JP2020199641A - 乾燥剤包装用シート材及びこのシート材を用いた乾燥剤包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙を接着しなくても乾燥剤の粉粒漏れを防止することができる乾燥剤包装用シート材、及びそのシート材を用いた乾燥剤包装体を提供する。【解決手段】補強材としての第一不織布11と、第一不織布11よりも平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二不織布12と、有孔フィルム13とを含み、第一、第二不織布11、12、及び有孔フィルム13は、第一不織布11と有孔フィルム13との間に第二不織布12を挟んで積層されているシート材10を採用する。【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥剤包装用シート材、及びこのシート材を用いた乾燥剤包装体に関する。
加工食品の変質、劣化などを防止するために乾燥剤を封入した包装体が用いられることがある。この種の包装体は、海苔などの乾燥食品と共にその食品の外装袋の中に収容される。
上記包装体を構成するシート材として、例えば、特許文献1には、プラスチックフィルム層と強化材層とを接着層を介して接着した通気性包装材が開示されている。特許文献2には、ポリエステル系繊維からなる不織布の片面にフィルムが積層されている不織布積層体が開示されている。特許文献3には、ポリエチレンテレフタレート系不織布と、印刷層と、ポリオレフィン系樹脂層とが順次積層され、ポリオレフィン系樹脂層に複数の貫通孔が形成されている透湿・通気性包装材料が開示されている。
特開2002−308320号公報 特開2003−183970号公報 特開2006−231723号公報
上記の包装体に乾燥剤として用いられるのは主に石灰であるが、包装体を食品と共に外装袋に入れておくと、時間が経つうちに石灰が食品の水分を吸収して徐々に石灰の粒が砕けて微細な粉を生じる。このように生じた石灰粉には、上記のシート材を構成する不織布の網目よりも小さいものが含まれ、それらは不織布の網目を抜けて包装体から漏れ出てしまうことがある。
包装体から漏れた石灰粉は食品に付着することがあるため、上記の包装体用のシート材の表面には、不織布よりも目の細かい紙のシートが接着されている。紙のシートを接着することにより石灰粉の漏れは防止できるが、紙そのものも、食品と触れ合うことで紙粉を生じることがある。紙粉が食品に付着すると、害はなくても消費者には衛生的でない印象を与え、食品の商品価値を著しく損ねるおそれがある。
また、シート材を構成する樹脂材料はリサイクルが可能であるが、使用を終えた包装体を回収したとしても、紙が接着されていると、紙と樹脂材料とを分離することが困難である。そのため、紙が接着されたシート材のリサイクルは想定されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、紙を接着しなくても乾燥剤の粉粒漏れを防止することができ、それ故にリサイクルが可能な乾燥剤包装用シート材、及びそのシート材を用いた乾燥剤包装体を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、乾燥剤包装用シート材であって、補強材としての第一の樹脂繊維不織布と、前記第一の樹脂繊維不織布よりも平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二の樹脂繊維不織布と、樹脂製の有孔フィルムとを含み、
前記第一、第二の樹脂繊維不織布、及び前記有孔フィルムは、前記第一の樹脂繊維不織布と前記有孔フィルムとの間に前記第二の樹脂繊維不織布を配して積層されている、乾燥剤包装用シート材である。
本発明の第二の態様は、前記シート材を袋状に加工した包装体本体と、前記包装体本体に内包される乾燥剤とを含む乾燥剤包装体であって、前記シート材は、補強材としての第一の樹脂繊維不織布と、前記第一の樹脂繊維不織布に接着され、該第一の樹脂繊維不織布よりも平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二の樹脂繊維不織布と、前記第二の樹脂繊維不織布に接着される樹脂製の有孔フィルムとを含み、前記包装体本体は、前記第一の樹脂繊維不織布を袋の外側に、前記有孔フィルムを内側にして加工されている、乾燥剤包装体である。
本発明によれば、平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二の樹脂繊維不織布の網目が細かいので、時間が経つにつれ石灰から微粉が生じても、それらは第二の樹脂繊維不織布の細かい網目を通過せず、包装体から漏れ出てしまうことがない。したがって、石灰の粉漏れ防止のために接着していた紙のシートが不要になる。紙のシートを用いないので、紙粉が生じることがなく、それらが食品に付着することもない。
また、紙のシートを接着しないので、シート材のリサイクルが可能になる。
本発明の第一の実施形態としてのシート材の断面模式図である。 図1に示したシート材に補強材として採用し得る網状構造体の一例を示す平面図である。 図2に示した網状構造体を構成する一軸配向体を示す斜視図である。 図2に示した網状構造体を構成するもうひとつの一軸配向体を示す斜視図である。 図1に示したシート材に補強材として採用し得る縦配列型の長繊維不織布を製造するプロセスを示す模式図である。 図1に示したシート材に補強材として採用し得る横配列型の長繊維不織布を製造するプロセスを示す模式図である。 図1に示したシート材に補強材として採用し得る横配列型の長繊維不織布を製造する別のプロセスを示す模式図である。 本発明の第二の実施形態としてのシート材の断面模式図である。 本発明の第三の実施形態としての乾燥剤包装体の斜視図及び断面模式図である。 図9に示した乾燥剤包装体を製造するプロセスを示す模式図である。
(第一実施形態)
本発明の第一の実施形態としてのシート材を図1から図5に示して説明する。
図1は、乾燥剤包装用シート材の一例を示す断面模式図である。シート材10は、補強材としての第一不織布(第一の樹脂繊維不織布)11と、粉漏れ防止材として、第一不織布11よりも平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二不織布(第二の樹脂繊維不織布)12と、接着層としての樹脂製の有孔フィルム13とを含む三層構造を有する。第二不織布12は第一不織布11に重ねて接着され、有孔フィルム13は第二不織布12に重ねて接着されている。すなわち、第一、第二の不織布11、12及び有孔フィルム13は、第一不織布11と有孔フィルム13との間に第二不織布12を挟んで積層されている。
(第一、第二不織布)
補強材としての第一不織布11、及び粉漏れ防止材としての第二不織布12には、例えば、スパンボンド不織布、乾式不織布、湿式法不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、サーマルボンド不織布、ケミカルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、ステッチボンド不織布、スチームジェット不織布等、公知の不織布を採用することができる。
第一、第二不織布11、12の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンを含むポリオレフィン、レーヨン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル等からなる繊維、ビニロン、アラミド繊維、ガラス繊維、ゼルロース繊維等が挙げられる。これらの中から一種の材料だけで第一、第二不織布11、12を形成してもよいし、二種以上の材料を混合して第一、第二不織布11、12を形成してもよい。
第一不織布11に求められる各種物性値は、市場に供給される乾燥剤包装体に求められる特徴(食品からの水分吸収のし易さに影響する透湿度、通気度、乾燥剤包装体としての使用に耐え得る強度等)に応じて特定される。すなわち、第一不織布11には、加工時のハンドリング性や、製品(包装体)としての強度に問題が出ない限り、第一不織布11には空隙率が大きく通気性の良いものが望まれる。
第一不織布11の繊維の形状としては、材料としての樹脂を紡糸して糸状に加工したもの、フィルム化した後にメッシュ状に割繊して扁平な繊維に加工したもの等、公知の形状を採用することができる。また、第一不織布11として、網状構造体、延伸強化された長繊維不織布等を採用することができる。
第一不織布11の平均繊維径は、1μm以上50μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることがより好ましい。
第一不織布11の目付量は、60g/m以下であることが好ましく、30g/m以下であることがより好ましい。
第一不織布11の目付量及び厚みが上記の条件を満たすことにより、製品(包装体)として適度な通気性を確保しつつ、シート材10に適度なしなやかさと強度を付与することができる。
第二不織布12に求められる各種物性値は、市場に供給される乾燥剤包装体に求められる特徴(微粉化した石灰の包装体からの漏れ防止)に応じて特定される。すなわち、第二不織布12には、微粉の粒子が通過しないように繊維の網目が小さいものが望まれる。
第二不織布12の平均繊維径は10μm以下であることが好ましく、5μm以下であることがより好ましい。
第二不織布12の目付量は、60g/m以下であることが好ましく、30g/m以下であることがより好ましい。
第二不織布12の目付量及び厚みが上記の条件を満たすことにより、不織布の厚みに応じた繊維の集積が微粉粒子の通過を阻むので、石灰の粉漏れを防止することができる。
(有孔フィルム)
接着のためのヒートシール層としての有孔フィルム13には、第一、第二不織布11、12との熱圧着が可能であり、必要な通気性を有する樹脂フィルムを採用することができる。有孔フィルム13の材料には、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンなどが挙げられる。
(網状構造体)
補強材としての第一不織布11に採用し得る網状構造体の一例について、図2から図4に示して説明する。
網状構造体は、熱可塑性樹脂層と、この熱可塑性樹脂層の少なくとも片面に積層された直鎖状低密度ポリエチレン層とを含む一軸配向体を少なくとも二つ備えている。これら一軸配向体は、一軸配向網状フィルムまたは一軸配向テープである。そして、これら一軸配向体は、それぞれの配向軸が交差するようにして接着されている。一軸配向体に含まれる直鎖状低密度ポリエチレン層は、一軸配向体を接着するための接着層として機能する。
一軸配向体はどちらも、熱可塑性樹脂層の一方の面に積層された第一直鎖状低密度ポリエチレン層と、この熱可塑性樹脂層の他方の面に積層された第二直鎖状低密度ポリエチレン層とを含んでいる。これら第一及び第二直鎖状低密度ポリエチレン層は、分子鎖中に長鎖分岐を有する直鎖状低密度ポリエチレンであってもよい。網状構造体が二つ以上の一軸配向体を織成して形成されている場合には、直鎖状低密度ポリエチレン層が、メタロセン触媒で重合された直鎖状低密度ポリエチレンであってもよい。
一例を挙げると、上記第一及び第二直鎖状低密度ポリエチレン層はそれぞれ、メルトフローレート(MFR:Melt Flow Rate)が0.5〜10g/10min、密度が0.900〜0.930g/cmの直鎖状低密度ポリエチレンである。この場合の網状構造体は、目付が5〜70g/m、直鎖状低密度ポリエチレン層の厚さが2〜10μm、一軸配向体間の接着力が10〜60N、引張強度が20〜600N/50mmの特性を満たす。
一軸配向体は、このような組成及び層構成を有する多層フィルムを一軸配向することにより得られる。一軸配向体は、例えば、一軸配向網状フィルムや、一軸配向テープであってよい。本発明による網状構造体は、少なくとも2つの一軸配向体を積層もしくは織成してなり、少なくとも2つの一軸配向体は、その配向軸が交差するように積層もしくは織成されている。このとき、2つの一軸配向体は、同一の組成及び層構成であってもよく、異なる組成及び層構成であってもよい。一軸配向体の特性によって、網状構造体は、不織布である場合も、織布である場合もあり得る。また、配向軸が交差する態様は、ほぼ直交するものであってもよく、所定の角度で交差するものであってもよい。一軸配向体を3以上積層する場合も、3以上の配向体の配向軸が、所定の角度で交差するものであってよい。
以下に、一軸配向体の態様とその組み合わせによる網状構造体の実施形態について説明する。
図2は、二枚の一軸配向体を含む網状構造体20の一例を示している。図3に示す網状構造体20は、縦方向一軸延伸多層フィルムを割繊後、拡幅して得られた一軸配向体であるスプリットウェブ21と、多層フィルムに、幅方向にスリットを形成した後、幅方向に一軸延伸して得られた一軸配向体であるスリットウェブ22とが、配向方向が略直交するように積層されたものである。詳述すると、網状構造体20は、スプリットウェブ21の配向軸Lと、スリットウェブ22の配向軸Tとが互いに交差するように積層され、さらに、スプリットウェブ21とスリットウェブ22との接触部位どうしが直鎖状低密度ポリエチレン層を介して接着されている。
図3(A)に示すように、スプリットウェブ21は、熱可塑性樹脂層の片面もしくは両面に直鎖状低密度ポリエチレン層が積層された多層フィルムを縦方向(スプリットウェブ21の配向軸Lの軸方向)に一軸延伸させて、縦方向に割繊し、かつ拡幅させて形成される一軸配向網状フィルムである。
スプリットウェブ21は、多層インフレーション成形、多層Tダイ法等の製造方法により製造することができる。具体的には、熱可塑性樹脂層の両面に好ましい直鎖状低密度ポリエチレンの一例であるメタロセン触媒により合成された直鎖状低密度ポリエチレン層を積層した多層フィルムを形成する。以下では、メタロセン触媒により重合された直鎖状低密度ポリエチレン層をメタロセンLLDPE層とも称する。この多層フィルムを、縦方向に少なくとも3倍に延伸させた後、同方向に千鳥掛けにスプリッターを用いて割繊(スプリット処理)して網状のフィルムとし、更に所定幅に拡幅させて形成する。スプリットウェブ21には、拡幅によって幹繊維21Aと枝繊維21Bが形成され、図示するような網状体となる。このスプリットウェブ21は、幅方向全体にわたって縦方向に比較的高い強度を有する。
図3(B)に示すように、スプリットウェブ21は、熱可塑性樹脂層21aの両面に、この熱可塑性樹脂層21aより融点が低いメタロセンLLDPE層21bが積層された三層構造を有する。両側のメタロセンLLDPE層21bのいずれか一方は、網状構造体20の形成時にスリットウェブ22と積層される際のウェブ相互の接着層として機能する。
図4(A)に示すように、スリットウェブ22は、熱可塑性樹脂層の両面にメタロセンLLDPE層が積層された多層フィルムに、横方向(スプリットウェブ21の配向軸Tの軸方向)に多数のスリットを入れた後に、横方向に一軸延伸させて形成される網状フィルムである。詳しくは、スリットウェブ22は、上記多層フィルムの両耳部を除く部分に、横方向(幅方向)に、例えば熱刃などにより平行に千鳥掛け等の断続したスリットを形成した後、横方向に延伸させて形成される。このスリットウェブ22は、横方向に比較的高い強度を有する。
図4(B)に示すように、スリットウェブ22は、熱可塑性樹脂層22aの両面に、この熱可塑性樹脂層22aより融点が低いメタロセンLLDPE層22bが積層された3層構造を有する。両側のメタロセンLLDPE層22bのいずれか一方は、網状構造体20の形成時にスプリットウェブ21と積層される際のウェブ相互の接着層として機能する。
(長繊維不織布)
補強材としての第一不織布11に採用し得る延伸強化された長繊維不織布について、図5から図7を参照して説明する。
長繊維不織布には、ポリエステル、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を主成分とする長繊維フィラメントを縦方向に配列した縦配列型、長繊維フィラメントを横方向に配列した横配列型、さらに縦配列型長繊維不織布と横配列型長繊維不織布とを重ね合わせて接着した縦横複合型の長繊維不織布が存在する。
まず、縦配列型長繊維不織布については、長繊維フィラメントを縦方向に1.1倍から7.0倍に延伸したものを採用することができる。ここで、長繊維フィラメントは実質的に長繊維であればよく、一般的には平均長が100mmを越えているものを指す。延伸後の長繊維フィラメントの繊維径は、5μmから15μm程度であり、好ましくは5μmから10μm程度である。
長繊維不織布は、後述するように、紡糸された長繊維フィラメントが縦方向に振動されコンベア上で折り返されて縦方向に配列される。その際の折り返し幅とは、折り返し点間の略直線の部分の平均長さであって、延伸後、不織布となった状態において目視で観察される長さをいい、300mm以上であることが好ましい。フィラメントが長繊維として機能するのには、折り畳み幅もある程度大きい必要があるからである。なお、折り返し幅は、高速気流の流速と気流振動機構の回転速度に依存して変化させることができる。
縦配列型長繊維不織布の製造方法について説明する。
図5に示す製造装置は、メルトブローダイス1及びコンベア2を含む紡糸ユニットと、延伸シリンダ3a、3b及び引取ニップローラ4a、4bを含む延伸ユニットとを主に有している。
長繊維フィラメントの材料である熱可塑可塑性樹脂は、図示しない押出機に投入され、溶融されたうえで押出機から押し出され、メルトブローダイス1に供給される。メルトブローダイス1は、その先端(下端)に、紙面に対して垂直な方向、すなわち、メルトブローダイス1の下方に配置されたコンベア2の進行方向に対して垂直に並べられた多数のノズル1aを有する。メルトブローダイス1に供給された溶融樹脂が、ダイス1に形成された多数のノズル1aから押し出されることにより、多数のフィラメントFが形成される。
各ノズル1aの両側に設けられたエア溜5a、5bには、熱可塑性樹脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアが供給されている。その高圧加熱エアが、メルトブローダイス1の先端に開口するスリット6a、6bから噴出されることにより、ノズル1aの下方に、ノズル1aからのフィラメントFの押し出し方向とほぼ平行な高速気流が形成される。ノズル1aから押し出されたフィラメントFは、その高速気流により、ドラフト可能な溶融状態に維持される。また、高速気流の摩擦力によってフィラメントFにドラフトが与えられることにより、フィラメントFが細径化される。細径化されたフィラメントFは、コンベア2上に載せられ、図中の矢印B方向に搬送される。
スリット6a、6bから噴出された高圧加熱エアは合流し、高速気流を形成する。この高速気流の流域には、気流振動機構8が設置されている。気流振動機構8は、支持軸8aを回転させることで楕円柱部8bを図中の矢印A方向に回転させる。楕円柱部8bを回転させることにより、コアンダ効果を利用してフィラメントFの流れる向きを変えることができる。コアンダ効果とは、気体や液体の高速噴流近傍に壁が存在しているとき、噴流軸の方向と壁面の方向とが異なっていても、噴流が壁面に沿った方向の近くを流れる傾向があることをいう。
フィラメントFの振れ幅は、高速気流の流速と楕円柱部8bの回転速度に依存するので、高速気流の流速及び楕円柱部8bの回転速度を適切に設定することにより、フィラメントFの折り返し幅を所望の大きさに調節することができる。
メルトブローダイス1とコンベア2との間に設置されたスプレーノズル9から、高速気流中に霧状の水を噴霧することにより、フィラメントFが冷却されて急速に凝固する。凝固したフィラメントFは、縦方向に振られながらコンベア2上に集積し、縦方向に部分的に折り畳まれて連続的に捕集される。フィラメントFは、コンベア2上を紡糸ユニットから延伸ユニットに向かって搬送される。
延伸ユニットに到達したフィラメントFは、延伸温度に加熱された延伸シリンダ3aと押さえローラ7aとにニップされて延伸シリンダ3aに移され、続いて延伸シリンダ3bと押さえローラ7bとにニップされて延伸シリンダ3bに移される。2つの延伸シリンダ3a、3bに密着しながら搬送されることにより、フィラメントFは、縦方向に部分的に折り畳まれた状態のまま、隣接するフィラメント同士が融着したウェブWとなる。
フィラメント同士が融着したウェブWは、引取ニップローラ4a、4bに引き取られる。引取ニップローラ4a、4bの回転速度が、延伸シリンダ3a、3bの回転速度よりも高く設定されることにより、ウェブWが縦方向に延伸される。
このような延伸の工程を経て、フィラメントが縦方向に配列された長繊維不織布が製造される。
次に、横配列型の長繊維不織布の製造方法について説明する。
図6に示す製造装置は、図5に示す縦配列型の長繊維不織布製造装置とは異なり、メルトブローダイス50の複数のノズル52が、紙面に対して垂直な方向、すなわちメルトブローダイス50の下方に配置されたコンベア51の進行方向に対して平行に並んでいる。
長繊維フィラメントの材料である熱可塑可塑性樹脂は、図示しない押出機に投入され、溶融されたうえで押出機から押し出され、メルトブローダイス50に供給される。メルトブローダイス50に供給された溶融樹脂が複数のノズル52から押し出されることにより、多数のフィラメントFが形成される。
各ノズル52の両側に設けられたエア溜53a、53bには、熱可塑性樹脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアが供給され、メルトブローダイス50の先端に開口するスリット54a、54bから噴出されることにより、ノズル52の下方に、ノズル52からのフィラメントFの押し出し方向とほぼ平行な高速気流が形成される。ノズル52から押し出されたフィラメントFは、その高速気流により、ドラフト可能な溶融状態に維持される。また、高速気流の摩擦力によってフィラメントFにドラフトが与えられることにより、フィラメントFが細径化される。細径化されたフィラメントFは、コンベア51上に載せられ、紙面に対して垂直な方向に搬送される。
スリット54a、54bから噴出された高圧加熱エアはダイス50の下方において合流し、高速気流を形成する。気流振動機構55は、支持軸55aを回転させることで楕円柱部55bを図中の矢印A方向に回転させる。楕円柱部55bを回転させることにより、コアンダ効果を利用してフィラメントFの流れる向きを変えることができる。
フィラメントFの振れ幅は、高速気流の流速と楕円柱部55bの回転速度に依存するので、高速気流の流速及び楕円柱部55bの回転速度を適切に設定することにより、フィラメントFの折り返し幅を所望の大きさに調節することができる。
気流振動機構55によって振動を与えられたフィラメントFは、霧状の水を噴霧されることにより冷却されて急速に凝固する。凝固したフィラメントFは、縦方向に振られながらコンベア51上に集積し、縦方向に部分的に折り畳まれて連続的に捕集される。コンベア51上に集積したフィラメントFは、図示しない延伸ユニットに搬送されて延伸され、縦方向に部分的に折り畳まれた状態のまま、隣接するフィラメント同士が融着したウェブWとなる。
このようにして、フィラメントが横方向に配列された長繊維不織布が製造される。
図7(A)、(B)に示す製造装置は、横配列型の長繊維不織布製造装置であるが、図6に示す横配列型の製造装置とは異なり、気流震動機構を含まず、エアの噴出によってフィラメントFを振動させる。
紡糸ヘッド60は、エア噴出部61と、エア噴出部61の内部に配置された円筒状の紡糸ノズル部62とを含む。本実施形態においては、紡糸ヘッド60に供給された溶融樹脂が、紡糸ノズル部62内部に設けられた紡糸ノズル62aから押し出されることによってフィラメントFが形成(紡糸)される。
エア噴出部61には、一次エアスリット63、二次エア噴出口64a、64b、斜面65a、65b及び複数の小孔66が形成されている。
一次エアスリット63から一次エアが高速で噴出されることで、紡糸ノズル部62の下端面の下方で減圧部分が生じ、この減圧によって紡糸ノズル62aから押し出されたフィラメントFが振動する。
二次エア噴出口64a,64bのそれぞれからは、水平な方向よりも僅かに下向きに二次エアが噴出される。そして、二次エア噴出口64aから噴出された二次エアと、二次エア噴出口64bから噴出された二次エアとは、紡糸ノズル62aの下方で衝突してコンベアベルト67の幅方向に広がる。これにより、振動しながら落下するフィラメントFがコンベアベルト67の幅方向に広がる。
また、複数の小孔66より高温のエアを下方に向けて噴出することにより、フィラメントFの紡糸が安定する。
各冷却ノズル68は、コンベアベルト67に到達する前のフィラメントFに霧状の水等を噴霧し、これにより、フィラメントFが冷却されて凝固する。
凝固したフィラメントFは、コンベアベルト67の幅方向に配列されてコンベアベルと67上に集積され、これにより、複数のフィラメントFが幅方向に沿って配列されたウェブWがコンベアベルト67上に作製される。
そして、コンベアベルト67上に作製されたウェブWは、コンベアベルト67によって図7(A)における矢印方向に搬送され、その後、図示省略の前記延伸装置によって横方向に3〜6倍に延伸される。このようにして、横配列長繊維不織布が製造される。
補強材としての第一不織布11にも、粉漏れ防止材としての第二不織布12にも採用し得るマイクロファイバー不織布について説明する。
マイクロファイバーとは、材料としての樹脂を平均繊維径3μm未満の繊維に加工したものをいい、マイクロファイバー不織布とは、そのようなマイクロファイバーを公知の技術により集積しシート状に加工したものである。
マイクロファイバーの材料として使用可能な樹脂は、糸状に加工可能な熱可塑性樹脂である。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸を含むポリエステル、ナイロン(ナイロン6、ナイロン66)を含むポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンを含むポリオレフィン、ポリビニルアルコール系ポリマー、アクリロニトリル系ポリマー、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)などを含むフッ素系ポリマー、ウレタン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、スチレン系ポリマー、(メタ)アクリル系ポリマー、ポリオキシメチレン、エーテルエステル系ポリマー、トリアセチルセルロース等のセルロース修飾ポリマーなどが使用可能である。なかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ナイロン(ナイロン6、ナイロン66)及びポリプロピレンは、延伸性及び分子配向性が良いため好ましい。
粉漏れ防止材としての第二不織布12に採用し得るナノファイバー不織布について説明する。
ナノファイバーとは、材料としての樹脂を平均繊維径1μm未満の繊維に加工したものをいい、ナノファイバー不織布とは、そのようなナノファイバーを公知の技術により集積しシート状に加工したものである。
ナノファイバーの材料として使用可能な樹脂は、マイクロファイバーの材料として使用可能な樹脂に等しい。
(第二実施形態)
本発明の第二の実施形態としてのシート材を図8に示して説明する。なお、第一の実施形態と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図8は、乾燥剤包装用のシート材の一例を示す断面模式図である。シート材30は、補強材としての第一不織布11と、粉漏れ防止材として、第一不織布11よりも平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二不織布12と、もうひとつの補強材としての第三不織布(第三の樹脂繊維不織布)31と、ヒートシール層としての樹脂製の有孔フィルム13とを含む三層構造を有する。第二不織布12は第一不織布11に重ねて接着され、第三不織布31は第二不織布12に重ねて接着されている。すなわち、第一、第二、第三の不織布11、12、31は、第一不織布11と第三不織布31との間に第二不織布12を挟んで積層されている。有孔フィルム13は、第三不織布31に重ねて接着されている。
補強材としての第三不織布31には、第一不織布11と同じく、例えば、スパンボンド不織布、乾式不織布、湿式法不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、サーマルボンド不織布、ケミカルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、ステッチボンド不織布、スチームジェット不織布等、公知の不織布を採用することができる。
第三不織布31の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンを含むポリオレフィン、レーヨン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル等からなる繊維、ビニロン、アラミド繊維、ガラス繊維、ゼルロース繊維等が挙げられる。これらの中から一種の材料だけで第三不織布31を形成してもよいし、二種以上の材料を混合して第三不織布31を形成してもよい。
第三不織布31に求められる各種物性値は、市場に供給される乾燥剤包装体に求められる特徴(食品からの水分吸収のし易さに影響する透湿度、通気度、乾燥剤包装体としての使用に耐え得る強度等)に応じて特定される。すなわち、第三不織布31には、加工時のハンドリング性や、製品(包装体)としての強度に問題が出ない限り、第一、第二不織布11、12には空隙率が大きく通気性の良いものが望まれる。
第三不織布31の繊維の形状としては、材料としての樹脂を紡糸して糸状に加工したもの、フィルム化した後にメッシュ状に割繊して扁平な繊維に加工したもの等、公知の形状を採用することができる。また、第三不織布31として、網状構造体、延伸強化された長繊維不織布等を採用することができる。
第三不織布31の目付量は、60g/m以下であることが好ましく、30g/m以下であることがより好ましい。
第三不織布31の目付量及び厚みが上記の条件を満たすことにより、製品(包装体)として適度な通気性を確保しつつ、シート材30に適度なしなやかさと強度を付与することができる。
(第三の実施形態)
本発明に係る乾燥剤包装体の第三の実施形態を図9及び図10に示して説明する。
図9(A)は乾燥剤包装体40の斜視図であり、図9(B)は、図9(A)に示した乾燥剤包装体40の断面図である。
乾燥剤包装体40は、第一実施形態において説明したシート材10、又は第二実施形態において説明したシート材30を袋状に加工した包装体本体41と、包装体本体41に内包される乾燥剤42とを含んでいる。
包装体本体41は、四角形に裁断されたシート材10(30)を、有孔フィルム13を袋の内側にして半分に折りたたんだものである。乾燥剤42は、折りたたまれたシート材10(30)の内側に入れられており、そのうえで、重ね合わせたシート材10(30)の三辺が、有孔フィルム13をヒートシール層としてそれぞれすき間なく接着されている。
なお、図9では、一枚のシート材10(30)を折りたたみ、重ね合わせた三辺を接着して乾燥剤42を封止する例を示したが、二枚の矩形のシート材10(30)の間に乾燥剤42をはさみ、二枚の矩形のシート材10(30)の四辺を接着して乾燥剤42を封止してもよい。
図10は、図9に示した乾燥剤包装体40の製造方法を段階的に示す模式図である。まず、シート材10(30)の原反を規定の寸法に裁断したうえで、裁断した原反を、有孔フィルム13を内側にして二つに折りたたみ、折りたたんだシート材10(30)の一辺10aに隣り合う両側の二辺10b、10cを、有孔フィルム13をヒートシール層として熱接着して袋状にし、包装体本体41とする(図10(a))。次に、袋状にしたシート材10(30)の内側に、乾燥剤42を充填する(図10(b))。そして、折りたたんだ一辺10aに平行なシート材10(30)の残りの一辺10dを、有孔フィルム13をヒートシール層として熱接着し、乾燥剤42を封入して乾燥剤包装体40とする(図10(c))。
このようにして製作された乾燥剤包装体40によれば、食品と共に外装袋に入れられ、時間が経つにつれ石灰から微粉が生じても、それらは第二不織布12の細かい網目を通過せず、包装体から漏れ出てしまうことがない。したがって、石灰の粉漏れ防止のために従前のシート材には接着されていた紙のシートが不要である。つまり、乾燥剤包装体40には、紙のシートが用いられていないので、紙粉が生じることがなく、それらが食品に付着することもない。また、紙のシートを接着しないので、シート材のリサイクルが可能になる。
また、第一不織布11は、シート材10(30)の強度を高めるので、シート材10(30)を折りたたんだ際のいわゆる「背割れ」を防止する効果がある。
上記第一及び第二の実施形態において説明した不織布を組み合わせて実際に乾燥剤包装用のシート材を作製し、さらにそれらのシート材を使って乾燥剤包装体を作製し、各々の乾燥剤包装体について粉漏れの有無を評価した。また、比較例として、不織布と有孔フィルムとを貼り合わせた二層のシート材を作製し、さらにそれらのシート材を使って乾燥剤包装体を作製し、実施例1から4と同じ条件下で粉漏れの有無を評価した。
(実施例1)
第一不織布11として、目付60g/m、平均繊維径20μmのポリエチレンテレフタレート(PET)製スパンボンド不織布を採用し、第二不織布12として、目付25g/m、平均繊維径2.8μmのメルトブローン不織布を採用し、有孔フィルム13には目付25g/mの直鎖状低密度ポリエチレン製有孔フィルムを採用して、第1の実施形態(図1)において説明した三層構造のシート材を作製した。
(実施例2)
第一不織布11として、目付50g/m、平均繊維径20μmのポリエチレンテレフタレート(PET)製スパンボンド不織布を採用し、第二不織布12として、目付20g/m、平均繊維径2.9μmのフィラメントが縦配列された長繊維不織布(縦方向(MD)の引張強度:100N/50mm)を採用し、有孔フィルム13には実施例1と同じく目付25g/mの直鎖状低密度ポリエチレン製有孔フィルムを採用して、実施例1と同じく三層構造のシート材を作製した。第二不織布12として採用した長繊維不織布の縦方向(MD)の引張強度は150N/50mmであった。
(実施例3)
第一不織布11として、目付30g/m、平均繊維径10μmのフィラメントが縦横に配列された複合型長繊維不織布を採用し、第二不織布12には実施例2と同じく目付20g/m、平均繊維径2.9μmのフィラメントが縦配列された長繊維不織布(縦方向(MD)の引張強度:100N/50mm)を採用し、有孔フィルム13にも実施例2と同じく目付25g/mの直鎖状低密度ポリエチレン製有孔フィルムを採用して、実施例1と同じく三層構造のシート材を作製した。
(実施例4)
第一不織布11として、目付15g/mの網状構造体を採用し、第二不織布12として、目付40g/m、平均繊維径2.9μmのフィラメントが縦配列された長繊維不織布(縦方向(MD)の引張強度:250N/50mm)を採用し、有孔フィルム13には実施例1と同じく目付25g/mの直鎖状低密度ポリエチレン製有孔フィルムを採用して、実施例1と同じく三層構造のシート材を作製した。第一不織布11として採用した網状構造体の縦方向(MD)の引張強度は50N/50mm、横方向(CD)の引張強度は100N/mmであった。
(比較例1)
目付70g/m、平均繊維径20μmのポリエチレンテレフタレート(PET)製スパンボンド不織布と、目付25g/mの直鎖状低密度ポリエチレン製有孔フィルムとを貼り合わせた二層構造のシート材を作製した。
(比較例2)
目付100g/m、平均繊維径20μmのポリエチレンテレフタレート(PET)製スパンボンド不織布と、目付25g/mの直鎖状低密度ポリエチレン製有孔フィルムとを貼り合わせた二層構造のシート材を作製した。
実施例1から4のシート材、及び比較例1、2のシート材の物性値を調べた。通気度の測定には、フラジール形通気性試験機を使用した。さらにそれらシート材を使って作製した乾燥剤包装体について、粉漏れの有無を調べた。
Figure 2020199641
表1によれば、比較例1、2のシート材を使って作製した乾燥剤包装体については粉漏れが確認されたが、実施例1から4のシート材を使って作製した乾燥剤包装体についてはいずれも粉漏れは確認されなかった。
10、30 シート材、
11 第一不織布(第一の樹脂繊維不織布)、
12 第二不織布(第二の樹脂繊維不織布)、
13 有孔フィルム、
20 網状構造体、
21 スプリットウェブ、
22 スリットウェブ、
31 第三不織布(第三の樹脂繊維不織布)、
40 乾燥剤包装体、
41 包装体本体、
42 乾燥剤

Claims (6)

  1. 補強材としての第一の樹脂繊維不織布と、
    前記第一の樹脂繊維不織布よりも平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二の樹脂繊維不織布と、
    接着層としての樹脂製の有孔フィルムとを含み、
    前記第一、第二の樹脂繊維不織布、及び前記有孔フィルムは、前記第一の樹脂繊維不織布と前記有孔フィルムとの間に前記第二の樹脂繊維不織布を配して積層されている、乾燥剤包装用シート材。
  2. 前記第一の樹脂繊維不織布の平均繊維径は1μm以上30μm以下、前記第二の樹脂繊維不織布の平均繊維径は3μm以下である、請求項1に記載の乾燥剤包装用シート材。
  3. 補強材として第三の樹脂繊維不織布をさらに含み、
    前記第一、第二、第三の樹脂繊維不織布は、前記第一の樹脂繊維不織布と前記第三の樹脂繊維不織布との間に前記第二の樹脂繊維不織布を配して積層され、前記有孔フィルムは、前記第三の樹脂繊維不織布に接着されている、請求項1又は請求項2に記載の乾燥剤包装用シート材。
  4. シート材を袋状に加工した包装体本体と、前記包装体本体に内包される乾燥剤とを含み、前記シート材は、
    補強材としての第一の樹脂繊維不織布と、
    前記第一の樹脂繊維不織布よりも平均繊維径の小さな樹脂繊維からなる第二の樹脂繊維不織布と、
    樹脂製の有孔フィルムとを含み、
    前記第一、第二の樹脂繊維不織布、及び前記有孔フィルムは、前記第一の樹脂繊維不織布と前記有孔フィルムとの間に前記第二の樹脂繊維不織布を配して積層されており、
    前記包装体本体は、前記第一の樹脂繊維不織布を袋の外側に、前記有孔フィルムを内側にして加工されている、乾燥剤包装体。
  5. 前記第一の樹脂繊維不織布の平均繊維径は1μm以上30μm以下、前記第二の樹脂繊維不織布の平均繊維径は3μm以下である、請求項4に記載の乾燥剤包装体。
  6. 補強材として第三の樹脂繊維不織布をさらに含み、
    前記第一、第二、第三の樹脂繊維不織布は、前記第一の樹脂繊維不織布と前記第三の樹脂繊維不織布との間に前記第二の樹脂繊維不織布を配して積層され、前記有孔フィルムは、前記第三の樹脂繊維不織布に接着されている、請求項4又は請求項5に記載の乾燥剤包装体。
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