JP2020201347A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧回転体を適切に冷却する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、トナー像を加熱して記録媒体に定着する定着回転体と、定着回転体を加熱する加熱部材と、定着回転体を押圧することで、記録媒体が通過するニップ部を定着回転体とともに形成する加圧回転体と、風を起こすファンと、加圧回転体の表面との間でファンによる風の流通路(矢印AR1で示す流通路)を構成するダクト40Aとを備える。加圧回転体の表面とダクト40Aとの間を流通する風の速度は、記録媒体の搬送方向に対して垂直な方向であって、搬送される記録媒体を横断する方向であるCD方向(y軸方向)に沿って変化している。【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関する。より特定的には、本発明は、加圧回転体を適切に冷却する画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置は、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、およびプリンターなどを含む。
いくつかの電子写真式の画像形成装置は、光書込装置を用いて、露光光を感光体上に走査して静電潜像を形成する。この画像形成装置は、現像器を用いて、静電潜像を現像する。現像によってトナー像が形成される。この画像形成装置は、トナー像を記録媒体へ転写する。この画像形成装置は、定着装置を用いて、トナー像を記録媒体に定着する。これにより、記録媒体に画像が形成される。
いくつかの定着装置は、定着回転体と、加熱部材と、加圧回転体とを備える。定着回転体は、トナー像を加熱することにより、トナー像を記録媒体上に定着する。加熱部材は、定着回転体を加熱する。加圧回転体は、定着回転体を押圧することで、記録媒体が通過するニップ部を定着回転体とともに形成する。この種の定着装置は、加圧回転体の表面に対して必要に応じて送風を行い、加圧回転体の表面を冷却する。加圧回転体の表面を冷却する理由は、加圧回転体の表面の温度上昇に伴うホットオフセット、加圧回転体の膨張、および加圧回転体の劣化などを抑止するためである。
加圧回転体の表面を冷却する従来技術は、たとえば下記特許文献1などに開示されている。下記特許文献1には、3つの冷却機構と、2つの整風板とを備えた画像形成装置が開示されている。3つの冷却機構は、加圧ローラーの外周面に空気を当てて冷却する。2つの整風板は、加圧ローラーの外周面に当てられる前の空気が流れる方向もしくは量を制限する。また、2つの整風板は、外周面に当てられた後の空気が流れる方向もしくは量を制限する。2つの整風板の先端部は、加圧ローラーの外周面に対して隙間をあけて対している。これらの先端部は、加圧ローラーの外周面の形状に沿うように形成されている。3つの冷却機構は、同一の形状を有している。3つの冷却機構の各々は、加圧ローラーの幅方向の互いに異なる箇所を冷却する。
特開2017−111162号公報
CD(Cross Direction)方向は、記録媒体の搬送方向に対して垂直な方向であって、搬送される記録媒体を横断する方向として定義される。定着中の加圧回転体のCD方向に沿った温度分布は不均一となる。この温度分布の不均一は、定着対象となる記録媒体のCD方向の幅、または加熱部材のCD方向の幅などに起因する。
一方で、特許文献1の技術では、CD方向に並んだ同一形状の3つの冷却機構の各々によって、加圧ローラーの表面が冷却される。この冷却の際、加圧ローラーの表面はCD方向に沿って均一な冷却量で冷却される。このため、CD方向の相対的に高温の部分は十分に冷却されない。一方で、CD方向の相対的に低温の部分は過剰に冷却される。このように、特許文献1の技術には、加圧回転体を適切に冷却することができないという問題があった。
高温の部分を確実に冷却する方法として、CD方向の相対的に高温の部分に当てる風の速度を増加する方法が考えられる。しかし、この方法では、加圧ローラーの表面を冷却する風が強すぎて、定着回転体にまで回り込む。その結果、定着装置における不要な部分が冷却されるという問題が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためのものである。本発明の目的は、加圧回転体を適切に冷却する画像形成装置を提供することである。
本発明の一の局面に従う画像形成装置は、トナー像を加熱して記録媒体に定着する定着回転体と、定着回転体を加熱する加熱部材と、定着回転体を押圧することで、記録媒体が通過するニップ部を定着回転体とともに形成する加圧回転体と、送風を行うファンと、加圧回転体の表面との間でファンによる風の流通路を構成するダクトとを備え、加圧回転体の表面とダクトとの間を流通する風の速度は、記録媒体の搬送方向に対して垂直な方向であって、搬送される記録媒体を横断する方向であるCD方向に沿って変化している。
上記画像形成装置において好ましくは、ダクトは、加圧回転体の表面に沿って設けられ、加圧回転体の表面との間でファンによる風の流通路を構成する本体部と、加圧回転体の表面と本体部との間を流通した風を加圧回転体の表面から離れる方向に排出する排出口とを含む。
上記画像形成装置において好ましくは、ダクトは、本体部から加圧回転体の表面に向かって突出する突出部であって、加圧回転体の表面と本体部との間を流通した風を排出口に導く突出部をさらに含む。
上記画像形成装置において好ましくは、ダクトは、CD方向に配列した複数の開口部に排出口を区分する仕切りをさらに含む。
上記画像形成装置において好ましくは、複数の開口部のうち流通する風の速度が最も遅い開口部の位置とCD方向において対応する位置に設けられ、定着回転体の温度を検出するセンサーをさらに備える。
上記画像形成装置において好ましくは、センサーは、加圧回転体の表面における記録媒体が通過しない位置とCD方向において対応する位置に設けられる。
上記画像形成装置において好ましくは、センサーにて検出した温度が所定温度を超えた場合に、加熱部材は定着回転体の加熱を停止する。
上記画像形成装置において好ましくは、定着回転体の回転方向におけるセンサーの上流側に設けられ、センサーに当たるファンによる風を低減する防風部材をさらに備える。
上記画像形成装置において好ましくは、複数の開口部のうち一部の開口部の加圧回転体の回転方向に沿った高さは、複数の開口部のうち他の開口部の加圧回転体の回転方向に沿った高さと異なる。
上記画像形成装置において好ましくは、複数の開口部の各々を流通する風の速度は、高さが小さいほど大きい。
上記画像形成装置において好ましくは、仕切りは、定着回転体の回転方向に沿って本体部における加圧回転体側の表面に延在しており、かつ加圧回転体の表面と本体部との間を流通する風の流通路を複数の流通部分の各々であって、複数の開口部の各々に対応する複数の流通部分の各々に区分し、複数の流通部分のうち一部の流通部分と加圧回転体の表面との最小距離であって、加圧回転体の回転方向に沿った流通部分の一端から他端までの区間の最小距離は、複数の流通部分のうち他の流通部分の最小距離とは異なる。
上記画像形成装置において好ましくは、複数の流通部分の各々を流通する風の速度は、最小距離が小さいほど大きい。
上記画像形成装置において好ましくは、複数の開口部の各々に設けられた格子状の線材をさらに備え、複数の開口部の各々は、線材によって複数の区画に分けられ、複数の開口部のうち一部の開口部における複数の区画の各々の平均面積は、複数の開口部のうち他の開口部における複数の区画の各々の平均面積とは異なる。
上記画像形成装置において好ましくは、複数の開口部の各々を流通する風の速度は、複数の区画の各々の平均面積が小さいほど大きい。
上記画像形成装置において好ましくは、ファンによる風の導入口は、加圧回転体と加圧回転体の回転方向に沿った本体部の下流側の端部とで構成され、排出口は、導入口よりも加圧回転体の回転方向の上流側に設けられる。
上記画像形成装置において好ましくは、ニップ部を通過する記録媒体のCD方向の幅に応じて、加圧回転体の表面におけるファンによる風を当てる領域を調整するためのシャッターをさらに備える。
上記画像形成装置において好ましくは、ダクトは複数であり、複数のダクトの各々は、CD方向に沿って並べられており、かつCD方向における加圧回転体の中心位置を含み加圧回転体の回転軸に対して垂直な面を挟んで対称となる位置に設けられる。
上記画像形成装置において好ましくは、加熱部材は、定着回転体のCD方向の領域であって、ニップ部を通過する記録媒体のCD方向の幅よりも大きい幅を有する領域全体を加熱する。
上記画像形成装置において好ましくは、加熱部材は、ニップ部を通過する記録媒体のCD方向の幅に応じて、加熱する定着回転体の領域のCD方向の幅を変える。
本発明によれば、加圧回転体を適切に冷却する画像形成装置を提供できる。
本発明の一実施の形態における画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態における定着装置30の構成、および定着装置30の付近の部材の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態における定着装置30を構成する各部材と、定着装置30付近の部材との位置関係を示すレイアウト図である。 ダクト40Aの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態におけるダクト40Aの一部分の形状を示す図である。 ニップ部NPを通過する用紙のCD方向の幅と、加圧ローラー38の表面の冷却方法との関係を示す図である。 本発明の一実施の形態の第1の変形例を説明する図である。 本発明の一実施の形態の第2の変形例を説明する図である。 本発明の一実施例における比較例A、比較例B、および本発明例Cの各々のCD方向の高さHの変化を示す図である。 本発明の一実施例における比較例A、比較例B、および本発明例Cの各々の各種数値の測定結果を示す表である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、図1中左側から右側へ向かう方向をx軸方向とし、図1中紙面の表側から裏側へ向かう方向をy軸とし、図1中上に向かう方向をz軸方向としている。x軸方向、y軸方向、およびz軸方向は互いに直交している。
以下の実施の形態では、画像形成装置がMFPである場合について説明する。画像形成装置は、MFPの他、プリンター、ファクシミリ装置、モノクロ複写機、またはカラー複写機などであってもよい。
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。
図1を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、MFPである。画像形成装置1は、用紙搬送部10と、トナー像形成部20と、定着装置30と、制御部70とを主に備えている。
用紙搬送部10は、搬送経路(搬送方向)TRに沿って用紙を搬送する。用紙搬送部10は、給紙トレイ11と、給紙ローラー12と、レジストローラー13と、排紙ローラー14と、排紙トレイ15とを含んでいる。給紙トレイ11は、画像を形成するための用紙(記録媒体の一例)SHを収容している。給紙トレイ11は複数であってもよい。給紙ローラー12は、給紙トレイ11と搬送経路TRとの間に設けられている。レジストローラー13は、搬送経路TRにおける二次転写ローラー28よりも上流側に設けられている。排紙ローラー14は、搬送経路TRの最も下流側の位置に設けられている。排紙トレイ15は画像形成装置1の本体1aの最上部に設けられている。
トナー像形成部20は、いわゆるタンデム方式でY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の4色のトナー像を合成する。トナー像形成部20は、合成したトナー像を、搬送される用紙に形成する。トナー像形成部20は、4つの画像形成ユニット20Aと、中間転写ベルト26と、4つの一次転写ローラー27と、二次転写ローラー28と、クリーニング装置29とを含んでいる。4つの画像形成ユニット20Aの各々は、YMCK各色について設けられている。4つの一次転写ローラー27の各々も、YMCK各色について設けられている。
4つの画像形成ユニット20Aは、中間転写ベルト26に沿って並べられている。4つの画像形成ユニット20Aの各々は、感光体ドラム21と、帯電装置22と、露光装置23と、現像装置24と、クリーニング装置25などを含んでいる。感光体ドラム21は、図1中矢印αで示す方向に回転駆動される。感光体ドラム21の周囲には、帯電装置22、現像装置24、およびクリーニング装置25が設けられている。
中間転写ベルト26は、4つの画像形成ユニット20Aの上部に設けられている。中間転写ベルト26は、環状を有している。中間転写ベルト26は、回転ローラー26aに架け渡されている。中間転写ベルト26は、図1中矢印βで示す方向に回転駆動される。4つの一次転写ローラー27の各々は、中間転写ベルト26を挟んで感光体ドラム21と対向している。二次転写ローラー28は、搬送経路TRにおいて中間転写ベルト26と接触している。クリーニング装置29は、中間転写ベルト26の表面と接触している。
定着装置30は、トナー像が形成された用紙を搬送経路TRに沿って搬送する。この搬送の際、定着装置30は、トナー像が形成された用紙を定着ニップで把持する。これにより、定着装置30は用紙にトナー像を定着する。
制御部70は、画像形成装置1全体の動作を制御する。制御部70は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などを含んでいる。
画像形成装置1は、回転する感光体ドラム21の表面を一様に所定の電位に帯電させる。この帯電は帯電装置22を用いて行われる。画像形成装置1は、感光体ドラム21の表面の帯電された領域に対して、画像データに基づいた露光を行う。感光体ドラム21の表面には静電潜像が形成される。この露光は露光装置23を用いて行われる。
次に画像形成装置1は、現像装置24から感光体ドラム21の表面にトナーを供給する。これにより、静電潜像が現像される。感光体ドラム21の表面にはトナー像が形成される。
次に画像形成装置1は、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を、中間転写ベルト26の表面に転写する(一次転写)。この一次転写は、一次転写ローラー27を用いて行われる。この一次転写の際、一次転写ローラー27にはトナーを引き寄せるバイアスが印加される。フルカラー画像の場合、中間転写ベルト26の表面には、YMCK各色のトナー像が合成される。
一次転写後、感光体ドラム21の表面には、中間転写ベルト26に転写されなかったトナーが残留する。画像形成装置1は、感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去する。残留したトナーは、クリーニング装置25を用いて除去される。
続いて画像形成装置1は、中間転写ベルト26の表面に形成されたトナー像を、二次転写ローラー28と対向する位置まで搬送する。トナー像の搬送は、回転ローラー26aの回転に中間転写ベルト26を従動回転させることにより行われる。
一方、画像形成装置1は、給紙トレイ11に収容された複数の用紙SHを、一枚ずつ搬送経路TRに給紙する。この給紙は給紙ローラー12を用いて行われる。画像形成装置1は、中間転写ベルト26と二次転写ローラー28との間に、給紙した用紙SHを所定のタイミングで導入する。この導入は、レジストローラー13を用いて行われる。画像形成装置1は、中間転写ベルト26の表面に形成されたトナー像を、導入された用紙に転写する(二次転写)。この二次転写は、二次転写ローラー28を用いて行われる。この二次転写の際、二次転写ローラー28には所定の転写電圧が印加される。
二次転写後、中間転写ベルト26の表面には、用紙に転写されなかったトナーが残留する。画像形成装置1は、中間転写ベルト26の表面に残留したトナーを除去する。残留したトナーは、クリーニング装置29を用いて除去される。
画像形成装置1は、トナー像が転写された用紙を定着装置30に導く。画像形成装置1は、定着装置30を用いてトナー像に対して熱および圧力を加えることで、トナー像を用紙に定着する。その後画像形成装置1は、トナー像が定着された用紙を排紙トレイ15に排出する。この排出は排紙ローラー14を用いて行われる。
図2は、本発明の一実施の形態における定着装置30の構成、および定着装置30の付近の部材の構成を模式的に示す断面図である。
図2を参照して、定着装置30は、定着ベルト31(定着回転体の一例)と、パッド32と、加熱ローラー33と、ハロゲンヒーター34(加熱部材の一例)と、支持部材35と、摺動シート36と、曲率付与部材37と、加圧ローラー38(加圧回転体の一例)と、供給部材39とを含んでいる。
定着ベルト31はエンドレスベルトである。定着ベルト31は、トナー像を加熱することでトナー像を用紙に定着する。定着ベルト31は、定着ベルト31の軸方向の両端部において、図示しないガイド部材(側板)によって支持されている。定着ベルト31は、加圧ローラー38に圧接しており、加圧ローラー38との間でニップ部NPを形成する。定着ベルト31は、パッド32、加熱ローラー33、および供給部材39に張架されている。定着ベルト31は、10mm〜100mm程度の外径を有している。定着ベルト31は、基層と、弾性層と、離型層とを含んでいる。基層は、PI(ポリイミド)、SUS(ステンレス鋼)、またはNi(ニッケル)などからなっている。基層は、5μm〜100μm程度の厚さを有している。弾性層は、基層の表面に形成されている。弾性層は、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムなどの耐熱性の高い材料よりなっている。弾性層は、10μm〜300μm程度の厚さを有している。。離型層は、弾性層の表面に形成されている。離型層には離型性が付与されている。離型層は、フッ素チューブやフッ素系コーティングなどよりなっている。離型層は、5μm〜100μm程度の厚さを有している。
パッド32は、定着ベルト31の内側に配置されている。パッド32は、加圧ローラー38の中心軸Rの延在方向に対して平行に延在している。パッド32は定着ベルト31の内側から定着ベルト31を押圧する。パッド32は、定着ベルト31の内側において定着ベルト31を張架している。パッド32は、液晶ポリマー樹脂などよりなっている。
加熱ローラー33は、円筒形状を有しており、定着ベルト31の内側に設けられている。加熱ローラー33は、定着ベルト31の内側において定着ベルト31を張架している。加熱ローラー33は、ハロゲンヒーター34の熱を定着ベルト31に伝える。加熱ローラー33は、定着ベルト31の回転に従動する。加熱ローラー33は、加圧ローラー38の中心軸Rの延在方向に対して平行な回転軸を有している。加熱ローラー33は、Al(アルミニウム)またはSUSなどからなっている。加熱ローラー33は、10〜100mm程度の外径を有している。加熱ローラー33は、0.1mm〜5mm程度の厚さを有している。加熱ローラー33の内周面には、黒色の塗装がなされている。この塗装の目的は、ハロゲンヒーター34から発生する光の吸収率を増加させることである。加熱ローラー33の外周面には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などよりなるコーティング層が設けられている。このコーティング層の目的は、異物による損傷を防ぐことである。
ハロゲンヒーター34は、加熱ローラー33の内部に設けられている。ハロゲンヒーター34は、加圧ローラー38の中心軸Rの延在方向に対して平行に延在している。ハロゲンヒーター34は、加熱ローラー33を介して、定着ベルト31を所定の目標温度に加熱する。
なお、定着ベルト31および加熱ローラー33は、ハロゲンヒーターで加熱される代わりに、IH方式で加熱されてもよい。定着ベルト31および加熱ローラー33は、抵抗発熱体よりなる定着ベルト31または加熱ローラー33に電流を流すことにより加熱されてもよい。
支持部材35は、定着ベルト31の内側に設けられている。支持部材35は、加圧ローラー38の中心軸Rの延在方向に対して平行に延在している。支持部材35はパッド32および曲率付与部材37を支持している。支持部材35は、たとえばU字形状の板金よりなっている。支持部材35は、2mm程度の厚さを有している。
摺動シート36は、定着ベルト31の内周面とパッド32の外周面とに挟まれている。摺動シート36は、パッド32の外周面に1周以上巻き回されている。摺動シート36は、定着ベルト31とパッド32との間の摩擦抵抗を低減する。その結果、定着ベルト31が安定して回転できる。摺動シート36は、ガラスクロスよりなる基材を含んでいる。摺動シート36の摺動面はフッ素系樹脂で被覆されている。摺動シート36は、フッ素繊維の織物、フッ素樹脂シート、またはガラスコートなどよりなっていてもよい。
曲率付与部材37は、支持部材35の上部に固定されている。曲率付与部材37は、定着ベルト31の内側に設けられている。曲率付与部材37は、供給部材39を通じて定着ベルト31を張架している。パッド32および曲率付与部材37の各々は、ポリフェニレンスルファイド、ポリイミド、もしくは液晶ポリマーなどの樹脂、アルミニウムもしくは鉄などの金属、またはセラミックなどからなっている。パッド32および曲率付与部材37の各々は、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどからなる固定部材を含んでいてもよい。パッド32および曲率付与部材37の各々は、任意の形状を有している。
加圧ローラー38は、定着ベルト31の外側に設けられている。加圧ローラー38は、定着ベルト31を介してパッド32と対向している。加圧ローラー38は、定着ベルト31におけるパッド32に押圧された部分を押圧する。これにより、加圧ローラー38と定着ベルト31とはニップ部NPを形成する。加圧ローラー38は、矢印AR11で示す方向に、中心軸Rを中心として回転する。加圧ローラー38は、図示しない定着搬送モーターによって、所定の回転速度で回転駆動される。定着ベルト31は、加圧ローラー38の回転に従動する。定着ベルト31は、矢印AR12で示す方向に回転する。加圧ローラー38は、20〜100mmの外径を有している。加圧ローラー38は、芯金と、弾性層と、離型層とを含んでいる。芯金は、アルミニウムまたは鉄などの金属よりなっている。芯金は、0.1〜10mm程度の厚さを有している。芯金は、パイプ形状を有している。芯金は、中実形状や、三ツ矢形状の断面形状を有していてもよい。弾性層は、芯金の表面に形成されている。弾性層は、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムなどの耐熱性の高い材料よりなっている。弾性層は、1mm〜20mm程度の厚さを有している。離型層は、弾性層の表面に形成されている。離型層には離型性が付与されている。離型層は、フッ素チューブまたはフッ素系コーティングなどよりなっている。離型層は、5μm〜100μmの厚さを有している。
供給部材39は、曲率付与部材37の上部に固定されている。供給部材39は、定着ベルト31の周方向における摺動部とは異なる位置において、定着ベルト31の内周面と接触している。この摺動部は、定着ベルト31と摺動シート36との摺動部である。供給部材39は、加圧ローラー38の中心軸Rに対して平行に延在している。供給部材39は潤滑剤を含んでいる。供給部材39は、定着ベルト31の内周面に潤滑剤を塗布する。塗布された潤滑剤は、定着ベルト31の内周面を通じて、定着ベルト31と摺動シート36との摺動部に供給される。これにより、定着ベルト31と摺動シート36との摺動部に、潤滑剤が供給(補充)される。供給部材39は、フェルトなどの潤滑剤を含浸できる材料よりなっている。
トナー画像が転写された用紙は、ニップ部NPを通過する。ニップ部NPを通過する際、トナー画像が転写された用紙の表面は、加熱された定着ベルト31を向いている。ニップ部NPを通過する際、用紙のトナー像は、定着ベルト31によって加熱される。これにより、トナー画像が用紙に定着される。
図3は、本発明の一実施の形態における定着装置30を構成する各部材と、定着装置30付近の部材との位置関係を示すレイアウト図である。なお、図面において矢印CDは、CD方向を示している。本実施の形態において、CD方向はy軸および中心軸Rの各々の延在方向に対して平行である。
図2および図3を参照して、画像形成装置1は、ダクト40(ダクトの一例)と、ファン51(ファンの一例)と、ガイド52および53と、シャッター54(シャッターの一例)と、センサー55および56(センサーの一例)と、防風部材57(防風部材の一例)とをさらに備えている。
ダクト40は、加圧ローラー38の外周に沿って設けられている。ダクト40と加圧ローラー38の表面との間が、ファン51による風の流通路となる。この流通路は、矢印AR1で示されている。ダクト40は、2つのダクト40Aおよび40Bを含んでいる。2つのダクト40Aおよび40Bの各々は、CD方向に沿って並べられている。CD方向における加圧ローラー38の中心位置を中心位置CPと記す。中心位置CPを含み中心軸Rに対して垂直な面を中心面と記す。2つのダクト40Aおよび40Bは、この中心面を挟んで対称となる位置に設けられている。2つのダクト40Aおよび40Bの各々は、この中心面に対して互いに対称となる形状を有している。ダクト40の個数および位置は任意である。
ダクト40Aおよび40Bの各々において、加圧ローラー38の表面とダクトとの間を流通する風の速度は、CD方向に沿って変化している。
ファン51は風を起こす。ファン51は、ダクト40に対して風を送る。ファン51は、2つのファン51Aおよび51Bを含んでいる。ファン51Aはダクト40Aに対して風を送る。ファン51Bはダクト40Bに対して風を送る。
ガイド52および53は、ファン51による風をダクト40へ導く。ガイド53はガイド52よりも風の方向(矢印AR1)の下流側に設けられている。ガイド52は、2つのガイド52Aおよび52Bを含んでいる。ガイド53は、2つのガイド53Aおよび53Bを含んでいる。ガイド52Aおよび53Aは、ファン51Aにより発生した風をダクト40Aに導く。ガイド52Bおよび53Bは、ファン51Bにより発生した風をダクト40Bに導く。
ダクト40Aおよび40Bの各々には、複数の仕切り403が設けられている。ガイド52Aは、複数の仕切り521の各々を含んでいる。ガイド52Aの複数の仕切り521の各々は、ダクト40Aの複数の仕切り403の各々に対応している。ガイド53Aは、複数の仕切り531の各々を含んでいる。ガイド53Aの複数の仕切り531の各々は、ダクト40Aの複数の仕切り403の各々に対応している。ガイド52Bは、複数の仕切り521の各々を含んでいる。ガイド52Bの複数の仕切り521の各々は、ダクト40Bの複数の仕切り403の各々に対応している。ガイド53Bは、複数の仕切り531の各々を含んでいる。ガイド53Bの複数の仕切り531の各々は、ダクト40Bの複数の仕切り403の各々に対応している。
シャッター54は、ファン51による風を当てる領域であって、加圧ローラー38の表面の領域を調整する。この調整は、ニップ部NPを通過する用紙のCD方向の幅に応じて行われる。シャッター54は、遮蔽板541および542と、ピニオン543とを含んでいる。遮蔽板541および542の各々はラックを含んでいる。ピニオン543は、モーターなどによって回転駆動される。
遮蔽板541および542の各々が、ガイド52Aおよび52Bの各々における風の導入口522を解放した状態を想定する。この状態は、シャッター54が開いた状態に相当する。この状態でピニオン543が矢印AR21で示す方向に回転した場合、遮蔽板541は矢印AR23で示す方向に移動する。遮蔽板542は矢印AR24で示す方向に移動する。ピニオン543の回転量が増加するに従って、ガイド52Aおよび52Bの各々の導入口522は、中心位置CPに近い側から順に遮蔽される。ピニオン543の回転量が増加するに従って、ダクト40Aおよび40Bの各々には、中心位置CPに近い側から順に風が流通しなくなる。ピニオン543の回転量が増加するに従って、加圧ローラー38の表面における風が当たらない領域は、中心位置CPに近い側から徐々に増加する。
一方、遮蔽板541および542の各々がガイド52Aおよび52Bの各々における風の導入口522を遮蔽した状態を想定する。この状態は、シャッター54が閉じた状態に相当する。この状態でピニオン543が矢印AR22で示す方向に回転した場合、遮蔽板541は矢印AR24で示す方向に移動する。遮蔽板542は矢印AR23で示す方向に移動する。ピニオン543の回転量が増加するに従って、ガイド52Aおよび52Bの各々の導入口522は、中心位置CPから遠い側から順に解放される。ピニオン543の回転量が増加するに従って、ダクト40Aおよび40Bの各々には、中心位置CPに遠い側から順に風が流通する。ピニオン543の回転量が増加するに従って、加圧ローラー38の表面における風が当たる領域は、中心位置CPに遠い側から徐々に増加する。
センサー55は、サーモスタットよりなっている。センサー55は、定着ベルト31の温度を検出する。検出した温度が所定温度を超えた場合に、センサー55は、ハロゲンヒーター34への電力の供給を遮断する。センサー55は、ハロゲンヒーター34による加熱を停止させる。
センサー56は、サーミスタよりなっている。センサー55は、定着ベルト31の温度を検出する。制御部70は、ハロゲンヒーター34による加熱を制御する。ハロゲンヒーター34による加熱は、定着時にセンサー55にて検出した温度が所定の目標温度となるように制御される。
防風部材57は、定着ベルト31の回転方向(矢印AR12で示す方向)におけるセンサー55および56の上流側に設けられている。防風部材57は、マイラーやガイドなどよりなっている。
図3を参照して、定着ベルト31は、複数のCD方向の幅の各々を有する複数種類の用紙SHの各々にトナー像を定着することが可能である。具体的には、定着ベルト31は、A3サイズの縦置きの用紙SH1、A4サイズの横置きの用紙SH2、およびA6サイズの縦置きの用紙SH3の各々に対してトナー像を定着することが可能である。用紙SH1は、CD方向の幅WD1(300mm)を有している。用紙SH2は、CD方向の幅WD2(220mm)を有している。用紙SH3は、CD方向の幅WD3(160mm)を有している。
ハロゲンヒーター34は、定着ベルト31のCD方向の領域RG1全体を加熱する。領域RG1のCD方向の幅は、ニップ部NPを通過する用紙のCD方向の最大の幅(つまり、幅WD1)よりも大きい。
またハロゲンヒーター34は、ニップ部NPを通過する用紙のCD方向の幅に応じて、加熱する定着ベルト31の領域を変えてもよい。具体的には、ハロゲンヒーター34は、互いに異なる幅を有する2本のハロゲンヒーター341および342を含んでいてもよい。ニップ部NPを通過する用紙が用紙SH1またはSH2である場合には、領域RG1全体がハロゲンヒーター341によって加熱されてもよい。領域RG1のCD方向の幅は、幅WD1およびWD2よりも大きい。ニップ部NPを通過する用紙が用紙SH3である場合には、領域RG2全体がハロゲンヒーター342によって加熱されてもよい。領域RG2のCD方向の幅は、幅WD3よりも大きく幅WD1およびWD2よりも小さい。
図4は、ダクト40Aの構成を模式的に示す斜視図である。図4(a)は加圧ローラー38側のダクト40Aの構成を示している。図4(b)は加圧ローラー38とは反対側のダクト40Aの構成を示している。なお、ダクト40Bはダクト40Aと鏡像対称の関係にあるため、その説明は繰り返さない。
図4を参照して、ダクト40Aと加圧ローラー38の表面との間がファン51Aによる風の流通路となる。ファン51Aによる風は、ガイド52Aおよび53Aを通過した後、導入口405を通じてダクト40Aに導入される。導入口405は、加圧ローラー38の表面と、端部402cとの間で構成されている。端部402cは、加圧ローラー38の回転方向に沿った本体部402の下流側の端部である。矢印AR1で示すように、ダクト40Aに導入された風は、加圧ローラー38の表面に突き当たり、加圧ローラー38の表面と本体部402の表面4021との間を流通する。この風は、排出口401を通じて加圧ローラー38の表面から離れる方向に排出される。排出口401は、導入口405よりも加圧ローラー38の回転方向の上流側に設けられている。
ダクト40Aは、排出口401(排出口の一例)と、本体部402(本体部の一例)と、複数の仕切り403(仕切りの一例)と、突出部404(突出部の一例)と、2つの取付部406とを含んでいる。本体部402は、CD方向に延在している。本体部402は、加圧ローラー38の表面に沿って設けられている。本体部402は、加圧ローラー38側の面である表面4021を含んでいる。加圧ローラー38は円筒形状を有している。このため、中心軸Rに対して直交する平面で切った場合に、本体部402の表面4021は弧の断面形状を有している。本体部402の表面4021は、ファン51Aによる風の流通路に面している。
複数(ここでは5つ)の仕切り403の各々は、排出口401を複数(ここでは4つ)の開口部401a、401b、401c、および401dの各々に区分している。複数の開口部401a、401b、401c、および401dの各々は、CD方向に配列している。複数の開口部401a、401b、401c、および401dのうち開口部401aは、加圧ローラー38の中心位置CPから最も遠い位置に設けられている。複数の開口部401a、401b、401c、および401dのうち開口部401dは、加圧ローラー38の中心位置CPに最も近い位置に設けられている。また、複数の仕切り403の各々は、本体部402の表面4021に延在している。複数の仕切り403の各々は、加圧ローラー38の回転方向に沿って設けられている。複数の仕切り403の各々は、ファン51Aによる風の流通路を、複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および4021dに区分している。複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および4021dの各々は、CD方向に配列している。複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および4021dの各々は、複数の開口部401a、401b、401c、および401dの各々に対応している。つまり、流通部分4021aを流通した風は開口部401aから排出され、流通部分4021bを流通した風は開口部401bから排出され、流通部分4021cを流通した風は開口部401cから排出され、流通部分4021dを流通した風は開口部401dから排出される。
突出部404は、加圧ローラー38の回転方向に沿った本体部402の上流側の端部402d側に設けられている。突出部404は、本体部402から加圧ローラー38の表面に向かって突出している。突出部404と本体部402の端部402dとは、排出口401を構成している。突出部404は、加圧ローラー38の表面とファン51Aおよび51Bの各々との間を流通した風が定着ベルト31の外周に向かって進行するのを抑止する。突出部404は、ファン51Aおよび51Bの各々の導入口405から導入された風のうちより多くの部分を、排出口401に導く。
2つの取付部406の各々は、本体部402におけるCD方向の両端部に取り付けられている。ダクト40Aは、図示しないネジなどを用いて、取付部406を通じて画像形成装置本体1aに対して取り付けられている。
図5は、本発明の一実施の形態におけるダクト40Aの一部分の形状を示す図である。図5では、表面4021側のダクト40Aの形状が示されている。
図5を参照して、ダクト40Aおよび40Bの各々の排出口401の形状は、CD方向に沿って変化している。これにより、加圧ローラー38の表面とダクト40Aおよび40Bの各々との間を流通する風の速度がCD方向に沿って変化する。
すなわち、排出口401を構成する複数の開口部401a、401b、401c、および401dの各々は、高さ(加圧ローラー38の回転方向に沿った長さ)Ha、Hb、Hc、およびHdの各々を有している。高さHa、Hb、Hc、およびHdの各々は、加圧ローラー38の回転方向に沿った長さに相当する。高さHa、Hb、Hc、およびHdのうち一部の高さは、他の部分の高さと異なっている。ここでは、高さHaは、高さHb、Hc、およびHdの各々よりも大きくなっている。高さHb、Hc、およびHdの各々は互いに等しくなっている。なお、開口部401a、401b、401c、および401dの各々のCD方向の幅は任意である。
開口部の高さが小さいほど、その開口部を通じてダクト外に逃げる空気の量が少ない。その結果、開口部の高さが小さいほど、その開口部を流通する風の圧力および速度は大きい。本実施の形態では、開口部401bおよび流通部分4021b、開口部401cおよび流通部分4021c、ならびに開口部401dおよび流通部分4021dの各々を通過する風の圧力および速度は、開口部401aおよび流通部分4021aを通過する風の圧力および速度よりも大きい。
このような高さHa、Hb、Hc、およびHdの分布によって、加圧ローラー38の表面のCD方向に沿ったファン51の冷却能力を調整できる。
開口部401b、401c、および401dの各々を流通する風の圧力が、開口部401aを通過する風の圧力よりも高い場合には、ファン51Aによる風が開口部401aに偏るおそれがある。そこで、仕切り403により、このような風の偏りを防ぐことができる。その結果、開口部401b、401c、および401dの各々に流通する風の圧力を大きくできる。
また、高さHaは、高さHb、Hc、およびHdの各々よりも大きい。このため、流通部分4021b、4021c、および4021dの各々の加圧ローラー38の表面に沿った長さは、流通部分4021aの加圧ローラー38の表面に沿った長さよりも長くなる。その結果、CD方向における開口部401b、401c、および401dの各々に対応する位置のダクト40の冷却能力は、CD方向における開口部401aに対応する位置のダクト40の冷却能力よりも高くなる。
図3〜図5を参照して、加圧ローラー38および定着ベルト31はいずれも回転体である。このため、ファン51による風を加圧ローラー38に当てる際に、ファン51による風をダクト40内に完全に密閉することはできない。導入口405から導入された風の一部は、矢印AR2で示すように、加圧ローラー38の表面と突出部404との間を通り抜ける。そして、導入口405から導入された風の一部は、加圧ローラー38の表面に沿って定着ベルト31の外周にまで回り込む。
定着ベルト31の外周にまで回り込んだ風がセンサー55および56に当たると、センサー55および56が冷却される。その結果、定着ベルト31が異常高温になっているにもかかわらず、センサー55および56による検出温度が低くなる。これにより、異常高温の検出(プロテクトの発動)が遅れる。
定着ベルト31の外周にまで回り込んだ風の影響を少なくするために、外側の2つのセンサー55Bおよび56Bは、開口部401aの位置とCD方向において対応する位置に設けられている。また、外側の2つのセンサー55Bおよび56Bは、加圧ローラー38の表面における非通紙部とCD方向において対応する位置に設けられている。複数の開口部401a、401b、401c、および401dのうち開口部401aは、流通する風の速度が最も遅い。このため、定着ベルト31における最も高温の部分の温度を外側の2つのセンサー55Bおよび56Bによって検出することができる。異常高温の検出が遅れる事態を回避できる。
また、CD方向におけるダクト40Aおよび40Bが存在しない位置は、CD方向におけるダクト40Aおよび40Bが存在する位置と比較して、ファン51からの風が弱い。したがって、内側の2つのセンサー55Aおよび56Aは、CD方向におけるダクト40Aおよび40Bとは異なる位置に設けられている。
さらに、防風部材57を設けることで、定着ベルト31の外周にまで回り込んだ風の影響が低減される。
図6は、ニップ部NPを通過する用紙のCD方向の幅と、加圧ローラー38の表面の冷却方法との関係を示す図である。
図5および図6を参照して、加圧ローラー38の中心位置CPを基準(0mm)とする。ダクト40Aの開口部401aおよび流通部分4021aは−180mm〜−145mmの範囲に設けられている。ダクト40Aの開口部401bおよび流通部分4021bは−145mm〜−110mmの範囲に設けられている。ダクト40Aの開口部401cおよび流通部分4021cは−110mm〜−80mmの範囲に設けられている。ダクト40Aの開口部401dおよび流通部分4021dは−80mm〜−50mmの範囲に設けられている。同様に、ダクト40Bの開口部401aおよび流通部分4021aは180mm〜145mmの範囲に設けられている。ダクト40Bの開口部401bおよび流通部分4021bは145mm〜110mmの範囲に設けられている。ダクト40Bの開口部401cおよび流通部分4021cは110mm〜80mmの範囲に設けられている。ダクト40Bの開口部401dおよび流通部分4021dは80mm〜50mmの範囲に設けられている。
制御部70は、ニップ部NPを通過する用紙のCD方向の幅に応じてシャッター54を開閉する。これにより、ダクト40を通じて風を当てる領域が調整される。また制御部70は、ニップ部NPを通過する用紙のCD方向の幅に応じてファン51をオンオフする。これにより、ファン51による風の速度が調整される。また、加圧ローラー38の表面のCD方向に沿ったファン51の冷却能力が制御される。
具体的には、ニップ部NPを通過する用紙が用紙SH1である場合を想定する。用紙SH1は、CD方向の幅WD1(300mm)を有している。この場合、図6(a)に示すように、加圧ローラー38の表面における−150mm〜−160mmの範囲および150mm〜160mmの範囲の部分が非通紙部(用紙が通過しない部分)となる。これらの範囲の部分の温度は局所的に高くなる。但し、通紙部の面積と比較して非通紙部の面積は小さいため、用紙SH1が通過した場合の温度上昇は小さい。
用紙SH1が通過する場合、ガイド52Aおよび52Bの各々の導入口522における開口部401b、401c、および401d、ならびに流通部分4021b、4021c、および4021dに対応する部分がシャッター54によって遮蔽される。また、ファン51による風量が小さくされる。その結果、開口部401b、401c、および401d、ならびに流通部分4021b、4021c、および4021dには風が流通しなくなる。加圧ローラー38の表面における−180mm〜−145mmの範囲および145mm〜180mmの範囲の部分のみが、小さい風量で冷却される。これらの範囲の部分は、開口部401aおよび流通部分4021aに対応する加圧ローラー38の表面の部分に相当する。
ニップ部NPを通過する用紙が用紙SH2である場合を想定する。用紙SH2は、CD方向の幅WD2(220mm)を有している。この場合、図6(b)に示すように、加圧ローラー38の表面における−110mm〜−160mmの範囲および110mm〜160mmの範囲の部分が非通紙部となる。これらの範囲の部分の温度は局所的に高くなる。但し、通紙部の面積と比較して非通紙部の面積は大きいため、用紙SH2が通過した場合の温度上昇は大きい。
用紙SH2が通過する場合、ガイド52Aおよび52Bの各々の導入口522における開口部401cおよび401d、ならびに流通部分4021cおよび4021dに対応する部分がシャッター54によって遮蔽される。また、ファン51による風量が大きくされる。その結果、開口部401cおよび401d、ならびに流通部分4021cおよび4021dには風が流通しなくなる。加圧ローラー38の表面における−180mm〜−110mmの範囲および110mm〜180mmの範囲の部分のみが、大きい風量で冷却される。これらの範囲の部分は、開口部401aおよび流通部分4021a、ならびに開口部401bおよび流通部分4021bに対応する加圧ローラー38の表面の部分に相当する。
ニップ部NPを通過する用紙が用紙SH3である場合を想定する。用紙SH3は、CD方向の幅WD3(120mm)を有している。この場合、図6(c)に示すように、加圧ローラー38の表面における−60mm〜−140mmの範囲および60mm〜140mmの範囲の部分が非通紙部となる。この範囲の部分の温度は局所的に高くなる。但し、通紙部の面積と比較して非通紙部の面積は非常に大きいため、用紙SH3が通過した場合の温度上昇は非常に大きい。
用紙SH3が通過する場合、シャッター54が全開にされる。また、ファン51による風量が大きくされる。その結果、加圧ローラー38の表面における−180mm〜180mmの範囲の部分が、大きい風量で冷却される。これらの範囲の部分は、開口部401aおよび流通部分4021a、開口部401bおよび流通部分4021b、開口部401cおよび流通部分4021c、ならびに開口部401dおよび流通部分4021dに対応する加圧ローラー38の表面の部分に相当する。
ここで、ニップ部NPを通過する用紙が用紙SH3である場合、加圧ローラー38の表面における非通紙部のうち−140mm〜−160mmの範囲および140mm〜160mmの範囲の部分の温度は、用紙端部から離れている。このため、これらの範囲の部分の温度はあまり高くない。本実施の形態では、開口部401aおよび流通部分4021aを通過する風の速度は、開口部401bおよび流通部分4021b、開口部401cおよび流通部分4021c、ならびに開口部401dおよび流通部分4021dの各々を通過する風の速度よりも小さい。このため、温度があまり高くない部分を過剰に冷却することなく、非通紙部のうち温度が高い部分を効率よく冷却することができる。その結果、低温オフセットの発生を抑止できる。
なお、仕切り403は、定着装置30が各用紙SH1、SH2、およびSH3の各々を定着する場合に、加圧ローラー38の表面におけるCD方向の最も高温となる位置に設けられてもよい。
本実施の形態においては、加圧ローラー38の表面とダクト40との間を流通する風の速度がCD方向に沿って変化している。このため、定着中の加圧ローラー38のCD方向に沿った温度分布に応じた速度の風を、加圧ローラー38の表面に導ける。また、加圧ローラー38の表面を冷却する風が定着ベルト31にまで回り込むのを抑止できる。これにより、加圧ローラー38を適切に冷却できる。
また、ダクト40Aおよび40Bの各々の排出口401が導入口405よりも加圧ローラー38の回転方向の上流側に設けられている。このため、加圧ローラー38の回転方向に対向する方向に風を送ることが可能となる。ファン51による加圧ローラー38の表面の冷却能力を向上できる。
[変形例]
図7は、本発明の一実施の形態の第1の変形例を説明する図である。図7(a)は、本発明の一実施の形態の第1の変形例における定着装置30の一部の構成を拡大して示す断面図である。図7(b)は、本発明の一実施の形態の第1の変形例における最小距離dのCD方向の分布を示す図である。
図7を参照して、複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および40221dの各々と、加圧ローラー38の表面との最小距離を最小距離dとする。最小距離dは、加圧ローラー38の回転方向に沿った流通部分の一端(本体部402の端部402c)から他端(本体部402の端部402d)までの区間の最小距離に相当する。
第1の変形例のダクト40Aおよび40Bの各々において、複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および4021dのうち一部の流通部分の最小距離dは、複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および40221dのうち他の部分の流通部分の最小距離dと異なっている。ここでは、流通部分4021aと加圧ローラー38の表面との最小距離dは、流通部分4021b、4021c、および4021dの各々と加圧ローラー38の表面との最小距離dよりも大きい。流通部分4021b、4021c、および4021dの各々と加圧ローラー38の表面との最小距離dは互いに等しい。
最小距離dが小さいほど、流通部分を流通する空気の量は少ない。その結果、最小距離dが小さいほど、その流通部分を流通する風の圧力および速度は大きい。本実施の形態では、開口部401bおよび流通部分4021b、開口部401cおよび流通部分4021c、ならびに開口部401dおよび流通部分4021dの各々を通過する風の圧力および速度は、開口部401aおよび流通部分4021aを通過する風の圧力および速度よりも大きい。
このように、流通部分4021a、4021b、4021c、および4021dの各々の最小距離dの分布によって、加圧ローラー38の表面のCD方向に沿ったファン51の冷却能力を調整できる。
流通部分4021b、4021c、および4021dの各々を流通する風の圧力が、流通部分4021aを通過する風の圧力よりも高い場合には、ファン51Aによる風が流通部分4021aに偏るおそれがある。そこで、仕切り403を設けることで、このような風の偏りを防ぐことができる。その結果、流通部分4021b、4021c、および4021dの各々に高い圧力の風を流通させることが可能となる。
図8は、本発明の一実施の形態の第2の変形例を説明する図である。図8(a)は、本発明の一実施の形態の第2の変形例におけるダクト40Aの一部の構成を拡大して示す断面図である。図8(b)は、本発明の一実施の形態の第2の変形例における流通部分4021a、4021b、4021c、および4021dの各々の平均面積TAVのCD方向の分布を示す図である。
図8を参照して、第2の変形例のダクト40Aおよび40Bの各々において、複数の開口部401a、401b、401c、および401dの各々には、格子状(メッシュ状)の線材407(線材の一例)が設けられている。1つの開口部に着目した場合、その開口部は線材407によって複数の区画407aに分けられている。1つの区画407aの面積を面積Tと定義する。1つの開口部を構成する複数の区画407aの各々の平均面積(言い換えれば、面積Tの平均値)を平均面積TAVと定義する。複数の開口部401a、401b、401c、および401dのうち一部の開口部における平均面積TAVは、複数の開口部401a、401b、401c、および401dのうち他の開口部における平均面積TAVとは異なっている。ここでは、開口部401aの平均面積TAVは、開口部401b、401c、および401dの各々の平均面積TAVよりも大きい。開口部401b、401c、および401dの各々の平均面積TAVは互いに等しい。
線材407は開口部を通過する風の障壁となる。このため、平均面積TAVが小さいほど、開口部を流通する空気の量が少ない。その結果、その開口部を流通する風の圧力および速度は大きい。本実施の形態では、開口部401bおよび流通部分4021b、開口部401cおよび流通部分4021c、ならびに開口部401dおよび流通部分4021dの各々を通過する風の圧力および速度は、平均面積TAVが最も大きい開口部401aおよび流通部分4021aを通過する風の圧力および速度よりも大きい。
このように、開口部401a、401b、401c、および401dの各々の平均面積TAVの分布によって、加圧ローラー38の表面のCD方向に沿ったファン51の冷却能力を調整できる。
また、開口部401b、401c、および401dの各々を流通する風の圧力が開口部401aを通過する風の圧力よりも高い場合には、ファン51Aによる風が開口部401aに偏って流通するおそれがある。そこで、仕切り403を設けることで、このような風の偏りを防ぐことができ、流通部分4021b、4021c、および4021dの各々に高い圧力の風を流通させることが可能となる。
[実施例]
図9は、本発明の一実施例における比較例A、比較例B、および本発明例Cの各々のCD方向の高さHの変化を示す図である。図10は、本発明の一実施例における比較例A、比較例B、および本発明例Cの各々の各種数値の測定結果を示す表である。なお図10の表中の測定値が記載された複数の欄のうち、基準値よりも悪い値となった測定値の欄にはハッチングが付されている。
図9を参照して、加圧ローラー38の表面を冷却するダクトとして、ダクト40Aおよびダクト40Bが定着装置30に設けられた。ダクト40Aおよび40Bは互いに鏡像関係を有していた。ダクト40Aおよび40Bの各々において、仕切り403によって排出口401が、CD方向に配列した5つの開口部401a、401b、401c、401d、および401eに区分された。
比較例Aでは、複数の開口部401a、401b、401c、401d、401eの各々の高さ(加圧ローラー38の回転方向に沿った長さ)Hが、同一の高さH1に設定された。
比較例Bでは、複数の開口部401a、401b、401c、401d、401eの各々の高さHが、同一の高さH2(<H1)に設定された。
本発明例Cでは、複数の開口部401a、401b、401c、401d、401eのうち中心位置CPから最も遠い位置に存在する開口部401aの高さHが高さH3に設定された。開口部401b、401c、401d、401eの各々の高さHが、同一の高さH4(<H3)に設定された。
図9および図10を参照して、比較例A、比較例B、および本発明例Cの各々を搭載した定着装置30を用いて用紙にトナー像が定着された。定着ベルト31の所定の位置に定着時に回り込んだ風の速度(m/s)と、加圧ローラー38の表面の非通紙部の定着時の最高温度(℃)とが計測された。風の速度は、CD方向における複数の開口部401a、401b、401c、401d、401eの各々に対応する位置で計測された。非通紙部の定着時の最高温度は、加圧ローラー38の中心軸R方向における手前側(ダクト40A側)と奥側(ダクト40B側)の各々で計測された。定着時に定着ベルト31の所定の位置に回り込んだ風の速度の基準値が0.3m/sに設定された。定着時の非通紙部の最高温度の基準値が230℃に設定された。
比較例Aでは、手前側および奥側の両方で、非通紙部の定着時の最高温度が基準値よりも高かった。このため、比較例Aでは、加圧ローラー38の表面が十分に冷却されなかった。
比較例Bでは、開口部401aに対応する位置に定着時に回り込んだ風の速度が基準値よりも大きかった。このため、比較例Bでは、定着装置における不要な部分が冷却された。
本発明例Cでは、すべての位置で定着時に回り込んだ風の速度が基準値よりも小さかった。このため、本発明例Cでは、定着装置における不要な部分が冷却される問題は生じなかった。また本発明例Cでは、手前側および奥側の両方で、非通紙部の定着時の最高温度が基準値よりも低くなった。このため、本発明例Cでは、加圧ローラー38の表面が十分に冷却された。
[その他]
上述の実施の形態および変形例は適宜組み合わせることが可能である。たとえば、上述の実施の形態と、第1の変形例と、第2の変形例とが組み合わされてもよい。この場合、ダクト40Aおよび40Bの各々は、次の3つの全ての構成を有している。
(1) 複数の開口部401a、401b、401c、および401dの各々の高さHa、Hb、Hc、およびHdのうち一部の高さは、他の部分の高さと異なる。
(2) 複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および40221dのうち一部の流通部分の最小距離dは、複数の流通部分4021a、4021b、4021c、および40221dのうち他の部分の流通部分の最小距離dと異なる。
(3) 複数の開口部401a、401b、401c、および401dの各々は、格子状の線材407によって複数の区画407aに分けられている。複数の開口部401a、401b、401c、および401dの各々における複数の区画407aの各々の平均面積TAVは互いに異なる。
上述の実施の形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
1a 画像形成装置本体
10 用紙搬送部
11 給紙トレイ
12 給紙ローラー
13 レジストローラー
14 排紙ローラー
15 排紙トレイ
20 トナー像形成部
20A 画像形成ユニット
21 感光体ドラム
22 帯電装置
23 露光装置
24 現像装置
25 クリーニング装置
26 中間転写ベルト
26a 回転ローラー
27 一次転写ローラー
28 二次転写ローラー
29 クリーニング装置
30 定着装置
31 定着ベルト(定着回転体の一例)
32 パッド
33 加熱ローラー
34,341,342 ハロゲンヒーター(加熱部材の一例)
35 支持部材
36 摺動シート
37 曲率付与部材
38 加圧ローラー(加圧回転体の一例)
39 供給部材
40,40A,40B ダクト(ダクトの一例)
51,51A,51B ファン(ファンの一例)
52,52A,52B,53,53A,53B ガイド
54 シャッター(シャッターの一例)
55,55A,55B,56,56A,56B センサー(センサーの一例)
57 防風部材(防風部材の一例)
70 制御部
401 排出口(排出口の一例)
401a,401b,401c,401d 開口部
402 本体部(本体部の一例)
402c,402d 本体部の端部
403,521,531 仕切り(仕切りの一例)
404 突出部(突出部の一例)
405 導入口
406 取付部
407 線材(線材の一例)
407a 区画
522 ガイドの導入口
541,542 シャッターの遮蔽板
543 シャッターのピニオン
4021 本体部の表面
4021a,4021b,4021c,4021d 流通部分
CD 記録媒体の搬送方向に対して垂直な方向であって、搬送される記録媒体を横断する方向(CD方向)を示す矢印
CP 中心位置
d 流通部分と加圧ローラーの表面との最小距離であって、加圧ローラーの回転方向に沿った流通部分の一端から他端までの区間の最小距離
NP ニップ部
R 中心軸
RG1,RG2 ハロゲンヒーターが加熱する領域
SH,SH1,SH2,SH3 用紙
T 線材によって分けられた複数の区画のうち1つの区画の面積
TAV 1つの開口部を構成する複数の区画の各々の平均面積
TR 搬送経路
WD1,WD2,WD3 用紙のCD方向の幅

Claims (19)

  1. トナー像を加熱して記録媒体に定着する定着回転体と、
    前記定着回転体を加熱する加熱部材と、
    前記定着回転体を押圧することで、前記記録媒体が通過するニップ部を前記定着回転体とともに形成する加圧回転体と、
    風を起こすファンと、
    前記加圧回転体の表面との間で前記ファンによる風の流通路を構成するダクトとを備え、
    前記加圧回転体の表面と前記ダクトとの間を流通する風の速度は、前記記録媒体の搬送方向に対して垂直な方向であって、搬送される前記記録媒体を横断する方向であるCD方向に沿って変化している、画像形成装置。
  2. 前記ダクトは、
    前記加圧回転体の表面に沿って設けられ、前記加圧回転体の表面との間で前記ファンによる風の流通路を構成する本体部と、
    前記加圧回転体の表面と前記本体部との間を流通した風を前記加圧回転体の表面から離れる方向に排出する排出口とを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ダクトは、前記本体部から前記加圧回転体の表面に向かって突出する突出部であって、前記加圧回転体の表面と前記本体部との間を流通した風を前記排出口に導く突出部をさらに含む、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ダクトは、前記CD方向に配列した複数の開口部に前記排出口を区分する仕切りをさらに含む、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の開口部のうち流通する風の速度が最も遅い開口部の位置と前記CD方向において対応する位置に設けられ、前記定着回転体の温度を検出するセンサーをさらに備えた、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記センサーは、前記加圧回転体の表面における前記記録媒体が通過しない位置と前記CD方向において対応する位置に設けられる、請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記センサーにて検出した温度が所定温度を超えた場合に、前記加熱部材は前記定着回転体の加熱を停止する、請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着回転体の回転方向における前記センサーの上流側に設けられ、前記センサーに当たる前記ファンによる風を低減する防風部材をさらに備えた、請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記複数の開口部のうち一部の開口部の前記加圧回転体の回転方向に沿った高さは、前記複数の開口部のうち他の開口部の前記加圧回転体の回転方向に沿った高さと異なる、請求項4〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記複数の開口部の各々を流通する風の速度は、前記高さが小さいほど大きい、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記仕切りは、前記定着回転体の回転方向に沿って前記本体部における前記加圧回転体側の表面に延在しており、かつ前記加圧回転体の表面と前記本体部との間を流通する風の流通路を複数の流通部分の各々であって、前記複数の開口部の各々に対応する複数の流通部分の各々に区分し、
    前記複数の流通部分のうち一部の流通部分と前記加圧回転体の表面との最小距離であって、前記加圧回転体の回転方向に沿った流通部分の一端から他端までの区間の最小距離は、前記複数の流通部分のうち他の流通部分の前記最小距離とは異なる、請求項4〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記複数の流通部分の各々を流通する風の速度は、前記最小距離が小さいほど大きい、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記複数の開口部の各々に設けられた格子状の線材をさらに備え、
    前記複数の開口部の各々は、前記線材によって複数の区画に分けられ、
    前記複数の開口部のうち一部の開口部における前記複数の区画の各々の平均面積は、前記複数の開口部のうち他の開口部における前記複数の区画の各々の平均面積とは異なる、請求項4〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記複数の開口部の各々を流通する風の速度は、前記複数の区画の各々の平均面積が小さいほど大きい、請求項11に記載の画像形成装置。
  15. 前記ファンによる風の導入口は、前記加圧回転体と前記加圧回転体の回転方向に沿った前記本体部の下流側の端部とで構成され、
    前記排出口は、前記導入口よりも前記加圧回転体の回転方向の上流側に設けられる、請求項2〜14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記ニップ部を通過する前記記録媒体の前記CD方向の幅に応じて、前記加圧回転体の表面における前記ファンによる風を当てる領域を調整するためのシャッターをさらに備えた、請求項1〜15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記ダクトは複数であり、
    複数の前記ダクトの各々は、前記CD方向に沿って並べられており、かつ前記CD方向における前記加圧回転体の中心位置を含み前記加圧回転体の回転軸に対して垂直な面を挟んで対称となる位置に設けられる、請求項1〜16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記加熱部材は、前記定着回転体の前記CD方向の領域であって、前記ニップ部を通過する前記記録媒体の前記CD方向の幅よりも大きい幅を有する領域全体を加熱する、請求項1〜17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 前記加熱部材は、前記ニップ部を通過する前記記録媒体の前記CD方向の幅に応じて、加熱する前記定着回転体の領域のCD方向の幅を変える、請求項1〜18のいずれかに記載の画像形成装置。
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