装置のPDUセッション・アンカーはアンカーUPF1である。端末装置が移動した後は、再登録手順またはハンドオーバー手順のような手順がトリガーされてもよく、端末装置は、アイドル・モードにあるか接続モードにあるかによらず、PDUセッションのアクティブ化をトリガーするサービス要求(Service Request、SR)プロセスを開始してもよい。
段階1201:再登録手順またはハンドオーバー手順において、AMFは、端末装置の位置報告粒度に基づいて、SMFに端末装置の位置情報を通知するかどうかを決定する。端末装置のPDUセッションについての位置報告粒度を決定した後にAMFがSMFに端末装置の位置情報を通知することを決定する場合、AMFは端末装置の位置情報をSMFに送る。端末装置の位置情報は、他のN11メッセージと一緒にSMFに送られてもよい。
段階1202:SMFは、PDUセッション再確立手順を開始するかどうかを決定するために、端末装置の位置情報がPDUセッションについてのPSSA内であるかどうかを判定する。PDUセッション再確立手順を開始するよう端末装置に命令することを決定する場合、SMFは段階1203を実行する。PDUセッション再確立手順とは、同じデータ・ネットワークにおいてPDUセッションを確立することを意味する。
段階1203:SMFはNASメッセージを端末装置に送って、PDUセッション再確立を開始するようUEに命令する。ここで、NASメッセージはAMFを使って送られる。
段階1204:端末装置は、SMFによって送られたNASメッセージを受信後、PDUセッション再確立を開始する。新たなPDUセッションのためのアンカーはアンカーUPF2である。SSCモード2におけるPDUセッションについては、端末装置は、PDUセッション再確立の前に、もとのPDUセッションを解放する。SSCモード3におけるPDUセッションについては、端末装置は、新たなPDUセッションが確立された後に、要件に基づいて、もとのPDUセッションを解放する。
同じ発想に基づき、本願の実施形態はさらに、図13aに示されるおよび図14aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始するための装置を提供する。本願の諸実施形態における図13aに示される装置は、本願の諸実施形態における図2aおよび図2bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法に対応する。よって、本願の諸実施形態における図13aに示される装置の実装については、図2aおよび図2bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法の実装を参照されたい。ここで再び詳細を述べることはしない。本願の諸実施形態における図14aに示される装置は、本願の諸実施形態における図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法に対応する。よって、本願の諸実施形態における図14aに示される装置の実装については、図4aおよび図4bに示されるユーザープレーン経路再確立を開始する方法の実装を参照されたい。ここで再び詳細を述べることはしない。
図13aに示されるように、本願のある実施形態は、処理モジュール1310aおよび受信モジュール1320aを含む、ユーザープレーン経路再確立を開始するための装置を提供する。
処理モジュール1310aは、端末装置の第一の位置情報に基づいて、前記端末装置の現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定するよう構成される。前記第一の位置情報は、現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第一のユーザープレーン機能エンティティーから第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報である。前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成される。前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される。
受信モジュール1320aは、移動性管理機能エンティティーによって送られた前記端末装置の第二の位置情報を受信するよう構成される。
処理モジュール1310aは:前記受信モジュールによって受信された前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でないと判別するとき、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するまたはハンドオーバー手順を開始するよう命令するよう構成される。前記ハンドオーバー手順は現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーから目的ユーザープレーン機能エンティティーに切り換えるために使われる。前記目的ユーザープレーン機能エンティティーは、前記ハンドオーバー手順が完了した後に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成される。
たとえば、セッション・サービス・エリアは、現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアを含む。
たとえば、セッション・サービス・エリアが現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアの一部を含むとき、処理モジュール1310aは:前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でも現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリア内でもないことを判別するときに、前記端末装置に、現在のセッションのための再確立手順を開始するまたはハンドオーバー手順を開始するよう命令するよう構成される。
具体的には、処理モジュール1310aは、次の実装の仕方でセッション・サービス・エリアを決定してもよい:
前記端末装置の前記第一の位置情報を中心として使って、前記セッション・サービス・エリアの中心位置を決定し;前記セッション・サービス・エリアのサイズを決定する。
たとえば、処理モジュール1310aは、次の仕方でセッション・サービス・エリアのサイズを決定してもよい:
現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアに基づきおよび/または前記端末装置の移動性パターンに基づき、セッション・サービス・エリアのサイズを決定する。ここで、移動性パターンは、前記端末装置の移動レンジ、前記端末装置の移動スピードおよび前記端末装置の移動軌跡のうちの少なくとも一つを含む。
ある可能な実装では、前記セッション・サービス・エリアを決定した後、処理モジュール1310aは、前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する。ここで、位置報告粒度は、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われる。当該装置の送信モジュール1330が、処理モジュールによって決定された位置報告粒度を移動性管理機能エンティティーに送る。
具体的には、セッション・サービス・エリアに基づいて位置報告粒度を決定する前に、処理モジュール1310aは、少なくとも一つの位置報告要件であって、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われる、位置報告要件を取得し;次いで、前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定する。ここで、前記位置報告粒度は、前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである。
上記の具体的なユニットの分割は単に例であり、本願に対する限定をなすものではないことを理解しておくべきである。
図13aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始するための装置が別個の物理的デバイスとして存在するとき、当該装置のハードウェア構造は図13bに示されるセッション管理機能デバイスであってもよい。図13aに示される処理モジュール1310aはプロセッサ1310bによって実装されてもよく、受信モジュール1320aおよび送信モジュール1330aは通信インターフェース1320bによって実装されてもよい。加えて、図13bに示されるセッション管理機能デバイスはさらに、メモリ1330bを含む。メモリ1330bは、ソフトウェア・プログラム、通信インターフェース1320bを通じて送信および受信されるデータ情報などを記憶するよう構成される。プロセッサ1310bは:前記ソフトウェア・プログラムおよびメモリ1330bに記憶されている前記データを読み、本願の諸実施形態における図2aまたは図2bに示される方法を実装するよう構成される。
プロセッサ1310bは、汎用の中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)または一つまたは複数の集積回路であってもよく、本願の諸実施形態において提供される技術的解決策を実装するために、関係した動作を実行するよう構成される。
図13bに示されるセッション管理機能デバイスについてはプロセッサ1310b、通信インターフェース1320bおよびメモリ1330bのみが示されているが、具体的な実装プロセスでは、当業者は、セッション管理機能デバイスは、正常な稼働を実現するために必須の他のコンポーネントをも含むことを理解すべきであることを注意しておくべきである。さらに、具体的な要件に基づき、当業者は、セッション管理機能デバイスがさらに、他の追加的な機能を実装するためのハードウェア・コンポーネントを含んでいてもよいことを理解するべきである。加えて、当業者は、セッション管理機能デバイスが代替的に、図13bに示されるすべてのコンポーネントを含む代わりに、本願の実施形態を実装するために必須のコンポーネントまたはモジュールのみを含んでいてもよいことを理解するべきである。
当業者は、諸実施形態における諸方法の諸プロセスの全部またはいくつかが、関係したハードウェアに命令するコンピュータ・プログラムによって実装されてもよいことを理解しうる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが走るとき、諸実施形態における諸方法の諸プロセスが実行される。上記の記憶媒体は磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでいてもよい。
図14aに示されるように、本願のある実施形態は、処理モジュール1410aおよび受信モジュール1420aを含む、ユーザープレーン経路再確立を開始するための装置を提供する。
受信モジュール1420aは、移動性管理機能エンティティーによって送られた端末装置の第一の位置情報を受信するよう構成される。
処理モジュール1410aは:受信モジュール1420aによって受信された前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内でないと判別するとき、前記第一の位置情報に基づいて第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択し、現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立手順を開始するよう構成される。
前記第一のサービス・エリアは、第一のユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアであり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記端末装置の現在のセッションにサービスするよう構成される。第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーは、再確立されたユーザープレーン経路を通じて端末装置のセッションにサービスする。
ある可能な実装では、移動性管理機能エンティティーによって送られた端末装置の第一の位置情報を受信モジュール1420aが受信する前に、処理モジュール1410aは、前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する。該位置報告粒度は、移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報をセッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われる。当該装置の送信モジュール1430aは、該位置報告粒度を移動性管理エンティティーに送るよう構成される。
たとえば、前記第一のサービス・エリアに基づいて位置報告粒度を決定する前に、処理モジュール1410aは、前記端末装置の第二の位置情報に基づいて、現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定し、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する。ここで、前記第二の位置情報は、前記端末装置の現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第二のユーザープレーン機能エンティティーから第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、前記セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバー前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーは現在のセッションにサービスするよう構成される。位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアの交わりエリアより大きくない。
たとえば、前記第一のサービス・エリアに基づいて位置報告粒度を決定する前に、処理モジュール1410aは、少なくとも一つの位置報告要件であって、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われる、位置報告要件を取得し;次いで、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定する。ここで、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである。
ある可能な実装では、現在のセッションについてユーザープレーン経路再確立を開始した後、処理モジュール1410aは、第一のユーザープレーン機能エンティティーがバッファリングされたデータをもつことを判別する場合、転送トンネルを確立する。ここで、転送トンネルは、第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーと第一のユーザープレーン機能エンティティーとの間のトンネルであり、第一のユーザープレーン機能エンティティーは該転送トンネルを通じて、バッファリングされたデータを第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーに送る。
加えて、たとえば、転送トンネルを確立した後、処理モジュール1410aは、受信モジュールが、第一のユーザープレーン機能エンティティーによって送られ、前記バッファリングされたデータの送信の完了を示すフラグを受信したことを判別した後、前記転送トンネルを削除する;あるいは、前記転送トンネルを確立した後に転送タイマーを開始し、該転送タイマーの事前設定された期間が満了した後、前記転送トンネルを削除する。
上記の具体的なユニットの分割は単に例であり、本願に対する限定をなすものではないことを理解しておくべきである。
図14aに示されるユーザープレーン経路再確立を開始するための装置が別個の物理的デバイスとして存在するとき、当該装置のハードウェア構造は図14bに示されるセッション管理機能デバイスであってもよい。図14aに示される処理モジュール1410aはプロセッサ1410bによって実装されてもよく、受信モジュール1420aおよび送信モジュール1430aは通信インターフェース1420bによって実装されてもよい。加えて、図14bに示されるセッション管理機能デバイスはさらに、メモリ1430bを含む。メモリ1430bは、ソフトウェア・プログラム、通信インターフェース1420bを通じて送信および受信されるデータ情報などを記憶するよう構成される。プロセッサ1410bは:前記ソフトウェア・プログラムおよびメモリ1430bに記憶されている前記データを読み、本願の諸実施形態における図2aまたは図2bに示される方法を実装するよう構成される。
プロセッサ1410bは、汎用の中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)または一つまたは複数の集積回路であってもよく、本願の諸実施形態において提供される技術的解決策を実装するために、関係した動作を実行するよう構成される。
図14bに示されるセッション管理機能デバイスについてはプロセッサ1410b、通信インターフェース1420bおよびメモリ1430bのみが示されているが、具体的な実装プロセスでは、当業者は、セッション管理機能デバイスは、正常な稼働を実現するために必須の他のコンポーネントをも含むことを理解すべきであることを注意しておくべきである。さらに、具体的な要件に基づき、当業者は、セッション管理機能デバイスがさらに、他の追加的な機能を実装するためのハードウェア・コンポーネントを含んでいてもよいことを理解するべきである。加えて、当業者は、セッション管理機能デバイスが代替的に、図14bに示されるすべてのコンポーネントを含む代わりに、本願の実施形態を実装するために必須のコンポーネントまたはモジュールのみを含んでいてもよいことを理解するべきである。
当業者は、諸実施形態における諸方法の諸プロセスの全部またはいくつかが、関係したハードウェアに命令するコンピュータ・プログラムによって実装されてもよいことを理解しうる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが走るとき、諸実施形態における諸方法の諸プロセスが実行される。上記の記憶媒体は磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでいてもよい。
上記の実施形態の全部またはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせを使って実装されてもよい。それらの実施形態を実装するためにソフトウェアが使われるとき、それらの実施形態は完全にまたは部分的にコンピュータ・プログラム・プロダクトの形で実装されてもよい。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、一つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がコンピュータ上でロードされ、実行されるとき、本願の諸実施形態に基づく手順または機能が全部または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータ・ネットワークまたは他のプログラム可能な装置でありうる。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、あるいはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバーまたはデータ・センターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバーまたはデータ・センターに有線(たとえば同軸ケーブル、光ファイバーまたはデジタル加入者線(DSL)を通じて)または無線(たとえば赤外線、電波およびマイクロ波などを通じて)の仕方で送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、一つまたは複数の使用可能な媒体を統合している、コンピュータまたはデータ記憶装置、たとえばサーバーまたはデータ・センターによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体でありうる。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえばフロッピーディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(たとえばDVD)、半導体媒体(たとえばソリッドステートディスクSolid State Disk(SSD))などでありうる。
当業者は、本願の実施形態が方法、システムまたはコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供されうることを理解するべきである。よって、本願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせをもつ実施形態の形を使用しうる。さらに、本願は、コンピュータ使用可能プログラム・コードを含む一つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスク・メモリ、CD-ROM、光学式メモリなどを含むがそれに限定されない)上に実装されているコンピュータ・プログラム・プロダクトの形を使ってもよい。
本願は、本願に基づく方法、装置(システム)およびコンピュータ・プログラム・プロダクトのフローチャートおよび/またはブロック図を参照して記述されている。コンピュータ・プログラム命令が該フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/または各ブロックならびに該フローチャートおよび/またはブロック図における諸プロセスおよび/または諸ブロックの組み合わせを実装するために使用されうることを理解しておくべきである。これらのコンピュータ・プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込まれたプロセッサまたは他の任意のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサが、前記コンピュータまたは前記他の任意のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される前記命令が前記フローチャートにおける一つまたは複数のプロセスおよび/または前記ブロック図における一つまたは複数のブロックにおいて定義されている具体的な機能を実行するための装置を生成するよう、機械を生成するために提供されうる。
これらのコンピュータ・プログラム命令は、代替的に、コンピュータまたは他の任意のプログラム可能な処理装置を、特定の仕方で機能するようガイドすることのできる、コンピュータ可読メモリ内に記憶されてもよく、それにより、前記コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、命令装置を含む人工物を生成する。前記命令装置は、前記フローチャートにおける一つまたは複数のプロセスおよび/または前記ブロック図における一つまたは複数のブロックにおいて定義される特定の機能を実装する。
これらのコンピュータ・プログラム命令は、代替的に、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理装置にロードされてもよく、一連の動作および段階が前記コンピュータまたは前記別のプログラム可能な装置で実行されて、コンピュータ実装される処理を生成する。したがって、前記コンピュータまたは前記別のプログラム可能な装置で実行される命令は、前記フローチャートにおける一つまたは複数のプロセスおよび/または前記ブロック図における一つまたは複数のブロックにおいて定義される特定の機能を実装するための段階を提供する。
明らかに、当業者は本願の精神および範囲から外れることなく本願に対してさまざまな修正および変更をなすことができる。本願は、付属の請求項およびその等価な技術によって定義される保護範囲内にはいる限り、本願に対するこれらの修正および変形をカバーすることが意図されている。

Claims (27)

  1. ユーザープレーン経路再確立を開始するための方法であって:
    セッション管理機能エンティティーによって、移動性管理機能エンティティーによって送られた端末装置の第一の位置情報を受信する段階と;
    前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内でないと判別する場合、前記セッション管理機能エンティティーによって、前記第一の位置情報に基づいて第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択する段階であって、前記第一のサービス・エリアは、第一のユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアであり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記端末装置の現在のセッションにサービスするよう構成される、段階と;
    前記セッション管理機能エンティティーによって、前記現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立手順を開始する段階であって、前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーは、再確立されたユーザープレーン経路を通じて前記端末装置のセッションにサービスする、段階とを含む、
    方法。
  2. 前記セッション管理機能エンティティーによって、前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する段階であって、前記位置報告粒度は、前記移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報を前記セッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われる、段階と;
    前記セッション管理機能エンティティーによって、前記位置報告粒度を前記移動性管理機能エンティティーに送る段階とをさらに含む、
    請求項記載の方法。
  3. 前記セッション管理機能エンティティーによって、前記端末装置の第二の位置情報に基づいて、前記現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定する段階をさらに含み、前記第二の位置情報は、前記端末装置の前記現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第二のユーザープレーン機能エンティティーから第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、前記セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーへの前記ハンドオーバーの前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーは前記現在のセッションにサービスするよう構成され;
    対応して、前記セッション管理機能エンティティーによって、前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定する前記段階は:
    前記セッション管理機能エンティティーによって、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の前記位置報告粒度を決定する段階を含み、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアの交わりエリアより大きくない、
    請求項記載の方法。
  4. 前記セッション管理機能エンティティーによって、少なくとも一つの位置報告要件を取得する段階をさらに含み、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは前記端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われ、
    対応して、前記セッション管理機能エンティティーによって、前記第一のサービス・エリアに基づいて位置報告粒度を決定する前記段階は:
    前記セッション管理機能エンティティーによって、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定する段階を含み、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである、
    請求項記載の方法。
  5. 前記第一のユーザープレーン機能エンティティーがバッファリングされたデータをもつことを判別した後、前記セッション管理機能エンティティーによって、転送トンネルを確立する段階をさらに含み、前記転送トンネルは、前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーと前記第一のユーザープレーン機能エンティティーとの間のトンネルであり、それにより前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは前記転送トンネルを通じて、前記バッファリングされたデータを前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーに送る、
    請求項ないしのうちいずれか一項記載の方法。
  6. 前記第一のユーザープレーン機能エンティティーによって送られ、前記バッファリングされたデータの送信の完了を示すフラグを受信した後、前記セッション管理機能エンティティーによって前記転送トンネルを削除すること;あるいは、前記転送トンネルを確立した後に前記セッション管理機能エンティティーによって転送タイマーを開始し、前記転送タイマーの事前設定された期間が満了した後、前記転送トンネルを削除することをさらに含む、
    請求項記載の方法。
  7. ユーザープレーン経路再確立を開始するための装置であって:
    端末装置の第一の位置情報に基づいて、前記端末装置の現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定するよう構成された処理モジュールであって、前記第一の位置情報は、前記現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第一のユーザープレーン機能エンティティーから第二のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、当該装置によって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーへの前記ハンドオーバーの前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは前記現在のセッションにサービスするよう構成される、処理モジュールと;
    移動性管理機能エンティティーによって送られた前記端末装置の第二の位置情報を受信するよう構成された受信モジュールとを有しており、
    前記処理モジュールは:前記受信モジュールによって受信された前記第二の位置情報が前記セッション・サービス・エリア内でないと判別するときに、前記端末装置に、前記現在のセッションのための再確立手順を開始するまたはハンドオーバー手順を開始するよう命令するようさらに構成され、前記ハンドオーバー手順は前記現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーから目的ユーザープレーン機能エンティティーに切り換えるために使われ、前記目的ユーザープレーン機能エンティティーは、前記ハンドオーバー手順が完了した後に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成される、
    装置。
  8. 前記セッション・サービス・エリアは前記現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアを含む、請求項記載の装置。
  9. 前記セッション・サービス・エリアは前記現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアの一部を含み、前記処理モジュールは:
    前記端末装置に、前記現在のセッションのための再確立手順を開始するまたはハンドオーバー手順を開始するよう命令する前に、前記第二の位置情報が前記現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリア内にないことを判別するようさらに構成される、
    請求項記載の装置。
  10. 前記端末装置の前記第一の位置情報に基づいて前記セッション・サービス・エリアを決定するときに、前記処理モジュールが具体的には:
    前記端末装置の前記第一の位置情報を中心として使って、前記セッション・サービス・エリアの中心位置を決定し;前記セッション・サービス・エリアのサイズを決定するよう構成される、
    請求項およびのいずれか一項記載の装置。
  11. 前記セッション・サービス・エリアの前記サイズを決定するときに、前記処理モジュールが具体的には:
    前記現在のセッションにサービスするユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアに基づきおよび/または前記端末装置の移動性パターンに基づき、前記セッション・サービス・エリアの前記サイズを決定するよう構成され、前記移動性パターンは、前記端末装置の移動レンジ、前記端末装置の移動スピードおよび前記端末装置の移動軌跡のうちの少なくとも一つを含む、
    請求項10記載の装置。
  12. 前記処理モジュールが:
    前記セッション・サービス・エリアを決定した後に、前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定するようさらに構成され、前記位置報告粒度は、前記移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報を当該装置に報告するためのレンジを示すために使われ;
    当該装置の送信モジュールは、前記処理モジュールによって決定された前記位置報告粒度を前記移動性管理機能エンティティーに送るよう構成される、
    請求項ないし10のうちいずれか一項記載の装置。
  13. 前記処理モジュールは、前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記位置報告粒度を決定する前に、少なくとも一つの位置報告要件を取得するようさらに構成され、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは前記端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われ;
    対応して、前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記位置報告粒度を決定するとき、前記処理モジュールは具体的には:
    前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定するよう構成され、前記位置報告粒度は、前記セッション・サービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである、
    請求項12記載の装置。
  14. ユーザープレーン経路を再確立するための装置であって:
    移動性管理機能エンティティーによって送られた端末装置の第一の位置情報を受信するよう構成された受信モジュールと;
    前記受信モジュールによって受信された前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内でないと判別するとき、前記第一の位置情報に基づいて第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択し、前記現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立手順を開始するよう構成された処理モジュールとを有し、
    前記第一のサービス・エリアは、第一のユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアであり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記端末装置の前記現在のセッションにサービスするよう構成され、前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーは、再確立されたユーザープレーン経路を通じて前記端末装置のセッションにサービスする、
    装置。
  15. 前記処理モジュールが:
    前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定するようさらに構成され、前記位置報告粒度は、前記移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報を当該装置に報告するためのレンジを示すために使われ;
    当該装置の送信モジュールが、前記位置報告粒度を前記移動性管理エンティティーに送るよう構成される、
    請求項14記載の装置。
  16. 前記処理モジュールが:
    前記端末装置の第二の位置情報に基づいて、前記現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定するようさらに構成され、前記第二の位置情報は、前記端末装置の前記現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第二のユーザープレーン機能エンティティーから第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、当該装置によって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーへの前記ハンドオーバーの前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーは前記現在のセッションにサービスするよう構成され;
    対応して、前記第一のサービス・エリアに基づいて前記位置報告粒度を決定するとき、前記処理モジュールは具体的には:
    前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の前記位置報告粒度を決定するよう構成され、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアの交わりエリアより大きくない、
    請求項15記載の装置。
  17. 前記処理モジュールは:
    少なくとも一つの位置報告要件を取得するようさらに構成され、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは前記端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われ、
    対応して、前記第一のサービス・エリアに基づいて前記位置報告粒度を決定するとき、前記処理モジュールは具体的には:
    前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定するよう構成され、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである、
    請求項16記載の装置。
  18. 前記処理モジュールが:
    前記第一のユーザープレーン機能エンティティーがバッファリングされたデータをもつことを判別する場合に、転送トンネルを確立するようさらに構成され、前記転送トンネルは、前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーと前記第一のユーザープレーン機能エンティティーとの間のトンネルであり、それにより前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは前記転送トンネルを通じて、前記バッファリングされたデータを前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーに送る、
    請求項14ないし17のうちいずれか一項記載の装置。
  19. 前記処理モジュールが:
    前記第一のユーザープレーン機能エンティティーによって送られ、前記バッファリングされたデータの送信の完了を示すフラグを前記受信モジュールが受信したことを判別した後、前記転送トンネルを削除する;あるいは、前記転送トンネルを確立した後に転送タイマーを開始し、前記転送タイマーの事前設定された期間が満了した後、前記転送トンネルを削除するようさらに構成される、
    請求項18記載の装置。
  20. セッション管理機能エンティティーおよび移動性管理機能エンティティーを有する通信システムであって、前記移動性管理機能エンティティーは端末装置の第一の位置情報を前記セッション管理機能エンティティーに送るよう構成され;
    前記セッション管理機能エンティティーは、前記第一の位置情報が第一のサービス・エリア内でないと判別する場合、前記第一の位置情報に基づいて第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーを選択し、前記現在のセッションのためのユーザープレーン経路再確立手順を開始するよう構成され、
    前記第一のサービス・エリアは、第一のユーザープレーン機能エンティティーのサービス・エリアであり、前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは、前記端末装置の前記現在のセッションにサービスするよう構成され、前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーは、再確立されたユーザープレーン経路を通じて前記端末装置のセッションにサービスする、
    通信システム。
  21. 前記セッション管理機能エンティティーは:前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定し、前記位置報告粒度を前記移動性管理機能エンティティーに送るようさらに構成され、前記位置報告粒度は、前記移動性管理機能エンティティーが前記端末装置の位置情報を前記セッション管理機能エンティティーに報告するためのレンジを示すために使われ;
    前記移動性管理機能エンティティーは:前記位置報告粒度を受信し、前記端末装置の前記第一の位置情報が前記位置報告粒度内でないことを判別するようさらに構成される、
    請求項20記載の通信システム。
  22. 前記セッション管理機能エンティティーは:
    前記端末装置の第二の位置情報に基づいて、前記現在のセッションが属するセッション・サービス・エリアを決定するようさらに構成され、前記第二の位置情報は、前記端末装置の前記現在のセッションを確立するプロセスにおいてまたは第二のユーザープレーン機能エンティティーから第三のユーザープレーン機能エンティティーへのハンドオーバーのプロセスにおいて、前記セッション管理機能エンティティーによって受信された前記端末装置の位置情報であり、前記第二のユーザープレーン機能エンティティーは、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーへの前記ハンドオーバーの前に前記端末装置のセッションにサービスするよう構成され、前記第三のユーザープレーン機能エンティティーは前記現在のセッションにサービスするよう構成され;
    前記移動性管理機能エンティティーは:前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定するようさらに構成され:前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアに基づいて前記端末装置の前記位置報告粒度を決定することを含み、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記セッション・サービス・エリアの交わりエリアより大きくない、
    請求項21記載の通信システム。
  23. 前記セッション管理機能エンティティーは:
    少なくとも一つの位置報告要件を取得するようさらに構成され、前記少なくとも一つの位置報告要件はエリア情報の少なくとも一つのピースを含み、前記エリア情報の少なくとも一つのピースは前記端末装置が位置情報を報告する必要があるレンジを示すために使われ、
    前記移動性管理機能エンティティーは:前記第一のサービス・エリアに基づいて前記端末装置の位置報告粒度を決定するようさらに構成され:前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースに基づいて前記位置報告粒度を決定することを含み、前記位置報告粒度は、前記第一のサービス・エリアおよび前記エリア情報の少なくとも一つのピースの交わりである、
    請求項21記載の通信システム。
  24. 前記セッション管理機能エンティティーが:前記第一のユーザープレーン機能エンティティーがバッファリングされたデータをもつことを判別した後、転送トンネルを確立するようさらに構成され、前記転送トンネルは、前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーと前記第一のユーザープレーン機能エンティティーとの間のトンネルであり、それにより前記第一のユーザープレーン機能エンティティーは前記転送トンネルを通じて、前記バッファリングされたデータを前記第一の目的ユーザープレーン機能エンティティーに送る、
    請求項20または21記載の通信システム。
  25. 前記セッション管理機能エンティティーが:前記転送トンネルを確立した後に転送タイマーを開始し、前記転送タイマーの事前設定された期間が満了した後、前記転送トンネルを削除するようさらに構成される、請求項24記載の通信システム。
  26. 少なくとも一つのプロセッサと;前記少なくとも一つのプロセッサによって実行されたときに前記少なくとも一つのプロセッサに請求項1ないし6のうちいずれか一項記載の方法を実行させる複数のコンピュータ可読命令が記憶されている非一時的なコンピュータ可読媒体とを有する、移動性管理ネットワーク要素。
  27. 請求項1ないし6のうちいずれか一項記載の方法を実行するための記憶されているコンピュータ・プログラムがエンコードされている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
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