JP2020199085A - 遊技機 - Google Patents

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一郎 安福
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Abstract

【課題】遊技興趣を効果的に向上させることが可能な遊技機を提供する。【解決手段】第1始動口若しくは第2始動口に入球すると、取得する数値データに基づいて当否判定を実行する。当否判定の結果が小当りとなると「特定領域を備えた大入賞口」を開放させる小当り遊技を実行し、当否判定の結果が大当りとなることに基づき、図柄大当りに係る大当り遊技を実行する。小当り遊技において大入賞口に入賞した遊技球が特定入賞すると役物大当りに係る大当り遊技を実行する。取得した数値データに関し、当否判定を行う前に事前判定を実行し、事前判定の結果を示唆する先読み演出を実行する。先読み演出には事前判定の対象となる数値データの中に特定入賞を生じた場合に実行可能な役物大当りに係る大当り遊技として、価値内容が所定内容の大当り遊技を特定する数値データが存在することを条件に告知演出を実行する。【選択図】図42

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、本発明を「弾球遊技機」に対して好適に適用することができる。
遊技機(弾球遊技機)は、始動口に遊技球が入賞することに基づいて取得する数値データを所定数記憶可能な保留記憶手段を備え、実行条件が成立すると、保留記憶手段に記憶した数値データに基づいて当否判定(特別図柄に関する当否判定)を実行する。そして、当否判定の結果が特定結果(大当り、小当り等)になると、遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技等)を実行する遊技機が知られている。
かかる遊技機として、当否判定の実行条件が成立する前に、当否判定の結果に関する先読み(事前判定)を行い、先読みの結果を告知する演出(以下、先読み演出という)を実行可能なものが存在する。更に、この種の遊技機として、遊技興趣させることを意図し、種々の改良を施したものが提案されている。
例えば、大当り遊技を実行している際に保留記憶手段内に大当りを発生させる数値データ(大当り値)が存在することを告知する演出(先読み演出)を実行する遊技機が提案されている(特許文献1を参照、以下、従来例という)。この従来例に係わる遊技機では、大当り遊技の開始から所定の期間内で計数されたアウト球数に応じて、先読み演出(保留連チャン演出)の演出態様を選択することとされている。
特開2018−23454号公報
しかしながら、この従来例に代表する従来の「先読み演出」では、遊技興趣を向上させる上で不十分であり、未だ改良の余地がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、遊技興趣を効果的に向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の遊技機は、
常時、遊技球が入球可能な第1始動口と、
遊技球が入球不能若しくは入球困難な第1状態から、該第1状態よりも遊技球が入球容易な第2状態に変化可能な第2始動口と、
遊技球が前記第1始動口に入球することに基づいて取得した数値データを記憶する第1保留記憶手段と、
遊技球が前記第2始動口に入球することに基づいて取得した数値データを記憶する第2保留記憶手段と、
前記第1保留記憶手段若しくは前記第2保留記憶手段に記憶した数値データに基づいて当否判定を実行する当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果が小当りとなることに基づき、特定領域を備えた大入賞口を開放させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果が大当りとなることに基づき、図柄大当りに係る大当り遊技を実行する第1大当り遊技実行手段と、
前記小当り遊技において前記大入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域に誘導される特定入賞を生ずることに基づき、役物大当りに係る大当り遊技を実行する第2大当り遊技実行手段と、
前記第1始動口若しくは前記第2始動口に遊技球が入球することに基づいて取得した数値データに関し、前記当否判定を行う前に事前判定を実行する先読み実行手段と、
該先読み実行手段による事前判定の結果を示唆する先読み演出を実行するか否かを判定する先読み演出実行判定手段と、
を備える遊技機であって、
前記役物大当りに係る大当り遊技として、遊技者にとっての価値内容が異なる複数種類の大当り遊技を備え、
前記先読み演出には、
前記事前判定の対象となる数値データの中に前記特定入賞を生じた場合に実行可能な役物大当りに係る大当り遊技として、前記価値内容が所定内容の大当り遊技を特定する数値データが存在することを条件に前記先読み演出実行判定手段によって実行すると判定されることとなる告知演出が、少なくとも含まれることを特徴とする。
請求項1の発明は、所謂「1種2種混合タイプの遊技機(以下、単に「混合機」という)において、当該遊技機(混合機)の特徴を生かしつつ先読み演出を効果的に実行することができるため、遊技興趣を十分に向上させることができる。
ここで、混合機は、始動口と、特定領域が設けられた大入賞口とを具備し、始動口への入球に起因して当否判定を実行し、当否判定の結果が大当り(以下、図柄大当りという)となると、大当り遊技(以下、「図柄大当り遊技」若しくは「直撃大当り遊技」という。)を実行する。
また、当否判定の結果が小当りとなると、特定領域が設けられた大入賞口を開放制御する小当り遊技を実行し、小当り遊技によって大入賞口に入賞した遊技球が特定領域に誘導されること(特定入賞すること)に基づき、大当り(以下、「役物大当り」という)を発生し、大当り遊技(以下、「役物大当り遊技」という)を実行する。
このように、混合機では、当否判定の結果が小当りの場合、小当り遊技を実行するステップと、小当り遊技を実行中に遊技球を特定入賞させるステップとを経て、役物大当り遊技が実行されることになる。
そして、本発明によると、先読み演出により、当否判定の結果を先読みして当否判定の結果(小当りか否か)をただ告知するのではなく、小当り遊技を経由して実行され得る大当り遊技の価値内容によって告知演出(先読み演出)の実行の可否を決定する。つまり、告知演出(先読み演出)を特定の小当り(特定の役物大当り遊技の前提となる小当り)の時には実行し、他の小当り(特定の役物大当り遊技の前提とならない小当り)の時には実行しないため、告知演出(先読み演出)の出現の有無によって遊技者に期待を抱かせたり、遊技者を落胆させたりすることができる。
また、告知演出(先読み演出)により、役物大当り遊技後の遊技状態を報知することもできるため、当該役物大当り遊技を実行した後、大当り遊技を再び実行可能な可能性があること(例えば、所謂「保留連が実行される可能性」があること等)を報せるとともに、役物大当りしたら如何なる大当り遊技内容が付与されるかを事前に示唆することができる。
従って、本発明の遊技機御によると、遊技興趣を十分に向上させることができる。
本発明の「価値内容」としては、特定入賞することで実行可能となる役物大当り遊技の内容(ラウンド数、ラウンド遊技における開放限度時間)、役物大当り遊技後の遊技状態(電サポ状態の実行の可否、電サポ状態の継続条件(例えば、電サポ状態で1回変動するまで)、確率変動状態の実行の可否、確率変動状態の継続条件(例えば、電サポ状態で特別図柄が1回変動するまで)等を例示できる。
本発明の遊技機において、「価値内容が所定内容である大当り遊技(以下、「対象大当り遊技」という)」として、以下の大当り遊技を例示できる。
「役物大当りに係る大当り遊技」として、(1)価値内容が低い大当り遊技(以下、第1大当り遊技という)と、価値内容が高い大当り遊技(以下、第2大当り遊技という)とを備える場合に、第1大当り遊技が「対象大当り遊技」であってもよいし、逆に、「第2大当り遊技」が「対象大当り遊技」であってもよい。
例えば、獲得可能な賞球量が第1量である第1大当り遊技と、獲得可能な賞球量が第1量よりも多い第2量である第2大当り遊技とを備える場合に、「第2大当り遊技(賞球量が多い大当り遊技)」が「対象大当り遊技」であってもよいし、逆に、「第1大当り遊技(賞球量が少ない大当り遊技)」が「対象大当り遊技」であってもよい。
また、大当り遊技後に獲得可能な特典が第1所定量である第1大当り遊技と、大当り遊技後に獲得可能な特典が第1所定量よりも多い第2所定量である第2大当り遊技である場合に、「第2大当り遊技(獲得可能な特典量が多い大当り遊技)」が「対象大当り遊技」であってもよいし、逆に、「第1大当り遊技(獲得可能な特典量が少ない大当り遊技)」であってもよい。
同様に、「役物大当りに係る大当り遊技」として、「価値内容が異なる3種以上の大当り遊技」を備える場合に、「特定順位(1番、2番、3番…)の価値内容の大当り遊技」が「対象大当り遊技」であってもよい。例えば、獲得可能な賞球量が第1量である第1大当り遊技と、獲得可能な賞球量が第1量よりも多い第2量である第2大当り遊技と、獲得可能な賞球量が第1量よりも多く第2量よりも少ない第3大当り遊技とを備える場合、第3大当り遊技が「対象大当り遊技」であってもよいし、第1大当り遊技若しくは第2大当り遊技が「対象大当り遊技」であってもよい。
ここで、獲得可能な賞球量が少ない大当り遊技としては、所定の開放態様で実行するラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技を例示でき、獲得可能な賞球量が賞球量が多い大当り遊技としては、当該所定開放態様で実行するラウンド遊技の回数が多い大当り遊技である場合を例示できる。
また、獲得可能な特典量が少ない大当り遊技としては、当該大当り遊技に付与される電サポ回数(確変回数)が少ない大当り遊技(「ゼロ」回である場合も含む)であり、獲得可能な特典量が多い大当り遊技としては、当該大当り遊技に付与される電サポ回数(確変回数)が多い大当り遊技である場合を例示できる。
なお、電サポ回数(確変回数)については後述する。
また、本発明において、図柄大当り遊技と、役物大当り遊技は、同一の大入賞口で実行されてもよいし、異なる大入賞口で実行されてもよい。更に、特定領域を備えた大入賞口と、大当り遊技を実行するための大入賞口が同一の大入賞口であってもよいし、異なる大入賞口であってもよい。
なお、本発明の遊技機は、第1保留記憶手段及び第2保留記憶手段に数値データを記憶している場合において、(1)第2保留記憶手段に記憶した数値データに基づく当否判定(以下、第2当否判定という)を、第1保留記憶手段に記憶した数値データに基づく当否判定(以下、第1当否判定という)に優先して実行してもよい。また、第1当否判定と、第2当否判定とが、始動口(第1始動口、第2始動口)への入賞順に実行されてもよい。
以上のように、所謂1種2種遊技機(混合機)において遊技興趣を効果的に向上させることが可能である。
パチンコ機50の正面図。 遊技盤1の正面図。 (a)及び(b)は入球装置100の説明図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図。 パチンコ機50の作動内容を示す図表。 パチンコ機50が実行する特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)の内容を示す図表。 小当りおよび大当り時の開放パターンおよび遊技性を示す説明図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート 普図始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャート。 普図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャート。 普図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャート。 普図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャート。 普図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャート。 普通図柄遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャート。 普通図柄遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャート。 普通図柄遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャート。 特図始動入賞確認処理のフローチャート。 (a)は第1先読判定コマンド管理処理のフローチャート、(b)は第2先読判定コマンド管理処理のフローチャート。 (a)は先読大当り情報を示す説明図、(b)は先読小当り情報を示す説明図。 特別図柄に関する当否判定処理の第1のフローチャート。 特別図柄に関する当否判定処理の第2のフローチャート。 特別図柄に関する当否判定処理の第3のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第1のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第2のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第3のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第4のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第5のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第6のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第7のフローチャート。 (a)及び(b)は演出表示装置の画面の表示態様の具体例を示す説明図。 図柄大当りを説明するための説明図。 図柄大当り遊技を説明するための説明図。 役物大当りを説明するための説明図。 役物大当り遊技を説明するための説明図。 先読み演出を説明するための説明図。 表示態様設定処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する保留数指示コマンド受信処理を示すフローチャート。 (a)はサブ統合制御装置83が実行するサブ統合制御装置83が実行する先読み判定コマンド受信処理を示すフローチャートであり、(b)及び(c)は「先読み情報」を記憶する先読み情報記憶エリアの概略図。 (a)はサブ統合制御装置83が実行する演出開始処理を示すフローチャート、(b)はサブ統合制御装置83が実行する演出停止処理を示すフローチャート。 (a)は実施例1においてサブ統合制御装置83が実行する大当り開始演出設定処理を示すフローチャート、(b)は変形例においてサブ統合制御装置83が実行する大当り開始演出設定処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する大当り終了演出設定処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行するボタン演出処理を示すフローチャート。 変形例1及び変形例2において演出内容を示す説明図。 変形例1及び変形例2において演出内容を示す説明図。 変形例1及び変形例2において変動パターン選択処理の内容を示すフローチャート。 実施例2に係るパチンコ機50の作動内容を示す図表。 実施例2に係るパチンコ機50が実行する特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)の内容を示す図表。 実施例3に係るサブ統合制御装置83が実行する大当り終了演出設定処理を示すフローチャート。 実施例4に係るサブ統合制御装置83が実行する大当り終了演出設定処理を示すフローチャート。 変形例4〜6を説明するための説明図。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、本発明にかかる実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
(1)実施例1
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には内枠70(図4を参照)が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠51の下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。
図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
この遊技領域3を、便宜上、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5を境に第1遊技領域(左打ち領域3L)と第2遊技領域(右打ち領域3R)とに分けることができる。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する)の画面を臨ませる窓等を備えている。
センターケース5の直下には、常時遊技球が入球可能な第1始動口11が配設されている。そして、第1始動口11の下方には特定役物100が配置されているが、その詳細に関しては後述する。
また、センターケース5の右方には、普通図柄作動ゲート17と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置が配置されている。第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えており、この翼片が開放しないと遊技球は規制部材40に阻害され、第2始動口12に入球できない構成となっている。
つまり、第2始動口12は、遊技球が入球不能な第1状態(閉鎖状態)から、この第1状態よりも遊技球が入球容易な第2状態(開放状態)に変化可能な可変式の始動口である。そして、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づいて普通図柄の当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。また、普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄の当否判定(普通図柄抽選)での当選時に、所定時間、開放状態となる。なお、本実施例と異なり、第1状態においても遊技球の入球が可能とされ、第2状態(開放状態)であるときは、第1状態(閉鎖状態)であるときよりも遊技球の入球容易とされてもよい。
複合入賞装置の下方にはアタッカー式の第1大入賞口14および第2大入賞口15(第2大入賞口15が上側)が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、及び第3左入賞口33が設けられ、第2大入賞口15の右側には右入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34が、常時、入球率が変化しない一般入賞口である。
第1大入賞口14の右下には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄表示装置9と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄表示装置10と、第2特別図柄保留数表示装置19と、が配置されている。
なお、遊技領域3は、センターケース5の左側に位置する左打ち領域3Lと、センターケース5の右側に位置する右打ち領域3Rとを備え、遊技球の発射強度が所定未満であると遊技球は左打ち領域3Lを流下し、遊技球の発射強度が所定以上であると、遊技球は右打ち領域3Rを流下する可能性が高い。そして、第1大入賞口14、第2大入賞口15、第1始動口11及び第2始動口12は、右打ち領域3Rに設けられている。
次に、前述の特定役物100に関し、図3を用いて説明する。
この特定役物100の内側上部にはワープ出口101が設けられており、第2大入賞口15に入球した遊技球は全てワープ出口101から特定役物100内に流れ込む。つまり、第2大入賞口15の内部に設けられたワープ入口から、遊技盤1の裏側に向かった後、ワープ出口101で遊技盤1の表側に至る管状若しくは樋状のワープ経路15Kが設けられている(図2を参照)。
そして、ワープ出口101から流出した遊技球は擂鉢状のクルーン102に到達し、何度かクルーン102上を周回して図示しない孔から落下し、振分け口103から流出する。振分け口103の下方には一対の振分け羽根105が設けられている。振分け羽根105が開放されているとき(図3(b)の状態)に振分け口103から流出した遊技球は、特定領域106に入球し、これが特定入球口スイッチ(特定領域スイッチ)106a(図5も参照)に検出されると、大当り(特別遊技ともいう)が発生する。振分け羽根105が閉鎖されているとき(図3(a)の状態)に振分け口103から流出した遊技球は、ハズレ口104に到達して大当りは発生しない。
但し、本実施例では、第2大入賞口15が開放状態(遊技球が入球可能な状態)になるタイミングで振分け羽根105が開放される。そして、第2大入賞口15が閉鎖状態(遊技球が入球不可能な状態)になるまで、羽根105が開放した状態を維持する。このため、特定役物100内に入った遊技球が特定領域106に到達する確率は、ほぼ100%となっている。
なお、本実施例と異なり、特定役物100内に入った遊技球が特定領域106に到達する確率を100%よりも低い所定確率としてもよい。例えば、振分け羽根105を周期的に開閉させ、特定役物100内に入った遊技球が特定領域106に到達する確率を約1/2、1/3等としてもよい。また、発生する小当りの内容(確定表示される小当り図柄(後述する))に応じて、振分け羽根105が開放される周期を変更し、特定役物100内に入った遊技球が特定領域106に到達する確率を変更してもよい。
本実施例のパチンコ機50は、特別図柄として第1始動口11への入球に基づいて変動する第1特別図柄(以下、第1特図ともいう)と、第2始動口12への入球に基づいて変動する第2特別図柄(以下、第2特図ともいう)とを備える。そして、第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶(抽出情報)として記憶され、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶(抽出情報)として記憶される。
なお、第1始動口11は、遊技盤1に植設された遊技釘4及びセンターケース5の成型形状により、右打ち領域3Rを流下した遊技球が入球困難な構成となっている。このため、第1始動口11は、左打ち領域3Lを流下した遊技球が入球する確率が高くなっている。また、普通図柄作動ゲート17、第1大入賞口14、第2始動口12、第2大入賞口15には、遊技盤1に植設された遊技釘及びセンターケース5の成型形状により、右打ち領域3Rを流下した遊技球のみが入球可能となっている。
第1大入賞口(第1大入賞装置)14は、大当り遊技を実行していないときには、閉鎖状態とされ、遊技球の入球を許容しない状態とされている。また、大当り遊技時(役物大当り生起後の大当り遊技も含む)に大当り用の開放パターンで開放され、遊技球の入球を許容する状態とされる。
また、前述の第2大入賞口15は小当り遊技時に小当り用の開放パターンで開放される。
上記のように遊技盤1を構成することによって、第1始動口11に遊技球が入球(第1始動口スイッチ11a(図5参照)が遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄(第1特柄)が変動を開始し、所定時間後に停止する。
また、遊技球を右打ち領域3Rに遊技球を流下させ(所謂、右打ちを行い)、普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図5参照)が遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置7で普通図柄(以下、普図とも記載)が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド12b(図5参照)を駆動させる。
普通電役ソレノイド12bが駆動すると、ほぼ同期して普通電動役物16の扉部が開放して、第2始動口12への入球(第2始動口スイッチ12a(図5参照)の検出)が可能となるように構成されている。そして、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特別図柄(第1特図)及び第2特別図柄(第2特図)の変動中は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄(以降、特図ともいう)の変動に連動した演出態様(変動演出)を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、同時に変動することはなく、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動(当否判定)を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し、且つ、第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の確定表示した態様に応じて、後述する第1大入賞口ソレノイド14b(図5参照)、又は第2大入賞口ソレノイド15b(図5参照)が駆動する。第1大入賞口ソレノイド14bが駆動(大当り遊技時)すると、ほぼ同期して第1大入賞口14の扉部材が開放し、第1大入賞口14への遊技球の入球(第1カウントスイッチ14a(図5参照)が遊技球を検出)が可能となる。また、第2大入賞口ソレノイド15bが駆動(小当り遊技時)すると、ほぼ同期して第2大入賞口15の扉部材が開放し、第2大入賞口15への遊技球の入球(第2カウントスイッチ15a(図5参照)が遊技球を検出)が可能となるように構成されている。
第2始動口12、第1大入賞口14、第2大入賞口15は、右打ち領域3R(センターケース5の右側)に配置されているため、遊技状態が電サポ状態(開放延長状態)に移行した場合、大当り遊技に移行した場合、小当り遊技に移行した場合は、発射した遊技球の全てが右打ち領域3Rに到達するように発射ハンドル6Eの回動操作量を調整することになる。
パチンコ機50の裏面は図4に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図5も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図4では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機50の電気的構成は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第2大入賞口15に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ15a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、右入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ34a、特定領域106に入球した遊技球を検出する特定入球口スイッチ106aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10、普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド15bを制御することで第2大入賞口15の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図5では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。また、振分け羽根ソレノイド105aを制御することで、振分け羽根105を一定時間開放する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出センサ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出センサ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ16a、内枠開放スイッチ16b、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払い出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者がボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
次に、図6に示した図表を用いて、本実施例のパチンコ機50の作動内容について説明する。本実施例におけるパチンコ機50は、遊技状態として、開放延長機能が作動しない非電サポ状態(通常遊技状態若しくは非開放延長状態ともいう)と、開放延長機能が作動する電サポ状態(開放延長状態)を備える。
開放延長機能未作動時(非開放延長状態)において、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物(第2始動口12)は、0.2秒の開放動作を1回行うよう設定されている。
一方、開放延長機能作動時(開放延長状態)において、普通図柄の1回の当りに対して、普通電動役物(第2始動口12)は2.0秒の開放動作を1回行うよう設定されている。
なお、開放延長機能が作動する遊技状態(電サポ状態)での第1及び第2特別図柄の変動パターン(変動時間)は、開放延長機能が未作動時の遊技状態で使用する変動パターン選択テーブルよりも平均変動時間が短くなるように設定された変動パターン選択テーブルを用いて選択される構成となっている。これにより、開放延長機能作動時の単位時間あたりの特別図柄の変動回数が、開放延長機能未作動時よりも増加する構成(時短状態)となっており、この時短機能は、開放延長機能の作動開始と終了の契機と同じくして作動する。
本実施例のパチンコ機50の大当り確率は、第1特図(第1特別図柄)と第2特図(第2特別図柄)とで共通の1/199で、特別図柄の当否判定に係る確率変動機能は備えない。
そして、大当りに当選すると(特別図柄に関する当否判定の結果が大当りとなると)、大当りの種類(大当り図柄)を決定するための乱数抽選が実行され、特別図柄表示手段(第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10)で確定表示する大当り図柄(大当りの種類)が決定される。
つまり、第1始動口11への入球に基づいて実行される当否判定(以下、第1当否判定という)の結果が大当りの場合には、図7(a)に示すように、「第1特図6R電サポ無し大当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り大当り」に決定される。なお、「第1特図6R電サポ無し大当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り大当り」に決定される確率は、それぞれ「50%」である。そして、「第1特図6R電サポ無し大当り」が発生する際には、第1特別図柄表示装置9に「第1特図6R電サポ無し大当り図柄」が確定表示される。また、「第1特図6R電サポ有り大当り」が発生する際には、第1特別図柄表示装置9に「第1特図6R電サポ有り大当り図柄」が確定表示される。
また、第2始動口12への入球に基づいて実行される当否判定(以下、第2当否判定という)の結果が大当りの場合には、図7(a)に示すように、「第2特図6R電サポ無し大当り」若しくは「第2特図6R電サポ有り大当り」に決定される。但し、本実施例では、第2当否判定の結果が大当りとなると、大当りの種類が一律に「第2特図6R電サポ有り大当り」に決定され、「第2特図6R電サポ無し大当り」に決定されることはない。なお、本実施例と異なり、第2当否判定の結果が大当りとなる場合にも、所定確率(例えば、50%の確率)で、「第2特図6R電サポ無し大当り」が選択されることとしてもよい。
また、「第2特図6R電サポ有り大当り」が発生する際には、第2特別図柄表示装置10に「第2特図6R電サポ有り大当り図柄」が確定表示される。なお、本実施例と異なり、「第2特図6R電サポ無し大当り」が発生する際には、第2特別図柄表示装置10に「第2特図6R電サポ無し大当り図柄」が確定表示される。
「第1特図6R電サポ無し大当り」、「第1特図6R電サポ有り大当り」、「第2特図6R電サポ無し大当り」及び「第2特図6R電サポ有り大当り」の何れの大当りを発生しても、図8(d)に示すように、第1大入賞口14が27.0秒の開放動作を所定のインターバル(1秒間のインターバル)を挟み、計6回行うことを内容とする大当り遊技を実行する。
このように、特別図柄の当否判定に当選する場合が「図柄大当り」であり、特別図柄に関する当否判定の結果が「図柄大当り」となることに基づいて実行される大当り遊技を「図柄大当り遊技」と称することがある。
本パチンコ機50において、「第1特図6R電サポ無し大当り」若しくは「第2特図6R電サポ無し大当り」に基づく「図柄大当り遊技」を実行した後は、開放延長機能が作動しない。つまり、本パチンコ機50の遊技状態は「非電サポ状態」となる。
また、本パチンコ機50において、「第1特図6R電サポ有り大当り」若しくは「第2特図6R電サポ有り大当り」に基づく「図柄大当り遊技」を実行した後は、開放延長機能が作動する。つまり、本パチンコ機50の遊技状態は「電サポ状態」となる。そして、電サポ状態(開放延長状態)は、大当り遊技終了後(図柄大当り遊技終了)、(1)第2特別図柄の変動表示が1回行われるか、(2)第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示の回数のトータルが100になるか、(3)特別図柄に関する当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
この構成では、電サポ状態時に第2特別図柄で1変動のみを行わせたいが、第1特別図柄に関する保留記憶があり、第2特別図柄に関する保留記憶がない場合は大当り遊技後に第1特別図柄が変動してしまうことになる。そのため、電サポ状態の終了条件を複数設定することにより、第1特別図柄の変動が発生しても遊技性に影響が出ないようにすることができる。
なお、本実施例では、第1特別図柄と第2特別図柄の変動表示の回数を100回としたが、例えば、保留記憶数が4個であるならば5個にすることも考えらえる。保留記憶数以上の第1特別図柄の変動は意図的に変則打ちを行っていると見做すことができることから、それ以上の回数は保護しないようにすることが考えられる。
ここで、本明細書において、電サポ回数が「N回(Nは自然数)」とは、電サポ状態を維持した状態で実行可能な変動回数(特別図柄の変動回数)の「上限回数」が「N回」であることを指す。
この場合、(a)「特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)」の種類を問わず、特別図柄が変動回数が「N回」になると変動回数が「上限回数」となり、電サポ状態が非電サポ状態に移行することとしてもよいし(以下、前者という)、(b)第2特別図柄の「N回」になると変動回数が「上限回数」となり、電サポ状態が非電サポ状態に移行することとしてもよい(以下、後者という)。また、(c)一の遊技機において、前者の場合と後者の場合が混在してもよい。
特に、後者の態様を採用すると、電サポ回数が少なく設定される場合(例えば、1回設定される場合)に有効となる。蓋し、電サポ状態に移行した後、第1特別図柄が先行して変動し、電サポ状態が終了することを防止する趣旨である。
図6に示すように、本実施例のパチンコ機50の小当り確率は、第1特図(第1特別図柄)が1/150とされ、第2特図(第2特別図柄)が1/3とされている。このため、第2特図が変動(第2特別図柄の当否判定を実施)すると、第1特図が変動(第1特別図柄の当否判定を実施)する場合よりも、高い確率で小当りに当選する(特別図柄に関する当否判定の結果が小当りとなる)。
そして、小当りに当選すると(特別図柄に関する当否判定の結果が小当りとなると)、小当りの種類(小当り図柄)を決定するための乱数抽選が実行され、特別図柄表示手段(第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10)で確定表示する小当り図柄(小当りの種類)が決定される。
つまり、第1当否判定の結果が小当りの場合には、図7(b)に示すように、「第1特図6R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り小当り」に決定される。なお、「第1特図6R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り小当り」に決定される確率は、それぞれ「50%」である。そして、「第1特図6R電サポ無し小当り」が発生する際には、第1特別図柄表示装置9に「第1特図6R電サポ無し小当り図柄」が確定表示される。また、「第1特図6R電サポ有り小当り」が発生する際には、第1特別図柄表示装置9に「第1特図6R電サポ有り小当り図柄」が確定表示される。
また、第2当否判定の結果が小当りの場合には、図7(b)に示すように、「第2特図2R電サポ有り小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り小当り」に決定される。また、本実施例では、「第2特図2R電サポ有り小当り」に決定される確率は「80%」であり、「第2特図10R電サポ有り大当り」に決定される確率は「20%」である。そして、「第2特図2R電サポ有り小当り」が発生する際には、第2特別図柄表示装置10に「第2特図2R電サポ有り小当り図柄」が確定表示される。また、「第2特図10R電サポ有り小当り」が発生する際には、第2特別図柄表示装置10に「第2特図10R電サポ有り小当り図柄」が確定表示される。
「第1特図6R電サポ無し小当り」、「第1特図6R電サポ有り小当り」、「第2特図2R電サポ有り小当り」及び「第2特図10R電サポ有り小当り」の何れの小当りが発生する場合にも、図8に示すように、第2大入賞口15が5.0秒の開放動作を1回行うことを内容とする小当り遊技を実行する。そして、小当り遊技を行っている際に(第2大入賞口15が5.0秒の開放動作を1回行う際に)、第2大入賞口15に入球した遊技球が有効期間内に特定領域106を通過しないと、大当り遊技を実行することはない。
一方、小当り遊技を行っている際に、第2大入賞口15に入球した遊技球が有効期間内に特定領域106を通過すると大当り遊技を実行する。
このように、小当り遊技を実行中において遊技球が特定領域106を通過することに基づいて実行される大当り遊技を「役物大当り遊技」と称し、「第2大入賞口15に入球した遊技球」が所定の有効期間内に特定領域106を通過すること」を「V入賞」と称することがある。
ここで、遊技状態が非開放延長状態(非電サポ状態)であると、第2始動口12の開放時間が通常時間とされ(0.2秒で1回開放とされ)、第2始動口12に入賞し難いため、特別図柄の当否判定として第1当否判定がメインに実行される。
一方、遊技状態が開放延長状態(電サポ状態)になると、第2始動口12の開放時間が延長され(2秒で1回開放とされ)、第2始動口12に入賞に入賞し易くなり、特別図柄の当否判定として第2当否判定がメインに実行される。
第2当否判定の結果は、超高確率(1/3)で小当りとされ、しかも、小当りすると、実行される小当り遊技において、ほぼ確実にV入賞(特定入賞)し、役物大当りが発生し、役物大当り遊技が実行される。
「役物大当り遊技」では、(1)第1大入賞口14の「7秒」の開放動作を「1回」行うか、(2)第1大入賞口14の27.0秒の開放動作を「5回」若しくは「9回」行う。
但し、「役物大当り遊技」を実行する場合には、その前提として小当り遊技の開放も、ラウンド遊技として数えるため、小当り遊技の開放を「第1ラウンド」して開始され、計「6ラウンド」若しくは「10ラウンド」行う大当り遊技となる。
より具体的に説明すると、「第2特図2R電サポ有り小当り」の発生に基づく小当り遊技を行っている際に「V入賞」することで実行される「役物大当り遊技」においては、第1大入賞口14が5秒の開放動作を計1回行う。つまり、小当り遊技において実行する開放動作(第2大入賞口15の開放動作)を当該「役物大当り遊技」の1ラウンド目の開放動作とする。そして、小当り遊技において実行する開放動作を終了すると、所定のインターバル(7秒間の擬似的な小当り変動演出(後述する))を経て、第1大入賞口14の開放動作を1回行う。このため、「第2特図2R電サポ有り小当り」の発生に基づく小当り遊技を行っている際に「V入賞」すると、小当り遊技と同様な態様の当り遊技が実行されることになる。
このように、「第2特図2R電サポ有り小当り」の発生に基づいて実行される役物大当り遊技は、小当り遊技のように見えるため、当該役物大当り遊技が実行されると、遊技者には小当りが連発しているように(小当り遊技が繰り返されたように)見える。このため、小当りを多発して発生する「いわゆる小当りラッシュ」と同じ遊技感覚を味わうことができる。そして、小当り遊技を実行している時に特定領域106に遊技球が入賞しても特に報知(特定入賞を生じ、役物大当りを生じたという報知)を行わず、疑似小当り変動演出(「当否判定の結果が小当りである場合に実行される演出表示」を模した演出)が実行される。このため、「小当り遊技」と、「小当り遊技に似ている役物大当り遊技」とが、疑似小当り変動演出を挟んで連続した状態となる。
「第1特図6R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り小当り」の発生に基づく小当り遊技を行っている際に「V入賞」すると、第1大入賞口14が27.0秒の開放動作(第1大入賞口14を開放するラウンド遊技)を、所定のインターバルを挟み、複数回(計5回)行う大当り遊技(役物大当り遊技)に発展する。この役物大当り遊技では、前提となる小当り遊技において実行する開放動作(第2大入賞口15を開放するラウンド遊技)は、1ラウンド目のラウンド遊技としてカウントされるため、役物大当り遊技として6ラウンドの大当り遊技となる。
つまり、「第1特図6R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り小当り」に基づく小当り遊技中に特定入賞を生ずるケースでは、小当り遊技による1ラウンド目のラウンド遊技を経て、第1大入賞口14を開放するラウンド遊技を5回行うため、ラウンド遊技を計6回行う当り遊技(特別遊技)となる。
「第2特図10R電サポ有り小当り」の発生に基づく小当り遊技を行っている際に「V入賞」すると、第1大入賞口14が27.0秒の開放動作(第1大入賞口14を開放するラウンド遊技)を、所定のインターバルを挟み、複数回(計9回)行う大当り遊技(役物大当り遊技)に発展する。なお、前提となる小当り遊技において実行する開放動作(第2大入賞口15を開放するラウンド遊技)は、1ラウンド目のラウンド遊技としてカウントされるため、役物大当り遊技として10ラウンドの大当り遊技となる。
つまり、「第2特図10R電サポ有り小当り」に基づく小当り遊技中に特定入賞を生ずるケースでは、小当り遊技による1ラウンド目のラウンド遊技を経て、第1大入賞口14を開放するラウンド遊技を9回行うため、ラウンド遊技を計10回行う当り遊技(特別遊技)となる。
本パチンコ機50において、「第1特図6R電サポ無し小当り」の発生に基づく小当り遊技を行っている際に「V入賞」することで実行される「役物大当り遊技」を実行した後においては、開放延長機能が作動しない。つまり、本パチンコ機50の遊技状態は「非電サポ状態」となる。
また、本パチンコ機50において、「第1特図6R電サポ有り小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り大当り」に基づく「役物大当り遊技」を実行した後は、開放延長機能が作動する。つまり、本パチンコ機50の遊技状態は「電サポ状態」となる。
そして、電サポ状態(開放延長状態)は、大当り遊技終了後(役物大当り遊技終了後)において、(1)第2特別図柄の変動表示が1回行われるか、(2)第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示の回数のトータルが100になるか、(3)特別図柄に関する当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
更に、本パチンコ機50において、「第2特図2R電サポ有り小当り」に基づく「役物大当り遊技」を実行した後も、開放延長機能が作動し、「電サポ状態」となる。この電サポ状態(開放延長状態)は、大当り遊技終了後(役物大当り遊技終了)、(1)第2特別図柄の変動表示が1回行われるか、(2)第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示の回数のトータルが100になるか、(3)特別図柄に関する当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
尚、「第2特図2R電サポ有り小当り」に基づき役物大当り遊技を実行した後は、電サポ状態が特別図柄の変動回数が100回になるか、当否判定の結果が大当りになるまで継続し、しかも、小当り確率は1/3であるため、実質「次回まで」電サポ状態が継続する。
次に、図9を用いて、主制御装置80が実行するメインルーチンを説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S75までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS80の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄決定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)が行われる。
続く入賞確認処理(S60)では、第1始動口11、第2始動口12への入賞、第1大入賞口14、第2大入賞口15への入賞、一般入賞口31〜34への入賞及び普通図柄作動ゲート17、特定領域106への入球の確認、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。普通図柄作動ゲート17及び各始動口11、12への入賞(入球)確認処理(始動入賞処理)については、図10及び図18を用いて後述する。
続いて、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に、図10を用いて、主制御装置80が実行する「普通図柄の始動入賞確認処理」を説明する。本処理は、図9に示した入賞確認処理(S60)のサブルーチンの一つと構成されている。
以後、普通図柄始動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。なお、普図保留記憶の上限数を4個とする。
普通図柄始動入賞確認処理が起動すると、普通図柄作動ゲート17への入球があるか否かを判定し(S100)、入球があれば(S100:yes)、普通図柄の保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S102)。否定判定の場合には(S102:no)、S104の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数(普図決定用乱数)などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置40のメモリ(内蔵RAMに設けられた普図用の保留記憶領域)に記憶される(最大4つ)。そして、普通図柄保留数表示装置8の表示制御、演出図柄表示装置6やサブ統合制御装置83への普通図柄保留数コマンド送信処理を行い(S106)、本処理を終了(リターン)する。
また、S100の処理で普通図柄作動ゲート17への遊技球の入球がなかったと判定される場合(S100:no)及び普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S102:yes)、そのままリターンとなる。
図11〜図14を用いて、普通図柄当否判定処理について説明する。本処理は、図9に示した当否判定処理(S65)のサブルーチンの一つと構成されている。なお、普通図柄当否判定処理の実行後には、後述する普通図柄遊技処理が実行される。
普通図柄当否判定処理を開始すると、第2始動口12を開放させるための普通電動役物が作動中であるか否かを判定する(S110)。普通電動役物が作動中である場合には(S110:yes)、そのまま普通図柄遊技処理へ移行する。また、普通電動役物が作動していない場合には(S110:no)、普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S112)。変動中でなければ(S112:no)、確定図柄が表示されているかを判定する(S114)。
確定図柄が表示中でなければ(S114:no)、普通図柄の保留記憶があるか否かを判定し(S116)、普通図柄の保留記憶があれば(S116:yes)、普通図柄の保留記憶数をデクリメントし(S118)、S120に移行する。なお、普通図柄の保留記憶がなければ(S116:no)、そのまま普通図柄遊技処理に移行する。
S120では保留記憶の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、時短フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで時短フラグが1とは、現在のパチンコ機50が、開放延長機能が作動する遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S120:yes)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数を時短テーブル(開放延長状態に参照するテーブル)に記録されている当り値と照合し(S122)、図12のS130に移行する。否定判断された場合(S120:no)は、S124にて当り決定用乱数を通常テーブル(非開放延長状態に参照するテーブル)に記録されている当り値と照合し、図12のS130へと移行する。
なお、本実施例では非開放延長状態(非電サポ状態)の普通図柄確率を3/10に設定し、開放延長状態での普通図柄確率を1/1に設定している(図6を参照)。
なお、本実施例では、第2始動口に遊技球が入賞すると、高い確率(1/3)で小当りを発生するため(小当り遊技若しくは大当り遊技を既に実行等でない限り小当りを発生するため)、開放延長状態(電サポ状態)における普通図柄確率(当りとなる確率)が高いと小当りの発生確率が高くなり、その分、役物大当りを発生する確率が高くなる。
図12のS130では普通図柄に関する当否判定の結果が当りか否かを判定し、当りであれば(S130:yes)、当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を決定し(S132)、変動パターンを決定する(S134)。なお、本実施例のS132の処理で普通図柄の当り図柄が何れに決定されても、S134で同様な処理を行う。
その後、普通図柄当り設定処理を行う(S136)。一方、普通図柄に関する当否判定の結果が当りでなければ(S130:no)、ハズレの変動パターンを決定する(S138)。なお、本実施例の普通図柄の変動時間は、普通図柄の抽選で当り又はハズレと判定されるか否かに関係なく、また、当り図柄に関係なく、パチンコ機50の遊技状態が非電サポ状態(非開放延長状態)であれば常に10.8秒であり、パチンコ機50の遊技状態が電サポ状態(開放延長状態)であれば常に1.2秒である。
その後、S140に移行し、普通図柄表示装置7の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S140)、普通図柄遊技処理に移行する。本実施例の普通図柄当り設定処理(S136)では、非電サポ状態中(非開放延長状態中)に、S130で肯定判定される場合には、普通電動役物を0.2秒で1回の開放パターンを設定する。また、電サポ状態中(開放延長状態中)にS130で肯定判定される場合には、普通電動役物を2秒で1回の開放パターンを設定する。
図11のS112において、普通図柄が変動中の場合には(S112:yes)、図13に示すS146に移行する。S146では、普通図柄の変動時間を経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S146:yes)、対応した普通図柄の確定図柄表示処理を行い(S148)、普通図柄遊技処理に移行する。確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置42に出力するとともに、普通図柄表示装置7にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S146:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図11のS114において、確定図柄表示中の場合には(S114:yes)、図14に示すS150に移行する。S150で確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了した場合には(S150:yes)、確定図柄の表示を終了し(S152)、普通図柄の当りの組合せであるか否かを判定する(S154)。普通図柄の組合せが当りである場合には(S154:yes)、普通図柄当り開始演出処理を行い(S156)、普通図柄遊技処理へと移行する。確定図柄表示時間を終了していない場合(S150:no)、普通図柄の組合せがハズレである場合は(S154:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図15〜図17を用いて、第2始動口12を開放することで行われる普通図柄遊技処理について説明する。なお、普通図柄遊技処理は、普通図柄当否判定処理の実行後に実行される処理である。
図15に示すように、普通図柄遊技処理が開始されると、先ず、普通電動役物が作動中であるか否かを判定する(S160)。普通電動役物が作動中の場合には(S160:yes)、普通電動役物が開放中か否かを判定する(S162)。一方、普通電動役物が作動中ではない場合には(S160:no)、そのまま本処理が終了(リターン)となる。
普通電動役物が開放中でなければ(S162:no)、普通図柄当り終了演出中か否かを判定し(S164)、普通図柄当り終了演出中でなければ(S164:no)、普通図柄当り開始演出時間が経過したか否かを確認し(S166)、普通図柄当り開始演出時間が経過していれば(S166:yes)、普通電動役物開放処理(S168)へ移行し、終了となる。
本実施例の普通電動役物開放処理(S168)は、上述したS134で設定した普通電動役物の開放パターンに基づいて普通電動役物を開放する(閉鎖状態から開放状態とする)。
図15のS162の処理で普通電動役物が開放中であれば(S162:yes)、図16のS170に移行する。そして、普通電動役物に10個(規定数)の入球があったか否かを判定する(S170)。規定数に達した場合には(S170:yes)、普通電動役物閉鎖処理(S174)を行い、普通図柄当り終了演出処理を実行して(S176)、終了となる。一方、普通電動役物に10個(規定数)の入球がない場合には(S170:no)、普通電動役物の開放時間が終了となったか否かを判定する(S172)。肯定判定の場合には(S172:yes)、S174に移行する。なお、否定判定の場合には(S172:no)、そのまま終了となる。
図15のS164の処理で普通図柄当り終了演出中であれば(S164:yes)、図17に示すS180に移行し、普通図柄当り終了演出時間が経過したか否か確認する(S180)。普通図柄当り終了演出時間が経過していれば(S180:yes)、普通図柄当り終了コマンド送信の処理(S182)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42に普通図柄当り終了コマンドを送信し、普通図柄遊技を終了する。なお、普通図柄当り終了演出時間が経過していない場合には(S180:no)、そのまま普通図柄遊技処理を終了する。
次に、図18を用いて、主制御装置80が実行する「特別図柄の始動入賞確認処理」を説明する。本処理は、図9に示した入賞確認処理(S60)のサブルーチンの一つとなる(保留記憶手段、先読判定手段、保留記憶数送信手段、入賞信号送信手段を含む)。
以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄始動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。なお、本実施例では第1保留記憶の上限数を4個、第2保留記憶の上限数を4個、普図保留記憶の上限数を4個とする。
本処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否かを判定する(S200)。肯定判定であれば(S200:yes)、主制御装置80に既に格納されている第1保留記憶数が上限数(本実施例では4個)未満であるか否か判定する(S205)。肯定判定であれば(S205:yes)、当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、第1保留記憶として主制御装置80の保留記憶数に応じた記憶領域に格納し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S210)。
S210に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S215)。具体的には、大当り決定用乱数の値が大当りを生起させる値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、小当り値なら小当り図柄の種類を確認する。大当りでも小当りでもないハズレなら、ハズレ図柄の種類を確認する(先読判定手段)。
続いて、第1先読判定コマンド管理処理を実行した後(S220)、S210で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S225)。本実施例では、第1先読判定コマンドと第1保留数指示コマンドとを個別のコマンドとしてサブ統合制御装置83に送信しているが、この二つのコマンド内容を一つのコマンドに生成してサブ統合制御装置83に送信する構成も考えられる。
なお、S220の第1先読判定コマンド管理処理と、後述するS250の第2先読判定コマンド管理処理に関しては図19を用いて後述する。
S225の処理、又はS200、S205の否定判定(S200:no、S205:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S230)。否定判定なら(S230:no)リータし、肯定判定なら(S230:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限数(本実施例では4個)未満か否かを判定する(S235)。否定判定なら(S235:no)リターンし、肯定判定であれば(S235:yes)、当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、第2保留記憶として主制御装置80の保留記憶数に応じた記憶領域に格納し、第2保留記憶の数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S240)、S215と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S245)。
続いて、第2先読判定コマンド管理処理を実行した後(S250)、S240で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S255)、リターンする。
サブ統合制御装置83は第1保留記憶数指示コマンド若しくは第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。また、本実施例では、演出図柄表示装置6上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよい。
なお、図18に示すように、本実施例では、抽出乱数記憶処理(S210、240)を先読判定処理(S215、S245)よりも前に行う。つまり、第1始動口スイッチ11a若しくは第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出し、保留記憶を行う場合において、保留記憶した乱数(記憶済みの乱数)を先読判定する構成を採用するが、本実施例と異なり、先読判定処理(S215、S245)を行ってから、保留記憶処理(S210、S240)を行うこととしてもよい。その場合、例えば、図18に示すS200の処理の肯定判定の後、抽出した乱数を一時的に記憶して先読判定を行い、その後、一時記憶していた乱数を第1保留記憶として保留記憶する。同様に、図18に示すS230の処理の肯定判定の後、抽出した乱数を一時的に記憶して先読判定を行い、その後、一時記憶していた乱数を第2保留記憶として保留記憶することとしてもよい。
次に、図19(a)及び(b)を用いて、第1先読判定コマンド管理処理(S220)と、第2先読判定コマンド管理処理(S250)について説明する。ここで、第1先読判定コマンド管理処理は、第1先読判定コマンドを主制御装置80から出力可能か否かを判定し、可能である場合にサブ統合制御装置83に送信する処理である。また、第2先読判定コマンド管理処理は、第2先読判定コマンドを主制御装置80から出力可能か否かを判定し、可能である場合にサブ統合制御装置83に送信する処理である。
図19(a)に示すように、第1先読判定コマンド管理処理(S220)が起動すると、時短フラグの値が「1」であるか否か(電サポ状態であるか否か)を判定する(S220a)。そして、時短フラグの値が「1」である場合には(220a;yes)、第1先読判定コマンド管理処理(S220)をそのまま終了する。
つまり、本実施例では、電サポ状態である場合には、第1先読判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信することはない。
本パチンコ機50は、第1始動口11への入賞に基づいて取得した数値データ(以下、第1保留記憶ということがある)が「主制御装置80に搭載された記憶手段(RAMの所定領域(第1保留記憶手段))」に記憶されると共に、第2始動口12への入賞に基づいて取得した数値データ(以下、第2保留記憶ということがある)が「主制御装置80に搭載された記憶手段(RAMの所定領域(第2保留記憶手段))に記憶されている場合において、第2当否判定を第1当否判定に優先して実行する。つまり、本パチンコ機50は、第2特別図柄の優先変動機であり、かかる優先変動機において電サポ状態では、第2始動口12への入賞頻度が高くされ、第2特別図柄の変動をメインとする遊技が本来の遊技となる。
このため、電サポ状態で第1先読判定コマンドが送信され、第1始動口11への入賞に基づいて取得した第1保留記憶の中に遊技者によって、大きな遊技効果(例えば、ラウンド数が多い大当り遊技)の発生を事前に報知する「第1先読判定コマンド」」がサブ統合制御装置83に送信され、当該大きな遊技効果を示唆する先読み演出が実行されると、以下の状態を招く可能性がある。
即ち、遊技者が、遊技球の発射を意図的に止め(以下、止め打ちという)、記憶されている第2保留記憶を素早く処理し、第1保留記憶が開始される可能性がある。この場合、遊技者の意図的な止め打ちによって、電サポ状態にも拘わらず、第1特別図柄の変動をメインとする遊技を無理矢理開始させる可能性がある。この場合、パチンコ機50が設計上、本来、意図していない態様で稼働し、何らかの不正行為の温床になりかねないためである。
時短フラグの値が「0」である場合(非電サポ状態である場合)には(S220a;no)、大当りフラグの値が「1」であるか否かを判定する(S220b)。つまり、非電サポ状態であっても、大当りフラグの値が「1」である場合(大当り遊技中)には(S220b;yes)、第1先読判定コマンド管理処理(S220)をそのまま終了する。つまり、大当りフラグの値が「1」である場合(図22のS440、図27のS655を参照)には、第1先読判定コマンドが主力されない。
そして、時短フラグの値が「0」で、大当りフラグの値が「0」である場合(S220a;no、S220b;no、)には、S215の先読判定結果に基づいて第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S220c)、第1先読判定コマンド管理処理(S220)を終了する。
つまり、本実施例では、遊技状態が非電サポ状態で、大当り遊技中でない場合には(S220a;no、S220b;no)第1先読判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S220c)。
次に、図19(b)を用いて第2先読判定コマンド管理処理(S250)について説明する。
第2先読判定コマンド送信処理(S250)が起動すると、時短フラグの値が「1」であるか否か(電サポ状態であるか否か)を判定する(S250a)。そして、時短フラグの値が「1」である場合には(S250a;yes)、S245で行った第2先読判定の結果が役物大当りを生じた場合、役物大当り遊技後に付与される電サポ回数(電サポ状態で実行可能な第2特別図柄の変動回数)が、所定回数を超えるか否かを判定する(S250c)。
ここで、本実施例では、電サポ回数が1回付与される場合(第2特図10R電サポ有り小当りを生じたと事前判定される場合)と、100回付与される場合(第2特図6R電サポ有り小当りを生じたと事前判定される場合)があるが、1回付与される場合にはS250cで否定判定され(S250c;no)、100回付与される場合にはS250cで肯定判定される(S250c;yes)。つまり、役物大当り遊技後に付与される電サポ回数として、複数の回数(1回若しくは100回)のうち何れかが付与される可能性がある場合には、1回付与されることを示す情報を送信することとしている。
S250cで肯定判定される場合には(S250c;yes)、第2先読判定コマンド管理処理(S250)をそのまま終了する。つまり、本実施例では、電サポ状態で、役物大当り遊技を実行すると1回を超える電サポ回数が付与される場合には、第2先読判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信することはない。
一方、S250cの処理で否定判定される場合(S250c;no)には、S245の先読判定結果に基づいて第2先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S250d)、第2先読判定コマンド管理処理(S250)を終了する。つまり、(1)役物大当り遊技後に付与される電サポ回数が1回となる小当り、若しくは、(2)当否判定の先読み判定の結果が大当り若しくは外れの場合には、S245の先読判定結果に基づいて第2先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S250d)、第2先読判定コマンド管理処理(S250)を終了する。
S250aで時短フラグの値が「0」であると判定される場合(非電サポ状態である場合)には(S250a;no)、大当りフラグの値が「1」であるか否かを判定する(S250b)。つまり、非電サポ状態であっても、大当りフラグの値が「1」である場合(大当り遊技中)には(S250b;yes)、第2先読判定コマンド管理処理(S220)をそのまま終了する。
一方、S250bで否定判定される場合には(S250b;no)、S250cに移行し、S250cで否定判定される場合には(S250c;no)、第2先読判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S250d)、第2先読判定コマンド管理処理(S250)を終了する。一方、S250cで肯定判定される場合には(S250c;yes)、そのまま、第2先読判定コマンド管理処理(S250)を終了する。
ここで、非電サポ状態で、第2始動口12に入球するケースはごく希なケースであるが、第2始動口12への入球を生じた場合には、大当り遊技中でない場合には、第2先読判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、大当り遊技中である場合には、第2先読判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信しない。
ここで、図20を用いて、先読み判定コマンドで特定される先読み情報について説明する。
先読判定の結果が大当りである場合には、先読み判定コマンドに、(a)大当り決定用乱数の値が大当り値(大当りを生起させる値)であることを示す情報と、(b)大当り図柄に関する情報(大当り図柄決定用乱数1,2に関する情報)が含まれる。そして、大当り図柄に関する情報に基づいて、図柄大当り遊技の内容(ラウンド数等)と、図柄大当り遊技後の遊技状態(電サポ状態、非電サポ状態、電サポ状態の場合には電サポ回数)が含まれる。
先読判定の結果が小当りである場合には、先読み判定コマンドに、(a)大当り決定用乱数の値が小当り値(小当りを生起させる値)であることを示す情報と、(b)小当り図柄に関する情報(小当り柄決定用乱数に関する情報)が含まれる。そして、小当り図柄に関する情報に基づいて、小当りの内容(開放パターン、ラウンド数に関する情報)、役物大当りの内容(ラウンド数等)、役物大当り遊技実行後の遊技状態(電サポ状態、非電サポ状態、電サポ状態の場合には電サポ回数)が含まれる。
次に、図21〜図23に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する当否判定処理(特別図柄の当否判定処理)を説明する。本処理は、第1保留記憶と第2保留記憶の当否判定及び該当否判定の結果に応じた第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示時間選択、確定図柄選択、大当り遊技の内容設定、大当り遊技終了後の遊技状態設定を行う処理となり、当否判定の結果が小当りであるか否かを判定する小当り判定手段を含む。
本処理を開始すると、条件装置が作動中、即ち大入賞口が作動中か否かを判定し(S300)、肯定判定なら(S300:yes)、リターンし、否定判定なら(S300:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定する(S305)。そして、変動中でなければ(S305:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否かを判定し(S310)、確定表示中でなければ(S310:no)、第2保留記憶が有るか否かを判定する(S315)。
そして、S315の処理で否定判定されると(S315:no)、第1保留記憶が有るか否かを判定し(S320)、否定判定なら(S320:no)リターンする。
S315又はS320の処理で肯定判定されると(S315:yes,S320:yes)、S330の処理に移行する。この「S315とS320の判定順序」は、本パチンコ機50において第1保留記憶と第2保留記憶が記憶されている場合、第2保留記憶を優先的に処理(当否判定)することを示している。
S330の処理では保留記憶のシフト処理を行う(S330)。これにより最も古い(保留記憶されてから最も時間が経過している)第1又は第2保留記憶を当否判定の対象とするとともに、該当する保留記憶を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
S330の処理に続いて、S345の大当り判定用乱数比較処理を実行する。この大当り判定用乱数比較処理では、特図当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、大当り判定用乱数の値が当否判定テーブル内の判定値と一致するかを比較する(S345)。
S345の処理に続くS350の処理では、S345の結果が大当り(大当り判定値と同一)であるか否かを判定する。S350の処理で肯定判定なら(S350:yes)、図柄モード設定処理を行う(S355)。このS355の図柄モード設定処理では、判定対象となる第1又は第2保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する。つまり、図柄大当り遊技の内容(大当りラウンド数)と図柄大当り遊技後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する。
S355の処理に続くS360の処理では、設定した図柄モードの種類と大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S360)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当り遊技の種類を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定表示する大当り図柄を決定する処理となる。
本実施例のパチンコ機50では、当否判定の結果が大当りとなると(S350:yes)、乱数抽選によって大当り図柄が決定される。
なお、本実施例の「S355の処理及びS360の処理」を統合してもよい。つまり、S350の処理で肯定判定される場合には、大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選で、確定表示させる大当り図柄を決定する。そして、決定された大当り図柄に応じて、実行する図柄大当り遊技の内容と、図柄大当り遊技後の遊技状態を決定(設定)してもよい。
次にS355で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S365)。モードバッファは当否判定時に確定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容は記憶せず、具体的な遊技内容に対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S365の処理を経て移行するS380の処理では、S355の処理で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技(図柄大当り遊技)の内容となる第1大入賞口14の開放パターン設定処理を行う。このS380の処理では、第1大入賞口14を27秒間、開放させる開放動作を、所定のインターバルを挟み、計6回行う開放パターンが設定される。
S350の処理の肯定判定、S355〜S365、S380の処理を経ると、S390の処理に移行し、当否判定の対象とした第1又は第2保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間を特定する変動パターンを選択する変動パターン選択処理を行う(S390)。
S350の処理の肯定判定、S355〜S365、S380、S390の処理を行うと、S396の処理に移行する。このS350の処理の肯定判定を経たS396の処理では、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S396)。
この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、第1又は第2特別図柄の大当り図柄及び変動パターンの情報に基づいた演出図柄の演出変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S350の処理で否定判定される場合には(S350:no)、S345の比較処理の結果が小当りであるか否かを判定する(S370)。つまり、特別図柄に関する当否判定の結果が、小当りであるか否かを判定する(S370)。
ここで、本実施例では、第1特別図柄の小当り確率は1/150に設定され、第2特別図柄は1/3と高確率に設定されている(図6を参照)。つまり、当否判定の結果が、大当りでない場合には略33%の割合で、当否判定の結果が小当りとなる)。但し、当否判定の結果が小当りとなる確率を更に高く(略小当り確定)してもよい。例えば、当否判定の結果が、大当りでない場合には、外れと判定される確率よりも高く(小当り確率;198/199)してもよい(実施例2、図47を参照)。
S370の処理で肯定判定されると(S370:yes)、S375の処理に移行する。このS375の処理では、S210若しくはS240の処理で取得(記憶)した小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を選択する処理を行う(S375)。このS375の処理を経ると、S380の処理に移行し、S375の処理で選択された小当り図柄の種類に基づいて、小当り遊技における第2大入賞口15の開放パターンを設定する処理を行う(S380)。
ここで、本実施例では、小当り遊技の開放パターンとして、S375の処理で選択された小当り図柄が何れであっても、第2大入賞口15を5秒に亘って、1回開放するパターンが設定される(図6を参照)。
S370の処理の肯定判定、S375及びS380の処理を経ると、S390の処理に移行し、当否判定の対象とした第1又は第2保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間を特定する変動パターンを選択する変動パターン選択処理を行う(S390)。
そして、S370の処理の肯定判定、S375、S380、S390の処理を経ると、S396の処理に移行する。 このS370の処理の肯定判定を経たS396の処理では、選択した小当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S396)。
この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は、第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S370の処理で否定判定される場合(S370:no)、ハズレ図柄を選択し(S385)、続いてS390の処理に移行し、ハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S390)、S396の処理に移行する。このS370の処理の否定判定を経たS396の処理の処理では、外れ図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S396)。
この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は、第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
なお、本実施例では、S350若しくはS370の処理の肯定判定を行う場合には、演出図柄の変動演出(演出変動表示)において、一律にリ−チ表示及びその後のリーチ演出を実行する。
一方、当否判定の結果が、大当りでなく、小当りでもない場合には、(1)リ−チ表示及びその後のリーチ演出を実行しないケース(以下、単純ハズレのケースという)と、(2)リ−チ表示及びその後のリーチ演出を実行するケース(以下、リーチハズレのケースという)がある。このため、S370の否定判定を経て移行するS390においては、先ず、S210若しくはS240で取得したリーチ判定用乱数に基づく乱数抽選でリーチの実行判定を行い、「リ−チ表示及びリーチ演出」の可否を決定する。そして、リーチの実行判定で否定判定されると、非リーチ用(リ−チ表示及びリーチ演出を行わないとき)の変動パターンテーブルと、S210若しくはS245で取得した変動パターン決定用乱数を用いて、非リーチ用の変動パターンを決定する。これに対して、リーチの実行判定で肯定判定されると、リーチ用(リ−チ表示及びリーチ演出を行うとき)の変動パターンテーブルと、S210若しくはS240を取得した変動パターン決定用乱数を用いて、リーチ用の変動パターンを決定する。
このため、サブ統合制御装置83は、当否判定の結果が大当りでなく、小当りでもない場合には、変動指示コマンド(変動パターンを指定するコマンドを含む)を受信することに基づき(単純ハズレ用の変動パターンを受信したか、リーチハズレ用の変動パターンを受信したかによって)、単純ハズレのケースの演出パターンを設定するか、リーチハズレ用の演出パターンを設定するかを判定することができる。
次に、S305が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S305:yes)、図22のフローチャートに進み、特別図柄の変動時間(S390の処理で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する(S400)。
このS400の処理で否定判定されると(S400:no)リターンし、肯定判断されると(S400:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS360,S375又はS385で選択した図柄(当否判定の結果を示す結果図柄)を確定表示させる(S405)。
そして、確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して演出図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S405に続いては、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が大当り図柄か否かを判定し(S410)、肯定判定なら(S410:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行う(S415)。そして、時短フラグが1か否かを判定し(S420)、肯定判定なら(S420:yes)、時短フラグに0をセットする(S425)。つまり、時短フラグを解除する。
そして、S425の処理を行うか、S420の処理で否定判定されると(S420:no)、条件装置作動開始処理(S430)と、役物連続作動装置作動開始処理(S435)と、大当りフラグに1をセットする処理(S440)を行うことで大当り遊技を開始する。そして、大当り遊技開始処理を実行し(S455)、S488に移行する。
ここで、大当り遊技開始処理(S445)では、大当り遊技の開始を示すコマンド及び開始する大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、S410で肯定判定された大当りの種類等)をサブ統合制御装置83に送信する。
一方、S410が否定判定、即ち、確定図柄が大当りでなければ(S410:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S450)、時短フラグが1か否かを判定する(S455)。
そして、S455の処理で肯定判定されると(S450:yes)、第1時短カウンタ及び第2時短カウンタの値を「1」デクリメントし(S460)、第1カウンタが「0」になったか否かを判定する(S465)。
S465で肯定判定される場合には(S465:yes)、S475にて時短フラグを「0」にして、S480に進む。
ここで、第1カウンタは第2特別図柄の変動回数をカウントするためのカウンタであり、第2カウンタは「第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合算回数(トータル回数)」をカウントするためのカウンタである。つまり、第1カウンタは第2特別図柄が変動する毎に−1され、第2カウンタは第1特別図柄若しくは第2特別図柄が変動する毎に−1される。
また、S465で否定判定される場合には(S465:no)、S470に進み、第2カウンタが「0」になったか否かを判定する(S470)。そして、S470の処理で肯定判定されると(S470:yes)、時短フラグに0をセットする(S475)。S455からS475によって、特別図柄が当否判定に応じたハズレ確定表示若しくは小当りの確定表示を行うごとに、時短(開放延長)状態を規制する時短カウンタが計数され、これらのカウンタが所定値に至ることで遊技状態が変化(時短(開放延長)状態が終了し通常状態(通常開放状態)に移行)する。
つまり、本実施例では、第2特別図柄の変動回数が「1」回になると時短フラグを「0」にする。但し、第2特別図柄の変動回数が「1回」にならなくても、「第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数を加えた合算回数」が「100」回になると、時短フラグを「0」にする。
以上のように、S455の処理で時短フラグが「0」である場合(S455:no)、第1カウンタが「0」でなく、しかも第2カウンタが「0」でないとないと判定される場合には(S465:no、S470:no)は、そのままS480に移行する。
続いて、S475の処理を実行するか、S465及びS470が否定判定されると(S475:no,S470:no)、確定表示された特別図柄が小当り図柄か否かを判定する(S480)。
S480の処理で否定判定される場合には(S480:no)、そのままリターンする。
一方、S480の処理で肯定判定される場合には(S480:yes)、特別電動役物の作動を開始し(S482)、小当りフラグを「1」にセットする(S484)。そして、S486において小当り遊技開始処理(S486)を行い、S488の処理を経て、当り遊技処理に移行する。
小当り遊技開始処理(S486)では、小当り遊技の開始を示すコマンド及び開始する小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン、小当りのエンディング時間、S480で肯定判定された小当りの種類等)をサブ統合制御装置83に送信する。そして、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報を取得したサブ統合制御装置83は、当該小当り遊技係る情報に基づいて、先読み演出(保留連予告等)の実行の可否を判定することができる。
また、S445の処理、S486の処理、若しくはS480の否定判定に続いて移行するS488では上記各処理の結果(上記各処理後の時短フラグの値)に基づく遊技状態(電サポ状態、非電サポ状態)を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
図21に戻り、S310が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S310:yes)、図23のフローチャートに進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定する(S492)。そして、否定判定なら(S492:no)リターンし、肯定判定なら(S492:yes)、確定図柄表示終了処理(S496)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に演出図柄(擬似図柄)の確定表示を終了させる指示を行う。
次に、図24から図30を用いて、本実施例において主制御装置80が実行する特別遊技処理を説明する。
特別遊技処理を開始すると、大当りフラグの値が0か否か判定する(S500)。肯定判定されると(S500:yes)、小当りフラグの値が0か否か判定する(S505)。
そして、S505の処理で肯定判定されると(S505:yes)、特別遊技処理をリターンする。一方、S505の処理で否定判定されると(S505:no)、即ち小当り遊技中である場合には(S505:no)、図25のS510の処理に進む。
S510の処理では、小当り開始インターバル中であるか否かを判定する(S510)。そして、S510の処理で否定判定されると(S510:no)、第2大入賞口15が開放中か否かを判定する(S515)。
そして、S515の処理で否定判定されると(S515:no)、S525の処理に移行し、特定領域106が有効か(遊技球を検出すると役物連続作動装置が作動する期間か)否かを判定する(S525)。
S525の処理で否定判定される場合には(S525:no)、小当り終了演出中か否か判定する(S530)。そして、肯定判定されると(S530:yes)、小当り終了演出終了時間が経過したか否かを判定する(S535)。
このS535の処理で肯定判定されると(S535:yes)、条件装置の作動終了処理を行い、小当りフラグに0をセットする処理(S540)と、特定領域有効フラグ0をセッする処理(S545)と、を行いリターンする。また、S535の処理で否定判定される場合(S535:no)も、同様にリターンする。
S530の処理で否定判定されると(S530:no)、小当り開始インターバル開始処理を行い(S580)、サブ統合制御装置83へ小当り開始コマンドを送信し、リターンする。なお、S525の処理で肯定判定される場合には(S525:yes)には、そのまま図27のS600の処理に移行する。
S510の処理で肯定判定される場合(S510:yes)、S560の処理に移行し、小当り開始インターバル時間が終了した否かを判定する(S560)。そして、S560の処理で肯定判定されると(S560:yes)、第2大入賞口15を開放する処理(第2大入賞口開放処理)を行い(S565)、続いて特定領域106を有効化する処理(有効化処理)を行う(S570)。S570の処理を行うか、S560の処理で否定判定されると(S560:no)、リターンする。
なお、本実施例のパチンコ機50では、第2大入賞口15を開放するタイミングで、特定領域106を有効化するが、特定領域106を有効化する時期はこれに限定されない。
また、本実施例では、第2大入賞口15が開放状態(遊技球が入球可能な状態)になるタイミングで振分け羽根105が開放されることとし、特定役物100内に入った遊技球が特定領域106に到達する確率は、ほぼ100%としている。但し、本実施例と異なり、周期的に振分け羽根105が開放すること等によって、特定役物100内に入った遊技球が特定領域106に到達する確率を100%よりも低い所定確率としてもよい。例えば、確定表示される小当り図柄に応じて、振分け羽根105の開閉タイミングを変更し、特定役物100内に入った遊技球が特定領域106に到達する確率を約1/2、1/3等としてもよい。
S515の処理で肯定判定される場合、即ち第2大入賞口15が開放中であると(S515:yes)、図26のS585に進み、第2大入賞口15への入賞数(入球数)が上限数(規定入球数の10個)未満か否かを判定する(S585)。そして、肯定判定されると(S585:yes)、小当り遊技における第2大入賞口15の開放限度時間(本実施例では、5秒)が終了したか否かを判定する(S590)。
S590の処理で肯定判定される場合(S590:yes)と、S585の処理で否定判定される場合は(S585:no)、第2大入賞口15の閉鎖処理を行い(S595)、リターンする。
S590の処理で否定判定される場合には(S590:no)、図27のS600に進み、特定領域スイッチ106aが遊技球を検出したか否か判定する(S600)。
S600の処理で否定判定されると(S600:no)、特定領域有効化期間が終了したか否か判定し(S660)、肯定判定される場合には(S660:yes)、小当り終了演出処理を行う(S665)。この小当り終了演出処理では、サブ統合制御装置83へ小当り終了コマンドを送信する。小当り終了コマンドを受信したサブ統合制御装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に演出(例えば、役物大当りが生起せずに小当り遊技が終了したことを報知する内容)が表示される。
なお、特定領域有効化期間の終了時期として、小当り遊技における第2大入賞口15の開放限度時間を終了した後、所定時間(本実施例では7秒経過後)を例示することができる。
S600の処理で肯定判定される場合(S600:yes)、即ち、遊技球が特定領域106に入球すると(S600:yes)、役物連続作動装置の作動開始処理を行う(S610)。そして、第2大入賞口15が開放中か否か判定し(S615)、肯定判定されると(S615:yes)、第2大入賞口15を閉鎖する処理(第2大入賞口閉鎖処理)を行う(S620)。
S620の処理を実行するか、S615の処理で否定判定されると(S615:no)、図21のS375の処理で設定した小当り図柄を参照し、参照した小当り図柄の種類に基づいて、大当り遊技(役物大当り遊技)の内容と、大当り遊技終了後の遊技状態(通常状態、開放延長状態)を決定する図柄モードを設定する(S630)。そして、S630の処理で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理(図21のS365と同様の内容)を行い(S635)、S630の処理で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技(役物大当り遊技)の内容となる第1大入賞口14の開放パターンを設定する処理を行う(S640)。
S640の処理に続いて、特定領域無効化処理を行った後(S645)、大当り開始演出指示コマンド(大当り遊技の開始を示すコマンド)をサブ統合制御装置83に送信する(S650)。そして、大当りフラグに1をセットし(S655)、役物大当り遊技(特別遊技)に移行する。
S655の処理若しくはS665の処理を実行するか、S660の処理で否定判定(S660:no)されると、小当りフラグに0をセットし(S670)、リターンする。以上が小当り遊技に係る処理構成となる。
図24のフローチャートに戻り、S500の処理で否定判定、即ち、大当りフラグの値が「1」であると(S500:no)、図28のフローチャートに進み、第1大入賞口14が開放中か否かを判定する(S700)。そして、否定判定されると(S700:no)、開放間インターバル中か否か判定する(S705)。
S705の処理で否定判定されると(S705:no)、大当り終了演出中か否かを判定し(S710)、否定判定されると(S710:no)、大当り開始演出中か否かを判定する(S715)。
S715の処理で肯定判定されると(S715:yes)、大当り開始演出時間が経過したか否かを判定し(S720)、否定判定されると(S720:no)リターンし、肯定判定されると(S720:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S725)、リターンする。
S705の処理で肯定判定されると(S705:yes)、インターバル時間が終了したか否かを判定する(S730)。そして、S730の処理で否定判定されると(S730:no)リターンし、肯定判定されると(S730:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S735)、リターンする。
S715の処理で否定判定されると(S715:no)、大当り開始演出処理を行ない(S740)、リターンする。大当り開始演出処理(S740)ではサブ統合制御装置83へ大当り開始コマンドを送信する。
S700の処理で肯定判定されると(S700:yes)、図29のフローチャートに進み、第1大入賞口14への入賞が規定数である10個を満たしたか否かを判定する(S750)。そして、否定判定されると(S750:no)、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S755)。
S755の処理で否定判定されると(S755:no)、リターンする。また、肯定判定されるか(S755:yes)、S750の処理で肯定判定されると(S750:yes)、第1大入賞口14の閉鎖処理を行う(S760)。
そして、S760の処理を実行すると、S765の処理に移行し、大当り遊技の最終ラウンドが終了したか否か判定する(S765)。
S765の処理で肯定判定されると(S765:yes)、大当り終了演出処理を行い(S770)、リターンする。一方、否定判定されると(S765:no)、開放間インターバル処理を行い(S775)、リターンする。
大当り終了演出処理(S770)ではサブ統合制御装置83へ大当り終了演出指示コマンドを送信し、開放間インターバル処理(S775)では、同様にインターバルコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。大当り終了演出指示コマンド又はインターバルコマンドを受信したサブ統合制御装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に演出が表示される。
図28に戻り、S710の処理で肯定判定されると(S710:yes)、即ち大当り終了演出中であれば(S710:yes)、図30のフローチャートに進み、大当り終了演出の終了時間を経過したか否かを判定し(S800)、否定判定されると(S800:no)、リターンする。
一方、S800の処理で肯定判定されると(S800:yes)、役物連続作動装置停止処理(S805)と、条件装置作動停止処理(S810)を行い、設定されているモードバッファを参照する(S815)。
そして、参照したモードバッファの内容に基づいて、大当り遊技(図柄大当り遊技、役物大当り遊技)を実行した後に時短状態(電サポ状態)に移行するか否かを判定する(S818)。つまり、(1)「第1特図6R電サポ有り大当り」若しくは「第2特図6R電サポ有り大当り」に基づく図柄大当り遊技を実行した後と、(2)「第1特図6R電サポ有り小当り」、「第2特図2R電サポ有り小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り小当り」に基づく小当り遊技で、特定入賞(V入賞)して実行される役物大当り遊技を実行した後においては、遊技状態が時短状態(電サポ状態)に移行するため、S818の処理で肯定判定される。そして、時短フラグと時短カウンタを設定し(S820、S825)、S830に移行する。
ここで、本実施例では、時短カウンタが第1カウンタと第2カウンタとで構成されている。そして、(1)「第1特図6R電サポ有り大当り」若しくは「第2特図6R電サポ有り大当り」に基づく図柄大当り遊技を実行した後と、(2)「第1特図6R電サポ有り小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り小当り」に基づく役物大当り遊技を実行した後には、第1カウンタに「1」、第2カウンタに「100」がセットされる。また、「第2特図2R電サポ有り小当り」基づく役物大当り遊技を実行した後には、第1カウンタ及び第2カウンタに「100」がセットされる。
一方、(1)「第1特図6R電サポ無し大当り」若しくは「第2特図6R電サポ無し大当り」に基づく図柄大当り遊技を実行した後と、(2)「第1特図6R電サポ無し小当り」に基づく小当り遊技で、特定入賞(V入賞)して実行された役物大当り遊技を実行した後においては、遊技状態が時短状態(電サポ状態)に移行しないため、S818の処理で否定判定される。この場合、S818の処理を行うと、S830に移行する。
S830において、モードバッファをクリアすると(S830)、終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態を指示する状態指定コマンドとをサブ統合制御装置83に送信する(S835、S840)。更に、大当りフラグに0をセットして(S845)、リターンする。
次に、本実施例のパチンコ機50で実行される演出制御等について説明する。
本実施例のパチンコ機50においてサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信される各コマンドに基づいて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面6aで行う表示演出を行ったり、スピーカ66から発生される効果音を制御したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様を制御する。
また、図31に示すように、本実施例では、演出図柄表示装置6の画面6aに、「左打ち表示LH」が出現する場合と、「右打ち表示RH」が出現する場合とがある。
このうち、図31(a)に示す「左打ち表示LH」は、「遊技状態が非電サポ状態で、かつ、特別遊技状態(小当り遊技状態若しくは大当り遊技状態)でない場合に出現する。また、図31(b)に示す「右打ち表示RH」は、「遊技状態が電サポ状態」若しくは特別遊技状態(小当り遊技状態若しくは大当り遊技状態)である場合に出現する。
また、図31(a)に示すように、「左打ち表示LH」は遊技者に遊技球を「左打ち」することを促すための表示であり、「左打ちして下さい」という文字表示L1と、左方向を指し示す矢印L2で構成される。また、「左打ち表示LH」がされる際に画面6aの地色が「白色」とされる。そして、「左打ち表示LH」が出現すると、遊技者は遊技球の発射強度を弱め、発射した遊技球を左打ち領域3Lを流下させ、遊技を進行しようとするのが原則である。
また、図31(b)に示すように、「右打ち表示RH」は遊技者に遊技球を「右打ち」することを促すための表示であり、「右打ちして下さい」という文字表示R1と、右方向を指し示す矢印R2で構成される。また、「右打ち表示LH」がされる際に画面6aの地色が「黄色」とされる。そして、「右打ち表示RH」が出現すると、遊技者は遊技球の発射強度を強くし、発射した遊技球を右打ち領域3Rを流下させ、遊技を進行させようとするのが原則である。
更に、演出図柄表示装置6の画面6aには、演出図柄の変動及び停止表示を行う主表示領域6Hと、関連演出を表示するための関連事項表示部6Fと、第1保留記憶数表示部6Aと、第2保留記憶数表示部6Bが出現する。また、関連事項表示部6Fでは、例えば、キャラクタ、動画、実写画像等を用いて、演出図柄の変動及び停止表示を盛り上げるための関連演出を実行したり、遊技者に発するコメント、警告等を表示したりする。例えば、「特別図柄に関する当否判定の結果」を示唆する演出(味方キャラクタと、敵キャラクタが戦うバトル演出であって、バトルの勝敗等が「当否判定の結果」に呼応する演出)を実行する。
但し、「右打ち表示RH」においては、遊技球の発射強度を強くすることを遊技者に「強く促す」ために、関連事項表示部6Fに特別キャラクタとしての「達吉R3」が出現する。
特別図柄の当否判定が実行されることに基づき、第1特別図柄表示装置9若しくは第2特別図柄表示装置10において特別図柄の変動が開始される。また、特別図柄の変動開始に呼応して、演出図柄表示装置6の主表示領域6Hにおいて左右中の演出図柄が縦方向に変動(スクロール変動)を開始する。そして、主表示領域6Hでは、前述の変動パターンで特定される変動時間(特別図柄の変動時間)が経過すると、当否判定の結果を示す組み合わせで停止する。なお、本実施例では、演出図柄の変動を主表示領域6Hにおいて3桁の構成図柄を表示して行うが、構成図柄の数は特に問わず、1個であってもよいし、3以外の複数であってもよいし、スクロール方向が横方向であってもよい。ここで、主表示領域6Hにおいて、左側に表示され構成図柄を左演出図柄6L、右側に表示される構成図柄を右演出図柄6R、中央に表示される構成図柄を中演出図柄6Cという。
なお、第1保留記憶数表示領域6Aは、画面6aの左側縁側に出現し、第1保留記憶の記憶数を表示される保留図柄(赤色)a1の個数で表示する。また、第2保留記憶数表示領域6Bは、画面6aの右側縁側に出現し、第2保留記憶の記憶数を表示される保留図柄(青色)b1の個数で表示する。なお、図31では、保留記憶数表示領域6A、6Bに保留図柄が表示されていることを「黒丸」で示し、表示されていないことを「白丸」で示している。更に、本パチンコ機50において、遊技者が左打ち領域3Lを狙って遊技球を発射すると第1保留記憶は貯まるが第2保留記憶は貯まり難くなっている。一方、遊技者が右打ち領域3Rを狙って遊技球を発射すると、第2保留記憶は貯まるが第1保留記憶は貯まり難くなっている。
特別図柄に関する当否判定の結果が外れである場合には、主表示領域6Hにおいて、演出図柄の外れ図柄を確定表示することとなる変動(以下、外れ変動演出という)が実行される。この場合、本パチンコ機50において特別遊技(大当り遊技若しくは小当り遊技)が開始されることはない。
また、特別図柄に関する当否判定の結果が大当りである場合には、主表示領域6Hにおいて、演出図柄の大当り図柄を確定表示することとなる変動(以下、大当り変動演出という)が実行される。
大当り変動演出においては、サブ統合制御装置83が変動開始コマンドを受信すると、図32(a)に示すように、左演出図柄6Lと、中演出図柄6Cと、右演出図柄6Rの変動を開始する。
そして、リーチ表示の実行時期になると、図32(b)に示すように、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一数字で停止表示してリーチ表示を実行する。このとき、画面6aに「リーチ」という文字情報が表示され、リーチ演出(前述したバトル演出等の煽り演出)を開始する。
更に、大当り変動演出の実行時間を経過すると、図32(c)に示すように、変動中の中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと同一数字で停止表示して大当り図柄の確定表示が実行される。この大当り図柄の確定表示によって図柄大当りの発生が報知され、大当り遊技(図柄大当り遊技)が実行される。この大当り遊技(図柄大当り遊技)に伴い、演出図柄表示装置6の画面6a等で大当り演出が実行される。
大当り遊技(図柄大当り遊技)が開始する際に、図33(a)に示すように、大当り開始演出が実行される。ここで、図柄大当り遊技を開始する際に実行される大当り開始演出は通常タイプであり、大当り遊技の開始が明確に報知される。
そして、大当り遊技(図柄大当り遊技)においては、大当り開始演出を実行した後、ラウンド遊技をインターバル(1秒間)を挟み、6回行う。
これらの1回目から6回目の各ラウンド遊技は、第1大入賞口14の開放時間が27秒になるか、第1大入賞口14への入球数が10球になると終了する。
また、ラウンド遊技中においてはラウンド演出(図33(b))が実行され、インターバルにおいてはインターバル演出(図33(c))が実行される。
最終の(6回目の)ラウンド遊技が終了すると、大当り終了演出を経て大当り遊技を終了し(図33(d))、特別図柄の変動表示を開始可能な状態となる(図33(e))。
但し、本実施例では、役物大当り遊技を終了して実行される大当り終了演出において先読み演出(保留連予告)を行うが、図柄大当り遊技を終了して実行される大当り終了演出において先読み演出(保留連予告)を行うことはない。但し、本発明においては、図柄大当り遊技終了後の大当り終了演出においても先読み演出(保留連予告)を実行してもよいし、役物大当り遊技及び図柄大当り遊技の何れの大当り遊技を終了した後においても大当り終了演出において先読み演出(保留連予告)を実行してもよい。
特別図柄に関する当否判定の結果が小当りである場合には、主表示領域6Hにおいて、演出図柄の小当り図柄を確定表示することとなる変動(以下、小当り変動演出という)が実行される。
小当り変動演出においても、サブ統合制御装置83が変動開始コマンドを受信すると、図34(a)に示すように、左演出図柄6Lと、中演出図柄6Cと、右演出図柄6Rの変動を開始させる。そして、図34(b)に示すように、リーチ表示の実行時期になると、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一の小当り図柄(演出図柄)を停止表示してリーチ表示を実行する
ここで、図34(b)に示すように、小当り図柄(演出図柄)の態様として、「小当」の文字で構成される図柄を例示するが、小当り図柄(演出図柄)の態様は、これに限定されない。例えば、「A」、「B」等のアルファベッド文字、算用数字等によって小当り図柄(演出図柄)を構成してもよい。また、このリーチ表示においても、画面6aに「リーチ」という文字情報が表示され、リーチ演出(前述したバトル演出等の煽り演出)を開始する
更に、小当りの実行時間を経過すると、図34(c)に示すように、変動中の中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと同一数字で停止表示して小当り図柄の確定表示が実行される。この小当り図柄の確定表示によって小当りを発生し、小当りの発生が報知される。
本パチンコ機50において発生する小当りは、「第1特図6R電サポ無し小当り」、「第1特図6R電サポ有り小当り」、「第2特図2R電サポ有り小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り小当り」である。
ここで、小当りの発生を報知する小当り図柄(演出図柄)は発生する小当りの種類によらず、同一とされてもよいし、異なってもよい。特に、「第2特図10R電サポ有り小当り」の発生を示唆する小当り図柄(演出図柄)を特別な態様(例えば、金色の達吉からなるゾロ目図柄)とすることで、事前になされた先読み演出の内容が、遊技者の目前で示されることとなり、遊技者に達成感や満足感を与え、興趣を高めることができる。
何れの小当りが発生しても、図34(d)に示すように、小当り遊技の開始を報知する演出(小当り開始演出)を経て、図34(e)に示すように、小当り遊技が実行される。
この小当り遊技は、第2大入賞口15に5.0秒に亘って開放する開放動作を1回行うことを内容とする遊技である。この開放動作を継続している間、演出図柄表示装置6の画面6aで「1回目のラウンド中」を示す表示(ラウンド表示)が実行される。
小当り遊技を行っている際に(第2大入賞口15が5.0秒の開放動作を1回行う際に)、第2大入賞口15に入球した遊技球が誘導有効期間内に特定領域106を通過すると「V入賞」を生じ、小当り遊技が「役物大当り遊技」に移行する(図34(f)、(g))。
一方、第2大入賞口15に入球した遊技球が誘導有効期間内に特定領域106に誘導さない場合には、ほぼ「特定入賞(V入賞)」を生ずることはなく、特別図柄の変動表示を実行可能な状態となる。
但し、本パチンコ50では、小当り遊技の際に第2大入賞口15の開放時間(5.0秒)が遊技球を第2大入賞口15に入球させる上で十分な時間である。しかも、誘導有効期間が第2大入賞口15の開放時間よりも遅く終了し、第2大入賞口15に入球した遊技球がほほ確実に「特定入賞(V入賞)」する。このため、小当り遊技中に右打ちを実行する場合には、ほぼ確実に「役物大当り遊技」が実行される。
また、「第2特図2R電サポ有り小当り」に基づく小当り遊技中に「特定入賞(V入賞)」を生ずると、「2R役物大当り遊技」に移行する。
また、「第1特図6R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り小当り」の発生に基づく小当り遊技中に「V入賞」を生ずると、「6R役物大当り遊技」に移行し、「第2特図10R電サポ有り小当り」の発生に基づく小当り遊技中に「V入賞」を生ずると、「10R役物大当り遊技」に移行する。
次に、「2R役物大当り遊技」の内容について簡単に説明する。
「第2特図2R電サポ有り小当り」に基づく小当り遊技中に「特定入賞(V入賞)」を生じても、演出手段(演出図柄表示装置6)によって、「特定入賞(V入賞)」を生じたことや、2R役物大当りを発生したことは報知されない(図34(g))。
そして、サブ統合制御装置83が2R役物大当り遊技の開始を示す大当り開始演出指示コマンド(図27のS650を参照)を受信すると、図34(a)〜(c)と同様な変動演出(以下、疑似的な小当り変動という)が開始される。
所定時間(大当り開始演出)の実行時間を経過すると、図34(c)と同様な小当り図柄が表示され、小当り開始演出を経て(図34(d))、2R役物大当り遊技が実行される。
「2R役物大当り遊技」は、第1大入賞口14を開放するラウンド遊技を1回行う遊技である。但し、「2R役物大当り遊技」において実行されるラウンド遊技は、「2回目のラウンド」として実行される。つまり、「2R役物大当り」の前提となる小当り遊技のラウンド遊技が「1回目のラウンド」としてカウントされ、演出図柄表示装置6に当該ラウンド遊技中において「1ラウンド」を実行中である旨が表示(ラウンド表示「1R」)がされる。そして、「2R役物大当り」のラウンド遊技は、小当り遊技後に実行される「2回目のラウンド」としてカウントされ、演出図柄表示装置6に当該ラウンド遊技中において「2ラウンド」を実行中である旨が表示(ラウンド表示「2R」)される。
本実施例では、小当り遊技を経由する大当り遊技(役物大当り遊技)のラウンド数を小当り遊技のラウンド数(1)に、実際のラウンド数を加算した状態で示している。
この「2R役物大当り」において、第1大入賞口14を開放するラウンド遊技は、第1大入賞口14の開放時間が5秒になるか、第1大入賞口14への入球数が10球になると終了する。つまり、「小当り遊技」にかかるラウンド遊技は、第2大入賞口15を、5秒を限度に開放されるものであり、第1大入賞口14を、5秒を限度に開放されるものである。
そして、「2R役物大当り遊技」の大当り開始演出(7秒間)は、疑似的な小当り変動演出(小当り変動演出を模した「特別タイプ」の大当り開始演出)として実行されるため、遊技者は、2R役物大当りを発生すること(特定入賞を生ずること)で、あたかも、小当りが連続して発生したような印象を受けることになる。
なお、「2R役物大当り遊技」に係わるラウンド遊技が終了すると、大当り終了演出を経て「2R役物大当り遊技」を終了し、特別図柄の変動表示を開始可能な状態となる。
このように、「2R役物大当り遊技」においては、第1大入賞口15が5秒の開放動作を計1回行う。つまり、「2R役物大当り遊技」の直前に実行された小当り遊技(V入賞を生じさせた小当り遊技)において実行する開放動作(第2大入賞口15の開放動作)を、役物大当り遊技の1ラウンド目の開放動作とする。そして、小当り遊技において実行する開放動作を終了すると、所定のインターバル(疑似的な小当り変動演出)を経て、第1大入賞口14の開放動作を1回行う。このため、「2R役物大当り遊技」と、直前に実行された小当り遊技とによって、同一の開放限度時間とする開放動作が繰り返されることとなる。
電サポ状態では小当り確率(1/3)が高いと共に、第2当否判定の結果が小当りであると、高い確率(80%の確率)で「第2特図2R電サポ有り小当り」を発生する。しかも、「2R役物大当り遊技」を実行後において電サポ回数が多数回(100回)付与される。
従って、本実施例のパチンコ機50では、初回の小当り遊技が終了すると「2R役物大当り遊技」と「小当り遊技」が頻発する可能性がある。
よって、遊技者は小当り(小当り遊技)が連発しているように見えて、いわゆる「小当りラッシュ」と同じ遊技感覚を味わうことができる。
特に、本実施例では、小当り遊技を実行している時に特定領域106に遊技球が入賞しても特に報知を行わない。つまり、「2R役物大当り遊技」の開始時に実行される大当り開始演出が、役物大当り遊技(2R役物大当り遊技)の開始を示唆する演出とされず、小当り変動演出を模した演出(疑似的な小当り変動演出)とされる。
従って、遊技者には「小当り」が所定のインターバル(疑似的な小当り変動演)を間に挟み、連続したような印象を与え、所謂「小当りラッシュ」と同様な遊技感覚を味わうことができる。
なお、本実施例では、小当り遊技を第2大入賞口15の開放動作によって実行し、「2R役物大当り遊技」を第1大入賞口14の開放動作によって実行するが、「小当り遊技」及び「2R役物大当り遊技」を同一の大入賞口の開放動作によって実行してもよい。例えば、「小当り遊技」及び「2R役物大当り遊技」を第2大入賞口15の開放動作によって実行してもよい。
このように、「小当り遊技」及び「2R役物大当り遊技」を同一の大入賞口の開放動作によって実行することとすると、遊技者は、「小当りラッシュ」と同様な遊技感覚をより得やすくなる。
更に、図34及び図35を用いて、「6R役物大当り遊技」と「10R役物大当り遊技」について説明する。
ここで、「6R役物大当り遊技」は、「第1特図6R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図6R電サポ有り小当り」が発生することに基づき実行される小当り遊技において、「V入賞」を生ずることによって実行される大当り遊技である。
また、「10R役物大当り遊技」は、「第2特図10R電サポ有り小当り」が発生することに基づき実行される小当り遊技において、「V入賞」を生ずることによって実行される大当り遊技である。
図34の(h)に示すように、「第1特図6R電サポ無し小当り」、「第1特図6R電サポ有り小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り小当り」に係る小当り遊技中に「特定入賞(V入賞)」を生ずると、演出図柄表示装置6の画面6aに「特定入賞(V入賞)」を生じ、役物大当りを発生したことが報知される。
「6R役物大当り遊技」若しくは「10R役物大当り遊技」においては、サブ統合制御装置83が大当り遊技の開始を示す大当り開始演出指示コマンドを受信すると(図27のS650を参照)、疑似的なインターバル演出(ラウンド間のインターバル演出を模した特別タイプの大当り開始演出)を実行する(図35(a)) 。
そして、疑似的なインターバル演出を終了すると、第1大入賞口14を開放するラウンド遊技を開始する。このラウンド遊技は、所定のインターバル(1秒間)を挟み、複数回(6R役物大当り遊技では「5回」、10R役物大当り遊技では「9回」)を行う(図35(b)、(c))。
「6R役物大当り」において、第1大入賞口14を開放するラウンド遊技は、第1大入賞口14の開放時間が27秒になるか、第1大入賞口14への入球数が10球になると終了する。
また、ラウンド遊技中においてはラウンド演出(図35(b))が実行され、インターバルにおいてはインターバル演出(図35(c))が実行される。
この「6R役物大当り遊技」においても、当該「6R役物大当り」の前提となる小当り遊技のラウンド遊技が「1回目のラウンド」としてカウントされ、演出図柄表示装置6に当該ラウンド遊技中において「1ラウンド」を実行中である旨が表示がされる。そして、第1大入賞口14を開放する各ラウンド演出中において「2ラウンド〜第6ラウンド」」を実行中である旨が順次実行される。
更に、最終のラウンド遊技が終了すると、大当り遊技を終了し、大当り終了演出(以下、大当り終了演出Bという)を実行する。
「10R役物大当り」においても、第1大入賞口14を開放するラウンド遊技は、第1大入賞口14の開放時間が27秒になるか、第1大入賞口14への入球数が10球になると終了する。
また、ラウンド遊技中においてはラウンド演出(図35(b))が実行され、インターバルにおいてはインターバル演出(図35(c))が実行される。
この「10R役物大当り遊技」においても、前提となる小当り遊技のラウンド遊技が「1回目のラウンド」としてカウントされ、演出図柄表示装置6に当該ラウンド遊技中において「1ラウンド」を実行中である旨が表示がされる。そして、第1大入賞口14を開放する各ラウンド演出中において「2ラウンド〜第10ラウンド」」を実行中である旨が順次実行される。
更に、最終のラウンド遊技が終了すると、大当り遊技を終了し、大当り終了演出(以下、大当り終了演出Aという)を実行する。
「10R役物大当り遊技」に係わる大当り終了演出(大当り終了演出A)を実行中に保留連予告演出を実行可能である(図35(d))。
一方、「6R役物大当り遊技」に係わる大当り終了演出(大当り終了演出B)を実行中に保留連予告演出を実行することはない(図35(e))
但し、本発明においては、保留連予告演出を実行可能とする大当り終了演出は、「10R役物大当り遊技」終了後の大当り終了演出中に限定されない。例えば、「10R役物大当り遊技」及び「6R役物大当り遊技」に係わる大当り終了演出(大当り終了演出A)を実行中に保留連予告演出を実行可能としてもよいし、「6R役物大当り遊技」に係わる大当り終了演出(大当り終了演出B)を実行中に保留連予告演出を実行可能としてもよい。また、大当り開始演出時、ラウンド演出時、インターバル演出時等、大当り終了後以外の時期に保留連予告演出を実行してもよい。ここで、保留連予告演出については後述する。
なお、「6R役物大当り遊技」若しくは「10R役物大当り遊技」を開始する際の大当り開始演出は、通常タイプの大当り開始演出であってもよいし、特別タイプの大当り開始演出(疑似インターバル演出)であってもよい。特別タイプの大当り開始演出とすることで、前提となる小当り遊技と、役物大当り遊技」とを連続性の高めることができる。
次に、保留連予告演出に関し、図36を用いて簡単に説明する。
保留連予告演出においては、図36(a)及び(b)に示すように、大当り終了演出中に「達吉ジャッジ」演出として実行され、保留内(上限4個)に記憶された内容に応じて演出が行われる。
これは、10R役物大当り遊技終了後は電サポ状態で第2当否判定が1回行われると終了するが、本実施例では、保留内に記憶された「実行予定の大当り遊技内容」を、事前に加味した先読み演出(保留連予告)を実行する。
図36(b)に示すように、大当り終了演出開始後、所定時間を経過すると、「達吉ジャッジ」演出が開始される。この「達吉ジャッジ」演出は、演出図柄表示装置6の画面6aに「達吉ジャッジという演出名を示す文字情報J1」と、「遊技者を示すキャラクタA1」と、「岩のキャラクタA2」と、「ボタン操作を促す文字情報J2」が表示される。そして、演出ボタン67の操作が有効化され、演出ボタン67を操作すると、ボタン操作を反映させた演出(以下、操作演出という)が実行可能となる。
この「ボタン操作を促す文字情報J2」及び「岩のキャラクタA2」は、演出ボタン67が操作されるか、操作が有効とされる期間(以下、操作有効期間という)が終了すると、演出図柄表示装置6の画面6aから消滅する。
操作有効期間内に演出ボタン67が操作されると、「岩のキャラクタA1」が破壊される演出(操作演出)が実行され(図36(c)若しくは(d))、操作有効期間内に演出ボタン67が操作されないと、「岩のキャラクタA2」が破壊される演出(操作演出)が実行されない(図36(e))。つまり、操作有効期間内に演出ボタン67が操作されない場合には、操作有効期間が終了するまで、「岩のキャラクタA2」はそのままの状態(破壊されない状態)とされる(図36(e))。
また、操作有効期間内に演出ボタン67が操作された場合であって、「第2特図10R電サポ有り小当り」を特定する情報(数値データ)が、第2保留記憶として記憶(当該情報が第2保留記憶手段に記憶)されている場合には、図36(c)に示すように、「岩のキャラクタA2」の中から「当りを示す文字情報」が出現する。これにより、近々第2特図10R電サポ有り小当りを発生予定であることが報知される。つまり、「当りを示す文字情報」を出現させることを通じて、「第2特図10R電サポ有り小当り(特定小当り)の存在を示す数値データ」が、第2保留記憶として記憶されていることが告知される(告知演出が実行される)。
一方、操作有効期間内に演出ボタン67が操作されたが、「第2特図10R電サポ有り小当り」を特定する情報が、第2保留記憶として記憶されていない場合には、図36(d)に示すように、「岩のキャラクタA2」の中から「無しという文字情報」が出現する。これにより、近々第2特図10R電サポ有り小当りを発生ししないことが報知される。つまり、本実施例では、「外れを示す文字情報」を出現させることを通じて、「第2特図10R電サポ有り小当り(特定小当り)の存在を示す数値データ」が、第2保留記憶として記憶されていないことが告知される(否定的な告知を行う告知演出が実行される)。
また、「第2特図10R電サポ有り小当り」を特定する情報が、第2保留記憶されているか否かの先読み判定の結果を知りたくない遊技者は、操作有効期間内に演出ボタン67を操作しない。つまり、先読み判定の結果を知りたくない(みたくない)遊技者は、演出ボタン67を操作しなければ、先読み判定の結果が分からない構成となっている。
無論、その場合でも操作有効期間が経過すると演出ボタン67操作時の結果表示が自動的に行われる構成としてもよい。これならば、演出ボタン67を操作しても操作しなくても結果を必ず表示して遊技者に報せることができる。
次に、図37のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する表示態様設定処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
本処理は、演出図柄表示装置6の画面6aで左打ち表示LHを行うか、右打ち表示Rを行うか否かを選択するためのものであり、電サポ状態や特別遊技状態では確実に右打ちを行い、電サポ状態及び特別遊技状態の何れでもない場合には確実に左打ちを行うためのものである。
本処理を開始すると、左打ち表示LHを実行中か否かを判定する(S1000)。そして、S1000の処理で肯定判定されると(S1000:yes)、特別遊技(大当り遊技若しくは小当り遊技)を開始したか否かを判定する(S1005)。ここで、サブ統合制御装置83は大当り開始コマンド(図22のS445若しくは図27のS650で送信される大当り遊技の開始を示すコマンド)若しくは小当り開始コマンド(図22のS486で送信される小当り遊技の開始を示すコマンド)を受信することで、特別遊技を開始したと判定することができる。
そして、S1005で肯定判定されると(S1005:yes)、S1010に移行し、左打ち表示LHを右打ち表示RHに変更する。
また、否定判定されると(S1005:no)、S1008に移行する。このS1008では、遊技状態が電サポ状態に移行したか否か(図30のS840で遊技状態が電サポ状態であることを示す状態指示コマンドを受信したか否か)を判定する(S1008)。
そして、S1008で肯定判定される場合には(S1008:yes)、S1010に移行し、左打ち表示LHを右打ち表示RHに変更し、S1008で否定判定される場合には(S1008:no)には、表示態様設定処理をリターンする。
つまり、本パチンコ機50では、演出図柄表示装置6の画面6aが左打ち表示LHを行っているときに、大当り遊技若しくは小当り遊技が始まる場合において画面6aの左打ち表示LHが、右打ち表示RHに変更される。このため、遊技者は、即座に遊技球の発射強度を強くすることでき、遊技態様(遊技球の発射態様)を「左打ち領域3Lを狙い遊技球を発射する左打ち遊技」から「右打ち領域3Rを狙い遊技球を発射する右打ち遊技」に切り換えることが容易である。このため、左打ち遊技中に大当り遊技若しくは小当り遊技が突然始まっても、第1大入賞口14若しくは第2大入賞口15に高い確率で遊技球を入球させることができる。
S1000の処理で否定判定される場合には(S1000:no)、右打ち表示RHが実行されていることになる。S1000で否定判定される場合には(S1000:no)、遊技状態が電サポ状態(開放延長状態)から非電サポ状態(非開放延長状態)に移行したか否かを判定する(S1020)。つまり、サブ統合制御装置83が、前述の状態指定コマンド(図22のS488を参照)であって、遊技状態が非電サポ状態(非開放延長状態)に移行することを示すものを受信すると、S1020で肯定判定される。
S1020で肯定判定されると(S1020:yes)、右打ち表示RHを左打ち表示LHに変更する処理行い(S1025)、演出態様設定処理をリターンする。一方、S1020で否定判定されると(S1020:no)、そのまま演出態様設定処理をリターンする。
次に、図38のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する保留数指示コマンド受信処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
本処理を開始すると、保留数指示コマンドを受信したか否か判定する(S1100)。このS1100の処理で否定判定されると(S1100:no)、リターンし、肯定判定されると(S1100:yes)、サブ統合制御装置83が備える保留数カウンタに+1し(S1105)、演出図柄制御装置82に保留数表示指示信号を送信し(S1110)、リターンする。なお、この保留数カウンタの値は、後述する保留情報受信処理において、保留情報コマンドを受信する毎にデクリメントされる。これにより、絶えず主制御装置80が記憶する保留記憶の数と同一数が管理される。
ここで、サブ統合制御装置83がS1100の処理で受信する指示保留数コマンドは、図18のS225の「第1特図保留数指示コマンド送信処理」若しくはS255の「第2特図保留数指示コマンド送信処理」によって、主制御装置80から送信される。
前述の図31に示すように、演出図柄表示装置6の画面6aには、第1保留記憶数表示領域6Aと、第2保留記憶数表示領域6Bが出現する。そして、サブ統合制御装置83が「第1保留数コマンド送信処理」で送信された第1保留数コマンドを受信した場合には、第1保留記憶表示領域6Aで、保留図柄a1がインクリメントされる。また、「第2保留数コマンド送信処理」で送信された第2保留数コマンドを受信した場合には、第2保留記憶表示領域6Bで、保留図柄b1がインクリメントされる。
次に図39(a)を用いて「先読み判定コマンド受信処理」について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
この先読み判定コマンド受信処理を開始すると、サブ統合制御装置83が先読み判定コマンドを受信したか否かを判定する(S1150)。
この先読み判定コマンドは、図18のS220、S250の処理(図19のS220c、S250dの処理)において主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信されるコマンドである。
そして、S1150の処理で否定判定される場合には(S1150:no)、先読み判定コマンド受信処理をリターンする。一方、肯定判定される場合には(S1150:yes)、S1155の処理に移行し、受信した先読み判定コマンドが第1先読み判定コマンドであるか否かを判定する(S1155)。
S1155の処理で肯定判定される場合には(S1155;yes)、第1先読み情報記憶エリアAに受信した第1先読み判定コマンド(図18のS215の処理で記憶した保留記憶に対応する「先読み情報」)を記憶し、先読み判定コマンド受信処理をリターンする。
また、S1155の処理で否定判定される場合には(S1155;no)、第2先読情報記憶エリアBに受信した第2先読み判定コマンド(図18のS240の処理で記憶した保留記憶に対応する「先読み情報」)を記憶し、先読み判定コマンド受信処理をリターンする。
ここで、第1先読み情報記憶エリアAと第2先読み情報記憶エリアBは、サブ統合制御装置83に搭載された記憶手段(RAM)に設けられている。
第1先読み情報記憶エリアAには、「第1先読み情報」を記憶可能な「第1記憶領域A1」〜「第4記憶領域A4」で構成され、より上位の記憶領域(最上位が第1記憶領域A1、最下位が第4記憶領域A4)の順に最大で4個の「先読み情報」をシフトメモリ方式で記憶可能である。同様に、第2先読み情報記憶エリアBには、「第1先読み情報」を記憶可能な「第1記憶領域B1」〜「第4記憶領域B4」で構成され、より上位の記憶領域(最上位が第1記憶領域B1、最下位が第4記憶領域B)の順に最大で4個の「先読み情報」をシフトメモリ方式で記憶可能である。
第1先読み情報記憶エリアAでは第1先読み判定コマンドを受信する度に記憶数がインクリメントされ、変動開始コマンドを受信する度に(特別図柄の変動表示を開始する度に)記憶数がデクリメントされると共に「第1先読み情報」の記憶領域がより上位の記憶領域にシフトする。同様に、第2先読み情報記憶エリアBでは第2先読み判定コマンドを受信する度に記憶数がインクリメントされ、変動開始コマンドを受信する度に(特別図柄の変動表示を開始する度に)記憶数がデクリメントされると共に「第2先読み情報」の記憶領域がより上位の記憶領域にシフトする。
そして、サブ統合制御装置83は先読み演出の実行の可否を判定する際に、先読み情報記憶エリアの記憶内容を参照することとなる(図42を参照)。
次に、図40(a)のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する演出開始処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。この演出開始処処理は、「特別図柄の変動表示に対応する演出(以下、特別図柄対応演出という)」の実行態様(演出パターン)を決定し、対応演出を開始させる処理である。
演出開始処を起動すると、サブ統合制御装置83が変動開始コマンド(変動指示コマンド)を受信したか否かを判定する(S1200)。ここで、変動開始コマンドは、特別図柄の変動を開始する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図21のS396の処理を参照)。そして、この変動開始コマンドには、特別図柄の当否判定の結果(大当り、小当り、外れ)を示すデータと、変動時間を指定する変動パターンを示すデータが含まれる。また、特別図柄の当否判定の結果が大当りの場合、変動開始コマンドには、大当り図柄を指定する図柄指定コマンド(大当り種類を示すデータ)も送信される。更に、特別図柄の当否判定の結果が小当りの場合、変動開始コマンドには、小当り図柄を指定する図柄指定コマンド(小当り種類を示すデータ)も送信される。
そして、S1200の処理で否定判定の場合(S1200:no)、演出開始処理をそのまま終了し、肯定判定の場合(S1200:yes)、振分用の乱数(演出態様抽選用の乱数である)を抽出する処理(S1205)を行い、S1210において保留カウンタの値を1デクリメントし(S1210)、S1215に移行する。
S1215では、S1210でデクリメントした保留カウンタに対応して記憶されていた「先読み情報」の記憶を削除する(S1215)。
つまり、S1200で第1特別図柄に関する変動開始コマンドを受信した場合には、第1記憶領域A1に記憶された先読み情報を消去し、下位の(記憶領域A2等)に記憶された先読み情報をより上位の記憶領域(第1記憶領域A1)にシフトする。また、S1200で第2特別図柄に関する変動開始コマンドを受信した場合には、第2記憶領域B1に記憶された先読み情報を消去し、下位の(記憶領域B2等)に記憶された先読み情報をより上位の記憶領域(第1記憶領域B1)にシフトする。
S1215の処理を実行するとS1220の処理に移行する。このS1220の処理では、S1205の処理で抽出した振分乱数と、演出パターンテーブル(大当り用、小当り用若しくは外れ用)を用いて、対応演出の演出パターン(S1200で受信した変動開始コマンドに対応する演出の演出パターン)を決定する(S1220)。
つまり、S1200で受信した変動開始コマンドに含まれるデータ(特別図柄に関する当否判定の結果を示す情報)に基づいて、演出開始の契機となった特別図柄の当否判定の結果が、大当りであるかと判定される場合には、S1205の処理で抽出した振分乱数と、大当り用演出パターンテーブルを用いて、開始する特別図柄の変動に対応する演出(以下、対応演出という)の演出パターンを決定する(S1220)。また、S1205で受信した変動開始コマンドに含まれるデータに基づいて、演出開始の契機となった特別図柄の当否判定の結果が、小当りであるかと判定される場合には、S1205の処理で抽出した振分乱数と、小当り用演出パターンテーブルを用いて、対応演出の演出パターンを決定する(S1220)。更に、S1205で受信した変動開始コマンドに含まれるデータに基づいて、演出開始の契機となった特別図柄の当否判定の結果が、外れであると判定される場合には、S1205の処理で抽出した振分乱数と、外れ用演出パターンテーブルを用いて、対応演出の演出パターンを決定する(S1220)。
そして、S1220の処理を実行すると、S1225の処理に移行し、「演出パターンに基づく対応演出」を開始(演出図柄の変動を開始)し(S1225)、演出開始処理を終了する。
次に、図40(b)のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する演出停止処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
演出停止処理が開始されると、サブ統合制御装置83が変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(S1300)。ここで、変動停止コマンドは、特別図柄の変動を停止して確定図柄を表示する際に主制御装置40から送信されるコマンドである(図23のS496の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1300:no)、演出停止処理をそのまま終了し、肯定判定される場合には(S1300:yes)、S1315の処理に移行する。このS1315の処理では、演出図柄確定表示指示信号を演出図柄制御装置82に送信する処理を行い、演出停止処理を終了する。ここで、変動停止コマンドは、特別図柄の変動を停止して確定図柄を表示する際に主制御装置40から送信されるコマンドである(図23のS496の処理を参照)。
大当り変動においてS1315の処理を行う場合には、演出図柄表示装置6の画面6aに「大当り図柄(演出図柄)」の確定表示を行う。また、小当り変動においてS1315の処理を行う場合には、演出図柄表示装置6の画面6aに「小当り図柄(演出図柄)」の確定表示を行う。更に、外れ変動(特別図柄に関する当否判定の結果が外れであることを確定表示することとなる変動)においてS1315の処理を行う場合には、演出図柄表示装置6の画面6aに「外れ図柄(演出図柄)」が確定表示される。
次に、図41(a)のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する大当り開始演出選択処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
この大当り開始演出は、大当り遊技(図柄大当り遊技、役物大当り遊技)が開始されると実行される演出である。
大当り開始演出選択処理が開始されると、サブ統合制御装置83が大当り開始コマンドを受信したか否かを判定する(S1400)。ここで、大当り開始コマンドは、大当り遊技を開始する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図22のS445の処理、図27のS650の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1400:no)、大当り開始演出選択処理をそのまま終了し、肯定判定される場合には(S1400:yes)、S1405の処理に移行する。このS1405の処理では、開始されるのが役物大当り遊技であるか否かを判定する(S1405)。
なお、開始される大当り遊技の種類に関しては、当該大当り遊技が開始される際に、(1)大当り遊技の開始を示すコマンド(図22のS445の処理を参照)と共に主制御装置80から送信される大当り遊技に係る情報(大当りの種類に関する情報)や、(2)小当り遊技の開始を示すコマンド(図22のS486の処理を参照)と共に主制御装置80から送信される小当り遊技に係る情報(小当りの種類に関する情報)にに基づいて特定することができる。但し、S1505で判定対象となる「当該開始する大当り遊技の種類」を、演出表示を開始する際に受信していた「変動開始コマンド(図40(a)のS1200を参照)」によっても特定することができる。
S1405で否定判定されると(S1405:no)、大当り開始演出として通常の大当り開始演出(通常タイプの大当り開始演出)を設定し(S1440)、大当り開始演出選択処理を終了する。つまり、開始されるのが直撃大当り遊技である場合には、通常タイプの大当り開始演出を設定し(S1440)、大当り開始演出選択処理を終了する。
一方、S1405で肯定判定されると(S1405:yes)、S1410に移行し、開始されるのが役物大当り遊技が、「2R役物大当り遊技」であるか否かを判定する(S1410)。そして、S1410で肯定判定されると(S1405:no)、大当り開始演出として「疑似小当り変動演出(特別タイプの大当り開始演出)」を設定し、大当り開始演出選択処理を終了する。
これに対し、S1405で否定判定されると(S1405:no)、大当り開始演出として「疑似インターバル演出(特別タイプの大当り開始演出)」を設定し、大当り開始演出選択処理を終了する。
このように、本実施例では、直撃大当り遊技を開始する場合には、通常の大当り開始演出が実行され、大当り遊技が開始されることが報知される。
一方、2R役物大当り遊技を開始する場合には、大当り開始演出として、「疑似小当り変動演出」が実行される。しかも、「疑似小当り変動演出」は最終段階で小当り図柄が表示される(図34(c)を参照)。この「2R役物大当り遊技」と、それに先立つ小当り遊技によって、小当り遊技が連続しているような印象を与えることができる。
また、6R役物大当り遊技若しくは10R役物大当り遊技を実行する場合には、小当り遊技が「疑似インターバル演出」を間に挟み、役物大当り遊技に発展したような印象を与える。
つまり、本実施例によると、開始される役物大当り遊技の種類(2R、6R、10Rの種類)を問わず、前提となる小当り遊技と、開始される役物大当り遊技の連続性をより高めことができる。
次に、図42のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する大当り終了演出設定処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
この大当り終了演出は、大当り遊技を終了した後に実行される演出であり、保留連予告演出を伴うもの(第1演出パターン若しくは第2演出パターンに従う演出、S1520、S1530)と、保留連予告演出を伴わないもの(通常演出パターンに従う演出、S1550)がある。そして、保留連予告演出のうち、S1520に従い実行されるものが、「第2特図10R電サポ有り小当り(以下、特定小当りという)を特定する「第2保留記憶(数値データ)」の存在を告知する告知演出を伴う。
大当り終了演出設定処理が開始されると、サブ統合制御装置83が大当り終了演出指示コマンドを受信したか否かを判定する(S1500)。ここで、大当り終了演出指示コマンドは、大当り遊技を終了する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図30のS835の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1500:no)、大当り終了演出選択処理をそのまま終了し、肯定判定される場合には(S1500:yes)、S1505の処理に移行する。このS1505の処理では、終了する大当り遊技が10R役物大当り遊技であるか否かを判定する(S1505)。このS1505の処理は、図22の小当り開始演出処理(図22のS486を参照)において、主制御装置80から送信されていた小当り種類を示す情報(小当り遊技の態様、小当り種類を示す情報)に基づいて行うことができる。なお、S1505で判定対象となる「当該終了する大当り遊技の種類」を、前提となる小当りに係わる演出表示を開始する際に受信していた「変動開始コマンド(図40(a)のS1200を参照)」によって特定することもできる。
S1505で否定判定されると(S1505:no)、通常の大当り終了演出(保留連予告演出を伴わない演出)を設定し、終了演出中フラグの値を「1」とし(S1560)、大当り終了演出設定処理を終了する。
この終了演出中フラグは、大当り終了演出を実行中であることを示すフラグであり、大当り終了演出を実行している場合には、終了演出中フラグの値が「1」とされ、大当り終了演出を実行していない場合には、終了演出中フラグの値が「0」とされる。そして、大当り終了演出を終了する際に終了演出中フラグの値が「0」とされる(図示を省略)。
一方、S1505で肯定判定されると(S1505:yes)、S1510に移行し、第2保留記憶表示領域6Bに記憶された先読み情報を参照する。つまり、第2保留記憶手段に記憶された第2保留記憶を参照する(S1510)。そして、S1515に移行し、第2保留記憶表示領域6Bに「第2特図10R電サポ有り小当り(特定小当り)」を特定する情報(数字データ)が記憶されているか否かを判定する。
S1515で肯定判定される場合には(S1515:yes)、大当り終了演出として、第2保留記憶表示領域6Bに「第2特図10R電サポ有り小当り(特定小当り)」を特定する情報が含まれていることを示す報知(告知演出)を伴う演出(第1演出)を設定した後(S1520)、S1540に移行する。
これに対して、S1515で否定判定される場合には(S1515:no)、大当り終了演出として、第2保留記憶表示領域6Bに「第2特図10R電サポ有り小当り(特定小当り)」を特定する情報が含まれていることを示す報知(告知)を伴わない演出(第2演出)を設定した後(S1530)、S1540に移行する。
S1540では、ボタン演出フラグの値を「1」とすると共に、操作有効期間をセットする(S1540)。そして、S1540を実行すると、終了演出中フラグの値を「1」とし(S1530)、大当り終了演出設定処理を終了する。
次に、図43のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行するボタン演出処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
本処理は、サブ統合制御装置83が、演出図柄制御装置82に向かって「演出図柄表示装置6で保留連予告(先読み演出)の実行を指示する信号を送信する処理である。なお、この信号は、ボタン演出フラグの値が「1」である状態で、演出ボタンスイッチ信号(演出ボタンの操作を検出するためのスイッチが出力する信号)を操作有効期間内にサブ統合制御装置83が受信すると、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82に送信される。
サブ統合制御装置83が本処理を開始すると、終了演出中フラグの値が「1」か否か判定する(S1700)。そして、S1700において否定判定されると(S1700;no)、本処理をリターンする。一方、S1700において肯定判定されると(S1700;yes)、S1705に移行し、ボタン演出フラグの値が「1」か否か判定する(S1705)。このS1705において否定判定されると(S1705;no)、本処理をリターンする。
これに対して、S1705において肯定判定されると(S1705;yes)、操作有効期間(演出ボタン67の操作が有効となる有効期間)が開始されたか否かを判定する(S1710)。
そして、S1710で否定判定の場合には(S1710;no)、本処理をリターンし、肯定判定の場合には(S1710;yes)、演出図柄表示装置6の画面6aに演出ボタン67の操作を促す表示が実行されているか否かを判定する(S1715)。ここで、本実施例では、操作を促す表示を、「演出ボタン67の操作が可能であることを示唆するキャラクタの表示(岩のキャラクタA2)等を演出図柄表示装置6の画面6aで行うことによって実行される(図36を参照)。
S1715で否定判定の場合には(S1715;no)、「演出図柄表示装置6の画面6aに演出ボタン67の操作を促す表示(岩のキャラクタA2等の表示事)を開始させるように指示する指示信号」を演出図柄制御装置82に送信し(S1720)、S1725に移行する。これにより、演出図柄表示装置6の画面6aで演出ボタン67の操作指示表示が開始される。つまり、本実施例では、図36(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面6a上に「岩キャラクタA2」等が出現し、演出ボタン67の操作が可能であることが報知される。
一方、S1715で肯定判定されると(S1715;yes)には、そのままS1725に移行する。つまり、岩キャラクタA2等が表示中の場合には(S1715;yes)、そのままS1725に移行する。
S1725では、サブ統合制御装置83が演出ボタンスイッチの信号(演出ボタン67が操作されたことを示す信号)を受信したか否かを判定する(S1725)。
そして、S1725で肯定判定の場合には(S1725;yes)、S1730に移行し、演出図柄表示装置6における演出ボタンの操作指示表示を終了させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する(S1730)。これにより、演出ボタン67の操作が有効となる操作有効期間が終了し、岩キャラクタA2の表示中が終了する。その後、演出図柄表示装置6の画面6a等で先読み演出を実行するように、演出図柄制御装置82へと指示信号を送信する(S1750)。
つまり、岩キャラクタA2が破壊され、第2保留記憶の中に「特定小当りの存否」を示唆する演出が実行される(図37(c)及び(d)を参照)。
更に具体的に説明すると、第2保留記憶の中に「特定小当り」を特定する情報(数値データ)記憶されていることを条件に、当該情報(数値データ)が記憶されていることを示唆する告知演出(図36(c))が実行される。つまり、岩キャラクタA2を破壊すると、「当り」の文字情報が出現する告知演出がボタン演出として実行される。
また、第2保留記憶の中に特定する情報(数値データ)記憶されていない場合には、「特定小当り」の不存在を示唆する演出(図36(d))が実行される。つまり、岩キャラクタA2を破壊すると、「無し」の文字情報が出現する「告知演出(否定的な告知演出)」が実行される。
そして、S1750を実行すると、S1780に移行し、ボタン演出フラグの値を「0」とし(S1780)、本処理をリターンする。
また、S1725で演出ボタンスイッチの信号の受信を確認できない場合には(S1725;no)、S1735に移行し、操作有効期間を経過したか否かを判定する(S1735)。そして、S1735で否定判定される場合には(S1735:no)、一旦、本処理をリターンする。そして、本処理を繰り返し実行するうちに、S1725で肯定判定されると、S1730、S1750、S1755を経て、本処理を終了する(リターン)する。
一方、操作有効期間を経過する前にS1725で肯定判定を得られない場合には(S1725;no、S1735;yes)、演出図柄表示装置6において「演出ボタン67の操作を促す表示」を終了させる指示信号を、演出図柄制御装置82に送信する(S1740)。そして、ボタン演出フラグを0にセットして(S1780)、本処理を終了する。この場合、岩キャラクタA2は破壊されずにその表示を継続し、操作有効期間を経過すると演出図柄表示装置6の画面6aから消滅する。
以上の実施例1によると、所謂「1種2種混合タイプのパチンコ機50(混合機)において、当該パチンコ機50の特徴を生かしつつ先読み演出を効果的に実行することができるため、遊技興趣を十分に向上させることができる。つまり、混合機では、当否判定の結果が小当りとなると、特定領域106が設けられた第2大入賞口15を開放制御する小当り遊技を実行し、小当り遊技によって第2大入賞口15に入賞した遊技球が特定入賞すると、役物大当り発生し、役物大当り遊技を実行する。
このように、混合機では、当否判定の結果が小当りとさせるステップと、小当りを発生した後において遊技球を特定領域106に誘導させるステップとを経て役物大当り遊技が実行されることになる。
そして、本実施例によると、先読み演出により、当否判定の結果を先読みして当否判定の結果(小当りか否か)をただ告知するのではなく、小当り遊技を経由して実行され得る大当り遊技の価値内容(特典の大小)に応じて告知演出(先読み演出)の実行の可否を決定する。このように、告知演出を特定の小当り(特定の役物大当り遊技の前提となる小当り)の時には実行し、他の小当り(特定の役物大当り遊技の前提とならない小当り)の時には実行しないため、告知演出の出現の有無によって遊技者に期待を抱かせたり、落胆させたりすることができる。しかも、特定の小当り(特定の役物大当り遊技の前提となる小当り)、つまり、大きな特典(ラウンド遊技を10回行う大当り遊技が実行されるという特典)が先読みで報知されるため、遊技者のモチベーションを高め、遊技興趣を十分に向上させることができる。
また、先読み演出により、役物大当り遊技後の遊技状態を報知することができるため、当該役物大当り遊技を実行した後、大当り遊技を再び実行可能な可能性(所謂「保留連する可能性」)があることを報せるとともに、役物大当りしたら如何なる大当り遊技内容が付与されるかを事前に示唆することができる。
次に実施例1の第1の変形例(以下、変形例1という)に係るパチンコ機50について説明する。
実施例1では、大当り遊技の終了後(大当り終了演出中)に実行される保留連予告演出において、第2保留記憶の中に「特定小当り(第2特図10R電サポ有り小当りを例示)」を特定する情報(数値データ)が存在すること示す先読み演出(告知演出)を実行する態様を例示した。
但し、図44〜46に示す変形例1のように、当否判定の結果を示す変動表示中(特別図柄及び演出図柄の変動中)においても、特定小当りを特定する情報(数値データ)の存在を告知する先読み演出(告知演出)を実行してもよい。
ここで、図44〜図46に示す具体例1(変形例1の具体例)は、大当り遊技を実行した後の1変動目(以下、初回変動という)の演出表示中に先読み演出を実行するケースを例示している。しかも、この具体例1では、大当り遊技を終了したとき、第2保留記憶として4個の保留記憶が存在する場合を例示している。そして、具体例1は、初変動中に存在する第2保留記憶を用いて、先読み演出を実行する態様を示している。但し、具体例1では、説明の便宜上、初回変動を開始する前において第2保留記憶の個数を4個(大当り遊技終了時の第2保留記憶を4個)とする場合を例示する。ところが、変形例1において、大当り遊技の終了時に存在する第2保留記憶は、4個に限定されず、例えば、1個、2個、若しくは、3個であってもよい。
この具体例1は、初回変動に係る演出表示(電サポ状態移行後、1回目の変動演出)中において、所定の時点(例えば、初回変動の残り時間が10秒となる前)で存在する第2保留記憶の内容(先読みの結果)を考慮した先読み演出を実行する。
この具体例1では、最先に記憶された第2保留記憶を消化し(当否判定を実行し)、初回変動を開始すると、第2保留記憶の個数は3個になる。但し、初回変動を開始する際にその変動時間が十分な時間に定められるため、初回変動を実行途中に第2保留記憶の個数が上限個数(4個)に戻る場合を例示している。
そして、初回変動を実行中に、初回変動に係る第2特別図柄に対応して実行される演出表示の終盤(例えば、初回変動の残り時間が10秒になると)、先読み演出を実行する。
なお、この構成での先読み演出は、当該変動の変動演出に先読み判定内容も考慮するものとなるこから、変動演出を実行と捉えることもできる。いずれにしても当該変動と保留記憶内の当否一つの変動演出で一括して示す演出となる。
この具体例1では、初回変動に係る第2特別図柄に対応して実行される演出表示が、特定小当りの存在を示唆する可能性が所定確率以上の「アツイ演出」になる可能性がある。蓋し、第2当否判定では小当りと判定される可能性が高くされ(1/3とされ)、第2当否判定の結果が小当りの場合、小当りの種類が「特定小当り(第2特図10R電サポ有り小当りを例示)」に決定される確率が「20%」とされている。このため、初回変動中に記憶されている個々の第2保留記憶に関する先読みの結果が、特定小当りとされる確率が約「1/15」である。従って、初回変動中に記憶されている全第2保留記憶に関し、先読みの判定を行うと、所定確率で特定小当りを特定する情報(数値データ)が記憶されることになる。
そして、初回変動に係る当否判定の結果が外れであると、初回変動中に記憶されている全第2保留記憶に関する変動(以下、吸収変動という)を、第2保留記憶に関する記憶順に実行する(図44(a)中の吸収時間を参照)。そして、各吸収変動の変動時間は短くされ(例えば、0.3秒〜1秒)とされ、各吸収変動を小気味良く(サクサクと)実行する。なお、前述の本実施例では、2R役物大遊技以外の大当り遊技終了後に移行する電サポ状態が、第2特別図柄の変動表示が1回実行されると終了し、遊技状態が非電サポ状態となる。このため、非電サポ状態では電サポ状態よりも特別図柄の変動時間が長くなるのが一般的であるが、変形例1では、吸収変動の変動時間を電サポ状態での変動時間よりも短くしている。つまり、初回変動中に先読みの結果が報知され、実際の当否判定の結果を報知することの重要性が低いため、吸収変動を速やかに終了させる趣旨である。
これは当否判定の結果が当りでも外れでも同様である。
具体的な制御としては、非電サポ状態での第2特別図柄の変動は常に短い時間に設定して吸収時間を実現してもよい。本実施例の遊技構成の場合、非電サポ状態で第2特別図柄が変動するのは電サポ状態終了後に残っていた保留記憶が消化される時ぐらいしかないため、問題は起きない。
他にも、電サポ状態から非電サポ状態に移行してから所定回数(第2保留記憶の上限個数と対応)までは、極短時間の変動時間が選ばれる変動パターンテーブルを設定し、所定回数を超えると遊技状態に合わせた変動パターンテーブルに移行する構成としてもよい。これならば、電サポ状態が終了してからの所定回数だけを特別に短い変動時間にすることができ、それ以外の時は普通の変動演出をすることが可能となる。
このようにすることにより、一変動で当該変動と保留記憶数の上限である4個、合計5つの抽選結果の中に1つでも特定の当りがあれば当りを示す変動演出を行うことができるため、抽選結果と変動演出が1対1で行っている他の変動演出よりも当り演出が出やすい期待度の高い演出とすることができる。
なお、図44(b)に示すように、変形例1において、初回変動若しくは吸収変動に基づいて、図柄大当り遊技若しくは役物大当り遊技が実行され、当該大当り遊技後に電サポ状態に移行する場合には、次回の変動が改めて初回変動とされる。
次に変形例1のパチンコ機50において、電サポ状態で実行される演出表示に関し、図45により、簡単に説明する。
変形例1のパチンコ機50において、電サポ状態で第2当否判定が実行されると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄の初回変動が開始される。
この第2特別図柄の変動を開始する際、変動時間が長目(例えば、30秒)に設定される。
そして、第2特別図柄の変動開始に呼応して、演出図柄表示装置6の主表示領域6Hにおいて左右中の演出図柄が縦方向に変動(スクロール変動)を開始する(図45(a))。この演出図柄の変動を開始すると、関連事項表示部6Fに特別キャラクタ(電サポ状態を示唆する特別キャラクタ「達吉R3」)と、「保留の獲得を示唆する文字情報(「保留を貯めろ」という文字情報)J3が表示される。
この「保留の獲得を示唆する文字情報J3」は、演出図柄(第2特別図柄)の変動を開始し、所定時間が経過するまで継続される(図45(b))
そして、演出図柄(第2特別図柄)の変動を開始してから所定時間が経過すると(例えば、初回変動の残り時間が10秒になると)、当否告知期間(先読み結果を告知する期間)を開始する。この当否告知期間においては、保留内当否告知演出を用いて、第2保留記憶の中に「特定小当り」の存在を示す情報(数値データ)の存否が報知される。なお、保留内当否告知演出の実行の可否を、初回変動開始時に取得する振分乱数(図40(a)のS1205を参照)を用いた乱数抽選で決定してもよい。
保留内当否告知演出を実行する場合(図45(c))において、操作有効期間内に演出ボタン67を操作するとボタン演出が実行され、操作有効期間内に演出ボタン67を操作しないとボタン演出が実行されない。
なお、変形例1では、保留内当否告知演出を実行する場合(図45(c))、保留内当否告知演出を実行しない場合(図45(d))とを予定するが、初回変動が実行されると、一律に保留内当否告知演出を実行してもよい。
変形例1の保留内当否告知演出は、実施例1に示す保留連予告演出と同様に、図36に従い、実行される。
図36(b)に示すように、保留内当否告知演出が開始されると、演出図柄表示装置6の画面6aに「達吉ジャッジという演出名を示す文字情報J1」と、「遊技者を示すキャラクタA1」と、「岩のキャラクタA2」と、「ボタン操作を促す文字情報J2」が表示される。そして、演出ボタン67の操作が有効化され、「操作演出」を実行可能となる。この「ボタン操作を促す文字情報J2」は、演出ボタン67が操作されるか、「操作有効期間」が終了すると画面6aから消滅する。
操作有効期間内に演出ボタン67が操作されると、「岩のキャラクタA1」が破壊される演出(操作演出)が実行され(図36(c))、操作有効期間内に演出ボタン67が操作されないと、「岩のキャラクタA1」が破壊される演出(操作演出)が実行されない(図36(d))。
また、操作有効期間内に演出ボタン67が操作された場合であって、第2保留記憶の中に「特定小当り」を特定する情報(数値データ)が記憶されている場合には、図36(a)に示すように、「岩のキャラクタA2」の中から「当りを示す文字情報」が出現し、当該「特定小当り」を特定する情報(数値データ)の存在が告知される。一方、操作有効期間内に演出ボタン67が操作されたが、第2保留記憶の中に「特定小当り」の存在を示す情報(数値データ)が、記憶されていない場合には、図36(b)に示すように、「岩のキャラクタA2」の中から「無しを示す文字情報」が出現する。
また、「特定小当り」の存在を示す情報(数値データ)が記憶されているか否かに関する先読み演出を知りたくない遊技者は、操作有効期間内に演出ボタン67を操作しないこととされている。
無論、操作有効期間が過ぎたら「当りを示す文字情報」または「無しを示す文字情報」が自動で出現するようにしてもよい。これならば能動的に結果を知りたい遊技者は演出ボタン67を操作すれば良いし、演出ボタン67の操作が面倒な遊技者でも所定時間経過後には結果を知ることができる。
特別図柄(演出図柄)の変動時間が経過すると、当否判定の結果を示す組み合わせで停止する。
これにより、パチンコ機50の遊技状態は電サポ状態から非電サポ状態となり、吸収変動を実行する。つまり、電サポ状態を終了するまでに記憶されていた第2保留が、その記憶順に処理される。つまり、第2保留の当否判定を実行し、各第2保留に関する変動と停止が次々に実行される(図45(f))。
次に図46を用いて、変形例1の変動パターン選択処理(図21のS390を参照)について説明する。
変動パターン選択処理を起動すると、時短フラグがセットされている(値が「1」とされている)か否かを判定する(S390a)。そして、時短フラグがセットされている場合には(S390a;yes)、電サポ状態用の変動パターンテーブルを参照し、変動パターン決定用乱数(図18のS240の処理で取得)を用いた乱数抽選を行って変動パターンを決定する(S390b)。但し、S390bでは、変動パターン決定用乱数の値に拘わらず、変動パターンを「第1特別変動パターン」に決定する。そして、S390bを実行すると、変動パターン選択処理をリターンする。
この「第1特別変動パターン」によって第2特別図柄の変動時間を30秒に特定される。このため、電サポ状態で実行される1回目の変動(初回変動)中に第2保留記憶が記憶され易くなり、第2保留記憶の個数を上限個数(4個)とし、「アツイ保留内当否告知演出」を実行する可能性を高めることができる。
なお、変形例1においては、初回変動の開始時の第2保留記憶の個数に係わらず、同一の変動パターン(第1特別変動パターン)を選択するが、当該第2保留記憶の個数に応じて、異なる変動パターンを選択する変形例(以下、変形例2という)を例示することもできる。
つまり、第2保留記憶の個数が少なくなるに従い、変動時間をより長くする変動パターンを選択してもよい。例えば、第2保留記憶の個数が「ゼロ個」の場合には「50秒」、「1個」の場合には「45秒」、「2個」の場合には「40秒」、「3個」の場合には「35秒」、「4個」の場合には「30秒」とする変形例(変形例2)を例示することもできる。この変形例2によると、初回変動の開始中に記憶された第2保留記憶の個数をより上限個数に近づけ易くなり、「アツイ保留内当否告知演出」を実行することがより容易となる。
時短フラグがセットされていない場合には(S390a;no)、特別カウンタの値が「正数」であるか否かを判定する(S390c)。
ここで、特別カウンタは、吸収変動の回数を計数する計数手段(カウンタ)である。この特別カウンタには、初回変動が終了されるまでに記憶された第2保留記憶(以下、対象第2保留記憶という)の個数が、初期値としてセットされる。そして、特別カウンタの値は、吸収変動が実行される度に「−1」される(1デクリメントされる)。そして、対象第2保留記憶が全て処理されると(吸収変動が全て実行されると)、特別カウンタの値は「ゼロ」となる。
S390cで肯定判定される場合には(S390c;yes)、非電サポ状態用の特別変動パターンテーブルを参照し、変動パターン決定用乱数(図18のS240の処理で取得)を用いた乱数抽選を行って変動パターンを決定する(S390d)。このS390dでは、変動パターン決定用乱数の値に拘わらず、一律の変動パターンを「第2特別変動パターン」に決定する。そして、「第2特別変動パターン」によって第2特別図柄の変動時間が短時間(例えば、0.3秒)に特定される。そして、S390dを実行すると、S390eに移行し、第3カウンタの値は−1される。
そして、S390eを実行すると、変動パターン選択処理をリターンする。
S390cで否定判定される場合には(S390c;no)、非電サポ状態用の通常変動パターンテーブルを参照し、変動パターン決定用乱数(図18のS240の処理で取得)を用いた乱数抽選を行って変動パターンを決定する(S390f)。このS390fでは、変動パターン決定用乱数の値に応じた「通常変動パターン」に決定する。そして、S390fを実行すると、変動パターン選択処理をリターンする。
変形例1若しくは変形例2によると、保留連予告演出でなく、電サポ状態で実行される変動中(電サポ状態で実行される初回変動中)において、記憶されている第2保留に関する先読み結果に基づいて報知演出(先読み演出)を実行し、実施例1と同様な効果を得ることができる。しかも、これらの変形例では、初回変動の変動時間を十分として、「アツイ保留内当否告知演出」を実行する可能性を高くする。
(2)実施例2
次に図47及び図48を用いて、実施例2のパチンコ機50について説明する。
実施例1では、特定の大当り(第2特図10R電サポ有り小当りに基づく役物大当り)の発生可能性があることを先読み演出で報知(告知)する構成を例示した。つまり、特定入賞を生ずると、大当りラウンドの数が所定回数となる大当りの発生可能性があること(特定小当りを特定する数値データが第2保留記憶中に存在すること)を先読み演出で報知(告知)する構成を例示した。
これに対し、本実施例2では、所定の小当り(役物大当り遊技を実行した後に電サポ状態に移行した後、第2特別図柄の変動回数が1回になると、電サポ状態が終了することとなる小当り)の発生可能性があること(所定の小当りを特定する数値データが第2保留記憶中に存在すること)を先読み演出で報知(告知)する構成を例示している。
図47及び図48を用いて、実施例2のパチンコ機50の特徴を実施例1のパチンコ機50(図6、図7)とを比較しつつ説明する。
実施例2のパチンコ機50は、実施例1のパチンコ機50よりも、第2当否判定の小当り確率が更に高く(198/199)なっている。つまり、第2当否判定において、大当り確率と外れ確率よりも、小当り確率が高く、第2当否判定を実行すると、ほぼ小当りを発生するという構成となっている。
実施例2のパチンコ機50では、第2当否判定の結果が小当りの場合には、図48(b)に示すように、「第2特図10R電サポ無し小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り小当り」に決定される。また、本実施例では、「第2特図10R電サポ無し小当り」に決定される確率は「10%」であり、「第2特図10R電サポ有り小当り」に決定される確率は「90%」である。そして、「第2特図10R電サポ無し小当り」及び「第2特図10R電サポ有り小当り」の何れの小当りが発生する場合にも、第2大入賞口15が5.0秒の開放動作を1回行うことを内容とする小当り遊技を実行する。そして、小当り遊技を行っている際に「V入賞」を生ずると大当り遊技を実行する。
なお、当否判定の結果が図柄大当り(直撃大当り)である場合の「各大当りの振り分け」に関しては、実施例1と同様である(図48(a)、図7(a)を参照)。
「第2特図10R電サポ無し小当り」及び「第2特図10R電サポ有り小当り」の何れの小当りに基づく「役物大当り遊技」も、第1大入賞口14の27.0秒の開放動作を所定回数(9回)行うことを内容とする大当り遊技である。
そして、実施例2においても、その他の点に関しては、実施例1と同様である。
実施例2によると、実施例1の効果に加え、以下の効果を得ることができる。つまり、実施例2においては、第2当否判定は高確率で、しかも、第1大入賞口15に入賞させると、ほぼ確実に特定入賞領域106に入賞する。
そのため、実施例2のパチンコ機50で、電サポ状態が1回付与されるだけ(電サポ状態が、第2特別図柄が1回変動すると終了する態様)で終了するが、小当りを生ずるとほぼ確実に役物大当りを発生する。よって、電サポ状態1回付与されるだけでも、電サポ状態1回付与される役物大当りの前提となる小当りが90%の確率で生ずるという設定はかなり連チャン率(役物大当りが連続発生する率)が高い遊技設定になっている。
実施例2においては、第2保留記憶として「小当りの種類が役物大当り遊技を実行した後、電サポ状態にならない小当り(第2特図10R電サポ有り小当り)」が記憶されていても、保留内予告(先読み予告演出)は行わず、「電サポ状態となる小当り」が記憶されている場合のみ、役物大当り遊技の内容(ラウンドや電サポの有無)を予告する保留内予告(実施例1の保留連予告、変施例1、2の保留内当否告知演出)を行う構成となっている。
なお、役物大当り遊技を実行した後に付与される電サポ回数が複数ある場合も、電サポ1回が付与される役物大当り遊技の前提となる小当りの発生可能性について、役物大当り遊技の際の大当り遊技の内容(ラウンドや電サポの有無を予告)に関する保留内予告を行い、他の電サポ回数の場合は、ただ当否判定のみの情報に基づいて保留内予告を行うこととしている。
なお、前述のように、電サポ状態が1回の場合(第2特図図柄が1回変動する場合)、先読み演出が実行されても、この先読み演出に基づいて、遊技者が遊技結果に影響を与える可能性が低く、支障を生ずる(例えば、不正行為を誘因する)可能性は低いと考えられる。
(3)実施例3
次に実施例3のパチンコ機50について説明する。
実施例3の示すパチンコ機50は、実施例1、実施例2、変形例1若しくは変形例2に示す先読み演出に加え、「直撃大当り(図柄大当り)」の発生を予告する先読み演出を実行するものである。つまり、第2保留記憶として「直撃大当り(図柄大当り)を特定する情報(数値データ)が記憶される場合にも、先読み報知(告知演出)実行するものである。
実施例3においては、図49に示すように、大当り終了演出設定処理において「S1516」及び「S1518」が追加されている点が、実施例1の大当り終了演出設定処理と異なる。
実施例3の大当り終了演出設定処理では、S1515で肯定判定されると(S1515;yes)、S1520に移行し、S1515で否定判定されると(S1515;no)、S1516に移行する。そして、S1516で否定判定されると(S1516;no)、S1532に移行する。
S1516では、第2保留記憶として、「直撃大当り(図柄大当り)」を特定する情報(数値データ)が記憶されているか否かを判定する。つまり、「第2特図6R電サポ無し大当り」若しくは「第2特図6R電サポ有りし大当り」を特定する情報(数字データ)が記憶されているか否かを判定する(S1516)。
そして、記憶されている場合には(S1516;yes)、第2保留記憶表示領域6Bに「第2特図6R電サポ無し大当り」若しくは「第2特図6R電サポ有り大当り」を特定する情報が含まれていること示す報知(告知)を実行可能な演出(第3演出)を設定した後(S1518)、S1540に移行する。例えば、演出ボタン67の操作に伴い、「直撃大当り(図柄大当り)」を特定する情報の存在を示す「直撃有り」の文字情報が出現し、「直撃大当り(図柄大当り)」を特定する情報の存在が告知される。
また、S1515及びS1516で否定判定される場合(S1515;no、1516;no)には、S1532に移行し、第2保留記憶表示領域6Bに「特定小当りを特定する数値データと、直撃大当りを特定する情報」が存在しないこと示すことが可能な演出(第4演出)が設定された後、S1540に移行する。例えば、演出ボタン67の操作に伴い、「双方無し」という文字情報が出現する。
つまり、「第2特図10R電サポ有り小当りを特定する情報」と、「第2特図6R電サポ無し大当りを特定する情報、若しくは、第2特図6R電サポ有り大当りを特定する情報」との双方が存在しないことを示す文字情報が出現する。
なお、S1505、S1540、S1550、S1560の内容は実施例1と同様であり、それらの説明を省略する。
実施例3によると、実施例1、実施例2、比較例1若しくは比較例2の効果と同様の効果を得ることができる。また、実施例3では、第2保留として特定小当りを特定する情報が記憶されていることに基づく告知演出(先読み演出)と、第2保留として直撃大当りを特定する情報が記憶されていることに基づく告知演出(先読み演出)とを識別容易な態様で実行することが望ましい。例えば、特定小当り特定する情報が記憶されていることに基づく告知演出(先読み演出)にはCキャラクタが出現し、直撃大当りを特定する情報が記憶されていることに基づく告知演出(先読み演出)には「Cキャラクタと異なるDキャラクタ」が出現することとしてもよい。
なお、実施例3においては、S1515で否定判定される場合に限定し、直撃大当りを特定する数値データの存否を判定したが、S1515で肯定判定される場合にも、直撃大当りを特定する数値データの存否を判定してもよい。かかる場合、S1515で肯定判定され、しかも、直撃大当りを特定する数値データが第2保留記憶といて記憶されていると判定される場合において、特定小当りを特定する情報(数値データ)の存在を示すCキャラクタと、直撃大当りを特定する情報(数値データ)の存在を示すDキャラクタが出現することとしてもよい。
また、混合機において、小当りの場合は、その後に特定領域106に入賞するしないがあるため、遊技者が遊技の結果に影響を与える可能性があるが、「直撃大当り(図柄大当り)」の場合は遊技者が遊技の結果に影響を与えることができないため、当否判定の結果だけでなく、大当りした際の大当り遊技の内容や大当り後に付与される特典内容についても先読み演出で報知しても、遊技者が遊技結果に影響を与える可能性が低く、支障を生ずる(例えば、不正行為を誘因する)可能性は低いと考えられる。
(4)実施例4
次に実施例4のパチンコ機50について説明する。
実施例4は、混合機において、通常遊技時(非電サポ状態)で小当りを発生する場合に関し、告知演出(先読み予告演出)を実行するものである。この実施例4においては、大当り終了演出設定処理を図50に従って実行する。
次に、図50のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する大当り終了演出設定処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
この大当り終了演出は、大当り遊技を終了した後に実行される演出であり、保留連予告演出を伴うものと、保留連予告演出を伴わないものがある。
実施例4の当り終了演出選択処理が開始されると、サブ統合制御装置83が大当り終了指示コマンドを受信したか否かを判定する(S1500)。そして、否定判定される場合には(S1500:no)、大当り終了演出設定処理をそのまま終了し、肯定判定される場合には(S1500:yes)、S1505の処理に移行する。
そして、S1505で否定判定されると(S1505:no)、通常の大当り終了演出(保留連予告演出を伴わない演出)を設定し、終了演出中フラグの値を「1」とし(S1560)、大当り終了演出設定処理を終了する。
一方、S1505で肯定判定されると(S1505:yes)、S1511に移行し、第1保留記憶表示領域6Aに記憶された先読み情報を参照する。つまり、第1保留記憶手段に記憶された第1保留記憶を参照する(S1511)。そして、S1517に移行し、第1保留記憶表示領域Aに「第2の特定小当り」を示す情報(数字データ)が記憶されているか否かを判定する(S1517)。つまり、「第1特図5R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図5R電サポ有り小当り」を特定する情報(数字データ)が記憶されているか否かを判定する(S1517)。
ここで、「第1特図5R電サポ無し小当り」と「第1特図5R電サポ有り小当り」は、小当り遊技中に特定入賞を生ずると、「第1大入賞口14」を開放するラウンド遊技を「4回」行うこととなる「役物大当り遊技」に移行する。
S1517で肯定判定される場合には(S1517:yes)、大当り終了演出として、第1保留記憶表示領域6Aに「第1特図5R電サポ無し小当り」若しくは「第1特図5R電サポ有り小当り」を特定する情報が記憶されていることを示す報知を実行可能な演出(第5演出)を設定した後(S1521)、S1540に移行する。
これに対して、S1517で否定判定される場合には(S1517:no)、大当り終了演出として、第1保留記憶表示領域6Aに「第1特図5R電サポ無し小当り」を特定する情報も、「第1特図5R電サポ有り小当り」を特定する情報も記憶されていないことを示す報知を実行可能な演出(第6演出)を設定した後(S1531)、S1540に移行する。
S1540では、ボタン演出フラグの値を「1」とすると共に、操作有効期間をセットする(S1540)。そして、S1540を実行すると、終了演出中フラグの値を「1」とし、大当り終了演出設定処理を終了する。
実施例4によると、実施例1、実施例2、比較例1若しくは比較例2の効果と同様の効果を得ることができる。
また、混合機において、遊技状態が電サポ状態である時に、大当り遊技の内容を報知する先読み演出を行うと、報知された内容によって、遊技者が特定領域106を狙わないという行為を行い、遊技の結果に影響を与える可能性がある。これに対し、遊技状態が電サポ状態(通常遊技時)に特定領域を狙わないことを行っても何もメリットがない状態であることから、当否だけではなく、大当りした際の大当り遊技内容や大当り後に付与される特典内容についても先読み演出で報知しても、遊技者が遊技結果に影響を与える可能性が低く、支障を生ずる(例えば、不正行為を誘因する)可能性は低いと考えられる。
以上のように本発明の実施例を説明したが、本発明の範囲は前述の実施例や変形例に示す範囲に限定されず、本発明の範囲内で種々の変形例を例示することができる。
即ち、各実施例や各変形例では、保留記憶として「特定小当り」を示す情報(数値データ)が存在する場合に「当り」という表示を行い、報知することとした。つまり、先読み演出において、近々「特定小当り」が発生することを所定の文字情報(「当り」という文字情報)を表示することで告知することとした。これらの場合において、「当り」という文字情報)の表示数によって、保留記憶として「特定小当り」を示す情報(数値データ)が幾つであるかを示す数値(例えば、2個)を告知してもよい(以下、変形例3という)。
また、先読み演出の内容は、更に他の態様であってもよい。つまり、図51(a)に示す変形例4に示す態様、図51(b)に示す変形例5に示す態様等であってもよい。以下、 変形例4の先読み演出と、変形例5の先読み演出について説明する。
変形例4の先読み演出は、保留情報として「特定小当り(第2特図10R電サポ有り小当り)」を示す情報が複数個記憶されている場合(例えば、3個記憶されている場合ある場合)に、当該小当りを特定する情報が単に記憶されていることだけなく、当該複数個情報に基づき役物大当り遊技が実行される場合に得られる獲得出玉数を事前に告知する表示を行ってもよい。例えば、「特定小当り(第2特図10R電サポ有り小当り)」が3個記憶されている場合には、当該情報に基づいて実行される「3回の役物大当り遊技」で獲得可能な出玉数を事前に告知する表示K1を行ってもよい。
図51(a)は、岩キャラクタA2が砕けると、3回の役物大当り遊技で獲得可能な合計個数「3000個」を獲得可能であることを示す文字情報(「3000個GET」という文字情報)K1を表示することとしている。
なお、各実施例及び各変形例において、10R役物大当り遊技を一回実行する毎に約1000個の賞球を獲得可能としている。
このように、変形例4によると、先読み演出として、特定小当りに関する当選を報知するだけではなく、当選により獲得できる球数を告知することにより、特定小当りが何回発生するかをそれとなく伝えることができる。
変形例5の先読み演出は、保留情報として複数個の小当り情報が記憶されている場合に、記憶されている保留情報の個数に合わせた個数の岩キャラクタA2を表示する。複数個の岩キャラクタA2を保留情報の順に破壊し、保留内の何処に、どんな内容のものが保留情報として記憶されてるかを告知する演出を実行してもよい。
この場合、ボタン演出67を操作する度に、個々の岩キャラクタA2が対応する保留情報の記憶順に破壊される態様の他に、ボタン演出67を1回操作すると、表示された岩キャラクタA2が全て破壊される態様を例示することもできる。
更に、短期間に小当りが誘発することを示唆する状態(小当りラッシュを模した状態)が発生する場合(2R大当りとなる小当りしか含まれていない)時に表示する例で、岩キャラクタA2を破壊すると、「小当りラッシュ!」という文字情報K2が出現することとしてもよい(変形例6)。
また、各実施例や各変形例では、先読み演出をボタン演出67に伴い実行される演出(ボタン演出)ととしたが、本発明においてはボタン演出67の操作に拘わらず実行される演出であってもよい。
また、各実実施例や各変形例では、先読み演出の対象となる大当りの内容として、「大当り遊技を構成するラウンド数」、「大当り遊技後の電サポ回数」を例示したが、大当りの内容は、これらに限定されない。例えば、「大当り遊技後に高確率状態となる否か」、「大当り遊技後に高確率状態となる場合の期間(次回まで、高確率状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数)」等を先読み演出の対象となる大当りの内容としてもよい。
また、各実施例や各変形例では、価値が異なる複数の大当り遊技のうち、価値が高い方を報知することしたが、本発明では、価値が低い方を報知(告知)してもよい。
同様に、価値が異なる3個以上の大当り遊技のうち、中間の価値を有する大当り遊技の発生可能性があることを告知してもよい。
更に、本発明に関連する関連発明として、以下の発明を例示することもできる。
つまり、関連発明に係る遊技機は、
常時、遊技球が入球可能な第1始動口と、
遊技球が入球不能若しくは入球困難な第1状態から、該第1状態よりも遊技球が入球容易な第2状態に変化可能な第2始動口と、
遊技球が前記第1始動口に入球することに基づいて取得した数値データを記憶する第1保留記憶手段と、
遊技球が前記第2始動口に入球することに基づいて取得した数値データを記憶する第2保留記憶手段と、
前記第1保留記憶手段若しくは前記第2保留記憶手段に記憶した数値データに基づいて当否判定を実行する当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果が小当りとなることに基づき、特定領域を備えた大入賞口を開放させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果が大当りとなることに基づき、図柄大当りに係る大当り遊技を実行する第1大当り遊技実行手段と、
前記小当り遊技において前記大入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域に誘導される特定入賞を生ずることに基づき、役物大当りに係る大当り遊技を実行する第2大当り遊技実行手段と、
前記第1始動口若しくは前記第2始動口に遊技球が入球することに基づいて取得した数値データに関し、前記当否判定を行う前に事前判定を実行する先読み実行手段と、
該先読み実行手段による事前判定の結果を示唆する先読み演出を実行するか否かを判定する先読み演出実行判定手段と、
を備える遊技機であって、
前記役物大当りに係る大当り遊技として、遊技者にとっての価値内容が異なる複数種類の大当り遊技を備え、
前記先読み演出実行判定手段は、前記特定入賞を生じた場合に実行可能な役物大当りに係る大当り遊技の価値内容が、所定内容である否かを判断し、当該判断の結果に基づいて前記先読み演出を実行すると判定することを特徴とする。
この関連発明によると、本発明と同様な効果を得ることができる。
また、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
[特許請求の範囲との対応]
次に、上記実施形態(実施例)の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「パチンコ機50」が、「遊技機」の一例に相当する。
図21のS345〜S350、S345〜S370に至る処理が、「当否判定」の一例に相当する。
各実施例に示す第1始動口11が、「常時、遊技球が入球可能な第1始動口」の一例に相当する。
各実施例に示す第2始動口12が、「遊技球が入球不能若しくは入球困難な第1状態から、該第1状態よりも遊技球が入球容易な第2状態に変化可能な第2始動口」の一例に相当する。
第2大入口15が、「特定領域を備えた大入賞口」の一例に相当する。
主制御装置80に搭載されたRAMに第1始動口に入賞することに基づいて取得した数値データと、第2始動口に入賞することに基づいて取得した数値データが記憶される。そして、図18の「S210及びS240」が、「取得した数値データ」を記憶する処理の一例に相当する。
図22のS480の肯定判定、S484の処理、図24のS505の否定判定を経て、図25〜図27に至る処理が、「小当り遊技実行手段」の一例に相当する。
図22のS410の肯定判定、S440の処理、図24のS500の否定判定を経て、図28〜図30に至る処理が、「第1大当り遊技実行手段」の一例に相当する。
図27のS600で肯定判定され、S655を経て図28〜図30に至る処理が、「第2大当り遊技実行手段」の一例に相当する。
図18のS215及びS245に示す「先読み判定処理」が、「当否判定を行う前に事前判定を実行する先読み実行手段」としての処理の一例に相当する。
「図42のS1515の処理」、「図49のS1515及びS1516」、「図50のS1517の処理」が、「先読み演出実行判定手段」の一例に相当する。
「第1特図6R電サポ無し小当り」、「第2特図6R電サポ有り小当り」、「第2特図2R電サポ有り小当り」若しくは「第2特図10R電サポ有り小当り」が発生し、小当り遊技の際に特定入賞(V入賞)を発生することで、実行される役物大当り遊技事項が、「価値内容が異なる大当り遊技」の一例に相当する。
「第2特図10R電サポ有り小当り」が、「価値内容が所定内容の大当り遊技」の一例に相当する。
「図42のS1520」、「図47のS1520、S1518」、「図50のS1521」の各処理が、「告知演出」の一例に相当する。
1;遊技盤、3;遊技領域、3L;左打ち領域、3R;右打ち領域、6;演出図柄表示装置、11;第1始動口、12;第2始動口、14;第1大入賞口、15;第2大入賞口、17;普通図柄作動ゲート、80;主制御装置、82;演出図柄制御装置、83;サブ統合制御装置。

Claims (1)

  1. 常時、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    遊技球が入球不能若しくは入球困難な第1状態から、該第1状態よりも遊技球が入球容易な第2状態に変化可能な第2始動口と、
    遊技球が前記第1始動口に入球することに基づいて取得した数値データを記憶する第1保留記憶手段と、
    遊技球が前記第2始動口に入球することに基づいて取得した数値データを記憶する第2保留記憶手段と、
    前記第1保留記憶手段若しくは前記第2保留記憶手段に記憶した数値データに基づいて当否判定を実行する当否判定実行手段と、
    前記当否判定の結果が小当りとなることに基づき、特定領域を備えた大入賞口を開放させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
    前記当否判定の結果が大当りとなることに基づき、図柄大当りに係る大当り遊技を実行する第1大当り遊技実行手段と、
    前記小当り遊技において前記大入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域に誘導される特定入賞を生ずることに基づき、役物大当りに係る大当り遊技を実行する第2大当り遊技実行手段と、
    前記第1始動口若しくは前記第2始動口に遊技球が入球することに基づいて取得した数値データに関し、前記当否判定を行う前に事前判定を実行する先読み実行手段と、
    該先読み実行手段による事前判定の結果を示唆する先読み演出を実行するか否かを判定する先読み演出実行判定手段と、
    を備える遊技機であって、
    前記役物大当りに係る大当り遊技として、遊技者にとっての価値内容が異なる複数種類の大当り遊技を備え、
    前記先読み演出には、
    前記事前判定の対象となる数値データの中に前記特定入賞を生じた場合に実行可能な役物大当りに係る大当り遊技として、前記価値内容が所定内容の大当り遊技を特定する数値データが存在することを条件に前記先読み演出実行判定手段によって実行すると判定されることとなる告知演出が、少なくとも含まれることを特徴とする遊技機。
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