JP2023000252A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】演出制御手段は、対象図柄変動が実行される前に開始される先読み演出であって、当該対象図柄変動が第二始動口に係る図柄変動であって大当り遊技を開始可能な特定図柄変動である期待度が高いことを示唆する演出、または当該対象図柄変動が特定図柄変動であることを報知する演出である特定先読み演出を実行させることが可能であり、第二遊技状態において特定図柄変動を対象図柄変動とした特定先読み演出が実行される割合について、当該特定図柄変動が大当りに当選する第一特定図柄変動である場合に特定先読み演出が実行される割合と、当該特定図柄変動が大当り遊技を生起可能な小当りに当選する第二特定図柄変動である場合に特定先読み演出が実行される割合と、が異なる。
【選択図】図15
Description
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
遊技球を発射可能であり、第一始動口(第1始動口57)または第二始動口(第2始動口59)への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って、大当りに当選するか否かの判定、および小当りに当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、上記当否判定で上記大当りに当選した場合には、当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、上記当否判定で上記小当りに当選した場合には、当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に小当り遊技を開始し、上記小当り遊技において遊技球が所定領域(V入賞領域)を通過した場合には、当該小当り遊技の終了後に上記大当り遊技を開始し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留可能な遊技機であって、
遊技状態を管理する遊技状態管理手段(遊技状態制御手段155)と、
演出手段(枠ランプ35、メイン表示部81)と、
上記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、
を備え、
上記当否判定において上記小当りに当選する確率について、
上記第二始動口に係る図柄変動で上記小当りに当選する確率が、上記第一始動口に係る図柄変動で上記小当りに当選する確率よりも高く、
または、上記第二始動口に係る図柄変動で上記小当りに当選し得る一方、上記第一始動口に係る図柄変動で上記小当りに当選せず、
上記遊技状態管理手段は、遊技状態として、第一遊技状態(普図低確)、または上記第一遊技状態よりも上記第二始動口への遊技球の入賞が容易な第二遊技状態(普図高確)を設定可能であり、
上記演出制御手段は、対象図柄変動が実行される前に開始される先読み演出であって、当該対象図柄変動が上記第二始動口に係る図柄変動であって上記大当り遊技を開始可能な特定図柄変動である期待度が高いことを示唆する演出、または当該対象図柄変動が上記特定図柄変動であることを報知する演出である特定先読み演出(図柄先読み演出)を実行させることが可能であり、
上記第二遊技状態において上記特定図柄変動を上記対象図柄変動とした上記特定先読み演出が実行される割合について、当該特定図柄変動が上記大当りに当選する第一特定図柄変動である場合に上記特定先読み演出が実行される割合と、当該特定図柄変動が上記大当り遊技を生起可能な上記小当りに当選する第二特定図柄変動である場合に上記特定先読み演出が実行される割合と、が異なる、
ことを特徴とする遊技機である。
<遊技機10の構造について>
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれてもよい。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
さらに、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。本実施形態における各図柄列の変動表示の方向は下方向であるが、当該方向は特に制限されない。例えば、上方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からサブ表示部82の表示領域の全域がメイン表示部81の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して開始される大当り遊技の一部、または特図当否判定によって小当りが導出されたことに起因して開始される小当り遊技の一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技や小当りは、有利な遊技状態であると言える。詳細は後述するが、本実施形態における小当り遊技は、大当り遊技を生起し得る。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド遊技」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンド遊技の総回数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。さらに、大当り遊技における1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
一方、小当り遊技では、特別電動役物65の開放状態が1.8秒経過、または10球の遊技球が大入賞口へ入賞したことを契機に終了する。そのため、小当り遊技では、大当り遊技と比較して大入賞口への遊技球の入賞が発生し難い。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球であるアウト球を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時(電源投入時)にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。なお、これらの情報は、RAMクリア処理によってクリア(初期化)される。そのため、RAMクリアされた後は、後述する特図変動パターン導出状態PA(後述する普図低確)が新たに設定されることとなる。さらに、RAMクリア処理が実行された場合には、装飾図柄に係る図柄列は、初期図柄組合せ(後述する図柄先読み演出によって停止され得る図柄組合せとは異なる組合せ)が停止表示された状態となり、電源投入時にRAMクリア処理が実行されなかった場合かつ直前の電断時に図柄変動の実行中でない場合にも初期図柄組合せが停止表示された状態となる。また、この初期図柄組合せは、電源投入時にのみ停止表示されるものであり、図柄変動の実行により停止表示されることがない。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、音声制御コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
さらに、第1副制御基板200は、可動装飾体22およびサブ表示部82と電気接続されており、I/Oポート204を介して、可動制御データを送信する。そして、可動装飾体22およびサブ表示部82は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図8~図13を参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を、「図柄変動の保留」、または単に「保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。ただし、この優先変動に代えて、当該場合において特図1に対応する作動保留情報と特図2に対応する作動保留情報を同時に使用する同時変動を採用してもよい。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングの少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないタイミングを指し、例えば、特図の作動保留情報が保留されたタイミングがある。なお、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。一方、後述する普図低確中に特図2の作動保留情報が保留された場合については、事前判定を規制してもよいし、事前判定を規制しなくてもよい。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り遊技中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動の実行中でないこと(特図1または特図2に係る図柄変動の停止表示中も含む)、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があれば、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果に当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図8(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1と特図2とで異なり、これらの判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535である。そのため、特図1における特図当否判定では、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出され、それ以外でハズレとなり、小当りが導出されることがない。一方、特図2における特図当否判定では、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出され、1100/65536(約1/59.6)の確率で小当りが導出され、それ以外でハズレとなる。
なお、本実施形態では、後述する通り、小当りを経由して大当り遊技が生起され得るため、特図当否判定において大当りが導出される確率を上記した一の確率としている。
具体的には、特図1に係る特図当否判定において大当りが導出された場合に用いられる停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である図8(b)に示す通り、特図1に係る特図当否判定において大当りが導出された場合には、950/1000(約1/1.05)の確率で図柄Aが、50/1000(1/20)の確率で図柄Bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aおよび図柄Bのいずれが決定された場合にも、大当り遊技の終了後に後述する普図高確となるが、普図高確が継続する図柄変動の回数は、図柄Aが決定された場合の大当り遊技の終了後であれば30回、図柄Bが決定された場合の大当り遊技の終了後であれば80回となる。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技の終了後に後述する普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数(普図高確が継続する図柄変動の実行回数の最大値)は30回である。一方、図柄Bは、ラウンド数が10であり、大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。そのため、図柄Bは、ラウンド数および普図高確に係る規定回数のいずれの観点においても、図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
ここで、図柄aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。一方、図柄bは、ラウンド数が10であり、大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。そのため、図柄bは、ラウンド数の観点で図柄aよりも有利な図柄であると言える。
ここで、図柄cに係る小当り遊技において大当り遊技が生起された場合には、当該大当り遊技におけるラウンド数が4となり、かつ当該大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。一方、図柄dに係る小当り遊技において大当り遊技が生起された場合には、当該大当り遊技におけるラウンド数が10となり、かつ当該大当り遊技の終了後に普図高確となる停止図柄であり、当該普図高確に係る規定回数は80回である。そのため、図柄dは、大当り遊技が生起された場合のラウンド数の観点で図柄cよりも有利な図柄であると言える。
ここで、小当り遊技において大当り遊技が生起された場合の当該大当り遊技におけるラウンド数とは、当該小当り遊技を1回のラウンドとして換算した数である。また、以降の説明では、図柄cに係る小当り遊技で生起された大当り遊技を「図柄cに係る大当り遊技」と表現するとともに、図柄dに係る小当り遊技で生起された大当り遊技を「図柄dに係る大当り遊技」と表現する場合がある。
なお、詳細は後述するが、特図変動パターン導出状態PAにおいて、図柄Dまたは図柄fが決定された場合には、これらの停止図柄が停止表示されたことを契機に特図変動パターン導出状態PAから後述する特図変動パターン導出状態PEへ遷移する。
遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PD、および特図変動パターン導出状態PEが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは、特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PB、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PD、および特図変動パターン導出状態PEでは、特図2の図柄変動で採用される。なお、各特図変動パターン導出状態における他方の特図に係る図柄変動では、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
図9(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASP-Cが決定され得る。
具体的には、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP、52/1000(約1/19.2)の確率で特図変動パターンHRP、13/1000(約1/76.9)の確率でHSP1-A、11/1000(約1/90.9)の確率でHSP1-B、9/1000(約1/111)の確率でHSP2-A、7/1000(約1/143)の確率でHSP2-B、5/1000(1/200)の確率でHSP3-A、3/1000(約1/333)の確率でHSP3-Bが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-Cが決定されることはない。なお、詳細は図9(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
一方、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、90/1000(約1/11.1)の確率で特図変動パターンASP1-A、110/1000(約1/約9.09)の確率で特図変動パターンASP1-B、135/1000(約1/7.41)の確率で特図変動パターンASP2-A、165/1000(約1/約6.06)の確率で特図変動パターンASP2-B、180/1000(約1/5.56)の確率で特図変動パターンASP3-A、220/1000(約1/4.56)の確率で特図変動パターンASP3-B、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP-Cが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP3-Bが決定されることはない。
このように、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、100/1000(1/10)の割合で、特図変動パターンHRP~特図変動パターンHSP3-Bのいずれかが決定され、900/1000(約1/1.11)の割合で、特図変動パターンHNPが決定される。さらに、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-Cのいずれかが決定される。
ここで、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「~」を挟んで記載した場合、特図変動パターン導出状態ごとの特図変動パターン抽選テーブルに係る図面に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。また、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、対応する変動時間の記載があるか否かに関わらず、特図変動パターンの名称が異なる場合は、異なる特図変動パターンが異なる(変動時間が異なる)ことを指す。
図9(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA時の特図1に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、および変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-Dがあり、この順に変動時間が長くなっている。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=3である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定される。同様に、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=2である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Bが決定され、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=1である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP-Cが決定され、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=0である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Dが決定される。なお、以降の説明では、参照対象となる特図保留カウンタの値が3である場合には、「保3」、当該特図保留カウンタの値が2である場合には、「保2」、当該特図保留カウンタの値が1である場合には、「保1」、当該特図保留カウンタの値が0である場合には、「保0」、と称する場合がある。
このように、特図変動パターン導出状態PAにおいて特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
また、このような特図変動パターンHNP(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)は、特図変動パターン導出状態PB、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PD、および特図変動パターン導出状態PEにおいても存在し、これらの特図変動パターン導出状態では、参照される保留カウンタが特図変動パターン導出状態PAとは異なり、いずれも特図2保留カウンタの値が参照される。
図10(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASP-Fが決定され得る。
具体的には、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、960/1000(約1/1.04)の確率で特図変動パターンHNP、20/1000(1/50)の確率で特図変動パターンHSP-D、15/1000(約1/66.7)の確率でHSP-E、5/1000(1/200)の確率でHSP-Fが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fが決定されることはない。なお、詳細は図10(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。そして、この特図2保留カウンタを用いた特図変動パターンの決定方法は、後述する特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PD、および特図変動パターン導出状態PEにおいても同様である。
一方、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、500/1000(1/2)の確率で特図変動パターンASP-D、350/1000(約1/2.86)の確率でASP-E、150/1000(約1/6.67)の確率でASP-Fが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP-Fが決定されることはない。
このように、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PC時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、40/1000(1/25)の割合で、特図変動パターンHSP-D~特図変動パターンHSP-Fのいずれかが決定され、960/1000(約1/1.04)の割合で、特図変動パターンHNPが決定される。さらに、特図変動パターン導出状態PC時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fのいずれかが決定される。
図10(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PCの特図2に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が1500msの特図変動パターンHNP-E、および変動時間が10000msの特図変動パターンHNP-Fがある。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=3である場合、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=2である場合、および今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=1である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Eが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Fが決定されることはない。一方、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=0である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Fが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Eが決定されることはない。
なお、特図変動パターンHNP-Eおよび特図変動パターンHNP-Fは、上述の特図変動パターン導出状態PAの特図1に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、後述の特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PEの特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、および後述の特図変動パターン導出状態PDの特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターンのいずれとも異なる。
図11(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PEの特図2に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASP-Iが決定され得る。
具体的には、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PE時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、950/1000(約1/1.05)の確率で特図変動パターンHNP、25/1000(1/40)の確率で特図変動パターンHSP-G、15/1000(約1/66.7)の確率で特図変動パターンHSP-H、10/1000(1/100)の確率でHSP-Iが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iが決定されることはない。
一方、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PE時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、500/1000(1/2)の確率で特図変動パターンASP-G、350/1000(約1/2.86)の確率でASP-H、150/1000(約1/6.67)の確率でASP-Iが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP-Iが決定されることはない。
このように、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PE時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、50/1000(1/20)の割合で、特図変動パターンHSP-G~特図変動パターンHSP-Iのいずれかが決定され、950/1000(約1/1.05)の割合で、特図変動パターンHNPが決定される。さらに、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PE時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iのいずれかが決定される。
図11(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PEの特図2に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が2000msの特図変動パターンHNP-G、および変動時間が12000msの特図変動パターンHNP-Hがある。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=3である場合、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=2である場合、および今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=1である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Gが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Hが決定されることはない。一方、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=0である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Hが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Gが決定されることはない。
なお、特図変動パターンHNP-Gおよび特図変動パターンHNP-Hは、上述の特図変動パターン導出状態PAの特図1に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、上述の特図変動パターン導出状態PCの特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、および後述の特図変動パターン導出状態PDの特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターンのいずれとも異なる。
図12(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PDの特図2に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASPFが決定され得る。特に、特図変動パターンHSP-G~特図変動パターンASP-Iは、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PEと共通である。
具体的には、特図変動パターン導出状態PD時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、965/1000(約1/1.04)の確率で特図変動パターンHNP、30/1000(約1/33.3)の確率で特図変動パターンHSP-G、3/1000(約1/333)の確率で特図変動パターンHSP-H、2/1000(1/500)の確率でHSP-Iが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iが決定されることはない。
一方、特図変動パターン導出状態PD時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンASP-G、150/1000(約1/6.67)の確率でASP-H、50/1000(1/20)の確率でASP-Iが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP-Iが決定されることはない。
なお、特図変動パターン導出状態PD時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iのいずれかが決定される。
さらに、特図変動パターン導出状態PD時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Gが決定される確率(1/1.25)は、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Gが決定される確率(1/2)よりも高い。一方、特図変動パターン導出状態PD時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Hが決定される確率(約1/6.67)は、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Hが決定される確率(約1/2.86)よりも低く、かつ特図変動パターン導出状態PD時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Iが決定される確率(1/20)は、特図変動パターン導出状態PB時の特図2に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Iが決定される確率(約1/6.67)よりも低い。
図12(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PDの特図2に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が1000msの特図変動パターンHNP-I、および変動時間5000msの特図変動がある。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=3である場合、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=2である場合、および今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=1である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Iが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Jが決定されることはない。一方、今回の図柄変動開始時における特図2保留カウンタ=0である場合、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Jが決定され、これらの場合には、特図変動パターンHNP-Iが決定されることはない。
なお、特図変動パターンHNP-Iおよび特図変動パターンHNP-Jは、上述の特図変動パターン導出状態PAの特図1に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、後述の特図変動パターン導出状態PCの特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターン、および特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PEの特図2に係る図柄変動において特図変動パターンHNPが決定された場合に決定され得る特図変動パターンのいずれとも異なる。
また、本実施形態では、図12(b)を用いて説明した通り、特図変動パターン導出状態PCの特図2に係る図柄変動では、当該図柄変動開始時における特図2保留カウンタの値に基づいて変動パターンが決定されるが、当該図柄変動において、当該図柄変動開始時における特図2保留カウンタの値に関わらず、あらかじめ定められた一の特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHNP-I)が決定されるようにしてもよい。
また、特図変動パターン導出状態PDの特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを用いた抽選によって決定され得る特図変動パターンは、特図変動パターン導出状態PBの特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン抽選テーブルを用いた抽選によって決定され得る特図変動パターンのみで構成されるようにしてもよいし、特図変動パターン導出状態PDと、特図変動パターン導出状態PBとで、同一の特図変動パターン抽選テーブルを用いてもよい。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
さらに、大当り遊技制御手段140は、大当り遊技の開始時には、当該大当り遊技の開始デモに係るデモ時間等の情報を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り遊技の終了時には、当該大当り遊技の終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。これは、小当り遊技によって生起される大当り遊技においても同様である。
なお、小当り遊技においてV入賞領域を遊技球が通過しなかった場合には、当該小当り遊技の終了後に大当り遊技が開始(生起)されない。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
ここで、装飾図柄の確定停止表示とは、図柄変動における装飾図柄の最終的な停止表示を指し、図柄変動の実行途中において発生し得る装飾図柄の仮停止表示とは異なる。そして、装飾図柄の仮停止表示では、例えば、停止表示されている装飾図柄が上下に小刻みに揺れる動作(いわゆる、揺れ変動)を伴う一方、装飾図柄の確定停止表示では、停止表示されている装飾図柄が揺れ変動を伴わない等、同一の装飾図柄が停止表示された場合であっても、確定停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、仮停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、が異なる。そのため、遊技者は、装飾図柄の停止表示が、確定停止表示であるか仮停止表示であるかを認識することができる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
図13(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態には、普図低確に対応する特図変動パターン導出状態として、特図変動パターン導出状態PAがあり、普図高確に対応する特図変動パターン導出状態として、特図変動パターン導出状態PB、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PD、および特図変動パターン導出状態PEがあり、大当り遊技中を除いて、これらの特図変動パターン導出状態のいずれかが設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PE間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(viii)がある。なお、以下の説明では、普図高確の遊技状態を「時短」と表現する場合がある。
また、遷移条件(vi)は、大当り遊技を挟まずに連続して実行された図柄変動の回数が1000回となる図柄変動の終了、遷移条件(vii)は、普図高確において大当り遊技を挟まずに実行された特図2に係る図柄変動の回数が500回(特図変動パターン導出状態PDに係る規定回数)となる図柄変動の終了である。さらに、遷移条件(viii)は、普図低確における図柄Dまたは図柄fの停止表示である。なお、特図変動パターン導出状態PCでは、上記遷移条件(iii)が充足されると、遷移条件(v)に係る図柄変動の実行回数が初期化されて0回となる。
さらに、遷移条件(iii)に係る小当り遊技において大当り遊技が生起されなかった場合には、当該小当り遊技が生起された際の状態(普図高確、および規定回数までに実行可能な特図2に係る図柄変動の回数)が維持される。
また、RAMクリア処理の実行を伴う電断復電が発生した場合には、遷移条件(vi)に係る図柄変動の実行回数がクリア(初期化)される一方、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、当該実行回数は維持される。
さらに、本実施形態では、遷移条件(i)~遷移条件(viii)のうちの特図2に係る図柄変動の実行回数によって充足される遷移条件について、当該遷移条件に係る図柄変動の実行回数には、特図1に係る図柄変動の実行回数を含まない。ただし、当該遷移条件に係る図柄変動の実行回数に、所定回数(本実施形態では、特図1に係る図柄変動を保留可能な数の最大値である4)を超える特図1に係る図柄変動の実行回数を含めるようにしてもよい。
これによれば、遷移条件(vii)が充足されることによって特図変動パターン導出状態PDから特図変動パターン導出状態PAへ遷移してしまう虞がある場合であっても遊技意欲を減退させ難くすることができる。
さらに、遊技状態制御手段155は、各特図変動パターン導出状態において、他の特図変動パターン導出状態への遷移に係る図柄変動の実行回数をカウントし、図柄変動が開始されるごとに、カウントしている図柄変動の回数を含む演出制御コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド領域に記憶させる。なお、当該演出制御コマンドに含まれる情報は、上述の変動開始コマンドに含まれるようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。
一方、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。特に、復電時にRAMクリア処理が実行されない場合には、直前の電断時における遊技可能状態に復帰する。例えば、直前の電断時が大当り遊技の実行中であれば、実行中であった大当り遊技に復帰し、直前の電断時が図柄変動の実行中であれば、実行中であった図柄変動に復帰する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
本実施形態における演出モードは、通常、RUSHチャレンジ、RUSH、天井遊タイム、特殊遊タイムのモードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常、特図変動パターン導出状態PBにはRUSHチャレンジ、特図変動パターン導出状態PCにはRUSH、特図変動パターン導出状態PDには天井遊タイム、特図変動パターン導出状態PEには特殊遊タイムが対応する。なお、以降の説明では、天井遊タイムを、単に「遊タイム」と称する場合がある。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に実行される演出であって、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであるか否かを報知する演出を指す。したがって、発展ハズレ演出ルートに対応する発展演出では、当該発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りおよび小当りのいずれでもないことが報知される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出では、当該発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることが報知される。
また、後述する通り、本実施形態では、一の演出モードにおいて、決定された特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。ただし、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、決定された特図変動パターンに対応する複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
以下、各演出モードにおいて決定される各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
具体的には、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止表示され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止表示されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、同一の装飾図柄とは、同一の数字を模した装飾図柄を指し、装飾図柄を構成する数字以外の部分が異なる態様であってもよい。同様に、異なる装飾図柄とは、異なる数字を模した装飾図柄を指す。
特図変動パターンHRPには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄-6図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列および右の図柄列に同一の装飾図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)等で区切られる期間を指す。したがって、疑似変動の回数が2回となって初めて疑似変動が発生するとも言える。すなわち、リーチ状態を構成するまでの装飾図柄の変動が1回の場合には、疑似変動が発生しないと言うこともできるし、当該場合には、1回の疑似変動が実行されるとも言える。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、疑似変動の最大回数は、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
具体的には、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには、発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP1-Bには、発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンHSP2-Aおよび特図変動パターンHSP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンHSP3-Aおよび特図変動パターンHSP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出HEBが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止表示され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止表示された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには、発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP1-Bには、発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP2-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP2-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP3-Aおよび特図変動パターンASP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP3-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP-Cには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出HECが実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。
なお、特図変動パターンASP-Cには、対応する発展ハズレ演出ルートが存在しない。そのため、図柄変動において発展演出HECが実行された時点で、遊技者に大当り当選を確定的に認識させることができる。したがって、当該特図変動パターンに対応する演出ルートは、大当り当選が確定する演出ルートであると言えるし、当該特図変動パターンは、大当り当選が確定する特図変動パターンであるとも言える。
そのため、発展演出HEA、発展演出HEB、発展演出HECの順に大当り当選の期待感を高めることができる。なお、このような発展演出に係る大当り当選の期待度の高低は、後述する発展演出HEDと、発展演出HEEと、発展演出HEFとの関係性、および発展演出HEGと、発展演出HEHと、発展演出HEIとの間の関係性においても同様である。
そのため、疑似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンの順に長くなる。ただし、特図変動パターンASP-Cが決定される図柄変動では、他の疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンASP1-A、および特図変動パターンASP1-B)よりもリーチ状態となるまでの時間が長い。
具体的には、特図変動パターンHSP-D~特図変動パターンHSP-Fには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP-Dには、発展演出HEDが対応し、特図変動パターンHSP-Eには、発展演出HEEが対応し、特図変動パターンHSP-Fには、発展演出HEFが対応する。
また、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP-Dには、発展演出HEDが対応し、特図変動パターンASP-Eには、発展演出HEEが対応し、特図変動パターンASP-Fには、発展演出HEFが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP-G~特図変動パターンHSP-Iには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP-Gには、発展演出HEGが対応し、特図変動パターンHSP-Hには、発展演出HEHが対応し、特図変動パターンHSP-Iには、発展演出HEIが対応する。
また特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP-Gには、発展演出HEGが対応し、特図変動パターンASP-Hには、発展演出HEHが対応し、特図変動パターンASP-Iには、発展演出HEIが対応する。
さらに、特図変動パターン導出状態PB時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合、および特図変動パターン導出状態PD時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、いずれも、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP-G~特図変動パターンASP-Iのいずれかが決定される。
さらに、特図変動パターン導出状態PD時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Gが決定される確率(1/1.25)は、特図変動パターン導出状態PB時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Gが決定される確率(1/2)よりも高い。一方、特図変動パターン導出状態PD時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Hが決定される確率(約1/6.67)は、特図変動パターン導出状態PB時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Hが決定される確率(約1/2.86)よりも低く、かつ特図変動パターン導出状態PD時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Iが決定される確率(1/20)は、特図変動パターン導出状態PB時に特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合に特図変動パターンASP-Iが決定される確率(約1/6.67)よりも低い。
先読み演出とは、遊技興趣の向上を目的として、先読み対象の図柄変動が開始される前に、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
特に、本実施形態における先読み演出には、普図高確中に実行され得るものであって、停止表示される装飾図柄の組合せを用いた図柄先読み演出(詳細は後述)があり、詳細は後述するが、この図柄先読み演出は、上述した遊技興趣の向上以外に、小当り遊技において大当り遊技を生起させ易くすることを目的として実行される。
なお、上記先読み対象の図柄変動とは、主たる特図(特図変動パターン導出状態PAでは、特図1であり、特図変動パターン導出状態PB、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PD、および特図変動パターン導出状態PEでは、特図2である)に係る図柄変動であって、保1~保3の状態で保留される図柄変動、または保0の状態かつ当該特図に係る図柄変動の実行中に保留される図柄変動を指す。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、図柄変動の開始時が挙げられる。
さらに、本実施形態において、演出制御手段227は、遊技興趣の向上の目的に加え、小当り遊技において大当り遊技を生起させ易くすることを目的として、保留連演出を実行する。この保留連演出の詳細は後述するが、当該演出は、大当り遊技が開始されている時点で保留されている特図2に係る図柄変動において大当り遊技が生起されることを報知する演出である。
特に、通常演出制御手段220は、RAMクリア処理の実行を伴って復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、RAMクリア処理の実行を伴わずに復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
なお、エラー報知は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される。ここで、エラー報知が優先して実行されるとは、エラー報知の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー報知のみが実行される(エラー報知の実行によって変動演出の実行が規制される)場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー報知が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー報知を実行する演出データを読み出すようにしてもよい。
これに対し、本発明に係る遊技機10は、このような問題点(以下、「本発明に係る問題点」と称する)を改善する2つの機能を有しており、これらの機能の詳細を説明する。
これに対しても、本発明に係る遊技機10は、この問題点を改善する機能を有しており、当該機能に関しても、上記2つの機能に係る説明と合わせて説明する。
まず、上記本発明に係る問題点を改善する1つ目の機能は、普図高確中に実行され得る上記図柄先読み演出の実行に係る制御を工夫している点である。以下、図14~図17を用いて、当該機能の詳細を説明する。
図14(a)~図14(c)は、図柄先読み演出の具体例を示す図である。図15は、図柄先読み演出制御処理のフローであり、図16(a)~図16(c)は、図柄先読み演出の実行有無および実行態様を決定する抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。また、図17は、図柄先読み演出規制処理のフローである。
具体的には、先読み対象の図柄変動(先読み対象回転)に繋がる一または複数の図柄変動(この例では、N回転目~N+2回転目)のそれぞれにおいて、偶数図柄で構成されるバラケ目が停止表示される実行態様(図14(a)に示す実行態様であり、以下、「偶数バラケ目」)と、当該一または複数の図柄変動のそれぞれにおいて、7図柄を除く奇数図柄で構成されるバラケ目が停止表示される実行態様(図14(b)に示す実行態様であり、以下、「通常奇数バラケ目」)と、当該一または複数の図柄変動のそれぞれにおいて、7図柄を含む奇数図柄で構成されるバラケ目が停止表示される実行態様(図14(c)に示す実行態様であり、以下、「特殊奇数バラケ目」)と、がある。
なお、この例では、各実行態様において、先読み対象の図柄変動に繋がる複数の図柄変動のそれぞれにおいて停止表示されるバラケ目は、互い異なる装飾図柄の組合せであるが、各実行態様におけるバラケ目のルールが守られていれば、当該複数の図柄変動の一部または全部で装飾図柄の組合せが一致してもよい。
図15に示す通り、図柄先読み演出制御処理における最初のステップであるステップS202では、規制フラグがONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には図柄先読み演出制御処理を終了し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS204に進む。ここで、規制フラグとは、図柄先読み演出の新たな実行を規制するためのものであり、規制フラグの設定条件については後述する。
ステップS204では、対象保留に対応する特図変動パターンから、対象保留に係る図柄変動において発展演出が実行されるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS206に進み、当該条件が充足されなかった場合には図柄先読み演出制御処理を終了する。
ステップS206では、図柄先読み演出が実行中であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には図柄先読み演出制御処理を終了し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS208に進む。
ステップS208では、現在の特図変動パターン導出状態が特図変動パターン導出状態PCであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS210に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS212に進む。
ステップS210では、抽選テーブルA1を用いて、図柄先読み演出の実行有無を決定する抽選を行う。なお、後述する抽選テーブルA2および抽選テーブルA3を用いた抽選を含め、これらの抽選では、図柄先読み演出の実行有無と併せて図柄先読み演出の実行態様も決定され、これらの抽選の詳細は後述する。
ステップS212では、現在の特図変動パターン導出状態が特図変動パターン導出状態PDであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS214に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS216に進む。
ステップS214では、抽選テーブルA2を用いて、図柄先読み演出の実行有無を決定する抽選を行う。
ステップS216では、抽選テーブルA3を用いて、図柄先読み演出の実行有無を決定する抽選を行う。なお、当該抽選は、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PEにおいて実行されるものである。
ステップS218では、図柄先読み演出の実行抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS220に進み、当該条件が充足されなかった場合には図柄先読み演出制御処理を終了する。
ステップS220では、決定された図柄先読み演出に係る演出データを設定し、これにより、図柄先読み演出が実行される。
具体的には、図16(a)に示す通り、抽選テーブルA1を用いた抽選、すなわち、特図変動パターン導出状態PCにおける図柄先読み演出の実行有無を決定する抽選において、対象保留に係る事前判定の結果がハズレかつ図柄eである場合には、300/1000(約1/3.33)の確率で偶数バラケ目が、100/1000(1/10)の確率で通常奇数バラケ目が、残りの600/1000(約1/1.67)の確率で実行なしが決定され、当該場合には特殊奇数バラケ目が決定されることはない。
一方、抽選テーブルA1を用いた抽選において、対象保留に係る事前判定の結果が大当りかつ図柄bである場合には、300/1000(約1/3.33)の確率で偶数バラケ目が、300/1000(約1/3.33)の確率で通常奇数バラケ目が、200/1000(1/5)の確率で特殊奇数バラケ目が、残りの200/1000(1/5)の確率で実行なしが決定される。
一方、抽選テーブルA1を用いた抽選において、対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合には、250/1000(1/4)の確率で偶数バラケ目が、250/1000(1/4)の確率で通常奇数バラケ目が、150/1000(約1/6.67)の確率で特殊奇数バラケ目が、残りの350/1000(約1/2.86)の確率で実行なしが決定される。
このように、本実施形態では、抽選テーブルA1を用いた抽選において、事前判定の結果が大当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合(500/1000)と、事前判定の結果が小当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合(250/1000)とが異なり、特に、前者の割合が後者の割合よりも高い。
なお、抽選テーブルA2を用いた抽選において事前判定の結果がハズレかつ図柄eとなった場合には、後述する抽選テーブルA1を用いた抽選において事前判定の結果がハズレかつ図柄eとなった場合よりも図柄先読み演出自体が実行される割合が低くなる。これは、後述する抽選テーブルA3を用いた抽選においても同様である。
一方、抽選テーブルA2を用いた抽選において、対象保留に係る事前判定の結果が大当りかつ図柄bである場合には、300/1000(約1/3.33)の確率で偶数バラケ目が、300/1000(約1/3.33)の確率で通常奇数バラケ目が、200/1000(1/5)の確率で特殊奇数バラケ目が、残りの200/1000(1/5)の確率で実行なしが決定される。
一方、抽選テーブルA2を用いた抽選において、対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合には、250/1000(1/4)の確率で偶数バラケ目が、250/1000(1/4)の確率で通常奇数バラケ目が、50/1000(1/20)の確率で特殊奇数バラケ目が、残りの450/1000(約1/2.22)の確率で実行なしが決定される。
このように、本実施形態では、抽選テーブルA2を用いた抽選において、抽選テーブルA1を用いた抽選と同様に、事前判定の結果が大当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合(500/1000)と、事前判定の結果が小当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合(150/1000)とが異なり、特に、前者の割合が後者の割合よりも高い。
また、抽選テーブルA2を用いた抽選において対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合に特殊奇数バラケ目が決定される確率(1/20)は、抽選テーブルA1を用いた抽選において対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合に特殊奇数バラケ目が決定される確率(約1/6.67)よりも低い。
一方、抽選テーブルA3を用いた抽選において、対象保留に係る事前判定の結果が大当りかつ図柄bである場合には、300/1000(約1/3.33)の確率で偶数バラケ目が、300/1000(約1/3.33)の確率で通常奇数バラケ目が、残りの400/1000(1/2.5)の確率で実行なしが決定され、当該場合には特殊奇数バラケ目が決定されることはない。
一方、抽選テーブルA3を用いた抽選において、対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合には、250/1000(1/4)の確率で偶数バラケ目が、250/1000(1/4)の確率で通常奇数バラケ目が、残りの500/1000(1/2)の確率で実行なしが決定され、当該場合には特殊奇数バラケ目が決定されることはない。
このように、本実施形態では、抽選テーブルA3を用いた抽選において、抽選テーブルA1を用いた抽選や抽選テーブルA2を用いた抽選と同様に、事前判定の結果が大当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合(300/1000)と、事前判定の結果が小当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合(100/1000)とが異なり、特に、前者の割合が後者の割合よりも高い。
また、抽選テーブルA3を用いた抽選において対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合に特殊奇数バラケ目が決定される確率(0)は、抽選テーブルA1を用いた抽選において対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合に特殊奇数バラケ目が決定される確率(約1/6.67)よりも低いと言える。さらに、抽選テーブルA3を用いた抽選において対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合に特殊奇数バラケ目が決定される確率(0)は、抽選テーブルA2を用いた抽選において、対象保留に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合に、特殊奇数バラケ目が決定される確率(1/20)よりも低いと言うこともできる。
これによれば、図柄先読み演出の実行有無によって、当該図柄先読み演出の対象保留に係る特図当否判定の結果がハズレではない場合に当該特図当否判定の結果が小当りであるか否かを推測させ、当該特図当否判定の結果が小当りであった場合において、当該小当りに係る小当り遊技において大当り遊技が生起されない事象の発生を抑止することができる。
なお、上述した「事前判定の結果が大当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合と、事前判定の結果が小当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合とが異なる」とは、本実施形態とは異なり、事前判定の結果が大当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合が、事前判定の結果が小当りとなった場合に図柄先読み演出の実行が決定される割合よりも低いことを許容するものである。ただし、遊技者の集中力を高める観点においては、本実施形態のように、前者の割合を後者の割合よりも高くすることが好ましい。
また、本実施形態において、図柄先読み演出は、対象保留において大当り遊技が生起される期待度が高いことを示唆するものであるが、これに限らない。具体的には、図柄先読み演出を、対象保留において大当り遊技が生起され得ることを報知する先読み演出としてもよい。
これによれば、図柄先読み演出が実行されない場合であっても対象保留において小当り遊技が生起される可能性が残るため、遊技者の集中力を喚起することができる。
なお、上述の説明では省略したが、当然のことながら、対象保留に係る事前判定の結果がハズレかつ図柄fである場合においても、特殊奇数バラケ目が決定されることはない。
これによれば、特図変動パターン導出状態PDにおける小当り遊技において、遊技者が遊技球を発射しない等、想定されている遊技の流れで遊技がなされず、小当り遊技を経由した大当り遊技が生起されなくなる虞を低減し、小当り遊技において大当り遊技を生起させ易くすることができる。特に、この例では、特図奇数バラケ目に係る図柄先読み演出が、いわゆる先読み演出であるため、小当り遊技に係る遊技球の発射が必要になり得ること自体を事前に認識させることができる。
ここで、特殊奇数バラケ目をラウンド数が10の大当り遊技が生起され得る期待度が高い先読み演出とするとは、特殊奇数バラケ目が実行された場合にラウンド数が10の大当り遊技が生起されない場合(大当り遊技自体が生起されない場合に限らず、ラウンド数が4の大当り遊技が生起される場合も含む)を許容しつつ、当該場合におけるラウンド数が10の大当り遊技が生起される割合が、他の先読み演出(例えば、通常奇数バラケ目に係る図柄先読み演出)が実行された場合において当該大当り遊技が生起され得る割合よりも高くなることを指す。
特に、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PDに係る普図高確の規定回数である500回が、特図2において大当り遊技が生起される確率(大当りが導出される確率と小当りが導出される確率との和)の確率分母(当該確率の分子を1とした場合の分母の値)の7倍よりも多く、特図変動パターン導出状態PCに係る普図高確の規定回数である80回が、当該確率分母の3倍よりも少ない。ここで、確率分母の7倍よりも多い回数とは、慣例的に大当り遊技が生起されないことに対する不安を遊技者が感じない回数であり、確率分母の3倍よりも少ない回数とは、慣例的に大当り遊技が生起されないことに対する不安感を感じやすい回数である。
なお、本実施形態における小当りとは、小当り遊技において大当り遊技を生起し得るものを指す。すなわち、例えば、小当り遊技において特別電動役物65が開放状態となる期間が極端に短い等、実質的に小当り遊技において遊技球がV入賞領域を通過しないように構成された小当り遊技を生起する小当りは、本実施形態における小当りに含まず、ハズレと同等に取り扱う。
これによれば、特殊奇数バラケ目に係る図柄先読み演出を認識していない状態で特図変動パターン導出状態PC(普図高確)へ遷移させ、当該特図変動パターン導出状態において小当り遊技を経由した大当り遊技が生起されなくなる虞を低減することができる。
このようにしても、特殊奇数バラケ目に係る図柄先読み演出を認識していない状態で特図変動パターン導出状態PC(普図高確)へ遷移させ、当該特図変動パターン導出状態において小当り遊技を経由した大当り遊技が生起されなくなる虞を低減することができる。
さらに、本実施形態のように、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PEにおける普図高確の規定回数(30回)は、特図変動パターン導出状態PCにおける普図高確の規定回数(80回)よりも少なくすることが好ましいが、これらの規定回数が同一の回数であってもよい。
また、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PEへの遷移条件(遷移条件(i)、遷移条件(viii))は、特図変動パターン導出状態PCへの遷移条件および特図変動パターン導出状態PDへの遷移条件のいずれとも異なれば、その内容は問わない。
まず、規制フラグの設定を管理する図柄先読み演出規制処理は、小当り遊技が終了する際に実行される処理である。
図17に示す通り、図柄先読み演出規制処理における最初のステップであるステップS302では、現在の特図変動パターン導出状態が特図変動パターン導出状態PDであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS304に進み、当該条件が充足されなかった場合には図柄先読み演出規制処理を終了する。
ステップS304では、小当り遊技中に遊技球がV入賞領域を通過しなかったか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS306に進み、当該条件が充足されなかった場合、すなわち、当該小当り遊技終了後に大当り遊技が生起される場合には、図柄先読み演出規制処理を終了する。
ステップS306では、規制フラグをONに設定し、その後に図柄先読み演出規制処理を終了する。
そのため、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PDで導出された小当り遊技において遊技球がV入賞領域を通過しなかった場合には、当該小当り遊技の終了時点で保留されている特図2に係る図柄変動に特図当否判定の結果が小当りかつ図柄dとなる場合であっても、特殊奇数バラケ目に係る図柄先読み演出が実行されない。
これによれば、特図変動パターン導出状態PDで導出された小当り遊技において大当り遊技を生起しなかった遊技者に対し、直後に再び生起される小当り遊技において大当り遊技を生起させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、規制フラグがONに設定された小当り遊技に係る小当りが当選した図柄変動の終了時点で保留されている特図2に係る図柄変動のすべての実行が終了したことを契機に、当該規制フラグがOFFに設定されるようにしてもよい。
次に、上記本発明に係る問題点を改善する2つ目の機能は、保留連演出の実行に係る制御を工夫している点である。以下、図18および図19を用いて、当該機能の詳細を説明する。
図18は、保留連演出制御処理のフローであり、図19(a)~図19(c)は、保留連演出の実行有無を決定する抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。
具体的には、保留連演出制御処理における最初のステップであるステップS402では、保留連が一つであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS404に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS408に進む。
ここで、保留連が一つであるとは、今回の保留連演出制御処理の実行契機となった大当り遊技の開始時に保留されている特図2に係る図柄変動に、大当りまたは小当りが導出される図柄変動が一つだけ含まれていることを指す。そして、当該事象の判定は、保留されている図柄変動に係る事前判定の結果に基づいて行われ、これは、後述するステップS410も同様である。
ステップS406では、抽選テーブルB1を用いて保留連演出の実行有無を決定する。なお、後述する抽選テーブルB2および抽選テーブルB3を用いた抽選を含め、これらの抽選の詳細は後述する。
ステップS408では、抽選テーブルB2を用いて保留連演出の実行有無を決定する。
ここで、保留連が二つであるとは、今回の保留連演出制御処理の実行契機となった大当り遊技の開始時に保留されている特図2に係る図柄変動に、大当りまたは小当りが導出される図柄変動が二つだけ含まれていることを指す。
ステップS414では、保留連演出の実行有無を決定する抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS416に進み、当該条件が充足されなかった場合には保留連演出制御処理を終了する。
なお、本実施形態における保留連演出は、枠ランプ35が虹色に点灯する演出であるが、保留連演出を実行するデバイスやその実行態様は問わない。
さらに、本実施形態における保留連演出は、大当り遊技の開始を契機に開始され、当該大当り遊技における3回目のラウンド遊技が終了するまでに終了するが、保留連演出の開始および終了のタイミングは、大当り遊技中であればいずれのタイミングでもよい。
図19(a)に示す通り、抽選テーブルB1を用いた抽選、すなわち、保留連が一つでありかつ現在の大当り遊技(今回の保留連演出制御処理の実行契機となった大当り遊技)が小当り遊技によって生起されたものである場合の保留連演出の実行有無を決定する抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りかつ図柄aである場合には、100/1000(1/10)の確率で保留連演出の実行が決定され、900/1000(約1/1.11)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
一方、抽選テーブルB1を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りかつ図柄bである場合には、200/1000(1/5)の確率で保留連演出の実行が決定され、800/1000(1/1.25)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
一方、抽選テーブルB1を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合には、500/1000(1/2)の確率で保留連演出の実行が決定され、500/1000(1/2)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
このように、本実施形態では、抽選テーブルB1を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合と、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合とが異なり、特に、前者の割合が後者の割合よりも高い。
また、本実施形態では、抽選テーブルB1を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合、および保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合のいずれにおいても、生起される大当り遊技に係るラウンド数が多い(有利度が高い)方が、保留連演出の実行が決定される割合が高い。これは、後述する抽選テーブルB2を用いた抽選においても同様である。
一方、抽選テーブルB2を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りかつ図柄bである場合には、200/1000(1/5)の確率で保留連演出の実行が決定され、800/1000(1/1.25)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
このように、本実施形態では、抽選テーブルB2を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合は、抽選テーブルB1を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合と同一である。
一方、抽選テーブルB2を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りかつ図柄dである場合には、650/1000(約1/1.54)の確率で保留連演出の実行が決定され、350/1000(約1/2.86)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
このように、本実施形態では、抽選テーブルB2を用いた抽選においても、抽選テーブルB1を用いた抽選と同様に、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合と、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合とが異なり、特に、前者の割合が後者の割合よりも高い。
また、本実施形態では、抽選テーブルB2を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合が、抽選テーブルB1を用いた抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合よりも高い。
抽選テーブルB3を用いた抽選において、保留連の対象となる二つの図柄変動が、大当りが導出される図柄変動、小当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合には、750/1000(約1/1.33)の確率で保留連演出の実行が決定され、250/1000(1/4)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
抽選テーブルB3を用いた抽選において、保留連の対象となる二つの図柄変動が、小当りが導出される図柄変動、大当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合には、800/1000(1/1.25)の確率で保留連演出の実行が決定され、200/1000(1/5)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
抽選テーブルB3を用いた抽選において、保留連の対象となる二つの図柄変動が、小当りが導出される図柄変動、小当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合には、850/1000(約1/1.18)の確率で保留連演出の実行が決定され、150/1000(約1/6.67)の確率で保留連演出の実行が決定されない。
このように、本実施形態では、抽選テーブルB3を用いた抽選において、保留連の対象となる二つの図柄変動が、大当りが導出される図柄変動、小当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合と、保留連の対象となる二つの図柄変動が、小当りが導出される図柄変動、大当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合とが異なり、特に、後者の割合が前者の割合よりも高い。
また、抽選テーブルB3を用いた抽選において、保留連の対象となる二つの図柄変動が、大当りが導出される図柄変動、大当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合が、保留連の対象となる二つの図柄変動が、大当りが導出される図柄変動、小当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合よりも低い。
さらに、抽選テーブルB3を用いた抽選において、保留連の対象となる二つの図柄変動が、小当りが導出される図柄変動、小当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合が、保留連の対象となる二つの図柄変動が、小当りが導出される図柄変動、大当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合よりも高い。
これによれば、特図2に係る図柄変動において生起された大当り遊技の開始時に大当りまたは小当りが導出される図柄変動が一つだけ保留されている場合において、当該一つの保留に係る特図当否判定の結果が小当りであるか否かを推測させ、当該特図当否判定の結果が小当りであった場合において、当該小当りに係る小当り遊技において大当り遊技が生起されない事象の発生を抑止することができる。
なお、上述した「保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合と、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合とが異なる」とは、本実施形態とは異なり、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合が、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合に保留連演出の実行が決定される割合よりも低いことを許容するものである。ただし、小当り遊技の発生を察知させる観点においては、本実施形態のように、前者の割合を後者の割合よりも高くすることが好ましい。
また、当該効果を奏するにあたっては、抽選テーブルB1を用いた抽選、および抽選テーブルB2を用いた抽選において、保留連の対象となる一つの図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合、および保留連の対象となる一つの図柄変動に係る事前判定の結果が大当りである場合のいずれか一方の場合に、保留連演出が実行されないように構成されてもよい。
特に、本実施形態では、上述した図柄先読み演出に係る対象保留において大当り遊技が生起される場合にも、上述の保留連演出制御処理が実行され、保留連演出が実行され得る。そのため、上記本発明に係る問題点を改善する2つ目の機能に係る効果を高めることができる。
これによれば、保留連演出が実行されない場合であっても保留連の対象となる一つの図柄変動において小当り遊技が生起される可能性が残るため、遊技者の集中力を喚起することができる。
これによれば、特図2に係る図柄変動において生起された大当り遊技の開始時に小当りが導出される図柄変動が一つだけ保留されている場合に、当該一つの保留において当選する小当りに係る小当り遊技において大当り遊技が生起されない事象の発生を抑止する効果を高めることができる。
これによれば、小当り遊技を経由せずに生起された大当り遊技における保留連が小当り当選に当選する図柄変動である場合に、当該図柄変動に係る小当り遊技において大当り遊技が生起されない事象の発生を抑止することができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、保留連が一つでありかつ現在の大当り遊技が小当り遊技によって生起されたものである場合の保留連演出の実行有無を決定する抽選において、保留連の対象となる図柄変動に係る事前判定の結果が小当りである場合に保留連演出の実行が決定されなくてもよい。
これによれば、特図2に係る図柄変動において生起された大当り遊技の開始時に大当りまたは小当りが導出される図柄変動が二つだけ保留されている場合において、保留連に係る二つの図柄変動の順序を推測させ、当該保留連に係る小当り遊技において大当り遊技が生起されない事象の発生を抑止することができる。
なお、上述した「保留連の対象となる二つの図柄変動が、大当りが導出される図柄変動、小当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合と、保留連の対象となる二つの図柄変動が、小当りが導出される図柄変動、大当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合とが異なる」とは、本実施形態とは異なり、保留連の対象となる二つの図柄変動が、大当りが導出される図柄変動、小当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合が、保留連の対象となる二つの図柄変動が、小当りが導出される図柄変動、大当りが導出される図柄変動の順序で保留されている場合において、保留連演出の実行が決定される割合よりも高いことを許容するものである。ただし、小当り遊技の発生を察知させる観点においては、本実施形態のように、後者の割合を前者の割合よりも高くすることが好ましい。
次に、図20(a)~図20(c)を用いて、特図変動パターン導出状態PEへ遷移することとなる特定ハズレ図柄の種類、各特定ハズレ図柄が決定される割合、および現在の特図変動パターン導出状態の種類と特定ハズレ図柄の停止表示による特図変動パターン導出状態PEへの遷移の有効性について補足する。
なお、図20(a)は、特図当否判定の結果がハズレとなった場合における特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図20(b)は、特図当否判定の結果がハズレとなった場合における特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを、模式的に示す図であり、これらの抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。また、図20(c)は、図柄Dおよび図柄fのそれぞれについて、現在の特図変動パターン導出状態の種類と特図変動パターン導出状態PEへの遷移の有効性を整理した表である。
備考欄に示されている通り、図柄Dが決定されて当該決定された停止図柄が停止表示された場合に、特図変動パターン導出状態PEへ遷移する場合があり、特図変動パターン導出状態PEへ遷移した後には、規定回数の図柄変動が実行されるまで特図変動パターン導出状態PEが継続して設定され、その後に特図変動パターン導出状態PAへ遷移する。図柄Dに対応する規定回数は30回である一方、図柄Cは、停止表示されても特図変動パターン導出状態PEへ遷移しない停止図柄である。ここで、図柄Dが停止表示された場合に、特図変動パターン導出状態PEへ遷移する場合があるとした理由は、現在の特図変動パターン導出状態の種類によっては特図変動パターン導出状態PEへ遷移しない場合があるためであり、現在の特図変動パターン導出状態の種類と特図変動パターン導出状態PEへの遷移の関係性については、後述する。なお、このような停止図柄と現在の特図変動パターン導出状態との関係性は、後述する図柄fにおいても同様である。
具体的には、特図1に係る特図当否判定の結果がハズレとなった場合における特図1停止図柄抽選では、998/1000(約1/1.002)の確率で図柄Cが、2/1000(1/500)の確率で図柄Dが決定される。
備考欄に示されている通り、図柄fが決定されて当該決定された停止図柄が停止表示された場合には、特図変動パターン導出状態PEへ遷移する場合があり、特図変動パターン導出状態PEへ遷移した後には、図柄Dが停止表示された場合と同様に、規定回数の図柄変動が実行されるまで特図変動パターン導出状態PEが継続して設定され、その後に特図変動パターン導出状態PAへ遷移する。図柄fに対応する規定回数は30回である一方、図柄eは、停止表示されても特図変動パターン導出状態PEへ遷移しない停止図柄である。
具体的には、特図2に係る特図当否判定の結果がハズレとなった場合における特図2停止図柄抽選では、1/990(約1/1.01)の確率で図柄eが停止図柄として決定される。そして、当該停止図柄抽選では、10/1000(1/100)の確率で図柄fが、停止図柄として決定され、当該確率は、特図1に係る特図当否判定の結果がハズレとなった場合における特図1停止図柄抽選において、図柄Dが決定される確率(1/500)よりも高い。
また、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAにおいて、左サブ表示部82bおよび右サブ表示部82cに係る表示領域において回数表示を行うように構成されている。詳細は後述するが、回数表示とは、電源投入から、特図変動パターン導出状態PCの終了後から、または特図変動パターン導出状態PBの終了後から加算または減算される表示であり、特図変動パターン導出状態PEでは、直前の特図変動パターン導出状態と同一の回数表示が継続して実行される。
以下、図21~図23を用いて、本実施形態における回数表示の詳細を説明する。
なお、図21(a)および図21(b)は、本実施形態に係る回数表示の具体例を示す図である。
図22(a)および図22(b)は、大当り遊技終了後の図柄変動の実行回数が0~1000回である期間に電断復電が発生した場合の回数表示の遷移を示す図であり、図22(a)は、当該電断時にRAMクリア処理が実行された場合の回数表示の遷移を、図22(b)は、当該電断時にRAMクリア処理が実行されなかった場合の回数表示の遷移を、示す図である。
図23(a)および図23(b)は、特図変動パターン導出状態PDから特図変動パターン導出状態PAに一度遷移した後の期間に電断復電が発生した場合の回数表示の遷移を示す図であり、図23(a)は、当該電断時にRAMクリア処理が実行された場合の回数表示の遷移を、図23(b)は、当該電断時にRAMクリア処理が実行されなかった場合の回数表示の遷移を、示す図である。
ここで、「遊タイム迄残???回」との文字は、図柄変動が実行されるごとに内容が更新されないものであり、当該文字は、特図変動パターン導出状態PD遷移図柄変動となるまでに実行を要する図柄変動の回数を特定不可能な表示である。
「現在●●●●回」との文字は、図柄変動が実行されるごとに内容(回数)が更新(加算)されるものであり、当該文字は、電断復電後に実行された図柄変動の回数を特定可能な表示である。なお、RAMクリアの実行を伴う電断復電後に当該文字が表示される場合には、特図変動パターン導出状態PD遷移図柄変動となるまでに実行を要する図柄変動の回数がリセットされるため、当該文字の表示によって特定される図柄変動の回数があらかじめ定められた回数(1000回)となる図柄変動が、特図変動パターン導出状態PD遷移図柄変動と一致する。しかし、RAMクリアの実行を伴わない電断復電後に当該文字が表示される場合には、これらの図柄変動が一致しない。そのため、「現在●●●●回」との文字は、「遊タイム迄残???回」と同様に、特図変動パターン導出状態PD遷移図柄変動となるまでに実行を要する図柄変動の回数を特定不可能な表示であると言える。
ここで、「遊タイム迄残●●●回」との文字は、図柄変動が実行されるごとに内容(回数)が更新(減算)されるものであり、当該文字は、特図変動パターン導出状態PD遷移図柄変動となるまでに実行を要する図柄変動の回数を特定可能な表示である。
具体的には、電断復電からの図柄変動の実行回数が0~1000回の期間では回数表示H1が行われ、電断復電からの図柄変動の実行回数が1501回以降の期間では、再び回数表示H1が行われる。なお、電断復電からの図柄変動の実行回数が1001~1500回の期間では、回数表示H1および回数表示H2のいずれも行われない。
なお、本実施形態における回数表示の終了タイミングまたは開始タイミングは、対応する期間における最初の図柄変動の実行中であればいずれのタイミングであってもよいが、当該図柄変動の開始時であることが好ましい。
具体的には、電断復電からの図柄変動の実行回数が0~700回の期間では回数表示H1が行われ、電断復電からの図柄変動の実行回数が1201回以降の期間では、再び回数表示H1が行われる。なお、電断復電からの図柄変動の実行回数が701~1200回の期間では、回数表示H1および回数表示H2のいずれも行われない。
一方、図23(b)は、特図変動パターン導出状態PDから特図変動パターン導出状態PAに一度遷移した後の期間のうちの当該実行回数が2500回である場合を例に、当該期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合の回数表示の遷移を示しており、当該場合における回数表示は、回数表示H1のまま維持される。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本実施形態では、図柄先読み演出の実行有無とその実行態様を同時に抽選しているが、上述した図柄先読み演出の実行割合が担保されていれば、図柄先読み演出の実行有無を決定し、図柄先読み演出の実行を決定した場合に、図柄先読み演出の実行態様を決定するようにしてもよい。すなわち、図柄先読み演出の実行有無を決定する処理とその実行態様を決定する処理とを分けて実行するようにしてもよい。
これによれば、特図変動パターン導出状態PDにおいて、小当り遊技において遊技者が遊技球を発射しなかった場合に遷移条件(vii)が充足されるため、有利度が高い大当り遊技が狙われることを確実に防ぐことができる。特に、当該変形例において、上述した本発明に係る問題点を改善する機能は、小当り遊技の実行によって遷移条件(vii)が充足されることを認識していない遊技者に対し、小当り遊技において大当り遊技が生起されない不利な事象の発生を抑止することに繋がる。
すなわち、特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合の大当り遊技の有利度が、特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合に生起される大当り遊技の有利度よりも高くてもよいし、特図2に係る特図当否判定において大当りが導出された場合の大当り遊技の有利度が、特図2に係る特図当否判定において小当りが導出された場合に生起される大当り遊技の有利度よりも低くてもよい。
すなわち、保留連が二つ以上ある場合において、保留されたタイミングが最も古い保留連に係る図柄変動の事前判定の結果を参照し、当該結果に基づいて抽選テーブルB1を用いた抽選を行うことで、保留連演出の実行有無を決定するようにしてもよい。また、保留連が三つ以上ある場合において、保留されたタイミングが最も古い保留連に係る図柄変動、および次に古い保留連に係る図柄変動の事前判定の結果を参照し、これらの結果に基づいて抽選テーブルB2を用いた抽選を行うことで、保留連演出の実行有無を決定するようにしてもよい。
また、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
遊技球を発射可能であり、第一始動口または第二始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って、大当りに当選するか否かの判定、および小当りに当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定で前記大当りに当選した場合には、当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、前記当否判定で前記小当りに当選した場合には、当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に小当り遊技を開始し、前記小当り遊技において遊技球が所定領域を通過した場合には、当該小当り遊技の終了後に前記大当り遊技を開始し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留可能な遊技機であって、
遊技状態を管理する遊技状態管理手段と、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記当否判定において前記小当りに当選する確率について、
前記第二始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選する確率が、前記第一始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選する確率よりも高く、
または、前記第二始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選し得る一方、前記第一始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選せず、
前記遊技状態管理手段は、遊技状態として、第一遊技状態、または前記第一遊技状態よりも前記第二始動口への遊技球の入賞が容易な第二遊技状態を設定可能であり、
前記演出制御手段は、対象図柄変動が実行される前に開始される先読み演出であって、当該対象図柄変動が前記第二始動口に係る図柄変動であって前記大当り遊技を開始可能な特定図柄変動である期待度が高いことを示唆する演出、または当該対象図柄変動が前記特定図柄変動であることを報知する演出である特定先読み演出を実行させることが可能であり、
前記第二遊技状態において前記特定図柄変動を前記対象図柄変動とした前記特定先読み演出が実行される割合について、当該特定図柄変動が前記大当りに当選する第一特定図柄変動である場合に前記特定先読み演出が実行される割合と、当該特定図柄変動が前記大当り遊技を生起可能な前記小当りに当選する第二特定図柄変動である場合に前記特定先読み演出が実行される割合と、が異なる、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が保留されている場合には、前記特定図柄変動が保留されていることを報知する保留連演出を当該大当り遊技中に実行させることが可能であり、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が一つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、当該特定図柄変動が前記第一特定図柄変動である場合に前記保留連演出が実行される割合と、当該特定図柄変動が前記第二特定図柄変動である場合に前記保留連演出が実行される割合と、が異なり、
前記特定先読み演出が実行され、当該特定先読み演出に係る前記対象図柄変動が前記特定図柄変動である場合において、当該特定図柄変動によって生起される前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が一つ保留されている場合には、前記保留連演出が実行され得る、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(2)に記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が一つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、
当該特定図柄変動が前記第一特定図柄変動である場合には、前記保留連演出が実行されない、
または、当該特定図柄変動が前記第二特定図柄変動である場合には、前記保留連演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(2)又は(3)に記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記第二特定図柄変動が一つ保留されている場合には、前記保留連演出が実行され得る、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(4)に記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記第二特定図柄変動が一つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、
当該大当り遊技が前記第一特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行される割合が、当該大当り遊技が前記第二特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行される割合よりも高い、
または、当該大当り遊技が前記第一特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行され得る一方、当該大当り遊技が前記第二特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
上記(2)乃至(5)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が二つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、前記第一特定図柄変動の後に前記第二特定図柄変動が保留されている場合に前記保留連演出が実行される割合と、前記第二特定図柄変動の後に前記第一特定図柄変動が保留されている場合に前記保留連演出が実行される割合と、が異なる、
ことを特徴とする遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
821 表示領域
822 表示領域
Claims (6)
- 遊技球を発射可能であり、第一始動口または第二始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って、大当りに当選するか否かの判定、および小当りに当選するか否かの判定を含む当否判定を実行し、前記当否判定で前記大当りに当選した場合には、当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、前記当否判定で前記小当りに当選した場合には、当該当否判定が実行された図柄変動の終了後に小当り遊技を開始し、前記小当り遊技において遊技球が所定領域を通過した場合には、当該小当り遊技の終了後に前記大当り遊技を開始し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留可能な遊技機であって、
遊技状態を管理する遊技状態管理手段と、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記当否判定において前記小当りに当選する確率について、
前記第二始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選する確率が、前記第一始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選する確率よりも高く、
または、前記第二始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選し得る一方、前記第一始動口に係る図柄変動で前記小当りに当選せず、
前記遊技状態管理手段は、遊技状態として、第一遊技状態、または前記第一遊技状態よりも前記第二始動口への遊技球の入賞が容易な第二遊技状態を設定可能であり、
前記演出制御手段は、対象図柄変動が実行される前に開始される先読み演出であって、当該対象図柄変動が前記第二始動口に係る図柄変動であって前記大当り遊技を開始可能な特定図柄変動である期待度が高いことを示唆する演出、または当該対象図柄変動が前記特定図柄変動であることを報知する演出である特定先読み演出を実行させることが可能であり、
前記第二遊技状態において前記特定図柄変動を前記対象図柄変動とした前記特定先読み演出が実行される割合について、当該特定図柄変動が前記大当りに当選する第一特定図柄変動である場合に前記特定先読み演出が実行される割合と、当該特定図柄変動が前記大当り遊技を生起可能な前記小当りに当選する第二特定図柄変動である場合に前記特定先読み演出が実行される割合と、が異なる、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が保留されている場合には、前記特定図柄変動が保留されていることを報知する保留連演出を当該大当り遊技中に実行させることが可能であり、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が一つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、当該特定図柄変動が前記第一特定図柄変動である場合に前記保留連演出が実行される割合と、当該特定図柄変動が前記第二特定図柄変動である場合に前記保留連演出が実行される割合と、が異なり、
前記特定先読み演出が実行され、当該特定先読み演出に係る前記対象図柄変動が前記特定図柄変動である場合において、当該特定図柄変動によって生起される前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が一つ保留されている場合には、前記保留連演出が実行され得る、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が一つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、
当該特定図柄変動が前記第一特定図柄変動である場合には、前記保留連演出が実行されない、
または、当該特定図柄変動が前記第二特定図柄変動である場合には、前記保留連演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項2又は3に記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記第二特定図柄変動が一つ保留されている場合には、前記保留連演出が実行され得る、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項4に記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記第二特定図柄変動が一つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、
当該大当り遊技が前記第一特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行される割合が、当該大当り遊技が前記第二特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行される割合よりも高い、
または、当該大当り遊技が前記第一特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行され得る一方、当該大当り遊技が前記第二特定図柄変動によって生起される場合に前記保留連演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第二始動口への遊技球の入賞によって生起された前記大当り遊技中に前記特定図柄変動が二つ保留されている場合における前記保留連演出の実行割合について、前記第一特定図柄変動の後に前記第二特定図柄変動が保留されている場合に前記保留連演出が実行される割合と、前記第二特定図柄変動の後に前記第一特定図柄変動が保留されている場合に前記保留連演出が実行される割合と、が異なる、
ことを特徴とする遊技機。
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