JP2020198278A - 真空バルブ、スイッチギヤおよび真空バルブの製造方法 - Google Patents

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Takahiro Imai
隆浩 今井
裕子 小野田
Hiroko Onoda
裕子 小野田
美佳 松岡
Miyoshi Matsuoka
美佳 松岡
将邦 樽井
Masakuni Tarui
将邦 樽井
隆 水出
Takashi Mizuide
隆 水出
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Abstract

【課題】絶縁性能が向上した真空バルブ、スイッチギヤおよび真空バルブの製造方法を提供する。【解決手段】実施形態によれば、真空バルブ10は、筒11Aと、(第2電極)と、第1電界緩和シールド15と、第2電界緩和シールド16と、プライマー層17と、絶縁層18と、を有している。プライマー層17は、絶縁性の樹脂17Mと、樹脂17Mに含有される接着付与剤17Nとを有している。樹脂17Mに含有される接着付与剤17Nの割合は、第1電界緩和シールド15の表面に近接した領域において相対的に高く、第2電界緩和シールド16の表面に近接した領域において相対的に高い。【選択図】図3

Description

この発明の実施形態は、真空バルブ、スイッチギヤおよび真空バルブの製造方法に関する。
配電用の開閉装置として、スイッチギヤが知られている。スイッチギヤは、外部の電力源から供給された高電圧の電力を受電し、電圧および電流を変換した後、配電する。すなわち、スイッチギヤは、電力の送配電系統における電路の保護、電力の制御および設備の監視などを目的に、工場、病院およびビルなどに設置されている。
スイッチギヤには、電気絶縁性を高めるために真空(減圧)状態において、電力の供給および遮断を行う真空バルブが含まれている。真空バルブには、内部が真空状態に維持された筒状の容器と、容器内に収容された固定側および可動側の電極と、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂で形成され容器の外周を覆った絶縁層と、が備えられている。更に、真空バルブは、容器の両端を覆うように設けられた椀状の電解緩和シールドを備えている。真空バルブにおいて、電界緩和シールドと絶縁層との間の接着力を高めるために、絶縁樹脂に接着付与剤を添加させることが知られている。
特開2009−193734号公報 特開2003−187678号公報 特開2016−34906号公報
上記のように構成された樹脂絶縁真空バルブでは、絶縁樹脂と電界緩和シールドとの接着強さを高めることが可能であるが、絶縁樹脂全体に接着付与剤が分散されるため、絶縁樹脂と電界緩和シールドとの界面の接着強さを効率的に強くすることができない。そのため、界面に剥離などの欠陥が発生し、絶縁破壊の起点となる場合がある。また、絶縁樹脂全体に接着付与剤が含まれることになるため、機械的特性、熱的特性など他の特性を低下させる場合がある。
この発明の実施形態の課題は、絶縁性能が向上した真空バルブ、スイッチギヤおよび真空バルブの製造方法を提供することにある。
実施形態によれば、真空バルブは、絶縁性を有する筒と、筒の一端に取付けられ一端の開口を閉塞した第1封着板と、筒の他端に取付けられ他端の開口を閉塞した第2封着板と、を備える真空容器と、筒内に配置され、一部が第1封着板を貫通して筒の外部に延出している第1電極と、筒内に配置され第1電極に対向し、一部が第2封着板を貫通して筒の外部に延出している第2電極と、筒の一端を覆うように第1封着板に重ねて設けられた金属製の第1電界緩和シールドと、筒の他端を覆うように第2封着板に重ねて設けられた金属製の第2電界緩和シールドと、接着付与剤を含有し、第1電界緩和シールドの表面および第2電界緩和シールドの表面に形成されたプライマー層と、絶縁性樹脂で形成され、真空容器、第1電界緩和シールド、および第2電界緩和シールドを包含した絶縁層と、を有する。
実施形態によれば、スイッチギヤは、電気的に接地される導電性の接地導体と、接地導体に設けられた絶縁性の支持体と、支持体に支持され、上記の真空バルブを含む開閉器と、を有する。
実施形態によれば、真空バルブの製造方法は、真空容器の電界緩和シールドの表面に、絶縁性の樹脂と接着付与剤とが含まれたプライマーを塗布して加熱して乾燥させてなるプライマー層を形成し、プライマー層に重ねて絶縁性樹脂をモールドして真空容器を覆う絶縁層を形成する。
図1は、実施形態に係る真空バルブを備えたスイッチギヤを示す模式図。 図2は、真空バルブを示す断面図。 図3は、図2の領域F3を拡大して示す断面図。 図4は、真空バルブの製造方法の要部を示すフローチャート。 図5は、真空バルブの電界緩和シールドの粗面化工程を示す模式図。 図6は、電界緩和シールドに対するプライマーの塗布工程を示す模式図。 図7は、図6の領域F7をプライマー層の形成が完了した状態で拡大して示す模式図。 図8は、プライマー層の常温硬化工程および加熱硬化工程を示す模式図。 図9は、図8の領域F9をプライマー層の硬化が完了した状態で拡大して示す模式図。 図10は、電界緩和シールドを真空バルブの他の構成部材に組み付ける組付工程を示す模式図。 図11は、真空バルブの構成部材を金型に配置する配置工程を示す模式図。 図12は、真空バルブの絶縁層を構成する樹脂を金型に注入する注入工程を示す模式図。 図13は、絶縁層(樹脂)の加熱硬化工程を示す模式図。 図14は、真空バルブを金型から取り出して絶縁層(樹脂)のゲート部を切断するゲートカット工程と絶縁層に接地層を形成する接地層形成工程を示す模式図。 図15は、実施例の真空バルブの構成部材(固定側電極電界緩和シールドまたは可動電極側電界緩和シールド、プライマー層および絶縁層)を想定した接着強さ評価試験片の模式図。 図16は、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2の接着強さ評価試験片の相対的な接着強度と接着付与剤の配合量との関係を示すグラフ。 図17は、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2の接着強さ評価試験片の相対的な接着強度を示すグラフ。
以下図面を参照しながら、実施形態に係る真空バルブ、スイッチギヤおよび真空バルブの製造方法について説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。
図1は、実施形態に係るスイッチギヤ100を示す模式図である。
スイッチギヤ100は、例えば、固体絶縁スイッチギヤ(SIS:Solid Insulated Switchgear)に適用される。スイッチギヤ100は、矩形箱状の筐体110を備えている。筐体110には、板状の接地導体120が配置されている。筐体110の内部は、接地導体120により、主回路部111と操作機構部112とに分けられている。
スイッチギヤ100は、主回路部111において、接地導体120上に並んで設置された複数、例えば、3つの支持体130を有している。各々の支持体130は、エポキシ樹脂等の絶縁材料により所定の形状にモールド成形されている。
スイッチギヤ100は、支持体130に支持された複数の開閉器を有している。スイッチギヤ100は、開閉器として、例えば、真空遮断器141(VCB:Vacuum Circuit Breaker)、真空断路器142(VDS:Vacuum Disconnecting Switch)および真空点検用の接地装置143(VES:Vacuum Earthing Switch)を有している。真空遮断器141、真空断路器142および真空点検用の接地装置143は、それぞれ真空バルブ10を備えている。
上下に並んだ3つの支持体130のうち、中央に配置された支持体130には、真空遮断器141および真空断路器142が装着されている。同様に、上方に配置された支持体130には、真空断路器142およびバイパス導体151が装着されている。また、下方に配置された支持体130には、接地装置143およびバイパス導体151が装着されている。
各々の開閉器の固定側導体は、接続導体を介して高圧電源あるいは他の開閉器の固定導体に接続されている。一例では、接地装置143の固定側導体は、第1接続導体172を介して真空断路器142の固定側導体に電気的に接続されている。また、第1接続導体172は、第2接続導体173を介してケーブルヘッド174に接続されている。ケーブルヘッド174には、図示しない電力ケーブルが連結されている。真空遮断器141の固定側導体は、第3接続導体175を介して他方の真空断路器142の固定側導体に接続されている。さらに、他方のバイパス導体151は、第4接続導体176を介して固体絶縁母線177に接続されている。
スイッチギヤ100は、操作機構部112において、各々の開閉器の可動側導体を開閉操作する複数の操作機構、例えば、電動バネ操作機構180を有している。
また、操作機構部112には、複数、例えば、2つの接地装置190が設けられている。各々の接地装置190は、接地導体120および筐体110に接続されている。
図2は、真空バルブ10を示す断面図、図3は、図2の領域F3を拡大して示す断面図である。
図2に示すように、真空バルブ10は、真空容器11、第1電極12、第2電極13、ベローズ14、第1電界緩和シールド15、第2電界緩和シールド16、プライマー層17、絶縁層18および接地層19を含んでいる。
真空容器11は、筒11A、第1封着板11B、および第2封着板11Cを含んでいる。
筒11Aは、例えば、軸方向の一端11Apおよび他端11Aqが開口した円筒形状を有し、アルミナ等の絶縁性を備えたセラミックスによって形成されている。第1電極12、第2電極13等を収容している。
第1封着板11Bは、例えば、開口を備えた円盤形状からなり、アルミニウムやステンレス鋼等を主成分とする金属によって形成されている。第1封着板11Bは、筒11Aの一端11Apに固定され一端11Apの開口を塞いでいる。シャフトの他端は、第1封着板11Bを気密に貫通し、筒11Aの外側で第1封着板11Bに固定されている。
第2封着板11Cは、例えば、開口を備えた円盤形状からなり、アルミニウムやステンレス鋼等の金属によって形成されている。第2封着板11Cは、筒11Aの他端11Aqに固定され他端11Aqの開口を塞いでいる。
第1電極12(固定側電極)は、筒11Aの一端11Ap側から筒11Aに挿入された固定側導体である。第1電極12は、円柱状のシャフトとシャフトの一端に形成された電極部とを有している。第1電極12は、スイッチギヤ100の外部から電力の供給を受ける。第1電極12は、シャフトが第1封着板11Bに固定された状態で、筒11Aの内部に収容されている。
第2電極13(可動側電極)は、筒11Aの他端11Aq側から筒11Aに挿入され、第1電極12に接近離間する可動側導体である。第2電極13は、円柱状のシャフトとシャフトの一端に形成された電極部とを有している。第2電極13の電極部は第1電極12の電極部に対向して配置されている。第2電極13のシャフトは、第2封着板11Cを貫通し、筒11Aの外側に延出している。第2電極13はシャフトの軸方向に沿って移動可能に支持されている。図示しない操作機構により第2電極13を軸方向に移動させることにより、第2電極13が第1電極12に当接あるいは離間される。
ベローズ14は、筒11Aの内部において筒11Aの軸方向に沿って配置され、一端が第2封着板11Cに取り付けられ、他端が第2電極13のシャフトに取り付けられている。ベローズ14は、第2電極13の移動に伴い、筒11Aの軸方向に沿って伸縮可能に構成されている。ベローズ14は、第2電極13と第2封着板11Cとの間の隙間を覆うことにより、筒11A内の空間の気密性を維持している。
第1電界緩和シールド15は、第1電極12の基端部を挿通しつつ第1封着板11Bに重ねて設けられ、筒11Aの一端11Apを覆っている。第1電界緩和シールド15は、導電性を有する金属板で形成され、本体部15a、挿通部15bおよび本体部15aの外周縁に立設された環状の側壁部15cを一体に有している。本体部15aは、第1封着板11Bよりも大きい円盤形状からなり、第1封着板11Bに重ねて配置され第1封着板11Bに固定されている。挿通部15bは、本体部15aの中央に開口した貫通孔であって、第1電極12の基端部が挿入されて取り付けられている。側壁部15cは、本体部15aの外周縁から筒11Aの一端11Apを覆うように突出した円筒形状に形成されている。側壁部15cは、筒11Aの外周面に隙間を置いて対向している。第1電界緩和シールド15は、外部と第1電極12との間の電界を電気的に遮蔽して電界を緩和する。
第2電界緩和シールド16は、第2電極13のシャフトを移動可能に挿通しつつ第2封着板11Cに重ねて設けられ、筒11Aの他端11Aqを覆っている。第2電界緩和シールド16は、導電性を有する金属板で形成され、本体部16a、挿通部16bおよび本体部16aの外周縁に立設された環状の側壁部16c、挿通部16bから側壁部16cと反対方向に立設された環状のボス部16dを一体に有している。本体部16aは、第2封着板11Cよりも大きい円盤形状からなり、第2封着板11Cに重ねて配置され第2封着板11Cに固定されている。挿通部16bは、本体部16aの中央に開口した貫通孔であって、第2電極13のシャフトが移動可能に挿入されている。側壁部16cは、本体部16aの外周縁から筒11Aの他端11Aqを覆うように突出した円筒形状に形成されている。側壁部16cは、筒11Aの外周面に隙間を置いて対向している。ボス部16dは、図示せぬリング状の密封パッキンを介して、第2電極13のシャフトを移動可能に支持している。第2電界緩和シールド16は、外部と第2電極13との間の電界を電気的に遮蔽して電界を緩和する。
筒11Aの外周には、絶縁性樹脂をモールドした絶縁層18(絶縁層)が設けられている。絶縁層18は、筒11Aの径方向に十分な厚みを備えた円筒形状に形成されている。絶縁層18は、例えば、エポキシ樹脂を含んでいる。絶縁層18は、筒11A、第1封着板11Bの側端部、第2封着板11Cの側端部、第1電極12のシャフトの基端部、第1電界緩和シールド15、第2電界緩和シールド16を覆っている。絶縁層18は、筒11Aの絶縁性能を高めるものである。絶縁層18にエポキシ樹脂を用いることによって、一般的であって汎用性が高い、いわゆるエポキシ樹脂絶縁真空バルブを構成することができる。
絶縁層18の外周面には、導電性塗料を塗布し固着してなる接地層19が設けられている。接地層19は、絶縁層18と比較して十分に薄い。接地層19は、グラウンドに対して、真空バルブ10を電気的に接地(アース)するものである。
第1電界緩和シールド15の表面、および第2電界緩和シールド16の表面には、それぞれプライマー層17が設けられている。図3に示すように、プライマー層17は、絶縁性の樹脂17Mと接着付与剤17Nを含んでいる。樹脂17Mには、例えば、エポキシ樹脂、C36ジカルボン酸の二塩基酸、オクチル酸第一錫、有機溶剤(アセトン)を用いることができる。接着付与剤17Nには、例えば、トリアジン(triazine,C)およびイミダゾール(imidazole,C)を用いることができる。一例として、接着付与剤17Nには、四国化成工業株式会社製の製品名VD−3や製品名VD−5を用いる。プライマー層17は、例えば、100重量部の樹脂17Mに対して、1乃至6重量部の接着付与剤17Nを含有して構成されている。プライマー層17は、例えば、2〜10μm程度の層厚で形成されている。プライマー層17において、接着付与剤17Nは、樹脂17Mに対し電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16)の表面側に偏って存在(局在)している。すなわち、樹脂17Mに含有される接着付与剤17Nの割合は、第1電界緩和シールド15の表面に近接した領域において相対的に高い。同様に、樹脂17Mに含有される接着付与剤17Nの割合は、第2電界緩和シールド16の表面に近接した領域において相対的に高い。
接着付与剤17Nを含有したプライマー層17を介して、電解緩和シールド15、16と、絶縁層18が接着されている。ここで、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16)と絶縁層18との間の界面に接着付与剤17Nを局在させて、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16)と絶縁層18との接着強さを強固なものにすることができる。これにより、絶縁層18と電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16)との界面に剥離などの欠陥が発生することを抑制し、絶縁性の向上を図ることが可能となる。さらに、第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16の表面は、粗面化されていることが好ましい。これにより、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16)の表面とプライマー層17との接着強さを高めることができる。一例として、第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16の表面粗さは、筒11A、第1封着板11Bまたは第2封着板11Cの表面粗さよりも大きい。
次に、上記のように構成された真空バルブ10の製造方法(製造工程)について説明する。
図4は、真空バルブ10の製造方法の要部を示すフローチャートである。
図4に示すように、真空バルブ10の製造工程には、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)の粗面化工程S01、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)に対するプライマーKの塗布工程S02、プライマー層17の常温硬化工程S03、プライマー層17の加熱硬化工程S04、真空バルブ10の構成部材の組付工程S05、組み付けられた真空バルブ10の構成部材の金型への配置工程S06、金型への絶縁層18(樹脂)の注入工程S07、絶縁層18(樹脂)の加熱硬化工程S08、絶縁層18(樹脂)のゲートカット工程S09および接地層形成工程S10が含まれている。
図5は、真空バルブ10の電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)の粗面化工程S01を示す模式図である。
図5に示すように、粗面化工程S01では、サンドブラスト処理により電解緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)の表面を粗面化する。より具体的には、第1電界緩和シールド15の表面に、ノズル201から噴射した研削液Wを衝突させる。第1電界緩和シールド15の表面は、外表面の一部または全部であって、外部から視認可能な面である。研削液Wは、例えば、水に砥粒を含有させたものである。研削液Wに含有された砥粒が衝突することによって、第1電界緩和シールド15の表面に凹凸が形成され、その表面が粗面化される。その後、第1電界緩和シールド15の表面を、例えば有機溶媒によって洗浄する。第1電界緩和シールド15の粗面化は、上記のようなサンドブラスト処理に限定されず、例えば、砥石を用いた研磨処理や、薬液を用いた浸食処理によって行ってもよい。第2電界緩和シールド16は、第1電界緩和シールド15と同様の方法によって粗面化される。
このように、塗布工程S02の前に、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)の表面を粗面化する粗面化工程S01を実施する。これにより、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)と、絶縁層18との間の表面積を増加させて、互いの接着強さを向上させることができる。
図6は、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)に対するプライマーKの塗布工程S02を示す模式図である。
図6に示すように、塗布工程S02では、第1電界緩和シールド15の表面に、コータ202から供給したプライマーKを塗布する。プライマーKは、例えば、液体状の樹脂17Mに接着付与剤17Nを配合したものである。具体的には、例えばエポキシ樹脂、C36ジカルボン酸の二塩基酸、オクチル酸第一錫、有機溶剤(アセトン)からなる樹脂(100重量部)に、例えば四国化成工業株式会社製の製品名VD−3やVD−5からなる接着付与剤(1乃至6重量部)を配合したものである。第1電界緩和シールド15に対するプライマーKの塗布は、上記のような方法に限定されず、例えば、プライマーKを浸み込ませた布などを第1電界緩和シールド15の表面に接触させて付着させたり、プライマーKを第1電界緩和シールド15の表面に噴霧して付着させたりしてもよい。第2電界緩和シールド16は、第1電界緩和シールド15と同様の方法によってプライマーKが塗布される。
図7は、図6の領域F7をプライマー層17の塗布が完了した状態で拡大して示す模式図である。
図7に示すように、第1電界緩和シールド15の表面には、プライマー層17が所定の厚さで塗布されている。プライマー層17を構成する樹脂17Mと接着付与剤17Nは、均等に混じり合っている。すなわち、樹脂17Mに対して接着付与剤17Nが分散して存在している。第2電界緩和シールド16に塗布されたプライマー層17の状態は、第1電界緩和シールド15に塗布されたプライマー層17の状態と同様である。
図8は、プライマー層17の常温硬化工程S03および加熱硬化工程S04を示す模式図である。
図8に示すように、常温硬化工程S03および加熱硬化工程S04では、プライマー層17が塗布された第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16を恒温器203に配置する。先ず、常温硬化工程S03として、恒温器203の内部を常温(室温)の状態で、プライマー層17を所定時間(例えば10時間)にわたって硬化させる。次に、加熱硬化工程S04として、恒温器203の内部を所定温度(例えば100℃)に昇温させた状態で、プライマー層17を所定時間(例えば1時間)にわたって硬化させる。加熱硬化工程S04における所定温度は、例えば、プライマー層17を構成する樹脂17Mや接着付与剤17Nのガラス転移温度以上の温度である。
このように、加熱硬化工程S04では、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)の表面に塗布されたプライマーKを加熱する。また、加熱硬化工程S04では、常温硬化工程S03においてプライマーKを10時間以上放置した(経過した)後に加熱する。これにより、接着付与剤17Nを樹脂17Mの中で、第1電界緩和シールド15の表面や第2電界緩和シールド16の表面に向かって移動させることができる。
図9は、図8の領域F9をプライマー層17の硬化が完了した状態で拡大して示す模式図である。
図9に示すように、第1電界緩和シールド15の表面には、プライマー層17が乾燥した状態で固着されている。図9に示すプライマー層17は、硬化する過程で揮発成分が気化していることから、図7に示すプライマー層17よりも厚みが薄くなっている。ここで、プライマー層17を構成する樹脂17Mと接着付与剤17Nは、均等に混じり合っていない。すなわち、樹脂17Mに対して接着付与剤17Nが偏って存在(局在)している。接着付与剤17Nは、常温硬化工程S03および加熱硬化工程S04において、金属からなる第1電界緩和シールド15に引き寄せられるように移動した結果、樹脂17Mの中で偏って存在している。具体的には、接着付与剤17Nは、樹脂17Mの中において、第1電界緩和シールド15に近接した領域に存在している。第2電界緩和シールド16に形成されたプライマー層17は、接着付与剤17Nによって、第1電界緩和シールド15に対して強力に化学結合されている。第2電界緩和シールド16に固着したプライマー層17の状態は、第1電界緩和シールド15に固着したプライマー層17の状態と同様である。
図10は、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)を真空バルブ10の他の構成部材に組み付ける組付工程S05を示す模式図である。
図10に示すように、組付工程S05では、第1電界緩和シールド15に第1電極12のシャフトが挿通された状態で、第1電界緩和シールド15が筒11Aに接合された第1封着板11Bに組み付けられる。また、組付工程S05では、第2電界緩和シールド16に第2電極13のシャフトが挿通された状態で、第2電界緩和シールド16が筒11Aに接合された第2封着板11Cに組み付けられる。
図11は、真空バルブ10の構成部材を金型(固定型204および移動型205)に配置する配置工程S06を示す模式図である。
図11に示すように、配置工程S06では、図10に示す真空バルブ10の構成部材を固定型204に装着した後、固定型204に対して移動型205を接近させて接触させる。なお、図11に示す真空バルブ10の構成部材は、完成状態の真空バルブ10から絶縁層18および接地層19を除いた構成部材である。固定型204の内側と真空バルブ10の外側との空間、および移動型205の内側と真空バルブ10の外側との空間が、真空バルブ10の絶縁層18の形状に相当する。
図12は、真空バルブ10の絶縁層18を構成する樹脂を金型(固定型204および移動型205)に注入する注入工程S07を示す模式図である。
図12に示すように、固定型204の注入口204aから真空バルブ10の絶縁層18を構成する樹脂を注入する。絶縁層18を構成する樹脂は、固定型204および移動型205の内側と真空バルブ10の外側との間の空間に、充填される。注入工程S07は、例えば、射出成形や鋳造によって行われる。
図13は、絶縁層18(樹脂)の加熱硬化工程S08を示す模式図である。
図13に示すように、加熱硬化工程S08では、固定型204および移動型205を恒温器206に配置して、所定の温度まで昇温させる。これによって、絶縁層18を構成する樹脂を加熱して硬化させる。絶縁層18は、筒11A、第1封着板11B、第2封着板11C、第1電極12、プライマー層17が固着された第1電界緩和シールド15、およびプライマー層17が固着された第2電界緩和シールド16と一体に接合される。これによって、絶縁層18が真空バルブ10の外側に設けられる。ここで、固定型204および移動型205は、例えば、射出成形装置から取り外して恒温器206に配置することなく、射出成形装置に取り付けたままの状態で温調設備によって昇温させてもよい。
図14は、真空バルブを金型(固定型204および移動型205)から取り出して絶縁層18(樹脂)のゲート部18gを切断するゲートカット工程S09と絶縁層18に接地層19を形成する接地層形成工程S10を示す模式図である。
図14に示すように、ゲートカット工程S09では、真空バルブ10が、固定型204と移動型205から取り出される。絶縁層18のゲート部18gの根元に対して、レーザ光源207からレーザ光Lが照射されて、ゲート部18gが切断される。ゲート部18gの切断は、ブレードを用いた切削や、カッターを用いたせん断によって行ってもよい。
図14に示すように、接地層形成工程S10では、絶縁層18の表面に、コータ208から供給された導電性溶液が塗布される。導電性溶液が乾燥しつつ絶縁層18に固着して、接地層19が形成される。接地層19は、導電性を備えている。
次に、上述した実施形態に則して作製した接着強さ評価試験片と、比較例により作製した接着強さ評価試験片とを比較することにより、本実施形態に係る真空バルブ10の作用効果を説明する。
図15および表1を参照して、真空バルブ10の構成部材(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16、プライマー層17および絶縁層18に相当)の接着強度の評価実験に用いた接着強さ評価試験片について説明する。
図15は、実施例の真空バルブの構成部材(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16、プライマー層17および絶縁層18)を想定した接着強さ評価試験片の模式図である。表1に、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2における接着付与剤の仕様を示している。
Figure 2020198278
図15に示すように、実施例1の接着強さ評価試験片は、円柱形状に形成され、模擬電界緩和シールド15Sと絶縁層18Sを、プライマー層17Sを介して接合して構成されている。模擬電界緩和シールド15Sは、真空バルブ10の電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16)を想定している。プライマー層17Sは、真空バルブ10のプライマー層17を想定している。絶縁層18Sは、真空バルブ10の絶縁層18を想定している。
模擬電界緩和シールド15Sは、真鍮からなり、直径14mmおよび長さ50mmの円柱形状に形成されている。模擬電界緩和シールド15Sの上面15Saは、サンドブラスト処理によって粗面化された後、アセトンによって洗浄されて、乾燥(揮発)している。
プライマー層17Sは、模擬電界緩和シールド15Sの上面15Saにプライマーが一定の厚みで塗布した後、そのプライマーが加熱されて硬化して形成されている。プライマーは、エポキシ樹脂、C36ジカルボン酸の二塩基酸、オクチル酸第一錫、有機溶剤(アセトン)からなる液体状の樹脂に、接着付与剤が配合されて調製された。ここで、プライマーの調製において、100重量部の樹脂に対して、3重量部の接着付与剤が配合されている。次に、プライマー層17Sが形成された模擬電界緩和シールド15Sを、常温(室温)で10時間保持された後、加熱炉において100℃に加熱された状態で1時間保持された。プライマー層17Sは、乾燥すると共に硬化して、模擬電界緩和シールド15Sに固着した。
絶縁層18Sは、直径14mmおよび長さ50mmの円柱形状に形成されている。絶縁層18Sは、金型を用いた成形によって、プライマー層17Sを介して、模擬電界緩和シールド15Sに接合されている。すなわち、絶縁層18Sは、金型に配置された模擬電界緩和シールド15Sとプライマー層17Sを介して隣り合うように、金型にエポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、シリカフィラーからなるエポキシ注型樹脂が注入されて成形された。具体的には、先ず、模擬電界緩和シールド15Sが、金型に配置された状態で、80℃に加熱(余熱)された。次に、金型を真空タンクに配置して、絶縁層18Sが脱泡処理された後、恒温器で絶縁層18Sが80℃に加熱されて10時間保持された。絶縁層18Sは、脱気され、かつ、乾燥および硬化した状態で、模擬電界緩和シールド15Sとプライマー層17Sを介して接合された。次に、模擬電界緩和シールド15Sとプライマー層17Sおよび絶縁層18Sから構成される接着強さ評価試験片が金型から取り出され、加熱炉に配置されて150℃に加熱された状態で15時間保持された。絶縁層18Sは、プライマー層17Sを介して模擬電界緩和シールド15Sに強固に接合された状態で硬化した。
実施例2の接着強さ評価試験片について、実施例1の接着強さ評価試験片と異なる構成を説明する。実施例2の接着強さ評価試験片は、プライマーの調製において、樹脂に配合する接着付与剤の量を、実施例1の接着強さ評価試験片と比較して2倍にした。すなわち、実施例2の接着強さ評価試験片では、プライマーの調製において、100重量部の樹脂に対して、6重量部の接着付与剤を配合した。実施例1の接着強さ評価試験片では、プライマーの調製において、100重量部の樹脂に対して、3重量部の接着付与剤を配合していた。
比較例1の接着強さ評価試験片について、実施例1の接着強さ評価試験片と異なる構成を説明する。比較例1の接着強さ評価試験片は、樹脂部材を構成する硬化前の液体状の樹脂に接着付与剤を配合した。すなわち、比較例1の接着強さ評価試験片では、エポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、シリカフィラーからなるエポキシ注型樹脂に、接着付与剤を配合することで、接着付与剤を配合したエポキシ注型樹脂を調製した。ここで、樹脂部材を構成する硬化前の液体状の樹脂の調製において、100重量部のエポキシ注型樹脂に対して、3重量部の接着付与剤を配合した。実施例1の接着強さ評価試験片では、プライマーの調製において、100重量部の樹脂に対して、3重量部の接着付与剤を配合していた。
比較例2の接着強さ評価試験片について、実施例1の接着強さ評価試験片と異なる構成を説明する。比較例2の接着強さ評価試験片は、プライマーの調製において、樹脂に対して、接着付与剤を配合していない。また、比較例2の接着強さ評価試験片は、樹脂部材を構成する硬化前の液体状の樹脂に対しても、接着付与剤を配合していない。
図16および図17を参照して、真空バルブ10の構成部材(第1電界緩和シールド15または第2電界緩和シールド16、プライマー層17および絶縁層18に相当)の接着強度の評価実験の結果について説明する。
図16は、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2の接着強さ評価試験片の相対的な接着強度と接着付与剤の配合量との関係を示すグラフ、図17は、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2の接着強さ評価試験片の相対的な接着強度を示すグラフである。
接着強さ評価試験片に対して、模擬電界緩和シールド15Sと絶縁層18Sを引き離す方向に応力Pをかけて、模擬電界緩和シールド15Sと絶縁層18Sがプライマー層17Sを介して剥離したときの強度を測定した。接着付与剤を全く配合していない比較例3の接着強さ評価試験片を、相対的な接着強度の基準(100%)にした。接着付与剤を配合した実施例1、実施例2および比較例1の接着強さ評価試験片は、接着付与剤を配合していない比較例2の接着強さ評価試験片よりも、相対的に接着強度が高い。実施例1の接着強さ評価試験片は、実施例2の接着強さ評価試験片および比較例1の接着強さ評価試験片よりも、相対的に接着強度が高い。実施例1の接着強さ評価試験片は、接着付与剤をプライマー層に設け、かつ、100重量部の樹脂に対して3重量部で構成している。プライマーに接着付与剤を配合した実施例2の接着強さ評価試験片は、絶縁樹脂部材に接着付与剤を配合した比較例1の接着強さ評価試験片よりも、接着強度が若干高い。
このように、実施形態の真空バルブ10によれば、プライマー層17は、100重量部の樹脂17Mに対して、例えば1乃至6重量部の接着付与剤17Nを含有してなる。このような構成によれば、図15から図17および表1を参照して説明した通り、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)とプライマー層17を強固に接着することができる。この結果、プライマー層17を用いて、電界緩和シールド(第1電界緩和シールド15および第2電界緩和シールド16)と絶縁層18との間に、放電の原因となる空隙が発生することを抑制できる。すなわち、仮に空隙が発生すると気中絶縁の状態となることから、固体絶縁の状態と比較して高電圧がかかった場合に短絡し易くなるが、本実施形態ではその空隙の発生を十分に抑制できる。ここで、図2に示すように、特に、側壁部15cと真空容器11の間、および側壁部16cと真空容器11の間の部分において剥離が生じ易いが、上記のように構成したプライマー層17と絶縁層18によって、それらの部分における剥離を十分に抑制できる。
以上述べた通り、絶縁性能が向上した真空バルブ10、スイッチギヤ100および真空バルブ10の製造方法を提供することができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10…真空バルブ、11…真空容器、11A…筒、11Ap…一端、11Aq…他端、
11B…第1封着板、11C…第2封着板、12…第1電極、13…第2電極、
15…第1電界緩和シールド、16…第2電界緩和シールド、17…プライマー層、
17M…樹脂、17N…接着付与剤、18…絶縁層、100…スイッチギヤ

Claims (8)

  1. 絶縁性を有する筒と、前記筒の一端に取付けられ前記一端の開口を閉塞した第1封着板と、前記筒の他端に取付けられ前記他端の開口を閉塞した第2封着板と、を備える真空容器と、
    前記筒内に配置され、一部が前記第1封着板を貫通して前記筒の外部に延出している第1電極と、
    前記筒内に配置され前記第1電極に対向し、一部が前記第2封着板を貫通して前記筒の外部に延出している第2電極と、
    前記筒の前記一端を覆うように前記第1封着板に重ねて設けられた金属製の第1電界緩和シールドと、
    前記筒の前記他端を覆うように前記第2封着板に重ねて設けられた金属製の第2電界緩和シールドと、
    接着付与剤を含有し、前記第1電界緩和シールドの表面および前記第2電界緩和シールドの表面に形成されたプライマー層と、
    絶縁性樹脂で形成され、前記真空容器、前記第1電界緩和シールド、および前記第2電界緩和シールドを包含した絶縁層と、を有する、真空バルブ。
  2. 前記プライマー層は、絶縁性の樹脂と、前記樹脂に含有される前記接着付与剤と、を含み、
    前記樹脂に含有された前記接着付与剤の割合は、前記第1電界緩和シールドの前記表面および前記第2電界緩和シールドの前記表面に近接した領域において相対的に高い、請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 前記プライマー層は、100重量部の前記樹脂に対して、1乃至6重量部の前記接着付与剤を含有してなる、請求項2に記載の真空バルブ。
  4. 前記絶縁層は、エポキシ樹脂を含んでなる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の真空バルブ。
  5. 電気的に接地される導電性の接地導体と、
    前記接地導体に設けられた絶縁性の支持体と、
    前記支持体に支持され、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の真空バルブを含む開閉器と、を有する、スイッチギヤ。
  6. 真空容器の電界緩和シールドの表面に、絶縁性の樹脂と接着付与剤とが含まれたプライマーを塗布して加熱して乾燥させてなるプライマー層を形成し、
    前記プライマー層に重ねて絶縁性樹脂をモールドして前記真空容器を覆う絶縁層を形成する、真空バルブの製造方法。
  7. 前記電界緩和シールドの前記表面を粗面化する、請求項6に記載の真空バルブの製造方法。
  8. 前記表面に塗布された前記プライマーを10時間以上経過した後に加熱する、請求項6または7に記載の真空バルブの製造方法。
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