JP2020203463A - 液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射装置 Download PDF

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徳起 菅原
亙 ▲高▼橋
亙 ▲高▼橋
Wataru Takahashi
美幸 村本
Miyuki Muramoto
美幸 村本
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Takeshi Yasojima
健 八十島
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Abstract

【課題】接着剤の強度を向上させ、信頼性の高い液体噴射ヘッドを提供する。【解決手段】液体噴射ヘッドは、内部に設けられた流路から供給された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドであって、前記流路を画定する第1流路部材と、前記流路を画定し、接着剤によって前記第1流路部材と接着される第2流路部材と、を備え、前記接着剤は、主剤と硬化剤とが混合された接着剤であって、前記主剤は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とし、前記硬化剤は、イミダゾール類を主成分とし、前記第1流路部材の表面には、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層が形成され、前記第1処理層は、前記接着剤を介して前記第2流路部材と接着される。【選択図】図4

Description

本発明は、液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッドの製造方法および液体噴射装置に関する。
従来、特許文献1に示すように、ビスフェノールF型エポキシ樹脂を主成分とする接着剤を用いて複数の基板同士を接着して構成された液体噴射ヘッドが知られている。
特開2014−97593号公報
しかしながら、上記液体噴射ヘッドに用いられる接着剤は、耐水性は高いが、耐溶剤性は十分でなかった。そのため、溶剤インクが使用された場合、接着剤が破壊されてしまう、という課題があった。
液体噴射ヘッドは、内部に設けられた流路から供給された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドであって、前記流路の一部を画定する第1流路部材と、前記流路の一部を画定し、接着剤によって前記第1流路部材と接着される第2流路部材と、を備え、前記接着剤は、主剤と硬化剤とが混合された接着剤であって、前記主剤は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とし、前記硬化剤は、イミダゾール類を主成分とし、前記第1流路部材の表面には、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層が形成され、前記第1処理層は、前記接着剤を介して前記第2流路部材と接着されることを特徴とする。
液体噴射ヘッドの製造方法は、内部に設けられた流路から供給された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記流路を画定する第1流路部材を形成する第1流路部材形成工程と、前記流路を画定する第2流路部材を形成する第2流路部材形成工程と、前記第1流路部材と前記第2流路部材とを接着剤で接着する接着工程と、を含み、前記第1流路部材形成工程では、前記第1流路部材の表面に、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層を形成し、前記接着工程では、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とした主剤と、イミダゾール類を主成分とした硬化剤と、が混合された前記接着剤を用いて、前記第1処理層と前記第2流路部材とを接着する、ことを特徴とする。
実施形態1にかかる液体噴射装置の構成を示す斜視図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの構成を示す分解斜視図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの構成を示す平面図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの構成を示す断面図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの構成を示す断面図。 実施形態1にかかる接着剤の組成を説明する図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの製造方法を示す断面図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの製造方法を示す断面図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの製造方法を示す断面図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの製造方法を示す断面図。 実施形態1にかかる液体噴射ヘッドの製造方法を示す断面図。 実施形態2にかかる液体噴射ヘッドの構成を示す断面図。 実施形態3にかかる液体噴射ヘッドの構成を示す断面図。
1.実施形態1
まず、液体噴射装置1000の構成について説明する。
図1は、液体噴射装置1000の構成を示す斜視図である。液体噴射装置1000は、媒体としての用紙Sに対して液体としてのインクを噴射して画像等の記録を行うインクジェットプリンターである。液体噴射装置1000は、液体噴射ヘッド1、液体噴射ヘッド1が取り付けられるキャリッジ1004、キャリッジ1004を主走査方向に移動させるキャリッジ移動機構1005、用紙Sを副走査方向に搬送する搬送部としての搬送機構1006等を備える。また、キャリッジ1004には、液体噴射ヘッド1に対して着脱可能なインクカートリッジ1007が搭載される。インクカートリッジ1007には、液体噴射ヘッド1に供給するインクが貯留される。本実施形態におけるインクは、有機溶剤を主成分とする溶剤インクである。溶剤インクに含まれる有機溶剤としては、γ−ブチロラクトンや2−ピロリドン等の複素環化合物;トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル;1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール等のアルカンジオール;オレイン酸エチル等の脂肪酸エステル;等やこれらの混合物が挙げられる。
なお、インクカートリッジ1007がキャリッジ1004上ではなく、液体噴射装置1000の本体側に配置され、インクカートリッジ1007からインク供給チューブ等を通じて液体噴射ヘッド1にインクを供給する構成であってもよい。
キャリッジ移動機構1005は、駆動モーター1009、タイミングベルト1008及びガイドロッド1010を備える。タイミングベルト1008の一部にキャリッジ1004が固定される。駆動モーター1009の動力により、キャリッジ1004は、架設されたガイドロッド1010に案内されて、ガイドロッド1010の延在方向である主走査方向に往復移動する。搬送機構1006は、駆動モーター1016及び搬送ローラー1017を備える。駆動モーター1016の動力により搬送ローラー1017が回転することによって、用紙Sが主走査方向と交差する副走査方向に搬送される。
液体噴射装置1000は、搬送機構1006によって用紙Sを副走査方向に順次搬送させつつ、キャリッジ移動機構1005によって液体噴射ヘッド1を主走査方向に相対移動させて、用紙S上に画像等を記録する。
次に、液体噴射ヘッド1の構成について説明する。
図2は、液体噴射ヘッド1の構成を示す分解斜視図であり、図3は、液体噴射ヘッド1の構成を示す平面図である。図4は、液体噴射ヘッド1の構成を示し、図3のA−A断面図である。図5は、液体噴射ヘッド1の構成を示し、図3のB−B断面図である。また、図6は、接着剤35の組成を説明する図である。
図2から図4に示すように、液体噴射ヘッド1は、第1流路部材としての流路形成部材100と、流路形成部材100の一方面側に配置される第2流路部材としての保護基板30と、流路形成部材100の他方面側に配置されるノズルプレート20と、を備える。
なお、図2において、流路形成部材100は、流路基板10と振動板50とが分離された状態で示しているが、流路形成部材100において、流路基板10と振動板50とは一体形成されたものである。
流路形成部材100は、流路基板10と振動板50と、を有する。流路基板10の材料としては、ステンレス鋼(SUS)やニッケル(Ni)などの金属、酸化ジルコニウム(ZrOX)あるいはアルミナ(Al23)を代表とするセラミック材料、ガラスセラミック材料、酸化マグネシウム(MgO)、ランタンアルミネート(LaAlO3)のような酸化物などを用いることができる。本実施形態の流路基板10の材料は、単結晶シリコンである。
流路基板10は、ノズルプレート20に形成されたノズル21と連通する圧力室12を画定する。流路基板10には、一方面側からの異方性エッチングにより、複数の隔壁11によって画定された圧力室12がインクを吐出する複数のノズル21が並設される方向に沿って並設される。本実施形態では、この方向を圧力室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、ノズル21が開口する液体噴射面の面内において、第1の方向Xに直交する方向を第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの双方に交差する方向を本実施形態では、第3の方向Zと称する。なお、本実施形態では、各方向の関係を直交とするが、各構成の配置関係が必ずしも直交するものに限定されるものではない。
流路基板10における圧力室12の第2の方向Yの一端部側には、インク供給路14と連通路15とが隔壁11によって区画される。また、連通路15の一端には、各圧力室12の共通のインク室となる流路としてのマニホールド101の一部を画定する連通部13が形成される。すなわち、流路基板10には、圧力室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15からなる液体流路が設けられる。
インク供給路14は、圧力室12の第2の方向Yの一端部側に連通し且つ圧力室12より小さい断面積を有する。例えば、本実施形態では、インク供給路14は、マニホールド101と各圧力室12との間の圧力室12側の流路を幅方向である第1の方向Xに絞ることで、圧力室12の幅より小さい幅で形成される。なお、本実施形態では、流路の幅を片側から絞ることでインク供給路14を形成したが、流路の第1の方向Xの幅を両側から絞ることでインク供給路を形成してもよい。また、流路の幅を絞るのではなく、積層方向である第3の方向Zから絞ることでインク供給路を形成してもよい。各連通路15は、インク供給路14の圧力室12とは反対側に連通し、インク供給路14の第1の方向Xより大きい断面積を有する。本実施形態では、連通路15を圧力室12と同じ断面積で形成される。
すなわち、流路基板10には、圧力室12と、圧力室12の第1の方向Xの断面積より小さい断面積を有するインク供給路14と、インク供給路14に連通すると共にインク供給路14の第1の方向Xの断面積よりも大きい断面積を有する連通路15とが複数の隔壁11により区画されて設けられる。
また、流路基板10の開口面側には、各圧力室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル21が穿設されたノズルプレート20が、熱溶着フィルム等によって固着される。ノズルプレート20としては、例えば、ステンレス鋼等の金属、ポリイミド樹脂のような有機物、ガラスセラミックス、又はシリコン等を用いることができる。なお、ノズルプレート20として流路基板10と同じ単結晶シリコンを用いることで、ノズルプレート20と流路基板10との線膨張係数を同等として、加熱や冷却されることによる反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
流路基板10のノズルプレート20とは反対側の表面には、振動板50が形成される。振動板50としては、例えば、酸化シリコン、酸化ジルコニウム、窒化シリコン、ポリシリコン、酸化チタンから選択される少なくとも1種の材料を単層又は積層したものを用いることができる。
本実施形態の振動板50は、流路形成部材100の表面としての流路基板10の表面に形成された酸化シリコン層51と、酸化シリコン層51上の所定の位置に形成された酸化ジルコニウム層52と、で積層されたものである。なお、振動板50のうち、酸化ジルコニウム層52が形成されていない酸化シリコン層51のみの領域が形成される。当該領域に形成される酸化シリコン層51は酸化シリコン(SiO2)を含む第1処理層に相当する。なお、酸化シリコン層51に替えて酸化アルミニウム(AlOx)を含む処理層であってもよい。
振動板50の少なくとも流路基板10側は、流路基板10をノズルプレート20が接合される面側から異方性エッチングして圧力室12等を形成する際に、エッチングストップ層として機能する材料を用いるのが好ましい。すなわち、振動板50の少なくとも流路基板10側は、流路基板10とのエッチングの選択比が異なる材料を用いるのが好ましい。これにより、振動板50により圧力室12の厚み方向の寸法が画定され、圧力室12等を異方性エッチングによって高精度に形成することができる。
また、流路基板10の振動板50を挟んで圧力室12の反対側であって、各圧力室12に対応する位置に圧電体としての圧電アクチュエーター300が形成される。圧電アクチュエーター300は、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを有する。本実施形態では、圧電アクチュエーター300が圧力室12内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段となる。ここで、圧電アクチュエーター300は、圧電素子ともいい、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを含む部分をいう。また、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を活性部320という。本実施形態では、圧力室12毎に活性部320が形成される。本実施形態では、第1電極60は複数の活性部320の共通電極であり、第2電極80は活性部320の各々に独立する個別電極である。また、活性部320は、第2電極80によって第1の方向Xの端部及び第2の方向Yの端部が規定される。
第1電極60は、第2の方向Yにおいて、圧力室12の端部よりも外側に達するまで設けられる。また、第1電極60は、複数の活性部320に亘って連続して設けられる。具体的には、第1電極60の第2の方向Yの両端部側が第1の方向Xに亘って連続して設けられており、第1電極60の第2の方向Yの中央部は、活性部320の下のみであり、第1の方向Xで互いに隣り合う活性部320の間には設けられていない。すなわち、第1の方向Xで互いに隣り合う活性部320の間の第1電極60は、圧力室12の第2の方向Yの中央部が溝部330によって除去される。
なお、第1電極60の第1の方向Xの幅は、圧力室12の幅よりも狭い幅を有する。すなわち、第3の方向Zから平面視した際に、第1電極60は圧力室12に重なるように設けられる。
第1電極60は、例えば、圧電体層70を成膜する際に酸化せず、導電性を維持できる材料であることが必要であり、例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)等の貴金属、またはランタンニッケル酸化物(LNO)などに代表される導電性酸化物が好適に用いられる。
圧電体層70は、第2の方向Yの端部が第1電極60の端部と第2電極80の端部との間に設けられる。なお、第2電極80の第2の方向Yの端部は、活性部320の端部を規定するものであり、第1電極60の端部よりも内側に配置される。
圧電体層70の材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料や、これにニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイットリウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等が用いられる。
第2電極80は、活性部320の第1の方向X及び第2の方向Yの端部を規定するものである。このため、第2電極80は、第1の方向X及び第2の方向Yにおいて、第1電極60の端部よりも内側に設けられる。ここで、第2の方向Yにおいて、第2電極80の端部が第1電極60の端部よりも内側に設けられているとは、第2の方向Yにおいて、第2電極80の端部が、第1電極60の端部と同じ位置に設けられているものを含まず、第2電極80の端部が、第1電極60の端部よりも第1電極60の内側、すなわち、中心側に設けられていることをいう。なお、第1の方向Xについても同様である。
第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを有する圧電アクチュエーター300は、第1の方向Xで互いに隣り合う活性部320の間に開口する溝部330を有する。
溝部330は、第1の方向Xで互いに隣り合う活性部320の間に設けられて、圧電体層70と第1電極60とを第3の方向Zに貫通し、且つ振動板50の第3の方向Zの厚さの一部に達する深さで設けられる。すなわち、溝部330は、振動板50を貫通することなく形成され、溝部330の底面には、振動板50の流路基板10側の一部が形成される。
溝部330は、第1の方向Xの端部が、圧力室12の端部よりも内側となるように形成される。すなわち、溝部330は、第3の方向Zから平面視した際に、第1の方向Xで互いに隣り合う圧力室12の間の隔壁11に重なる位置で、且つ隔壁11よりも広い幅で形成される。
圧電アクチュエーター300に溝部330を設けることで、活性部320の直下の振動板50の膜厚や材料を変更することなく、第1の方向Xにおいて振動板50の活性部320の外側の圧力室12に対向する領域、いわゆる腕部の膜厚を薄くすることができる。すなわち、第1の方向Xにおいて、活性部320の外側の腕部上に圧電体層70を設けないようにすることで、腕部の剛性を低下させることができる。同様に、第1の方向Xにおいて活性部320の外側の腕部上に第1電極60を設けないようにすることで、腕部の剛性を低下させることができる。また、腕部の振動板50の積層方向である第3の方向Zの一部を除去することで、腕部の剛性を低下させることができる。特に、第1電極60は、複数の活性部320に共通する共通電極であるが、剛性の高い金属又は金属酸化物からなる第1電極60を腕部上に設けないようにすることで、腕部の剛性を低下させることができる。このように振動板50の腕部の剛性を低下させることで、圧電アクチュエーター300の変位特性を向上、すなわち、低い駆動電圧で大きな変位量を得ることができる。
また、圧電アクチュエーター300は、保護層200によって覆われる。保護層200は、耐湿性を有する絶縁材料からなる。保護層200としては、無機絶縁材料や有機絶縁材料などを用いることができる。保護層200として利用できる無機絶縁材料としては、酸化シリコン、酸化ジルコニウム、酸化タンタル(TaOX)、酸化アルミニウム及び酸化チタン(TiOX)から選択される少なくとも一種が挙げられる。保護層200の無機絶縁材料としては、特に、無機アモルファス材料である酸化アルミニウムが好ましく、本実施形態では、アルミナが用いられる。
なお、保護層200として利用できる有機絶縁材料としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、珪素系樹脂及びフッ素系樹脂から選択される少なくとも一種が挙げられる。
本実施形態の保護層200は、圧電アクチュエーター300全体を覆う。すなわち、保護層200は、圧電アクチュエーター300の溝部330の内面に亘って設けられる。保護層200を溝部330内に設けることで、溝部330の内面に露出する第1電極60と第2電極80との間の電流のリークによる圧電体層70の破壊を抑制することができる。すなわち、保護層200は、少なくとも第1電極60と第2電極80とが近接して設けられた圧電体層70の表面を覆っていればよい。したがって、保護層200は、第2電極80の上面の略中心領域である主要部に設けずに、第2電極80の主要部を開口する開口部が設けられていてもよい。このように保護層200に開口部を設けることで保護層200による変位の阻害を抑制して、圧電アクチュエーター300の変位を向上することができる。
また、圧電アクチュエーター300を保護層200で覆うことにより、第1電極60と第2電極80との間の電流のリークによる圧電体層70の破壊を抑制することができる。また、保護層200は、第1電極60と第2電極80から引き出された電極配線との絶縁を行う層間絶縁膜として機能させることができ、電極同士の短絡を抑制することができる。
保護層200上には、圧電アクチュエーター300の第1電極60及び第2電極80から引き出された配線部材としてのリード電極が設けられている。
本実施形態のリード電極は、個別リード電極91とダミーリード電極92と、図示しない共通リード電極とを有する。ここで、個別リード電極91、ダミーリード電極92、及び共通リード電極は、それぞれ、密着層となる下地層191と、下地層191上に設けられた配線層192とからなる。下地層191は、下層との密着性を向上させるためのものであり、その材料としては、例えば、ニッケル、クロム(Cr)、ニッケルクロム合金(NiCr)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、チタンタングステン(TiW)等を用いることができる。下地層191は、上述したものを単一材料として用いたものであってもよく、また、複数の材料が混合した複数材料であってもよく、さらに、異なる材料の複数層を積層したものであってもよい。本実施形態では、下地層191としてニッケルクロム合金を用いた。配線層192は、例えば、金(Au)または白金(Pt)を用いることができる。本実施形態では、配線層192として金を用いた。
個別リード電極91は、第2の方向Yにおいて、第2電極80のノズル21側の端部に接続されて第2の方向Yに沿って振動板50上の保護層200上、すなわち、第1電極60の端部の外側まで延設されている。個別リード電極91は、保護層200に設けられた第1接続孔201を介して第2電極80と電気的に接続されている。
ダミーリード電極92は、第2の方向Yにおいて、第2電極80のインク供給路14側の端部で、連通部13及びマニホールド部31を挟んで両側に設けられたダミー圧電体層73及びダミー第2電極83上に設けられる。ダミー圧電体層73及びダミー第2電極83は、圧電体層70及び第2電極80とは溝によって隔離されており、保護層200は、第2電極80上からダミー第2電極83上まで連続的に設けられており、ダミーリード電極92はダミー第2電極83上に設けられた保護層200上に設けられている。なお、連通部13及びマニホールド部31を挟んで設けられたダミーリード電極92は、連通部13をエッチングにより形成するまで流路基板10上に直接設けられた封止部93により連続して形成されていた。
なお、ダミーリード電極92のダミー圧電体層73及びダミー第2電極83の上面に対向する位置には、配線層192を除去して保護層200を露出する凹部92aが設けられる。これにより、接着剤35と保護層200を構成するアルミナとが接触する。また、接着剤35と接触する領域に形成される保護層200は、アルミナを含む第1処理層である。即ち、本実施形態における第1処理層は、酸化シリコン層51及び保護層200から構成され、接着剤35を介して保護基板30と接着される部分の層を指す。
なお、保護層200が設けられていない構成や、凹部92aなどが設けられず、保護層200が接着剤35と接触しない構成においては、第1処理層は酸化シリコン層51のみから構成される層であると解釈する。
圧電アクチュエーター300が形成された流路基板10上には、連通部13に対向する領域にマニホールド部31が設けられた保護基板30が配置され、流路基板10を含む流路形成部材100と保護基板30とが接着剤35を介して接着される。マニホールド部31は、流路基板10の連通部13と連通されて各圧力室12の共通の液体室となるマニホールド101を構成する。すなわち、保護基板30は、マニホールド101の一部となるマニホールド部31の一部を画定する。また、流路基板10の連通部13を圧力室12毎に複数に分割して、マニホールド部31のみをマニホールドとしてもよい。さらに、例えば、流路基板10に圧力室12のみを設け、流路基板10と保護基板30との間に介在する部材、例えば、振動板50にマニホールド101と各圧力室12とを連通するインク供給路14を設けてもよい。
保護基板30には、圧電アクチュエーター300に対向する領域に、圧電アクチュエーター300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられる。
また、保護基板30の流路形成部材100と対向する面には、酸化シリコンを含む酸化シリコン層38が形成される。当該酸化シリコン層38は第3処理層に相当する。保護基板30の第3処理層である酸化シリコン層38は接着剤35と接着される。ここで、接着剤35と接着される保護基板30の界面は全て酸化シリコン層38である。
保護基板30の酸化シリコン層38が形成された面とは反対側の面には、圧電アクチュエーター300を駆動するための駆動回路120が実装される。駆動回路120は、例えば、回路基板や半導体集積回路等を用いることができる。駆動回路120と個別リード電極91及び共通リード電極とは、ボンディングワイヤー等の導電性ワイヤーからなる接続配線121を介して電気的に接続される。なお、駆動回路120と個別リード電極91及び共通リード電極との接続は、特に限定されず、COFを用いてもよい。
保護基板30は、流路基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成される。例えば、ガラス、セラミック材料、酸化物等を用いることが好ましく、本実施形態では、保護基板30の材料は、流路基板10の材料と同じ単結晶シリコンである。これにより、流路基板10と保護基板30との線膨張係数が同等となり、加熱や冷却されることによる反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
また、保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合される。封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料、例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムからなり、封止膜41によってマニホールド部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料、例えば、厚さが30μmのステンレス鋼等で形成される。固定板42のマニホールド101に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、マニホールド101の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止される。
図5は、液体噴射ヘッド1におけるマニホールド101の+X方向側の部分の構成を示す。図5に示すように、流路基板10の表面には酸化シリコン層51が形成される。当該酸化シリコン層51は第1処理層に相当する。酸化シリコン層51上には、第1電極60が形成される。第1電極60上には、保護層200が形成される。保護層200上には、ダミーリード電極92が形成される。
また、隣接するダミーリード電極92間の距離寸法、隣接する第1電極60間の距離寸法および隣接する第2電極80間の距離寸法のうち、最も小さい距離寸法を最小寸法Wとしたとき、最小寸法Wは接着剤35のZ方向における厚み寸法H(換言すれば接着剤の転写厚)よりも大きい。図5における最小寸法Wは、隣接する第1電極60間の距離寸法となる。この場合、最小寸法Wは、接着剤35のZ方向における厚み寸法Hの4倍以上であることが好ましい。これにより、流路基板10の酸化シリコン層51と接着剤35との接着面積を増大させることができる。なお、隣接するダミーリード電極92間の距離寸法が、隣接する第1電極60間の距離寸法よりも小さい場合には、隣接するダミーリード電極92間の距離寸法が最小寸法Wとなる。
また、前述したように保護基板30の流路形成部材100と対向する面には、酸化シリコン層38が形成されるため、第3処理層としての酸化シリコン層38と接着剤35とが接着される。
液体噴射ヘッド1は、インクカートリッジ1007から溶剤インクを取り込み、マニホールド101からノズル21に至るまで内部を溶剤インクで満たした後、駆動回路120からの記録信号に従い、圧力室12に対応するそれぞれの第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加し、振動板50、第1電極60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力室12内の圧力が高まり、ノズル21から溶剤インクが噴射される。
ここで、流路形成部材100と保護基板30との接着に関して詳細に説明する。
まず、接着剤35の組成について説明する。接着剤35は、主剤と硬化剤とが混合されたものである。主剤は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とし、硬化剤は、イミダゾール類が主成分である。図6に示すように、接着剤35を構成する各成分の含有量は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が50wt%以上60wt%未満であり、p−アミノフェノール型エポキシ樹脂が10wt%以上20wt%未満であり、イミダゾール類の一例であるイミダゾール誘電体が1wt%以上10wt%未満であり、変性ポリマーが1wt%以上10wt%未満であり、変性シランが0.1wt%以上1wt%未満であり、二酸化ケイ素が1wt%以上10wt%以下である。
接着剤35の主剤の一部をビスフェノールF型樹脂とすることで結合点が増える。また、接着剤35の主剤の一部をビスフェノールF型樹脂とすることで耐水性が向上する。また、接着剤35の主剤の一部をp−アミノフェノールとし、硬化剤をイミダゾール類とすることで、結合点の結合力が向上し、架橋密度が向上する。これにより、溶剤インクに対しても架橋点が切れにくくなり、接着剤35のせん断強度が向上する。従って、使用されるインクが溶剤インクであっても、接着剤35の破壊が抑制され、マニホールド101から接着剤35を介して圧電アクチュエーター300等の内部への溶剤インクの侵入が抑制される。
また、流路形成部材100の表面には酸化シリコン層51が形成され、接着剤35と接着される。さらに、接着剤35は凹部92aを介してアルミナから構成される保護層200と接着する。接着剤35の特性により、接着剤35と酸化シリコンやアルミナとの接着強度は比較的高い。このため、酸化シリコン層51や保護層200と接着剤35との界面における接着強度を向上させることができる。従って、酸化シリコン層51や保護層200と接着剤35との界面を介してマニホールド101から圧電アクチュエーター300等の内部への溶剤インクの侵入が抑制される。
また、保護基板30における接着剤35との界面には、第3処理層としての酸化シリコン層38が形成される。これにより、保護基板30と接着剤35との界面の接着強度を高めることができる。従って、酸化シリコン層38と接着剤35との界面から圧電アクチュエーター300等の内部への溶剤インクの侵入が抑制される。
本実施形態では、流路形成部材100を平面視した場合、凹部92aを介して露出する保護層200がマニホールド101の周辺を途切れることなく一様に露出する。すなわち、マニホールド101の周辺に配置された保護層200と接着剤35とが接着することにより、マニホールド101の周辺において、流路形成部材100と保護基板30との接着力が一様に向上する。
液体噴射ヘッド1において、第1処理層を構成する酸化シリコンから成る酸化シリコン層51及びアルミナから成る保護層200が接着剤35に接触する界面の面積は、流路形成部材100が接着剤35と接触する界面の総面積の50%以上である。ここで、酸化シリコンから成る酸化シリコン層51及びアルミナから成る保護層200が接着剤35に接触する界面の面積は、酸化シリコン層51及び保護層200の接着剤35と接する平面、端面及び凹凸面等の全ての面を含む。これにより、酸化シリコン層51及び保護層200と接着剤35とが接する面積が広くなるため、さらに流路形成部材100と接着剤35との接着強度を高めることができる。
また、圧電アクチュエーター300には、個別リード電極91が接続される。当該個別リード電極91は、ニッケルクロムから成る下地層191と、金から成る配線層192とで構成される。そして、圧電アクチュエーター300や配線層192等とマニホールド101との間には接着剤35が設けられる。従って、マニホールド101から溶剤インクが圧電アクチュエーター300側に侵入して、個別リード電極91に接触した場合、腐食やマイグレーションが発生するおそれがある。本実施形態では、接着剤35と酸化シリコン層51、保護層200、酸化シリコン層38との接着強度が高いため、接着剤35と接着剤35と接着する各界面から圧電アクチュエーター300等の内部への溶剤インクの侵入が抑制され、個別リード電極91の腐食やマイグレーションの発生を抑制できる。
次に、液体噴射ヘッド1の製造方法について説明する。
図7から図11は、液体噴射ヘッド1の製造方法を示す断面図である。
本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1の製造方法は、マニホールド101を画定する第1流路部材としての流路形成部材100を形成する第1流路部材形成工程と、マニホールド101を画定する第2流路部材としての保護基板30を形成する第2流路部材形成工程と、流路形成部材100と保護基板30とを接着剤35で接着する接着工程と、を含み、第1流路部材形成工程では、流路形成部材100の表面に、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層を形成し、接着工程では、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とした主剤と、イミダゾール類を主成分とした硬化剤と、が混合された接着剤を用いて、第1処理層と第2流路部材とを接着するものである。図7から図11は、第1流路部材形成工程を示す。
第1流路部材形成工程では、アルミナまたは酸化シリコンを含む第1処理層を形成する。本実施形態では、図7に示すように、流路形成部材100の流路基板10の一方の表面に酸化シリコン層51を形成する。次いで、酸化シリコン層51上に酸化ジルコニウム層52を積層する。これにより、振動板50が形成される。酸化シリコン層51は第1処理層に相当する。そして、振動板50上に第1電極60を設けてパターニングする。
酸化シリコン層51の製造方法としては、例えば、シリコン単結晶基板からなる流路基板10を熱酸化することで酸化シリコン層51を形成することができる。なお、酸化シリコン層51は、スパッタリング法等によって形成してもよい。
次に、図8に示すように、圧電体層70及び第2電極80を形成し、パターニングする。圧電体層70は、ゾル−ゲル法、MOD(Metal-Organic Decomposition)法などの液相法や、スパッタリング法、レーザーアブレーション法等などのPVD(Physical VaporDeposition)法(気相法)などで形成することができる。
その後、図9に示すように、保護層200を形成する。保護層200は無機絶縁材料としてアルミナが用いられる。保護層200を形成することで、第1電極60と第2電極80との電気的な絶縁を確実に行う。そして、保護層200をパターニングし、第1接続孔201と上述した封止部となる部分の保護層200を除去する。さらに、図10に示すように、封止部93となる部分の第1電極60、酸化ジルコニウム層52及び酸化シリコン層51を除去する。
次に、図11に示すように、下地層191及び配線層192を成膜すると共にパターニングすることで、個別リード電極91、ダミーリード電極92及び封止部93を形成する。また、ダミーリード電極92の一部をエッチングすることにより凹部92aを形成し、保護層200を露出させる。その後、湿式エッチングなどにより連通部13及び圧力室12などを形成する。
次いで、接着工程では、接着剤35で流路形成部材100と保護基板30とを接着する。第1流路部材形成工程及び第2流路部材形成工程では、流路形成部材100の流路基板10と保護基板30とを同じ材料で形成する。本実施形態では、単結晶シリコンが用いられる。
接着剤35は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とした主剤と、イミダゾール類を主成分とした硬化剤と、が混合されたものである。なお、接着剤35の詳細は上記同様である。接着工程では、接着剤35が酸化シリコン層51、凹部92aを介した保護層200及び酸化シリコン層38を含む界面で接着される。なお、接着剤35を115度以上で加熱することで接着剤35を硬化させる。接着剤35にはイミダゾール類が含まれるため、高温での加熱処理が必要であるが、流路形成部材100の流路基板10と保護基板30とが同じ材料であるため、歪等が抑制され、線膨張係数の違いによる接着不良を抑制できる。
接着工程の後、封止部93の下地層191及び配線層192を除去して連通部13とマニホールド部31とを連通することにより液体噴射ヘッド1が形成される。
また、液体噴射ヘッド1が形成された後、必要に応じて、水系インクを用いてマニホールド101等の流路を洗浄する洗浄工程や、ノズル21から水系インクを噴射した結果に基づいて液体噴射ヘッド1の不良の有無を検査する検査工程等を行ってもよい。
洗浄工程や検査工程において水系インクを使用しても、接着剤35の損傷を抑止することができる。この場合、例えば、溶剤インクを用いて洗浄を行った場合に比べて、溶剤インクの残渣等の影響が少ないため、液体噴射ヘッド1の保存性を高めることができる。
なお、検査工程では、例えば、圧電アクチュエーター300のクラックの有無の検査が電気的特性を用いて行われる。この場合、溶剤インクは導電性を有さないため、クラック検査には適さない。そこで、導電性を有する水系インクを用いることが必須となる。この場合でも、接着剤35は水系インクに対する耐水性も高いので、確実に検査を行うことができる。
2.実施形態2
図12は、液体噴射ヘッド1Aの構成を示す断面図である。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略し、実施形態1と異なる点、すなわち、絶縁保護層210が付加された点について説明する。
本実施形態の液体噴射ヘッド1Aでは、個別リード電極91、ダミーリード電極92及び図示しない共通リード電極からなる引き出し配線の下地層191の露出部を覆うように絶縁保護層210が設けられる。絶縁保護層210は第2処理層に相当する。ここで、下地層191の露出部とは、下地層191及び配線層192をパターニングしたことにより露出するパターニング端面である。このようなパターニング端面は、非常に微小な領域であるが、湿気やインクなどにより腐食が生じ、これが電気的な不具合に繋がる虞があることを知見し、このような知見に基づき、下地層191のパターニング端面を少なくとも覆うように絶縁保護層210を設けるものである。
絶縁保護層210は、保護層200と同様な無機絶縁材料を用いることができる。絶縁保護層210として利用できる無機絶縁材料としては、酸化シリコン、酸化ジルコニウム、酸化タンタル、ケイ酸タンタル(TaSiOX)、酸化ハフニウム(HfOX)、ケイ酸ハフニウム(HfSiOX)、窒化アルミニウム(AlNX)、窒化ケイ素(SiNX)、酸化アルミニウム及び酸化チタンから選択される少なくとも一種が挙げられ、絶縁保護層210としては、特に、無機アモルファス材料である酸化アルミニウムが好適であり、本実施形形態では、アルミナが用いられる。これにより、保護能力が高いだけでなく、高熱伝導性率である為に、圧力室12毎の熱分布を均一化する性能が高い為である。
絶縁保護層210の成膜方法は、特に限定されず、化学気相成長法(CVD)、原子層堆積法(ALD)などを用いて成膜すればよいが、配線層192である金の拡散を防止するために、低温CVDで成膜するのが好ましい。低温CVDは、例えば、130℃〜140℃で絶縁保護層210を成膜することにより、配線層192の熱拡散を防止することができる。またALDで成膜するのも好ましい。低温でピンホールが少ない緻密な膜を形成できる。なお、保護層200に関しては、配線層192上に設けるものではないので、300℃以上の高温CVDで成膜してもよい。
絶縁保護層210は、接着剤35を介して保護基板30と接着される。これにより、絶縁保護層210と接着剤35との界面における接着強度を向上させることができる。従って、絶縁保護層210と接着剤35との界面を介してマニホールド101から圧電アクチュエーター300等の内部への溶剤インクの侵入が抑制される。
液体噴射ヘッド1Aにおいて、酸化シリコンから成る酸化シリコン層51及びアルミナから成る絶縁保護層210が接着剤35に接触する界面の面積は、流路形成部材100が接着剤35と接触する界面の総面積の90%以上である。換言すると、第1処理層及び第2処理層が接着剤35に接触する界面の面積は、流路形成部材100が接着剤35と接触する界面の総面積の90%以上である。ここで、酸化シリコンから成る酸化シリコン層51及びアルミナから成る絶縁保護層210が接着剤35に接触する界面の面積は、酸化シリコン層51及び絶縁保護層210の接着剤35と接する平面、端面及び凹凸面等の全ての面を含む。これにより、酸化シリコン層51及び絶縁保護層210と接着剤35とが接する面積が広くなるため、さらに流路形成部材100と接着剤35との接着強度を高めることができる。
3.実施形態3
図13は、液体噴射ヘッド1Bの構成を示す断面図である。
なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略し、実施形態1と異なる点、すなわち、流路保護層49が付加された点について説明する。
本実施形態の液体噴射ヘッド1Bは、マニホールド101を画定する面に流路保護層49が形成される。具体的には、マニホールド101を画定する面のうち保護基板30のマニホールド部31を画定する面から流路形成部材100の連通部13を画定する面に亘って流路保護層49が形成される。流路保護層49は、マニホールド101を画定する接着剤35の面にも形成される。流路保護層49は、溶剤インクに対して耐性を有する材料からなる。例えば、酸化タンタル(TaOx)が好適である。流路保護層49は、例えば、原子層堆積法によって形成される。
マニホールド101を画定する面が流路保護層49に覆われるため、流路保護層49が設けられた面の溶剤インクによる浸食が抑制できる。その結果、液体噴射ヘッド1Bの信頼性が向上する。
なお、流路保護層49を、圧力室12、インク供給路14及び連通路15からなる液体流路が画定される面にも形成してもよい。このようにすれば、耐溶剤性の高い液体噴射ヘッド1Bを提供することができる。
4.変形例1
上記実施形態では、流路形成部材100と保護基板30とを接着剤35で接着させたが、さらに、流路形成部材100の流路基板10とノズルプレート20とを接着剤35を用いて接着させてもよい。この場合、流路基板10とノズルプレート20とは、同じ材料であり、例えば、単結晶シリコンであることが好ましい。同じ線膨張係数により、接着剤35を硬化させる際に高温の加熱硬化を行っても構造上において歪みの影響を低減できる。さらに、流路基板10の接着剤35との接着面に、例えば、酸化シリコンを含む処理層を形成する。また、ノズルプレート20の接着剤35との接着面にも同様に、酸化シリコンを含む処理層を形成する。このようにすれば、流路基板10とノズルプレート20との接着強度をより高めることができる。
5.変形例2
上記実施形態の液体噴射ヘッド1,1A,1Bでは、溶剤インクを用いる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、水系インクを用いてもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
液体噴射ヘッドは、内部に設けられた流路から供給された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドであって、前記流路の一部を画定する第1流路部材と、前記流路の一部を画定し、接着剤によって前記第1流路部材と接着される第2流路部材と、を備え、前記接着剤は、主剤と硬化剤とが混合された接着剤であって、前記主剤は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とし、前記硬化剤は、イミダゾール類を主成分とし、前記第1流路部材の表面には、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層が形成され、前記第1処理層は、前記接着剤を介して前記第2流路部材と接着されることを特徴とする。
この構成によれば、接着剤の主剤の一部をビスフェノールF型樹脂とすることで結合点が増える。また、主剤の一部をp−アミノフェノールとし、硬化剤をイミダゾール類とすることで、架橋密度が向上する。これにより、溶剤系の液体に対しても架橋点が切れにくくなり、接着剤のせん断強度が向上する。これにより、耐溶剤性が向上し、溶剤系の液体を使用した場合であっても、接着剤の破壊が抑制される。
さらに、接着剤は、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層と接着されるため、接着剤と第1処理層との界面における接着強度を向上させることができる。これにより、接着剤と第1処理層との界面からの液体の侵入を抑制できる。
上記液体噴射ヘッドでは、前記第1処理層が前記接着剤に接触する界面の面積は、前記第1流路部材が前記接着剤と接触する界面の総面積の50%以上であることが好ましい。
この構成によれば、接着剤と接する酸化アルミニウムや酸化シリコンの面積が比較的広くなるため、接着強度を向上させることができる。
上記液体噴射ヘッドの前記第1流路部材は、前記流路および前記ノズルに連通し、振動板によって画定される流路基板を含み、前記流路基板の前記振動板を挟んで前記圧力室の反対側には、前記圧力室に対応する圧電体と、前記圧電体に接続された金または白金からなる配線層と、クロム、ニッケル、ニッケルクロム合金、アルミニウムおよび銅から選択される前記配線層の下地層と、から構成される配線部材と、が設けられ、前記圧電体および前記配線部材と前記流路との間に前記接着剤が設けられることが好ましい。
この構成によれば、流路から接着剤を介して圧電体及び配線部材側への液体の侵入が抑制され、配線部材の腐食やマイグレーションを低減することができる。
上記液体噴射ヘッドでは、前記配線部材の前記第2流路部材側に、酸化アルミニウムを含む第2処理層が形成され、前記第2処理層は、前記接着剤を介して前記第2流路部材と接着されることが好ましい。
この構成によれば、配線部材の第2流路部材側に設けられた第2処理層が接着剤と接着される。酸化アルミニウムと接着剤との接着力は、金、白金やクロム等と接着剤との接着力に比べて高いため、接着強度をより高める構成が可能となる。
上記液体噴射ヘッドでは、前記第1流路部材と前記第2流路部材とが、同じ材料から形成されることが好ましい。
この構成によれば、第1流路部材の線膨張係数と第2流路部材の線膨張係数とが等しくなるため、接着剤を硬化させる際に高温の加熱処理を行っても構造上において歪みの影響を低減できる。特に、接着剤には、高温での加熱処理が必要なイミダゾールが含まれるため、より効果的である。
上記液体噴射ヘッドの前記材料は、単結晶シリコンであることが好ましい。
この構成によれば、第1流路部材と第2流路部材の線膨張係数が等しいため、熱処理した場合でも歪み等の影響を低減できる。
また、第1流路部材及び第2流路部材の各表面に容易に酸化シリコン層を形成することが可能となる。そして、酸化シリコン層が形成された面と接着剤とを接着させることで、各部材と接着剤との界面の接着強度を高めることができる。
上記液体噴射ヘッドでは、前記第2流路部材の前記接着剤と接触する面には、酸化シリコンを含む第3処理層が形成されることが好ましい。
この構成によれば、第3処理層と接着剤とを接着させることで、第2流路部材と接着剤との界面の接着強度を高めることができる。
上記液体噴射ヘッドでは、前記液体は、溶剤インクであることが好ましい。
この構成によれば、溶剤インクを使用しても品質の高い液体噴射ヘッドを提供することができる。
液体噴射装置は、上記の記載の液体噴射ヘッドと、媒体を搬送する搬送部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、信頼性の高い液体噴射装置を提供することができる。
液体噴射ヘッドの製造方法は、内部に設けられた流路から供給された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記流路を画定する第1流路部材を形成する第1流路部材形成工程と、前記流路を画定する第2流路部材を形成する第2流路部材形成工程と、前記第1流路部材と前記第2流路部材とを接着剤で接着する接着工程と、を含み、前記第1流路部材形成工程では、前記第1流路部材の表面に、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層を形成し、前記接着工程では、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とした主剤と、イミダゾール類を主成分とした硬化剤と、が混合された前記接着剤を用いて、前記第1処理層と前記第2流路部材とを接着する、ことを特徴とする。
この構成によれば、接着剤の主剤の一部をビスフェノールF型樹脂とすることで結合点が増える。また、主剤の一部をp−アミノフェノールとし、硬化剤をイミダゾール類とすることで、架橋密度が向上する。これにより、溶剤系の液体に対しても架橋点が切れにくくなり、接着剤のせん断強度が向上する。これにより、耐溶剤性が向上し、溶剤系の液体を使用した場合であっても、接着剤の破壊が抑制される。
さらに、接着剤は、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層と接着されるため、接着剤と第1処理層との界面における接着強度を向上させることができる。これにより、接着剤と第1流路部材との界面からの液体の侵入を抑制できる。
上記液体噴射ヘッドの製造方法の前記第1流路部材形成工程および前記第2流路部材形成工程では、前記第1流路部材と前記第2流路部材とを同じ材料で形成し、前記接着工程では、前記接着剤を115度以上で加熱することで前記接着剤を硬化させることが好ましい。
この構成によれば、接着剤を確実に硬化させることができる。また、接着剤を硬化させるために比較的高い温度がかけられるが、第1流路部材と第2流路部材とが同じ材料であるため、歪等の発生が抑制され、接着不良を抑制できる。
上記液体噴射ヘッドの製造方法では、前記接着工程の後に、水系インクによって前記流路を洗浄する洗浄工程、または、前記ノズルから水系インクを噴射した結果に基づいて前記液体噴射ヘッドの不良の有無を検査する検査工程、を含むことが好ましい。
この構成によれば、接着剤の主剤の一部をビスフェノールF型樹脂とすることで耐水性を向上させているため、洗浄工程や検査工程において水系インクを使用しても接着剤の損傷を抑止することができる。また、例えば、溶剤インクを用いて洗浄を行った場合には、溶剤インクの残渣による腐食等のおそれがあるが、水系インクの洗浄では残渣による腐食等の発生を抑制でき、液体噴射ヘッドの保存性を高めることができる。
1,1A,1B…液体噴射ヘッド、10…流路基板、12…圧力室、20…ノズルプレート、21…ノズル、30…保護基板、35…接着剤、38…酸化シリコン層、49…流路保護層、50…振動板、51…酸化シリコン層、60…第1電極、70…圧電体層、73…ダミー圧電体層、80…第2電極、83…ダミー第2電極、91…個別リード電極、92…ダミーリード電極、100…流路形成部材、101…マニホールド、121…接続配線、191…下地層、192…配線層、200…保護層、210…絶縁保護層、300…圧電アクチュエーター、1000…液体噴射装置。

Claims (12)

  1. 内部に設けられた流路から供給された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドであって、
    前記流路の一部を画定する第1流路部材と、
    前記流路の一部を画定し、接着剤によって前記第1流路部材と接着される第2流路部材と、を備え、
    前記接着剤は、主剤と硬化剤とが混合された接着剤であって、
    前記主剤は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とし、
    前記硬化剤は、イミダゾール類を主成分とし、
    前記第1流路部材の表面には、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層が形成され、
    前記第1処理層は、前記接着剤を介して前記第2流路部材と接着されることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記第1処理層が前記接着剤に接触する界面の面積は、前記第1流路部材が前記接着剤と接触する界面の総面積の50%以上であることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記第1流路部材は、前記流路および前記ノズルに連通し、振動板によって画定される圧力室を有する流路基板を含み、
    前記流路基板の前記振動板を挟んで前記圧力室の反対側には、
    前記圧力室に対応する圧電体と、
    前記圧電体に接続された金または白金からなる配線層と、クロム、ニッケル、ニッケルクロム合金、アルミニウムおよび銅から選択される前記配線層の下地層と、から構成される配線部材と、が設けられ、
    前記圧電体および前記配線部材と、前記流路と、の間に前記接着剤が設けられることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項3に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記配線部材の前記第2流路部材側に、酸化アルミニウムを含む第2処理層が形成され、前記第2処理層は、前記接着剤を介して前記第2流路部材と接着されることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記第1流路部材と前記第2流路部材とが、同じ材料から形成されることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 請求項5に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記材料は、単結晶シリコンであることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  7. 請求項5または請求項6に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記第2流路部材の前記接着剤と接触する面には、酸化シリコンを含む第3処理層が形成されることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記液体は、溶剤インクであることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドと、
    媒体を搬送する搬送部と、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  10. 内部に設けられた流路から供給された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記流路を画定する第1流路部材を形成する第1流路部材形成工程と、
    前記流路を画定する第2流路部材を形成する第2流路部材形成工程と、
    前記第1流路部材と前記第2流路部材とを接着剤で接着する接着工程と、を含み、
    前記第1流路部材形成工程では、
    前記第1流路部材の表面に、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンを含む第1処理層を形成し、
    前記接着工程では、
    ビスフェノールF型エポキシ樹脂およびp−アミノフェノール型エポキシ樹脂を主成分とした主剤と、イミダゾール類を主成分とした硬化剤と、が混合された前記接着剤を用いて、前記第1処理層と前記第2流路部材とを接着する、ことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  11. 請求項10に記載の液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記第1流路部材形成工程および前記第2流路部材形成工程では、
    前記第1流路部材と前記第2流路部材とを同じ材料で形成し、
    前記接着工程では、
    前記接着剤を115度以上で加熱することで前記接着剤を硬化させることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載の液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記接着工程の後に、
    水系インクによって前記流路を洗浄する洗浄工程、または、前記ノズルから水系インクを噴射した結果に基づいて前記液体噴射ヘッドの不良の有無を検査する検査工程、を含むことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
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JP7571575B2 (ja) 2021-01-29 2024-10-23 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

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