JP2020196560A - 排出装置 - Google Patents

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拓真 寺田
Takuma Terada
拓真 寺田
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Abstract

【課題】装置制御の複雑化を抑えつつ、シートの追突の低減を図る。【解決手段】搬送部21は、用紙Pを搬送して排紙口9aから排紙台41へ落下させる。チャンバ22は、搬送部21による用紙Pの搬送経路に開口した搬送側開口部、および鉛直方向における排紙口9aと排紙台41との間の空間に開口した落下側開口部を有する。サクションファン23は、チャンバ22から排気する。【選択図】図1

Description

本発明は、シートを排出する排出装置に関する。
シートを排出する排出装置として、印刷装置で印刷された用紙を排紙台へ排紙する排紙装置が知られている。
このような排紙装置において、排紙された用紙に後続の用紙が追突することがある。用紙の追突が発生すると、追突された先行の用紙が排紙台から飛び出したり、追突した後続の用紙を排紙できずに印刷動作が停止してしまったりすることがある。特に、高速で排紙する排紙装置において、このような不具合が発生しやすい。
これに対し、特許文献1には、排出口から排出される用紙の下方の空気を吸引部により吸引する技術が開示されている。この技術によれば、排出された用紙の落下速度を増大させることができるため、用紙の追突を低減できる。
特開2015−212194号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、用紙が排紙されるタイミングに応じて吸引部の動作を制御する必要があるため、装置制御の複雑化を招く。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、装置制御の複雑化を抑えつつ、シートの追突を低減できる排出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の排出装置は、シートを搬送して排出口から積載台へ落下させる搬送部と、前記搬送部によるシートの搬送経路に開口した搬送側開口部、および鉛直方向における前記排出口と前記積載台との間の空間に開口した落下側開口部を有するチャンバと、前記チャンバから排気する排気部とを備えることを特徴とする。
本発明の排出装置によれば、装置制御の複雑化を抑えつつ、シートの追突を低減できる。
実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。 図1に示す印刷装置のサクションユニットの平面図である。 図1に示す印刷装置のサクションユニットの右側面図である。 図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。 排紙動作の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る排出装置を備える印刷装置の概略構成図である。図2は、図1に示す印刷装置のサクションユニットの平面図である。図3は、サクションユニットの右側面図である。図4は、図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。以下の説明において、図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1、図4に示すように、本実施の形態に係る印刷装置1は、製版部2と、給紙部3と、印刷部4と、排版部5と、サクションユニット(排出装置に相当)6と、排紙用紙積載部7と、制御部8と、各部を収納または保持する筐体9とを備える。なお、図1において破線で示す経路が、給紙部3、印刷部4、およびサクションユニット6による用紙Pの搬送経路Rである。
製版部2は、孔版原紙(図示せず)にサーマルヘッド(図示せず)で穿孔を行うことにより製版する。
給紙部3は、印刷部4へ用紙(シートに相当)Pを給紙する。給紙部3は、給紙台11と、1次給紙ローラ12と、2次給紙ローラ13と、給紙クラッチ14とを備える。
給紙台11は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。
1次給紙ローラ12は、給紙台11上に積載された用紙Pを1枚ずつ取り出して2次給紙ローラ13へ搬送する。
2次給紙ローラ13は、1次給紙ローラ12から搬送されてきた用紙Pを印刷部4へ搬送する。
給紙クラッチ14は、後述するメインモータ17の回転駆動力を1次給紙ローラ12、2次給紙ローラ13へ伝達する。
印刷部4は、給紙部3から給紙された用紙Pに印刷を行う。印刷部4は、印刷ドラム16と、メインモータ17と、プレスローラ18と、プレスローラ駆動部19とを備える。
印刷ドラム16は、用紙Pにインクを転写して印刷する。印刷ドラム16は、図1における反時計回り方向に回転可能に構成されている。印刷ドラム16は、円筒形状を有し、多孔構造によるインク透過性の部材で周壁が構成されている。印刷ドラム16の外周面には、製版された孔版原紙が巻装される。印刷ドラム16の内周面には、インク供給部(図示せず)からインクが供給される。印刷ドラム16が回転してプレスローラ18との間で用紙Pを搬送しつつ、インクが印刷ドラム16の周壁および孔版原紙の穿孔部分を通過して用紙Pに転写されることで印刷が行われる。
メインモータ17は、印刷ドラム16を回転させる。
プレスローラ18は、2次給紙ローラ13から搬送されてきた用紙Pを印刷ドラム16の外周面に押し付ける。プレスローラ18は、印刷時に印刷ドラム16の外周面を押圧する押圧位置と、印刷ドラム16の外周面より下方に退避する退避位置との間で移動可能に構成されている。
プレスローラ駆動部19は、プレスローラ18を押圧位置と退避位置との間で移動させる。プレスローラ駆動部19は、ソレノイド(図示せず)等を有する。
排版部5は、使用済みの孔版原紙を排版する。具体的には、排版部5は、印刷ドラム16に巻装されている使用済みの孔版原紙を印刷ドラム16から取り外し、その孔版原紙を収納する。
サクションユニット6は、印刷部4で印刷された用紙Pを後述する排紙用紙積載部7の排紙台41へ排紙する。また、サクションユニット6は、排紙された用紙Pの落下速度を速くするための吸引気流Fr(図5参照)を発生させる。サクションユニット6は、搬送部21と、チャンバ22と、サクションファン(排気部に相当)23とを備える。
搬送部21は、分離爪(図示せず)により印刷ドラム16から剥離された用紙Pを搬送して排紙口(排出口に相当)9aから排紙台41へ落下させる。排紙口9aは、筐体9の内部から排紙用紙積載部7へ用紙Pを排紙するために筐体9に形成された開口部である。排紙口9aは、搬送部21の下流側近傍において、筐体9の右側部に形成されている。
図2〜図4に示すように、搬送部21は、3つのベルトユニット26と、シャフト27,28と、搬送モータ29とを備える。搬送部21は、後述するチャンバ22の搬送側開口部22aに発生する吸引力を用いて用紙Pを搬送するものである。
3つのベルトユニット26は、前後方向に並列して配置されている。ベルトユニット26は、搬送ベルト31と、駆動ローラ32と、従動ローラ33とを備える。
搬送ベルト31は、駆動ローラ32と従動ローラ33とに掛け渡される環状のベルトである。駆動ローラ32と従動ローラ33との間の搬送ベルト31の上側の部分は、後述するチャンバ22の天板22c上に配置されている。駆動ローラ32と従動ローラ33との間の搬送ベルト31の下側の部分は、チャンバ22の内部を通過している。
搬送ベルト31には、チャンバ22の搬送側開口部22aに発生する吸引力により用紙Pが密着する。この状態で搬送ベルト31が、駆動ローラ32の駆動により回転(無端移動)することで、用紙Pが搬送される。すなわち、搬送ベルト31は、搬送側開口部22aに発生する吸引力により用紙Pを保持して搬送する。
搬送ベルト31には、複数の貫通穴31aが形成されている。貫通穴31aは、搬送ベルト31の全周に渡って配置されている。サクションファン23の駆動による搬送側開口部22aを介したチャンバ22内への空気の吸引により、搬送ベルト31の貫通穴31aにも吸引力が発生し、搬送ベルト31に用紙Pがより密着するようになっている。
駆動ローラ32は、搬送ベルト31を回転(無端移動)させる。
従動ローラ33は、駆動ローラ32とともに搬送ベルト31を支持する。従動ローラ33は、回転する搬送ベルト31に従動回転する。
シャフト27は、3つのベルトユニット26の駆動ローラ32どうしを接続する。これにより、3つのベルトユニット26の駆動ローラ32が同期して回転するようになっている。シャフト27は、搬送モータ29の駆動により回転する。
シャフト28は、3つのベルトユニット26の従動ローラ33どうしを接続する。これにより、3つのベルトユニット26の従動ローラ33が同期して回転するようになっている。
搬送モータ29は、シャフト27を回転させる。
チャンバ22は、中空状の箱状に形成されている。チャンバ22には、複数の搬送側開口部22aと、複数の落下側開口部22bとが形成されている。
搬送側開口部22aは、チャンバ22の天板22cに形成されている。天板22cは、搬送経路Rに沿って配置されている。すなわち、搬送側開口部22aは、搬送経路Rに開口している。搬送側開口部22aは、サクションファン23の駆動時にチャンバ22の天板22cの上側の空間からチャンバ22内に空気を吸引するための吸引穴である。
チャンバ22において、複数の搬送側開口部22aは、複数の搬送側開口部列22dを形成するように配置されている。搬送側開口部列22dは、用紙Pの搬送方向(左右方向)にそれぞれ離間して配置された複数の搬送側開口部22aがなす列である。搬送側開口部列22dは、各搬送ベルト31の前側近傍と後側近傍とに1列ずつ配置されている。これにより、搬送部21による用紙Pの搬送方向に直交する方向である用紙幅方向(前後方向)においても、複数の搬送側開口部22aがそれぞれ離間して配置されている。
落下側開口部22bは、チャンバ22の右側板22eに形成されている。ここで、チャンバ22は、その下部の右端部が右側に突出する形状に形成されており、この突出部分の右側の側板が、チャンバ22の右側板22eになっている。
落下側開口部22bは、鉛直方向(上下方向)における排紙口9aと排紙台41との間の空間に開口している。落下側開口部22bは、サクションファン23の駆動時に排紙口9aと排紙台41との間の空間からチャンバ22内に空気を吸引するための吸引穴である。落下側開口部22bは、上下方向において、排紙口9aの下側近傍に配置されている。複数(本実施の形態では2つ)の落下側開口部22bは、用紙幅方向(前後方向)にそれぞれ離間して配置されている。
チャンバ22は、サクションユニット6上に用紙Pがなくすべての搬送側開口部22aが開放状態の場合、各搬送側開口部22aにおける吸引流量の合計が、各落下側開口部22bにおける吸引流量の合計よりも大きくなるように形成されている。サクションユニット6が用紙Pを安定して搬送するための搬送側開口部22aの吸引力を確保するためである。
サクションファン23は、チャンバ22から排気する。サクションファン23は、チャンバ22の底板22fに設置されている。サクションファン23がチャンバ22から排気すると、搬送側開口部22aおよび落下側開口部22bを介してチャンバ22外から空気がチャンバ22内に吸引される。
排紙用紙積載部7は、排紙された用紙Pを整列させて保持するものである。排紙用紙積載部7は、排紙台(積載台に相当)41と、エンドフェンス42と、一対のサイドフェンス43とを備える。
排紙台41は、排紙された用紙Pが積載されるものである。
エンドフェンス42は、サクションユニット6により排紙された用紙Pを受け止めるとともに、落下する用紙Pの先端をガイドする。エンドフェンス42は、排紙台41の右端部に立設されている。
一対のサイドフェンス43は、落下する用紙Pの用紙幅方向における両端をガイドする。一対のサイドフェンス43は、用紙幅方向(前後方向)に互いに離間して、排紙台41に立設されている。
制御部8は、印刷装置1全体の動作を制御する。制御部8は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
次に、印刷装置1の動作について説明する。
まず、制御部8は、製版部2に孔版原紙を製版させ、製版された孔版原紙を印刷ドラム16に着版させる。
この後、制御部8は、印刷ドラム16の回転を開始させる。また、制御部8は、サクションユニット6の搬送部21およびサクションファン23の駆動を開始させる。そして、制御部8は、給紙部3から用紙Pを印刷部4へ給紙させる。
給紙された用紙Pは、印刷部4において印刷ドラム16およびプレスローラ18により搬送されつつ印刷される。印刷された用紙Pは、サクションユニット6により搬送されて排紙台41へ排紙される。
印刷動作中は、印刷枚数分の用紙Pが、給紙部3から印刷部4へ順次給紙され、印刷部4で順次印刷され、サクションユニット6により順次排紙される。
上述のような印刷動作中において、サクションユニット6では、サクションファン23の駆動により、図5に示すように、吸引気流Fh,Frが生じている。吸引気流Fhは、搬送側開口部22aを介してチャンバ22外からチャンバ22内に空気が吸引されることにより生じる気流である。吸引気流Frは、落下側開口部22bを介してチャンバ22外からチャンバ22内に空気が吸引されることにより生じる気流である。
印刷部4からサクションユニット6に搬送されてきた用紙Pは、搬送側開口部22aにおける空気の吸引により搬送側開口部22aに発生する負圧により、搬送ベルト31を介してチャンバ22の天板22cに吸着される。これにより、用紙Pは、搬送ベルト31に密着し、搬送ベルト31の移動(無端移動)とともに搬送される。
サクションユニット6により搬送された用紙Pは、排紙口9aを介して排紙用紙積載部7へ排紙される。排紙された用紙Pは、排紙口9aから飛び出し、エンドフェンス42およびサイドフェンス43にガイドされつつ落下して排紙台41上に積載される。
この際、排紙口9aから排紙された直後の、落下側開口部22bより高い位置(上方)にある用紙Pに対して、吸引気流Frの影響により発生する負圧により、下向きの力が作用する。このため、吸引気流Frがない場合よりも、排紙口9aから排紙された直後の用紙Pの落下速度が速くなる。これにより、排紙された用紙Pに対する後続の用紙Pの追突を低減することが可能になる。
落下側開口部22bより低い位置(下方)まで落下した用紙Pに対しては、吸引気流Frの影響による下向きの力は作用しない。このため、排紙台41へ向けて落下する用紙Pが落下側開口部22bの高さ位置を通過すると、吸引気流Frによる用紙Pの落下速度の増大は生じない。これにより、用紙Pが高速で落下することによる排紙揃えの悪化が軽減する。
ここで、印刷装置1では、連続して搬送される用紙P間の間隔である紙間が、用紙Pの搬送方向における長さである用紙長に応じた大きさとなる。用紙長が大きいほど、紙間が小さい。用紙長と紙間との合計が印刷ドラム16の周長に応じて決まるためである。
そして、印刷装置1では、用紙長が所定用紙長以上であり、紙間が所定紙間値以下となる用紙Pを用いる場合、用紙Pが排紙口9aから排紙された時点(排紙時点)において、後続の用紙Pがサクションユニット6に到達し、少なくとも一部の搬送側開口部22aを塞ぐようになっている。用紙Pにより塞がれた搬送側開口部22aがある場合、すべての搬送側開口部22aが開放状態の場合よりも、落下側開口部22bにおける吸引流量が増大し、排紙された直後の用紙Pに作用する下向きの力が大きくなり、用紙Pの落下速度が速くなる。
また、用紙長が所定用紙長以上で紙間が所定紙間値以下である場合、用紙幅が同じであれば、紙間が小さい(用紙長が大きい)ほど、用紙Pの排紙時点において後続の用紙Pにより塞がれている搬送側開口部22aが多い。このため、用紙幅が同じであれば、用紙サイズ(用紙長)が大きいほど、用紙Pの排紙時点での落下側開口部22bにおける吸引流量が大きくなる。
ここで、用紙幅は、用紙幅方向(前後方向)における用紙Pの長さである。印刷装置1で用いる用紙Pには、すべての搬送側開口部列22dを覆う用紙幅のものと、一部の搬送側開口部列22dを覆わない用紙幅のものとがある。用紙幅によって、用紙幅方向における用紙Pにより塞がれる搬送側開口部22aの数が変化する。
また、用紙長が同じであれば、用紙幅が大きいほど、用紙Pにより塞がれる搬送側開口部22aが多くなる。したがって、用紙長が同じであれば、用紙サイズ(用紙幅)が大きいほど、用紙Pの排紙時点での落下側開口部22bにおける吸引流量が大きくなる。
用紙サイズが大きいほど、用紙Pの落下時の空気抵抗が大きく、落下速度が遅くなりやすい。そして、用紙Pの落下速度が遅いほど、用紙Pの追突が発生しやすくなる。
これに対し、印刷装置1では、用紙長が所定用紙長以上で紙間が所定紙間値以下である場合、用紙サイズ(用紙長、用紙幅)に応じて、上述のように用紙Pの排紙時点での落下側開口部22bにおける吸引流量が変化する。このため、用紙サイズが大きい場合でも用紙Pの落下速度を増大させて用紙Pの追突を低減することが可能である。
また、用紙Pの排紙時点において後続の用紙Pが最も下流側(右側)の搬送側開口部22aまでは達していないような紙間の場合、用紙Pの排紙時点から、後続の用紙Pが最も下流側の搬送側開口部22aを塞ぐ位置に達するまで、後続の用紙Pの移動に伴って、塞がれる搬送側開口部22aが増加する。したがって、後続の用紙Pの移動に伴って、落下側開口部22bにおける吸引流量を増大させることができる。ここで、所定用紙長は、チャンバ22における用紙吸引領域長以上であるとする。用紙吸引領域長は、チャンバ22における搬送側開口部22aが形成された領域である用紙吸引領域の、用紙Pの搬送方向(左右方向)における長さである。
また、印刷装置1では、用紙長が所定用紙長より小さく、紙間が所定紙間値より大きくなる用紙Pを用いる場合、用紙Pの排紙時点では、後続の用紙Pがサクションユニット6に到達していないような紙間になっている。したがって、この場合、用紙Pの排紙時点では、すべての搬送側開口部22aが開放状態であり、落下側開口部22bにおける吸引流量は増大しない。
この場合、紙間が十分に大きいため、落下側開口部22bにおける吸引流量が増大しなくても、用紙Pの追突が発生するおそれは小さい。一方、落下側開口部22bにおける吸引流量が増大しないことで、吸引気流Frの影響による用紙Pの挙動の乱れが抑えられ、排紙揃えの悪化が軽減する。
以上説明したように、印刷装置1では、サクションユニット6のチャンバ22が、搬送側開口部22aおよび落下側開口部22bを有する。
これにより、排紙口9aから排紙された用紙Pの後続の用紙Pが搬送側開口部22aを塞ぐことにより、落下側開口部22bにおける吸引風量を増大させることができる。この結果、排紙された用紙Pの落下速度を増大させ、排紙された用紙Pに対する後続の用紙Pの追突を低減することが可能になる。
また、用紙Pの排紙のタイミングに応じて用紙Pの落下速度を増大させるためのサクションファン23等の制御は不要であるため、装置制御の複雑化は抑えられる。
したがって、印刷装置1によれば、装置制御の複雑化を抑えつつ、用紙Pの追突を低減できる。
また、サクションユニット6では、複数の搬送側開口部22aが用紙幅方向にそれぞれ離間して配置されている。これにより、用紙幅が大きいほど、用紙Pにより塞がれる搬送側開口部22aの数が多くなるようにして、落下側開口部22bにおける吸引風量を増大させることが可能である。この結果、用紙サイズ(用紙幅)が大きい場合でも用紙Pの落下速度を増大させて用紙Pの追突を低減することが可能になる。
また、サクションユニット6では、複数の落下側開口部22bが用紙幅方向(前後方向)にそれぞれ離間して配置されている。これにより、落下側開口部22bにおける吸引風量の用紙幅方向におけるむらを低減できる。この結果、落下する用紙Pの挙動の乱れを低減し、排紙揃えの悪化を軽減することができる。
また、サクションユニット6では、搬送部21は、搬送側開口部22aに発生する吸引力を用いて用紙Pを搬送するものである。これにより、サクションユニット6が、用紙Pを搬送して排紙台41へ排紙するとともに、排紙された用紙Pの落下速度を速くするための吸引気流Frを発生させるように構成されている。このため、吸引気流Frを発生させるための専用のファン等の機構は不要であるので、装置の大型化を抑制できる。
なお、上述した実施の形態では、孔版印刷方式の印刷装置1について説明したが、印刷方式はこれに限らない。
また、上述した実施の形態では、用紙長が大きいほど紙間が小さくなる場合で説明したが、用紙長と紙間とが無関係であってもよい。例えば、用紙長にかかわらず、紙間は一定値であってもよい。サクションユニット6では、複数の搬送側開口部22aが搬送方向にそれぞれ離間して配置されているので、例えば紙間を一定値としても、用紙長が大きいほど、用紙Pの排紙時点における後続の用紙Pにより塞がれた搬送側開口部22aの数が多くなるようにすることが可能である。したがって、用紙サイズ(用紙長)が大きい場合でも用紙Pの落下速度を増大させて用紙Pの追突を低減することが可能になる。
また、上述した実施の形態では、搬送部21が、搬送側開口部22aに発生する吸引力を用いて用紙Pを搬送するものとしたが、搬送側開口部22aに発生する吸引力を用いずに用紙Pの搬送を行う構成であってもよい。例えば、搬送部が、ローラ対により用紙Pをニップして搬送するものであり、ローラ対により搬送される用紙Pが搬送側開口部22aを塞ぐものであってもよい。
また、上述した実施の形態では、複数の搬送側開口部22aがチャンバ22に形成されている構成を示したが、搬送側開口部22aが1つのみであってもよい。この場合でも、排紙された用紙Pの後続の用紙Pが搬送側開口部22aを塞ぐことで落下側開口部22bにおける吸引風量を増大させ、排紙された用紙Pの落下速度を増大させるようにすることが可能である。また、落下側開口部22bが1つのみであってもよい。
また、上述した実施の形態では、用紙を排紙する装置について説明したが、これに限らず、シートを排出する排出装置であればよい。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
シートを搬送して排出口から積載台へ落下させる搬送部と、
前記搬送部によるシートの搬送経路に開口した搬送側開口部、および鉛直方向における前記排出口と前記積載台との間の空間に開口した落下側開口部を有するチャンバと、
前記チャンバから排気する排気部と
を備えることを特徴とする排出装置。
(付記2)
前記チャンバは、前記搬送部によるシートの搬送方向にそれぞれ離間して配置された複数の前記搬送側開口部を有することを特徴とする付記1に記載の排出装置。
(付記3)
前記チャンバは、前記搬送部によるシートの搬送方向に直交する方向にそれぞれ離間して配置された複数の前記搬送側開口部を有することを特徴とする付記1または2に記載の排出装置。
(付記4)
前記チャンバは、前記搬送部によるシートの搬送方向に直交する方向にそれぞれ離間して配置された複数の前記落下側開口部を有することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の排出装置。
(付記5)
前記搬送部は、前記搬送側開口部に発生する吸引力を用いてシートを搬送するものであることを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の排出装置。
1 印刷装置
2 製版部
3 給紙部
4 印刷部
5 排版部
6 サクションユニット
7 排紙用紙積載部
8 制御部
9 筐体
9a 排紙口
21 搬送部
22 チャンバ
22a 搬送側開口部
22b 落下側開口部
23 サクションファン
26 ベルトユニット
41 排紙台

Claims (5)

  1. シートを搬送して排出口から積載台へ落下させる搬送部と、
    前記搬送部によるシートの搬送経路に開口した搬送側開口部、および鉛直方向における前記排出口と前記積載台との間の空間に開口した落下側開口部を有するチャンバと、
    前記チャンバから排気する排気部と
    を備えることを特徴とする排出装置。
  2. 前記チャンバは、前記搬送部によるシートの搬送方向にそれぞれ離間して配置された複数の前記搬送側開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の排出装置。
  3. 前記チャンバは、前記搬送部によるシートの搬送方向に直交する方向にそれぞれ離間して配置された複数の前記搬送側開口部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の排出装置。
  4. 前記チャンバは、前記搬送部によるシートの搬送方向に直交する方向にそれぞれ離間して配置された複数の前記落下側開口部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排出装置。
  5. 前記搬送部は、前記搬送側開口部に発生する吸引力を用いてシートを搬送するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の排出装置。
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