JP2020205511A - 通信システム、通信方法、及び制御フレームのデータ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供する。【解決手段】 本発明の一態様に係るシステムは、リングを含むネットワークを構成するマスタノードと複数のスレーブノードとを備える通信システムであって、前記スレーブノードから前記マスタノードへのユーザフレームの上り帯域が、前記マスタノードによる動的帯域割当により時分割多重されており、前記マスタノード及び前記スレーブノードには、通信ポリシーが異なる複数の通信レイヤが定義されている。【選択図】 図14
Description
本発明は、通信システム、通信方法、及び制御フレームのデータ構造に関する。
特許文献1には、複数のリモートノードとOLT(Optical Line Terminal)がリング状に接続されたメトロ網と、リモートノードに接続されたONU(Optical Subscriber Unit)と、を備えるPON(Passive Optical Network)システムが記載されている。
特許文献1のOLTは、複数のONUからの帯域要求に基づいて、ONUからリモートノードへの第1の通信帯域を割り当てる帯域割当処理を実行する。
特許文献1のOLTは、複数のONUからの帯域要求に基づいて、ONUからリモートノードへの第1の通信帯域を割り当てる帯域割当処理を実行する。
特許文献1のOLTは、複数のONUからの帯域要求に基づいて、メトロ網のリモートノード間の通信に用いる第2の通信帯域を割り当てる帯域割当処理も実行する。
メトロ網のリモートノードは、OLTが割り当てた第2の通信帯域に基づいて、OLTが割り当てた第1の通信帯域によりONUから送信されるデータをOLTに転送する。
メトロ網のリモートノードは、OLTが割り当てた第2の通信帯域に基づいて、OLTが割り当てた第1の通信帯域によりONUから送信されるデータをOLTに転送する。
特許文献2には、リング状のメトロ網を構成するゲートウェイと、ゲートウェイに接続された1又は複数のOLTと、OLTのPON回線(受動光ネットワーク)に収容された複数のONUと、を備えるPONシステムが記載されている。
特許文献2のOLTは、ゲートウェイ側で輻輳が発生した場合に、PON回線の上り帯域を有効に利用した輻輳制御が可能である。
特許文献2のOLTは、ゲートウェイ側で輻輳が発生した場合に、PON回線の上り帯域を有効に利用した輻輳制御が可能である。
特許文献1及び2に記載のメトロ網のような、比較的大規模なリング型ネットワークでは、リング内の通常の通信経路を右回り(時計回り)又は左回り(反時計回り)のいずれか一方に限定するのが一般的である。
しかし、リング型ネットワークの通信ノードが、例えばONUとPON通信するリモートノードである場合には、リモートノードの通信経路を一方向に限定すると、一部のONUの上り通信に制限がかかり易くなり、上り通信のスループットが低下する場合がある。
しかし、リング型ネットワークの通信ノードが、例えばONUとPON通信するリモートノードである場合には、リモートノードの通信経路を一方向に限定すると、一部のONUの上り通信に制限がかかり易くなり、上り通信のスループットが低下する場合がある。
従って、リング型ネットワークの場合には、リング内のマスタノードが、リング内の複数のスレーブノードが送信するユーザフレームの上り帯域を制御する動的帯域割当を実行することが好ましい。
この場合、動的帯域割当に用いる制御フレームについては、遅延が少ない方の通信経路に限定して通信することが好ましいが、ユーザフレームについても低遅延の通信経路に固定すると、ユーザフレームのスループットが低下するという問題がある。
この場合、動的帯域割当に用いる制御フレームについては、遅延が少ない方の通信経路に限定して通信することが好ましいが、ユーザフレームについても低遅延の通信経路に固定すると、ユーザフレームのスループットが低下するという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑み、リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供することを目的とする。
(1) 本発明の一態様に係る通信システムは、リングを含むネットワークを構成するマスタノードと複数のスレーブノードとを備える通信システムであって、前記スレーブノードから前記マスタノードへのユーザフレームの上り帯域が、前記マスタノードによる動的帯域割当により時分割多重されており、前記マスタノード及び前記スレーブノードには、通信ポリシーが異なる複数の通信レイヤが定義されている。
(6) 本発明の一態様に係る方法は、マスタノードと、前記マスタノードから複数の通信経路で接続されるスレーブノードとを含む通信システムにおいて実行される通信方法であって、前記マスタノード及び前記スレーブノードが、制御フレーム用の通信経路の判定に用いる経路情報を自ノードに保持する第1ステップと、前記マスタノード及び前記スレーブノードが、前記経路情報に基づいて判定した遅延が少ない通信経路により制御フレームを送受信する第2ステップと、前記マスタノードが、前記スレーブノードが要求する送信データ量に基づいて、前記スレーブノードから自ノードへのユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量及び通信経路を動的に割り当てる第3ステップと、を含む。
(12) 本発明の一態様に係るデータ構造は、マスタノードとスレーブノードが複数の通信経路で通信できる通信システムに用いられる制御フレームのデータ構造であって、前記制御フレームには、前記スレーブノードから前記マスタノードへのユーザフレームの上り帯域の割当結果を、前記マスタノードが前記スレーブノードに通知するための送信許可が含まれ、前記送信許可には、前記ユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路が含まれる。
本発明は、上記のような特徴的な構成を備えるシステム及び装置として実現できるだけでなく、かかる特徴的な構成をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。
また、本発明は、システム及び装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
また、本発明は、システム及び装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供することができる。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態の通信システムは、リングを含むネットワークを構成するマスタノードと複数のスレーブノードとを備える通信システムであって、前記スレーブノードから前記マスタノードへのユーザフレームの上り帯域が、前記マスタノードによる動的帯域割当により時分割多重されており、前記マスタノード及び前記スレーブノードには、通信ポリシーが異なる複数の通信レイヤが定義されている。
本実施形態の通信システムによれば、マスタノード及びスレーブノードに通信ポリシーが異なる複数の通信レイヤが定義されているので、リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供することができる。
(2) 具体的には、本実施形態の通信システムにおいて、前記複数の通信レイヤには、第1レイヤが含まれ、前記第1レイヤの通信ポリシーは、前記スレーブノードと前記マスタノードの間の遅延が少ない通信経路により、前記両ノードが前記動的帯域割当に必要な情報を含む制御フレームを送受信することとするのが好ましい。
その理由は、遅延が少ない通信経路を制御フレームの通信経路とすれば、制御フレームによる通信時間が短くなり、動的帯域割当のサイクルを短縮できるからである。
その理由は、遅延が少ない通信経路を制御フレームの通信経路とすれば、制御フレームによる通信時間が短くなり、動的帯域割当のサイクルを短縮できるからである。
(3) 本実施形態の通信システムにおいて、前記制御フレームの送受信に用いられる前記通信経路は、前記リングを含むネットワークの物理的な接続形態が同じである場合は変動しない、固定された通信経路であることが好ましい。
その理由は、RTTなどの通信遅延を判定するためのパラメータは、リングを含むネットワークの物理的な接続形態が同じであれば変化しないので、当該接続形態が同じであれば制御フレームの通信経路を変動させる要がないからである。
その理由は、RTTなどの通信遅延を判定するためのパラメータは、リングを含むネットワークの物理的な接続形態が同じであれば変化しないので、当該接続形態が同じであれば制御フレームの通信経路を変動させる要がないからである。
(4) 本実施形態の通信システムにおいて、前記複数の通信レイヤには、第2レイヤが含まれ、前記第2レイヤの通信ポリシーは、前記マスタノードと前記スレーブノードの間の通信帯域に空きがある通信経路を選択して、前記スレーブノードが前記マスタノードに前記ユーザフレームを送信することとするのが好ましい。
その理由は、通信帯域に空きがある通信経路をユーザフレームの通信経路として選択すれば、通信帯域に空きがない通信経路にユーザフレームが送信されることに伴う、スループットの低下を抑制できるからである。
その理由は、通信帯域に空きがある通信経路をユーザフレームの通信経路として選択すれば、通信帯域に空きがない通信経路にユーザフレームが送信されることに伴う、スループットの低下を抑制できるからである。
(5) 本実施形態の通信システムにおいて、前記ユーザフレームの送受信に用いられる前記通信経路は、前記動的帯域割当のサイクルごとに動的に変動し得る通信経路であることが好ましい。
その理由は、通信帯域の空き状況は、各スレーブノードが要求する送信データ量によって変動し得るので、ユーザフレームの通信経路については動的帯域割当のサイクルごとに変動する可能性があるからである。
その理由は、通信帯域の空き状況は、各スレーブノードが要求する送信データ量によって変動し得るので、ユーザフレームの通信経路については動的帯域割当のサイクルごとに変動する可能性があるからである。
(6) 本実施形態の通信方法は、マスタノードと、前記マスタノードから複数の通信経路で接続されるスレーブノードとを含む通信システムにおいて実行される通信方法であって、前記マスタノード及び前記スレーブノードが、制御フレーム用の通信経路の判定に用いる経路情報を自ノードに保持する第1ステップと、前記マスタノード及び前記スレーブノードが、前記経路情報に基づいて判定した遅延が少ない通信経路により制御フレームを送受信する第2ステップと、前記マスタノードが、前記スレーブノードが要求する送信データ量に基づいて、前記スレーブノードから自ノードへのユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路を動的に割り当てる第3ステップと、を含む。
本実施形態の通信方法によれば、第2ステップにおいて、マスタノードとスレーブノードが、遅延が少ない通信経路により制御フレームを送受信するので、制御フレームによる通信時間が短くなり、動的帯域割当のサイクルを短縮できる。
本実施形態の通信方法によれば、第3ステップにおいて、マスタノードが、ユーザフレームの送信開始時刻と送信許可量だけでなく、ユーザフレームの通信経路を動的に割り当ので、複数方向の帯域を活用でき、ユーザフレームの通信経路を一方向に限定する場合に比べて、ユーザフレームのスループットの低下を抑制することができる。
従って、本実施形態の通信方法によれば、リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供することができる。
本実施形態の通信方法によれば、第3ステップにおいて、マスタノードが、ユーザフレームの送信開始時刻と送信許可量だけでなく、ユーザフレームの通信経路を動的に割り当ので、複数方向の帯域を活用でき、ユーザフレームの通信経路を一方向に限定する場合に比べて、ユーザフレームのスループットの低下を抑制することができる。
従って、本実施形態の通信方法によれば、リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供することができる。
(7) 具体的には、本実施形態の通信方法において、前記第3ステップにおいて割り当てられる前記ユーザフレームの通信経路は、前記マスタノードと前記スレーブノードの間の通信帯域に空きがある通信経路として選択された通信経路であることが好ましい。
このようにすれば、通信帯域に空きがない通信経路にユーザフレームが送信されることに伴う、スループットの低下を抑制することができる。
このようにすれば、通信帯域に空きがない通信経路にユーザフレームが送信されることに伴う、スループットの低下を抑制することができる。
(8) 本実施形態の通信方法において、前記第1ステップは、例えば、前記スレーブノードが、前記マスタノードと自ノードの間の複数の通信経路のRTTを測定するステップと、前記スレーブノードが、測定された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するとともに前記マスタノードに通知するステップと、前記マスタノードが、通知された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するステップと、を含む。
本実施形態の通信方法によれば、スレーブノードが測定したRTTに基づいて、マスタノード及びスレーブノードが、自ノードに保持する経路情報の内容を自律的に決定することができる。
(9) 本実施形態の通信方法において、前記第1ステップは、例えば、前記マスタノードが、自ノードと前記スレーブノードの間の複数の通信経路に、当該スレーブノード宛ての所定の通信フレームを同時に送信するステップと、前記スレーブノードが、いずれの前記通信フレームを最初に受信したかを判定し、その判定結果を前記マスタノードに通知するステップと、前記マスタノード及び前記スレーブノードが、前記判定結果に基づいて、前記複数の通信経路の遅延時間の長短を表す遅延情報を自ノードに保持するステップと、を含む。
本実施形態の通信方法によれば、スレーブノードによる通信フレームの先着の判定結果に基づいて、マスタノード及びスレーブノードが、自ノードに保持する経路情報の内容を自律的に決定することができる。
(10) 本実施形態の通信方法において、前記第1ステップは、例えば、前記マスタノードが、自ノードと前記スレーブノードの間の複数の通信経路のRTTを測定するステップと、前記マスタノードが、測定された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するとともに前記スレーブノードに通知するステップと、前記スレーブノードが、通知された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するステップと、を含む。
本実施形態の通信方法によれば、マスタノードが測定したRTTに基づいて、マスタノード及びスレーブノードが、自ノードに保持する経路情報の内容を自律的に決定することができる。
(11) 本実施形態の通信方法において、前記第3ステップは、前記マスタノードが、前記ユーザフレームの優先度を判定するステップと、前記マスタノードが、高優先の前記ユーザフレームについては、遅延が少ない通信経路を割り当てるステップと、前記マスタノードが、高優先でない前記ユーザフレームについては、前記マスタノードと前記スレーブノードの間の通信帯域に空きがある通信経路を選択して割り当てるステップと、を含むことが好ましい。
本実施形態の通信方法によれば、マスタノードが、高優先のユーザフレーム(例えば音声データや映像データを含む通信フレーム)については、遅延が少ない通信経路を割り当てるので、スレーブノードが、高優先のユーザフレームを低遅延でマスタノードに送信できるようになる。
(12) 本実施形態のデータ構造は、マスタノードとスレーブノードが複数の通信経路で通信できる通信システムに用いられる制御フレームのデータ構造であって、前記制御フレームには、前記スレーブノードから前記マスタノードへのユーザフレームの上り帯域の割当結果を、前記マスタノードが前記スレーブノードに通知するための送信許可が含まれ、前記送信許可には、前記ユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路が含まれる。
本実施形態のデータ構造によれば、マスタノードがスレーブノードに割当結果を通知する送信許可に、ユーザフレームの送信開始時刻と送信許可量だけでなく、ユーザフレームの通信経路が含まれるので、マスタノードが、上り帯域の割り当てごとにユーザフレームの通信経路をスレーブノードに指示することができる。このため、複数方向の帯域を活用でき、ユーザフレームの通信経路を一方向に限定する場合に比べて、ユーザフレームのスループットの低下を抑制できる。
従って、本実施形態のデータ構造によれば、リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供することができる。
従って、本実施形態のデータ構造によれば、リングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムを提供することができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔用語の定義等〕
一般に、レイヤ2の通信で用いるPDU(Protocol Data Unit)を「フレーム」と呼び、レイヤ3の通信で用いるPDUを「パケット」と呼ぶが、本実施形態では、両者を特に明確に区別しない。
本実施形態では、局側(通信事業者側)の光回線終端装置の集合体を「局側装置」といい、宅側(加入者側)の光回線終端装置(ONU)を「宅側装置」という。また、局側装置を「OLT」と略記し、宅側装置を「ONU」と略記することがある。
一般に、レイヤ2の通信で用いるPDU(Protocol Data Unit)を「フレーム」と呼び、レイヤ3の通信で用いるPDUを「パケット」と呼ぶが、本実施形態では、両者を特に明確に区別しない。
本実施形態では、局側(通信事業者側)の光回線終端装置の集合体を「局側装置」といい、宅側(加入者側)の光回線終端装置(ONU)を「宅側装置」という。また、局側装置を「OLT」と略記し、宅側装置を「ONU」と略記することがある。
本実施形態では、PONは、イーサネットベース(「イーサネット」は登録商標である。)のEPON(例えば10G−EPON)よりなるものとする。
EPONでは、IEEE802.3ahで定義されたMPCP(Multi-Point Control Protocol)フレームにより、ONUの登録、離脱、ONUからの帯域要求、及び帯域要求に応じたONUへの帯域割当などが実行される。
EPONでは、IEEE802.3ahで定義されたMPCP(Multi-Point Control Protocol)フレームにより、ONUの登録、離脱、ONUからの帯域要求、及び帯域要求に応じたONUへの帯域割当などが実行される。
〔PONシステムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、例えばPONシステムよりなる。PONシステムは、通信事業者の局舎などに設置される局側装置(OLT)1と、複数の宅側装置(ONU)2と、支線側に宅側装置2が接続されるPON回線3とを備える。
PON回線3の幹線側は、局側装置1に収容された回線カード30、或いは、局側装置1から離れたリモートノード50に接続される。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、例えばPONシステムよりなる。PONシステムは、通信事業者の局舎などに設置される局側装置(OLT)1と、複数の宅側装置(ONU)2と、支線側に宅側装置2が接続されるPON回線3とを備える。
PON回線3の幹線側は、局側装置1に収容された回線カード30、或いは、局側装置1から離れたリモートノード50に接続される。
PON回線3は、受動光分岐ノードである光スプリッタ4により、光ファイバ5,6を分岐させたツリー構造の光ファイバ網よりなる。
すなわち、PON回線3は、幹線ファイバ5と、幹線ファイバ5に接続された光スプリッタ4と、光スプリッタ4から分岐する複数本の支線ファイバ6とを備える。PON回線3には、2つ以上の光スプリッタ4が存在してもよい。この場合は、分岐点が複数箇所のPON回線となる。
すなわち、PON回線3は、幹線ファイバ5と、幹線ファイバ5に接続された光スプリッタ4と、光スプリッタ4から分岐する複数本の支線ファイバ6とを備える。PON回線3には、2つ以上の光スプリッタ4が存在してもよい。この場合は、分岐点が複数箇所のPON回線となる。
局側装置1は、幅方向に並ぶ複数のスロットSLを有するシャーシ型のOLTである。局側装置1は、同じ形状の複数のスロットSLを有する筐体10と、筐体10に収容された管理カード20、回線カード30及び中継カード40とを備える。
回線カード30及び中継カード40は、筐体10のいずれかのスロットSLに装着される。図1の構成例では、管理カード20がスロットSLの奥側(上位側)に収容されているが、管理カード20をスロットSLに装着してもよい。
回線カード30及び中継カード40は、筐体10のいずれかのスロットSLに装着される。図1の構成例では、管理カード20がスロットSLの奥側(上位側)に収容されているが、管理カード20をスロットSLに装着してもよい。
管理カード20は、PONシステムの全体的な管理及び制御を担う通信ノードである。管理カード20は、L2及びL3スイッチを含む上位装置11に接続されている。上位装置11は、コアネットワークなどよりなる上位網12に接続されている。
管理カード20には、パーソナルコンピュータなどよりなる通信事業者の管理用の端末装置13が接続される。端末装置13は、所定の通信プロトコルに則って管理カード20と通信可能である。
管理カード20には、パーソナルコンピュータなどよりなる通信事業者の管理用の端末装置13が接続される。端末装置13は、所定の通信プロトコルに則って管理カード20と通信可能である。
端末装置13は、上位網12又は上位装置11に接続されていてもよい。この場合、端末装置13は、Telnet又はSSH(Secure SHell)などの遠隔操作の通信プロトコルに則って管理カード20と通信すればよい。
回線カード30は、PON回線3の幹線ファイバ5が接続される局側の光回線終端装置であり、従来のOSU(Optical Subscriber Unit)に相当する。従って、回線カード30は、MPCPフレームにより宅側装置2とPON通信を行うPON制御部36を有する通信ノードである。
リモートノード50は、局舎から離れた遠隔地に設置され、PON回線3の幹線ファイバ5が接続される光回線終端装置である。従って、リモートノード50は、MPCPフレームにより宅側装置2とPON通信を行うPON制御部55を有する通信ノードである。
リモートノード50は、局舎から離れた遠隔地に設置され、PON回線3の幹線ファイバ5が接続される光回線終端装置である。従って、リモートノード50は、MPCPフレームにより宅側装置2とPON通信を行うPON制御部55を有する通信ノードである。
中継カード40とリモートノード50は、光ファイバ7を介して通信可能に接続されており、光ファイバ7に伝送される光信号を搬送信号とするイーサネット通信を行う。
従って、中継カード40は、光信号を用いたイーサネット通信の局側(上位側)の光回線終端装置であり、リモートノード50は、光信号を用いたイーサネット通信の宅側(下位側)の光回線終端装置である。
従って、中継カード40は、光信号を用いたイーサネット通信の局側(上位側)の光回線終端装置であり、リモートノード50は、光信号を用いたイーサネット通信の宅側(下位側)の光回線終端装置である。
図1に例示するPONシステムでは、回線カード30及び中継カード40がそれぞれ1つずつ筐体10のスロットSLに装着されているが、筐体10のすべてのスロットSLに回線カード30又は中継カード40を装着することもできる。
すなわち、通信事業者は、所望するシステムの接続形態を実現できるように、筐体10のスロットSLに回線カード30及び中継カード40のいずれを装着するかを、任意に選択することができる。
すなわち、通信事業者は、所望するシステムの接続形態を実現できるように、筐体10のスロットSLに回線カード30及び中継カード40のいずれを装着するかを、任意に選択することができる。
宅側装置2には、イーサネット通信が可能なユーザ端末14が接続される。宅側装置2に接続されるユーザ端末14の数及び種類は特に限定されない。
ユーザ端末14を宅側装置2に直接接続することも必須ではない。すなわち、宅側装置2には、ユーザネットワーク(図示せず)が接続されてもよい。ユーザ端末14は、ユーザネットワークを介して宅側装置2に接続されてもよい。
ユーザ端末14を宅側装置2に直接接続することも必須ではない。すなわち、宅側装置2には、ユーザネットワーク(図示せず)が接続されてもよい。ユーザ端末14は、ユーザネットワークを介して宅側装置2に接続されてもよい。
支線ファイバ6に伝送される上り方向の光信号は、光スプリッタ4において合流する。従って、同じ波長の光信号が合流後に衝突しないための多重化が必要である。
PON通信では、MPCPに則った時分割多重化が行われる。具体的には、PON制御部36,55は、宅側装置2から受信したレポートに基づいて、宅側装置2によるデータの上り方向の送信開始時刻及び送信許可量を演算する。
PON通信では、MPCPに則った時分割多重化が行われる。具体的には、PON制御部36,55は、宅側装置2から受信したレポートに基づいて、宅側装置2によるデータの上り方向の送信開始時刻及び送信許可量を演算する。
PON制御部36,55は、上記の時刻及び許可量を含むグラントを、PON回線3を用いて宅側装置2にそれぞれ送信する。
各宅側装置2は、グラントをPON制御部36,55から受信すると、グラントにより指定された時刻に、許可量に相当するデータと、自機のバッファ内のデータ量に相当する次回送信分のデータ量を要求するレポートをPON制御部36,55に送信する。
各宅側装置2は、グラントをPON制御部36,55から受信すると、グラントにより指定された時刻に、許可量に相当するデータと、自機のバッファ内のデータ量に相当する次回送信分のデータ量を要求するレポートをPON制御部36,55に送信する。
その他、PON制御部36,55は、自身が担当するPON回線3の宅側装置2を検出するディスカバリ処理、及び、検出した宅側装置2のLLID(Logical Link ID)を自機に登録する登録処理などを実行する。
〔管理カードの構成〕
図2は、管理カード20の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、管理カード20は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板21と、回路基板21に実装された各種の回路部品とを備える。管理カード20の回路部品には、管理通信ポート22、上位通信ポート23、制御部24、フレーム処理部25、制御通信ポート26、ユーザ通信ポート27、及び記憶部28が含まれる。
図2は、管理カード20の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、管理カード20は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板21と、回路基板21に実装された各種の回路部品とを備える。管理カード20の回路部品には、管理通信ポート22、上位通信ポート23、制御部24、フレーム処理部25、制御通信ポート26、ユーザ通信ポート27、及び記憶部28が含まれる。
管理通信ポート22は、制御部24と電気的に接続された管理通信のためのコネクタよりなる。管理通信ポート22には、所定規格の通信ケーブル(図示せず)が接続される。この通信ケーブルは、端末装置13に接続される。
上位通信ポート23は、フレーム処理部25と電気的に接続されたユーザ通信のためのコネクタよりなる。上位通信ポート23には、所定規格の通信ケーブル(図示せず)が接続される。この通信ケーブルは、上位装置11に接続される。
上位通信ポート23は、フレーム処理部25と電気的に接続されたユーザ通信のためのコネクタよりなる。上位通信ポート23には、所定規格の通信ケーブル(図示せず)が接続される。この通信ケーブルは、上位装置11に接続される。
制御部24は、CPU(Central Processing Unit)を含む情報処理装置よりなる。制御部24のCPUの数は1つ又は複数のいずれでもよい。制御部24は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの集積回路を含んでもよい。
制御部24は、RAM(Random Access Memory)を含む。RAMは、SRAM(Static RAM)又はDRAM(Dynamic RAM)などのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
制御部24は、RAM(Random Access Memory)を含む。RAMは、SRAM(Static RAM)又はDRAM(Dynamic RAM)などのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
記憶部28は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性のメモリ素子を有する。
記憶部28は、ネットワークOSや当該OS上で動作する種々のアプリケーションソフトウェア(以下、「アプリケーション」と略記する。)を記憶している。記憶部28が記憶するアプリケーションには、制御部24を、「DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ」として機能させるためのソフトウェアが含まれる。
記憶部28は、ネットワークOSや当該OS上で動作する種々のアプリケーションソフトウェア(以下、「アプリケーション」と略記する。)を記憶している。記憶部28が記憶するアプリケーションには、制御部24を、「DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ」として機能させるためのソフトウェアが含まれる。
制御通信ポート26は、制御部24と電気的に接続された制御通信のためのバックプレーンコネクタよりなる。制御通信ポート26には、バックプレーン伝送路C1の上位側端部が接続される。
バックプレーン伝送路C1の下位側端部は、回線カード30の制御通信ポート32(図3参照)又は中継カード40の制御通信ポート42(図4参照)に接続される。
バックプレーン伝送路C1の下位側端部は、回線カード30の制御通信ポート32(図3参照)又は中継カード40の制御通信ポート42(図4参照)に接続される。
ユーザ通信ポート27は、フレーム処理部25と電気的に接続されたユーザ通信のためのバックプレーンコネクタよりなる。ユーザ通信ポート27には、バックプレーン伝送路C2の上位側端部が接続される。
バックプレーン伝送路C2の下位側端部は、回線カード30のユーザ通信ポート33(図3参照)又は中継カード40のユーザ御通信ポート43(図4参照)に接続される。
バックプレーン伝送路C2の下位側端部は、回線カード30のユーザ通信ポート33(図3参照)又は中継カード40のユーザ御通信ポート43(図4参照)に接続される。
フレーム処理部25は、例えばL2スイッチよりなる。このスイッチは、例えばFPGAなどの集積回路を含む。
フレーム処理部25は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
フレーム処理部25は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
図2において、直線の帯状矢印で示す管理通信経路R1は、端末装置13と制御部24の間で行われる管理通信のための通信経路である。
破線の帯状矢印で示す制御通信経路R2は、制御部24と回線カード30又は中継カード40の間で行われる制御通信のための通信経路である。
破線の帯状矢印で示す制御通信経路R2は、制御部24と回線カード30又は中継カード40の間で行われる制御通信のための通信経路である。
管理通信経路R1により伝送される管理情報には、どのスロットSLにどのカード(通信ノード)を搭載するかを表す「マウント情報」が含まれる。
端末装置13は、通信事業者の作業員によるコマンド入力に応じてマウント情報を生成し、生成したマウント情報を制御部24に送信する。マウント情報には、スロットSLのスロット番号iの番号値(例えばi=♯1〜♯8までのいずれかの値)と、所定の番号値に対応させるカードの識別情報(以下、「ノードID」という。)が含まれる。
端末装置13は、通信事業者の作業員によるコマンド入力に応じてマウント情報を生成し、生成したマウント情報を制御部24に送信する。マウント情報には、スロットSLのスロット番号iの番号値(例えばi=♯1〜♯8までのいずれかの値)と、所定の番号値に対応させるカードの識別情報(以下、「ノードID」という。)が含まれる。
記憶部28は、スロット番号iとノードIDの対応関係を纏めたマウント管理テーブルMTを記憶している。マウント管理テーブルMTには、スロット番号iの番号値ごとのエントリと、各番号値に対応させるノードIDの値(例えばMACアドレスのアドレス値)が含まれる。
制御部24は、端末装置13から受信したマウント情報から、スロット番号iの番号値とノードIDの値を抽出し、抽出した番号値のエントリに、抽出したノードIDの値を記録する。
制御部24は、端末装置13から受信したマウント情報から、スロット番号iの番号値とノードIDの値を抽出し、抽出した番号値のエントリに、抽出したノードIDの値を記録する。
管理通信経路R1により伝送される管理情報には、PON通信に関する設定情報である「PON設定情報」が含まれる。端末装置13は、通信事業者の作業員によるコマンド入力に応じてPON設定情報を生成し、生成したPON設定情報を制御部24に送信する。制御部24は、受信したPON設定情報を制御通信ポート26から送出する。
従って、制御通信経路R2により伝送される制御情報には、上記のPON設定情報が含まれる。PON制御情報には、例えば次の情報が含まれる。
従って、制御通信経路R2により伝送される制御情報には、上記のPON設定情報が含まれる。PON制御情報には、例えば次の情報が含まれる。
PON通信ポートのオン/オフ情報:PON通信ポート37,56を有効又は無効にするための設定情報
動作パラメータ:PON制御部36,55が上り方向の動的帯域割当(DBA)を実行する場合に必要となる、最低保証帯域などのパラメータ
ONU設定情報:PON制御部36,55がPON回線3を開通する際に必要となる、課金情報などのONUごとの設定情報
動作パラメータ:PON制御部36,55が上り方向の動的帯域割当(DBA)を実行する場合に必要となる、最低保証帯域などのパラメータ
ONU設定情報:PON制御部36,55がPON回線3を開通する際に必要となる、課金情報などのONUごとの設定情報
制御通信経路R2により伝送される制御情報には、各ノード30,40,50に固有の状態情報である「ノード固有情報」が含まれる。
制御部24は、PONシステムに含まれる各ノード30,40,50にそれぞれノード固有情報の送信要求を送信し、各ノード30,40,50のノード固有情報を収集する。制御部24は、収集したノード固有情報に基づいて、PONシステム全体の接続形態(トポロジ)を把握する。
制御部24は、PONシステムに含まれる各ノード30,40,50にそれぞれノード固有情報の送信要求を送信し、各ノード30,40,50のノード固有情報を収集する。制御部24は、収集したノード固有情報に基づいて、PONシステム全体の接続形態(トポロジ)を把握する。
仮想線の帯状矢印で示すユーザ通信経路R3は、宅側装置2に接続されたユーザ端末14(図1参照)が送受信するユーザフレームの通信経路である。ユーザフレームは、上位網12からユーザ端末14まで流通する必要がある。
従って、ユーザ通信経路R3は、管理カード20の上位通信ポート23、フレーム処理部25及びユーザ通信ポート27を経由する。
従って、ユーザ通信経路R3は、管理カード20の上位通信ポート23、フレーム処理部25及びユーザ通信ポート27を経由する。
図2では、図示の簡略化のため、制御通信ポート26及びユーザ通信ポート27を1つだけ有する管理カード20が例示されている。
もっとも、管理カード20は、局側装置1に収容可能なカード数(例えば8枚)と同数の制御通信ポート26及びユーザ通信ポート27を備え、制御部24は、複数の通信ノードとのバックプレーン通信を実行可能である。従って、管理カード20には、回線カード30及び中継カード40のうちの少なくとも2つを接続することができる。
もっとも、管理カード20は、局側装置1に収容可能なカード数(例えば8枚)と同数の制御通信ポート26及びユーザ通信ポート27を備え、制御部24は、複数の通信ノードとのバックプレーン通信を実行可能である。従って、管理カード20には、回線カード30及び中継カード40のうちの少なくとも2つを接続することができる。
〔回線カードの構成〕
図3は、回線カード30の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、回線カード30は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板31と、回路基板31に実装された各種の回路部品とを備える。回線カード30の回路部品には、制御通信ポート32、ユーザ通信ポート33、制御部34、フレーム処理部35、PON制御部36、PON通信ポート37、及び記憶部38が含まれる。
図3は、回線カード30の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、回線カード30は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板31と、回路基板31に実装された各種の回路部品とを備える。回線カード30の回路部品には、制御通信ポート32、ユーザ通信ポート33、制御部34、フレーム処理部35、PON制御部36、PON通信ポート37、及び記憶部38が含まれる。
制御通信ポート32は、制御部34と電気的に接続された制御通信のためのバックプレーンコネクタよりなる。制御通信ポート32には、バックプレーン伝送路C1の下位側端部が接続される。
バックプレーン伝送路C1の上位側端部は、管理カード20の制御通信ポート26(図2参照)に接続される。
バックプレーン伝送路C1の上位側端部は、管理カード20の制御通信ポート26(図2参照)に接続される。
ユーザ通信ポート33は、フレーム処理部35と電気的に接続されたユーザ通信のためのバックプレーンコネクタよりなる。ユーザ通信ポート33には、バックプレーン伝送路C2の下位側端部が接続される。
バックプレーン伝送路C2の上位側端部は、管理カード20のユーザ通信ポート27(図2参照)に接続される。
バックプレーン伝送路C2の上位側端部は、管理カード20のユーザ通信ポート27(図2参照)に接続される。
制御部34は、CPUを含む情報処理装置よりなる。制御部34のCPUの数は1つ又は複数のいずれでもよい。制御部34は、FPGAやASICなどの集積回路を含んでもよい。
制御部34は、RAMを含む。RAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
制御部34は、RAMを含む。RAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
記憶部38は、フラッシュメモリ若しくはEEPROMなどの不揮発性のメモリ素子を有する。記憶部38は、ネットワークOSや当該OS上で動作する種々のアプリケーションを記憶している。
記憶部38は、自ノードに固有の状態情報である「ノード固有情報」を記憶している。回線カード30のノード固有情報には、例えば次の情報a1〜a5が含まれる。
記憶部38は、自ノードに固有の状態情報である「ノード固有情報」を記憶している。回線カード30のノード固有情報には、例えば次の情報a1〜a5が含まれる。
情報a1) 自ノードの識別情報(例えばMACアドレスのアドレス値)
情報a2) 自ノードのカードタイプ(図3の例では「回線カード」)
情報a3) PON通信ポート37のポート数
情報a4) PON通信ポート37に繋がるONUの数
情報a5) ファームウェア(OS)のバーション
情報a2) 自ノードのカードタイプ(図3の例では「回線カード」)
情報a3) PON通信ポート37のポート数
情報a4) PON通信ポート37に繋がるONUの数
情報a5) ファームウェア(OS)のバーション
フレーム処理部35は、例えばL2スイッチよりなる。このスイッチは、例えばFPGAなどの集積回路を含む。
フレーム処理部35は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
フレーム処理部35は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
PON制御部36は、宅側装置2とのPON通信に関する情報処理を施す集積回路よりなる。例えば、PON制御部36は、フレーム処理部35から入力された下りのユーザフレームを、対応するPON通信ポート37に送信する。
PON制御部36は、光トランシーバ39からの上りの電気信号に、上位網12に送信すべきユーザフレームが含まれる場合には、そのユーザフレームをフレーム処理部35に送信する。
PON制御部36は、光トランシーバ39からの上りの電気信号に、宅側装置2が送信元の制御フレーム(レポート)が含まれる場合には、そのレポートに基づいて送信元の宅側装置2のための制御フレーム(グラント)を生成し、光トランシーバ39に送信する。
PON制御部36は、光トランシーバ39からの上りの電気信号に、宅側装置2が送信元の制御フレーム(レポート)が含まれる場合には、そのレポートに基づいて送信元の宅側装置2のための制御フレーム(グラント)を生成し、光トランシーバ39に送信する。
PON通信ポート37は、PON制御部36と電気的に接続されたPON通信のためのコネクタよりなる。PON通信ポート37には、光トランシーバ39を着脱自在に装着することができる。
光トランシーバ39は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、PON回線3から入力される上りの光信号を電気信号に変換し、PON制御部36から入力される下りの電気信号を光信号に変換する。
光トランシーバ39は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、PON回線3から入力される上りの光信号を電気信号に変換し、PON制御部36から入力される下りの電気信号を光信号に変換する。
図3において、破線の帯状矢印で示す制御通信経路R2は、管理カード20と制御部34の間で行われる制御通信のための通信経路である。
制御通信経路R2により伝送される制御情報には、上述の「PON設定情報」が含まれる。制御部34は、管理カード20からPON設定情報を受信すると、受信したPON設定情報をPON制御部36に通知する。
制御通信経路R2により伝送される制御情報には、上述の「PON設定情報」が含まれる。制御部34は、管理カード20からPON設定情報を受信すると、受信したPON設定情報をPON制御部36に通知する。
PON制御部36は、通知されたPON設定情報に応じた所定の処理を実行する。例えば、PON制御部36は、通知されたPON通信ポート37のオン/オフ情報に従って、PON通信ポート37を有効化又は無効化する。
PON制御部36は、通知された動作パラメータに基づいて、宅側装置2が送出する上りフレームの動的帯域割当を実行する。
PON制御部36は、通知された動作パラメータに基づいて、宅側装置2が送出する上りフレームの動的帯域割当を実行する。
制御通信経路R2により伝送される制御情報には、自ノードの「ノード固有情報」が含まれる。制御部34は、管理カード20の制御部24からの送信要求に応じて、自ノードのノード固有情報を管理カード20に送信する。
仮想線の帯状矢印で示すユーザ通信経路R3は、宅側装置2に接続されたユーザ端末14(図1参照)が送受信するユーザフレームの通信経路である。ユーザフレームは、上位網12からユーザ端末14まで流通する必要がある。
従って、ユーザ通信経路R3は、回線カード30内のユーザ通信ポート33、フレーム処理部35、PON制御部36及びPON通信ポート37を経由する。
従って、ユーザ通信経路R3は、回線カード30内のユーザ通信ポート33、フレーム処理部35、PON制御部36及びPON通信ポート37を経由する。
〔中継カードの構成〕
図4は、中継カード40の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、中継カード40は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板41と、回路基板41に実装された各種の回路部品とを備える。中継カード40の回路部品には、制御通信ポート42、ユーザ通信ポート43、制御部44、フレーム処理部45、イーサネット通信ポート46、及び記憶部47が含まれる。
図4は、中継カード40の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、中継カード40は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板41と、回路基板41に実装された各種の回路部品とを備える。中継カード40の回路部品には、制御通信ポート42、ユーザ通信ポート43、制御部44、フレーム処理部45、イーサネット通信ポート46、及び記憶部47が含まれる。
制御通信ポート42は、制御部44と電気的に接続された制御通信のためのバックプレーンコネクタよりなる。制御通信ポート42には、バックプレーン伝送路C1の下位側端部が接続される。
バックプレーン伝送路C1の上位側端部は、管理カード20の制御通信ポート26(図2参照)に接続される。
バックプレーン伝送路C1の上位側端部は、管理カード20の制御通信ポート26(図2参照)に接続される。
ユーザ通信ポート43は、フレーム処理部45と電気的に接続されたユーザ通信のためのバックプレーンコネクタよりなる。ユーザ通信ポート43には、バックプレーン伝送路C2の下位側端部が接続される。
バックプレーン伝送路C2の上位側端部は、管理カード20のユーザ通信ポート27(図2参照)に接続される。
バックプレーン伝送路C2の上位側端部は、管理カード20のユーザ通信ポート27(図2参照)に接続される。
制御部44は、CPUを含む情報処理装置よりなる。制御部44のCPUの数は1つ又は複数のいずれでもよい。制御部44は、FPGAやASICなどの集積回路を含んでもよい。
制御部44は、RAMを含む。RAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
制御部44は、RAMを含む。RAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
記憶部47は、フラッシュメモリ若しくはEEPROMなどの不揮発性のメモリ素子を有する。記憶部47は、ネットワークOSや当該OS上で動作する種々のアプリケーションを記憶している。記憶部47が記憶するアプリケーションには、制御部44を、「DHCPサーバ」として機能させるためのソフトウェアが含まれていてもよい。
記憶部47は、自ノードに固有の状態情報である「ノード固有情報」を記憶している。中継カード40のノード固有情報には、例えば次の情報b1〜b5が含まれる。
記憶部47は、自ノードに固有の状態情報である「ノード固有情報」を記憶している。中継カード40のノード固有情報には、例えば次の情報b1〜b5が含まれる。
情報b1) 自ノードの識別情報(例えばMACアドレスのアドレス値)
情報b2) 自ノードのカードタイプ(図4の例では「中継カード」)
情報b3) イーサネット通信ポート46のポート数
情報b4) 動作中のイーサネット通信ポート46のポート番号
情報b5) 動作中のイーサネット通信ポート46に繋がる接続先ノード(リモートノード50)のカードタイプ
情報b2) 自ノードのカードタイプ(図4の例では「中継カード」)
情報b3) イーサネット通信ポート46のポート数
情報b4) 動作中のイーサネット通信ポート46のポート番号
情報b5) 動作中のイーサネット通信ポート46に繋がる接続先ノード(リモートノード50)のカードタイプ
情報b6) 動作中のイーサネット通信ポート46に繋がる接続先ノード(リモートノード50)の識別情報(例えばMACアドレスのアドレス値)及びポート番号
情報b7) ファームウェア(OS)のバーション
情報b7) ファームウェア(OS)のバーション
フレーム処理部45は、例えばL2スイッチよりなる。このスイッチは、例えばFPGAなどの集積回路を含む。
フレーム処理部45は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
フレーム処理部45は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
イーサネット通信ポート46は、フレーム処理部45と電気的に接続されたイーサネット通信のためのコネクタよりなる。イーサネット通信ポート46には、光トランシーバ48を着脱自在に装着することができる。
光トランシーバ48は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、光ファイバ7から入力される上りの光信号を電気信号に変換し、フレーム処理部45から入力される下りの電気信号を光信号に変換する。
光トランシーバ48は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、光ファイバ7から入力される上りの光信号を電気信号に変換し、フレーム処理部45から入力される下りの電気信号を光信号に変換する。
図4において、破線の帯状矢印で示す制御通信経路R2は、管理カード20と制御部44の間で行われる制御通信のための通信経路である。
ハッチング付きの帯状矢印で示す制御通信経路R4は、制御部44とリモートノード50の間で行われる制御通信のための通信経路である。
ハッチング付きの帯状矢印で示す制御通信経路R4は、制御部44とリモートノード50の間で行われる制御通信のための通信経路である。
制御通信経路R2により伝送される制御情報には、上述の「PON設定情報」が含まれる。制御部44は、自ノードに繋がるリモートノード50のPON設定情報を受信すると、受信したPON設定情報をフレーム処理部45に入力する。フレーム処理部45は、入力されたPON設定情報をリモートノード50に転送する。
従って、制御通信経路R4により伝送される制御情報には、上述の「PON設定情報」が含まれる。
従って、制御通信経路R4により伝送される制御情報には、上述の「PON設定情報」が含まれる。
制御通信経路R2により伝送される制御情報には、自ノードの「ノード固有情報」が含まれる。制御部44は、管理カード20の制御部24からの送信要求に応じて、自ノードのノード固有情報を管理カード20に送信する。
制御通信経路R4により伝送される制御情報には、自ノードに繋がるリモートノード50が送信した「ノード固有情報」が含まれる。制御部44は、自ノードに繋がるリモートノード50からノード固有情報を受信すると、受信したノード固有情報を制御通信ポート42に入力する。
従って、制御通信経路R2により伝送される制御情報には、リモートノード50の「ノード固有情報」が含まれる。
従って、制御通信経路R2により伝送される制御情報には、リモートノード50の「ノード固有情報」が含まれる。
仮想線の帯状矢印で示すユーザ通信経路R3は、宅側装置2に接続されたユーザ端末14(図1参照)が送受信するユーザフレームの通信経路である。ユーザフレームは、上位網12からユーザ端末14まで流通する必要がある。
従って、ユーザ通信経路R3は、中継カード40内のユーザ通信ポート43、フレーム処理部45及びイーサネット通信ポート46を経由する。
従って、ユーザ通信経路R3は、中継カード40内のユーザ通信ポート43、フレーム処理部45及びイーサネット通信ポート46を経由する。
〔リモートノードの構成〕
図5は、リモートノード50の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、リモートノード50は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板51と、回路基板51に実装された各種の回路部品とを備える。リモートノード50の回路部品には、イーサネット通信ポート52、制御部53、フレーム処理部54、PON制御部55、PON通信ポート56、及び記憶部57が含まれる。
図5は、リモートノード50の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、リモートノード50は、リジッドなプリント基板よりなる回路基板51と、回路基板51に実装された各種の回路部品とを備える。リモートノード50の回路部品には、イーサネット通信ポート52、制御部53、フレーム処理部54、PON制御部55、PON通信ポート56、及び記憶部57が含まれる。
イーサネット通信ポート52は、フレーム処理部54と電気的に接続されたイーサネット通信のためのコネクタよりなる。イーサネット通信ポート52には、光トランシーバ58を着脱自在に装着することができる。
光トランシーバ58は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、光ファイバ7から入力される下りの光信号を電気信号に変換し、フレーム処理部54から入力される上りの電気信号を光信号に変換する。
光トランシーバ58は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、光ファイバ7から入力される下りの光信号を電気信号に変換し、フレーム処理部54から入力される上りの電気信号を光信号に変換する。
制御部53は、CPUを含む情報処理装置よりなる。制御部53のCPUの数は1つ又は複数のいずれでもよい。制御部53は、FPGAやASICなどの集積回路を含んでもよい。
制御部53は、RAMを含む。RAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
制御部53は、RAMを含む。RAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、CPUなどが実行するコンピュータプログラム及びその実行に必要なデータを一時的に記憶する。
記憶部57は、フラッシュメモリ若しくはEEPROMなどの不揮発性のメモリ素子を有する。記憶部57は、ネットワークOSや当該OS上で動作する種々のアプリケーションを記憶している。記憶部57が記憶するアプリケーションには、制御部53を、「DHCPクライアント」として機能させるためのソフトウェアが含まれる。
記憶部57は、自ノードに固有の状態情報である「ノード固有情報」を記憶している。リモートノード50のノード固有情報には、例えば次の情報c1〜c7が含まれる。
記憶部57は、自ノードに固有の状態情報である「ノード固有情報」を記憶している。リモートノード50のノード固有情報には、例えば次の情報c1〜c7が含まれる。
情報c1) 自ノードの識別情報(例えばMACアドレスのアドレス値)
情報c2) 自ノードのカードタイプ(図5の例では「リモートノード」)
情報c3) イーサネット通信ポート52のポート数
情報c4) 動作中のイーサネット通信ポート52のポート番号
情報c5) 動作中のイーサネット通信ポート52に繋がる接続先ノード(中継カード40又はリモートノード50)のカードタイプ
情報c2) 自ノードのカードタイプ(図5の例では「リモートノード」)
情報c3) イーサネット通信ポート52のポート数
情報c4) 動作中のイーサネット通信ポート52のポート番号
情報c5) 動作中のイーサネット通信ポート52に繋がる接続先ノード(中継カード40又はリモートノード50)のカードタイプ
情報c6) 動作中のイーサネット通信ポート52に繋がる接続先ノード(中継カード40又はリモートノード50)の識別情報(例えばMACアドレスのアドレス値)及びポート番号
情報c7) PON通信ポート56のポート数
情報c8) PON通信ポート56に繋がるONUの数
情報c9) ファームウェア(OS)のバーション
情報c7) PON通信ポート56のポート数
情報c8) PON通信ポート56に繋がるONUの数
情報c9) ファームウェア(OS)のバーション
フレーム処理部54は、例えばL2スイッチよりなる。このスイッチは、例えばFPGAなどの集積回路を含む。
フレーム処理部54は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
フレーム処理部54は、受信したレイヤ2の通信フレームの宛先に応じて、自身の出力ポートのうちのどの出力ポートから通信フレームを送出するかを決定する。
PON制御部55は、宅側装置2とのPON通信に関する情報処理を施す集積回路よりなる。例えば、PON制御部55は、フレーム処理部54から入力された下りのユーザフレームを、対応するPON通信ポート56に送信する。
PON制御部55は、光トランシーバ59からの上りの電気信号に、上位網12に送信すべきユーザフレームが含まれる場合には、そのユーザフレームをフレーム処理部54に送信する。
PON制御部55は、光トランシーバ59からの上りの電気信号に、宅側装置2が送信元の制御フレーム(レポート)が含まれる場合には、そのレポートに基づいて送信元の宅側装置2のための制御フレーム(グラント)を生成し、光トランシーバ59に送信する。
PON制御部55は、光トランシーバ59からの上りの電気信号に、宅側装置2が送信元の制御フレーム(レポート)が含まれる場合には、そのレポートに基づいて送信元の宅側装置2のための制御フレーム(グラント)を生成し、光トランシーバ59に送信する。
PON通信ポート56は、PON制御部55と電気的に接続されたPON通信のためのコネクタよりなる。PON通信ポート56には、光トランシーバ59を着脱自在に装着することができる。
光トランシーバ59は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、PON回線3から入力される上りの光信号を電気信号に変換し、PON制御部55から入力される下りの電気信号を光信号に変換する。
光トランシーバ59は、光信号の送受信回路を含む光デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなり、PON回線3から入力される上りの光信号を電気信号に変換し、PON制御部55から入力される下りの電気信号を光信号に変換する。
図5において、ハッチング付きの帯状矢印で示す制御通信経路R4は、中継カード40と制御部53の間で行われる制御通信のための通信経路である。
制御通信経路R4により伝送される制御情報には、上述の「PON設定情報」が含まれる。制御部55は、中継カード40からPON設定情報を受信すると、受信したPON設定情報をPON制御部55に通知する。
制御通信経路R4により伝送される制御情報には、上述の「PON設定情報」が含まれる。制御部55は、中継カード40からPON設定情報を受信すると、受信したPON設定情報をPON制御部55に通知する。
PON制御部55は、通知されたPON設定情報に応じた所定の処理を実行する。例えば、PON制御部55は、通知されたPON通信ポート56のオン/オフ情報に従って、PON通信ポート56を有効化又は無効化する。
PON制御部55は、通知された動作パラメータに基づいて、宅側装置2が送出する上りフレームの動的帯域割当を実行する。
PON制御部55は、通知された動作パラメータに基づいて、宅側装置2が送出する上りフレームの動的帯域割当を実行する。
制御通信経路R4により伝送される制御情報には、自ノードの「ノード固有情報」が含まれる。制御部53は、管理カード20の制御部24からの送信要求に応じて、自ノードのノード固有情報を管理カード20に送信する。
具体的には、制御部53は、管理カード20に宛てたノード固有情報をフレーム処理部54に入力する。フレーム処理部54は、入力されたノード固有情報を中継カード40に送信し、中継カード40は、受信したノード固有情報を管理カード20に転送する。
具体的には、制御部53は、管理カード20に宛てたノード固有情報をフレーム処理部54に入力する。フレーム処理部54は、入力されたノード固有情報を中継カード40に送信し、中継カード40は、受信したノード固有情報を管理カード20に転送する。
仮想線の帯状矢印で示すユーザ通信経路R3は、宅側装置2に接続されたユーザ端末14(図1参照)が送受信するユーザフレームの通信経路である。ユーザフレームは、上位網12からユーザ端末14まで流通する必要がある。
従って、ユーザ通信経路R3は、リモートノード50内のイーサネット通信ポート52、フレーム処理部54、PON制御部55及びPON通信ポート56を経由する。
従って、ユーザ通信経路R3は、リモートノード50内のイーサネット通信ポート52、フレーム処理部54、PON制御部55及びPON通信ポート56を経由する。
〔比較例に係るPONシステムの問題点〕
図6は、本実施形態のPONシステムの比較例に係る接続形態を示す説明図である。
図6の接続形態では、回線カード(OSU)30のみが局側装置1のスロットSLに収容され、当該回線カード30に複数(図例では3つ)のPON回線3が接続されている。
図6は、本実施形態のPONシステムの比較例に係る接続形態を示す説明図である。
図6の接続形態では、回線カード(OSU)30のみが局側装置1のスロットSLに収容され、当該回線カード30に複数(図例では3つ)のPON回線3が接続されている。
10G−EPONでは、1つのPON回線3を延伸できる最大距離は20kmである。
このため、図6の接続形態を採用すると、宅側装置2の設置可能範囲は、局側装置1が設置される局舎を中心とした半径20km以内の範囲に限定されるという問題(以下、「問題点1」という。)がある。
このため、図6の接続形態を採用すると、宅側装置2の設置可能範囲は、局側装置1が設置される局舎を中心とした半径20km以内の範囲に限定されるという問題(以下、「問題点1」という。)がある。
図6の接続形態では、局舎に設置される局側装置1に、複数の回線カード(OSU)30を集中的に収容する方式を採用している。
このため、局側装置1の消費電力が増大し、電源容量が大きな局側装置1が必要になる。また、消費電力の増大に応じて発熱量も増大するので、大規模な冷却設備を局舎に設置せねばならない。従って、PONシステムの設備コストが大きくなるという問題(以下、「問題点2」という。)がある。
このため、局側装置1の消費電力が増大し、電源容量が大きな局側装置1が必要になる。また、消費電力の増大に応じて発熱量も増大するので、大規模な冷却設備を局舎に設置せねばならない。従って、PONシステムの設備コストが大きくなるという問題(以下、「問題点2」という。)がある。
10G−EPONでは、1つのPON回線3における支線ファイバ6の最大分岐数(=宅側装置2の最大収容数)は128である。
このため、図6の接続形態を採用すると、多数の加入者が存在する密集エリアにおいて、更に加入者が増加したためPON回線3を増設する必要が生じた場合には、局側装置1を起点として複数の幹線ファイバ5を密集エリアまで敷設せねばならず、大規模な敷設工事が必要になるという問題(以下、「問題点3」という。)がある。
このため、図6の接続形態を採用すると、多数の加入者が存在する密集エリアにおいて、更に加入者が増加したためPON回線3を増設する必要が生じた場合には、局側装置1を起点として複数の幹線ファイバ5を密集エリアまで敷設せねばならず、大規模な敷設工事が必要になるという問題(以下、「問題点3」という。)がある。
上記の問題点1を解決する方策、すなわち、宅側装置2の設置可能範囲を広げる方策として、従来、光信号を増幅する中継装置を幹線ファイバ5の途中に挿入することが行われている。
しかし、光信号を途中で増幅する中継装置を採用する方策では、上記の問題点1のみを解決できるに止まり、上記の問題点2及び3を同時に解決することはできない。
しかし、光信号を途中で増幅する中継装置を採用する方策では、上記の問題点1のみを解決できるに止まり、上記の問題点2及び3を同時に解決することはできない。
〔PONシステムの好適な接続形態〕
図7は、本実施形態のPONシステムの好ましい接続形態を示す説明図である。
図7の接続形態では、回線カード30の他に中継カード40が局側装置1のスロットSLに収容されている。また、中継カード40は、局舎から離れた屋外に設置されたリモートノード50と光ファイバ7により接続され、屋外のリモートノード50に複数(図例では2つ)のPON回線3が接続されている。
図7は、本実施形態のPONシステムの好ましい接続形態を示す説明図である。
図7の接続形態では、回線カード30の他に中継カード40が局側装置1のスロットSLに収容されている。また、中継カード40は、局舎から離れた屋外に設置されたリモートノード50と光ファイバ7により接続され、屋外のリモートノード50に複数(図例では2つ)のPON回線3が接続されている。
中継カード40とリモートノード50との間の光信号を用いたイーサネット通信では、10Gベースの通信の場合には、最大で40kmまで延伸可能である。
このため、図7の接続形態を採用すると、宅側装置2の設置可能範囲は、局側装置1が設置される局舎を中心として、半径60km以内の範囲にまで拡大することができる。従って、上述の問題点1を解決することができる。
このため、図7の接続形態を採用すると、宅側装置2の設置可能範囲は、局側装置1が設置される局舎を中心として、半径60km以内の範囲にまで拡大することができる。従って、上述の問題点1を解決することができる。
本実施形態のリモートノード50は、消費電力が比較的大きいPON制御部55(図5参照)を有する。
このため、図7の接続形態を採用すると、回線カード30を局側装置1に集中させる図6の接続形態に比べて、PONシステムの運用に必要な消費電力を局側装置1からリモートノード50に分散できる。従って、局側装置1の電源容量が少量で足り、局舎の冷房設備もより簡便化できる。よって、上述の問題点2を解決することができる。
このため、図7の接続形態を採用すると、回線カード30を局側装置1に集中させる図6の接続形態に比べて、PONシステムの運用に必要な消費電力を局側装置1からリモートノード50に分散できる。従って、局側装置1の電源容量が少量で足り、局舎の冷房設備もより簡便化できる。よって、上述の問題点2を解決することができる。
例えば、複数のスロットSLのすべてに回線カード30を装着した局側装置1の消費電力が、約10kwになる場合を想定する。
この場合、回線カード30の代わりに中継カード40を装着し、中継カード40に接続したリモートノード50によりPON通信を行うことにすれば、局側装置1の消費電力をほぼ1/5の約2kwに削減することができる。これに伴い、局舎における給電系の設備も大幅に簡素化することができ、波及的な効果も大きくなる。
この場合、回線カード30の代わりに中継カード40を装着し、中継カード40に接続したリモートノード50によりPON通信を行うことにすれば、局側装置1の消費電力をほぼ1/5の約2kwに削減することができる。これに伴い、局舎における給電系の設備も大幅に簡素化することができ、波及的な効果も大きくなる。
本実施形態のリモートノード50は、複数のPON通信ポート56(図5参照)を有するので、複数のPON回線3の幹線ファイバ5をリモートノード50に接続できる。
このため、図7の接続形態を採用すると、多数の加入者が存在する密集エリアに複数のPON回線3を増設する必要が生じた場合は、密集エリアの近傍にリモートノード50を設置し、リモートノード50に複数のPON回線3を接続すればよい。
このため、図7の接続形態を採用すると、多数の加入者が存在する密集エリアに複数のPON回線3を増設する必要が生じた場合は、密集エリアの近傍にリモートノード50を設置し、リモートノード50に複数のPON回線3を接続すればよい。
この場合、局側装置から1本の光ファイバ7を密集エリアまで敷設し、敷設した光ファイバ7の先端にリモートノード50に接続すれば足りる。
このため、局側装置1を起点として複数の幹線ファイバ5を敷設する必要がなくなり、敷設工事が簡便になる。従って、上述の問題点3を解決することができる。
このため、局側装置1を起点として複数の幹線ファイバ5を敷設する必要がなくなり、敷設工事が簡便になる。従って、上述の問題点3を解決することができる。
〔PONシステムの好適な接続態様のバリエーション〕
図8〜図11は、本実施形態のPONシステムの好ましい接続形態を示すブロック図である。
本実施形態の中継カード40及びリモートノード50は、イーサネット通信とPON通信の通信インタフェースをそれぞれ複数備えているので、図8〜図11に示すように、種々の接続形態のPONシステムを構成することができる。
図8〜図11は、本実施形態のPONシステムの好ましい接続形態を示すブロック図である。
本実施形態の中継カード40及びリモートノード50は、イーサネット通信とPON通信の通信インタフェースをそれぞれ複数備えているので、図8〜図11に示すように、種々の接続形態のPONシステムを構成することができる。
図8の構成例では、1つの中継カード40と1つのリモートノード50が1対1で接続されている。
図8の中央のリモートノード50には、1つのPON回線3が接続されている。もっとも、本実施形態のリモートノード50は、複数のPON通信ポート56を有するので(図5参照)、図8の下側のリモートノード50のように、1つのリモートノード50に複数(図例では2つ)のPON回線3を接続することもできる。
図8の中央のリモートノード50には、1つのPON回線3が接続されている。もっとも、本実施形態のリモートノード50は、複数のPON通信ポート56を有するので(図5参照)、図8の下側のリモートノード50のように、1つのリモートノード50に複数(図例では2つ)のPON回線3を接続することもできる。
図9の構成例では、1つの中継カード40と複数(図例では2つ)が1対多で接続されている。本実施形態の中継カード40は、複数のイーサネット通信ポート46を有するので(図4参照)、図9の構成例が可能となる。
図10の構成例では、1つのリモートノード50に別のリモートノード50がカスケード接続されている。本実施形態のリモートノード50は、複数のイーサネット通信ポート52を有するので(図5参照)、図10の構成例が可能となる。
図10の構成例を採用すれば、リモートノード50の設置範囲を、局側装置1から最大で80km(=40km+40km)まで遠隔化することができる。
図10の構成例を採用すれば、リモートノード50の設置範囲を、局側装置1から最大で80km(=40km+40km)まで遠隔化することができる。
図10の構成例は、互いに遠距離にある複数のサービスエリアA1〜A3が、河川などに沿って点在する場合に特に有効である。
例えば、河川の下流域にある局舎の近隣にサービスエリアA1が存在し、そこから40km離れた河川の中流域にサービスエリアA2が存在し、そこから更に40km離れた河川の上流域にサービスエリアA3が存在する場合を想定する。
例えば、河川の下流域にある局舎の近隣にサービスエリアA1が存在し、そこから40km離れた河川の中流域にサービスエリアA2が存在し、そこから更に40km離れた河川の上流域にサービスエリアA3が存在する場合を想定する。
この場合、サービスエリアA1については、回線カード30のPON回線3により通信サービスを提供し、サービスエリアA2については、1段目のリモートノード50のPON回線3により通信サービスを提供し、サービスエリアA3については、2段目のリモートノード50のPON回線3により通信サービスを提供すればよい。
図11の構成例では、複数(図例では2つ)の中継カード40と1つのリモートノード50が多対1で接続されている。本実施形態の中継カード40は、複数のイーサネット通信ポート46を有するので(図4参照)、図11の構成例が可能となる。
図11の構成例を採用すれば、中継カード40とリモートノード50の間のイーサネット通信の通信経路が冗長化される。このため、イーサネット通信の耐障害性を高めたり、イーサネット通信の通信帯域を拡張したりすることができる。
図11の構成例を採用すれば、中継カード40とリモートノード50の間のイーサネット通信の通信経路が冗長化される。このため、イーサネット通信の耐障害性を高めたり、イーサネット通信の通信帯域を拡張したりすることができる。
〔遠隔制御によるリモートノードの起動〕
図12は、リモートノード50によるPON通信を遠隔制御で起動するための処理の流れを示すシーケンス図である。
図12では、各処理の動作主体が「管理カード20」、「中継カード40」及び「リモートノード50」となっているが、実際の動作主体は、各ノードに搭載された制御部24,44,53である。
図12は、リモートノード50によるPON通信を遠隔制御で起動するための処理の流れを示すシーケンス図である。
図12では、各処理の動作主体が「管理カード20」、「中継カード40」及び「リモートノード50」となっているが、実際の動作主体は、各ノードに搭載された制御部24,44,53である。
管理カード20と回線カード30又は中継カード40との間の制御通信経路R2は、バックプレーン伝送路C1よりなる(図2及び図3参照)。
従って、管理カード20の制御部24は、バックプレーン通信のプラグアンドプレイ機能により、バックプレーン伝送路C1を介して回線カード30又は中継カード40と接続されると、接続先の回線カード30又は中継カード40からノード固有情報などを自動的に取得し、接続先との制御通信を自動的に開始することができる。
従って、管理カード20の制御部24は、バックプレーン通信のプラグアンドプレイ機能により、バックプレーン伝送路C1を介して回線カード30又は中継カード40と接続されると、接続先の回線カード30又は中継カード40からノード固有情報などを自動的に取得し、接続先との制御通信を自動的に開始することができる。
これに対して、管理カード20からリモートノード50までの通信経路には、中継カード40/リモートノード50間のイーサネット通信が介在する。従って、管理カード20は、通信相手がリモートノード50であるか否かを自動的に認識することはできない。
すなわち、イーサネット通信は汎用的な通信方法であるため、通信インタフェースのリンクアップのみでは、管理カード20の制御部24は、接続相手が管理対象のリモートノード50であるか否かを判定できない。
すなわち、イーサネット通信は汎用的な通信方法であるため、通信インタフェースのリンクアップのみでは、管理カード20の制御部24は、接続相手が管理対象のリモートノード50であるか否かを判定できない。
そこで、本実施形態では、リモートノード50は、イーサネット通信ポート52のリンクアップ後にDHCPパケットを中継カード40に送出し、管理カード20が、受信したDHCPパケットに基づいてリモートノード50の個体識別を行うこととした。
リモートノード50には、固有のMACアドレスが割り当てられている。従って、管理カード20の制御部24は、DHCPパケットに含まれるMACアドレスがマウント管理テーブルMTに存在するか否かにより、送信元の通信ノードの適否を判定する。
リモートノード50には、固有のMACアドレスが割り当てられている。従って、管理カード20の制御部24は、DHCPパケットに含まれるMACアドレスがマウント管理テーブルMTに存在するか否かにより、送信元の通信ノードの適否を判定する。
管理カード20の制御部24は、接続を要求してきた通信ノードが管理対象のリモートノード50であると判定すると、PON通信の開設に必要なPON設定情報を含むリモートノード50宛ての制御フレームを、中継カード40に送信する。
従って、上記の制御フレームを取得したリモートノード50は、PON設定情報に従って自ノードのPON制御部55の設定などを実行することにより、配下の宅側装置2とのPON通信を開始できるようになる。
従って、上記の制御フレームを取得したリモートノード50は、PON設定情報に従って自ノードのPON制御部55の設定などを実行することにより、配下の宅側装置2とのPON通信を開始できるようになる。
図12に示すように、管理カード20には、マウント管理テーブルMTを既に作成済みであるとする(ステップST10)。
リモートノード50は、中継カード40と物理的に接続されたあと(ステップST11)、自身のイーサネット通信ポート52のリンクアップを検知すると(ステップST12)、DHCPパケットを上り方向にブロードキャストし、自ノードで使用するローカルIPアドレスの割り当てを要求する(ステップST13)。
リモートノード50は、中継カード40と物理的に接続されたあと(ステップST11)、自身のイーサネット通信ポート52のリンクアップを検知すると(ステップST12)、DHCPパケットを上り方向にブロードキャストし、自ノードで使用するローカルIPアドレスの割り当てを要求する(ステップST13)。
次に、管理カード20は、マウント管理テーブルMTを参照し、受信したDHCPパケットに含まれるMACアドレスの適否を確認する(ステップST14)。
具体的には、管理カード20は、DHCPパケットに含まれるMACアドレスが、マウント管理テーブルMTに存在する場合には、送信元の通信ノードを、管理対象のリモートノード50であると判定する。存在しない場合には、管理カード20は、ステップST15以降の処理を実行せず、送信元の通信ノードにIPアドレスを割り当てない。
具体的には、管理カード20は、DHCPパケットに含まれるMACアドレスが、マウント管理テーブルMTに存在する場合には、送信元の通信ノードを、管理対象のリモートノード50であると判定する。存在しない場合には、管理カード20は、ステップST15以降の処理を実行せず、送信元の通信ノードにIPアドレスを割り当てない。
DHCPパケットの送信元の通信ノードを、管理対象のリモートノード50であると判定した場合は、管理カード20は、DHCPプロトコルに準じて、制御通信に用いるローカルIPアドレスの払い出しを実行する(ステップST15)。
具体的には、管理カード20は、リモートノード50用に定めたローカルIPアドレスを、DHCPパケットの送信元の通信ノード宛てに送信する。これにより、リモートノード50は、制御通信に用いるローカルIPアドレスを取得する。
具体的には、管理カード20は、リモートノード50用に定めたローカルIPアドレスを、DHCPパケットの送信元の通信ノード宛てに送信する。これにより、リモートノード50は、制御通信に用いるローカルIPアドレスを取得する。
なお、管理カード20は、中継カード40の個体識別とローカルIPアドレスの割り当てについては、バックプレーン通信によって個別に実行する。
また、図12のシーケンスにおいて、中継カード40がDHCPサーバとして機能する場合には、リモートノード50に対するローカルIPアドレスの割り当てを中継カード40が実行することにしてもよい。
また、図12のシーケンスにおいて、中継カード40がDHCPサーバとして機能する場合には、リモートノード50に対するローカルIPアドレスの割り当てを中継カード40が実行することにしてもよい。
次に、管理カード20は、リモートノード50のノード固有情報の取得処理を実行する(ステップST16)。
具体的には、管理カード20は、ノード固有情報を要求する制御フレームをリモートノード50に送信する(ステップST17)。上記の制御フレームを受信したリモートノード50は、自ノードのノード固有情報を含む制御フレームを生成し、生成した制御フレームを管理カード20に返信する(ステップST18)。
具体的には、管理カード20は、ノード固有情報を要求する制御フレームをリモートノード50に送信する(ステップST17)。上記の制御フレームを受信したリモートノード50は、自ノードのノード固有情報を含む制御フレームを生成し、生成した制御フレームを管理カード20に返信する(ステップST18)。
次に、管理カード20は、リモートノード50から取得したノード固有情報に基づいて、当該リモートノード50に対する初期設定を実施する(ステップST19)。
具体的には、管理カード20は、PON設定情報を含む制御フレームをリモートノード50に送信する(ステップST20)。PON設定情報を受信したリモートノード50は、PON設定情報に含まれるONU設定情報などに従ってPON回線3を開通し、宅側装置2とのPON通信を開始する。
具体的には、管理カード20は、PON設定情報を含む制御フレームをリモートノード50に送信する(ステップST20)。PON設定情報を受信したリモートノード50は、PON設定情報に含まれるONU設定情報などに従ってPON回線3を開通し、宅側装置2とのPON通信を開始する。
〔リング型ネットワークの場合の問題点とその解決策〕
図13は、リモートノード50がリング状に接続されたPONシステムの概略構成図である。以下の説明では、リモートノード50を「RN」ともいう。
図13の例では、RN♯Aを含む4つのRN♯A〜♯Dが、光ファイバ7A〜7Dを伝送路とするリング型ネットワークを構成している。ネットワークに含まれる1つのRN♯Aは、光ファイバ7Aを介して局側装置1の中継カード40に接続されている。
図13は、リモートノード50がリング状に接続されたPONシステムの概略構成図である。以下の説明では、リモートノード50を「RN」ともいう。
図13の例では、RN♯Aを含む4つのRN♯A〜♯Dが、光ファイバ7A〜7Dを伝送路とするリング型ネットワークを構成している。ネットワークに含まれる1つのRN♯Aは、光ファイバ7Aを介して局側装置1の中継カード40に接続されている。
換言すると、PONシステムよりなる通信システムには、複数のリモートノード50の隣接ノード同士をリング状に接続する複数の光ファイバ7A〜7Dと、複数のリモートノード50のうちの1つと中継カード40とを直結する光ファイバ7Xとが含まれる。なお、リング型ネットワークを構成するRNの数は4つに限定されない。
図13に示すように、RN♯A〜♯Dに接続されたPON回線3には、それぞれ少なくとも1つのONU♯A〜♯Dが接続される。
図13に示すように、RN♯A〜♯Dに接続されたPON回線3には、それぞれ少なくとも1つのONU♯A〜♯Dが接続される。
本実施形態では、リモートノード50のイーサネット通信に用いる光回線7A〜7D,7Xにより伝送可能な最大通信帯域、すなわち、光トランシーバ58が発揮し得る最大の物理速度を10Gbpsとする。
また、図13のPONシステムでは、局側装置1とRN♯Aの間の通信経路は、例えば2本の直結回線7Xで冗長化されている。このため、当該通信経路の上り方向の最大通信帯域は20Gbpsとなる。
また、図13のPONシステムでは、局側装置1とRN♯Aの間の通信経路は、例えば2本の直結回線7Xで冗長化されている。このため、当該通信経路の上り方向の最大通信帯域は20Gbpsとなる。
リング型ネットワークでは、例えばIEEE802.1Dのスパニングツリー方式のように、リング内の通常の通信経路を右回り(時計回り)又は左回り(反時計回り)のいずれか一方に限定し、他方の通信経路を障害発生時に使用する冗長経路とする場合がある。
しかし、リング型ネットワークの通信ノードが、ONUとPON通信するRNである場合には、リング内のRNの通信経路を一方向に限定する通信方式を採用すると、一部のONUの上り方向のデータ通信に制限がかかり易くなる場合がある。
しかし、リング型ネットワークの通信ノードが、ONUとPON通信するRNである場合には、リング内のRNの通信経路を一方向に限定する通信方式を採用すると、一部のONUの上り方向のデータ通信に制限がかかり易くなる場合がある。
例えば、図13のPONシステムにおいて、ONU♯A〜♯Dによる上り方向のデータ通信(局側装置1へのユーザフレームの伝送)に必要な通信帯域(以下、「上り帯域」という。)が、それぞれ次の通りであるとする。
ONU♯A→3Gbps
ONU♯B→2Gbps
ONU♯C→1Gbpsから3Gbpsに増加
ONU♯D→8Gbps
ONU♯A→3Gbps
ONU♯B→2Gbps
ONU♯C→1Gbpsから3Gbpsに増加
ONU♯D→8Gbps
ONU♯Cの上り帯域が1Gbpsである場合は、ONU♯Cの上り帯域を確保するために必要となる、RN♯Cを起点とする通信経路ごとの光回線7A〜7Dの通信帯域は、下記の通りである。
左回りの場合:
光回線7Bの通信帯域=1Gbps
光回線7Aの通信帯域=1Gbps+2Gbps=3Gbps
右回りの場合:
光回線7Cの通信帯域=1Gbps
光回線7Dの通信帯域=1Gbps+8Gbps=9Gbps
光回線7Bの通信帯域=1Gbps
光回線7Aの通信帯域=1Gbps+2Gbps=3Gbps
右回りの場合:
光回線7Cの通信帯域=1Gbps
光回線7Dの通信帯域=1Gbps+8Gbps=9Gbps
この場合、RN♯Cの通信経路が右回り及び左回りのいずれであっても、光回線7A〜7Dの通信帯域が最大通信帯域(=10Gbps)を超えない。
このため、RN♯Cによるリング内の通信経路を左回り又は右回りのいずれかに限定しても、ONU♯Cの上り帯域を確保できる。
このため、RN♯Cによるリング内の通信経路を左回り又は右回りのいずれかに限定しても、ONU♯Cの上り帯域を確保できる。
ONU♯Cの上り帯域が1Gbpsから3Gbpsに変化した場合は、ONU♯Cの上り帯域を確保するために必要となる、RN♯Cを起点とする通信経路ごとの光回線7A〜7Dの通信帯域は、下記の通りである。
左回りの場合:
光回線7Bの通信帯域=3Gbps
光回線7Aの通信帯域=3Gbps+2Gbps=5Gbps
右回りの場合:
光回線7Cの通信帯域=3Gbps
光回線7Dの通信帯域=3Gbps+8Gbps=11Gbps>10Gbps
光回線7Bの通信帯域=3Gbps
光回線7Aの通信帯域=3Gbps+2Gbps=5Gbps
右回りの場合:
光回線7Cの通信帯域=3Gbps
光回線7Dの通信帯域=3Gbps+8Gbps=11Gbps>10Gbps
この場合、RN♯Cの通信経路が右回りであると、光回線7Dの通信帯域が最大通信帯域(=10Gbps)を超える。
このため、RN♯Cによるリング内の通信経路を右回りに固定すると、ONU♯Dの上り帯域が低下しない限りONU♯Cの上り帯域を確保できない。従って、ONU♯Cの上り通信よりもONU♯Dの上り通信が常に優先され、ONUの上り通信が不公平になる。
このため、RN♯Cによるリング内の通信経路を右回りに固定すると、ONU♯Dの上り帯域が低下しない限りONU♯Cの上り帯域を確保できない。従って、ONU♯Cの上り通信よりもONU♯Dの上り通信が常に優先され、ONUの上り通信が不公平になる。
上記の問題点を解決するため、本実施形態では、局側装置1に直結されるRN♯Aが、リングに含まれるRN♯B〜♯Dが要求する送信データ量に基づいて、ユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路をRN♯A〜♯Dごとに動的に割り当てる。
この場合、RN♯Aが、ユーザフレームの送信開始時刻と送信許可量だけでなく、ユーザフレームの通信経路をRN♯B〜♯Dごとに割り当てるので、左右両方向の帯域を活用でき、スパニングツリー方式に比べてスループットが向上する。従って、ONU♯B〜♯Dの上り通信の公平性を確保できる。
この場合、RN♯Aが、ユーザフレームの送信開始時刻と送信許可量だけでなく、ユーザフレームの通信経路をRN♯B〜♯Dごとに割り当てるので、左右両方向の帯域を活用でき、スパニングツリー方式に比べてスループットが向上する。従って、ONU♯B〜♯Dの上り通信の公平性を確保できる。
〔帯域割当処理の概要〕
本実施形態において、リング型ネットワークのRN♯Aが他のRN♯B〜♯Dのために実行する帯域割当処理の主な特徴を纏めると、次の通りである。
本実施形態において、リング型ネットワークのRN♯Aが他のRN♯B〜♯Dのために実行する帯域割当処理の主な特徴を纏めると、次の通りである。
1)リング型ネットワークを構成する複数のRN♯A〜♯Dのうち、局側装置1に直接接続されるRN♯Aが、スレーブ(子局)の上り帯域を制御するマスタ(親局)となる。すなわち、マスタRN♯Aは、スレーブRN♯B〜♯Dから局側装置1に伝送する上り方向のユーザデータの帯域割当処理を一括して行う。
以下において、マスタRNを「マスタノード」と記載し、スレーブRNを「スレーブノード」と記載することがある。
以下において、マスタRNを「マスタノード」と記載し、スレーブRNを「スレーブノード」と記載することがある。
2)マスタRN♯Aは、スレーブRN♯B〜♯Dから自ノードへの上り帯域を時分割多重方式により割り当てる動的帯域割当(以下、「DBA」ともいう。)を実行する。
具体的には、マスタRN♯Aが実行する帯域割当処理は、スレーブRN♯B〜♯Dが申告するユーザフレーム(ユーザデータを含む通信フレーム)の送信データ量に基づいて、各スレーブRN♯B〜♯Dに許可するユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量及び通信経路(右回り又は左回り)を時分割で割り当てる処理である。
具体的には、マスタRN♯Aが実行する帯域割当処理は、スレーブRN♯B〜♯Dが申告するユーザフレーム(ユーザデータを含む通信フレーム)の送信データ量に基づいて、各スレーブRN♯B〜♯Dに許可するユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量及び通信経路(右回り又は左回り)を時分割で割り当てる処理である。
3)マスタRN♯Aは、動的帯域割当が終了するごとに、ユーザフレームを局側装置1に上り送信する。スレーブRN♯B〜♯Dは、マスタRN♯Aが決定した送信許可量だけ、RN♯Aが決定した通信経路にユーザフレームを上り送信する。
このため、RN♯A〜♯Dは、ONU♯A〜♯Dから受信するユーザデータの上りバッファを有する。RN♯A〜♯Dの上りバッファが蓄積可能なデータ量は、RN♯Aによる動的帯域割当の演算周期(以下、「DBAサイクル」という。)内にONU♯A〜♯Dから受信するユーザデータのデータ量より大きい。
このため、RN♯A〜♯Dは、ONU♯A〜♯Dから受信するユーザデータの上りバッファを有する。RN♯A〜♯Dの上りバッファが蓄積可能なデータ量は、RN♯Aによる動的帯域割当の演算周期(以下、「DBAサイクル」という。)内にONU♯A〜♯Dから受信するユーザデータのデータ量より大きい。
4)ユーザフレームがリング内でループするのを防止するため、マスタRN♯Aは、自ノードの一方のリング接続ポートから自ノードの他方のリング接続ポートへの、ユーザフレームのトラフィックをブロックする。
このため、マスタRN♯Aは、スレーブRN♯B〜♯Dから受信したONU♯B〜♯Dのユーザフレームと、自ノードのONU♯Aから受信したユーザフレームを、すべて局側装置1に上り送信する。
このため、マスタRN♯Aは、スレーブRN♯B〜♯Dから受信したONU♯B〜♯Dのユーザフレームと、自ノードのONU♯Aから受信したユーザフレームを、すべて局側装置1に上り送信する。
5)マスタRN♯Aは、動的帯域割当において、電話サービスの音声データや映像データなどのリアルタイム性が求められるユーザデータの送信を要求するスレーブRN♯B〜♯Dについては、優先的に通信帯域を割り当てる。
6)マスタRN♯Aは、音声データや映像データなどの高優先のユーザデータについては、通信遅延が小さい方の通信経路を固定的に採用することにしてもよい。
6)マスタRN♯Aは、音声データや映像データなどの高優先のユーザデータについては、通信遅延が小さい方の通信経路を固定的に採用することにしてもよい。
7)マスタRN♯Aは、RSVP(Resource reSerVation Protocol)などの帯域予約プロトコルに準拠する通信ノードよりなる。
従って、マスタRN♯Aの制御部53は、RN♯B〜♯Dから受信したユーザフレームを直結回線7Xに送出するフレーム処理部54の通信帯域を、スレーブRN♯B〜♯Dごとに予約可能である。
従って、マスタRN♯Aの制御部53は、RN♯B〜♯Dから受信したユーザフレームを直結回線7Xに送出するフレーム処理部54の通信帯域を、スレーブRN♯B〜♯Dごとに予約可能である。
ところで、マスタノード♯Aがスレーブノード♯B〜♯Dのユーザフレームに関するDBAを行うためには、少なくとも次の「送信要求」と「送信許可」を含む制御フレームを、マスタ/スレーブ間で送受信する必要がある。
送信要求:スレーブノード♯B〜♯Dが、ユーザフレームに含める送信データ量をマスタノード♯Aに申告するための制御フレーム
送信許可:マスタノード♯Aが、ユーザフレームの送信開始時刻及び送信許可量(例えば時間相当値)などを通知するための制御フレーム
送信要求:スレーブノード♯B〜♯Dが、ユーザフレームに含める送信データ量をマスタノード♯Aに申告するための制御フレーム
送信許可:マスタノード♯Aが、ユーザフレームの送信開始時刻及び送信許可量(例えば時間相当値)などを通知するための制御フレーム
マスタ/スレーブ間の制御フレームの通信経路として、なるべく遅延が小さい通信経路を採用すれば、送信要求の収集時間及び送信許可の配信時間が短くなる。このため、DBAサイクルを可及的に短縮でき、ユーザフレームの上り送信の遅延を小さくできる。
従って、リング型ネットワークのDBAに用いる制御フレームの場合には、各通信ノード♯A〜♯Dが、マスタ/スレーブ間の遅延(例えばRTT:Round Trip Time)が小さい方の通信経路に通じる送信ポートから送信するポリシーとすることが好ましい。
従って、リング型ネットワークのDBAに用いる制御フレームの場合には、各通信ノード♯A〜♯Dが、マスタ/スレーブ間の遅延(例えばRTT:Round Trip Time)が小さい方の通信経路に通じる送信ポートから送信するポリシーとすることが好ましい。
しかし、ユーザフレームについても、制御フレームと同様に、マスタ/スレーブ間の遅延が小さい方の通信経路を採用するとすれば、前述の通り、ユーザフレームの通信経路が左回り又は右回りに固定され、スループットが低下する可能性がある。
従って、リング型ネットワークのマスタノード♯AがDBAを行う場合には、マスタノード♯Aが、スレーブノード♯B〜♯Dに許可するユーザフレームの通信経路を、DBAごとに動的に変更し得るポリシーとすることが好ましい。
従って、リング型ネットワークのマスタノード♯AがDBAを行う場合には、マスタノード♯Aが、スレーブノード♯B〜♯Dに許可するユーザフレームの通信経路を、DBAごとに動的に変更し得るポリシーとすることが好ましい。
〔リング型ネットワークの通信ポリシー〕
図14は、リング型ネットワークの通信ポリシーの一例を示す説明図である。
上述の通り、リング型ネットワークにおけるDBAの場合には、DBAに必要な情報をやり取りするための制御フレームと、マスタノード♯Aに宛てて送信されるユーザフレームとで、異なる通信ポリシーを採用することが好ましい。
図14は、リング型ネットワークの通信ポリシーの一例を示す説明図である。
上述の通り、リング型ネットワークにおけるDBAの場合には、DBAに必要な情報をやり取りするための制御フレームと、マスタノード♯Aに宛てて送信されるユーザフレームとで、異なる通信ポリシーを採用することが好ましい。
このため、本実施形態のリング型ネットワークでは、通信ポリシーが異なる下記の通信レイヤL1,L2がリング内の通信ノード♯A〜♯Dに定義されている。
すなわち、リング内の通信ノード♯A〜♯Dには、リング型ネットワークに送出する通信フレームの通信経路に関して、下記の第1及び第2レイヤL1,L2にそれぞれ定義された異なる通信ポリシーが適用される。
すなわち、リング内の通信ノード♯A〜♯Dには、リング型ネットワークに送出する通信フレームの通信経路に関して、下記の第1及び第2レイヤL1,L2にそれぞれ定義された異なる通信ポリシーが適用される。
第1レイヤL1:第1ポリシーを採用する通信レイヤである。
第1ポリシーは、リング内のマスタノード♯Aとスレーブノード♯B〜♯Dが、マスタ/スレーブ間の遅延が小さい方の通信経路により通信することである。
第1ポリシーは、例えば、リング内で伝送される制御フレーム(送信要求及び送信許可など)の通信経路に適用される。
第1ポリシーは、リング内のマスタノード♯Aとスレーブノード♯B〜♯Dが、マスタ/スレーブ間の遅延が小さい方の通信経路により通信することである。
第1ポリシーは、例えば、リング内で伝送される制御フレーム(送信要求及び送信許可など)の通信経路に適用される。
第2レイヤL2:第2ポリシーを採用する通信レイヤである。
第2ポリシーは、リング内のスレーブノード♯B〜♯Dが、マスタ/スレーブ間の通信帯域に空きがある方の通信経路に通信フレームを送信することである。
第2ポリシーは、例えば、スレーブノード♯B〜♯Dがリング内に送信するユーザフレームの通信経路に適用される。
第2ポリシーは、リング内のスレーブノード♯B〜♯Dが、マスタ/スレーブ間の通信帯域に空きがある方の通信経路に通信フレームを送信することである。
第2ポリシーは、例えば、スレーブノード♯B〜♯Dがリング内に送信するユーザフレームの通信経路に適用される。
通信遅延を判定するためパラメータ(例えばRTT)は、リング型ネットワークの物理的な接続形態が同じであれば変化しないので、第1レイヤL1により決定される制御フレームの通信経路(左回り又は右回り)は、接続形態が同じ場合は変動しない固定的な通信経路とすれば足りる。
これに対して、通信帯域の空き状況は、各スレーブノード♯B〜♯Dが要求する送信データ量によって変動し得るので、第2レイヤL2により決定される通信経路(左回り又は右回り)は、DBAサイクルごとに動的に変動する可能性がある。
これに対して、通信帯域の空き状況は、各スレーブノード♯B〜♯Dが要求する送信データ量によって変動し得るので、第2レイヤL2により決定される通信経路(左回り又は右回り)は、DBAサイクルごとに動的に変動する可能性がある。
〔通信経路判定用の経路情報テーブル〕
図15は、制御フレームの通信経路の判定に使用される経路情報テーブルTa〜Tdの一例を示す説明図である。
経路情報テーブルTa〜Tdは、各通信ノード♯A〜♯Dの記憶部57(図5参照)にそれぞれ格納される。図15に示すように、マスタノード♯Aの経路情報テーブルTaには、左側から順に、「スレーブID」、「マスタポート番号」、「スレーブポート番号」、及び「RTT」の列が含まれる。
図15は、制御フレームの通信経路の判定に使用される経路情報テーブルTa〜Tdの一例を示す説明図である。
経路情報テーブルTa〜Tdは、各通信ノード♯A〜♯Dの記憶部57(図5参照)にそれぞれ格納される。図15に示すように、マスタノード♯Aの経路情報テーブルTaには、左側から順に、「スレーブID」、「マスタポート番号」、「スレーブポート番号」、及び「RTT」の列が含まれる。
経路情報テーブルTaのスレーブIDのエントリには、リングを構成するスレーブノード♯B〜♯Dの識別情報(例えばMACアドレスなど)が格納される。
経路情報テーブルTaのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTaのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯B〜♯Dにそれぞれ接続された光回線7A〜7Dのポート番号P3〜P8が格納される。
経路情報テーブルTaのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTaのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯B〜♯Dにそれぞれ接続された光回線7A〜7Dのポート番号P3〜P8が格納される。
経路情報テーブルTaのRTTのエントリには、マスタ/スレーブ間の2種類の通信経路のRTT値が格納される。図例では、スレーブノード♯Bに関して、P1/P3間のRTT値は100μ秒であり、P2/P4間のRTT値は1000μ秒である。
同様に、スレーブノード♯Cに関して、P1/P5間のRTT値は400μ秒であり、P2/P6間のRTT値は600μ秒である。スレーブノード♯Dに関して、P1/P7間のRTT値は1000μ秒であり、P2/P8間のRTT値は100μ秒である。
同様に、スレーブノード♯Cに関して、P1/P5間のRTT値は400μ秒であり、P2/P6間のRTT値は600μ秒である。スレーブノード♯Dに関して、P1/P7間のRTT値は1000μ秒であり、P2/P8間のRTT値は100μ秒である。
スレーブノード♯Bの経路情報テーブルTbには、「マスタポート番号」、「スレーブポート番号」、及び「RTT」の列が含まれる。
経路情報テーブルTbのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTbのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯Bに接続された光回線7A,7Bのポート番号P3,P4が格納される。
経路情報テーブルTbのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTbのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯Bに接続された光回線7A,7Bのポート番号P3,P4が格納される。
経路情報テーブルTbのRTTのエントリには、スレーブノード♯Bに関するマスタ/スレーブ間の2種類の通信経路のRTT値が格納される。図例では、P1/P3間のRTT値は100μ秒であり、P2/P4間のRTT値は1000μ秒である。
スレーブノード♯Cの経路情報テーブルTcには、「マスタポート番号」、「スレーブポート番号」、及び「RTT」の列が含まれる。
経路情報テーブルTcのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTcのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯Cに接続された光回線7B,7Cのポート番号P5,P6が格納される。
経路情報テーブルTcのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTcのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯Cに接続された光回線7B,7Cのポート番号P5,P6が格納される。
経路情報テーブルTcのRTTのエントリには、スレーブノード♯Cに関するマスタ/スレーブ間の2種類の通信経路のRTT値が格納される。図例では、P1/P5間のRTT値は400μ秒であり、P2/P6間のRTT値は600μ秒である。
スレーブノード♯Dの経路情報テーブルTdには、「マスタポート番号」、「スレーブポート番号」、及び「RTT」の列が含まれる。
経路情報テーブルTdのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTdのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯Dに接続された光回線7C,7Dのポート番号P7,P8が格納される。
経路情報テーブルTdのマスタポート番号のエントリには、マスタノード♯Aに接続された光回線7A,7Dのポート番号P1,P2が格納される。経路情報テーブルTdのスレーブポート番号のエントリには、スレーブノード♯Dに接続された光回線7C,7Dのポート番号P7,P8が格納される。
経路情報テーブルTdのRTTのエントリには、スレーブノード♯Dに関するマスタ/スレーブ間の2種類の通信経路のRTT値が格納される。図例では、P1/P7間のRTT値は1000μ秒であり、P2/P8間のRTT値は100μ秒である。
図16は、制御フレームの通信経路の判定に使用される経路情報テーブルTa〜Tdの別例を示す説明図である。
経路情報テーブルTa〜Tdは、各通信ノード♯A〜♯Dの記憶部57(図5参照)にそれぞれ格納される。図16の経路情報テーブルTa〜Tdでは、「RTT」の列の代わりに「遅延情報」の列が採用されている。
経路情報テーブルTa〜Tdは、各通信ノード♯A〜♯Dの記憶部57(図5参照)にそれぞれ格納される。図16の経路情報テーブルTa〜Tdでは、「RTT」の列の代わりに「遅延情報」の列が採用されている。
図16の経路情報テーブルTa〜Tdにおいて、遅延情報は、通信経路の遅延時間の長短を表す情報である。図例では、遅延情報の値が「1」であるエントリは、マスタ/スレーブ間の通信の遅延時間が短い方の通信経路であることを意味する。
逆に、遅延情報の値が「0」であるエントリは、マスタ/スレーブ間の通信の遅延時間が長い方の通信経路であることを意味する。図16の例では、各スレーブノード♯B〜♯Cに関するマスタ/スレーブ間の遅延情報は、次の通りである。
逆に、遅延情報の値が「0」であるエントリは、マスタ/スレーブ間の通信の遅延時間が長い方の通信経路であることを意味する。図16の例では、各スレーブノード♯B〜♯Cに関するマスタ/スレーブ間の遅延情報は、次の通りである。
マスタノード♯Aとスレーブノード♯Bとの通信に関して、P1/P3間の遅延情報=1(遅延時間が短い)であり、P2/P4間の遅延情報=0(遅延時間が長い)である。
マスタノード♯Aとスレーブノード♯Cとの通信に関して、P1/P5間の遅延情報=1(遅延時間が短い)であり、P2/P6間の遅延情報=0(遅延時間が長い)である。
マスタノード♯Aとスレーブノード♯Dとの通信に関して、P1/P7間の遅延情報=0(遅延時間が長い)であり、P2/P8間の遅延情報=1(遅延時間が短い)である。
マスタノード♯Aとスレーブノード♯Cとの通信に関して、P1/P5間の遅延情報=1(遅延時間が短い)であり、P2/P6間の遅延情報=0(遅延時間が長い)である。
マスタノード♯Aとスレーブノード♯Dとの通信に関して、P1/P7間の遅延情報=0(遅延時間が長い)であり、P2/P8間の遅延情報=1(遅延時間が短い)である。
〔経路情報テーブルの第1作成方法〕
図17は、経路情報テーブルTa,Tbの第1作成方法を示す説明図である。
具体的には、図17Aは、第1作成方法のフローチャートである。図17Bは、第1作成方法に用いる制御フレームのシーケンス図である。
図17では、スレーブノードが「♯B」である場合を例示しているが、その他のスレーブノード♯C,♯Dの場合も同様である。
図17は、経路情報テーブルTa,Tbの第1作成方法を示す説明図である。
具体的には、図17Aは、第1作成方法のフローチャートである。図17Bは、第1作成方法に用いる制御フレームのシーケンス図である。
図17では、スレーブノードが「♯B」である場合を例示しているが、その他のスレーブノード♯C,♯Dの場合も同様である。
図17に示すように、スレーブノード♯Bは、所定のポート番号P3のイーサネット通信ポート52(図5参照)に光回線7Aが接続されると(ステップST30)、マスタノード♯Aに接続要求を送信する(ステップST31)。
具体的には、スレーブノード♯Bは、タイムスタンプt1と送信ポートのポート番号P3を含むマスタノード♯A宛ての接続要求を、光回線7Aに送出する。
具体的には、スレーブノード♯Bは、タイムスタンプt1と送信ポートのポート番号P3を含むマスタノード♯A宛ての接続要求を、光回線7Aに送出する。
次に、接続要求を受信したマスタノード♯Aは、接続要求の受信ポートP1と同じポートからスレーブノード♯Bに接続応答を返信する(ステップST32)。
具体的には、マスタノード♯Aは、タイムスタンプt2とポート番号P1を含むスレーブノード♯B宛ての接続応答を光回線7Aに送出する。
具体的には、マスタノード♯Aは、タイムスタンプt2とポート番号P1を含むスレーブノード♯B宛ての接続応答を光回線7Aに送出する。
接続応答を受信したスレーブノード♯Bは、タイムスタンプt1,t2を用いてP1/P3間のRTTを算出し(ステップST33)、算出したP1/P3間のRTTを経路情報テーブルTbに保持するとともにマスタノード♯Aに通知する(ステップST34)。
P1/P3間のRTTを通知されたマスタノード♯Aは、通知されたRTTを自ノードの経路情報テーブルTaに保持する(ステップST35)。
P1/P3間のRTTを通知されたマスタノード♯Aは、通知されたRTTを自ノードの経路情報テーブルTaに保持する(ステップST35)。
同様に、スレーブノード♯Bは、所定のポート番号P4のイーサネット通信ポート52(図5参照)に光回線7Bが接続されると(ステップST30)、マスタノード♯Aに接続要求を送信する(ステップST31)。
具体的には、スレーブノード♯Bは、タイムスタンプt3と送信ポートのポート番号P4を含むマスタノード♯A宛ての接続要求を、光回線7Bに送出する。
具体的には、スレーブノード♯Bは、タイムスタンプt3と送信ポートのポート番号P4を含むマスタノード♯A宛ての接続要求を、光回線7Bに送出する。
次に、接続要求を受信したマスタノード♯Aは、接続要求の受信ポートP2と同じポートからスレーブノード♯Bに接続応答を返信する(ステップST32)。
具体的には、マスタノード♯Aは、タイムスタンプt4とポート番号P2を含むスレーブノード♯B宛ての接続応答を光回線7Dに送出する。
具体的には、マスタノード♯Aは、タイムスタンプt4とポート番号P2を含むスレーブノード♯B宛ての接続応答を光回線7Dに送出する。
接続応答を受信したスレーブノード♯Bは、タイムスタンプt3,t4を用いてP2/P4間のRTTを算出し(ステップST33)、算出したP2/P4間のRTTを経路情報テーブルTbに保持するとともにマスタノード♯Aに通知する(ステップST34)。
P2/P4間のRTTを通知されたマスタノード♯Aは、通知されたRTTを自ノードの経路情報テーブルTaに保持する(ステップST35)。
P2/P4間のRTTを通知されたマスタノード♯Aは、通知されたRTTを自ノードの経路情報テーブルTaに保持する(ステップST35)。
以上の処理により、スレーブノード♯Bは、図15の経路情報テーブルTbを自律的に作成可能となる。また、マスタノード♯Aは、図15の経路情報テーブルTaにおけるスレーブノード♯Bに関するエントリを自律的に作成可能となる。
なお、スレーブノード♯Bは、算出したRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTbを採用してもよい。同様に、マスタノード♯Aは、通知されたRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTaを採用してもよい。
なお、スレーブノード♯Bは、算出したRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTbを採用してもよい。同様に、マスタノード♯Aは、通知されたRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTaを採用してもよい。
〔経路情報テーブルの第2作成方法〕
図18は、経路情報テーブルTa,Tbの第2作成方法を示す説明図である。
具体的には、図18Aは、第2作成方法のフローチャートである。図18Bは、第2作成方法に用いる制御フレームのシーケンス図である。
図18では、スレーブノードが「♯B」である場合を例示しているが、その他のスレーブノード♯C,♯Dの場合も同様である。
図18は、経路情報テーブルTa,Tbの第2作成方法を示す説明図である。
具体的には、図18Aは、第2作成方法のフローチャートである。図18Bは、第2作成方法に用いる制御フレームのシーケンス図である。
図18では、スレーブノードが「♯B」である場合を例示しているが、その他のスレーブノード♯C,♯Dの場合も同様である。
図18に示すように、マスタノード♯Aは、自ノードの起動を契機として(ステップST40)、左回り及び右回りの2種類の各通信経路に、スレーブノード♯B宛ての接続要求を同時に送信する(ステップST41)。
具体的には、マスタノード♯Aは、ポート番号P1を含むスレーブノード♯B宛ての接続要求を光回線7Aに送出するとともに、これと同時に、ポート番号P2を含むスレーブノード♯B宛ての接続要求を光回線7Dに送出する。
具体的には、マスタノード♯Aは、ポート番号P1を含むスレーブノード♯B宛ての接続要求を光回線7Aに送出するとともに、これと同時に、ポート番号P2を含むスレーブノード♯B宛ての接続要求を光回線7Dに送出する。
2種類の接続要求を受信したスレーブノード♯Bは、最初に受信した接続要求に基づいて最短経路を判定し(ステップST42)、判定した最短経路をマスタノード♯Aに通知する(ステップST43)。
具体的には、スレーブノード♯Bは、先着の接続要求に含まれる送信ポート番号P1、先着の接続要求を受信した自ノードの受信ポート番号P3、及び自ノードのスレーブID(=B)を含む接続応答を、マスタノード♯Aに送信する。
具体的には、スレーブノード♯Bは、先着の接続要求に含まれる送信ポート番号P1、先着の接続要求を受信した自ノードの受信ポート番号P3、及び自ノードのスレーブID(=B)を含む接続応答を、マスタノード♯Aに送信する。
接続応答を受信したマスタノード♯Aは、図16の経路情報テーブルTaにおいて、スレーブID=BであるP1/P3間の通信経路の遅延情報を1(遅延時間が短い)に設定する。最短経路を判定したスレーブノード♯Bは、図16の経路情報テーブルTbにおいて、P1/P3間の通信経路の遅延情報を1(遅延時間が短い)に設定する。また、各ノード♯A,♯Bは、最短経路と反対側の遅延情報を0(遅延時間が長い)に設定する。
以上の処理により、マスタノード♯Aは、図16の経路情報テーブルTaにおけるスレーブノード♯Bに関するエントリを自律的に作成可能となる。また、スレーブノード♯Bは、図16の経路情報テーブルTbを自律的に作成可能となる。
以上の処理により、マスタノード♯Aは、図16の経路情報テーブルTaにおけるスレーブノード♯Bに関するエントリを自律的に作成可能となる。また、スレーブノード♯Bは、図16の経路情報テーブルTbを自律的に作成可能となる。
〔経路情報テーブルの第3作成方法〕
図19は、経路情報テーブルTa〜Tdの第3作成方法を示すフローチャートである。 図19の第3作成方法では、図17の第1作成方法とは逆に、マスタノード♯AがRTTの計算を実行する。
図19は、経路情報テーブルTa〜Tdの第3作成方法を示すフローチャートである。 図19の第3作成方法では、図17の第1作成方法とは逆に、マスタノード♯AがRTTの計算を実行する。
図19に示すように、マスタノード♯Aは、接続検知の制御フレームを定期的にリング型ネットワークにポーリングし(ステップST50)、スレーブノード♯B〜♯Dから検知応答があったか否かを判定する(ステップST51)。
この場合、マスタノード♯Aは、タイムスタンプと送信ポートのポート番号を接続検知に含める。また、スレーブノード♯B〜♯Dは、タイムスタンプと受信ポートのポート番号を検知応答に含める。
この場合、マスタノード♯Aは、タイムスタンプと送信ポートのポート番号を接続検知に含める。また、スレーブノード♯B〜♯Dは、タイムスタンプと受信ポートのポート番号を検知応答に含める。
ステップST51の判定結果が肯定的である場合は、マスタノード♯Aは、接続検知に含めたタイムスタンプと検知応答に含まれるタイムスタンプを用いて、通信経路のRTTを算出し、算出したRTTを経路情報テーブルTaに保持する(ステップST52)。
また、マスタノード♯Aは、算出した通信経路のRTTをスレーブノード♯B〜♯Dに通知し(ステップST53)、スレーブノード♯B〜♯Dは、通知された通信経路のRTTを経路情報テーブルTb〜Tdに保持する(ステップST54)。
また、マスタノード♯Aは、算出した通信経路のRTTをスレーブノード♯B〜♯Dに通知し(ステップST53)、スレーブノード♯B〜♯Dは、通知された通信経路のRTTを経路情報テーブルTb〜Tdに保持する(ステップST54)。
以上の処理により、マスタノード♯Aは、図15の経路情報テーブルTaを自律的に作成可能となる。また、スレーブノード♯B〜♯Dは、図15の経路情報テーブルTb〜Tdを自律的に作成可能となる。
なお、スレーブノード♯B〜♯Dは、通知されたRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTb〜Tdを採用してもよい。同様に、マスタノード♯Aは、算出したRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTaを採用してもよい。
なお、スレーブノード♯B〜♯Dは、通知されたRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTb〜Tdを採用してもよい。同様に、マスタノード♯Aは、算出したRTTから遅延情報を生成し、図16の経路情報テーブルTaを採用してもよい。
ステップST51の判定結果が否定的である場合は、マスタノード♯Aは、接続応答なしのスレーブノード♯B〜♯Dが自ノードの経路情報テーブルTaに存在するか否かを判定する(ステップST55)。
ステップST55の判定結果が否定的である場合は、マスタノード♯Aは、処理を終了する(ステップST56)。
ステップST55の判定結果が否定的である場合は、マスタノード♯Aは、処理を終了する(ステップST56)。
ステップST55の判定結果が肯定的である場合は、マスタノード♯Aは、検知応答なしのスレーブノードを経路情報テーブルTaから削除する(ステップST57)。
その理由は、今回周期で検知応答がないスレーブノード♯B〜♯Dは、リング型ネットワークから取り除かれたと推定されるからである。
その理由は、今回周期で検知応答がないスレーブノード♯B〜♯Dは、リング型ネットワークから取り除かれたと推定されるからである。
〔制御フレームの経路判定処理〕
図20は、制御フレームの経路判定処理の一例を示すフローチャートである。
図20に示す経路判定処理は、第1レイヤL1に定義された第1ポリシーに基づく処理である。この経路判定処理は、リング型ネットワークを構成する各通信ノード♯A〜♯Dの制御部53により実行される。
図20は、制御フレームの経路判定処理の一例を示すフローチャートである。
図20に示す経路判定処理は、第1レイヤL1に定義された第1ポリシーに基づく処理である。この経路判定処理は、リング型ネットワークを構成する各通信ノード♯A〜♯Dの制御部53により実行される。
図20に示すように、通信ノード♯A〜♯Dの制御部53は、送信要求及び送信許可などの制御フレームを生成すると(ステップST60)、自ノードの経路情報テーブルTa〜Tdを参照してマスタ/スレーブ間の最短経路を検索する(ステップST61)。
次に、通信ノード♯A〜♯Dの制御部53は、検索した最短経路に対応する送信ポートを制御フレームの送信ポートとするように、自ノードのフレーム処理部54(図5参照)を制御する(ステップST62)。
次に、通信ノード♯A〜♯Dの制御部53は、検索した最短経路に対応する送信ポートを制御フレームの送信ポートとするように、自ノードのフレーム処理部54(図5参照)を制御する(ステップST62)。
例えば、スレーブノード♯Bがマスタノード♯Aに「送信要求」を送信する場合、スレーブノード♯Bは、P1/P3間の通信経路とP2/P4間の通信経路のうち、遅延が小さい方の最短経路(RTTが小さい方の経路又は遅延情報が1の経路)を自ノードの経路情報テーブルTbから検索する。
この場合、P1/P3間の通信経路が最短経路となるので、スレーブノード♯Bは、ポート番号P3のイーサネット通信ポート52から送信要求を送信する。
この場合、P1/P3間の通信経路が最短経路となるので、スレーブノード♯Bは、ポート番号P3のイーサネット通信ポート52から送信要求を送信する。
マスタノード♯Aがスレーブノード♯Bに「送信許可」を送信する場合、マスタノード♯Aは、スレーブIDが「B」であるP1/P3間の通信経路とP2/P4間の通信経路のうち、遅延が小さい方の最短経路(RTTが小さい方の経路又は遅延情報が1の経路)を自ノードの経路情報テーブルTaから検索する。
この場合、P1/P3間の通信経路が最短経路となるので、マスタノード♯Aは、ポート番号P1のイーサネット通信ポート52から送信許可を送信する。
この場合、P1/P3間の通信経路が最短経路となるので、マスタノード♯Aは、ポート番号P1のイーサネット通信ポート52から送信許可を送信する。
電話サービスの音声データなどの低遅延が要求されるユーザフレームについては、制御フレームと同等に取り扱い、各通信ノード♯A〜♯Dが図20に示す経路判定処理を実行してもよい。
この場合、音声データを含むユーザフレームについては、マスタノード♯AによるDBAの対象ではなくなり、各スレーブノード♯B〜♯Dは、自ノードの経路情報テーブルTb〜Tdに従って遅延が小さい方の通信経路にユーザフレームを送信する。
この場合、音声データを含むユーザフレームについては、マスタノード♯AによるDBAの対象ではなくなり、各スレーブノード♯B〜♯Dは、自ノードの経路情報テーブルTb〜Tdに従って遅延が小さい方の通信経路にユーザフレームを送信する。
〔ユーザフレームの経路判定処理〕
図21は、ユーザフレームの経路判定処理の一例を示すフローチャートである。
図21に示す経路判定処理は、第2レイヤL2に定義された第2ポリシーに基づく判定処理である。この経路判定処理は、リング型ネットワークを構成する通信ノード♯A〜♯Dのうち、マスタノード♯Aの制御部53により実行される。
図21は、ユーザフレームの経路判定処理の一例を示すフローチャートである。
図21に示す経路判定処理は、第2レイヤL2に定義された第2ポリシーに基づく判定処理である。この経路判定処理は、リング型ネットワークを構成する通信ノード♯A〜♯Dのうち、マスタノード♯Aの制御部53により実行される。
図21に示すように、マスタノード♯Aの制御部53は、スレーブノード♯B〜♯Dから送信要求を受信すると(ステップST70)、自ノードの経路情報テーブルTaを参照してマスタ/スレーブ間の最短経路を検索する(ステップST71)。
次に、送信要求に含まれる優先度情報に基づいて、スレーブノード♯B〜♯Dが上り送信を要求するユーザデータの優先度が高いか否かを判定する(ステップST72)。高優先のユーザデータには、例えば音声データ、映像データ、及びプレミアムなユーザデータなどが含まれる。
次に、送信要求に含まれる優先度情報に基づいて、スレーブノード♯B〜♯Dが上り送信を要求するユーザデータの優先度が高いか否かを判定する(ステップST72)。高優先のユーザデータには、例えば音声データ、映像データ、及びプレミアムなユーザデータなどが含まれる。
ステップST72の判定結果が肯定的である場合は、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路によるユーザフレームの上り送信をスレーブノード♯B〜♯Dに許可する(ステップST73)。
具体的には、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路に対応するポート番号(P3〜P8のいずれか)をスレーブノード♯B〜♯Dに通知する送信許可に含める。これにより、スレーブノードはユーザデータを最短経路に送信可能となる。
具体的には、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路に対応するポート番号(P3〜P8のいずれか)をスレーブノード♯B〜♯Dに通知する送信許可に含める。これにより、スレーブノードはユーザデータを最短経路に送信可能となる。
ステップST72の判定結果が否定的である場合は、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路の通信帯域に空きがあるか否かを判定する(ステップST74)。
例えば、送信許可の対象がスレーブノード♯Bの場合は、申告された送信データ量を受け付けると光回線7Aの最大通信帯域を超過するか否かにより、通信帯域に空きがあるか否かを判定すればよい。この場合、最大通信帯域より少ない最大制御帯域を基準として、光回線7Aの通知帯域に空きがあるか否かを判定してもよい。
例えば、送信許可の対象がスレーブノード♯Bの場合は、申告された送信データ量を受け付けると光回線7Aの最大通信帯域を超過するか否かにより、通信帯域に空きがあるか否かを判定すればよい。この場合、最大通信帯域より少ない最大制御帯域を基準として、光回線7Aの通知帯域に空きがあるか否かを判定してもよい。
ステップST74の判定結果が肯定的である場合は、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路によるユーザフレームの上り送信をスレーブノード♯B〜♯Dに許可する(ステップST75)。
具体的には、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路に対応するポート番号(P3〜P8のいずれか)をスレーブノード♯B〜♯Dに通知する送信許可に含める。これにより、スレーブノードはユーザデータを最短経路に送信可能となる。
具体的には、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路に対応するポート番号(P3〜P8のいずれか)をスレーブノード♯B〜♯Dに通知する送信許可に含める。これにより、スレーブノードはユーザデータを最短経路に送信可能となる。
ステップST74の判定結果が否定的である場合は、マスタノード♯Aの制御部53は、最短経路と反対方向の非最短経路によるユーザフレームの上り送信をスレーブノード♯B〜♯Dに許可する(ステップST76)。
例えば、送信許可の対象がスレーブノード♯Bの場合は、マスタノード♯Aの制御部53は、非最短経路である光回線7Bに対応するポート番号P4を、スレーブノード♯Bに通知する送信許可に含める。
例えば、送信許可の対象がスレーブノード♯Bの場合は、マスタノード♯Aの制御部53は、非最短経路である光回線7Bに対応するポート番号P4を、スレーブノード♯Bに通知する送信許可に含める。
これにより、スレーブノード♯Bは、最短経路(光回線7A)の通信帯域に空きがない場合でも、通信帯域に空きがある方の非最短経路(光回線7B)にユーザフレームを送信可能となる。
このように、一方の通信経路の通信帯域に空きがない場合は他方の通信経路を利用するので、リング内のユーザフレームの通信経路を一方向に限定する場合に比べて、スループットの低下を抑制することができる。
このように、一方の通信経路の通信帯域に空きがない場合は他方の通信経路を利用するので、リング内のユーザフレームの通信経路を一方向に限定する場合に比べて、スループットの低下を抑制することができる。
〔動的帯域割当の手順〕
図22は、動的帯域割当の手順の一例を示すシーケンス図である。
図22において、細い実線矢印は「制御フレーム」(送信要求又は送信許可)を示し、太いハッチング付き矢印は「ユーザフレーム」を示す。
図22は、動的帯域割当の手順の一例を示すシーケンス図である。
図22において、細い実線矢印は「制御フレーム」(送信要求又は送信許可)を示し、太いハッチング付き矢印は「ユーザフレーム」を示す。
図22に示すように、各スレーブノード♯B〜♯Dは、所定のDBAサイクルごとにマスタノード♯Aに「送信要求」の制御フレームを送信する(ステップST80)。
送信要求は、ユーザデータの「送信データ量」と「優先度情報」を含むデータ構造を有する。スレーブノード♯B〜♯Dは、ONU♯B〜♯Dから受信して自ノードの上りバッファに蓄積されたユーザデータのデータ量に基づいて、送信データ量を決定する。優先度情報は、ユーザデータの優先度(高優先又は低優先など)を表す識別情報である。
送信要求は、ユーザデータの「送信データ量」と「優先度情報」を含むデータ構造を有する。スレーブノード♯B〜♯Dは、ONU♯B〜♯Dから受信して自ノードの上りバッファに蓄積されたユーザデータのデータ量に基づいて、送信データ量を決定する。優先度情報は、ユーザデータの優先度(高優先又は低優先など)を表す識別情報である。
次に、マスタノード♯Aは、各スレーブノード♯B〜♯Dから収集した送信要求を用いて、所定のDBAアルゴリズムに基づくDBA処理を実行する(ステップST81)。
マスタノード♯Aが実行するDBAアルゴリズムには、例えば、最低保証帯域と最大帯域に基づく帯域制御アルゴリズムなどの他、スレーブノード♯B〜♯Dごとにユーザフレームの通信経路を判定するアルゴリズム(例えば図21の経路判定処理)が含まれる。
マスタノード♯Aが実行するDBAアルゴリズムには、例えば、最低保証帯域と最大帯域に基づく帯域制御アルゴリズムなどの他、スレーブノード♯B〜♯Dごとにユーザフレームの通信経路を判定するアルゴリズム(例えば図21の経路判定処理)が含まれる。
マスタノード♯Aは、DBA処理の算出結果に基づいて、ユーザフレームの「送信開始時刻」、ユーザフレームの「送信許可量」、及びユーザフレームの「通信経路」をスレーブノード♯B〜♯Dごとに決定する。
次に、マスタノード♯Aは、上記の送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路を含むデータ構造の「送信許可」の制御フレームをスレーブノード♯B〜♯Dごとに生成し、生成した送信許可を各スレーブノード♯B〜♯Dにそれぞれ送信する(ステップST82)。
次に、マスタノード♯Aは、上記の送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路を含むデータ構造の「送信許可」の制御フレームをスレーブノード♯B〜♯Dごとに生成し、生成した送信許可を各スレーブノード♯B〜♯Dにそれぞれ送信する(ステップST82)。
送信許可量の表現形式は、例えば、データ相当値(例えばバイト値)であってもよいし、時間相当値(例えば秒値)であってもよい。
通信経路の表現形式は、例えば、スレーブノード♯B〜♯Dによるユーザフレームの送信ポートのポート番号P3〜P8よりなる。もっとも、通信経路の表現形式は、スレーブノード♯B〜♯Dから見て左回りの通信経路又は右回りの通信経路のいずれであるかを特定可能な形式であればよく、ポート番号に限定されない。
通信経路の表現形式は、例えば、スレーブノード♯B〜♯Dによるユーザフレームの送信ポートのポート番号P3〜P8よりなる。もっとも、通信経路の表現形式は、スレーブノード♯B〜♯Dから見て左回りの通信経路又は右回りの通信経路のいずれであるかを特定可能な形式であればよく、ポート番号に限定されない。
送信許可を受信した各スレーブノード♯B〜♯Dは、送信許可に記された送信開始時刻に、送信許可に記された送信許可量のユーザデータを含むユーザフレームを、送信許可に記された通信経路に送信する(ステップST83)。
その後、マスタノード♯Aは、スレーブノード♯B〜♯Dから受信したユーザフレームを上位側の通信装置(本実施形態では局側装置1)に転送する。スレーブノード♯B〜♯Dとマスタノード♯Aは、上記のステップST80〜ST83までの処理を、所定のDBAサイクルごとに繰り返す。
その後、マスタノード♯Aは、スレーブノード♯B〜♯Dから受信したユーザフレームを上位側の通信装置(本実施形態では局側装置1)に転送する。スレーブノード♯B〜♯Dとマスタノード♯Aは、上記のステップST80〜ST83までの処理を、所定のDBAサイクルごとに繰り返す。
〔複数のリング型ネットワークを含むPONシステム〕
図23は、複数のリング型ネットワークを含むPONシステムの概略構成図である。
図23の例では、OLT1内の中継カード40と複数のリモートノード50とにより、下記の3種類のリング型ネットワークが構成されている。なお、通信システムには、例えばRN♯Fに接続されたRN♯Gのように、リング型ネットワークから分岐するリング外のRN♯Gが接続されていてもよい。
図23は、複数のリング型ネットワークを含むPONシステムの概略構成図である。
図23の例では、OLT1内の中継カード40と複数のリモートノード50とにより、下記の3種類のリング型ネットワークが構成されている。なお、通信システムには、例えばRN♯Fに接続されたRN♯Gのように、リング型ネットワークから分岐するリング外のRN♯Gが接続されていてもよい。
第1ネットワーク:
5つの通信ノード♯A,♯B,♯C,♯D,♯Eよりなるリング型ネットワーク
第2ネットワーク:
5つの通信ノード♯A,♯F,♯C,♯B,♯Aよりなるリング型ネットワーク
第3ネットワーク3:
5つの通信ノード♯A,♯F,♯C,♯D,♯Eよりなるリング型ネットワーク
5つの通信ノード♯A,♯B,♯C,♯D,♯Eよりなるリング型ネットワーク
第2ネットワーク:
5つの通信ノード♯A,♯F,♯C,♯B,♯Aよりなるリング型ネットワーク
第3ネットワーク3:
5つの通信ノード♯A,♯F,♯C,♯D,♯Eよりなるリング型ネットワーク
複数のリング型ネットワークを含む図23の接続形態は、OLT1とリモートノード50との間の通信経路が複数存在する、冗長構成の接続形態であると言える。
例えば、RN♯CからOLT1に至る通信経路としては、♯C→♯B→♯A、♯C→♯D→♯E、及び、♯C→♯F→♯Aの3種類の通信経路が存在する。
例えば、RN♯CからOLT1に至る通信経路としては、♯C→♯B→♯A、♯C→♯D→♯E、及び、♯C→♯F→♯Aの3種類の通信経路が存在する。
本実施形態の通信システムは、1つのリング型ネットワークを含む図13のPONシステムだけでなく、例えば図23に示すような2つ以上のリング型ネットワークを含む、通信経路が冗長化されたPONシステムであってもよい。
この場合、例えば、OLT1に含まれる1つの通信ノード♯Aをマスタノードとし、その他の通信ノード♯B〜♯Gをスレーブノードとして、図14の第1及び第2ポリシーと概ね同様の通信ポリシーを採用することにより、複数のリングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムが得られる。
この場合、例えば、OLT1に含まれる1つの通信ノード♯Aをマスタノードとし、その他の通信ノード♯B〜♯Gをスレーブノードとして、図14の第1及び第2ポリシーと概ね同様の通信ポリシーを採用することにより、複数のリングを含むネットワークの動的帯域割当を適切に実行できる通信システムが得られる。
具体的には、制御フレームに適用する第1レイヤL1の第1ポリシーとして、マスタノード♯Aとスレーブノード♯B〜♯Gが、マスタ/スレーブ間の遅延が最も小さい通信経路により通信することを採用すればよい。
もっとも、必ずしも遅延が最も小さい通信経路とする必要はなく、第1ポリシーの通信経路は、遅延が2番目に小さい通信経路、或いは、最も大きい遅延に比べて所定時間以上小さい遅延の通信経路など、遅延の観点から適正化された通信経路であってもよい。
もっとも、必ずしも遅延が最も小さい通信経路とする必要はなく、第1ポリシーの通信経路は、遅延が2番目に小さい通信経路、或いは、最も大きい遅延に比べて所定時間以上小さい遅延の通信経路など、遅延の観点から適正化された通信経路であってもよい。
また、ユーザフレームに適用する第2レイヤL2の第2ポリシーとして、スレーブノード♯B〜♯Gが、マスタ/スレーブ間の通信帯域に空きがある通信経路に通信フレームを送信することにより、各光回線7の通信帯域を均等化することを採用すればよい。
第2ポリシーを採用すれば、スレーブノード♯B〜♯Gからマスタノード♯Aに至る通信経路の途中で、光回線7の通信帯域の制限値(例えば最大通信帯域)を超えるのを防止でき、スループットの低下を抑制することができる。
第2ポリシーを採用すれば、スレーブノード♯B〜♯Gからマスタノード♯Aに至る通信経路の途中で、光回線7の通信帯域の制限値(例えば最大通信帯域)を超えるのを防止でき、スループットの低下を抑制することができる。
〔その他の変形例〕
上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲によって示され、その範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態において、通信システムはPONシステムに限定されるものではなく、通信フレームの伝送路は光ファイバ以外のケーブルであってもよい。
上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲によって示され、その範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態において、通信システムはPONシステムに限定されるものではなく、通信フレームの伝送路は光ファイバ以外のケーブルであってもよい。
上述の実施形態において、リング型ネットワークのマスタノード♯Aは、例えば図23に示すように、局側装置1などの上位側の通信装置と一体化された通信ノード(例えば中継カード40など)であってもよい。
上述の実施形態において、マスタノード♯Aは、リング型ネットワークを構成する複数のリモートノード50のうちのいずれか1つであればよく、必ずしも局側装置1と直結された通信ノードでなくてもよい。
上述の実施形態において、マスタノード♯Aは、リング型ネットワークを構成する複数のリモートノード50のうちのいずれか1つであればよく、必ずしも局側装置1と直結された通信ノードでなくてもよい。
上述の実施形態において、端末装置13が、図12に示すシーケンスを実行することにより、回線カード30及びリモートノード50のPON通信を管理してもよい。
すなわち、回線カード30及びリモートノード50が行うPON通信を管理する管理部は、局側装置1に収容される管理カード20であってもよいし、局側装置1と通信可能に接続される端末装置13であってもよい。
すなわち、回線カード30及びリモートノード50が行うPON通信を管理する管理部は、局側装置1に収容される管理カード20であってもよいし、局側装置1と通信可能に接続される端末装置13であってもよい。
上述の実施形態において、局側装置1の筐体10構造は、スロットタイプに限定されない。従って、筐体10に収納する通信ノードの構造も、必ずしもカードタイプ(管理カード20、回線カード30及び中継カード40)である必要はなく、筐体10内に形成された所定形状の収納部に収まる構造であればよい。
1 局側装置(OLT)
2 宅側装置(ONU)
3 PON回線
4 光スプリッタ
5 幹線ファイバ
6 支線ファイバ
7 光ファイバ
7A 光ファイバ(光回線)
7B 光ファイバ(光回線)
7C 光ファイバ(光回線)
7D 光ファイバ(光回線)
7X 光ファイバ(直結回線)
10 筐体
11 上位装置
12 上位網
13 端末装置
14 ユーザ端末
20 管理カード
21 回路基板
22 管理通信ポート
23 上位通信ポート
24 制御部
25 フレーム処理部
26 制御通信ポート
27 ユーザ通信ポート
28 記憶部
30 回線カード(回線ノード)
31 回路基板
32 制御通信ポート
33 ユーザ通信ポート
34 制御部
35 フレーム処理部
36 PON制御部
37 PON通信ポート
38 記憶部
39 光トランシーバ
40 中継カード(中継ノード)
41 回路基板
42 制御通信ポート
43 ユーザ通信ポート
44 制御部
45 フレーム処理部
46 イーサネット通信ポート
47 記憶部
48 光トランシーバ
50 リモートノード
51 回路基板
52 イーサネット通信ポート
53 制御部
54 フレーム処理部
55 PON制御部
56 PON通信ポート
57 記憶部
58 光トランシーバ
59 光トランシーバ
SL スロット
MT マウント管理テーブル
R1 管理通信経路
R2 制御通信経路
R3 ユーザ通信経路
R4 制御通信経路
RN リモートノード
RN♯A マスタノード
RN♯B スレーブノード
RN♯C スレーブノード
RN♯D スレーブノード
2 宅側装置(ONU)
3 PON回線
4 光スプリッタ
5 幹線ファイバ
6 支線ファイバ
7 光ファイバ
7A 光ファイバ(光回線)
7B 光ファイバ(光回線)
7C 光ファイバ(光回線)
7D 光ファイバ(光回線)
7X 光ファイバ(直結回線)
10 筐体
11 上位装置
12 上位網
13 端末装置
14 ユーザ端末
20 管理カード
21 回路基板
22 管理通信ポート
23 上位通信ポート
24 制御部
25 フレーム処理部
26 制御通信ポート
27 ユーザ通信ポート
28 記憶部
30 回線カード(回線ノード)
31 回路基板
32 制御通信ポート
33 ユーザ通信ポート
34 制御部
35 フレーム処理部
36 PON制御部
37 PON通信ポート
38 記憶部
39 光トランシーバ
40 中継カード(中継ノード)
41 回路基板
42 制御通信ポート
43 ユーザ通信ポート
44 制御部
45 フレーム処理部
46 イーサネット通信ポート
47 記憶部
48 光トランシーバ
50 リモートノード
51 回路基板
52 イーサネット通信ポート
53 制御部
54 フレーム処理部
55 PON制御部
56 PON通信ポート
57 記憶部
58 光トランシーバ
59 光トランシーバ
SL スロット
MT マウント管理テーブル
R1 管理通信経路
R2 制御通信経路
R3 ユーザ通信経路
R4 制御通信経路
RN リモートノード
RN♯A マスタノード
RN♯B スレーブノード
RN♯C スレーブノード
RN♯D スレーブノード
Claims (12)
- リングを含むネットワークを構成するマスタノードと複数のスレーブノードとを備える通信システムであって、
前記スレーブノードから前記マスタノードへのユーザフレームの上り帯域が、前記マスタノードによる動的帯域割当により時分割多重されており、
前記マスタノード及び前記スレーブノードには、通信ポリシーが異なる複数の通信レイヤが定義されている通信システム。 - 前記複数の通信レイヤには、第1レイヤが含まれ、
前記第1レイヤの通信ポリシーは、
前記マスタノードと前記スレーブノードの間の遅延が少ない通信経路により、前記両ノードが前記動的帯域割当に必要な情報を含む制御フレームを送受信することである請求項1に記載の通信システム。 - 前記制御フレームの送受信に用いられる前記通信経路は、
前記リングを含むネットワークの物理的な接続形態が同じである場合は変動しない、固定された通信経路である請求項2に記載の通信システム。 - 前記複数の通信レイヤには、第2レイヤが含まれ、
前記第2レイヤの通信ポリシーは、
前記マスタノードと前記スレーブノードの間の通信帯域に空きがある通信経路を選択して、前記スレーブノードが前記マスタノードに前記ユーザフレームを送信することである請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。 - 前記ユーザフレームの送受信に用いられる前記通信経路は、
前記動的帯域割当のサイクルごとに変動し得る通信経路である請求項4に記載の通信システム。 - マスタノードと、前記マスタノードから複数の通信経路で接続されるスレーブノードとを含む通信システムにおいて実行される通信方法であって、
前記マスタノード及び前記スレーブノードが、制御フレーム用の通信経路の判定に用いる経路情報を自ノードに保持する第1ステップと、
前記マスタノード及び前記スレーブノードが、前記経路情報に基づいて判定した遅延が少ない通信経路により制御フレームを送受信する第2ステップと、
前記マスタノードが、前記スレーブノードが要求する送信データ量に基づいて、前記スレーブノードから自ノードへのユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路を動的に割り当てる第3ステップと、を含む通信方法。 - 前記第3ステップにおいて割り当てられる前記ユーザフレームの通信経路は、
前記マスタノードと前記スレーブノードの間の通信帯域に空きがある通信経路として選択された通信経路である請求項6に記載の通信方法。 - 前記第1ステップは、
前記スレーブノードが、前記マスタノードと自ノードの間の複数の通信経路のRTTを測定するステップと、
前記スレーブノードが、測定された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するとともに前記マスタノードに通知するステップと、
前記マスタノードが、通知された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するステップと、を含む請求項6又は請求項7に記載の通信方法。 - 前記第1ステップは、
前記マスタノードが、自ノードと前記スレーブノードの間の複数の通信経路に、当該スレーブノード宛ての所定の通信フレームを同時に送信するステップと、
前記スレーブノードが、いずれの前記通信フレームを最初に受信したかを判定し、その判定結果を前記マスタノードに通知するステップと、
前記マスタノード及び前記スレーブノードが、前記判定結果に基づいて、前記複数の通信経路の遅延時間の長短を表す遅延情報を自ノードに保持するステップと、を含む請求項6又は請求項7に記載の通信方法。 - 前記第1ステップは、
前記マスタノードが、自ノードと前記スレーブノードの間の複数の通信経路のRTTを測定するステップと、
前記マスタノードが、測定された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するとともに前記スレーブノードに通知するステップと、
前記スレーブノードが、通知された前記複数の通信経路のRTTを、自ノードに保持するステップと、を含む請求項6又は請求項7に記載の通信方法。 - 前記第3ステップは、
前記マスタノードが、前記ユーザフレームの優先度を判定するステップと
前記マスタノードが、高優先の前記ユーザフレームについては、遅延が少ない通信経路を割り当てるステップと、
前記マスタノードが、高優先でない前記ユーザフレームについては、前記マスタノードと前記スレーブノードの間の通信帯域に空きがある通信経路を選択して割り当てるステップと、を含む請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の通信方法。 - マスタノードとスレーブノードが複数の通信経路で通信できる通信システムに用いられる制御フレームのデータ構造であって、
前記制御フレームには、前記スレーブノードから前記マスタノードへのユーザフレームの上り帯域の割当結果を、前記マスタノードが前記スレーブノードに通知するための送信許可が含まれ、
前記送信許可には、前記ユーザフレームの送信開始時刻、送信許可量、及び通信経路が含まれる制御フレームのデータ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019111733A JP2020205511A (ja) | 2019-06-17 | 2019-06-17 | 通信システム、通信方法、及び制御フレームのデータ構造 |
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2019
- 2019-06-17 JP JP2019111733A patent/JP2020205511A/ja active Pending
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