JP2020197021A - 宅配ボックスの施錠装置及び宅配ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】配達員が荷物室に荷物を収容する前に、いたずらで扉の外側からの操作で扉が施錠された状態となることを防止できるように構成した宅配ボックスの施錠装置を提供する。【解決手段】施錠装置は、扉の開口近傍に取り付けられたベース部材と、ユーザの操作によりベース部材に対し扉ロック方向に移動するように配置された操作レバー50と、操作レバーが扉ロック方向に移動したときに、操作レバーに連動して扉を閉鎖状態でロックするドアロックと、ベース部材の扉裏側に揺動可能に支持された施錠禁止レバー93とを含む。施錠装置は、施錠禁止レバーが第1方向に揺動した状態で、操作レバーに連動して扉アンロック方向に移動したレバー連動部材60と施錠禁止レバーとが係合可能に対向することにより操作レバーが扉ロック方向に移動することを阻止する。【選択図】図4

Description

本開示は、宅配ボックスの施錠装置及び宅配ボックスに関する。
従来から、特許文献1に記載されているように、宅配荷物を無人で受け取り、伝票等の押印用の用紙にスタンプできる宅配ボックスが知られている。この宅配ボックスでは、荷物の配達員が収容室(荷物室)に荷物を入れた後、扉を閉め、その状態で、用紙を差し込み口に差し込み、操作レバーを押し下げることにより、用紙がスタンプされる。操作レバーが放されると、操作レバーが停止位置まで復帰するときに扉が施錠される。
特開2007−252896号公報
上記の宅配ボックスの施錠装置では、配達員が荷物室に荷物を入れる前に、子供等がいたずらで扉の外側から操作レバーを押し下げると、扉が施錠されるので、その後、配達員は、鍵で解錠しない限り、宅配ボックスの扉を開けることができなくなる。
本開示の目的は、配達員が荷物室に荷物を収容する前に、いたずらで扉の外側からの操作で扉が施錠された状態となることを防止できる宅配ボックスの施錠装置、及び宅配ボックスを提供することにある。
本開示の宅配ボックスの施錠装置は、荷物を収容する荷物室、及び荷物室の開口を塞ぐ扉を備える宅配ボックスの施錠装置であって、扉の開口近傍に取り付けられたベース部材と、ユーザの操作によりベース部材に対し扉ロック方向に移動するように配置された操作レバーと、操作レバーが扉ロック方向に移動したときに、操作レバーに連動して扉を閉鎖状態でロックするドアロックと、ベース部材の扉裏側に揺動可能に支持された施錠禁止レバーと、を備え、施錠禁止レバーが第1方向に揺動した状態で、操作レバーに連動して扉アンロック方向に移動したレバー連動部材と施錠禁止レバーとが係合可能に対向することにより操作レバーが扉ロック方向に移動することを阻止する、宅配ボックスの施錠装置である。
本開示の宅配ボックスは、荷物室と、扉と、本開示の宅配ボックスの施錠装置と、を備える宅配ボックスである。
本開示に係る宅配ボックスの施錠装置及び宅配ボックスによれば、荷物室への荷物の収容前の待機状態で、予め施錠禁止レバーを第1方向に回転させておくことにより、扉の外側から操作レバーが扉ロック方向に移動されることを防止できる。これにより、配達員が荷物室に荷物を収容する前に、いたずらで扉の外側からの操作で扉が施錠された状態となることを防止できる。
実施形態の宅配ボックスの斜視図である。 荷受の待機状態において、図1から施錠装置を取り出して示す斜視図である。 図2に示す施錠装置から、内側カバーを取り外して示す斜視図である。 図3において、扉裏側から見た斜視図である。 図4において、ドアロックプレートを取り外して扉裏側から見た図である。 図4において、施錠禁止レバー及びレバーロック部材を省略して示す図である。 一部を省略して示す図3のA−A断面図である。 レバー連動部材及び操作レバーを分離して示す図である。 図5からスタンプケースユニットを取り出して示す斜視図である。 図9に示すスタンプケースユニットを扉正面側から見た斜視図である。 宅配ボックスにおいて、荷物を収容し、伝票への押印及び施錠を行い、その後、扉を開放する方法を示す図である。 施錠禁止レバーの解除状態を示す図2に対応する図である。 図12の状態における図5に対応する図である。 施錠と押印のための操作レバー押し下げ状態を示す図2に対応する図である。 図14Aの状態における施錠装置を扉裏側から見た斜視図である。 図14Aの状態における図5に対応する図である。 操作レバーの押し下げ力が解除されてドアロックが扉をロックした状態における図2に対応する図である。 図16の状態における図5に対応する図である。 鍵解錠状態における図5に対応する図である。 荷物室内に子供が閉じ込められた状態を示す図である。 図17の状態から、荷物室内でレバー連動部材が押された状態を示す図である。 実施形態の別例の施錠装置において、操作レバーの押し下げ力が解除されてドアロックが扉をロックした状態における斜視図である。 図21の施錠装置において、扉裏側から見た斜視図である。 図21の施錠装置において、内側カバーを取り外して扉裏側から見た図である。
以下、図面を用いて本開示の実施形態を説明する。以下で説明する形状、材料及び個数は、説明のための例示であって、施錠装置を含む宅配ボックスの仕様に応じて適宜変更することができる。以下ではすべての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。また、本文中の説明においては、必要に応じてそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
以下の説明及び図面で、Rは、宅配ボックスの外側から扉がある正面に向かって見た場合の右側であり、Lは、同じく左側であり、Fは、宅配ボックスの正面側であり、Bは、宅配ボックスの裏側である。R及びLを結ぶ方向と、F及びBを結ぶ方向とは、互いに直交する。
図1は、実施形態の宅配ボックス12の斜視図である。宅配ボックス12は、例えば戸建住宅等で使用され、宅配荷物を無人で受け取り可能である。宅配ボックス12は、ユーザとしての荷物の配達員が荷物を入れた状態で、扉を施錠するとともに用紙としての伝票に受領印を押印するために使用される。
宅配ボックス12は、略直方体状の外装体(本体)13と、外装体13の内側に設けられた荷物室14と、荷物室14の開口15を開閉する扉16と、施錠装置20とを備える。荷物室14は、荷物100(図11参照)を出し入れ可能に収容する略直方体の箱状である。
扉16は、荷物室14の正面側Fの開口15を塞いでいる。扉16は、宅配ボックス12に取り付けられる片開き型であり、幅方向一端部(図1の右端部)の上下方向の軸(図示せず)を中心として回動することで、荷物室14の開口15を開閉可能である。扉16は、鍵穴部を有する錠装置40の解錠状態、及び後述の荷受の待機状態で開放可能である。
扉16の幅方向他端部(図1の左端部)の上下2つの位置には、プッシュオープン式のマグネットキャッチの磁石側部材(図示せず)が取り付けられ、外装体13の開口縁部には、磁石側部材と対向する鉄板等の金属板(図示せず)が固定される。荷受の待機状態で、扉16はマグネットキャッチの磁力により閉鎖されており、扉16の正面F側から荷物室側である裏側Bに押すことで扉16が開放される。また、扉16がマグネットキャッチで閉状態が保持される構成としたことで、施錠装置20が解錠された状態で扉16を荷物室14の内側から押せば磁石側部材から金属板が外れて扉16を開放することができる。
以下、図2〜図19を用いて施錠装置20を詳しく説明する。図2は、荷受の待機状態において、図1から施錠装置20を取り出して示す斜視図である。図3は、図2に示す施錠装置20から、内側カバー21を取り外して示す斜視図である。図4は、図3において、扉裏側から見た斜視図である。図5は、図4において、ドアロックプレート23を取り外して扉裏側から見た図である。図6は、図4において、施錠禁止レバー93及びレバーロック部材96を省略して示す図である。図7は、一部を省略して示す図3のA−A断面図である。
施錠装置20は、扉16の内側(裏側)に取り付けられ、一部が扉16の外側面である正面から露出している。施錠装置20は、金属板製のベースプレート25、内側カバー21、鍵穴部41、施錠ピン45(図4)、操作レバー50、レバー連動部材60(図4)、ドアロック70(図5)、施錠禁止レバー93及びレバーロック部材96(図4)を含んで構成される。さらに、施錠装置20は、スタンプレバー75(図6)及びスタンプケース80(図4)を含んで構成される。ベースプレート25は、ベース部材に相当する。施錠装置20のベースプレート25、内側カバー21、操作レバー50、レバー連動部材60、ドアロック70、施錠禁止レバー93及びレバーロック部材96等の各構成部材は、一体的に連結されている。これにより、施錠装置20の扉16への取り付け時等において、施錠装置20を一つのユニットとして取り扱えるので作業の容易化を図れる。
ベースプレート25は、十字の箱形状の本体部26と、本体部26の後端周縁部に形成されたフランジ部23aとを有する。フランジ部23aには、後述の内側カバー21の周縁部に形成された壁部がネジ結合で固定されることにより、ベースプレート25に内側カバー21が固定され、ケース状となる。
ベースプレート25の本体部26は、上下方向に長尺な矩形の箱形状の垂直部26aを有する。垂直部26aの正面側Fの矩形状面27が扉16の正面に形成された開口から外側に露出するように、ベースプレート25が扉16において、開口15近傍である幅方向他端部(図1の左端部)に取り付けられる。図1に示すように、垂直部26aは、扉16の正面から突出することにより、扉16の開放時にユーザが掴む掴み部として用いられる。これにより、宅配ボックス12に専用の掴み部を設ける必要がないので、部品点数を削減できる。
矩形状面27には、上端部に鍵穴部41が露出して配置される。矩形状面27の下側半部にはスリット28が形成され、鍵穴部41とスリット28との間には矩形状の窓29が形成される。窓29は、後述の操作レバー50の上端部にある操作部51aを露出させるために用いられる。操作部51aは、ユーザが手で操作レバー50を押し下げるときに手で押される部分である。スリット28は、上下方向に伸びる略矩形に形成される。スリット28には、伝票102(図11参照)を差込み可能である。これにより、扉16の外側に露出するように、鍵穴部41の下側に操作レバー50の操作部51aが配置され、操作部51aの下側にスリット28が上下方向に延びるように配置される。このため、施錠装置20の幅方向(図1、図2の左右方向)の寸法を小さくしやすい。
ベースプレート25の十字形の箱状部分における左右方向両側に延びる2つの張り出し部26b、26cのうち、一方の張り出し部26bは、他方の張り出し部26cより左右方向に長い。一方の張り出し部26bの裏側には後述のスタンプケースユニット79(図5)及びスタンプ手段88(図5)が配置され、他方の張り出し部26cの裏側にはドアロック70(図5)が配置される。
図4に示すように、ベースプレート25の裏側面(図4の紙面の表側面)において、スリット28の開口周縁部には、断面矩形の筒部30が突出している。筒部30の右側Rの壁部31aの先端には上下に離れた2つの突板32が突出して形成される。この壁部31aの先端で2つの突板32に挟まれた部分には円弧形の凹部33が形成される。この凹部33を通じて後述するシートストッパ90(図9〜図10参照)の先端が、筒部30を横切って、筒部30の左側Lの壁部31bの側面に押し付けられる。
ベースプレート25の裏側面において、筒部30の左側Lには金属板製のドアロックプレート23(図4)が固定され、後述のドアロック70(図5、図7)を覆う。ドアロックプレート23のスリット28側端(R端)の上下方向中間部には受け板部24が裏側に突出するように形成される。後述のスタンプ手段88(図4)の先端は、押印時にこの受け板部24の側面に押し付けられることで、伝票に受領印を印字されやすくする。
鍵穴部41は、ベースプレート25に固定された錠装置40に形成される。鍵穴部41はベースプレート25の正面側Fに露出する。鍵穴部41に専用の鍵が入れられ回転部分が回転された場合には、この回転部分の裏側Bに固定された略V字形の板状のアーム42(図6)も回転する。アーム42には、一端部(図6の下端部)に、裏側(図6の紙面の表側)に突出するように施錠ピン45が固定される。このため、施錠ピン45は、鍵穴部41に入れられた鍵に連動して回転する。図2〜図7に示す荷受の待機状態では、鍵穴部41が鍵により施錠方向(図6)に回転されていることで、アーム42及び施錠ピン45も施錠方向に回転した位置となっている。
操作レバー50は、ベースプレート25の垂直部26aに対し上端部の操作部51aが窓29から露出した状態で、上下方向に移動可能に支持される。操作レバー50は、荷物の配達員等のユーザが荷物室14内に荷物を入れて扉16を閉じた状態で、扉ロック方向である下側に押し下げ操作することで錠装置40を施錠状態とするための操作部材である。
図8は、レバー連動部材60及び操作レバー50を分離して示す図である。操作レバー50は、上端部に天板である操作部51aを有し断面が略半円形の筒部51を含み、筒部51の下端の左右方向両端位置には、上下方向に延びる2つの脚部53,54が形成される。筒部51の裏側(図8の紙面の表側)の外面には、後述のレバー連動部材60を係合するための円筒状の柱部55が突出している。
図7に示すように、筒部51の内側には付勢部材56が配置される。付勢部材56は、例えば2つのバネと、2つのバネで挟まれた座金とにより形成される。付勢部材56の上端は操作レバー50の操作部51aの下面に突き当てられ、下端はスリット28周縁部の筒部30の上端に突き当てられる。これにより、操作レバー50は、上側に付勢される。操作レバー50の2つの脚部53,54には、上下方向に延びる長孔が形成され、ベースプレート25に固定されたピンがそれらの長孔に挿入される。これにより、操作レバー50の移動範囲が規制される。このような操作レバー50は、図2および図3に示すように、操作部51aがベースプレート25の窓29から露出し、ユーザがこの操作部51aを付勢部材56(図7)の付勢力に逆らって押し下げるように操作することにより、下側に移動させることが可能である。
図4〜図6に示すように、レバー連動部材60は、操作レバー50の上端部に連結される。図8に示すように、レバー連動部材60は、互いに直交する直線部62,63を有するL字形部61と、L字形部61の上端部から曲がりながら上側に延びる係止アーム64とを含む。略上下方向に延びる直線部62の中間部には円孔62aが形成され、円孔62aに操作レバー50の柱部55が嵌合状態で挿入されることにより、レバー連動部材60と操作レバー50とが連結される。これにより、レバー連動部材60は、操作レバー50に連動する。この状態で、レバー連動部材60は、柱部55を中心として揺動移動が可能である。ベースプレート25の垂直部26aの裏側面にはレバーカバー66(図4)が固定されており、レバーカバー66の下端部には断面略矩形のトンネル部67が形成される。レバー連動部材60の直線部62の下側部分は、このトンネル部67に挿入される。L字形部61の略左右方向に延びる直線部63は、トンネル部67の上端に対向する。
さらに、レバー連動部材60は、後述するように子供等が荷物室14に誤って閉じ込められた場合に荷物室内から扉16の解錠を可能とするためにも使用される。
図6、図8に示すように、係止アーム64の上端部には、施錠ピン45の先端部と係止可能な溝部65が形成される。係止アーム64において、溝部65から離れた下側部分の側面64aには、鍵が施錠方向(図6)に回転したときに施錠ピン45が対向する。この側面64aの上側部分は、上側に向かって右側Rに傾斜した傾斜面である。これにより、図6に示すように、施錠ピン45が施錠方向に回転し施錠ピン45が側面64aに接近して配置された場合でも、操作レバー50の押し下げに連動して施錠ピン45を側面64aの傾斜面に滑らせるように、レバー連動部材60を揺動させながら下側に移動させることができる。
一方、後述の図17に示すように施錠ピン45が施錠方向に回転した状態で、操作レバー50が扉ロック方向である下側に移動するように押し下げられた後、レバー連動部材60の溝部65に施錠ピン45が係止される。この場合には、操作レバー50及びレバー連動部材60の扉アンロック方向である上側への移動が阻止される。これにより、付勢部材56の付勢力による操作レバー50の上側への戻りが阻止される。このため、後述のように扉16の施錠状態が維持される。
図5、図7に示すように、ドアロック70は、裏側の略V字形の板部71と正面側の山形の板部(図示せず)とがV字形の谷部で連結されたもので、2つの板部71の上端部に円孔72が形成される。ベースプレート25の他方の張り出し部26cの裏側面(図5の紙面の表側面)には円柱状の柱部34が突出する。その柱部34がドアロック70の各円孔72に嵌合状態で挿入されることで、ドアロック70がベースプレート25に柱部34を中心として揺動移動可能に支持される。2つの板部71の間で柱部34の周囲には付勢部材としてのコイルバネ74(図7)が配置され、そのコイルバネ74によりドアロック70が、スリット28側である右側R(扉先端側とは反対側)に付勢される。図7に示す待機状態で、ドアロック70の一方の板部71の先端部(図7の下端部)は、ベースプレート25の左側Lの端とほぼ同じ位置にある。
さらに、ドアロック70の上端部には、操作レバー50の一方の脚部53の下端が対向する。これにより、操作レバー50が下側に移動することに連動して、ドアロック70が揺動移動する。具体的には、後述の図14A、図15に示すように操作レバー50が押し下げられた場合に、操作レバー50の一方の脚部53の下端がドアロック70の上端部を押し下げて、ドアロック70の先端部がベースプレート25の左側Lの端より大きく突出するようにドアロック70を揺動移動させることが可能となる。この状態で、外装体13の開口周縁部に形成された係止部(図示せず)にドアロック70の先端部が係止されることで、扉16が閉鎖状態でロックされる。
図2のようにベースプレート25の正面側面でスリット28の上端付近には開口27aが形成される。この開口27aからは操作レバー50の正面側面が露出し、その正面側面が上下方向位置によって色が変わるようにしている。これにより、ユーザはその色で施錠状態を確認できる。
図4に示すように、施錠禁止レバー93は、ベースプレート25の裏側面の上端部に揺動可能に支持される。施錠禁止レバー93は、荷受けの待機時において、レバー連動部材60が下側に移動することを阻止する部材である。具体的には、施錠禁止レバー93は、正面側と裏側とに離れて配置された2つの板部93a、93bと、2つの板部93a、93bの一端を連結する連結部93cと、連結部93cの上端から板部93a、93bと反対側に延びる操作アーム94とを有する。2つの板部93a、93bには円孔93dが形成される。ベースプレート25の上端部の裏側面(図4の紙面の表側面)には、円柱状の柱部98が突出する。その柱部98が施錠禁止レバー93の各円孔93dに挿入されることで、施錠禁止レバー93がベースプレート25に、柱部98を中心として揺動可能に支持される。2つの板部93a、93bの間で柱部98の周囲には付勢部材としてのコイルバネ(図示せず)が配置され、そのコイルバネの両端がベースプレート25と施錠禁止レバー93とに係止される。これにより、施錠禁止レバー93は、図4のように操作アーム94が右側に傾斜するように第1方向に揺動する側に付勢される。この状態で、一方の板部93aに形成された凹部93eに、レバー連動部材60の上端部の裏側面(図4の紙面の表側面)に形成された突部64bが入り込み、その突部64bが一方の板部93aの先端部93fと上下方向に係合可能に対向している。先端部93fと突部64bとは上下に接触していても、微小隙間をあけて上下に対向してもよい。これにより、レバー連動部材60と連動する操作レバー50が下側に移動することが阻止される。このため、後述のように、配達員が荷物室14に荷物を収容する前に、子供等のいたずらで扉16の外側からの操作レバー50の操作で扉16が施錠された状態となることを防止できる。
一方、施錠禁止レバー93は、後述の図13に示すように操作アーム94が略直立するように第2方向に揺動した状態で、施錠禁止レバー93の一方の板部93aがレバー連動部材60の突部64bの下側から退避する。これにより、レバー連動部材60と施錠禁止レバー93との係合可能な対向が解除されることにより、操作レバー50が扉ロック方向である下側に移動することが許可される。このため、配達員が扉16を開けて施錠禁止レバー93の操作アーム94を掴んで第2方向に揺動させた状態で、荷物を収容した後、扉16を閉めて操作レバー50を下側に移動させることで、扉16をドアロック70でロックすることができる。
レバーロック部材96は、直線方向に延びるアーム状であり、ベースプレート25の上端部の裏側において、施錠禁止レバー93の揺動支持部よりも左側Lに離れた位置に、下端部を中心に揺動可能に取り付けられる。レバーロック部材96は、ベースプレート25の右端部に取り付けられた付勢部材としてのバネ(図示せず)により、上端部が施錠禁止レバー93に近づく側(図5の左側)または略直立を維持するように付勢されている。後述の図13に示すように、レバーロック部材96の先端部の正面側面(図13の紙面の裏側面)には、係止部97が突出して形成される。施錠禁止レバー93が第2方向に揺動した状態で施錠禁止レバー93の他方の板部93bの先端部が、レバーロック部材96の係止部97に係合される。これにより、レバーロック部材96は、施錠禁止レバー93の第1方向への戻りを禁止するように施錠禁止レバー93と係合する。このため、上記のように配達員が扉16を開けて施錠禁止レバー93を第2方向に揺動させた状態で、その状態を維持したまま扉16を閉めて操作レバー50を操作する動作を行いやすくなる。
図9は、スタンプケースユニット79を取り出して示す斜視図である。図10は、スタンプケースユニット79を扉正面側から見た斜視図である。ベースプレート25には、スタンプケースユニット79のスタンプケース80が左右方向の移動可能に支持され、スタンプケース80には、スタンプ手段88(図5)が保持可能である。具体的には、スタンプケースユニット79は、スタンプケース80と、スタンプケース80に支持されたシートストッパ90とを含む。スタンプケース80は、台形状の板部81と、板部81の裏側B面に形成されたホルダ82とを有する。ホルダ82は、上下2つの壁部83と壁部83の右端(R端)を連結する端壁部84とから形成される。ホルダ82には、スタンプ手段88を保持可能である。スタンプ手段88は、例えばインク浸透式のはんこであり、スタンプ手段88の先端(L端)が伝票に押し付けられた場合に伝票に受領印を押印する。
さらに、板部81においてホルダ82より上側及び下側のそれぞれには、左右方向に長い長孔81a、81bが形成される。これらの長孔81a、81bには、後述の柱部35,36(図6)が挿入される。
図10に示すように、板部81の正面側F面において、左側Lの部分には、2つのU字形部85と、壁部86とが、左右方向に並んで突出している。2つのU字形部85には、左右方向へ移動可能に、シートストッパ90が挿入される。シートストッパ90は、細長で略直方体形状の部材である。板部81のU字形部85と壁部86との下側には柱部87が形成され、柱部87の周囲には、付勢部材としてのコイルバネ92が配置される。コイルバネ92の一端は、壁部86の側面に押し付けられ、他端はシートストッパ90の右側R端部の孔に挿入される。これにより、シートストッパ90は、左側Lに付勢され、その先端部(左側L端部)は、板部81の左端(L端)より突出する。このため、後述の図15に示すように、施錠ピン45が施錠方向に回転した状態で、スタンプケース80のスリット28側への移動後に、シートストッパ90の先端部が、スリット28の裏側を左右に横切ることで、スリット28への伝票の差し込みを妨害する。したがって、後述のように、荷物の配達員が宅配ボックス12で受領印を押印できるのは扉施錠時(ロック時)の1回限りとなり、受領印による荷物の配送の証明性が高くなる。
図4に示すように、ベースプレート25の一方の張り出し部26b側の裏側面(図4の紙面の表側面)の長孔81a、81bに整合する位置には、円柱状の柱部35,36が突出する。長孔81a、81bに柱部35,36が挿入され、柱部35,36の先端部にネジが結合されることで、ベースプレート25に対しスタンプケース80が左右方向の移動可能に支持される。さらに、図10に示すように、スタンプケース80において、板部81の正面側F面の中央部には、スタンプレバー75(図6)を揺動移動させるための円柱状の柱部81cが突出する。
図7に示すように、スタンプケース80の板部81とベースプレート25(図4)との間には、略L字形のスタンプレバー75が配置される。スタンプレバー75の中間部には円孔76が形成され、両端部には、長孔77,78が形成される。一方の長孔77には、板部81に形成された柱部81cが挿入される。円孔76には、ベースプレート25に形成された柱部36が挿入される。さらに、他方の長孔78には、操作レバー50の他方の脚部54の下端部に形成された円柱状の柱部54a(図5、図7、図8)が挿入される。これにより、スタンプレバー75は、操作レバー50に連動して柱部36を中心に回転する。具体的には、操作レバー50が図7の下側に押し下げられると、柱部54aの下降に伴って、スタンプレバー75が柱部36を中心に、図7の反時計方向に回転する。これにより、スタンプケース80がスリット28側である左側Lに移動し、スタンプ手段88(図5)の先端がスリット28の裏側を通過する。このため、スタンプケース80は、スタンプレバー75に連動してスリット28側に移動可能である。したがって、荷物の配達員がスリット28に伝票を差し込んだ状態で、操作レバー50の1回の押し下げ操作を行うだけで機械的に扉16の施錠と伝票への受領印の押印を行える。このため、扉16の施錠と押印を簡単な操作で行えるとともに、施錠と押印に電池等の電源を必要としない。
図11は、宅配ボックス12において、荷物100を収容し、伝票102への押印及び施錠を行い、その後、扉16を開放する方法を示している。上記のように、宅配ボックス12の荷受待機時には、扉16は、プッシュオープン式のマグネットキャッチで開口15を塞いでいる。荷物の配達員が宅配ボックス12に荷物100を配送するときには、配達員が扉16を荷物室14側に押すことで図11(a)に示すように荷物室14を開放する。図11(a)より前では、施錠装置20は図2〜図7に示した荷受けの待機状態である。そして、図11(b)に示すように配達員が荷物室14に荷物100を入れた後、施錠装置20の施錠禁止レバー93を第2方向に揺動させることにより、操作レバー50の押下動作が可能となるようにする。そして、図11(c)に示すように配達員が扉16を閉める。その後、図11(d)に示すように、配達員が施錠装置20のスリット28に伝票102を差し込む。次いで、この状態で、図11(e1),(e2),(e3)に示すように、施錠装置20の操作レバー50を押し下げ、ドアロック70を外装体13の係止部に係止させる。これと同時に、スタンプ手段88がスリット28側に移動することで伝票102に受領印が押印される。その後、図11(f)に示すように、荷物の受取人が、専用の鍵を鍵穴部41に入れて解錠方向に回すことで、扉16を解錠して、荷物100を取り出すことができる。図11(e2),(e3)では、扉16の外側から内部の一部を透視して示している。
図12〜図18を用いて、図11(b)、(e1)〜図11(f)の施錠装置20の動作を詳しく説明する。図12は、施錠禁止レバー93の解除状態を示す図2に対応する図である。図13は、図12の状態における図5に対応する図である。図11(b)に示すように、荷物室14に荷物100を入れた後、扉16を閉じる前の状態で、配達員は施錠装置20の施錠禁止レバー93を第2方向(図13)に揺動させることにより、施錠禁止レバー93の操作アーム94を略直立した状態に位置させる。この状態では、施錠禁止レバー93の一方の板部93aの先端部93fがレバー連動部材60の突部64bの下側から退避する。この状態で、レバー連動部材60と施錠禁止レバー93との係合可能な対向が解除されるので、操作レバー50が扉ロック方向である下側に移動することが許可されることにより、操作レバー50の押下動作が可能となる。さらに、この状態では、施錠禁止レバー93の他方の板部93bの先端部93g(図4)が、レバーロック部材96の係止部97に係合される。これにより、レバーロック部材96が、施錠禁止レバー93の第1方向への戻りを禁止するので、施錠禁止レバー93の操作アーム94が略直立した状態を維持しやすくなる。配達員は、この状態で図11(c)のように扉16を閉める。
図14Aは、施錠と押印のための操作レバー50押し下げ状態を示す図2に対応する図である。図14Bは、図14Aの状態における施錠装置20を扉裏側から見た斜視図である。図15は、図14Aの状態における図5に対応する図である。
配達員は、上記のように扉16を閉じた状態で、図11(d)に示すようにスリット28に伝票102を差し込む。そして、この状態で、図14Aに示すように操作レバー50を押し下げる。これにより、図15に示すように、操作レバー50に押されることによりドアロック70が揺動して、ドアロック70の先端部がベースプレート25の左端(L端)より大きく突出する。これにより、外装体13の係止部にドアロック70が係止されることで、扉16が閉鎖状態でロックされ、扉16が施錠される。これと同時に、操作レバー50の下降によりスタンプレバー75が柱部36(図4)を中心に図4の時計方向に回転することでスタンプケース80がスリット28側に移動し、スタンプ手段88の先端部がスリット28の裏側を通過する。これにより、スタンプ手段88がスリット28に差し込まれた伝票に受領印を押印する。このとき、シートストッパ90(図9、図10)の先端部はスリット28の裏側を横切って、筒部30の左側Lの壁部31bの側面に、コイルバネ92(図10)の付勢力で押し付けられる。この時、図14Bに示すように、レバー連動部材60の直線部63の先端部が内側カバー21に形成された開口21aから下側に抜け出して外側に配置される。これにより、子供等が荷物室14に誤って閉じ込められた場合に、子供等が荷物室内で直線部63に触れやすくなる。直線部63が触れられることで、扉16の解錠が可能となる。これについては後で説明する。
図16は、操作レバー50の押し下げ力が解除されてドアロック70がロックされた状態を示す図2に対応する図である。図17は、図16の状態における図5に対応する図である。
配達員による操作レバー50の押し下げ力が除かれると、図17に示すようにレバー連動部材60の溝部65(図6)に施錠ピン45が係止されるまで、付勢部材56の付勢力によって操作レバー50が上昇する。これにより図16に示す場合には、図14Aの状態よりも、操作レバー50が少し上昇する。これに伴って、図17に示すように、スタンプ手段88が右側Rに移動するので、スタンプ手段88が伝票から離れて、スリット28から伝票を容易に取り出すことができる。このとき、ドアロック70の先端部の突出量は、図15の状態に比べて小さくなるが、外装体13の係止部に係止され扉16が施錠された状態は維持される。さらにこの状態では、図14A〜図15に示した場合と同様に、シートストッパ90の先端部がスリット28の裏側を横切って、筒部30の左側Lの壁部31bの側面に押し付けられた状態も維持される。これにより、配達員がスリット28から伝票を抜き取った後、別の人が再度スリット28に別の用紙を入れて押印しようとしても、その用紙をスリット28に入れることはできない。このため、配達員が宅配ボックス12で受領印を押印されることが扉ロック時の1回限りとなり、受領印による荷物の配送の証明性が高くなる。
図18は、鍵解錠状態における図5に対応する図である。荷物の受取人が、宅配ボックス12から荷物を受け取るときには、専用の鍵を鍵穴部41に入れて解錠方向に回すことで、施錠ピン45が解錠方向に回転する。このときには、レバー連動部材60の溝部65(図4)から施錠ピン45が離れるので、レバー連動部材60及び操作レバー50は、付勢部材56の付勢力によって上昇する。これにより、図2、図3に示した荷受の待機状態と同様の位置に、操作レバー50が上昇する。このとき、ドアロック70(図5)は、図5に示した待機状態の場合と同様に、コイルバネ74(図7)の付勢力によりスリット28側に戻り、ベースプレート25の左端Lからは突出しない。これにより、扉16の開放が可能となる。
また、この状態では図18に示すように施錠ピン45が取り付けられたアーム42の施錠ピン45と反対側の端部43が、レバーロック部材96の中間部を左側Lに押すことでレバーロック部材96が左側Lに傾斜する。この状態でレバーロック部材96の係止部97と施錠禁止レバー93の先端部93gとの係合が解除される。これにより、施錠禁止レバー93の操作アーム94がコイルバネの付勢力によって第1方向に回転し、図2〜図5に示した待機状態と同様に、レバー連動部材60の上端部の突部64bに施錠禁止レバー93の先端部93fが係合可能に対向して操作レバー50が下側に移動することが阻止される。
本例の宅配ボックス12の施錠装置20は、簡易な構造により低コスト化を図れる。また、ユーザの操作が簡単であるため、操作性を高くできる。また、施錠装置20の主要構成を、スタンプ手段88及びスタンプケースユニット79を除いて、上下方向に長い配置構成とできるので、多くの部分で左右方向長さを小さくできる。これにより、多くの種類の宅配ボックスへの適用の容易化を図れるとともに、意匠性を高くできる。
さらに、荷物室14への荷物の収容前の待機状態で、予め施錠禁止レバー93を第1方向に回転させておくことにより、扉16の外側から操作レバー50が扉ロック方向である下側に移動されることを防止できる。一方、荷物室14への荷物の収容後の状態では、配達員が施錠禁止レバー93を第2方向に回転させた後、扉16を閉めて操作レバー50を下側に移動することで扉16をドアロック70でロックすることができる。これにより、配達員が荷物室14に荷物を収容する前に、子供等のいたずらで扉16の外側からの操作レバー50の操作で扉16が施錠された状態となることを防止できるので、配達員が扉16を開けられなくなる事態の発生を防止できる。
さらに、本例の構成によれば、子供等が荷物室14に閉じ込められた状態となっても、子供等が宅配ボックス12から脱出しやすくなる。図19は、宅配ボックス12の荷物室14内に子供Kが閉じ込められた状態を示す図である。子供Kが遊びやいたずらなどで荷物室14内に入り、別の子供(図示せず)が扉16を閉じて操作レバー50を押し下げ操作して扉16が施錠されたとき、このような事態が起こりうる。その場合、閉じ込められた子供Kは、扉16が開かないことに気がついたとき、扉16の内側(すなわち施錠装置20の辺り)を手で触って扉16を開けようとすることが想定される。このとき、子供Kの手が図14Bに示したレバー連動部材60の直線部63に触り(或いは当たり)やすくなる。
図20は、図17の状態から、荷物室内でレバー連動部材60が押された状態を示す図である。上記のように子供Kの手がレバー連動部材60の直線部63に触ると、レバー連動部材60が、図20の矢印γ方向に回動しやすくなる。なお、図17の施錠状態にあるとき、施錠ピン45がレバー連動部材60の溝部65(図6)に係止しているため、レバー連動部材60が図20の矢印γとは反対方向に回動することはない。
上記によってレバー連動部材60が矢印γ方向に回動すると、施錠ピン45が溝部65から外れることによって、レバー連動部材60及び操作レバー50が付勢部材56の付勢力で図20に示す状態から図13に示す状態に押し上げられる。その結果、ドアロック70がベースプレート25の左端Lからは突出しないように引っ込んだ状態となって扉16が解錠される。この状態で、子供Kが扉16を荷物室14側から押すと、マグネットキャッチの磁力による扉16の保持が外れて扉16が開放される。これにより、子供Kは宅配ボックス12から脱出できる。したがって、宅配ボックス12の安全性が向上する。
図21は、実施形態の別例の施錠装置20aにおいて、操作レバー50の押し下げ力が解除されてドアロック70が扉をロックした状態における斜視図である。図22は、図21の施錠装置20aにおいて、扉裏側から見た斜視図である。図23は、図21の施錠装置20aにおいて、内側カバー120を取り外して扉裏側から見た図である。
本例の施錠装置20aは、ベース部材110、内側カバー120(図22)、鍵穴部41、施錠ピン45(図23)、操作レバー50、レバー連動部材60a、ドアロック70(図23)、施錠禁止レバー93及びレバーロック部材96(図23)を含んで構成される。
ベース部材110は、断面略T字形の箱状であり、図22に示すようにベース部材110の裏側の開口端を塞ぐように略T字形の板状の内側カバー120が固定されることで、ケースを形成する。
ベース部材110の正面側面には、上下方向に長尺な矩形の箱形状の垂直部111が形成され、垂直部11が扉16(図1)の正面側面から突出することにより、扉16の開放時にユーザが掴む掴み部として用いられる。垂直部111の下側部分の左右方向一方側または両側の側面には、ユーザが手指を入れることが可能な開口112が形成される。本例の場合、ベース部材110のうち、左右方向に延びる張り出し部113の裏側にスタンプケースユニット79が配置され、ベース部材110の垂直部111に対し張り出し部113と反対側(図21の左側)にはドアロック70が配置される。
さらに、レバー連動部材60aの略左右方向に延びる直線部63aの先端部には略上下方向に延びる掴み部63bが形成される。直線部63aの先端部は、ベース部材110の張り出し部113より上側の側壁部114に形成された開口115を通じて、ベース部材110の外側に突出している。これにより、子供等が荷物室に閉じ込められた場合にレバー連動部材60aに、より触りやすくなる。
さらに、図23に示すように、レバー連動部材60aの直線部63aと係止アーム64との連結部の付近とベース部材110の側壁部114とには、付勢部材121の両端が係止され、レバー連動部材60aが右側Rに揺動する側に付勢されている。これにより、扉の施錠状態でレバー連動部材60aの上端部の溝部65(図6、図8参照)と施錠ピン45との係合状態が維持されやすくなっている。さらに、側壁部114とレバーロック部材96とには付勢部材122の両端が係止され、レバーロック部材96が施錠禁止レバー93の側に傾斜するか、または略直立を維持するように、付勢部材122により付勢されている。本例において、その他の構成及び作用は、図1〜図20で説明した構成と同様である。
なお、本開示に係る施錠装置及び宅配ボックスは、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更や改良が可能である。例えば、上記の各例では、操作レバー50の扉ロック方向が下側である場合を説明したが、宅配ボックスでの施錠装置20,20a全体の向きを変えることにより、扉ロック方向を上側、または左右方向一方側とすることもできる。
12 宅配ボックス、13 外装体、14 荷物室、15 開口、16 扉、17 磁石側部材、20,20a 施錠装置、21 内側カバー、23 ドアロックプレート、23a フランジ部、24 受け板部、25 ベースプレート、26 本体部、26a 垂直部、26b,26c 張り出し部、27 矩形状面、28 スリット、29 窓、30 筒部、31a,31b 壁部、32 突板、33 凹部、34,35,36 柱部、37 凹部、40 錠装置、41 鍵穴部、42 アーム、45 施錠ピン、50 操作レバー、51 筒部、51a 操作部、53,54 脚部、54a、55 柱部、56 付勢部材、60,60a レバー連動部材、61 L字形部、62,63 直線部、62a 円孔、64 係止アーム、64a 側面、65 溝部、66 レバーカバー、67 トンネル部、70 ドアロック、71 板部、72 円孔、74 コイルバネ、75 スタンプレバー、76 円孔、77,78 長孔、79 スタンプケースユニット、80 スタンプケース、81 板部、81a,81b 長孔、81c 柱部、82 ホルダ、83 壁部、84 端壁部、85 U字形部、86 壁部、87 柱部、90 シートストッパ、92 コイルバネ、93 施錠禁止レバー、96 レバーロック部材、100 荷物、102 伝票、110 ベース部材、120 内側カバー。

Claims (8)

  1. 荷物を収容する荷物室、及び前記荷物室の開口を塞ぐ扉を備える宅配ボックスの施錠装置であって、
    前記扉の前記開口近傍に取り付けられたベース部材と、
    ユーザの操作により前記ベース部材に対し扉ロック方向に移動するように配置された操作レバーと、
    前記操作レバーが扉ロック方向に移動したときに、前記操作レバーに連動して前記扉を閉鎖状態でロックするドアロックと、
    前記ベース部材の扉裏側に揺動可能に支持された施錠禁止レバーと、を備え、
    前記施錠禁止レバーが第1方向に揺動した状態で、前記操作レバーに連動して扉アンロック方向に移動したレバー連動部材と前記施錠禁止レバーとが係合可能に対向することにより前記操作レバーが扉ロック方向に移動することを阻止する、
    宅配ボックスの施錠装置。
  2. 請求項1に記載の宅配ボックスの施錠装置において、
    前記ベース部材の扉裏側に取り付けられ、前記施錠禁止レバーが第2方向に揺動した状態で前記施錠禁止レバーの前記第1方向への戻りを禁止するように前記施錠禁止レバーと係合するレバーロック部材を備える、
    宅配ボックスの施錠装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の宅配ボックスの施錠装置において、
    前記ベース部材において、前記扉の正面側に露出するように配置され、鍵を入れるための鍵穴部と、
    前記鍵穴部に入れられた鍵に連動して回転する施錠ピンと、を備え、
    前記レバー連動部材は、
    前記施錠ピンが施錠方向に回転した状態で、前記操作レバーが扉ロック方向に移動した後、前記施錠ピンと係合することで前記操作レバーの扉アンロック方向への戻りを阻止する、
    宅配ボックスの施錠装置。
  4. 請求項3に記載の宅配ボックスの施錠装置において、
    前記ベース部材は、伝票を差し込み可能なスリットを有し、
    さらに、前記操作レバーに連動するスタンプレバーと、
    前記スタンプレバーに連動して前記スリット側に移動可能で、スタンプ手段を保持したスタンプケースと、
    を備える、
    宅配ボックスの施錠装置。
  5. 請求項4に記載の宅配ボックスの施錠装置において、
    前記扉の正面側に露出するように、前記鍵穴部の下側に前記操作レバーの操作部が配置され、前記操作部の下側に前記スリットが上下方向に延びるように配置された、
    宅配ボックスの施錠装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の宅配ボックスの施錠装置において、
    前記ベース部材、前記操作レバー、前記ドアロック、前記レバー連動部材及び前記施錠禁止レバーが、一体的に連結されている、
    宅配ボックスの施錠装置。
  7. 前記荷物室と、前記扉と、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の宅配ボックスの施錠装置と、
    を備える宅配ボックス。
  8. 請求項7に記載の宅配ボックスにおいて、
    前記施錠装置の一部が、前記扉の正面から突出することにより、前記扉の開放時の掴み部として用いられる、
    宅配ボックス。
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