JP2020201026A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーに空気調和機が動作していないと認識させつつ、乾燥運転を実施することができる空気調和機を提供する。【解決手段】空気調和機は、空気を送出する送風機と、前記送風機によって、空気が吹き出される吹出口を有する室内機本体と、前記吹出口から吹き出される空気を加熱または冷却する熱交換器と、前記吹出口を開閉し、前記吹出口から吹き出される空気の向きを変更する導風板と、前記送風機、前記熱交換器、前記導風板を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記熱交換器を加熱し、前記室内機本体内部を乾燥させる乾燥運転を開始する際に、前記送風機を停止するとともに、前記吹出口を閉じるように前記導風板を制御する。【選択図】図3
Description
本発明は、空気調和機に関する。
例えば、特許文献1には、空気調和機の内部を乾燥させ、カビ、細菌等の発生を抑制するために乾燥運転を行う空気調和機が開示されている。
しかしながら、引用文献1に記載の空気調和機においては、例えば、停止指示を受け付けた場合に、室内熱交換器を停止し、室内送風機を運転する乾燥運転が開始される。この場合、ユーザーは、空気調和機に運転停止を指示したにも関わらず、室内送風機が起動しているため、空気調和機が動作していると認識してしまう場合があり得る。そこで、本発明の一形態は、例えば、ユーザーに空気調和機が動作していないと認識させつつ、乾燥運転を実施することができる空気調和機を提供することにある。
本発明の一形態の空気調和機は、空気を送出する送風機と、前記送風機によって、空気が吹き出される吹出口を有する室内機本体と、前記吹出口から吹き出される空気を加熱または冷却する熱交換器と、前記吹出口を開閉し、前記吹出口から吹き出される空気の向きを変更する導風板と、前記送風機、前記熱交換器、前記導風板を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記熱交換器を加熱し、前記室内機本体内部を乾燥させる乾燥運転を開始する際に、前記送風機を停止するとともに、前記吹出口を閉じるように前記導風板を制御する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態の空気調和機は、例えば、室内機と室外機とを含むセパレート型である。図1は、本実施形態の空気調和機の室内機の一例を示す断面である。
本実施形態の空気調和機は、例えば、室内機と室外機とを含むセパレート型である。図1は、本実施形態の空気調和機の室内機の一例を示す断面である。
図1に示すように、室内機は、上面に設けられた吸込口111、下面に設けられた吹出口112を有する室内機本体110を備える。
室内機本体110の内部には、吸込口111から吹出口112に至る空気通路が形成されている。さらに、空気通路には、室内送風機114および室内熱交換器115が配置されている。室内送風機114が駆動することにより、吸込口111から吸い込まれた空気が、室内熱交換器115で熱交換され、吹出口112から吹き出される。
吸込口111には、図示しないフィルタ等が設けられている。このフィルタ等により、室内機本体110に吸い込まれた空気に含まれる塵や埃が除去される。
吹出口112には、導風板113が設けられている。さらに、室内機本体110の内部かつ吹出口112の近傍にイオン発生器116が設けられている。導風板113は、吹出口112を開閉するとともに、吹出口112から吹き出される空気の方向が変更する。イオン発生器116は、イオンを発生させる。イオン発生器116で発生されたイオンを吹出し口112から吹き出される空気に含ませることにより、室内の空気を清浄化することができる。
なお、空気調和機の図示しない室外機は、例えば、室内機と配管および配線により接続される。室外機は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室外送風機を備える。圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器115等により、冷凍サイクルが形成されている。この冷凍サイクルは、例えば、圧縮機が駆動されることにより、運転される。
室内熱交換器115は、冷凍サイクルが運転されることにより、加熱または冷却され、空気と熱交換する。そして、空気調和機は、室内熱交換器115による熱交換により、空気の温度が調節される冷房運転または暖房運転、湿度が調節される除湿運転のいずれかの空気調和運転を行う。
図2は、上記空気調和機の制御部200を中心とした主な構成の一例を示す図である。図2に示すように、空気調和機は、例えば、制御部200、記憶部201、通信部202、導風板113、室内送風機114、室内熱交換器115、イオン発生器116、タイマー203等を含む。制御部200は、例えばCPU、MPU等であって、記憶部111に格納されるプログラムに従って各種の情報処理を実行する。記憶部111は、例えばフラッシュメモリやRAM等であって、制御部200によって実行されるプログラムや、各種のデータを保持する。また、記憶部201は、制御部200のワークメモリとしても動作する。通信部202は、インターフェース等であって、直接またはネットワークを介して、例えばリモコン210等の操作機器と通信する。具体的には、通信部202は、例えば操作機器からの運転指示や停止指示を受信する。この操作機器は、スマートホン、タブレット、PCなどであってもよい。また、タイマー203は、時間を計測する。さらに、制御部200は、上記の各部の他に、例えば室外送風機、室外熱交換器、圧縮機等のそれぞれに接続され、各部を制御する。
例えば、ユーザーが、リモコン210を操作して、空気調和機に各種の指示を行うことにより、空気調和機では、冷房運転、除湿運転、暖房運転、送風運転等の所定の運転モードが実行される。
空気調和機において、例えば、冷房運転または除湿運転が実行されると、室内熱交換器115が冷却されるため、室内熱交換器115、室内機本体110の内部等に結露が生じ得る。この結露を放置すると、カビ等が発生する可能性がある。そのため、空気調和機は、室内熱交換器115、室内機本体110の内部等を乾燥させる乾燥運転を行う。本実施形態における乾燥運転は、例えば、室内熱交換器115を加熱することにより行う。
図3は、図2に示す空気調和機における制御部の機能的構成の一例を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係る制御部200は、例えば、停止情報取得部301、運転状態取得部302、運転制御部303を含む。
停止情報取得部301は、例えば、空気調和機における運転の停止を指示する停止情報を取得する。この停止情報は、例えば、ユーザーがリモコン210の停止ボタンを操作することにより、リモコン210から送信される。停止情報は、リモコン210から送信されるものに限らず、例えば、就寝時などに運転を停止する時間が設定される切タイマーによる停止情報であってもよい。
運転状態取得部302は、例えば、停止情報に基づいて、空気調和機における運転状態を表す運転状態情報を取得する。この運転状態は、例えば、冷房運転、除湿運転、暖房運転等を表す。
運転制御部303は、例えば、上記停止情報および上記運転状態情報に基づいて、乾燥運転を行う。より具体的には、運転制御部303は、例えば、運転状態情報が冷房運転または除湿運転を表す情報である場合、室内熱交換器115を加熱し、室内機本体110内部を乾燥させる乾燥運転を開始する。この乾燥運転を開始する際、運転制御部303は、室内送風機114を停止するとともに、導風板113を吹出口112を閉じるように制御する。そして、乾燥運転の終了後、空気調和機は停止する。一方、運転状態情報が、暖房運転の場合、運転制御部303は、例えば、室内熱交換器115を停止し、室内送風機114を停止するとともに、導風板113を吹出口112を閉じるように制御し、空気調和機を停止させる。
次に、本実施形態の空気調和機における処理のフローの一例について説明する。図4は、本実施形態における空気調和機の処理のフローの一例を示す図である。
図4に示すように、停止情報取得部301は、空気調和機における運転の停止を指示する停止情報を取得する(S101)。運転状態取得部302は、停止情報に基づいて、空気調和機における運転状態を表す運転状態情報を取得する(S102)。運転制御部303は、運転状態情報に基づいて、空気調和機の運転状態が冷房運転または除湿運転であるか否かを判定する(S103)。運転制御部303は、冷房運転または除湿運転であると判定した場合(S103でYES)、室内熱交換器115を加熱し、室内機本体110内部を乾燥させる乾燥運転を開始する(S104)。また、運転制御部303は、乾燥運転が終了すると、空気調和機を停止する(S105)。また、S103において、運転制御部303は、冷房運転または除湿運転以外、例えば暖房運転、送風運転等であると判定した場合(S103でNO)、空気調和機を停止する(S105)。
次いで、乾燥運転の詳細について説明する。図5は、乾燥運転のフローの一例を示す図である。
図5に示すように、乾燥運転において、運転制御部303は、導風板113を制御して、吹出口112を閉じる(S201)。そして、運転制御部303は、室内送風機114を停止する(S202)。さらに、運転制御部303は、室内熱交換器115を加熱する(S203)。なお、上記S201とS202とS203の順番は、特に限定されるものでなく、入れ替えてもよいし、同時であってもよい。また、乾燥運転は、例えば、予め実験等により決められた室内機本体110の内部が乾燥する所定時間が経過した場合、あるいは、例えば、室内熱交換器115の近傍に湿度センサ等を設けて、所定の湿度以下になった場合等に、終了する。
本実施形態によれば、乾燥運転の開始時に、導風板113が吹出口112を閉じるため、空気調和機は外見上運転していないようにユーザーには見える。さらに、室内送風機114も停止しているため、空気調和機の運転音はほぼ生じておらず、ユーザーに空気調和機が停止しているように感じさせることができる。そのため、ユーザーの指示に従って空気調和機が停止していると感じさせつつ、乾燥運転を実施することができる。
また、上記乾燥運転時に、イオン発生器116を駆動させてもよい。乾燥運転においては、室内熱交換器115が加熱されるため、室内機本体110において空気の対流が生じる。イオン発生器116から発生したイオンは、この空気の対流に巻き込まれ、室内機本体110の内部に拡散される。そのため、室内機本体110の内部に配置された室内熱交換器115、室内送風機114等の各部を、イオンにより殺菌することができる。特に、イオン発生機116は、室内機本体110内部かつ吹出口112の近傍、そして、室内熱交換器115の下方に設けることが好ましい。この配置により、イオン発生機116から発生したイオンは室内熱交換器115の熱により生じる上昇気流に乗り、室内機本体110の内部により拡散させやすくすることができる。
さらに、上記乾燥運転時に、室内熱交換器115を断続的に加熱するようにしてもよい。これにより、室内機本体110の内部における過度な加熱を抑制することができ、室内の温度が上昇することを抑制することができる。
さらにまた、空気調和機は、室内の人を検知する人感センサを備えていてもよい。そして、人感センサで人が検知された場合、上記の乾燥運転を行う。一方、人感センサで人が検知されない場合、例えば、導風板113を開く、室内送風機114を駆動させる等の少なくとも1つの動作により、より室内機本体110の内部を乾燥させるように構成してもよい。これにより、人がいない場合には、効率的に室内機本体110の内部を乾燥させることができる。
なお、上記では、空気調和機が停止される際に、乾燥運転が実施される例を示したが、これに限らず、例えば、空気調和機が停止している状態で、乾燥運転が実施されるように構成してもよい。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
110 室内機本体、111 吸込口、112 吹出口、113 導風板、114 室内送風機、115 室内熱交換器、116 イオン発生機、200 制御部、201 記憶部、202 通信部、203 タイマー、210 リモコン、301 停止情報取得部、302 運転状態取得部、303 運転制御部
Claims (6)
- 空気を送出する送風機と、
前記送風機によって、空気が吹き出される吹出口を有する室内機本体と、
前記吹出口から吹き出される空気を加熱または冷却する熱交換器と、
前記吹出口を開閉し、前記吹出口から吹き出される空気の向きを変更する導風板と、
前記送風機、前記熱交換器、前記導風板を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記熱交換器を加熱し、前記室内機本体内部を乾燥させる乾燥運転を開始する際に、前記送風機を停止するとともに、前記吹出口を閉じるように前記導風板を制御する、空気調和機。 - イオンを発生させるイオン発生機を前記室内機本体内部かつ前記吹出口の近傍に備え、前記イオン発生機は、前記乾燥運転の際に、駆動される、請求項1に記載の空気調和機。
- 前記制御部は、前記空気調和機の運転停止情報に基づいて、前記乾燥運転を開始する、請求項1または2に記載の空気調和機。
- 前記制御部は、前記乾燥運転の際に、前記熱交換器を断続的に加熱する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機。
- さらに人を検知する人検知部を備え、
前記制御部は、前記乾燥運転の際に、前記人検知部が人を検知しない場合、前記吹出口を開くように前記導風板を制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。 - さらに人を検知する人検知部を備え、
前記制御部は、前記乾燥運転の際に、前記人検知部が人を検知しない場合、前記送風機を制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和機。
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